JPH07202193A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH07202193A
JPH07202193A JP5352441A JP35244193A JPH07202193A JP H07202193 A JPH07202193 A JP H07202193A JP 5352441 A JP5352441 A JP 5352441A JP 35244193 A JP35244193 A JP 35244193A JP H07202193 A JPH07202193 A JP H07202193A
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layer
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gate electrode
insulating layer
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靖 山崎
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
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    • H01L29/7835Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate with lightly doped drain or source extension, e.g. LDD MOSFET's; DDD MOSFET's with asymmetrical source and drain regions, e.g. lateral high-voltage MISFETs with drain offset region, extended drain MISFETs

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない工程数で得られる高性能でかつ高信頼
性な非対称LDD型MOSトランジスタの構造とその製
造方法を提供すること、またこの構造を用いた占有面積
の小さな複合MOSトランジスタのレイアウト構造及び
高性能でかつ高集積度が達成されるSRAMセルの構造
を提供すること。 【構成】 ゲート電極4のドレイン側のみに側壁酸化層
6D及び低濃度N型不純物拡散層5Dが設けられる。ド
レイン側の高濃度N型不純物拡散層7Dは低濃度不純物
拡散層5Dの外側に位置し、他方、ソース側の高濃度N
型不純物拡散層7Sはゲート電極4下に達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に関し、特に、低不純物濃度ドレイン(LDD)構
造の半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、短チャネルのMOSトランジスタ
においては、高耐圧化、高電流駆動化のために低不純物
濃度ドレイン(Lightly−Doped Drai
n)構造が用いられている。従来の対称型LLD型MO
Sトランジスタの製造方法を図10、図11を参照して
説明する。
【0003】始めに、図10の(A)を参照すると、P
-型単結晶シリコン基板1上にLOCOS法(選択酸化
法)を用いてフィールド酸化層2を約5000Å形成す
る。次に、MOSトランジスタのゲート酸化層3として
熱酸化によりシリコン酸化層を約150Å形成した後、
減圧CVD法を用いてゲート電極4としてのポリシリコ
ンを約2000Å成長させる。次に、リン等のN型不純
物をイオン注入法により約5×1015cm-2ドープした
後、フォトリソグラフィー技術及びドライエッチング
(RIE)技術を用いて所望の形状のN型ポリシリコン
よりなるゲート電極4を形成する。この状態で全面にリ
ンをイオン注入法により約1×1013cm-2ドープした
後、約900°Cの窒素雰囲気中でアニールを行ってN
-型不純物拡散層5P、5Sを形成する。
【0004】次に、図10の(B)を参照すると、全面
に高温減圧CVD法により約2000ÅのLLD用酸化
層6を成長させる。
【0005】次に、図11の(A)を参照すると、異方
性ドライエッチング(RIE)技術を用いて酸化層6を
エッチバックすると、ゲート電極4の側壁にのみ酸化層
6を残存させて側壁酸化層6D、6Sが形成される。次
に、全面にイオン注入法によりヒ素を約5×1015cm
-2打ち込むと、ゲート電極4及び側壁酸化層6D、6S
がマスクとなり、N-型不純物拡散層5D、5Sの外側
にN+型不純物拡散層7D、7Sが形成される。
【0006】次に、図11の(B)を参照すると、通常
のCVD法により全面にリンガラス(PSG)を約50
00Å成長して層間絶縁層8を形成する。次に、フォト
リソグラフィー技術とRIE技術を用いてMOSトラン
ジスタのドレイン部、ソース部となるN+型不純物拡散
層7D、7S上及びゲート電極引きだし部(図示せず)
にコンタクトホール9を開口する。その後、コンタクト
の外抜きによる接合リークの防止のためにこれらコンタ
クトホール9を含む領域にリンまたはヒ素をイオン注入
法により約5×1015cm-2ドープする。次に、全面に
通常のスパッタリング法によりアルミニウムを被着した
後、フォトリソグラフィー技術とRIE技術を用いてパ
ターニングを行い、アルミニウム配線層10を形成す
る。これにより、対称LDD型MOSトランジスタが完
成する。
【0007】上述の対称LDD型MOSトランジスタは
スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)のセ
ルに適用できる。SRAMセルは、図12に示すごと
く、セル内の電源配線VLと接地配線GNDとの間に、
高抵抗負荷R1、R2、及び駆動トランジスタT3、T4
有し、フリップフロップを構成する。さらに、フリップ
フロップのノードN1、N2とディジット線D1、D2との
間には、ワード線WLの電位によって制御される伝達ト
ランジスタT1、T2が設けられている。
【0008】上述の対称LDD型MOSトランジスタが
適用されたSRAMセルの平面図である図13を参照す
ると、負荷抵抗R1はセル内電源配線VLと駆動トラン
ジスタT3との間にコンタクトホールC11を介して挿入
されている。また、負荷抵抗R2はセル内電源配線VL
と駆動トランジスタT4との間にコンタクトホールC12
を介して挿入されている。駆動トランジスタT3のゲー
ト電極及び駆動トランジスタT4のゲート電極は、ダイ
レクトコンタクトC13を介して、それぞれ、駆動トラン
ジスタT4のドレイン領域及び駆動トランジスタT3のド
レイン領域に接続されている。駆動トランジスタT3
ドレイン領域及び駆動トランジスタT4のドレイン領域
は、それぞれ、伝達トランジスタT1伝達トランジスタ
2を介してディジット線D1、D2に接続されている。
伝達トランジスタT1のゲート電極及び伝達トランジス
タT2のゲート電極はいずれもワード線WLに接続され
ている。そして、駆動トランジスタT3のソース領域及
び駆動トランジスタT4のソース領域は高濃度N+型不純
物拡散層7Sに接続され、さらに接地コンタクトホール
14を介してアルミニウム配線層10(GND)に接続
されている。ここで用いられている駆動トランジスタT
3、T4及び伝達トランジスタT1、T2はすべて上述の対
称LDD型MOSトランジスタである。
【0009】さらに、図13のXIV−XIV線断面図
である図14を参照すると、図11の(B)の構成と同
様に、図14の装置は、P-型単結晶シリコン基板1上
にLOCOS法(選択酸化法)より形成されたフィール
ド酸化層2、ゲート酸化層3、その上部に形成されたゲ
ート電極4、ゲート電極4に対して左右対称に形成され
た側壁酸化層6D、6S、側壁酸化層6D、6Sの直下
のシリコン基板1内に形成された低濃度N-型不純物拡
散層5D、5S、さらにその外側のシリコン基板1内に
形成されたN+型不純物拡散層7D、7Sにより構成さ
れている。さらに、ゲート電極4とN+型不純物拡散層
7Dとが接続するダイレクトコンタクトホールC13、こ
れらを覆うように形成された層間絶縁層8、その上に形
成された接地配線層GND、これを覆うように形成され
た層間絶縁膜11、その上に形成された高抵抗ポリシリ
コン層12、これを覆う高抵抗カバー層13、さらにそ
の上に形成された層間絶縁膜14、アルミニウム配線層
10が設けられている。なお、図14で図示されている
対称LDD型MOSトランジスタは図13の駆動トラン
ジスタT3に対応し、高抵抗ポリシリコン層12は図1
