JPH08297692A - 光近接補正装置及び方法並びにパタン形成方法 - Google Patents

光近接補正装置及び方法並びにパタン形成方法

Info

Publication number
JPH08297692A
JPH08297692A JP20483795A JP20483795A JPH08297692A JP H08297692 A JPH08297692 A JP H08297692A JP 20483795 A JP20483795 A JP 20483795A JP 20483795 A JP20483795 A JP 20483795A JP H08297692 A JPH08297692 A JP H08297692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
data
correction
optical proximity
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20483795A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Kamon
和也 加門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP20483795A priority Critical patent/JPH08297692A/ja
Priority to TW084109349A priority patent/TW288154B/zh
Priority to DE19534132A priority patent/DE19534132B4/de
Priority to US08/529,177 priority patent/US5815685A/en
Priority to KR1019950030333A priority patent/KR0156792B1/ko
Publication of JPH08297692A publication Critical patent/JPH08297692A/ja
Priority to US09/116,375 priority patent/US6453274B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70605Workpiece metrology
    • G03F7/70616Monitoring the printed patterns
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70433Layout for increasing efficiency or for compensating imaging errors, e.g. layout of exposure fields for reducing focus errors; Use of mask features for increasing efficiency or for compensating imaging errors
    • G03F7/70441Optical proximity correction [OPC]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、集積回路の製造プロセスにおい
て光近接効果の影響によるパタンの変形を軽減すること
を目的とする。 【解決手段】 回路パタンの設計データが圧縮され(ス
テップS1)、設計データに基づいてウエハ転写の際の
投影像が形成され(ステップS2)、この投影像から転
写パタンの寸法が予測され(ステップS3)、予測され
た転写パタンの寸法と設計データによるパタンの寸法と
の差分が算出されて(ステップS4)この差分を補正量
として圧縮された設計データが補正され(ステップS
5)、補正量が許容範囲内である場合(ステップS6)
に補正データが展開された(ステップS7)後、出力さ
れる(ステップS8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集積回路等の製
造に用いられる設計データの光近接効果を補正する光近
接補正装置及び方法に関する。また、この発明は、この
ような光近接補正方法を用いたパタン形成方法にも関す
る。
【0002】
【従来の技術】図29を参照して従来のLSI製造工程
を説明する。まず、CAD等を用いて図29(a)に示
されるようなLSIの設計データを作成する。ここで
は、設計データとして複数の矩形パタン291が形成さ
れている。次に、設計データを基にして電子ビーム(E
B)描画することにより、図29(b)に示されるよう
に複数のパタン292を有するマスクを形成する。この
マスクを紫外線(UV光)により一括露光してマスクの
パタン292をウエハに転写する。このとき、図29
(c)に示されるように、光の回折効果に起因してウエ
ハ上の転写パタン293は矩形のマスクパタン292か
ら変形し、角が丸まった形状となる。この転写パタン2
93に基づいてウエハにエッチング等の加工を施すと、
図29(d)に示される加工後のパタン294はマイク
ロローディング効果によりさらに変形したものとなる。
その後、例えばLOCOS分離に用いられる酸化工程を
施すと、いわゆるバーズビーク効果によりさらにパタン
形状の変形が積算されることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、LSI
等の集積回路の製造においては、多数の製造プロセスを
経ることによりパタンの変形が積算されるので、パタン
の仕上がり寸法は設計データとは一致しないことが多
い。
【0004】近年の集積回路のパタン寸法の微細化に伴
い、より高精度の寸法制御が要求されており、上述した
ような製造プロセスにおけるパタン変形によりデバイス
の電気的特性及び各種マージンが無視できない影響を受
けてしまうという問題点があった。
【0005】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、集積回路の製造プロセスにおいて
光近接効果の影響によるパタンの変形を軽減することが
できる光近接補正装置及びその方法を提供することを目
的とする。また、この発明は、このような光近接補正方
法を用いたパタン形成方法を提供することも目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光近接
補正装置は、回路パタンの設計データを取り入れるため
の設計データ入力部と、設計データ入力部に入力された
設計データを圧縮するデータ圧縮部と、設計データ入力
部に入力された設計データに基づいてウエハ転写の際の
光学的投影像を形成する光学像形成部と、光学像形成部
で形成された投影像からウエハに転写されるパタンの寸
法を予測する予測部と、予測部で予測された転写パタン
の寸法と設計データ入力部に入力された設計データによ
るパタンの寸法との差分を算出する比較部と、比較部で
算出された差分を補正量としてデータ圧縮部で圧縮され
た設計データを補正する補正部と、補正部で補正された
データを展開するデータ展開部と、データ展開部で展開
されたデータを出力する補正データ出力部とを備えたも
のである。
【0007】請求項2の光近接補正装置は、請求項1の
装置において、さらに、補正部で用いられた補正量が許
容範囲内か否かを判定し、許容範囲外のときには補正デ
ータに基づいて再び光学像形成部に投影像を形成させ、
許容範囲内のときには補正データをデータ展開部へ出力
する判定部を備えたものである。請求項3の光近接補正
装置は、請求項1の装置において、光学像形成部が、演
算により投影像を算出するCPUを含むものである。請
求項4の光近接補正装置は、請求項3の装置において、
光学像形成部が、設計データを分割して並列演算するた
めの複数のCPUを含むものである。請求項5の光近接
補正装置は、請求項1の装置において、光学像形成部
が、投影像を測定するための光学系を含むものである。
請求項6の光近接補正装置は、請求項5の装置におい
て、光学像形成部が、設計データを分割して並列測定す
るための複数の光学系を含むものである。請求項7の光
近接補正装置は、請求項1の装置において、データ圧縮
部、データ展開部及び補正データ出力部を形成すると共
に設計データを複数のデータブロックに分割し且つ各デ
ータブロックに共通の演算を行う親CPUと、光学像形
成部、予測部、比較部及び補正部を形成すると共に親C
PUで得られた共通の演算の結果を用いて対応するデー
タブロックの光学計算を互いに並列に行うと共に計算結
果を親CPUに送信する複数の子CPUとを含むもので
ある。
【0008】請求項8に記載の光近接補正方法は、回路
パタンの設計データを圧縮し、設計データに基づいてウ
エハ転写の際の光学的投影像を形成し、形成された投影
像からウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測
された転写パタンの寸法と設計データによるパタンの寸
法との差分を補正量として圧縮された設計データを補正
し、補正されたデータを展開し、展開されたデータを出
力する方法である。請求項9の光近接補正方法は、請求
項8の方法において、設計データの圧縮工程で設計デー
タを複数のデータブロックに分割する方法である。
【0009】請求項10の光近接補正方法は、請求項9
の方法において、各データブロックの周囲にバッファ領
域を設定する方法である。請求項11の光近接補正方法
は、請求項9の方法において、各データブロック内の図
形要素が所定値以下の間隔で互いに対向する辺を有する
か否かを検査し、有する場合にはそのデータブロックを
補正対象とし、有しない場合にはそのデータブロックを
補正対象外とする方法である。請求項12の光近接補正
方法は、請求項9の方法において、図形要素の辺が存在
するデータブロックのみを補正対象とし、辺が存在しな
いデータブロックを補正対象外とする方法である。請求
項13の光近接補正方法は、請求項9の方法において、
複数のデータブロックに同一の図形要素が存在する場合
にそのうちの一つのデータブロックのみを補正対象と
し、その補正結果を他のデータブロックに流用する方法
である。請求項14の光近接補正方法は、請求項9の方
法において、メモリセルアレイの設計データに対してデ
ータブロックの分割周期をメモリセルの周期に合わせる
方法である。請求項15の光近接補正方法は、請求項9
の方法において、各データブロック内において互いに隣
接する複数の図形要素を合わせて多角形を形成する方法
である。請求項16の光近接補正方法は、請求項9の方
法において、各データブロック内において複数の図形要
素を合わせることにより生じる中抜き図形を、外周を定
義する図形要素と中抜き部を定義する図形要素とにより
表現する方法である。
【0010】請求項17の光近接補正方法は、請求項9
の方法において、露光装置に変形照明法を適用する場
合、3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期以下
の大きさの遮光パタンを補正対象外とする方法である。
請求項18の光近接補正方法は、請求項11の方法にお
いて、露光装置に変形照明法を適用する場合、前記所定
値以下で且つ3光束干渉のカットオフ周波数に対応する
周期以上の大きさの間隔で互いに対向する辺に対しては
一定の補正量を加える方法である。
【0011】請求項19の光近接補正方法は、請求項8
の方法において、転写パタンの寸法の予測工程で、所定
の光強度をしきい値として投影像からマスクエッジを予
測し、転写パタンの寸法を予測する方法である。
【0012】請求項20の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、補正対象の図形要素の辺の周辺部の
光強度に応じてしきい値を調整する方法である。請求項
21の光近接補正方法は、請求項19の方法において、
補正対象の辺の周辺部の2次元的な光強度分布に応じて
しきい値を調整する方法である。請求項22の光近接補
正方法は、請求項19の方法において、補正対象の辺に
近接する図形要素の存在の有無に応じてしきい値を調整
する方法である。請求項23の光近接補正方法は、請求
項19の方法において、ベストフォーカス時の光学像の
光強度に対するデフォーカス時の光学像の光強度に応じ
てしきい値を調整する方法である。
【0013】請求項24の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、パタンが転写される下地基板の反射
率に応じてしきい値を調整する方法である。請求項25
の光近接補正方法は、請求項19の方法において、パタ
ンが転写される下地基板に形成された段差に応じてしき
い値を調整する方法である。請求項26の光近接補正方
法は、請求項19の方法において、パタンが転写される
下地基板表面で生じるハレーションに応じてしきい値を
調整する方法である。
【0014】請求項27の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準パタンを実際に露光して得られ
たレジストパタンと、標準マスクデータから算出された
標準パタンの光学像との相関関係に基づいてしきい値を
調整する方法である。請求項28の光近接補正方法は、
請求項19の方法において、標準パタンを実際に露光し
且つエッチングして得られたエッチングパタンと、標準
マスクデータから標準パタンの光学像を算出した後この
光学像から算出されたエッチングパタンとの相関関係に
基づいてしきい値を調整する方法である。
【0015】請求項29の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準マスクデータを実際に電子ビー
ム描画して得られた標準パタンと、標準マスクデータか
ら算出された電子ビーム描画パタンとの相関関係に基づ
いてしきい値を調整する方法である。請求項30の光近
接補正方法は、請求項19の方法において、標準マスク
データを実際にレーザ描画して得られた標準パタンと、
標準マスクデータから算出されたレーザ描画パタンとの
相関関係に基づいてしきい値を調整する方法である。
【0016】請求項31の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準パタンを実際に露光して得られ
たレジストパタンと、標準パタンを測定して得られたパ
タン寸法から算出された光学像との相関関係に基づいて
しきい値を調整する方法である。請求項32の光近接補
正方法は、請求項19の方法において、標準パタンを実
際に露光してレジストパタンを形成した後このレジスト
パタンをエッチングして得られたエッチングパタンと、
レジストパタンを測定して得られたパタン寸法から算出
されたエッチングパタンとの相関関係に基づいてしきい
値を調整する方法である。
【0017】請求項33の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準マスクデータを実際に電子ビー
ム描画して標準パタンを形成した後この標準パタンを露
光して得られたレジストパタンと、標準マスクデータか
ら電子ビーム描画パタンを算出した後この電子ビーム描
画パタンから算出された光学像との相関関係に基づいて
しきい値を調整する方法である。請求項34の光近接補
正方法は、請求項19の方法において、標準マスクデー
タを実際にレーザ描画して標準パタンを形成した後この
標準パタンを露光して得られたレジストパタンと、標準
マスクデータからレーザ描画パタンを算出した後このレ
ーザ描画パタンから算出された光学像との相関関係に基
づいてしきい値を調整する方法である。
【0018】請求項35の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準パタンを実際に露光し且つエッ
チングして得られたエッチングパタンと、標準パタンを
測定して得られたパタン寸法から光学像を算出した後こ
の光学像から算出されたエッチングパタンとの相関関係
に基づいてしきい値を調整する方法である。
【0019】請求項36の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準マスクデータを実際に電子ビー
ム描画して標準パタンを形成した後この標準パタンを露
光し且つエッチングして得られたエッチングパタンと、
標準マスクデータから電子ビーム描画パタンを算出する
と共にこの電子ビーム描画パタンから光学像を算出した
後この光学像から算出されたエッチングパタンとの相関
関係に基づいてしきい値を調整する方法である。請求項
37の光近接補正方法は、請求項19の方法において、
標準マスクデータを実際にレーザ描画して標準パタンを
形成した後この標準パタンを露光し且つエッチングして
得られたエッチングパタンと、標準マスクデータからレ
ーザ描画パタンを算出すると共にこのレーザ描画パタン
から光学像を算出した後この光学像から算出されたエッ
