JP3947755B2 - パタン形成方法及び集積回路の製造方法 - Google Patents

パタン形成方法及び集積回路の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3947755B2
JP3947755B2 JP2006272894A JP2006272894A JP3947755B2 JP 3947755 B2 JP3947755 B2 JP 3947755B2 JP 2006272894 A JP2006272894 A JP 2006272894A JP 2006272894 A JP2006272894 A JP 2006272894A JP 3947755 B2 JP3947755 B2 JP 3947755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
correction
data
wafer
design data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006272894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006350395A (ja
JP2006350395A5 (ja
Inventor
和也 加門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2006272894A priority Critical patent/JP3947755B2/ja
Publication of JP2006350395A publication Critical patent/JP2006350395A/ja
Publication of JP2006350395A5 publication Critical patent/JP2006350395A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3947755B2 publication Critical patent/JP3947755B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

この発明は、集積回路等の製造に用いられる設計データの光近接効果を補正してパタンを形成するパタン形成方法に関する。また、この発明は、このようなパタン形成方法を用いた集積回路の製造方法にも関する。
図29を参照して従来のLSI製造工程を説明する。まず、CAD等を用いて図29(a)に示されるようなLSIの設計データを作成する。ここでは、設計データとして複数の矩形パタン291が形成されている。次に、設計データを基にして電子ビーム(EB)描画することにより、図29(b)に示されるように複数のパタン292を有するマスクを形成する。このマスクを紫外線(UV光)により一括露光してマスクのパタン292をウエハに転写する。このとき、図29(c)に示されるように、光の回折効果に起因してウエハ上の転写パタン293は矩形のマスクパタン292から変形し、角が丸まった形状となる。この転写パタン293に基づいてウエハにエッチング等の加工を施すと、図29(d)に示される加工後のパタン294はマイクロローディング効果によりさらに変形したものとなる。その後、例えばLOCOS分離に用いられる酸化工程を施すと、いわゆるバーズビーク効果によりさらにパタン形状の変形が積算されることとなる。
以上のように、LSI等の集積回路の製造においては、多数の製造プロセスを経ることによりパタンの変形が積算されるので、パタンの仕上がり寸法は設計データとは一致しないことが多い。
近年の集積回路のパタン寸法の微細化に伴い、より高精度の寸法制御が要求されており、上述したような製造プロセスにおけるパタン変形によりデバイスの電気的特性及び各種マージンが無視できない影響を受けてしまうという問題点があった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、集積回路の製造プロセスにおいて光近接効果の影響によるパタンの変形を軽減することができるパタン形成方法を提供することを目的とする。
また、この発明は、このようなパタン形成方法を用いた集積回路の製造方法を提供することも目的としている。
請求項1に記載のパタン形成方法は、回路パタンの設計データを作成し、設計データを複数のデータブロックに分割し、データブロック毎にパタン転写の際の光学的投影像を作成し、この投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出し、算出された差分を補正量として設計データを補正することによりウエハへのパタン転写の際に生じる光近接効果を補正した補正データを作成し、補正データに基づいてマスクパタンを形成し、マスクパタンを通して露光することによりウエハにマスクパタンを転写し、転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工し、露光装置に変形照明法を適用する場合、3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期以下の大きさの遮光パタンを補正対象外とする方法である。
請求項2に記載のパタン形成方法は、回路パタンの設計データを作成し、設計データを複数のデータブロックに分割し、データブロック毎にパタン転写の際の光学的投影像を作成し、この投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出し、算出された差分を補正量として設計データを補正することによりウエハへのパタン転写の際に生じる光近接効果を補正した補正データを作成し、補正データに基づいてマスクパタンを形成し、マスクパタンを通して露光することによりウエハにマスクパタンを転写し、転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工し、各データブロック内の図形要素が所定値以下の間隔で互いに対向する辺を有するか否かを検査し、有する場合にはそのデータブロックを補正対象とし、有しない場合にはそのデータブロックを補正対象外とし、露光装置に変形照明法を適用する場合、前記所定値以下で且つ3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期以上の大きさの間隔で互いに対向する辺に対しては一定の補正量を加える方法である。
請求項3に記載の集積回路の製造方法は、上記第1の発明または第2の発明に係るパタン形成方法を用いる方法である。
請求項4に記載の集積回路の製造方法は、回路パタンを構成する複数の図形要素からなる設計データを作成し、設計データを用いてパタン転写の際の光学的投影像を作成し、投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出し、算出された差分に応じて設計データを補正することによりパタン転写の際に生じる光近接効果を補正した補正データを作成し、補正データに基づいてマスクパタンを形成し、マスクパタンを通して露光することによりウエハにマスクパタンを転写し、転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工し、設計データの補正に際し、補正対象の図形要素の各辺を複数の線分に分割し、各線分毎に補正した後、複数の線分に分割する分割点が各辺を表す直線の途中に位置する場合にこの分割点を削除し、これを補正データとする方法である。
請求項5に記載の集積回路の製造方法は、請求項4の方法において、算出された差分が許容範囲内であるか否かを判定し、許容範囲外のときには、作成された補正データに基づき再び光学的投影像を作成し、この投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出して補正データをさらに補正し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分が許容範囲内の値となるまで新たな補正データに基づく光学的投影像の作成、ウエハに転写されるパタンの寸法の予測、新たな補正データのさらなる補正を繰り返すものである。
請求項1に記載のパタン形成方法は、回路パタンの設計データを作成し、設計データを複数のデータブロックに分割し、データブロック毎にパタン転写の際の光学的投影像を作成し、この投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出し、算出された差分を補正量として設計データを補正することによりウエハへのパタン転写の際に生じる光近接効果を補正した補正データを作成し、補正データに基づいてマスクパタンを形成し、マスクパタンを通して露光することによりウエハにマスクパタンを転写し、転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工し、露光装置に変形照明法を適用する場合、3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期以下の大きさの遮光パタンを補正対象外とするので、光近接効果の影響による変形が軽減されたパタンを形成することができる。さらに、図形とデータブロックとの関連性に応じて設計データを容易に圧縮することができ、また露光装置に変形照明法を適用する場合に処理の高速化が図られる。
請求項2に記載のパタン形成方法は、回路パタンの設計データを作成し、設計データを複数のデータブロックに分割し、データブロック毎にパタン転写の際の光学的投影像を作成し、この投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出し、算出された差分を補正量として設計データを補正することによりウエハへのパタン転写の際に生じる光近接効果を補正した補正データを作成し、補正データに基づいてマスクパタンを形成し、マスクパタンを通して露光することによりウエハにマスクパタンを転写し、転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工し、各データブロック内の図形要素が所定値以下の間隔で互いに対向する辺を有するか否かを検査し、有する場合にはそのデータブロックを補正対象とし、有しない場合にはそのデータブロックを補正対象外とし、露光装置に変形照明法を適用する場合、前記所定値以下で且つ3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期以上の大きさの間隔で互いに対向する辺に対しては一定の補正量を加えるので、光近接効果の影響による変形が軽減されたパタンを形成することができる。さらに、図形とデータブロックとの関連性に応じて設計データを容易に圧縮することができ、また露光装置に変形照明法を適用する場合に補正作業が簡単化され、処理の高速化が図られる。
請求項3に記載の集積回路の製造方法は、請求項1または2に記載のパタン形成方法を用いて集積回路を製造するので、光近接効果の影響による変形が軽減された集積回路が得られる。
請求項4に記載の集積回路の製造方法は、回路パタンを構成する複数の図形要素からなる設計データを作成し、設計データを用いてパタン転写の際の光学的投影像を作成し、投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出し、算出された差分に応じて設計データを補正することによりパタン転写の際に生じる光近接効果を補正した補正データを作成し、補正データに基づいてマスクパタンを形成し、マスクパタンを通して露光することによりウエハにマスクパタンを転写し、転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工し、設計データの補正に際し、補正対象の図形要素の各辺を複数の線分に分割し、各線分毎に補正した後、複数の線分に分割する分割点が各辺を表す直線の途中に位置する場合にこの分割点を削除し、これを補正データとするので、データの圧縮がなされ、反復して補正計算する際に計算時間の短縮を図ることができる。
請求項5に記載の集積回路の製造方法は、請求項4の方法において、算出された差分が許容範囲内であるか否かを判定し、許容範囲外のときには、作成された補正データに基づき再び光学的投影像を作成し、この投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出して補正データをさらに補正し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分が許容範囲内の値となるまで新たな補正データに基づく光学的投影像の作成、ウエハに転写されるパタンの寸法の予測、新たな補正データのさらなる補正を繰り返すので、補正処理が高速化される。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施形態1.