3の高抵抗負荷R1、R2に対応し、アルミニウム配線層
10は図13のディジット線D1、D2に対応している。
【0010】しかしながら、上述の対称LDD型MOS
トランジスタにおいては次のような欠点がある。すなわ
ち、ソース領域のN+型不純物拡散層7D、7Sからチ
ャンネル領域の間にN-型不純物拡散層5D、5Sが存
在する。このため、トランジスタがオン状態になった
時、チャネル領域に流れ込むキャリア(電子)が通常の
構造(ゲート電極と高濃度N型領域が整合している構
造)のMOSトランジスタに比較して少なくなり、同一
ゲート長寸法で比較してオン電流が小さくなる。また、
上述のSRAMセルのごとく、ソース領域が共通の2つ
のMOSトランジスタの場合、ゲート電極間に2つの低
濃度N-型不純物拡散層が存在するため、ゲート電極間
の間隔が大きくなってしまい、高集積化が不利となる。
【0011】他方、一般に、MOSトランジスタの信頼
性(ホットキャリアによるオン電流の劣化)はそのドレ
イン構造で決るので、ソース領域のN-型不純物拡散層
は信頼性には寄与しない。従って、ソース領域にはN-
型不純物拡散層はないほうが望ましい。そこで、対称L
DD型MOSトランジスタの欠点を改善するべく、ソー
ス領域とドレイン領域とが非対称な構造のLLD型MO
Sトランジスタが提案されている(参照:特開昭62−
200757号公報)。この従来の非対称LDD型MO
Sトランジスタの製造方法を図15、図16を参照して
説明する。
【0012】始めに、図15の(A)を参照すると、図
10の(A)と同様に、P型単結晶シリコン基板1上に
フィールド酸化層2、ゲート酸化層3、ゲート電極4お
よびN-型不純物拡散層5D、5Sを形成する。次に、
図15の(B)を参照すると、フォトリソグラフィー技
術を用いてドレイン領域のみをフォトレジスト層21で
マスクし、この状態で、イオン注入法によりAsを約5
×1015cm-2ドープしてN+型不純物拡散層7Sを形
成する。次に、図15の(C)を参照すると、全面に高
温減圧CVD法により約2000ÅのLLD用酸化層6
を成長させる。
【0013】次に、図16の(A)を参照すると、RI
E技術を用いて酸化層6をエッチバックすると、ゲート
電極4の側壁にのみ酸化層6を残存させて側壁酸化層6
D、6Sが形成される。次に、全面にイオン注入法によ
りヒ素を約5×1015cm-2打ち込むと、ゲート電極4
及び側壁酸化層6D、6Sがマスクとなり、N-型不純
物拡散層5Dの外側にN+型不純物拡散層7Dが形成さ
れる。
【0014】次に、図16の(B)を参照すると、図1
1の(B)と同様に、通常のCVD法により全面にリン
ガラス(PSG)を約5000Å成長して層間絶縁層8
を形成する。次に、フォトリソグラフィー技術とRIE
技術を用いてMOSトランジスタのドレイン部、ソース
部となるN+型不純物拡散層7D、7S上及びゲート電
極引きだし部(図示せず)にコンタクトホール9を開口
する。その後、コンタクトの外抜きによる接合リークの
防止のためにこれらコンタクトホール9を含む領域にリ
ンまたはヒ素をイオン注入法により約5×1015cm-2
ドープする。次に、全面に通常のスパッタリング法によ
りアルミニウムを被着した後、フォトリソグラフィー技
術とRIE技術を用いてパターニングを行い、アルミニ
ウム配線層10を形成する。これにより、非対称LDD
型MOSトランジスタが完成する。
【0015】また、他の従来の非対称LDD型MOSト
ランジスタを図17、図18を参照して説明する(参
照:特開昭62−58682号公報)。すなわち、図1
7に示すように、図11の対称LDD構造と異なり、ソ
ース領域側の側壁酸化層6S及びN-型不純物拡散層5
Sはドレイン領域側の側壁酸化層6D及びN-型不純物
拡散層5Dより小さくされている。これは図11の
(B)の酸化層6をエッチバックして側壁酸化層6D、
6Sを形成する方法が異なる。たとえば、図11の
(B)の酸化層6をRIE技術によりエッチバックする
際に、図18の(A)に示すように、シリコン基板1を
上部電極P1、下部電極P2に対してΘだけ傾けた状態に
する。あるいは、図18の(B)に示すように、上部電
極P1と下部電極P2との位置を相対的にずらせることに
よって、その間にあるシリコン基板1へのプラズマエッ
チイオンの打ち込み角を変える。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
非対称LDD型MOSトランジスタにおいては次のよう
な課題がある。図15、図16に示す製造方法によって
製造された非対称LDD型MOSトランジスタにおいて
は、図15の(B)に示したように、N+型不純物拡散
層7Sを形成する際に、目合わせ工程が必要になり、製
造工程が増加する。また、高濃度のAsのイオン注入工
程が増加して電荷の蓄積(チャージアップ)とその結果
生ずるゲート酸化層破壊を招くという課題がある。ま
た、図17、図18に示す非対称LDD型MOSトラン
ジスタにおいては、製造工程は増加しないものの、ソー
ス領域側のN-型不純物拡散層5Sの幅の制御が難し
く、また、N-型不純物拡散層5Sを完全になくすこと
ができない。さらに、シリコン基板1上に形成されるM
OSトランジスタのソース領域とドレイン領域の向きが
そろってしまうことであり、この結果、複数のMOSト
ランジスタを使用する回路において、ソース領域を共通
にしたレイアウト(図4参照)が使えないため、チップ
サイズが大きくなってしまうという課題がある。
【0017】従って、本発明の目的は、少ない工程数で
得られる高性能でかつ高信頼性な非対称LDD型MOS
トランジスタの構造とその製造方法を提供することであ
る。また、他の目的は、上記非対称LDD構造を用いた
占有面積の小さな複合MOSトランジスタのレイアウト
構造及び、高性能でかつ高集積度が達成されるSRAM
セルの構造を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明に係る半導体装置は、第1の導電型の半導体
基板と、半導体基板上にゲート絶縁層を介して形成され
たゲート電極と、ゲート電極の一方の側壁に形成された
側壁絶縁層と、側壁絶縁層下の半導体基板内に形成され
た第1の導電型と反対の第2の導電型の低濃度不純物拡
散層と、側壁絶縁層の外側にあって低濃度不純物拡散層
に到達する半導体基板内に形成された第2の導電型の第
1の高濃度不純物拡散層と、ゲート電極の他方の外側に
あって半導体基板内に形成された第2の導電型の第2の
高濃度不純物拡散層と備えている。
【0019】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、第1の導電型の半導体基板上にゲート絶縁層を介し
てゲート電極を形成する工程と、ゲート電極をマスクと
して第1の導電型と反対の第2の導電型の不純物イオン
を導入して第1、第2の低濃度不純物拡散層を形成する
工程と、ゲート電極の両側に第1、第2の側壁絶縁層を
形成する工程と、第1、第2の側壁絶縁層及びゲート電
極をマスクとして第2の導電型の不純物イオンを導入し
て第1、第2の高濃度不純物拡散層を形成する工程と、
第1、第2の高濃度不純物拡散層を含む全面に絶縁層を
形成する工程と、第1の高濃度不純物拡散層上に絶縁層
を除去して第1のコンタクトホールを形成し、かつ、第
2の高濃度不純物拡散層上の絶縁層及び第2の側壁絶縁
層を除去して第2のコンタクトホールを形成する工程
と、第1、第2のコンタクトホールが形成された絶縁層
をマスクとして第2の導電型の不純物イオンを導入する
工程とを備えている。
【0020】
【作用】上述の手段によれば、製造工程数を増加させる
ことなく、高信頼度の非対称LDD構造が得られる。
【0021】図1、図2は本発明に係る半導体装置の第
1の実施例を示す断面図である。
【0022】始めに、図1の(A)を参照すると、図1
0の(A)、(B)及び図11の(A)と同様に、P-
型単結晶シリコン基板1上にLOCOS法を用いてフィ
ールド酸化層2を約5000Å形成する。次に、MOS
トランジスタのゲート酸化層3として熱酸化によりシリ
コン酸化層を約150Å形成した後、減圧CVD法を用
いてゲート電極4としてのポリシリコンを約2000Å
成長させる。次に、リン等のN型不純物をイオン注入法
により約5×1015cm-2ドープした後、フォトリソグ
ラフィー技術及びRIE技術を用いて所望の形状のN型
ポリシリコンよりなるゲート電極4を形成する。この状
態で全面にリンをイオン注入法により約1×1013cm
-2ドープした後、約900°Cの窒素雰囲気中でアニー
ルを行ってN-型不純物拡散層5P、5Sを形成する。
