JP2000321535A - 平行光偏光変換装置、照明装置及び液晶プロジェクタ - Google Patents

平行光偏光変換装置、照明装置及び液晶プロジェクタ

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JP2000321535A
JP2000321535A JP11133457A JP13345799A JP2000321535A JP 2000321535 A JP2000321535 A JP 2000321535A JP 11133457 A JP11133457 A JP 11133457A JP 13345799 A JP13345799 A JP 13345799A JP 2000321535 A JP2000321535 A JP 2000321535A
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lens
polarization
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light
beam splitter
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Yoshitoshi Yamauchi
佐敏 山内
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源から発せられる光束を効率よく被投射体
に対して利用し得るために効率よく偏光方向を揃える機
能を簡易な構成で持たせることができる照明装置及び液
晶プロジェクタを提供する。 【解決手段】 液晶パネル1を照射するための仮想光源
となる2次光源像10の広がりを小さくするためのいわ
ゆるインテグレータ光学系D1のレンズアレイ8と組を
なす集光レンズ9により光束を絞る前に、光源装置B1
から出射されるままの略平行光束を偏光変換要素C1に
入射させて偏光方向を揃えることで、偏光変換の効率が
よく、かつ、偏光変換要素C1よりも入射側には略平行
光束を発するための放物面鏡4等を有する通常の光源装
置B1を備えるだけで簡易な構成で実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルなどの
被投射体を照明するのに適した平行光偏光変換装置、照
明装置及びこの照明装置を用いた液晶プロジェクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルのような矩形状の被投射体を
均一に照明するための照明光学系としては、従来より、
2組のレンズアレイを組合せたインテグレータ光学系が
例えば特開平3−111806号公報により知られてい
る。
【0003】同公報等に示されるインテグレータ光学系
は、光源からの光束を、第1のレンズアレイを構成して
いる複数の矩形状の集光レンズにより分割して2次光源
像を形成し、これらの2次光源像を第1のレンズアレイ
の複数の矩形状の集光レンズに対応させた複数の集光レ
ンズを備えた第2のレンズアレイを介して同一の被投射
体上に重畳結像させるようにしたものである。このよう
なインテグレータ光学系によれば、光源光の利用効率が
向上するとともに、被投射体面上の光の強度分布をほぼ
一様にすることができるとされている。特に、第1,2
のレンズアレイにおける各集光レンズの形状を矩形状の
被投射体のアスペクト比率に対応させて、例えば、4:
3なる比率の矩形状に形成することにより光の利用効率
及び強度分布の均一化を図ることができる。
【0004】一方、偏光光を変調するタイプの液晶パネ
ルを用いた一般的な液晶プロジェクタでは、P偏光成分
又はS偏光成分のみの1種類の偏光光しか利用できない
ため、ランダムな偏光光を発する光源の場合には、光源
光の約半分は利用されないことになってしまい、光源光
の利用効率の悪いものとなる。この光源光の利用効率を
高めるための偏光変換構造も各種提案されている。
【0005】その原理は、ランダムな偏光光を直交する
2つの偏光成分(P偏光成分、S偏光成分)に分離した
後、一方の偏光成分を1/2位相板等により90度回転
させて、他方の偏光成分と同じ方向の成分とし、かつ、
両者の光軸を合わせるものである。従って、例えば、偏
光ビームスプリッタと全反射プリズムとを併設させ、偏
光ビームスプリッタ又は全反射プリズムの何れか一方の
出射面側に1/2位相板を配置させるような偏光変換光
学系構造で偏光方向を揃え得る。この場合に変換効率を
高めるために、光源側からの光をレンズ板により偏光ビ
ームスプリッタの作用面(45度の誘電体多層膜による
偏光分離膜)に収束させるようにしたものが、例えば、
特開平7−294906号公報により提案されている。
【0006】一方、偏光ビームスプリッタと直角プリズ
ムとを単純に併設させるだけの構成では、光学系全体の
横幅又は縦幅が約2倍になってしまい、Fナンバーの小
さな極めて大口径の投射レンズを使用しなければならな
くなってしまう点に関しては、前述の特開平3−111
806号公報に示されるインテグレータ光学系を組合せ
る構成例が例えば特開平8−304739号公報により
提案されている。これは、概略的には、複数の微小な矩
形状の集光レンズからなる第1のレンズアレイにより複
数の微小な光束(2次光源像)を形成し、これらの光束
を偏光方向が異なるP偏光成分とS偏光成分とに分離し
た後、一方の偏光成分を回転させて偏光面を揃えて出射
させるようにしたものである。つまり、インテグレータ
光学系の特徴である微小な2次光源像の生成というプロ
セスを利用して偏光光の分離を行わせることで、偏光光
の分離に伴う光路の空間的な広がりを抑制するようにし
たものである。
【0007】さらには、特開平10−161065号公
報によれば、光源装置の放物面鏡により反射されて出射
する平行光を一旦凸レンズにより集光してから凹レンズ