図1はこの発明の実施形態1に係るパタン形成方法を工程順に示す図である。まず、CAD等を用いて図1(a)に示されるようなLSIの設計データを作成する。ここでは、設計データとして複数の矩形パタン11が形成されている。次に、後述する光近接補正方法により設計データに光近接補正を施して図1(b)に示される光近接補正データを作成する。この光近接補正データは、設計データの矩形パタン11に対応する複数のパタン12を有しているが、各パタン12は、後のウエハ転写時における光の回折効果によるパタン変形を考慮して矩形の図形の四隅にそれぞれ補助的な図形121が付加された形状を有している。
この光近接補正データを用いて電子ビーム描画することにより、図1(c)に示されるように複数のパタン13を有するマスクを形成する。このマスクを紫外線により一括露光してマスクのパタン13をウエハに転写する。このとき、図1(d)に示されるように、ウエハ上の転写パタン14は光の回折効果により四隅の補助的な図形が削られて矩形の形状となる。この転写パタン14に基づいてウエハにエッチング等の加工を施すと、図1(e)に示されるようなパタン15が得られる。加工後のパタン15は、マイクロローディング効果により図1(d)の転写パタン14より変形したものとなるが、図29(d)に示した従来の方法によるパタン294と比べると、変形量は小さく、設計データにより近いパタンを得ることができる。その後、LOCOS分離に用いられる酸化工程等を施すと、さらにパタン形状が変形するが、従来例と比べて寸法精度の高いパタンを形成することができる。
実施形態2.
上述した実施形態1のパタン形成方法で用いられた光近接補正方法を実施する光近接補正装置の構成を図2に示す。CAD等を用いて作成された集積回路の設計データを取り入れる設計データ入力部1に前処理としてデータの圧縮を行うデータ圧縮部2が接続され、データ圧縮部2にウエハ転写の際の投影像を算出するための光学像算出部3が接続されている。光学像算出部3に、ウエハ転写により形成されるレジストパタンを予測するパタン予測部4が接続され、このパタン予測部4及び設計データ入力部1に予測パタンと設計データとの比較を行う比較部5が接続されている。比較部5には光近接補正を行う補正部6が接続され、補正部6に補正量が許容範囲内であるか否かを判定する判定部7が接続されている。この判定部7にデータを展開するデータ展開部8が接続され、さらにデータ展開部8に補正データ出力部9が接続されている。また、判定部7に光学像算出部3が接続されている。光学像算出部3は請求項1の光学像形成部を構成している。
このような構成の光近接補正装置を用いた補正方法について図3のフローチャートを参照して説明する。まず、CAD等を用いて作成された設計データが設計データ入力部1から取り込まれると、前処理としてデータ圧縮部2により設計データの圧縮が行われる(ステップS1)。次に、光学像算出部3により圧縮データに基づいてウエハに転写されるパタンの投影像が算出される(ステップS2)。さらに、この投影像に基づいてパタン予測部4により転写パタンの仕上がり寸法が予測される(ステップS3)。このようにして予測された転写パタンの仕上がり寸法は、比較部5において、設計データ入力部1に入力された設計データによる寸法と比較され、これらの差分が補正量として算出される(ステップS4)。比較部5で算出された補正量に基づいて補正部6で圧縮データの補正が行われる(ステップS5)。
その後、判定部7において、補正量が予め設定された許容範囲内であるか否かが判定され(ステップS6)、許容範囲外である場合には、まだ十分な補正がなされていないと判断し、ステップS2に戻って再び投影像が算出され、ステップS3〜S5に従ってデータの補正が実施される。このようにして、補正量が許容範囲内の値となるまでステップS2〜S6が繰り返される。ステップS6で補正量が許容範囲内と判定されると、適正な光近接補正が完了したと判断され、データ展開部8で圧縮されていたデータの展開が行われた後(ステップS7)、補正データ出力部9から補正データが出力される(ステップS8)。この補正データは、マスクを形成するための電子ビーム描画装置(図示せず)に入力される。
上述したように、データ圧縮部2でデータの圧縮を施した後に予測パタンと設計データとの比較に基づいてデータの補正を行うので、補正計算の高速化が図られる。また、補正量が許容範囲内となるまで反復計算するので、仕上がり寸法の精度が向上する。
実施形態3.
図4に実施形態3に係る光近接補正装置のブロック図を示す。この実施形態3の装置は、図2に示した実施形態1の装置において、光学像算出部3の代わりに請求項1の光学像形成部として光学像測定部10を設けたものである。光学像測定部10は、光学系を有しており、設計データに基づいて作成されたマスクの投影像を測定するものである。上記の実施形態2では、ステップS2において光学像算出部3が圧縮データに基づいてウエハに転写されるパタンの投影像をソフトウエア的に算出したが、実施形態3では、図5に示されるように、ステップS1でデータの圧縮が行われた後、ステップS9で光学像測定部10によりハードウエア的に投影像を測定する。図5において、ステップS1、S3〜S8はそれぞれ図3に示した実施形態2の対応するステップと同様である。
なお、光学像測定部10の光学系は、ウエハ転写を行うステッパに対して次のような条件を満たすものが用いられる。すなわち、ステッパの使用波長λ1、空間コヒーレンシーσ1、倍率m1及び開口数NA1に対して光学像測定部10の光学系の使用波長λ2、空間コヒーレンシーσ2、倍率m2及び開口数NA2が、λ1=λ2、σ1=σ2、m1・NA1=m2・NA2の関係を満たすように設定される。このような光学系を用いることにより、転写時の光の回折効果を精度よく測定することができ、補正計算の高速化を図ることが可能となる。
実施形態4.
