JPH08321589A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH08321589A
JPH08321589A JP7125175A JP12517595A JPH08321589A JP H08321589 A JPH08321589 A JP H08321589A JP 7125175 A JP7125175 A JP 7125175A JP 12517595 A JP12517595 A JP 12517595A JP H08321589 A JPH08321589 A JP H08321589A
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B20/00Read-only memory [ROM] devices
    • H10B20/60Peripheral circuit regions

Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板1が第1導電型又は第2導電型ウェル7
を有し、ウェル7は、ウェル7上のゲート絶縁膜8、1
1、その上に形成されたゲート電極12及びウェル7内
の拡散層15から構成される複数のトランジスタと、ウ
ェル7内であって拡散層15の外周部に、拡散層15に
対して自己整合的に形成されたウェル7と同じ導電型、
所望の接合耐圧を得るに足りる不純物濃度を有し、かつ
動作電圧で形成される空乏層の幅と実質的に同程度の幅
を有する低濃度層16とを具備し、ウェル7の不純物濃
度が、トランジスタ間を接続するゲート電極12下に発
生する寄生トランジスタのしきい値電圧が電源電圧以上
になるように設定されていることにより、互いに隣接す
るトランジスタが分離されている半導体装置。 【効果】 ロコス膜を形成することなく素子分離を実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に関し、より詳細には、LOCOS膜を用いること
なく素子分離されている半導体装置、この半導体装置を
周辺回路に有するマスクROM及びそれらの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】MOSデバイスにおいては、PN接合、
低誘電体膜又はそれらの両方を利用することにより素子
分離がなされており、これら素子分離技術は、パンチス
ルーによる素子耐圧の低下、ゲート配線やメタル配線に
よる寄生トランジスタのチャネルの形成を防止するため
に行われている。
【0003】従来のマスクROMは、図17に示したよ
うに、PN接合分離を用いたメモリセルアレイ部(以後
フラットセルと称する)Mとロコス分離47を用いた周
辺回路部Cで構成されていた。その製造方法を図面に基
づいて説明する。シリコン基板40に、表面濃度が1×
1017/cm3 程度のNウェル41及びPウェル42を
形成する。次いで、シリコン基板40上全面に酸化膜及
びシリコン窒化膜を形成し、通常のフォトリソグラフィ
とエッチング技術により、ロコス膜を形成する領域に窓
を有するレジストパターンを形成する。このレジストパ
ターンをマスクとしてシリコン窒化膜をパターニングす
る。
【0004】その後、レジストパターンを除去し、Nウ
ェル41のみを覆うレジストパターンを形成し、このレ
ジストパターンとシリコン窒化膜とをマスクとして、ロ
コス膜が形成される領域の直下にチャネルストップを形
成するため、Pウェル42にボロンを、15KeV、7
×1013/cm2 のドーズで注入する。続いて、レジス
トパターンを除去し、シリコン窒化膜をマスクとして9
50℃でパイロ酸化を行い、ロコス膜47を600nm
の膜厚で形成する。この際、Pウェル内のロコス膜47
直下にはチャネルストッパー48が形成される。
【0005】その後、熱リン酸を用いてシリコン窒化膜
を除去する。次に、Nウェル41を覆うレジストパター
ンを形成し、このレジストパターンをマスクとして、P
ウェル42に形成するNチャネルトランジスタのしきい
値を調整するためにボロンを20KeV、2.5×10
12/cm2 のドーズで注入する。次いで、レジストパタ
ーンを除去し、さらにPウェル42を覆うレジストパタ
ーンを形成して、Nウェル41に形成するPチャネルト
ランジスタのしきい値を調整するためにボロンを20K
eV、3×1012/cm2 のドーズで注入する。続い
て、レジストパターンを除去し、さらに別のレジストパ
ターンをマスクとして用いて、砒素を40KeV、2×
1015/cm2 のドーズで注入する。このレジストパタ
ーンを除去し、次いで900℃で30分間アニールし、
メモリセルアレイ部にビットライン拡散配線51を形成
する。
【0006】次に、通常の方法によりゲート電極52を
形成する。周辺回路部においてはフォトレジスト、メモ
リセルアレイ部においてはゲート電極52をマスクとし
て、ボロンを20KeV、3×1013/cm2 のドーズ
で注入し、ビットライン拡散配線51間を分離する接合
分離54を形成する。フォトレジストを除去し、その
後、酸化膜を250nm堆積し、エッチバックしてゲー
ト電極52側壁にスペーサ55を形成する。Nウェル4
1、Pウェル42をそれぞれマスクするためのフォトレ
ジストを用いて周辺回路部におのおのP + 拡散層56、
+ 拡散層57を形成する。
【0007】次に、フォトレジストを用いて、メモリセ
ルアレイ部に、ROMのプログラミングのために所望の
チャネル領域59にボロンを180KeV、2×1014