により再度平行化させることでビーム径を約半分に小さ
くして偏光変換構造に導くことにより、この偏光変換構
造やインテグレータ光学系を実質的に小型化し得る提案
がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
各種従来例による場合、光源装置からの光束を偏光変換
構造に入射させる際に何らかの光学素子により処理して
から入射させており、構造が複雑化しやすい。特に、イ
ンテグレータ光学系を併用するものでは、特開平3−1
11806号公報に示されるように、第1のレンズアレ
イによる2次光源像近傍位置に偏光変換構造が配設され
て、第1のレンズアレイの各レンズ要素による集光光が
偏光変換構造の偏光ビームスプリッタ部分に入射される
ものであり、偏光ビームスプリッタに対して平行光束が
入射される場合よりも偏光変換効率の悪いものとなって
しまう。
【0009】ちなみに、特開平7−294906号公報
により提案されている偏光変換光学系構造例によれば、
光源側からの光をレンズ板により偏光ビームスプリッタ
の作用面に収束させているので、光源側からの光が全て
偏光ビームスプリッタに入射することとなり、光の利用
効率を高め得るが、偏光ビームスプリッタを透過して出
射する偏光成分の光束と偏光ビームスプリッタの作用面
及び全反射ミラーで反射されて出射する偏光成分の光束
とではその光路長が異なるため、偏光変換光学系を経て
照明される被投射体に輝度むらを生じてしまう。
【0010】そこで、本発明は、光源から発せられる光
束を効率よく被投射体に対して利用し得るために効率よ
く偏光方向を揃える機能を簡易な構成で持たせることが
できる照明装置及び液晶プロジェクタを提供することを
目的とする。
【0011】併せて、輝度むらを生ずることなく被投射
体を照明し得る平行光偏光変換装置、照明装置及び液晶
プロジェクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明装置
は、偏光方向がランダムな略平行光束を出射する光源装
置と、被投射体の形状と略相似形をなす矩形状に形成さ
れた複数のレンズ要素が2次元状に配列されて前記光源
装置から出射される略平行光束から複数の2次光源像を
分割形成するレンズアレイと、前記レンズ要素の各々の
光軸が前記被投射体の中心に向かうように焦点距離が設
定された集光レンズとの組合せによるレンズ組と、前記
光源装置と前記レンズ組との間に配設されて前記光源装
置から出射される平行光束を、P偏光成分又はS偏光成
分の何れか一方のみの偏光成分に揃えて出射させる偏光
変換要素と、を備える。
【0013】従って、被投射体を照射するための仮想光
源となる2次光源像の広がりを小さくするためのいわゆ
るインテグレータ光学系のレンズアレイと組をなす集光
レンズにより光束を絞る前に、光源装置から出射される
ままの略平行光束を偏光変換要素に入射させて偏光方向
を揃えるので、偏光変換の効率がよく、かつ、偏光変換
要素よりも入射側には略平行光束を発するための放物面
鏡等を有する通常の光源装置を備えるだけの簡易な構成
で実現できる。なお、本発明においては、特に光源装置
における光源を点光源と見倣せる場合には2次光源像自
体も点光源と見倣せるため、インテグレータ光学系に第
2のレンズアレイを要することなく、実現し得る。
【0014】請求項2記載の発明は、偏光方向がランダ
ムな略平行光束を出射する光源装置と、被投射体の形状
と略相似形をなす矩形状に形成された複数の第1のレン
ズ要素が2次元状に配列されて前記光源装置から出射さ
れる略平行光束から複数の2次光源像を分割形成する第
1のレンズアレイと、前記第1のレンズ要素の各々の光
軸が前記被投射体の中心に向かうように焦点距離が設定
された集光レンズとの組合せによるレンズ組と、このレ
ンズ組の焦点位置近傍に配置され前記第1のンズ要素に
各々対応する複数の第2のレンズ要素が2次元状に配列
されて対応する第1のレンズ要素による2次光源像を各
々前記被投射体上に重畳させて投射する第2のレンズア
レイと、前記光源装置と前記レンズ組との間に配設され
て前記光源装置から出射される略平行光束を、P偏光成
分又はS偏光成分の何れか一方のみの偏光成分に揃えて
出射させる偏光変換要素と、を備える。
【0015】従って、被投射体を照射するための仮想光
源となる2次光源像の広がりを小さくするためのいわゆ
るインテグレータ光学系のレンズアレイと組をなす集光
レンズにより光束を絞る前に、光源装置から出射される
ままの略平行光束を偏光変換要素に入射させて偏光方向
を揃えるので、偏光変換の効率がよく、かつ、偏光変換
要素よりも入射側には略平行光束を発するための放物面
鏡等を有する通常の光源装置を備えるだけの簡易な構成
で実現できる。
【0016】請求項3記載の発明の照明装置は、偏光方
向がランダムなほぼ略平行光束を出射する光源装置と、
被投射体の形状と略相似形をなす矩形状に形成された複
数の第1のレンズ要素が2次元状に配列されて前記光源
装置から出射される略平行光束から複数の2次光源像を
分割形成する第1のレンズアレイと、集光レンズとの組
合せによる第1のレンズ組と、この第1のレンズ組の焦
点位置近傍に配置され前記第1のレンズ要素に各々対応
する複数の第2のレンズ要素が2次元状に配列された第
2のレンズアレイと、前記第1のレンズ組を透過した光
に対して発散作用を示し、前記第1のレンズ要素の各々
の光軸が前記被投射体の中心に向かうように前記集光レ
ンズとともに焦点距離が設定されて前記第1のレンズ要
素による2次光源像を各々前記被投射体上に重畳させて
投射する第2のレンズとの組合せによる第2のレンズ組
と、前記光源装置と前記第1のレンズ組との間に配設さ
れて前記光源装置から出射される略平行光束を、P偏光
成分又はS偏光成分の何れか一方のみの偏光成分に揃え
て出射させる偏光変換要素と、を備える。
【0017】従って、被投射体を照射するための仮想光
