JP3335885B2 - 偏光照明装置、および投写型液晶表示装置 - Google Patents

偏光照明装置、および投写型液晶表示装置

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JP3335885B2 JP22945197A JP22945197A JP3335885B2 JP 3335885 B2 JP3335885 B2 JP 3335885B2 JP 22945197 A JP22945197 A JP 22945197A JP 22945197 A JP22945197 A JP 22945197A JP 3335885 B2 JP3335885 B2 JP 3335885B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光方向を揃えた
直線偏光光により矩形の照明領域を均一に照明する偏光
照明系を備え、この偏光照明系から出射された直線偏光
光を液晶ライトバルブにより変調して映像をスクリーン
上に拡大表示する投写型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】矩形の照明領域である液晶ライトバルブ
等を均一に照明するインテグレータ光学系は、例えば、
特開平3−111806号公報に開示されている。この
インテグレータ光学系は、第1の集光レンズアレイ板を
構成している複数の矩形集光レンズによって光源光束を
分割して、各矩形集光レンズで分割した光源像に対応し
た、集光レンズ群を備えた第2の集光レンズアレイ板を
介して一カ所の照明領域上に重ねて結像させるものであ
り、液晶ライトバルブ上の照明光強度分布を均一にする
ことが出来る。
【0003】一方、直線偏光光を変調する液晶ライトバ
ルブを用いた投写型液晶表示装置は、偏光板により一方
の直線偏光光(例えばP偏光)しか透過できないため、
偏光方向のランダムな光源からの光を半分以下しか利用
することが出来ない。しかし、偏光ビームスプリッタと
1/2波長板を組み合わせた構成を用いて、利用されな
い他方の直線偏光光を偏光変換して利用することで、光
源からの光利用効率を高くすることが可能である。
【0004】上述のインテグレータ光学系と偏光変換部
とを備えた偏光照明光学系は、例えば特開平8−304
739号公報に開示されており、液晶ライトバルブを用
いた投写型液晶表示装置の偏光照明装置としてすでに実
用化されている。ここで、従来の偏光照明装置について
説明する。図11は、特開平8−304789公報に開
示されている従来の偏光照明装置の光学系を表した概略
構成図である。図11に示される従来の偏光照明装置4
01は、光源部402、第1の集光レンズアレイ板40
3、第2の集光レンズアレイ板409、および偏光変換
部404をシステム光軸410に沿って配置して概ね構
成されている。光源部402は光源ランプ501と放物
面リフレクタ502からなり、光源ランプ501から放
射されたランダムな偏光光を放物面リフレクタ502で
一方向に反射して第1の集光アレイレンズ板403に入
射させるものである。第1の集光レンズアレイ板403
は矩形の輪郭の微小な集光レンズを縦横に複数配列した
構成で、入射光を矩形集光レンズと同数の光源像に分割
するものである。第2の集光レンズアレイ板409は第
1の集光レンズアレイ板403を構成する矩形集光レン
ズと同数の集光レンズ503を複数配列したもので、第
1の集光レンズアレイ板403からの光を集光する作用
がある。偏光変換部404は偏光方向がランダムな光を
2つの直線偏光光に分離し、かつ偏光方向を揃えて合成
するものであり、偏光分離器406、1/2波長板40
5、および出射側レンズ407から構成される。偏光分
離器406は、内部に偏光分離膜503を備えた四角柱
状のプリズム合成体からなる偏光ビームスプリッタと、
同じく内部に反射膜505を備えた四角柱状のプリズム
合成体からなる反射ミラーとからなる対を基本構成単位
とし、その対を平面的に複数配列したものである。但
し、第2の集光レンズアレイ板409を構成する各集光
レンズ503に対して、1対の基本構成単位が対応する
ように規則的に配置されている。また、1/2波長板4
05は、偏光分離器406を構成する偏光ビームスプリ
ッタの出射面部分にのみに配置され、反射ミラーの出射
面部分には配置されていない。尚、この例では第1の集
光レンズアレイ板403、第2の集光レンズアレイ板4
09および出射側レンズ407でインテグレータ光学系
を構成し、偏光分離器406および1/2波長板405
で偏光変換部を構成している。
【0005】このような偏光照明装置において、光源部
402から出射された光は、第1の集光レンズアレイ板
403および第2の集光レンズアレイ板409により複
数の集光像に分割され、各々の集光像が偏光分離器40
6の基本構成単位に集光される。そして、偏光分離器4
06を通過する過程において、第2の集光レンズアレイ
板409を構成する各集光レンズからのランダムな偏光
光は偏光分離器406の偏光ビームスプリッタにより偏
光方向の異なるP偏光光とS偏光光に分離される。分離
されたP偏光光は進行方向を変えずに偏光ビームスプリ
ッタをそのまま通過する。他方、S偏光光は偏光ビーム
スプリッタ内の偏光分離膜で進行方向を約90度変え、
隣接する反射ミラーでさらに進行方向を90度変え、最
終的にはP偏光光とほぼ平行な角度で偏光分離器406