実施形態2あるいは3のデータ圧縮工程において、データ圧縮部2は、図6に示されるように、設計データを複数のデータブロック6a〜6iに分割してもよい。このデータブロック毎に光近接補正が施される。さらに、各データブロックの周囲にそれぞれバッファ領域を設定する。バッファ領域は、対応するデータブロック内の図形要素を補正する際に周辺のデータブロック内の図形要素との関連性を考慮するために設定される。例えば、図6において、データブロック6eの周囲にバッファ領域60eが設定されており、バッファ領域60e内にデータブロック6eの図形要素と近接効果を生じるような図形要素が存在するか否かが判別され、その結果に応じてデータブロック6e内の補正対象となる辺が決定される。このようにすることにより、各データブロックの独立性が確保され、データブロック毎に並列演算する等の補正処理の高速化が可能となる。
実施形態5.
データ圧縮部2は、実施形態4における各データブロック内において、図形要素の各辺とこれに対向する辺までの距離を算出し、所定値以下の間隔で互いに対向する辺の存在が検出された場合に、そのデータブロックを補正対象とする。このような辺が存在しない場合には、そのデータブロックは補正対象から外される。例えば、図7(a)に示されるように、データブロック内に図形7a及び7bが存在する場合、距離Aが十分大きくても、距離B及びCが所定値より小さくて光近接補正を行う必要があるので、このデータブロックは補正対象とされる。一方、図7(b)に示されるデータブロックは、図形7cの長さAが十分に大きく、所定値以下の間隔で対向する辺が存在しないので、補正の必要はないと判断され、補正対象外とされる。このようにしてデータブロック毎に補正の要否を判断することにより、補正処理の高速化を図ることができる。
実施形態6.
露光装置に変形照明法を適用した場合、2次光源面上に遮光部が形成されるので、露光装置の瞳面上に光源の回折像が形成される。例えば、図41(a)及び(b)は、それぞれ直線状及び十字状の遮光部を有する変形照明によるもので、瞳面410上に0次光源像411、421と一方の1次光源像412、422との間の2光束干渉が成立する限界点における回折パタンを示している。このような2光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期L2はL2=λ/(σ+1)NAで表される。ただし、λは光の波長、σは空間コヒーレンシー、NAは開口数を示す。すなわち、周期L2より大きなパタンでは、少なくとも2光束の干渉が成立する。
また、図41(c)及び(d)は、それぞれ直線状及び十字状の遮光部を有する変形照明によるもので、瞳面410上に0次光源像411、421と±1次光源像412及び413、422及び423との間の3光束干渉が成立する限界点における回折パタンを示している。このような3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期L3はL3=λ/(1−σb)NAで表される。ただし、σbは光源像の遮光部に関する空間コヒーレンシーである。すなわち、周期L3より大きなパタンでは3光束干渉が成立する。
通常照明法において、種々のスペース幅に対する0.35μm幅のラインの仕上り寸法及び種々のライン幅に対する0.35μm幅のスペースの仕上り寸法を測定したところ、光近接効果は図42(a)及び(b)のように生じることがわかった。図中の小パタンは周期L2以下の大きさのパタンであり、この小パタンを用いて条件だしが行われる。このため、小パタンでは仕上りライン及び仕上りスペースの寸法が光近接効果の影響を受けず、ずれていない。中パタンは周期L2からL3までの大きさのパタン、大パタンは周期L3より大きなパタンで、共に仕上りライン及び仕上りスペースの寸法がずれている。従って、図44(a)に○印で示されるように、ラインあるいはスペースが中パタンあるいは大パタンのときに光近接効果に対する補正が必要となる。
同様の測定を変形照明法で行ったところ、光近接効果は図43(a)及び(b)のように生じた。図中の小パタン、中パタン及び大パタンは、上述した通常照明法の場合と同様に、それぞれ周期L2以下の大きさのパタン、周期L2からL3までの大きさのパタン、周期L3より大きなパタンを示している。小パタンを用いて条件だしが行われるため、小パタンでは仕上りライン及び仕上りスペースの寸法が光近接効果の影響を受けず、ずれていない。また、変形照明法では、2光束干渉を生じる中パタンのスペースに対する仕上りライン幅も光近接効果の影響を受けず、ずれないことがわかった。その他のパタンでは仕上り寸法がずれている。このため、図44(b)に○印で示されるように、ラインが中パタンあるいは大パタンのとき、及びスペースが大パタンのときには光近接効果に対する補正が必要となるが、スペースが中パタンの場合には補正を必要としない。
そこで、変形照明法を使用する場合に、データ圧縮工程において、3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期L3以下の大きさの遮光パタンを補正対象外とすることができる。
また、図43(a)に示されるように、大パタンのスペースに対する仕上りライン幅のずれ量はほぼ一定である。そこで、所定値以下の大きさで光近接補正を行う必要があり且つ3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期L3以上の大きさの間隔で互いに対向する辺に対しては、一定の補正量を加えることで容易に良好なパタン補正が可能となる。
実施形態7.
データ圧縮工程において、図8(a)に示されるように複数のデータブロックにわたる巨大な図形を処理する場合には、図8(b)に示されるように図形の辺が存在するデータブロック8a〜8sのみを補正対象とし、図形の辺が存在しないデータブロックは補正対象外とする。図形の辺が存在しなければ、光近接効果が生じないからである。このようにすることにより、補正の不要なデータブロックを補正計算から除外でき、補正処理の高速化が図られる。
実施形態8.
データ圧縮工程において、複数のデータブロックに同一の図形要素が存在する場合、それらのデータブロックのうちの一つを補正対象とし、残りのデータブロックを補正対象外とする。例えば、図9(a)の上部に示される横長の図形はデータブロック9a〜9eにわたっているが、これらのデータブロックのうち、データブロック9b、9c及び9dには互いに同一の図形要素が存在している。そこで、図9(b)に示されるように、データブロック9b〜9dのうちデータブロック9bのみを補正対象とし、補正後にその補正結果をデータブロック9c及び9dに流用する。実施形態7によれば、図9(a)に示す図形に対して、図9(b)に示されるデータブロック9a、9b、9e〜9mのみを補正対象とすればよいこととなる。従って、補正処理の高速化が可能となる。
実施形態9.
データ圧縮工程において、処理しようとする図形が同一のセルを連続させたアレイ部を有する場合には、まず、図10(a)に示される一つのセルの図形100を光近接補正して図10(b)のような図形101を作成し、その後図10(c)に示されるようにアレイ展開する。このようにすることにより、補正処理の高速化が図られる。
実施形態10.
図11に示されるように、メモリセルの図形110が連続するメモリセルアレイの設計データに対しては、データ圧縮工程において、メモリセルの周期に合わせてデータブロック11aを分割する。すなわち、データブロック11aの分割周期をメモリセルの周期に合わせる。このようにすることにより、周期境界条件を用いることができるようになるので、図6に示したようなバッファ領域の設定は不要となる。また、高速フーリエ変換(FFT)を有効に使用することができるので、処理の高速化が図られる。
実施形態11.
図12(a)に示されるように、データブロック内に複数の図形要素121〜125が互いに隣接して存在する場合、データ圧縮工程において、これらの図形要素121〜125を合わせて図12(b)に示される一つの多角形126を形成する。このような多角形処理をすることにより、データの圧縮がなされ、また図形内部に冗長な辺が存在しなくなるので、誤った補正処理をすることが回避される。
実施形態12.
図13(a)に示されるように、データブロック内に複数の図形要素131〜137により中抜き図形が形成されている場合、図13(b)に示されるように、データ圧縮工程において、これら図形要素131〜137全体の外周を定義する図形要素138と中抜き部を定義する図形要素139a及び139bとにより表現する。このようにすることにより、中抜き図形の補正処理が容易となる。
実施形態13.