チングパタンとの相関関係に基づいてしきい値を調整す
る方法である。
【0020】請求項38の光近接補正方法は、請求項8
の方法において、転写パタンの寸法の予測工程で、所定
の光強度をしきい値として投影像からマスクエッジを推
測し、このマスクエッジにおける投影像の傾きからしき
い値を調整した後、調整後のしきい値によりマスクエッ
ジを予測し、転写パタンの寸法を予測する方法である。
請求項39の光近接補正方法は、請求項8の方法におい
て、転写パタンの寸法の予測工程で、ウエハ表面のレジ
ストの現像シミュレーションを行い、そのエッジ位置か
ら転写パタンの寸法を予測する方法である。請求項40
の光近接補正方法は、請求項8の方法において、転写パ
タンの寸法の予測工程で、投影像をウエハ表面のレジス
トの現像時間の分布に変換し、この現像時間を一次元的
に積分することにより疑似現像を行い、そのエッジ位置
から転写パタンの寸法を予測する方法である。
【0021】請求項41の光近接補正方法は、請求項8
の方法において、投影像の形成工程で、i=1〜4とし
て4点Pi(xi,yi)の光強度Iiからこれら4点
で囲まれる四角形内部の点P(x,y)における光強度
IをI=Σi(Wi・Ii)、Wi=(1−│xi−x
│)(1−│yi−y│)により内挿する方法である。
【0022】請求項42の光近接補正方法は、請求項8
の方法において、設計データの補正工程で、補正する辺
を複数の線分に分割し、各分割点にはその分割点を共有
する双方の線分に対応して2つのデータを発生させる方
法である。請求項43の光近接補正方法は、請求項8の
方法において、設計データの補正工程で、各辺をその辺
に垂直な方向に補正する方法である。請求項44の光近
接補正方法は、請求項8の方法において、設計データの
補正工程で、図形要素の辺上における投影像の傾きが所
定値以下のときにその辺を補正対象外とする方法であ
る。請求項45の光近接補正方法は、請求項8の方法に
おいて、設計データの補正工程で、図形要素の辺上にお
ける投影像の光強度が所定値以下のときにその辺を補正
対象外とする方法である。請求項46の光近接補正方法
は、請求項8の方法において、補正量の上限値を設け、
算出された補正量が上限値を越えるときには上限値を補
正量として補正を行う方法である。請求項47の光近接
補正方法は、請求項8の方法において、設計データの補
正工程で、補正対象の図形要素の各辺を補正した後、同
一直線上に存在する冗長点を削除する方法である。請求
項48の光近接補正方法は、請求項8の方法において、
補正対象の全ての辺を互いに独立に補正した後、補正量
が許容範囲内か否かを判定し、許容範囲外のときには補
正後のデータに基づいて再び投影像を形成し、許容範囲
内のときには補正後のデータを展開して出力する方法で
ある。
【0023】請求項49の光近接補正方法は、請求項4
8の方法において、設計データの圧縮工程において設計
データを複数のデータブロックに分割し、データブロッ
ク毎に補正量の判定を行い、補正量が許容範囲外のデー
タブロックを別ファイルに抽出して補正後のデータに基
づいて再びデータの補正を行う方法である。請求項50
の光近接補正方法は、請求項49の方法において、別フ
ァイルに抽出されたデータブロックのマスクデータを手
補正し、手補正されたデータから投影像を形成し、この
投影像を参考にしてさらに補正を要するか否か判定し、
さらに補正を要すると判定された場合には補正を要しな
いと判定されるまで前記の手補正、投影像の形成及び判
定を繰り返し、補正を要しないと判定された補正データ
を展開して出力する方法である。
【0024】請求項51の光近接補正方法は、請求項1
0の方法において、補正データの展開工程で、各データ
ブロックの周囲に設定されたバッファ領域を削除した後
に展開する方法である。
【0025】請求項52に記載のパタン形成方法は、回
路パタンの設計データに基づいてウエハへのパタン転写
の際の光近接効果を補正した補正データを作成し、補正
データに基づいてマスクパタンを電子ビーム描画し、マ
スクパタンを一括露光してウエハにマスクパタンを転写
し、転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工する
方法である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。 実施形態1.図1はこの発明の実施形態1に係るパタン
形成方法を工程順に示す図である。まず、CAD等を用
いて図1(a)に示されるようなLSIの設計データを
作成する。ここでは、設計データとして複数の矩形パタ
ン11が形成されている。次に、後述する光近接補正方
法により設計データに光近接補正を施して図1(b)に
示される光近接補正データを作成する。この光近接補正
データは、設計データの矩形パタン11に対応する複数
のパタン12を有しているが、各パタン12は、後のウ
エハ転写時における光の回折効果によるパタン変形を考
慮して矩形の図形の四隅にそれぞれ補助的な図形121
が付加された形状を有している。
【0027】この光近接補正データを用いて電子ビーム
描画することにより、図1(c)に示されるように複数
のパタン13を有するマスクを形成する。このマスクを
紫外線により一括露光してマスクのパタン13をウエハ
に転写する。このとき、図1(d)に示されるように、
ウエハ上の転写パタン14は光の回折効果により四隅の
補助的な図形が削られて矩形の形状となる。この転写パ
タン14に基づいてウエハにエッチング等の加工を施す
と、図1(e)に示されるようなパタン15が得られ
る。加工後のパタン15は、マイクロローディング効果
により図1(d)の転写パタン14より変形したものと
なるが、図29(d)に示した従来の方法によるパタン
294と比べると、変形量は小さく、設計データにより
近いパタンを得ることができる。その後、LOCOS分
離に用いられる酸化工程等を施すと、さらにパタン形状
が変形するが、従来例と比べて寸法精度の高いパタンを
形成することができる。
【0028】実施形態2.上述した実施形態1のパタン
形成方法で用いられた光近接補正方法を実施する光近接
補正装置の構成を図2に示す。CAD等を用いて作成さ
れた集積回路の設計データを取り入れる設計データ入力
部1に前処理としてデータの圧縮を行うデータ圧縮部2
が接続され、データ圧縮部2にウエハ転写の際の投影像
を算出するための光学像算出部3が接続されている。光
学像算出部3に、ウエハ転写により形成されるレジスト
パタンを予測するパタン予測部4が接続され、このパタ
ン予測部4及び設計データ入力部1に予測パタンと設計
データとの比較を行う比較部5が接続されている。比較
部5には光近接補正を行う補正部6が接続され、補正部
6に補正量が許容範囲内であるか否かを判定する判定部
7が接続されている。この判定部7にデータを展開する
データ展開部8が接続され、さらにデータ展開部8に補
正データ出力部9が接続されている。また、判定部7に
光学像算出部3が接続されている。光学像算出部3は請
求項1の光学像形成部を構成している。
【0029】このような構成の光近接補正装置を用いた
補正方法について図3のフローチャートを参照して説明
する。まず、CAD等を用いて作成された設計データが
設計データ入力部1から取り込まれると、前処理として
データ圧縮部2により設計データの圧縮が行われる(ス
テップS1)。次に、光学像算出部3により圧縮データ
に基づいてウエハに転写されるパタンの投影像が算出さ
れる(ステップS2)。さらに、この投影像に基づいて
パタン予測部4により転写パタンの仕上がり寸法が予測
される(ステップS3)。このようにして予測された転
写パタンの仕上がり寸法は、比較部5において、設計デ
ータ入力部1に入力された設計データによる寸法と比較
され、これらの差分が補正量として算出される(ステッ
プS4)。比較部5で算出された補正量に基づいて補正
部6で圧縮データの補正が行われる(ステップS5)。
【0030】その後、判定部7において、補正量が予め
設定された許容範囲内であるか否かが判定され(ステッ
プS6)、許容範囲外である場合には、まだ十分な補正
がなされていないと判断し、ステップS2に戻って再び
投影像が算出され、ステップS3〜S5に従ってデータ
の補正が実施される。このようにして、補正量が許容範
囲内の値となるまでステップS2〜S6が繰り返され
る。ステップS6で補正量が許容範囲内と判定される
と、適正な光近接補正が完了したと判断され、データ展
開部8で圧縮されていたデータの展開が行われた後(ス
テップS7)、補正データ出力部9から補正データが出
力される(ステップS8)。この補正データは、マスク
を形成するための電子ビーム描画装置(図示せず)に入
力される。
【0031】上述したように、データ圧縮部2でデータ
の圧縮を施した後に予測パタンと設計データとの比較に
基づいてデータの補正を行うので、補正計算の高速化が
図られる。また、補正量が許容範囲内となるまで反復計
算するので、仕上がり寸法の精度が向上する。
【0032】実施形態3.図4に実施形態3に係る光近
接補正装置のブロック図を示す。この実施形態3の装置
は、図2に示した実施形態1の装置において、光学像算
出部3の代わりに請求項1の光学像形成部として光学像
測定部10を設けたものである。光学像測定部10は、
光学系を有しており、設計データに基づいて作成された
マスクの投影像を測定するものである。上記の実施形態
2では、ステップS2において光学像算出部3が圧縮デ
ータに基づいてウエハに転写されるパタンの投影像をソ
フトウエア的に算出したが、実施形態3では、図5に示
されるように、ステップS1でデータの圧縮が行われた
後、ステップS9で光学像測定部10によりハードウエ
ア的に投影像を測定する。図5において、ステップS
1、S3〜S8はそれぞれ図3に示した実施形態2の対
応するステップと同様である。
【0033】なお、光学像測定部10の光学系は、ウエ
ハ転写を行うステッパに対して次のような条件を満たす
ものが用いられる。すなわち、ステッパの使用波長λ
1、空間コヒーレンシーσ1、倍率m1及び開口数NA
1に対して光学像測定部10の光学系の使用波長λ2、
空間コヒーレンシーσ2、倍率m2及び開口数NA2
が、λ1=λ2、σ1=σ2、m1・NA1=m2・N
A2の関係を満たすように設定される。このような光学
系を用いることにより、転写時の光の回折効果を精度よ
く測定することができ、補正計算の高速化を図ることが
可能となる。
【0034】実施形態4.実施形態2あるいは3のデー
タ圧縮工程において、データ圧縮部2は、図6に示され
るように、設計データを複数のデータブロック6a〜6
iに分割してもよい。このデータブロック毎に光近接補
正が施される。さらに、各データブロックの周囲にそれ
ぞれバッファ領域を設定する。バッファ領域は、対応す
るデータブロック内の図形要素を補正する際に周辺のデ
ータブロック内の図形要素との関連性を考慮するために
設定される。例えば、図6において、データブロック6
eの周囲にバッファ領域60eが設定されており、バッ
ファ領域60e内にデータブロック6eの図形要素と近
接効果を生じるような図形要素が存在するか否かが判別
され、その結果に応じてデータブロック6e内の補正対
象となる辺が決定される。このようにすることにより、
各データブロックの独立性が確保され、データブロック
毎に並列演算する等の補正処理の高速化が可能となる。
【0035】実施形態5.データ圧縮部2は、実施形態
4における各データブロック内において、図形要素の各
辺とこれに対向する辺までの距離を算出し、所定値以下
の間隔で互いに対向する辺の存在が検出された場合に、
そのデータブロックを補正対象とする。このような辺が
存在しない場合には、そのデータブロックは補正対象か
ら外される。例えば、図7(a)に示されるように、デ
ータブロック内に図形7a及び7bが存在する場合、距
離Aが十分大きくても、距離B及びCが所定値より小さ
くて光近接補正を行う必要があるので、このデータブロ
ックは補正対象とされる。一方、図7(b)に示される
データブロックは、図形7cの長さAが十分に大きく、
所定値以下の間隔で対向する辺が存在しないので、補正
の必要はないと判断され、補正対象外とされる。このよ
うにしてデータブロック毎に補正の要否を判断すること
により、補正処理の高速化を図ることができる。
【0036】実施形態6.露光装置に変形照明法を適用
した場合、2次光源面上に遮光部が形成されるので、露
光装置の瞳面上に光源の回折像が形成される。例えば、
図41(a)及び(b)は、それぞれ直線状及び十字状
の遮光部を有する変形照明によるもので、瞳面410上
に0次光源像411、421と一方の1次光源像41
2、422との間の2光束干渉が成立する限界点におけ
る回折パタンを示している。このような2光束干渉のカ
ットオフ周波数に対応する周期L2はL2=λ/(σ+
1)NAで表される。ただし、λは光の波長、σは空間
コヒーレンシー、NAは開口数を示す。すなわち、周期
L2より大きなパタンでは、少なくとも2光束の干渉が
成立する。
【0037】また、図41(c)及び(d)は、それぞ
れ直線状及び十字状の遮光部を有する変形照明によるも
ので、瞳面410上に0次光源像411、421と±1
次光源像412及び413、422及び423との間の
3光束干渉が成立する限界点における回折パタンを示し
ている。このような3光束干渉のカットオフ周波数に対
応する周期L3はL3=λ/(1−σb)NAで表され
る。ただし、σbは光源像の遮光部に関する空間コヒー
レンシーである。すなわち、周期L3より大きなパタン
では3光束干渉が成立する。
【0038】通常照明法において、種々のスペース幅に
対する0.35μm幅のラインの仕上り寸法及び種々の
ライン幅に対する0.35μm幅のスペースの仕上り寸
法を測定したところ、光近接効果は図42(a)及び
(b)のように生じることがわかった。図中の小パタン
は周期L2以下の大きさのパタンであり、この小パタン
を用いて条件だしが行われる。このため、小パタンでは
仕上りライン及び仕上りスペースの寸法が光近接効果の
影響を受けず、ずれていない。中パタンは周期L2から
L3までの大きさのパタン、大パタンは周期L3より大
きなパタンで、共に仕上りライン及び仕上りスペースの
寸法がずれている。従って、図44(a)に○印で示さ
れるように、ラインあるいはスペースが中パタンあるい
は大パタンのときに光近接効果に対する補正が必要とな
る。
【0039】同様の測定を変形照明法で行ったところ、
光近接効果は図43(a)及び(b)のように生じた。
図中の小パタン、中パタン及び大パタンは、上述した通
常照明法の場合と同様に、それぞれ周期L2以下の大き
さのパタン、周期L2からL3までの大きさのパタン、
周期L3より大きなパタンを示している。小パタンを用
いて条件だしが行われるため、小パタンでは仕上りライ
ン及び仕上りスペースの寸法が光近接効果の影響を受け
ず、ずれていない。また、変形照明法では、2光束干渉
を生じる中パタンのスペースに対する仕上りライン幅も
光近接効果の影響を受けず、ずれないことがわかった。
その他のパタンでは仕上り寸法がずれている。このた
め、図44(b)に○印で示されるように、ラインが中
パタンあるいは大パタンのとき、及びスペースが大パタ
ンのときには光近接効果に対する補正が必要となるが、
スペースが中パタンの場合には補正を必要としない。
【0040】そこで、変形照明法を使用する場合に、デ
ータ圧縮工程において、3光束干渉のカットオフ周波数
に対応する周期L3以下の大きさの遮光パタンを補正対
象外とすることができる。
【0041】また、図43(a)に示されるように、大
パタンのスペースに対する仕上りライン幅のずれ量はほ
ぼ一定である。そこで、所定値以下の大きさで光近接補
正を行う必要があり且つ3光束干渉のカットオフ周波数
に対応する周期L3以上の大きさの間隔で互いに対向す
る辺に対しては、一定の補正量を加えることで容易に良
好なパタン補正が可能となる。
【0042】実施形態7.データ圧縮工程において、図
8(a)に示されるように複数のデータブロックにわた
る巨大な図形を処理する場合には、図8(b)に示され
るように図形の辺が存在するデータブロック8a〜8s
のみを補正対象とし、図形の辺が存在しないデータブロ
ックは補正対象外とする。図形の辺が存在しなければ、
光近接効果が生じないからである。このようにすること
により、補正の不要なデータブロックを補正計算から除
外でき、補正処理の高速化が図られる。
【0043】実施形態8.データ圧縮工程において、複
数のデータブロックに同一の図形要素が存在する場合、
それらのデータブロックのうちの一つを補正対象とし、
残りのデータブロックを補正対象外とする。例えば、図
9(a)の上部に示される横長の図形はデータブロック
9a〜9eにわたっているが、これらのデータブロック
のうち、データブロック9b、9c及び9dには互いに
同一の図形要素が存在している。そこで、図9(b)に
示されるように、データブロック9b〜9dのうちデー
タブロック9bのみを補正対象とし、補正後にその補正
