JPH1155676A - 同期型メモリを用いた動画像データ符号化装置 - Google Patents

同期型メモリを用いた動画像データ符号化装置

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JPH1155676A
JPH1155676A JP21349197A JP21349197A JPH1155676A JP H1155676 A JPH1155676 A JP H1155676A JP 21349197 A JP21349197 A JP 21349197A JP 21349197 A JP21349197 A JP 21349197A JP H1155676 A JPH1155676 A JP H1155676A
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read
bank
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JP21349197A
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Susumu Takahashi
将 高橋
Yukitoshi Tsuboi
幸利 坪井
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Hitachi Ltd
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期型メモリの効率の良いメモリアクセスを
実現する。 【解決手段】 同期型RAM15において、入力画像の
配列順を変換用のフレームメモリY0〜Y2、C0〜C
2や動きベクトルの粗探索用のフレームメモリY3,Y
4、動きベクトルの密探索や局部復号画像のためのフレ
ームメモリY5,Y6,C5,C6夫々について、これ
らは複数のバンクメモリからなり、夫々で交互にデータ
の書込み,読出しが行なわれるが、これらからの読出サ
イクルを4クロックよりも長い周期で交互に行なうよう
に、夫々のメモリマップが設定され、この読出サイクル
で、空白期間が生ずることなく、連続的にデータが読み
出されて、設定されたタイムスロットで効率の良い読出
しができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動き補償を用いた
動画像データの予測符号化を行なう動画像データ符号化
装置に係り、特に、同期型メモリを用いて効率良く処理
を行なうためのメモリへのデータのマッピング方法及び
アクセス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像符号化の国際標準規格であるMP
EG2は、動き補償を用いた予測符号化であって、さら
に、過去や未来の画像(フレームまたはフィールド)か
らの予測を行なう両方向予測にも対応することにより、
高い圧縮効率を得ることができる。しかし、この符号化
を実現するには、未来の画像からの予測を行なうための
画像の入れ替えや、動き補償に用いる動きベクトルを検
出するパターンマッチングを行なう必要があるため、多
くのメモリ容量と頻繁なメモリアクセスとが必要にな
る。そのため、効率の良いメモリ割り当てやアクセス方
法が重要になる。
【0003】アクセススピードが向上したメモリとし
て、シンクロナスDRAMあるいはシンクロナスSRA
Mと呼ばれる同期型メモリが知られている。図29はか
かる同期型メモリの基本構成を示すブロック図であっ
て、30はコマンド・アドレスの入力端子、31はデー
タの入出力端子、32は動作制御回路、33はバンク選
択回路、34,35はカラムアドレス選択回路、36,3
7はロウデータバッファ、38,39はロウアドレス選
択回路、40はバンク0メモリ、41はバンク1メモリ
である。
【0004】同図において、バンク0メモリ40も、バ
ンク1メモリ41も、ロウ,カラムの2次元構成となっ
ており、夫々には、1つのロウアドレス分のデータを保
持するロウデータバッファ36,37が備えられてい
る。これらロウデータバッファ36,37の読み書き
は、バースト的に高速に行なうことができる。また、バ
ンクメモリ40,41とロウデータバッファ36,37と
の間のデータ転送には時間がかかるが、このように、2
個のバンクメモリ40,41(2個以上でもよい)を用
いてこれを交互にアクセスすることにより、見掛け上連
続バーストでアクセスすることができる。データ転送や
読出し動作,書込み動作などの指令は、入力端子30か
らコマンドを入力して行なう。
【0005】図30はかかる同期型メモリを用いた書込
サイクルと読出サイクルとのタイミングを示す図であ
る。
【0006】入力したコマンドの実行に要する時間は、
メモリのスペックと使用するクロックの周波数で決ま
る。図30(a)に示す書込サイクルでは、指定したバン
クメモリの指定したロウ,カラムアドレスで書込み/読
出しデータ期間(即ち、バースト長)を4クロック周期と
している(バースト長4という。以下同様)。バンクア
ドレスはバンク0メモリ40かバンク1メモリ41かを
指定するものであり、0はバンク0メモリ40を、1は
バンク1メモリ41を夫々指定するものである。
【0007】コマンドACTVは、指定したバンクメモ
リの指定したロウアドレスにアクセスするコマンドであ
り、ここでは、2クロック周期以内にこのアクセスが終
了するものとしている。また、コマンドWRIT・A
は、指定したバンクメモリの指定したカラムアドレスに
データの書込みを行なうコマンドであり、符号Aは、所
定のバースト長のデータ書込みが終了すると、自動的に
次のコマンドACTVの準備(プリチャージ)をすると
いうことを意味している。
【0008】入力端子30からコマンドACTVとコマ
ンドWRIT・Aとが2クロック周期で交互に入力さ
れ、コマンドACTVはロウデータバッファ36,ロウ
アドレス選択回路38とロウデータバッファ37,ロウ
アドレス選択回路39とに交互に供給され、コマンドW
RIT・Aはカラムアドレス選択回路34,35に交互
に供給される。また、コマンドACTVに同期して、入
力端子31からデータが入力され、ロウデータバッファ
36,37に交互に供給される。
【0009】いま、ロウデータバッファ36とロウアド
レス選択回路38とにコマンドACTVが供給されたと
すると、バンク0メモリ40の書き込むべき所定のロウ
アドレスが指定されるとともに、ロウデータバッファ3
6に入力されたデータが一時格納され、2クロック周期
後に供給されるコマンドWRIT・Aにより、カラムア
ドレス選択回路34が、ロウデータバッファ36に格納
されたデータを4バースト長でバンク0メモリ40のコ
マンドWRIT・Aで指定されるカラムアドレスに書き
込む。
【0010】コマンドWRIT・Aがあってから2クロ
ック周期後のバンク0メモリ40でのデータ書込み期間
中、ロウデータバッファ37とローウアドレス選択回路
39とに次のコマンドACTVが供給され、これに同期
して入力されるデータがロウデータバッファ37に一時
格納されるとともに、バンク1メモリ41の書き込むべ
きロウアドレスが指定される。そして、バンク0メモリ
40での4バースト長のデータ書込みが終了すると、カ
ラムアドレス選択回路35にコマンドWRIT・Aが供
給され、これにより、このカラムアドレス選択回路35
は、ロウデータバッファ37に格納されているデータ
を、4バースト長で、バンク1メモリ41の指定したカ
ラムアドレスに書き込む。
【0011】このバンク1メモリ41での2クロック周
期が経過したデータ書込み期間中、次のコマンドACT
Vがロウデータバッファ36とロウアドレス選択回路3
8とに供給されるとともに、次のデータがこのロウデー
タバッファ36に一時格納され、上記の書込み動作が繰
り返される。
【0012】以下同様にして、バンク1メモリ41とバ
ンク0メモリ40とでデータ書込みが交互に行なわれ、
これにより、入力データが連続したバーストとして書き
込まれることになる。
【0013】読出サイクルの場合には、書込サイクルの
場合のコマンドWRIT・Aの代わりに、コマンドRE
AD・Aが用いられる。このコマンドREAD・Aは、
指定したバンクメモリでの読み出すべきカラムアドレス
を指定するものであり、コマンドACTV・Aと同様
に、所定のバースト長の読出しの終了後、自動的に次の
コマンドACTVのプリチャージを行なうコマンドであ
る。
【0014】図30(b)に示す読出サイクルでは、書
込サイクルと同様に、コマンドACTVとコマンドRE
AD・Aとが2クロック周期で交互に入力される場合の
動作を示すものである。
【0015】この場合も、書込サイクルと同様、コマン
ドACTVがロウデータバッファ36,ロウアドレス選
択回路38とロウデータバッファ37,ロウアドレス選
択回路39とに交互に供給され、コマンドWRIT・A
がカラムアドレス選択回路34,35に交互に供給され
て、バンク0メモリ40とバンク1メモリ41とで交互
にデータ読出しが行なわれる。
【0016】ところで、一般に、メモリアクセスでは、
データ書込みよりもデータ読出しの方が時間がかかる。
データを書き込む場合には、コマンドWRIT・Aとデ
ータの書込みとの間には遅延(レイテンシ)がないの
で、図30(a)に示したように、バンクメモリ40,
41から4クロック周期で交互にかつ連続してデータの
書込みを行なうことができる。しかし、データの読出し
の場合には、図30(b)に示すように、コマンドRE
AD・Aがあってからデータの読出しが始まるまでには
レイテンシCLがある。このレイテンシCLとしては、
3クロック周期とすることが多く、従って、以下では、
レイテンシCL=3クロック周期とする。
【0017】そこで、いま、コマンドACTVが入力さ
れてバンク0メモリ40の所定のロウアドレスが指定さ
れ、その2クロック周期後にコマンドREAD・Aが入
力されてこのバンク0メモリ40にデータの読出しが指
示されたとすると、その指示があってからレイテンシC
Lの3クロック周期後にデータの読出しが開始する。
【0018】ところで、データ読出しが始まる前のコマ
ンドREAD・Aによるデータ読出し指示の2クロック
周期後に、バンク1メモリ41に対してコマンドACT
Vが、さらに、その2クロック周期後コマンドREAD
・Aが夫々入力され、このコマンドREAD・Aによっ
てバンク1メモリ41でのデータ読出しが指示される
が、この場合には、バンク0メモリ40とバンク1メモ
リ41でのコマンドREAD・Aによるデータ読出し指
示からの読出し開始が3クロック周期遅れるために、バ
ンク0メモリ40からのデータ読出しの終了に続いてバ
ンク1メモリ41からのデータ読出しが始まり、これら
のデータ読出しは連続することになるから、特に問題と
はならない。
【0019】しかし、先行するバンク0メモリ40で
は、データ読出しが終了するまで次のコマンドACTV
の入力を待機しなければならない。このため、読み出さ
れるデータのバースト長も4でなければならないから、
バンク0メモリ40についてみると、コマンドREAD
・Aがあってから3+4=7クロック周期後にデータ読
出しが終了することになる。これは、また、バンク1メ
モリ41にコマンドREAD・Aがあってから7−4=
3クロック周期後に、バンク0メモリ40にコマンドA
CTVが供給されるようにしなければならないことにな
る。即ち、2つのバンクメモリ40,41でデータ読出
しが終了してこれらバンクメモリ40,41での次のデ
ータ読出しを行なうに際しては、コマンドの入力タイミ
ングを1クロック周期ずつ遅らせることが必要となる。
【0020】しかし、このようにすると、バンク1メモ
リ41でのデータ読出し開始とともに、バンク0メモリ
40にコマンドACTVが、その2クロック周期後にコ
マンドREAD・Aが夫々入力され、このコマンドRE
AD・Aがあってから3クロック周期後にバンク0メモ
リ40のデータ読出しが始まるのであるから、バンク1
メモリ41からデータ読出しが開始してから次にバンク
0メモリ40でのデータ読出しが開始するまでに2+3
=5クロック周期を要することになり、バンク1メモリ
41でデータ読出しが終了してからバンク0メモリ40
でデータ書込みを開始するまでに5−4=1クロック周
期の空き期間が発生することになる。
【0021】このように、4クロック周期(即ち、4バ
ースト長)でデータの読出しを行なうと、2回の読出し
毎に1クロック周期の空き期間が生じ、読出し効率が低
下することになる。
【0022】図30(c)はこれを改善した読出サイク
ルを示すものである。これは、さらにコマンドREAD
を付加することにより、5クロック周期でデータ読出し
を行なうものであり、これによると、常に連続したバー
ストとしてデータ読出しを行なうことができる。
【0023】即ち、コマンドACTVが入力されると、
その2クロック周期後にコマンドREADが入力され、
その1クロック周期後にコマンドREAD・Aが入力さ
れる。そして、このコマンドREAD・Aから2クロッ
ク周期後に、他方のバンクメモリに対するコマンドAC
TVからの同様の一連のコマンドが入力される。
【0024】ここで、コマンドREAD・Aは、所定の
バースト長のデータ読出しが終了すると、上記のよう
に、プリチャージを行なうが、コマンドREADはプリ
チャージを行なわない。また、コマンドREADは、コ
マンドACTVの後で何回でも入力できる。バースト長
のデータ読出し終了前に次のコマンドREADあるいは
コマンドREAD・Aコマンドが入力されると、その後
に入力されたコマンドが有効になる。
【0025】そこで、いま、コマンドACTVが入力さ
れてバンク0メモリ40の所定のロウアドレスが指定さ
れ、その2クロック周期後にコマンドREADが、さら
にその1クロック周期後にコマンドREAD・Aが入力
されて、このバンク0メモリ40にデータの読出しが指
示されたとすると、そのコマンドREADによる指示が
あってからレイテンシCLの3クロック周期後に(従っ
て、コマンドACTVの入力から5クロック周期後に)
データの読出しが開始する。そして、読出しのバースト
長を5とすると、このデータ読出しが終了するのは、コ
マンドACTVの入力から5+5=10クロック周期後
である。
【0026】ところで、バンク1メモリ41でも、これ
と同様に、コマンドACTVの入力後、5クロック周期
後にデータをバースト長5で読出しを開始するとする
と、バンク1メモリ41においては、バンク0メモリ4
0でのデータ読出し開始とともにコマンドACTVが入
力されればよい。このようにすれば、バンク0メモリ4
0でのデータ読出しの終了に続いて、バンク1メモリ4
1でのデータ読出しが開始される。
【0027】この場合、バンク1メモリ41において
も、バンク0メモリ40と同様に、コマンドACTVが
入力されて所定のロウアドレスが指定され、その2クロ
ック周期後にコマンドREADが、さらにその1クロッ
ク周期後にコマンドREAD・Aが入力されて、コマン
ドREADによってカラムアドレスが指定されてデータ
読出しが指示される。そして、このデータ読出しの指示
があってから、3クロック周期のレイテンシCLがあっ
てデータの読出しが開始される。この場合も、バースト
長は5である。
【0028】このことからして、バンク0メモリ40に
おいても、バンク1メモリ41でのデータ読出し開始の
タイミングでコマンドACTVが入力されるように、各
コマンドの入力タイミングを設定することにより、バン
ク1メモリ41でのデータ読出しの終了に続いてバンク
0メモリ40のデータ読出しを開始させることができ
る。
【0029】このようにして、バースト長を5クロック
周期とすることにより、2つのバンクメモリから交互に
効率100%でデータ読出しを行なうことができる。な
お、バースト長を5クロック周期以上としても、同様に
して、効率の良い読出しを行なうことができる。
【0030】MPEG2のように、多くのメモリ容量と
頻繁なメモリアクセスが必要な符号化を実現するため
に、上記の同期型メモリを用いることは有効である。
【0031】MPEG2では、圧縮符号化されたフレー
ムとして、フレーム間予測を行なわないフレーム(Iフ
レーム)と過去のフレームからのみ予測を行なうフレー
ム(Pフレーム)とに加え、過去のフレームと未来のフ
レームとの両方から予測を行なう双方向予測フレーム
(Bフレーム)も用いられる。このBフレームは、Iフ
レームとPフレームとの間や前後する2つのPフレーム
の間に配列されるが、連続して配列されるBフレームの
個数は、2個以下であることが一般的である。そして、
2個のBフレームが連続して配列される場合には、画像
の順序変換を行なう必要があるために、最低3フレーム
分のメモリ容量が必要になる。
【0032】また、双方向予測を行なうために、過去と
未来の2個の参照画像を保持しておく必要があり、この
ために2フレーム分のメモリ容量が必要になるし、さら
に、動き補償に用いる動きベクトルを検出するための参
照画像と符号化されたデータ(ビットストリーム)とを
保持するメモリ容量も必要もある。
【0033】順序変換用画像データや予測用参照画像デ
ータと動きベクトル検出用の参照画像データとを兼用す
ることについては、例えば、特開平5−236466号
公報に記載されているが、いずれにしても、最低3+2