図2の光学像算出部3を、図14に示されるように、互いに並列に接続された複数のCPU141〜145から構成することができる。データ圧縮部2で圧縮された設計データを分割して、CPU141〜145によりそれぞれ別個に並列演算した後、計算結果を合わせて補正データを作成する。このような並列演算を用いることにより、高速処理が可能となる。例えば、図14に示したように5台のCPUを用いれば、1台のCPUによる場合と比べて5倍の高速処理が可能になる。
また、CPU141を親プロセッサとしてこれにより図2のデータ圧縮部2、データ展開部8及び補正データ出力部9を構成し、CPU142〜145を複数の子プロセッサとしてこれらにより図2の光学像算出部3、パタン予測部4、比較部5、補正部6及び判定部7を構成させることもできる。この場合の演算処理方法を図30に示す。まず、親プロセッサに設計データとしてマスクパタンのCADデータが入力されると、親プロセッサはCADデータを複数のデータブロックに分割し、データ間の重複を除去してデータ圧縮を行った後、各データブロックの周囲にバッファ領域を設定する。次に、親プロセッサに、図示しない露光系の光学データが入力されると共に標準パタンの露光結果が入力される。親プロセッサは、標準パタンの露光結果から標準パタンとその光学像、特にパタン予測するために設定される光強度のしきい値との相関関係を求めると共に各データブロックに共通の演算を行い、これら相関関係及び共通の演算結果を複数の子プロセッサに送信する。
親プロセッサは、子プロセッサと同期をとった後、子プロセッサから信号を受信するまで待機する。そして、子プロセッサから処理待ち信号を受け取ると、処理開始信号と共にその子プロセッサに対応するデータブロックのデータを子プロセッサへ送信する。一方、子プロセッサから計算終了信号を受け取ると、続いて子プロセッサから計算結果を受け取って格納し、全てのデータの処理が終了した場合には各子プロセッサへ終了信号を送信して全ての処理を終了する。未処理データがある場合には子プロセッサから次の信号を受信するまで待機する。
一方、子プロセッサは、親プロセッサから処理開始信号及び対応するデータブロックのデータを受け取ると、光学計算及び補正計算を行い、補正量が許容範囲内になったところで補正データを圧縮し、親プロセッサへ計算終了信号と共に計算結果を送信する。
このようにして、図3に示したフローチャートの最外周ループに対して複数の子プロセッサにより並列演算を行うことにより、著しい高速化が達成される。
実施形態14.
実施形態13において、標準パタンの露光結果から標準パタンとその光学像との相関関係を次のようにして求めることができる。図31に示されるように、まず、標準パタンを実際に露光して得られたレジストパタンの寸法を測定する。親プロセッサは、標準マスクデータから算出された標準パタンの光学像を計算し、周囲の光強度Ixを検索する。次に、レジストパタンの寸法の測定値と標準パタンの寸法とのずれ量△を求め、標準パタンの光学像の△だけずれた位置の光強度Iyを検索する。さらに、親プロセッサは、光強度IxとIyとの相関関係を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲の光強度Ixに応じて異なるしきい値を算出し、このしきい値を用いて補正計算を行う。
このようにすることで、レジストの変更及びプロセスの変更等に伴う変動にも柔軟に対応でき、高精度の補正を行うことが可能となる。
また、図32に示されるように、レジストパタンの寸法の代わりに、標準パタンを露光した後にエッチングして得られたエッチングパタンの寸法を用いることもできる。このようにすれば、エッチングに伴う変動にも対応でき、高精度の補正を行うことができる。
実施形態15.
実施形態13において、標準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、標準マスクデータとマスク製造後のマスクパタンとの相関関係を求めることもできる。図45に示されるように、まず、標準マスクデータを実際に電子ビーム描画して得られた標準パタンの寸法を測定する。一方、親プロセッサは、標準マスクデータから電子ビーム描画パタンを算出し、マスクエッジ周囲の電子ビーム描画パタンIxを検索する。次に、標準パタンの寸法の測定値と電子ビーム描画パタンの寸法とのずれ量△を求め、△だけずれた位置の電子ビーム描画パタンIyを検索する。さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲の電子ビーム描画パタンIxに応じて異なるしきい値を算出し、このしきい値を用いて補正計算を行う。
このようにすることで、マスクを電子ビーム描画する際の電子ビーム近接効果のみを評価して補正に取り込むことができる。
また、図46に示されるように、電子ビーム描画の代わりにレーザ描画を用い、標準マスクデータを実際にレーザ描画して得られた標準パタンと、標準マスクデータから算出されたレーザ描画パタンとの相関関係を求めてもよい。このようにすれば、マスクをレーザ描画する際の近接効果のみを評価して補正に取り込むことができる。
実施形態16.
実施形態13において、標準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、標準パタンのパタン寸法と標準パタンを露光して得られたレジストパタンのパタン寸法との相関関係を求めることもできる。図47に示されるように、例えば実施形態15で得られた標準パタンを実際に露光してレジストパタンを形成し、このレジストパタンの寸法を測定する。一方、親プロセッサは、標準パタンを測定して得られたパタン寸法から光学像を算出し、マスクエッジ周囲の光学像Ixを検索する。次に、レジストパタンの寸法の測定値と標準パタンの寸法とのずれ量△を求め、△だけずれた位置の光学像Iyを検索する。さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲の光学像Ixに応じて異なるしきい値を算出し、このしきい値を用いて補正計算を行う。
このようにすることで、マスクの光転写時に生じる光近接効果のみを評価して補正に取り込むことができる。
実施形態17.
実施形態13において、標準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、レジストパタンの寸法とレジストパタンをエッチングして得られたエッチングパタンの寸法との相関関係を求めることもできる。図48に示されるように、例えば実施形態16で得られた標準レジストパタンを実際にエッチングしてエッチングパタンを形成し、このエッチングパタンの寸法を測定する。一方、親プロセッサは、標準レジストパタンを測定して得られたパタン寸法からエッチングパタンを算出し、レジストエッジ周囲のエッチャント濃度Ixを検索する。次に、エッチングパタンの寸法の測定値と標準レジストパタンの寸法とのずれ量△を求め、△だけずれた位置のエッチャント濃度Iyを検索する。さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲のエッチャント濃度Ixに応じて異なるしきい値を算出し、このしきい値を用いて補正計算を行う。
このようにすることで、エッチング時に生じるマイクロローディング効果のみを評価して補正に取り込むことができる。
実施形態18.
