JP2738324B2 - 投写型液晶表示装置 - Google Patents

投写型液晶表示装置

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JP2738324B2 JP7007876A JP787695A JP2738324B2 JP 2738324 B2 JP2738324 B2 JP 2738324B2 JP 7007876 A JP7007876 A JP 7007876A JP 787695 A JP787695 A JP 787695A JP 2738324 B2 JP2738324 B2 JP 2738324B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/28Reflectors in projection beam

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光源ランプから発せられ
る光束を偏光変換光学系を使用して液晶表示パネルに照
射し、画像信号に応じて変調した画像をスクリーン等に
投写するようにした投写型液晶表示装置に係わり、詳細
には投写画面における画質の向上を図った投写型液晶表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光源ランプから発せられる光束を使用し
て画像を投写する投写型液晶表示装置では、より大画面
を明るい環境で投影するために、光の利用効率を改善す
るための多くの提案が行われている。
【0003】図8は従来の投写型液晶表示装置の一般的
な構成を示したものである。この装置は、メタルハライ
ドランプあるいはキセノンランプ等の高輝度の光源ラン
プ11を備えている。光源ランプ11から発せられた光
束の一部は、放物面反射鏡12によって反射され、ほぼ
平行な光束が得られる。光源ランプ11から直接発せら
れる光束または放物面反射鏡12によって反射された光
束は、フィルタ13を通過する。フィルタ13は、熱線
や紫外線等の有害な光束成分を除去するためのものであ
る。
【0004】フィルタ13を通過し有害な光線の除去が
行われた平行光束は、第1の偏光板14、液晶表示パネ
ル15および第2の偏光板16を順に透過して投写レン
ズ17に入射する。ここで第1の偏光板14は、これに
入射された直線偏光を画像信号に応じて直線偏光光に変
換する。液晶表示パネル15はこの直線偏光を画像信号
に応じて変調する。第2の偏光板16は変調された直線
偏光の内の透過軸方向の成分の光のみを透過させる。投
写レンズ17はこの透過した直線偏光を、図示しないス
クリーンに拡大投写することになる。
【0005】このような構成の投写型液晶表示装置で
は、光源ランプ11と放物面反射鏡12で構成された光
源部から発生される光束の内で、第1の偏光板14を透
過する1つの直線偏光成分のみが液晶表示パネル15の
照明光として利用される。すなわち、この直線偏光成分
と直交する他の偏光成分は損失となる。この結果とし
て、光の利用効率は原理的に50%を越えることができ
ないという欠点があった。
【0006】また、照明光として利用されない直線偏光
成分は、第1および第2の偏光板14、16で熱に変換
される。この結果、これら第1および第2の偏光板1
4、16が温度上昇によって変質し、これらの特性を劣
化させる原因となった。これによって投影画像の画質劣
化が引き起こされることは好ましいことではない。しか
しながら、投写画像を明るくするために光源ランプ11
の発光光量を増加させると、第1の偏光板14および第
2の偏光板16の特性が劣化してしまう。更に、液晶表
示パネル15の特性変化が起こりやすくなる。
【0007】図9は、以上指摘したような欠点を解消す
るために提案された投写型液晶表示装置を示したもので
ある。この種の提案としては、特開平3−152523
号公報に記載のものがある。この図に示した投写型液晶
表示装置では、光源ランプ21から発せられる光束の一
部が光源反射鏡22によって反射され、これによって得
られたほぼ平行な光束が偏光ビームスプリッタプリズム
23に入射するようになっている。
【0008】この偏光ビームスプリッタプリズム23
は、2つのプリズムで構成され、その境界面が偏光分離
面24となっている。偏光ビームスプリッタプリズム2
3に入射した光束のうちp偏光成分はそのまま透過して
反射ミラー25に入射する。s偏光成分は偏光分離面2
4でp偏光成分と直角の方向に反射して、もう1つの反
射ミラー26に入射する。これらp偏光成分およびs偏
光成分は、各々の波長板27、28を透過した後、直角
プリズムからなる合成用プリズム29を透過しあるいは
この透過光の射出面で反射されることによって合成さ
れ、液晶表示パネル31の方向に進行する。ここで各波
長板27、28は、p偏光成分およびs偏光成分を液晶
表示パネル31の偏光面と同一偏光軸になるように調整
するためのものである。
【0009】p偏光成分およびs偏光成分は合成用プリ
ズム29によって再合成された後、コンデンサレンズ3
2、第1の偏光板33、液晶表示パネル31および第2