結果をデータブロック9c及び9dに流用する。実施形
態7によれば、図9(a)に示す図形に対して、図9
(b)に示されるデータブロック9a、9b、9e〜9
mのみを補正対象とすればよいこととなる。従って、補
正処理の高速化が可能となる。
【0044】実施形態9.データ圧縮工程において、処
理しようとする図形が同一のセルを連続させたアレイ部
を有する場合には、まず、図10(a)に示される一つ
のセルの図形100を光近接補正して図10(b)のよ
うな図形101を作成し、その後図10(c)に示され
るようにアレイ展開する。このようにすることにより、
補正処理の高速化が図られる。
【0045】実施形態10.図11に示されるように、
メモリセルの図形110が連続するメモリセルアレイの
設計データに対しては、データ圧縮工程において、メモ
リセルの周期に合わせてデータブロック11aを分割す
る。すなわち、データブロック11aの分割周期をメモ
リセルの周期に合わせる。このようにすることにより、
周期境界条件を用いることができるようになるので、図
6に示したようなバッファ領域の設定は不要となる。ま
た、高速フーリエ変換(FFT)を有効に使用すること
ができるので、処理の高速化が図られる。
【0046】実施形態11.図12(a)に示されるよ
うに、データブロック内に複数の図形要素121〜12
5が互いに隣接して存在する場合、データ圧縮工程にお
いて、これらの図形要素121〜125を合わせて図1
2(b)に示される一つの多角形126を形成する。こ
のような多角形処理をすることにより、データの圧縮が
なされ、また図形内部に冗長な辺が存在しなくなるの
で、誤った補正処理をすることが回避される。
【0047】実施形態12.図13(a)に示されるよ
うに、データブロック内に複数の図形要素131〜13
7により中抜き図形が形成されている場合、図13
(b)に示されるように、データ圧縮工程において、こ
れら図形要素131〜137全体の外周を定義する図形
要素138と中抜き部を定義する図形要素139a及び
139bとにより表現する。このようにすることによ
り、中抜き図形の補正処理が容易となる。
【0048】実施形態13.図2の光学像算出部3を、
図14に示されるように、互いに並列に接続された複数
のCPU141〜145から構成することができる。デ
ータ圧縮部2で圧縮された設計データを分割して、CP
U141〜145によりそれぞれ別個に並列演算した
後、計算結果を合わせて補正データを作成する。このよ
うな並列演算を用いることにより、高速処理が可能とな
る。例えば、図14に示したように5台のCPUを用い
れば、1台のCPUによる場合と比べて5倍の高速処理
が可能になる。
【0049】また、CPU141を親プロセッサとして
これにより図2のデータ圧縮部2、データ展開部8及び
補正データ出力部9を構成し、CPU142〜145を
複数の子プロセッサとしてこれらにより図2の光学像算
出部3、パタン予測部4、比較部5、補正部6及び判定
部7を構成させることもできる。この場合の演算処理方
法を図30に示す。まず、親プロセッサに設計データと
してマスクパタンのCADデータが入力されると、親プ
ロセッサはCADデータを複数のデータブロックに分割
し、データ間の重複を除去してデータ圧縮を行った後、
各データブロックの周囲にバッファ領域を設定する。次
に、親プロセッサに、図示しない露光系の光学データが
入力されると共に標準パタンの露光結果が入力される。
親プロセッサは、標準パタンの露光結果から標準パタン
とその光学像、特にパタン予測するために設定される光
強度のしきい値との相関関係を求めると共に各データブ
ロックに共通の演算を行い、これら相関関係及び共通の
演算結果を複数の子プロセッサに送信する。
【0050】親プロセッサは、子プロセッサと同期をと
った後、子プロセッサから信号を受信するまで待機す
る。そして、子プロセッサから処理待ち信号を受け取る
と、処理開始信号と共にその子プロセッサに対応するデ
ータブロックのデータを子プロセッサへ送信する。一
方、子プロセッサから計算終了信号を受け取ると、続い
て子プロセッサから計算結果を受け取って格納し、全て
のデータの処理が終了した場合には各子プロセッサへ終
了信号を送信して全ての処理を終了する。未処理データ
がある場合には子プロセッサから次の信号を受信するま
で待機する。
【0051】一方、子プロセッサは、親プロセッサから
処理開始信号及び対応するデータブロックのデータを受
け取ると、光学計算及び補正計算を行い、補正量が許容
範囲内になったところで補正データを圧縮し、親プロセ
ッサへ計算終了信号と共に計算結果を送信する。このよ
うにして、図3に示したフローチャートの最外周ループ
に対して複数の子プロセッサにより並列演算を行うこと
により、著しい高速化が達成される。
【0052】実施形態14.実施形態13において、標
準パタンの露光結果から標準パタンとその光学像との相
関関係を次のようにして求めることができる。図31に
示されるように、まず、標準パタンを実際に露光して得
られたレジストパタンの寸法を測定する。親プロセッサ
は、標準マスクデータから算出された標準パタンの光学
像を計算し、周囲の光強度Ixを検索する。次に、レジ
ストパタンの寸法の測定値と標準パタンの寸法とのずれ
量△を求め、標準パタンの光学像の△だけずれた位置の
光強度Iyを検索する。さらに、親プロセッサは、光強
度IxとIyとの相関関係を最小自乗フィッティングで
求める。子プロセッサは、親プロセッサで得られた相関
関係に基づき、周囲の光強度Ixに応じて異なるしきい
値を算出し、このしきい値を用いて補正計算を行う。こ
のようにすることで、レジストの変更及びプロセスの変
更等に伴う変動にも柔軟に対応でき、高精度の補正を行
うことが可能となる。
【0053】また、図32に示されるように、レジスト
パタンの寸法の代わりに、標準パタンを露光した後にエ
ッチングして得られたエッチングパタンの寸法を用いる
こともできる。このようにすれば、エッチングに伴う変
動にも対応でき、高精度の補正を行うことができる。
【0054】実施形態15.実施形態13において、標
準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、
標準マスクデータとマスク製造後のマスクパタンとの相
関関係を求めることもできる。図45に示されるよう
に、まず、標準マスクデータを実際に電子ビーム描画し
て得られた標準パタンの寸法を測定する。一方、親プロ
セッサは、標準マスクデータから電子ビーム描画パタン
を算出し、マスクエッジ周囲の電子ビーム描画パタンI
xを検索する。次に、標準パタンの寸法の測定値と電子
ビーム描画パタンの寸法とのずれ量△を求め、△だけず
れた位置の電子ビーム描画パタンIyを検索する。さら
に、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係を最小自
乗フィッティングで求める。子プロセッサは、親プロセ
ッサで得られた相関関係に基づき、周囲の電子ビーム描
画パタンIxに応じて異なるしきい値を算出し、このし
きい値を用いて補正計算を行う。このようにすること
で、マスクを電子ビーム描画する際の電子ビーム近接効
果のみを評価して補正に取り込むことができる。
【0055】また、図46に示されるように、電子ビー
ム描画の代わりにレーザ描画を用い、標準マスクデータ
を実際にレーザ描画して得られた標準パタンと、標準マ
スクデータから算出されたレーザ描画パタンとの相関関
係を求めてもよい。このようにすれば、マスクをレーザ
描画する際の近接効果のみを評価して補正に取り込むこ
とができる。
【0056】実施形態16.実施形態13において、標
準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、
標準パタンのパタン寸法と標準パタンを露光して得られ
たレジストパタンのパタン寸法との相関関係を求めるこ
ともできる。図47に示されるように、例えば実施形態
15で得られた標準パタンを実際に露光してレジストパ
タンを形成し、このレジストパタンの寸法を測定する。
一方、親プロセッサは、標準パタンを測定して得られた
パタン寸法から光学像を算出し、マスクエッジ周囲の光
学像Ixを検索する。次に、レジストパタンの寸法の測
定値と標準パタンの寸法とのずれ量△を求め、△だけず
れた位置の光学像Iyを検索する。さらに、親プロセッ
サは、IxとIyとの相関関係を最小自乗フィッティン
グで求める。子プロセッサは、親プロセッサで得られた
相関関係に基づき、周囲の光学像Ixに応じて異なるし
きい値を算出し、このしきい値を用いて補正計算を行
う。このようにすることで、マスクの光転写時に生じる
光近接効果のみを評価して補正に取り込むことができ
る。
【0057】実施形態17.実施形態13において、標
準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、
レジストパタンの寸法とレジストパタンをエッチングし
て得られたエッチングパタンの寸法との相関関係を求め
ることもできる。図48に示されるように、例えば実施
形態16で得られた標準レジストパタンを実際にエッチ
ングしてエッチングパタンを形成し、このエッチングパ
タンの寸法を測定する。一方、親プロセッサは、標準レ
ジストパタンを測定して得られたパタン寸法からエッチ
ングパタンを算出し、レジストエッジ周囲のエッチャン
ト濃度Ixを検索する。次に、エッチングパタンの寸法
の測定値と標準レジストパタンの寸法とのずれ量△を求
め、△だけずれた位置のエッチャント濃度Iyを検索す
る。さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係
を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、
親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲のエッ
チャント濃度Ixに応じて異なるしきい値を算出し、こ
のしきい値を用いて補正計算を行う。このようにするこ
とで、エッチング時に生じるマイクロローディング効果
のみを評価して補正に取り込むことができる。
【0058】実施形態18.実施形態13において、標
準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、
標準マスクデータと電子ビーム描画及び光転写後のレジ
ストパタンとの相関関係を求めることもできる。図49
に示されるように、まず、標準マスクデータを実際に電
子ビーム描画して標準パタンを形成し、さらにこの標準
パタンを露光して得られたレジストパタンの寸法を測定
する。一方、親プロセッサは、標準マスクデータから電
子ビーム描画パタンを算出し、さらに光学像を算出した
後、マスクエッジ周囲の光学像Ixを検索する。次に、
レジストパタンの寸法の測定値と標準マスクデータとの
ずれ量△を求め、△だけずれた位置の光学像Iyを検索
する。さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関
係を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサ
は、親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲の
光学像Ixに応じて異なるしきい値を算出し、このしき
い値を用いて補正計算を行う。このようにすることで、
標準マスクデータから電子ビーム描画してさらに光転写
する際の電子ビーム近接効果及び光近接効果を複合的に
評価して補正に取り込むことができる。
【0059】また、図50に示されるように、電子ビー
ム描画の代わりにレーザ描画を用い、標準マスクデータ
を実際にレーザ描画して標準パタンを形成した後この標
準パタンを露光して得られたレジストパタンと、標準マ
スクデータからレーザ描画パタンを算出した後このレー
ザ描画パタンから算出された光学像との相関関係を求め
てもよい。このようにすれば、標準マスクデータからレ
ーザ描画してさらに光転写する際のレーザ描画近接効果
及び光近接効果を複合的に評価して補正に取り込むこと
ができる。
【0060】実施形態19.実施形態13において、標
準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、
標準パタンの寸法と標準パタンを露光し且つエッチング
して得られたエッチングして得られたエッチングパタン
の寸法との相関関係を求めることもできる。図51に示
されるように、例えば実施形態15で得られた標準パタ
ンを実際に露光した後、エッチングしてエッチングパタ
ンを形成し、このエッチングパタンの寸法を測定する。
一方、親プロセッサは、標準パタンを測定して得られた
パタン寸法から光学像を算出した後、この光学像からエ
ッチングパタンを算出し、レジストエッジ周囲のエッチ
ャント濃度Ixを検索する。次に、エッチングパタンの
寸法の測定値と標準パタンの寸法とのずれ量△を求め、
△だけずれた位置のエッチャント濃度Iyを検索する。
さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係を最
小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、親プ
ロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲のエッチャ
ント濃度Ixに応じて異なるしきい値を算出し、このし
きい値を用いて補正計算を行う。このようにすること
で、光転写時及びエッチング時に生じる光近接効果及び
マイクロローディング効果を複合的に評価して補正に取
り込むことができる。
【0061】実施形態20.実施形態13において、標
準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、
標準マスクデータと電子ビーム描画、光転写及びエッチ
ング後のエッチングパタンとの相関関係を求めることも
できる。図52に示されるように、まず、標準マスクデ
ータを実際に電子ビーム描画して標準パタンを形成し、
さらにこの標準パタンを露光した後、エッチングして得
られたエッチングパタンの寸法を測定する。一方、親プ
ロセッサは、標準マスクデータから電子ビーム描画パタ
ンを算出し、さらに光学像を算出した後、この光学像か
らエッチングパタンを算出し、レジストエッジ周囲のエ
ッチャント濃度Ixを検索する。次に、エッチングパタ
ンの寸法の測定値と標準マスクデータとのずれ量△を求
め、△だけずれた位置のエッチャント濃度Iyを検索す
る。さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係
を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、
親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲のエッ
チャント濃度Ixに応じて異なるしきい値を算出し、こ
のしきい値を用いて補正計算を行う。このようにするこ
とで、電子ビーム描画時、光転写時及びエッチング時に
生じる電子ビーム近接効果、光近接効果及びマイクロロ
ーディング効果を複合的に評価して補正に取り込むこと
ができる。
【0062】また、図53に示されるように、電子ビー
ム描画の代わりにレーザ描画を用い、標準マスクデータ
を実際にレーザ描画して標準パタンを形成した後この標
準パタンを露光し且つエッチングして得られたエッチン
グパタンと、標準マスクデータからレーザ描画パタン及
び光学像を順次算出した後この光学像から算出されたエ
ッチングパタンとの相関関係を求めてもよい。このよう
にすれば、レーザ描画時、光転写時及びエッチング時に
生じるレーザ描画近接効果、光近接効果及びマイクロロ
ーディング効果を複合的に評価して補正に取り込むこと
ができる。
【0063】実施形態21.図4の光学像測定部10
を、図15に示されるように、複数の光学系151〜1
55から構成することができる。データ圧縮部2で圧縮
された設計データを分割して、光学系151〜155に
よりそれぞれ別個に並列測定した後、測定結果を合わせ
て補正データを作成する。このような並列測定を用いる
ことにより、高速処理が可能となる。例えば、図15に
示したように五つの光学系を用いれば、一つの光学系に
よる場合と比べて5倍の高速処理が可能になる。
【0064】実施形態22.図16に示されるように、
設計データに基づいたマスクパタン161から投影像を
形成した後、転写パタン予測工程において、パタン予測
部4は所定のしきい値ITHの光強度Iを有する位置によ
ってマスクエッジを予測し、これによりウエハ表面のレ
ジスト等に転写されたパタン162の寸法を予測する。
このとき、設計データに基づくマスクパタン161のマ
スクエッジと予測されたマスクエッジとの距離Dが補正
量となる。なお、しきい値ITHは、境界部の存在しない
平坦なパタンにおける光強度を1として0.20〜0.