源となる2次光源像の広がりを小さくするためのいわゆ
るインテグレータ光学系のレンズアレイと組をなす集光
レンズにより光束を絞る前に、光源装置から出射される
ままの略平行光束を偏光変換要素に入射させて偏光方向
を揃えるので、偏光変換の効率がよく、かつ、偏光変換
要素よりも入射側には略平行光束を発するための放物面
鏡等を有する通常の光源装置を備えるだけの簡易な構成
で実現できる。特に、凹レンズのような発散作用を示す
第2のレンズを用いているので、被投射体を照射するた
めの仮想光源をなす2次光源像の広がりをより一層小さ
くすることができ、投射レンズの口径を小さくするため
にさらに有効な構成となる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の照明装置における前記偏光変換要素は、略平行
光束が入射される偏光ビームスプリッタと、この偏光ビ
ームスプリッタにより反射された偏光成分を前記偏光ビ
ームスプリッタを透過する他方の偏光成分と同一方向に
向けて反射させる全反射ミラーと、前記偏光ビームスプ
リッタと前記全反射ミラーとの何れか一方の出射側に配
設させた1/2波長板との組を単位として構成されてい
る。
【0019】従って、請求項1,2又は3記載の照明装
置を実現する上で、偏光ビームスプリッタと全反射ミラ
ーと1/2波長板との組を単位とする通常の偏光変換要
素を用いればよい。具体的には、請求項5記載の発明の
ように、偏光ビームスプリッタと全反射ミラーと1/2
波長板との組を、偏光ビームスプリッタを隣合せに2組
対称に配設させた構成や、請求項6記載の発明のよう
に、偏光ビームスプリッタと全反射ミラーと1/2波長
板との組を複数組アレイ状に配設させた構成でよい。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項6記載の照
明装置に加えて、前記偏光変換要素に対して入射する前
記略平行光束を各偏光ビームスプリッタの偏光分離膜の
略中央位置に集光させるように焦点距離が設定された複
数の集光レンズ要素を有する入射側レンズアレイと、前
記偏光ビームスプリッタを透過して出射する偏光成分の
光束と前記全反射ミラーで反射されて出射する偏光成分
の光束とに対して各々の光路長に対応させて異なる焦点
距離に設定された複数の異焦点レンズ要素を交互に有す
る出射側レンズアレイと、を備える。
【0021】従って、アレイ状構造からなる偏光変換要
素に入射する略平行光束を入射側レンズアレイの各集光
レンズ要素により各偏光ビームスプリッタの偏光分離膜
の略中央位置に集光させることで、入射光の全てを効率
よく偏光変換要素に入射させて偏光変換に供することが
でき、光の利用効率が高い上に、偏光ビームスプリッタ
を透過して出射する偏光成分の光束と全反射ミラーで反
射されて出射する偏光成分の光束とでは各々の光路長が
ことなるが、出射側レンズアレイの異焦点レンズ要素に
よりその光路長の違いが修正されて全て同じ光路長とさ
れるので、輝度むらを生ずることなく被投射体を照明で
きる。
【0022】請求項8記載の発明の液晶プロジェクタ
は、情報表示システムにより投射すべき像が形成される
少なくとも1つの液晶パネルと、この液晶パネルを被投
射体として照明する請求項1ないし7の何れか一に記載
の照明装置と、前記液晶パネルの像をスクリーン上に投
射する投射レンズ系と、を備える。
【0023】従って、光源装置を用いる請求項1ないし
7の何れか一に記載の照明装置を利用して液晶パネルを
照明するので、簡易な構成で偏光成分の揃った光束で液
晶パネルを照明して、口径の小さめな投射レンズ系によ
りスクリーン上に投射させることができる。
【0024】ここに、液晶パネルとしては、反射型液晶
パネルであっても透過型液晶パネルであってもよい。ま
た、カラー表示の場合であれば、通常、3原色、RGB
(レッド、グリーン、ブルー)の3つの液晶パネルが,
例えば、ダイクロイックプリズム又はミラーのような分
光素子等とともに用いられる。
【0025】請求項9記載の発明の平行光偏光変換装置
は、略平行光束が入射される偏光ビームスプリッタと、
この偏光ビームスプリッタにより反射された偏光成分を
前記偏光ビームスプリッタを透過する他方の偏光成分と
同一方向に向けて反射させる全反射ミラーと、前記偏光
ビームスプリッタと前記全反射ミラーとの何れか一方の
出射側に配設させた1/2波長板との組を単位として複
数組アレイ状に配設させてなる偏光変換要素と、この偏
光変換要素に対して入射する略平行光束を各偏光ビーム
スプリッタの偏光分離膜の略中央位置に集光させるよう
に焦点距離が設定された複数の集光レンズ要素を有する
入射側レンズアレイと、前記偏光ビームスプリッタを透
過して出射する偏光成分の光束と前記全反射ミラーで反
射されて出射する偏光成分の光束とに対して各々の光路
長に対応させて異なる焦点距離に設定された複数の異焦
点レンズ要素を交互に有する出射側レンズアレイと、を
備える。
【0026】従って、アレイ状構造からなる偏光変換要
素に入射する略平行光束を入射側レンズアレイの各集光
レンズ要素により各偏光ビームスプリッタの偏光分離膜
の略中央位置に集光させることで、入射光の全てを効率
よく偏光変換要素に入射させて偏光変換に供することが
でき、光の利用効率が高い上に、偏光ビームスプリッタ
を透過して出射する偏光成分の光束と全反射ミラーで反
射されて出射する偏光成分の光束とでは各々の光路長が
異なるが、出射側レンズアレイの異焦点レンズ要素によ
りその光路長の違いが修正されて全て同じ光路長となる
平行光偏光変換装置を提供できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
に基づいて説明する。本実施の形態は、請求項1,4及
び5記載の発明に相当するもので、図1(a)にその照
明装置A1の概要を示す。
【0028】この照明装置A1は、縦横のアスペクト比
率が4:3なる矩形状の液晶パネル1を被投射体とする