=5フレーム分のメモリ容量は必要である。
【0034】メインプロファイルメインレベルと呼ばれ
るMPEG2で最もよく用いられるプロファイル・レベ
ルでは、輝度成分が720画素×480画素からなるN
TSC方式の画像(以下、NTSC画像という)と同じ
く720×576画素からなるPAL方式の画像(以
下、PAL画像という)まで取り扱う。色成分は4:
2:0にデシメーションされ、輝度成分の1/2の情報
量で扱われる。PAL画像の場合を考慮すると、1画素
が8ビットであるから、5フレームで8×720×57
6×1.5×5=約25Mビットである。従って、32
Mビット程度のメモリを用いる必要がある。
【0035】次に、必要なアクセススピードについて説
明する。
【0036】メモリのアクセススピードを増やすには、
クロック周波数を高くするか、ビット幅を増やせばよ
い。但し、消費電力が増えるなどの理由により、クロッ
ク周波数を高めることは、消費電力が増加することなど
から、あまり好ましいことではない。
【0037】そこで、いま、クロック周波数を画素クロ
ック周波数の4倍とすると(NTSC画像とPAL画像
の画素クロック周波数は13.5MHzであるから、こ
の場合のクロック周波数は54MHzとなる)、ビット
幅が8ビットであれば、輝度成分の1画素を8ビットと
して、輝度成分の1画素について8÷8×4=4画素分
のメモリアクセスを行なうことができ、ビット幅が16
ビットであれば、16÷8×4=8画素分の、ビット幅
が32ビットであれば、32÷8×4=16画素分の夫
々メモリアクセスを行なうことができる。ここで、輝度
成分の1画素について必要なメモリアクセスは、順序変
換用の書込みと読出しとに夫々約1画素分、予測用参照
画像の書込みと読出しとに夫々約1画素分必要であっ
て、合計約4画素分必要となる。これに色成分を加える
と、色成分は輝度成分の1/2のデータ量であるから、
輝度成分の1画素当たり必要なメモリアクセスは、合計
約6画素分必要となる。そして、これに動きベクトル検
出用の参照画像とビットストリームとの書込みや読出し
が加わることになる。特開平5−236466号公報に
は、動きベクトル検出用のメモリアクセスを他のメモリ
アクセスと兼用する方法も記載されているが、それで
も、輝度成分の1画素当たり2画素分以内のアクセスに
抑えることは困難である。従って、輝度成分1画素当た
りのアクセスは、最低でも6+3=9画素分必要とな
り、54MHzのクロックであれば、上記のことから、
ビット幅を32ビットで用いる必要がある。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビット幅を
増加させると、1回のアクセスで読み出せるデータ量が
増加するが、逆に、同じ量のデータをバースト的に読み
出す場合のバースト長が短くなるという問題がある。例
えば、MPEG2では、マクロブロックと呼ばれる16
×16画素の小画像を単位として符号化を行なう。画像
の順序変換では、ラスタ走査方向の順で入力されるNT
SC画像あるいはPAL画像からマクロブロックデータ
への変換も行なわなければならない。このため、16画
素単位でメモリにランダムアクセスする必要がある。3
2ビット幅のメモリでは、16画素のデータのバースト
長は4(1画素が8ビットであるから、16×8/32
=4)である。ところが、図30(b)で説明したよう
に、バースト長4で読み出す場合には、効率が落ちてし
まう。
【0039】このように、上記従来技術では、MPEG
2のような双方向予測可能な動き補償予測符号化に同期
型メモリを用いることについて、充分な配慮がなされて
おらず、クロック周波数を高めずにアクセススピードを
速めるために、ビット幅を増やすと、バースト長が短く
なり、読出し効率が低下するという問題があった。
【0040】本発明の目的は、MPEG2のような双方
向予測可能な動き補償予測符号化を行なうに際し、クロ
ック周波数を高めることなく、効率の良いメモリアクセ
スを行なうことができるようにした同期型メモリを用い
た動画像データ符号化装置を提供することにある。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、入力画像データの符号化や復号の単位を
画像小単位とし、同期型メモリが複数のバンクメモリを
備えており、同一画像小単位中の同一フィールドの複数
の走査線のデータを同一バンクメモリの連続読出し可能
な横方向に隣接するアドレス上に配置する入力画像マッ
ピング手段を設ける。
【0042】また、本発明は、動きベクトルの粗探索用
の参照画像データの1つの画像小単位の右半分のデータ
と該画像小単位の次に符号化される画像小単位の左半分
のデータを同一メモリバンクの連続読出し可能な横方向
に隣接するアドレス上に配置する粗探索参照画像マッピ
ング手段を備えている。
【0043】さらに、本発明は、予測画生成用の復号画
像データの同一走査線上の互いに隣接する全てのデータ
を同一メモリバンクの連続読出し可能な横方向に隣接す
るアドレス上に配置する局部復号画像マッピング手段を
備えている。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。
【0045】図1は本発明による同期型メモリを用いた
動画像データ符号化装置の第1の実施形態を示すブロッ
ク図であって、1は同期信号の入力端子、2はタイムス
ロット制御回路、3は映像信号の入力端子、4は画像変
換回路、5は動きベクトル粗探索回路、6は動きベクト
ル密探索・動き補償予測回路、7は減算回路、8は符号
化・局部復号回路、9は出力バッファ、10は符号出力
端子、11は加算回路、12はデータ切換回路、13は
アドレス切換回路、14はコマンド発生回路、15は同
期型RAMである。
【0046】同図において、入力端子3からは映像信号
が入力され、その同期信号が入力端子1から入力され
る。タイムスロット制御回路2は、この同期信号に同期
して各部の制御を行なう。即ち、この実施形態の全ての
動作は、入力端子1から入力される同期信号に同期した
固定タイムスロットで行なわれる。また、同期型RAM
15へのアクセスも固定タイムスロットで行なわれる。
【0047】図2は図1における同期型RAM15を構
成するバンクメモリ上のアドレスマップを示す図であっ
て、Y0,Y1,Y2は輝度信号の画像変換用フレーム
メモリ、C0,C1,C2は色信号の画像変換用フレー
ムメモリ、Y3,Y4は動きベクトル粗探索用フレーム
メモリ、Y5,Y6は輝度信号の動きベクトル密探索・
動き補償予測用フレームメモリ、C5,C6は色信号の
動き補償予測用フレームメモリ、BMは符号バッファ用
メモリである。
【0048】同図において、この同期型RAM15は、
データ幅が32ビットであって、カラムアドレスが25
6、ロウアドレスが2048の図示するバンクメモリを
2個用いており、2バンク構成で32×256×204
8×2≒32Mビットのメモリである。
【0049】これらのバンクメモリでは、輝度信号の画
像変換用として、フレームメモリY0,Y1,Y2,Y
3が夫々184カラムアドレス,288ロウアドレスか
らなり、フレームメモリY3,Y4が夫々184カラム
アドレス,144ロウアドレスからなって、フレームメ
モリY0,Y1,Y2,Y3,Y5,Y6の1/2のメ
モリ容量を持っており、フレームメモリY5,Y6が1
80カラムアドレス,288ロウアドレスからなってい
る。また、色信号用として、フレームメモリC0,C
1,C2が夫々72カラムアドレス,360ロウアドレ
スからなって、輝度信号のフレームメモリY0,Y1,
Y2のほぼ1/2のメモリ容量を持っており、また、フ
レームメモリC5,C6が夫々180カラムアドレス,
144ロウアドレスからなって、輝度信号のフレームメ
モリY5,Y6のほぼ1/2のメモリ容量を持ってい
る。残りの72カラムアドレス,936ロウアドレスの
領域BMが、符号バッファとして用いられる。
【0050】図1及び図2において、画像変換回路4
は、輝度信号と色信号の画像順序の入れ替えと入力ラス
タデータからマクロブロックデータへの変換とを行なう
ものであって、輝度信号については、同期型RAM15
のアドレスマップ上の3面のフレームメモリY0,Y
1,Y2が、色信号については、3面のフレームメモリ
C0,C1,C2が夫々かかる画像順序の入れ替えと変
換とに用いられる。これ以後の処理は全て、マクロブロ
ック単位で行なわれる。
【0051】動きベクトル粗探索回路5は、入力映像信
号の輝度成分について1つのマクロブロックのデータ
(以下、このマクロブロックを入力マクロブロックとい
い、この入力マクロブロックのデータを入力マクロブロ
ックデータという)が決まると、同期型RAM15での
フレームメモリY3,Y4に蓄えられている水平方向に
1/2サブサンプリングされた後述の参照画像データの
うちの、この入力マクロブロックに対応する位置を含む
広い範囲の領域のデータを読み出し、この領域(これ
を、以下、探索範囲という)内で入力マクロブロックに
対する動きベクトルの探索を行なう。
【0052】ここで、入力映像信号のPフレームに対す
る動きベクトルの探索処理では、フレームメモリY3,
Y4のうち、1つ前のIフレームまたはPフレームが蓄
えられているフレームメモリから探索範囲のデータを読
み出して動きベクトルの探索を行なう。これと同時に、
IフレームまたはPフレームでは、この入力マクロブロ
ックデータを1/2にサブサンプリングして、フレーム
Y3,Y4のうちの上記の読出しを行なわない方のフレ
ームメモリに書き込む。また、Bフレームについての動
きベクトル探索処理では、フレームメモリY3,Y4の
両方から読出して双方向の動きベクトル探索を行ない、
この入力マクロブロックデータの書込みは行なわない。
【0053】動きベクトル密探索・動き補償予測回路6
は、動きベクトル粗探索回路5で得られた動きベクトル
の周辺の狭い領域を探索範囲として、フレームメモリY
5,Y6から参照画像データを読み出し、これについて
上記の入力マクロブロックの動きベクトルの密探索を行
なう。
【0054】ここで、Pフレームでのこの入力マクロブ
ロックの動きベクトルの密探索処理では、フレームメモ
リY5,Y6のうち、1つ前のIフレームまたはPフレ
ームが蓄えられているフレームメモリから参照画像のこ
の狭い探索範囲のデータを読み出して動きベクトルの密
探索を行なう。Bフレームでのこの入力マクロブロック
の動きベクトルの密探索処理では、フレームメモリY
5,Y6の両方から参照画像のこの狭い探索範囲のデー
タを読み出して双方向の動きベクトル密探索を行なう。
【0055】動きベクトル密探索・動き補償予測回路6
は、動きベクトルを求めると、それに基づく予測画を生
成する。この予測画は、輝度成分については、フレーム
メモリY5またはY6から動きベクトルの密探索用に読
み出した狭い探索範囲での輝度データのうちの、この動
きベクトルで決まるマクロブロックの部分とする。即
ち、この狭い探索範囲で入力マクロブロックと情報内容
が最も一致するマクロブロックサイズの領域を探索する
ことにより、この領域の画面上での位置を示す動くベク
トルを得るのであるが、これとともに、この領域を予測
画とするものである。このようにして、予測画の生成の
ために、再度上記フレームメモリから参照画像データを
読み出すということはしない。色成分の予測画は、同様
にして、フレームメモリC5,C6からデータを読み出
して行なう。
【0056】減算回路7は、画像変換回路4からの入力
マクロブロックから動きベクトル密探索・動き補償予測
回路6で生成された予測画を減算し、これらの差分画を
生成する。
【0057】符号化・局部復号回路8は、この差分画に
対し、所望の符号レートになるように制御されたデータ
圧縮を行ない、動きベクトル密探索・動き補償予測回路
6で検出された動きベクトルと合わせて符号化するとと
もに、データ伸長を行なって局部復号された差分画を生
成する。
【0058】加算回路11は、符号化・局部復号回路8
からの局部復号された差分画と動きベクトル密探索・動
き補償予測回路6からの予測画とを加算し、局部復号画
を生成する。これが、参照画像のマクロブロックとし
て、動きベクトル密探索・動き補償予測回路6に供給さ
れる。
【0059】そこで、動きベクトル密探索・動き補償予
測回路6は、局部復号画のマクロブロックを、輝度成分
のフレームメモリY5,Y6及び色成分のフレームメモ
リC5,C6のうち、上記の入力マクロブロックの動き
ベクトルの密探索処理のためにデータ読出しを行なって
いるのとは反対側のフレームメモリの入力マクロブロッ
クと同じ位置でのマクロブロックサイズの領域に書き込
み、入力映像信号の以降のP及びBフレームに対する参
照画像データとする。入力映像信号のBフレームの動き
ベクトル密探索処理では、かかる書込みは行なわない。
【0060】このようにして、同期型RAM15では、
これに格納されている参照画像データを用いて動きベク
トルの探索と予測画の生成の処理を行なうために、参照
画像データの読出しが行なわれるとともに、入力映像信
号の以降のフレームでのかかる処理のための参照画像デ
ータの書込みも行なわれる。
【0061】なお、画像変換回路4から、減算回路7を
通らないで、直接、符号化・局部復号回路8に入力映像
信号を供給する経路と、符号化・局部復号回路8から、
加算回路11を通らないで、直接、動きベクトル密探索
・動き補償予測回路6に局部復号画を参照画像として供
給する経路とが設けられており、差分画を生成しないで
入力映像信号を符号化・局部復号することも選択できる
ようにしている。入力映像信号のIフレームでは、常
に、この差分画を取らない経路が選ばれる。
【0062】出力バッファ回路9は、符号化・局部復号
回路8で得られた符号化データを同期型RAM15のバ
ッファメモリ領域BM(図2)に一旦書き込み、これを
一定のレートで読み出して出力するデータの定レート化
を行なう。
【0063】以上の各回路の同期型RAM15へのアク
セスは、固定のタイムスロットに従って時分割的に行な
われ、これら回路のデータの書込み,読出しはデータ切
換回路12により、また、これら回路からのアドレス指
定はアドレス切換回路13により、夫々このタイムスロ
ットに従って切換え選択される。同期型RAM15への
コマンドは、コマンド発生回路14がタイムスロットに
従って発生する。
【0064】図3は図2に示したフレームメモリY0,
Y1,Y2での詳細なアドレスマップを示す図である。
【0065】図3(c)は画像単位がフレーム構造であ
る場合の入力映像画像の1マクロブロックMBの構成を
示すものであって、これは16画素×16ライン(水平
走査線)から構成されており、1画素を8ビット(=1
バイト)とすると、16バイト×16ビットのデータか
らなっている。いま、マクロブロックMBでのライン方
向の16バイトのデータを、マッピングの単位となるデ
ータブロックとし、図3(c)では、画面上でのラスタ
ライン順に、データブロックDB0,DB1,DB2,
……,DB15とすると、1つおきのデータブロックD
B0,DB2,……,DB14と他の1つおきのデータ
ブロックDB1,DB3,DB5,……,DB15と
は、互いに異なるフィールドでのライン上のデータであ
る。
【0066】いま、720画素×576画素のPAL画
像を例にとると、図3(d)に示すように、1フレーム
が水平方向45マクロブロック(720バイト)×垂直
方向36マクロブロック(576ライン)からなること
になる。
【0067】次に、かかるPAL画像に対するマクロブ
ロックMBを図2でのフレームメモリY0,Y1,Y2
に格納する場合について、図3(a1),(a2),
(b)により説明するが、これらは同じであるので、フ
レームメモリY0を代表として説明する。
【0068】マクロブロックMBは、同期型RAM15
を構成するバンク0メモリとバンク1メモリの2つのバ
ンクメモリに分散して書き込まれる。ここで、これらバ
ンクメモリにおいて、1ロウアドレス,1カラムアドレ
スは32ビット、即ち、4バイトからなっている。
【0069】いま、図3(c)に示す構成の1つのマク
ロブロックMB0についてみると、図3(a1)に示す
ように、16バイトの最初のデータブロックDB0が一
方のバンク0メモリのあるロウアドレスでの4カラムア
ドレスに書き込まれたとすると、このマクロブロックM
B0の同じフィールド(これをトップフィールドとす
る)の次のデータブロックDB2がこれと同じロウアド
レスの次の4カラムアドレスに書き込まれる。そして、
データブロックDB0,DB2間の他方のフィールド
(即ち、ボトムフィールド)のデータブロックDB1
は、次のロウアドレスのデータブロックDB0と同じ4
カラムアドレスに書き込まれ、このボトムフィールドの
次のデータブロックDB3がデータブロックDB1と同
じロウアドレスで隣りの4カラムアドレスに書き込まれ
る。
【0070】このようにして、マクロブロックMB0の
最初の4個のデータブロックDB0〜DB3がおなじバ
ンク0メモリの2ロウアドレス,8カラムアドレスの領
域に書き込まれる。
【0071】マクロブロックMB0での次の4個のデー
タブロックDB4〜DB7は、図3(a2)に示すよう
に、他方のバンク1メモリの上記と対応する2ロウアド
レス,8カラムアドレスの領域に、データブロックDB
0〜DB3と同様の位置関係で書き込まれる。