40程度の光強度に設定される。このように、しきい値
THを用いてマスクエッジを予測することにより、レジ
ストの現像計算を省略することができ、高速処理が可能
となる。
【0065】実施形態23.実施形態22において、補
正対象の図形要素の辺の周辺部の光強度に応じてしきい
値ITHを調整することもできる。例えば、図17(a)
に示されるようなマスクパタン171を用いると、光の
透過部分が小さいので、補正対象の辺の周辺部の光強度
は十分に強いものではない。この場合には、しきい値I
THを高く設定する。一方、図17(b)、図18(a)
及び(b)に示されるようなマスクパタン173、18
1及び183を用いると、光の透過部分が大きいので、
補正対象の辺の周辺部の光強度が十分に強く、この場合
には、しきい値ITHを低く設定する。このようにするこ
とにより、補正対象の辺の周辺部の状況を反映して転写
パタン172、174、182及び184の予測ができ
るので、高速且つ高精度なパタン予測が可能となる。
【0066】実施形態24.実施形態22において、補
正対象の辺の周辺部の2次元的な光強度分布に応じてし
きい値ITHを調整することもできる。例えば、図33に
示されるような矩形の図形を補正する際、矩形パタン3
30の角部に位置する点Paと辺部に位置する点Pbと
ではその周辺部の光強度分布が異なるため、補正量も異
なる。そこで、各点Pa及びPbの周囲に複数のモニタ
点Pmを設けて2次元的な光強度分布をモニタし、点P
a及びPbが角部に位置するか、辺部に位置するかを識
別する。角部に位置していれば、図34に示されるよう
に、エッチング、現像等の影響を考慮して辺部の補正量
D3より大きい補正量D4を設定する必要があるので、
しきい値ITHを低く設定する。このようにすることによ
り、パタン周辺の2次元的な環境の影響を反映させるこ
とができ、高精度なパタン予測が可能となる。
【0067】実施形態25.実施形態22において、補
正対象の辺に近接する図形要素の存在の有無に応じてし
きい値ITHを調整することもできる。例えば、図35
(a)に示されるようなマスクパタン351では補正対
象の辺351aの近傍に隣の図形要素が存在しないが、
図35(b)に示されるようなマスクパタン353では
補正対象の辺353aの近傍に隣の図形要素が存在す
る。このため、マスクパタン353を用いると辺353
aの右側で光強度が減少している。そこで、補正対象の
辺の左右にそれぞれモニタ点Pmを設けて隣の図形要素
が近接しているかどうかを識別する。マスクパタン35
1のように左右のモニタ点Pmにおける光強度の和が大
きい場合には、近接する図形要素は存在しないと判断し
てしきい値ITHを高く設定する。一方、マスクパタン3
53のように左右のモニタ点Pmにおける光強度の和が
小さい場合には、近接する図形要素が存在すると判断し
てしきい値ITHを低く設定する。このようにすることに
より、高精度なパタン予測が可能となる。
【0068】実施形態26.実施形態22において、ベ
ストフォーカス時の光学像の光強度に対するデフォーカ
ス時の光学像の光強度に応じてしきい値ITHを調整する
こともできる。図36に示されるように、デフォーカス
時の光学像の光強度Idを算出し、この光強度Idがベ
ストフォーカス時の光学像の光強度Ibより大きいかど
うかを判別する。デフォーカス時の光強度Idがベスト
フォーカス時の光強度Ibより大きい場合には、レジス
トが小さく形成されるため、しきい値ITHを下げてレジ
ストを大きく仕上げるようにし、逆に小さい場合には、
レジストが大きく形成されるため、しきい値ITHを上げ
てレジストを小さく仕上げるようにする。このようにす
ることによって、実効上のフォーカスマージンを拡大す
ることができる。
【0069】実施形態27.実施形態22において、予
測されたマスクエッジにおける投影像の傾きに基づいて
しきい値ITHを調整し、その後調整されたしきい値ITH
によってマスクエッジを再び予測するようにしてもよ
い。図19(a)及び(b)に示されるように、マスク
パタン191及び193の一旦予測されたマスクエッジ
における投影像の傾きに応じてしきい値ITHを調整し、
新たなしきい値ITHにより改めて投影像におけるマスク
エッジを予測し、転写パタン192及び194を予測す
る。この方法によれば、投影像の傾き、すなわち光強度
の傾きを反映させることができるので、より高精度のパ
タン予測が可能となる。
【0070】実施形態28.図20に示されるように、
マスクパタン201に基づいて投影像を形成した後、パ
タン予測部4は、投影像に基づいてウエハ表面のレジス
トの現像シミュレーションを行い、その結果から転写パ
タン202を予測するようにしてもよい。この方法によ
れば、露光量及び現像時間等のプロセス条件の変更にも
容易に対応でき、さらに高精度なパタン予測が可能とな
る。
【0071】実施形態29.図21に示されるように、
マスクパタン211に基づいて投影像を形成した後、パ
タン予測部4は、投影像をウエハ表面のレジストの必要
な現像時間の分布212に変換し、この分布212を一
次元的に積分することにより疑似的な現像を行い、その
結果から転写パタン213を予測するようにしてもよ
い。この方法によれば、現像シミュレーションを行うよ
りも容易に且つ高速にパタン予測が行われる。
【0072】実施形態30.設計データに基づいたマス
クパタンから投影像を形成した後、転写パタン予測工程
において、パタンが転写される下地基板の反射率に応じ
てしきい値ITHを調整するようにすることもできる。図
37(a)に示されるように、下地基板として例えばW
Si等の反射率が低い基板371を用いる場合には、基
板371からの反射光による露光の影響が少ないので、
ポジレジストではレジスト寸法が大きく仕上がる。一
方、図37(b)に示されるように、下地基板として例
えばAl等の反射率が高い基板372を用いる場合に
は、基板372からの反射光によっても露光されるの
で、ポジレジストではレジスト寸法が小さく仕上がる。
そこで、図37(a)のように反射率が低い下地基板に
対してはしきい値ITHを高く設定し、逆に図37(b)
のように反射率が高い下地基板に対してはしきい値ITH
を低く設定する。このようにすることによって、下地基
板の反射率の影響を考慮して転写パタンを予測すること
ができ、高速且つ高精度なパタン予測が可能となる。
【0073】実施形態31.設計データに基づいたマス
クパタンから投影像を形成した後、転写パタン予測工程
において、パタンが転写される下地基板に形成された段
差に応じてしきい値ITHを調整するようにすることもで
きる。図38(a)に示されるように下地基板381の
段差あるいは開口部382を覆うようにレジスト383
が形成され、開口部382のレジスト膜厚が、図38
(b)に示されるような他の部分のレジスト膜厚より厚
くなっている場合には、しきい値ITHを高く設定する。
このようにすることによって、下地基板の段差の状況及
びレジストの膜厚の局所的な変動を考慮して転写パタン
を予測することができ、高精度なパタン予測が可能とな
る。
【0074】実施形態32.設計データに基づいたマス
クパタンから投影像を形成した後、転写パタン予測工程
において、パタンが転写される下地基板の表面で生じる
ハレーションに応じてしきい値ITHを調整するようにす
ることもできる。例えば、図39(a)に示されるよう
に、メモリセル部391と周辺回路部392との境界に
は通常大きな段差393が形成される。この段差393
をまたいでメモリセル部391から周辺回路部392に
わたってビット線394が形成される場合、図39
(b)に示されるように、段差393の部分でハレーシ
ョンを生じ、横方向への反射光が発生する。そこで、図
39(c)に示されるように、段差部分のしきい値ITH
を他の部分より低く設定する。このようにすることによ
って、下地基板の段差に伴うハレーションの影響を考慮
して転写パタンを予測することができ、高精度なパタン
予測が可能となる。
【0075】実施形態33.実施形態2の光学像算出部
3における投影像の計算において、まず予め設定された
メッシュの交点上の光強度を算出し、その後図22に示
されるように、i=1〜4として既に算出された4点P
i(xi,yi)の光強度Iiからこれら4点で囲まれ
る四角形内部の点P(x,y)における光強度Iを、式
I=Σi(Wi・Ii)に従って内挿することができ
る。ただし、Wi=(1−│xi−x│)(1−│yi
−y│)である。このようにして投影像を計算すれば、
メッシュの境界線上でも光強度を算出でき、高精度な投
影像を得ることができる。
【0076】実施形態34.実施形態2あるいは3のデ
ータ補正工程において、補正部6は、図23(a)に示
される補正前の図形231の各辺を、図23(b)に示
されるように複数の線分に分割した後、各線分毎に補正
することができる。このとき、各分割点232にはその
分割点を共有する双方の線分に対応して2つのデータを
発生させるようにする。このようにすれば、一つの線分
を補正したときに、隣の線分にその影響が及ぶのが防止
され、高精度の補正が可能となる。
【0077】実施形態35.データ補正工程において、
補正部6は、補正対象となる各辺の補正方向をその辺に
垂直な方向に限定して補正を行うことができる。例え
ば、図24(a)に示される補正前の図形241の辺2
42を、この辺242に垂直な方向に補正して、図24
(b)に示される辺244とし、補正後の図形243を
得る。このようにすれば、補正により斜め方向の辺が形
成されることがなく、データの圧縮がなされる。このた
め、電子ビーム描画時に高速処理が可能となる。
【0078】実施形態36.データ補正工程において、
補正部6は、投影像のパタンエッジにおける傾きが所定
値以下である場合に、その辺を補正対象から外すように
することができる。例えば、図25に示されるように、
マスクパタン251が細か過ぎる場合には、転写パタン
252が不明瞭となり正確なパタン転写ができなくな
る。このような場合、マスクパタン251の投影像のパ
タンエッジにおける傾きは小さなものとなる。そこで、
投影像のパタンエッジにおける傾きが所定値以下の場合
にその辺を補正対象外とすることにより、異常補正の発
生を未然に防ぐことができ、信頼性の高い光近接補正処
理が可能となる。
【0079】実施形態37.データ補正工程において、
補正部6は、投影像の光強度が所定値以下である場合
に、その辺を補正対象から外すようにすることができ
る。例えば、図26(a)の部分262に示される図形
261の内部の辺263は光近接補正を施す必要がない
辺であり、補正対象外とすべきである。このような辺2
63は図形261の内部に位置するので、投影像の光強
度は図26(b)に示されるように極めて小さな値を有
する。そこで、投影像の光強度が所定値I以下である
場合に、その辺を補正対象外とすることにより、異常補
正の発生を未然に防ぐことができ、信頼性の高い光近接
補正処理が可能となる。
【0080】実施形態38.データ補正工程において、
補正部6は、補正量の上限値を設け、算出された補正量
がこの上限値を越える場合に、異常補正と判断し、上限
値を補正量として補正を行うようにすることができる。
例えば、図27(a)に示されるように、図形271の
辺272の補正量D1が上限値D2を越えた場合には、
図27(b)の図形273のように、補正量を上限値D
2に置き換えて新たな辺274を形成する。このように
すれば、異常補正が発生しても、これを回避することが
でき、信頼性の高い光近接補正処理が可能となる。
【0081】実施形態39.データ補正工程において、
補正部6は、補正対象の各辺を補正した後、同一直線上
に存在する冗長点を削除するようにしてもよい。例え
ば、図28(a)に示される補正後の図形281におい
て、点282〜285はそれぞれ直線の途中に位置する
冗長点であり、補正後のデータとしては不要なものであ
る。そこで、補正部6は、これらの点282〜285を
除去して、図28(b)に示されるような図形とする。
このようにすることにより、データの圧縮がなされ、反
復して補正計算する際に計算時間の短縮を図ることがで
きる。
【0082】実施形態40.実施形態2あるいは3のス
テップS6において、補正量が許容範囲外である場合
に、再び投影像を形成して補正を行うが、このとき、補
正対象の各辺を補正する毎にその補正量を判定して反復
補正するのではなく、全ての辺を互いに独立に補正して
から補正量の判定を行い、必要に応じて反復補正する。
このようにすることにより、補正処理が高速化される。
また、各辺の補正の独立性を保っているので、非対称な
補正が生じにくく、補正の信頼性が向上する。
【0083】実施形態41.実施形態2あるいは3にお
いて、設計データを複数のデータブロックに分割し、デ
ータブロック毎に補正量を計算してその補正量の判定を
行い、補正量が許容範囲外であるデータブロックを別フ
ァイルに抽出するようにしてもよい。なお、補正量が許
容範囲内であるデータブロックに対しては補正データが
出力される。例えば、図54に示されるように、マスク
データを前処理した後、光学計算してレジストパタンを
予測し、予測されたパタンをマスクデータと比較するこ
とにより評価する。予測されたパタンの寸法とマスクデ
ータによる寸法との差分が補正量として算出され、この
補正量が最小寸法の10%、例えば0.03μm以上の
場合にそのデータブロックを別ファイルに抽出する。
【0084】これにより、巨大なデータが必要なLSI
パタン等の中から補正が必要な領域、プロセスマージン
の少ない領域のみが取り出される。ランダムロジックの
場合には、この機能を用いることで開発効率が向上す
る。このようにして抽出された要補正データは光学パラ
メータを用いて前処理され、そのマスクデータが表示さ
れると共に投影像が算出されて表示される。先に許容範
囲内のデータブロックに対して出力された補正データを
参考にしつつ、表示された投影像から補正が必要か否か
判定する。補正が必要であれば、手補正した後、再びマ
スクデータ及び投影像を表示し、判定を行う。このよう
にして補正が必要でなくなるまで、手補正、マスクデー
タ及び投影像の表示を繰り返す。もはや補正が必要でな
いと判定されると、補正データが出力される。
【0085】このように、データブロック毎の補正を行
うフルオートの光近接補正システムに加えて、抽出され
たデータを手補正するセミオートの光近接補正システム
を構成することにより、フルオートシステムが未成熟な
場合、特殊なパタンの場合、逐次光学像をモニタしたい
場合等に融通性に富んだ補正を効率よく行うことがで
き、有効である。
【0086】実施形態42.実施形態2あるいは3にお
いて、図40(a)に示されるように設計データを複数
のデータブロックに分割すると共に各データブロック4
01の周囲にバッファ領域402を設定して補正計算を
した後、ステップS7のデータ展開工程で図40(b)
に示されるように各データブロック403のバッファ領
域を削除してからこの補正データを格納し、さらに図4
0(c)に示されるように展開すれば、補正データの圧
縮がなされる。
【0087】請求項1に記載の光近接補正装置は、回路
パタンの設計データを取り入れるための設計データ入力
部と、設計データ入力部に入力された設計データを圧縮
するデータ圧縮部と、設計データ入力部に入力された設
計データに基づいてウエハ転写の際の光学的投影像を形
成する光学像形成部と、光学像形成部で形成された投影
像からウエハに転写されるパタンの寸法を予測する予測
部と、予測部で予測された転写パタンの寸法と設計デー
タ入力部に入力された設計データによるパタンの寸法と
の差分を算出する比較部と、比較部で算出された差分を
補正量としてデータ圧縮部で圧縮された設計データを補
正する補正部と、補正部で補正されたデータを展開する
データ展開部と、データ展開部で展開されたデータを出
力する補正データ出力部とを備えているので、光近接効
果の影響によるパタンの変形を軽減することができる。
【0088】請求項2の光近接補正装置は、請求項1の
装置において、判定部により補正量が許容範囲内か否か
を判定し、許容範囲外のときには補正データに基づいて
再び光学像形成部に投影像を形成させるので、補正の信
頼性が向上する。請求項3の光近接補正装置は、請求項
1の装置において、光学像形成部がCPUによりソフト
ウエア的に投影像を演算するので、光学像を測定するた
めの光学系が不要であり、容易に光近接補正を施すこと
ができる。また、請求項4の光近接補正装置は、請求項
3の装置において、光学像形成部が複数のCPUにより
設計データを分割して並列演算するので、高速処理が可
能となる。請求項5の光近接補正装置は、請求項1の装
置において、光学像形成部が光学系により投影像を実際
に測定するので、より確実な光近接補正を行うことがで
きる。また、請求項6の光近接補正装置は、請求項5の
装置において、光学像形成部が複数の光学系により設計
データを分割して並列測定するので、高速処理が可能と
なる。請求項7の光近接補正装置は、請求項1の装置に
おいて、データ圧縮部、データ展開部及び補正データ出
力部を形成すると共に設計データを複数のデータブロッ
クに分割し且つ各データブロックに共通の演算を行う親
CPUと、光学像形成部、予測部、比較部及び補正部を
形成すると共に親CPUで得られた共通の演算の結果を
用いて対応するデータブロックの光学計算を互いに並列
に行うと共に計算結果を親CPUに送信する複数の子C
PUとを含むので、高速で光近接補正を行うことができ
る。
【0089】請求項8に記載の光近接補正方法は、回路
パタンの設計データを圧縮し、設計データに基づいてウ
エハ転写の際の光学的投影像を形成し、形成された投影
像からウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測
された転写パタンの寸法と設計データによるパタンの寸
法との差分を補正量として圧縮された設計データを補正
し、補正されたデータを展開し、展開されたデータを出
力するので、光近接効果の影響によるパタンの変形を軽
減することができる。
【0090】請求項9の光近接補正方法は、請求項8の
方法において、設計データが複数のデータブロックに分
割されるので、図形とデータブロックとの関連性に応じ
て設計データを容易に圧縮することができるようにな
る。請求項10の光近接補正方法は、請求項9の方法に
おいて、各データブロックの周囲にバッファ領域が設定
されるので、各データブロックの独立性が確保され、並
列演算等による処理の高速化が可能となる。請求項11
の光近接補正方法は、請求項9の方法において、各デー
タブロック内の図形要素が所定値以下の間隔で互いに対
向する辺を有しない場合に、そのデータブロックを補正
対象外とするので、データが圧縮され、処理の高速化が
可能となる。請求項12の光近接補正方法は、請求項9
の方法において、図形要素の辺が存在しないデータブロ
ックを補正対象外とするので、データが圧縮され、処理
の高速化が図られる。請求項13の光近接補正方法は、
請求項9の方法において、複数のデータブロックが同一
の図形要素を有する場合に、そのうちの一つのデータブ
ロックのみを補正対象とし、その補正結果を他のデータ
ブロックに流用するので、データが圧縮され、処理の高
速化が可能となる。請求項14の光近接補正方法は、請
求項9の方法において、メモリセルアレイの設計データ
に対してメモリセルの周期に合わせてデータブロックを
分割するので、データの圧縮が可能となり、処理の高速
化がなされる。請求項15の光近接補正方法は、請求項
9の方法において、互いに隣接する複数の図形要素を合
わせて多角形を形成するので、図形内部から冗長な辺が
除去され、処理の高速化が可能となる。請求項16の光
近接補正方法は、請求項9の方法において、中抜き図形
をその外周を定義する図形要素と中抜き部を定義する図
形要素とにより表現するので、データが圧縮され、処理
の高速化が可能となる。
【0091】請求項17の光近接補正方法は、請求項9
の方法において、露光装置に変形照明法を適用する場合
に3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期以下の
大きさの遮光パタンを補正対象外とするので、処理の高
速化が図られる。請求項18の光近接補正方法は、請求
項11の方法において、露光装置に変形照明法を適用す
る場合に所定値以下で且つ3光束干渉のカットオフ周波
数に対応する周期以上の大きさの間隔で互いに対向する
辺に対しては一定の補正量を加えるので、補正作業が簡
単化され、処理の高速化が図られる。
【0092】請求項19の光近接補正方法は、請求項8
の方法において、所定の光強度のしきい値を用いて投影
像からマスクエッジを予測するので、容易に且つ高速で
転写パタンの寸法を予測することができる。また、請求
項20の光近接補正方法では、請求項19の方法におい
て、補正対象の図形要素の辺の周辺部の光強度に応じて
しきい値が調整されるので、より高精度の予測が可能と
なる。請求項21の光近接補正方法では、請求項19の
方法において、補正対象の辺の周辺部の2次元的な光強
度分布に応じてしきい値が調整されるので、高精度のパ
タン予測が可能となる。請求項22の光近接補正方法で
は、請求項19の方法において、補正対象の辺に近接す
る図形要素の存在の有無に応じてしきい値が調整される
ので、高精度の予測が可能となる。請求項23の光近接
補正方法では、請求項19の方法において、ベストフォ
ーカス時の光学像の光強度に対するデフォーカス時の光
学像の光強度に応じてしきい値が調整されるので、実効
上のフォーカスマージンの拡大を図ることができる。