/cm2 のドーズで注入し、しきい値電圧の高いトラン
ジスタを形成する。フォトレジストを除去し、通常の方
法を用いて層間絶縁膜60、61、コンタクトホール、
メタル配線62を形成し、マスクROMを完成する。
【0008】次に、特開昭57−56963号公報に示
されているような従来の接合分離方法を説明する。ま
ず、図18に示したように、P型シリコン基板70にN
+ 拡散層71を形成する。次いで、図19に示したよう
に、フォトレジスト72を形成し、このフォトレジスト
72をマスクとしてボロンを2×1014/cm2 で注入
し、P+ 拡散層73を形成する。
【0009】続いて、図20に示したように、フォトレ
ジスト72を除去し、不純物の活性化と結晶の回復のた
めの熱処理を行って接合分離を完成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなマスクR
OMの周辺回路部でのロコス分離工程は、マスクROM
製造工程の10〜15%を占め、3〜4日を必要とする
ため、製造日数及び製造コストの増加を招く。また、ロ
コス分離は、基板表面の凹凸を大きくするため、微細加
工の妨げとなり、歩留りの低下を招く等の問題があっ
た。
【0011】一方、メモリセルアレイ部でのPN接合分
離は、拡散ビットライン間のパンチスルーによる耐圧の
低下及びメタル配線によって発生する寄生トランジスタ
のチャネル反転を抑制するためになされるものである
が、寄生トランジスタのチャネル反転を抑制したいゲー
ト電極下は、薄いゲート絶縁膜しか形成されていないた
め、現在用いられているウェル濃度あるいはPN接合分
離濃度ではゲート電極による寄生トランジスタのチャネ
ル反転を抑制することができない。よって、周辺回路の
素子分離に使用することができなかった。
【0012】また、PN接合分離は、ゲート電極による
寄生トランジスタのチャネル反転を抑制することを目的
とするため高濃度に形成することが必要であるが、拡散
層に接して配置させる場合には接合容量の増大及び接合
耐圧の低下を招く。例えば、図3に示したように、PN
接合分離表面の不純物濃度の増加に対応して接合耐圧が
低下する。よって、5V動作のデバイスで、PN接合分
離表面の不純物濃度が3×1017/cm3 程度以上の場
合には、接合耐圧6V以上を得るのは不可能であった。
PN接合分離表面の不純物濃度を1×1018/cm3
度以上とある程度高濃度に維持したまま、必要最小限の
接合耐圧6Vを得るためには、図21に示したように、
PN接合分離と拡散層との距離を0.4μm以上確保す
る必要がある。また、さらに重ね合わせマージンと接合
分離からの横方向の不純物の拡散を考慮すると、図22
に示すように、0.6μm以上のスペースが必要とな
り、素子を微細化できないという問題があった。
【0013】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、隣接するトランジスタ間の分離としてロコス分離
を用いることなく、接合耐圧と接合容量とをデバイス動
作上問題のない程度に制御した接合分離を用いることに
より、製造コスト、製造日数、製造歩留り、微細加工性
を向上させ、信頼性の高い半導体装置、この半導体装置
を用いたマスクROM及びそれらの製造方法を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
基板が少なくとも1つの第1導電型又は第2導電型ウェ
ルを有し、該ウェルは、ウェル上に形成されたゲート絶
縁膜、該ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極及びウ
ェル内に形成された拡散層から構成される複数のトラン
ジスタと、前記ウェル内であって前記拡散層の外周部
に、該拡散層に対して自己整合的に形成されたウェルと
同じ導電型であって、所望の接合耐圧を得るに足りる不
純物濃度を有し、かつ動作電圧で形成される空乏層の幅
と実質的に同程度の幅を有する低濃度層とを具備し、か
つ、前記ウェルの不純物濃度が、トランジスタ間を接続
するゲート電極下に発生する寄生トランジスタのしきい
値電圧が電源電圧以上になるように設定されていること
により互いに隣接する前記トランジスタを分離している
半導体装置が提供される。
【0015】さらに、本発明によれば、(i) 半導体基板
に、後工程で形成するゲート電極下に発生する寄生トラ
ンジスタのしきい値電圧が電源電圧以上になるような不
純物濃度を有する少なくとも1つの第1導電型又は第2
導電型ウェルを形成し、(ii)該ウェル上にゲート絶縁膜
及びゲート電極を形成し、所望の形状を有するレジスト
パターンを用いて前記ゲート電極に対して自己整合的に
拡散層を形成することにより複数のトランジスタを構成
させ、(iii) 前記レジストパターンと同一のレジストパ
ターンをマスクとして用い、前記ウェルの導電型と異な
る導電型の不純物イオンを注入して、拡散層に対して自
己整合的に、前記ウェル内であって前記拡散層の外周部
に第1導電型又は第2導電型低濃度層を形成することに
より、隣接する前記複数のトランジスタ間を分離しつ
つ、前記拡散層が接合耐圧を有する上記半導体装置の製
造方法が提供される。
【0016】また、本発明によれば、メモリセルアレイ
部と周辺回路部とからなるマスクROMの製造に際し
て、(i) 半導体基板に、後工程で形成するゲート電極下
に発生する寄生トランジスタのしきい値電圧が電源電圧
以上になるような不純物濃度を有する第1導電型又は第
2導電型ウェルを形成し、(i')メモリセルアレイ部にお
ける前記ウェル内にのみ複数の互いに平行に配置する拡