より出射される。その後、前記偏光ビームスプリッタよ
り出射されたP偏光光は1/2波長板405を通過する
ので、S偏光光へと変換される。他方、前記隣接する反
射ミラーから出射されたS偏光光は1/2波長板405
を通過しないので、変換されない。以上により、第2の
集光レンズアレイ板409を構成する各集光レンズ50
3からのランダムな偏光光は、偏光方向が揃った1種類
の偏光光に変換される。その後、1種類の偏光光に揃え
られた光束は出射側レンズ407により照明領域408
へと導かれ、照明領域408上で重なって結像される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の偏光照明装置は次のような問題点がある。この偏光照
明装置は、偏光分離器の内部において、偏光ビームスプ
リッタで分離された一方の偏光光を当該偏光ビームスプ
リッタと対の反射ミラーにより、前記偏光ビームスプリ
ッタで分離した他方の偏光光と同方向に反射させる構成
である。そのため、前記偏光分離器での透過光と反射光
の光路長を簡単に調整することが困難であり、インテグ
レータ光学系によって照明領域の位置近傍に出来る焦点
位置がほぼ一致してしまう。すなわち、インテグレータ
光学系としては、照明領域部と液晶ライトバルブ部の面
積を一致させることが光の利用効率が高く、投写画面を
明るくすることとなるが、照明領域周辺部には、輝度ム
ラが発生するため、十分な投写画面を得るためには、こ
の照明領域を液晶ライトバルブ部よりも、大きくしなけ
ればならないので、投写画面上は暗くなる。
【0007】その他にも、インテグレータ光学系を構成
する集光レンズアレイのセルサイズによって、前記偏光
分離器のサイズが決まってしまうことにある。光源部の
アーク長によって集光レンズアレイのセル間隔を狭くす
る必要が生じ、また短冊状に配置された1/2波長板の
横幅を狭くする必要があり、また、偏光プリズムの1/
2波長板を貼り合わせている出射面部分にあとから反射
防止膜を蒸着する必要など、コスト高になるとともに特
に偏光変換光学系の限界に達してしまう。
【0008】さらに、装置開発の度に集光レンズアレイ
のセル間隔の設計が必要であり、それに伴い偏光プリズ
ムアレイの設計を変更しなければならない。
【0009】本発明の目的は、上述の課題に鑑みて、イ
ンテグレータ光学系と偏光変換光学系を組み合わせた、
光効率の高く、投写画面上の不具合を低減し、偏光変換
部の温度上昇も低減できる偏光照明装置、およびこれを
備えた小型の投写型液晶表示装置を実現することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、偏光方向がランダムな光を出射する光源部
と、縦横に並ぶ複数の矩形集光レンズから構成され、前
記光源部から出射される光を集光して複数の2次光源像
を形成するための第1の集光レンズアレイ板と、該2次
光源像の各々に対応する集光レンズを縦横に複数配列し
てなる第2の集光レンズアレイ板と、該第2の集光レン
ズアレイ板の近傍に配置され、前記偏光方向がランダム
な光を2つの直線偏光光に分離し、且つ偏光方向を揃え
て合成する偏光変換部とを含む偏光照明装置において、
前記偏光変換部は、前記第2の集光レンズアレイ板の集
光レンズに対応するように配列された複数のスリット部
を有する反射板と、該反射板におけるスリット間の反射
部を少なくとも覆う1/4波長板と、平板状の偏光分離
器、および出射側レンズとをこの順番で光の入射側から
配置したものであり、前記偏光分離器は、三角柱プリズ
ムを基本構成単位とし、該三角柱プリズムの斜面どうし
を互いに貼り合わせて平板状にすると共に、隣り合う三
角柱プリズムの隣接面にそれぞれ偏光分離膜を形成した
平板状偏光ビームスプリッタアレイであり、前記第2の
集光レンズアレイの各集光レンズの配置間隔S1と前記
偏光分離器の入射側面における基本構成単位の配置間隔
P1との間にP1=n×S1/2(nは、n≠2を満た
す自然数)の関係が成り立つように前記偏光変換部が構
成されたことを特徴とする。
【0011】
【0012】さらに、前記1/4波長板が、前記反射板
の前記偏光分離器側の全面を覆う1枚の平面板からなる
ものでもよく、また、前記反射板が、平板状の透明部材
の一面に反射部を施し、該反射部以外の透明部をスリッ
ト部としたものであってもよい。
【0013】さらに、前記第2の集光レンズアレイ板を
構成する集光レンズが、前記第1の集光レンズアレイ板
を構成する矩形集光レンズと相似形である事が好まし
い。
【0014】さらに上記の偏光照明装置は、前記偏光変
換部の出射側レンズの代わりに、前記第2の集光レンズ
アレイ板を構成する集光レンズのうちの少なくとも一つ
が偏心系のレンズとなっているものでもよい。
【0015】また、本発明は、上記のような偏光照明装
置と、該偏光照明装置からの光を3原色に分離する色分
離光学系と、液晶ライトバルブと、該液晶ライトバルブ
により画像情報に応じて変調された光を合成する色合成
光学系と、投写レンズとから少なくとも構成された投写
型液晶表示装置をも提供する。
【0016】(作用)次に、本発明の偏光照明装置の作
用について説明する。
【0017】偏光分離器の内部において、第1の偏光分
離膜で分離された一方の偏光光が当該第1の偏光分離膜
と同一の隣り合う第2の偏光分離膜により、前記第1の
偏光分離膜で分離された他方の偏光光と反対方向に反射
