JPH08307875A - 画像メモリ装置および動きベクトル検出回路 - Google Patents

画像メモリ装置および動きベクトル検出回路

Info

Publication number
JPH08307875A
JPH08307875A JP10886795A JP10886795A JPH08307875A JP H08307875 A JPH08307875 A JP H08307875A JP 10886795 A JP10886795 A JP 10886795A JP 10886795 A JP10886795 A JP 10886795A JP H08307875 A JPH08307875 A JP H08307875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
input
memory
image
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10886795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3803122B2 (ja
Inventor
Makoto Serizawa
誠 芹澤
Atsushi Ubukata
篤 生形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10886795A priority Critical patent/JP3803122B2/ja
Priority to US08/639,963 priority patent/US5717441A/en
Publication of JPH08307875A publication Critical patent/JPH08307875A/ja
Priority to US08/852,184 priority patent/US5828423A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3803122B2 publication Critical patent/JP3803122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/144Movement detection
    • H04N5/145Movement estimation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • G06T1/60Memory management
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/20Analysis of motion
    • G06T7/223Analysis of motion using block-matching
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/42Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals characterised by implementation details or hardware specially adapted for video compression or decompression, e.g. dedicated software implementation
    • H04N19/43Hardware specially adapted for motion estimation or compensation
    • H04N19/433Hardware specially adapted for motion estimation or compensation characterised by techniques for memory access
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation
    • H04N19/56Motion estimation with initialisation of the vector search, e.g. estimating a good candidate to initiate a search
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10016Video; Image sequence

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリ領域を有効利用し、簡易な構成によ
り、安定して高速に、かつ効率よくアクセスすることが
できる画像メモリ装置およびそれを備える動きベクトル
検出回路を提供する。 【構成】 アドレス生成部166は、フレームメモリ1
69に書き込むべき画像データにつき書き込みアドレス
を生成する。メモリ制御部165は、書き込みアドレス
が同一Yアドレスで、Xアドレスが連続した画像データ
を、Xアドレスの1ページモード長毎に2つのバンクに
交互に書き込み、同一Xアドレスを有する画像データの
Yアドレスが1異なる毎に2つのバンクに交互に書き込
むとともに、指定された矩形領域に対し、同一Yアドレ
スを有する矩形領域内の画像データを含む奇数個連続し
たページモード長からなる最小の区間を判定し、画像デ
ータのYアドレスが1異なる毎に判定した区間を前記2
つの記憶領域から交互に読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル画像処理にお
けるアクセス効率の高い画像メモリおよび前記画像メモ
リを備える動きベクトル検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像は、一般に、一定範囲内の時間間
隔で与えられる1画面分の静止画像の列によって表わさ
れる。以下、一定時間間隔で与えられる1画面分の静止
画像の1つを「フレーム」という。近年、このような静
止画像をディジタルデータに変換し、記録あるいは伝送
するための種々の技術が開発されている。しかし、本
来、画像を表すデータのデータ量は他のデータと比べて
非常に大きいため、動画像を表すデータを記録あるいは
伝送するに際しては、動き補償を用いた動画像の予測符
号化、例えば、CCITT勧告H.261およびMPE
G(Motion PictureImage Coding Experts Group)など
の圧縮技術により、相互に相関性の高い画像同士の差分
を用いることによって、処理されるデータ量の低減が図
られている。
【0003】動き補償付きフレーム間予測符号化では、
ある時点のフレームである着目画像を所定の大きさの矩
形領域に分割してその1つを探索単位とし、着目画像中
の1つの探索単位に対して、着目画像の前後に入力され
たフレームのうち着目画像に応じて予め定められた1フ
レームである参照画像の所定の探索範囲内で当該探索単
位との相関性が最も高い画像が探索される。これによ
り、参照画像内において、着目画像中の探索単位との相
関性が最も高い画像を指し示す動きベクトルが検出され
る。さらに、着目画像の探索単位毎に、参照画像中の相
関性の最も高い画像との画像内容の差分が符号化される
とともに、対応する動きベクトルも符号化される。
【0004】また、MPEGでは、双方向動き予測フレ
ームが定義されている。双方向動き予測フレームとは、
そのフレーム(着目画像)より以前に入力されたフレー
ムを参照画像とする順方向の動きベクトルと、そのフレ
ーム(着目画像)より後に入力されたフレームを参照画
像とする逆方向の動きベクトルとが検出され、順逆両方
向の動きベクトルに指し示された画像のうち、当該フレ
ーム(着目画像)内の同一探索単位に対して相関性がよ
り高い画像との差分と、それに対応する動きベクトルと
が符号化されるフレームをいう。あるいは、双方向動き
予測フレームについては、順逆両方向の動きベクトルに
指し示されたそれぞれの画像との差分の平均と、それぞ
れの動きベクトルとが符号化される。
【0005】さらに、MPEG2では、1フレームをト
ップフィールドとボトムフィールドとに分けて、それぞ
れに動きベクトルを検出するフィールド間予測符号化が
サポートされている。前記トップフィールドとは、入力
ビデオデータをインタレースしたときの奇数フィールド
に対応する画像をいい、前記ボトムフィールドとは、偶
数フィールドに対応する画像をいう。なお、フィールド
間予測符号化については、図28を用いて後述し、以下
では、フレーム間予測符号化の場合について説明する。
【0006】図24は、従来の画像符号化装置50の概
略的構成を示すブロック図である。画像符号化装置50
は、フレームリオーダリング部51、フォワード動きベ
クトル検出部52、バックワード動きベクトル検出部5
3、動きベクトルリオーダリング部54および画像圧縮
符号化部55を備える。フレームリオーダリング部51
は、前処理を施された入力ビデオデータとして一定時間
間隔で入力された数フレームの画像データを蓄えるとと
もに、フォワード動きベクトル検出部52、バックワー
ド動きベクトル検出部53および画像圧縮符号化部55
に対し、これから符号化を行うフレームの符号化対象画
像データおよびその参照画像データを供給する。
【0007】フォワード動きベクトル検出部52は、供
給された符号化対象画像データおよびその参照画像デー
タから時間的に順方向のフレーム間動きベクトルを検出
し、動きベクトルリオーダリング部54へ出力する。な
お、このフォワード動きベクトル検出部52および後述
のバックワード動きベクトル検出部53は、同様の構成
からなり、その動きベクトル検出方法については、図2
6および図25を用いて、後に詳述する。
【0008】バックワード動きベクトル検出部53は、
供給された符号化対象画像データおよび参照画像データ
から時間的に逆方向のフレーム間動きベクトルを検出
し、動きベクトルリオーダリング部54へ出力する。動
きベクトルリオーダリング部54は、検出された動きベ
クトルを数フレーム分蓄え、フレームリオーダリング部
51の出力する符号化対象画像データに該当する動きベ
クトルデータを画像圧縮符号化部55に供給する。
【0009】画像圧縮符号化部55は、符号化対象画像
データ、参照画像データおよび動きベクトルデータを用
いて入力ビデオデータを符号化する。前記動きベクトル
検出方法としては、大別して、テレスコピック探索とノ
ン・テレスコピック探索との2つの方法が知られてい
る。この2つは、参照画像内の探索範囲設定方法が異な
る動きベクトル検出方法である。
【0010】以下、画像の走査線の方向を画像の水平方
向、それに直交する方向を画像の垂直方向とし、着目画
像から参照画像までのフレーム間隔をフレーム間距離と
して説明する。また、以下では、探索単位の垂直方向の
幅をHとし、水平方向の幅をDとする。図25は、ノン
・テレスコピック探索およびテレスコピック探索による
動きベクトル検出方法を示す説明図である。図25
(a)は、ノン・テレスコピック探索の場合およびテレ
スコピック探索においてフレーム間距離が1の場合、参
照画像中において着目画像中の探索単位と同一位置にあ
る等大の領域を中心として見た実際の動きベクトル探索
範囲を示す。図25(b)はテレスコピック探索におい
てフレーム間距離が2の場合、図25(c)はテレスコ
ピック探索においてフレーム間距離が3の場合につい
て、実際の動きベクトル探索範囲と見かけ上の動きベク
トル探索範囲とを示す。また、図26は、ノン・テレス
コピック探索およびテレスコピック探索におけるフレー
ム間距離と探索範囲との関係を垂直方向の探索幅につい
て示す説明図である。図26(a)はノン・テレスコピ
ック探索について、図26(b)はテレスコピック探索
について、上記関係を示す。
【0011】ノン・テレスコピック探索では、一般に、
着目画像中の探索単位に対応して、参照画像中で動きベ
クトルを検出するための探索範囲は、着目画像から参照
画像までのフレーム間距離にかかわらず、参照画像中に
おいて着目画像中の探索単位と同一位置にある等大の領
域を中心とした、一定の大きさで定められる矩形領域で
ある。例えば、図25(a)に示すように、参照画像中
において着目画像中の探索単位と同一位置にある水平方
向にD、垂直方向にHの幅の等大の矩形領域を中心とし
て、水平方向に±D、垂直方向±Hの幅で動きベクトル
検出の探索範囲が設定される。すなわち、図26(a)
に示すように、ノン・テレスコピック探索では、フレー
ム間距離が1、2あるいは3の場合にかかわらず、参照
画像における探索範囲の垂直方向の幅は3Hであり、水
平方向の幅は3Dである。
【0012】テレスコピック探索では、ノン・テレスコ
ピック探索と同様、参照画像中における着目画像中の探
索単位と等大の矩形領域を中心に、水平方向に±D、垂
直方向±Hというような探索範囲が設定される。例え
ば、動きベクトル検出のために実際に、着目画像との相
関性が最も高い画像の探索が行われる探索範囲は、テレ
スコピック探索においても垂直方向の幅は3Hであり、
水平方向の幅は3Dである。しかし、テレスコピック探
索では、一定範囲内の時間間隔で与えられた各フレーム
内で移動していく画像の動きに追従して探索範囲を移動
する意図により、着目画像中の探索単位との相関性が最
も高い画像、すなわち、着目画像からのフレーム間距離
が1小さい参照画像において検出された動きベクトルに
指示されている画像を中心とするよう探索範囲のオフセ
ットが設定される。このため、参照画像中における着目
画像中の探索単位と同一位置にある矩形領域を中心とし
て見た場合、参照画像のフレーム間距離が大きくなるほ
ど、各参照画像において探索範囲が設定されうる領域、
すなわち、見かけ上の探索範囲が大きくなっている。
【0013】図25を用いて具体的に説明すると、着目
画像からの参照画像のフレーム間距離が2以上の場合、
まず、図25(a)に示すように、着目画像からのフレ
ーム間距離が1であるフレームを参照画像とし、着目画
像内の各探索単位について動きベクトルが検出される。
この動きベクトル検出の探索範囲は、参照画像中におい
て着目画像中の探索単位と同一位置にある領域を中心と
し、垂直方向に3H、水平方向に3Dの領域である。図
25(a)では、前記探索範囲の右下隅の探索単位が、
着目画像中の探索単位に対して最も相関性の高い画像と
して検出され、図のような動きベクトルが検出されてい
る。
【0014】次に、図25(b)に示すように、フレー
ム間距離が2となるフレームを参照画像とし、着目画像
内の各探索単位について動きベクトルが検出される。こ
の際、フレーム間距離が1の参照画像において検出され
た図25(a)の動きベクトルから、フレーム間距離が
2の参照画像中の探索範囲のオフセットが設定される。
前記オフセットは、フレーム間距離が1の参照画像中で
着目画像中の前記探索単位に対して最も相関性の高かっ
た領域が探索範囲の中心に位置するよう設定される。図
25(b)に示すように、この探索範囲においても、右
下隅の領域が着目画像中の探索単位に対して最も相関性
の高い画像として検出されており、同図に示す動きベク
トルが検出されている。
【0015】このように、フレーム間距離が2の参照画
像においては、動きベクトル検出の探索範囲は、着目画
像中の探索単位と同一位置にある領域から見て、一定の
領域に定まらず、当該参照画像よりフレーム間距離が1
小さい、フレーム間距離が1の参照画像において検出さ
れた動きベクトルに応じて異なる位置に設定される。具
体的には、着目画像中の探索単位と同一位置にある等大
の矩形領域を中心として、最大、垂直方向に5H、水平
方向に5Dの見かけ上の探索範囲内で定められる。
【0016】以降、図25(a)から図25(c)に示
すように、フレーム間距離が1小さい参照画像における
動きベクトルから、次の参照画像における探索範囲のオ
フセットが設定され、順次、動きベクトルが検出され
る。このため、参照画像中において、着目画像中の探索
単位と同一位置にある領域を中心とした見かけ上の探索
範囲は、着目画像からのフレーム間距離が大きくなるに
従って、拡大することになる。
【0017】一般に、動きベクトル検出回路(図24の
構成では、それぞれフォワード動きベクトル検出部5
2、バックワード動きベクトル検出部53が対応す
る。)は、探索範囲が大きいほど、動きベクトル検出精
度が向上し、符号化画像の高画質化に貢献することが知
られている。従って、図25に示したように、テレスコ
ピック探索は、ノン・テレスコピック探索に比べ見かけ
上の探索範囲が広がっているため、より予測画像の精度
が高く、高画質化に有利である。
【0018】しかし、前記動きベクトル検出回路におい
ては、ノン・テレスコピック探索を行う場合でも、着目
画像の1つの探索単位内の画像を表すデータ量に対し、
参照画像の探索範囲内のデータ量は、画像によっても異
なるが、数倍以上になる。例えば、画素数で比較する
と、探索単位のサイズが16画素×16画素で、探索範
囲が前記探索単位のサイズに対して±16画素×±16
画素の領域の場合、探索範囲の総画素数は48画素×4
8画素となるので着目画像の9倍になる。このような参
照画像データを、着目画像中の各探索単位について動き
ベクトルを検出する際に、その都度、入力する場合に
は、動きベクトル検出回路において参照画像データの入
力に要求されるバンド幅は、着目画像の入力に要求され
るバンド幅の約9倍になる。
【0019】これに対して、公開特許公報平4−533
89に開示されているように、着目画像中の1つの探索
単位に対応する探索範囲内の参照画像データをすべて、
キャッシュメモリ内に保持し、着目画像中で隣合う探索
単位に共通した探索範囲の参照画像データがキャッシュ
メモリ内に保持されている状態で、共通でない部分の参
照画像データのみが新たに入力されるように工夫し、参
照画像データ入力のバンド幅を低減する試みがなされて
いる。
【0020】図27は、着目画像中で隣り合う2つの探
索単位MB1、探索単位MB2に共通した探索範囲を示
す説明図である。図27(a)は、ノン・テレスコピッ
ク探索およびフレーム間距離が1の参照画像のテレスコ
ピック探索における前記探索範囲を示す。図27(b)
はフレーム間距離が2の参照画像における場合、図27
(c)はフレーム間距離が3の参照画像における場合の
テレスコピック探索の前記探索範囲を示す。図27にお
いて、探索単位MB1、探索単位MB2に共通する探索
範囲は、斜線部で示す。
【0021】図27(a)に示すように、ノン・テレス
コピック探索では、着目画像中の隣合う探索単位MB
1、探索単位MB2に共通の探索範囲は、参照画像のフ
レーム間距離にかかわらず、探索単位MB1および探索
単位MB2に対して一定の領域であり、探索単位MB
1、探索単位MB2それぞれに対して設定される探索範
囲に比較して大きな割合を占める。従って、ノン・テレ
スコピック探索では、上記試みは有効であって、動きベ
クトルを検出する都度、着目画像中の各探索単位に対す
る探索範囲の参照画像データを入力する場合に比べて、
参照画像データ入力のバンド幅を有効に低減することが
できる。
【0022】ところが、テレスコピック探索において
は、フレーム間距離が1の場合は、ノン・テレスコピッ
ク探索と同様に、着目画像中で隣合う探索単位MB1、
探索単位MB2に共通した探索範囲は一定の領域で、着
目画像中のそれぞれ1つの探索単位に対して参照される
探索範囲に比べて大きな割合を占めるが、図27(b)
および図27(c)に示すように、フレーム間距離が2
以上の場合は、着目画像中で隣合う探索単位MB1、探
索単位MB2のそれぞれに与えられるオフセットが必ず
しも等しいとは限らず、着目画像中で隣合う探索単位M
B1、探索単位MB2に共通した探索範囲は一定の領域
とはならない。そればかりでなく、図27(c)に示す
ように、着目画像中で隣合う探索単位MB1および探索
単位MB2のそれぞれに対する探索範囲が、全く共通の
領域を持たない場合も生じる。
【0023】そのため、テレスコピック探索を用いる動
きベクトル検出回路では、着目画像中のひとつの探索単
位に対応する探索範囲の参照画像データは、それに隣り
合う探索単位、すなわち、次に動きベクトルが検出され
る探索単位に対応した探索範囲の参照画像データとして
利用することが困難である。しかし、前述の例と同様に
してキャッシュメモリを利用し、参照画像データの入力
バンド幅の低減を図る方法として、動きベクトル検出の
ための実際の探索範囲に代えて、フレーム間距離が最大
となる参照画像における見かけ上の探索範囲をキャッシ
ュメモリに保持する方法が考えられる。
【0024】上記方法においては、例えば、最大フレー
ム間距離が3の場合には、着目画像中の1つの探索単位
から、それに隣り合う次の探索単位についての動きベク
トルを検出する際に、探索範囲として新たに入力すべき
参照画像データの領域はD×7Hであり、着目画像中の
各探索単位について保持するべき参照画像データの領域
は7D×7Hとなる。例えば、探索単位のサイズが16
画素×16画素で、探索範囲が前記探索単位のサイズに
対して±16画素×±16画素の領域の場合、フレーム
間距離が3の参照画像の動きベクトルを求めるために
は、112画素×112画素の領域の参照画像データを
キャッシュメモリに蓄えておかなければならない。それ
はフレーム間距離が1の場合に必要なキャッシュメモリ
の約5.4倍にあたり、LSI化には不利である。その
ため、多くの場合、動きベクトル検出方法として、ノン
・テレスコピック探索が用いられている。
【0025】これに対し、テレスコピック探索を用いる
ための他の参照画像データ入力方法として、着目画像中
の各探索単位に対応した探索範囲の参照画像データを、
動きベクトル検出の都度、すべて入力する方法につい
て、さらに検討する。なお、以上に説明したように、着
目画像内の各探索単位について、それぞれ、対象とする
参照画像まで、フレーム間距離が1のフレームから順
次、動きベクトルを検出していく場合には、1フレーム
時間内に参照画像メモリ内に書き込まれ、読み出される
べき参照画像データの量および1フレーム時間内に行な
うべき動きベクトル検出の計算量が、ともに、簡易な構
成でリアルタイム処理までを行なおうとする動きベクト
ル検出回路にとっては、非現実的な量となってしまう。
このため、以下では、フレーム間距離が1のフレームか
ら順次、すでに検出されている動きベクトルに基づい
て、対象とする参照画像における探索範囲のオフセット
を設定し、動きベクトルを検出する場合について検討す
る。この場合、時間的に連続するフレーム内を画像が変
形しながら移動するときには、テレスコピック探索が必
ずしも有効でない場合を生じるが、画像が変形しないで
移動するときには有効である。
【0026】探索単位のサイズを16画素×16画素、
探索範囲を前記探索単位のサイズに対して±16画素×
±16画素の領域とした場合、探索単位当たりの参照画
像は48画素×48画素となる。入力ビデオデータをN
TSC(National Television System Comitee:720
画素×480画素、30フレーム/秒、画素レート1
3.5MHz)とすると、動きベクトル検出をリアルタ
イムに行なう時の探索単位あたりに与えられる時間は、
およそ19μ秒(16×16×74n秒)になり、その
時間内にその探索単位に対応するすべての参照画像デー
タを動きベクトル検出回路に入力するための転送レート
は、およそ120M画素/秒以上になる。これが、テレ
スコピック探索での参照画像メモリと動きベクトル検出
ユニットとの間に必要な転送レートになる。
【0027】また、図28を用いて後述するように、動
きベクトル検出の画像単位をインタレースによるフィー
ルドとし、探索単位のサイズを16画素×16画素、探
索範囲を前記探索単位のサイズに対して±16画素×±
8画素の領域とした場合、探索単位当たりの参照画像デ
ータはフィールドあたり48画素×32画素、フレーム
あたり48画素×64画素となり、前記転送レートはお
よそ160M画素/秒以上になる。以下、テレスコピッ
ク探索を用いたリアルタイム動きベクトル検出処理にお
いて、参照画像メモリと動きベクトル検出ユニットとの
間に必要な転送レートを160M画素/秒として説明す