散層を形成し、(ii)前記ウェル上にゲート絶縁膜及びゲ
ート電極を形成し、所望の形状を有するレジストパター
ンを用いて前記ゲート電極に対して自己整合的に拡散層
を形成することにより複数のトランジスタを構成させ、
(iii) 前記レジストパターンと同一のレジストパターン
をマスクとして用い、前記ウェルの導電型と異なる導電
型の不純物イオンを注入して、拡散層に対して自己整合
的に、前記ウェル内であって前記拡散層の外周部に第1
導電型又は第2導電型低濃度層を形成することにより、
隣接する前記トランジスタ間を分離しつつ、前記拡散層
が接合耐圧を有するようにし、(iv)メモセルアレイ部に
おける所望のゲート電極下に前記ウェルと異なる導電型
の不純物を注入してメモリセルへの書き込みを行うマス
クROMの製造方法が提供される。
【0017】本発明の半導体装置に利用される半導体基
板としては、通常半導体装置及びマクスROM等を形成
することができる基板であれば特に限定されるものでは
ないが、シリコン基板が好ましい。この半導体基板に
は、少なくとも1つのP型又はN型のウェルが形成され
ている。ウェルの大きさ及び数等は、その上に形成する
回路等により適宜選択することができるが、半導体基板
の略全面をP型又はN型の1つのウェルとしてもよい
し、半導体基板に相補型回路等を形成するために、一対
のP型及びN型のウェル、または2以上のP型及びN型
のウェルを形成してもよい。
【0018】本発明の半導体装置におけるウェルは、P
型又はN型の不純物として、ボロンや、As又はP等
を、公知の方法により半導体基板にイオン注入すること
により形成することができる。この際の不純物濃度は、
後述するウェル内に形成されるトランジスタ間を接続す
るゲート電極下に発生する寄生トランジスタのしきい値
電圧が電源電圧以上になるように設定されており、ウェ
ル表面の不純物濃度をこのような高濃度に設定すること
が、本発明の特徴の1つである。
【0019】つまり、図2に示したように、Pウェルの
場合には、ゲート電極下の寄生トランジスタのチャネル
反転電圧(しきい電圧)を電源電圧、例えば3.3V以
上になるように設定しようとすれば、ウェルの不純物濃
度は2×1018/cm3 以上であり、6V以上になるよ
うに設定しようとすれば3×1018/cm3 以上であ
る。従って、用いる電源電圧の大きさ等により、ウェル
の不純物濃度は適宜調整することができ、一般に1〜3
×1018/cm3 程度が好ましい。また、イオン注入エ
ネルギーは、ウェルが所望の動作をすることができる深
さになるように設定することができる。具体的には、用
いるイオン種により適宜調整することができるが、例え
ば20〜180KeV程度が好ましい。
【0020】このように、従来よりも高い不純物濃度を
有するウェルを形成することにより、チャネル反転電圧
を十分確保することができLOCOS分離膜を形成しな
いで、素子分離を行うことができる。本発明における半
導体装置のウェルには、ゲート絶縁膜、該ゲート絶縁膜
上に形成されたゲート電極及びウェル内に形成された拡
散層から構成される複数のトランジスタを有している。
これらのトランジスタを構成するゲート絶縁膜、ゲート
電極及び拡散層は公知の材料を用い、公知の方法によ
り、所望の大きさに形成することができる。また、ゲー
ト電極にはサイドウォールスペーサを有していてもよ
く、拡散層としてはLDD構造等を有していてもよい。
【0021】また、ウェル内であってトランジスタを構
成する拡散層の外周部には、拡散層に対して自己整合的
に、ウェルと同じ導電型であって、所望の接合耐圧を得
るに足りる不純物濃度を有し、かつ動作電圧で形成され
る空乏層の幅と実質的に同程度の幅を有する低濃度層を
具備している。高濃度のウェル内に、このようなウェル
と同じ導電型の低濃度層を配置させることが、本発明の
さらなる特徴の1つである。
【0022】いいかえれば、トランジスタの拡散層の外
周部における低濃度層は、図4(a)の太線に示すよう
に、所望の濃度及び幅を有して配置することにより、拡
散層に対して所望の接合耐圧を与えることができる。例
えば、図4(b)に示したように、低濃度層の濃度を1
×1017/cm3 とした場合、低濃度層の幅を最低約
0.3μmとなるように配置すれば、接合耐圧10Vを
得ることができ、トランジスタを5Vで動作させること
により、空乏層の幅Yが低濃度層の幅と同程度まで広が
る。このように、トランジスタの動作電圧に応じて適当
な接合耐圧が得られるように低濃度層の濃度と幅とを決
定することが必要である。また、電源電圧として5V程
度を使用する場合には、低濃度層の濃度は3×1017
cm3 、低濃度層の幅は0.1μm程度が好ましい。こ
のとき接合耐圧は6Vとなり、動作には十分である。ま
た、5V動作中における空乏層の幅Yは実質的に低濃度
層の幅と同程度となる。
【0023】このような構成を有する半導体装置は、マ
スクROMの周辺回路に用いることが好ましく、その
他、DRAM又はSRAM等の周辺回路に用いることが
でき、例えば、抵抗又はキャパシタ等の別の種類の素子
と組み合わせて用いることもできる。また、上記半導体
装置を周辺回路に用いる場合には、メモリセルアレイ部
と同一基板上に形成してもよく、異なる基板上に形成し
てもよい。
【0024】また、本発明の半導体装置の製造方法にお
いて、まず工程(i) で、半導体基板に少なくとも1つの
P型又はN型ウェルを形成する。この際の形成方法等は
上記に示したように形成することができる。工程(ii)に