【0072】マクロブロックMB0でのさらに次の4個
のデータブロックDB8〜DB11は、図3(a1)に
示すように、バンク0メモリにおいて、データブロック
DB0〜DB3が書き込まれたロウアドレスに続く2ロ
ウアドレスでのデータブロックDB0〜DB3と同じカ
ラムアドレスの領域に、データブロックDB0〜DB3
と同様の配置関係で書き込まれる。マクロブロックMB
0での最後の4個のデータブロックDB12〜DB15
は、図3(a2)に示すように、バンク1メモリにおい
て、データブロックDB4〜DB7が書き込まれたロウ
アドレスに続く2ロウアドレスでのデータブロックDB
4〜DB7と同じカラムアドレスの領域に、データブロ
ックDB4〜DB7と同様の配置関係で書き込まれる。
【0073】このようにして、マクロブロックMBのデ
ータブロックは、2つのバンクメモリに分散して格納さ
れる。
【0074】また、次のマクロブロックMB1は、夫々
のバンクメモリにおいて、マクロブロックMB0の格納
領域に続くロウアドレスで同じカラムアドレスの領域に
書き込まれるが、この場合、データブロックDB0,D
B1などがバンク1メモリに、データブロックDB4,
DB6などがバンク0メモリに夫々書き込まれるよう
に、データブロックの書込み配列がこれら2つのバンク
メモリでマクロブロックMB0とは逆になる。
【0075】以下、このようにして、2つのマクロブロ
ックMBが単位となって、夫々のバンクメモリの4ロウ
アドレス,8カラムアドレスの領域に順次格納される。
【0076】図3(b)は、上記の2個のマクロブロッ
クMBを単位として、夫々のバンクメモリでの各マクロ
ブロックMBの格納位置を示すメモリマップ図である。
【0077】同図において、上記のようなロウアドレス
方向に隣り合って配列される2個のマクロブロックMB
を単位ブロックとすると、かかる単位ブロックは、カラ
ムアドレス方向(水平方向)に23個、ロウアドレス方
向(垂直方向)に36個夫々配列される。また、マクロ
ブロックMB0,MB1,MB2,……(これらのデー
タブロックDB数は、2つのバンクメモリに分散して書
込みが行なわれるから、もとのマクロブロックMBでの
データブロックDB数の1/2である)についてみる
と、垂直方向にかかるマクロブロックが2×36=72
個配列されていることになる。この場合、1つおきのカ
ラム方向の配列では、マクロブロックが23−1=22
個配列される。これは、図3(d)に示す画面の水平方
向に配列されるマクロブロックMBが、フレームメモリ
Y0において、同じ2つのロウアドレス内に配列される
ようにするためである。
【0078】以上は、フレームメモリY0,Y1,Y2
でのマクロブロックの構造と夫々のバンクメモリでのメ
モリマップについての説明であるが、これらフレームメ
モリY0,Y1,Y2のデータ書込みは、勿論、フレー
ム画像のライン(走査線)の入力順に行なわれることは
いうまでもない。
【0079】このように、1フレームのマクロブロック
MBがフレームメモリY0にマッピングされるが、この
マッピングの特長は、例えば、図3(a1)に示すデー
タブロックDB0,DB2のように、同じマクロブロッ
クMBでの同じフィールドで異なるラインのデータブロ
ックDBが、同じバンクメモリでの同じロウアドレス上
の隣接するカラムアドレスにマッピングされることにあ
る。これにより、同じバンクメモリからかかるデータブ
ロックを同じロウアドレスで続けて読み出すことができ
るので、バンクメモリの切換えを8クロック毎に交互と
することができ、先に、図30(c)について説明した
ことから、効率の良い読出しを行なうことができる。
【0080】また、他の特徴は、同じフィールドのライ
ンのデータブロックが、2マクロブロック毎に2つのバ
ンクメモリに交互に格納されるように、マッピングされ
ていることである。
【0081】図4は図2におけるフレームメモリC0,
C1,C2でのアドレスマップの詳細を説明するための
図である。これらのアドレスマップは同じであるので、
以下では、フレームメモリC0を代表して説明する。
【0082】画像単位がフレーム構造である場合、マク
ロブロックMBは、図4(c)に示すように、一方のフ
ィールドを構成する1つおきのラインのデータブロック
DB0,DB2,……,DB6と他方のフィールドを構
成する他の1つおきのラインのデータブロックDB1,
DB3,……,DB7とから構成され、各データブロッ
クDBは16画素(16バイトのデータ)からなるが、
その1つおきの画素は色差信号R−Yの画素Crであ
り、他の1つおきの画素が色差信号B−Yの画素Cbで
ある。従って、画素Cr,Cb夫々について言えば、夫
々の画素に対するマクロブロックMBは8画素×8画素
の構造をなしており、従って、1フレームの画像に対し
ては、図3(d)に示したマクロブロックと同様に、水
平方向に45個、垂直方向に36個となるようにかかる
マクロブロックを配列すると、画素Cr,Cb夫々に対
して、図4(d)に示すように、水平方向360画素×
垂直方向288画素のデータ量となる。
【0083】図4(c)に示すマクロブロックを同期型
RAM15のフレームメモリC0に格納する場合には、
この場合も、上記の輝度信号のマクロブロックMBと同
様に、2つのバンクメモリに分散される。
【0084】即ち、いま、図4(a1)がバンク0メモ
リを、図4(a2)がバンク1メモリを夫々表わしてい
るものとして、図4(c)の構成のマクロブロックMB
0についてみると、一方のフィールド(即ち、トップフ
ィールド)の2つのデータブロックDB0,DB2が、
図4(a1)に示すように、バンク0メモリの同じロウ
アドレスの隣接する4カラムアドレスに書き込まれる。
そして、このトップフィールドの次の2つのデータブロ
ックDB4,DB6は、図4(a2)に示すように、他
方のバンク1メモリの同じロウアドレスの隣接する4カ
ラムアドレスずつに書き込まれる。
【0085】次に、同じマクロブロックMB0の他方の
フィールド(即ち、ボトムフィールド)の2つのデータ
ブロックDB1,DB3は、図4(a1)に示すよう
に、バンク0メモリの、データブロックDB0,DB2
に続くロウアドレスでデータブロックDB0,DB2と
同じ4カラムアドレスずつに書き込まれる。このボトム
フィールドの次の2つのデータブロックDB5,DB7
は、図4(a2)に示すように、バンク1メモリの、デ
ータブロックDB4,DB6に続くロウアドレスでデー
タブロックDB4,DB6と同じ4カラムアドレスずつ
に書き込まれる。
【0086】次のマクロブロックMB1については、図
4(a1),(a2)に示すように、マクロブロックM
B0に続くロウアドレスの領域に同様にして格納される
が、各データブロックの配列順序がバンク0メモリとバ
ンク1メモリとで逆転する。即ち、データブロックDB
0〜DB3がバンク1メモリに、データブロックDB4
〜DB7がバンク0メモリに夫々書き込まれることにな
る。
【0087】図4(a1),(a2)で説明したように
して書き込まれるマクロブロックMBは、図4(b)に
示すように、夫々のバンクメモリにおいて、MB0,M
B1,MB2,……の順に垂直方向に書き込まれてい
き、360ロウアドレスにマクロブロックMB0〜MB
179の180個のマクロブロックMBの書込みがなさ
れると、4カラムアドレスずれた位置から同様にして、
マクロブロックMB180からの書込みが行なわれる。
そして、このようにして、360ロウアドレス×72カ
ラムアドレスからなるバンクメモリに、色差信号R−
Y,B−Yの1620個のマクロブロックMBが格納さ
れる。
【0088】このフレームメモリC0,C1,C2での
マッピングの特長も、フレームメモリY1,Y1,Y2
と同様、同じマクロブロックMB中の同じフィールドで
異なるラインのデータブロックが、同じバンクメモリで
の同じロウアドレス上の隣接する4カラムアドレスずつ
にマッピングされることにある。これにより、この場合
も、効率の良い読出しを行なうことができる。また、他
の特徴としては、マクロブロック毎に、同じラインのデ
ータブロックが異なるバンクメモリに交互になるように
マッピングされることである。
【0089】このマッピングのさらに他の特徴は、図4
(a1),(a2)に示す2マクロブロック単位を垂直
方向に配列したことであり、これにより、フレームメモ
リC0,C1,C2は360ロウアドレス×72カラム
アドレスの全体として縦長(垂直方向に細長)のメモリ
領域となり、図2に示すように、バンクメモリでの他の
フレームメモリとして用いられない隙間の領域をこれら
フレームメモリC0,C1,C2として使用することが
できて、同期型RAM15のメモリ領域全体を効率良く
使用することができる。
【0090】図5は図2におけるフレームメモリY0,
Y1,Y2,C0,C1,C2の書込サイクルと読出サ
イクルとを示すタイミングを示す図である。
【0091】図5(a)は書込サイクルを示すものであ
って、このタイミングは図30(a)で説明したものと
同様である。しかし、1つの書込コマンドでの書込デー
タはデータブロックDB単位であり、これが4クロック
で上記フレームメモリに書き込まれる。また、データブ
ロックDB単位での書込み順序は、画面のラスタ走査
順、即ち、ライン順に行なわれる。従って、図3(d)
及び図4(d)を参照すると、まず、トップフィールド
の最初のライン上のマクロブロックMB0のデータブロ
ックDB0,マクロブロックMB1のデータブロックD
B0,マクロブロックMB2のデータブロックDB0,
……がその順で、図3,図4で説明したように、バンク
0メモリとバンク1メモリとに交互に書き込まれ、この
ライン上のマクロブロックMB44のデータブロックD
B0がバンク0メモリに書き込まれると、次に、同じフ
ィールドの次のライン上のマクロブロックMB0のデー
タブロックDB2,マクロブロックMB1のデータブロ
ックDB2,マクロブロックMB2のデータブロックD
B2,……がその順で、バンク1メモリからバンク0メ
モリ,バンク1メモリ,……と交互に書き込まれる。以
下同様にして、各マクロブロックMBのデータブロック
DBがライン順に書き込まれる。
【0092】ここで、クロック周波数を画素クロックの
4倍とすると、16バイト(16画素)からなるデータ
ブロックは、16÷4=4クロック期間で4カラムアド
レスに書き込まれることになり、4クロック周期でバン
クメモリの切換えが行なわれる。
【0093】図5(b)は読出サイクルを示すタイミン
グ図である。
【0094】同図において、コマンドACTVでバンク
メモリ(ここでは、バンク0メモリとする)を指定する
とともに、そのロウアドレスを指定し、それから2クロ
ック周期後にコマンドREADでこの指定したバンク0
メモリの4カラムアドレスを指定し、その5周期後に、
さらに、コマンドREAD・Aで次の4カラムアドレス
を指定する。これにより、バンク0メモリでは、コマン
ドREADによる指定からレイテンシCLの3クロック
後にこれによって指定されたカラムアドレスから4クロ
ックでマクロブロックMB0のデータブロックDB0が
読み出され、これに連続して、コマンドREAD・Aで
指定される次の4カラムアドレスから4クロックでマク
ロブロックMB0の次のデータブロックDB2が読み出
される。つまり、バンク0メモリから、図3(a1)及
び図4(a1)で示すように配列された2つのデータブ
ロックDB0,DB2が8クロックで続けて読み出され
ることになる。
【0095】このバンク0メモリに対するコマンドRE
AD・Aから2クロック周期後に他方のバンク1メモリ
とそのロウアドレスを指定するコマンドACTVが入力
され、その後、上記と同様にして、コマンドREADと
コマンドREAD・Aが入力される。これにより、図3
(a2)及び図4(a2)に示すように配列されたマク
ロブロックMB0の2つのデータDB4,DB6が、マ
クロブロックMB0のデータブロックDB2に連続し
て、8クロックで続けて読み出されることになる。
【0096】これ以降も、コマンドの入力タイミングが
同様に設定されており、このようにして、バンク0メモ
リとバンク1メモリの切換えが8クロックで行なわれ、
バンク0メモリとバンク1メモリの切換え時では、これ
らから読み出されるデータブロックDBの間に空き期間
がなく、効率良くデータの読出しが行なわれることにな
る。
【0097】図5(c1)はフレームメモリY0,Y
1,Y2からの輝度データのデータブロックDBの読出
し順序を、図5(c2)はフレームメモリC0,C1,
C2からの色差データのデータブロックDBの読出し順
序を夫々示すものであって、フレームメモリY0,Y
1,Y2については、フレーム構造の場合、図5(c
1)の上側に示すように、マクロブロックMB0でのト
ップフィールドのデータブロックがDB0,DB2,D
B6,……,DB14の順に読み出されると、次に、同
じくボトムフィールドのデータブロックがDB1,DB
3,DB5,……,DB15の順に読み出される。
【0098】このようにして、マクロブロック0の全て
のデータブロックの読出しを完了すると、次に、マクロ
ブロックMB1について、同様の読出しを行なう。即
ち、図3(d)に示す画面でのマクロブロックMBの配
列についていうと、マクロブロックMB0,MB1,M
B2,……と水平方向に順に読出しを行ない、その列の
最後のマクロブロックMB44の読出しが終わると、次
の列のマクロブロックMB45から水平方向に順次マク
ロブロックMBを読み出すようにする。
【0099】フィールド構造の場合には、トップフィー
ルドとボトムフィールドとが別々のピクチャとして符号
化される。この場合、図3(d)に示すマクロブロック
MB0とマクロブロックMB45との夫々のトップフィ
ールドのデータブロックを合わせて、1つのマクロブロ
ックとして符号化される。そして、夫々のボトムフィー
ルドのデータブロックを合わせたものは、もう一方のピ
クチャの1つのマクロブロックとして符号化される。
【0100】フレームメモリY0,Y1,Y2につい
て、フィールド構造の場合には、図5(c1)の下側で
示すように、そのマクロブロックMBでのデータブロッ
クDBの読出し順序はフレーム構造と同様であるが、各
マクロブロックMBから読み出されるデータブロックD
Bはフィールド毎である。即ち、マクロブロックMB0
のトップフィールドのデータブロックDB0,DB2,
DB4,DB6,DB8,DB10,DB12,DB1
4を読み出すと、図3(d)に示すように、マクロブロ
ックMB0に対して垂直方向に配置されるマクロブロッ
クMB45のトップフィールドのデータブロックDB
0,DB2,DB4,DB6,DB8,DB10,DB
12,DB14を読み出す。
【0101】このようにして、マクロブロックMB0と
マクロブロックMB45とのトップフィールドのデータ
ブロックの読出しが完了すると、次に、マロクブロック
MB1とマクロブロックMB46とについて、同様の読
出しを行なう。即ち、図3(d)に示す画面でのマクロ
ブロックMBの配列についていうと、マクロブロック
(MB0,MB45),(MB1,MB46),(MB
2,MB47),……と水平方向に順に読出しを行な
い、その列の最後のマクロブロック(MB44,MB8
9)の読出しを終わると、次の列のマクロブロック(M
B90,MB135)から水平方向に順次マクロブロッ
クMBを読み出すようにする。そして、全てのマクロブ
ロックMBでのトップフィールドのデータブロックDB
の読出しが終わると、次に、同様の手順で、全てのマク
ロブロックMBのボトムフィールドのデータブロックD
Bを読み出す。
【0102】フレームメモリC0,C1,C2について
も、フレームメモリY0,Y1,Y2での読出しと同様
に、図4(d)でのマクロブロックMBの水平方向の配
列に沿って読出しが行なわれる。そして、フレーム構造
の場合には、各マクロブロックMBについて、トップフ
ィールドのデータブロックDBがDB0,DB2,DB
4,DB6の順で読み出され、次に、ボトムフィールド
のデータブロックDBがDB1,DB3,DB5,DB
7の順で読み出される。
【0103】フィールド構造の場合には、例えば、マク
ロブロックMB0のトップフィールドのデータブロック
DBがDB0,DB2,DB4,DB6の順で読み出さ
れると、次に、マクロブロックMB45のトップフィー
ルドのデータブロックDBがDB0,DB2,DB4,
DB6の順で読み出され、さらに、マクロブロックMB
1のトップフィールドのデータブロックDBがDB0,
DB2,DB4,DB6の順で読み出され。続いて、マ
クロブロックMB46のトップフィールドのデータブロ
ックDBがDB0,DB2,DB4,DB6の順で読み
出されるように、図4(d)に示すマクロブロックMB
の配列で水平方向に沿う順序で、夫々のマクロブロック
MBのトップフィールドのデータブロックDBが順に読
み出される。そして、全てのマクロブロックMBのトッ
プフィールドのデータブロックDBの読出しが終わる
と、次に、同じ順序でマクロブロックMBのボトムフィ
ールドのデータブロックDBが読み出される。
【0104】以上、フレームメモリY0,Y1,Y2や
フレームメモリC0,C1,C2のいずれにおいても、
同じバンクメモリのかかるフレームメモリからは、同じ
ロウアドレス上で隣接する2つの4カラムアドレスに書
き込まれた2つのデータブロックDBが続けて読み出さ