の偏光板34を順に通過して投写レンズ35に入射され
る。コンデンサレンズ32は投写レンズ35に効率良く
光束を導くための集光レンズである。第1の偏光板33
は、これに入射された直線偏光を画像信号に応じて直線
偏光光に変換する。液晶表示パネル31はこの直線偏光
を画像信号に応じて変調する。第2の偏光板34は変調
された直線偏光の内の透過軸方向の成分の光のみを透過
させる。これによって投写レンズ35はこの透過した直
線偏光を、図示しないスクリーンに拡大投写することに
なる。
【0010】この図9に示した投写型液晶表示装置で
は、偏光ビームスプリッタプリズム23で分離されるp
偏光光およびs偏光光をどちらか一方の偏光光に統一し
て液晶表示パネル31を照明することができる。このた
め、図8に示した投写型液晶表示装置よりも光源ランプ
11、21の光の利用効率を高めることができるという
利点がある。
【0011】ところで図9に示した投写型液晶表示装置
では、液晶表示パネル31の有効表示領域を十分に照明
しようとすると、偏光ビームスプリッタプリズム23
と、合成用プリズム29における光束入射面29Aおよ
び前記した光束の射出面29Bは共に液晶表示パネル3
1の有効表示領域に相当する大きさが最低限必要とな
る。これら偏光ビームスプリッタプリズム23と合成用
プリズム29を構成する材料は共にガラスが用いられる
ことが多い。したがって、これらを大型のものにすると
重量が増加し装置の軽量化を妨げることになって好まし
くない。
【0012】また、液晶表示パネル31の有効表示領域
の全域に対して効率よく光束を活用するためには、光源
ランプ21の光源反射鏡22の開口面積は合成用プリズ
ム29と同様に液晶表示パネル31の有効表示領域と同
等の大きさを持つことが望ましい。このような構成を図
9に示した投写型液晶表示装置に適用すると、投写画面
の中心部分と周辺部分の照度変化が大きくなってしま
い、投写画面上で均一な高い照度特性を得ることができ
ないという欠点もある。
【0013】図10および図11は、このような欠点を
説明するためのものである。図9に示した光源ランプ2
1と光源反射鏡22によって発生する光束が同じく図9
の液晶表示パネル31に到達した際の照明光を光軸と垂
直に切断したときの外郭は、図10に示すように円41
で表わされる。このとき、矩形の液晶表示パネル31の
有効表示領域42は、この図10に示したように矩形と
なる。
【0014】偏光ビームスプリッタプリズム23および
合成用プリズム29による照明光束を同じく光軸に垂直
に切断したとすると、これらの照明光束は同一の断面形
状と照度分布を有する。液晶表示パネル31の有効表示
領域42の中心部の水平方向点を図10に示すように
A、Bとすると、これらA、Bを結ぶ直線上での照度特
性は図11および図12のようになる。ここで図11
は、偏光ビームスプリッタプリズム23を透過した光束
の液晶表示パネル31上での照度特性を示しており、図
12は偏光ビームスプリッタプリズム23で反射した光
束の液晶表示パネル31上での照度特性を示している。
【0015】図8の投写型液晶表示装置の場合には、液
晶表示パネル31上でこれら図11および図12に示す
ものと同一照度分布を持った光束の重ね合わされた光束
による照明光となる。したがって、この場合の照度特性
は図13に示すようなものとなり、中央対周辺照度比の
均一性に一層欠けることになる。
【0016】これは、以下に延べる理由による。すなわ
ち光源ランプ21と光源反射鏡22とによって発生する
光束の照度分布は、一般に中央部分は強く、周辺に行く
にしたがって弱くなるような分布特性を有している。こ
れにより、液晶表示パネル31上の照度分布も中央部と
周辺部では照度の差が生じてしまう。投写画面の照度分
布は、液晶表示パネル31上の照度分布が反映されるの
で、結局、投写画面上では中央部と周辺部で照度差を持
つことになり、明るさの不均一な画像となってしまう。
【0017】図14は、このような欠点を回避するため
に特開平4−33821号公報で提案された内容を表わ
したものである。この提案では、光源ランプ51と光源
反射鏡52によって得られたほぼ平行な不定偏光光束
が、光軸に対称に配置された偏光ビームスプリッタプリ
ズム54の2つの偏光分離面55、56によって、偏光
方向の直交する2つの直線偏光であるp偏光光とs偏光
光に分離される。分離後のs偏光光は、対応する合計2
つの反射ミラー57、58によって、光路をp偏光光の
進路と同様な方向に変更する。ここで、これらに対応し
て配置された位相差板59、60は、s偏光光の偏光方
向をp偏光光と同一方向に位相変換する。
【0018】これらの位相差板59、60を通過したs
偏光光は、2つの偏光板62、63の間に配置された液
晶表示パネル64の主に周辺部の照明を行う。偏光ビー
ムスプリッタプリズム54の透過光束であるp偏光光
は、主に液晶表示パネル64の中央部分の照明を行う。
したがって、液晶表示パネル64上の照明の均一性が増
加することになり、この結果として投写レンズ65の後
方に配置された投写画面上での照度分布の均一性の向上
が期待できることになる。
【0019】図15は、この提案による液晶表示パネル