実施形態13において、標準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、標準マスクデータと電子ビーム描画及び光転写後のレジストパタンとの相関関係を求めることもできる。図49に示されるように、まず、標準マスクデータを実際に電子ビーム描画して標準パタンを形成し、さらにこの標準パタンを露光して得られたレジストパタンの寸法を測定する。一方、親プロセッサは、標準マスクデータから電子ビーム描画パタンを算出し、さらに光学像を算出した後、マスクエッジ周囲の光学像Ixを検索する。次に、レジストパタンの寸法の測定値と標準マスクデータとのずれ量△を求め、△だけずれた位置の光学像Iyを検索する。さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲の光学像Ixに応じて異なるしきい値を算出し、このしきい値を用いて補正計算を行う。
このようにすることで、標準マスクデータから電子ビーム描画してさらに光転写する際の電子ビーム近接効果及び光近接効果を複合的に評価して補正に取り込むことができる。
また、図50に示されるように、電子ビーム描画の代わりにレーザ描画を用い、標準マスクデータを実際にレーザ描画して標準パタンを形成した後この標準パタンを露光して得られたレジストパタンと、標準マスクデータからレーザ描画パタンを算出した後このレーザ描画パタンから算出された光学像との相関関係を求めてもよい。このようにすれば、標準マスクデータからレーザ描画してさらに光転写する際のレーザ描画近接効果及び光近接効果を複合的に評価して補正に取り込むことができる。
実施形態19.
実施形態13において、標準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、標準パタンの寸法と標準パタンを露光し且つエッチングして得られたエッチングして得られたエッチングパタンの寸法との相関関係を求めることもできる。図51に示されるように、例えば実施形態15で得られた標準パタンを実際に露光した後、エッチングしてエッチングパタンを形成し、このエッチングパタンの寸法を測定する。一方、親プロセッサは、標準パタンを測定して得られたパタン寸法から光学像を算出した後、この光学像からエッチングパタンを算出し、レジストエッジ周囲のエッチャント濃度Ixを検索する。次に、エッチングパタンの寸法の測定値と標準パタンの寸法とのずれ量△を求め、△だけずれた位置のエッチャント濃度Iyを検索する。さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲のエッチャント濃度Ixに応じて異なるしきい値を算出し、このしきい値を用いて補正計算を行う。
このようにすることで、光転写時及びエッチング時に生じる光近接効果及びマイクロローディング効果を複合的に評価して補正に取り込むことができる。
実施形態20.
実施形態13において、標準パタンとその光学像との相関関係を求める代わりに、標準マスクデータと電子ビーム描画、光転写及びエッチング後のエッチングパタンとの相関関係を求めることもできる。図52に示されるように、まず、標準マスクデータを実際に電子ビーム描画して標準パタンを形成し、さらにこの標準パタンを露光した後、エッチングして得られたエッチングパタンの寸法を測定する。一方、親プロセッサは、標準マスクデータから電子ビーム描画パタンを算出し、さらに光学像を算出した後、この光学像からエッチングパタンを算出し、レジストエッジ周囲のエッチャント濃度Ixを検索する。次に、エッチングパタンの寸法の測定値と標準マスクデータとのずれ量△を求め、△だけずれた位置のエッチャント濃度Iyを検索する。さらに、親プロセッサは、IxとIyとの相関関係を最小自乗フィッティングで求める。子プロセッサは、親プロセッサで得られた相関関係に基づき、周囲のエッチャント濃度Ixに応じて異なるしきい値を算出し、このしきい値を用いて補正計算を行う。
このようにすることで、電子ビーム描画時、光転写時及びエッチング時に生じる電子ビーム近接効果、光近接効果及びマイクロローディング効果を複合的に評価して補正に取り込むことができる。
また、図53に示されるように、電子ビーム描画の代わりにレーザ描画を用い、標準マスクデータを実際にレーザ描画して標準パタンを形成した後この標準パタンを露光し且つエッチングして得られたエッチングパタンと、標準マスクデータからレーザ描画パタン及び光学像を順次算出した後この光学像から算出されたエッチングパタンとの相関関係を求めてもよい。このようにすれば、レーザ描画時、光転写時及びエッチング時に生じるレーザ描画近接効果、光近接効果及びマイクロローディング効果を複合的に評価して補正に取り込むことができる。
実施形態21.
図4の光学像測定部10を、図15に示されるように、複数の光学系151〜155から構成することができる。データ圧縮部2で圧縮された設計データを分割して、光学系151〜155によりそれぞれ別個に並列測定した後、測定結果を合わせて補正データを作成する。このような並列測定を用いることにより、高速処理が可能となる。例えば、図15に示したように五つの光学系を用いれば、一つの光学系による場合と比べて5倍の高速処理が可能になる。
実施形態22.
図16に示されるように、設計データに基づいたマスクパタン161から投影像を形成した後、転写パタン予測工程において、パタン予測部4は所定のしきい値ITHの光強度Iを有する位置によってマスクエッジを予測し、これによりウエハ表面のレジスト等に転写されたパタン162の寸法を予測する。このとき、設計データに基づくマスクパタン161のマスクエッジと予測されたマスクエッジとの距離Dが補正量となる。なお、しきい値ITHは、境界部の存在しない平坦なパタンにおける光強度を1として0.20〜0.40程度の光強度に設定される。このように、しきい値ITHを用いてマスクエッジを予測することにより、レジストの現像計算を省略することができ、高速処理が可能となる。
実施形態23.
実施形態22において、補正対象の図形要素の辺の周辺部の光強度に応じてしきい値ITHを調整することもできる。例えば、図17(a)に示されるようなマスクパタン171を用いると、光の透過部分が小さいので、補正対象の辺の周辺部の光強度は十分に強いものではない。この場合には、しきい値ITHを高く設定する。一方、図17(b)、図18(a)及び(b)に示されるようなマスクパタン173、181及び183を用いると、光の透過部分が大きいので、補正対象の辺の周辺部の光強度が十分に強く、この場合には、しきい値ITHを低く設定する。このようにすることにより、補正対象の辺の周辺部の状況を反映して転写パタン172、174、182及び184の予測ができるので、高速且つ高精度なパタン予測が可能となる。
実施形態24.
実施形態22において、補正対象の辺の周辺部の2次元的な光強度分布に応じてしきい値ITHを調整することもできる。例えば、図33に示されるような矩形の図形を補正する際、矩形パタン330の角部に位置する点Paと辺部に位置する点Pbとではその周辺部の光強度分布が異なるため、補正量も異なる。そこで、各点Pa及びPbの周囲に複数のモニタ点Pmを設けて2次元的な光強度分布をモニタし、点Pa及びPbが角部に位置するか、辺部に位置するかを識別する。角部に位置していれば、図34に示されるように、エッチング、現像等の影響を考慮して辺部の補正量D3より大きい補正量D4を設定する必要があるので、しきい値ITHを低く設定する。このようにすることにより、パタン周辺の2次元的な環境の影響を反映させることができ、高精度なパタン予測が可能となる。
実施形態25.
実施形態22において、補正対象の辺に近接する図形要素の存在の有無に応じてしきい値ITHを調整することもできる。例えば、図35(a)に示されるようなマスクパタン351では補正対象の辺351aの近傍に隣の図形要素が存在しないが、図35(b)に示されるようなマスクパタン353では補正対象の辺353aの近傍に隣の図形要素が存在する。このため、マスクパタン353を用いると辺353aの右側で光強度が減少している。そこで、補正対象の辺の左右にそれぞれモニタ点Pmを設けて隣の図形要素が近接しているかどうかを識別する。マスクパタン351のように左右のモニタ点Pmにおける光強度の和が大きい場合には、近接する図形要素は存在しないと判断してしきい値ITHを高く設定する。一方、マスクパタン353のように左右のモニタ点Pmにおける光強度の和が小さい場合には、近接する図形要素が存在すると判断してしきい値ITHを低く設定する。このようにすることにより、高精度なパタン予測が可能となる。
実施形態26.