る。
【0028】また、画素あたりのデータ量を8ビットと
すると、NTSCによる1フレームの画像を保持するた
めに必要なメモリ容量はおよそ2.6Mビットとなる。
これに対し、入力ビデオデータをPAL(phase altern
ation line:720画素×576画素、25フレーム/
秒、画素レート13.5MHz)とすると、1フレーム
の画像を保持するために必要なメモリ容量は3.3Mビ
ットとなり、HDTV(high-definition television)
などではさらに増える。
【0029】すなわち、テレスコピック探索を用いたリ
アルタイム動きベクトル検出回路においては、非常に高
速なアクセスを可能とする大容量のメモリが必要にな
る。大容量のメモリを構成するにはDRAM(dynamic
RAM)が有利であるが、DRAMのCAS(column addr
ess strobe)サイクルは50ナノ秒以下(20MCAS
サイクル/秒以上)を実現するのは難しく、160M画
素/秒の転送レートを実現するためにはページ切り替え
時のRAS(row address strobe)の再立ち上げ時間に
よる転送効率の低下を無視したとしても8並列64ビッ
ト程度のデータバス構成が必要となり、データバス幅は
膨大になる。
【0030】また、RASの立ち上げ時間による転送効
率の低下を避けるためには、独立した記憶領域(バン
ク)を交互にアクセスするインターリーブ構成などをと
る必要があり、2バンクのインターリーブとすれば16
並列128ビットのデータバス構成となり、さらにバス
幅を増大させる。しかし、インターリーブ機能を装備し
た高速な同期型DRAMを利用すれば、現在入手できる
ものでも(例えば、日立製作所製 HM5241605
シリーズなど)2バンクのインターリーブメモリが1チ
ップ化されており、またCASサイクルも40Mサイク
ル/秒程度を容易に実現できる。この同期型DRAMに
よって160M画素/秒の転送レートを実現するには4
並列32ビット程度でよい。
【0031】図29は、MPEGに従う従来の動きベク
トル検出回路56の構成を示すブロック図である。図2
9に示す動きベクトル検出回路56は、図24のフォワ
ード動きベクトル検出部52およびバックワード動きベ
クトル検出部53のそれぞれに対応している。図24の
フォワード動きベクトル検出部52およびバックワード
動きベクトル検出部53では、フレームを単位として動
きベクトルの検出を行ったが、ここでは、インタレース
によるフィールドごとに動きベクトルの検出を行う。
【0032】図29に示すように、動きベクトル検出回
路56は、トップフィールド参照画像メモリ57、ボト
ムフィールド参照画像メモリ58および動きベクトル探
索ユニット59を備える。動きベクトル探索ユニット5
9は、さらに、キャッシュメモリ60、キャッシュメモ
リ61およびローカルメモリ62を備える。なお、動き
ベクトル検出回路56に入力される符号化対象画像デー
タおよび参照画像データは、予めトップフィールドとボ
トムフィールドとに分けられ、それぞれ、トップフィー
ルド参照画像メモリ57およびボトムフィールド参照画
像メモリ58に入力される。
【0033】また、図28は、MPEG2のM=1フィ
ールド構造を有する符号化対象画像データおよび参照画
像データを時系列で示した説明図である。図28におい
て、「I0t」は、そのフィールドが0番目のフレーム
のトップフィールドで、ピクチャ構造がIピクチャであ
ることを示し、「P2b」は、そのフィールドが2番目
のフレームのボトムフィールドで、ピクチャ構造がPピ
クチャであることを示している。なお、MPEG2のM
=1フィールド構造とは、PピクチャとIピクチャある
いはPピクチャとのフィールド間隔が1であることを示
す。また、Iピクチャとは動き補償を行わないフィール
ド内符号化画像をいい、Pピクチャとは時間的に前のフ
ィールドを参照画像として順方向動き補償が行われるフ
ィールド間予測符号化画像をいう。
【0034】トップフィールド参照画像メモリ57は、
参照画像データのトップフィールドを記憶する。図28
に示すように、参照画像データのトップフィールドは、
符号化対象画像データがトップフィールドからボトムフ
ィールドに移る時に更新される。ボトムフィールド参照
画像メモリ58は、トップフィールド参照画像メモリ5
7と同様の構成からなり、参照画像データのボトムフィ
ールドを記憶する。参照画像のボトムフィールドは符号
化対象画像データがボトムフィールドからトップフィー
ルドに移る時に更新される。
【0035】このように、参照画像メモリを同期型DR
AMでトップフィールド参照画像メモリ57とボトムフ
ィールド参照画像メモリ58とに分離して構成する場
合、160M画素/秒の転送レートを実現するには、参
照画像のフレームあたり4画素並列に読み出す必要があ
ることから、それぞれのフィールドは2画素並列に読み
出す必要がある。従って、トップフィールド参照画像メ
モリ57およびボトムフィールド参照画像メモリ58で
は、それぞれ、同一アドレスに2画素のデータを保持す
る。
【0036】動きベクトル探索ユニット59は、トップ
フィールド参照画像メモリ57およびボトムフィールド
参照画像メモリ58に対して、読み出しアドレスおよび
読み出し制御信号を生成して、2画素データずつ参照画
像データを読み出し、入力される符号化対象画像データ
の動きベクトルを検出する。また、動きベクトル探索ユ
ニット59は、1フィールドの符号化対象画像データに
ついて、それぞれ、その符号化対象画像データより以前
に入力された連続する2フィールドを参照画像として、
それぞれ動きベクトルを検出する。例えば、符号化対象
画像データP2tの動きベクトルとして、参照画像P1
tを参照画像とする動きベクトルと、参照画像P1bを
参照画像とする動きベクトルとが検出される。さらに、
動きベクトル探索ユニット59は、リアルタイムに動き
ベクトルを検出する場合には、1つのフレームが入力さ
れてから次のフレームが入力されるまでの間に、当該フ
レーム中のトップフィールドおよびボトムフィールドの
両方の符号化対象画像データについて、動きベクトルを
検出する。
【0037】キャッシュメモリ60は、2探索範囲分程
度の記憶領域を有し、トップフィールド参照画像メモリ
57から読み出された参照画像データを、着目画像中の
探索単位に対応する探索範囲の領域分、蓄える。キャッ
シュメモリ61は、2探索範囲分程度の記憶領域を有
し、ボトムフィールド参照画像メモリ58から読み出さ
れた参照画像データを、着目画像中の探索単位に対応す
る探索範囲の領域分、蓄える。前記キャッシュメモリ6
0およびキャッシュメモリ61に蓄えられた参照画像デ
ータは、動きベクトル探索ユニット59によって読み出
し制御され、動きベクトル検出処理に都合がよい順に読
み出される。
【0038】ローカルメモリ62は、入力される符号化
対象画像データを記憶する。ところで、上記構成におい
て、キャッシュメモリ60、61を利用する回路の性質
上、キャッシュメモリ60、61への書き込み時間と読
み出し時間とはバランスしている必要がある。それは、
動きベクトル探索ユニット59が、例えば、キャッシュ
メモリ60から読み出しを行なっている時間内に、キャ
ッシュメモリ60内の空いている記憶領域内に次に使う
参照画像データを書き込んでおく必要があるからであ
る。このことは、キャッシュメモリ61に対しても、同
様である。さもなくば、動きベクトル探索ユニット59
は、次に使われる参照画像データがキャッシュメモリ6
0、61に書き終わるのを待たなければならず、その
分、回路動作周波数を上げなければならなくなり、不都
合である。
【0039】従って、参照画像メモリ(図29では、ト
ップフィールド参照画像メモリ57、ボトムフィールド
参照画像メモリ58のそれぞれを指す。)からの読み出
しは、探索範囲の読み出しに最も長い時間を要し、参照
画像メモリからの読み出し効率が最悪となる場合におい
ても、その読み出しが、1探索単位の動きベクトル検出
が終了する時間内に終了する必要があり、1探索単位の
動きベクトル検出が終了する時間内に、参照画像メモリ
からの読み出しを終了できない場合を生じるときには、
それに合わせて読み出し動作周波数を上げる必要があ
る。また、書き込みの場合も同様である。
【0040】上記のように、参照画像データの動きベク
トル探索ユニット59への読み出しは非常に高速であ
り、図28に示した参照画像の切り替え更新時には、新
しい参照画像データを参照画像メモリに書き込む必要が
ある。例えば、図28に示した符号化対象画像データP
2tがローカルメモリ62に入力されるときには、参照
画像P1tと参照画像P1bとがすでにトップフィール
ド参照画像メモリ57とボトムフィールド参照画像メモ
リ58とに書き込まれていなければならない。参照画像
P1tは、符号化対象画像データP1bの動きベクトル
が検出される際にすでにトップフィールド参照画像メモ
リ57に書き込まれているが、参照画像P1bは、ボト
ムフィールド参照画像メモリ58内の参照画像P0bを
読み出しながら符号化対象画像データP1bの動きベク
トルが検出されている間に、ボトムフィールド参照画像
メモリ58内への書き込みが完了されていなければなら
ない。この参照画像メモリへの参照画像データの書き込
みと、動きベクトル探索ユニット59への読み出しとを
同時、もしくは、時分割で行なう場合には、参照画像メ
モリの動作周波数をさらに向上させる必要があり、不都
合である。
【0041】図30は、バッファメモリ73、74を備
える従来の参照画像メモリ79の構成を示すブロック図
である。ここで、参照画像メモリ79は、図29のトッ
プフィールド参照画像メモリ57およびボトムフィール
ド参照画像メモリ58のそれぞれに対応する。参照画像
メモリ79は、データセレクタ70、2つのアドレスセ
レクタ71、2つの制御信号セレクタ72、バッファメ
モリ73、バッファメモリ74および2つの3ステート
バッファ78を備える。また、動きベクトル探索ユニッ
ト59は、キャッシュメモリ75、読み出しアドレス生
成回路76および読み出し制御回路77を備える。
【0042】データセレクタ70は、バッファメモリ7
3またはバッファメモリ74から読み出される参照画像
データを選択的にキャッシュメモリ75に出力する。2
つのアドレスセレクタ71のうち、一方のアドレスセレ
クタ71はバッファメモリ73に、他方のアドレスセレ
クタ71はバッファメモリ74に接続される。2つのア
ドレスセレクタ71には、それぞれ、参照画像書き込み
アドレスおよび読み出しアドレス生成回路76からの参
照画像読み出しアドレスが入力されており、バッファメ
モリ73に接続されているアドレスセレクタ71は、バ
ッファメモリ73に参照画像データが書き込まれるとき
にはバッファメモリ73に参照画像書き込みアドレスを
選択的に出力する。これと同時に、バッファメモリ74
に接続されているアドレスセレクタ71は、バッファメ
モリ74に読み出しアドレスを選択的に出力する。
【0043】2つの制御信号セレクタ72のうち、一方
の制御信号セレクタ72はバッファメモリ73に、他方
の制御信号セレクタ72はバッファメモリ74に接続さ
れる。2つの制御信号セレクタ72には、それぞれ、参
照画像書き込み制御信号および読み出し制御回路77か
らの参照画像読み出し制御信号が入力されており、バッ
ファメモリ73に接続されている制御信号セレクタ72
は、バッファメモリ73に参照画像データが書き込まれ
るときにはバッファメモリ73に参照画像書き込み制御
信号を選択的に出力する。これと同時に、バッファメモ
リ74に接続されている制御信号セレクタ72は、バッ
ファメモリ74に読み出し制御信号を選択的に出力す
る。
【0044】バッファメモリ73およびバッファメモリ
74は、それぞれ、接続されているアドレスセレクタ7
1および制御信号セレクタ72から入力される読み出し
/書き込みアドレスおよび読み出し/書き込み制御信号
に従って、参照画像データの更新毎に、参照画像データ
の書き込みと読み出しとが並行して、交互に行われ、そ
れぞれ、1フィールド分の参照画像データを記憶する。
具体的には、例えば、図28に示した符号化対象画像デ
ータが入力されるタイミングで、まず、バッファメモリ
73にフィールド内符号化画像I0tが書き込まれたと
すると、次のフィールド間予測符号化画像P0bは、バ
ッファメモリ74に書き込まれる。フィールド間予測符
号化画像P0bがバッファメモリ74に書き込まれいる
間、これと並行して、バッファメモリ74からフィール
ド内符号化画像I0tが読み出され、フィールド内符号
化画像I0tを参照画像とした、フィールド間予測符号
化画像P0bの動きベクトルの検出が行われる。
【0045】キャッシュメモリ75は、動きベクトル検
出の探索範囲としてデータセレクタ70から入力される
参照画像データを記憶する。読み出しアドレス生成回路
76は、バッファメモリ73およびバッファメモリ74
の読み出しアドレスを生成する。読み出し制御回路77
は、バッファメモリ73およびバッファメモリ74の読
み出し制御信号を出力する。
【0046】2つの3ステートバッファ78は、バッフ
ァメモリ73に接続されるデータバスおよびバッファメ
モリ74に接続されるデータバスのそれぞれを選択的に
ドライブする。具体的には、バッファメモリ73に参照
画像データが書き込まれるときには、バッファメモリ7
3に接続されているデータバス側の3ステートバッファ
78が導通状態となり、バッファメモリ73に参照画像
データを供給する。この間、バッファメモリ74に接続
されているデータバス側の3ステートバッファ78は遮
断状態となる。これにより、バッファメモリ74から読
み出された参照画像データが、バッファメモリ74に接
続されているデータバスを介して、データセレクタ70
に供給される。
【0047】以上のように、バッファメモリ74から動
きベクトル探索ユニット59への参照画像データの読み
出しが行われているときには、読み出しに利用されてい
ないバッファメモリ73に予め新しい参照画像データを
書き込んでおき、参照画像の切り替え時には、読み出さ
れるバンクをバッファメモリ73に切り替えることによ
り、参照画像メモリの動作周波数の上昇を防止すること
ができる。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、バッファメモリ73とバッファメモリ74とを
備える構成であるために、参照画像メモリに必要な記憶
容量が倍になるのみならず、アドレス、データ、制御系
においてマルチプレクサなどの周辺回路が必要となり、
回路規模が大きくなりコストが増大するという問題点が
あった。
【0049】また、1フィールドあるいは1フレームの
参照画像データを、2バンクインターリーブの同期型D
RAMの各バンクに配分して記憶し、記憶されている参
照画像データの中から矩形領域で指定された参照画像デ
ータを読み出す場合には、高速な同期型DRAMであっ
ても、各バンクの1ページモードで連続して読み出しが
できる範囲の境界を越える際に他のバンクにインターリ
ーブできない場合が発生する。この場合、同一バンク内
でページの切り換えが発生し、RAS立ち上げなどの待
ち時間が生じることにより、参照画像メモリからの読み
出し効率が低下するという問題点があった。さらに、読
み出すべき矩形領域とページ境界との相対的位置関係に
よっては、画像データの読み出しのために生成されるメ
モリサイクルが複雑になるという問題点があった。前記
問題点については、図29を用いて、後に詳述する。
【0050】また、参照画像メモリなどのフレームメモ
リあるいはフィールドメモリ内に、画像データをNTS
CフォーマットあるいはPALフォーマットに対応した
アドレスで記憶させる場合には、画像メモリ内に使用さ
れない記憶領域ができ、画像メモリの利用効率が低下す
るという問題点があった。また、アドレス変換によっ
て、画像メモリ内の前記空き記憶領域内に、NTSCフ
ォーマットあるいはPALフォーマットの画像データを
割当てようとする場合には、アドレス変換のために乗算
器などの構成が必要となることから、メモリ制御のため
の回路規模が大きくなるとともに、演算による遅延時間
が生じるなどの問題点があった。前記問題点について
は、図33を用いて、後に詳述する。
【0051】図31は、1フィールドの画像データを2
バンク同期型DRAMのバンク0とバンク1とに配分す
る場合のフィールド上の画像データのページ配分を示す
説明図である。図31において、空白部はバンク0のペ
ージとして配分されるフィールド内の画像データを示
し、網掛け部はバンク1のページとして配分されるフィ
ールド内の画像データを示している。図31(a)はバ
ンク0とバンク1との1ページを、それぞれ、1フィー
ルドの走査線方向に512画素ずつ交互に配分する場合
のページ配分、図31(b)はフィールド内の画像デー
タを、1走査線毎に、バンク0とバンク1とに交互に配
分する場合のページ配分を示す。また、図31(a)と
図31(b)とに示す矩形領域80と矩形領域81と
は、フィールド内の同一位置にあるものとする。
【0052】16ビット入出力の同期型4MビットDR
AMは、それぞれ、1ワードを16ビットとする256
ワードのページを512ページ持つバンクを、2バンク
内蔵する。この同期型DRAMにおいて、1つのアドレ
スから読み出される16ビットのデータを水平方向の2
画素とすると、1つのページには512画素のデータが
格納され、1フィールドの水平方向の解像度を1024
画素とすると、1フィールドの画像に対して2つのバン
クの1ページずつを割り当てれば良く、1つの同期型D
RAMで1024画素×512画素のフィールドメモリ
が構成される。例えば、図31(a)の左側の512画
素×512画素の領域はバンク0に記憶され、右側の5
12画素×512画素はバンク1に記憶される。この画
像メモリの構成では、同一走査線上のデータを連続して
アクセスする場合には、ページ境界においてバンク切り
替えが起こるため、効率的な画像データの読み出しを行
なうことができる。しかし、図31(a)に示す矩形領
域80あるいは矩形領域81などを読み出す場合には、
矩形領域内80、81において読み出すべき画像データ
を一つの走査線上から隣接する次の走査線上の画像デー
タに切り替える時、同一バンク内でページを切り替える
必要があり、読み出し効率が低下するという問題点があ
る。
【0053】図31(b)では、矩形領域80および矩
形領域81内で読み出しを行う画像データを隣接する次
の走査線上の画像データに切り替える時には、バンク0
とバンク1とを切り替えてインターリーブすることがで
きるため、矩形領域80および矩形領域81内の画像デ
ータを効率的に読み出すことができる。しかし、矩形領
域82では、読み出しを行う画像データを、隣接する次
の走査線上の画像データに切り替える時に、同一バンク
内でページを切り替える必要があり、画像データの読み
出し効率が低下してしまう。
【0054】図32は、1フィールドの画像データを2
バンク同期型DRAMのバンク0とバンク1とに矩形状
に配分する場合のフィールド上の画像データのページ配
分を示す説明図である。同図において、空白部はバンク
0のページとして配分されるフィールド内の画像データ
を示し、網掛け部はバンク1のページとして配分される
フィールド内の画像データを示している。
【0055】図32(a)は1フィールドを32画素×
16画素の矩形領域に分割し、前記矩形領域をフィール
ドの左上から交互にバンク0とバンク1とに配分した場
合のページ配分を示し、図32(b)は1フィールドを
64画素×8画素の矩形領域に分割し、上記と同様に配
分した場合のページ配分を示す。また、図32(a)と
図32(b)とに示す矩形領域83と矩形領域84と
は、フィールド内の同一位置にあるものとする。
【0056】16ビット入出力の前記同期型4Mビット
DRAMは1ページあたり256ワードであるので、図
32(a)に示す場合では、読み出される矩形領域のサ
イズを32画素×16画素とし、走査線方向の読み出し
効率の向上のため、水平方向で隣り合う矩形領域は相異
なるバンクに配置されるように構成した。図32(a)
に示す場合では、このように参照画像データが各バンク
に配分された参照画像メモリから、48画素×32画素
の探索範囲を読み出すとすると、矩形領域83を読み出
す場合には、一方のバンクでページを切り替える時に
は、必ず他のバンクにインターリーブすることができる
ので、効率的に読み出しを行なうことができる。これに
対し、矩形領域84を読み出す場合には、矩形領域84
内の一つの走査線上の画像データを読み終わり、隣接す
る次の走査線上の画像データを読み出す時に、同一バン
ク内でページを切り替る必要があり、読み出し効率が低
下してしまう。
【0057】図32(b)に示す場合は、矩形領域84
における問題点を解決するために、各バンクのページに
配分される矩形領域のサイズを64画素×8画素とし
た。ところが、今度は、矩形領域85を読み出す場合
に、図31(a)に示した例において矩形領域81を読
み出す場合と同様、矩形領域85内の一つの走査線上の
画像データから次の走査線上の画像データを読み出すと
きに、同一バンク内でページ切り替えをする必要があ
り、読み出し効率が低下してしまう。
【0058】図33は、所定のデータフォーマットの画
像データを一定の記憶領域を有する画像メモリに格納す
る場合に、使用される画像メモリの記憶領域を示す説明
図である。図33(a)は、720画素×576画素の
PALフォーマットの画像データを、そのまま、102
4画素×1024画素のフレームメモリに格納する場合
に、使用されるフレームメモリ内の記憶領域を示す。図
33(b)は、1フレーム分の前記PALフォーマット
の画像データに対するフレームメモリの記憶領域を10
24画素×512画素にした場合に、格納できなくなる
画像データの領域を示す。
【0059】図33(a)に示すように、PALフォー
マットの画像データをフレームメモリに格納する場合の
特徴は、画像の位置を表す論理アドレスであるXアドレ
スおよびYアドレスの各ビットを並べるだけでメモリア
ドレスを生成できることである。しかしながら、この場
合、フレームメモリを画像データの格納にしか利用しな
いとすると、その使用効率は40%にすぎない。そこ
で、1フレーム分のPALフォーマットの画像データに
対するフレームメモリの記憶領域を、前記記憶領域の1
/2である1024画素×512画素にすると、図33
(b)に示すようなメモリアドレス生成方法では、画像
データの一部の領域がアドレスできなくなってしまうと
いう問題点があった。
【0060】これに対し、フレームメモリの記憶領域を
さらに効率的に使う方法として、画像データを1次元的
にアドレスする方法が知られている。たとえば、PAL
フォーマットの画像データのように、水平方向の解像度
が720画素の場合、最初の走査線上の画像データは0
番地から719番地に格納され、2番目の走査線上の画
像データを720番地から1439番地に格納し、以降
(N+1)番目の走査線上の画像データを、N番目の走
査線上の画像データの直後に配置する方法である。この
場合、PALフォーマットの1フレームにおいて、アド
レスが一番大きくなる画像データは、720×576−
1=414719番地となる。また、1024画素×5
12画素に相当するフレームメモリの最大アドレスは5
24287番地であるので、図33(a)の画像データ
格納方法に比べて、1/2の記憶領域内にすべてのデー
タを格納することができるという効果がある。
【0061】しかしながら、(0、0)を原点とする座
標(x、y)の画素をアクセスする際には、メモリアド
レスを生成するために(720y+x)という複雑な計
算が必要であり、特に、720yという乗算が必要なこ
とから、乗算器が必要となり、このアドレス生成回路を
ゲートアレイなどに組み込む場合には回路規模が膨大に
なるとともに、演算による遅延時間が生じるなど、問題
点が多かった。
【0062】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、有効に記憶領域を活用するとともに、簡易な構
成により、安定して高速に、かつ効率よく画像データの
読み出し書き込みを行うことができる画像メモリ装置お
よび前記画像メモリ装置を備える動きベクトル検出回路