れ、この読出しが終わると、他方のバンクメモリに切り
換えられて同様の読出しが行なわれるから、読み出すバ
ンクメモリの切換えは8クロックで行なわれることにな
り、バンクメモリが切り換えられても、データブロック
DBは連続して読み出すことができるようになる。従っ
て、効率の良い読出しが可能となる。
【0105】図6は図2におけるフレームメモリY3,
Y4の詳細なアドレスマップを示す図である。
【0106】動きベクトル粗探索用のマクロブロックM
Bは、図6(c)に示すように、水平方向に1/2にサ
ブサンプルされた輝度信号において、水平方向4画素×
垂直方向4ラインのデータからなる16バイトのデータ
ブロックDBを単位とし、水平方向に2個,垂直方向に
4個のデータブロックDBからなるものである。従っ
て、このマクロブロックMBは、水平方向8バイト×垂
直方向16からなるものであるが、上記のように、水平
方向に1/2にサブサンプリングされているので、画像
での範囲は、図3(c)に示したフレームメモリY0,
Y1,Y2でのマクロブロックMBと同じ大きさの範囲
である。
【0107】かかるマクロブロックMBは、画面上での
位置関係をみると、1フレームの画面について、図6
(d1)に示すように、MB0,MB1,MB2,……
の順に水平方向に45個配列され、次のマクロブロック
MB46からは1つ下の行に45個配列されるように、
各行に45個ずつ配列されるものと対応付けられる場合
と、図6(d2)に示すように、第1のフィールド(ト
ップフィールド)でマクロブロックMB0〜MB809
の810個のマクロブロックMBが上記のように対応付
けられ、次の第2のフィールド(ボトムフィールド)で
残りの810個のマクロブロックMB810〜MB16
19が上記のように対応付けられる場合とがある。
【0108】ここで、前者の場合には、マクロブロック
MBの各データブロックDBはトップフィールドのライ
ンの画素データとボトムフィールドのラインの画素デー
タとが交互に配列されてなるが、後者の場合には、第1
のフィールドに対応するマクロブロックMB0〜MB8
09はトップフィールドのラインの画素データからな
り、第2のフィールドに対応するマクロブロックMB8
10〜MB1619はボトムフィールドのラインの画素
データからなっている。
【0109】図6(c)に示す構成のマクロブロックM
BをフレームメモリY3,Y4に書き込む場合も、図6
(a1),(a2)に示すように、マクロブロックMB
を構成する各データブロックDBは、1ロウアドレスの
4カラムアドレスに書き込まれる。同じマクロブロック
MBでの8個のデータブロックDBのフレームメモリY
3,Y4でのマッピングをみると、図6(a1),(a
2)に示すように、図6(c)に示す水平方向に並んだ
2つのデータブロックDB(例えば、データブロックD
B0,DB2)が同じロウアドレスの隣り合う2つの4
カラムアドレスに夫々書き込まれ、図6(c)に示す垂
直方向の1つおきのデータブロックDB(例えば、デー
タブロックDB0,DB2とデータブロックDB4,D
B6)が一方のバンクメモリ(例えば、バンク0メモ
リ)に隣り合うロウアドレスで同じカラムアドレスに、
また、他の1つおきのデータブロックDB(例えば、デ
ータブロックDB1,DB3とデータブロックDB5,
DB7)が他方のバンクメモリ(例えば、バンク1メモ
リ)に隣り合うロウアドレスで同じカラムアドレスに夫
々書き込まれることになる。
【0110】また、図6(b)はフレームメモリY3,
Y4での各マクロブロックMB0,MB1,MB2,…
…,MB1619のメモリマップを示す図である。
【0111】これらフレームメモリY3,Y4は184
カラムアドレス×144ロウアドレスの容量を有してい
るから、カラムアドレス方向に184÷8=23マクロ
ブロック(1マクロブロックは8カラムアドレス)、水
平方向に144÷2=72マクロブロック(1マクロブ
ロックは2ロウアドレス)夫々配置することができて、
23×72=1656マクロブロック分の容量をもつこ
とになり、フレームメモリY3,Y4では夫々、2つの
バンクメモリに1620個のマクロブロックMBを充分
に書込みことができる。
【0112】これらマクロブロックMBのフレームメモ
リY3,Y4の夫々のバンクメモリでのマッピングは、
図6(b)に示すようになされる。ここで、このバンク
メモリを垂直方向に2ロウアドレス幅の領域に区分する
と、1つおきの領域では、マクロブロックMB22個分
が書き込まれ、他の1つおきの領域では、マクロブロッ
クMB23個分が書き込まれる。
【0113】いま、最上の領域を例にとると、4カラム
アドレス分を空けて、カラムアドレス方向に、まず、マ
クロブロックMB0の左側に位置するデータブロックD
B2,DB6が4カラムアドレスで書き込まれ、これに
続き、図6(a1)で示したようにして、マクロブロッ
クMB0,MB1,……,MB21が8カラムアドレス
毎に書き込まれ、最後に、マクロブロックMB22の左
側に位置するデータブロックDB0,DB4が4カラム
アドレスで書き込まれる。これにより、この領域の右端
には、4カラムアドレスの空きが生ずる。
【0114】このマクロブロックMB22の右側に位置
するデータブロックDB2,DB6は、次の領域の最初
に(即ち、4カラムアドレス分空けることなく)4カラ
ムアドレスで書き込まれる。そして、この2番目の領域
では、このマクロブロックMB22の4カラムアドレス
のデータブロックDB2,DB6の書込みに続いて、マ
クロブロックMB23,MB24,……,MB44が8
カラムアドレスで書き込まれ、最後にマクロブロックM
B45の左側に位置するデータブロックDB0,DB4
が4カラムアドレスで書き込まれる。
【0115】このマクロブロックMB45の右側に位置
するデータブロックDB2,DB6は、次の領域に、4
カラムアドレス分空けて書き込まれ、以下は最初の領域
と同様である。このようにして、1つおきの領域では、
両側で4カラムアドレス分空けて22個分のマクロブロ
ックMBが書き込まれ、他の領域では、両側を空けずに
23個分のマクロブロックMBが書き込まれ、しかも、
各領域の両端に書き込まれるマクロブロックは次の領域
にまたがるようにしている。そして、最初の領域の先頭
に書き込まれるマクロブロックMB0の左側に位置する
データブロックDB0,DB4は、最後の領域での最後
に書き込まれる。
【0116】このマッピングの特長は、水平方向に配置
される2つのマクロブロックMB間で、左側のマクロブ
ロックMBの右側に位置するデータブロックDBと右側
のマクロブロックMBの左側に位置するデータブロック
DB(例えば、図6(a1)及び図6(b)において、
マクロブロックMB0の右側に位置するデータブロック
DB2とマクロブロックMB1の左側に位置するデータ
ブロックDB0)とが、同じバンクメモリの同じロウア
ドレス上で隣接するカラムアドレスにマッピングされて
いることにある。但し、例えば、マクロブロックMB0
やMB22のように、同じバンクメモリに書き込まれる
同じマクロブロックMBの左側に位置するデータブロッ
クDBと右側に位置するデータブロックDBとは、必ず
しも同じロウアドレス上にマッピングする必要はない。
【0117】同じマクロブロックMBを構成する8個の
データブロックDBはバンク0メモリとバンク1メモリ
とに4個ずつマッピングされ、これらバンク0メモリと
バンク1メモリに交互に書込みを行なうことができるよ
うにする。このようなマッピングをするのは、次に説明
する動きベクトルの探索範囲とそのための参照画像デー
タの読出範囲に対応して、効率の良い読出しを行なうこ
とができるようにするためである。
【0118】なお、この実施形態では、フレーム構造に
おいても、フィールド構造においても、画面垂直方向に
隣接する4ラインの画素データをもってデータブロック
DBを形成したが、フレーム構造では、1ラインおき、
即ち、同じフィールドの4ラインのデータでデータブロ
ックDBを構成し、フレーム構造とフィールド構造とで
共通のメモリマップになるようにしてもよい。
【0119】図7は図2に示したフレームメモリY3,
Y4での図6で説明した書込サイクルと読出サイクルと
を示すタイミング図である。
【0120】図1に示した動きベクトル粗探索回路5に
よるフレームメモリY3,Y4での参照画像データの書
込み及び読出しは、マクロブロック単位で行なわれる。
【0121】書込サイクルでは、コマンドは図5(a)
に示したものと同様であって、図6で説明したように、
ACTVコマンド毎にバンク0メモリとバンク1メモリ
とを交互に指定し、同じマクロブロックのデータブロッ
クDB0,DB1,……,DB7を順にバンク0メモ
リ,バンク1メモリ,バンク0メモリ,……と交互に書
き込んでいく。この場合、各ブロックデータDBは4ク
ロックで書き込まれる。図7(a)はマクロブロックM
B0でのデータブロックDB0〜DB4の書込みの様子
を示している。
【0122】このようにして1フレームの参照画像デー
タが書き込まれたフレームメモリY3,Y4からは、動
きベクトル粗探索のために、同期型RAM15のフレー
ムメモリY0,Y1,Y2のいずれかから読み出される
入力画像のマクロブロックMBに対して設定される探索
範囲内でのデータが、この入力画像のマクロブロックM
Bと対比できるように読み出される。
【0123】図7(b)は1フレームでのマクロブロッ
クMBが図6(d1)に示す配列の場合のフレームメモ
リY3,Y4の読出サイクルを示すものであって、図6
(d1)には図示はしていないが、水平方向に並んで配
列されるマクロブロックMB188,189から垂直方
向に並んで配列される部分の1マクロブロック幅の部分
を読み出す場合の読出サイクルを示すものである。図6
(e)はこの部分を拡大して示すものであって、図7
(b),(c)はそのハッチングして示す部分をマクロ
ブロックMB188のデータブロックDB2,マクロブ
ロックMB189のデータブロックDB0から上方向に
読み出すものとしている。
【0124】図7(b)において、いま、コマンドAC
TVが供給されてフレームメモリY3またはY4のバン
ク0メモリの所定のロウアドレスが指定され、これより
2クロック後にコマンドREADが供給されて所定のカ
ラムアドレスが指定され、それから3クロックのレイテ
ンシCLだけ遅れてマクロブロックMB188のデータ
ブロックDB2が読み出されたとすると、これが4クロ
ックで読み出されるから、このコマンドREADから4
クロック遅れてコマンドREAD・Aが供給されて次の
カラムアドレスが指定され、この場合、ロウアドレスが
固定されているので、図6(e)において、マクロブロ
ックMB188のブロックデータDB2の次のカラムア
ドレスに格納されているマクロブロックMB189のブ
ロックデータDB0が読み出される。これも4クロック
で読み出される。
【0125】このバンク0メモリからの読出し中、コマ
ンドREAD・Aより2クロック遅れてコマンドACT
Vが供給され、他方のバンク1メモリの所定のロウアド
レスが指定され、さらに、これより2クロック遅れてコ
マンドREADが供給されて所定のカラムアドレスが指
定される。これにより、マクロブロックMB189のブ
ロックデータDB0の読出しが終了するとともに、3ク
ロックのレイテンシCLにより、バンク1メモリからマ
クロブロックMB188の上に配列されるマクロブロッ
クMB143のデータブロックDB7(図6(e))が
4クロックで読み出される。そして、このコマンドRE
ADよりも4クロック遅れてコマンドREAD・Aが供
給され、これより3クロックのレイテンシCLだけ遅れ
てマクロブロックMBの隣りのマクロブロックMB14
4のデータブロックDB5が4クロックで読み出され
る。
【0126】次には、同様にして、バンク0メモリから
マクロブロックMB143のデータブロックDB6とマ
クロブロックMB144のデータブロックDB4が読み
出され、以下、図6(e)に示すハッチングした部分の
デーフブロックDBが順次連続して読み出される。
【0127】図7(c)は以上のようにしてマクロブロ
ックMB8,9までのデータブロックの読出し順序を示
すものであって、MB143→MB144の部分はマク
ロブロックMB143,144のデータブロックDBが
交互に、MB98→MB99の部分はマクロブロックM
B98,99のデータブロックDBが交互に、MB5
3,54の部分はマクロブロックMB53,54のデー
タブロックDBが交互に、MB8,9の部分はマクロブ
ロックMB8,9のデータブロックDBが交互に夫々読
み出されるものである。
【0128】このようにして、同じロウアドレスから2
つの4カラムアドレスの読出しが行なわれることによ
り、2つのデータブロックDBが8クロックで連続して
読み出され、また、一方のバンクメモリから他方のバン
クメモリに読出しが切り換わる際も、ブロックブロック
は夫々から連続して読み出されることになり、効率の良
い読出しが可能となる。
【0129】図8は動きベクトルを粗探索する場合の動
きベクトル粗探索回路5によって設定されるフレームメ
モリY3,Y4に格納されている参照画像データでの探
索範囲の一具体例を示す図であって、ここでは、動きベ
クトルを粗探索する入力画像のマクロブロックをマクロ
ブロックMB94,95の2つを例としている。
【0130】この実施形態では、探索範囲をサブサンプ
ル画上で水平方向±28画素(これは、探索範囲の中心
にマクロブロックMBを位置付けたときのこのマクロブ
ロックMBの両端から水平方向に28画素ずつの範囲と
いうことであり、垂直方向についても同様である。ま
た、水平方向の範囲については、サブサンプル前の原画
に換算すると、±56画素),垂直方向±20画素とし
ている。マクロブロック94,95は水平方向に隣り合
った配列関係にあるから、これらの探索範囲の垂直域は
等しく、水平域は水平方向に1マクロブロック幅分ずれ
ている。
【0131】具体的には、入力画像のマクロブロックM
B94に対する参照画像データでの探索範囲は、4隅の
データブロックをマクロブロックMB0のデータブロッ
クDB7(これをMB0−DB7と表わす。以下同
様),MB8−DB5,MB188−DB0,MB18
0−DB2とする矩形状の領域であり、また、入力画像
のマクロブロックMB95に対する参照画像データでの
探索範囲は、4隅のデータブロックをマクロブロックM
B1−DB7,MB9−DB5,MB189−DB0,
MB181−DB2とする矩形状の領域である。従っ
て、これらの探索範囲は、水平方向両側の1マクロブロ
ック幅分を除いて重なっている。
【0132】動きベクトル粗探索回路5では、1マクロ
ブロックに対する探索範囲分の容量のメモリが内蔵され
ており、例えば、入力画像のマクロブロックMB94の
動きベクトルを粗探索するときには、これに対する探索
範囲の参照画像データが同期型RAM15の図2に示す
フレームメモリY3またはY4のバンクメモリから読み
出されてメモリに格納される。入力画像のマクロブロッ
クMB94の動きベクトルの粗探索が終了すると、入力
画像の次のマクロブロックMB95に対する動きベクト
ルの粗探索では、その探索範囲を動きベクトル粗探索回
路5のメモリに格納するのであるが、この探索範囲と先
の入力画像のマクロブロックMB94の探索範囲との重
複する部分はそのままマクロブロックMB95に対する
動きベクトルの粗探索にも使用するようにし、このマク
ロブロックMB95に対する探索範囲に不足する部分、
即ち、図8において、4隅のデータブロックDBがマク
ロブロックMB8−DB7,MB9−DB5,MB18
9−DB0,MB188−DB2とする縦長の矩形状の
領域のデータブロックを同期型RAM15の図2に示す
フレームメモリY3またはY4のバンクメモリから読み
出して追加するようにする。かかる追加部分は、動きベ
クトル粗探索回路5のメモリでの、マクロブロックMB
95に対しては不要となったマクロブロックMB94の
探索範囲内の部分(即ち、4隅のデータブロックDBが
マクロブロックMB0−DB7,MB1−DB5,MB
181−DB0,MB180−DB2とする縦長の矩形
状の領域)が記憶されている領域に書き込まれる。
【0133】図6(e)及び図7(b),(c)で説明
した読出しサイクルは、かかる追加領域の読出し動作を
説明したものである。
【0134】なお、図6(e)及び図7(b),(c)
で説明したようにかかる追加領域を画面垂直方向の下側
のデータから読出しを開始するのは、他の書込及び読出
サイクルとの継ぎ目での無駄をなくすために、必ずバン
ク0メモリの読出しから開始するようにするためであ
る。なお、バンク0メモリから始まるのであれば、この
順番でなくても構わない。
【0135】また、図6において、あるマクロブロック
の水平方向の配列の右端のマクロブロック(例えば、図
6(d1)でのマクロブロックMB44)の右半分のデ
ータブロックDB(即ち、図6(c)から、データブロ
ックDB2,3,6,7)とこれの1つ下のマクロブロ
ックの水平方向の配列の左端のマクロブロック(例え
ば、図6(d1)でのマクロブロックMB45)の左半
分のデータブロックDB(即ち、図6(c)から、デー
タブロックDB0,1,4,5)とを、図6(b)に示
したように、同じバンクメモリの同じロウアドレス上の