実施形態22において、ベストフォーカス時の光学像の光強度に対するデフォーカス時の光学像の光強度に応じてしきい値ITHを調整することもできる。図36に示されるように、デフォーカス時の光学像の光強度Idを算出し、この光強度Idがベストフォーカス時の光学像の光強度Ibより大きいかどうかを判別する。デフォーカス時の光強度Idがベストフォーカス時の光強度Ibより大きい場合には、レジストが小さく形成されるため、しきい値ITHを下げてレジストを大きく仕上げるようにし、逆に小さい場合には、レジストが大きく形成されるため、しきい値ITHを上げてレジストを小さく仕上げるようにする。このようにすることによって、実効上のフォーカスマージンを拡大することができる。
実施形態27.
実施形態22において、予測されたマスクエッジにおける投影像の傾きに基づいてしきい値ITHを調整し、その後調整されたしきい値ITHによってマスクエッジを再び予測するようにしてもよい。図19(a)及び(b)に示されるように、マスクパタン191及び193の一旦予測されたマスクエッジにおける投影像の傾きに応じてしきい値ITHを調整し、新たなしきい値ITHにより改めて投影像におけるマスクエッジを予測し、転写パタン192及び194を予測する。この方法によれば、投影像の傾き、すなわち光強度の傾きを反映させることができるので、より高精度のパタン予測が可能となる。
実施形態28.
図20に示されるように、マスクパタン201に基づいて投影像を形成した後、パタン予測部4は、投影像に基づいてウエハ表面のレジストの現像シミュレーションを行い、その結果から転写パタン202を予測するようにしてもよい。この方法によれば、露光量及び現像時間等のプロセス条件の変更にも容易に対応でき、さらに高精度なパタン予測が可能となる。
実施形態29.
図21に示されるように、マスクパタン211に基づいて投影像を形成した後、パタン予測部4は、投影像をウエハ表面のレジストの必要な現像時間の分布212に変換し、この分布212を一次元的に積分することにより疑似的な現像を行い、その結果から転写パタン213を予測するようにしてもよい。この方法によれば、現像シミュレーションを行うよりも容易に且つ高速にパタン予測が行われる。
実施形態30.
設計データに基づいたマスクパタンから投影像を形成した後、転写パタン予測工程において、パタンが転写される下地基板の反射率に応じてしきい値ITHを調整するようにすることもできる。図37(a)に示されるように、下地基板として例えばWSi等の反射率が低い基板371を用いる場合には、基板371からの反射光による露光の影響が少ないので、ポジレジストではレジスト寸法が大きく仕上がる。一方、図37(b)に示されるように、下地基板として例えばAl等の反射率が高い基板372を用いる場合には、基板372からの反射光によっても露光されるので、ポジレジストではレジスト寸法が小さく仕上がる。そこで、図37(a)のように反射率が低い下地基板に対してはしきい値ITHを高く設定し、逆に図37(b)のように反射率が高い下地基板に対してはしきい値ITHを低く設定する。このようにすることによって、下地基板の反射率の影響を考慮して転写パタンを予測することができ、高速且つ高精度なパタン予測が可能となる。
実施形態31.
設計データに基づいたマスクパタンから投影像を形成した後、転写パタン予測工程において、パタンが転写される下地基板に形成された段差に応じてしきい値ITHを調整するようにすることもできる。図38(a)に示されるように下地基板381の段差あるいは開口部382を覆うようにレジスト383が形成され、開口部382のレジスト膜厚が、図38(b)に示されるような他の部分のレジスト膜厚より厚くなっている場合には、しきい値ITHを高く設定する。このようにすることによって、下地基板の段差の状況及びレジストの膜厚の局所的な変動を考慮して転写パタンを予測することができ、高精度なパタン予測が可能となる。
実施形態32.
設計データに基づいたマスクパタンから投影像を形成した後、転写パタン予測工程において、パタンが転写される下地基板の表面で生じるハレーションに応じてしきい値ITHを調整するようにすることもできる。例えば、図39(a)に示されるように、メモリセル部391と周辺回路部392との境界には通常大きな段差393が形成される。この段差393をまたいでメモリセル部391から周辺回路部392にわたってビット線394が形成される場合、図39(b)に示されるように、段差393の部分でハレーションを生じ、横方向への反射光が発生する。そこで、図39(c)に示されるように、段差部分のしきい値ITHを他の部分より低く設定する。このようにすることによって、下地基板の段差に伴うハレーションの影響を考慮して転写パタンを予測することができ、高精度なパタン予測が可能となる。
実施形態33.
実施形態2の光学像算出部3における投影像の計算において、まず予め設定されたメッシュの交点上の光強度を算出し、その後図22に示されるように、i=1〜4として既に算出された4点Pi(xi,yi)の光強度Iiからこれら4点で囲まれる四角形内部の点P(x,y)における光強度Iを、式I=Σi(Wi・Ii)に従って内挿することができる。ただし、Wi=(1−│xi−x│)(1−│yi−y│)である。このようにして投影像を計算すれば、メッシュの境界線上でも光強度を算出でき、高精度な投影像を得ることができる。
実施形態34.
実施形態2あるいは3のデータ補正工程において、補正部6は、図23(a)に示される補正前の図形231の各辺を、図23(b)に示されるように複数の線分に分割した後、各線分毎に補正することができる。このとき、各分割点232にはその分割点を共有する双方の線分に対応して2つのデータを発生させるようにする。このようにすれば、一つの線分を補正したときに、隣の線分にその影響が及ぶのが防止され、高精度の補正が可能となる。
実施形態35.
データ補正工程において、補正部6は、補正対象となる各辺の補正方向をその辺に垂直な方向に限定して補正を行うことができる。例えば、図24(a)に示される補正前の図形241の辺242を、この辺242に垂直な方向に補正して、図24(b)に示される辺244とし、補正後の図形243を得る。このようにすれば、補正により斜め方向の辺が形成されることがなく、データの圧縮がなされる。このため、電子ビーム描画時に高速処理が可能となる。
実施形態36.
データ補正工程において、補正部6は、投影像のパタンエッジにおける傾きが所定値以下である場合に、その辺を補正対象から外すようにすることができる。例えば、図25に示されるように、マスクパタン251が細か過ぎる場合には、転写パタン252が不明瞭となり正確なパタン転写ができなくなる。このような場合、マスクパタン251の投影像のパタンエッジにおける傾きは小さなものとなる。そこで、投影像のパタンエッジにおける傾きが所定値以下の場合にその辺を補正対象外とすることにより、異常補正の発生を未然に防ぐことができ、信頼性の高い光近接補正処理が可能となる。
実施形態37.
データ補正工程において、補正部6は、投影像の光強度が所定値以下である場合に、その辺を補正対象から外すようにすることができる。例えば、図26(a)の部分262に示される図形261の内部の辺263は光近接補正を施す必要がない辺であり、補正対象外とすべきである。このような辺263は図形261の内部に位置するので、投影像の光強度は図26(b)に示されるように極めて小さな値を有する。そこで、投影像の光強度が所定値I〓以下である場合に、その辺を補正対象外とすることにより、異常補正の発生を未然に防ぐことができ、信頼性の高い光近接補正処理が可能となる。
実施形態38.