を提供することを目的とする。
【0063】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の画像メモ
リ装置は、画像メモリ内に書き込むべき画像データに対
して、1組のXアドレスとYアドレスとからなる書き込
みアドレスを生成する書き込みアドレス生成手段と、生
成された書き込みアドレスが同一Yアドレスで、Xアド
レスが連続した画像データを、Xアドレスの前記1連続
長毎に、前記2つの記憶領域に交互に書き込み、同一X
アドレスを有する画像データのYアドレスが1異なる毎
に、2つの記憶領域に交互に書き込む画像データ書き込
み手段と、指定された矩形領域に対して、同一Yアドレ
スを有する前記矩形領域内の画像データを含む奇数個連
続した前記連続長からなる最小の区間を、画像データの
Yアドレスが1異なる毎に、特定する区間特定手段と、
前記2つの記憶領域から交互に、特定された区間を読み
出す区間読み出し手段とを備える。
【0064】請求項2記載の画像メモリ装置は、請求項
1記載の画像メモリ装置において、前記2つの記憶領域
は、ダイナミックRAMより構成された独立してアクセ
スされる2つのバンクであって、さらに、生成された書
き込みアドレスまたは読み出しアドレスのうち、2のN
(Nは自然数)乗が前記連続長となるXアドレスの下位
から第N番目のビットと、Yアドレスの最下位ビットと
の排他的論理和に応じてバンクを選択するバンク選択手
段と、前記画像データ書き込み手段は、選択されたバン
クに1連続長の画像データを書き込むバンク書き込み手
段を備え、前記区間特定手段は、特定された区間に対し
て、1組のXアドレスとYアドレスとからなる読み出し
アドレスを生成する読み出しアドレス生成手段を備え、
前記区間読み出し手段は、前記バンク選択手段によって
選択されたバンクから1連続長の画像データを読み出
す。
【0065】請求項3記載の画像メモリ装置は、静止画
像を表す外部から入力された画像データのうち、所定量
を一時滞留するFIFOメモリと、FIFOメモリより
大きい記憶容量を有するデータメモリと、前記静止画像
内の所定の矩形領域内の画像を表し、データメモリ中に
ない画像データは、FIFOメモリから読み出して出力
するとともに、FIFOメモリから読み出した画像デー
タをデータメモリに書き込む転送手段と、前記静止画像
内の所定の矩形領域内の画像を表し、データメモリ中に
ある画像データは、データメモリから読み出して出力す
る読み出し手段とを備える。
【0066】請求項4記載の動きベクトル検出回路は、
外部から入力された所定量の参照画像を一時滞留するF
IFOメモリと、参照画像を蓄積し、少なくとも1つ分
の参照画像を保持する参照画像メモリと、着目画像中で
動きベクトル検出の対象となる対象探索単位を隣接する
ブロックに順次シフトしながら、参照画像中で各対象探
索単位と相対的に一定の位置にある一定の大きさを有す
る矩形領域の探索範囲を設定する探索範囲設定手段と、
対象探索単位に対応して設定された探索範囲を保持する
探索範囲メモリと、設定された探索範囲内の領域であっ
て、同一参照画像中で新たに探索範囲内に含まれる領域
の参照画像を、FIFOメモリから読み出して参照画像
メモリと探索範囲メモリとに書き込む第1参照画像書き
込み手段と、設定された探索範囲内の領域であって、同
一参照画像中ですでに探索範囲としてFIFOメモリか
ら読み出された領域の参照画像を、参照画像メモリから
読み出して探索範囲メモリに書き込む第2参照画像書き
込み手段と、探索範囲メモリ内に保持されている探索範
囲内で、対象探索単位との差分が最も小さくなる等大の
参照画像を探索し、探索の結果得られた参照画像を指し
示す動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段とを
備える。
【0067】請求項5記載の動きベクトル検出回路は、
請求項4記載の動きベクトル検出回路において、同一画
像を参照画像とする、時間的に連続した第1着目画像と
第2着目画像とのうち、第1着目画像の動きベクトルが
すでに検出されており、新たに第2着目画像の動きベク
トルを検出する場合には、前記第1参照画像書き込み手
段を停止する第1書き込み制御手段とを備え、前記探索
範囲設定手段は、第2着目画像内の各対象探索単位につ
いて、前記対象探索単位と第1着目画像内で同一位置に
あるブロックに対してすでに検出されている動きベクト
ルに従って、当該対象探索単位に対応する探索範囲を設
定する。
【0068】請求項6記載のアドレス変換回路は、i、
j、kをそれぞれ自然数とし、 p=2s-i×(2i−k) q=2t-j×(2j+1) 2i−k≦2j×k−1 なる関係が成り立つとき、前記画像データを、2s-i
素×2t-j画素からなるブロックに分割して得られる
(2i-k)×(2j+1)個のブロックと、前記画像メ
モリを、第1の方向に2i等分し、第2の方向に2j等分
して得られるブロックとに関して、前記画像データのう
ち、第2の方向のアドレスが2t以上である2i−k個の
ブロックのアドレスを、画像メモリ上の第2の方向のア
ドレスが2tよりも小さく第1の方向のアドレスがpよ
りも大きいブロックのアドレスに変換する。
【0069】請求項7記載のアドレス変換回路は、請求
項6記載のアドレス変換回路は、i=jである場合に、画
像データの第1の方向のsビットのアドレスS[(s-1):
0]、第2の方向の(t+1)ビットのアドレスT[t:0]を生成
するアドレス生成手段と、選択信号と第1入力と第2入
力とが入力され、選択信号が「0」のときは第1入力を
選択し、選択信号が「1」のときは第2入力を選択する
第1選択手段と、選択信号と、第3入力と第4入力とを
入力し、選択信号が「0」のときは第3入力を選択し、
選択信号が「1」のときは第4入力を選択する第2選択
手段と、前記第1選択手段に、生成されたT[t]を選択信
号とし、S[(s-1):(s-i)]を第1入力とし、T[(t-1):(t-
j)]の各ビットの反転値又はjビットの「1」を第2入力
として入力する第1入力手段と、前記第2選択手段に、
生成されたT[t]を選択信号とし、T[(t-1):(t-j)]を第3
入力とし、S[(s-1):(s-i)]を第4入力として入力する第
2入力手段と、前記第1選択手段によって選択された方
を変換アドレスSt[(s-1):(s-i)]として出力する第1ア
ドレス出力手段と、前記第2選択手段によって選択され
た方を変換アドレスTt[(t-1):(t-j)]として出力する第
2アドレス出力手段とを備える。
【0070】請求項8記載のアドレス変換回路は、請求
項6記載のアドレス変換回路は、i>jである場合に、画
像データの第1の方向のsビットのアドレスS[(s-1):
0]、第2の方向の(t+1)ビットのアドレスT[t:0]を生成
するアドレス生成手段と、選択信号と第1入力と第2入
力とが入力され、選択信号が「0」のときは第1入力を
選択し、選択信号が「1」のときは第2入力を選択する
第1選択手段と、選択信号と、第3入力と第4入力とを
入力し、選択信号が「0」のときは第3入力を選択し、
選択信号が「1」のときは第4入力を選択する第2選択
手段と、選択信号と、第5入力と第6入力とを入力し、
選択信号が「0」のときは第5入力を選択し、選択信号
が「1」のときは第6入力を選択する第3選択手段と、
前記第1選択手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、
T[(t-1):(t-j)]を第1入力とし、S[(s-i+j-1):(s-i)]を
第2入力として入力する第1入力手段と、前記第2選択
手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、S[(s-j-1):(s
-i)]を第3入力とし、S[(s-1):(s-i+j)]の各ビットの反
転値を第4入力として入力する第2入力手段と前記第3
選択手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、S[(s-1):
(s-j)]を第5入力とし、T[(t-1):(t-j)]の各ビットの反
転値を第6入力として入力する第2入力手段と、前記第
1選択手段によって選択された方を変換アドレスTt[(t-
1):(t-j)]として出力する第1アドレス出力手段と、前
記第2選択手段によって選択された方を変換アドレスSt
[(s-j-1):(s-i)]として出力する第2アドレス出力手段
と前記第3選択手段によって選択された方を変換アドレ
スSt[(s-1):(s-j)]として出力する第3アドレス出力手
段とを備える。
【0071】
【作用】請求項1記載の画像メモリ装置において、書き
込みアドレス生成手段は、画像メモリ内に書き込むべき
画像データに対して、1組のXアドレスとYアドレスと
からなる書き込みアドレスを生成する。画像データ書き
込み手段は、生成された書き込みアドレスが同一Yアド
レスで、Xアドレスが連続した画像データを、Xアドレ
スの前記1連続長毎に、前記2つの記憶領域に交互に書
き込み、同一Xアドレスを有する画像データのYアドレ
スが1異なる毎に、2つの記憶領域に交互に書き込む。
区間特定手段は、指定された矩形領域に対して、同一Y
アドレスを有する前記矩形領域内の画像データを含む奇
数個連続した前記連続長からなる最小の区間を、画像デ
ータのYアドレスが1異なる毎に特定する。区間読み出
し手段は、前記2つの記憶領域から交互に、特定された
区間を読み出す。
【0072】従って、請求項1記載の画像メモリ装置
は、簡単な制御で、簡単な構成により、所望の矩形領域
内の画像データを、その矩形領域の画像データ中の位置
や、矩形領域の大きさにかかわらず、一定の所要時間
で、効率よく、連続して読み出すことができる。請求項
2記載の画像メモリ装置において、請求項1記載の画像
メモリ装置では、前記2つの記憶領域は、ダイナミック
RAMより構成された独立してアクセスされる2つのバ
ンクであって、さらに、バンク選択手段は、生成された
書き込みアドレスまたは読み出しアドレスのうち、2の
N(Nは自然数)乗が前記連続長となるXアドレスの下
位から第N番目のビットと、Yアドレスの最下位ビット
との排他的論理和に応じてバンクを選択する。前記画像
データ書き込み手段において、バンク書き込み手段は、
選択されたバンクに1連続長の画像データを書き込む。
前記区間特定手段において、読み出しアドレス生成手段
は、特定された区間に対して、1組のXアドレスとYア
ドレスとからなる読み出しアドレスを生成する。前記区
間読み出し手段は、前記バンク選択手段によって選択さ
れたバンクから1連続長の画像データを読み出す。
【0073】従って、請求項2記載の画像メモリ装置
は、前記2つの記憶領域として、ダイナミックRAMよ
り構成された独立してアクセスされる2つのバンクを用
いることにより、上記効果を得ることができる。請求項
3記載の画像メモリ装置において、FIFOメモリは、
静止画像を表す外部から入力された画像データのうち、
所定量を一時滞留する。データメモリは、FIFOメモ
リより大きい記憶容量を有する。転送手段は、前記静止
画像内の所定の矩形領域内の画像を表し、データメモリ
中にない画像データは、FIFOメモリから読み出して
出力するとともに、FIFOメモリから読み出した画像
データをデータメモリに書き込む。読み出し手段は、前
記静止画像内の所定の矩形領域内の画像を表し、データ
メモリ中にある画像データは、データメモリから読み出
して出力する。
【0074】従って、請求項3記載の画像メモリ装置で
は、データメモリは、少なくとも静止画像一つ分の画像
データを書き込むだけの記憶領域を有していれば、転送
手段と読み出し手段とによって、1つの静止画像を表す
画像データが出力される間に、当該静止画像を表す全画
像データをデータメモリに書き込むことができる。請求
項4記載の動きベクトル検出回路において、FIFOメ
モリは、外部から入力された所定量の参照画像を一時滞
留する。参照画像メモリは、参照画像を蓄積し、少なく
とも1つ分の参照画像を保持する。探索範囲設定手段
は、着目画像中で動きベクトル検出の対象となる対象探
索単位を隣接するブロックに順次シフトしながら、参照
画像中で各対象探索単位と相対的に一定の位置にある一
定の大きさを有する矩形領域の探索範囲を設定する。探
索範囲メモリは、対象探索単位に対応して設定された探
索範囲を保持する。第1参照画像書き込み手段は、設定
された探索範囲内の領域であって、同一参照画像中で新
たに探索範囲内に含まれる領域の参照画像を、FIFO
メモリから読み出して参照画像メモリと探索範囲メモリ
とに書き込む。第2参照画像書き込み手段は、設定され
た探索範囲内の領域であって、同一参照画像中ですでに
探索範囲としてFIFOメモリから読み出された領域の
参照画像を、参照画像メモリから読み出して探索範囲メ
モリに書き込む。動きベクトル検出手段は、探索範囲メ
モリ内に保持されている探索範囲内で、対象探索単位と
の差分が最も小さくなる等大の参照画像を探索し、探索
の結果得られた参照画像を指し示す動きベクトルを検出
する。
【0075】従って、請求項4記載の動きベクトル検出
回路は、従来の動きベクトル検出回路のように、書き込
み用と読み出し用との2つのバッファを備える必要がな
く、このような従来の構成と比較して、2つのバッファ
にアドレスおよび書き込み/読み出し制御信号を切り換
えるためのセレクタなどの分だけ、回路規模を縮小する
ことができる。また、参照画像メモリに大きな記憶容量
を必要とせず、時間的に連続した2つの画像の一方を着
目画像とし、他方を参照画像とする場合に、第1参照画
像書き込み手段と第2参照画像書き込み手段とによっ
て、着目画像内の最後の探索単位に対応する探索範囲が
探索範囲メモリ内に書き込まれるまでの間に、当該参照
画像の参照画像メモリへの書き込みを完了することがで
きる。
【0076】請求項5記載の動きベクトル検出回路にお
いて、請求項4記載の動きベクトル検出回路では、第1
書き込み制御手段は、同一画像を参照画像とする、時間
的に連続した第1着目画像と第2着目画像とのうち、第
1着目画像の動きベクトルがすでに検出されており、新
たに第2着目画像の動きベクトルを検出する場合には、
前記第1参照画像書き込み手段を停止する。前記探索範
囲設定手段は、第2着目画像内の各対象探索単位につい
て、前記対象探索単位と第1着目画像内で同一位置にあ
るブロックに対してすでに検出されている動きベクトル
に従って、当該対象探索単位に対応する探索範囲を設定
する。
【0077】従って、請求項5記載の動きベクトル検出
回路は、参照画像メモリにすでに書き込まれている参照
画像を用いて、すでに検出されている動きベクトルに従
ってその参照画像内に探索範囲を設定し、当該探索範囲
を探索することによって、簡単な構成で、簡単な制御に
より、精度の高い動きベクトルを検出することができ
る。
【0078】請求項6記載のアドレス変換回路におい
て、i、j、kをそれぞれ自然数とし、 p=2s-i×(2i−k) q=2t-j×(2j+1) 2i−k≦2j×k−1 なる関係が成り立つとき、前記画像データを、2s-i
素×2t-j画素からなるブロックに分割して得られる
(2i-k)×(2j+1)個のブロックと、前記画像メ
モリを、第1の方向に2i等分し、第2の方向に2j等分
して得られるブロックとに関して、前記画像データのう
ち、第2の方向のアドレスが2t以上である2i−k個の
ブロックのアドレスを、画像メモリ上の第2の方向のア
ドレスが2tよりも小さく第1の方向のアドレスがpよ
りも大きいブロックのアドレスに変換する。
【0079】従って、請求項6記載のアドレス変換回路
は、p画素×q画素の解像度を有する全画像データを、
s画素×2t画素の画像メモリ内の記憶領域に配置する
ことができ、画像メモリ内の記憶領域を効率よく利用す
ることができる。請求項7記載のアドレス変換回路にお
いて、請求項6記載のアドレス変換回路は、i=jである
場合に、画像データの第1の方向のsビットのアドレスS
[(s-1):0]、第2の方向の(t+1)ビットのアドレスT[t:0]
を生成するアドレス生成手段と、選択信号と第1入力と
第2入力とが入力され、選択信号が「0」のときは第1
入力を選択し、選択信号が「1」のときは第2入力を選
択する第1選択手段と、選択信号と、第3入力と第4入
力とを入力し、選択信号が「0」のときは第3入力を選
択し、選択信号が「1」のときは第4入力を選択する第
2選択手段と、前記第1選択手段に、生成されたT[t]を
選択信号とし、S[(s-1):(s-i)]を第1入力とし、T[(t-
1):(t-j)]の各ビットの反転値又はjビットの「1」を第
2入力として入力する第1入力手段と、前記第2選択手
段に、生成されたT[t]を選択信号とし、T[(t-1):(t-j)]
を第3入力とし、S[(s-1):(s-i)]を第4入力として入力
する第2入力手段と、前記第1選択手段によって選択さ
れた方を変換アドレスS\st\s[(s-1):(s-i)]として出力
する第1アドレス出力手段と、前記第2選択手段によっ
て選択された方を変換アドレスT\st\s[(t-1):(t-j)]と
して出力する第2アドレス出力手段とを備える。
【0080】従って、請求項7記載のアドレス変換回路
は、テーブルを参照する場合と比較して、簡単な構成
で、より高速にアドレス変換を行うことができ、第2の
方向に画像メモリの記憶領域よりアドレスが大きくなる
部分の画像データを含んだ領域を第1の方向に分割し、
分割して得られたブロックを、第1の方向のアドレスの
順に、画像メモリ内で使用されていない領域の第2の方
向に配置することができる。
【0081】請求項8記載のアドレス変換回路におい
て、請求項6記載のアドレス変換回路は、i>jである場
合に、画像データの第1の方向のsビットのアドレスS
[(s-1):0]、第2の方向の(t+1)ビットのアドレスT[t:0]
を生成するアドレス生成手段と、選択信号と第1入力と
第2入力とが入力され、選択信号が「0」のときは第1
入力を選択し、選択信号が「1」のときは第2入力を選
択する第1選択手段と、選択信号と、第3入力と第4入
力とを入力し、選択信号が「0」のときは第3入力を選
択し、選択信号が「1」のときは第4入力を選択する第
2選択手段と、選択信号と、第5入力と第6入力とを入
力し、選択信号が「0」のときは第5入力を選択し、選
択信号が「1」のときは第6入力を選択する第3選択手
段と、前記第1選択手段に、生成されたT[t]を選択信号
とし、T[(t-1):(t-j)]を第1入力とし、S[(s-i+j-1):(s
-i)]を第2入力として入力する第1入力手段と、前記第
2選択手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、S[(s-j
-1):(s-i)]を第3入力とし、S[(s-1):(s-i+j)]の各ビッ
トの反転値を第4入力として入力する第2入力手段と前
記第3選択手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、S
[(s-1):(s-j)]を第5入力とし、T[(t-1):(t-j)]の各ビ
ットの反転値を第6入力として入力する第2入力手段
と、前記第1選択手段によって選択された方を変換アド
レスTt[(t-1):(t-j)]として出力する第1アドレス出力
手段と、前記第2選択手段によって選択された方を変換
アドレスSt[(s-j-1):(s-i)]として出力する第2アドレ
ス出力手段と前記第3選択手段によって選択された方を
変換アドレスSt[(s-1):(s-j)]として出力する第3アド
レス出力手段とを備える。
【0082】従って、請求項8記載のアドレス変換回路
は、テーブルを参照する場合と比較して、簡単な構成
で、より高速にアドレス変換を行うことができ、第2の
方向に画像メモリの記憶領域よりアドレスが大きくなる
部分の画像データを含んだ領域を第1の方向に分割し、
分割して得られたブロックの第1の方向のアドレスの順
に、画像メモリ内の記憶領域の第1の方向のアドレスが
大きい方から、第2の方向に順次、配置することができ
る。
【0083】
【実施例】
(実施例1)以下では、本実施例の参照画像メモリおよ
び動きベクトル検出回路について、図2〜図1を用いて
説明する。また、以下では、テレスコピック探索によっ
てフレームごとに動きベクトルを検出するものとする。
【0084】図1は、本発明の第1実施例である動きベ
クトル検出回路160の一部構成を示すブロック図であ
る。図1には、図30の参照画像メモリ79および動き
ベクトル探索ユニット59に対応する構成部分を示して
いる。動きベクトル検出回路160は、参照画像メモリ
161および動きベクトル探索ユニット162を備え
る。参照画像メモリ161は、FIFOメモリ168、
3ステートバッファ170およびフレームメモリ169
を備える。また、動きベクトル探索ユニット162は、
ローカルメモリ164、メモリ制御部165、アドレス
生成部166およびキャッシュメモリ167を備える。
【0085】動きベクトル探索ユニット162は、キャ
ッシュメモリ167内に読み込まれた参照画像の探索範
囲内を探索し、ローカルメモリ164に入力された着目
画像中の探索単位に対して最も相関性の高い画像を指し
示す動きベクトルを検出して図示しない画像符号化部に
出力する。フレームリオーダリング部163は、従来の
フレームリオーダリング部51と同様、前処理を施され
た入力ビデオデータとして、一定時間間隔で入力された
数フレームの画像データを蓄えるとともに、符号化対象
画像データをローカルメモリ164および図示しない画
像符号化部に供給する。また、フレームリオーダリング
部163は、蓄えた参照画像データを、FIFO書き込
み信号とともにFIFOメモリ168に供給する。
【0086】ローカルメモリ164は、着目画像内の少
なくとも1探索単位に相当する符号化対象画像データを
保持する。メモリ制御部165は、フレームメモリ16
9への読み出し制御信号および書き込み制御信号を生成
する。また、メモリ制御部165は、キャッシュメモリ
167およびフレームメモリ169内の参照画像データ
を更新するタイミングで、FIFOメモリ168の読み
出し信号を生成し、3ステートバッファ170を開い
て、メモリデータバス上に参照画像データを送出する。
これにより、メモリデータバス上に送出された参照画像
データが、フレームメモリ169とキャッシュメモリ1
67とに供給される。これと同時に、メモリ制御部16
5は、フレームメモリ169に書き込み制御信号を出力
し、メモリデータバス上の参照画像データをフレームメ
モリ169内に書き込む。
【0087】アドレス生成部166は、フレームメモリ
169のメモリアドレスを生成する。キャッシュメモリ
167は、ローカルメモリ164に入力された着目画像
内の各探索単位に対応する探索範囲の参照画像データを
保持する。FIFOメモリ168は、ローカルメモリ1
64に入力された探索単位について、フレームリオーダ
リング部163から探索範囲分の矩形領域として読み出
された参照画像であって、キャッシュメモリ167およ
びフレームメモリ169を更新するための参照画像デー
タを保持する。FIFOメモリ168が保持する参照画
像のデータ量は、矩形領域の大きさで2探索単位程度で
よい。FIFOメモリ168は、1フレーム時間で1フ
レーム分の参照画像を更新するので、その書き込みレー
トは高だかビデオレートである。
【0088】フレームメモリ169は、1フレーム分の
参照画像データを保持する。ローカルメモリ164に入
力された探索単位について、まだフレームメモリ169
に格納されていない参照画像データは、FIFOメモリ
168から読み出され、フレームメモリ169に書き込
まれる。3ステートバッファ170は、メモリ制御部1
65からの制御信号に従って動作するゲート回路であ
り、FIFOメモリ168から参照画像データが読み出
される際にはバッファ動作をして、FIFOメモリ16
8から読み出された参照画像データをメモリデータバス
に送出する。また、フレームメモリ169から参照画像
データが読み出される際にはハイインピーダンス状態と
なり、FIFOメモリ168からメモリデータバスへの
画像データの送出を遮断する。
【0089】図1に示した参照画像メモリ161を、図