次に、全面に高温減圧CVD法により約2000ÅのL
LD用酸化層6を成長させる。次に、異方性RIE技術
を用いて酸化層6をエッチバックすると、ゲート電極4
の側壁にのみ酸化層6を残存させて側壁酸化層6D、6
Sが形成される。次に、全面にイオン注入法によりヒ素
を約5×1015cm-2打ち込むと、ゲート電極4及び側
壁酸化層6D、6Sがマスクとなり、N-型不純物拡散
層5D、5Sの外側にN+型不純物拡散層7D、7Sが
形成される。
【0023】次に、図1の(B)を参照すると、通常の
CVD技術を用いて全面にリンガラス(PSG)を約5
000Å成長して層間絶縁層8を形成する。次に、全面
にフォトレジスト層22を形成してパターニングする。
【0024】次に、図2の(A)を参照すると、フォト
レジスト層22をマスクとして、フォトリソグラフィー
技術とRIE技術を用いてMOSトランジスタのドレイ
ン領域となるN+型不純物拡散層7D上にコンタクトホ
ール9Dを、ソース領域のN-型不純物拡散層5Sを含
むようにコンタクトホール9Sを形成する。この時、側
壁酸化層5Sも層間絶縁膜8と同時に除去される。次
に、全面にイオン注入法によりAsを5×1015cm-2
ドープすると、N+型不純物拡散層7Sはゲート電極4
と整合することになる。
【0025】次に、図2の(B)を参照すると、高温減
圧CVD法により酸化膜を約2000Å成長させて酸化
層23を形成する。
【0026】次に、図2の(C)を参照すると、異方性
RIE技術を用いて酸化層23をエッチバックしてコン
タクトホール9D及びコンタクトホール8S内側に約2
000Åのコンタクトサイドの絶縁スペーサ23aが形
成される。この時、ゲート電極4とコンタクトホール9
Sとのオーバーラップ(コンタクホホールが形成された
ときにゲート電極4が露出する幅)が絶縁スペーサの膜
厚より小さくすればエッチバック後にゲート電極4が露
出することはない。しかる後、全面に通常のスパッタリ
ング法によりアルミニウムを被着した後、通常のリソグ
ラフィー技術とRIE技術を用いてパターニングを行い
アルミニウム配線層10を形成する。これにより、非対
称LDD型MOSトランジスタが完成する。なお、図3
は図2の(C)の平面図であり、図2の(C)は図3の
II−II線断面図である。
【0027】このように、本発明の第1の実施例によれ
ば、あらたに目合わせ工程を追加せずにN+型不純物拡
散層7Sを形成することができ、また、コンタクトホー
ル開口後に行う高濃度のAs注入はコンタクトホールの
外抜きによる接合リーク防止の注入工程と兼ねているの
で、工程数は上述した対称LDD型MOSトランジスタ
の製造方法に比較して2工程酸化層23の成長工程及び
エッチバック工程しか増加しない。従って、図15、図
16に示した非対称LDD型MOSトランジスタの製造
方法に比較しても優れている。
【0028】図4は本発明に係る第2の実施例を示す平
面図、図5は図4のV−V線断面図であって、図3及び
図2の(C)に対応する。第2の実施例においては、2
つのMOSトランジスタが共通ソースで接続されてい
る。すなわち、本発明に係る半導体装置はP-型単結晶
シリコン基板1上にLOCOS法により形成されたフィ
ールド酸化層2、それぞれの間が2つのMOSトランジ
スタの共通のソース領域となるように設けられた2つの
ゲート酸化層3及び2つのゲート電極4、各側壁酸化層
6D各ゲート電極4のドレイン側に形成された側壁酸化
層6D、各側壁酸化層6D直下のシリコン基板1内に形
成されたN-型不純物拡散層5D、さらにその外側のシ
リコン基板1内に形成された2つのN+型不純物拡散層
7D、共通ソース側のシリコン基板1内にそれぞれのゲ
ート電極4と整合するようにして形成された1つのN+
型不純物拡散層7S、これらを覆うように形成された層
間絶縁膜8、各N+型不純物拡散層7D上の所定の位置
に設けられたコンタクトホール9D、各ゲート電極4と
+型不純物拡散層7Sとの境界部を含んで各ゲート電
極4の一部とN+型不純物拡散層7Sを含むように開口
された1つのコンタクトホール9S、これらコンタクト
ホールの内側に形成された絶縁スペーサ23a、2つの
MOSトランジスタの共通ソース領域2つのドレイン領
域及び2つのゲート電極にそれぞれ接続されているアル
ミニウム配線層10からなっている。なお、第2の実施
例の製造方法はコンタクトホール9Sを形成する工程に
おいて2つのゲート電極4のそれぞれ一部を含むように
開口することを除いて、第1の実施例と同一である。
【0029】本発明の第2の実施例においては、ソース
領域が共通の複合MOSトランジスタは、従来の対称L
DD型MOSトランジスタを用いたものに比較してそれ
ぞれオン電流が大きいという長所の他に、ソース領域の
-型不純物拡散層5Sが存在しないので、全体のサイ
ズが小さくなる。なお、図17で示した非対称LDD型
MOSトランジスタはソース領域とドレイン領域の方向
が1つに決まってしまうのでソース領域を共通にする複
合MOSトランジスタのレイアウトは不可能であり、従
って、全体のサイズが膨大になる。
【0030】図6は図4、図5に示す本発明の第2の実
施例を図12のSRAMセルに適用したSRAMセルの
平面図、図7は図6のVII−VII 線断面図である。図6
において、負荷抵抗R1はセル内電源配線VLと駆動ト
ランジスタT3との間にコンタクトホールC11を介して
挿入されている。また、負荷抵抗R2はセル内電源配線
VLと駆動トランジスタT4との間にコンタクトホール
12を介して挿入されている。駆動トランジスタT3
ゲート電極及び駆動トランジスタT4のゲート電極は、
ダイレクトコンタクトC13を介して、それぞれ、駆動ト
ランジスタT4のドレイン領域及び駆動トランジスタT3
のドレイン領域に接続されている。駆動トランジスタT
3のドレイン領域及び駆動トランジスタT4のドレイン領
域は、それぞれ、伝達トランジスタT1伝達トランジス
タT2を介してディジット線D1、D2に接続されてい
る。伝達トランジスタT1のゲート電極及び伝達トラン
ジスタT2のゲート電極はいずれもワード線WLに接続
されている。そして、駆動トランジスタT3及び駆動ト
ランジスタT4はそれぞれ隣接しているセルの駆動トラ
ンジスタT3及び駆動トランジスタT4とソース領域を共
有し、接地コンタクトホールC14を介してアルミニウム
配線層GNDと接続されている。なお、ここで用いられ
ているMOSトランジスタのうち、伝達トランジスタT
1、T2は従来の対称LDD型MOSトランジスタで構成
される。また、駆動トランジスタT3、T4はそれぞれ隣
接しているセルの駆動トランジスタT3、T4と本発明の
第2の実施例であるソース領域が共通の非対称LDD型
MOSトランジスタで構成される。
【0031】さらに、図7を参照すると、図5の構成と
同様に、図7の装置は、P-型単結晶シリコン基板1上
にLOCOS法(選択酸化法)より形成されらフィール
ド酸化層2、2つのゲート酸化層3、その上部に形成さ
れた2つのゲート電極4、ゲート電極4に対して左右対
称に形成された側壁酸化層6D、6S、側壁酸化層6D
の直下のシリコン基板1内に形成された低濃度N-型不
純物拡散層5Dさらにその外側のシリコン基板1内に形
成されたN+型不純物拡散層7D、7Sにより構成され
ている。さらに、ゲート電極4とN+型不純物拡散層7
Dとが接続するダイレクトコンタクトホールC13、これ
らを覆うように形成された層間絶縁層8、2つのゲート
電極4と共通のソース領域であるN+型不純物拡散層7
Sの境界部を含んで各ゲート電極4の一部とN+型不純
物拡散層7Sを含むように開口された接地コンタクトホ
ールC14、接地コンタクトホールC14の内側に形成され
た絶縁スペーサ23a、この絶縁スペーサ23aにより
ゲート電極4と絶縁され、かつ2つのMOSトランジス
タの共通のソース領域であるN+型不純物拡散層7Sと
接続するように形成された接地配線層GND、これらを
覆うように形成された層間絶縁膜11、その上に形成さ
れた高抵抗ポリシリコン層12、これを覆う高抵抗カバ
ー層13、さらにその上に形成された層間絶縁膜14、
アルミニウム配線層10が設けられている。なお、図7
で図示されている非対称LDD型MOSトランジスタは
図6の駆動トランジスタT3に対応し、高抵抗ポリシリ
コン層12は図6の高抵抗負荷R1、R2に対応し、アル
ミニウム配線層10は図6のディジット線D1、D2に対
応している。
【0032】図6、図7のSRAMセルの製造方法を製
造工程の中途を示す図8、図9をも参照して説明する。
なお、図9は図8のIX−IX線断面図である。P-型シリ
コン基板1上にLOCOS法(選択酸化法)を用いて、
