JP3986136B2 - 偏光光源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクター等の光源装置として使用される特定の偏光成分のみからなる偏光光束を照明光として出射可能な偏光光源装置に関するものである。さらに詳しくは、2個の光源ランプを備えた高輝度の偏光光源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクター等の液晶表示装置においては、メタルハライドランプ等のアークランプやハロゲンランプからなる光源ランプからの出射光を液晶パネルからなるライトバルブに照射し、当該ライトバブルにおいて表示画像に対応する変調を施した後に投写光学系を介して投写面上に投写画像を形成するようになっている。ここで、画像情報に対応した変調を光に施すための液晶ライトバルブは特定の偏光成分のみを使用しており、光源ランプからの出射光をそのまま液晶ライトバルブに照射しても偏光方向が異なる半分の光成分は利用されないので、光の利用効率が悪く、投写画像を明るくできない。
【0003】
そこで、従来においては、光源ランプからの出射光を、偏光変換光学系に導き、ここを介して偏光方向を揃えた後に液晶ライトバルブに照射することにより、光の利用効率を高め、明るい投写画像を得るようにしている。例えば、特開平3−13983号公報には、偏光変換光学系を備えた投写型液晶表示装置が開示されている。また、従来においては、偏光変換光学系を採用すると共に、投写画像の明るさを更に高めることを目的として、複数個、例えば2個の光源ランプを備え、これらから出射される光に偏光変換光学系において偏光変換を施した後に液晶ライトバルブに導くようにした構成も提案されている。例えば、特開平8−29734号公報には、複数個の光源ランプおよび偏光変換光学系を備えた表示装置の光源が開示されている。
【0004】
図4には特開平8−29734号公報に記載の光源を示してあり、この光源100は対向する2個の光源ランプ101、102と、これらの間に配置した偏光変換光学系とを備えている。偏光変換光学系は、光源光軸上に配置された偏光ビームスプリッター103を挟み、各光源ランプ側に配置された1/4波長板104、105と、偏光ビームスプリッタ103の側方に配置された全反射ミラー106とを備えている。偏光ビームスプリッター103は光源ランプ101、102から出射される出射光のうちのS偏光成分を直交方向に反射し、P偏光成分をそのまま透過させる偏光分離膜103aが備わっている。
【0005】
この構成の光源100では、一方の光源ランプ101からの出射光は1/4波長板104を介して偏光ビームスプリッター103に入射し、S偏光成分の光のみが直角に反射されて図の上方に向けて出射される。P偏光成分の光は、反対側に配置されている1/4波長板105および光源ランプ102の反射鏡102aを少なくとも7回は通過し、5回は偏光ビームスプリッター103を通過した後に、S偏光成分の光となって図の上方に向けて出射される。さらに、このように偏光変換を施される光は少なくとも3回は光源ランプ102の発光部102bを通過する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来における複数個の光源ランプと偏光変換光学系を備えた光源装置においては、偏光変換が施される光源ランプからの出射光のうち偏光変換が施される光成分が、多数回に亘り1/4波長板、偏光ビームスプリッターを通過する必要があり、このために、これらの光学素子を通過する際に発生する光量損失や、偏光効率の劣化を無視できない。また、光源ランプの発光部を繰り返す通過することによる光量損失も無視できない。よって、偏光変換により光の利用効率の向上を期待できない。
【0007】
また、複数個の光源ランプのそれぞれの射出開口に対応する大きさの1/4波長板等の偏光変換用の光学素子を配置する必要があるので、光学系が大型化してしまうと共に、製造価格も高騰してしまうという問題点がある。
【0008】
本発明の課題は、2個の光源ランプと偏光変換光学系を備えた偏光光源装置において、偏光変換を光量損失が少なく、しかも偏光効率の低下を招くことなく行うことを可能にすることにある。
【0009】
また、本発明の課題は、このような偏光光源装置において、偏光変換を行うために必要な光学素子を小型化でき、以て、装置の小型化およびその製造コストの低減化を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