30に示したダブルバッファを備えた参照画像メモリ7
9と比較すると、更新する参照画像データを蓄えるため
のFIFOメモリ168が必要になるが、フレームメモ
リ169に必要なメモリ容量は半分になる。また、図3
0におけるバッファメモリ73およびバッファメモリ7
4の参照画像データを更新するための書き込みアドレス
生成回路や、書き込みのメモリ制御回路が不要になるの
で、フレームリオーダリング部163の構成を簡素化す
ることができる。さらに、フレームリオーダリング部1
63は、キャッシュメモリ167との間にFIFOメモ
リ168を介しているので、キャッシュメモリ167の
更新タイミングに厳密な同期をとる必要がなく、また、
FIFOメモリ168への参照画像の更新レートは、ビ
デオレート程度であるので、従来のフレームリオーダリ
ング部51と同程度の動作速度で参照画像データの転送
を行えばよい。このため、フレームリオーダリング部1
63は、参照画像の更新データの矩形領域を読み出す手
段を付加する必要があるが、特別な高速化は不要であ
り、従来のフレームリオーダリング部51と同様の構成
で実現することができる。動きベクトル検出回路160
は、データセレクタ70、アドレスセレクタ71、制御
信号セレクタ72などが不要になるので、動きベクトル
検出回路160の構成を簡素化することができる。
【0090】図2は、動きベクトル検出回路160に入
力される符号化対象画像データ、参照画像データおよび
オフセットベクトルを時系列で示す説明図である。図2
において、「I0」はピクチャ構造がIピクチャである
0番目のフレームを示し、「B1」はピクチャ構造がB
ピクチャである1番目のフレームを示し、「P3」はピ
クチャ構造がPピクチャである3番目のフレームを示
す。また、Bピクチャとは、時間的に前のフレームを参
照画像として順方向動き補償が行われるとともに、時間
的に後のフレームを参照画像として逆方向動き補償が行
われる双方向フレーム間予測符号化画像をいう。このB
ピクチャは参照画像とされることがなく、Iピクチャま
たはPピクチャが参照画像として用いられる。
【0091】図2において、着目画像B1は、参照画像
をI0としてフレーム間距離1の順方向動きベクトルを
検出するため、着目画像B1内の探索単位に対する参照
画像I0内の探索範囲のオフセットベクトルは0であ
る。また、着目画像をB2としたときには、参照画像I
0までのフレーム間距離は2であるので、参照画像をI
0とする着目画像B1の順方向動きベクトルから、参照
画像I0内の探索範囲のオフセットベクトルを生成して
順方向動きベクトルを検出する。
【0092】さらに、着目画像P3は、参照画像I0ま
でのフレーム間距離が3であるので、参照画像をI0と
し着目画像をB2としたときの動きベクトルから、オフ
セットベクトルを生成して順方向動きベクトルを検出す
る。同様に、着目画像B4は、参照画像P3までのフレ
ーム間距離1の動きベクトルを検出するため、オフセッ
トベクトルは0である。着目画像B5は参照画像P3ま
でのフレーム間距離が2であるので、参照画像をP3と
する着目画像B4の動きベクトルからオフセットベクト
ルを生成して動きベクトルを検出する。
【0093】さらに着目画像P6は参照画像P3までの
フレーム間距離が3であるので、参照画像をP3とする
着目画像B5の動きベクトルからオフセットベクトルを
生成して動きベクトルを検出する。このようにテレスコ
ピック探索であってもフレーム間距離が1であるときは
オフセットベクトルは0であり、隣り合う探索単位の探
索範囲は図27(a)で示したように規則的に大きく重
なり合う。
【0094】図3は、水平方向と、さらに垂直方向とに
隣り合う探索単位に対応して、共通する探索範囲を示す
説明図である。例えば、図3(a)に示す1つの探索単
位MB4の探索範囲において、着目画像中で探索単位M
B4と水平方向に隣り合う探索単位MB3の探索範囲
と、着目画像中で探索単位MB4と垂直方向に隣り合う
探索単位MB2の探索範囲とに共通しない領域は、斜線
で示す右下の領域である。
【0095】この特徴を利用すると、あらかじめフレー
ムメモリ169の参照画像データを更新しておかなくて
も、図3(b)に示すように、すでに動きベクトル検出
を完了した探索単位の探索範囲と共通する探索範囲につ
いてはフレームメモリ169から参照画像データを読み
出し、当該探索単位に対して参照画像データがフレーム
メモリ169内に保持されていない探索範囲について
は、新たに、フレームメモリ169への書き込みをおこ
なって参照画像データを更新するとともに、キャッシュ
メモリ167への参照画像データの入力を行うことがで
きる。すなわち、図3(a)に示す探索範囲について、
探索単位MB2と探索単位MB3とは、すでに動きベク
トル検出を終えた探索単位であり、その参照画像データ
は探索単位MB4の動きベクトル検出の際にはすでに、
フレームメモリ169内に書き込まれている。従って、
探索単位MB4の動きベクトル検出においては、探索単
位MB2および探索単位MB3の探索範囲と共通する領
域内の参照画像データは、フレームメモリ169からキ
ャッシュメモリ167に読み出される。探索単位MB4
以前の探索単位について、まだ動きベクトル検出が行わ
れていない領域の参照画像データは、フレームメモリ1
69内に新たに書き込まれると同時に、キャッシュメモ
リ167に書き込まれる。
【0096】このようにして、例えば、参照画像I0に
対するフレーム間距離1の着目画像B1について、すべ
ての動きベクトルが検出される時点では、フレームメモ
リ169内に、参照画像I0の1フレーム分すべての参
照画像データが書き込まれていることになる。これによ
り、参照画像をI0とするフレーム間距離2の着目画像
B2について動きベクトルが検出される際には、参照画
像I0の参照画像データは、すべてフレームメモリ16
9内に保持されている。従って、前記テレスコピック探
索により、着目画像B2内の各探索単位に対して、参照
画像I0中のどの位置に探索範囲が設定されたとして
も、その探索範囲の参照画像データをフレームメモリ1
69からキャッシュメモリ167に読み出すことができ
る。
【0097】なお、本実施例においては、動きベクトル
検出回路160がテレスコピック探索によってフレーム
ごとに動きベクトルを検出する場合について説明した
が、図30に示した参照画像メモリ79と同様、フレー
ムメモリ169をフィールドメモリとし、トップフィー
ルドとボトムフィールドとのそれぞれに、キャッシュメ
モリとフィールドメモリとを備え、テレスコピック探索
によってフィールドごとに動きベクトルを検出するよう
構成してもよい。 (実施例2)図4は、本発明の第2実施例である動きベ
クトル検出回路120の一部構成を示すブロック図であ
る。図4において、a、b、cを0または正の整数と
し、画像データの走査線方向の画素毎に定められるアド
レスをXアドレス、走査線に垂直方向の画素毎に定めら
れるアドレスをYアドレスすると、X[a:b]は第a
ビットから第bビットまでの(a−b+1)ビットの2
値数で表されているXアドレスを示し、Y[c]は2値
数で表されているYアドレスの第cビットの値を示す。
【0098】なお、図4に示すローカルメモリ164
は、図1に示した動きベクトル検出回路160の説明に
おいて、すでに説明しているので、同一参照符号を付
し、説明を省略する。また、図4に示すフィールドメモ
リ121、動きベクトル探索ユニット122、メモリ制
御部123、アドレス生成回路126およびキャッシュ
メモリ128は、図1に示したフレームメモリ169、
動きベクトル探索ユニット162、メモリ制御部16
5、アドレス生成部166およびキャッシュメモリ16
7に対応している。
【0099】動きベクトル検出回路120は、フィール
ドメモリ121および動きベクトル探索ユニット122
を備える。動きベクトル探索ユニット122は、さら
に、メモリ制御部123、アドレス生成回路126、キ
ャッシュメモリ書き込み制御回路127およびキャッシ
ュメモリ128を備える。メモリ制御部123は、バン
クセレクト回路125およびアドレスマルチプレクサ/
DRAM制御回路124を備える。
【0100】フィールドメモリ121は、例えば、日立
製作所製 HM5241605シリーズなどの市販され
ている1チップの同期型DRAMによって実現される。
前記HM5241605シリーズは、1ワードを16ビ
ットとし、131072ワードの記憶容量を有する2つ
のメモリバンク(バンク0およびバンク1)を内蔵し
た、データ入出力幅16ビット(2画素)、総記憶容量
4Mビットの同期型DRAMである。なお、本実施例で
は、フィールドメモリ121に対して一回のアクセスで
読み書きできるデータ量を「ワード」とする。また、同
期型DRAMは、外部から入力されるシステムクロック
に同期して動作し、入力ピンの組み合わせによって与え
られるコマンドに従って機能するという特徴がある。前
記コマンドについては、図5〜図7を用いて後述する。
【0101】なお、動きベクトル検出回路120は、ト
ップフィールドとボトムフィールドとのそれぞれについ
て前記同期型DRAMからなるフィールドメモリ121
を備えるよう構成してもよい。また、フィールドメモリ
121を構成する同期型DRAMは、単なる画像メモリ
であるので、必ずしもフィールドを書き込む必要はな
い。従って、フレーム間の動きベクトル検出のみを行う
場合には、1つの前記フィールドメモリ121をフレー
ムメモリとして備えるよう構成してもよい。
【0102】アドレスマルチプレクサ/DRAM制御回
路124は、9ビットのYアドレスをロウアドレスと
し、Xアドレスの第9ビットから第4ビットまでの6ビ
ットのさらに下位2ビットに2進数で「00」を付加し
た8ビットをカラムアドレスとして、バンクセレクト回
路125の生成するバンクセレクト信号と多重化してD
RAMアドレスを生成する。また、アドレスマルチプレ
クサ/DRAM制御回路124は、DRAMの制御信号
を生成してフィールドメモリ121に出力する。
【0103】バンクセレクト回路125は、Xアドレス
の第3ビットとYアドレスの第0ビットとの排他的論理
和(EXOR)を取り、バンクセレクト信号を生成す
る。これにより、1024画素×512画素の1フィー
ルドの参照画像データに対して、アドレス生成回路12
6によって生成されるアドレス領域が、8(画素)×1
(画素)の矩形領域に区分され、バンク0とバンク1と
に市松状に配分される。ここでは、参照画像中の水平方
向の8画素を各バンクの1ページモードサイクルとし、
水平方向の同一位置で垂直方向に隣接する画素は、相互
に異なるバンクに配分する。なお、ページモードサイク
ルとは、その長さが同期型DRAM内のレジスタに「バ
ースト長」として設定されるもので、一回のコマンドの
発行に対して実行される連続した画像データの読み出
し、あるいは、書き込み動作をいう。前記ページモード
サイクルにおいては、1つのバンクに対して、同一ロウ
アドレスで、前記バースト長の画像データが連続して読
み出され、あるいは、書き込まれる。また、ここでは、
各バンクのページモードサイクルの大きさを、8画素の
画像データが連続して読み出される時間として説明する
が、各バンクのページモードサイクルの大きさは、読み
出される矩形領域の大きさに応じて、2のn乗(nは正
の整数)で適当な大きさに定められればよく、8画素×
1画素に限定されない。一般に、各バンクのページモー
ドサイクルの大きさを2のn乗とするときには、バンク
セレクト回路125にXアドレスの第nビットとYアド
レスの第0ビットとを入力すればよい。
【0104】アドレス生成回路126は、フィールドメ
モリ121のメモリアドレスとして、10ビットのXア
ドレスおよび9ビットのYアドレスを生成する。キャッ
シュメモリ書き込み制御回路127は、アドレス生成回
路126が生成したXアドレスの第2ビットから第0ビ
ットまでを入力し、フィールドメモリ121から読み出
されてくる参照画像データのうち、読み出しグループに
対するオフセットから必要なデータを判別するととも
に、読み出された参照画像データの配列を修正してキャ
ッシュメモリ128に書き込む。
【0105】図5は、フィールドメモリ121のバンク
0およびバンク1への画像データのページ配分と、それ
に対応する読み出し動作を示すタイミング図である。図
5の上段は、同期型DRAM全体から見て、入力される
コマンドとそれに応じて読み出される画像データとを示
す。同図中段には、同期型DRAMに入力されコマンド
のうち、バンク0を指定したコマンドとそれに応じた出
力とを示し、同図下段には、バンク1を指定したコマン
ドとそれに応じた出力とを示す。
【0106】なお、図5と、後に示す図7、図11、図
13、図15および図17とに示されている「act」、
「read」、「pre」および「rda」は、それぞれ、同期型
DRAMの機能を指定するためのコマンドである。それ
ぞれ、「act」はコマンドACT(row address strobe
and bank act)、「read」はコマンドREAD(column
address strobe and read command)、「pre」はコマ
ンドPRE(precharge select bank)、「rda」はコマ
ンドRDA(read with auto precharge)を示す。コマ
ンドACTによって、ロウアドレスが指定されるととも
に、バンク0およびバンク1のうち指定されたバンクが
活性化される。コマンドREADによって、読み出し動
作、すなわち、ページモードが開始され、このときのカ
ラムアドレスで指定された格納位置から、画像データが
連続的に読み出される。コマンドPREによって、指定
されたバンクが非活性化される。すなわち、これによ
り、読み出しによって活性化された状態にあるバンク
が、次の読み出しのために非活性化される。また、コマ
ンドRDAによって、指定されたバンクに対し、コマン
ドREADに続いて自動的にコマンドPREが実行され
る。
【0107】なお、以下では、同期型DRAMを40M
Hz程度の動作周波数で動作させるために、ACT→R
EAD間の遅延時間、すなわち、コマンドACTとコマ
ンドREADとの間の時間間隔を2クロックに、PRE
→ACT間の遅延時間、すなわち、コマンドPREとコ
マンドACTとの間の時間間隔を2クロックに、また、
CASレイテンシー(Latency)、すなわち、コマンド
READが発行されてから、それに対応するデータが出
力されるまでの遅延時間を2クロックに初期設定する。
このため、図5に示す場合では、前記同期型DRAMの
ページモードサイクル長を4クロックに設定する。なぜ
ならば、RASを再立ち上げるには、読み出しによって
活性化されたバンクを非活性の状態に戻し、さらに、ロ
ウアドレスを指定し、再度そのバンクを活性化しなけれ
ばならないからである。これに要する時間は、PRE→
ACT→READの4クロックであるので、ページモー
ドのサイクル長を4クロック以上とすることにより、イ
ンターリーブによって一方のバンクを読み出している間
に、他方のバンクのRASサイクルの再起動を完了する
ことができる。図5の上段に示すように、これによっ
て、同期型DRAMからは、RAS再立ち上げによる待
ち時間を生じることなく、バンク0とバンク1とから連
続して画像データが読み出されることが判る。
【0108】また、この場合、1クロックで1ワードの
画像データが読み出されるので、ページモードのサイク
ル長は、最低4ワード必要である。また、160M画素
/秒の転送レートを実現するためには2画素並列に読み
出す必要があることから、ページモードサイクル長は最
低8画素となる。以下では、ページモードサイクル長を
8画素として説明する。
【0109】図6は、フィールドメモリ121から水平
方向に連続して読み出すべき16画素の画像データと、
それに対応して読み出される読み出しグループとの関係
を示す説明図である。図6において、1フィールドの画
像データは、水平方向8画素×垂直方向1画素の領域ご
とに市松状に異なるバンクにページ配分されている。図
6に示すように、水平方向のどの位置から連続する16
画素の画像データも、当該16画素の画像データの先頭
画素に対して0画素〜7画素のオフセットをもって選ば
れた、水平方向に連続した3ページモードサイクル24
画素の画像データからなる読み出しグループの中に含ま
れる。すなわち、任意のX方向16画素の領域を読み出
すためには、3回のページモードサイクルからなる24
画素の読み出しグループ(例えば、読み出しグループ
A、または、読み出しグループB)を読み出し、そこか
ら所望の16画素を取り出せば良い。このように水平方
向に連続した3ページモードサイクルの読み出しグルー
プを読み出す場合には、ページモードサイクルの切り換
えに際して、図6に示すように、バンク0→バンク1→
バンク0の順、あるいは、バンク1→バンク0→バンク
1の順にインターリーブすることができ、水平方向のど
の位置から連続する16画素に対しても、4クロック×
3ページモードサイクル=12クロックで読み出しを完
了することができる。
【0110】図7は、16画素×2画素の矩形領域を、
図6に示した読み出しグループを単位として読み出す場
合のタイミング図である。16画素×2画素の矩形領域
を読み出す場合には、前記矩形領域内の第0列にある1
6画素に対して、3ページモードサイクルの読み出しグ
ループをすべて読み出し、第1列にある16画素に対し
ても同様に、対応する読み出しグループをすべて読み出
す。図6に示したように、水平方向のページモードサイ
クル切り換えに際して、一方のバンクから他方のバンク
にインターリーブすることができるとともに、第0列目
の読み出しグループの読み出しを完了し、第1列目の読
み出しグループの読み出しを開始する際にも、一方のバ
ンクから他方のバンクにインターリーブすることができ
る。従って、図7に示すように、このように矩形領域の
読み出しを行うことにより、第0列の読み出しグループ
の読み出し開始から、第1列の読み出しグループの最後
のデータまで、24クロックで読み出しを完了すること
ができる。従って、フィールドメモリ121から16画
素×N(Nは自然数)画素の矩形領域の画像データを、
バンクセレクト回路125によって読み出すとすると、
前記矩形領域がフレーム内のどの位置にある場合であっ
ても、矩形領域内のすべての画像データの読み出しを1
2Nクロックで完了することができる。
【0111】図8は、フィールドメモリ121のバンク
セレクト回路の構成と、その画像データ書き込み時のペ
ージ配分動作を示す説明図である。図8(a)は、バン
クセレクト回路に入力される画像データのX、Yアドレ
スと、それに対応して出力されるバンクセレクト信号と
の関係を示す。図8(b)は、Xアドレスの第3ビット
をそのままバンクセレクト信号とした場合における画像
データのアドレスとバンクセレクト信号との関係を示
す。
【0112】X方向にページモードサイクル長(8画
素)ごとの画像データを、順次、異なるバンクに格納す
るためには、図8(b)に示すように、画像データのX
アドレスの第3ビットをそのままバンクセレクト信号と
してバンクを選択すればよい。この場合、図8(b)の
右側に示すように、Yアドレスが同一の画像データは同
一のバンクに格納される。
【0113】また、上下に隣接する画素を異なるバンク
に格納するためには、さらに、Yアドレスの第0ビット
に応じてバンクを選択する必要がある。従って、図8
(a)に示すように、Xアドレスの第3ビットとYアド
レスの第0ビットとの排他的論理和をとれば、垂直方向
に偶数番目の列上の画像データの最初の8画素はバンク
0に、次の8画素はバンク1に格納され、以後、8画素
ごとに、バンク0とバンク1とに交互に格納される。ま
た奇数番目の列上の画像データは、最初の8画素はバン
ク1に、次の8画素はバンク0に格納され、以後、8画
素ごとに、バンク1とバンク0とに交互に格納される。
【0114】図9は、フィールドメモリ121から水平
方向に連続して読み出すべき32画素の画像データと、
それに対応して読み出される読み出しグループとの関係
を示す説明図である。図9において、フィールドメモリ
121内の1フィールドの画像データは、水平方向8画
素×垂直方向1画素の領域ごとに市松状に異なるバンク
にページ配分されている。図9(a)に示すように、水
平方向のどの位置から連続する32画素の画像データ
も、当該32画素の画像データの先頭画素に対して0画
素〜7画素のオフセットをもって選ばれた、水平方向に
連続した5ページモードサイクル40画素の画像データ
からなる読み出しグループの中に含まれる。すなわち、
図6と同様に、任意のX方向32画素の領域を読み出す
ためには、5回のページモードサイクルで40画素の読
み出しグループ(例えば、読み出しグループC、また
は、読み出しグループD)を読み出し、そこから所望の
32画素を取り出せば良い。
【0115】このように、任意のX方向32画素の領域
の読み出しに、5回のページモードサイクルで40画素
の読み出しグループを読み出して、そこから所望の32
画素を取り出すことにより、水平方向にも垂直方向に
も、ページモードサイクルの切り換えに際して、常に、
バンク0とバンク1とにインターリーブすることがで
き、常に、4クロック×5ページモードサイクル=20
クロックで読み出しを完了することができる。従って、
このようにして、32画素×N画素の矩形領域内の画像
データを読み出す場合には、常に、20Nクロックで読
み出しを完了することができる。
【0116】図9(b)は、水平方向8画素×垂直方向
1画素の領域ごとに市松状に異なるバンクにページ配分
されたフィールド内で、水平方向に連続して読み出すべ
き48画素の画像データと、それに対応して読み出され
る読み出しグループとの関係を示す。図9(b)に示す
ように、水平方向のどの位置から連続する48画素の画
像データも、当該48画素の画像データの先頭画素に対
して0画素〜7画素のオフセットをもって選ばれた、水
平方向に連続した7ページモードサイクル56画素の画
像データからなる読み出しグループの中に含まれる。従
って、図6に示した場合と同様に、任意のX方向48画
素の領域を読み出すためには、7回のページモードサイ
クルで56画素の読み出しグループ(例えば、読み出し
グループE、または、読み出しグループF)を読み出
し、そこから所望の48画素を取り出せば良い。
【0117】任意のX方向48画素の領域の読み出し
に、7回のページモードサイクルで56画素の読み出し
グループを読み出して、そこから所望の48画素を取り
出すことにより、水平方向にも垂直方向にも、ページモ
ードサイクルの切り換えに際して、常に、バンク0とバ
ンク1とにインターリーブすることができ、常に、4ク
ロック×7ページモードサイクル=28クロックで読み
出しを完了することができる。従って、このようにし
て、48画素×N画素の矩形領域内の画像データを読み
出す場合には、常に、28Nクロックで読み出しを完了
することができる。
【0118】このように画像圧縮などの画像処理で比較
的良く用いられるX方向の画素数が16画素、32画
素、48画素などの矩形領域の読み出しでは、本発明を
適応すれば走査線あたり奇数回のページモードサイクル
を起こす必要があり、その場合図8(b)に示すように
Xアドレスのビット3のみでバンク選択をすると前の走
査線の最後の読み出しバンクが次の走査線の最初の読み
出しバンクと同一になってしまい、そこでページモード
サイクル切り替えのためのRASサイクルの再起動が必
要となりメモリの読み出し効率が低下してしまう。
【0119】探索単位のサイズを16画素×16画素、
探索範囲を±16画素×±16画素とした場合、探索単
位当たりの参照画像は48画素×48画素となる。動画
像をNTSC(720画素×480画素、30フレーム
/秒、画素レート13.5MHz)とすると、動きベク
トル検出をリアルタイムに行なう時の探索単位あたりに
与えられる時間はおよそ19μ秒(16×16×74n
秒)になり、その時間内にその探索単位に対応するすべ
ての参照画像を動きベクトル検出回路に入力するための
転送レートはおよそ120M画素/秒以上になる。これ
が、テレスコピック探索での参照画像メモリと探索ユニ
ットとの間に必要な転送レートになる。
【0120】以下では、図7〜図17を参照しながら、