素子分離領域となるフィールド酸化膜2を約5000Å
形成する。次に、素子領域にMOSトランジスタのゲー
ト酸化層3として熱酸化膜を約150Å形成した後、フ
ォトリソグラフィー技術とHF液によるウェットエッチ
ング技術を用いてダイレクトコンタクトホールC13を形
成する。その後、従来の対称LDD型MOSトランジス
タの製造方法と同条件で駆動トランジスタT3及びT4
ゲート電極4、N-型不純物拡散層5D、5S、側壁酸
化層6D、6S、及びN+型不純物拡散層7D、7Sを
順次形成する。次に、全面に通常のCVD法を用いて酸
化膜を約1500Å成長して層間絶縁層8を形成する。
その後、第2の実施例の場合と同様に、2つのゲート電
極4のソース端と共通ソース領域を含むように接地コン
タクトホールC14を開口する。次に、イオン注入法に用
いて、全面にAsを5×1015cm-2程度ドープすると
層間絶縁層8とゲート電極4がマスクとなって駆動トラ
ンジスタT3及びT4の共通ソース領域にのみN+型不純
物拡散層7Sを形成する。その後、第1の実施例の単体
N型非対称MOSトランジスタと同一の製造方法及び同
一の製造条件で絶縁スペーサ23aを形成する。次に、
通常のスパッタリング法で高融点金属シリサイドを基板
表面に約1500Å被着した後、フォトリソグラフィー
技術とRIE技術を用いて、パターニングして接地配線
層GNDを形成すると、図8、図9に示す装置が完成す
る。
【0033】次に、全面に通常のCVD法を用いて酸化
膜を約1500Å成長して層間絶縁膜11を形成した
後、フォトリソグラフィー技術とRIE技術を用いて、
駆動トランジスタT3及びT4のゲート電極4の引出し部
にそれぞれ負荷抵抗コンタクトホールC11、C12を形成
する。これにより、図6のSRAMセル回路図における
フリップフロップ回路の高抵抗負荷R1、R2と駆動トラ
ンジスタT3及びT4のゲート電極とが接続される。次
に、減圧CVD法によりポリシリコン膜を約1500Å
成長した後、フォトリソグラフィー技術とRIE技術を
用いてパターニングを行うと、高抵抗ポリシリコン層1
2よりなる高抵抗負荷R1、R2が形成される。その後、
フォトリソフラフィー技術とイオン注入技術を用いて高
抵抗ポリシリコン層12の電源配線領域にのみAsを約
1×1015cm-2程度ドープすると、高抵抗負荷R1
2のリード部となるセル内電源配線VLが形成され
る。次に、通常のCVD法により酸化膜を約1000Å
成長して高抵抗カバー層13を形成した後、同じく通常
のCVD法によりリンガラス膜を約5000Å成長して
層間層14を形成する。次に、フォトリソグラフィー技
術とRIE技術を用いてディジットコンタクトホールC
2を形成した後、第1の実施例と同じ製造方法及び同じ
製造条件でディジット線をD1、D2となるアルミニウム
配線10を形成すると、図6、図7に示す本発明の高抵
抗型SRAMセルが完成する。
【0034】このようして形成される非対称LDD型M
OSトランジスタを用いたSRAMセルは従来の対称L
DD型MOSトランジスタを用いたSRAMセルに比較
して数々の長所がある。一般に、SRAMにおけるセル
の安定性(Vccマージン、ノイズマージン、ソフトエ
ラー耐性等)は、駆動トランジスタと伝達トランジスタ
とのオン電流の比であるセルレシオというパラメータを
用いて議論される。すなわち、セルレシオが大きいセル
は安定しており、セルレシオが小さいセルはその逆であ
る。セルレシオを増やすには駆動トランジスタのW/L
(W:ゲート幅、L:ゲート長)を大きくしてやればよ
いが、ゲート長Lを小さくしすぎると短チャネル効果が
生ずるので、通常はゲート幅Wを大きくする方法をとっ
ている。しかし、駆動トランジスタのゲート幅Wを大き
くすると、一般にセルサイズが大きくなってしまうの
で、セルサイズとセルの安定性というトレードオフの問
題が生ずる。本発明に係るSRAMセルにおいては、図
6、図7に示すようにソース領域が共通である駆動トラ
ンジスタT34に非対称LDD型MOSトランジスタを
用いているので、オン電流は従来の対称LDD型MOS
トランジスタに比べ、約20%増加する(セルレシオの
増加)。その結果、セルの安定性(Vccマージン、ノ
イズマージン、ソフトエラー耐性等)が向上する。ある
いは、従来の対称LDD型MOSトランジスタと同一セ
ルレシオが得られるセルサイズで比較した場合、ゲート
幅Wを約20%縮小できるのでセルサイズも縮小され
る。またこれに第2の実施例で説明した効果(低濃度N
型不純物拡散層がないことによるゲート、ゲート間隔の
減少)が加わるので更にセルサイズを小さくすることが
できる(セル面積で約15%)。
【0035】尚、上述の実施例では、ゲート電極4はポ
リシリコン膜より形成されるとしたが、ポリシリコン膜
に高融点金属シリサイド膜を重ねた2層構造のポリサイ
ド膜にしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
ない工程数でかつ高性能な非対称LDD構造の半導体装
置が得られる。また、高性能かつ高集積度のSRAMセ
ルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の製造方法の第1の実
施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る半導体装置の製造方法の第1の実
施例を示す断面図である。
【図3】図2の(C)の平面図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る半導体装置を示す
平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例が適用されたSRAMセ
ルの平面図である。
【図7】図6のVII−VII 線断面図である。
【図8】図6のSRAMセルの製造工程の中途を示す平
面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】従来の対称LDD型MOSトランジスタの製
造方法を示す断面図である。
【図11】従来の対称LDD型MOSトランジスタの製
造方法を示す断面図である。
【図12】一般的なSRAMセルの回路図である。
【図13】図10、図11に示す対称LDD型MOSト
ランジスタを図12のSRAMセルに適用した平面図で
ある。
【図14】図13のXIV−XIV線断面図である。
【図15】従来の非対称LDD型MOSトランジスタの
製造方法を示す断面図である。
【図16】従来の非対称LDD型MOSトランジスタの
製造方法を示す断面図である。
【図17】他の従来の非対称LDD型MOSトランジス
タの製造方法を示す断面図である。
【図18】図17の非対称LDD型MOSトランジスタ
の製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1…P-型単結晶シリコン層 2…フィールド酸化層 3…ゲート酸化層 4…ゲート電極(ポリシリコン) 5D、5S…N-型不純物拡散層 6…酸化層 6D、6S…側壁酸化層 7D、7S…N+型不純物拡散層 8…層間絶縁層 9D、9S…コンタクトホール 10…アルミニウム配線層 11…層間絶縁層 12…高抵抗ポリシリコン層 13…高抵抗カバー層 14…層間絶縁層 21、22…フォトレジスト層 23…酸化層 23a…絶縁スペーサ T1、T2…伝達トランジスタ T3、T4…駆動トランジスタ R1、R2…高抵抗負荷 VL…セル内電源配線 WL…ワード線 C2…ディジットコンタクトホール C11、C12…負荷抵抗コンタクトホール C13…ダイレクトコンタクトホール C14…接地コンタクトホール D1、D2…ディジット線
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に関し、特に、低不純物濃度ドレイン(LDD)構
造の半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、短チャネルのMOSトランジスタ
においては、高耐圧化、高電流駆動化のために低不純物
濃度ドレイン(Lightly−Doped Drai
n)構造が用いられている。従来の対称型LDD型MO
Sトランジスタの製造方法を図10、図11を参照して
説明する。
【0003】始めに、図10の(A)を参照すると、P
-型単結晶シリコン基板1上にLOCOS法(選択酸化
法)を用いてフィールド酸化層2を約5000Å形成す
る。次に、MOSトランジスタのゲート酸化層3として
熱酸化によりシリコン酸化層を約150Å形成した後、
減圧CVD法を用いてゲート電極4としてのポリシリコ
ンを約2000Å成長させる。次に、リン等のN型不純