【0093】請求項24の光近接補正方法では、請求項
19の方法において、パタンが転写される下地基板の反
射率に応じてしきい値が調整されるので、高精度のパタ
ン予測ができる。請求項25の光近接補正方法では、請
求項19の方法において、パタンが転写される下地基板
に形成された段差に応じてしきい値が調整されるので、
高精度の予測が可能となる。請求項26の光近接補正方
法では、請求項19の方法において、パタンが転写され
る下地基板表面で生じるハレーションに応じてしきい値
が調整されるので、パタン予測がより高精度となる。
【0094】請求項27の光近接補正方法では、請求項
19の方法において、標準パタンを実際に露光して得ら
れたレジストパタンと、標準マスクデータから算出され
た標準パタンの光学像との相関関係に基づいてしきい値
が調整されるので、レジストやプロセスの変更に伴う変
動に柔軟に対応でき、高精度の補正が可能となる。請求
項28の光近接補正方法では、請求項19の方法におい
て、標準パタンを実際に露光し且つエッチングして得ら
れたエッチングパタンと、標準マスクデータから標準パ
タンの光学像を算出した後この光学像から算出されたエ
ッチングパタンとの相関関係に基づいてしきい値が調整
されるので、エッチングに伴う変動に柔軟に対応でき、
高精度の補正が可能となる。
【0095】請求項29の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準マスクデータを実際に電子ビー
ム描画して得られた標準パタンと、標準マスクデータか
ら算出された電子ビーム描画パタンとの相関関係に基づ
いてしきい値を調整するので、電子ビーム近接効果を補
正に取り込むことができる。請求項30の光近接補正方
法は、請求項19の方法において、標準マスクデータを
実際にレーザ描画して得られた標準パタンと、標準マス
クデータから算出されたレーザ描画パタンとの相関関係
に基づいてしきい値を調整するので、レーザ描画近接効
果を補正に取り込むことができる。
【0096】請求項31の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準パタンを実際に露光して得られ
たレジストパタンと、標準パタンを測定して得られたパ
タン寸法から算出された光学像との相関関係に基づいて
しきい値を調整するので、光転写時に生じる光近接効果
を補正に取り込むことができる。請求項32の光近接補
正方法は、請求項19の方法において、標準パタンを実
際に露光してレジストパタンを形成した後このレジスト
パタンをエッチングして得られたエッチングパタンと、
レジストパタンを測定して得られたパタン寸法から算出
されたエッチングパタンとの相関関係に基づいてしきい
値を調整するので、エッチング時に生じるマイクロロー
ディング効果を補正に取り込むことができる。
【0097】請求項33の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準マスクデータを実際に電子ビー
ム描画して標準パタンを形成した後この標準パタンを露
光して得られたレジストパタンと、標準マスクデータか
ら電子ビーム描画パタンを算出した後この電子ビーム描
画パタンから算出された光学像との相関関係に基づいて
しきい値を調整するので、電子ビーム描画時の電子ビー
ム近接効果及び光転写時の光近接効果を複合的に補正に
取り込むことができる。請求項34の光近接補正方法
は、請求項19の方法において、標準マスクデータを実
際にレーザ描画して標準パタンを形成した後この標準パ
タンを露光して得られたレジストパタンと、標準マスク
データからレーザ描画パタンを算出した後このレーザ描
画パタンから算出された光学像との相関関係に基づいて
しきい値を調整するので、レーザ描画時のレーザ描画近
接効果及び光転写時の光近接効果を複合的に補正に取り
込むことができる。
【0098】請求項35の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準パタンを実際に露光し且つエッ
チングして得られたエッチングパタンと、標準パタンを
測定して得られたパタン寸法から光学像を算出した後こ
の光学像から算出されたエッチングパタンとの相関関係
に基づいてしきい値を調整するので、光転写時の光近接
効果及びエッチング時のマイクロローディング効果を複
合的に補正に取り込むことができる。
【0099】請求項36の光近接補正方法は、請求項1
9の方法において、標準マスクデータを実際に電子ビー
ム描画して標準パタンを形成した後この標準パタンを露
光し且つエッチングして得られたエッチングパタンと、
標準マスクデータから電子ビーム描画パタンを算出する
と共にこの電子ビーム描画パタンから光学像を算出した
後この光学像から算出されたエッチングパタンとの相関
関係に基づいてしきい値を調整するので、電子ビーム描
画時の電子ビーム近接効果、光転写時の光近接効果及び
エッチング時のマイクロローディング効果を複合的に補
正に取り込むことができる。請求項37の光近接補正方
法は、請求項19の方法において、標準マスクデータを
実際にレーザ描画して標準パタンを形成した後この標準
パタンを露光し且つエッチングして得られたエッチング
パタンと、標準マスクデータからレーザ描画パタンを算
出すると共にこのレーザ描画パタンから光学像を算出し
た後この光学像から算出されたエッチングパタンとの相
関関係に基づいてしきい値を調整するので、レーザ描画
時のレーザ描画近接効果、光転写時の光近接効果及びエ
ッチング時のマイクロローディング効果を複合的に補正
に取り込むことができる。
【0100】請求項38の光近接補正方法は、請求項8
の方法において、投影像の光強度と傾きとからマスクエ
ッジを予測するので、さらに精度の高い寸法予測が可能
となる。請求項39の光近接補正方法は、請求項8の方
法において、ウエハ表面のレジストの現像シミュレーシ
ョンを行ってエッジ位置を予測するので、露光量及び現
像時間等のプロセス条件の変更にも容易に対応でき、よ
り高精度の予測が可能となる。請求項40の光近接補正
方法は、請求項8の方法において、ウエハ表面のレジス
トの現像時間による疑似現像を行ってエッジ位置を予測
するので、高精度且つ高速で予測を行うことができる。
【0101】請求項41の光近接補正方法は、請求項8
の方法において、i=1〜4として4点Pi(xi,y
i)の光強度Iiからこれら4点で囲まれる四角形内部
の点P(x,y)における光強度IをI=Σi(Wi・
Ii)、Wi=(1−│xi−x│)(1−│yi−y
│)により内挿するので、高精度に投影像を得ることが
できる。
【0102】請求項42の光近接補正方法は、請求項8
の方法において、補正する辺を複数の線分に分割し、各
分割点に2つのデータを発生させるので、隣接する線分
に影響を及ぼすことなく各線分の補正を行うことがで
き、補正がし易くなる。請求項43の光近接補正方法
は、請求項8の方法において、辺の補正方向をその辺に
垂直な方向とするので、斜めの辺がなくなり、データが
圧縮されると共に電子ビーム描画等を高速で処理できる
光近接補正データが得られる。請求項44の光近接補正
方法は、請求項8の方法において、図形要素の辺上にお
ける投影像の傾きが所定値以下のときにその辺を補正対
象外とするので、異常補正の発生を未然に防ぐことがで
き、補正の信頼性が向上する。請求項45の光近接補正
方法は、請求項8の方法において、図形要素の辺上にお
ける投影像の光強度が所定値以下のときにその辺を補正
対象外とするので、異常補正の発生を未然に防ぐことが
でき、補正の信頼性が向上する。請求項46の光近接補
正方法は、請求項8の方法において、算出された補正量
が上限値を越えるときに上限値を補正量として補正を行
うので、異常補正が発生したときにこれを修正すること
ができ、補正の信頼性が向上する。請求項47の光近接
補正方法は、請求項8の方法において、補正後の図形要
素の同一直線上に存在する冗長点を削除するので、デー
タの圧縮がなされ、反復計算をする場合に、計算時間の
短縮が図られる。
【0103】請求項48の光近接補正方法は、請求項8
の方法において、補正対象の全ての辺を補正した後、補
正量が許容範囲外のときに補正後のデータに基づいて再
び投影像を形成して補正を行うので、補正の信頼性が向
上する。請求項49の光近接補正方法は、請求項48の
方法において、設計データの圧縮工程において設計デー
タを複数のデータブロックに分割し、データブロック毎
に補正量の判定を行い、補正量が許容範囲外のデータブ
ロックを別ファイルに抽出して補正後のデータに基づい
て再びデータの補正を行うので、補正の効率を向上させ
ることができる。請求項50の光近接補正方法は、請求
項49の方法において、別ファイルに抽出されたデータ
ブロックのマスクデータを手補正し、手補正されたデー
タから投影像を形成し、この投影像を参考にしてさらに
補正を要するか否か判定し、さらに補正を要すると判定
された場合には補正を要しないと判定されるまで前記の
手補正、投影像の形成及び判定を繰り返し、補正を要し
ないと判定された補正データを展開して出力するので、
融通性のある補正を行うことができる。
【0104】請求項51の光近接補正方法は、請求項1
0の方法において、補正データの展開工程で、各データ
ブロックの周囲に設定されたバッファ領域を削除した後
に展開するので、データの圧縮が図られる。
【0105】請求項52に記載のパタン形成方法は、回
路パタンの設計データに基づいてウエハへのパタン転写
の際の光近接効果を補正した補正データを作成し、補正
データに基づいてマスクパタンを電子ビーム描画し、マ
スクパタンを一括露光してウエハにマスクパタンを転写
し、転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工する
ので、光近接効果の影響による変形が軽減されたパタン
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1に係るパタン形成方法
を工程順に示す図である。
【図2】 実施形態2における光近接補正装置を示すブ
ロック図である。
【図3】 実施形態2の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】 実施形態3における光近接補正装置を示すブ
ロック図である。
【図5】 実施形態3の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】 実施形態4に係る補正方法を示す図である。
【図7】 実施形態5に係る補正方法を示す図である。
【図8】 実施形態7に係る補正方法を示す図である。
【図9】 実施形態8に係る補正方法を示す図である。
【図10】 実施形態9に係る補正方法を示す図であ
る。
【図11】 実施形態10に係る補正方法を示す図であ
る。
【図12】 実施形態11に係る補正方法を示す図であ
る。
【図13】 実施形態12に係る補正方法を示す図であ
る。
【図14】 実施形態13に係る補正装置の光学像算出
部を示す図である。
【図15】 実施形態21に係る補正装置の光学像測定
部を示す図である。
【図16】 実施形態22に係る補正方法を示す図であ
る。
【図17】 実施形態23に係る補正方法を示す図であ
る。
【図18】 実施形態23に係る補正方法を示す図であ
る。
【図19】 実施形態27に係る補正方法を示す図であ
る。
【図20】 実施形態28に係る補正方法を示す図であ
る。
【図21】 実施形態29に係る補正方法を示す図であ
る。
【図22】 実施形態33に係る補正方法を示す図であ
る。
【図23】 実施形態34に係る補正方法を示す図であ
る。
【図24】 実施形態35に係る補正方法を示す図であ
る。
【図25】 実施形態36に係る補正方法を示す図であ
る。
【図26】 実施形態37に係る補正方法を示す図であ
る。
【図27】 実施形態38に係る補正方法を示す図であ
る。
【図28】 実施形態39に係る補正方法を示す図であ
る。
【図29】 従来のパタン形成方法を工程順に示す図で
ある。
【図30】 実施形態13に係る補正方法を示す図であ
る。
【図31】 実施形態14に係る補正方法を示す図であ
る。
【図32】 実施形態14に係る補正方法の変形例を示
す図である。
【図33】 実施形態24に係る補正方法を示す図であ
る。
【図34】 実施形態24に係る補正方法を示す図であ
る。
【図35】 実施形態25に係る補正方法を示す図であ
る。
【図36】 実施形態26に係る補正方法を示す図であ
る。
【図37】 実施形態30に係る補正方法を示す図であ
る。
【図38】 実施形態31に係る補正方法を示す図であ
る。
【図39】 実施形態32に係る補正方法を示す図であ
る。
【図40】 実施形態42に係る補正方法を示す図であ
る。
【図41】 実施形態6に係る補正方法の原理を示す図
である。
【図42】 実施形態6に係る補正方法の原理を示す図
である。
【図43】 実施形態6に係る補正方法の原理を示す図
である。
【図44】 実施形態6に係る補正方法の原理を示す図
である。
【図45】 実施形態15に係る補正方法を示す図であ
る。
【図46】 実施形態15に係る補正方法の変形例を示
す図である。
【図47】 実施形態16に係る補正方法を示す図であ
る。
【図48】 実施形態17に係る補正方法を示す図であ
る。
【図49】 実施形態18に係る補正方法を示す図であ
る。
【図50】 実施形態18に係る補正方法の変形例を示
す図である。
【図51】 実施形態19に係る補正方法を示す図であ
る。
【図52】 実施形態20に係る補正方法を示す図であ
る。
【図53】 実施形態20に係る補正方法の変形例を示
す図である。
【図54】 実施形態41に係る補正方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 設計データ入力部、2 データ圧縮部、3 光学像
算出部、4 パタン予測部、5 比較部、6 補正部、
7 判定部、8 データ展開部、9 補正データ出力
部、10 光学像測定部、141〜145 CPU、1
51〜155 光学系、6a〜6i,8a〜8s,9a
〜9m,11a データブロック、60eバッファ領
域。

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路パタンの設計データを取り入れるた
    めの設計データ入力部と、 前記設計データ入力部に入力された設計データを圧縮す
    るデータ圧縮部と、 前記設計データ入力部に入力された設計データに基づい
    てウエハ転写の際の光学的投影像を形成する光学像形成
    部と、 前記光学像形成部で形成された投影像からウエハに転写
    されるパタンの寸法を予測する予測部と、 前記予測部で予測された転写パタンの寸法と前記設計デ
    ータ入力部に入力された設計データによるパタンの寸法
    との差分を算出する比較部と、 前記比較部で算出された差分を補正量として前記データ
    圧縮部で圧縮された設計データを補正する補正部と、 前記補正部で補正されたデータを展開するデータ展開部
    と、 前記データ展開部で展開されたデータを出力する補正デ
    ータ出力部とを備えたことを特徴とする光近接補正装
    置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記補正部で用いられた補正量
    が許容範囲内か否かを判定し、許容範囲外のときには補
    正データに基づいて再び前記光学像形成部に投影像を形
    成させ、許容範囲内のときには補正データを前記データ
    展開部へ出力する判定部を備えたことを特徴とする請求
    項1の光近接補正装置。
  3. 【請求項3】 前記光学像形成部は、演算により投影像
    を算出するCPUを含むことを特徴とする請求項1の光
    近接補正装置。
  4. 【請求項4】 前記光学像形成部は、設計データを分割
    して並列演算するための複数のCPUを含むことを特徴
    とする請求項3の光近接補正装置。
  5. 【請求項5】 前記光学像形成部は、投影像を測定する
    ための光学系を含むことを特徴とする請求項1の光近接
    補正装置。
  6. 【請求項6】 前記光学像形成部は、設計データを分割
    して並列測定するための複数の光学系を含むことを特徴
    とする請求項5の光近接補正装置。
  7. 【請求項7】 前記データ圧縮部、データ展開部及び補
    正データ出力部を形成すると共に設計データを複数のデ
    ータブロックに分割し且つ各データブロックに共通の演
    算を行う親CPUと、 前記光学像形成部、予測部、比較部及び補正部を形成す
    ると共に親CPUで得られた共通の演算の結果を用いて
    対応するデータブロックの光学計算を互いに並列に行う
    と共に計算結果を親CPUに送信する複数の子CPUと
    を含むことを特徴とする請求項1の光近接補正装置。
  8. 【請求項8】 回路パタンの設計データを圧縮し、 設計データに基づいてウエハ転写の際の光学的投影像を
    形成し、 形成された投影像からウエハに転写されるパタンの寸法
    を予測し、 予測された転写パタンの寸法と設計データによるパタン
    の寸法との差分を補正量として圧縮された設計データを
    補正し、 補正されたデータを展開し、 展開されたデータを出力することを特徴とする光近接補
    正方法。
  9. 【請求項9】 設計データの圧縮工程において、設計デ
    ータを複数のデータブロックに分割することを特徴とす
    る請求項8の光近接補正方法。
  10. 【請求項10】 各データブロックの周囲にバッファ領
    域を設定することを特徴とする請求項9の光近接補正方
    法。
  11. 【請求項11】 各データブロック内の図形要素が所定
    値以下の間隔で互いに対向する辺を有するか否かを検査
    し、有する場合にはそのデータブロックを補正対象と
    し、有しない場合にはそのデータブロックを補正対象外
    とすることを特徴とする請求項9の光近接補正方法。
  12. 【請求項12】 図形要素の辺が存在するデータブロッ
    クのみを補正対象とし、辺が存在しないデータブロック
    を補正対象外とすることを特徴とする請求項9の光近接
    補正方法。
  13. 【請求項13】 複数のデータブロックに同一の図形要
    素が存在する場合にそのうちの一つのデータブロックの
    みを補正対象とし、その補正結果を他のデータブロック
    に流用することを特徴とする請求項9の光近接補正方
    法。
  14. 【請求項14】 メモリセルアレイの設計データに対し
    てデータブロックの分割周期をメモリセルの周期に合わ
    せることを特徴とする請求項9の光近接補正方法。
  15. 【請求項15】 各データブロック内において互いに隣
    接する複数の図形要素を合わせて多角形を形成すること
    を特徴とする請求項9の光近接補正方法。
  16. 【請求項16】 各データブロック内において複数の図
    形要素を合わせることにより生じる中抜き図形を、外周
    を定義する図形要素と中抜き部を定義する図形要素とに
    より表現することを特徴とする請求項9の光近接補正方
    法。
  17. 【請求項17】 露光装置に変形照明法を適用する場
    合、3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期以下
    の大きさの遮光パタンを補正対象外とすることを特徴と
    する請求項9の光近接補正方法。
  18. 【請求項18】 露光装置に変形照明法を適用する場
    合、前記所定値以下で且つ3光束干渉のカットオフ周波
    数に対応する周期以上の大きさの間隔で互いに対向する
    辺に対しては一定の補正量を加えることを特徴とする請
    求項11の光近接補正方法。
  19. 【請求項19】 転写パタンの寸法の予測工程におい
    て、所定の光強度をしきい値として投影像からマスクエ
    ッジを予測し、転写パタンの寸法を予測することを特徴
    とする請求項8の光近接補正方法。
  20. 【請求項20】 補正対象の図形要素の辺の周辺部の光
    強度に応じてしきい値を調整することを特徴とする請求
    項19の光近接補正方法。
  21. 【請求項21】 補正対象の辺の周辺部の2次元的な光
    強度分布に応じてしきい値を調整することを特徴とする
    請求項19の光近接補正方法。
  22. 【請求項22】 補正対象の辺に近接する図形要素の存
    在の有無に応じてしきい値を調整することを特徴とする
    請求項19の光近接補正方法。
  23. 【請求項23】 ベストフォーカス時の光学像の光強度
    に対するデフォーカス時の光学像の光強度に応じてしき
    い値を調整することを特徴とする請求項19の光近接補
    正方法。
  24. 【請求項24】 パタンが転写される下地基板の反射率
    に応じてしきい値を調整することを特徴とする請求項1
    9の光近接補正方法。
  25. 【請求項25】 パタンが転写される下地基板に形成さ
    れた段差に応じてしきい値を調整することを特徴とする
    請求項19の光近接補正方法。
  26. 【請求項26】 パタンが転写される下地基板表面で生
    じるハレーションに応じてしきい値を調整することを特
    徴とする請求項19の光近接補正方法。