もので、その前面には各液晶素子に対して光を集光させ
るためのコンデンサレンズ2が付設されている。このよ
うな液晶パネル1に対して、本実施の形態の照明装置A
1は、光源装置B1と、偏光変換要素C1と、インテグ
レータ光学系D1とより構成されている。光源装置B1
は、点光源状の光源3と、この光源3が焦点F位置に配
設されて略平行光束を出射させる反射鏡4と、反射鏡4
の開口部に配設された紫外線カットガラス5と、赤外線
IRを透過させ可視光を液晶パネル1側に向けて反射さ
せる45度配置のコールドミラー6とにより構成されて
いる。
【0029】コールドミラー6の反射光路上に配設され
るインテグレータ光学系D1は、本実施の形態では、レ
ンズ組E1からなる。このレンズ組E1は、液晶パネル
1の形状(アスペクト比率が4:3なる矩形状)と略相
似形をなす4:3の比率の矩形状(図示せず)に形成さ
れた複数のレンズ要素7が2次元状に配列されたレンズ
アレイ8と、これらのレンズ要素7の各々の光軸が液晶
パネル1の中心に向かうように焦点距離が設定された集
光レンズ9との組合せ構成とされている。即ち、いわゆ
るインテグレータ光学系の第1のレンズアレイ側に相当
し、レンズアレイ8は光源装置B1から出射される光か
ら各レンズ要素7毎に2次光源像10を分割形成するこ
とになる。よって、11が仮想光源面となる。
【0030】これにより、基本的には、光源装置B1か
ら出射される光からレンズアレイ8の各レンズ要素7に
より2次光源像10を分割形成し、その光軸を集光レン
ズ9により液晶パネル1の中心に向けることにより、
4:3の比率で矩形状をなす個々のレンズ要素7を通っ
た光束を各々液晶パネル1上で重畳させる形で照明す
る。この場合、液晶パネル1を照射するための仮想光源
をなす2次光源像10の広がりを小さくすることがで
き、投射レンズ(図示せず)の口径を小さくするための
有効な構成となる。
【0031】また、偏光変換要素C1は、光源装置B1
から出射される偏光方向がランダムな略平行光束を、P
偏光成分又はS偏光成分の何れか一方のみの偏光成分に
揃えて出射させるもので、基本的には、偏光ビームスプ
リッタ12と全反射ミラー13と1/2波長板14との
組を単位として構成されている。例えば、偏光ビームス
プリッタ12に入射するP+S偏光のうち、S偏光成分
は偏光ビームスプリッタ12の偏光分離面を透過させて
そのまま出射させる。一方、P偏光成分は偏光ビームス
プリッタ12の偏光分離面で反射させ、さらに、全反射
ミラー13でS偏光成分と同一方向に全反射させ、か
つ、1/2波長板14でその偏光面を90度回転させる
ことでS偏光に変換し、全て、S偏光成分の光束として
集光レンズ9側に出射させる。
【0032】ここに、本実施の形態では、偏光変換要素
C1として、その要素を2組中心対称に配設させたもの
が用いられている。即ち、2個の偏光ビームスプリッタ
12a,12bと全反射ミラー13a,13bと1/2
波長板14a,14bとを偏光ビームスプリッタ12
a,12bが隣合せとなるように対称に組合せてなる。
【0033】ここに、本実施の形態では、反射鏡4が断
面真円をなす単なる放物面鏡ではなく、その開口4aの
形状が図1(b)に示すように、液晶パネル1の縦横の
アスペクト比率4:3に応じてX,Y方向に2:3の比
率を持たせて扁平とさせた回転放物面4bを有する形状
に形成されている。即ち、扁平放物面鏡として構成され
ている。図1(a)では、実線と破線とより放物面の広
がりの異なる状態を併せて示している。ここに、反射鏡
4としての焦点F位置は唯一、即ち、1点のみでX,Y
方向を問わず共通されるように設定されている。このよ
うな反射鏡4であっても、出射させる光束は略平行光束
となる。また、2個の偏光ビームスプリッタ12a,1
2bは図1(c)に示すように、各々1:3の比率の直
方体形状に形成され、両者を合わせることで2:3なる
比率となり、反射鏡4の開口形状に内接する形に設定さ
れている。従って、偏光変換要素C1全体でみると、2
個の偏光ビームスプリッタ12a,12bと全反射ミラ
ー13a,13bとは図1(c)に示すように、各々
1:3の比率の直方体形状に形成され、4つ合わせて液
晶パネル1対応の4:3なる比率となるように構成され
ている。
【0034】よって、本実施の形態によれば、反射鏡4
自体が、開口形状が真円をなす放物面鏡ではなく、光源
3が配設される焦点Fを共通にして目的とする液晶パネ
ル1のアスペクト比率、及び、偏光変換要素C1により
偏光分離方向に光束が2倍に拡大される点を考慮し、そ
の半分の比率2:3となるように拡大方向を扁平とさせ
た回転放物面4bを有しているので、その略平行光束が
入射される偏光ビームスプリッタ12a,12bの形状
も合わせて2:3なる比率の直方体形状、さらに反射プ
リズム13a,13bの形状も合わせて2:3なる比率
の直方体形状として光源光束を効率よく入射させること
ができ、偏光変換要素C1全体を合わせた形状が4:3
となり、対象とする液晶パネル1の比率に合致するの
で、そのまま効率良く液晶プリズム1の照明に利用する
ことができる。
【0035】そして、光源装置B1から発せられる偏光
方向がランダムな光束に関して偏光変換要素C1により
S偏光成分のみに揃えて出射させるものであるが、この
偏光変換処理において偏光ビームスプリッタ12a,1
2bに入射させる光は平行光束の方がその変換効率のよ
いものとなる。この点、本実施の形態では、光源装置B
1の反射鏡4が略平行光束を出射させる点を利用し、光
源装置B1からの略平行光束を直接的に偏光変換要素C
1に入射させているので、変換効率がよいものとなる。
同時に、他の光束平行化手段等を要しないため、簡易な
構成で実現できる。
【0036】本発明の第二の実施の形態を図2に基づい
て説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分