おいて、ウェル上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成
する。ゲート絶縁膜としては、SiO2 が好ましく、ゲ
ート電極としては、通常配線層として用いることができ
る材料であれば特に限定されるものではなく、ポリシリ
コン、シリサイド、ポリサイド等を用いることができ
る。これらSiO2 、ポリシリコン、シリサイド、ポリ
サイド等はCVD法又はスパッタリング法等の公知の方
法で形成することができる。それらの膜厚は、特に限定
されるものではなく、形成するトランジスタ等の大きさ
に応じて適宜調整することができる。
【0025】また、所望の形状のレジストパターンとゲ
ート電極とをマスクとして、ゲート電極に対して自己整
合的に拡散層を形成する。この場合の拡散層の不純物濃
度は1×1020 〜1×1021/cm3 程度が好まし
く、高濃度の不純物を含むウェルに拡散層を形成するた
め、イオン注入量は、2×1015/cm2 〜5×1015
/cm2 程度が好ましい。この際の注入エネルギーは、
形成するトランジスタの大きさ及び拡散層の深さ等によ
り適宜調整することができるが、20〜50keV程度
が好ましい。また、この際のイオン注入は、半導体基板
に対して略90°の角度をなす方向から行うことが好ま
しい。なお、この際、ゲート電極にサイドウォールスペ
ーサを形成するなどして、LDD構造を有する拡散層と
してもよい。また、本発明の製造方法においては、ゲー
ト電極をマスクとして拡散層を形成する場合について述
べているが、上記の構成を有する半導体装置を形成する
場合には、まず、レジストパターンを用いて拡散層を複
数個形成したのち、ゲート電極をこの拡散層に直行する
ように形成することもできる。
【0026】工程(iii) においては、前工程で拡散層を
形成する際に用いたレジストパターンと同一のレジスト
パターンをマスクとして用いて、ウェルの導電型と異な
る導電型の不純物イオンを注入することにより、拡散層
に対して自己整合的に外周部にウェルと同じ導電型の低
濃度層を形成する。この際のイオン注入は、半導体基板
の表面に対して90°の角度をなす軸を中心に回転させ
ながら、基板表面の法線方向に対して略45〜60°の
角度をなす方向からイオン注入を行うことがこのまし
い。45°より小さい場合は、低濃度層が拡散層の横方
向へ広がらず、実質的に拡散層の外周全部に配置しない
こととなり好ましくない。また、60°より大きい場合
は、マスク又はゲート電極等により基板中へのイオン注
入が行えないとともに、低濃度層が拡散層の深さ方向へ
広がらないこととなり好ましくない。半導体基板を回転
させる際の回転数は特に限定されるものではない。ま
た、イオンの注入エネルギーは、用いるイオン種、ウェ
ルの不純物濃度、拡散層の深さ、注入角度等により適宜
調整することができるが、例えば、N+ 拡散層を形成す
るためにAsを30keVで注入した場合にはリンを1
60〜200KeV程度、P+ 拡散層を形成するために
BF2 を30keVで注入した場合にはボロンを80〜
120KeV程度であることが好ましい。なお、まず拡
散層を形成し、その後ゲート電極を形成する場合には、
ゲート電極を形成し、続いて、拡散層を形成した際のレ
ジストパターンと同一のレジストパターンを再度形成
し、そのレジストパターンをマスクとして用いて上述し
たイオン注入を行うことにより、低濃度層を拡散層に対
してほぼ自己整合的に形成することができる。
【0027】上記のように半導体装置を形成することに
より、ロコス分離を形成することなく、隣接するトラン
ジスタ間を分離することができる。また、本発明の半導
体装置を用いたマスクROMを製造する方法において
は、上記工程(i) の後に工程(i')としてメモリセルアレ
イ部におけるウェル内にのみ複数の互いに平行に配置す
る拡散層を形成する。この際の拡散層は、ウェルと異な
る導電型の不純物イオンを1×1015〜3×1015/c
2 程度の注入量、20〜50KeV程度の注入エネル
ギーで注入することにより、1×1020〜1×1021
cm3程度の不純物濃度で形成することができる。
【0028】さらに、上記マスクROMを製造する方法
において、上記工程(iii) の後に工程(iv)としてメモリ
セルへの書き込みを行う。メモリセルへの書き込みは、
所望のメモリセルアレイを構成するトランジスタのチャ
ネル領域となる部分のみ開口したレジトパターンをマス
クとして、ウェルと異なる導電型の不純物イオンをゲー
ト電極を通して注入することにより行う。この際の注入
エネルギー、不純物濃度等は、メモリセルアレイを構成
するトランジスタが所望のしきい値を有するように適宜
調整することができる。例えば、P型ウェルの不純物濃
度が1〜3×1018/cm3 程度の場合、5〜7×10
13/cm2 程度の注入量、250〜350KeV程度の
注入エネルギーで0.2〜1.0V程度のしきい値電圧
を得ることができる。
【0029】
【作用】本発明によれば、ウェルの不純物濃度が、トラ
ンジスタ間を接続するゲート電極下に発生する寄生トラ
ンジスタのしきい値電圧が電源電圧以上になるような比
較的高い不純物濃度に設定されているので、パンチスル
ーによる耐圧の劣化が防止できるとともに、ゲート電極
下に発生する寄生トランジスタの動作が阻止されること
となる。また、拡散層の外周部に自己整合的に低濃度層
が形成されているので、各ウェルの表面濃度が高く設定
されていても、PN接合分離による接合容量を低減さ
せ、よって、PN接合分離の幅を減少させても接合耐圧
が確保される。従って、ロコス分離を使用することな