する。その後、前記一方の偏光光が前記偏光分離器の外
部に出射され、1/4波長板に入射し、この1/4波長
板を通過後、反射板で反射され、再び1/4波長板を通
過して前記偏光分離器の内部に戻る。1/4波長板を2
回通過する過程において前記一方の偏光光は前記他方の
偏光光の偏光方向と同じになっているので、前記偏光分
離器の内部をそのまま通過する。最終的には、偏光方向
の揃った前記一方の偏光光と前記他方の偏光光の2つの
光路はほぼ平行な角度で前記偏光分離器を出射する。
【0018】このように偏光分離器の外部に反射光を透
過光と反対方向に一度出射させ、反射板で再び偏光分離
器の内部に入射させる構成であるので、前記偏光分離器
での透過光と反射光の光路長を、前記偏光分離器の板
厚、および反射板と偏光分離器との距離で調整すること
が可能となる。その結果、本発明の偏光照明装置は、イ
ンテグレータ光学系によって照明領域の位置近傍に出来
る焦点位置を2箇所設けることができ、透過光路は明る
さ重視で照明領域と同等の領域を照明し、反射光路は照
明領域よりも大きな領域を照射するように設定すれば、
投写型液晶表示装置の液晶ライトバルブに対して輝度ム
ラを発生させることなく、明るい投写画面映像を供給す
ることが出来る。
【0019】また、本発明の偏光照明装置は、前記スリ
ット状の反射板を偏光分離器の入射面側に配置すること
で、第1の集光レンズアレイ板で集光できない光(例え
ば、迷光)の偏光分離器への入射を殆ど遮断する機能も
併せており、偏光分離器での熱負荷を低減できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施形態である偏光照明装置の要部を平面的に見た
概略構成図である。この図に示される形態の偏光照明装
置1は、光源部2、第1の集光レンズアレイ板3、第2
の集光レンズアレイ板9、および偏光変換部10をシス
テム光軸11に沿って配置して概ね構成されている。
【0022】光源部2は光源ランプ101と放物面リフ
レクタ102からなり、光源ランプ101から放射され
たランダムな偏光光を放物面リフレクタ102で一方向
に反射して第1の集光レンズアレイ板3に入射させるも
のである。ここで、放物面リフレクタの代わりに楕円リ
フレクタや球面リフレクタを用いる事も可能である。
【0023】図2は第1の集光レンズアレイ板3の外観
斜視図である。この図のように、第1の集光レンズアレ
イ板3は、同一の矩形状の輪郭をした矩形集光レンズ1
03が縦横に複数配列した構成である。第1の集光レン
ズアレイ板3に入射した光は、矩形レンズ103の集光
作用により、システム光軸9と垂直な平面内に矩形集光
レンズ103の数と同数の集光像を形成する。この複数
の集光像は、光源ランプの投写像に他ならないため、以
下では2次光源像と呼ぶものとする。
【0024】第2の集光レンズアレイ板9は第1の集光
レンズアレイ板3とほぼ同様な構成となっている。但
し、第2の集光レンズアレイ板9を構成する集光レンズ
104と第1の集光レンズアレイ板3を構成する矩形集
光レンズ103とは、全くの同一の寸法形状及びレンズ
特性を有する必要はない。
【0025】次に、再び図1を参照して本形態の偏光照
明装置の偏光変換部10について説明する。偏光変換部
10は、スリット状の反射板4、1/4波長板5、偏光
分離器6、および出射側レンズ7から構成されるもので
あり、第1の集光レンズアレイ板3により形成される2
次光源像をさらに集光する第2の集光レンズアレイ板9
の近傍に配置され、システム光軸9に対して垂直な平面
内に配置されている。この偏光変換部10は、ランダム
な偏光光を2種類の偏光光に分離する機能と、分離した
2種類の偏光光を偏光方向を揃えて合成する機能とを併
せ持っている。図3は、偏光変換部10の構成部品の外
観を示している。但し、この図には出射側レンズ7が省
略されている。この図に示すように偏光変換部10で
は、第2の集光レンズアレイ板9を通過した光が反射板
4のスリット幅153を通過し、偏光分離器6に入射す
る。この偏光分離器6は三角柱プリズムを基本構成単位
としており、図3に示すように三角柱プリズムの斜面ど
うしを互いに貼り合わせるように三角柱プリズムを平面
的に複数配列(2次光源像が形成される平面内に配列さ
れる)して平板状にしたもので、かつ、隣り合う三角柱
プリズムの隣接面にそれぞれ偏光分離膜105、106
を形成した平板状偏光ビームスプリッタアレイである。
偏光分離膜は同一のもので偏光分離器6の内部にのこぎ
り歯状に形成されている。
【0026】本形態では偏光分離器6の基本構成単位の
横幅P1は、第2の集光レンズアレイ9の各集光レンズ
104の横幅S1と等しい。スリット状反射板4のスリ
ットは開口部であって、第2の集光レンズアレイ9を構
成する縦列の集光レンズ104に対応するように規則的
に配列されている。反射板4におけるスリット間の板部
の出射面側部分に1/4波長板5がそれぞれ配置されて
いる。そして、偏光分離器6の各基本構成単位は、スリ
ット状反射板5の隣り合う反射部及びスリット部の組に
対応するように配置されている。また、偏光分離器6の
基本構成単位の横幅の約半分の幅Xp155と、各1/
4波長板5の横幅X154と、スリット状反射板4の各
スリットの横幅X153とは等しい。
【0027】ここで、図1、図3及び図4を参照して偏
光変換部10の機能について説明する。図4に偏光変換