図面を参照して本発明による偏光光源装置の構成を説明する。
【0011】
図1には、本願の請求項1に係る発明による偏光光源装置の光学系を示してある。この図を参照して説明すると、偏光光源装置1は、第1および第2の光源ランプ2、3と、これら第1および第2の光源ランプ2、3からの出射光束I(2)、I(3)の偏光方向を揃えて偏光光束I(out)として出射する偏光変換光学系4を有している。
【0012】
第1の光源ランプ2は、出射光束I(2)の射出開口2aと第1の反射板2bとを備え、この第1の反射板2bは、射出開口2aを当該開口形状の一つの対称軸を中心として片側半分を遮蔽し、当該片側部分から出射しようとする出射光を反対方向に反射するものである。図示の例では、射出開口2aは円形であり、この場合には射出開口2aの片側の半円形の部分が遮蔽され、反対側の半円形の部分2cのみから半円形断面の出射光束I(2)が射出される。
【0013】
第2の光源ランプ3も第1の光源ランプ2と同様な構成となっており、出射光束I(2)の射出開口3aと第2の反射板3bとを備え、この第2の反射板3bは、射出開口3aを当該開口形状の一つの対称軸を中心として片側半分を遮蔽し、当該片側部分から出射しようとする出射光を反対方向に反射するものである。図示の例では、射出開口2aは円形であり、従って、片側の半円形の部分3cのみから半円形断面の出射光束I(3)が射出される。
【0014】
ここで、第1および第2の光源ランプ2、3のそれぞれの射出開口2a、3aは同一形状であり、従って、反射板2b、3bによって遮蔽されていない片側部分2c、3cも同一形状である。さらには、これらの部分2c、3cは同一の側となるように設定されている。
【0015】
偏光変換光学系4は、第1および第2の1/4波長板5、6と、第1および第2の偏光分離膜7、8と、第1および第2の全反射膜11、12とを備えている。第1および第2の偏光分離膜7、8は、同一の偏光分離特性を備えており、特定の偏光成分の光を透過し、当該偏光成分に対して偏光方向が直交する偏光成分の光を反射するものである。図示の例では、プリズム合成体の合わせ面に誘電体多層膜からなる第1および第2の偏光分離膜7、8が形成されている。また、第1および第2の全反射膜11、12は、背中合わせの状態に形成されている。
【0016】
次に、上記の各光学素子の配置関係について説明する。まず、第1および第2の光源ランプ2、3はそれぞれの光源光軸2d、3dが一致するように相互に向かい合わせの状態で配置されている。
【0017】
これら第1および第2の光源ランプ2、3の間において、第1の光源ランプ2からの出射光束I(2)の光路上には、第1の偏光分離膜7が光源光軸2dに対して45度傾斜した状態に配置されている。これに対して、第2の光源ランプ3からの出射光束I(3)の光路上には、第2の偏光分離膜8が逆方向に45度傾斜した状態に配置されている。図示の例では、第1および第2の偏光分離膜7、8の一端が直角な角を形成する状態に配置されている。
【0018】
また、これら第1および第2の偏光分離膜7、8の間において、第1の光源ランプ2からの出射光束I(2)の光路上には、第1の全反射膜11が光源光軸2dに垂直な状態で第1の光源ランプ2に対峙する向きに配置されている。これに対して、第2の光源ランプ3からの出射光束I(3)の光路上には、第2の全反射膜12が光源光軸3dに垂直な状態で第2の光源ランプ3に対峙する向きに配置されている。
【0019】
さらに、第1の光源ランプ2と第1の偏光分離膜11の間の光路上には、第1の1/4波長板5が光源光軸2dに垂直な状態に配置され、第2の光源ランプ3と第2の偏光分離膜12の間の光路上には、第2の1/4波長板6が光源光軸3dに垂直な状態に配置されている。
【0020】
上記の構成に加えて、図示の例では、更に、第1および第2の赤外線除去フィルタ13、14を有している。第1の赤外線除去フィルタ13は第1の光源ランプ2の射出開口2aと第1の1/4波長板5の間に配置され、第2の赤外線除去フィルタ14は第2の光源ランプ3の射出開口3aと第2の1/4波長板6の間に配置されている。さらに、偏光変換光学系4の偏光光束の出射側にはコンデンサーレンズ15が配置されている。
【0021】