は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の各実
施の形態でも順次同様とする)。本実施の形態は、請求
項2,4及び5記載の発明に相当する。
【0037】本実施の形態では、インテグレータ光学系
D2が、レンズ組E1とその焦点位置(仮想光源面1
1)近傍に配置させた第2のレンズアレイ15とにより
構成されている。この第2のレンズアレイ15は第1の
レンズアレイ8よりもサイズ的に小型ではあるが、各第
1のレンズ要素7に対応する同数かつ相似形(従って、
4:3なる比率の矩形状)の第2のレンズ要素16が2
次元状に配列されている。
【0038】このような構成において、第1のレンズ要
素7及び対応する第2のレンズ要素16を通った光束が
各々液晶パネル1上に重畳される形で照射される。ここ
に、原理的には図1に示したような構成だけ(第1のレ
ンズアレイ8だけ)でよいが、現実には、光源3は点光
源ではなく、或る程度の体積を持っているため、個々の
2次光源像10も点光源ではなく体積を持つものとなる
が、この位置に個々に第2のレンズ要素16を有する第
2のレンズアレイ15を配設させることで収束性を高め
て液晶パネル1に向けて投影させることにより、良好な
る照明状態が得られる。
【0039】本実施の形態による場合も、偏光変換要素
C1を光源装置B1と集光レンズ9との間に配設し、反
射鏡4により得られる略平行光束を直接的に偏光変換要
素C1の偏光ビームスプリッタ12a,12bに入射さ
せているので、偏光変換効率がよい上に、簡易な構成で
済む。さらには、扁平放物面鏡による反射鏡4を用いる
ことで光源光束の利用効率を向上させ得る上に、液晶パ
ネル1を照射するための仮想光源をなす2次光源像10
の広がりを小さくすることができ、投射レンズ(図示せ
ず)の口径を小さくするための有効な構成となる。
【0040】本発明の第三の実施の形態を図3に基づい
て説明する。本実施の形態では、インテグレータ光学系
D3をレンズ組D1とその焦点位置(仮想光源面11)
近傍に配置されて発散作用を示す第2のレンズなる凹レ
ンズ17とより構成されている。ここに、レンズ要素7
の各々の光軸が液晶パネル1の中心に向かうように集光
レンズ9の焦点距離と凹レンズ17の焦点距離とが設定
されている。このため、図1との対比では、レンズ組D
1による収束性が強められている(焦点距離が短くされ
ている)。
【0041】このような構成において、レンズアレイ8
の個々のレンズ要素7を通った光束が凹レンズ17を介
して各々液晶パネル1上に重畳される形で照射される。
ここに、発散作用を示す凹レンズ17を用いているた
め、レンズ組D1により形成される2次光源像10の広
がりをより小さくすることができ、投射レンズ(図示せ
ず)の口径を小さくするためにより有効な構成となる。
また、本実施の形態による場合も、偏光変換要素C1を
光源装置B1と集光レンズ9との間に配設し、反射鏡4
により得られる略平行光束を直接的に偏光変換要素C1
の偏光ビームスプリッタ12a,12bに入射させてい
るので、偏光変換効率がよい上に、簡易な構成で済む。
さらに、扁平放物面鏡による反射鏡4を用いることで光
源光束の利用効率を向上させ得る。
【0042】本発明の第四の実施の形態を図4に基づい
て説明する。本実施の形態は、請求項3,4及び5記載
の発明に相当する。本実施の形態では、インテグレータ
光学系D4が、第1のレンズ組E1とその焦点位置(仮
想光源面11)近傍に配置させた第2のレンズ組H1と
により構成されている。第2のレンズ組H1は、第2の
レンズアレイ15と発散作用を示す凹レンズ17とより
構成されている。ここに、本実施の形態の第2のレンズ
アレイ15は、周辺のレンズ収差を補正し得るように段
違いに形成されている。
【0043】即ち、本実施の形態は前述の第二、第三の
実施の形態を合わせた構成よりなり、両実施の形態の効
果を併有する。
【0044】本発明の第五の実施の形態を図5及び図6
に基づいて説明する。本実施の形態は、請求項3,4,
6,7及び9記載の発明に相当する。本実施の形態で
は、光源装置B1と集光レンズ9との間に配設される偏
光変換要素C2としてアレイ状構造のものが用いられて
いる。即ち、偏光ビームスプリッタ18と全反射ミラー
19と1/2波長板20との組を細分化させてアレイ状
に配設させたもので、本実施の形態では、P偏光成分は
偏光ビームスプリッタ18を透過させて1/2波長板2
0で90度回転させてS偏光成分に変換し、S偏光成分
は偏光ビームスプリッタ18、全反射ミラー19でその
まま反射させて出射させることで全ての光をS偏光成分
に揃えるものである。
【0045】ここに、本実施の形態では、このような偏
光変換要素C2に対して、入射側レンズアレイ21と出
射側レンズアレイ22とが付加された平行光偏光変換装
置23として設けられている。入射側レンズアレイ21
は、偏光変換要素C2に対して入射する略平行光束を各
偏光ビームスプリッタ18の45度に形成された偏光分
離膜の略中央位置に集光させるように焦点距離が設定さ
れた複数(偏光ビームスプリッタ18と全反射ミラー1
9との組数と同数)の集光レンズ要素24を有する。ま
た、出射側レンズアレイ22は偏光ビームスプリッタ1
8対応部分のレンズ要素25aと全反射ミラー19対応
部分のレンズ要素25bとが異焦点レンズ要素として交
互に形成されたアレイ状のものである。即ち、偏光ビー
ムスプリッタ18を透過して出射する偏光成分の光束用
のレンズ要素25aと、偏光ビームスプリッタ18で反
射され全反射ミラー19で反射されて出射する偏光成分
の光束用のレンズ要素25bとでは各々の光路長に対応
させて異なる焦点距離に設定されている。
【0046】即ち、偏光変換要素C2における動作を詳
細にみると、図6からもわかるように、偏光ビームスプ
リッタ18の偏光分離膜を透過して出射する光束と、偏