データ補正工程において、補正部6は、補正量の上限値を設け、算出された補正量がこの上限値を越える場合に、異常補正と判断し、上限値を補正量として補正を行うようにすることができる。例えば、図27(a)に示されるように、図形271の辺272の補正量D1が上限値D2を越えた場合には、図27(b)の図形273のように、補正量を上限値D2に置き換えて新たな辺274を形成する。このようにすれば、異常補正が発生しても、これを回避することができ、信頼性の高い光近接補正処理が可能となる。
実施形態39.
データ補正工程において、補正部6は、補正対象の各辺を補正した後、同一直線上に存在する冗長点を削除するようにしてもよい。例えば、図28(a)に示される補正後の図形281において、点282〜285はそれぞれ直線の途中に位置する冗長点であり、補正後のデータとしては不要なものである。そこで、補正部6は、これらの点282〜285を除去して、図28(b)に示されるような図形とする。このようにすることにより、データの圧縮がなされ、反復して補正計算する際に計算時間の短縮を図ることができる。
実施形態40.
実施形態2あるいは3のステップS6において、補正量が許容範囲外である場合に、再び投影像を形成して補正を行うが、このとき、補正対象の各辺を補正する毎にその補正量を判定して反復補正するのではなく、全ての辺を互いに独立に補正してから補正量の判定を行い、必要に応じて反復補正する。このようにすることにより、補正処理が高速化される。また、各辺の補正の独立性を保っているので、非対称な補正が生じにくく、補正の信頼性が向上する。
実施形態41.
実施形態2あるいは3において、設計データを複数のデータブロックに分割し、データブロック毎に補正量を計算してその補正量の判定を行い、補正量が許容範囲外であるデータブロックを別ファイルに抽出するようにしてもよい。なお、補正量が許容範囲内であるデータブロックに対しては補正データが出力される。例えば、図54に示されるように、マスクデータを前処理した後、光学計算してレジストパタンを予測し、予測されたパタンをマスクデータと比較することにより評価する。予測されたパタンの寸法とマスクデータによる寸法との差分が補正量として算出され、この補正量が最小寸法の10%、例えば0.03μm以上の場合にそのデータブロックを別ファイルに抽出する。
これにより、巨大なデータが必要なLSIパタン等の中から補正が必要な領域、プロセスマージンの少ない領域のみが取り出される。ランダムロジックの場合には、この機能を用いることで開発効率が向上する。このようにして抽出された要補正データは光学パラメータを用いて前処理され、そのマスクデータが表示されると共に投影像が算出されて表示される。先に許容範囲内のデータブロックに対して出力された補正データを参考にしつつ、表示された投影像から補正が必要か否か判定する。補正が必要であれば、手補正した後、再びマスクデータ及び投影像を表示し、判定を行う。このようにして補正が必要でなくなるまで、手補正、マスクデータ及び投影像の表示を繰り返す。もはや補正が必要でないと判定されると、補正データが出力される。
このように、データブロック毎の補正を行うフルオートの光近接補正システムに加えて、抽出されたデータを手補正するセミオートの光近接補正システムを構成することにより、フルオートシステムが未成熟な場合、特殊なパタンの場合、逐次光学像をモニタしたい場合等に融通性に富んだ補正を効率よく行うことができ、有効である。
実施形態42.
実施形態2あるいは3において、図40(a)に示されるように設計データを複数のデータブロックに分割すると共に各データブロック401の周囲にバッファ領域402を設定して補正計算をした後、ステップS7のデータ展開工程で図40(b)に示されるように各データブロック403のバッファ領域を削除してからこの補正データを格納し、さらに図40(c)に示されるように展開すれば、補正データの圧縮がなされる。
この発明の実施形態1に係るパタン形成方法を工程順に示す図である。 実施形態2における光近接補正装置を示すブロック図である。 実施形態2の動作を示すフローチャートである。 実施形態3における光近接補正装置を示すブロック図である。 実施形態3の動作を示すフローチャートである。 実施形態4に係る補正方法を示す図である。 実施形態5に係る補正方法を示す図である。 実施形態7に係る補正方法を示す図である。 実施形態8に係る補正方法を示す図である。 実施形態9に係る補正方法を示す図である。 実施形態10に係る補正方法を示す図である。 実施形態11に係る補正方法を示す図である。 実施形態12に係る補正方法を示す図である。 実施形態13に係る補正装置の光学像算出部を示す図である。 実施形態21に係る補正装置の光学像測定部を示す図である。 実施形態22に係る補正方法を示す図である。 実施形態23に係る補正方法を示す図である。 実施形態23に係る補正方法を示す図である。 実施形態27に係る補正方法を示す図である。 実施形態28に係る補正方法を示す図である。 実施形態29に係る補正方法を示す図である。 実施形態33に係る補正方法を示す図である。 実施形態34に係る補正方法を示す図である。 実施形態35に係る補正方法を示す図である。 実施形態36に係る補正方法を示す図である。 実施形態37に係る補正方法を示す図である。 実施形態38に係る補正方法を示す図である。 実施形態39に係る補正方法を示す図である。 従来のパタン形成方法を工程順に示す図である。 実施形態13に係る補正方法を示す図である。 実施形態14に係る補正方法を示す図である。 実施形態14に係る補正方法の変形例を示す図である。 実施形態24に係る補正方法を示す図である。 実施形態24に係る補正方法を示す図である。 実施形態25に係る補正方法を示す図である。 実施形態26に係る補正方法を示す図である。 実施形態30に係る補正方法を示す図である。 実施形態31に係る補正方法を示す図である。 実施形態32に係る補正方法を示す図である。 実施形態42に係る補正方法を示す図である。 実施形態6に係る補正方法の原理を示す図である。 実施形態6に係る補正方法の原理を示す図である。 実施形態6に係る補正方法の原理を示す図である。 実施形態6に係る補正方法の原理を示す図である。 実施形態15に係る補正方法を示す図である。 実施形態15に係る補正方法の変形例を示す図である。 実施形態16に係る補正方法を示す図である。 実施形態17に係る補正方法を示す図である。 実施形態18に係る補正方法を示す図である。 実施形態18に係る補正方法の変形例を示す図である。 実施形態19に係る補正方法を示す図である。 実施形態20に係る補正方法を示す図である。 実施形態20に係る補正方法の変形例を示す図である。 実施形態41に係る補正方法を示す図である。
符号の説明
1 設計データ入力部、2 データ圧縮部、3 光学像算出部、4 パタン予測部、5 比較部、6 補正部、7 判定部、8 データ展開部、9 補正データ出力部、10 光学像測定部、141〜145 CPU、151〜155 光学系、6a〜6i,8a〜8s,9a〜9m,11a データブロック、60e バッファ領域。

Claims (5)

  1. 回路パタンの設計データを作成し、
    設計データを複数のデータブロックに分割し、データブロック毎にパタン転写の際の光学的投影像を作成し、この投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出し、算出された差分を補正量として設計データを補正することによりウエハへのパタン転写の際に生じる光近接効果を補正した補正データを作成し、
    補正データに基づいてマスクパタンを形成し、
    マスクパタンを通して露光することによりウエハにマスクパタンを転写し、
    転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工し、
    露光装置に変形照明法を適用する場合、3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期以下の大きさの遮光パタンを補正対象外とすることを特徴とするパタン形成方法。
  2. 回路パタンの設計データを作成し、
    設計データを複数のデータブロックに分割し、データブロック毎にパタン転写の際の光学的投影像を作成し、この投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出し、算出された差分を補正量として設計データを補正することによりウエハへのパタン転写の際に生じる光近接効果を補正した補正データを作成し、
    補正データに基づいてマスクパタンを形成し、
    マスクパタンを通して露光することによりウエハにマスクパタンを転写し、
    転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工し、
    各データブロック内の図形要素が所定値以下の間隔で互いに対向する辺を有するか否かを検査し、有する場合にはそのデータブロックを補正対象とし、有しない場合にはそのデータブロックを補正対象外とし、
    露光装置に変形照明法を適用する場合、前記所定値以下で且つ3光束干渉のカットオフ周波数に対応する周期以上の大きさの間隔で互いに対向する辺に対しては一定の補正量を加えることを特徴とするパタン形成方法。
  3. 請求項1または2に記載のパタン形成方法を用いたことを特徴とする集積回路の製造方法。
  4. 回路パタンを構成する複数の図形要素からなる設計データを作成し、
    前記設計データを用いてパタン転写の際の光学的投影像を作成し、前記投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、前記予測されたパタンの寸法と前記設計データによるパタンの寸法との差分を算出し、算出された差分に応じて前記設計データを補正することによりパタン転写の際に生じる光近接効果を補正した補正データを作成し、
    前記補正データに基づいてマスクパタンを形成し、
    前記マスクパタンを通して露光することによりウエハにマスクパタンを転写し、
    前記転写されたマスクパタンに従ってウエハを加工し、
    前記設計データの補正に際し、補正対象の図形要素の各辺を複数の線分に分割し、各線分毎に補正した後、前記複数の線分に分割する分割点が各辺を表す直線の途中に位置する場合にこの分割点を削除し、これを補正データとする
    ことを特徴とする集積回路の製造方法。
  5. 算出された差分が許容範囲内であるか否かを判定し、