上での光束の到達状態を表わしたものである。偏光ビー
ムスプリッタプリズム54の透過光束71は断面が円形
となるが、偏光ビームスプリッタプリズム54の反射光
束72、73がそれぞれ半円状に加算される。
【0020】液晶表示パネル64の有効表示領域74の
中心部の水平方向点を図10と同様にA、Bとし、周辺
境界部の水平方向点をC、Dとすると、水平方向点A、
Bを結ぶ直線上での照度特性は図16に示すようにな
る。すなわち重ね合わせ後の照度特性が向上する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
開平4−33821号公報に示された提案では、投写画
面上の照度分布が図16に示したように比較的均一とな
っているものの、この中央部でも有効表示領域74の周
辺に近づくと均一性に欠けるという問題があった。図1
7は図15に示した水平方向点A、Bを結ぶ直線上での
照度特性を示したものであり、中央部の照度が低くなっ
て不自然な照度特性となっていることがわかる。
【0022】そこで本発明の目的は、光源ランプから高
効率で直線偏光光に変換することができることはもちろ
んのこと、投写画面の全域で照度分布特性が均一となる
光輝度、高均一な画像を有する投写型液晶表示装置を提
供することにある。
【0023】本発明の他の目的は、投写画像が良好でか
つ光学系の軽量化とコストダウンを図ることのできる投
写型液晶表示装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)光源と、(ロ)この光源の背後に配置されこ
の光源から発せられた光束をほぼ平行な光束として前方
に出力する放射面状の反射鏡と、(ハ)この反射鏡から
発せられたほぼ平行な光束をその中心に対して上下左右
4つの領域に分割して入射すると共にそれぞれの偏光分
離面によって入射光の一部を入射した光束のほぼ中心に
位置する光軸から離れる方向に反射させるようにこの光
軸を中心に上下左右個別に配置された複数の偏光ビーム
スプリッタプリズムと、(ニ)これら複数の偏光ビーム
スプリッタプリズムのそれぞれの偏光分離面によって反
射された偏光光を光軸とほぼ平行に反射させる偏光光方
向変更手段と、(ホ)前記した複数の偏光ビームスプリ
ッタプリズムのそれぞれの偏光分離面によって反射され
た偏光光の位相をそれぞれ90度変換する位相変換手段
と、(ヘ)前記した複数の偏光ビームスプリッタプリズ
ムの偏光分離面を透過した光束を上下左右それぞれの方
向を各辺とする矩形領域の全域にその中央部の照度が高
くなるように照射され、偏光光方向変更手段と位相変換
手段を通過した後の光束をこの矩形領域の周辺の上下左
右各領域の1つずつを排他的に分担するように照射され
て、この矩形領域の照度が全体として均一となるような
形で補償される液晶表示パネルとを投写型液晶表示装置
に具備させる。
【0025】すなわち請求項1記載の発明では、光源か
ら発せられたほぼ平行な光束をその中心に対して上下左
右4つの領域に分割して配置された複数の偏光ビームス
プリッタプリズムに入射させ、これらの偏光分離面をそ
のまま透過させて液晶表示パネルに到達させる光束の成
分と、偏光分離面をそれぞれ反射させ、偏光光方向変更
手段によって進行方向を液晶表示パネルの方向に変える
と共に位相変換手段で位相を90度変換した光束の成分
とを液晶表示パネルで重ね合わせるようにする。偏光分
離面をそのまま透過して液晶表示パネルに到達する光束
は周辺部で照度が低下するが、この低下した部分の照度
を液晶表示パネルの上下および左右の各領域で偏光分離
面を反射して到達する光束が補償するので、高輝度で照
度分布特性が均一の投写型液晶表示装置を実現すること
ができる。
【0026】請求項2記載の発明では、(イ)光源と、
(ロ)この光源の背後に配置されこの光源から発せられ
た光束をほぼ平行な光束として前方に出力する放射面状
の反射鏡と、(ハ)この反射鏡から発せられたほぼ平行
な光束をその中心に対して上下左右4つの領域に分割し
て入射すると共にそれぞれの偏光分離面によって入射光
の一部を入射した光束のほぼ中心に位置する光軸から離
れる方向に反射させるようにこの光軸を中心に上下左右
に配置された複数の偏光ビームスプリッタプリズムと、
(ニ)これら複数の偏光ビームスプリッタプリズムのそ
れぞれの偏光分離面によって反射された偏光光を光軸と
ほぼ平行に反射させる偏光光方向変更手段と、(ホ)
記した複数の偏光ビームスプリッタプリズムのそれぞれ
の偏光分離面を透過した偏光光の位相をそれぞれ90度
変換する位相変換手段と、(へ)前記した複数の偏光ビ
ームスプリッタプリズムの偏光分離面を透過し更に位相
変換手段を透過した光束を前記上下左右それぞれの方向
を各辺とする矩形領域の全域にその中央部の照度が高く
なるように照射され、偏光光方向変更手段を通過した後
の光束をこの矩形領域の周辺の上下左右各領域の1つず
つを排他的に分担するように照射されて、この矩形領域
照度が全体として均一となるような形で補償される液
晶表示パネルとを投写型液晶表示装置に具備させる。
【0027】すなわち請求項2記載の発明では、光源か
ら発せられたほぼ平行な光束をその中心に対して上下左