く、隣接するトランジスタ間の分離をPN接合分離に置
き換えることができる。
【0030】また、上記半導体装置をマスクROMにお
ける周辺回路に用いた場合には、メモリセルアレイ部と
ともに、ロコス分離を行わずに平坦なメモリを得ること
ができる。さらに、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、ロコス分離を形成せずに素子分離が実現され、拡
散層の外周部の低濃度層の形成のために、新たにマクス
を作製する工程が不要であるため、製造工程を削減でき
る。
【0031】また、上記半導体装置をマスクROMに使
用する場合の製造方法においては、メモリセルアレイ部
を形成するためのマスクを用いて素子分離が実現するた
めに、マスクROMの製造工程が短縮されることとな
る。
【0032】
【実施例】本発明に係る半導体装置、マスクROM及び
それらの製造方法の実施例を以下に詳述する。 実施例1 本発明の半導体装置をマスクROMの周辺回路に用いた
場合のマスクROMの断面図を図1に示す。図1におい
ては、マスクROMは、メモリセルアレイ部Mと周辺回
路部Cとから構成されている。周辺回路部Cには、P型
ウェル7及びN型ウェル5が形成され、各ウェル5、7
にはそれぞれ複数のトランジスタを備えている。このト
ランジスタは、半導体基板1上に形成されるゲート絶縁
膜8、11、側壁にスペーサ13を有するゲート電極1
2及びゲート電極12に対して自己整合的に形成された
拡散層15、19から構成されている。また、拡散層1
5、19の外周部には、それぞれ拡散層15、19に対
して自己整合的に形成されている低濃度層16、20が
配置している。各トランジタは層間絶縁膜24、25を
介して所望の配線層26により接続されている一方、隣
接するトランジスタ間はPN接合により素子分離が行わ
れており、従来のようなロコス膜を有していない。各ウ
ェル5、7表面の不純物濃度は、いずれも、2.5×1
18/cm3程度と従来よりも高く設定されている。こ
の不純物濃度は、各トランジスタ間を接続するゲート電
極、配線層等の直下に発生する寄生トランジスタのしき
い値電圧が電源電圧以上となる濃度である。
【0033】図2に、Pウェルにおいて、ゲート絶縁膜
が200Å、周囲温度が25℃、ソース−基板間電圧V
BS=0の時のゲート電極下の寄生トランジスタのチャネ
ル反転電圧(しきい電圧)とウェル表面の不純物濃度と
の関係を示す。図2によれば、配線下の寄生トランジス
タの動作を阻止するために、電源電圧が3.3Vの場合
には、ウェル表面の不純物濃度は1.0×1018/cm
3 以上、電源電圧が5Vの場合には、2×1018/cm
3 以上が必要であることがわかる。
【0034】しかし、図3に示されたウェル表面の不純
物濃度と接合耐圧との関係によれば、従来の半導体装置
ではウェル表面の不純物濃度の増加とともに接合耐圧は
減少する。一方、本実施例においては、拡散層15、1
9の外周部に、拡散層15、19に対して自己整合的に
形成されている低濃度層16、20がそれぞれ配置して
いるために、ウェル自体の表面濃度が増加しても一定の
接合耐圧を確保することができる。図4に、例えば拡散
層15−低濃度層16−Pウェル7における不純物濃度
のプロファイルを示す。これによれば、本発明のように
不純物濃度が高いPウェル7に通常のトランジスタを形
成した場合(細線)には、トランジスタの動作電圧で形
成される空乏層の幅Xが非常に小さく、接合耐圧が小さ
い。一方、本発明のように、不純物濃度の高いPウェル
7と拡散層15との間に低濃度層16を形成した場合
(太線)には、動作電圧で形成される空乏層の幅Yが広
がり、従来の低いウェル濃度(点線)の場合と同様に所
望の接合耐圧を得ることができる。
【0035】また、低濃度層16、20は、拡散層1
5、19に対して自己整合的に形成されているため、拡
散層15、19とPN接合分離とのレイアウトマージン
を0μmまで微細化することができる。すなわち実質的
に拡散層15、19とPN接合分離とを低濃度層16、
20を介して接触させることができ、図5に示すよう
に、素子分離用のマスク幅と実効素子間距離とをほぼ同
じにすることができる。なお、図6からも明らかなよう
に、実効素子分離間距離が0.3μm程度でも、必要な
接合耐圧を確保することができる。
【0036】上記実施例の半導体装置によれば、各ウェ
ル5、7の表面濃度を高く保つことでパンチスルーによ
る耐圧の劣化が防止できるとともに、配線下に発生する
寄生トランジスタの動作を阻止することができる。ま
た、拡散層15、19の外周部に自己整合的に低濃度層
16、20が形成されているため、PN接合分離による
接合容量を低減させることができるとともに、各ウェル
5、7の表面濃度を高くすることができ、よって、PN
接合分離の幅を減少させても接合耐圧を確保することが
できる。従って、ロコス分離をPN接合分離に置き換え
ることが可能となり、マスクROMの製造工程を削減す
ることができる。
【0037】また、このマスクROMのメモリセルアレ
イ部Mにおいては、所望のトランジスタのチャネル領域
23に、リンイオン6.0×1013/cm2 により書き
込みが行われている。図7に、Pウェル表面の不純物濃
度が2.5×1018/cm3、書き込みイオン種がリ
ン、注入エネルギーが280KeVの場合のチャネル領
域のしきい値電圧とリン注入量との関係を示す。図7に
よれば、トランジスタが、この書き込みにより約0.7
Vのしきい値に制御されることがわかる。また、図8か
ら、その際のウェル表面の不純物濃度は0.5×1017