  27. 【請求項27】 標準パタンを実際に露光して得られた
    レジストパタンと、標準マスクデータから算出された標
    準パタンの光学像との相関関係に基づいてしきい値を調
    整することを特徴とする請求項19の光近接補正方法。
  28. 【請求項28】 標準パタンを実際に露光し且つエッチ
    ングして得られたエッチングパタンと、標準マスクデー
    タから標準パタンの光学像を算出した後この光学像から
    算出されたエッチングパタンとの相関関係に基づいてし
    きい値を調整することを特徴とする請求項19の光近接
    補正方法。
  29. 【請求項29】 標準マスクデータを実際に電子ビーム
    描画して得られた標準パタンと、標準マスクデータから
    算出された電子ビーム描画パタンとの相関関係に基づい
    てしきい値を調整することを特徴とする請求項19の光
    近接補正方法。
  30. 【請求項30】 標準マスクデータを実際にレーザ描画
    して得られた標準パタンと、標準マスクデータから算出
    されたレーザ描画パタンとの相関関係に基づいてしきい
    値を調整することを特徴とする請求項19の光近接補正
    方法。
  31. 【請求項31】 標準パタンを実際に露光して得られた
    レジストパタンと、標準パタンを測定して得られたパタ
    ン寸法から算出された光学像との相関関係に基づいてし
    きい値を調整することを特徴とする請求項19の光近接
    補正方法。
  32. 【請求項32】 標準パタンを実際に露光してレジスト
    パタンを形成した後このレジストパタンをエッチングし
    て得られたエッチングパタンと、レジストパタンを測定
    して得られたパタン寸法から算出されたエッチングパタ
    ンとの相関関係に基づいてしきい値を調整することを特
    徴とする請求項19の光近接補正方法。
  33. 【請求項33】 標準マスクデータを実際に電子ビーム
    描画して標準パタンを形成した後この標準パタンを露光
    して得られたレジストパタンと、標準マスクデータから
    電子ビーム描画パタンを算出した後この電子ビーム描画
    パタンから算出された光学像との相関関係に基づいてし
    きい値を調整することを特徴とする請求項19の光近接
    補正方法。
  34. 【請求項34】 標準マスクデータを実際にレーザ描画
    して標準パタンを形成した後この標準パタンを露光して
    得られたレジストパタンと、標準マスクデータからレー
    ザ描画パタンを算出した後このレーザ描画パタンから算
    出された光学像との相関関係に基づいてしきい値を調整
    することを特徴とする請求項19の光近接補正方法。
  35. 【請求項35】 標準パタンを実際に露光し且つエッチ
    ングして得られたエッチングパタンと、標準パタンを測
    定して得られたパタン寸法から光学像を算出した後この
    光学像から算出されたエッチングパタンとの相関関係に
    基づいてしきい値を調整することを特徴とする請求項1
    9の光近接補正方法。
  36. 【請求項36】 標準マスクデータを実際に電子ビーム
    描画して標準パタンを形成した後この標準パタンを露光
    し且つエッチングして得られたエッチングパタンと、標
    準マスクデータから電子ビーム描画パタンを算出すると
    共にこの電子ビーム描画パタンから光学像を算出した後
    この光学像から算出されたエッチングパタンとの相関関
    係に基づいてしきい値を調整することを特徴とする請求
    項19の光近接補正方法。
  37. 【請求項37】 標準マスクデータを実際にレーザ描画
    して標準パタンを形成した後この標準パタンを露光し且
    つエッチングして得られたエッチングパタンと、標準マ
    スクデータからレーザ描画パタンを算出すると共にこの
    レーザ描画パタンから光学像を算出した後この光学像か
    ら算出されたエッチングパタンとの相関関係に基づいて
    しきい値を調整することを特徴とする請求項19の光近
    接補正方法。
  38. 【請求項38】 転写パタンの寸法の予測工程におい
    て、所定の光強度をしきい値として投影像からマスクエ
    ッジを推測し、このマスクエッジにおける投影像の傾き
    からしきい値を調整した後、調整後のしきい値によりマ
    スクエッジを予測し、転写パタンの寸法を予測すること
    を特徴とする請求項8の光近接補正方法。
  39. 【請求項39】 転写パタンの寸法の予測工程におい
    て、ウエハ表面のレジストの現像シミュレーションを行
    い、そのエッジ位置から転写パタンの寸法を予測するこ
    とを特徴とする請求項8の光近接補正方法。
  40. 【請求項40】 転写パタンの寸法の予測工程におい
    て、投影像をウエハ表面のレジストの現像時間の分布に
    変換し、この現像時間を一次元的に積分することにより
    疑似現像を行い、そのエッジ位置から転写パタンの寸法
    を予測することを特徴とする請求項8の光近接補正方
    法。
  41. 【請求項41】 投影像の形成工程において、i=1〜
    4として4点Pi(xi,yi)の光強度Iiからこれ
    ら4点で囲まれる四角形内部の点P(x,y)における
    光強度IをI=Σi(Wi・Ii)、Wi=(1−│x
    i−x│)(1−│yi−y│)により内挿することを
    特徴とする請求項8の光近接補正方法。
  42. 【請求項42】 設計データの補正工程において、補正
    する辺を複数の線分に分割し、各分割点にはその分割点
    を共有する双方の線分に対応して2つのデータを発生さ
    せることを特徴とする請求項8の光近接補正方法。
  43. 【請求項43】 設計データの補正工程において、各辺
    をその辺に垂直な方向に補正することを特徴とする請求
    項8の光近接補正方法。
  44. 【請求項44】 設計データの補正工程において、図形
    要素の辺上における投影像の傾きが所定値以下のときに
    その辺を補正対象外とすることを特徴とする請求項8の
    光近接補正方法。
  45. 【請求項45】 設計データの補正工程において、図形
    要素の辺上における投影像の光強度が所定値以下のとき
    にその辺を補正対象外とすることを特徴とする請求項8
    の光近接補正方法。
  46. 【請求項46】 設計データの補正工程において、補正
    量の上限値を設け、算出された補正量が上限値を越える
    ときには上限値を補正量として補正を行うことを特徴と
    する請求項8の光近接補正方法。
  47. 【請求項47】 設計データの補正工程において、補正
    対象の図形要素の各辺を補正した後、同一直線上に存在
    する冗長点を削除することを特徴とする請求項8の光近
    接補正方法。
  48. 【請求項48】 補正対象の全ての辺を互いに独立に補
    正した後、補正量が許容範囲内か否かを判定し、許容範
    囲外のときには補正後のデータに基づいて再び投影像を
    形成し、許容範囲内のときには補正後のデータを展開し
    て出力することを特徴とする請求項8の光近接補正方
    法。
  49. 【請求項49】 設計データの圧縮工程において設計デ
    ータを複数のデータブロックに分割し、 データブロック毎に補正量の判定を行い、 補正量が許容範囲外のデータブロックを別ファイルに抽
    出して補正後のデータに基づいて再びデータの補正を行
    うことを特徴とする請求項48の光近接補正方法。
  50. 【請求項50】 別ファイルに抽出されたデータブロッ
    クのマスクデータを手補正し、 手補正されたデータから投影像を形成し、 この投影像を参考にしてさらに補正を要するか否か判定
    し、 さらに補正を要すると判定された場合には補正を要しな
    いと判定されるまで前記の手補正、投影像の形成及び判
    定を繰り返し、 補正を要しないと判定された補正データを展開して出力
    することを特徴とする請求項49の光近接補正方法。
  51. 【請求項51】 補正データの展開工程において、各デ
    ータブロックの周囲に設定されたバッファ領域を削除し
    た後に展開することを特徴とする請求項10の光近接補
    正方法。
  52. 【請求項52】 回路パタンの設計データに基づいてウ
    エハへのパタン転写の際の光近接効果を補正した補正デ
    ータを作成し、 補正データに基づいてマスクパタンを電子ビーム描画
    し、 マスクパタンを一括露光してウエハにマスクパタンを転
    写し、 転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工すること
    を特徴とするパタン形成方法。
JP20483795A 1994-09-16 1995-08-10 光近接補正装置及び方法並びにパタン形成方法 Pending JPH08297692A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20483795A JPH08297692A (ja) 1994-09-16 1995-08-10 光近接補正装置及び方法並びにパタン形成方法
TW084109349A TW288154B (ja) 1994-09-16 1995-09-07
DE19534132A DE19534132B4 (de) 1994-09-16 1995-09-14 Lichtannäherungs-Korrekturverfahren
US08/529,177 US5815685A (en) 1994-09-16 1995-09-15 Apparatus and method for correcting light proximity effects by predicting mask performance
KR1019950030333A KR0156792B1 (ko) 1994-09-16 1995-09-16 광근접 효과 보정 시스템 및 그의 방법과 패턴형성방법
US09/116,375 US6453274B2 (en) 1994-09-16 1998-07-16 Method of forming a pattern using proximity-effect-correction

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22195694 1994-09-16
JP6-221956 1994-09-16
JP7-40255 1995-02-28
JP4025595 1995-02-28
JP20483795A JPH08297692A (ja) 1994-09-16 1995-08-10 光近接補正装置及び方法並びにパタン形成方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004342473A Division JP3900296B2 (ja) 1994-09-16 2004-11-26 パタン形成方法及び集積回路の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08297692A true JPH08297692A (ja) 1996-11-12

Family

ID=27290415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20483795A Pending JPH08297692A (ja) 1994-09-16 1995-08-10 光近接補正装置及び方法並びにパタン形成方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US5815685A (ja)
JP (1) JPH08297692A (ja)
KR (1) KR0156792B1 (ja)
DE (1) DE19534132B4 (ja)
TW (1) TW288154B (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11204397A (ja) * 1998-01-08 1999-07-30 Mitsubishi Electric Corp パターン決定方法および露光装置に用いられるアパーチャ
JP2002031882A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Mitsubishi Electric Corp マスクデータ補正装置、フーリエ変換装置、アップサンプリング装置、ダウンサンプリング装置、転写用マスクの製造方法、および、パターン構造を有する装置の製造方法
JP2002099073A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Dainippon Printing Co Ltd 半導体回路の設計パタンデータ補正方法と、補正された設計パタンデータを用いたフォトマスク、該フォトマスクの検査方法およびフォトマスク検査用パタンデータ作製方法
US6449758B1 (en) 1999-06-09 2002-09-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Apparatus for and method of automatically placing and routing
JP2003066589A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ用フォトマスク及びそれを用いたカラーフィルタの製造方法
JP2003525529A (ja) * 2000-02-29 2003-08-26 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド 光学像シミュレータを用いてレチクル像を評価する方法
JP2006030518A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Toshiba Corp パターン検査方法
JP2006154465A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Olympus Corp 焦点検出装置およびその制御方法
JP2006276260A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Toshiba Corp 光強度分布シミュレーションシステム、光強度分布シミュレーション方法、マスクパターン補正方法、及び光強度分布シミュレーションプログラム
KR100770100B1 (ko) * 1999-01-18 2007-10-24 마이크로닉 레이저 시스템즈 에이비 리소그래피에서 에러 감소를 위한 방법
JP2008026821A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Toshiba Corp パターン評価方法と評価装置及びパターン評価プログラム
US7486301B2 (en) 2004-04-20 2009-02-03 International Business Machines Corporation Edit tool for line vector data
JP2009188385A (ja) * 2007-12-27 2009-08-20 Asml Netherlands Bv デバイス製造方法、リソグラフィシステム、リソグラフィ装置及び製造システムの設計
JP2013041155A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Toshiba Corp パターン生成装置、パターン生成プログラムおよび半導体装置の製造方法
JP2013522678A (ja) * 2010-03-16 2013-06-13 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 半導体デバイス設計用のマスク・データの波面処理
JP2015062054A (ja) * 2013-08-20 2015-04-02 Hoya株式会社 フォトマスクの製造方法、描画装置、フォトマスクの検査方法、フォトマスクの検査装置、及び表示装置の製造方法
JP2015121809A (ja) * 2015-02-06 2015-07-02 富士通セミコンダクター株式会社 マスクパターンの補正方法、マスクパターンの補正装置及び回路設計装置
US9857676B2 (en) 2013-05-27 2018-01-02 International Business Machines Corporation Method and program product for designing source and mask for lithography

Families Citing this family (108)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3409493B2 (ja) * 1995-03-13 2003-05-26 ソニー株式会社 マスクパターンの補正方法および補正装置
KR100215451B1 (ko) * 1996-05-29 1999-08-16 윤종용 임의형태 물체를 포함한 동화상의 부호화 및 복호화시스템
US6228539B1 (en) 1996-09-18 2001-05-08 Numerical Technologies, Inc. Phase shifting circuit manufacture method and apparatus
JP3551660B2 (ja) * 1996-10-29 2004-08-11 ソニー株式会社 露光パターンの補正方法および露光パターンの補正装置および露光方法
KR100525067B1 (ko) * 1997-01-20 2005-12-21 가부시키가이샤 니콘 노광 장치의 광학 특성 측정 방법, 노광 장치의 동작 방법 및 투영 노광 장치
US5847959A (en) * 1997-01-28 1998-12-08 Etec Systems, Inc. Method and apparatus for run-time correction of proximity effects in pattern generation
US7107571B2 (en) * 1997-09-17 2006-09-12 Synopsys, Inc. Visual analysis and verification system using advanced tools
US7093229B2 (en) * 1997-09-17 2006-08-15 Synopsys, Inc. System and method for providing defect printability analysis of photolithographic masks with job-based automation
US7617474B2 (en) * 1997-09-17 2009-11-10 Synopsys, Inc. System and method for providing defect printability analysis of photolithographic masks with job-based automation
US6453452B1 (en) 1997-12-12 2002-09-17 Numerical Technologies, Inc. Method and apparatus for data hierarchy maintenance in a system for mask description
US6470489B1 (en) 1997-09-17 2002-10-22 Numerical Technologies, Inc. Design rule checking system and method
US6757645B2 (en) 1997-09-17 2004-06-29 Numerical Technologies, Inc. Visual inspection and verification system
US6370679B1 (en) 1997-09-17 2002-04-09 Numerical Technologies, Inc. Data hierarchy layout correction and verification method and apparatus
AU9396198A (en) * 1997-09-17 1999-04-05 Numerical Technologies, Inc. Data hierarchy layout correction and verification method and apparatus
US6578188B1 (en) * 1997-09-17 2003-06-10 Numerical Technologies, Inc. Method and apparatus for a network-based mask defect printability analysis system
JP4057733B2 (ja) * 1999-02-22 2008-03-05 株式会社東芝 転写パターンのシミュレーション方法