光ビームスプリッタ18の偏光分離膜で反射され、さら
に全反射ミラー19で反射されて出射される光束とで
は、偏光分離膜で反射される分だけその光路長が異なっ
てしまう。ここに、本実施の形態では、上述のように、
これらの光路長の異なる成分毎に細かく分割されたレン
ズ要素25a,25bを有してその焦点距離が異なるこ
とにより、光路長が全て一定となるように修正されるの
で、結像光学特性が向上し、輝度むらを生ずることなく
液晶パネル1を照明できる。
【0047】なお、これらの実施の形態では、反射鏡4
からの光をコールドミラー6で反射させて偏光変換要素
C1,C2に入射させる構成としたが、直接的に入射さ
せる構成であってもよい。但し、反射鏡4に関するX,
Y方向の比率は逆となる。また、偏光変換要素C1はP
偏光成分を透過させる構成でもよく、偏光変換要素C2
はS偏光成分を透過させる構成でもよい。
【0048】本発明の第六の実施の形態を図7及び図8
に基づいて説明する。本実施の形態は、請求項8記載の
発明に相当し、図7にその液晶プロジェクタの構成例、
図8に光軸を直線状に伸ばした集光系・投射系の模式図
を示す。この液晶プロジェクタは、例えば図4に示した
ようなインテグレータ光学系D4を有する照明装置A1
を用いた例であり、偏光ビームスプリッタ31、分光集
光素子32、3枚の反射型液晶パネル1R,1G,1
B、各反射型液晶パネル毎のコンデンサレンズ33を備
えている。
【0049】偏光ビームスプリッタ31は、照明装置A
1から照射されるS偏光成分の光を分光集光素子32側
に向けて90度反射させるものである。分光集光素子3
2は、本実施の形態では、ダイクロイックプリズム34
が用いられている。このダイクロイックプリズム34
は、赤色R以上の長波長の光のみを反射させる特性を持
つレッド層35rと青色B以下の短波長の光のみを反射
させる特性を持つブルー層35bとを備えた一対のプリ
ズム35が上下対称位置に配置され、一対の通常のプリ
ズム36が左右対称位置に配置された状態で、これらの
4つのプリズム35,36が接合されて構成された立方
体状の光学素子である。従って、1つの分光集光素子3
2として見た場合、ダイクロイックプリズム34には、
偏光ビームスプリッタ31の反射面と平行なレッド層3
5rとこのレッド層35rに直交するブルー層35bと
が形成されている。レッド層35rやブルー層35bは
非金属の多層膜として形成されている。
【0050】3枚の反射型液晶パネル1R,1G,1B
は、ダイクロイックプリズム34のレッド層35r及び
ブルー層35bに対応させて配置されている。即ち、レ
ッド層35rで反射される赤色R以上の長波長の反射方
向には反射型液晶パネル1Rが配置され、ブルー層35
bで反射される青色B以下の短波長の反射方向には反射
型液晶パネル1Bが配置され、レッド層35r及びブル
ー層35bの透過方向には反射型液晶パネル1Gが配置
されている。これらの反射型液晶パネル1R,1G,1
Bは特に図示しないが情報表示システムにより投射すべ
き各色毎の画像が各液晶素子のオン・オフ制御により形
成されるものである。
【0051】さらに、偏光ビームスプリッタ31とスク
リーン37との間の光軸上には投射レンズ38を備えた
投射レンズ系39が設けられている。ここに、図8に示
すように、仮想光源面11から各反射型液晶パネル1
R,1G,1Bまでの光路長と、各反射型液晶パネル1
R,1G,1Bから投射レンズ38までの光路長は全て
等しく設定されている。
【0052】このような構成において、照明装置A1か
らのS偏光成分のみに揃えられた光束は、偏光ビームス
プリッタ31で反射されて分光集光素子32に入射す
る。ここで、その波長に応じて赤色R、緑色G、青色B
に分光されて、各々対応する反射型液晶パネル1R,1
G,1Bに入射する。ここで、各反射型液晶パネル1
R,1G,1Bは情報表示システムにより液晶プロジェ
クタに入力された画像信号に応じてオン・オフし、オフ
時にはS偏光成分をS偏光成分のまま反射し、オン時に
はS偏光成分をP偏光成分に変換して反射する。そし
て、これらのS偏光成分又はP偏光成分からなる各反射
型液晶パネル1R,1G,1Bからの反射光は、ダイク
ロイックプリズム34において各々集合合成されて偏光
ビームスプリッタ31に再帰する。この際、各反射型液
晶パネル1R,1G,1Bにおいてオンしている液晶素
子対応部分から反射されたP偏光成分のみが偏光ビーム
スプリッタ31を透過するため、この透過光が投射レン
ズ系39によりスクリーン37上に拡大投影される。こ
れにより、液晶プロジェクタに入力された画像信号に応
じた画像がスクリーン37にカラー画像として映し出さ
れる。
【0053】ここに、本実施の形態では、前述したよう
な照明装置A1を用いているので、光源光束の利用効率
及び偏光変換効率が高いため、良好なる投影像を得るこ
とができる。なお、本実施の形態では、図4に例示した
照明装置A1を用いた例で示したが、これに限らず、前
述した何れの形態の照明装置であってもよい。
【0054】さらには、図9に示すように、透過型液晶
パネル1R′,1G′,1B′を用いるタイプの液晶プ
ロジェクタにも同様に適用し得る。図9の場合、照明装
置A1として図5に示したタイプのものを若干変更して
用いられている(レンズ組E1とコールドミラー6とが
入替えられている)。また、照明装置A1からの偏光方
向の揃えられた光束は、青色用の分光ミラー41で反射
され、かつ、全反射ミラー42により反射された青色B
以下の波長光が透過型液晶パネル1B′に導かれ、青色
用の分光ミラー41を透過し緑色用の分光ミラー43で
反射された青色Bより大きく緑色G以下の波長光が透過
型液晶パネル1G′に導かれ、緑色用の分光ミラー43
を透過しリレーレンズ44、全反射ミラー45、リレー
レンズ46、全反射ミラー47により光路長を補正され
つつ反射された赤色R以上の波長光が透過型液晶パネル
1R′に導かれるように設定されている。また、本実施