上記のようにページ配分されたフィールドメモリ121
から矩形領域で指定された画像データを読み出す場合
と、図31(a)から図32(b)に示したような従来
のページ配分による2バンク同期型DRAMの画像メモ
リから矩形領域で指定された画像データを読み出す場合
とを比較して、検討する。従来の課題として説明したよ
うに、画像メモリからの画像データの読み出しにおい
て、同一バンクをページモードサイクル境界を越えて連
続してアクセスするときに読み出し効率が悪くなる。そ
こで、以下では、X方向16画素の矩形領域の第0列の
読み出し開始から、第2列の最初のデータの直前までに
必要なクロック数を調べる。
【0121】図10は、従来の同期型DRAMから読み
出されるX方向16画素の矩形領域とページモードサイ
クル境界との相対的位置関係を示す説明図である。図1
0左側(1)〜(8)には、バンク0のページモードサ
イクルと読み出すべき矩形領域との相対的位置関係を示
し、右側には、同期型DRAMから読み出すべき矩形領
域を示す。図11は、従来の同期型DRAMから、X方
向にバンク切り換えが起こらない矩形領域内の画像デー
タが読み出される場合のタイミング図である。具体的に
は図11は、図31(a)に示したページ配分の同期型
DRAMから、矩形領域80または矩形領域81のよう
に配置されたX方向16画素の矩形領域内の画像データ
が読み出される場合を示す。
【0122】図11には、図10左側(1)〜(8)に
示した相対的位置関係を有する矩形領域を読み出す場合
の同期型DRAMに対する、バンクを指定したコマンド
列と、そのコマンド列によって読み出される画像データ
を示す。前記コマンド列における「A」はバンク0を示
し、「B」はバンク1を示す。また、読み出される画像
データを示す図中において、上段の数字は読み出される
画像データの列番号を示し、下段の数字は読み出される
画像データの矩形領域内での相対Xアドレスを示す。図
10左側(1)〜(8)は、破線でページモードサイク
ル境界を示したX方向に連続する3ページモードサイク
ルを前記読み出しグループとみなしたときのXアドレス
のオフセットがそれぞれ0〜7の場合を示している。下
段(9)は、図7に示したように、X方向に連続する3
ページモードサイクルを前記読み出しグループとして図
10の右側に示す矩形領域を読み出す場合を示してい
る。また、前記コマンド列における「act」、「rd」、
「pre」および「rda」は、それぞれ、コマンドACT、
コマンドREAD、コマンドPREおよびコマンドRD
Aを示す。
【0123】図11(1)〜(8)に示すように、図3
1(a)に示したページ配分では、矩形領域内の第0列
および第1列のそれぞれの列上の画像データは、一つの
コマンドACTにより連続的に読み出される。しかし、
第0列の読み出しを完了してから、コマンドREADに
より次の第1列の読み出しを開始するまでの間に、PR
E→ACT→READの4クロックのオーバーヘッドを
生じる。特に、矩形領域の先頭画素のXアドレスのオフ
セットが奇数のときには、オフセットが偶数のときよ
り、X方向一列あたり1ワード多く読み出さなければな
らない。このため、矩形領域内の第0列の最初の画像デ
ータが出力されてから、第2列の最初の画像データが出
力される直前までに要する時間は、26クロックとな
り、(9)に示したように本実施例のフィールドメモリ
121から上記矩形領域を読み出す場合に比べて、2ク
ロック長くなる。
【0124】図12および図14は、従来の同期型DR
AMから読み出されるX方向16画素の矩形領域と1バ
ンク境界を含んだページモードサイクル境界との相対的
位置関係を示す説明図である。図13および図15は、
従来の同期型DRAMから、X方向に一回のバンク切り
換えで矩形領域が読み出される場合のタイミング図であ
る。具体的には、図13および図15は、図32(a)
または図32(b)のようにページ配分された同期型D
RAMから、矩形領域83または矩形領域84のように
配置されたX方向16画素の矩形領域内の画像データが
読み出される場合を示す。
【0125】図13(1)から(8)では、図12に示
した(1)から(8)の境界との位置関係に対応して、
矩形領域の各列16画素が読み出される際に、バンク0
から15画素〜8画素の画像データが読み出された後、
バンク1から残りの1画素〜8画素の画像データが読み
出される場合のタイミングを示している。これに対し
て、図15(1)〜(7)では、矩形領域の各列16画
素が読み出される際に、バンク0から7画素〜1画素の
画像データが読み出された後、バンク1から残りの9画
素〜15画素の画像データが読み出される場合のタイミ
ングを示している。また、図12および図14におい
て、(9)は、図7に示したように、X方向に連続する
3ページモードサイクルを前記読み出しグループとして
図12および図14右側に示す矩形領域を読み出す場合
を示している。
【0126】図12および図14において、読み出され
る画像データのうち斜線部で示した画像データは、一旦
読み出された後、廃棄されるよう制御されてもよいし、
読み出されないよう制御されてもよい。しかし、当該画
像データは、読み出されないよう制御されたとしても、
他方のバンクに対するPRE→ACT→READ間のそ
れぞれ2クロックの遅延時間により、この画像データの
読み出しに要する時間分はオーバーヘッドとなる。
【0127】図12の(1)と図14の(7)とに示す
ように、前記矩形領域の読み出しに最も長い時間を要す
るのは、矩形領域のX方向16画素のうち、1画素だけ
が一方のバンクに、残りの15画素が他方のバンクに配
分されている場合である。この場合、矩形領域内の第0
列の最初の画像データが読み出されてから、第2列の最
初の画像データが読み出される直前までに要する時間
が、24クロックとなり、(9)に示した読み出し時間
と同じである。
【0128】図16は、本実施例のフィールドメモリ1
21から読み出されるX方向16画素の矩形領域とペー
ジモードサイクル境界との相対的位置関係を示す説明図
である。図17は、本実施例のフィールドメモリ121
から、X方向16画素の矩形領域を従来と同様にして読
み出す場合のタイミング図である。図17(1)〜
(8)は、前記矩形領域のページモードサイクル境界に
対するXアドレスのオフセットが0画素〜7画素の場合
のタイミングを示す。(9)は、上記と同様、図7に示
したように、X方向に連続する3ページモードサイクル
を前記読み出しグループとして図16右側に示す矩形領
域を読み出す場合を示している。
【0129】図17(1)〜(8)に示すように、矩形
領域内の第0列の最初の画像データが読み出されてか
ら、第2列の最初の画像データが読み出される直前まで
に要する時間は、すべて24クロック以内に収まってお
り、データ読み出し効率としては(9)と同等である。
しかしながら、図17に示した場合では、(3)と
(4)においてコマンドのタイミングが一致している以
外は、すべて異なるタイミングでコマンドを発行しなけ
ればならない。このような場合には、ページモードサイ
クル境界に対する矩形領域のXアドレスのオフセットに
応じて、異なる読み出し制御動作を行うことができる複
雑なDRAM制御回路が必要となる。
【0130】図11、図13、図15の(1)〜(8)
に示した場合も、同様に、図13において(2)と
(3)、(4)と(5)、(6)と(7)において、コ
マンド発行のタイミングが一致している以外は、すべて
異なるタイミングでコマンドが発行されている。しかし
ながら、従来のページ配分では、図17の(1)〜
(8)に示した場合と比較しても、ページモードサイク
ル境界に対するXアドレスのオフセットと、バンク境界
に対する読み出し領域の位置関係とに応じて、さらに複
雑なDRAM制御回路が必要になる。これに対し、本実
施例では、図6および図7に示したように、バンク0、
バンク1の順序の前後はあるが、単一のメモリサイクル
で任意の矩形領域を読み出すことができ、メモリ制御部
123を非常に簡略化することができる。
【0131】なお、ページモードサイクル切り替えの早
い一部の品種の同期型DRAMや、特殊な機能を備えた
品種の同期型DRAMを用いれば、従来のページ配分を
行った同期型DRAMでも、本発明と同等の読み出し効
率を実現できる可能性はある。しかしながら、量産性を
考慮すれば、同期型DRAMの品種が限定されると画像
メモリの設計上、不都合である。これに対し、本実施例
によれば、簡単な構成で、上記ページ配分で画像データ
をフィールドメモリ121の各バンクに書き込むことが
できるとともに、それにより、簡単な制御で、安定し
て、効率よく矩形領域の画像データを読み出すことがで
きるフィールドメモリ121を提供することができる。
【0132】また、図4のキャッシュメモリ書き込み制
御回路127において、図11〜図17の(1)〜
(8)に示した読み出しでは、矩形領域内のX方向に同
一列上の画像データは、上述したようなオーバーヘッド
によって、必ずしも時間的に連続して入力されるとは限
らないため、有効なデータを判別するためにはハンドシ
ェイクなどの回路が必要であったり、あるいはデータを
連続させるためにコマンド発生方法を変更することによ
って読み出し効率を低下させる必要があった。
【0133】ところが本実施例によれば、単一のメモリ
サイクルを連続させるという特徴から、矩形領域内でX
方向に同一列上の画像データは必ず連続して入力され
る。このため、キャッシュメモリ書き込み制御回路12
7では、読み出された画像データのXアドレスの第2ビ
ットから第0ビットによって、読み出し開始から何ワー
ド目からが有効なデータであるかを容易に判定すること
ができ、その後、必要な画素数だけ連続して、読み出さ
れた画像データをキャッシュメモリに書き込めばよい。
このように、本実施例によれば、キャッシュメモリへの
書き込みに関しても、制御を簡略化することができる。 (実施例3)図18は、本実施例のアドレス変換回路1
10の構成および入出力を示す説明図である。図18
(a)は、マルチプレクサによって実現されるアドレス
変換回路110の構成とその入出力とを示す。
【0134】図18(a)に示すように、アドレス変換
回路110は、Xアドレス変換回路111およびYアド
レス変換回路112を備える。Xアドレス変換回路11
1とYアドレス変換回路112とは、Yアドレスの第9
ビット(Y[9])を選択信号としたマルチプレクサに
よって実現される。アドレス変換回路110は、768
画素×640画素の領域を表すアドレスを、1024画
素×512画素の領域を表すアドレスに変換する。すな
わち、アドレス変換回路110は、10ビットのXアド
レス(X[9:0])と10ビットのYアドレス(Y
[9:0])とから、10ビットの変換Xアドレス(X
t[9:0])と9ビットの変換Yアドレス(Yt
[8:0])とを生成する。
【0135】実際には、256画素×128画素のブロ
ック単位で変換を行うため、 (X[9:8]、Y[9:7])→(Xt[9:8]、
Yt[8:7]) のアドレス変換を行う。Xアドレス変換回路111は、
Xアドレスの第9ビットおよび第8ビット(X[9:
8])と、Yアドレスの第8ビットおよび第7ビット
(Y[8:7])の反転出力とを入力する。Xアドレス
変換回路111は、選択信号であるYアドレスの第9ビ
ット(Y[9])が0のときは、入力されたXアドレス
の第9ビットおよび第8ビット(X[9:8])を、変
換Xアドレスの第9ビットおよび第8ビット(Xt
[9:8])として選択し、選択信号であるYアドレス
の第9ビット(Y[9])が1のときは、入力されたY
アドレスの第8ビットおよび第7ビット(Y[8:
7])の反転出力を変換Xアドレスの第9ビットおよび
第8ビット(Xt[9:8])として選択する。
【0136】Yアドレス変換回路112は、Yアドレス
の第8ビットおよび第7ビット(Y[8:7])と、X
アドレスの第9ビットおよび第8ビット(X[9:
8])とを入力する。Yアドレス変換回路112は、選
択信号であるYアドレスの第9ビット(Y[9])が0
のときは、入力されたYアドレスの第8ビットおよび第
7ビット(Y[8:7])を、変換Yアドレスの第8ビ
ットおよび第7ビット(Yt[8:7])として選択
し、選択信号であるYアドレスの第9ビット(Y
[9])が1のときは、入力されたXアドレスの第9ビ
ットおよび第8ビット(X[9:8])を変換Yアドレ
スの第8ビットおよび第7ビット(Yt[8:7])と
して選択する。
【0137】図19は、メモリ内に書き込むべき画像デ
ータの大きさと、画像メモリ内の実記憶領域との関係を
示す説明図である。図19(a)は、PALフォーマッ
トの画像データと、4Mビットのメモリによって提供さ
れる1画素あたり8ビットで解像度1024画素×51
2画素の実記憶領域を示す。なお、図19では、それぞ
れの画像領域を256画素×128画素のブロックに区
切り、それぞれのブロックに対して、0〜18のブロッ
ク番号を付して説明する。
【0138】図19(a)に示すように、PALフォー
マットの画像データは、1フレーム720画素×576
画素の解像度で与えられる。従って、各画素に対応する
PALフォーマットの画像データを、各画素の座標をそ
のままアドレスとしてメモリ内に書き込んだ場合でも、
実記憶領域内の前記ブロックを最小単位とした768画
素×640画素の領域に格納することができる。この場
合には、1024画素×512画素の実記憶領域に対し
て、第16ブロック〜第18ブロックがオーバーフロー
するが、第3ブロック、第7ブロック、第11ブロック
および第15ブロックの4ブロックは使用されていな
い。
【0139】このようなPALフォーマットの1画面分
の画像データに対して、各画素の座標をそのままアドレ
スとしてアドレス変換回路110に入力した場合、画像
データのYアドレスは512以上、576以下である。
また、図19(a)の実記憶領域からオーバーフローし
たブロックのYアドレスは512以上、639以下であ
る。このため、入力されるYアドレスの第9ビットが1
のとき、Yアドレスの第9ビットより下位のビットで1
となるのは、高々、第6ビットまでである。従って、Y
アドレス変換回路112に入力されるYアドレスの第8
ビットおよび第7ビット(Y[8:7])は、必ず、2
進数で「00」であり、Xアドレス変換回路111に入
力されるY[8:7]の反転入力は、必ず、2進数で
「11」である。
【0140】図19(b)は、アドレス変換回路110
によるアドレス変換前のブロックと、アドレス変換後の
ブロックとの対応を示す。図19(a)においてオーバ
ーフローしたブロックのうち、第16ブロック、第17
ブロックおよび第18ブロックは、Yアドレスの第9ビ
ット(Y[9])が1である。従って、Xアドレス変換
回路111において、変換Xアドレスの第9ビットおよ
び第8ビット(Xt[9:8])として、Y[8:7]
の反転入力が選択され、その値は、2進数の「11」と
なる。2進数のXアドレス「1 1000 0000」
は10進数で768であり、Xアドレス(X[7:
0])で表されるアドレスの範囲は0以上、511以下
であるから、変換後のXアドレス(Xt[9:0])
は、768以上、1024以下となる。
【0141】また、第16ブロック、第17ブロックお
よび第18ブロックについては、Yアドレス変換回路1
12により、変換Yアドレスの第8ビットおよび第7ビ
ット(Yt[8:7])として、Xアドレスの第9ビッ
トおよび第8ビット(X[9:8])が選択される。第
16ブロックのXアドレスの第9ビットおよび第8ビッ
ト(X[9:8])は、2進数の「00」である。従っ
て、変換Yアドレスの第8ビットおよび第7ビット(Y
t[8:7])は2進数の「00」となり、変換Yアド
レス(Yt[8:0])の取りうる値は、0以上、12
7以下となる。すなわち、第16ブロックは、アドレス
変換回路110のアドレス変換によって、図19(b)
に示すように、図19(a)の第3ブロックの位置に配
置されることになる。
【0142】同様に、第17ブロックのXアドレスの第
9ビットおよび第8ビット(X[9:8])は、2進数
の「01」である。従って、変換Yアドレスの第8ビッ
トおよび第7ビット(Yt[8:7])は2進数の「0
1」となり、変換Yアドレス(Yt[8:0])の取り
うる値は、128以上、255以下となる。従って、第
17ブロックは、アドレス変換回路110のアドレス変
換によって、図19(a)の第7ブロックの位置に配置
されることになる。全く同様にして、第18ブロック
は、アドレス変換回路110のアドレス変換によって、
図19(a)の第11ブロックの位置に配置される。こ
の結果、図19(b)に示すように、割当てられた実記
憶領域からオーバーフローした図19(a)の各ブロッ
クが、本実施例のアドレス変換回路110によるアドレ
ス変換によって、使用されていないメモリ領域に配置さ
れる。
【0143】図18(b)は、論理回路によって実現さ
れる本実施例のアドレス変換回路113の論理構成を示
す。図18(b)および以下の図18(c)において、
「|」は論理和を示し、「&」は論理積を示す。変換Xア
ドレスの第9ビット(Xt[9])を生成する回路は、
入力されるXアドレスの第9ビット(X[9])とYア
ドレスの第9ビット(Y[9])とのいずれかが1のと
き1を出力するOR回路によって実現される。
【0144】また、変換Xアドレスの第8ビット(Xt
[8])を生成する回路は、入力されるXアドレスの第
8ビット(X[8])とYアドレスの第9ビット(Y
[9])とのいずれかが1のとき1を出力するOR回路
によって実現される。変換Yアドレスの第8ビット(Y
t[8])を生成する回路は、入力されるそれぞれYア
ドレスの第9ビット(Y[9])の反転出力とYアドレ
スの第8ビット(Y[8])との論理積と、入力される
それぞれYアドレスの第9ビット(Y[9])とXアド
レスの第9ビット(X[9])との論理積との論理和を
出力するAND回路とOR回路との組み合わせによって
実現される。これにより、入力されるYアドレスの第9
ビット(Y[9])が1でないときは入力されたYアド
レスの第8ビット(Y[8])を出力し、入力されるY
アドレスの第9ビット(Y[9])が1のときは入力さ
れたXアドレスの第9ビット(X[9])を変換Yアド
レスの第8ビット(Yt[8])として出力する。
【0145】同様に、変換Yアドレスの第7ビット(Y
t[7])を生成する回路は、入力されるそれぞれYア
ドレスの第9ビット(Y[9])の反転出力とYアドレ
スの第7ビット(Y[7])との論理積と、入力される
それぞれYアドレスの第9ビット(Y[9])とXアド
レスの第8ビット(X[8])との論理積との論理和を
出力するAND回路とOR回路との組み合わせによって
実現される。これにより、入力されるYアドレスの第9
ビット(Y[9])が1でないときは入力されたYアド
レスの第7ビット(Y[7])を出力し、入力されるY
アドレスの第9ビット(Y[9])が1のときは入力さ
れたXアドレスの第8ビット(X[8])を変換Yアド
レスの第7ビット(Yt[7])として出力する。
【0146】このように、アドレス変換回路113に用
いられるAND回路やOR回路は回路規模も小さく、ま
た、PLA(programmable logic arrays)デバイスを
用いて容易に実現することができるので、低コストで、
容易に画像メモリの記憶領域の有効利用を図ることがで
きる。しかしながら、図18(b)示したアドレス変換
回路113において、768画素×640画素を越える
領域のアドレス、例えば、図19(a)に示した第3ブ
ロック、第7ブロックおよび第11ブロックのアドレス
を入力した場合には、変換後のアドレスが、768画素
×640画素の領域内のアドレスを示してしまうという
問題点がある。例えば、(X、Y)アドレスが(90
0、200)の画素は、図19(a)に示した第7ブロ
ックに含まれる。ところが、第7ブロックは、第17ブ
ロックがアドレス変換後に配置されるブロックであるの
で、(900、200)への書き込みを行うと、第17
ブロックに属する画素データを書き換えてしまうことに
なる。そこで、768画素×640画素の領域外のブロ
ックを、すべて使われていない第15ブロックへ割り当
てることができれば、このような問題点を防ぐことがで
きる。
【0147】図18(c)は、(mask)項生成回路
を備えるアドレス変換回路114の論理構成を示す。
(mask)項生成回路は、Yアドレスの第9ビット
(Y[9])と第8ビット(Y[8])との論理積と、
Yアドレスの第9ビット(Y[9])と第7ビット(Y
[7])との論理積と、Xアドレスの第9ビット(X
[9])と第8ビット(X[8])との論理積との論理
和を出力する。すなわち、Yアドレスの第9ビット(Y
[9])と第8ビット(Y[8])との論理積が1とな
るのは、Yアドレスが768以上となる図示しない領域
である。また、Yアドレスの第9ビット(Y[9])と
第7ビット(Y[7])との論理積が1となるのは、Y
アドレスが640以上となる図示しない領域である。さ
らに、Xアドレスの第9ビット(X[9])と第8ビッ
ト(X[8])との論理積が1となるのは、図19
(a)に示した第3ブロック、第7ブロック、第11ブ
ロックおよび第15ブロックを含んだ、Xアドレスが7
68以上となる領域である。
【0148】アドレス変換回路114は、768画素×
640画素の領域外のアドレスを検出して1となる上記
(mask)項を生成し、(mask)項とYt[8:
7]との論理和をとることにより、領域外のアドレスに
対してXt[9:8]、Yt[8:7]のすべてのビッ
トを1にする。また、ここに述べた(mask)項を生
成すれば、図18(b)においてもYt[8:7]と論
理和をとることにより、対象領域外のアドレスに対して
使用していない第15ブロックにアドレス変換を行うこ
とができる。
【0149】図20は、本実施例のアドレス変換回路1
30およびアドレス変換回路133の構成を示すブロッ
ク図である。図20(a)はマルチプレクサによって実
現されるアドレス変換回路130の構成を示す。図21
は、アドレス変換回路130によるアドレス変換前のブ
ロックとアドレス変換後のブロックとの対応を示す説明
図である。
【0150】アドレス変換回路130は、Xアドレス変
換回路131およびYアドレス変換回路132を備え
る。Xアドレス変換回路131とYアドレス変換回路1
32とは、Yアドレスの第10ビット(Y[10])を
選択信号としたマルチプレクサによって実現される。ア
ドレス変換回路130は、128画素×64画素のブロ
ックをアドレス変換の基本単位として、1920画素×
1088画素の画像データを、画像メモリ内の2048
画素×1024画素の実記憶領域に割り当てる。また、
アドレス変換回路130によって実際に変換されるアド
レスのビット部分は、(X[10:7]、Y[10:
6])→(Xt[10:7]、Yt[9:6])であ
る。
【0151】Xアドレス変換回路131は、Xアドレス
の第10ビット〜第7ビット(X[10:7])と、Y
アドレスの第9ビット〜第6ビット(Y[9:6])の
反転出力とを入力する。Xアドレス変換回路131は、
選択信号であるYアドレスの第10ビット(Y[1
0])が0のときは、入力されたXアドレスの第10ビ
ット〜第7ビット(X[10:7])を選択し、選択信
号であるYアドレスの第10ビット(Y[10])が1
のときは、Yアドレスの第9ビット〜第6ビット(Y
[9:6])の反転出力を変換Xアドレスの第10ビッ
ト〜第7ビット(Xt[10:7])として選択する。
【0152】Yアドレス変換回路132は、Yアドレス
の第9ビット〜第6ビット(Y[9:6])と、Xアド
レスの第10ビット〜第7ビット(X[10:7])と
を入力する。Yアドレス変換回路132は、選択信号で
あるYアドレスの第10ビット(Y[10])が0のと
きは、入力されたYアドレスの第9ビット〜第6ビット
(Y[9:6])を選択し、選択信号であるYアドレス
の第10ビット(Y[10])が1のときは、入力され
たXアドレスの第10ビット〜第7ビット(X[10:
7])を変換Yアドレスの第9ビット〜第6ビット(Y
t[9:6])として選択する。
【0153】上記のように、アドレス変換回路130