物をイオン注入法により約5×1015cm-2ドープした
後、フォトリソグラフィー技術及びドライエッチング
(RIE)技術を用いて所望の形状のN型ポリシリコン
よりなるゲート電極4を形成する。この状態で全面にリ
ンをイオン注入法により約1×1013cm-2ドープした
後、約900°Cの窒素雰囲気中でアニールを行ってN
-型不純物拡散層5D、5Sを形成する。
【0004】次に、図10の(B)を参照すると、全面
に高温減圧CVD法により約2000ÅのLDD用酸化
層6を成長させる。
【0005】次に、図11の(A)を参照すると、異方
性ドライエッチング(RIE)技術を用いて酸化層6を
エッチバックすると、ゲート電極4の側壁にのみ酸化層
6を残存させて側壁酸化層6D、6Sが形成される。次
に、全面にイオン注入法によりヒ素を約5×1015cm
-2打ち込むと、ゲート電極4及び側壁酸化層6D、6S
がマスクとなり、N-型不純物拡散層5D、5Sの外側
にN+型不純物拡散層7D、7Sが形成される。
【0006】次に、図11の(B)を参照すると、通常
のCVD法により全面にリンガラス(PSG)を約50
00Å成長して層間絶縁層8を形成する。次に、フォト
リソグラフィー技術とRIE技術を用いてMOSトラン
ジスタのドレイン部、ソース部となるN+型不純物拡散
層7D、7S上にコンタクトホール9D、9Sを、ゲー
ト電極引きだし部(図示せず)にコンタクトホール(図
示せず)を開口する。その後、コンタクトの外抜きによ
る接合リークの防止のためにこれらコンタクトホール
D、9Sを含む領域にリンまたはヒ素をイオン注入法に
より約5×1015cm-2ドープする。次に、全面に通常
のスパッタリング法によりアルミニウムを被着した後、
フォトリソグラフィー技術とRIE技術を用いてパター
ニングを行い、アルミニウム配線層10を形成する。こ
れにより、対称LDD型MOSトランジスタが完成す
る。
【0007】上述の対称LDD型MOSトランジスタは
スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)のセ
ルに適用できる。SRAMセルは、図12に示すごと
く、セル内の電源配線VLと接地配線GNDとの間に、
高抵抗負荷R1、R2、及び駆動トランジスタT3、T4
有し、フリップフロップを構成する。さらに、フリップ
フロップのノードN1、N2とディジット線D1、D2との
間には、ワード線WLの電位によって制御される伝達ト
ランジスタT1、T2が設けられている。
【0008】上述の対称LDD型MOSトランジスタが
適用されたSRAMセルの平面図である図13を参照す
ると、負荷抵抗R1はセル内電源配線VLと駆動トラン
ジスタT3との間にコンタクトホールC11を介して挿入
されている。また、負荷抵抗R2はセル内電源配線VL
と駆動トランジスタT4との間にコンタクトホールC12
を介して挿入されている。駆動トランジスタT3のゲー
ト電極及び駆動トランジスタT4のゲート電極は、ダイ
レクトコンタクトC13を介して、それぞれ、駆動トラン
ジスタT4のドレイン領域及び駆動トランジスタT3のド
レイン領域に接続されている。駆動トランジスタT3
ドレイン領域及び駆動トランジスタT4のドレイン領域
は、それぞれ、伝達トランジスタT 1伝達トランジス
タT2を介してディジット線D1、D2に接続されてい
る。伝達トランジスタT1のゲート電極及び伝達トラン
ジスタT2のゲート電極はいずれもワード線WLに接続
されている。そして、駆動トランジスタT3のソース領
域及び駆動トランジスタT4のソース領域は高濃度N+
不純物拡散層7Sに接続され、さらに接地コンタクトホ
ールC14を介してアルミニウム配線層10(GND)に
接続されている。ここで用いられている駆動トランジス
タT3、T4及び伝達トランジスタT1、T2はすべて上述
の対称LDD型MOSトランジスタである。
【0009】さらに、図13のXIV−XIV線断面図
である図14を参照すると、図11の(B)の構成と同
様に、図14の装置は、P-型単結晶シリコン基板1上
にLOCOS法(選択酸化法)より形成されたフィール
ド酸化層2、ゲート酸化層3、その上部に形成されたゲ
ート電極4、ゲート電極4に対して左右対称に形成され
た側壁酸化層6D、6S、側壁酸化層6D、6Sの直下
のシリコン基板1内に形成された低濃度N-型不純物拡
散層5D、5S、さらにその外側のシリコン基板1内に
形成されたN+型不純物拡散層7D、7Sにより構成さ
れている。さらに、ゲート電極4とN+型不純物拡散層
7Dとが接続するダイレクトコンタクトホールC13、こ
れらを覆うように形成された層間絶縁層8、その上に形
成された接地配線層GND、これを覆うように形成され
た層間絶縁膜11、その上に形成された高抵抗ポリシリ
コン層12、これを覆う高抵抗カバー層13、さらにそ
の上に形成された層間絶縁膜14、アルミニウム配線層
10が設けられている。なお、図14で図示されている
対称LDD型MOSトランジスタは図13の駆動トラン
ジスタT3に対応し、高抵抗ポリシリコン層12は図1
3の高抵抗負荷R1、R2に対応し、アルミニウム配線層
10は図13のディジット線D1、D2に対応している。
【0010】しかしながら、上述の対称LDD型MOS
トランジスタにおいては次のような欠点がある。すなわ
ち、ソース領域のN+型不純物拡散層7Sからチャンネ
ル領域の間にN-型不純物拡散層5Sが存在する。この
ため、トランジスタがオン状態になった時、チャネル領
域に流れ込むキャリア(電子)が通常の構造(ゲート電
極と高濃度N型領域が整合している構造)のMOSトラ
ンジスタに比較して少なくなり、同一ゲート長寸法で比
較してオン電流が小さくなる。また、上述のSRAMセ
ルのごとく、ソース領域が共通の2つのMOSトランジ
スタの場合、ゲート電極間に2つの低濃度N-型不純物
拡散層が存在するため、ゲート電極間の間隔が大きくな
ってしまい、高集積化が不利となる。
【0011】他方、一般に、MOSトランジスタの信頼
性(ホットキャリアによるオン電流の劣化)はそのドレ
イン構造で決るので、ソース領域のN-型不純物拡散層
は信頼性には寄与しない。従って、ソース領域にはN-
型不純物拡散層はないほうが望ましい。そこで、対称L
DD型MOSトランジスタの欠点を改善するべく、ソー
ス領域とドレイン領域とが非対称な構造のLDD型MO
Sトランジスタが提案されている(参照:特開昭62−
200757号公報)。この従来の非対称LDD型MO
Sトランジスタの製造方法を図15、図16を参照して
説明する。
【0012】始めに、図15の(A)を参照すると、図
10の(A)と同様に、P型単結晶シリコン基板1上に
フィールド酸化層2、ゲート酸化層3、ゲート電極4お
よびN-型不純物拡散層5D、5Sを形成する。次に、
図15の(B)を参照すると、フォトリソグラフィー技
術を用いてドレイン領域のみをフォトレジスト層21で
マスクし、この状態で、イオン注入法によりAsを約5
×1015cm-2ドープしてN+型不純物拡散層7Sを形
する。次に、図15の(C)を参照すると、全面に高
温減圧CVD法により約2000ÅのLDD用酸化層6
を成長させる。
【0013】次に、図16の(A)を参照すると、RI
E技術を用いて酸化層6をエッチバックすると、ゲート
電極4の側壁にのみ酸化層6を残存させて側壁酸化層6
D、6Sが形成される。次に、全面にイオン注入法によ
りヒ素を約5×1015cm-2打ち込むと、ゲート電極4
及び側壁酸化層6D、6Sがマスクとなり、N-型不純
物拡散層5Dの外側にN+型不純物拡散層7Dが形成さ
れる。
【0014】次に、図16の(B)を参照すると、図1
1の(B)と同様に、通常のCVD法により全面にリン
ガラス(PSG)を約5000Å成長して層間絶縁層8
を形成する。次に、フォトリソグラフィー技術とRIE
技術を用いてMOSトランジスタのドレイン部、ソース
部となるN+型不純物拡散層7D、7S上及びゲート電
極引きだし部(図示せず)にコンタクトホール9を開口
する。その後、コンタクトの外抜きによる接合リークの
防止のためにこれらコンタクトホール9を含む領域にリ
ンまたはヒ素をイオン注入法により約5×1015cm-2
ドープする。次に、全面に通常のスパッタリング法によ
りアルミニウムを被着した後、フォトリソグラフィー技
術とRIE技術を用いてパターニングを行い、アルミニ
ウム配線層10を形成する。これにより、非対称LDD
型MOSトランジスタが完成する。
【0015】また、他の従来の非対称LDD型MOSト
ランジスタを図17、図18を参照して説明する(参
照:特開昭62−58682号公報)。すなわち、図1
7に示すように、図11の対称LDD構造と異なり、ソ
ース領域側の側壁酸化層6S及びN-型不純物拡散層5
Sはドレイン領域側の側壁酸化層6D及びN-型不純物
拡散層5Dより小さくされている。これは図11の
(B)の酸化層6をエッチバックして側壁酸化層6D、
6Sを形成する方法が異なる。たとえば、図10
(B)の酸化層6をRIE技術によりエッチバックする
際に、図18の(A)に示すように、シリコン基板1を
上部電極P1、下部電極P2に対してθだけ傾けた状態に
する。あるいは、図18の(B)に示すように、上部電
極P1と下部電極P2との位置を相対的にずらせることに
よって、その間にあるシリコン基板1へのプラズマエッ
チイオンの打ち込み角を変える。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
非対称LDD型MOSトランジスタにおいては次のよう
な課題がある。図15、図16に示す製造方法によって
製造された非対称LDD型MOSトランジスタにおいて
は、図15の(B)に示したように、N+型不純物拡散
層7Sを形成する際に、目合わせ工程が必要になり、製
造工程が増加する。また、高濃度のAsのイオン注入工
程が増加して電荷の蓄積(チャージアップ)とその結果
生ずるゲート酸化層破壊を招くという課題がある。ま
た、図17、図18に示す非対称LDD型MOSトラン
ジスタにおいては、製造工程は増加しないものの、ソー
ス領域側のN-型不純物拡散層5Sの幅の制御が難し
く、また、N-型不純物拡散層5Sを完全になくすこと
ができない。さらに、シリコン基板1上に形成されるM
OSトランジスタのソース領域とドレイン領域の向きが
そろってしまうことであり、この結果、複数のMOSト
ランジスタを使用する回路において、ソース領域を共通
にしたレイアウト(図4参照)が使えないため、チップ
サイズが大きくなってしまうという課題がある。
【0017】従って、本発明の目的は、少ない工程数で
得られる高性能でかつ高信頼性な非対称LDD型MOS
トランジスタの構造とその製造方法を提供することであ
る。また、他の目的は、上記非対称LDD構造を用いた
占有面積の小さな複合MOSトランジスタのレイアウト
構造及び、高性能でかつ高集積度が達成されるSRAM
セルの構造を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】 上述の課題を解決する
ために本発明に係る半導体装置は、第1の導電型の半導
体基板と、半導体基板上にゲート絶縁層を介して形成さ
れたゲート電極と、ゲート電極の一方の側壁に形成され
た側壁絶縁層と、側壁絶縁層下の半導体基板内に形成さ
れた第1の導電型と反対の第2の導電型の低濃度不純物
拡散層と、側壁絶縁層の外側にあって低濃度不純物拡散
層に到達する半導体基板内に形成された第2の導電型の
第1の高濃度不純物拡散層と、ゲート電極の他方の外側
にあって半導体基板内に形成された第2の導電型の第2
の高濃度不純物拡散層と備えている。
【0019】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、第1の導電型の半導体基板上にゲート絶縁層を介し
てゲート電極を形成する工程と、ゲート電極をマスクと
して第1の導電型と反対の第2の導電型の不純物イオン
を導入して第1、第2の低濃度不純物拡散層を形成する
工程と、ゲート電極の両側に第1、第2の側壁絶縁層を
形成する工程と、第1、第2の側壁絶縁層及びゲート電
極をマスクとして第2の導電型の不純物イオンを導入し
て第1、第2の高濃度不純物拡散層を形成する工程と、
第1、第2の高濃度不純物拡散層を含む全面に絶縁層を
形成する工程と、第1の高濃度不純物拡散層上に絶縁層
を除去して第1のコンタクトホールを形成し、かつ、第
2の高濃度不純物拡散層上の絶縁層及び第2の側壁絶縁
層を除去して第2のコンタクトホールを形成する工程
と、第1、第2のコンタクトホールが形成された絶縁層
をマスクとして第2の導電型の不純物イオンを導入する
工程とを備えている。
【0020】
【作用】上述の手段によれば、製造工程数を増加させる
ことなく、高信頼度の非対称LDD構造が得られる。
【0021】図1、図2は本発明に係る半導体装置の第
1の実施例を示す断面図である。
【0022】始めに、図1の(A)を参照すると、図1
0の(A)、(B)及び図11の(A)と同様に、P-
型単結晶シリコン基板1上にLOCOS法を用いてフィ
ールド酸化層2を約5000Å形成する。次に、MOS
トランジスタのゲート酸化層3として熱酸化によりシリ
コン酸化層を約150Å形成した後、減圧CVD法を用
いてゲート電極4としてのポリシリコンを約2000Å
成長させる。次に、リン等のN型不純物をイオン注入法
により約5×1015cm-2ドープした後、フォトリソグ
ラフィー技術及びRIE技術を用いて所望の形状のN型
ポリシリコンよりなるゲート電極4を形成する。この状
態で全面にリンをイオン注入法により約1×1013cm
-2ドープした後、約900°Cの窒素雰囲気中でアニー
ルを行ってN-型不純物拡散層5P、5Sを形成する。
次に、全面に高温減圧CVD法により約2000ÅのL
LD用酸化層6を成長させる。次に、異方性RIE技術
を用いて酸化層6をエッチバックすると、ゲート電極4
の側壁にのみ酸化層6を残存させて側壁酸化層6D、6
Sが形成される。次に、全面にイオン注入法によりヒ素
を約5×1015cm-2打ち込むと、ゲート電極4及び側
壁酸化層6D、6Sがマスクとなり、N-型不純物拡散
層5D、5Sの外側にN+型不純物拡散層7D、7Sが
形成される。
【0023】次に、図1の(B)を参照すると、通常の
CVD技術を用いて全面にリンガラス(PSG)を約5
000Å成長して層間絶縁層8を形成する。次に、全面
にフォトレジスト層22を形成してフォトリソグラフィ
−技術を用いてパターニングする。
【0024】次に、図2の(A)を参照すると、フォト
レジスト層22をマスクとして、RIE技術を用いてM
OSトランジスタのドレイン領域となるN+型不純物拡
散層7D上にコンタクトホール9Dを、ソース領域のN
-型不純物拡散層5Sを含むようにコンタクトホール9
Sを形成する。この時、側壁酸化層5Sも層間絶縁膜8
と同時に除去される。次に、全面にイオン注入法により
Asを5×1015cm-2ドープすると、N+型不純物拡
散層7Sはゲート電極4と整合することになる。
【0025】次に、図2の(B)を参照すると、高温減
圧CVD法により酸化膜を約2000Å成長させて酸化
層23を形成する。
【0026】次に、図2の(C)を参照すると、異方性
RIE技術を用いて酸化層23をエッチバックしてコン
タクトホール9D及びコンタクトホール9Sの内側に約
2000Åのコンタクトサイドの絶縁スペーサ23aが
形成される。この時、ゲート電極4とコンタクトホール
9Sとのオーバーラップ(コンタクホールが形成され
たときにゲート電極4が露出する幅)が絶縁スペーサの
膜厚より小さくすればエッチバック後にゲート電極4が
露出することはない。しかる後、全面に通常のスパッタ
リング法によりアルミニウムを被着した後、通常のリソ
グラフィー技術とRIE技術を用いてパターニングを行
いアルミニウム配線層10を形成する。これにより、非
対称LDD型MOSトランジスタが完成する。なお、図
3は図2の(C)の平面図であり、図2の(C)は図3
のII−II線断面図である。
【0027】このように、本発明の第1の実施例によれ
ば、あらたに目合わせ工程を追加せずにN+型不純物拡
散層7Sを形成することができ、また、コンタクトホー
ル開口後に行う高濃度のAs注入はコンタクトホールの
外抜きによる接合リーク防止の注入工程と兼ねているの
で、工程数は上述した対称LDD型MOSトランジスタ
の製造方法に比較して2工程酸化層23の成長工程及び
エッチバック工程しか増加しない。従って、図15、図
16に示した非対称LDD型MOSトランジスタの製造
方法に比較しても優れている。
【0028】図4は本発明に係る第2の実施例を示す平
面図、図5は図4のV−V線断面図であって、図3及び
図2の(C)に対応する。第2の実施例においては、2
つのMOSトランジスタが共通ソースで接続されてい
る。すなわち、本発明に係る半導体装置はP-型単結晶
シリコン基板1上にLOCOS法により形成されたフィ
ールド酸化層2、それぞれの間が2つのMOSトランジ
スタの共通のソース領域となるように設けられた2つの
ゲート酸化層3及び2つのゲート電極4、各側壁酸化層
6D各ゲート電極4のドレイン側に形成された側壁酸化
層6D、各側壁酸化層6D直下のシリコン基板1内に形
成されたN-型不純物拡散層5D、さらにその外側のシ
リコン基板1内に形成された2つのN+型不純物拡散層