の形態では、各透過型液晶パネル1R′,1G′,1
B′に対してコンデンサレンズ33に代えてマイクロレ
ンズアレイ48が用いられ、分光集光素子32とともに
光合成プリズム49が用いられている。マイクロレンズ
アレイ48は液晶パネルにおける各液晶素子毎に光の利
用効率を高めるために液晶素子単位でマトリクス状に形
成されたものである。
【0055】
【発明の効果】請求項1ないし3記載の発明の照明装置
によれば、被投射体を照射するための仮想光源となる2
次光源像の広がりを小さくするためのいわゆるインテグ
レータ光学系のレンズアレイと組をなす集光レンズによ
り光束を絞る前に、光源装置から出射されるままの略平
行光束を偏光変換要素に入射させて偏光方向を揃えるよ
うにしたので、偏光変換の効率がよく、かつ、偏光変換
要素よりも入射側には略平行光束を発するための放物面
鏡等を有する通常の光源装置を備えるだけの簡易な構成
で実現できる。
【0056】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2又は3記載の照明装置を実現する上で、偏光ビームス
プリッタと全反射ミラーと1/2波長板との組を単位と
する通常の偏光変換要素を用いればよく、具体的には、
請求項5記載の発明のように、偏光ビームスプリッタと
全反射ミラーと1/2波長板との組を、偏光ビームスプ
リッタを隣合せに2組対称に配設させた構成や、請求項
6記載の発明のように、偏光ビームスプリッタと全反射
ミラーと1/2波長板との組を複数組アレイ状に配設さ
せた構成で簡単に実現できる。
【0057】請求項7記載の発明によれば、アレイ状構
造からなる偏光変換要素に入射する略平行光束を入射側
レンズアレイの各集光レンズ要素により各偏光ビームス
プリッタの偏光分離膜の略中央位置に集光させること
で、入射光の全てを効率よく偏光変換要素に入射させて
偏光変換に供することができ、光の利用効率が高い上
に、偏光ビームスプリッタを透過して出射する偏光成分
の光束と全反射ミラーで反射されて出射する偏光成分の
光束とでは各々の光路長が異なるが、出射側レンズアレ
イの異焦点レンズ要素によりその光路長の違いが修正さ
れて全て同じ光路長とされるので、輝度むらを生ずるこ
となく被投射体を照明できる。
【0058】請求項8記載の発明の液晶プロジェクタに
よれば、源装置を用いる請求項1ないし7の何れか一に
記載の照明装置を利用して液晶パネルを照明するので、
簡易な構成で偏光成分の揃った光束で液晶パネルを照明
して、口径の小さめな投射レンズ系によりスクリーン上
に投射させることができる。
【0059】請求項9記載の発明の平行光偏光変換装置
によれば、アレイ状構造からなる偏光変換要素に入射す
る略平行光束を入射側レンズアレイの各集光レンズ要素
により各偏光ビームスプリッタの偏光分離膜の略中央位
置に集光させることで、入射光の全てを効率よく偏光変
換要素に入射させて偏光変換に供することができ、光の
利用効率が高い上に、偏光ビームスプリッタを透過して
出射する偏光成分の光束と全反射ミラーで反射されて出
射する偏光成分の光束とでは各々の光路長が異なるが、
出射側レンズアレイの異焦点レンズ要素によりその光路
長の違いが修正されて全て同じ光路長となる平行光偏光
変換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の照明装置を示す光
学系構成図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態の照明装置を示す光
学系構成図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態の照明装置を示す光
学系構成図である。
【図4】本発明の第四の実施の形態の照明装置を示す光
学系構成図である。
【図5】本発明の第五の実施の形態の照明装置を示す光
学系構成図である。
【図6】その平行光偏光変換装置を拡大して示す光学系
構成図である。
【図7】本発明の第六の実施の形態の液晶プロジェクタ
を示す光学系構成図である。
【図8】その光軸を直線状に伸ばして示す集光系・投射
系の模式図である。
【図9】その変形例を示す光学系構成図である。
【符号の説明】
1 被投射体、液晶パネル 7 レンズ要素、第1のレンズ要素 8 レンズアレイ、第1のレンズアレイ 9 集光レンズ 10 2次光源像 12 偏光ビームスプリッタ 13 全反射プリズム 14 1/2波長板 15 第2のレンズアレイ 16 第2のレンズ要素 17 第2のレンズ 18 偏光ビームスプリッタ 19 全反射プリズム 20 1/2波長板 21 入射側レンズアレイ 22 出射側レンズアレイ 23 平行光偏光変換装置 24 集光レンズ要素 25a,25b 異焦点レンズ要素 37 スクリーン 39 投射レンズ系 A1 照明装置 B1 光源装置 C1,C2 偏光変換要素 E1 レンズ組、第1のレンズ組 H1 第2のレンズ組
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 EA16 EA18 HA13 HA15 HA20 HA24 HA25 HA28 MA04 2H091 FA05X FA05Z FA10X FA10Z FA11Z FA26X FA26Z FA29Z FA41Z LA18 MA07 2H099 AA12 BA09 CA02 CA08 DA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光方向がランダムな略平行光束を出射
    する光源装置と、 被投射体の形状と略相似形をなす矩形状に形成された複
    数のレンズ要素が2次元状に配列されて前記光源装置か
    ら出射される略平行光束から複数の2次光源像を分割形
    成するレンズアレイと、前記レンズ要素の各々の光軸が
    前記被投射体の中心に向かうように焦点距離が設定され