隣接するカラムアドレスにマッピングしたことも、この
実施形態の特徴である。これによると、次のことが可能
となる。
【0136】即ち、図6(d1)を参照すると、動きベ
クトル粗探索回路5の粗探索処理は、入力画像のマクロ
ブロックMB0から始まり、順に右側のマクロブロック
MBへ移っていき、右端のマクロブロックMB(この場
合、マクロブロックMB44)に達すると、これより1
つ下のマクロブロックラインの左端のマクロブロックM
B(この場合、マクロブロックMB45)へ移って再び
順に右方へ移る、というように進んでいくが、これとと
もに、フレームメモリY3またはY4から読み出される
探索範囲も参照画像データ上で順に右へ移っていく。こ
の場合、探索範囲が、この移動を続けると、参照画像デ
ータも図6(d1)のように配列されているとして、画
面の右端の近くまで達するが、図8から明らかなよう
に、探索範囲が水平方向±28画素であることから、探
索範囲の水平1マクロブロック幅の追加領域の水平方向
では、水平方向に隣り合って配列された2つのマクロブ
ロックMBの1つずつのデータブロックDB(即ち、左
側のマクロブロックの右半分側のデータブロックDBと
右側のマクロブロックMBの左半分側のデータブロッ
ク)とからなるものであるから、探索範囲が画面からは
み出さずに画面の右端に最も近づいたときには、画面の
右端から1/2マクロブロック幅のところ(即ち、図6
(d1)の場合、右端のマクロブロックMB44,8
9,……の左半分のデータブロックDBのところ)にあ
る。かかる状態で、次の入力画像のための探索範囲のた
めに、追加領域を読み出すものとすると、画面の右端の
マクロブロックMBの右端のデータブロック1列を読み
出すことになり、1マクロブロック幅分の読出しができ
ず、読出し効率が低下することになる。
【0137】そこで、この実施形態では、図6(b)に
示すように、図6(d1)で示す画面の右端に配置され
るマクロブロックMB44,89,……に続けて(即
ち、同じロウアドレスで)、図6(d1)で示す画面の
左端に配置されるマクロブロックMB45,90,……
の左半分のデータブロックDBを書き込み、残りの右半
分のデータブロックを次のロウアドレスに書き込むよう
にしており、これにより、探索範囲が画面の右端に達し
ても、これまでと同様、1マクロブロック幅の追加領域
を読み出すことができるようにしている。
【0138】このようにして、次のマクロブロックの水
平方向の配列に対する参照画像データを先読みすること
により、固定的に割り当てたタイムスロットを効率良く
使用することが可能になる。
【0139】従って、この実施形態の他の特徴は、参照
画像データについて、あるマクロブロック中の右半分の
データブロックとその右隣のマクロブロックの左半分の
データブロックとを同じバンクメモリの同じロウアドレ
ス上での隣接するカラムアドレスにマッピングしただけ
でなく、あるマクロブロック中の右半分のデータブロッ
クと符号化処理順で次に当たるマクロブロックの左半分
のデータブロックとを同じバンクメモリの同じロウアド
レス上での隣接するカラムアドレスにマッピングしたこ
とにある。
【0140】図9は図2におけるフレームメモリY5,
Y6の詳細なアドレスマップを示す図である。
【0141】同図において、ここでは、参照画像データ
として、水平方向に隣接する4画素のデータからなる4
バイトのデータを1ワードとして、マッピングを行な
う。このマッピングの特長は、同じライン(走査線)上
に配列されるワード全てを、同じバンクメモリの同じロ
ウアドレス上の順次のカラムアドレスにマッピングする
ことにある。また、フィールド内では、順次のラインが
2つのバンクメモリに交互に書き込まれるように、マッ
ピングされる。
【0142】この場合、1マクロブロックは、図9
(c)に示すように、水平4ワード×垂直16ラインか
らなり、これにより、図9(d)に示すように(ここで
は、PAL画像を例にしているが、NTSC画像につい
ても同様である)、1画面が水平45個×垂直36個の
マクロブロックMBからなることになる。
【0143】図9(a1)はかかるマクロブロックのバ
ンク0メモリでの書込み状態を、同図(a2)は同じく
バンク1メモリでの書込み状態を夫々示すものであっ
て、これらから明らかなように、トップフィールドの奇
数番目のライン0,4,8,12がバンク0メモリに、
偶数番目のライン2,6,10,14がバンク1メモリ
に夫々書き込まれ、また、ボトムフィールドの奇数番目
のライン1,5,9,13がバンク0メモリに、偶数番
目のライン3,7,11,15がバンク1メモリに夫々
書き込まれる。この場合、夫々のバンクメモリでは、各
ラインが画面上での配列順に書き込まれる。
【0144】図9(b)はフレームメモリY5,Y6で
のマクロブロックのアドレスマップを示すものであり、
同じライン上のものが同じロウアドレスに書き込まれる
から、図9(d)に示した画面と対応したものとなって
いる。
【0145】図10はかかるフレームメモリY5,Y6
の1マクロブロック分の参照画像データとしての局部復
号画像の書込及び読出サイクルを示すタイミング図であ
る。
【0146】図10(a)は書込サイクルを示すもので
あって、先の各フレームメモリの場合と同様である。こ
こでは、マクロブロックMB0のトップフィールドのラ
イン0,2,4,6,8の書込みについて示しており、
これらは、コマンドACTVの指定により、上記のよう
に、バンク0メモリとバンク1メモリとに交互に続けて
書き込まれる。この場合、マクロブロックMBでの1ラ
インは、4画素(1画素=1バイト)×4ワード=16
バイトからなるから、4クロックで書き込まれる。
【0147】次に、このフレームメモリY5,Y6の読
出サイクルを説明する前に、図11により、動きベクト
ル密探索・動き補償予測回路6による動きベクトルの探
索範囲とそのためのフレームメモリY5,Y6からのデ
ータの読出し範囲について説明する。
【0148】この実施形態では、動きベクトルの密探索
の場合、探索範囲は水平±4画素,垂直は1フィールド
につき±2画素(フレーム予測の場合には、±4画素)
となっている。この探索範囲は動きベクトル粗探索回路
5で探索された動きベクトルで決まるマクロブロック領
域を含む範囲に設定されるものであり、動きベクトルの
密探索を行なう入力画像のマクロブロックの境界とは無
関係である。図11においては、探索範囲を破線で囲ん
で示している。但し、動きベクトル粗探索回路5の探索
が水平2画素精度であるから、水平方向には、2画素単
位でしか動かない。
【0149】必要な参照画像データは、水平方向に24
画素(=4画素(=1ワード)×4ワード+4×2)で
あるから、図示するように、ワードの途中から探索範囲
が始まる場合でも、1ラインにつき7ワード(=28画
素>24画素)読み出せばよい。垂直方向には、12ラ
インのデータが必要である。
【0150】図11は、マクロブロックMB46を含む
探索範囲とし、その最上ラインがバンク0メモリから読
み出す場合とバンク1メモリから読み出す場合との2種
類の探索範囲を示している。
【0151】図10(b)は図11での探索範囲の最上
ラインがバンク0メモリから読み出す場合の読出しサイ
クルを示すタイミング図である。
【0152】同図において、同じラインのデータは、マ
クロブロックの境界に関係なく、同じバンクメモリの同
じロウアドレス上にマッピングされており、同じフィー
ルドのデータはライン毎にバンク0メモリとバンク1メ
モリとに交互にマッピングされているので、7クロック
交互のバンクメモリの切換えにより、読出サイクルに隙
間を空けることなく、データの読出しを行なうことがで
きる。
【0153】即ち、コマンドACTVにより、バンク0
メモリでのマクロブロックMB0などのライン(lin
e)12が書き込まれているロウアドレスが指定され、
その2クロック後に供給されるコマンドREADによ
り、このマクロブロックMB0の3番目のワード(wo
rd)2が書き込まれているカラムアドレスを指定す
る。これにより、このマクロブロックMB0のライン1
2上のワード2から同じこのライン12上のワードが順
次読み出され、7ワード分のデータが読み出されるよう
にする。
【0154】このために、フルページモードを用いる。
フルページモードとは、バースト長が無限大のモードで
あって、最大カラムアドレスのデータが読み出される
と、同一バンク,同一ロウアドレスのカラムアドレス0
に戻って読み出されるというように、同一バンク,同一
ロウアドレスのデータが繰返し読み出される。このモー
ドでは、自動的にプリチャージを行なうコマンドREA
Dが使えないので、次のコマンドACTVの前に、同一
バンクに対するプリチャージを行なうコマンドPREを
投入する必要がある。
【0155】即ち、コマンドREADから3クロック後
にコマンドPREが、さらに、その2クロック後に入力
コマンドACTVから始まる同様のコマンドを供給す
る。これにより、図示するように、マクロブロックMB
2のライン12での最初のワード0がバンク0メモリか
ら読み出されると、バンク1メモリを指定するコマンド
ACTVに続くコマンドREADにより、マクロブロッ
クMB0などのライン14のデータが書き込まれている
バンク1メモリからのデータ読出しに切り換わり、この
ライン14において、マクロブロックMB0の3番目の
ワード2からの読出しが行なわれる。この読出しも、次
のコマンドACTVからのコマンドの供給タイミングに
より、7ワード分行なわれる。
【0156】このようにして、7クロック毎にバンク0
メモリとバンク1メモリとを交互に切り換えて読み出す
ことにより、探索範囲のワードが連続して読み出される
ことになる。
【0157】なお、図10(c)の上側は、上記のよう
にして最初の読出しラインがバンク0メモリに書き込ま
れている場合のラインの読出し順序を示すものである。
【0158】これに対し、図10(c)の下側は、最初
の読出しラインがバンク1メモリに書き込まれている場
合のラインの読出し順序を示すものであるが、この場
合、上から順に2つずつのラインを組とし、その組の中
でラインの読出し順序を逆にしている。即ち、図11に
おいて、探索範囲の最上のラインがマクロブロックMB
0のライン14であって、これは、図9(a2)による
と、バンク1メモリに書き込まれていることになる。上
記の方法を使用すると、MB0−ライン14,MB45
−ライン0,MB45−ライン2,MB45−ライン
4,……の順に読出しがバンク1メモリからバンク0メ
モリ,バンク1メモリと交互に切り換えて行なうことに
なるが、このようにすると、他の書込サイクルや読出サ
イクルに続けてこの読出サイクルを行なう場合、そのつ
なぎ目で無駄な待ち時間が生ずることもある。
【0159】これを防止するために、常に読出しを開始
するバンクメモリを決めておくようにするものであり、
このために、図10(c)の下側に示すような読出しを
行なうのである。
【0160】なお、常にバンク0メモリからデータの読
出しを開始するものであれば、ラインの読出し順序につ
いては特定されない。即ち、探索範囲のデータをどのよ
うなライン順序で読み出すようにしてもよい。
【0161】図12は図2におけるフレームメモリC
5,C6の詳細なアドレスマップを示す図である。
【0162】ここでは、水平方向に隣接する4画素のう
ちの前半2画素と後半2画素とが夫々異なる色差データ
の画素であり、これら4画素からなる4バイトのデータ
を1ワードとしてマッピングを行なう。この場合、フレ
ーム構造時のマクロブロックは、図12(c)に示すよ
うに、水平方向(ライン方向)で4ワード、垂直方向で
1ラインおきの8ラインからなる。夫々の色差データに
ついていえば、マクロブロックは水平8画素×垂直8ラ
インからなっている。ライン0,2,4,6はトップフ
ィールドの1つおきのラインであり、ライン1,3,
5,7はボトムフィールドの1つおきのラインである。
PAL画像を例にとると、図12(d)に示すように、
図9(d)に示す輝度データと同様に、1フレームで水
平方向45マクロブロック,垂直方向36マクロブロッ
クとなり、かかるマクロブロックからなる1フレーム
は、夫々の色差データ毎に、図示するように、水平36
0画素×垂直288ラインとなる。
【0163】このフレームメモリC5,C6でのマッピ
ングの特長は、フレームメモリY5,Y6の場合と同
様、同じライン上の互いに隣接するワード全てを同じバ
ンクメモリの同じロウアドレス上の互いに隣接するカラ
ムアドレスにマッピングし、かつ、夫々のフィールドで
は、ライン毎に交互にバンク0メモリとバンク1メモリ
とにマッピングしたことにある。
【0164】即ち、図12(c)に示すマクロブロック
をフレームメモリC5,C6に書き込む場合には、図1
2(a1),(a2)に示すように、トップフィールド
のライン0,2,4,6が入力されると、これらをバン
ク0メモリとバンク1メモリとに交互に振り分けて書き
込み、次に、ボトムフィールドのライン1,3,5,7
が入力されると、これらもバンク0メモリとバンク1メ
モリとに交互に振り分けて書き込む。この場合、1ワー
ドが1カラムアドレスに書き込まれる。
【0165】また、図示していないが、同じラインの全
てのワードは、バンク0メモリまたはバンク1メモリの
同じロウアドレス上でカラムアドレス方向に順に書き込
まれる。例えば、図12(d)における水平方向に配列
されるマクロブロックMB0,1,2,……,44のラ
イン0上の全てのワードは、バンク0メモリの同じロウ
アドレス上に順に書き込まれる。
【0166】このように、各ラインが振り分けられてバ
ンク0メモリとバンク1メモリとに書き込まれるから、
フレームメモリC5,C6の夫々のバンクメモリでは、
図12(b)に示すように各マクロブロックMBが書き
込まれ、夫々に書き込まれるデータ量は、図12(d)
に示すデータ量の1/2となる。
【0167】図13はフレームメモリC5,C6の書込
サイクルと読出サイクルとを示すタイミング図である。
【0168】書込サイクルは、図13(a)に示すよう
に、図10(a)に示したフレームメモリY5,Y6へ
の輝度データの書込と同様であり、局部復号画である参
照画像の各ラインが4クロックで書き込まれる。
【0169】図13(b),(c)に示す読出サイクル
を説明する前に、図14により、動きベクトル密探索・
動き補償予測回路6による予測画生成のためのフレーム
メモリC5,C6からの色差データの読出範囲について
説明する。
【0170】予測画は、水平,垂直とも、半画素精度で
生成するので、マクロブロックの1フィールドの予測当
たり水平9画素×垂直5ラインの画素を読み出すことが
必要であるが、マクロブロックの境界とは無関係であ
る。
【0171】図14において、破線で囲んだ領域が読出
範囲を示すものであるが、図示するように、ワードの途
中から読出範囲が始まっている場合でも、1ラインにつ
き5ワード読み出せばよい。ここでは、この読出範囲と
して、図示するように、その最上ラインがバンク0メモ
リに書き込まれている場合とバンク1メモリに書き込ま
れている場合の2種類を示している。
【0172】上記のように、各ラインの色差データは、
マクロブロックの境界に関係なく、同じバンクメモリの
同じロウアドレス上にマッピングされており、フィール
ドでは、ライン毎に2つのバンクメモリに交互にマッピ
ングされているので、その読出サイクルとしては、図1
3(b)に示すように、5クロック毎に交互に2つのバ
ンクメモリの読出切換えを行なうことにより、読出サイ
クルに隙間を空けることなく、読出範囲のデータの読出
しを行なうことができる。
【0173】なお、読出し範囲が5ラインからなるか
ら、この範囲の読出しに際しては、最初のラインを読み
出すバンクメモリと最後のラインを読み出すバンクメモ
リとは同じものとなり、他の書込サイクルや読出サイク
ルとの接続の関係で無駄が生ずる。そこで、図14に示
すように読出範囲が設定されている場合、実際には、そ
の最上ラインがバンク0メモリに書き込まれている場合
の読出範囲とその最上ラインがバンク1メモリに書き込
まれている場合の読出範囲とを含むようにして、6ライ
ンの読出しを行なうようにする(図13(b)はこの場
合の読出し開始部分を示しており、図14においては、
図示するライン4,6,0,2,4,6の6ラインの読
出しが行なわれる)。そして、読出範囲の最上ラインが
バンク0メモリから読み出すものである場合には、図1
3(c)の上側に示すように、最後の5クロックサイク
ルを無効とし、読出範囲の最上ラインがバンク1メモリ
から読み出すものである場合には、図13(c)の下側
に示すように、逆に、最初の5クロックサイクルを無効
とする。
【0174】図15は図2におけるバッファメモリBM
の詳細なアドレスマップを示すである。
【0175】バッファメモリBMでは、図15(b)に
示すように、256ビットのビットストリームデータか
らなる32バイトのブロックデータDBを単位としてマ
ッピングを行なう。1つのブロックデータDBは、図1
5(a1),(a2)に示すように、同じロウアドレス
上の8カラムアドレスにマッピングされ、また、ビット
ストリームの流れに沿って、データブロックDB0はバ
ンク0メモリに、データブロックDB1はバンク1メモ
リに、データブロック2はバンク0メモリに、……とい
うようにして、ブロックデータDB毎に交互に2つのバ