US6467076B1 (en) * 1999-04-30 2002-10-15 Nicolas Bailey Cobb Method and apparatus for submicron IC design
US6249904B1 (en) * 1999-04-30 2001-06-19 Nicolas Bailey Cobb Method and apparatus for submicron IC design using edge fragment tagging to correct edge placement distortion
US6883158B1 (en) 1999-05-20 2005-04-19 Micronic Laser Systems Ab Method for error reduction in lithography
US6834262B1 (en) * 1999-07-02 2004-12-21 Cypress Semiconductor Corporation Scheme for improving the simulation accuracy of integrated circuit patterns by simulation of the mask
JP2001028060A (ja) 1999-07-15 2001-01-30 Toshiba Corp 微細パターン測定方法、微細パターン測定装置、及び微細パターン測定プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
DE19945144C2 (de) * 1999-09-21 2001-11-29 Infineon Technologies Ag Wartezeitabhängige Korrektur für lithographische Lackmaskenbelichtung
JP3327394B2 (ja) * 1999-10-25 2002-09-24 日本電気株式会社 光近接効果補正方法
US6643616B1 (en) * 1999-12-07 2003-11-04 Yuri Granik Integrated device structure prediction based on model curvature
JP2001210580A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法ならびに半導体製造システム
US6584609B1 (en) * 2000-02-28 2003-06-24 Numerical Technologies, Inc. Method and apparatus for mixed-mode optical proximity correction
DE10017767A1 (de) 2000-04-10 2001-10-18 Infineon Technologies Ag Verfahren zur Herstellung von Masken für die Fertigung von Halbleiterstrukturen
US6829380B1 (en) 2000-04-28 2004-12-07 Advanced Micro Devices, Inc. Optimization of OPC design factors utilizing an advanced algorithm on a low voltage CD-SEM system
US6516459B1 (en) * 2000-07-10 2003-02-04 Mentor Graphics Corporation Integrated circuit design correction using fragment correspondence
US6430737B1 (en) * 2000-07-10 2002-08-06 Mentor Graphics Corp. Convergence technique for model-based optical and process correction
US6523162B1 (en) 2000-08-02 2003-02-18 Numerical Technologies, Inc. General purpose shape-based layout processing scheme for IC layout modifications
US6539521B1 (en) 2000-09-29 2003-03-25 Numerical Technologies, Inc. Dissection of corners in a fabrication layout for correcting proximity effects
US6557162B1 (en) 2000-09-29 2003-04-29 Numerical Technologies, Inc. Method for high yield reticle formation
US6792590B1 (en) 2000-09-29 2004-09-14 Numerical Technologies, Inc. Dissection of edges with projection points in a fabrication layout for correcting proximity effects
US6625801B1 (en) 2000-09-29 2003-09-23 Numerical Technologies, Inc. Dissection of printed edges from a fabrication layout for correcting proximity effects
US6453457B1 (en) 2000-09-29 2002-09-17 Numerical Technologies, Inc. Selection of evaluation point locations based on proximity effects model amplitudes for correcting proximity effects in a fabrication layout
US6622288B1 (en) 2000-10-25 2003-09-16 Numerical Technologies, Inc. Conflict sensitive compaction for resolving phase-shift conflicts in layouts for phase-shifted features
US6584610B1 (en) 2000-10-25 2003-06-24 Numerical Technologies, Inc. Incrementally resolved phase-shift conflicts in layouts for phase-shifted features
US6665856B1 (en) 2000-12-01 2003-12-16 Numerical Technologies, Inc. Displacing edge segments on a fabrication layout based on proximity effects model amplitudes for correcting proximity effects
US6653026B2 (en) 2000-12-20 2003-11-25 Numerical Technologies, Inc. Structure and method of correcting proximity effects in a tri-tone attenuated phase-shifting mask
US6395438B1 (en) 2001-01-08 2002-05-28 International Business Machines Corporation Method of etch bias proximity correction
US6925202B2 (en) 2001-03-20 2005-08-02 Synopsys, Inc. System and method of providing mask quality control
US6873720B2 (en) * 2001-03-20 2005-03-29 Synopsys, Inc. System and method of providing mask defect printability analysis
JP2002311561A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Sony Corp パターン形成方法、パターン処理装置および露光マスク
US6505327B2 (en) 2001-04-13 2003-01-07 Numerical Technologies, Inc. Generating an instance-based representation of a design hierarchy
JP4199939B2 (ja) * 2001-04-27 2008-12-24 株式会社日立製作所 半導体検査システム
KR100390908B1 (ko) * 2001-04-30 2003-07-10 주식회사 하이닉스반도체 선택적 에피택셜 성장 공정 평가용 마스크
US6789237B1 (en) * 2001-05-11 2004-09-07 Northwestern University Efficient model order reduction via multi-point moment matching
US6560766B2 (en) 2001-07-26 2003-05-06 Numerical Technologies, Inc. Method and apparatus for analyzing a layout using an instance-based representation
US7191103B2 (en) * 2001-08-08 2007-03-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Predominant color identification in digital images
US6701511B1 (en) * 2001-08-13 2004-03-02 Lsi Logic Corporation Optical and etch proximity correction
DE10141497B4 (de) * 2001-08-24 2008-06-12 Qimonda Ag Verfahren zum Herstellen einer Maskenanordnung
US7014955B2 (en) * 2001-08-28 2006-03-21 Synopsys, Inc. System and method for indentifying dummy features on a mask layer
US6684382B2 (en) 2001-08-31 2004-01-27 Numerical Technologies, Inc. Microloading effect correction
US6738958B2 (en) 2001-09-10 2004-05-18 Numerical Technologies, Inc. Modifying a hierarchical representation of a circuit to process composite gates
US6735752B2 (en) 2001-09-10 2004-05-11 Numerical Technologies, Inc. Modifying a hierarchical representation of a circuit to process features created by interactions between cells
US6670082B2 (en) 2001-10-09 2003-12-30 Numerical Technologies, Inc. System and method for correcting 3D effects in an alternating phase-shifting mask
US6880135B2 (en) * 2001-11-07 2005-04-12 Synopsys, Inc. Method of incorporating lens aberration information into various process flows
US6763514B2 (en) * 2001-12-12 2004-07-13 Numerical Technologies, Inc. Method and apparatus for controlling rippling during optical proximity correction
US6753115B2 (en) 2001-12-20 2004-06-22 Numerical Technologies, Inc. Facilitating minimum spacing and/or width control optical proximity correction
US7293249B2 (en) * 2002-01-31 2007-11-06 Juan Andres Torres Robles Contrast based resolution enhancement for photolithographic processing
JP4152647B2 (ja) * 2002-03-06 2008-09-17 富士通株式会社 近接効果補正方法及びプログラム
US7386433B2 (en) * 2002-03-15 2008-06-10 Synopsys, Inc. Using a suggested solution to speed up a process for simulating and correcting an integrated circuit layout
TWI303791B (en) * 2002-03-21 2008-12-01 Microsoft Corp Graphics image rendering with radiance self-transfer for low-frequency lighting environments
US6687895B2 (en) 2002-07-03 2004-02-03 Numerical Technologies Inc. Method and apparatus for reducing optical proximity correction output file size
US7000208B2 (en) * 2002-07-29 2006-02-14 Synopsys,Inc. Repetition recognition using segments
US6991895B1 (en) * 2002-08-20 2006-01-31 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Defocus-invariant exposure for regular patterns
US6792592B2 (en) 2002-08-30 2004-09-14 Numerical Technologies, Inc. Considering mask writer properties during the optical proximity correction process
US6807663B2 (en) 2002-09-23 2004-10-19 Numerical Technologies, Inc. Accelerated layout processing using OPC pre-processing
US6928635B2 (en) 2002-09-25 2005-08-09 Numerical Technologies, Inc. Selectively applying resolution enhancement techniques to improve performance and manufacturing cost of integrated circuits
US7172838B2 (en) * 2002-09-27 2007-02-06 Wilhelm Maurer Chromeless phase mask layout generation
US6794096B2 (en) * 2002-10-09 2004-09-21 Numerical Technologies, Inc. Phase shifting mask topography effect correction based on near-field image properties
US7093228B2 (en) * 2002-12-20 2006-08-15 Lsi Logic Corporation Method and system for classifying an integrated circuit for optical proximity correction
JP4335563B2 (ja) * 2003-03-31 2009-09-30 Necエレクトロニクス株式会社 マスクパターン検証方法、マスクパターン検証用プログラム、及びマスク製造方法
JP4357287B2 (ja) 2003-12-18 2009-11-04 株式会社東芝 修正指針の発生方法、パターン作成方法、マスクの製造方法、半導体装置の製造方法及びプログラム
US7861207B2 (en) 2004-02-25 2010-12-28 Mentor Graphics Corporation Fragmentation point and simulation site adjustment for resolution enhancement techniques
US8799830B2 (en) * 2004-05-07 2014-08-05 Mentor Graphics Corporation Integrated circuit layout design methodology with process variation bands
US7240305B2 (en) * 2004-06-02 2007-07-03 Lippincott George P OPC conflict identification and edge priority system
JP4709511B2 (ja) * 2004-08-18 2011-06-22 株式会社東芝 マスクパターン補正方法、マスクパターン補正プログラム、フォトマスクの作製方法及び半導体装置の製造方法
JP2006171113A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Toshiba Corp マスクデータ作成装置、マスクデータ作成方法、露光マスク、半導体装置の製造方法及びマスクデータ作成プログラム
US8037429B2 (en) * 2005-03-02 2011-10-11 Mentor Graphics Corporation Model-based SRAF insertion
JP4770360B2 (ja) * 2005-09-26 2011-09-14 富士通株式会社 投影制御処理を行うcadプログラム、cad装置およびcadシステム
KR100688893B1 (ko) * 2005-11-30 2007-03-02 동부일렉트로닉스 주식회사 반도체 소자의 마스크 패턴 형성 방법
US7712068B2 (en) * 2006-02-17 2010-05-04 Zhuoxiang Ren Computation of electrical properties of an IC layout
KR100811269B1 (ko) * 2006-09-19 2008-03-07 주식회사 하이닉스반도체 광근접 효과 보정을 위한 패턴 모델링 방법
US8056022B2 (en) * 2006-11-09 2011-11-08 Mentor Graphics Corporation Analysis optimizer
US7966585B2 (en) * 2006-12-13 2011-06-21 Mentor Graphics Corporation Selective shielding for multiple exposure masks
US7802226B2 (en) * 2007-01-08 2010-09-21 Mentor Graphics Corporation Data preparation for multiple mask printing
US7739650B2 (en) * 2007-02-09 2010-06-15 Juan Andres Torres Robles Pre-bias optical proximity correction
US7799487B2 (en) * 2007-02-09 2010-09-21 Ayman Yehia Hamouda Dual metric OPC
KR101049254B1 (ko) * 2007-02-13 2011-07-13 삼성전자주식회사 마이크로 어레이용 마스크 세트, 이의 제조 방법, 및마스크 세트를 이용한 마이크로 어레이의 제조 방법