部10を通過する時の光の様子を模式的に示す。これら
の図に示すように、第2の集光レンズアレイ板9に入射
した偏光方向のランダムな光は反射板4のスリット部を
通過し、1/4波長板5どうしの隙間を通過した後、偏
光分離器6により偏光方向の異なるP偏光光とS偏光光
の2種類の直線偏光光に分離される。すなわち、P偏光
光は進行方向を変えずに偏光分離器6をそのまま通過す
る。一方、S偏光光は、偏光分離器6の偏光分離膜10
5で反射され、その後に偏光分離膜106で反射され
(但し、この時、光軸は約Xp分シフトする)、1/4
波長板5に入射する。ここで、S偏光光は、1/4波長
板により偏光面の回転作用により楕円偏光に変換され、
スリット状の反射板4で反射される。そして、反射され
た楕円偏光光は再び1/4波長板5に入射し、偏光面の
回転作用により楕円偏光からP偏光光に変換され、偏光
分離器6をそのまま通過する。最終的にはこの2つの光
路においてP偏光光がほぼ平行な角度で偏光分離器6を
出射する。以上をまとめると偏光変換部10により、光
源部2から偏光方向のランダムな光は1種類の直線偏光
光(この場合はP偏光光)に変換されることになる。
【0028】このようにしてP偏光光に揃えられた光束
は、出射側レンズ7により照明領域8へと導かれ、照明
領域8上に重なって結像される。光源部2からの偏光方
向のランダムな光は1つの直線偏光光に変換されて、殆
ど全ての光が照明領域8へと達する。このため、照明領
域8は殆ど1つの偏光光で均一に照明され、光損失が殆
どないため、光利用効率が極めて高い。
【0029】さらに、本形態では横長の矩形形状である
照明領域8の形状に合わせて、第1の集光レンズアレイ
板3を構成する微小な矩形集光レンズ103を横長の矩
形形状とし、同時に偏光分離器10において透過および
反射した2種類の直線偏光光を横方向(水平方向)に分
離する形態となっている。このため、横長の矩形形状を
有する照明領域8を照明する場合でも、光量を無駄にす
ることなく、照明効率を高めることが出来る。
【0030】一般に偏光ビームスプリッタを用いて偏光
方向のランダムな光をP偏光光とS偏光光に単純に分離
すると、偏光ビームスプリッタから出射される光束幅は
2倍に広がり、それに応じて光学系も大型化する。しか
し、本発明の偏光照明系では、インテグレータ光学系の
特徴である微小な2次光源像の生成という過程を高効率
で利用して、光を分離することで光束幅の広がりを吸収
でき、光束の幅は広がらず、小型の光学系を実現できる
特徴がある。
【0031】(第2の実施の形態)上述の実施形態に
は、前記第2の集光レンズアレイの各集光レンズの横方
向(水平方向)の配置間隔S1が前記偏光分離器の入射
側面における基本構成単位(三角柱プリズム)の配置間
隔P1と等しい場合を示した。
【0032】ここでは、P1=S1/2の場合を示す。
図5及び図6には本発明の第2の実施形態である偏光照
明装置の偏光変換部を光が通過する時の様子を示す。図
5に示した、偏光分離器6の入射側面における基本構成
単位の配置間隔P1が第2の集光レンズアレイの各集光
レンズの配置間隔S1の1/2である場合においても、
第1の実施形態と同様な効果が得られる。尚、図5に示
される形態の偏光照明装置では、スリット状の反射板4
のスリット幅と、偏光分離器6の基本構成単位(三角柱
プリズム)の横幅とは等しく、前記スリットと前記基本
構成単位とは前記スリットの横幅の半分だけずれて配置
されている。偏光分離器6による透過光と反射光の光軸
は、第1の実施形態における図4で示したXpの1/2
だけシフトしている。このような構成を除いては第1の
実施形態と同じである。
【0033】また、図6に示す様なP1=3/2S1の
場合にも第1の実施形態と同様な効果が得られる。この
図6に示される形態の偏光照明装置では、偏光分離器6
の基本構成単位の横幅の約1/3の幅とスリット状の反
射板4のスリット幅とが等しくなっており、スリット状
反射板4の隣り合う反射部とスリット部の境界線に偏光
分離器6の基本構成単位の横幅での中心が対応してい
る。偏光分離器6による透過光と反射光の光軸は、第1
の実施形態における図4で示したXpの3/2だけシフ
トしている。このような構成を除いては第1の実施形態
と同じである。
【0034】以上のように、本発明は基本的にはP1=
n・S1/2(n:自然数)の場合においてはすべて第
1の実施形態と同様な効果が得られる。
【0035】(第3の実施の形態)図7は本発明の第3
の実施形態である偏光照明装置の偏光変換部を光が通過
する時の様子を示す概略図である。この図には第1の実
施形態と同一の構成部品には同一番号を付してある。そ
して、以下では第1の実施形態と異なる構成についての
み説明する。第1及び第2の実施形態に示した1/4波
長板は、図7に示すように1枚の平面板からなる1/4
波長板51にすることも可能である。この1/4波長板
51の大きさは第2の集光レンズアレイ板9の有効領域
と同等にすることが好ましい。但し、第1の実施形態と
比べ、1/4波長板を光が通過する回数が増加するた
め、一般的には光損失は第1の実施形態に比べ多くな
る。しかし、製造コストの低減化が可能な偏光照明装置
である。
【0036】尚、図7には第1の実施形態と同じである
P1=S1の場合の構成を示したが、本形態の1/4波
長板はP1=n・S1/2(n:自然数)の場合の構成
であればどれでも適用する事ができる。