/cm3 程度となることがわかる。
【0038】以下に、図1に示した半導体装置を利用し
たマスクROMの製造方法について説明する。図9に示
したように、マスクROMの周辺回路部C及びメモリセ
ルアレイ部Mを形成するためのシリコン基板1表面に膜
厚20nmの熱酸化膜2を形成し、さらにこの熱酸化膜
2上に膜厚120nmのシリコン窒化膜3を形成した。
シリコン窒化膜3上にフォトレジストを塗布してレジス
トパターン4を形成し、フォトリソグラフィ及びRIE
法によりレジストパターン4をマスクとしてNウェル形
成領域5aのシリコン窒化膜3を除去した。次いで、シ
リコン窒化膜3及びレジストパターン4をマスクとして
Nウェル形成領域5aに、リンを150KeV、4×1
14/cm2 のドーズでイオン注入した。
【0039】レジストパターン4を除去し、次いで、図
10に示したように、パイロ酸化により膜厚360nm
のロコス膜6を形成する。その後、熱燐酸を用いてシリ
コン窒化膜3を除去する。次いで、ロコス膜6をマスク
としてPウェル形成領域7aに、ボロンを20KeV、
1.38×1014/cm2 のドーズでイオン注入した。
その後、図11に示したように、1100℃で2時間、
ウェルドライブのためにアニールすることにより、Nウ
ェル5及びPウェル7をそれぞれ形成した。この際のN
ウェル5及びPウェル7表面の不純物濃度は2.5×1
18/cm3 と従来より高く設定した。次いで、フッ酸
によりロコス膜6及び熱酸化膜2を除去した。
【0040】次いで、図12に示したように、シリコン
基板1全面に20nmの酸化膜8を形成した。この酸化
膜8上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ及びR
IE法によりレジストパターン9を形成し、このレジス
トパターン9をマスクとしてメモリセルアレイ部Mに砒
素を40KeV、3×1015/cm2 のドーズでイオン
注入し、ビットライン拡散配線10を形成した。
【0041】次いで、レジストパターン9を除去し、図
13に示したように、通常の方法で酸化膜8上にさらに
膜厚14nmのゲート酸化膜11、膜厚350nmのポ
リシリコン膜を順次形成し、ポリシリコン膜を所望の形
状にパターニングしてゲート電極12を形成した。続い
て、ゲート電極12上に酸化膜を形成し、RIEによる
エッチングによりスペーサ13を形成した。
【0042】その後、図14に示したように、フォトレ
ジストを用いてN+ 拡散層を形成するためのマスクパタ
ーン14を形成した。このマスクパターン14は、従来
では周辺回路部CのNウェル5のみを覆い、それ以外の
領域は開口している大きな窓が形成されていたが、本実
施例では、Pウェル7上の各トランジスタが形成される
領域のみに窓開けされたマスクパターン14を形成し
た。このマスクパターン14を用いてリンを30Ke
V、3×1015/cm2 のドーズで注入し、N+ 拡散層
15を形成した。さらに、同じマスクパターン14を用
い、ウェハ中心を軸として回転させながら、注入アング
ルが基板1表面の法線と60°をなす角度でリンを20
0KeV、4×1014/cm2 のドーズで注入し、Pウ
ェル7内に低濃度層16を形成した。続いて、同じマス
クを用いてトランジスタのしきい値電圧を決定するため
に、ゲート電極12下にリンを280KeV、6×10
13/cm2 のドーズで注入し、チャネル領域17を形成
した。これにより、周辺回路部におけるPウェル7内
に、N+ 拡散層15形成のためのマスクと同一マスクを
用いて、セルフアライメントによりN+ 拡散層15の外
周部のみに低濃度層16を形成することができる。よっ
て、従来よりも高濃度のPウェルを用いても、接合耐圧
の向上、接合容量の低減を実現することができる。
【0043】次に、図15に示したように、フォトレジ
ストを用いて、P+ 拡散層を形成するためのマスクパタ
ーン18を形成する。このマスクパターン18は、従来
ではPウェル7のみを覆い、それ以外の領域は開口して
いる大きな窓が形成されていたが、本実施例では、Nウ
ェル5上の各トランジスタが形成される領域のみに窓開
けされたマスクパターン18を形成する。このマスクパ
ターン18を用いてボロンを50KeV、2×1015
cm2 で注入してP+ 拡散層19を形成した。さらに、
同じマスクパターン18を用いてウェハ中心を軸として
回転させながら、注入アングルが基板表面の法線と60
°をなす角度でボロンを100KeV、1.6×1014
/cm2 のドーズで注入し、Nウェル5内に低濃度層2
0を形成した。続いて、同じマスクを用いてトランジス
タのしきい値を決定するためにボロンを120KeV、
4.6×1013/cm2 注入し、チャネル領域21を形
成した。これにより、上述したように、周辺回路部にお
けるNウェル5内に、P+拡散層19形成のためのマス
クと同一マスクを用いて、セルフアライメントによりP
+ 拡散層19の外周部のみに低濃度層20を形成するこ
とができる。よって、従来よりも高濃度のNウェルを用
いても、接合耐圧の向上、接合容量の低減を実現するこ
とができる。また、上述したPウェル7の場合と同様
に、本発明を用いれば、ロコス分離を接合分離に変える
ことが可能であり、マスクROMの製造工程を削減する
ことができる。
【0044】次に、図16に示したように、フォトレジ
スト22をマスクとしてメモリセルアレイ部Mの書き込
み23を行うためのイオン注入をリン280KeV、6
×1013/cm2 にて行う。この後、従来と同一の技術