US8713483B2 (en) 2007-06-05 2014-04-29 Mentor Graphics Corporation IC layout parsing for multiple masks
KR100877105B1 (ko) * 2007-06-27 2009-01-07 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 패턴 검증 방법
US7805699B2 (en) * 2007-10-11 2010-09-28 Mentor Graphics Corporation Shape-based photolithographic model calibration
US7966586B2 (en) * 2007-12-07 2011-06-21 Cadence Design Systems, Inc. Intelligent pattern signature based on lithography effects
US7904853B1 (en) 2007-12-27 2011-03-08 Cadence Design Systems, Inc. Pattern signature
US8358828B2 (en) * 2007-12-28 2013-01-22 Cadence Design Systems, Inc. Interpolation of irregular data in a finite-dimensional metric space in lithographic simulation
JP5205983B2 (ja) * 2008-01-18 2013-06-05 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置のデータ作成方法、および電子線露光システム
US8381152B2 (en) 2008-06-05 2013-02-19 Cadence Design Systems, Inc. Method and system for model-based design and layout of an integrated circuit
JP2010182718A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Toshiba Corp 露光方法及び露光システム
US8832621B1 (en) 2011-11-28 2014-09-09 Cadence Design Systems, Inc. Topology design using squish patterns
JP2014049467A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Canon Inc 描画装置、それを用いた物品の製造方法
JP2017032365A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社日立ハイテクノロジーズ パターンの計測方法および計測装置
TWI808078B (zh) * 2017-03-31 2023-07-11 日商尼康股份有限公司 圖案計算裝置、圖案計算方法、罩幕、曝光裝置、元件製造方法和記錄媒體
US11415896B2 (en) 2018-09-06 2022-08-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Dissection method for layout patterns in semiconductor device, optical proximity correction method including the same and method of manufacturing semiconductor device including the same
US11372324B2 (en) * 2019-02-11 2022-06-28 United Microelectronics Corporation Method for correcting mask pattern and mask pattern thereof
KR20210078812A (ko) 2019-12-19 2021-06-29 삼성전자주식회사 광학 근접 보상 검증 방법 및 이를 포함하는 반도체 제조 방법
CN115561975B (zh) * 2022-11-07 2023-04-25 华芯程(杭州)科技有限公司 一种opc验证缺陷的方法、装置及设备

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0043863B1 (de) * 1980-07-10 1984-05-16 International Business Machines Corporation Verfahren zur Kompensation des Proximity Effekts bei Elektronenstrahl-Projektionsanlagen
US4895780A (en) * 1987-05-13 1990-01-23 General Electric Company Adjustable windage method and mask for correction of proximity effect in submicron photolithography
US4902899A (en) * 1987-06-01 1990-02-20 International Business Machines Corporation Lithographic process having improved image quality
JP2797362B2 (ja) * 1989-01-18 1998-09-17 日本電気株式会社 半導体装置のパターン形成方法
US5182718A (en) * 1989-04-04 1993-01-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for writing a pattern on a semiconductor sample based on a resist pattern corrected for proximity effects resulting from direct exposure of the sample by a charged-particle beam or light
JPH03174716A (ja) * 1989-08-07 1991-07-29 Hitachi Ltd 電子ビーム描画装置および描画方式
US5051598A (en) * 1990-09-12 1991-09-24 International Business Machines Corporation Method for correcting proximity effects in electron beam lithography
IL97022A0 (en) * 1991-01-24 1992-03-29 Ibm Israel Partitioning method for e-beam lithography
US5208124A (en) * 1991-03-19 1993-05-04 Hewlett-Packard Company Method of making a mask for proximity effect correction in projection lithography
EP0529971B1 (en) * 1991-08-22 2003-07-23 Nikon Corporation High resolution printing technique by using a mask pattern adapted to the technique
KR0138297B1 (ko) * 1994-02-07 1998-06-01 김광호 포토 마스크 및 그 제조 방법
US5561008A (en) * 1995-01-27 1996-10-01 Lucent Technologies Inc. Process for device fabrication using projection lithography and an apparatus therefor
US5532090A (en) * 1995-03-01 1996-07-02 Intel Corporation Method and apparatus for enhanced contact and via lithography
US5553273A (en) * 1995-04-17 1996-09-03 International Business Machines Corporation Vertex minimization in a smart optical proximity correction system
JPH08334889A (ja) * 1995-06-02 1996-12-17 Sony Corp フォトマスクに形成されたパターンの欠陥検査方法
JP3334441B2 (ja) * 1995-08-01 2002-10-15 ソニー株式会社 フォトマスク描画用パターンデータ補正方法と補正装置
US5705301A (en) * 1996-02-27 1998-01-06 Lsi Logic Corporation Performing optical proximity correction with the aid of design rule checkers
JP3512954B2 (ja) * 1996-03-06 2004-03-31 富士通株式会社 パターン近接効果補正方法、プログラム、及び装置

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11204397A (ja) * 1998-01-08 1999-07-30 Mitsubishi Electric Corp パターン決定方法および露光装置に用いられるアパーチャ
KR100770100B1 (ko) * 1999-01-18 2007-10-24 마이크로닉 레이저 시스템즈 에이비 리소그래피에서 에러 감소를 위한 방법
US6449758B1 (en) 1999-06-09 2002-09-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Apparatus for and method of automatically placing and routing
JP2003525529A (ja) * 2000-02-29 2003-08-26 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド 光学像シミュレータを用いてレチクル像を評価する方法
JP2002031882A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Mitsubishi Electric Corp マスクデータ補正装置、フーリエ変換装置、アップサンプリング装置、ダウンサンプリング装置、転写用マスクの製造方法、および、パターン構造を有する装置の製造方法
US6831997B2 (en) 2000-07-14 2004-12-14 Renesas Technology Corp. Mask data correction apparatus, fourier transformation apparatus, up sampling apparatus, down sampling apparatus, method of manufacturing transfer mask, and method of manufacturing device having pattern structure
JP4671473B2 (ja) * 2000-07-14 2011-04-20 ルネサスエレクトロニクス株式会社 マスクデータ補正装置、転写用マスクの製造方法、および、パターン構造を有する装置の製造方法
JP2002099073A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Dainippon Printing Co Ltd 半導体回路の設計パタンデータ補正方法と、補正された設計パタンデータを用いたフォトマスク、該フォトマスクの検査方法およびフォトマスク検査用パタンデータ作製方法
JP4580529B2 (ja) * 2000-09-26 2010-11-17 大日本印刷株式会社 半導体回路の設計パタンデータ補正方法と、補正された設計パタンデータを用いたフォトマスク、該フォトマスクの検査方法およびフォトマスク検査用パタンデータ作製方法
JP2003066589A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ用フォトマスク及びそれを用いたカラーフィルタの製造方法
JP4736277B2 (ja) * 2001-08-28 2011-07-27 凸版印刷株式会社 カラーフィルターの着色画素の形成方法及びカラーフィルターのブラックマトリックスの形成方法
US7486301B2 (en) 2004-04-20 2009-02-03 International Business Machines Corporation Edit tool for line vector data
US8248435B2 (en) 2004-04-20 2012-08-21 International Business Machines Corporation Edit tool for line vector data
JP4533689B2 (ja) * 2004-07-15 2010-09-01 株式会社東芝 パターン検査方法
US7590277B2 (en) 2004-07-15 2009-09-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Pattern inspecting method
JP2006030518A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Toshiba Corp パターン検査方法
JP2006154465A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Olympus Corp 焦点検出装置およびその制御方法
JP2006276260A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Toshiba Corp 光強度分布シミュレーションシステム、光強度分布シミュレーション方法、マスクパターン補正方法、及び光強度分布シミュレーションプログラム
JP2008026821A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Toshiba Corp パターン評価方法と評価装置及びパターン評価プログラム
JP4675854B2 (ja) * 2006-07-25 2011-04-27 株式会社東芝 パターン評価方法と評価装置及びパターン評価プログラム
US8021809B2 (en) 2007-12-27 2011-09-20 Asml Netherlands B.V. Device manufacturing method, lithographic system, lithographic apparatus and design for manufacturing system
JP2009188385A (ja) * 2007-12-27 2009-08-20 Asml Netherlands Bv デバイス製造方法、リソグラフィシステム、リソグラフィ装置及び製造システムの設計
JP2013522678A (ja) * 2010-03-16 2013-06-13 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 半導体デバイス設計用のマスク・データの波面処理
JP2013041155A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Toshiba Corp パターン生成装置、パターン生成プログラムおよび半導体装置の製造方法
US9857676B2 (en) 2013-05-27 2018-01-02 International Business Machines Corporation Method and program product for designing source and mask for lithography
JP2015062054A (ja) * 2013-08-20 2015-04-02 Hoya株式会社 フォトマスクの製造方法、描画装置、フォトマスクの検査方法、フォトマスクの検査装置、及び表示装置の製造方法
JP2015121809A (ja) * 2015-02-06 2015-07-02 富士通セミコンダクター株式会社 マスクパターンの補正方法、マスクパターンの補正装置及び回路設計装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE19534132A1 (de) 1996-04-11
KR0156792B1 (ko) 1998-11-16
US6453274B2 (en) 2002-09-17
US20010053964A1 (en) 2001-12-20
US5815685A (en) 1998-09-29
KR960011567A (ko) 1996-04-20
DE19534132B4 (de) 2005-06-09
TW288154B (ja) 1996-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08297692A (ja) 光近接補正装置及び方法並びにパタン形成方法
US5825647A (en) Correction method and correction apparatus of mask pattern
JP5341399B2 (ja) パターン検証方法、パターン検証装置、プログラム、及び半導体装置の製造方法
US8091048B2 (en) Method for predicting resist pattern shape, computer readable medium storing program for predicting resist pattern shape, and computer for predicting resist pattern shape
JP4510118B2 (ja) 光近接効果補正方法と装置、光近接効果検証方法と装置、露光用マスクの製造方法、更に光近接効果補正プログラムと光近接効果検証プログラム
KR20170011554A (ko) Mpc 검증 방법 및 그 검증 방법을 포함한 마스크 제조방법
JP2002258463A (ja) フォトマスクパタン欠陥検査方法および微細図形パタンの検出方法
JP4460794B2 (ja) 露光マスクのパターン補正方法、パターン形成方法およびプログラム
US20190130552A1 (en) Methods of inspecting defect and methods of fabricating a semiconductor device using the same
US20060009957A1 (en) Method for determining a matrix of transmission cross coefficients in an optical proximity correction of mask layouts
US20180284597A1 (en) Etch kernel definition for etch modeling
JP2002083757A (ja) レイアウトパターンデータ補正装置、補正方法及び半導体装置の製造方法並びに記録媒体
JP3900296B2 (ja) パタン形成方法及び集積回路の製造方法
JP3947755B2 (ja) パタン形成方法及び集積回路の製造方法
JP2005037367A (ja) 寸法測定方法と寸法測定システム及び寸法測定プログラム
JP2004038046A (ja) 補正マスクパターン検証装置および補正マスクパターン検証方法
CN114594655A (zh) 光学临近效应修正方法及系统和掩膜版
JP3588575B2 (ja) マスク設計データ作成方法
JP2003257838A (ja) 露光方法およびそのシステム
KR100479294B1 (ko) 포토레지스트 패턴을 토대로한 포토리소그래피의 커널 함수
JP2006303175A (ja) 照明輝度分布の規定方法
CN113741142A (zh) 刻蚀偏移修正方法及系统和相关设备
JP2000077292A (ja) レジストパターンの形成方法
KR20210046459A (ko) 멀티-opc 모델을 이용한 opc 방법, 및 그 opc 방법을 이용한 마스크 제조방법
JP3967327B2 (ja) マスク欠陥検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040928