【0037】(第4の実施形態)図8は本発明の第4の
実施形態である偏光照明装置の偏光変換部を光が通過し
た時の様子を示す概略図である。この図には第1の実施
形態と同一の構成部品には同一番号を付してある。そし
て、以下では第1の実施形態と異なる構成についてのみ
説明する。第1、第2及び第3の実施形態に示した反射
板は、図8に示すように、スリットとしての開口部の無
い1枚の平面状反射板41にすることも可能である。こ
の平面状反射板41の大きさは第2の集光レンズアレイ
板9の有効領域と同等にすることが好ましい。反射板4
1の平面上の反射部42は一枚の透明部材(例えば平面
ガラス)に反射蒸着、反射フィルム等を施してなり、こ
の反射部42以外がスリットとしての透明部43になっ
ている。この透明部43に反射防止膜を追加することで
透過効率を向上させる事ができる。但し、このような形
態の偏光照明装置は、反射板5の透過部に光を透過させ
る構成のため、第1及び第2の実施形態に比べて一般的
には多くなる。しかし、製造コストの低減化が可能な偏
光照明装置である。
【0038】尚、図8には第1の実施形態と同じである
P1=S1の場合の構成を示したが、本形態の反射板4
1はP1=n・S1/2(n:自然数)の場合の構成で
あればどれでも適用する事ができる。
【0039】(第5の実施の形態)図5は、本発明の第
5の実施形態である偏光照明装置の要部を平面的に見た
概略構成図である。この図には第1〜4の実施形態で示
した構成部品と同一の部品に同一番号を付してある。
【0040】図1〜図8に示された第1〜4の実施形態
の第2の集光レンズアレイ板9は、何れも集光レンズ1
04と出射側レンズ7を備えている。偏光分離器6に入
射する光は、そのシステム主光線152の傾きがシステ
ム主光線9に平行が理想的であることから、集光レンズ
104は第1の集光レンズアレイ板3を構成する矩形集
光レンズ103と同一のレンズにより構成される場合が
多く、また、出射側のレンズ7は第2の集光レンズアレ
イ板9を通過した光束を所定の照明領域8上に重ねて結
像させる為に必要である。
【0041】しかし、本形態では、上記の集光レンズ9
を図9に示すような偏心系の集光レンズ112〜114
に代えた第2の集光レンズアレイ板111とすると共
に、偏光分離膜105、106の設置角度を工夫するこ
とにより、出射側レンズ7を省略する事が可能となり、
光学系の低コスト化が可能となる。
【0042】また、本形態のように出射側レンズを使用
しない構成では、第2の集光レンズアレイ板111の設
置場所は偏光分離器6の光源側に限定されることなく、
第2の集光レンズアレイ板111を構成する偏心系集光
レンズ112、113、114のレンズ特性、および偏
光分離器6の偏光分離膜105、106の配置角度によ
って第2の集光レンズアレイ板111を偏光分離器6よ
りも照明領域8の側に設置することもできる。
【0043】以上のように、第1の集光レンズアレイ板
3により形成される2次光源像の位置とその大きさによ
って、第2の集光レンズアレイ板111を構成する偏心
系集光レンズ112、113、114の寸法形状と偏光
分離器6の偏光分離膜105、106の配置寸法とを最
適化することにより、光源光の利用効率を一層向上する
ことが出来ると共に低コスト化、小型化の効果がある。
【0044】(第6の実施形態)次に、本発明の偏光照
明装置を用いた投写型液晶表示装置について説明する。
図11は、本発明の第6の実施形態である投写型液晶表
示装置の光学系を示す概略図である。この形態では図1
で示した第1の実施形態の偏光照明装置を用いた投写型
液晶表示装置を例に採って説明する。
【0045】図11に示される形態の投写型液晶表示装
置100は図1で示した偏光照明装置1を備えている。
この偏光照明装置1では、光源部2から放射された偏光
方向のランダムな光は、第1の集光レンズアレイ板3に
よって集光された状態で第2の集光レンズアレイ板9を
通過し、偏光変換部10の中の偏光分離器6により2種
類の直線偏光光に分離される。また、分離された各直線
偏光光のうち、P偏光光はそのまま通過し、S偏光光に
関しては偏光分離膜105、106、1/4波長板5及
びスリット状の反射板4を通過又は反射し、偏光分離器
6を通過したときには殆どP偏光光に変換されて通過す
る。その後、偏光光の揃えられた光束は所定の照明領域
上に出射側レンズ7により重ねて結像される。このよう
な照明系では、光源部からの光利用効率を照明装置を大
型化することなく従来の約2倍の利用効率を実現してい
る。
【0046】このような偏光照明装置1から出射した光
束はまず全反射ミラー210において、光軸の進行方向
を90度変更され、青色緑色反射ダイクロイックミラー
220において、赤色光を透過し、青色光および緑色光
を反射する。赤色光は反射ミラー230で反射され、第
1の液晶ライトバルブ310に達する。一方、青色光及
び緑色光のうち、緑色光は、緑色反射ダイクロイックミ
ラー240によって反射され第2の液晶ライトバルブ3
20に達する。
【0047】ここで、青色光は各色光のうちで最も長い
光路長を持つので、青色光に対しては、入射側のレンズ
250、リレーレンズ260及び出射側のレンズ270
からなるリレーレンズ系で構成された導光手段280を
設けてある。すなわち、青色光は、緑色反射ダイクロイ
ックミラー240を透過した後、まず、入射側レンズ2
50及び反射ミラー290を経て、リレーレンズ260