によりイオン注入層の活性化と結晶の回復のための熱処
理を行い、層間絶縁膜としてNSG膜24、BPSG膜
25を堆積し、コンタクト窓を開口し、メタル配線26
を形成して、図1に示すマスクROMを完成する。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ウェルの不純物濃度
が、トランジスタ間を接続するゲート電極下に発生する
寄生トランジスタのしきい値電圧が電源電圧以上になる
ような比較的高い不純物濃度に設定されているので、パ
ンチスルーによる耐圧の劣化を防止することができると
ともに、ゲート電極下に発生する寄生トランジスタの動
作を阻止することができる。また、拡散層の外周部に自
己整合的に低濃度層が形成されているので、各ウェルの
表面濃度が高く設定されていても、PN接合分離による
接合容量を低減させることができ、よって、PN接合分
離の幅を減少させても接合耐圧を確保することができ
る。従って、ロコス分離を用いることなく、隣接するト
ランジスタ間の分離をPN接合分離に置き換えることが
でき、表面が平坦で微細加工性に優れた信頼性の高い半
導体装置を得ることができる。
【0046】また、本発明の半導体装置をマスクROM
における周辺回路に用いた場合には、メモリセルアレイ
部とともに、ロコス分離を行わずに平坦なメモリを得る
ことができる。従って、微細加工性に優れた信頼性の高
いマスクROMを得ることができる。さらに、本発明の
半導体装置の製造方法によれば、ロコス分離を形成せず
に接合耐圧と接合容量とをデバイス動作上問題のない程
度に制御した接合分離を実現することができるため、製
造工程の簡素化を図ることができる。
【0047】また、本発明の半導体装置をマスクROM
に用いる場合の半導体装置の製造方法においては、メモ
リセルアレイ部を形成するためのマスクを用いて素子分
離を形成することができるためマスクROMの製造工程
を短縮することができ、製造コストの削減図ることがで
きる。さらに、ロコス分離を用いないため、表面の平坦
な周辺回路を製造することができるため、微細加工性及
び製造歩留りの向上を図り、信頼性の高いマスクROM
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマスク
ROMの実施例を示す要部の概略断面図である。
【図2】ウェル表面の不純物濃度とチャネル反転電圧と
の関係を示すグラフである。
【図3】接合分離表面の不純物濃度と接合耐圧との関係
を示すグラフである。
【図4】(a)は拡散層付近の不純物濃度のプロファイ
ルを示し、(b)は低濃度層の濃度と低濃度層の幅及び
接合耐圧との関係を示す図である。
【図5】素子分離用のマスク幅と実効素子間距離との関
係を示すグラフである。
【図6】実効素子間距離と接合耐圧との関係を示すグラ
フである。
【図7】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマスク
ROMの書き込みを行うためのP注入量としきい値電圧
との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマスク
ROMに書き込みを行った場合のウェル表面濃度としき
い値電圧との関係を示すグラフである。
【図9】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマスク
ROMの製造工程を示す要部の概略断面図である。
【図10】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマス
クROMの製造工程を示す要部の概略断面図である。
【図11】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマス
クROMの製造工程を示す要部の概略断面図である。
【図12】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマス
クROMの製造工程を示す要部の概略断面図である。
【図13】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマス
クROMの製造工程を示す要部の概略断面図である。
【図14】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマス
クROMの製造工程を示す要部の概略断面図である。
【図15】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマス
クROMの製造工程を示す要部の概略断面図である。
【図16】本発明の半導体装置を周辺回路部に含むマス
クROMの製造工程を示す要部の概略断面図である。
【図17】従来のマスクROMの実施例を示す要部の概
略断面図である。
【図18】従来の半導体装置の接合分離の形成工程を示
す要部の略断面図である。
【図19】従来の半導体装置の接合分離の形成工程を示
す要部の略断面図である。
【図20】従来の半導体装置の接合分離の形成工程を示
す要部の略断面図である。
【図21】従来のPN接合分離−拡散層間距離と接合耐
圧との関係を示すグラフである。
【図22】従来の重ね合わせマージン及び分離拡散層か
らの横方向拡散を考慮した場合のPN接合分離−拡散層
間距離と接合耐圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 熱酸化膜 3 シリコン窒化膜 4、9 レジストパターン 5 Nウェル 5a Nウェル形成領域 6 ロコス膜 7 Pウェル 7a Pウェル形成領域7a 8 酸化膜 10 ビットライン拡散配線 11 ゲート酸化膜 12 ゲート電極 13 スペーサ 14、18 マスクパターン 15 N+ 拡散層 16、20 低濃度層 17、21 チャネル領域 19 P+ 拡散層 22 フォトレジスト 23 書き込み 24 NSG膜 25 BPSG膜 26 メタル配線 M メモリセルアレイ部 C 周辺回路部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板が少なくとも1つの第1導電
    型又は第2導電型ウェルを有し、 該ウェルは、ウェル上に形成されたゲート絶縁膜、該ゲ
    ート絶縁膜上に形成されたゲート電極及びウェル内に形
    成された拡散層から構成される複数のトランジスタと、 前記ウェル内であって前記拡散層の外周部に、該拡散層
    に対して自己整合的に形成されたウェルと同じ導電型で
    あって、所望の接合耐圧を得るに足りる不純物濃度を有
    し、かつ動作電圧で形成される空乏層の幅と実質的に同
    程度の幅を有する低濃度層とを具備し、かつ、 前記ウェルの不純物濃度が、トランジスタ間を接続する
    ゲート電極下に発生する寄生トランジスタのしきい値電
    圧が電源電圧以上になるように設定されていることによ
    り互いに隣接する前記トランジスタを分離していること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体装置が、メモリセルアレイ部と周
    辺回路部とからなるマスクROMにおける周辺回路部を
    構成している請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型及び/又は第2導電型ウェル
    が、1〜3×1018/cm3 の濃度である請求項1又は
    2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 (i) 半導体基板に、後工程で形成するゲ
    ート電極下に発生する寄生トランジスタのしきい値電圧
    が電源電圧以上になるような不純物濃度を有する少なく
    とも1つの第1導電型又は第2導電型ウェルを形成し、
    (ii)該ウェル上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成
    し、所望の形状を有するレジストパターンを用いて前記
    ゲート電極に対して自己整合的に拡散層を形成すること
    により複数のトランジスタを構成させ、(iii) 前記レジ
    ストパターンと同一のレジストパターンをマスクとして
    用い、前記ウェルの導電型と異なる導電型の不純物イオ
    ンを注入して、拡散層に対して自己整合的に、前記ウェ
    ル内であって前記拡散層の外周部に第1導電型又は第2
    導電型低濃度層を形成することにより、隣接する前記複
    数のトランジスタ間を分離しつつ前記拡散層が所望の接
    合耐圧を有することを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1導電型及び/又は第2導電型ウェル
    を、1〜3×1018/cm3 の濃度に形成する請求項4
    記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 工程(ii)において拡散層を、基板表面に
    対して90°の角度をなす方向からイオン注入すること
    により形成し、工程(iii) において低濃度層を、基板表
    面に対して90°の角度をなす軸を中心に回転させなが
    ら、基板表面の法線方向に対して45〜60°の角度を
    なす方向からイオン注入することにより形成する請求項
    4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 メモリセルアレイ部と周辺回路部とから
    なるマスクROMの製造に際して、(i) 半導体基板に、
    後工程で形成するゲート電極下に発生する寄生トランジ
    スタのしきい値電圧が電源電圧以上になるような不純物
    濃度を有する第1導電型又は第2導電型ウェルを形成
    し、(i')メモリセルアレイ部における前記ウェル内にの
    み複数の互いに平行に配置する拡散層を形成し、(ii)前
    記ウェル上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成し、所
    望の形状を有するレジストパターンを用いて前記ゲート
    電極に対して自己整合的に拡散層を形成することにより
    複数のトランジスタを構成させ、(iii) 前記レジストパ
    ターンと同一のレジストパターンをマスクとして用い、
    前記ウェルの導電型と異なる導電型の不純物イオンを注
    入して、拡散層に対して自己整合的に、前記ウェル内で
    あって前記拡散層の外周部に第1導電型又は第2導電型
    低濃度層を形成することにより、隣接する前記トランジ
    スタ間を分離しつつ前記拡散層が所望の接合耐圧を有す
    るようにし、(iv)メモセルアレイ部における所望のゲー
    ト電極下に前記ウェルと異なる導電型の不純物を注入し
    てメモリセルへの書き込みを行うことを特徴とする請求
    項2に記載の半導体装置の製造方法。
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