なお、第1および第2の光源ランプ2、3の発光管2e、3eはメタルハライドランプ等のアークランプやハロゲンランプである。また、反射鏡2f、3fとしては、その反射面3が楕円面のもの、放物面のものを使用できる。
【0022】
このように構成した偏光光源装置1による作用効果を説明する。まず、第1の光源ランプ2の発光管2eからの発散光の一部は直接に反射鏡2fに照射し、ここで反射されて射出開口の半円形の開口部分2cから射出される。発散光の残りの部分は射出開口2aの半分を遮蔽している反射板2bによって発散光路を逆行して反射鏡2fに到り、ここで反射されて半円形の開口部分2cから射出される。このように、光源ランプ2からは半円形断面の出射光束が射出される。
【0023】
ここで、反射鏡2fは可視光を反射し、赤外線を透過する、いわゆるコールドミラーとすることのが望ましい。このようにすれば、反射鏡2fからの反射光は可視光帯域となる。
【0024】
第1の光源ランプ2から射出された半円形断面の出射光束I(2)は、赤外線除去フィルタ14を通過して近赤外の波長帯が除去された後に、偏光変換光学系4に導かれる。まず、1/4波長板5を通過した後に、第1の偏光分離膜7に到る。この第1の偏光分離膜7は例えばS偏光成分の光を反射し、P偏光成分の光を透過する偏光分離特性を備えている。この場合には、第1の偏光分離膜7に照射した出射光束I(2)に含まれているS偏光成分の光S(2)が直交方向に反射されてコンデンサーレンズ15の側に出射する。これに対して出射光束I(2)に含まれているP偏光成分の光P(2)は第1の偏光分離膜7をそのまま透過して全反射膜11に到り、ここで逆方向に全反射され、再度、第1の偏光分離膜7を透過して、光源ランプ2の側に戻る。この戻り光P(2)は、第1の1/4波長板5を通過して偏光面が45度回転した後に半円形の開口部2cから光源ランプ2内に戻る。この後は、反射鏡2f、反射板2bによる反射作用を受けて、再度、半円形の開口部2cから射出され、赤外線除去フィルタ14を通過した後に第1の1/4波長板5を通過することにより、再度、偏光面が45度回転させられる。この結果、光P(2)はS偏光成分の光S’(2)に変わる。この結果、だい1の偏光分離膜7において直交方向に反射されて、コンデサーレンズ15の側に向けて出射される。このようにして、第1の光源ランプ2からの発散光は全て、S偏光成分の半円形断面の出射光束(S(2)+S’(2))となってコンデンサーレンズ15を介して出射される。
【0025】
第2の光源ランプ3からの半円形断面の出射光束I(3)の場合にも同様に偏光変換が施されて、S偏光成分の半円形断面の出射光束(S(3)+S’(3))となってコンデンサーレンズ15を介して出射される。
【0026】
ここで、このようにして得られた双方からの出射光束(S(2)+S’(2))と(S(3)+S’(3))は軸対称な半円形をしているので、コンデンサーレンズ15を介して合成された後の合成光束I(out)は円形断面の光束となり、この形状は各光源ランプの円形射出開口2a、3aに対応する形状となっている。
【0027】
このように偏光光源装置1においては、偏光変換対象の出射光束は、光源ランプの射出開口の半分の大きさでよい。従って、従来のように、光源ランプの射出開口に対応する大きさの偏光プリズムや1/4波長板を備えている光学系に比べて、光学素子の大きさを半分にでき、光学系全体を小型でコンパクトにすることが可能になる。また、その分、廉価になる。
【0028】
さらに、偏光変換のために必要な光路長も短くて済むと共に、偏光変換対象の偏光成分が1/4波長板を通過する回数も3回で良いので、光量損失の増加を抑制でき、また、偏光効率の低下も抑制できる。これに加えて、偏光分離膜が形成される偏光プリズムの大きさも半分にできるので、その分、プリズム内の光路長が短くなるため、光の吸収損失も低減できる。この結果、2個の光源ランプを備えた高輝度の偏光光源装置を実現できる。
【0029】
さらにまた、液晶プロジェクター等においては光源側での熱対策や液晶周辺での冷却をいかに効率良く行うのかが重要な課題となっているが、本発明では、例えば、全光束の1/2に当たる光束は反射鏡2fにより一次反射光として射出され、このうち、偏光変換を必要とする成分はコールドミラーである反射鏡2fに5回入射する。従って、熱対策上極めて有効である。
【0030】
次に、図2には本願の請求項3に係る発明による偏光光源装置を示してある。この偏光光源装置20の基本的な構成要素は図1の偏光光源装置1と同様である。異なる点は、第1および第2の全反射膜11、12を省略した点と、第1および第2の光源ランプ2、3の光源光軸2d、3dが一致するように対向配置する点である。
【0031】
この偏光光源装置20では、第1の光源ランプ2からの半円形断面の出射光束I(2)のうち、第1の偏光分離膜7をそのまま透過した偏光成分の光、例えば、P偏光成分の光P(2)は、反対側の第2の光源ランプ3に向かい、第2の偏光分離膜8を透過した後に、第2の1/4波長板6を介して、その偏光面が45度回転した後に第2の光源ランプ3に入射する。そして、第2の光源ランプ3において繰り返し反射された後に、その半円形の開口部3cから再度出射され、1/4波長板6を介して再度偏光面が45度回転して、S偏光成分の光S’(2)に変わる。この結果、第2の偏光分離膜8において直交方向に反射されて、コンデンサーレンズ15の側に出射される。
【0032】
このようにして得られた双方からの出射光束(S(2)+S’(3))と(S(3)+S’(2))は軸対称な半円形をしているので、コンデンサーレンズ15を介して合成された後の偏光光束である合成光束I(out)は円形断面の光束となり、この形状は各光源ランプの円形射出開口2a、3aに対応する形状となっている。
【0033】
本発明の偏光光源装置20によって、図1に示す偏光光源装置1と同様な効果が得られる。
【0034】
次に、図3には、本願の請求項4に係る発明による偏光光源装置を示してある。この偏光光源装置30の基本的な構成要素は図1の偏光光源装置1と同様である。異なる点は、第1および第2の光源ランプ2、3を、それらの光源光軸2d、3dが直交するように配置し、それに伴って第1および第2の1/4波長板5、6、第1および第2の赤外線除去フィルタ13、14の配置位置を変更した点と、第2の偏光分離膜8に対して第2の光源ランプ3の光源光軸3dに沿った方向の後方側の光路上に、1/2波長板16を追加した点である。
【0035】
この構成の偏光光源装置30においては、第2の光源ランプ3からの出射光束I(3)は、第2の1/4波長板6、第2の偏光分離膜8、および全反射膜12からなる偏光変換光学系によって、その偏光面が全て同一方向に揃った出射光束が得られ、1/2波長板16に向けて出射される。この出射光束の偏光方向は、偏光変換光学系を介して第1の光源ランプ2の側から得られる偏光方向が揃った出射光束とは直交する方向となる。従って、1/2波長板16を介して偏光面が90度回転して、偏光面が同一となるように揃えられる。この後は、双方の光源ランプ2、3から得られる偏光面が同一となって半円形断面の出射光束はコンデンサーレンズ15を介して合成されて、円形断面の出射光束I(out)として出射される。
【0036】
ここで、この偏光光源装置30の変形例としては、第2の偏光分離膜の偏光分離特性を、第1の偏光分離膜とは逆の特性とし、1/2波長板を省略する構成を挙げることができる。例えば、第1の偏光分離膜7がS偏光成分の光を反射し、P偏光成分の光を透過するものである場合には、第2の偏光分離膜8は、P偏光成分の光を透過し、S偏光成分の光を反射するものとされる。
【0037】
このように構成した偏光光源装置30およびその変形例によっても、図1の偏光光源装置1と同様な効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の偏光光源装置では、第1および第2の光源ランプのそれぞれの射出開口の片側半分から光を出射させ、この出射光に対して偏光変換を施し、偏光変換後の光を合成することにより、射出開口に対応する形状の偏光光束を形成するようにしている。
【0039】
従って、従来のように光源ランプの射出開口に対応する大きさの偏光変換用の光学素子を用いる場合に比べて、小さな光学素子を用いることができ、光学系を小型でコンパクトに構成でき、また廉価に製造することもできるという効果を奏する。
【0040】
また、偏光変換のための光路長の増加を抑制できると共に偏光変換対象の光が光学素子を通過する回数を少なくできるので、全体として、光損失および偏光効率の低下も抑制でき、結果として高輝度の光源を実現できる。
【0041】
さらには、各光源ランプの反射鏡としてコールドミラーを採用することにより、また、赤外線除去フィルタを配置することにより、光源部分の発熱を効果的に抑制することができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した偏光光源装置の光学系を示す概略構成図である。
【図2】本発明の適用した別の偏光光源装置の光学系を示す概略構成図である。
【図3】本発明を適用した更に別の偏光光源装置の光学系を示す概略構成図である。
【図4】従来における偏光変換光学系を説明するための概略構成図である。
【符号の説明】
1、20、30 偏光光源装置
2 第1の光源ランプ
3 第2の光源ランプ
2a、3a 射出開口
2b、3b 反射板
2c、3c 半円形の開口部
2d、3d 光源光軸
2e、3e 発光管
2f、3f 反射鏡
4 偏光変換光学系
5、6 1/4波長板
7、8 偏光分離膜
11、12 全反射膜
13、14 赤外線除去フィルタ
15 コンデンサレンズ
16 1/2波長板
I(2) 第1の光源ランプからの出射光束
I(3) 第2の光源ランプからの出射光束
S(2) 第1の光源ランプの出射光束のうちのS偏光成分の光
P(2) 第1の光源ランプの出射光束のうちのP偏光成分の光
S(3) 第2の光源ランプの出射光束のうちのS偏光成分の光
P(3) 第2の光源ランプの出射光束のうちのP偏光成分の光
S(2) 第1の光源ランプの出射光束のうちのS偏光成分の光
S’(2)偏光変換により得られたS偏光成分の光
S’(3)偏光変換により得られたS偏光成分の光
I(out) 偏光光束
Claims (6)
- 第1および第2の光源ランプと、これら第1および第2の光源ランプからの出射光束の偏光方向を揃えて偏光光束として出射する偏光変換光学系とを有する偏光光源装置において、
前記第1の光源ランプは、出射光束の射出開口と第1の反射板とを備え、この第1の反射板は、前記射出開口を当該開口形状の一つの対称軸を中心として片側半分を遮蔽し、当該片側部分から出射する出射光を反対方向に反射するものであり、
前記第2の光源ランプは、出射光束の射出開口と第2の反射板とを備え、この第2の反射板は、前記射出開口を当該開口形状の一つの対称軸を中心として片側半分を遮蔽し、当該片側部分から出射する出射光を反対方向に反射するものであり、
前記第1および第2の光源ランプのそれぞれの前記射出開口は同一形状であり、前記第1および第2の反射板により遮蔽されている部分は同一の側となっており、
前記偏光変換光学系は、第1および第2の1/4波長板と、第1および第2の偏光分離膜と、第1および第2の全反射膜とを備え、前記第1および第2の偏光分離膜は、特定の偏光成分の光を透過し、当該偏光成分に対して偏光方向が直交する偏光成分の光を反射するように設定された同一の偏光分離特性を備えたものであり、
前記第1および第2の光源ランプはそれぞれの光源光軸が一致するように相互に向かい合わせの状態で配置されており、
これら第1および第2の光源ランプの間において、前記第1の光源ランプからの出射光の光路上には、前記第1の偏光分離膜が光源光軸に対して45度傾斜した状態で配置され、前記第2の光源ランプからの出射光の光路上には、前記第2の偏光分離膜が逆方向に45度傾斜した状態で配置されており、
前記第1および第2の偏光分離膜の間において、前記第1の光源ランプからの出射光の光路上には、前記第1の全反射膜が光源光軸に垂直な状態で前記第1の光源ランプに対峙し、前記第2の光源ランプからの出射光の光路上には、前記第2の全反射膜が光源光軸に垂直な状態で前記第2の光源ランプに対峙しており、
前記第1の光源ランプと前記第1の偏光分離膜の間の光路上には、前記第1の1/4波長板が光源光軸に垂直な状態に配置され、前記第2の光源ランプと前記第2の偏光分離膜の間の光路上には、前記第2の1/4波長板が光源光軸に垂直な状態に配置されていることを特徴とする偏光光源装置。 - 第1および第2の光源ランプと、これら第1および第2の光源ランプからの出射光束の偏光方向を揃えて偏光光束として出射する偏光変換光学系とを有する偏光光源装置において、
前記第1の光源ランプは、出射光束の射出開口と第1の反射板とを備え、この第1の反射板は、前記射出開口を当該開口形状の一つの対称軸を中心として片側半分を遮蔽し、当該片側部分から出射する出射光を反対方向に反射するものであり、
前記第2の光源ランプは、出射光束の射出開口と第2の反射板とを備え、この第2の反射板は、前記射出開口を当該開口形状の一つの対称軸を中心として片側半分を遮蔽し、当該片側部分から出射する出射光を反対方向に反射するものであり、
前記第1および第2の光源ランプのそれぞれの前記射出開口は同一形状であり、前記第1および第2の反射板により遮蔽されている部分は同一の側となっており、