は、Yアドレスの第10ビット(Y[10])を選択信
号としているので、Yアドレスが1024以上となるブ
ロックがアドレス変換されることになる。1920画素
×1088画素の画像データでは、図21に示す第1ブ
ロック〜第15ブロックの15ブロックがアドレス変換
される。第1ブロック〜第15ブロックのアドレス変換
前のYアドレス(Y[10:0])は、1024以上、
1087以下であるので、これらのブロックのYアドレ
スのうち、第10ビットを除いて第6ビットより上位の
ビットが1になることはない。従って、Xアドレス変換
回路131に入力されるYアドレスのY[9:6]の反
転出力は、2進数で「1111」としてよい。このた
め、第1ブロック〜第15ブロックの変換Xアドレス
(Xt[10:0])は、1920以上、2047以下
となる。
【0154】また、第1ブロック〜第15ブロックにつ
いては、Yアドレス変換回路132により、変換Yアド
レスの第9ビット〜第6ビット(Yt[9:6])とし
て、Xアドレスの第10ビット〜第7ビット(X[1
0:7])が選択される。第1ブロックのXアドレスの
第10ビット〜第7ビット(X[10:7])は、2進
数の「0000」である。従って、変換Yアドレスの第
9ビット〜第6ビット(Yt[9:6])は2進数の
「0000」となり、変換Yアドレス(Yt[9:
0])の取りうる値は、0以上、127以下となる。す
なわち、第1ブロックは、アドレス変換回路130のア
ドレス変換によって、図21に示すように、第1tブロ
ックの位置に配置されることになる。
【0155】同様に、第2ブロックのXアドレスの第1
0ビット〜第7ビット(X[10:7])は、2進数の
「0001」である。従って、変換Yアドレスの第9ビ
ット〜第6ビット(Yt[9:6])は2進数の「00
01」となり、変換Yアドレス(Yt[9:0])の取
りうる値は、128以上、255以下となる。従って、
第2ブロックは、アドレス変換回路130のアドレス変
換によって、図21の第2tブロックの位置に配置され
ることになる。全く同様にして、第3ブロックは、アド
レス変換回路130のアドレス変換によって、図21の
第3tブロックの位置に配置される。この結果、図21
に示すように、第1ブロック〜第15ブロックの各ブロ
ックが、アドレス変換回路130によるアドレス変換に
よって、第1tブロック〜第16tブロックを含む、使
用されていないメモリ領域に配置される。
【0156】本実施例の上記アドレス変換回路130
も、図18(b)に示したアドレス変換回路113と同
様に、AND回路とOR回路との組み合わせによって実
現することができる。図20(b)は、(mask)項
生成回路を備えた論理回路によって実現されるアドレス
変換回路133の論理構成を示す。図20(b)におい
て、図18(b)と同様、「|」は論理和を示し、「&」
は論理積を示す。
【0157】変換Xアドレスの第10ビット(Xt[1
0])を生成する回路は、入力されるXアドレスの第1
0ビット(X[10])とYアドレスの第10ビット
(Y[10])とのいずれかが1のとき1を出力するO
R回路によって実現される。変換Xアドレスの第9ビッ
ト〜第7ビットのそれぞれのビット(Xt[9]、Xt
[8]、Xt[7])を生成する回路は、変換Xアドレ
スの第10ビットを生成する回路と同様、入力されるX
アドレスの第9ビット〜第7ビットのそれぞれのビット
(X[9]、X[8]、X[7])と、Yアドレスの第
10ビット(Y[10])とのいずれかが1のとき1を
出力するOR回路によって実現される。
【0158】アドレス変換回路133の(mask)項
生成回路は、Yアドレスの第10ビット(Y[10])
と第9ビット(Y[9])との論理積と、Yアドレスの
第10ビット(Y[10])と第8ビット(Y[8])
との論理積と、Yアドレスの第10ビット(Y[1
0])と第7ビット(Y[7])との論理積と、Yアド
レスの第10ビット(Y[10])と第6ビット(Y
[6])との論理積と、Xアドレスの第10ビット(X
[10])と第9ビット(X[9])と第8ビット(X
[8])と第7ビット(X[7])との論理積との論理
和を出力する。
【0159】すなわち、Yアドレスの第10ビット(Y
[10])と第9ビット(Y[9])との論理積が1と
なるのは、Yアドレスが1536以上となる領域であ
る。Yアドレスの第10ビット(Y[10])と第8ビ
ット(Y[8])との論理積が1となるのは、Yアドレ
スが1280以上となる領域である。また、Yアドレス
の第10ビット(Y[10])と第7ビット(Y
[7])との論理積が1となるのは、Yアドレスが11
52以上となる領域である。さらに、Yアドレスの第1
0ビット(Y[10])と第6ビット(Y[6])との
論理積が1となるのは、Yアドレスが1088以上とな
る領域である。さらにまた、Xアドレスの第10ビット
(X[10])と第9ビット(X[9])と第8ビット
(X[8])と第7ビット(X[7])との論理積が1
となるのは、図21に示した第1tブロック〜第16t
ブロックを含んだ、Xアドレスが2048以上となる領
域である。これにより、(mask)項生成回路は、1
920画素×1088画素の領域外のアドレスを検出す
る。
【0160】変換Yアドレスの第9ビット(Xt
[9])を生成する回路は、入力される、それぞれ、Y
アドレスの第10ビット(Y[10])の反転出力とY
アドレスの第9ビット(Y[9])との論理積と、Yア
ドレスの第10ビット(Y[10])とXアドレスの第
10ビット(X[10])との論理積と、(mask)
項との論理和を出力するAND回路とOR回路とによっ
て実現される。
【0161】変換Yアドレスの第8ビット(Xt
[8])を生成する回路は、入力される、それぞれ、Y
アドレスの第10ビット(Y[10])の反転出力とY
アドレスの第8ビット(Y[8])との論理積と、Yア
ドレスの第10ビット(Y[10])とXアドレスの第
9ビット(X[9])との論理積と、(mask)項と
の論理和を出力するAND回路とOR回路とによって実
現される。
【0162】変換Yアドレスの第7ビット(Xt
[7])を生成する回路は、入力される、それぞれ、Y
アドレスの第10ビット(Y[10])の反転出力とY
アドレスの第7ビット(Y[7])との論理積と、Yア
ドレスの第10ビット(Y[10])とXアドレスの第
8ビット(X[8])との論理積と、(mask)項と
の論理和を出力するAND回路とOR回路とによって実
現される。
【0163】変換Yアドレスの第6ビット(Xt
[6])を生成する回路は、入力される、それぞれ、Y
アドレスの第10ビット(Y[10])の反転出力とY
アドレスの第6ビット(Y[6])との論理積と、Yア
ドレスの第10ビット(Y[10])とXアドレスの第
7ビット(X[7])との論理積と、(mask)項と
の論理和を出力するAND回路とOR回路とによって実
現される。
【0164】これによれば、Xt[10:7]はOR回
路で、Yt[9:6]はAND−OR回路で実現でき
る。また、アドレス変換回路133に、1920画素×
1088画素の領域外のアドレスが入力され、(mas
k)項が1になるときは、変換Yアドレスの第9ビット
〜第6ビット(Yt[9:6])は、「1111」とな
るので、1920画素×1088画素の領域外のアドレ
スが指定された画像データは、図21に示す第16tブ
ロック内に書き込まれることになる。
【0165】また、1920画素×1088画素の領域
外のアドレスが生成されることのないシステムにおいて
は、(mask)項生成回路を備える必要はない。(m
ask)項生成回路の有無にかかわらず、アドレス変換
回路113と同様、アドレス変換回路133は、AND
回路とOR回路との組み合わせによって実現されるの
で、PLAデバイスによって容易に実現することができ
るとともに、回路規模を拡張することなく、画像メモリ
の記憶領域の有効利用を図ることができる。
【0166】図22は、マルチプレクサによって実現さ
れるアドレス変換回路150の構成を示すブロック図で
ある。図23は、アドレス変換回路150によるアドレ
ス変換前のブロックとアドレス変換後のブロックとの対
応を示す説明図である。アドレス変換回路150は、第
1Xアドレス変換回路151、第2Xアドレス変換回路
152およびYアドレス変換回路153を備える。第1
Xアドレス変換回路151、第2Xアドレス変換回路1
52およびYアドレス変換回路153は、いずれも、Y
アドレスの第10ビット(Y[10])を選択信号とし
たマルチプレクサによって実現される。アドレス変換回
路150は、64画素×256画素のブロックをアドレ
ス変換の基本単位として、1600画素×1280画素
の画像データを、画像メモリ内の2048画素×102
4画素の実記憶領域に割り当てる。また、アドレス変換
回路150によって実際に変換されるアドレスのビット
部分は、(X[10:6]、Y[10:8])→(Xt
[10:6]、Yt[9:8])である。
【0167】第1Xアドレス変換回路151は、Xアド
レスの第10ビットおよび第9ビット(X[10:
9])と、Yアドレスの第9ビットおよび第8ビット
(Y[9:8])の反転出力とを入力する。第1Xアド
レス変換回路151は、選択信号であるYアドレスの第
10ビット(Y[10])が0のときは、入力されたX
アドレスの第10ビットおよび第9ビット(X[10:
9])を選択し、選択信号であるYアドレスの第10ビ
ット(Y[10])が1のときは、Yアドレスの第9ビ
ットおよび第8ビット(Y[9:8])の反転出力を変
換Xアドレスの第10ビットおよび第9ビット(Xt
[10:9])として選択する。従って、Yアドレスの
第10ビット(Y[10])が1となる、第1ブロック
〜第25ブロックでは、Yアドレスの第9ビットおよび
第8ビット(Y[9:8])が「00」であるから、変
換Xアドレスの第10ビットおよび第9ビット(Xt
[10:9])は「11」となる。これにより、第1ブ
ロック〜第25ブロックは、Xアドレスが1536以上
となる領域に配置されることになる。
【0168】第2Xアドレス変換回路152は、Xアド
レスの第8ビット〜第6ビット(X[8:6])と、X
アドレスの第10ビット〜第8ビット(X[10:
8])の反転出力とを入力する。第2Xアドレス変換回
路152は、選択信号であるYアドレスの第10ビット
(Y[10])が0のときは、入力されたXアドレスの
第8ビット〜第6ビット(X[8:6])を選択し、選
択信号であるYアドレスの第10ビット(Y[10])
が1のときは、Xアドレスの第10ビット〜第8ビット
(X[10:8])の反転出力を変換Xアドレスの第8
ビット〜第6ビット(Xt[8:6])として選択す
る。
【0169】従って、Yアドレスの第10ビット(Y
[10])が1となる、第1ブロック〜第25ブロック
のうち、第1ブロックの先頭Xアドレスの第10ビット
〜第8ビット(X[10:8])は「000」である。
また、第5ブロックの先頭Xアドレスの第10ビット〜
第8ビット(X[10:8])は「001」である。同
様に、第9ブロックの先頭XアドレスのX[10:8]
は「010」であり、第13ブロックの先頭Xアドレス
のX[10:8]は「011」である。第17ブロック
の先頭XアドレスのX[10:8]は「100」であ
り、第21ブロックの先頭XアドレスのX[10:8]
は「101」であり、第25ブロックの先頭Xアドレス
のX[10:8]は「110」である。これらの反転出
力は、それぞれ2進数で、第1ブロックでは「11
1」、第5ブロックでは「110」、第9ブロックでは
「101」、第13ブロックでは「100」、第17ブ
ロックでは「011」、第21ブロックでは「01
0」、第25ブロックでは「001」である。
【0170】このため、第2Xアドレス変換回路152
により、第1ブロック〜第4ブロックでは変換Xアドレ
スの第8ビット〜第6ビット(Xt[8:6])は「1
11」となり、同様に、第5ブロック〜第8ブロックで
は「110」、第9ブロック〜第12ブロックでは「1
01」、第13ブロック〜第16ブロックでは「10
0」、第17ブロック〜第20ブロックでは「01
1」、第21ブロック〜第24ブロックでは「01
0」、第25ブロックでは「001」となる。これによ
り、第1ブロック〜第4ブロックは変換Xアドレス(X
t[10:6])=「11111」、すなわち、10進
数の変換Xアドレスが、1536+448=1984以
上となる領域に配置される。同様に、第5ブロック〜第
8ブロックは変換Xアドレスが1920以上、1983
以下となる領域、第9ブロック〜第12ブロックは変換
Xアドレスが1856以上、1919以下となる領域、
第13ブロック〜第16ブロックは変換Xアドレスが1
792以上、1855以下となる領域、第17ブロック
〜第20ブロックは変換Xアドレスが1728以上、1
791以下となる領域、第21ブロック〜第24ブロッ
クは変換Xアドレスが1664以上、1727以下とな
る領域、第25ブロックは変換Xアドレスが1600以
上、1663以下となる領域に配置される。
【0171】Yアドレス変換回路153は、Yアドレス
の第9ビットおよび第8ビット(Y[9:8])と、X
アドレスの第7ビットおよび第6ビット(X[7:
6])とを入力する。Yアドレス変換回路153は、選
択信号であるYアドレスの第10ビット(Y[10])
が0のときは、入力されたYアドレスの第9ビットおよ
び第8ビット(Y[9:8])を選択し、選択信号であ
るYアドレスの第10ビット(Y[10])が1のとき
は、Xアドレスの第7ビットおよび第6ビット(X
[7:6])を変換Yアドレスの第9ビットおよび第8
ビット(Yt[9:8])として選択する。従って、X
アドレスの第7ビットおよび第6ビット(X[7:
6])が「00」となる第1ブロック、第5ブロック、
第9ブロック、第13ブロック、第17ブロック、第2
1ブロックおよび第25ブロックは、変換Yアドレスの
第9ビットおよび第8ビット(Yt[9:8])が「0
0」となる、すなわち、変換Yアドレスが0以上、25
5以下の領域に配置される。同様に、Xアドレスの第7
ビットおよび第6ビット(X[7:6])が「01」と
なる各ブロックは変換Yアドレスが256以上、511
以下の領域に、X[7:6]が「10」となる各ブロッ
クは変換Yアドレスが512以上、767以下の領域
に、X[7:6]が「11」となる各ブロックは変換Y
アドレスが768以上、1023以下の領域に配置され
る。
【0172】従って、アドレス変換回路150のアドレ
ス変換により、図23に示した第1ブロック〜第25ブ
ロックの各ブロックは、それぞれ、第1tブロック〜第
25tブロックに配置されることになる。なお、以下で
は、上記アドレス変換を図19に示したPALフォーマ
ットの例と対照しながら、一般化して説明する。入力さ
れる画像のXアドレス方向の解像度をp(pは自然数)
画素、Yアドレス方向の解像度をq(qは自然数)画素
とする。
【0173】一般的に、i、j、およびkを自然数と
し、 p=2s-i×(2i−k) q=2t-j×(2j-1+1) (2i−k)=2j×k−1 なる関係が成り立つとき、(2s-i)画素×(2t-j)画
素の大きさのブロックを基本単位として、p画素×q画
素の画像領域を(2i−k)×(2j-1+1)個のブロッ
クに分割し、2s画素×2t-1画素の画像メモリを2i×
j-1個のブロックに分割する。
【0174】これは、図19に示したPALフォーマッ
トでは、p=720、q=576であり、基本単位とな
るブロックの大きさを、Xアドレス方向に(2s-i)画
素=256画素、Yアドレス方向に(2t-j)画素=1
28画素とし、k=1、i=2、j=2としている。さ
らに、画像領域のうちYアドレスが2t-1よりも小さい
p画素×2t-1画素の領域はアドレス変換をせずに、そ
のまま画像メモリに割り当て、Yアドレスが2 t-1以上
の(2j−k)個の基本ブロックを、Yアドレスが2t-1
よりも小さいブロックが割り当てられていないk×2
t-j個の画像メモリのブロックに割り当てる。
【0175】以上のように、本実施例によれば、マルチ
プレクサや論理回路によってアドレス変換回路を構成す
ることによって、簡単な構成で、回路規模を拡大するこ
となく、画像メモリ内の記憶領域を有効に利用すること
ができる。また、前記論理回路にPLAデバイスを用い
ることにより、量産性の高いアドレス変換回路を提供す
ることができる。
【0176】また、上記第1〜第3実施例は、便宜上、
それぞれ別個に説明したが、1つの画像メモリあるい
は、一つの動きベクトル検出回路内に、同時に備えられ
てもよい。この場合、第3実施例の各アドレス変換回路
は、アドレス生成回路とバンクセレクト回路との間に備
えられる。これにより、メモリ内の記憶領域を効率よく
利用するとともに、簡単な制御で、効率よく、かつ高速
に矩形領域内の画像データを読み出すことができる画像
メモリを提供することができる。また、このような画像
メモリを備えることにより、参照画像メモリへの高速ア
クセスを必要とするテレスコピック探索を用いて、精度
良く動きベクトルを検出することができる動きベクトル
検出回路を提供することができる。
【0177】また、本発明の動きベクトル検出回路は、
探索範囲の設定方法を本実施例の設定方法に限定されな
い。具体的には、本実施例においては、フレーム間距離
1の場合、動きベクトル検出の探索範囲を、参照画像中
において着目画像中の探索単位と同一位置にある等大の
矩形領域と、その矩形領域を中央とする周囲8個の矩形
領域とからなる領域としたが、必ずしも参照画像中にお
いて着目画像中の探索単位と同一位置にあるを中央とし
て探索範囲を設定する必要はなく、また、探索範囲の大
きさは、前記等大の矩形領域と、その矩形領域を中央と
する周囲8個の矩形領域とからなる領域としたが、必ず
しも前記領域と等大の領域に設定する必要はなく、ま
た、探索単位と等大の矩形領域を単位として設定する必
要はない。
【0178】なお、本実施例においては、動きベクトル
検出回路に備えられる画像メモリについて説明したが、
本発明の画像メモリは、その用途を、動きベクトル検出
回路内の参照画像メモリに限定されない。すなわち、本
発明によれば、一般的な画像メモリとその制御回路とに
おいて、画像データの記憶領域配分に工夫を加えること
により、画像データの読み出し効率の向上、メモリ動作
の高速化、メモリ制御回路の簡素化、メモリ内の記憶領
域の使用効率の向上を図ることができる。
【0179】
【発明の効果】従って、請求項1記載の画像メモリ装置
は、簡単な制御で、簡単な構成により、所望の矩形領域
内の画像データを、その矩形領域の画像データ中の位置
や、矩形領域の大きさにかかわらず、一定の所要時間
で、効率よく、連続して読み出すことができる。
【0180】従って、請求項2記載の画像メモリ装置
は、前記2つの記憶領域として、ダイナミックRAMよ
り構成された独立してアクセスされる2つのバンクを用
いることにより、上記効果を得ることができる。従っ
て、請求項3記載の画像メモリ装置では、データメモリ
は、少なくとも静止画像一つ分の画像データを書き込む
だけの記憶領域を有していれば、転送手段と読み出し手
段とによって、1つの静止画像を表す画像データが出力
される間に、当該静止画像を表す全画像データをデータ
メモリに書き込むことができる。
【0181】従って、請求項4記載の動きベクトル検出
回路は、従来の動きベクトル検出回路のように、書き込
み用と読み出し用との2つのバッファを備える必要がな
く、このような従来の構成と比較して、2つのバッファ
にアドレスおよび書き込み/読み出し制御信号を切り換
えるためのセレクタなどの分だけ、回路規模を縮小する
ことができる。また、参照画像メモリに大きな記憶容量
を必要とせず、時間的に連続した2つの画像の一方を着
目画像とし、他方を参照画像とする場合に、第1参照画
像書き込み手段と第2参照画像書き込み手段とによっ
て、着目画像内の最後の探索単位に対応する探索範囲が
探索範囲メモリ内に書き込まれるまでの間に、当該参照
画像の参照画像メモリへの書き込みを完了することがで
きる。
【0182】従って、請求項5記載の動きベクトル検出
回路は、参照画像メモリにすでに書き込まれている参照
画像を用いて、すでに検出されている動きベクトルに従
ってその参照画像内に探索範囲を設定し、当該探索範囲
を探索することによって、簡単な構成で、簡単な制御に
より、精度の高い動きベクトルを検出することができ
る。
【0183】従って、請求項6記載のアドレス変換回路
は、p画素×q画素の解像度を有する全画像データを、
s画素×2t画素の画像メモリ内の記憶領域に配置する
ことができ、画像メモリ内の記憶領域を効率よく利用す
ることができる。従って、請求項7記載のアドレス変換
回路は、テーブルを参照する場合と比較して、簡単な構
成で、より高速にアドレス変換を行うことができ、第2
の方向に画像メモリの記憶領域よりアドレスが大きくな
る部分の画像データを含んだ領域を第1の方向に分割
し、分割して得られたブロックを、第1の方向のアドレ
スの順に、画像メモリ内で使用されていない領域の第2
の方向に配置することができる。
【0184】従って、請求項8記載のアドレス変換回路
は、テーブルを参照する場合と比較して、簡単な構成
で、より高速にアドレス変換を行うことができ、第2の
方向に画像メモリの記憶領域よりアドレスが大きくなる
部分の画像データを含んだ領域を第1の方向に分割し、
分割して得られたブロックの第1の方向のアドレスの順
に、画像メモリ内の記憶領域の第1の方向のアドレスが
大きい方から、第2の方向に順次、配置することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である動きベクトル検出回
路160の一部構成を示すブロック図である。
【図2】動きベクトル検出回路160に入力される符号
化対象画像データ、参照画像データおよびオフセットベ
クトルを時系列で示す説明図である。
【図3】水平方向と、さらに垂直方向とに隣り合う探索
単位に対応して、共通する探索範囲を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例である動きベクトル検出回
路120の一部構成を示すブロック図である。
【図5】フィールドメモリ121のバンク0およびバン
ク1への画像データのページ配分と、それに対応する読
み出し動作を示すタイミング図である。
【図6】フィールドメモリ121から水平方向に連続し
て読み出すべき16画素の画像データと、それに対応し
て読み出される読み出しグループとの関係を示す説明図
である。
【図7】16画素×2画素の矩形領域を、図6に示した
読み出しグループを単位として読み出す場合のタイミン
グ図である。
【図8】フィールドメモリ121のバンクセレクト回路
の構成と、その画像データ書き込み時のページ配分動作
を示す説明図である。
【図9】フィールドメモリ121から水平方向に連続し
て読み出すべき32画素の画像データと、それに対応し
て読み出される読み出しグループとの関係を示す説明図
である。
【図10】従来の同期型DRAMから読み出されるX方
向16画素の矩形領域とページモードサイクル境界との
相対的位置関係を示す説明図である。
【図11】従来の同期型DRAMから、X方向にバンク
切り換えが起こらない矩形領域内の画像データが読み出
される場合のタイミング図である。
【図12】従来の同期型DRAMから読み出されるX方
向16画素の矩形領域と1バンク境界を含んだページモ
ードサイクル境界との相対的位置関係を示す説明図であ
る。
【図13】従来の同期型DRAMから、X方向に一回の
バンク切り換えで矩形領域が読み出される場合のタイミ
ング図である。
【図14】従来の同期型DRAMから読み出されるX方
向16画素の矩形領域と1バンク境界を含んだページモ
ードサイクル境界との相対的位置関係を示す説明図であ
る。
【図15】従来の同期型DRAMから、X方向に一回の
バンク切り換えで矩形領域が読み出される他の場合のタ
イミング図である。
【図16】本実施例のフィールドメモリ121から読み
出されるX方向16画素の矩形領域とページモードサイ
クル境界との相対的位置関係を示す説明図である。
【図17】本実施例のフィールドメモリ121から、X
方向16画素の矩形領域を従来と同様にして読み出す場
合のタイミング図である。
【図18】本実施例のアドレス変換回路110の構成お
よび入出力を示す説明図である。
【図19】メモリ内に書き込むべき画像データの大きさ
と、画像メモリ内の実記憶領域との関係を示す説明図で
ある。
【図20】本実施例のアドレス変換回路130およびア
ドレス変換回路133の構成を示すブロック図である。
【図21】アドレス変換回路130によるアドレス変換
前のブロックとアドレス変換後のブロックとの対応を示
す説明図である。
【図22】マルチプレクサによって実現されるアドレス
変換回路150の構成を示すブロック図である。
【図23】アドレス変換回路150によるアドレス変換
前のブロックとアドレス変換後のブロックとの対応を示
す説明図である。
【図24】従来の画像符号化装置50の概略的構成を示
すブロック図である。
【図25】ノン・テレスコピック探索およびテレスコピ
ック探索による動きベクトル検出方法を示す説明図であ
る。
【図26】ノン・テレスコピック探索およびテレスコピ
ック探索におけるフレーム間距離と探索範囲との関係を
垂直方向の探索幅について示す説明図である。
【図27】着目画像中で隣り合う2つの探索単位MB
1、探索単位MB2に共通した探索範囲を示す説明図で
ある。
【図28】MPEG2のM=1フィールド構造を有する
符号化対象画像データおよび参照画像データを時系列で
示した説明図である。
【図29】MPEGに従う従来の動きベクトル検出回路
56の構成を示すブロック図である。
【図30】バッファメモリ73、74を備える従来の参
照画像メモリ79の構成を示すブロック図である。
【図31】1フィールドの画像データを2バンク同期型
DRAMのバンク0とバンク1とに配分する場合のフィ
ールド上の画像データのページ配分を示す説明図であ
る。
【図32】1フィールドの画像データを2バンク同期型
DRAMのバンク0とバンク1とに矩形状に配分する場
合のフィールド上の画像データのページ配分を示す説明
図である。
【図33】所定のデータフォーマットの画像データを一
定の記憶領域を有する画像メモリに格納する場合に、使
用される画像メモリの記憶領域を示す説明図である。
【符号の説明】
160 動きベクトル検出回路 161 参照画像メモリ 162 動きベクトル探索ユニット 163 フレームリオーダリング部 164 ローカルメモリ 165 メモリ制御部 166 アドレス生成部 167 キャッシュメモリ 168 FIFOメモリ 169 フレームメモリ 170 3ステートバッファ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立してアクセスされる2つの記憶領域
    を有し、一方の記憶領域にオーバーヘッドなくアクセス
    される所定の連続長毎に、画像データを前記各記憶領域
    に配分して記憶する画像メモリ装置であって、 画像メモリ内に書き込むべき画像データに対して、1組
    のXアドレスとYアドレスとからなる書き込みアドレス
    を生成する書き込みアドレス生成手段と、 生成された書き込みアドレスが同一Yアドレスで、Xア
    ドレスが連続した画像データを、Xアドレスの前記1連
    続長毎に、前記2つの記憶領域に交互に書き込み、同一
    Xアドレスを有する画像データのYアドレスが1異なる
    毎に、2つの記憶領域に交互に書き込む画像データ書き
    込み手段と、 指定された矩形領域に対して、同一Yアドレスを有する
    前記矩形領域内の画像データを含む奇数個連続した前記
    連続長からなる最小の区間を、画像データのYアドレス
    が1異なる毎に、特定する区間特定手段と、 前記2つの記憶領域から交互に、特定された区間を読み
    出す区間読み出し手段とを備えることを特徴とする画像
    メモリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像メモリにおいて、前
    記2つの記憶領域は、ダイナミックRAMより構成され
    た独立してアクセスされる2つのバンクであって、さら
    に、 生成された書き込みアドレスまたは読み出しアドレスの
    うち、2のN(Nは自然数)乗が前記連続長となるXア
    ドレスの下位から第N番目のビットと、Yアドレスの最
    下位ビットとの排他的論理和に応じてバンクを選択する
    バンク選択手段と、 前記画像データ書き込み手段は、 選択されたバンクに1連続長の画像データを書き込むバ
    ンク書き込み手段を備え、 前記区間特定手段は、 特定された区間に対して、1組のXアドレスとYアドレ
    スとからなる読み出しアドレスを生成する読み出しアド
    レス生成手段を備え、 前記区間読み出し手段は、前記バンク選択手段によって
    選択されたバンクから1連続長の画像データを読み出す
    ことを特徴とする画像メモリ装置。
  3. 【請求項3】 静止画像を表す外部から入力された画像
    データのうち、所定量を一時滞留するFIFOメモリ
    と、 FIFOメモリより大きい記憶容量を有するデータメモ
    リと、 前記静止画像内の所定の矩形領域内の画像を表し、デー
    タメモリ中にない画像データは、FIFOメモリから読
    み出して出力するとともに、FIFOメモリから読み出
    した画像データをデータメモリに書き込む転送手段と、 前記静止画像内の所定の矩形領域内の画像を表し、デー
    タメモリ中にある画像データは、データメモリから読み
    出して出力する読み出し手段とを備えることを特徴とす
    る画像メモリ装置。
  4. 【請求項4】 等大に分割された複数のブロックからな
    る、時間的に連続した2つの画像の一方を着目画像と
    し、他方を参照画像とする場合に、着目画像中の1ブロ
    ックを探索単位として、参照画像中で探索単位と相対的
    に一定の位置にある一定の大きさを有する矩形領域とな
    る探索範囲内を探索して当該探索単位の動きベクトルを
    検出する動きベクトル検出回路であって、 外部から入力された所定量の参照画像を一時滞留するF
    IFOメモリと、 参照画像を蓄積し、少なくとも1つ分の参照画像を保持
    する参照画像メモリと、 着目画像中で動きベクトル検出の対象となる対象探索単
    位を隣接するブロックに順次シフトしながら、参照画像
    中で各対象探索単位と相対的に一定の位置にある一定の
    大きさを有する矩形領域の探索範囲を設定する探索範囲
    設定手段と、 対象探索単位に対応して設定された探索範囲を保持する
    探索範囲メモリと、 設定された探索範囲内の領域であって、同一参照画像中
    で新たに探索範囲内に含まれる領域の参照画像を、FI
    FOメモリから読み出して参照画像メモリと探索範囲メ
    モリとに書き込む第1参照画像書き込み手段と、 設定された探索範囲内の領域であって、同一参照画像中
    ですでに探索範囲としてFIFOメモリから読み出され
    た領域の参照画像を、参照画像メモリから読み出して探
    索範囲メモリに書き込む第2参照画像書き込み手段と、 探索範囲メモリ内に保持されている探索範囲内で、対象
    探索単位との差分が最も小さくなる等大の参照画像を探
    索し、探索の結果得られた参照画像を指し示す動きベク
    トルを検出する動きベクトル検出手段と、 を備えることを特徴とする動きベクトル検出回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の動きベクトル検出回路に
    おいて、 同一画像を参照画像とする、時間的に連続した第1着目
    画像と第2着目画像とのうち、第1着目画像の動きベク
    トルがすでに検出されており、新たに第2着目画像の動
    きベクトルを検出する場合には、前記第1参照画像書き
    込み手段を停止する第1書き込み制御手段とを備え、 前記探索範囲設定手段は、第2着目画像内の各対象探索
    単位について、前記対象探索単位と第1着目画像内で同
    一位置にあるブロックに対してすでに検出されている動
    きベクトルに従って、当該対象探索単位に対応する探索
    範囲を設定することを特徴とする動きベクトル検出回
    路。
  6. 【請求項6】 第1の方向に2s画素、第1の方向と直
    交する第2の方向に2t画素を記憶する容量をもつ画像
    メモリに対して、第1の方向にp画素、第2の方向にq
    画素からなる画像データをマッピングするアドレス変換
    装置であって、 i、j、kをそれぞれ自然数とし、 p=2s-i×(2i−k) q=2t-j×(2j+1) 2i−k≦2j×k−1 なる関係が成り立つとき、 前記画像データを、2s-i画素×2t-j画素からなるブロ
    ックに分割して得られる(2i-k)×(2j+1)個の
    ブロックと、 前記画像メモリを、第1の方向に2i等分し、第2の方
    向に2j等分して得られるブロックとに関して、 前記画像データのうち、第2の方向のアドレスが2\tt\
    t以上である2i−k個のブロックのアドレスを、画像メ
    モリ上の第2の方向のアドレスが2tよりも小さく第1
    の方向のアドレスがpよりも大きいブロックのアドレス
    に変換することを特徴とするアドレス変換回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のアドレス変換回路は、 i=jである場合に、画像データの第1の方向のsビットの
    アドレスS[(s-1):0]、第2の方向の(t+1)ビットのアド
    レスT[t:0]を生成するアドレス生成手段と、 選択信号と第1入力と第2入力とが入力され、選択信号
    が「0」のときは第1入力を選択し、選択信号が「1」
    のときは第2入力を選択する第1選択手段と、 選択信号と、第3入力と第4入力とを入力し、選択信号
    が「0」のときは第3入力を選択し、選択信号が「1」
    のときは第4入力を選択する第2選択手段と、 前記第1選択手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、
    S[(s-1):(s-i)]を第1入力とし、T[(t-1):(t-j)]の各ビ
    ットの反転値又はjビットの「1」を第2入力として入
    力する第1入力手段と、 前記第2選択手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、
    T[(t-1):(t-j)]を第3入力とし、S[(s-1):(s-i)]を第4
    入力として入力する第2入力手段と、 前記第1選択手段によって選択された方を変換アドレス
    St[(s-1):(s-i)]として出力する第1アドレス出力手段
    と、 前記第2選択手段によって選択された方を変換アドレス
    Tt[(t-1):(t-j)]として出力する第2アドレス出力手段
    とを備えることを特徴とするアドレス変換回路。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のアドレス変換回路は、 i>jである場合に、画像データの第1の方向のsビットの
    アドレスS[(s-1):0]、第2の方向の(t+1)ビットのアド
    レスT[t:0]を生成するアドレス生成手段と、 選択信号と第1入力と第2入力とが入力され、選択信号
    が「0」のときは第1入力を選択し、選択信号が「1」
    のときは第2入力を選択する第1選択手段と、 選択信号と、第3入力と第4入力とを入力し、選択信号
    が「0」のときは第3入力を選択し、選択信号が「1」
    のときは第4入力を選択する第2選択手段と、 選択信号と、第5入力と第6入力とを入力し、選択信号
    が「0」のときは第5入力を選択し、選択信号が「1」
    のときは第6入力を選択する第3選択手段と、 前記第1選択手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、
    T[(t-1):(t-j)]を第1入力とし、S[(s-i+j-1):(s-i)]を
    第2入力として入力する第1入力手段と、 前記第2選択手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、
    S[(s-j-1):(s-i)]を第3入力とし、S[(s-1):(s-i+j)]の
    各ビットの反転値を第4入力として入力する第2入力手
    段と、 前記第3選択手段に、生成されたT[t]を選択信号とし、
    S[(s-1):(s-j)]を第5入力とし、T[(t-1):(t-j)]の各ビ
    ットの反転値を第6入力として入力する第2入力手段
    と、 前記第1選択手段によって選択された方を変換アドレス
    Tt[(t-1):(t-j)]として出力する第1アドレス出力手段
    と、 前記第2選択手段によって選択された方を変換アドレス
    St[(s-j-1):(s-i)]として出力する第2アドレス出力手
    段と前記第3選択手段によって選択された方を変換アド
    レスSt[(s-1):(s-j)]として出力する第3アドレス出力
    手段とを備えることを特徴とするアドレス変換回路。
JP10886795A 1995-05-02 1995-05-02 画像メモリ装置および動きベクトル検出回路 Expired - Lifetime JP3803122B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10886795A JP3803122B2 (ja) 1995-05-02 1995-05-02 画像メモリ装置および動きベクトル検出回路
US08/639,963 US5717441A (en) 1995-05-02 1996-04-29 Picture data memory with high access efficiency in detecting motion vectors, a motion vector detection circuit provided with the picture data memory, and an address conversion circuit
US08/852,184 US5828423A (en) 1995-05-02 1997-05-06 Motion vector detection circuit provided with the picture data memory

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10886795A JP3803122B2 (ja) 1995-05-02 1995-05-02 画像メモリ装置および動きベクトル検出回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08307875A true JPH08307875A (ja) 1996-11-22
JP3803122B2 JP3803122B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=14495605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10886795A Expired - Lifetime JP3803122B2 (ja) 1995-05-02 1995-05-02 画像メモリ装置および動きベクトル検出回路

Country Status (2)

Country Link
US (2) US5717441A (ja)
JP (1) JP3803122B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0871336A2 (en) * 1997-04-09 1998-10-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive coding and decoding method and apparatus
WO2004008776A1 (ja) * 2002-07-15 2004-01-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 動画像符号化装置及び動画像復号化装置
JP2005236946A (ja) * 2004-01-20 2005-09-02 Megachips Lsi Solutions Inc Dramアクセス方法
JP2006087071A (ja) * 2004-08-19 2006-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動きベクトル検出方法および動画処理装置
WO2006129518A1 (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Megachips Corporation メモリアクセス方法
JP2007189687A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Samsung Electronics Co Ltd 画面のラインをピクセル単位で交互に保存するビデオデコーディング装置、ビデオデコーディング方法及び基準画面の保存方法
JP2007312427A (ja) * 2006-04-17 2007-11-29 Toshihiro Minami 動画像符号化装置
JP2008022134A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Megachips Lsi Solutions Inc 整数画素動き予測機構、1/4画素輝度用動き予測機構、1/4画素色差用動き予測機構、組合せ輝度用動き予測機構、組合せ輝度・色差用動き予測機構及び1/4画素輝度・色差用動き予測機構
JP2008124580A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動きベクトル検出方法、動きベクトル検出装置、及び撮像システム
JP2008271351A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Oki Electric Ind Co Ltd 動きベクトル検出回路
WO2008136178A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Panasonic Corporation 動き検出装置、動き検出方法、及び動き検出プログラム
JP2011050113A (ja) * 2010-12-07 2011-03-10 Mega Chips Corp 1/4画素色差用動き予測機構及び1/4画素輝度・色差用動き予測機構
JP2011055553A (ja) * 2004-01-20 2011-03-17 Mega Chips Corp Dramアクセス方法
JP2013157681A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Fujitsu Semiconductor Ltd 動画像復号装置及び動画像復号方法

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09282136A (ja) * 1996-02-13 1997-10-31 Ricoh Co Ltd データの書込読出方法
CN1217852A (zh) 1997-02-13 1999-05-26 三菱电机株式会社 动态图象预测方式
US6300964B1 (en) * 1998-07-30 2001-10-09 Genesis Microship, Inc. Method and apparatus for storage retrieval of digital image data
JP4224876B2 (ja) * 1998-09-11 2009-02-18 ソニー株式会社 記憶装置、並びに書き込み方法および読み出し方法
WO2000022833A1 (en) * 1998-10-13 2000-04-20 Stmicroelectronics Asia Pacific Pte Ltd Motion vector detection with local motion estimator
JP4142180B2 (ja) 1998-10-29 2008-08-27 富士通株式会社 動きベクトル符号化装置および復号装置
EP1139669A1 (en) 2000-03-28 2001-10-04 STMicroelectronics S.r.l. Coprocessor for motion estimation in digitised video sequence encoders
JP2002271797A (ja) * 2001-03-08 2002-09-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像符号化装置、及び画像符号化方法,フレームレート変換装置
US7003035B2 (en) * 2002-01-25 2006-02-21 Microsoft Corporation Video coding methods and apparatuses
DE10219370A1 (de) * 2002-04-30 2003-11-20 Infineon Technologies Ag Verfahren zum Lesen von Daten mit einer Datenbürstlänge BL>2 aus einer Halbleiterspeichervorrichtung
US20040001546A1 (en) 2002-06-03 2004-01-01 Alexandros Tourapis Spatiotemporal prediction for bidirectionally predictive (B) pictures and motion vector prediction for multi-picture reference motion compensation
US7154952B2 (en) * 2002-07-19 2006-12-26 Microsoft Corporation Timestamp-independent motion vector prediction for predictive (P) and bidirectionally predictive (B) pictures
SG111087A1 (en) * 2002-10-03 2005-05-30 St Microelectronics Asia Cache memory system
JP4462823B2 (ja) * 2002-11-20 2010-05-12 ソニー株式会社 画像信号の処理装置および処理方法、それに使用される係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラム
KR100930043B1 (ko) * 2002-11-23 2009-12-08 삼성전자주식회사 스크롤링 텍스트나 그래픽 데이터를 검출할 수 있는움직임 추정장치 및 방법
US7190413B2 (en) * 2002-11-27 2007-03-13 Lsi Logic Corporation Memory video data storage structure optimized for small 2-D data transfer
US7190368B2 (en) * 2002-11-27 2007-03-13 Lsi Logic Corporation Method and/or apparatus for video data storage
WO2004079916A2 (en) 2003-03-03 2004-09-16 Mobilygen Corporation Array arrangement for memory words and combination of video prediction data for an effective memory access