右4つの領域に分割して配置された複数の偏光ビームス
プリッタプリズムに入射させ、これらの偏光分離面をそ
のまま透過させると共に位相変換手段で位相を90度変
更して液晶表示パネルに到達させる光束の成分と、偏光
分離面をそれぞれ反射させ、偏光光方向変更手段によっ
て進行方向を液晶表示パネルの方向に変えて偏光分離面
を透過し位相変換手段で位相を90度変更された光束と
同一の偏光光とした光束の成分とを液晶表示パネルで重
ね合わせるようにする。偏光分離面を透過して液晶表示
パネルに到達する光束は周辺部で照度が低下するが、こ
の低下した部分の照度を液晶表示パネルの上下および左
右の各領域で偏光分離面を反射して到達する光束が補償
するので、高輝度で照度分布特性が均一の投写型液晶表
示装置を実現することができる。なお、請求項1記載の
発明と請求項2記載の発明は、位相変換手段が偏光分離
面を反射した光束に対して使用されるのか、偏光分離面
を透過した光束に対して使用されるのかの相違点を有し
ている。
【0028】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の投写型液晶表示装置で前記した複数の偏
光ビームスプリッタプリズムは、それぞれ偏光分離面を
同一平面上に連続させた複数の偏光ビームスプリッタプ
リズムをアレイ状に配置したものであることを特徴とし
ている。
【0029】すなわち請求項3記載の発明では、個々の
偏光ビームスプリッタプリズムをそれぞれの偏光分離面
を同一平面上に連続させた複数の偏光ビームスプリッタ
プリズムアレイで構成することにして、プリズムの部分
の体積を大幅に少なくし、原理的に同一の光学系を使用
しながら光学系の軽量化とコストダウンを実現してい
る。
【0030】請求項4記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の投写型液晶表示装置で前記した複数の偏
光ビームスプリッタプリズムは、光軸を対称位置として
上下左右に配置された第1〜第4の偏光ビームスプリッ
タプリズムから構成されることを特徴としている。
【0031】すなわち請求項4記載の発明では、光軸を
中心に配置された第1〜第4の偏光ビームスプリッタプ
リズムで光束を4つの領域に分割して入射し、偏光分離
面の透過光はそのまま液晶表示パネルの方向に導くと共
に、偏光分離面の反射光は偏光光方向変更手段によって
それぞれ液晶表示パネルの上下左右の周辺部分に主とし
て導き、周辺部分における照度の低下を補償するように
している。
【0032】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
投写型液晶表示装置で光軸方向をx軸方向とし、これと
直交する座標軸をそれぞれy軸、z軸とするとき、第1
〜第4の偏光ビームスプリッタプリズムのうち2つの偏
光分離面はxy平面とほぼ45度の角度をなし、他の2
つの偏光分離面はyz平面とほぼ45度の角度をなすこ
とを特徴としている。
【0033】すなわち請求項5記載の発明では、偏光分
離面をxy平面あるいはyz平面とほぼ45度の角度を
なすようにして、透過光と反射光の比率の調整を行って
いる。
【0034】請求項6記載の発明では、請求項1〜請求
項3記載の投写型液晶表示装置で液晶表示パネルの前後
には第1および第2の偏光板が配置され、第1の偏光板
は、これに入射された直線偏光を画像信号に応じて直線
偏光光に変換し、液晶表示パネルはこの直線偏光を画像
信号に応じて変調し、第2の偏光板は変調された直線偏
光の内の透過軸方向の成分の光のみを透過させ、その後
方に配置された投写レンズで透過した直線偏光をスクリ
ーンに拡大投写させることを特徴としている。
【0035】すなわち請求項6記載の発明では、液晶表
示パネルとその前後に配置された偏光板とによって画像
が形成され、これが投写レンズによってスクリーン上に
拡大投写されることを明らかにしている。
【0036】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0037】図1は本発明の一実施例における投写型液
晶表示装置を示したものである。この装置で光源部は光
源ランプ102と光源反射鏡101とによって構成され
ている。光源ランプ102としては、例えばメタルハイ
ドランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ等の高輝度
光源が使用される。光源ランプ102から放射された光
束は、放物面で形成された反射鏡101によって反射さ
れ、ほぼ平行な不定偏光光束として偏光変換光学系10
3の方向に出射される。
【0038】本実施例の偏光変換光学系103は、4つ
の偏光ビームスプリッタプリズム104〜107と、4
つの光束反射素子108〜111と、4つの1/2波長
板113〜116から構成されている。偏光変換光学系
103を通過した光束は、第1および第2の偏光板11
7、118とこれらに挟まれた液晶表示パネル119か
らなる画像形成部120を通過する。この図で直線12
1は光軸を示しており、第2の偏光板118の後方に
は、図示しない投写レンズとスクリーンが配置されてお
り、投写レンズは透過した直線偏光を、このスクリーン
に拡大投写することになる。
【0039】図2は、偏光変換光学系を図1と反対方向
から示したものであり、図3はこれを分解した自他で示
したものである。偏光変換光学系103は、同一形状で
偏光分離面131、132が光軸(x軸)121に対し
て対称となった第1および第2の偏光ビームスプリッタ
プリズム104、105と、これらの間に図で上下(y
軸)方向に挟まれた形の第3および第4の偏光ビームス
プリッタプリズム106、107を備えている。第3お
よび第4の偏光ビームスプリッタプリズム106、10
7の偏光分離面133、134はy軸方向に対称に配置
されている。偏光分離面131、132はxy平面と4
5度の角度をなし、偏光分離面133、134はxz平
面と45度の角度をなしている。
【0040】第1の1/2波長板113は、第1の偏光
ビームスプリッタプリズム104における光束の出射面
と平行にその延長線上にz軸方向に配置されており、第
2の1/2波長板114は、第2の偏光ビームスプリッ
タプリズム105における光束の出射面と平行にその延
長線上に第1の1/2波長板113と対称となるように
配置されている。第3の1/2波長板115は、第3の
偏光ビームスプリッタプリズム106における光束の出
射面と平行にその延長線上にy軸方向に配置されてお
り、第4の1/2波長板116は、第3の偏光ビームス
プリッタプリズム106における光束の出射面と平行に
その延長線上に第3の1/2波長板115と対称となる
ように配置されている。
【0041】第1〜第4の1/2波長板113〜116
は、第1〜第4の光束反射素子108〜111によって
光束の進行方向が変換された後のs偏光成分の光路内に
配置されており、透過する光の進行方向に対する垂直面
内で90度の位相変換を行う。これにより、透過するs
偏光光はp偏光光に位相変換される。本実施例と異な
り、このような1/2波長板をs偏光光の出射面上に一
致させて配置するようにしてもよい。
【0042】第1の光束反射素子108は、第1の偏光
ビームスプリッタプリズム104の入射側の一辺と第1
の1/2波長板113の一端を結ぶように配置されてお
り、第2の光束反射素子109は、第2の偏光ビームス
プリッタプリズム105の入射側の一辺と第2の1/2
波長板114の一端を結ぶように配置されている。第3
の光束反射素子110は、第3の偏光ビームスプリッタ
プリズム106の入射側の一辺と第3の1/2波長板1
15の上端を結ぶように配置されており、第4の光束反
射素子111は、第4の偏光ビームスプリッタプリズム
107の入射側の一辺と第4の1/2波長板115の下
端を結ぶように配置されている。第1〜第4の偏光ビー
ムスプリッタプリズム104〜107の偏光分離面13
1〜134の法線に対して90度以下の角度で配置され
るのが望ましい。
【0043】このような構成の投写型液晶表示装置で、
光源ランプ102から発せられた光束は、方物面形状の
反射鏡101によって反射され、ほぼ平行な不定偏光光
束となって偏光変換光学系103に入射する。偏光変換
光学系103では、第1〜第4の偏光ビームスプリッタ
プリズム104〜107が、これらの偏光分離面131
〜134において光源部からの不定偏光光束の内のp偏
光成分を透過し、s偏光成分を反射する。透過したp偏
光成分はそのまま直進して液晶表示パネル119に到達
する。
【0044】第1〜第4の偏光ビームスプリッタプリズ
ム104〜107によって反射されたs偏光成分の光束
は、第1〜第4の光束反射素子108〜111によって
ほぼ光軸121と同一方向に光路変更されると共に、第
1〜第4の1/2波長板113〜116によって90度
の位相変換が行われ、p偏光光となる。これらのp偏光
光は、第1〜第4の光束反射素子108〜111の設置
角度に基づいた方向に反射されて液晶表示パネル119
に到達する。
【0045】これによって、偏光変換光学系103の射
出後には統一されたp偏光光となり、液晶表示パネル1
19上ではこれらのp偏光光成分が重合することにな
る。これら重合された光束で画像形成部120の液晶表
示パネル119が照明され、図示しない投写レンズによ
って同じく図示しないスクリーン上に画像が拡大投写さ
れることになる。
【0046】図4は、液晶表示パネルを照明する投写光
束の重合状態を示したものである。この図で円は図1に
示した第1〜第4の偏光ビームスプリッタプリズム10
4〜107を透過したp偏光成分141を示している。
これに内接する矩形CDFEが液晶表示パネル119の
有効表示領域142である。有効表示領域142の左右
は、第1および第2の光束反射素子108、109によ
って反射され第1および第2の1/2波長板113、1
14によって位相変換が行われた後のp偏光成分14
4、145が中央部を除外した形で照明される。
【0047】また、有効表示領域142の上下は、第3
および第4の光束反射素子110、111によって反射
され第3および第4の1/2波長板115、116によ
って位相変換が行われた後のp偏光成分146、147
が同じく中央部を除外した形で照明される。これらのp
偏光成分141、144〜147はいずれも有効表示領
域142の中心部で強く、中心部から離れるに従って弱
くなる光強度分布を示している。
【0048】図5は、図4に示した有効表示領域の中心
部の水平方向点を図10と同様にA、Bとしたときの、
水平方向点A、Bを結ぶ直線上での照度特性を示したも
のである。また、図6は図5における水平方向点C、D
を結ぶ直線上での照度特性を示したものである。このよ
うに液晶表示パネル119の有効表示領域142の全域
にわたりほぼ均一な照度分布特性を得ることができる。
【0049】変形例
【0050】図7は、本発明の変形例における投写型液
晶表示装置の偏光変換光学系の部分を表わしたものであ
る。図1と同一部分には同一の符号を付している。この
変形例の偏光変換光学系151では、実施例の偏光変換
光学系103における第1〜第4の偏光ビームスプリッ
タプリズム104〜107を、それぞれ更に複数個に分
割しかつこれらの偏光分離面が連続して形成されたアレ
イ状の第1〜第4の偏光ビームスプリッタプリズムアレ
イ152〜155で構成している。この図では第1の偏
光ビームスプリッタプリズムアレイ152の偏光分離面
156と第2の偏光ビームスプリッタプリズムアレイ1
53の偏光分離面157が図示されており、第3および
第4の偏光ビームスプリッタプリズムアレイ154、1
55の偏光分離面は示されていない。
【0051】第1の偏光ビームスプリッタプリズムアレ
イ152を構成する一番射出側の偏光ビームスプリッタ
プリズムの偏光分離面156と接する一辺には、光軸1
21と垂直に交わる面内で光軸121と遠ざかる方向に
第1の1/2波長板113が配置されている。同様に、
第2の偏光ビームスプリッタプリズムアレイ153を構
成する一番射出側の偏光ビームスプリッタプリズムの偏
光分離面157と接する一辺には、光軸121と垂直に
交わる面内で光軸121と遠ざかる方向に第2の1/2
波長板114が配置されている。
【0052】また、第3の偏光ビームスプリッタプリズ
ムアレイ154の上には第3の1/2波長板115が配
置され、第4の偏光ビームスプリッタプリズムアレイ1
55の下には第4の1/2波長板116が配置されてい
る。第1〜第4の光束反射素子108〜111は、第1
〜第4の偏光ビームスプリッタプリズムアレイ152〜
155によって反射された光束を、対応する第1〜第4
の1/2波長板113〜116に入射させるようになっ
ている。これによって、90度の位相変換が行われてp
偏光光となった光束は、第1〜第4の偏光ビームスプリ
ッタプリズムアレイ152〜155をそのまま透過した
p偏光光と共に、図示しない液晶表示パネルに到達し重
合されることになる。
【0053】一般に、偏光ビームスプリッタプリズムは
2つの直角プリズムを互いの傾斜面同志接合した構成と
なっており、その接合部分には、誘電体の多層膜が形成
されている。この変形例の偏光変換光学系151は、ア
レイ構造の第1〜第4の偏光ビームスプリッタプリズム
アレイ152〜155を採用することで、偏光分離面は
先の実施例のままとしてプリズムをより小型で軽量なも
のにしている。また、これにより低コスト化が実現され
る。この変形例よりも更に偏光ビームスプリッタプリズ
ムをアレイ状に多数分割すると、その究極の状態として
は平板タイプの偏光ビームスプリッタに行き着くが、こ
れも実施例の偏光変換光学系103と原理的な効果は同
じである。
【0054】なお、本実施例および変形例で使用した第
1〜第4の1/2波長板113〜116の材質は、ポリ
ビニルアルコールフィルムに限るものではなく、ポリカ
ーボネートあるいはポリスチレン等の高分子フィルムを
使用することもできる。更に、波長板の光学軸を回転さ
せて配置し、複屈折の波長依存性を光学的に補償した1
/2波長板を使用することも効果的である。
【0055】液晶表示パネル119の駆動方式は、アク
ティブマトリックス方式に限らず、時分割駆動の単純マ
トリックス方式でも構わない。また、液晶表示素子は、
モノクロ表示を行う表示素子や、カラーフィルタを内蔵
したカラー表示、更には赤、緑、青の3色を時分割表示
してカラー表示を行うようにした素子であってもよく、
いずれについても本発明を適用することができる。
【0056】また、光源ランプ101からの投写光をダ
イクロイックミラーやダイクロイックプリズムで赤、
緑、青の3色に分離し、それぞれの光路に液晶表示パネ
ルを配置し、これらをスクリーン側で合成してカラー表
示を行う場合にも本発明の投写型液晶表示装置を使用す
ることができる。
【0057】更に実施例では光束反射素子108〜11
1として反射ミラーを使用したが、プリズムを使用する
ことも可能である。また、実施例では第1〜第4の4つ
の偏光ビームスプリッタプリズム104〜107を使用
したが、液晶表示パネル119の周囲を囲んで照度を補
償するためのプリズムの数はこれ以上であってもよい。
更に光束反射素子108〜111の数もこれ以上の数で
あってもよく、これにより更にきめ細かく照度の補正を
行うことも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、3〜6記
載の発明によれば、放射面状の反射鏡を用いて光源から
発せられた光をほぼ平行な光束とし、この光束の中心に
対して上下左右4つの領域に分割して配置された複数の
偏光ビームスプリッタプリズムにこの光束を入射させ、
これらの偏光分離面をそのまま透過させて液晶表示パネ
ルに到達させる偏光光と、偏光分離面をそれぞれ反射さ
せ、偏光光方向変更手段によって進行方向を液晶表示パ
ネルの方向に変えると共に位相変換手段で位相を90度
変換された偏光光とを前記した上下左右それぞれの方向
を各辺とする矩形領域からなる液晶表示パネルで重ね合
わせることにした。このとき位相変換手段を透過した光
束をこの矩形領域の全域にその中央部の照度が高くなる
ように照射し、偏光光方向変更手段を通過した後の光束
をこの矩形領域の周辺の上下左右各領域の1つずつを排
他的に分担するように照射するので、矩形領域の照度
全体として均一となるような形で補償されることになる
と共に高輝度を実現することができる。
【0059】また請求項2、3〜6記載の発明によれ
ば、放射面状の反射鏡を用いて光源から発せられた光を
ほぼ平行な光束とし、この光束の中心に対して上下左右
4つの領域に分割して配置された複数の偏光ビームスプ
リッタプリズムにこの光束を入射させ、これらの偏光分
離面を透過させて位相変換手段が90度の位相変換を行
って液晶表示パネルに到達させる偏光光と、偏光分離面
をそれぞれ反射させ、偏光方向変更手段によって進行方
向を液晶表示パネルの方向に変えた偏光光とを前記した
上下左右それぞれの方向を各辺とする矩形領域からなる
液晶表示パネルで重ね合わせることにした。このとき位
相変換手段を経由した光束をこの矩形領域の全域にその
中央部の照度が高くなるように照射し、偏光光方向変更
手段を経由した光束をこの矩形領域の周辺の上下左右各
領域の1つずつを排他的に分担するように照射するの
で、矩形領域の照度が全体として均一となるような形で
補償されることになると共に高輝度を実現することが
できる。
【0060】更に請求項3記載の発明によれば、それぞ
れの偏光ビームスプリッタプリズムをこれらの偏光分離
面を同一平面上に連続させた複数の偏光ビームスプリッ
タプリズムアレイで構成したので、プリズムの部分の体
積を大幅に少なくし、原理的に同一の光学系を使用しな
がら光学系の軽量化とコストダウンを実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の投写型液晶表示装置の要部を示す斜
視図である。
【図2】本実施例の投写型液晶表示装置の偏光変換光学
系を図1と反対方向から示した斜視図である。
【図3】図2の偏光変換光学系の分解斜視図である。
【図4】本実施例の投写型液晶表示装置の液晶表示パネ
ル上での光束の到達状態を示した説明図である。
【図5】図4の水平方向点A、Bを結ぶ直線上での照度
特性を示した特性図である。
【図6】図4の水平方向点C、Dを結ぶ直線上での照度
特性を示した特性図である。
【図7】本発明の変形例における投写型液晶表示装置の
偏光変換光学系を示す斜視図である。
【図8】従来の投写型液晶表示装置の一般的な構成を示
した概略構成図である。
【図9】特開平3−152523号公報に代表される従
来の提案による投写型液晶表示装置の構成を示した概略
構成図である。
【図10】図9に示した提案による投写型液晶表示装置
の液晶表示パネル上での光束の到達状態を示す説明図で
ある。
【図11】図9に示した投写型液晶表示装置で偏光ビー
ムスプリッタプリズムを透過した光束の液晶表示パネル
上での照度特性を示した特性図である。
【図12】図9に示した投写型液晶表示装置で偏光ビー
ムスプリッタプリズムで反射した光束の液晶表示パネル
上での照度特性を示した特性図である。
【図13】図8に示した投写型液晶表示装置における液
晶表示パネル上での照度特性を示した特性図である。
【図14】特開平4−33821号公報で提案された投
写型液晶表示装置の要部を示す概略構成図である。
【図15】この提案による投写型液晶表示装置の液晶表
示パネル上での光束の到達状態を表わした説明図であ
る。
【図16】図15の水平方向点A、Bを結ぶ直線上での
照度特性を示した特性図である。
【図17】図15の水平方向点C、Dを結ぶ直線上での
照度特性を示した特性図である。
【符号の説明】
101 光源ランプ 102 光源反射鏡 103、151 偏光変換光学系 104 第1の偏光ビームスプリッタプリズム 105 第2の偏光ビームスプリッタプリズム 106 第3の偏光ビームスプリッタプリズム 107 第4の偏光ビームスプリッタプリズム 108〜111 第1〜第4の光束反射素子 113〜116 第1〜第4の1/2波長板 117 第1の偏光板 118 第2の偏光板 119 液晶表示パネル 120 画像形成部 121 光軸 131〜134、156、157 偏光分離面 141 透過光としてのp偏光成分 142 液晶表示パネル有効表示領域 144〜147 位相変換が行われた後のp偏光成分 152〜155 第1〜第4の偏光ビームスプリッタプ
リズムアレイ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、この光源の背後に配置されこの光源から発せられた光束
    をほぼ平行な光束として前方に出力する放射面状の反射
    鏡と、 この反射鏡から発せられたほぼ平行な光束をその中心に
    対して上下左右4つの領域に分割して入射すると共にそ
    れぞれの偏光分離面によって入射光の一部を入射した光
    束のほぼ中心に位置する光軸から離れる方向に反射させ
    るようにこの光軸を中心に上下左右個別に配置された複
    数の偏光ビームスプリッタプリズムと、 これら複数の偏光ビームスプリッタプリズムのそれぞれ
    の偏光分離面によって反射された偏光光を前記光軸とほ
    ぼ平行に反射させる偏光光方向変更手段と、 前記複数の偏光ビームスプリッタプリズムのそれぞれの
    偏光分離面によって反射された偏光光の位相をそれぞれ
    90度変換する位相変換手段と、 前記複数の偏光ビームスプリッタプリズムの偏光分離面
    を透過した光束を前記上下左右それぞれの方向を各辺と
    する矩形領域の全域にその中央部の照度が高くなるよう
    照射され、前記偏光光方向変更手段と位相変換手段を
    通過した後の光束をこの矩形領域の周辺の上下左右各領
    の1つずつを排他的に分担するように照射されて、こ
    の矩形領域の照度が全体として均一となるような形で補
    償される液晶表示パネルとを具備することを特徴とする
    投写型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 光源と、この光源の背後に配置されこの光源から発せられた光束
    をほぼ平行な光束として前方に出力する放射面状の反射
    鏡と、 この反射鏡から発せられたほぼ平行な光束をその中心に
    対して上下左右4つの領域に分割して入射すると共にそ
    れぞれの偏光分離面によって入射光の一部を入射した光
    束のほぼ中心に位置する光軸から離れる方向に反射させ
    るようにこの光軸を中心に上下左右に配置された複数の
    偏光ビームスプリッタプリズムと、 これら複数の偏光ビームスプリッタプリズムのそれぞれ
    の偏光分離面によって反射された偏光光を前記光軸とほ
    ぼ平行に反射させる偏光光方向変更手段と、 前記複数の偏光ビームスプリッタプリズムのそれぞれの
    偏光分離面を透過した偏光光の位相をそれぞれ90度変
    換する位相変換手段と、 前記複数の偏光ビームスプリッタプリズムの偏光分離面
    を透過し更に位相変換手段を透過した光束を前記上下左
    右それぞれの方向を各辺とする矩形領域の全域にその中
    央部の照度が高くなるように照射され、前記偏光光方向
    変更手段を通過した後の光束をこの矩形領域の周辺の上
    下左右各領域の1つずつを排他的に分担するように照射
    されて、この矩形領域の照度が全体として均一となるよ
    うな形で補償される液晶表示パネルとを具備することを
    特徴とする投写型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の偏光ビームスプリッタプリズ
    ムは、それぞれ偏光分離面を同一平面上に連続させた複
    数の偏光ビームスプリッタプリズムをアレイ状に配置し
    たものであることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の投写型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の偏光ビームスプリッタプリズ
    ムは、前記光軸を対称位置として上下左右に配置された
    第1〜第4の偏光ビームスプリッタプリズムから構成さ
    れることを特徴とする請求項1または請求項2記載の投
    写型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 光軸方向をx軸方向とし、これと直交す
    る座標軸をそれぞれy軸、z軸とするとき、第1〜第4
    の偏光ビームスプリッタプリズムのうち2つの偏光分離
    面はxy平面とほぼ45度の角度をなし、他の2つの偏
    光分離面はyz平面とほぼ45度の角度をなすことを特
    徴とする請求項4記載の投写型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記液晶表示パネルの前後には第1およ
    び第2の偏光板が配置され、第1の偏光板は、これに入
    射された直線偏光を画像信号に応じて直線偏光光に変換
    し、液晶表示パネルはこの直線偏光を画像信号に応じて
    変調し、第2の偏光板は変調された直線偏光の内の透過
    軸方向の成分の光のみを透過させ、その後方に配置され
    た投写レンズで透過した直線偏光をスクリーンに拡大投
    写させることを特徴とする請求項1〜請求項3記載の投
    写型液晶表示装置。
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