ンクメモリに振り分けマッピングされる。
【0176】図16はバッファメモリBMでの書込サイ
クルと読出サイクルを示すタイミング図である。
【0177】書込サイクルでは、図16(a)に示すよ
うに、2つのバンクメモリの書込切換えが8クロック毎
に行なわれ、この8クロックで1つのデータブロックD
Bの書込みが行なわれる。
【0178】また、読出サイクルでは、図16(b)に
示すように、8クロック毎に1データブロックDBの読
出しが行なわれ、この8クロック毎に読み出すバンクメ
モリを切り換えることにより、読出サイクルに隙間を空
けることなく、データブロックDB0,1,2,……の
順にデータの読出しを行なうことができる。
【0179】図17は図2におけるフレームメモリY
1,Y1,Y2,C0,C1,C2での画像配列変換の
ための書込み及び読出しの順序をマクロ的に示したタイ
ミング図である。
【0180】同図において、入力画像のラスタデータの
書込みフレームは入力順で示しており、Iはフレーム間
予測を行なわないIピクチャであり、Pは過去のIピク
チャとの間での片方向予測を行なうPピクチャであり、
Bは双方向予測を行なうBピクチャであって、ここで
は、フレームがB0,B1,I2,B3,B4,P5,
B6,B7,……の順に入力され、Bピクチャが2枚連
続するものとしている。
【0181】いま、B0ピクチャの輝度データがフレー
ムメモリY0に、色差データがフレームメモリC0に夫
々書き込まれるものとすると(これを、B0ピクチャが
フレームメモリY0,C0に書き込まれという。以下同
様。また、読出しの場合も同様である)、次のB1ピク
チャはフレームメモリY1,C1に書き込まれ、さらに
次のI2ピクチャはフレームメモリY2,C2に夫々書
き込まれる。そして、これらフレームメモリY2,C2
では、この書込みが進むと、このI2ピクチャの読出し
が始まり、そのうちに次のB3ビクチャが供給される
と、それをY2,C3の読出しがなされた部分に書き込
まれる。
【0182】I2ピクチャの読出しが終わると、フレー
ムメモリY0,C0でB0ピクチャの読出しが行なわ
れ、B3ピクチャのフレームメモリY2,C2への書込
みが終わるとともに、次のB4ピクチャがフレームメモ
リY0,C0の読出しがなされた部分に書き込まれる。
フレームメモリY0,C0からのB0ピクチャの読出し
が終わると、フレームメモリY1,C1からB1ピクチ
ャの読出しが開始され、B4ピクチャのフレームメモリ
Y0,C0への書込みが終わると、次のP5ピクチャが
フレームメモリY1,C1の読出しがなされた部分に書
き込まれる。
【0183】このフレームメモリY1,C1では、この
P5ピクチャがある程度書き込まれると、このP5ピク
チャの読出しが始まり、次に供給されるB6ピクチャが
このフレームメモリY1,C1のP5ピクチャが読み出
された部分に書き込まれていく。
【0184】以下同様であって、I,Pピクチャは、フ
レームメモリに書き込まれると、その途中から読み出さ
れ、次のBピクチャがこのフレームメモリに書き込まれ
るようにしている。これにより、IまたはPピクチャの
直前に配列される2つのBピクチャは、これらIまたは
Pピクチャの後ろに配列されるようにフレームメモリY
0〜Y2,C0〜C2のいずれかで保持しておくことが
できる。
【0185】なお、B0,B1ピクチャはその前の図示
しないPピクチャとI2ピクチャとで双方向予測される
ものであり、B3,B4ピクチャはI2,P5ピクチャ
で双方向予測されるものである。
【0186】以上のような書込み,読出しにより、図1
7に示すように、I2,B0,B1,P5,B3,B
4,……の順で読出しフレームが得られることになる。
従って、上記のように、B0,B1ピクチャは復号した
I2ピクチャとその直前の図示しないPピクチャとで双
方向予測をすることができ、それに続いて、P5フレー
ムについては、復号したI2ピクチャから片方向予測を
することができ、B3,B4ピクチャについては、復号
したI2,P5ピクチャで双方向予測をすることができ
る。
【0187】ところで、フレームメモリY0〜Y2,C
0〜C2を用いて、上記のように、入力フレームの配列
変換を行なう場合、例えば、フレームメモリY2,C2
において、I2ピクチャの読出し開始後直ちにB3ピク
チャの書込みを開始するというように、フレームメモリ
からの読出しを開始した直後に、そのフレームメモリの
書込みを行なう必要が生じる。フレームメモリY1〜Y
2,C0〜C2では、書込み後直ちに読出しを開始する
といっても、入力ラスタデータを16ラインからなるマ
クロブロックデータに変換して読み出すため、書込みか
ら読出しまでに少なくとも16ラインの書込み時間の遅
延が必要である。従って、読出しを開始した直後に書込
みを行なうと、途中で書込みが読出しを追い越し、読み
出されていないデータが消失してしまうことになる。
【0188】これを図3を用いて説明すると、図3(a
1),(a2)に示すマクロブロックMB0,MB1の
フレームメモリY0,Y1,Y2でのアドレスマップに
よると、図3(b)に示すフレームメモリY0,Y1,
Y2でのアドレスマップ出は、全てのマクロブロックM
B0〜MB1619では、夫々第1フィールド(トップ
フィールド)のラインと第2フィールド(ボトムフィー
ルド)のラインのデータをともに含んでいる。そこで、
この図3(b)に示すように1フレームのデータを書き
込む場合には、まず、全マクロブロックMB0〜MB1
619について、第1フィールドのデータが書き込ま
れ、次に、同じく第2のフィールドのデータが書き込ま
れる。この場合、夫々のフィールドについてみると、画
面上でのこれらマクロブロックMB0〜MB1619の
配列関係からして、まず、画面上の8ラインの書込みが
図3(b)でのマクロブロックMB0〜MB44につい
て行なわれ、これが終わると、画面上の次の8ラインの
書込みがマクロブロックMB45〜MB89について行
なわれ、以下、順に、45個のマクロブロック毎に8ラ
インのデータの書込みが行なわれていく。
【0189】このようにして、第1フィールドのデータ
がマクロブロックMB0〜MB1619について行なわ
れ、次に、第2フィールドの最初の8ラインの書込みが
マクロブロックMB0〜MB44について行なわれる
と、これでもって初めて、フレームメモリY0,Y1,
Y2からの最初のマクロブロックMB0の読出しが可能
となる。従って、書込みを開始してから少なくとも1フ
ィールドと8ライン分の時間を経過しないと、マクロブ
ロックMBの読出しを開始することができない。
【0190】ところで、図17において、例えば、フレ
ームメモリY2でI2ピクチャを書き込んでこれを読み
出し、さらに、次に、B3ピクチャをこれに書き込むよ
うにする場合、このフレームメモリY2では、I2ピク
チャの第1フィールドのデータと第2フィールドの最初
の8ラインのデータの書込みが終わって、マクロブロッ
クMB0からの読出しを開始したとすると、第2フィー
ルドの全てのラインの書込みが終わってI2ピクチャに
ついて、全てのマクロブロックMB0〜MB1619の
書込みが終了したときには、このフレームメモリY2か
らのマクロブロックの読出しはまだ途中の段階にあり、
このフレームメモリY2で次のB3ピクチャの第1フィ
ールドの書込みが始まる。この書込みは全マクロブロッ
クMB0〜MB1619にわたって行なわれるので、そ
の書込み位置が読出し段階にあるI2ピクチャのマクロ
ブロックMBを追い越してしまい、まだ読出しが行なわ
れていないI2ピクチャのマクロブロックのデータが消
失してしまうことになる。
【0191】このような問題は、読出し速度を速くする
ことにより、早めに読出しが終了して休止するようにす
れば、避けられる。しかし、このような休止期間を設け
ると、タイムスロットを有効に使えないので、好ましく
ない。
【0192】そこで、この実施形態では、このような場
合、図3(d)に示したように、第1,第2フィールド
のデータが夫々全てのマクロブロックMB0〜MB16
19全体に含まれているのではなく、第1フィールドの
データが図3(d)のメモリマップの前半部分に書き込
まれ、第2フィールドのデータ画素の後半部分に書き込
まれるようにするものである。
【0193】このようにすることにより、上記のフレー
ムメモリY2でのI2ピクチャの書込み,読出しと次の
B3ピクチャの書込みの場合、I2ピクチャのマクロブ
ロックMBの読出しの際には、まず、B3ピクチャの第
1フィールドのデータの書込みが既にマクロブロックM
Bの読出しが行なわれたフレームメモリY2の前半部分
で行なわれ、次に、このフレームメモリY2の後半部分
についてB3ピクチャの第2フィールドの書込みが行な
われるが、この書込みがI2ピクチャのマクロブロック
MBの読出しを追い越すことがない。
【0194】図18はフレームメモリY0,Y1,Y2
でのかかるメモリマップを示すものである。
【0195】これらフレームメモリY0,Y1,Y2の
前半部分のマクロブロックは、MB0,MB2,……,
MB809であり、また、後半部分のマクロブロック
は、MB810,MB812,……,MB1619であ
る。このメモリマップでは、これらMB0,MB2,…
…,MB809の第2フィールドのラインのデータとM
B810,MB812,……,MB1619の第1フィ
ールドのラインのデータとを入れ換えるのである。
【0196】図18(a1),(a2)はかかるフレー
ムメモリの前半部分のマクロブロックMB0,MB1が
割り当てられた部分を示すものであって、図3(a
1),(a2)と比較して明らかなように、図3(a
1),(a2)でのマクロブロックMB0,MB1の第
2フィールドのラインのデータブロックDBが配置され
ていたところでマクロブロックMB810,MB811
の第1フィールドのラインのデータブロックDBと入れ
換えられている。
【0197】同様にして、図18(a1’),(a
2’)はかかるフレームメモリの後半部分のマクロブロ
ックMB810,MB811が割り当てられた部分を示
すものであって、マクロブロックMB810,MB81
1の第1フィールドのラインのデータブロックDBが配
置されていたところでマクロブロックMB0,MB1の
第2フィールドのラインのデータブロックDBと入れ換
えられている。
【0198】図18(b)はこのように各マクロブロッ
クMBの第1,第2フィールドのデータブロックが入れ
換えられたときのフレームメモリY0,Y1,Y2のメ
モリマップを示すものである。
【0199】図17において、このようにして、B3,
B4,P5ピクチャが夫々フレームメモリY2,Y0,
Y1に図18に示すメモリマップで書き込まれるのであ
るが、このフレームメモリY1では、P5ピクチャが書
き込まれるとともに直ちに読み出され、この読み出した
部分に次のB6ピクチャを書き込まれる。この場合、B
6ピクチャの書込みを図18に示すメモリマップによっ
て行なうと、上記のように、B6ピクチャの書込み位置
がP5ピクチャのマクロブロックの読出し位置を追い越
してしまう場合が生ずる。
【0200】即ち、図18(b)に示すメモリマップで
書き込まれているP5ピクチャのデータの読出しを行な
うフレームメモリY1に同じメモリマップでB6ピクチ
ャの書込みを行なう場合、P5ピクチャの読出しは、そ
の第1フィールドのデータがフレームメモリY1の前半
部分に書き込まれ、さらに、第2フィールドの8ライン
のデータが後半部分のマクロブロックMB0(マクロブ
ロックMB810)〜マクロブロックMB44(マクロ
ブロックMB854)に書き込まれてからこのP5ピク
チャのマクロブロックMBをMB0から読出し開始する
ことになるが、これらマクロブロックは第1フィールド
のラインのデータがフレームメモリY1の前半部分か
ら、また、第2フィールドのラインのデータが後半部分
から夫々読み出されるものであり、かかる読出しが行な
われているときに、次のB6ピクチャの第1フィールド
のデータがフレームメモリY1の前半部分に書き込まれ
ることになるから、P5ピクチャのまだ読み出されてい
ないマクロブロックMBの第1フィールドのデータが消
失してしまうことになる。
【0201】これを防止するためには、フレームメモリ
Y1でのB6ピクチャの書込みを図3(b)に示したメ
モリマップで行なうようにする。
【0202】このようにして、この実施形態では、図3
に示すメモリマップと図18に示すメモリマップとを採
用し、I,Pピクチャが書込み,読出しされるフレーム
メモリY0,Y1,Y2において、その次に書き込まれ
るBピクチャのメモリマップを一方から他方に切り換え
るようにする。これにより、書込みが読出しを追い越す
ことを防止することができる。
【0203】図2におけるフレームメモリC0,C1,
C2についても同様であって、図19は図4に示したメ
モリマップに対するメモリマップを示すものであり、図
19(a1),(a2),(a1’),(a2’),
(b)は夫々図18(a1),(a2),(a1’),
(a2’),(b)に対応する。
【0204】かかるメモリマップの切換えも、フレーム
メモリY0,Y1,Y2と同じタイミングで行なわれる
ものであるが、必ずしも、フレームメモリY0,Y1,
Y2で図3に示すメモリマップが書込みに採用されたと
き、フレームメモリC0,C1,C2で図4に示すメモ
リマップが書込みに採用され、フレームメモリY0,Y
1,Y2で図18に示すメモリマップが書込みに採用さ
れたとき、フレームメモリC0,C1,C2で図19に
示すメモリマップが書込みに採用されるようにする必要
がなく、その逆の組み合わせでもよい。
【0205】以上のように、この実施形態では、フレー
ムメモリからのデータ読出しを連続にすることができ、
効率の良い読出しが可能となる。
【0206】図20は本発明による動画像データ符号化
・復号化装置の第2の実施形態を示すブロック図であっ
て、16は符号化・復号化切換信号の入力端子、17は
画像データの出力端子、18は符号化データの入力端
子、22は符号化・復号化タイムスロット制御回路、2
4は画像変換・逆変換回路、28は符号化・局部復号・
復号回路、29は出力・入力バッファであり、図1に対
応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略す
る。
【0207】同図において、入力端子16から入力され
る符号化・復号化切換信号が符号化モードを示している
場合には、符号化・復号化タイムスロット制御回路2
2,画像変換・逆変換回路24,符号化・局部復号・復
号回路28及び出力・入力バッファ29は夫々、図1に
示した第1の実施形態におけるタイムスロット制御回路
2,画像変換回路4,符号化・局部復号回路8及び出力
バッファ9と同じ動作を行ない、装置全体として、図1
に示した第1の実施形態と全く同じ動作を行なう。入力
端子16からの符号化・復号化切換信号が復号化モード
を示している場合には、復号動作を行なう。
【0208】図21は復号動作時の同期型RAM15上
のアドレスマップを示す図であり、フレームメモリY
5,Y6、C5,C6及びバッファメモリBMは、図2
に示したマップと同じものである。
【0209】図20及び図21において、復号動作時に
は、出力・入力バッファ29は、入力端子18から入力
された符号化データを同期型RAM15のバッファメモ
リBMに一旦書き込み、復号処理に応じて読み出す。符
号化・局部復号・復号回路28は、この符号かデータか
ら動きベクトルと差分画とを復号する。動きベクトル密
探索・動き補償予測回路6は、この動きベクトルに基づ
いて、同期型RAM15のフレームメモリY5,Y6、
C5,C6からの読出しを行なって予測画を生成する。
加算回路11は、この復号された差分画と予測画とを加
算して復号画を生成する。動きベクトル密探索・動き補
償予測回路6は、また、I,Pフレーム(ピクチャ)の
処理中、この復号画をフレームメモリY5,C5または
Y6,C6に書き込み、Bフレームの処理中では、フレ
ームメモリY7,C7またはY8,C8に書き込む。符
号化・局部復号・復号回路28で差分をとらないIフレ
ームが復号された場合、このIフレームは、加算回路1
1を通らず、直接動きベクトル密探索・動き補償予測回
路を介して同期型RAM15に供給される。画像変換・
逆変換回路24は、画像の表示順に合わせて、フレーム
メモリY5,C5またはY6,C6に書き込まれたI,
Pフレームを読み出し、フレームメモリY7,C7また
はY8,C8に書き込む。書込み面の選択は、動きベク
トル密探索・動き補償予測回路6によるBフレームの書
込みと合わせて交互になるように行なわれる。そして、
書込みを行なっていない方の面から読出しを行なってラ
スタデータに変換し、復号画像データとして出力端子1
7から出力する。
【0210】ここで、バッファメモリBMの書込サイク
ル及び読出サイクルは、図16に示したタイミングと同
じである。また、フレームメモリC5,C6の書込サイ
クル及び読出サイクルも、図23に示したタイミングと
同じである。フレームメモリY5,Y6の書込サイクル
のタイミングは、図10(a)に示したタイミングと同
じである。復号動作時では、動きベクトルの探索は行な
わず、予測画の生成のみを行なうので、フレームメモリ
Y5,Y6の読出サイクルは、図10(b)に示したタ
イミングとは異なる。
【0211】図22は復号動作時の図21におけるフレ