    た集光レンズとの組合せによるレンズ組と、 前記光源装置と前記レンズ組との間に配設されて前記光
    源装置から出射される平行光束を、P偏光成分又はS偏
    光成分の何れか一方のみの偏光成分に揃えて出射させる
    偏光変換要素と、を備える照明装置。
  2. 【請求項2】 偏光方向がランダムな略平行光束を出射
    する光源装置と、 被投射体の形状と略相似形をなす矩形状に形成された複
    数の第1のレンズ要素が2次元状に配列されて前記光源
    装置から出射される略平行光束から複数の2次光源像を
    分割形成する第1のレンズアレイと、前記第1のレンズ
    要素の各々の光軸が前記被投射体の中心に向かうように
    焦点距離が設定された集光レンズとの組合せによるレン
    ズ組と、 このレンズ組の焦点位置近傍に配置され前記第1のレン
    ズ要素に各々対応する複数の第2のレンズ要素が2次元
    状に配列されて対応する第1のレンズ要素による2次光
    源像を各々前記被投射体上に重畳させて投射する第2の
    レンズアレイと、 前記光源装置と前記レンズ組との間に配設されて前記光
    源装置から出射される略平行光束を、P偏光成分又はS
    偏光成分の何れか一方のみの偏光成分に揃えて出射させ
    る偏光変換要素と、を備える照明装置。
  3. 【請求項3】 偏光方向がランダムなほぼ略平行光束を
    出射する光源装置と、 被投射体の形状と略相似形をなす矩形状に形成された複
    数の第1のレンズ要素が2次元状に配列されて前記光源
    装置から出射される略平行光束から複数の2次光源像を
    分割形成する第1のレンズアレイと、集光レンズとの組
    合せによる第1のレンズ組と、 この第1のレンズ組の焦点位置近傍に配置され前記第1
    のレンズ要素に各々対応する複数の第2のレンズ要素が
    2次元状に配列された第2のレンズアレイと、前記第1
    のレンズ組を透過した光に対して発散作用を示し、前記
    第1のレンズ要素の各々の光軸が前記被投射体の中心に
    向かうように前記集光レンズとともに焦点距離が設定さ
    れて前記第1のレンズ要素による2次光源像を各々前記
    被投射体上に重畳させて投射する第2のレンズとの組合
    せによる第2のレンズ組と、 前記光源装置と前記第1のレンズ組との間に配設されて
    前記光源装置から出射される略平行光束を、P偏光成分
    又はS偏光成分の何れか一方のみの偏光成分に揃えて出
    射させる偏光変換要素と、を備える照明装置。
  4. 【請求項4】 前記偏光変換要素は、略平行光束が入射
    される偏光ビームスプリッタと、この偏光ビームスプリ
    ッタにより反射された偏光成分を前記偏光ビームスプリ
    ッタを透過する他方の偏光成分と同一方向に向けて反射
    させる全反射ミラーと、前記偏光ビームスプリッタと前
    記全反射ミラーとの何れか一方の出射側に配設させた1
    /2波長板との組を単位として構成されていることを特
    徴とする請求項1,2又は3記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光変換要素は、前記偏光ビームス
    プリッタと前記全反射ミラーと前記1/2波長板との組
    を、前記偏光ビームスプリッタを隣合せに2組対称に配
    設させてなることを特徴とする請求項4記載の照明装
    置。
  6. 【請求項6】 前記偏光変換要素は、前記偏光ビームス
    プリッタと前記全反射ミラーと前記1/2波長板との組
    を、複数組アレイ状に配設させてなることを特徴とする
    請求項4記載の照明装置。
  7. 【請求項7】 前記偏光変換要素に対して入射する前記
    略平行光束を各偏光ビームスプリッタの偏光分離膜の略
    中央位置に集光させるように焦点距離が設定された複数
    の集光レンズ要素を有する入射側レンズアレイと、 前記偏光ビームスプリッタを透過して出射する偏光成分
    の光束と前記全反射ミラーで反射されて出射する偏光成
    分の光束とに対して各々の光路長に対応させて異なる焦
    点距離に設定された複数の異焦点レンズ要素を交互に有
    する出射側レンズアレイと、を備える請求項6記載の照
    明装置。
  8. 【請求項8】 情報表示システムにより投射すべき像が
    形成される少なくとも1つの液晶パネルと、 この液晶パネルを被投射体として照明する請求項1ない
    し7の何れか一に記載の照明装置と、 前記液晶パネルの像をスクリーン上に投射する投射レン
    ズ系と、を備える液晶プロジェクタ。
  9. 【請求項9】 略平行光束が入射される偏光ビームスプ
    リッタと、この偏光ビームスプリッタにより反射された
    偏光成分を前記偏光ビームスプリッタを透過する他方の
    偏光成分と同一方向に向けて反射させる全反射ミラー
    と、前記偏光ビームスプリッタと前記全反射ミラーとの
    何れか一方の出射側に配設させた1/2波長板との組を
    単位として複数組アレイ状に配設させてなる偏光変換要
    素と、 この偏光変換要素に対して入射する略平行光束を各偏光
    ビームスプリッタの偏光分離膜の略中央位置に集光させ
    るように焦点距離が設定された複数の集光レンズ要素を
    有する入射側レンズアレイと、 前記偏光ビームスプリッタを透過して出射する偏光成分
    の光束と前記全反射ミラーで反射されて出射する偏光成
    分の光束とに対して各々の光路長に対応させて異なる焦
    点距離に設定された複数の異焦点レンズ要素を交互に有
    する出射側レンズアレイと、を備える平行光偏光変換装
    置。
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