に導かれ、このリレーレンズ260に集束された後、反
射ミラー300によって出射側レンズ270に導かれ、
第3の液晶ライトバルブ330に達する。ここで、第1
〜3の液晶ライトバルブは、それぞれの色光を変調し、
各色に対応した映像情報を含ませた後に、変調した色光
をダイクロイックプリズム340(色合成手段)に入射
する。ダイクロイックプリズム340には、赤色反射の
誘電体多層膜と青色反射の誘電体多層膜とが十字状に形
成されており、それぞれの変調光束を含成する。ここ
で、合成された光束は、投写レンズ350(投写手段)
を通過してスクリーン360上に映像を形成することに
なる。
【0048】このように構成した投写型液晶表示装置1
00では、1種類の直線偏光光を変調するタイプの液晶
ライトバルブが用いられている。従って、従来の照明装
置を用い偏光方向のたランダムな光を液晶ライトバルブ
に導くと、偏光方向のランダムな光の半分は、偏光板
(図示せず)で吸収されて熱に変わってしまうので、光
の利用効率が悪いと共に、偏光板の発熱を抑える大型で
騒音が大きな冷却装置が必要であるという問題点があっ
た。しかし、本形態の投写型液晶表示装置100では、
上記の問題点が大幅に改善される。
【0049】すなわち、本形態の投写型液晶表示装置1
00では、図1に示した偏光照明装置1において、一方
の直線偏光光、例えばS偏光光に対して、1/4波長板
5によって偏光面を楕円偏光光にし、スリット状の反射
ミラー4で反射し、再度1/4波長板5を通過し、再度
偏光分離器6に入射し、P偏光光として透過し、偏光方
向の揃った状態となる。
【0050】それ故、偏光光の揃った光が第1〜第3の
液晶ライトバルブ310、320、330に導かれるの
で、偏光板による光吸収は非常に少なく、光の利用効率
が向上し、明るい投写映像を得ることが出来る。また、
偏光板による光吸収量が低減できるので、偏光板での温
度上昇が抑制される。従って、冷却装置の小型化、低騒
音化、高性能な投写型液晶表示装置を実現できる。
【0051】さらに、偏光照明装置1では、偏光変換部
10において、第2の集光レンズアレイ板9の集光レン
ズ104の形状に合わせて2種類の直線偏光光を横方向
に分離している。従って、光量を無駄にすることなく、
横長の矩形形状をした照明領域を形成できる。そのため
に、偏光照明装置1は、横長の液晶ライトバルブを照明
するのに適している。
【0052】先の第1の実施形態で説明したように、偏
光照明装置1では、偏光変換光学要素を組み入れている
にも関わらず、偏光分離器6を出射する光束幅の広がり
が抑えられている。このことは、液晶ライトバルブを照
明する際に、大きな角度を伴って液晶ライトバルブに入
射する光が殆どないことを意味している。従って、Fナ
ンバーの小さい極めて大口径の投写レンズを用いなくて
も、明るい投写映像を実現できる。
【0053】また、本形態では、色合成手段として、ダ
イクロイックプリズム340を用いているので、小型化
が可能である。また、液晶ライトバルブ310、32
0、330と投写レンズ350の間の光路長が短いの
で、比較的小さな口径の投写レンズを用いても、明るい
投写映像を実現できる。また、各色光は、3光路の内1
光路のみ、その光路長が異なるので、本形態では光路長
が最も長い青色光に対しては、入射側のレンズ250、
リレーレンズ260、及び出射側レンズ270からなる
リレーレンズ系で構成した導光手段280を設けてある
ので、色むら等が発生しないように考慮してある。
【0054】なお、投写型液晶表示装置としては、色合
成手段に2枚のダイクロイックミラーを用いた光学系に
より構成することもできる。その場合においても本例の
偏光照明装置を組み込むことが可能であり、本形態の場
合と同様に、光の利用効率に優れた明るい投写映像を形
成できる。
【0055】なお、上記各実施形態においては、偏光分
離器で、例えばS偏光光をP偏光光に揃えるようにして
いるが、勿論、偏光方向は何れの方向に揃えてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる偏
光照明装置は、偏光方向の揃った直線偏光光を照明領域
に照射できる。従って、偏光方向が揃った直線偏光光を
液晶ライトバルブに供給できるので、光の利用効率が向
上し、投写映像の明るさを向上することができる。
【0057】また、本発明の偏光照明装置は、偏光分離
器の外部に反射光を透過光と反対方向に一度出射させ、
反射板で再び偏光分離器の内部に入射させる構成である
ので、前記偏光分離器の板厚および、反射板と偏光分離
器との距離によって、前記偏光分離器での透過光と反射
光の光路長を調整することが可能である。その結果、イ
ンテグレータ光学系による照明領域位置近傍に出来る焦
点位置を2箇所設けることができる。したがって、前記
偏光分離器による透過光路は明るさ重視で照明領域同等
程度の領域を照明し、反射光路は、照明領域よりも大き
な領域を照明するように設定すれば、液晶ライトバルブ
に対して輝度ムラのない明るい投写画面を供給すること
が出来る。
【0058】また、前記スリット状の反射板を偏光分離
器の入射面側に配置することで、第1の集光レンズアレ
イ板で集光できない光(例えば、迷光)の入射を殆ど遮
断する機能が備えられ、その結果、偏光分離器での熱負
荷を低減する事ができる。
【0059】また、偏光方向のランダムな光を1種類の
直線偏光に揃えて液晶ライトバルブに照明する構成であ
るため、液晶ライトバルブの偏光板による光吸収量が低
減でき、偏光板での温度上昇が抑制される。それ故、冷
却装置の小型化や低騒音化を実現できる。
【0060】また、前記第2の集光レンズアレイの各集
光レンズの配置間隔S1と前記偏光分離器の入射側面に
おける基本構成単位の配置間隔P1との間にP1=n×
S1/2(n=1〜3以上の自然数)の関係が成り立つ
ように偏光変換部が構成されているので、集光レンズア
レイのセルサイズに関わらず、前記関係式に従って自由
に偏光ビームスプリッタアレイの基本構成単位のサイズ
を設定することができる。
【0061】また、本発明では、インテグレータ光学系
の特徴である微少な2次光源像を生成する過程を利用し
て光の分離により生ずる空間的な広がりを回避してい
る。従って、偏光変換素子を備えた光学系で、更に装置
寸法を従来の照明装置と同じ程度の寸法に抑えることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である偏光照明装置の
要部を平面的に見た概略構成図である。
【図2】図1に示した第1の集光レンズアレイ板の外観
斜視図である。
【図3】図1に示した偏光変換部の構成部品の外観を示
す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態である偏光照明装置の
偏光変換部を光が通過する時の様子を示す概略図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態である偏光照明装置の
偏光変換部を光が通過する時の様子を示す概略図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態である偏光照明装置の
偏光変換部の変形例を光が通過する時の様子を示す概略
図である。
【図7】本発明の第3の実施形態である偏光照明装置の
偏光変換部を光が通過する時の様子を示す概略図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施形態である偏光照明装置の
偏光変換部を光が通過する時の様子を示す概略図であ
る。
【図9】本発明の第5の実施形態である偏光照明装置の
偏光変換部を光が通過する時の様子を示す概略図であ
る。
【図10】図1の偏光照明装置が組み込まれた投写型液
晶表示装置の一例を示す光学系の概略構成図である。
【図11】特開平8−304789公報に開示されてい
る従来の偏光照明装置の光学系を表した概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 偏光照明系 2 光源部 3 第1の集光レンズアレイ板 4 スリット状の反射板 5 1/4波長板 6 偏光分離器 7 出射側レンズ 8 照明領域 9 第2の集光レンズアレイ板 10 偏光変換部 11 システム光軸 41 平面状の反射板 42 光反射部 43 透明部 51 平面状の1/4波長板 100 投写型液晶表示装置 101 光源ランプ 102 放物面リフレクタ 103 矩形集光レンズ 104 集光レンズ 105,106 偏光分離膜 112,113,114 偏心系の集光レンズ 152 システム主光線 153 スリット幅X 154 1/4波長板幅X 155 幅Xp 210 全反射ミラー 220 青色緑色ダイクロイックミラー 230,290,300 反射ミラー 240 緑色ダイクロイックミラー 250 入射側レンズ 260 リレーレンズ 270 出射側レンズ 280 導光手段 310 第1の液晶ライトバルブ 320 第2の液晶ライトバルブ 330 第3の液晶ライトバルブ 340 ダイクロイックプリズム(色合成手段) 350 投写レンズ(投写手段) 360 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03B 21/14 G02F 1/1335 530 (72)発明者 坂本 幹雄 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−319350(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光方向がランダムな光を出射する光源
    部と、縦横に並ぶ複数の矩形集光レンズから構成され、
    前記光源部から出射される光を集光して複数の2次光源
    像を形成するための第1の集光レンズアレイ板と、該2
    次光源像の各々に対応する集光レンズを縦横に複数配列
    してなる第2の集光レンズアレイ板と、該第2の集光レ
    ンズアレイ板の近傍に配置され、前記偏光方向がランダ
    ムな光を2つの直線偏光光に分離し、且つ偏光方向を揃
    えて合成する偏光変換部とを含む偏光照明装置におい
    て、 前記偏光変換部は、前記第2の集光レンズアレイ板の集
    光レンズに対応するように配列された複数のスリット部
    を有する反射板と、該反射板におけるスリット間の反射
    部を少なくとも覆う1/4波長板と、平板状の偏光分離
    器、および出射側レンズとをこの順番で光の入射側から
    配置したものであり、 前記偏光分離器は、三角柱プリズムを基本構成単位と
    し、該三角柱プリズムの斜面どうしを互いに貼り合わせ
    て平板状にすると共に、隣り合う三角柱プリズムの隣接
    面にそれぞれ偏光分離膜を形成した平板状偏光ビームス
    プリッタアレイであり、 前記第2の集光レンズアレイの各集光レンズの配置間隔
    S1と前記偏光分離器の入射側面における基本構成単位
    の配置間隔P1との間にP1=n×S1/2(nは、n
    ≠2を満たす自然数)の関係が成り立つように前記偏光
    変換部が構成されたことを特徴とする偏光照明装置。
  2. 【請求項2】 偏光方向がランダムな光を出射する光源
    部と、縦横に並ぶ複数の矩形集光レンズから構成され、
    前記光源部から出射される光を集光して複数の2次光源
    像を形成するための第1の集光レンズアレイ板と、該2
    次光源像の各々に対応する集光レンズを縦横に複数配列
    してなる第2の集光レンズアレイ板と、該第2の集光レ
    ンズアレイ板の近傍に配置され、前記偏光方向がランダ
    ムな光を2つの直線偏光光に分離し、且つ偏光方向を揃
    えて合成する偏光変換部とを含む偏光照明装置におい
    て、 前記偏光変換部は、前記第2の集光レンズアレイ板の集
    光レンズに対応するように配列された複数のスリット部
    を有する反射板と、該反射板におけるスリット間の反射
    部を少なくとも覆う1/4波長板と、平板状の偏光分離
    器、および出射側レンズとをこの順番で光の入射側から
    配置したものであり、 前記偏光分離器は、三角柱プリズムを基本構成単位と
    し、該三角柱プリズムの斜面どうしを互いに貼り合わせ
    て平板状にすると共に、隣り合う三角柱プリズムの隣接
    面にそれぞれ偏光分離膜を形成した平板状偏光ビームス
    プリッタアレイであり、 前記第1の集光レンズアレイ板を構成する複数の矩形集
    光レンズの各々は、照明領域の形状に対応して形成され
    ており、 前記第2の集光レンズアレイの各集光レンズの配置間隔
    S1と前記偏光分離器の入射側面における基本構成単位
    の配置間隔P1との間にP1=n×S1/2(nは、n
    ≠2を満たす自然数)の関係が成り立つように前記偏光
    変換部が構成された ことを特徴とする偏光照明装置。
  3. 【請求項3】 偏光方向がランダムな光を出射する光源
    部と、縦横に並ぶ複数の矩形集光レンズから構成され、
    前記光源部から出射される光を集光して複数の2次光源
    像を形成するための第1の集光レンズアレイ板と、該2
    次光源像の各々に対応する集光レンズを縦横に複数配列
    してなる第2の集光レンズアレイ板と、該第2の集光レ
    ンズアレイ板の近傍に配置され、前記偏光方向がランダ
    ムな光を2つの直線偏光光に分離し、且つ偏光方向を揃
    えて合成する偏光変換部とを含む偏光照明装置におい
    て、 前記偏光変換部は、前記第2の集光レンズアレイ板の集
    光レンズに対応するように配列された複数のスリット部
    を有する反射板と、該反射板におけるスリット間の反射
    部を少なくとも覆う1/4波長板と、平板状の偏光分離
    器とをこの順番で光の入射側から配置したものであり、 前記偏光分離器は、三角柱プリズムを基本構成単位と
    し、該三角柱プリズムの斜面どうしを互いに貼り合わせ
    て平板状にすると共に、隣り合う三角柱プリズムの隣接
    面にそれぞれ偏光分離膜を形成した平板状偏光ビームス
    プリッタアレイであり、 前記第2の集光レンズアレイ板を構成する集光レンズの
    うちの少なくとも一つが偏心系のレンズとなっており、 前記第2の集光レンズアレイの各集光レンズの配置間隔
    S1と前記偏光分離器の入射側面における基本構成単位
    の配置間隔P1との間にP1=n×S1/2(nは、n
    ≠2を満たす自然数)の関係が成り立つように前記偏光
    変換部が構成された ことを特徴とする偏光照明装置。
  4. 【請求項4】 前記偏光変換部の出射側レンズの代わり
    に、前記第2の集光レンズアレイ板を構成する集光レン
    ズのうちの少なくとも一つが偏心系のレンズとなってい
    る請求項1又は2に記載の偏光照明装置。
  5. 【請求項5】 前記1/4波長板が、前記反射板の前記
    偏光分離器側の全面を覆う1枚の平面板からなる請求項
    1からのいずれか1項に記載の偏光照明装置。
  6. 【請求項6】 前記反射板が、平板状の透明部材の一面
    に反射部を施し、該反射部以外の透明部をスリット部と
    したものである請求項1からのいずれか1項に記載の
    偏光照明装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の集光レンズアレイ板を構成す
    る集光レンズが、前記第1の集光レンズアレイ板を構成
    する矩形集光レンズと相似形である請求項1からの何
    れか1項に記載の偏光照明装置。
  8. 【請求項8】 請求項1からの何れか1項に記載の偏
    光照明装置と、該偏光照明装置からの光を3原色に分離
    する色分離光学系と、液晶ライトバルブと、該液晶ライ
    トバルブにより画像情報に応じて変調された光を合成す
    る色合成光学系と、投写レンズとから少なくとも構成さ
    れた投写型液晶表示装置。
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