ームメモリY5,Y6の読出サイクルを示すタイミング
図であり、また、図23はこれらフレームメモリY5,
Y6からのデータの読出範囲を示す図である。
【0212】図22及び図23において、マクロブロッ
クの1フィールドの予測当たり、水平17画素×垂直9
ラインの画素を読み出す必要がある。図示するように、
ワードの途中から読出範囲が始まる場合でも、1ライン
につき5ワード読み出せばよい。図23では、読出範囲
を破線で囲んで示しているが、この読出範囲としては、
その最上ラインがバンク0メモリにある場合とバンク1
メモリにある場合との2種類を示した。同じラインのデ
ータは、マクロブロックの境界に関係なく、同じバンク
メモリの同じロウアドレス上にマッピングされており、
フィールドについては、ライン毎に交互に2つのバンク
メモリに分配マッピングされている。従って、図22
(a)に示すように、5クロック毎に交互に読み出すバ
ンクメモリの切換えを行なうことにより、読出サイクル
に隙間を空けることなく、データの読出しを行なうこと
ができる。
【0213】なお、この場合も、10ライン分読み出す
ようにするが、読出範囲の最上ラインがバンク0メモリ
にある場合には、最後に必要なラインを読み出すバンク
メモリはバンク0メモリであり、他の書込サイクル及び
読出サイクルとの接続のために、最後の読出ラインの5
クロックサイクルは無効となる。読出範囲の最上ライン
がバンク1メモリにある場合には、逆に、最初の5クロ
ックサイクルが無効となる。
【0214】図24は図21におけるフレームメモリY
7,Y8の詳細なアドレスマップを示す図である。
【0215】フレームメモリY7,Y8では、図24
(c),(d)に示すように、マクロブロックMBの構
成及び画面でのその配置関係は、図3で示した図2にお
けるフレームメモリY0,Y1,Y2の場合と同様であ
り、マクロブロック中の1ラインのデータからなる16
バイトのブロックデータDBを単位としてマッピングを
行なう。同じブロックデータDBのデータは、図24
(a1),(a2)に示すように、2つのバンクメモリ
夫々において、同じロウアドレス上の4カラムアドレス
にマッピングされる。マクロブロック内のブロックデー
タDBは、フレーム構造の場合でも、また、フィールド
構造の場合でも、バンク0メモリとバンク1メモリとに
半々にマッピングされているので、夫々4クロックずつ
で書き込むことができる。
【0216】このマッピングの特長は、同じラインのデ
ータを2データブロックDB毎に2つのバンクメモリに
交互にマッピングされることにある。例えば、図24
(d)における最上のラインでのデータブロック(即
ち、マクロブロックMB0,MB1,MB2,MB3,
……MB44のデータブロックDB0)についてみる
と、図24(a1),(a2)に示すように、マクロブ
ロックMB0,MB1のデータブロックDB0がバンク
0メモリの同じロウアドレスでの隣り合う4カラムアド
レスずつに書き込まれ、次のマクロブロックMB2,M
B3のデータブロックDB0がバンク1メモリの同じロ
ウアドレスでの隣り合う4カラムアドレスずつに書き込
まれる。以下同様に、マクロブロックMB4,MB5の
データブロックDB0がバンク1メモリに、マクロブロ
ックMB6,MB7のデータブロックDB0がバンク1
メモリに、……というように書き込まれる。
【0217】また、マクロブロックMBは、2つのバン
クメモリに2データブロックDBずつ交互に書き込ま
れ、同じマクロブロックのデータブロックはバンクメモ
リの同じカラムアドレスの領域で異なるロウアドレスに
書き込まれる。
【0218】以上のようなマッピングにより、フレーム
メモリY7,Y8では、2つのバンクメモリから8クロ
ック毎に交互にデータが読み出されることになり、他の
書込サイクル及び読出サイクルとの継ぎ目での無駄をな
くして、効率の良い読出しを行なうことができる。
【0219】なお、図24(b)はフレームメモリY
7,Y8の夫々のバンクメモリでのマクロブロックのメ
モリマップを示すものであり、1つのバンクメモリで
は、各マクロブロックで8データブロックDBずつ書き
込まれ、かつマクロブロックの配列関係が図24(d)
に示す画面上での配列関係と同様であるから、PAL画
像の場合、そのメモリ容量は288ロウアドレス×18
0カラムアドレスとなる。
【0220】図25は図21におけるフレームメモリC
7,C8の詳細なアドレスマップを示す図である。
【0221】フレームメモリC7,C8では、図25
(c),(d)に示すように、マクロブロックMBの構
成及び画面でのその配置関係は、図4に示した図2にお
けるフレームメモリC0,C1,C2の場合と同様であ
り、マクロブロック中の1ライン分の8画素の2種類の
色差データからなる16バイトのデータブロックDBを
単位としてマッピングを行なう。同じデータブロックD
Bのデータは、夫々のバンクメモリにおいて、図25
(a1),(a2)に示すように、同じロウアドレス上
の4カラムアドレスにマッピングされる。
【0222】このフレームメモリC7,C8でのマッピ
ングの特長も、フレームY7,Y8と同様、同じライン
のデータを2ブロックデータ毎に2つのバンクメモリに
交互に振り分けられるなるように、マッピングしたこと
にある。例えば、図25(d)における最上のラインで
のデータブロック(即ち、マクロブロックMB0,MB
1,MB2,MB3,……MB44のデータブロックD
B0)についてみると、図25(a1),(a2)に示
すように、マクロブロックMB0,MB1のデータブロ
ックDB0がバンク0メモリの同じロウアドレスでの隣
り合う4カラムアドレスずつに書き込まれ、次のマクロ
ブロックMB2,MB3のデータブロックDB0がバン
ク1メモリの同じロウアドレスでの隣り合う4カラムア
ドレスずつに書き込まれる。以下同様に、マクロブロッ
クMB4,MB5のデータブロックDB0がバンク1メ
モリに、マクロブロックMB6,MB7のデータブロッ
クDB0がバンク1メモリに、……というように書き込
まれる。
【0223】また、マクロブロックMBは、2つのバン
クメモリに2データブロックDBずつ交互に書き込ま
れ、同じマクロブロックのデータブロックはバンクメモ
リの同じカラムアドレスの領域で異なるロウアドレスに
書き込まれる。
【0224】以上のようなマッピングにより、フレーム
メモリC7,C8では、2つのバンクメモリから8クロ
ック毎に交互にデータが読み出されることになり、効率
の良い読出しを行なうことができる。
【0225】なお、図25(b)はフレームメモリC
7,C8の夫々のバンクメモリでのマクロブロックのメ
モリマップを示すものであり、1つのバンクメモリで
は、各マクロブロックで4データブロックDBずつ書き
込まれ、かつマクロブロックの配列関係が図25(d)
に示す画面上での配列関係と同様であるから、PAL画
像の場合、そのメモリ容量は144ロウアドレス×18
0カラムアドレスとなる。
【0226】図26は図21におけるフレームメモリY
7,Y8,C7,C8の書込サイクルと読出サイクルと
を示すタイミング図である。
【0227】図24,図25で示したように、マクロブ
ロック内の同じフィールドの順次のラインのデータブロ
ックDB(例えば、トップフィールドの順次のデータブ
ロックDB0,DB2,……)は、2つのバンクメモリ
に交互に書き込まれるので、図26(a)に示すよう
に、夫々のデータブロックを4クロックで書き込み、こ
の4クロック毎に書き込むバンクメモリを切り換える。
これにより、連続した書き込みが可能となる。
【0228】そして、フレーム構造時の書込みでは、図
26(b1),(b2)夫々の上側に示すように、マク
ロブロック中のトップフィールドの順次のラインのデー
タブロックDB0,DB2,……をその順に書き込み、
このトップフィールドの書込みが終了すると、ボトムフ
ィールドの順次のラインのデータブロックDB1,DB
3,……をその順に書き込む。
【0229】フィールド構造の場合には、入力画像のマ
クロブロックが図5(c1),(c2)の下側で示した
ように、画面上垂直方向の配列順にマクロブロックMB
の読出しが行なわれるため、復号のためのフレームメモ
リY7,Y8,C7,C8のマクロブロックの書込み
も、図26(b1),(b2)の下側で示すように、こ
れと同じ順序で行なわれる。
【0230】フレームメモリY7,Y8,C7,C8の
読出し時では、画面上のライン順にデータブロックDB
の読出しを行なう。同じラインでは、2データブロック
DB毎に読み出すバンクメモリが交互になるように、マ
ッピングされているので、バンクメモリの切換えは8ク
ロック交互となり、読出しサイクルに隙間を空けること
なく、データの読出しを行なうことができる。
【0231】図27は以上の実施形態での符号化動作時
の全ての書込及び読出サイクルのタイムスロット割り当
てを示すタイミング図である。
【0232】上記実施形態では、54MHzのクロック
が用いられ、その1280クロックの期間で1マクロブ
ロック分の処理を行なう。
【0233】同図において、入力ライトは、フレームメ
モリY0,C0またはフレームメモリY1,C1または
フレームメモリY2,C2への書込サイクルである。こ
れは入力画像のラスタデータの書込みであるので、マク
ロブロック処理とは同期しないが、1280クロック時
間では、最大320画素のデータを書き込めばよいの
で、4クロック×40サイクルで輝度及び色差データを
書き込むことができる。
【0234】入力リードは、フレームメモリY0,C0
またはフレームメモリY1,C1またはフレームメモリ
Y2,C2からの1マクロブロック分のデータの読出し
である。
【0235】CMEライトは、フレームメモリY3また
はフレームメモリY4への書込みである。Bピクチャで
は、このライトは行なわない。
【0236】CME参照リードは、フレームメモリY
3,Y4からの読出しである。Bピクチャでは、両面か
ら読み出すので、2箇所のスロット両方を用いる。Pピ
クチャでは、1面であるので、後ろのスロットのみ用い
る。
【0237】FME参照リードは、フレームメモリY
5,Y6からの読出しである。Bピクチャでは、両面か
ら読み出す。Pピクチャでは、1面であるが、2箇所の
スロットを使って2回の密探索を行なうことができる。
例えば、フレーム予測ベクトルの密探索とフィールドベ
クトルの密探索を両方行なう。あるいは、フィールド予
測の発展型として、フィールド毎に同じフレーム内の別
々の位置の2枚のフィールド、合計4枚のフィールドデ
ータを参照するデュアルプライム予測のベクトル探索に
も対応できる。
【0238】C参照リードは、フレームメモリC5,C
6からの読出しである。Bピクチャでは、両面から読み
出す。Pピクチャでは、1面から2回読み出してデュア
ルプライム予測に対応する。
【0239】復号ライトは、フレームメモリY5,C5
またはフレームメモリY6,C6への書込みである。B
ピクチャでは、このライトを行なわない。
【0240】符号出力ライトは、フレームメモリBMへ
の書込みである。4608ビットの発生符号量を書き込
むことができる。
【0241】符号出力リードは、フレームメモリBMか
らの読出しである。MPEG2のメインプロファイルメ
インレベルの最大ビットレートの15Mbpsの出力を
実現できる。
【0242】かかる符号化の特徴は、I,Pピクチャの
みで行なうCMEライト,復号ライトと、Bピクチャの
みで行なうCME参照リードの前半とを同じ位置に配置
し、残りのスロット位置の共通化を図ったことである。
これにより、無駄なスロットをなくし、処理回路を簡単
化を達成している。
【0243】また、これまで説明したメモリマッピング
の工夫による各スロットの効率化と、全てのスロットを
バンク0メモリから始まって2つのバンクメモリを交互
に用いて継ぎ目の無駄をなくしたことにより、全ての必
要な書込み,読出しを1280クロック内で行なうこと
を実現している。
【0244】図28は復号動作時の全ての書込及び読出
サイクルのタイムスロット割り当てを示すタイミング図
である。
【0245】同図において、表示リードは、フレームメ
モリY7,C7またはフレームメモリY8,C8からの
読出しであって、符号化動作時の入力ライトと同じ位置
に配置している。さらに、2倍のスロットを用意し、レ
ターボックス表示にも対応する。ここで、レターボック
ス表示とは、16対9のアスペクト比の画像データを4
対3のアスペクト比の画に表示する際に、正しいアスペ
クト比で表示されるように、画像を垂直方向に圧縮して
表示する方法である。これは、2ライン分のデータを読
み出して補間処理を行なうことにより実現できる。
【0246】転送リード及びライトは、I,Pピクチャ
におけるフレームメモリY5,C5またはフレームメモ
リY6,C6からの読出しと、フレームメモリY7,C
7またはフレームメモリY8,C8への転送書込みであ
る。
【0247】Y参照リードは、フレームメモリY5,Y
6からの予測画生成用データの読出しである。
【0248】C参照リードは、フレームメモリC5,C
6からの予測画生成用データの読出しであり、符号化動
作時と同じ位置である。
【0249】復号ライトは、I,Pピクチャにおけるフ
レームメモリY5,C5またはフレームメモリY6C6
への書込み、BピクチャにおけるフレームメモリY7,
C7またはフレームメモリY8,C9への書込みであ
り、符号化動作時と同じ位置である。
【0250】符号入力リードは、フレームメモリBMか
らの読出しであり、符号化動作時の符号出力ライトと同
じ位置でアリ、さらに、2倍のスロットを用意して46
08ビット×2のデータ量の読出しに対応する。
【0251】符号入力ライトは、フレームメモリBMへ
の書込みであり、符号化動作時の符号出力リードと同じ
位置で15Mbpsの入力に対応する。
【0252】このようにして、以上の実施形態では、符
号化動作時とのスロット位置の共通化を図っているの
で、処理回路を簡単化できる。
【0253】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力画像変換や動きベクトル粗探索,局部復号夫々のメ
モリ領域について、読出し時に効率の良く異なるバンク
メモリで交互に読出しが行なわれるようにマッピングを
工夫することにより、低いクロック周波数で効率の良い
メモリアクセスを行なうことができ、MPEG2のよう
な双方向予測可能な動き補償予測符号化を効率良く実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同期型メモリを用いた動画像デー
タ符号化装置の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】図1における同期型RAM上のアドレスマップ
の一具体例を示す図である。
【図3】図2におけるフレームメモリY0,Y1,Y2
の詳細なアドレスマップを示す図である。
【図4】図2におけるフレームメモリC0,C1,C2
の詳細なアドレスマップを示す図である。
【図5】図2におけるフレームメモリY0,Y1,Y
2、C0,C1,C2の書込及び読出サイクルを示すタ
イミング図である。
【図6】図2におけるフレームメモリY3,Y4の詳細
なアドレスマップを示す図である。
【図7】図2におけるフレームメモリY3,Y4の書込
及び読出サイクルを示すタイミング図である。
【図8】図1における動きベクトル粗探索回路による動
きベクトルの探索範囲とそのためのフレームメモリY
3,Y4からのデータの読出範囲を示す図である。
【図9】図2におけるフレームメモリY5,Y6の詳細
なアドレスマップを示す図である。
【図10】図2におけるフレームメモリY5,Y6の書
込及び読出サイクルを示すタイミング図である。
【図11】図1における動きベクトル密探索・動き補償
予測回路による動きベクトルの探索範囲とそのためのフ
レームメモリY5,Y6からのデータの読出範囲を示す
図である。
【図12】図2におけるフレームメモリC5,C6の詳
細なアドレスマップを示す図である。
【図13】図2におけるフレームメモリC5,C6の書
込及び読出サイクルを示すタイミング図である。
【図14】図1における動きベクトル密探索・動き補償
予測回路による予測画生成のためのフレームメモリC
5,C6からのデータの読出範囲を示す図である。
【図15】図2におけるバッファメモリBMの詳細なア
ドレスマップを示す図である。
【図16】図2におけるバッファメモリBMの書込及び
読出サイクルを示すタイミング図である。
【図17】図2におけるフレームメモリY0,Y1,Y
2,C0,C1,C2の書込み及び読出しの順序をマク
ロ的に示したタイミング図である。
【図18】メモリマップを切り換えたときの図2におけ
るフレームメモリY0,Y1,Y2の詳細なアドレスマ
ップを示す図である。
【図29】メモリマップを切り換えたときの図2におけ
るフレームメモリC0,C1,C2の詳細なアドレスマ
ップを示す図である。
【図20】本発明による同期型メモリを用いた動画像デ
ータ符号化装置の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図21】図20における同期型RAMの復号動作時の
アドレスマップを示す図である。
【図22】図21におけるフレームメモリY5,Y6の
復号動作時の読出サイクルを示すタイミング図である。