前記偏光変換光学系は、第1および第2の1/4波長板と、第1および第2の偏光分離膜とを備え、前記第1および第2の偏光分離膜は、特定の偏光成分の光を透過し、当該偏光成分に対して偏光方向が直交する偏光成分の光を反射するように設定された同一の偏光分離特性を備えたものであり、
前記第1および第2の光源ランプはそれぞれの光源光軸が一致するように相互に向かい合わせの状態で配置されており、
これら第1および第2の光源ランプの間の光路上には、前記第1の偏光分離膜が光源光軸に対して45度傾斜した状態で配置され、前記第2の偏光分離膜が逆方向に45度傾斜した状態で配置されており、前記第1の光源ランプと前記第1の偏光分離膜の間の光路上 には、前記第1の1/4波長板が光源光軸に垂直な状態に配置され、前記第2の光源ランプと前記第2の偏光分離膜の間の光路上には、前記第2の1/4波長板が光源光軸に垂直な状態に配置されていることを特徴とする偏光光源装置。 - 第1および第2の光源ランプと、これら第1および第2の光源ランプからの出射光束の偏光方向を揃えて偏光光束として出射する偏光変換光学系とを有する偏光光源装置において、
前記第1の光源ランプは、出射光束の射出開口と第1の反射板とを備え、この第1の反射板は、前記射出開口を当該開口形状の一つの対称軸を中心として片側半分を遮蔽し、当該片側部分から出射する出射光を反対方向に反射するものであり、
前記第2の光源ランプは、出射光束の射出開口と第2の反射板とを備え、この第2の反射板は、前記射出開口を当該開口形状の一つの対称軸を中心として片側半分を遮蔽し、当該片側部分から出射する出射光を反対方向に反射するものであり、
前記第1および第2の光源ランプのそれぞれの前記射出開口は同一形状であり、前記第1および第2の反射板により遮蔽されている部分は同一の側となっており、
前記偏光変換光学系は、第1および第2の1/4波長板と、第1および第2の偏光分離膜と、第1および第2の全反射膜と、1/2波長板とを備え、前記第1および第2の偏光分離膜は、特定の偏光成分の光を透過し、当該偏光成分に対して偏光方向が直交する偏光成分の光を反射するように設定された同一の偏光分離特性を備えたものであり、前記第1および第2の光源ランプは光源光軸が直交するように配置されており、
これら第1および第2の光源ランプの間において、前記第1の光源ランプからの出射光の光路上には、前記第1の偏光分離膜が光源光軸に対して45度傾斜した状態で配置され、前記第2の光源ランプからの出射光の光路上には、前記第2の偏光分離膜が前記第1の偏光分離膜の傾斜方向とは逆方向に45度傾斜した状態で配置されており、
前記第1および第2の偏光分離膜の間において、前記第1の光源ランプからの出射光の光路上には、前記第1の全反射膜が光源光軸に垂直な状態で前記第1の光源ランプに対峙し、前記第2の光源ランプからの出射光の光路上には、前記第2の全反射膜が光源光軸に平行な状態で前記第2の偏光分離膜に対峙しており、前記第1の光源ランプと前記第1の偏光分離膜の間の光路上には、前記第1の1/4波長板が光源光軸に垂直な状態に配置され、前記第2の光源ランプと前記第2の偏光分離膜の間の光路上には、前記第2の1/4波長板が光源光軸に垂直な状態に配置されており、前記第2の偏光分離膜に対して前記第2の光源ランプの光源光軸に沿った方向の後方側の光路上には、前記1/2波長板が、前記第2の光源ランプの光源光軸に垂直な状態で前記第2の偏光分離膜に対峙していることを特徴とする偏光光源装置。 - 請求項3において、前記第1および第2の偏光分離膜の偏光分離特性は逆の特性となるように設定し、前記1/2波長板を省略したことを特徴とする偏光光源装置。
- 請求項1ないし4のうちの何れかの項において、更に、第1および第2の赤外線除去フィルタを有し、前記第1の赤外線除去フィルタは前記第1の光源ランプの射出開口と前記第1の1/4波長板の間に配置され、前記第2の赤外線除去フィルタは前記第2の光源ランプの射出開口と前記第2の1/4波長板の間に配置されていることを特徴とする偏光光源装置。
- 請求項1ないし5のうちの何れかの項において、前記第1および第2の光源ランプは、それぞれ、発光管と、当該発光管からの発散光を反射する反射鏡とを備えており、この反射鏡は赤外線透過形のコールドミラーであることを特徴とする偏光光源装置。
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