KR100517504B1 (ko) * 2003-07-01 2005-09-28 삼성전자주식회사 B-픽처의 움직임 보상 모드 결정방법 및 장치
US7499495B2 (en) * 2003-07-18 2009-03-03 Microsoft Corporation Extended range motion vectors
US7609763B2 (en) * 2003-07-18 2009-10-27 Microsoft Corporation Advanced bi-directional predictive coding of video frames
US20050013498A1 (en) * 2003-07-18 2005-01-20 Microsoft Corporation Coding of motion vector information
US7616692B2 (en) * 2003-09-07 2009-11-10 Microsoft Corporation Hybrid motion vector prediction for interlaced forward-predicted fields
US8064520B2 (en) * 2003-09-07 2011-11-22 Microsoft Corporation Advanced bi-directional predictive coding of interlaced video
US7623574B2 (en) * 2003-09-07 2009-11-24 Microsoft Corporation Selecting between dominant and non-dominant motion vector predictor polarities
US7599438B2 (en) * 2003-09-07 2009-10-06 Microsoft Corporation Motion vector block pattern coding and decoding
US7567617B2 (en) * 2003-09-07 2009-07-28 Microsoft Corporation Predicting motion vectors for fields of forward-predicted interlaced video frames
US7724827B2 (en) * 2003-09-07 2010-05-25 Microsoft Corporation Multi-layer run level encoding and decoding
US7620106B2 (en) * 2003-09-07 2009-11-17 Microsoft Corporation Joint coding and decoding of a reference field selection and differential motion vector information
US7400683B2 (en) * 2003-11-18 2008-07-15 Lsi Corporation Device with virtual tilized image memory
US8000392B1 (en) 2004-02-27 2011-08-16 Vbrick Systems, Inc. Phase correlation based motion estimation in hybrid video compression
US7401177B2 (en) * 2004-04-19 2008-07-15 Sony Corporation Data storage device, data storage control apparatus, data storage control method, and data storage control program
JP4586627B2 (ja) * 2005-05-18 2010-11-24 ソニー株式会社 データアクセス装置、データアクセス方法、プログラムおよび記録媒体
KR100708183B1 (ko) * 2005-09-26 2007-04-17 삼성전자주식회사 움직임 추정을 위한 영상 데이터 저장 장치 및 그 데이터저장 방법
US8265145B1 (en) * 2006-01-13 2012-09-11 Vbrick Systems, Inc. Management and selection of reference frames for long term prediction in motion estimation
EP1879376A3 (en) * 2006-06-13 2011-04-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Fast channel switching method and apparatus for digital broadcast receiver
JP4775277B2 (ja) * 2007-02-07 2011-09-21 株式会社デンソー 画像処理装置及び画像処理方法
WO2009001510A1 (ja) * 2007-06-28 2008-12-31 Panasonic Corporation 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
US8254455B2 (en) * 2007-06-30 2012-08-28 Microsoft Corporation Computing collocated macroblock information for direct mode macroblocks
EP2487649A1 (de) * 2008-03-18 2012-08-15 Trident Microsystems (Far East) Ltd. Testen eines Bewegungsvektors
US20100149426A1 (en) * 2008-12-17 2010-06-17 Ho-Tzu Cheng Systems and methods for bandwidth optimized motion compensation memory access
US8189666B2 (en) 2009-02-02 2012-05-29 Microsoft Corporation Local picture identifier and computation of co-located information
US20130094567A1 (en) * 2011-10-18 2013-04-18 Lsi Corporation Apparatus and methods for performing block matching on a video stream
US10085016B1 (en) 2013-01-18 2018-09-25 Ovics Video prediction cache indexing systems and methods
US11025934B2 (en) * 2014-12-16 2021-06-01 Advanced Micro Devices, Inc. Methods and apparatus for decoding video using re-ordered motion vector buffer
JP2016184096A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置、表示装置の駆動方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4924432A (en) * 1986-03-29 1990-05-08 Hitachi, Ltd. Display information processing apparatus
JPS63157583A (ja) * 1986-12-20 1988-06-30 Fujitsu General Ltd 文字放送受信機
JPH01264389A (ja) * 1988-04-15 1989-10-20 Hitachi Ltd 画像メモリ装置
JPH0340044A (ja) * 1989-07-06 1991-02-20 Toshiba Corp 画像メモリシステム
JPH0472884A (ja) * 1990-07-12 1992-03-06 Sony Corp 映像信号再生装置
US5497338A (en) * 1993-04-09 1996-03-05 Sharp Kabushiki Kaisha Motion vector detecting circuit
JPH0773100A (ja) * 1993-09-06 1995-03-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像メモリ
JP3277418B2 (ja) * 1993-09-09 2002-04-22 ソニー株式会社 動きベクトル検出装置および方法
US5659364A (en) * 1993-12-24 1997-08-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Motion vector detection circuit

Cited By (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0871336A2 (en) * 1997-04-09 1998-10-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive coding and decoding method and apparatus
EP0871336A3 (en) * 1997-04-09 2000-07-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive coding and decoding method and apparatus
EP1065883A2 (en) * 1997-04-09 2001-01-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive decoding method
EP1065883A3 (en) * 1997-04-09 2001-01-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive decoding method
EP1079634A1 (en) * 1997-04-09 2001-02-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive decoding method
US6370276B2 (en) 1997-04-09 2002-04-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive decoding method, image predictive decoding apparatus, image predictive coding method, image predictive coding apparatus, and data storage media
US6459813B1 (en) 1997-04-09 2002-10-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive decoding method, image predictive decoding apparatus, image predictive coding method, image predictive coding apparatus, and data storage media
EP1322122A1 (en) * 1997-04-09 2003-06-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive decoding method
US6633678B2 (en) 1997-04-09 2003-10-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image predictive decoding method, image predictive decoding apparatus, image predictive coding method, image predictive coding apparatus, and data storage media
US8989264B2 (en) 2002-07-15 2015-03-24 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US7742523B2 (en) 2002-07-15 2010-06-22 Panasonic Corporation Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US9398305B2 (en) 2002-07-15 2016-07-19 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US9001891B2 (en) 2002-07-15 2015-04-07 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
WO2004008776A1 (ja) * 2002-07-15 2004-01-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 動画像符号化装置及び動画像復号化装置
US9420301B2 (en) 2002-07-15 2016-08-16 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US10230971B2 (en) 2002-07-15 2019-03-12 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US9942561B2 (en) 2002-07-15 2018-04-10 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US9936210B2 (en) 2002-07-15 2018-04-03 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US9906806B2 (en) 2002-07-15 2018-02-27 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US9473781B2 (en) 2002-07-15 2016-10-18 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US9402081B2 (en) 2002-07-15 2016-07-26 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US7760803B2 (en) 2002-07-15 2010-07-20 Panasonic Corporation Moving picture encoding device and moving picture decoding device
US9479790B2 (en) 2002-07-15 2016-10-25 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
US8139637B2 (en) 2002-07-15 2012-03-20 Panasonic Corporation Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
JP2005236946A (ja) * 2004-01-20 2005-09-02 Megachips Lsi Solutions Inc Dramアクセス方法
JP2011055553A (ja) * 2004-01-20 2011-03-17 Mega Chips Corp Dramアクセス方法
JP2006087071A (ja) * 2004-08-19 2006-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動きベクトル検出方法および動画処理装置
US7979622B2 (en) 2005-05-30 2011-07-12 Megachips Corporation Memory access method
JP5147102B2 (ja) * 2005-05-30 2013-02-20 株式会社メガチップス メモリアクセス方法
JPWO2006129518A1 (ja) * 2005-05-30 2008-12-25 株式会社メガチップス メモリアクセス方法
WO2006129518A1 (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Megachips Corporation メモリアクセス方法
JP2007189687A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Samsung Electronics Co Ltd 画面のラインをピクセル単位で交互に保存するビデオデコーディング装置、ビデオデコーディング方法及び基準画面の保存方法
JP2007312427A (ja) * 2006-04-17 2007-11-29 Toshihiro Minami 動画像符号化装置
JP4682384B2 (ja) * 2006-07-11 2011-05-11 株式会社メガチップス 1/4画素輝度用動き予測機構、組合せ輝度用動き予測機構、及び組合せ輝度・色差用動き予測機構
US8644380B2 (en) 2006-07-11 2014-02-04 Megachips Corporation Integer pixel motion estimation system, motion estimation system for quarter-pixel luminance, motion estimation system for quarter-pixel chrominance, motion estimation system for combined luminance, motion estimation system for combined luminance and chrominance, and motion estimation system for quarter-pixel luminance and chrominance
JP2008022134A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Megachips Lsi Solutions Inc 整数画素動き予測機構、1/4画素輝度用動き予測機構、1/4画素色差用動き予測機構、組合せ輝度用動き予測機構、組合せ輝度・色差用動き予測機構及び1/4画素輝度・色差用動き予測機構
JP2008124580A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動きベクトル検出方法、動きベクトル検出装置、及び撮像システム
JP2008271351A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Oki Electric Ind Co Ltd 動きベクトル検出回路
WO2008136178A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Panasonic Corporation 動き検出装置、動き検出方法、及び動き検出プログラム
JP2011050113A (ja) * 2010-12-07 2011-03-10 Mega Chips Corp 1/4画素色差用動き予測機構及び1/4画素輝度・色差用動き予測機構
JP2013157681A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Fujitsu Semiconductor Ltd 動画像復号装置及び動画像復号方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5717441A (en) 1998-02-10
US5828423A (en) 1998-10-27
JP3803122B2 (ja) 2006-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3803122B2 (ja) 画像メモリ装置および動きベクトル検出回路
JP5126360B2 (ja) メモリ装置及びそれを制御するメモリコントローラ
US5850483A (en) Image decompressing apparatus with efficient image data transfer
KR101127962B1 (ko) 영상 처리 장치 및 영상 처리를 위한 프레임 메모리 관리 방법
JP2558236B2 (ja) 画像変換メモリ装置
JPH0792952A (ja) 像編集用窓メモリ構造
JP2001117555A (ja) 同期dramを使用する画像転置メモリのためのモジューラ構造
JPH08123953A (ja) 画像処理装置
US5838394A (en) Picture storage device separates luminance signal into even number and odd number data and separates two channel color signal into former half pixels and latter half pixels
KR100194922B1 (ko) 화면비 변환장치
JP3141772B2 (ja) Mpeg復号化器及びその復号化方法
US5230064A (en) High resolution graphic display organization
KR19980081641A (ko) 동화상 복호 방법 및 동화상 복호 장치
JP3120010B2 (ja) 画像復号処理方法および画像復号装置
JPH1155676A (ja) 同期型メモリを用いた動画像データ符号化装置
KR100610519B1 (ko) 영상 처리 장치, 특수 효과 장치 및 영상 처리 방법
JPH0865686A (ja) 画像復号化装置
US6307969B1 (en) Dynamic image encoding method and apparatus
US6359660B1 (en) Semiconductor integrated circuit for converting macro-block data into raster data which is adaptable to various formats
JPH1198507A (ja) 画像符号化装置
JP3702508B2 (ja) ディジタル画像信号用のメモリ装置
KR0151204B1 (ko) 영상움직임 보상용 디램 제어시스템
JP2005079848A (ja) 順次走査線変換装置および映像信号処理システム
JPH10210481A (ja) メモリ制御装置
KR100228554B1 (ko) 비디오 인코더에서의 메모리 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

EXPY Cancellation because of completion of term
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371