7D、共通ソース側のシリコン基板1内にそれぞれのゲ
ート電極4と整合するようにして形成された1つのN+
型不純物拡散層7S、これらを覆うように形成された層
間絶縁膜8、各N+型不純物拡散層7D上の所定の位置
に設けられたコンタクトホール9D、各ゲート電極4と
+型不純物拡散層7Sとの境界部を含んで各ゲート電
極4の一部とN+型不純物拡散層7Sを含むように開口
された1つのコンタクトホール9S、これらコンタクト
ホールの内側に形成された絶縁スペーサ23a、2つの
MOSトランジスタの共通ソース領域2つのドレイン領
域及び2つのゲート電極にそれぞれ接続されているアル
ミニウム配線層10からなっている。なお、第2の実施
例の製造方法はコンタクトホール9Sを形成する工程に
おいて2つのゲート電極4のそれぞれ一部を含むように
開口することを除いて、第1の実施例と同一である。
【0029】本発明の第2の実施例においては、ソース
領域が共通の複合MOSトランジスタは、従来の対称L
DD型MOSトランジスタを用いたものに比較してそれ
ぞれオン電流が大きいという長所の他に、ソース領域の
-型不純物拡散層5Sが存在しないので、全体のサイ
ズが小さくなる。なお、図17で示した非対称LDD型
MOSトランジスタはソース領域とドレイン領域の方向
が1つに決まってしまうのでソース領域を共通にする複
合MOSトランジスタのレイアウトは不可能であり、従
って、全体のサイズが膨大になる。
【0030】図6は図4、図5に示す本発明の第2の実
施例を図12のSRAMセルに適用したSRAMセルの
平面図、図7は図6のVII−VII 線断面図である。図6
において、負荷抵抗R1はセル内電源配線VLと駆動ト
ランジスタT3との間にコンタクトホールC11を介して
挿入されている。また、負荷抵抗R2はセル内電源配線
VLと駆動トランジスタT4との間にコンタクトホール
12を介して挿入されている。駆動トランジスタT3
ゲート電極及び駆動トランジスタT4のゲート電極は、
ダイレクトコンタクトC13を介して、それぞれ、駆動ト
ランジスタT4のドレイン領域及び駆動トランジスタT3
のドレイン領域に接続されている。駆動トランジスタT
3のドレイン領域及び駆動トランジスタT4のドレイン領
域は、それぞれ、伝達トランジスタT1伝達トランジス
タT2を介してディジット線D1、D2に接続されてい
る。伝達トランジスタT1のゲート電極及び伝達トラン
ジスタT2のゲート電極はいずれもワード線WLに接続
されている。そして、駆動トランジスタT3及び駆動ト
ランジスタT4はそれぞれ隣接しているセルの駆動トラ
ンジスタT3及び駆動トランジスタT4とソース領域を共
有し、接地コンタクトホールC14を介してアルミニウム
配線層GNDと接続されている。なお、ここで用いられ
ているMOSトランジスタのうち、伝達トランジスタT
1、T2は従来の対称LDD型MOSトランジスタで構成
される。また、駆動トランジスタT3、T4はそれぞれ隣
接しているセルの駆動トランジスタT3、T4と本発明の
第2の実施例であるソース領域が共通の非対称LDD型
MOSトランジスタで構成される。
【0031】さらに、図7を参照すると、図5の構成と
同様に、図7の装置は、P-型単結晶シリコン基板1上
にLOCOS法(選択酸化法)より形成されらフィール
ド酸化層2、2つのゲート酸化層3、その上部に形成さ
れた2つのゲート電極4、ゲート電極4に対して左右対
称に形成された側壁酸化層6D、6S、側壁酸化層6D
の直下のシリコン基板1内に形成された低濃度N-型不
純物拡散層5Dさらにその外側のシリコン基板1内に形
成されたN+型不純物拡散層7D、7Sにより構成され
ている。さらに、ゲート電極4とN+型不純物拡散層7
Dとが接続するダイレクトコンタクトホールC13、これ
らを覆うように形成された層間絶縁層8、2つのゲート
電極4と共通のソース領域であるN+型不純物拡散層7
Sの境界部を含んで各ゲート電極4の一部とN+型不純
物拡散層7Sを含むように開口された接地コンタクトホ
ールC14、接地コンタクトホールC14の内側に形成され
た絶縁スペーサ23a、この絶縁スペーサ23aにより
ゲート電極4と絶縁され、かつ2つのMOSトランジス
タの共通のソース領域であるN+型不純物拡散層7Sと
接続するように形成された接地配線層GND、これらを
覆うように形成された層間絶縁膜11、その上に形成さ
れた高抵抗ポリシリコン層12、これを覆う高抵抗カバ
ー層13、さらにその上に形成された層間絶縁膜14、
アルミニウム配線層10が設けられている。なお、図7
で図示されている非対称LDD型MOSトランジスタは
図6の駆動トランジスタT3に対応し、高抵抗ポリシリ
コン層12は図6の高抵抗負荷R1、R2に対応し、アル
ミニウム配線層10は図6のディジット線D1、D2に対
応している。
【0033】次に、全面に通常のCVD法を用いて酸化
膜を約1500Å成長して層間絶縁膜11を形成した
後、フォトリソグラフィー技術とRIE技術を用いて、
駆動トランジスタT3及びT4のゲート電極4の引出し部
にそれぞれ負荷抵抗コンタクトホールC11、C12を形成
する。これにより、図6のSRAMセル回路図における
フリップフロップ回路の高抵抗負荷R1、R2と駆動トラ
ンジスタT3及びT4のゲート電極とが接続される。次
に、減圧CVD法によりポリシリコン膜を約1500Å
成長した後、フォトリソグラフィー技術とRIE技術を
用いてパターニングを行うと、高抵抗ポリシリコン層1
2よりなる高抵抗負荷R1、R2が形成される。その後、
フォトリソフラフィー技術とイオン注入技術を用いて高
抵抗ポリシリコン層12の電源配線領域にのみAsを約
1×1015cm-2程度ドープすると、高抵抗負荷R1
2のリード部となるセル内電源配線VLが形成され
る。次に、通常のCVD法により酸化膜を約1000Å
成長して高抵抗カバー層13を形成した後、同じく通常
のCVD法によりリンガラス膜を約5000Å成長して
層間層14を形成する。次に、フォトリソグラフィー技
術とRIE技術を用いてディジットコンタクトホールC
2を形成した後、第1の実施例と同じ製造方法及び同じ
製造条件でディジット線1、D2 となるアルミニウム配
10を形成すると、図6、図7に示す本発明の高抵
抗型SRAMセルが完成する。
【0034】このようして形成される非対称LDD型M
OSトランジスタを用いたSRAMセルは従来の対称L
DD型MOSトランジスタを用いたSRAMセルに比較
して数々の長所がある。一般に、SRAMにおけるセル
の安定性(Vccマージン、ノイズマージン、ソフトエ
ラー耐性等)は、駆動トランジスタと伝達トランジスタ
とのオン電流の比であるセルレシオというパラメータを
用いて議論される。すなわち、セルレシオが大きいセル
は安定しており、セルレシオが小さいセルはその逆であ
る。セルレシオを増やすには駆動トランジスタのW/L
(W:ゲート幅、L:ゲート長)を大きくしてやればよ
いが、ゲート長Lを小さくしすぎると短チャネル効果が
生ずるので、通常はゲート幅Wを大きくする方法をとっ
ている。しかし、駆動トランジスタのゲート幅Wを大き
くすると、一般にセルサイズが大きくなってしまうの
で、セルサイズとセルの安定性というトレードオフの問
題が生ずる。本発明に係るSRAMセルにおいては、図
6、図7に示すようにソース領域が共通である駆動トラ
ンジスタT34に非対称LDD型MOSトランジスタを
用いているので、オン電流は従来の対称LDD型MOS
トランジスタに比べ、約20%増加する(セルレシオの
増加)。その結果、セルの安定性(Vccマージン、ノ
イズマージン、ソフトエラー耐性等)が向上する。ある
いは、従来の対称LDD型MOSトランジスタと同一セ
ルレシオが得られるセルサイズで比較した場合、ゲート
幅Wを約20%縮小できるのでセルサイズも縮小され
る。またこれに第2の実施例で説明した効果(低濃度N
型不純物拡散層がないことによるゲート、ゲート間隔の
減少)が加わるので更にセルサイズを小さくすることが
できる(セル面積で約15%)。
【0035】尚、上述の実施例では、ゲート電極4はポ
リシリコン膜より形成されるとしたが、ポリシリコン膜
に高融点金属シリサイド膜を重ねた2層構造のポリサイ
ド膜にしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
ない工程数でかつ高性能な非対称LDD構造の半導体装
置が得られる。また、高性能かつ高集積度のSRAMセ
ルが得られる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板(1)と、 該半導体基板上にゲート絶縁層(3)を介して形成され
    たゲート電極(4)と、 該ゲート電極の一方の側壁に形成された側壁絶縁層(6
    D)と、 該側壁絶縁層下の前記半導体基板内に形成された前記第
    1の導電型と反対の第2の導電型の低濃度不純物拡散層
    (5D)と、 前記側壁絶縁層の外側にあって前記低濃度不純物拡散層
    に到達する前記半導体基板内に形成された前記第2の導
    電型の第1の高濃度不純物拡散層(6D)と、 前記ゲート電極の他方の外側にあって前記半導体基板内
    に形成された前記第2の導電型の第2の高濃度不純物拡
    散層(6S)とを具備する半導体装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第1、第2の高濃度不純物
    拡散層に対して開孔されたコンタクトホールを有する絶
    縁層(8)と、 該絶縁層のコンタクトホール内に形成された絶縁スペー
    サ(23)と、 該絶縁スペーサによって前記ゲート電極と電気的に絶縁
    され前記第1、第2の高濃度不純物拡散層に接続された
    金属配線(10)とを具備する請求項1に記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層の前記第2の高濃度不純物側
    のコンタクトホールは前記ゲート電極の一部を含んで形
    成され、前記第2の高濃度不純物拡散層側の絶縁スペー
    サは前記ゲート電極上にも位置する請求項2に記載の半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 第1の導電型の半導体基板(1)上にゲ
    ート絶縁層(3)を介してゲート電極(4)を形成する
    工程と、 該ゲート電極をマスクとして前記第1の導電型と反対の
    第2の導電型の不純物イオンを導入して第1、第2の低
    濃度不純物拡散層(5D、5S)を形成する工程と、 前記ゲート電極の両側に第1、第2の側壁絶縁層(6
    D、6S)を形成する工程と、 該第1、第2の側壁絶縁層及び前記ゲート電極をマスク
    として前記第2の導電型の不純物イオンを導入して第
    1、第2の高濃度不純物拡散層(6D、6S)を形成す
    る工程と、 該第1、第2の高濃度不純物拡散層を含む全面に絶縁層
    (8)を形成する工程と、 前記第1の高濃度不純物拡散層上に前記絶縁層を除去し
    て第1のコンタクトホール(8D)を形成し、かつ、前
    記第2の高濃度不純物拡散層上の前記絶縁層及び前記第
    2の側壁絶縁層を除去して第2のコンタクトホール(8
    S)を形成する工程と、 該第1、第2のコンタクトホールが形成された前記絶縁
    層をマスクとして前記第2の導電型の不純物イオンを導
    入する工程とを具備する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 さらに、 前記絶縁層の第1、第2のコンタクトホールの内側に自
    己整合的に絶縁スペーサ(24)を形成する工程と、 該絶縁スペーサ内に前記第1、第2の高濃度不純物拡散
    層に接続する第1、第2の金属配線層(11)を形成す
    る工程とを具備する請求項4に記載の半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 第1の導電型の半導体基板(1)と、 該半導体基板上にゲート絶縁層(3)を介して形成され
    た2つのゲート電極(4)と、 該各ゲート電極の外方の側壁に形成された2つの側壁絶
    縁層(6D)と、 該各側壁絶縁層下の前記半導体基板内に形成された前記
    第1の導電型と反対の第2の導電型の2つの低濃度不純
    物拡散層(5D)と、 前記各側壁絶縁層の外側にあって前記低濃度不純物拡散
    層に到達する前記半導体基板内に形成された前記第2の
    導電型の2つの第1の高濃度不純物拡散層(6D)と、 前記2つのゲート電極の間にあって前記半導体基板内に
    形成された前記第2の導電型の1つの第2の高濃度不純
    物拡散層(6S)とを具備する半導体装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記第1、第2の高濃度不純物
    拡散層に対して開孔されたコンタクトホールを有する絶
    縁層(8)と、 該絶縁層のコンタクトホール内に形成された絶縁スペー
    サ(23)と、 該絶縁スペーサによって前記ゲート電極と電気的に絶縁
    され前記第1、第2の高濃度不純物拡散層に接続された
    金属配線(10)とを具備する請求項6に記載の半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 前記絶縁層の前記第2の高濃度不純物側
    のコンタクトホールは前記各ゲート電極の一部を含んで
    形成され、前記第2の高濃度不純物拡散層側の絶縁スペ
    ーサは前記各ゲート電極上にも位置する請求項7に記載
    の半導体装置。
  9. 【請求項9】 第1の導電型の半導体基板(1)上にゲ
    ート絶縁層(3)を介して2つのゲート電極(4)を形
    成する工程と、 該2つのゲート電極をマスクとして前記第1の導電型と
    反対の第2の導電型の不純物イオンを導入して第1、第
    2、第3の低濃度不純物拡散層(5D、5S、5D’)
    を形成する工程と、 前記各ゲート電極の両側に側壁絶縁層(6D、6S)を
    形成する工程と、 該側壁絶縁層及び前記ゲート電極をマスクとして前記第
    2の導電型の不純物イオンを導入して第1、第2、第3
    の高濃度不純物拡散層(6D、6S、6D)を形成する
    工程と、 該第1、第2、第3の高濃度不純物拡散層を含む全面に
    絶縁層(8)を形成する工程と、 前記2つのゲート電極の外側の前記第1、第2の高濃度
    不純物拡散層上に前記絶縁層を除去して第1、第2のコ
    ンタクトホール(8D、8D’)を形成し、かつ、前記
    2つのゲート電極間の前記第3の高濃度不純物拡散層上
    の前記絶縁層及び前記側壁絶縁層を除去して第3のコン
    タクトホール(8S)を形成する工程と、 該第1、第2、第3のコンタクトホールが形成された前
    記絶縁層をマスクとして前記第2の導電型の不純物イオ
    ンを導入する工程とを具備する半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 さらに、 前記絶縁層の第1、第2、第3のコンタクトホールの内
    側に自己整合的に絶縁スペーサ(24)を形成する工程
    と、 該絶縁スペーサ内に前記第1、第2、第3の高濃度不純
    物拡散層に接続する第1、第2、第3の金属配線層(1
    1)を形成する工程とを具備する請求項9に記載の半導
    体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の電源端子(VL)と第1、第2
    のノード(N1、N2)との間に接続された負荷素子(R
    1、R2)と、該各ノードと第2の電源端子(GND)と
    の間に接続された1対の駆動用MOSトランジスタ(T
    3、T4)と、前記各ノードと1対のディジット線
    (D1、D2)との間に接続され、ワード線(WL)の電
    位によって制御される1対の伝達用MOSトランジスタ
    (T1、T2)とにより構成されるSRAMセルを具備す
    る半導体記憶装置において、 同一のSRAMセル内の1対の駆動用トランジスタを請
    求項6に記載の半導体装置により構成したことを特徴と
    する半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 第1の電源端子(VL)と第1、第2
    のノード(N1、N2)との間に接続された負荷素子(R
    1、R2)と、該各ノードと第2の電源端子(GND)と
    の間に接続された1対の駆動用MOSトランジスタ(T
    3、T4)と、前記各ノードと1対のディジット線
    (D1、D2)との間に接続され、ワード線(WL)の電
    位によって制御される1対の伝達用MOSトランジスタ
    (T1、T2)とにより構成されるSRAMセルを具備す
    る半導体記憶装置において、 隣接するSRAMセルの1対の駆動用トランジスタを請
    求項6に記載の半導体装置により構成したことを特徴と
    する半導体記憶装置。
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