【図23】図21におけるフレームメモリY5,Y6の
復号動作時のデータの読出範囲を示す図である。
【図24】図21におけるフレームメモリY7,Y8の
詳細なアドレスマップを示す図である。
【図25】図21におけるフレームメモリC7,C8の
詳細なアドレスマップを示す図である。
【図26】図21におけるフレームメモリY7,Y8,
C7,C8の書込及び読出サイクルを示すタイミング図
である。
【図27】図20に示す実施形態の符号化動作時の全て
の書込及び読出サイクルでのタイムスロット割り当てを
示すタイミング図である。
【図28】図20に示す実施形態の復号動作時の全ての
書込及び読出サイクルでのタイムスロット割り当てを示
すタイミング図である。
【図29】同期型メモリの基本構成を示すブロック図で
ある。
【図30】同期型メモリを用いた書込及び読出サイクル
の従来例を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1 同期入力端子 2 タイムスロット制御回路 3 画像データの入力端子 4 画像変換回路 5 動きベクトル粗探索回路 6 動きベクトル密探索・動き補償予測回路 7 減算回路 8 符号化・局部復号回路 9 出力バッファ 10 符号データの出力端子 11 加算回路 12 データ切換回路 13 アドレス切換回路 14 コマンド発生回路 15 同期型RAM 16 符号化・復号化切換入力端子 17 画像データの出力端子 18 符号データの入力端子 22 符号化・復号化タイムスロット制御回路 24 画像変換・逆変換回路 28 符号化・局部復号・復号回路 29 出力・入力バッファ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同期型メモリを用いた動画像デー
タ符号化装置の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】図1における同期型RAM上のアドレスマップ
の一具体例を示す図である。
【図3】図2におけるフレームメモリY0,Y1,Y2
の詳細なアドレスマップを示す図である。
【図4】図2におけるフレームメモリC0,C1,C2
の詳細なアドレスマップを示す図である。
【図5】図2におけるフレームメモリY0,Y1,Y
2、C0,C1,C2の書込及び読出サイクルを示すタ
イミング図である。
【図6】図2におけるフレームメモリY3,Y4の詳細
なアドレスマップを示す図である。
【図7】図2におけるフレームメモリY3,Y4の書込
及び読出サイクルを示すタイミング図である。
【図8】図1における動きベクトル粗探索回路による動
きベクトルの探索範囲とそのためのフレームメモリY
3,Y4からのデータの読出範囲を示す図である。
【図9】図2におけるフレームメモリY5,Y6の詳細
なアドレスマップを示す図である。
【図10】図2におけるフレームメモリY5,Y6の書
込及び読出サイクルを示すタイミング図である。
【図11】図1における動きベクトル密探索・動き補償
予測回路による動きベクトルの探索範囲とそのためのフ
レームメモリY5,Y6からのデータの読出範囲を示す
図である。
【図12】図2におけるフレームメモリC5,C6の詳
細なアドレスマップを示す図である。
【図13】図2におけるフレームメモリC5,C6の書
込及び読出サイクルを示すタイミング図である。
【図14】図1における動きベクトル密探索・動き補償
予測回路による予測画生成のためのフレームメモリC
5,C6からのデータの読出範囲を示す図である。
【図15】図2におけるバッファメモリBMの詳細なア
ドレスマップを示す図である。
【図16】図2におけるバッファメモリBMの書込及び
読出サイクルを示すタイミング図である。
【図17】図2におけるフレームメモリY0,Y1,Y
2,C0,C1,C2の書込み及び読出しの順序をマク
ロ的に示したタイミング図である。
【図18】メモリマップを切り換えたときの図2におけ
るフレームメモリY0,Y1,Y2の詳細なアドレスマ
ップを示す図である。
【図19】メモリマップを切り換えたときの図2におけ
るフレームメモリC0,C1,C2の詳細なアドレスマ
ップを示す図である。
【図20】本発明による同期型メモリを用いた動画像デ
ータ符号化装置の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図21】図20における同期型RAMの復号動作時の
アドレスマップを示す図である。
【図22】図21におけるフレームメモリY5,Y6の
復号動作時の読出サイクルを示すタイミング図である。
【図23】図21におけるフレームメモリY5,Y6の
復号動作時のデータの読出範囲を示す図である。
【図24】図21におけるフレームメモリY7,Y8の
詳細なアドレスマップを示す図である。
【図25】図21におけるフレームメモリC7,C8の
詳細なアドレスマップを示す図である。
【図26】図21におけるフレームメモリY7,Y8,
C7,C8の書込及び読出サイクルを示すタイミング図
である。
【図27】図20に示す実施形態の符号化動作時の全て
の書込及び読出サイクルでのタイムスロット割り当てを
示すタイミング図である。
【図28】図20に示す実施形態の復号動作時の全ての
書込及び読出サイクルでのタイムスロット割り当てを示
すタイミング図である。
【図29】同期型メモリの基本構成を示すブロック図で
ある。
【図30】同期型メモリを用いた書込及び読出サイクル
の従来例を示すタイミング図である。
【符号の説明】 1 同期入力端子 2 タイムスロット制御回路 3 画像データの入力端子 4 画像変換回路 5 動きベクトル粗探索回路 6 動きベクトル密探索・動き補償予測回路 7 減算回路 8 符号化・局部復号回路 9 出力バッファ 10 符号データの出力端子 11 加算回路 12 データ切換回路 13 アドレス切換回路 14 コマンド発生回路 15 同期型RAM 16 符号化・復号化切換入力端子 17 画像データの出力端子 18 符号データの入力端子 22 符号化・復号化タイムスロット制御回路 24 画像変換・逆変換回路 28 符号化・局部復号・復号回路 29 出力・入力バッファ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元のアドレス空間を持ち、横方向に
    のみ連続してデータを読み出すことができるメモリバン
    クを複数個切り換えてデータの書込み及び読出しを行な
    う同期型メモリと、 夫々のフレームで走査線順に入力される画像データを該
    同期型メモリ上の領域に書き込み、該画像データを符号
    化を行なう画像小単位毎に符号化順で読み出す手段と を備えた同期型メモリを用いた動画像データ符号化装置
    において、 夫々の走査線のデータを所定の周期で複数の該メモリバ
    ンクに分配し、かつ、該画像小単位毎のデータを複数の
    メモリバンクに均等に分配し、かつ、同じ画像のデータ
    の該画像小単位中の同じフィールドの複数の走査線のデ
    ータを同一メモリバンクで連続読出し可能な横方向に隣
    接するアドレス上に配置する入力画像マッピング手段を
    設けたことを特徴とする同期型メモリを用いた動画像デ
    ータ符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記同期型メモリの前記夫々のメモリバンクでは、入力
    される画像の輝度データは横方向に1走査線分のデータ
    量に概略等しい量のデータを配置し、色データは横方向
    に1走査線分のデータ量より少ない量のデータを配置し
    て縦長の領域にすることにより、輝度データ領域と色デ
    ータ領域とを横方向に並べて配置したことを特徴とする
    同期型メモリを用いた動画像データ符号化装置。
  3. 【請求項3】 2次元のアドレス空間を持ち、横方向に
    のみ連続してデータを読み出すことができるメモリバン
    クを複数個切り換えてデータの書込み及び読出しを行な
    う同期型メモリと、 動き補償予測の参照画像フレームの画像データを該同期
    型メモリ上の領域に書き込み、該参照画像フレームを参
    照して動き補償予測符号化を行なう符号化フレームの符
    号化時に該画像データを広い範囲で読み出して動き補償
    予測に用いる動きベクトルの探索を行なう手段とを備え
    た同期型メモリを用いた動画像データ符号化装置におい
    て、 該画像の符号化の画像小単位毎のデータを複数の該メモ
    リバンクに均等に分配し、かつ、隣り合った配列関係に
    ある2つの該画像小単位のうちの、先に符号化される該
    画像小単位の右半分のデータと次に符号化される該画像
    小単位の左半分のデータを同一メモリバンクで連続読出
    し可能な方向に隣接するアドレス上に配置する粗探索参
    照画像マッピング手段を設けたことを特徴とする同期型
    メモリを用いた動画像データ符号化装置。
  4. 【請求項4】 2次元のアドレス空間を持ち、横方向に
    のみ連続してデータを読み出すことができるメモリバン
    クを複数個切り換えてデータの書込み及び読出しを行な
    う同期型メモリと、 動き補償予測の参照画像フレームの局部復号画像データ
    を該同期型メモリ上の領域に書き込み、該参照画像フレ
    ームを参照して動き補償予測符号化を行なう符号化フレ
    ームの符号化時に該局部復号画像データ領域から動きベ
    クトルに基づいて動き補償した位置のデータを読み出し
    て予測画を生成する手段とを備えた同期型メモリを用い
    た動画像データ符号化装置において、 同一走査線上の互いに隣接する全てのデータを同一の該
    メモリバンクの連続読出し可能な横方向に隣接するアド
    レス上に配置し、かつ、同一フィールド内の走査線毎に
    複数の該メモリバンクに分配する局部復号画像マッピン
    グ手段を設けたことを特徴とする同期型メモリを用いた
    動画像データ符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4において、 画面下半分の第1フィールドのデータと画面上半分の第
    2フィールドのデータが入れ替わった2種類のデータ配
    置を持ち、 フレーム領域別に、データ読出しとともに次のフレーム
    のデータ書込みを行なうに際し、該2種類のデータ配置
    のうちのデータ読出しでの該データ配置とは異なる方の
    データ配置で該データ書込みを行なうことを特徴とする
    同期型メモリを用いた動画像データ符号化装置。
  6. 【請求項6】 2次元のアドレス空間を持ち、横方向に
    のみ連続してデータを読み出すことができるメモリバン
    クを複数個切り換えてデータの書込み及び読出しを行な
    う同期型メモリと、 復号モード時、符号化データの復号単位となる画像小単
    位毎に復号される画像データを該同期型メモリ上の領域
    に書き込み、走査線順に読み出す手段とを備えた同期型
    メモリを用いた動画像データ符号化装置において、 該画像小単位のデータを複数のメモリバンクに均等に分
    配し、かつ、1走査線のデータを所定の周期で複数のメ
    モリバンクに分配する表示画像マッピング手段を設けた
    ことを特徴とする同期型メモリを用いた動画像データ符
    号化装置。
  7. 【請求項7】 2次元のアドレス空間を持ち、横方向に
    のみ連続してデータを読み出すことができるメモリバン
    クを複数個切り換えてデータの書込み及び読出しを行な
    う同期型メモリと、 走査線順に入力される画像データを該同期型メモリ上の
    第1の領域に書き込み、符号化を行なう画像小単位毎に
    符号化順で読み出す手段と、 動き補償予測の参照フレームの画像データを該同期型メ
    モリ上の第2の領域に書き込み、該参照フレームを参照
    して動き補償予測符号化を行なう符号化フレームの符号
    化時に該画像データを広い範囲で読み出して動き補償予
    測に用いる動きベクトルの探索を行なう手段と、 動き補償予測の参照フレームの局部復号画像データを該
    同期型メモリ上の第3の領域に書き込み、該参照フレー
    ムを参照して動き補償予測符号化を行なう符号化フレー
    ムの符号化時に該局部復号画像データ領域から動きベク
    トルに基づいて動き補償した位置のデータを読み出して
    予測画を生成する手段と、 符号化されたデータを該同期型メモリ上の第4の領域に
    書き込み、定レート化して読み出して出力する手段とを
    備えた同期型メモリを用いた動画像データ符号化装置に
    おいて、 該同期型メモリの上記各領域への書込み及び読出しを行
    なうサイクルのタイムスロットを固定的に割り当て、全
    てのサイクルが同じ該メモリバンクへのアクセスから始
    まり、それとは異なる同じ該メモリバンクへのアクセス
    で終了するように制御するタイムスロット制御手段を設
    けたことを特徴とする同期型メモリを用いた動画像デー
    タ符号化装置。
  8. 【請求項8】 2次元のアドレス空間を持ち、横方向に
    のみ連続してデータを読み出すことができるメモリバン
    クを複数個切り換えてデータの書込み及び読出しを行な
    う同期型メモリと、 過去及び未来からの動き補償予測を行なって符号化さ
    れ、他のフレームからは参照されない双方向予測フレー
    ムと過去からの動き補償予測のみで符号化され、他のフ
    レームからも参照される順方向予測フレームの符号化を
    行ない、過去及び未来からの動き補償予測の参照フレー
    ムの画像データを該同期型メモリ上の粗探索参照画像デ
    ータ領域に書き込み、該参照フレームを参照して動き補
    償予測符号化を行なう符号化フレームの符号化時に該画
    像データを広い範囲で読み出して動き補償予測に用いる
    動きベクトルの探索を行なう手段と、 過去及び未来からの動き補償予測の参照フレームの局部
    復号画像データを該同期型メモリ上の局部復号画像デー
    タ領域に書き込み、該参照フレームを参照して動き補償
    予測符号化を行なう符号化フレームの符号化時に該局部
    復号画像データ領域から動きベクトルに基づいて動き補
    償した位置のデータを読み出して予測画を生成する手段
    とを備えた同期型メモリを用いた動画像データ符号化装
    置において、 順方向予測フレームにおける粗探索参照画像データ領域
    からの読出しを行なうタイムスロットは双方向予測フレ
    ームにおけるタイムスロットの半分として、残り半分の
    タイムスロト位置に粗探索参照画像データ領域への書込
    みタイムスロットと局部復号画像データ領域への書込み
    タイムスロットを配置するタイムスロット制御手段を設
    けたことを特徴とする同期型メモリを用いた動画像デー
    タ符号化装置。
  9. 【請求項9】 2次元のアドレス空間を持ち、横方向に
    のみ連続してデータを読み出すことができるメモリバン
    クを複数個切り換えてデータの書込み及び読出しを行な
    う同期型メモリと、 符号化モードと復号化モードとが設定可能であって、符
    号化モード時に走査線順に入力される画像データを該同
    期型メモリ上の入力画像データ領域に書き込み、符号化
    を行なう画像小単位毎に符号化順で読み出す手段と、 動き補償予測の参照フレームの局部復号または復号画像
    データを該同期型メモリ上の復号画像データ領域に書き
    込み、該参照フレームを参照して動き補償予測符号化を
    行なう符号化フレームの符号化または復号化時に該復号
    画像データ領域から動きベクトルに基づいて動き補償し
    た位置のデータを読み出して予測画を生成する手段と、 符号化モード時に符号化されたデータを該同期型メモリ
    上の符号化データ領域に書き込み、定レート化して読み
    出して出力する手段と、 復号化モード時に入力符号化データを該同期型メモリ上
    の符号化データ領域に書き込み、復号処理に合わせて読
    み出す手段と、 復号モード時に画像小単位毎に復号される画像データを
    該同期型メモリ上の表示画像データ領域に書き込み、走
    査線順に読み出す手段とを備えた同期型メモリを用いた
    動画像データ符号化装置において、 入力画像データ領域への書込みと表示画像データ領域か
    らの読出し、入力画像データ領域からの読出しと表示画
    像データ領域への書込み、符号化モード時と復号化モー
    ド時の復号画像データ領域への書込み、符号化モード時
    と復号化モード時の復号画像データ領域からの読出し、
    符号化モード時の符号化データ領域への書込みと復号化
    モード時の符号化データ領域からの読出し、符号化モー
    ド時の符号化データ領域からの読出しと復号化モード時
    の符号化データ領域への書込みを夫々同じタイムスロッ
    トに配置するタイムスロット制御手段を設けたことを特
    徴とする同期型メモリを用いた動画像データ符号化装
    置。
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