    許容範囲外のときには、作成された補正データに基づき再び光学的投影像を作成し、この投影像に基づいてウエハに転写されるパタンの寸法を予測し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分を算出して補正データをさらに補正し、予測されたパタンの寸法と設計データによるパタンの寸法との差分が許容範囲内の値となるまで新たな補正データに基づく光学的投影像の作成、ウエハに転写されるパタンの寸法の予測、新たな補正データのさらなる補正を繰り返す
    ことを特徴とする請求項4に記載の集積回路の製造方法。
JP2006272894A 1994-09-16 2006-10-04 パタン形成方法及び集積回路の製造方法 Expired - Fee Related JP3947755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006272894A JP3947755B2 (ja) 1994-09-16 2006-10-04 パタン形成方法及び集積回路の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22195694 1994-09-16
JP4025595 1995-02-28
JP2006272894A JP3947755B2 (ja) 1994-09-16 2006-10-04 パタン形成方法及び集積回路の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004342473A Division JP3900296B2 (ja) 1994-09-16 2004-11-26 パタン形成方法及び集積回路の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006350395A JP2006350395A (ja) 2006-12-28
JP2006350395A5 JP2006350395A5 (ja) 2007-04-12
JP3947755B2 true JP3947755B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=37646208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006272894A Expired - Fee Related JP3947755B2 (ja) 1994-09-16 2006-10-04 パタン形成方法及び集積回路の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3947755B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11215919B2 (en) 2019-09-09 2022-01-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of performing optical proximity correction and method of manufacturing lithographic mask by using the same
US11415896B2 (en) 2018-09-06 2022-08-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Dissection method for layout patterns in semiconductor device, optical proximity correction method including the same and method of manufacturing semiconductor device including the same

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2003699A (en) * 2008-12-18 2010-06-21 Brion Tech Inc Method and system for lithography process-window-maximixing optical proximity correction.
JP5764364B2 (ja) 2011-03-31 2015-08-19 株式会社ニューフレアテクノロジー 半導体装置の製造方法、描画装置、プログラム及びパターン転写装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11415896B2 (en) 2018-09-06 2022-08-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Dissection method for layout patterns in semiconductor device, optical proximity correction method including the same and method of manufacturing semiconductor device including the same
US11215919B2 (en) 2019-09-09 2022-01-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of performing optical proximity correction and method of manufacturing lithographic mask by using the same
US11740550B2 (en) 2019-09-09 2023-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of performing optical proximity correction and method of manufacturing lithographic mask by using the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006350395A (ja) 2006-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08297692A (ja) 光近接補正装置及び方法並びにパタン形成方法
CN100520597C (zh) 用于光学临近修正的方法和系统
US8091048B2 (en) Method for predicting resist pattern shape, computer readable medium storing program for predicting resist pattern shape, and computer for predicting resist pattern shape
JP4690946B2 (ja) シミュレーションモデルの作成方法、プログラム及び半導体装置の製造方法
JP4336671B2 (ja) 露光パラメータの決定をコンピュータに実行させるプログラム、露光パラメータを決定する決定方法、露光方法及びデバイス製造方法。
JP4460794B2 (ja) 露光マスクのパターン補正方法、パターン形成方法およびプログラム
JP2003243291A (ja) 露光条件監視方法およびその装置並びに半導体デバイスの製造方法
US20190130552A1 (en) Methods of inspecting defect and methods of fabricating a semiconductor device using the same
JP2002083757A (ja) レイアウトパターンデータ補正装置、補正方法及び半導体装置の製造方法並びに記録媒体
JP3900296B2 (ja) パタン形成方法及び集積回路の製造方法
JP3947755B2 (ja) パタン形成方法及び集積回路の製造方法
JP3828552B2 (ja) 寸法測定方法と寸法測定システム及び寸法測定プログラム
US20150178431A1 (en) Mask pattern generation method
JP2004294551A (ja) 光近接効果補正方法、光近接効果補正装置、及びプログラム
US7458057B2 (en) Pattern correction method, pattern correction system, mask manufacturing method, semiconductor device manufacturing method, recording medium, and designed pattern
KR20210033907A (ko) 마크 위치 결정 방법, 리소그래피 방법, 물품제조방법, 프로그램 및 리소그래피 장치
JP4838866B2 (ja) 露光パラメータ及びレチクルパターンを決定する決定方法、露光方法及びデバイス製造方法。
JP3595166B2 (ja) マスクパターン設計方法
JP2005316135A (ja) 設計パターン補正方法と設計パターン作成方法及びプロセス近接効果補正方法
KR20210046459A (ko) 멀티-opc 모델을 이용한 opc 방법, 및 그 opc 방법을 이용한 마스크 제조방법
JP3470369B2 (ja) 半導体装置の回路パターン設計方法及び直接描画装置
JP4372509B2 (ja) ホトマスクの図形補正方法、ホトマスクの図形補正プログラム、このプログラムを記録した記録媒体、ホトマスクのパターン形成装置、ホトマスクのパターン形成方法、ホトマスク、及び半導体集積回路装置の製造方法
CN108885409B (zh) 用于检测多重图案化制造装置中与重叠相关的缺陷的设计感知系统、方法及计算机程序产品
Newmark et al. Computer-aided design tool for phase-shifting masks
US9152037B2 (en) Pattern correction method, storage medium, information processing apparatus, method of manufacturing mask, exposure apparatus, and method of manufacturing device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140420

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees