JPH08294485A - 画像表示システム及びそのシステムを用いた画像表示方法 - Google Patents

画像表示システム及びそのシステムを用いた画像表示方法

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JPH08294485A
JPH08294485A JP4101696A JP4101696A JPH08294485A JP H08294485 A JPH08294485 A JP H08294485A JP 4101696 A JP4101696 A JP 4101696A JP 4101696 A JP4101696 A JP 4101696A JP H08294485 A JPH08294485 A JP H08294485A
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tomographic image
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悟 大石
Katsuyuki Taguchi
克行 田口
Akinami Ohashi
昭南 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較読影に係る読影者の負担、読影時間や読影
にかかるコストを大幅に低減させる。 【解決手段】複数組の三次元画像の中から、解剖学的断
層位置が略同一の第1の断層像対を少なくとも1つ指定
する入力部3c及び制御用CPU3aのステップ107
の処理(図5参照)と、複数組の三次元画像中の少なく
とも1つの三次元画像の断層間隔及び第1の断層像対間
の位置情報に基づいて、複数組の三次元画像の中から解
剖学的断層位置が略同一の少なくとも1つの断層像対を
設定する制御用CPU3a及びCPU4b1 〜4bn の
ステップ107の処理,ステップ111〜ステップ12
3の処理(図5乃至図7参照)と、設定された少なくと
も1つの断層像対をその断層像対を構成する複数の断層
像を同期させながら対応する表示装置5a1 〜5an に
順次表示させるCPU4b1 〜4bn のステップ124
〜ステップ127の処理(図6参照)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の検査によっ
て得られた複数組の診断用断層像群(三次元画像)を表
示する画像表示システム及びそのシステムを用いた画像
表示方法に係り、特に、複数組の三次元画像の中から解
剖学的位置が略同一の断層像のグループ(以下、断層像
対という)を見比べて読影する際に用いられる画像表示
システム及びそのシステムを用いた画像表示方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】同一あるいは異なる医用画像撮影モダリ
ティ(例えば、CT装置、MRI装置等)により複数回
の検査を行なって得られた三次元画像(複数枚の断層
像)を比較読影することは、存在診断及び鑑別診断に大
きく貢献している。なお、本発明では、上述したように
同一あるいは異なる医用画像撮影モダリティで得られた
断層像を見比べて読影することを比較読影という。
【0003】特に、新しく撮影した検査画像を同一被検
体の過去の検査画像と比較すると、異常部位の発生は画
像間の変化として認識されるため、診断の正確さが向上
することは良く知られている。
【0004】例えば、異なる2つの検査(第1の検査、
第2の検査)によりそれぞれ得られた複数枚の断層像を
比較読影する場合では、予め2つの画像表示システムを
用意し、一方の画像表示システムのモニタには第1の検
査で得られた複数枚の断層像(第1の三次元画像)を表
示し、他方の画像表示システムのモニタには第2の検査
で得られた複数枚の断層像(第2の三次元画像)を表示
する。
【0005】そして、その2つの画像表示システムを別
々に操作しながら第1の三次元画像及び第2の三次元画
像を順次表示し、被検体における解剖学的にほとんど同
一と判断できる(みなされる)断層位置(以下、解剖学
的断層位置という)の一対の断層像をそれぞれのシステ
ムにおいて選択して比較読影を行なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように異なる
2つの検査で得られた複数枚の断層像を比較読影する場
合では、複数枚の断層像から解剖学的断層位置が略同一
の一対の断層像を選択しなければならない。しかし、そ
の一対の断層像の選択は、三次元画像全体を比較読影す
る上で、例えば次のような問題点を有している。したが
って比較読影は、現在では三次元画像中の一部の断層像
を比較すればよい鑑別診断の一部に使用されているのみ
であった。
【0007】問題点(1)・比較する三次元画像の断層
間隔(スライス間隔)が違う場合は、解剖学的断層位置
が略同一の一対の断層像対を比較する度に、次の解剖学
的断層位置が略同一の断層像対を見付けなければならな
いため、読影者はその操作に非常に多くの労力を費やし
ていた。また、たまたま断層間隔が同じであっても、三
次元画像全体を比較するために断層像を順次更新してい
く際、その断層像を次々に更新する操作が比較する断層
像の数だけ必要になるため、これも読影者にとっては煩
わしい処理であり、負担が増加してしまった。
【0008】問題点(2)・表示画像と実物体との空間
的距離の比率が比較する検査画像間で異なっていた場
合、断層像中の任意の部位の大きさが検査画像間で異な
っているので、注目する部位毎に解剖学的知識を利用し
て対応づけを行なわなければならない。したがって、読
影者の負担が大きかった。
【0009】問題点(3)・検査装置で得られた断層像
間隔が異なっている場合、一度解剖学的断層位置の合っ
た断層像を見付けた後も、常に解剖学的断層位置を合わ
せながら比較読影しなければならないため、読影者は非
常に多くの労力を必要としていた。
【0010】問題点(4)・WW、WL、ブライトネ
ス、コントラスト、ルックアップテーブル、及びγ特性
等のモニタの特性や画像にかかっているフィルタ(以
下、単にフィルタという)の種類等の表示条件の一部も
しくは全部をそれぞれの画像表示システムで一致させる
ことは非常に困難であった。例えば、WW、WL、ルッ
クアップテーブル、及びフィルタの種類を合わせるため
には、比較する画像毎に数回の設定が必要であり、読影
者の負担が増大した。また、異なるモニタ間で比較読影
する場合、一般的にはブライトネスやコントラストの正
確なレベルは数値的に把握できないので、これを合わせ
るのは非常に困難であり、比較読影の際にたいへん不便
であった。
【0011】また、そのブライトネスやコントラストの
正確なレベルを数値として把握できたとしても、WW等
と同じように比較する画像毎に数回の設定が必要となる
ため、非常に煩わしかった。さらに、γ特性等のモニタ
自体の特性を合わせることは製品設計時、もしくは出荷
時でなければ不可能であるため、比較読影の際にたいへ
ん不便であった。
【0012】問題点(5)・複数のモニタを、そのモニ
タ画面どうしが互いに比較しやすいように階層構造に配
設している場合や、多数のウインド表示が可能な場合、
及び多数の画像を記録できるフィルム出力が可能な場合
等では、複数のモニタ、複数のウインド、あるいはフィ
ルム上での比較しやすい位置、例えば、対応する表示領
域における隣接する上下の位置等に比較画像を持ってく
ることが必要である。このためには、目的の位置に比較
画像を表示し直さなければならないため、読影者の負担
が大きかった。
【0013】本発明は上述した問題点を全て解決するた
めになされたもので、最初に解剖学的断層位置が略同一
の断層像対を指定した後は、その他の解剖学的断層位置
が略同一の断層像対を例えば自動的に、しかも読影者に
とって比較読影しやすい表示態様で順次表示することが
できる画像表示システムを提供することにより、比較読
影に係る読影者の負担、読影時間や読影にかかるコスト
を大幅に低減させることをその目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した画像表示システムによれば、少なく
とも1つの医用画像撮影モダリティに基づく複数回の検
査により取得された複数枚の断層像から成る複数組の三
次元画像を出力デバイスに表示するようにした画像表示
システムにおいて、前記複数組の三次元画像の中から、
解剖学的断層位置が略同一の第1の断層像対を少なくと
も1つ指定する指定手段と、前記複数組の三次元画像中
の少なくとも1つの三次元画像の断層間隔及び前記第1
の断層像対間の位置情報に基づいて、前記複数組の三次
元画像の中から、前記解剖学的断層位置が略同一の少な
くとも1つの断層像対を設定する断層像対設定手段と、
設定された少なくとも1つの断層像対を前記出力デバイ
スに表示させる表示制御手段とを備えている。
【0015】特に、請求項2に記載した画像表示システ
ムによれば、前記断層像対設定手段は、前記解剖学的断
層位置が略同一の断層像対を自動的に導出する手段であ
る。
【0016】特に、請求項3に記載した画像表示システ
ムによれば、前記表示制御手段は、前記複数の断層像対
における各断層像対を構成する複数の断層像を同期させ
ながら前記出力デバイスに表示させるようにしている。
【0017】特に、請求項4に記載した画像表示システ
ムによれば、前記複数の断層像対を所定間隔毎に順次前
記出力デバイスに表示させるようにしている。
【0018】また、特に、請求項5に記載した画像表示
システムによれば、前記指定手段は、前記複数組の三次
元画像の中から基準となる三次元画像を指定する第1の
指定手段と、この基準三次元画像の中の少なくとも1つ
の断層像と前記解剖学的断層位置が略同一である残りの
三次元画像中の断層像を、全ての三次元画像が間接的に
関連付けられるように指定する第2の指定手段とを備え
ている。
【0019】さらに、請求項6に記載した画像表示シス
テムによれば、前記指定手段は、前記三次元画像の中か
ら前記第1の断層像対を自動的に選択する選択手段であ
る。
【0020】さらにまた、請求項7に記載した画像表示
システムによれば、前記選択手段は、前記複数組の三次
元画像を形成する各断層像の特徴量を用いて前記第1の
断層像対を選択するようにしている。
【0021】そして、請求項8に記載した画像表示シス
テムによれば、前記位置情報は、前記三次元画像の断層
面に垂直な方向に設定された座標軸に基づく位置座標情
報である。
【0022】請求項9に記載した画像表示システムによ
れば、前記断層像対設定手段は、前記複数組の三次元画
像間の位置座標情報のズレ量を算出する手段と、前記位
置座標情報のズレ量に基づいて、各三次元画像間の相対
的な位置座標を求める手段と、前記各三次元画像間の相
対的な位置座標上において任意の位置を指定する指定手
段と、この指定された位置に対応する断層像を各三次元
画像の中から求める手段とを備え、前記表示制御手段
は、各三次元画像からそれぞれ求められた断層像グルー
プを断層像対として前記出力デバイスに表示するように
している。
【0023】特に、請求項10に記載した画像表示シス
テムによれば、前記求める手段は、前記指定された位置
に対応する断層像が無い場合、前記指定位置近傍の位置
の少なくとも1枚の断層像を用いた補間処理により当該
指定位置に対応する断層像を求める手段である。
【0024】また特に、請求項11に記載した画像表示
システムによれば、前記求める手段は、前記指定された
位置に対応する断層像が無い場合、前記指定された位置
に最も近い位置の断層像を前記指定位置に対応する断層
像として各三次元画像の中から選択する手段である。
【0025】さらに、請求項12に記載した画像表示シ
ステムによれば、前記求める手段は、前記指定された位
置に対応する断層像が無い場合、前記座標軸上において
前記指定された位置に隣接する位置のペアの断層像を前
記指定位置に対応する断層像として各三次元画像の中か
ら選択する手段であり、前記表示制御手段は、前記指定
位置に対応する前記ペアの断層像を、全体で断層像対の
グループとなるように各ペア毎に前記出力デバイスに表
示するようにしている。
【0026】一方、請求項13に記載した画像表示シス
テムによれば、前記複数組の三次元画像の各断層像は略
等しい断層間隔で取得され、前記断層像対設定手段は、
前記略等しい断層間隔及び前記第1の断層像対間の位置
情報に基づいて、前記複数組の三次元画像の中から前記
解剖学的断層位置が略同一の少なくとも1つの断層像対
を設定するようにしている。
【0027】そして、請求項14に記載した画像表示シ
ステムによれば、前記出力デバイスは、階層構造に配設
された複数のモニタを備え、前記表示制御手段は、前記
断層像対を形成する複数の断層像をそれぞれ前記複数の
モニタに、当該複数の断層像の少なくとも一部が互いに
隣接するように表示させている。
【0028】特に、請求項15に記載した画像表示シス
テムによれば、前記表示制御手段は、前記各モニタにお
ける前記断層像対を構成する複数の断層像の明るさ、コ
ントラスト、適用される画像フィルタ等の画像パラメー
タの少なくとも一部を同一にして、当該複数の断層像を
当該各モニタにそれぞれ表示させるようにしている。
【0029】また、特に、請求項16に記載した画像表
示システムによれば、前記出力デバイスは、複数の表示
領域を有した少なくとも1つのモニタを備え、前記表示
制御手段は、前記断層像対を形成する複数の断層像をそ
れぞれ前記複数の表示領域に表示させるようにしてい
る。
【0030】さらに、請求項17に記載した画像表示シ
ステムによれば、前記表示領域は、m行n列(m、n
は、2以上の自然数)のマトリクス状に配列され、前記
表示制御手段は、前記断層像対を構成する複数の断層像
を、前記表示領域の互いに隣接した行あるいは列にそれ
ぞれ表示させるようにしている。
【0031】そして、請求項18に記載した画像表示シ
ステムによれば、前記表示制御手段は、前記断層像対を
形成する複数の断層像の内の少なくとも一対の断層像を
サブトラクション処理するサブトラクション処理手段を
備え、このサブトラクション処理により得られたサブト
ラクション画像を前記出力デバイスにより表示させるよ
うにしている。
【0032】また、前記目的を達成するため請求項19
に記載した画像表示システムによれば、少なくとも1つ
の医用画像撮影モダリティに基づく複数回の検査により
取得された複数枚の断層像から成る複数組の三次元画像
を出力デバイスに表示するようにした画像表示システム
において、前記出力デバイスに表示された複数枚の断層
像の中から任意の1枚の第1の断層像上に関心領域を設
定する手段と、前記関心領域が設定された第1の断層像
を含む三次元画像以外の前記複数組の三次元画像の中か
ら、前記第1の断層像と解剖学的断層位置が略同一の任
意の1枚の第2の断層像を指定する手段と、前記第1の
断層像の前記関心領域部分の画像を、前記第2の断層像
上の前記関心領域に相当する部分の画像に変換する変換
手段とを備えている。
【0033】さらに、前記目的を達成するため請求項2
0に記載した画像表示システムによれば、前記複数組の
三次元画像の中から、解剖学的断層位置が略同一の第1
の断層像対を少なくとも1つ指定する指定手段と、前記
複数組の三次元画像中の少なくとも1つの三次元画像の
断層間隔及び前記第1の断層像対間の位置情報に基づい
て、前記複数組の三次元画像の中から、前記解剖学的断
層位置が略同一の少なくとも1つの断層像対を設定する
断層像対設定手段と、設定された少なくとも1つの断層
像対を前記出力デバイスに順次表示させる表示制御手段
と、前記出力デバイスに表示された断層像対を構成する
複数の断層像の中から任意の1枚の第1の断層像上に関
心領域を設定する手段と、前記関心領域が設定された第
1の断層像以外の当該複数の断層像の中から任意の1枚
の第2の断層像を指定する手段と、前記第1の断層像の
前記関心領域部分の画像を、前記第2の断層像上の前記
関心領域に相当する部分の画像に変換する変換手段とを
備えている。
【0034】さらにまた、前記目的を達成するため請求
項21に記載した画像表示システムを用いた画像表示方
法によれば、少なくとも1つの医用画像撮影モダリティ
に基づく複数回の検査により取得された複数枚の断層像
から成る複数組の三次元画像を出力デバイスに表示する
ようにした画像表示システムを用いた画像表示方法にお
いて、前記複数組の三次元画像の中から、解剖学的断層
位置が略同一の第1の断層像対を少なくとも1つ指定す
るステップと、前記複数組の三次元画像中の少なくとも
1つの三次元画像の断層間隔及び前記第1の断層像対間
の位置情報に基づいて、前記複数組の三次元画像の中か
ら、前記解剖学的断層位置が略同一の少なくとも1つの
断層像対を設定するステップと、設定された少なくとも
1つの断層像対を前記出力デバイスに順次表示させるス
テップとを備えている。
【0035】請求項1乃至18、20又は21に記載し
た画像表示システム及びそのシステムを用いた画像表示
方法によれば、少なくとも1つの医用画像撮影モダリテ
ィに基づく複数回の検査により取得された複数枚の断層
像から成る複数組の三次元画像の中から、指定手段を介
して解剖学的断層位置が略同一の第1の断層像対が少な
くとも1つ指定される。そして、複数組の三次元画像中
の少なくとも1つのある三次元画像の断層間隔及び前記
第1の断層像対間の位置情報(例えば、三次元画像の断
層面に垂直な方向に設定された座標軸に基づく位置座
標)に基づいて、断層像対設定手段により、前記複数の
三次元画像の中から解剖学的断層位置が略同一の断層像
対が設定される。この断層像対は、表示制御手段によ
り、例えば当該断層像対を構成する複数の断層像が同期
した状態で、且つ所定間隔毎に出力デバイスに順次表示
される。つまり、最初に解剖学的断層位置が略同一の断
層像対を指定することだけで、以下、その他の解剖学的
断層位置が略同一の断層像対が出力デバイスに自動的に
表示される。
【0036】特に、請求項6乃至7に記載した画像表示
システムによれば、例えば選択手段により、複数組の三
次元画像を形成する各断層像の特徴量を用いて最初の断
層像対が自動的に選択され、出力デバイスを介して表示
されるため、読影者の操作の必要なしに、解剖学的断層
位置が略同一の断層像対が順次出力デバイスを介して自
動的に表示される。
【0037】特に、請求項9に記載した画像表示システ
ムによれば、前記断層像対設定手段として、ズレ量算出
手段により前記複数組の三次元画像間の位置座標情報の
ズレ量が算出され、算出された位置座標情報のズレ量に
基づいて、各三次元画像間の相対的な位置座標が求めら
れる。そして、指定手段により各三次元画像間の相対的
な位置座標上において任意の位置が指定され、この指定
された位置に対応する断層像が各三次元画像の中から求
められる。このとき、表示制御手段により、各三次元画
像からそれぞれ求められた断層像グループが断層像対と
して前記出力デバイスに表示される。
【0038】特に、請求項10に記載した画像表示シス
テムによれば、指定された位置に対応する断層像が無い
場合には、指定位置近傍の位置の少なくとも1枚の断層
像を用いた補間処理により当該指定位置に対応する断層
像が求められ、また、請求項11に記載した画像表示シ
ステムによれば、指定された位置に対応する断層像が無
い場合、指定された位置に最も近い位置の断層像が前記
指定位置に対応する断層像として各三次元画像の中から
選択される。さらに、指定された位置に対応する断層像
が無い場合、前記座標軸上において前記指定された位置
に隣接する位置のペアの断層像が前記指定位置に対応す
る断層像として各三次元画像の中から選択され、表示制
御手段は、指定位置に対応する前記ペアの断層像が全体
で断層像対のグループとなるように各ペア毎に前記出力
デバイスに表示される。
【0039】そして、請求項13に記載した画像表示シ
ステムによれば、前記複数組の三次元画像の各断層像は
略等しい断層間隔で取得されている。このとき、断層像
対設定手段により、その略等しい断層間隔及び前記第1
の断層像対間の位置情報に基づいて、複数組の三次元画
像の中から前記解剖学的断層位置が略同一の少なくとも
1つの断層像対が設定される。
【0040】また、特に、請求項14に記載した画像表
示システムによれば、出力デバイスには、階層構造に配
設された複数のモニタが備えられ、断層像対を形成する
複数の断層像は、表示制御手段によりそれぞれ複数のモ
ニタに当該複数の断層像の少なくとも一部が互いに隣接
するように表示される。
【0041】さらに、請求項15に記載した画像表示シ
ステムによれば、各モニタにおける複数の断層像対を構
成する断層像の明るさ、コントラスト、適用される画像
フィルタ等の画像パラメータの少なくとも一部が同一と
なるように各モニタにそれぞれ表示される。
【0042】そして、請求項16又は請求項17に記載
した画像表示システムによれば、出力デバイスには、例
えばm行n列(m、nは、2以上の自然数)のマトリク
ス状に配列された複数の表示領域を有した少なくとも1
つのモニタが備えられ、断層像対を形成する複数の断層
像は、表示制御手段により、その表示領域の互いに隣接
した行あるいは列にそれぞれ表示される。
【0043】特に、請求項18に記載した画像表示シス
テムによれば、断層像対を形成する複数の断層像の内の
例えば一対の断層像は、サブトラクション処理手段によ
りサブトラクション処理され、このサブトラクション処
理により得られたサブトラクション画像は、表示制御手
段の制御により、出力デバイスに表示される。
【0044】一方、請求項19又は20に記載した画像
表示システムによれば、出力デバイスに表示された複数
枚の断層像(例えば断層像対)の中から任意の1枚の第
1の断層像上に関心領域が設定され、その関心領域が設
定された第1の断層像を含む三次元画像以外の複数組の
三次元画像の中から、第1の断層像と解剖学的断層位置
が略同一の任意の1枚の第2の断層像が指定される。そ
して、第1の断層像の前記関心領域部分の画像が、変換
手段により第2の断層像上の関心領域に相当する部分の
画像に変換される。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、特に医用画像撮影モダリティとしてCT装置を用い
た画像表示システムを添付図面を参照して説明する。
【0046】図1は、CT装置を用いた画像表示システ
ムの一例を示す概略ブロック図である。
【0047】この画像表示システムは、CT装置1と、
CT装置1の画像撮影により取得された画像データを保
持する画像データベース(以下、画像DBという)2
と、装置全体の制御を行なう制御装置3と、複数個(本
実施形態では、m個)の画像処理装置4a1 〜4am
と、複数個(本実施形態では、n個)の表示装置5a1
〜5an とを備えている。
【0048】CT装置1は、図示しない架台や寝台等を
有し、架台内に搬送された被検体(本実施形態では患者
とする)に対してCTスキャンを実行することにより、
当該患者の体軸方向に直交する例えばアキシャル方向の
断層像データから成る三次元画像データを取得可能に構
成されている。さらに、本実施形態では、患者の診断部
位の系時変化等を比較読影するために、同一の患者に対
して時間を隔てた複数回のCTスキャンが実行されてい
る。そして、その結果得られた複数の三次元画像データ
(A,B,C,…;なお、三次元画像データAが一番新
しく取得された三次元画像データであり、以下、三次元
画像データB、三次元画像データC、…と順に古いもの
となっている)は、それぞれスライス番号1〜NのN枚
の断層像データとして画像DB2に格納されるようにな
っている。
【0049】制御装置3は、表示システム全体を制御す
るための中央処理装置(以下、制御用CPUという)3
aと、制御用CPU3aの処理に必要なプログラムデー
タや処理データ等を記憶する主メモリ3bと、読影者
(操作者)からのデータやコマンド入力用の例えばキー
ボード等を備えた入力部3cとから構成されている。ま
た、これらの制御用CPU3a、メモリ3b、及び入力
部3cは相互にバス接続され、そのバスB1を介して互
いにデータの受け渡しを行なっている。
【0050】画像処理装置4a1 〜4am は、画像処理
演算処理や処理装置全体の制御を行なうためのCPU4
b1 〜4bm と、CPU4b1 〜4bm の処理に必要な
プログラムデータや処理データ等を記憶しているメモリ
4c1 〜4cm と、CPU4b1 〜4bm における画像
処理時の画像データ、または、画像処理後の画像データ
を記憶可能な複数枚のフレームメモリ等を有した画像記
憶部4e1 〜4em とをそれぞれ備えている。また、画
像処理装置4a1 (その他の画像処理装置4a2 〜4a
m も同様とする)の処理用CPU4b1 、メモリ4c1
、入力部4d1、及び画像記憶部4e1 は、相互にバス
接続され、そのバスBa1 (他の画像処理装置4a2 〜
4am では、バスBa2 〜バスBam )を介して互いに
データの受け渡しを行なっている。
【0051】表示装置5a1 〜5an は、それぞれ図2
に示すように、データ変換用のルックアップテーブル
(以下、LUTという)5b1 〜5bn と、画像データ
保持用の画像メモリ5c1 〜5cn と、表示制御部、D
/A変換器、及びモニタM1 〜Mn 等から成る表示部5
d1 〜5dn とを備えている。また、この表示装置5a
1 〜5an は、相互にバスB2を介して接続されてい
る。このバスB2は、各画像処理装置4a1 〜4am の
接続バスBa1 〜Bam にバス接続されている。
【0052】そして、CT装置1、画像DB2、制御装
置3の制御用CPU3a、及び各画像処理装置4a1 〜
4am のCPU4b1 〜4bm は、相互にバス接続さ
れ、そのバスB3を介して互いに画像データ、生データ
(投影データ)等の処理データやコマンドデータ等の受
け渡しを行なっている。
【0053】制御装置3は、制御用CPU3aの処理に
より画像DB2からの複数の断層像データ群の読み出し
や、その読み出された各三次元画像データに対応する画
像処理装置4a1 〜4am 、及び表示装置5a1 〜5a
n の割り当て等の制御を行なうとともに、その複数の断
層像データ群間の位置合わせを行なうようになってい
る。なお、複数の三次元画像データを読み出した際の処
理装置4a1 〜4am 、及び表示装置5a1 〜5an の
割り当ては予め定められており、その割り当てのデータ
は、主メモリ3bに記憶されている。なお、本実施形態
では、画像DB2から複数の三次元画像データが読み出
される順序に従って順次処理装置4a1 、4a2 、…が
当該複数の三次元画像データを処理するように割り当て
られている。また、本実施形態では、処理装置4a1 〜
4am はそれぞれ表示装置5a1 〜5am に対応するよ
うに割り当てられている。
【0054】また、制御装置3の入力部3cは、例えば
図3Aに示すように、操作卓上に、画像送りコマンド、
停止コマンド、早送りコマンド等の画像表示コマンド、
必要なデータ、及びROI等を入力可能なマウスm、キ
ーボードK、及び画像指定部I1 及びI2 を有してい
る。この画像指定部I1 は、2つの三次元画像データを
同期させて表示する際に用いられる一種のセレクタであ
り、2つの方向(例えば、左右方向)に傾斜可能なレバ
ーと、このレバーの傾斜方向を検出する図示しない検出
器等から構成されている。また、このレバーは、所定の
傾斜角度になると固定することができる。なお、所定の
傾斜角度に到達するまでは、初期状態(直立状態)に戻
ろうとする力が働くようになっている。
【0055】そして、レバーの傾斜方向により、制御装
置3の制御用CPU3aの制御対象である所定の表示装
置(例えば、5a1 、5a2 )に表示された画像を指定
(セレクト)することができる。また、レバーが直立の
状態は、初期状態あるいは同期表示状態を表している。
【0056】また、画像指定部I2 は、比較する三次元
画像が2組より多い場合に用いられる。この画像指定部
I2 の具体的な例として、次の2つが考えられる。
【0057】(1)マニュアル車のギアのように構成さ
れ、ローの位置では三次元画像Aの操作、セカンド、サ
ード、トップ、オーバートップでは、同様にそれぞれ三
次元画像B,C,D,Eの操作を行ない、ニュートラル
の位置の時に、全ての三次元画像を同期させるようにな
っている。
【0058】(2)前記(1)の画像指定部I2 (セレ
クタ)では、後述する連鎖状(間接的な場合を含む)の
指定や、表示している三次元画像の中の一部を同期させ
ることができないので、図3Bのようなセレクタを用い
る。このセレクタには、スイッチSM1 〜SMk (モニ
タの数に対応、図3Bでは、6つのスイッチを有してい
る),SHIFTキー(SHIFT),同期解除スイッ
チC,次断層像表示指令スイッチ(P,N),及びトラ
ックボールTを備え、これらのスイッチのオン・オフ状
態は、制御装置3の制御用CPU3aに送られるように
なっている。
【0059】スイッチSM1 〜SM6 は、モニタM1 〜
M6 に表示されている三次元画像を選択するスイッチと
なっており、スイッチSM1 〜SM6 を押すとそのスイ
ッチSM1 〜SM6 がバックライトによって点灯し、選
択されたことを読影者が認識可能になっている。
【0060】SHIFTキーは、同期表示を指定する際
に用いられるキーである。
【0061】同期解除キーCは、同期表示状態を解除す
るキーである。
【0062】次断層像表示指令スイッチは、次のコマの
断層像を表示する旨を指令するスイッチで、“N”を押
すと次コマの断層像、“P”を押すと一つ手前のコマの
断層像の表示指令である。また、トラックボールTも同
様に断層像表示指令スイッチであり、前後のみに回転す
るようになっている。そして、順回転の場合は順次断層
像をめくり、逆回転の場合は順次断層像を戻していくよ
うになっている。
【0063】画像処理装置4a1 〜4am は、制御用C
PU3aからの制御指令に応じた各CPU4b1 〜4b
m の制御に基づいて、表示画素(ピクセル)サイズ、表
示する断層像の間隔、WW(ウインドウ幅)、WL(ウ
インドウレベル)、座標系の被検体の絶対座標系に対す
る回転角、フィルタの種類等の第1の表示条件を設定で
きるようになっている。なお、表示ピクセルサイズ(単
位の例:[mm/pixel])とは、再構成画像の1ピクセル
の間隔の実物被検体上での空間的距離を表している。ま
た、被検体の絶対座標系に対する回転角とは、被検体の
水平真右横方向(x軸)、水平真正面方向(y軸)、及
び体軸方向(z軸)で決まる直交座標系(被検体の絶対
座標系)に対して、得られた断層像の座標系の傾き角
(回転角)を表している。なお、この第1の表示条件
は、通常、各処理装置4a1 〜4amにおいて予め定め
られている。
【0064】そして、画像処理装置4a1 〜4am は、
CPU4b1 〜4bm の処理により、制御用CPU3a
の割り当てに応じて送られてきた各三次元画像データに
対して上記第1の表示条件に応じた画像処理を施すよう
になっている。そして、画像処理の施された各三次元画
像データを同じく割り当てられた表示装置5a1 〜5a
n に送るようになっている。
【0065】この表示装置5a1 〜5an は、LUT5
b1 〜5bn により、入力される三次元画像データに対
し濃度階調変換(γ特性変換)等の画像処理を施すよう
になっている。なお、LUT5b1 〜5bn のアドレス
の内容(データ)は、処理装置4a1 〜4an のCPU
4b1 〜4bn からの制御信号に応じて書き換え可能に
なっている。また、表示部5d1 〜5dn の表示制御部
は、CPU4b1 〜4bn からの制御信号に応じてブラ
イトネス、コントラスト等のモニタM1 〜Mnの諸特性
を変更可能になっている。なお、本実施形態では、表示
装置5a1 〜5an で設定されるγ特性変換やブライト
ネス、コントラスト等の設定条件を第2の表示条件とい
う。さらに、表示装置5d1 〜5dn の各モニタM1 〜
Mn は、その表示領域(表示画面)がマトリクス状(例
えばm行n列)に配列するように、階層構造で一体的に
設けられてれている(図4参照、なお、図4では、モニ
タの数が6個の場合(M1 〜M6 )であり、2行3列に
配列された場合について示している)。
【0066】次に、画像表示システムの全体動作につい
て説明する。
【0067】図5乃至図6は、予め撮影された複数の三
次元画像データ「A、B、…」の中から解剖学的断層位
置が略同一の断層像対を同期させて表示する際のシステ
ム全体の動作を表す概略フローチャートである。
【0068】今、画像DB2に格納された複数の三次元
画像データ「A、B、…」の中から解剖学的断層位置が
略同一とみなされる断層像を比較読影する場合、入力部
3cからの指令により起動した制御用CPU3aは、主
メモリ3bを参照して割り当てデータを読み込むと共
に、画像DB2から複数(例えばk(<m,n)組)の
三次元画像データ「A(1番目)、B、…、K(k番
目)」を順次読み出し、当該割り当てデータ(最初に読
み出された三次元画像データA→処理装置4a1 、次に
読み出された三次元画像データB→処理装置4a2 、
…)に応じて、対応する処理装置4a1 〜4ak に送る
(ステップ101)。三次元画像データ「A〜K」を受
け取った各処理装置4a1 〜4ak のCPU4b1 〜4
bk は、その三次元画像データ「A〜K」を画像記憶部
4e1 〜4ek に記憶するとともに、その各三次元画像
データ「A〜K」の内の最初の1枚目(最初のスライス
位置;すなわち最初のスライス番号)の断層像データ
「A1 〜K1 」を対応する表示装置5a1 〜5ak に表
示させる処理を行なう。この結果、表示部5d1 〜5d
k のモニタM1 〜Mk には、各三次元画像データ「A〜
K」の中の最初のスライス位置の断層像「A1 〜K1 」
が、第1及び第2の表示条件に基づく表示態様で表示さ
れる。また、それぞれの処理装置4a1 〜4ak の表示
装置5a1 〜5ak の割り当てデータは、各メモリ4c
1 〜4ck に記憶される(ステップ102)。
【0069】そして、制御用CPU3aは、第1の表示
条件、第2の表示条件を変更するか否かの判断を行なう
(ステップ103)。今、入力部3cから第1の表示条
件、第2の表示条件を変更する旨のデータ(表示条件変
更データ)が送られている場合、このステップ103の
判断の結果はYESとなり、制御用CPU3aの処理は
ステップ104の処理に移行する。
【0070】ステップ104の処理において制御用CP
U3aは、入力された表示条件変更データを読み込むと
ともに、主メモリ3bに記憶された割り当てデータにし
たがって、対応する各処理装置4a1 〜4ak に対し、
表示条件の変更及びその内容を含む表示条件変更指令を
送る。処理装置4a1 〜4ak のCPU4b1 〜4bk
は、表示条件変更指令のデータをメモリ4c1 〜4ck
に記憶すると同時に、第2の表示条件の変更に関して
は、割り当てられたモニタM1 〜Mk の設定を変更す
る。また、第1の表示条件に関しては、次に画像記憶部
4e1 〜4ek から読み込んだ三次元画像データ「A〜
K」に対し、変更された第1の表示条件に応じた画像処
理を施した後で表示装置5a1 〜5ak のモニタM1 〜
Mk に表示させ(ステップ105)、ステップ106に
進む。
【0071】また、ステップ103の判断の際に、表示
条件変更データが入力されていない場合は、そのステッ
プ103の判断の結果はNOとなり、ステップ106に
進む。
【0072】一方、読影者は、各モニタM1 〜Mk に表
示された断層像を見ながら、同期表示させる際のスライ
ス間隔(表示間隔)や表示態様の基準(総称して基準デ
ータという)を設定する。この設定では、基準となる断
層像(基準断層像)を入力部3cの例えば画像指定部I
1 、I2 により入力(指定)してもよい。なお、画像指
定部I1 により入力する場合は、基準としたい断層像方
向にレバーを固定しない位置まで傾斜させることによ
り、指定することができる。
【0073】また、スライス間隔の基準となる断層像と
表示態様(第1及び第2の表示条件)の基準となる断層
像とを別個に指定してもよい。さらに、すべての断層像
の表示態様とは、異なった表示態様にしたければ、再度
表示条件を入力することも可能である。なお、本実施形
態では、断層像「A1 」、つまり三次元画像「A」を基
準断層像としている。
【0074】制御用CPU3aは、このようにして送ら
れた基準データを主メモリ3bに読み込む(ステップ1
06)。
【0075】さらに、読影者は、各モニタM1 〜Mk に
表示された断層像の内、同期表示させて比較読影したい
複数の三次元画像を入力部3cの例えば画像指定部I2
により入力(指定)するとともに、基準断層像の所望の
スライス位置の断層像と解剖学的断層位置が略同一の断
層像(この解剖学的断層位置が略同一の断層像の集団
(グループ)を断層像対という)を比較読影したい複数
の三次元画像の中から指定する。
【0076】もし、三次元画像が2組(表示装置5a1
のモニタM1 に表示された三次元画像Aと表示装置5a
2 のモニタM2 に表示された三次元画像B)の場合、読
影者は、比較読影する三次元画像を選ぶ必要はなく、最
初に、画像指定部I1 のレバーを右(表示装置5a1 に
対応)に倒す。このとき、制御用CPU3aは、その傾
斜方向を読み込み、比較読影対象である三次元画像Aを
認識する。この状態で、読影者がキーボードKのリター
ンキー等により画像送りコマンドを入力することによ
り、制御用CPU3a、処理装置4a1 、及び表示装置
5a1 の処理により、当該モニタM1 に表示された三次
元画像Aの断層像が1コマづつ順送りされる。
【0077】そして、読影者は、順次表示された断層像
を見ながら、任意のスライス位置(スライス番号)、例
えばスライス番号がLA (1≦LA ≦N)の断層像ALA
を指定する。
【0078】続いて読影者は、レバーを左に倒して、三
次元画像B(その表示された断層像)を選ぶ。このレバ
ーを左に倒した状態では、制御用CPU3aは、三次元
画像Bの制御を行なうようになっている。したがって、
三次元画像Aの場合と同様に、読影者がキーボードKの
リターンキー等により画像送りコマンドを入力すること
により、当該モニタM2 に表示された三次元画像Bの断
層像は1コマづつ順送りされる。読影者は、順次表示さ
れた三次元画像Bの断層像を見ながら、断層像ALAと解
剖学的断層位置が略同一の断層像を指定する(図8参
照;ただし、図8は三次元画像「A,B」間の関係を示
している)。このようにして、読影者は、三次元画像A
の表示断層像と略同一の断層像(つまり、断層像対)を
指定することができる。
【0079】一方、複数組の三次元画像を比較する場合
には、まず、読影者は、基準断層像に対応したスイッチ
SM1 を押してモニタM1 の三次元画像Aを選択する。
そして、読影者は、例えば、次断層像表示指令スイッチ
Nを押すことにより、制御用CPU3a、処理装置4a
1 、表示装置5a1 の処理により、当該モニタM1 に表
示された三次元画像Aの断層像が1コマづつ順送りされ
る。
【0080】読影者は、順次表示された断層像を見なが
ら、任意のスライス位置(スライス番号)、例えばスラ
イス番号がLA (1≦LA ≦N)の断層像ALAを指定す
る。
【0081】次に読影者は、同期表示させたい三次元画
像を指定する。今、読影者は、モニタM3 に表示された
三次元画像C、及びモニタM6 に表示された三次元画像
Fを三次元画像Aとともに比較読影したいとする。この
とき、読影者は、まず、スイッチSM3 を選択し、次断
層像表示指令スイッチN等を操作してモニタM1 に表示
された基準の断層像ALAと略同一の解剖学的断層位置の
断層像(すなわち、断層像対)を選ぶ。この第1の断層
像対の指定が終わった後で、SM1 とSM3 を同時に選
択すると、SM1 とSM3 は同時にオン(点灯)とな
り、これを解除するまで、SM1 を押すとSM3 も同時
にオンとなる(つまり、スイッチSM1 とスイッチSM
3 は同期している)。なお、同時にオンするのが難しけ
れば、SHIFTキーを押しながらSM1 とSM3 を順
次押してもよい。この場合、制御CPU3aは、SHI
FTキーを押されている間は、同時に押されていると判
断するようになっている。このようなSHIFTキーの
使い方は、同時にスイッチを押すことに比べて、3つ以
上のものを容易に選択することができるという特長を有
している。ただし、後述するように、比較の便宜のた
め、モニタM3 の位置に表示した断層像をモニタM2 に
移動させた場合、同時にM3 はオフとなり、M2がオン
となるようになっている。
【0082】次にスイッチSM6 を選択し、次断層像表
示指令スイッチN等を操作することによりモニタM6 の
断層像を順次表示して、任意のスライス位置の位置合わ
せをしやすい断層像を選ぶ。
【0083】そして、スイッチSM3 を選択し、次断層
像表示指令スイッチN等を操作することによりモニタM
3 の断層像を順次表示して、モニタM6 の断層像と略同
一の断層像を選ぶ(このときスイッチSM1 とSM3 と
は同時にオンとなり、モニタM3 の断層像が順送りされ
るのに同期してモニタM1 の断層像も順送りされ、略同
一の断層像が表示される)。この処理により、各三次元
画像A,C,Fを間接的に関連付けることができる。こ
のスイッチ間の同期を解除するには、同期解除スイッチ
Cを用いる。例えば、スイッチCを押したとき、スイッ
チSM1 が押されていれば、スイッチSM1 とその他の
スイッチとの間の同期が解除され、なにも押されていな
ければ、全ての同期が解除される。
【0084】以上の例では、モニタM1 、モニタM3 、
及びモニタM6 に表示された三次元画像が比較読影の対
象として選択され、断層像対が指定されたが、その指定
は、三次元画像A→三次元画像C、三次元画像F→三次
元画像C(及び同期している三次元画像A)の手順で行
なわれている。しかし、、この手順はこのように限定さ
れるものではなく、要は、三次元画像A、三次元画像
C、三次元画像Fが間接的に関連付けられればどんな手
順でもよい。この間接的に関連付けられるという言葉
は、三次元画像Aと三次元画像Cとの間に少なくとも1
つの断層像対があり、三次元画像Cと三次元画像Fとの
間に少なくとも1つの断層像対があるような場合(三次
元画像Aと三次元画像Fとは三次元画像Cを介して間接
的に関連づけられている)ということを意味している。
【0085】したがって、例えばモニタM1 〜M6 に表
示された三次元画像データ「A〜F」を比較読影の対象
として選択し、その断層像対を指定するとした場合にお
いて、基準断層像Aとの断層像対を三次元画像B〜Fの
中から選ぶというやり方を用いた場合には、読影者は、
最初のスライス位置LA の断層像ALAと解剖学的断層位
置が略同一の断層像を三次元画像B〜Fをそれぞれ順送
りしながら指定することになる。そして、その断層像対
の指定が終了したか、あるいは最初の断層像ALAと解剖
学的断層位置が略同一の断層像が無かった場合、基準と
なる三次元画像Aの中から次なる所望のスライス位置L
A1の断層像ALA1 を指定するとともに、その断層像ALA
1 と解剖学的断層位置が略同一の断層像を三次元画像
「B〜F」の中から、同様の手順で指定する。
【0086】そして、以下、読影者が必要な枚数、しか
も、比較を行なう全ての三次元画像「B〜F」が、指定
された三次元画像A中の断層像と解剖学的断層位置が略
同一の断層像を最低1枚持つ(三次元画像「A〜F」が
間接的に関連づけられる)ように、それぞれ三次元画像
A〜Fの中の断層像の指定が行なわれる。
【0087】断層像対が指定されたとき、最初の断層像
対を形成する各断層像のスライス位置(断層像ALA(ス
ライス位置LA )、及び各三次元画像「B〜F」の中の
指定された断層像のスライス位置(スライス番号))、
及びその他の断層像対を形成する各断層像のスライス位
置は、制御用CPU3aの処理により、相互に関連づけ
られて主メモリ3bに記憶される。
【0088】また、比較読影する三次元画像が2組(三
次元画像A及び三次元画像B)の場合(つまり、画像指
定部I1 を用いて断層像対の指定を行なった場合)、こ
の断層像対の指定が終わった後で、画像指定部I1 を直
立状態する(レバーを真ん中にもってくる)。なお、こ
れは、後述する断層像対同時表示指令として、例えば、
キーボードKからコマンドを入力した場合に、三次元画
像Aと三次元画像Bとの間の断層像対をなす断層像が同
期して表示されるためのモード(同期モード)を表して
いる(ステップ107)。
【0089】続いて、制御用CPU3aは、断層像対を
形成する三次元画像データ「A〜F」中の各断層像がそ
れぞれ表示されたモニタM1 〜M6 の位置関係を主メモ
リ3bに記憶された割り当てデータに基づいて、当該指
定された三次元画像データ「A〜F」中の各断層像が互
いに隣接した上下、もしくは左右に表示されているか否
か、あるいはその隣接される断層像の数が最も多くなっ
ているか否かを調べる。そして、各処理装置4a1 〜4
ak への表示装置5a1 〜5ak への割り当てを変更す
るか否かを判断する(ステップ108)。この結果、も
し当該三次元画像データ「A〜F」中の各断層像が互い
に隣接していないか、あるいは隣接している断層像の数
が少ない場合は、ステップ108の判断はYESとな
り、ステップ109において、各処理装置4a1 〜4a
k への表示装置5a1 〜5ak の割り当てを変更し、そ
の結果を主メモリ3bに記憶する。そして、割り当て変
更指令を処理装置4a1 〜4ak に送る。
【0090】例えば、もし指定された三次元画像データ
が2つであり、その2つの三次元画像データ中の断層像
対を形成する各断層像がモニタM1 及びM3 に表示され
ている場合(つまり、2つの三次元画像データ処理装置
4a1 及び4a3 に割り当てられている場合)、その2
つの断層像は隣接していない(図4参照)。したがっ
て、制御用CPU3aは、2つの三次元画像データに対
する処理装置(4a1 、4a3 )の割り当てを、例えば
(4a1 、4a2 )に変更する指令を処理装置4a1 〜
4a3 に送るわけである。
【0091】処理装置4a1 〜4a6 は、割り当て変更
指令が送られた場合、その変更指令をメモリ4c1 〜4
c6 に読み込み、変更された割り当てに基づいて、送ら
れる断層像データを割り当てに対応したモニタM1 〜M
6 に表示させる処理を行なう(ステップ109)。
【0092】一方、当該三次元画像データ「A〜F」中
の各断層像が互いに隣接しているか、あるいは隣接して
いる断層像の数が最大の場合は、ステップ108の判断
の結果はNOであり、ステップ110に進む。
【0093】なお、本実施形態では、三次元画像データ
「A〜F」は、互いに隣接した上下、もしくは左右に表
示されているため、変更処理は行なわない。
【0094】そして、読影者は、断層像対が指定された
スイッチSM1 〜SM6 を同時に選択する。このとき、
スイッチSM1 〜スイッチSM6 は同時にオン(点灯)
し、これを解除するまでは、例えば、スイッチSM6 を
押せば、残りのすべてのスイッチSM1 〜SM5 が同時
にオンとなる。このようにして、各三次元画像「A〜
F」を間接的に関連付ける、つまり、同期させることが
できる。なお、この同期を解除するには同期解除スイッ
チCを用いる。例えば、同期解除スイッチCを押したと
き、SM1 が押されていれば、SM1 とその他のスイッ
チとの間の同期が解除され、なにも押されていなけれ
ば、全ての同期が解除される。
【0095】一方、制御用CPU3aは、処理装置4a
1 〜4a6 に対し、同期モードに入ったことの通知、及
び基準データを送る(ステップ110)。
【0096】次いで、ステップ111以降において、制
御用CPU3aは、各三次元画像「A〜F」の断層間方
向の位置合わせ処理を行なう。
【0097】すなわち、制御用CPU3aは、上記断層
像対を含む三次元画像「A〜F」の中からある2つの三
次元画像(本実施形態では、基準となる三次元画像Aと
任意の三次元画像Bとする)との双方の三次元画像の間
隔方向(つまり、体軸(z方向))の座標(z座標とす
る)を、スライス番号と断層間隔を用いて次のように設
定する(ステップ111)。
【0098】
【数1】
【0099】そして、制御用CPU3aは、三次元画像
Aと三次元画像Bとの間における断層像対の数が一対で
あるか否かを判断する(ステップ112)。この結果、
YESである場合は、ステップ112において、その指
定された一対の断層像対が、それぞれの座標でどの位置
にあたるかを演算し、座標間のズレ量を求める。例え
ば、三次元画像「A、B」の断層像対の座標が、それぞ
れzA 0 とzB 0 とすると、三次元画像Bの座標は三次
元画像Aのものに対して(zB 0 −zA 0 )だけズレて
おり、3次元画像Bの任意の座標zB は、zA +(zB
0 −zA 0 )によりzA の座標に変換される(ステップ
113)。
【0100】また、指定された断層像対が一対より多い
場合は、ステップ112の判断はNOとなり、ステップ
114において、複数の断層像対の位置データに基づい
て、上記(1)式で決まるzA 座標とzB 座標間の矛盾
が最小となる処理を行ない、zA 座標とzB 座標間の相
対的なズレ量を演算する。今、これらの座標の相対的な
ズレ量をze とすると、断層像対間の誤差Eは次式のよ
うに表せる。
【0101】
【数2】 なお、ここでは指定された断層像対はs対であり、zA
i とzB i はi番目(i=1、2、…、s)の断層像対
のz座標とする。誤差Eを最小にするために、「ΔE/
Δze =0」として(2)式を解くと、次式が得られ
る。
【0102】
【数3】
【0103】したがって、1対のときと同様に、zB
任意の座標はzA +ze によりzAの座標に変換され
る。この相対的なズレ量ze とその対象となる三次元画
像(断層像Aと断層像B)はすべて制御装置3内の主メ
モリ3b内に記憶される(ステップ114)。そして、
制御用CPU3aの処理はステップ115へ移行する。
【0104】制御用CPU3aは、上述した処理を三次
元画像「B,C」間、三次元画像「C,D間」…にも繰
り返し行ない、すべての三次元画像「A〜F」の座標の
相対的な関係を間接的に関連付ける。なお、この「間接
的に」とは、例えば三次元画像Aのz座標と三次元画像
Bのz座標、三次元画像Bのz座標と三次元画像Cのz
座標、三次元画像Cのz座標と三次元画像Dのz座標、
…、となって最後に三次元画像Fのz座標と三次元画像
Aのz座標と連鎖状に関連づけられることや、三次元画
像Aのz座標と三次元画像Bのz座標、三次元画像Aの
z座標と三次元画像Cのz座標、三次元画像Cのz座標
と三次元画像Dのz座標、…のように、三次元画像A〜
三次元画像Fが互いに(相対的に)関連付けられること
を意味している。なお、このとき、制御用CPU3a
は、各三次元画像「A〜F」の中で関連付やすい三次元
画像のペアを当該三次元画像「A〜F」のそれぞれのz
座標に基づいて選択することもできる(ステップ11
5)。
【0105】そして、制御用CPU3aは、すべての三
次元画像「A〜F」の座標の相対的な関係が間接的に関
連付けられているか否かを判断する(ステップ11
6)。
【0106】三次元画像「A〜F」の座標が相対的に関
連付けられていない場合、ステップ116の判断はNO
となり、上述したステップ115に戻り、上述した処理
を繰り返す。
【0107】このステップ116の判断の結果YESの
場合には、すべての三次元画像「A〜F」のz座標が連
鎖状に関連づけられているため、ステップ117の処理
に進む。
【0108】ステップ117の処理では、制御用CPU
3aは、主メモリ3bに記憶された各三次元画像「A〜
F」のz座標間のズレ量に基づいて、このズレ量を基準
三次元画像Aを基準にしたズレ量に算出し直す。例え
ば、基準三次元画像Aに対する三次元画像Bのズレ量を
AB、三次元画像Bに対する三次元画像Cのズレ量をg
BC、三次元画像Cに対する三次元画像Dのズレ量を
CD、三次元画像Dに対する三次元画像Eのズレ量をg
DE、三次元画像Eに対する三次元画像Fのズレ量をgEF
とすると、基準三次元画像Aの任意の位置(z座標)か
ら三次元画像Bの対応する位置を求める式は、「zA
(gAB)」となる。同様に、基準三次元画像Aの任意の
位置から三次元画像C,D,E,Fの対応する位置を求
める式は、それぞれ、「zA +(gAB+gBC)」、「z
A +(gAB+gBC+gCD)」、「zA+(gAB+gBC
CD+gDE)」、「zA +(gAB+gBC+gCD+gDE
EF)」となる。このような各相対関係から、全体の関
係を求めることは広く一般的に行なわれている。また、
コンピュータ上で実現するアルゴリズムも数多く提案さ
れている。
【0109】このようにして求められた基準三次元画像
Aの座標に対する各三次元画像「B〜F」の座標のズレ
量は、対応する処理装置4a1 〜4a6 のメモリ4c1
〜4c6 に記憶される。基準座標に対応する各座標のズ
レ量は、前記の例では、括弧()内のものになる。つま
り、基準三次元画像の基準となる座標に対してこのズレ
量を加味することにより、各三次元画像間「A〜F」の
位置合わせを行なうことができる(ステップ117)。
【0110】続いて処理は図6のステップ118の処理
に移行し、制御用CPU3aは、任意の基準となるスラ
イス位置、すなわち、そのスライス位置に対応するz座
標の断層像対を同期させて表示する旨を表す表示指令を
各処理装置4a1 〜4a6 に送る。なお、このスライス
位置は、予め定められていてもよいし、入力部3cから
別個に指定されたものであってもよい。また、基準断層
像Aの最初のスライス位置としてもよい(ステップ11
8)。処理装置4a1 〜4a6 のCPU4b1〜4b6
は、入力されたスライス位置、及びメモリ4c1 〜4c
6 に記憶されたズレ量に基づいて各三次元画像間の位置
合わせを行ない、それぞれ基準となるz座標(Za1、
Zb1、…、Zf1)を算出する(ステップ119)。
【0111】そして、各CPU4b1 〜4bk は、算出
されたz座標位置(Za1、Zb1、…、Zf1)に断
層像データが存在するか否かを判断する(ステップ12
0)。この判断の結果NO、つまり断層像データが存在
しなければ、この算出されたz位置(Za1、Zb1、
…、Zf1)の断層像データを求める。
【0112】この場合の考え方を図9を参照して説明す
る。図9(a),(b)に示すように、三次元画像は、
ピクセルを固定してz方向にピクセル値をプロットする
と、一定間隔zd 毎に値が記録されていくことになる。
つまり、標本化されている状態で、標本点間の値を推定
する問題となる。したがって、後述する文献(1)に示
される補間処理を行なうことにより、あるピクセル位置
の値を求めることができる。この処理を全てのピクセル
に行なうことにより、断層像データが無いz座標位置で
の断層像データを新たに作成することができる。なお、
図9(b)の例では、補間手法として1次(線形)補間
を用いた場合を紹介している。
【0113】すなわち、ステップ114では、各処理装
置のCPU4b1 〜4b6 は、算出されたz座標位置
(Za1、Zb1、…、Zf1)の前後の断層像データ
(図9(b)では、z0 、z0 +zd 、z0 +2zd 、
…、z0 +(n)zd の各データを用いた補間処理を行
なって、算出されたz座標(Za1、Zb1、…、Zf
1)に対応する新たな断層像データをそれぞれ作成し、
画像記憶部4c1 〜4c6 に記憶する(ステップ12
1)。
【0114】一方、ステップ120の判断の結果YES
であれば、ステップ122の処理に移行する。
【0115】そして、各処理装置4a1 〜4a6 のCP
U4b1 〜4b6 は、画像記憶部4c1 〜4c6 に記憶
されている、基準z座標(Za1、Zb1、…、Zf
1)に対応する断層像データ「A(Za1)、B(Zb
1)、…、F(Zf1)」、すなわち略同一の解剖学的
断層位置の断層像データ対「A(Za1)、B(Zb
1)、…、F(Zf1)」をそれぞれ読み出し、メモリ
4c1 〜4c6 を参照しながら第1の表示条件である表
示画素(ピクセル)サイズ、表示する断層像の間隔、W
W(ウインドウ幅)、WL(ウインドウレベル)、座標
系の被検体の絶対座標系に対する回転角、フィルタの種
類等の設定値にしたがって画像処理を施す。なお、ピク
セルサイズを一致させることは、図10に示すように、
同じ大きさの物体を画像上でも同じ大きさにすることに
相当する。つまり、ある表示態様の基準となる三次元画
像「A」にすべての三次元画像「B〜F」を合わせるこ
とにより、作成される全ての三次元画像「A〜F」が同
一のピクセルサイズとなる。また、座標系を基準断層像
Aに一致させることは、図11に示すように、同一構造
を同一の角度から観察出来ることに相当する。つまり、
ある基準三次元画像Aの座標系に全ての三次元画像「B
〜F」の座標系を合わせるべく、データの回転処理等を
施しているわけである。但し、この図11では、断層面
内での回転しか行なっていないが、断層面の傾きを変え
るような三次元的な回転も同様に処理できる。これらの
処理を合わせて行なうと、ピクセル毎の比較までもが可
能となる。ピクセルサイズや座標系を基準データに合わ
せる方法は、文献(1)等により広く知られている座標
変換技術(回転・拡大・縮小)と補間技術とを組み合わ
せて実現できる。これらを組み合わせた例は、文献
(2)に触れられている。また、同様の処理を行なう幾
何学的歪に対する補正については、文献(3)に示され
ており、広く一般で使われている。
【0116】なお、座標系の基準データに対する回転角
情報だけでは、座標系の角度合わせが不十分な場合、ま
たは対象とする三次元画像に被検体の絶対座標系に対す
る回転角の情報が無い場合には、データ収集時の情報
(記録や記憶等)や解剖学的知識を利用して、座標系の
傾斜角を推定することもできる(ステップ122)。
【0117】そして、各CPU4b1 〜4b6 は、画像
処理が施された断層像データ対「A(Za1)、B(Z
b1)、…、F(Zf1)」を割り当てられた表示装置
5a1 〜5a6 に送る(ステップ123)。各表示装置
5a1 〜5a6 は、送られた断層像データ「A(Za
1)、B(Zb1)、…、F(Zf1)」に対し第2の
表示条件であるγ特性変換等の画像処理やブライトネ
ス、コントラスト等の設定を行なった後、その断層像
「A(Za1)、B(Zb1)、…、F(Zf1)」を
モニタM1 〜M6 に同一のタイミングで表示する(ステ
ップ124)。
【0118】このとき、操作者は、入力部3cのキーボ
ードK、あるいは画像指定部I2 の次断層像表示指令ス
イッチN(または、トラックボールT)を操作して次断
層像対を表示する指令を入力する(シングルアクショ
ン)か、あるいは、入力部3cのキーボードK等から、
動画のように予め定められたタイミングに基づいて、表
示された断層像対から所定間隔Δd離れた次の断層像対
を同期させて順次表示させる指令(シングルコマンド)
を入力する。制御用CPU3aは、入力されたシングル
アクション、あるいはシングルコマンドに応じて、表示
された断層像対「A(Za1)、B(Zb1)、…、F
(Zf1)」から所定間隔離れた次の断層像対を同期さ
せて表示させる指令を各処理装置4a1 〜4a6 のCP
U4b1 〜4b6 に送る(ステップ125)。なお、こ
の所定間隔は、この場合、基準断層像Aの断層間隔Δd
である。なお、所定間隔Δdは読影中に変更することが
できる。これは、注目する領域を細かく観察することに
より、正確な診断を行なうことができると同時に、あま
り、関心のない領域(例えば、疾病を起している可能性
の低い部位)は粗く観察することにより、読影時間を節
約することができる。
【0119】各CPU4b1 〜4bk は、次断層像対表
示指令を受け取ると、現在表示画像から所定間隔Δd離
れた位置のz座標(Za2、Zb2、…、Zf2)に基
づいて断層像データ「A(Za2)、B(Zb2)、
…、F(Zf2)」を画像メモリ4e1 〜4ek から同
一のタイミングで読み出す。もし、その位置に断層像デ
ータが無い場合は、ステップ121,ステップ122と
同様の処理を行ない、断層像データを作成する)。この
読み出された断層像データ「A(Za2)、B(Zb
2)、…、F(Zf2)」は、ステップ123、124
と同様の処理が施された後、モニタM1 〜M6 に同一の
タイミングで表示される(ステップ126)。
【0120】そして、制御用CPU3aは、このまま所
定間隔Δd毎に断層像対表示を行なうか否かを判断する
(ステップ127)。今、入力部3cから断層像対表示
を終了させたい旨を表す指令が入力されている場合、こ
の判断の結果はNOとなり、処理を終了する。また、入
力部3cから次断層像対表示指令が入力されている場
合、あるいはシングルコマンドモードの場合、制御用C
PU3aの処理はステップ118の実行前に移行し、以
下、上述した処理が繰り返されるため、所定間隔Δd毎
に順次断層像対の表示が行なわれる。
【0121】例えば、シングルコマンドモード、つまり
動画像表示モードの場合では、各モニタM1 〜M6 に
は、略同一の解剖学的位置の断層像がそれぞれ同期して
順次表示される。
【0122】そして、入力部3cからの断層像対表示終
了指令、又は断層像対を形成する断層像データが無くな
ったときは、ステップ127の判断の結果はNOとな
り、処理を終了する。
【0123】以上述べたように、本実施例によれば、最
初に読影者が解剖学的断層位置が略同一の断層像対をい
くつか指定すれば、複数の3次元画像の中から解剖学的
断層位置が略同一の断層像対が自動的に導出(設定)さ
れ、さらに、その断層像対が所定のタイミングで同期し
て表示される。したがって、読影者は、比較読影を行な
う際の断層像対を導出する、つまり、解剖学的断層位置
を合わせるという非常に困難な操作を簡単な操作により
行なうことができる。この結果、読影者の負担が大幅に
軽減するとともに、比較読影を非常に簡単に行なうこと
ができるようになる。
【0124】また、複数の断層像対を所定間隔毎に順次
表示することもできる。つまり、従来、複数の断層像対
を順次表示する場合には、その複数断層像対間の断層間
隔の違いによる解剖学的断層位置の位置合わせが必要で
あったが、本実施例ではその位置合わせを行なう必要が
なくなるため、比較読影を非常に簡単に、しかもスピー
ディーに行なうことができる。
【0125】さらに、同期して表示される断層像対は、
すべて同一の表示態様(WW、WL、ルックアップテー
ブル、及びフィルタの種類等が同一)、同一のピクセル
サイズ、及び同一の座標系で表示されているため、読影
者が比較読影する際に、余計な設定を行なう必要がなく
なり、読影者の労力を大幅に低減させることができる。
【0126】さらにまた、複数のモニタを階層構造で配
設している場合に、同期して表示される断層像対は、そ
れぞれ隣接した位置のモニタに自動的に表示される。つ
まり、読影者が余計な操作をすることなしに、断層像対
は比較しやすい位置(モニタ)に表示されるため、読影
者の負担を軽減させることができる。もちろん、モニタ
の構造は、階層構造としなくてもよく、例えば、横1列
や縦1列に並んでいてもよいし、1つの装置に複数のモ
ニタが含まれていないで、個々のモニタが並んでいても
よい。
【0127】なお、本実施例では、本発明の要旨を変更
しない上で種々の変形が可能である。
【0128】・変形例1 図5のステップ101の処理おいて複数の三次元画像デ
ータを読み込んだが、この読み込むデータは三次元画像
データではなく、生データ(投影データ)群であっても
よい(CT装置1により取得された生データ群を直接読
み込む)。この場合は、ステップ102の処理におい
て、CPU4b1 〜4bk は、送られてきた生データ群
を再構成処理し、この処理の結果得られた複数の三次元
画像データをモニタM1 〜Mk に表示させることにな
る。この場合、図6のステップ121及びステップ12
6の画像補間処理においては、その再構成処理された複
数の三次元画像データを用いてもよい。また、X線CT
装置1がヘリカルスキャン(スパイラルスキャン、螺旋
状スキャンとも呼ばれる)CTやコーンビームCTのよ
うな三次元CTである場合、つまり、生データを取得し
たモダリティが三次元的に画像再構成を行なうことがで
きる情報を有している場合には、目的の位置(z座標)
の三次元画像をその生データから直接再構成することが
できる。
【0129】・変形例2 比較読影を行なうこと、及びその比較対象が予めはっき
りしていれば、図5のステップ106の処理を予め行な
った後、図6のステップ122、ステップ123の処理
を最初の断層像を表示する段階で行なってもよい。この
場合、読み込まれる複数の三次元画像データは、全て比
較対象であると判断されるため、ステップ122、ステ
ップ123の処理が自動的に施される。
【0130】・変形例3 図1及び図2における表示装置5a1 〜5an のモニタ
M1 〜Mn は、ディスプレイでもウインドウでもよい。
また、表示装置5a1 〜5an は、1つあるいは数個の
ディスプレイまたはウインドウ上に複数の画像を表示
(多コマ表示)するシステムであってもよい。この場
合、断層像対を形成する各断層像は、1コマ(1枚の画
像)を表示する領域にそれぞれ表示される。さらに、表
示装置5a1〜5an は、多コマ表示(プリント)が可
能なハードコピー装置を備えていてもよい。この場合、
断層像対を形成する各断層像は、1コマ(1枚の画像)
をプリントする領域にそれぞれ表示(プリント)され
る。
【0131】・変形例4 本実施例において、表示装置5a1 〜5an の数が同期
表示される断層像対の数より多ければ、制御装置3aが
各処理装置4a1 〜4am に複数個の表示装置5a1 〜
5an を割り当てることにより、1検査画像群(三次元
画像)当たり複数の断層像を表示してもよい。
【0132】例えば、断層像対の数が2つ(三次元画像
「A,B」)とすると、図12に示すように、各表示装
置5a1 〜5a6 (図12では6個として説明する)の
モニタM1 〜M6 の内、表示装置5a1 〜5a3 (M1
〜M3 )は、処理装置4ai(三次元画像A)に割り当
てられ、表示装置5a4 〜5a6 (M4 〜M6 )は、処
理装置4aj (三次元画像B)に割り当てられる。この
例では、図12からも分かるように、三次元画像中の複
数の断層像を同時に比較することができるため、平面的
な比較だけでなく立体的な比較が可能となり、比較の精
度を向上させることができる。
【0133】・変形例5 変形例3において、各モニタM1 〜Mn の複数の表示領
域は、図13(a)及び(b)に示すように、m行n列
(m、nは2以上の自然数)のマトリクス状に配列させ
てもよい(図13では、モニタM1 及びM2の2つが、
2行2列の表示領域を有するものとしている)。
【0134】そして、このとき、制御用CPU3aは、
各モニタM1 〜Mk に表示させる断層像対の表示位置
を、その表示領域の行方向の位置及び列方向の位置の少
なくとも一方が各モニタM1 〜Mk の表示領域間で互い
に対応するようにしてもよい。例えば、図13(a)に
示すように、三次元画像Aの断層像対を形成する断層像
aがモニタM1 の表示領域の向かって左上隅(1行1列
部分、以下「1−1」とする)に表示された場合、モニ
タM2 に表示される三次元画像Bの断層像対を形成する
断層像bは、図13(b)に示すように、当該モニタM
2 の同じ表示領域「1−1」に表示されるか、あるいは
隣接する表示領域(「1行2列部分;「1−2」、ある
いは2行1列部分;「2−1」)に表示される。また、
図14(a)に示すように、三次元画像Aのn−1スラ
イス番目の断層像「ア」、nスライス番目の断層像
「イ」、n+1スライス番目の断層像「ウ」、n+2ス
ライス番目の断層像「エ」は、それぞれ、モニタM1 の
表示領域「1−1」、「1−2」、「2−1」、「2−
2」(2行2列目部分)に表示された場合、各断層像
「ア、イ、ウ、エ」とそれぞれ断層像対を形成する三次
元画像Bの断層像「あ、い、う、え」は、モニタM2 の
表示領域「1−1」、「1−2」、「2−1」、「2−
2」に表示される。
【0135】すなわち、本変形例では、多くの断層像対
が同時に各モニタM1 〜Mk に表示される。しかも、例
えば、各モニタM1 〜Mk の表示領域が2行2列のマト
リクス状に形成されている場合、断層像対を形成する各
断層像は、当該モニタM1 〜Mk 間で対応がとれた表示
領域(例えば、行及び列の少なくとも一方が対応してい
る)に表示されることになる。つまり、複数の断層像対
をオペレータが比較読影しやすい状態で同時に表示する
ことができ、比較読影の精度をより向上させることがで
きる。
【0136】・変形例6 図5のステップ107の処理における断層像対を指定す
る処理において、その指定処理を三次元画像の特徴量を
利用して自動的に行なってもよい。その方法は、三次元
画像間の相互相関(cross-correlation )係数を、片方
の画像を移動させながら算出すると、三次元画像間のズ
レ量が、相関係数が最大になったときのシフト量から求
められる。なお、相関演算については、文献(3)等で
広く紹介されており、それを画像間のズレ量を推定する
方法として使用した例は、文献(4)で紹介されてい
る。また、対応をとる必要があるのはz軸だけであるの
で、z軸に平行な投影面に各検査画像をパラレルビーム
系で投影する(投影面に垂直な直線上の三次元画像の線
積分を各画像毎に求める)ことにより、擬似スキャノグ
ラム像を作成し、このスキャノグラム像に対し二次元相
関演算を施すことにより、対応をとってもよい。
【0137】例えば、ステップ107の代わりとして、
図15に示す処理を行なう。すなわち、制御用CPU3
aからの制御指令に応じて、各処理装置4a1 〜4a6
は、画像記憶部4e1 〜4e6 から三次元画像データ
「A〜F」を読み出し(ステップ107a)、その三次
元画像データ「A〜F」に基づいて疑似スキャノグラム
データ「S1 〜S6 」を作成し、画像記憶部4e1 〜4
e6 に格納する(ステップ107b)。
【0138】続いて制御用CPU3aは、作成された疑
似スキャノグラムデータ「S1 〜S6 」に対して2次元
相関演算処理を行ない、解剖学的断層位置が略同一の断
層像対グループを抽出(指定)する(ステップ107
c)。以下、ステップ108に移行して上述したステッ
プ108〜127の処理を行なう。
【0139】すなわち、三次元相関演算を用いてズレ量
を推定する手法を用いた場合、推定されるズレ量の精度
は高いが多くの時間がかかるのに対し、疑似スキャノグ
ラム像に対し二次元相関演算を用いてズレ量を推定する
手法は、推定されるズレ量の精度は三次元相関演算を用
いてズレ量を推定する手法に比べるとやや落ちるが、短
時間で処理できることにある。さらに、投影面(投影角
度)を変えて複数回処理する(ステップ107b、ステ
ップ107cの処理を投影面を変えて繰り返す)ことに
より、推定されるズレ量の精度を上げることもできる。
これらの処理は、全ての比較対象である三次元画像が間
接的に関連づけられるような組み合わせを自動的に選択
して行なわれる。
【0140】・変形例7 変形例6において、画像の中で推定されるズレ量の精度
に大きく貢献する情報を予め強調し、あるいは抽出して
もよい。例えば、その情報に大きく貢献する情報の一つ
は、境界情報であるので、予めハイパスフィルタや微分
フィルタ等を用いて、エッジ強調やエッジ抽出処理等を
行ってもよい。この処理の特色は、モダリティや収集条
件の違いにより画素値が保存されないピクセルが存在し
た場合でも、精度良くズレ量を推定することができると
ころにある。
【0141】・変形例8 変形例6において、特徴の少ない領域(他の領域と区別
がつきにくい、例えばのっぺりした領域)では、推定さ
れるズレ量の精度はあまり良くないことは、文献(3)
等多くの論文で述べられている。そこで、全ての領域で
相関演算を行なわないで、特徴量の多い領域(他の領域
と区別がつきやすい領域)を1つ以上選択してその相関
演算の結果(相関の高いシフト量。このz軸方向のシフ
ト量が対応している断層像対を表す)を算出し、この結
果をステップ107の入力部3cから指定された結果と
同様に考えることにより、ステップ107、ステップ1
11〜ステップ121の手順で位置合わせを行なっても
よい。
【0142】また、特徴量の多い領域は、オペレータが
断層像やROIを選択することにより指定しても良い
し、また周波数解析を行ない高周波成分が多い部位を選
ぶ等の手段で、各処理装置若しくは制御装置が自動的に
指定しても良い。
【0143】・変形例9 図7のステップ114の処理において、三次元画像間の
位置合わせのために指定された断層像対が3対以上ある
場合には、z座標を関連づけるために全ての断層像対を
使用しないで近くにある複数個の断層像対を用いてロー
カルにz座標を関連づけてもよい。例えば、図16
(a)のように三次元画像「A,B」の間に、断層像対
「(A1 −B1 )、(Ak −Bk )、(Ap −Bp )
{1<k<p }」が指定されていた場合、断層像対(A1 −
B1 )と(Ak −Bk )を用いて算出したズレ量(例え
ば、Gk とする)に基づいて、断層像対(A1 −B1 )
と(Ak−Bk )の間またはその近辺に存在する断層像
の位置合わせを行う。すなわち、図16(b)に示すよ
うに、断層像「A1 〜Ak 」間の断層像「Af 、Ag 、
Aj 」は、断層像「B1 〜Bk 」間の断層像「Bf 、B
g 、Bj 」の位置と上記ズレ量Gk で表せる。同じく断
層像対(Ak −Bk )と(Ap −Bp )との間で算出し
たズレ量(例えばGp とする)に基づいて、断層像対
(Ak −Bk )と(Ap −Bp )との間またはその近辺
に存在する断層像の位置合わせを行なう。すなわち、図
16(c)に示すように、断層像「Ak 〜Ap 」間の断
層像「Am 、An 、Ao 」は、断層像「Bk 〜Bp 」間
の断層像「Bm 、Bn 、Bo 」の位置と上記ズレ量Gp
で表せる。
【0144】これは、体格差のある被検体を撮影した際
の画像間で比較する場合や、体格が同じものでも撮影時
に多少姿勢が異なっていた等の場合に、z座標のズレを
極力抑える効果がある。
【0145】・変形例10 図6のステップ121、及びステップ126の画像補間
処理において次の断層像対を作成するときに、前後に存
在する断層像対への距離の比が同じ位置の断層像を作成
してもよい。例えば、図17のように、三次元画像
「A,B」の間に、断層像対「(A1 −B1 )、(Ak
−Bk )、(Ap −Bp ){1<k<p }」が指定されてい
た場合であり、断層像対(A1 −B1 )と(AK −BK
)の間において当該断層像「A1 〜Ak 」間を「m1
:n1 」に内分する位置の断層像を表示する際には、
三次元画像Bにおいて断層像「B1 〜BK 」間を「m1
:n1 」に内分する位置の断層像を表示すればよい。
同じく断層像対(Ak −Bk )と(Ap −Bp )の間に
おいて当該断層像「Ak 〜Ap 」間を「m2 :n2 」に
内分する位置の断層像を表示する際には、三次元画像B
において断層像「Bk −Bp 」間を「m2 :n2 」に内
分する位置の断層像を表示すればよい。
【0146】これは変形例9と同様に、体格差のある被
検体を撮影した際の画像間で比較する場合や、体格が同
じものでも撮影時に多少姿勢が異なっていた等の場合
に、z座標のズレを極力抑える効果があり、特にこの目
的に対しては変形例9より効果的である。
【0147】・変形例11 図6のステップ121において、順次表示するための断
層像対データを作成するタイミングは、予め全ての対応
する位置(z座標)の断層像データを作成しておいても
よいし、次断層像対表示指令(シングルアクション)又
は断層像対を順次表示する指令(シングルコマンド)が
入力されたときに、対応する位置の断層像対データを作
成してもよい。前者は、最初に全ての断層像対を作成し
てしまうので、作成にまとまった時間が必要になり、断
層像対の表示を即座に開始することができない。しか
し、断層像対の表示を一度開始してしまえば、後は高速
に断層像対の順次表示を行なうことができる。一方、後
者は前者の逆で、断層像対の順次表示は前者ほど高速に
行なえない代わりに、順次表示をすぐに開始することが
出来、また各断層像対データを記憶しておく画像記憶部
4e1 〜4em の記憶容量が少なくてもよいという長所
を有する。さらに、前者では、基準断層像を変更すると
観察しなかった画像を作成する時間を無駄に費やしたこ
とになるが、後者は、断層像対を表示する段階で、基準
断層像を簡単に変更することができる。
【0148】・変形例12 図6のステップ120〜121の処理では、断層像対を
次々表示するために、算出したz座標の位置に断層像が
無い場合は補間処理を用いて新たに算出している。
【0149】しかしながら、表示すべき位置(z座標位
置、断層面)に断層像が無い場合は、その断層面からい
ちばん近い断層像を表示してもよい。例えば、図18の
ように、三次元画像「A、B」の間で位置合わせを行な
った結果、「Aia−Bi (i=1,2,…,N )」が断層像対で
あり、その断層面Aiaの位置には、断層像が存在しない
場合、この断層面Aiaから一番近い断層像Ai を断層像
Bi に対応する断層像として表示する。この方法では、
算出されたz座標位置の断層像をわざわざ作成する必要
がないので、高速な順次断層像対表示が可能となる。
【0150】上述した断層面から一番近い位置に存在す
る断層像を表示する処理は、例えば比較対象となる部位
の構造が細かい場合等においては、図9(b)に示した
ように補間処理を用いて算出されたz座標位置のCT値
を求めると、その部位の構造が消滅してしまうような場
合に用いられる。
【0151】つまり、このような比較対象部位が細かい
場合には、補間処理を用いて新たな断層像を算出せず、
常に最も近い位置に存在する断層像を表示するシステム
を用いることもできる。また、比較対象部位が細かい場
合においては、算出されたz座標の前後のスライスを同
時に表示することもできる。
【0152】すなわち、図19及び図20に示すよう
に、三次元画像「A、B」の間で位置合わせを行なった
結果、「Aia' −Bi'(i=1,2,…,N )」が断層像対であ
り、例えば、その断層面A1a' の位置には断層像が存在
しない場合、図6のステップ120の判断の結果(N
O)の後、図20に示すように、この断層面Aia' のz
座標位置に対して前後するz座標位置の断層像Ai'及び
断層像A(i+1)'を断層像Bi'に対応する断層像として画
像記憶部4c1 から順次読み出し、所定タイミング毎に
モニタに同時表示する(ステップ121a)。なお、モ
ニタの表示領域が2断層像分しかない場所には、Bi'と
同時にAi'もしくはA(i+1)' を表示し、一定時間毎に
Ai'とA(i+1)' を交互に表示させてもよい。また、シ
ングルコマンドにてAi'とA(i+1)'を表示を切り換えて
もよい。この方法においても、算出されたz座標位置の
断層像を作成する必要がないので、高速な順次断層像対
表示が可能となる。
【0153】上述した補間処理を用いることなく、算出
されたz座標に最も近い位置の断層像(あるいは、z座
標前後の位置の断層像)を表示させるシステムでは、演
算処理がz座標を求める処理のみになり、補間処理を行
なう必要がなくなるので、処理が大幅に軽減され、ソフ
トウエア・ハードウエアともにその構成が単純となり、
非常に安価なシステムとなる。
【0154】・変形例13 本実施形態では、ステップ111〜ステップ121やス
テップ126の処理において、断層像対を次々に表示す
るために、第1の断層像対の位置情報に基づいて略同一
の各断層像対のz座標とそのz座標位置に相当(対応)
する断層像対を設定(その位置に断層像がある場合に
は、その位置の断層像をそのまま導出して設定し、無い
場合には補間処理を用いた新たに算出(導出))してい
る。言い換えれば、いわゆるIF文で判断し、その位置
に断層像がある場合はその断層像をそのまま表示し、無
い場合は補間処理を用いて新たに作成している。
【0155】しかしながら、断層像間の間隔は、各病院
間によって部位毎に基準値がある。例えば耳は1mm、
肺野は2mm等である。また近年、集団検診においても
三次元画像を撮影する動きが出てきたが、その検査にも
基準値が設定されている。例えば、集団検診にCT三次
元画像を利用している代表的な例としては、東京から肺
癌を無くす会(ALCA;Anti-Lung Cancer Associati
on)によって行なわれている肺癌検診があるが、この検
診においては、前記基準値を10mmとしている。この
ように多くの三次元検査画像は、基準値(基準断層像間
隔)で再構成されている。
【0156】すなわち、各三次元検査画像が同一の基準
断層像間隔で作成されている等の理由により、読み込ん
だままの三次元画像を順次表示しても位置ズレがほとん
ど生じない場合には、各三次元画像の第1の断層像間の
位置情報に基づいて一度同一の断層像対が指定されれ
ば、後は略同一の各断層像のz座標とそのz座標位置に
相当する断層像を設定しなくても(すなわち、お互い断
層像位置を更新しても、その更新位置が基準間隔毎で略
同一位置であるから、補間処理を用いて新たに断層像を
作成する必要はない)、次断層像対表示指令(シングル
アクション)又は次断層像対順次表示指令(シングルコ
マンド)を受ける度毎に各断層像を次の断層像に更新す
るだけで、常に略同一の断層像対が表示できる。
【0157】例えば、三次元画像Aと三次元画像Bとが
略同じ断層間隔(基準断層像間隔)で取得されていた場
合において、三次元画像Aと三次元画像Bの断層像対を
同期表示させるとする。なお、三次元画像Aは、処理装
置4a1 の画像記憶部4e1に格納されているとし、三
次元画像Bは、処理装置4a2 の画像記憶部4e2 に格
納されているとする。
【0158】このとき、オペレータは、図5のステップ
107の処理として、三次元画像Aの所望のスライス位
置(そのスライス位置に対応するz座標を「Zr 」とす
る)の断層像A(zr )を指定するともに、その断層像
A(Zr )と解剖学的断層位置が略同一の断層像B(Z
rb)を三次元画像Bの中から指定する(図21、ステッ
プ301)。そして、制御用CPU3aは、その2つの
断層像「A(zr )、B(Zrb)」をそれぞれ同期させ
て表示させる指令を処理装置4a1 及び4a2に送る。
処理装置4a1 及び4a2 のCPU4b1 及び4b2
は、ステップ119〜126と同様の処理を行なう。こ
の結果、断層像A(Zr )及び断層像B(Zrb)が例え
ばモニタM1 、M2 に同期して表示される(ステップ3
02)。
【0159】このとき、三次元画像データ「A、B」
は、同一の断層間隔で取得されているため、読影者が、
入力部3cのキーボードKや次断層像表示指令スイッチ
N等を操作してシングルアクションか、あるいは、シン
グルコマンドを入力すれば、三次元画像「A、B」の中
からその断層間隔毎に断層像(断層像対)が選択され
る。そして、その断層像対は、それぞれ同期して順次モ
ニタM1 、M2 に表示される(ステップ303)。以
下、ステップ127の処理を行なう。
【0160】このように、断層間隔が略同一の場合、最
初に解剖学的断層位置が略同一の断層像を指定してしま
えば、後はその断層間隔毎に断層像対を順次表示するこ
とができる。したがって、処理が大幅に簡略化され、処
理速度が大幅に向上する。また、処理が大幅に簡略化さ
れるため、ソフトウエア・ハードウエアともにその構成
が単純となり、非常に安価なシステムとなる。
【0161】・変形例14 図6のステップ120〜121の処理において、同期し
て順次表示している際に、例えば、画像指定部I1 を所
定の方向に切り換えること、あるいは画像指定部I2 の
同期解除スイッチCを押すことにより、一部又は全ての
画像の同期表示を停止させることもできる。これは、個
別に読影したくなった場合に有効である。また、一部の
表示画像の断層面が他の表示画像画像の断層面の位置と
ずれてきた場合、その画像を非同期にして位置を調節し
た後に、再度同期モードにするという同期位置のズレに
対する補正手段としても有効である。
【0162】・変形例15 図6のステップ122の処理でのフィルタの種類を断層
像対間で一致させる処理において、画像再構成時にかけ
られるフィルタを考慮してもよい。これは、再構成フィ
ルタの別の再構成像のMTF(Modulation Transfer Fu
nction:変調伝達関数)を登録しておき、MTFを一致
させるフィルタをかけることにより、達成される。例え
ば、画像A,BのMTFがそれぞれHA (u,v)、H
B (u,v)とした場合、画像A,Bの対象物体が同じ
F(u,v)だとすると、三次元画像「A,B」の分布
FA (u,v)、FB (u,v)は、それぞれ次のよう
に得られている。
【0163】
【数4】
【数5】 ここで、(u,v)は、フーリエ面の座標であり、F
(u,v)、FA (u,v)、FB (u,v)は、全て
元の物体や画像をフーリエ変換した結果である。また、
ここでは簡単のために二次元断層面の処理について説明
しているが、三次元での処理も同様に処理できる。とこ
ろで、FA (u,v)、FB (u,v)は本来同じ対象
物体なので、MTFが同じであれば、同じ画像となるは
ずである。したがって、MTFを一致させるためには、
FB (u,v)にフィルタH(u,v)をかければよ
い。
【0164】
【数6】 この画像再構成時にかけるフィルタも考慮する処理の特
徴は、画素値が保存されるモダリティにおいて、画素値
を直接比較できることにある。
【0165】・変形例16 本システムの機能の一部又は全部は、撮影モダリティに
設けられていてもよい。
【0166】・変形例17 図5のステップ106の基準データを設定する処理は、
基準断層像Aを制御装置3の入力部3cより設定し、そ
の基準断層像Aの各表示条件をその基準断層像Aが保持
されている画像処理装置4a1 のメモリ4c1 から読み
込むことにより、基準データを基準断層像Aの各表示条
件に設定してもよい。この処理の特徴は、非常に多くの
基準データの設定を自動化できることにある。
【0167】・変形例18 断層像対を形成する各断層像の座標系を基準断層像の座
標系に合わせる回転処理、特に断層面の回転(断層像対
の断層面を平行にする回転)は行なわなくてもよい。つ
まり、基準断層面(xy平面)と比較する断層面とのな
す角が小さい(平行に近い)場合や、注目領域(RO
I:Region of interest )が決まっている場合は、比較
する領域の一部(例えば中心)の位置を合わせさえすれ
ば、比較対象であるその他の領域の位置ズレ量はそれほ
ど大きくはなく、このような場合には、比較対象の三次
元データの断層面を、基準断層面と平行にする処理(断
層面の傾きを変えるような回転処理)を省いてもよい。
この方法の特長は、三次元補間という時間のかかる処理
を省けるので、高速に処理できる点にある。
【0168】すなわち、基準断層像からのズレ量が小さ
い場合やROIが決まっている場合に、三次元補間とい
う時間のかかる処理を省いて高速に処理できので、有効
な方法であると思われる。後者の場合の処理方法は、任
意の三次元画像の断層面上に注目領域を設定した後、そ
の注目領域に対応する領域を比較対象の三次元画像にお
いて算出した後、対応する領域を多く含む断層面を表示
してもよいし、図5のステップ101〜ステップ105
の処理において、座標の不一致は無視してROIの位置
合わせを行なうことにより、座標を関係ずけてもよい。
【0169】・変形例19 本実施例では、断層像対をフレーム毎に異なるモニタに
表示させたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、断層像対を構成するある断層像の一部を他
の断層像対を構成する断層像の画像に変換することもで
きる。
【0170】今、k組の三次元画像データがそれぞれ、
処理装置4a1 〜4ak の画像記憶部4e1 〜4ek に
記憶されているとした場合、最初オペレータの操作に基
づく制御用CPU3aの処理により、処理装置4a1 の
画像記憶部4e1 に記憶された三次元画像データAがモ
ニタM1 に順次表示されているとする。
【0171】このとき、読影者は、表示された三次元画
像Aを見ながら、現在表示された断層像上のある部位を
他の三次元画像と比較して読影したいとする。ここで、
読影者は、入力部3cのキーボードK等を操作して現在
表示されている断層像A(Za1)を停止(フリーズ)
させる。そして、キーボードK等を操作してその比較し
たい部位をROIで指定するとともに、比較読影したい
三次元画像(その三次元画像が記憶されている処理装
置、例えば4a2 とする)を指定する(図22、ステッ
プ401)。このとき、制御用CPU3aは、その指定
されたROI及び処理装置4a2 を読み込み、画像記憶
部4e1 に格納された三次元画像データの中から三次元
画像データA(Za1)を読み出すとともに、画像記憶
部4e2 に格納された三次元画像データBの中から、当
該z座標(Za1)と解剖学的断層位置の等しい三次元
画像データ(断層像対)B(Zb1)を読み出す(ステ
ップ402)。そして、制御用CPU3aは、読み出し
たA(Za1)の内、ROIに指定された領域のデータ
(ピクセル値)を消去し、その領域へ読み出した三次元
画像データB(Zb1)の対応する領域のデータ(ピク
セル値)を合成する(ステップ403)。そして、制御
用CPU3aは、この結果得られた合成三次元画像デー
タAb (Za1)を表示させる指令を処理装置4a1 に
送る。処理装置4a1 のCPU4b1 は、その指令に基
づいてモニタM1 に画像データAb (Za1)を表示さ
せる。この結果、モニタM1 には、図23に示すよう
に、指定されたROI内の領域だけ比較読影したい他の
三次元画像B(Zb1)が合成された三次元画像Ab
(Za1)が表示される(ステップ404)。
【0172】ここでさらに、入力部3cのキーボードK
等を操作して、ROIを移動若しくは、「合成オン、合
成オフ」等のコマンドを送ると、前者は、合成した部分
をもとの三次元画像Aに戻し、指定された移動量だけ平
行移動した領域にROIを設定(ステップ401と同様
の処理)し、ステップ402以下の処理を繰り返して、
新たに指定されたROIに三次元画像Bの対応する領域
を合成して表示する。また、後者では、オフが押された
場合には、合成した部分をもとの三次元画像Aに戻し、
再びオンが押された場合は、指定されていたROIに再
び三次元画像Bを合成する。注目領域の近辺でROIを
左右に移動させたり、注目領域で合成のオン・オフを繰
り返すことにより、注目領域における三次元画像AとB
との違い(陰影の変化や有無)が明確に判別できるの
で、正確な読影を行なうことができる。
【0173】なお、比較したい領域は部分的ではなく、
例えばモニタ画面半分というような指定の仕方も可能で
ある。すなわち、オペレータが入力部3cの例えばマウ
スmを操作してモニタ画面上に境界線データ(例えば、
画面中央で表示領域を左右2等分するラインマーカー)
を指定する。そして、制御用CPU3aは、その境界線
データに基づいて、三次元画像データA(Za1)上の
例えばその境界線位置に対して向かって左側は元の三次
元画像データA(Za1)を残し、向かって右側には三
次元画像データB(Zb1)の内の右半分を合成させ
る。この結果、図24に示すように、同一の解剖学的断
層位置における異なった三次元画像がモニタM1 の中央
を境にして合成された状態で表示される。
【0174】また、この状態でマウスm等を操作してラ
インマーカーを例えば左右に移動させることにより、ラ
インマーカーを境にして三次元画像AとBとの違い(陰
影の変化や有無)が明確に判別できるので、正確な読影
を行なうことができる。
【0175】さらに、この考え方の発展した例として、
ROIで指定した領域(あるいは、境界線で仕切られた
内の一方の領域)に、他のモダリティで得られた画像を
合成することもできる。
【0176】これらの変形例によれば、読影者は視点を
移動させることなしに、断層像対を読影することができ
る。また、比較する位置の対応がつきやすいため、読影
効率を大幅に高めることができる。さらに、断層像を一
枚しか表示できない表示装置でも比較読影が可能となる
という特長を有している。
【0177】・変形例20 図6のステップ122において、各CPU4b1 〜4b
6 は、同一のz座標の断層像データ(断層像対データ)
を単にモニタM1 〜M6 に同一のタイミングで表示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
断層像対を形成する各断層像データの中から複数(例え
ば2つ)の断層像データ(1組の断層像対データ)を選
択し、その2つの断層像データをサブトラクション処理
して得られたデータ(サブトラクションデータ)を表示
することもできる。
【0178】このサブトラクション処理を行なう場合に
は、読影者は、図5のステップ106の処理における基
準データを入力する際に、サブトラクション処理した画
像を表示したい2つの三次元画像(その2つの三次元画
像が記憶された処理装置、例えば4a1 、4a2 )、及
びそのサブトラクション画像を表示するモニタ(例えば
M1 )を入力している。
【0179】一方、図6のステップ122の処理を終了
した各CPU4b1 〜4b6 の内、CPU4b1 、4b
2 は、図6に示す処理ではなく、図25に示す処理を行
なう。すなわち、CPU4b1 、4b2 は、画像記憶部
4e1 、4e2 からそれぞれ断層像データ(断層像対デ
ータ)「A(Za1),B(Zb1)」を読み出す。そ
して、CPU4b2 は、読み出した断層像データB(Z
b1)をCPU4b1に送る(ステップ501)。CP
U4b1 は、断層像データA(Za1)から断層像デー
タB(Zb1)をサブトラクション処理する(ステップ
502)。そして、得られたサブトラクション画像デー
タ{(A(Za1)−B(Zb1));SU1とする}
を表示装置5a1 に送る。表示装置5a1 は、送られた
サブトラクション画像データ「SU1」に対し第2の表
示条件であるγ特性変換等の画像処理やブライトネス、
コントラスト等の設定を行なった後、そのサブトラクシ
ョン画像データ「SU1」をモニタM1 に表示する(ス
テップ503)。
【0180】このとき、図6のステップ125〜ステッ
プ127に類した処理が行なわれているため、CPU4
b1 、4b2 は、サブトラクション処理された断層像デ
ータ「A(Za1),B(Zb1)」から所定間隔Δd
離れた断層像データA「(Za2),B(Zb2)」を
画像メモリ4e1 、4e2 から同一のタイミングで読み
出し、ステップ501〜503に示すサブトラクション
処理を行なう。以下、ステップ120の処理にしたがっ
てサブトラクション画像{「SU2」、「SU3」、
…}が順次モニタM1 表示される(ステップ504)。
【0181】本変形例によれば、解剖学的断層位置が同
一の断層像対を同期して表示させるだけでなく、その断
層像対どうしのサブトラクション画像を順次表示するこ
とができるため、そのサブトラクション画像を読影する
ことにより、患者の診断対象部位の変化状態等を詳細に
検討することができる。
【0182】・変形例21 上述した変形例19の合成処理、及び変形例20のサブ
トラクション処理では、合成あるいはサブトラクション
される断層像対におけるスライス内の位置関係は略一致
していることが望ましい。したがって、断層像対間でス
ライス位置が若干ずれている場合には、上述した図22
及び図25の処理に加えて相関演算処理を行なうことに
より、スライス内の位置関係のずれによる画像の差を補
正し(対応している断層像対において各部位のピクセル
位置を合わせる)、より正確な合成処理及びサブトラク
ション処理を行なうことができる。スライス内の位置関
係のズレによる画像の差を補正する方法は、全体の位置
ズレを補正する方法、及び体動による部分的なズレまで
補正するためにローカルに相関演算を行ない、その結果
をもとに対象を部分的に変形する方法等があり、これら
の方法は、参考文献(4)により公知となっている。
【0183】すなわち、合成処理(あるいはサブトラク
ション処理)において、図22のステップ402の処理
後(あるいは図25のステップ501の処理後)、制御
用CPU3aは、図26に示すように、断層像データA
(Za1)と断層像データB(Zb1)とを相関演算す
る(ステップ601)。そして、制御用CPU3aはそ
の相関演算結果に基づいて断層像データA(Za1)と
断層像データB(Zb1)との間のシフト量を演算する
(ステップ602)。そして、このシフト量、及び断層
像データB(Zb1)に基づいて、断層像データA(Z
a1)との相関が非常に高い(同一のスライス位置とみ
なされる)断層像データBa (Zb1)を生成して再度
画像記憶部4e2 に記憶する(ステップ603)。以
下、ステップ403以降の処理が行なわれる。ただし、
断層像データB(Zb1)として用いられるのは、新た
に作成された断層像データBa (Zb1)である。
【0184】本変形例によれば、スライス位置にずれが
ある断層像対を用いて合成処理あるいはサブトラクショ
ン処理を行なう場合でも、正確な合成処理あるいはサブ
トラクション処理を行なうことができる。
【0185】・変形例22 本実施例の画像処理装置のシステム構成は、図1の示す
構成に限定されるものではなく、例えば、図27に示す
ように、図1に示す処理装置4a1 〜4am の内の1つ
(処理装置10a1 )が制御装置3を兼ねる構成(新た
に入力部3cが加わっている)としてもよいし、図28
に示すように、処理装置4a1 〜4amを無くし、制御
装置3が処理装置4a1 〜4am を兼ねてもよい。この
場合は、制御装置3が各処理装置4a1 〜4am の行な
う全ての処理を変わって行なう。図25、26のような
システムは、図1のシステムに比べて処理速度が遅くな
る可能性があるが、比較的安価に実現できるので、実用
化しやすいとう特長を有する。
【0186】・変形例23 図5のステップ108〜ステップ109とステップ10
7の各処理を行なう順番は、最終的には同じとなるの
で、どのように設定してもよいが、図5のステップ10
8〜ステップ109の処理を行ない易いように設定する
のが望ましい。断層像対の各表示条件、例えば、ピクセ
ルピッチが大きく違う場合は、位置合わせを行なうこと
が難しいこともある。このような時は、ステップ107
の処理を予め行なったほうが位置合わせを行ない易い。
【0187】なお、本実施例及び変形例において、処理
装置4a1 〜4am はそれぞれ1つのモニタM1 〜Mm
を有する構成でもよい。また、本画像処理装置が種々の
画像処理等を高速に行なうことができる高速演算装置
(マイクロプロセッサ)を別個に有し、上述した制御用
CPU3a及び処理装置4a1 〜4am で行なわれた処
理等を必要に応じて上記高速演算装置で行なう構成にし
てもよい。
【0188】さらに、上述した変形例で述べられた合成
演算、サブトラクション演算、及び相関演算等は制御用
CPU3aあるいは各処理装置4a1 〜4am のCPU
4b1 〜4bm で行なう構成としたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、合成演算を行なうデ
ィジタルロジック回路、サブトラクション演算を行なう
ディジタルロジック回路、及び相関演算を行なうディジ
タルロジック回路を別個に設けて、上記合成演算、サブ
トラクション演算、及び相関演算を行なわせてもよい。
【0189】さらにまた、本実施例では、医用画像撮影
モダリティとしてCT装置を用いたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、MRI装置であって
もよく、また、CT装置とMRI装置とを備え、これら
の装置で得られた複数組の三次元画像を比較読影しても
よい。
【0190】なお、以下に、実施例で参照した参考文献
名を掲載する。 (1) 「テレビジョン画像工学ハンドブック」テレビ
ジョン学会編、オーム社。 (2) 「High Speed Display through Hybrid Proces
sing 」Optics Letters, Vol.15, No.10, 565-567 (19
90) 。 (3) 「ディジタル画像処理」Kak Rosenfeld 著、長
尾真訳、近代科学社。 (4) 「Digital Image Subtraction of Temporally
Sequential Chest Imagefor Detection of Interval Ch
ange 」, A. Kano et al., Medical Physics,Vol. 21,
No.3, 453-461 (1994)。
【0191】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
組の3次元画像の中から解剖学的断層位置が略同一の少
なくとも1つの断層像対を設定し、さらに、その断層像
対を例えば所定のタイミングで同期させて表示すること
ができるため、解剖学的断層位置を合わせるという非常
に困難な操作をすることなしに、断層像対を表示するこ
とができる。したがって、比較読影の際の読影者の負担
が減少し、また、比較読影にかかる時間及びコスト(読
影者の人件費等)が減少する。そして、この効果による
2次的な効果としては、比較読影を行なう頻度が多くな
り、診断の正確さがより向上することが挙げられる。
【0192】また、複数の断層像対間の断層間隔の違い
による解剖学的断層位置の位置合わせを行なうことなし
に、複数の断層像対を順次表示することができるため、
比較読影にかかる時間及びコストが減少する。
【0193】さらに、断層像対を構成する複数の断層像
(表示画像)の明るさ、コントラスト、適用される画像
フィルタ等の画像パラメータの少なくとも一部を、読影
者の余計な操作なしで当該断層像対を構成する複数の断
層像間で同一に設定することができるため、読影者が比
較読影する際に、上記画像パラメータを逐一合わせる必
要がなくなり、読影者の労力を大幅に低減させながら比
較読影の精度を向上させることができる。
【0194】さらにまた、複数のモニタを階層構造で配
設している場合に、当該モニタに表示される断層像対を
構成する複数の断層像の少なくとも一部は、それぞれ隣
接した位置のモニタ、つまり、比較される断層像対が隣
接して見られるような位置に自動的に表示される。した
がって、一度表示された断層像対の表示位置を変更する
等の余計な手間が不要になり、読影者の労力を大幅に低
減させながら比較読影の精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示システムの概略構成を示
すブロック図。
【図2】図1における表示装置の概略構成を示すブロッ
ク図。
【図3】(A)は、入力部の概略構成を示す斜視図であ
り、(B)は、画像指定部I2の構成の一例を示す図。
【図4】階層構造に配設された複数のモニタを示す斜視
図。
【図5】解剖学的断層位置が略同一の断層像対を同期さ
せて表示する際の画像表示システム全体の動作の一例を
表す概略フローチャート。
【図6】解剖学的断層位置が略同一の断層像対を同期さ
せて表示する際の画像表示システム全体の動作の一例を
表す概略フローチャート。
【図7】解剖学的断層位置が略同一の断層像対を同期さ
せて表示する際の画像表示システム全体の動作の一例を
表す概略フローチャート。
【図8】断層像対の概念を示す図。
【図9】算出されたz座標の断層像データを生成する際
の考え方を説明するための図。
【図10】ピクセルサイズを一致させる処理の概念を説
明する図。
【図11】座標系を一致させる処理の概念を説明する
図。
【図12】処理装置に複数個の表示装置が割り当てられ
ている場合の、各モニタに表示された断層像対を表す
図。
【図13】複数のモニタの複数の表示領域内の同一位置
に表示された断層像対を示す図。
【図14】複数のモニタの複数の表示領域内の同一位置
に表示された断層像対を示す図。
【図15】スキャノグラム像に対する2次元相関演算処
理の一例を説明するための概略フローチャート。
【図16】複数個の断層像対を用いてローカルにz座標
を関連づける処理を説明する概念図。
【図17】前後に存在する断層像対への距離の比が同じ
位置の断層像を作成する処理を説明する概念図。
【図18】表示すべきz座標位置からいちばん近いz座
標位置に存在する断層像を表示する処理を説明する概念
図。
【図19】表示すべきz座標位置の前後のz座標位置に
存在する断層像を同時に表示する処理を説明する概念
図。
【図20】表示すべきz座標位置の前後のz座標位置に
存在する断層像を同時に表示する処理の一例を説明する
ための概略フローチャート。
【図21】略同じ断層間隔で取得された2組の三次元画
像を同期表示させる際のシステム全体の処理の一例を説
明するための概略フローチャート。
【図22】断層像対を構成するある断層像の一部を他の
断層像対を構成する断層像の画像に変換する際のシステ
ム全体の処理の一例を説明するための概略フローチャー
ト。
【図23】指定ROI内だけ他の断層像が合成された断
層像を示す図。
【図24】境界を挟んで2つの異なる断層像が合成され
た断層像を示す図。
【図25】サブトラクション処理を行なう際のシステム
全体の動作の一例を説明するための概略フローチャー
ト。
【図26】相関演算処理を行なう際のシステム全体の動
作の一例を説明するための概略フローチャート。
【図27】本発明の画像表示システムのその他の構成例
を示す概略ブロック図。
【図28】本発明の画像表示システムのその他の構成例
を示す概略ブロック図。
【符号の説明】
1 CT装置 2 画像DB 3 制御装置 3a 制御用CPU 3b 主メモリ 3c 入力部 4a1 〜4am 画像処理装置 4b1 〜4bm CPU 4c1 〜4cm メモリ 4e1 〜4em 画像記憶部 5a1 〜5an 表示装置 5b1 〜5bn LUT 5c1 〜5cn 画像メモリ 5d1 〜5dn 表示部 M1 〜Mn モニタ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの医用画像撮影モダリテ
    ィに基づく複数回の検査により取得された複数枚の断層
    像から成る複数組の三次元画像を出力デバイスに表示す
    るようにした画像表示システムにおいて、 前記複数組の三次元画像の中から、解剖学的断層位置が
    略同一の第1の断層像対を少なくとも1つ指定する指定
    手段と、前記複数組の三次元画像中の少なくとも1つの
    三次元画像の断層間隔及び前記第1の断層像対間の位置
    情報に基づいて、前記複数組の三次元画像の中から、前
    記解剖学的断層位置が略同一の少なくとも1つの断層像
    対を設定する断層像対設定手段と、設定された少なくと
    も1つの断層像対を前記出力デバイスに表示させる表示
    制御手段とを備えたことを特徴とする画像表示システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記断層像対設定手段は、前記解剖学的
    断層位置が略同一の断層像対を自動的に導出する手段で
    ある請求項1記載の画像表示システム。
  3. 【請求項3】 前記表示制御手段は、前記複数の断層像
    対における各断層像対を構成する複数の断層像を同期さ
    せながら前記出力デバイスに表示させるようにした請求
    項2記載の画像表示システム。
  4. 【請求項4】 前記表示制御手段は、前記複数の断層像
    対を所定間隔毎に順次前記出力デバイスに表示させるよ
    うにした請求項3記載の画像表示システム。
  5. 【請求項5】 前記指定手段は、前記複数組の三次元画
    像の中から基準となる三次元画像を指定する第1の指定
    手段と、この基準三次元画像の中の少なくとも1つの断
    層像と前記解剖学的断層位置が略同一である残りの三次
    元画像中の断層像を、全ての三次元画像が間接的に関連
    付けられるように指定する第2の指定手段とを備えた請
    求項3記載の画像表示システム。
  6. 【請求項6】 前記指定手段は、前記三次元画像の中か
    ら前記第1の断層像対を自動的に選択する選択手段であ
    る請求項3記載の画像表示システム。
  7. 【請求項7】 前記選択手段は、前記複数組の三次元画
    像を形成する各断層像の特徴量を用いて前記第1の断層
    像対を選択するようにした請求項6記載の画像表示シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記位置情報は、前記三次元画像の断層
    面に垂直な方向に設定された座標軸に基づく位置座標情
    報である請求項3記載の画像表示システム。
  9. 【請求項9】 前記断層像対設定手段は、前記複数組の
    三次元画像間の位置座標情報のズレ量を算出する手段
    と、前記位置座標情報のズレ量に基づいて、各三次元画
    像間の相対的な位置座標を求める手段と、前記各三次元
    画像間の相対的な位置座標上において任意の位置を指定
    する指定手段と、この指定された位置に対応する断層像
    を各三次元画像の中から求める手段とを備え、前記表示
    制御手段は、各三次元画像からそれぞれ求められた断層
    像グループを断層像対として前記出力デバイスに表示す
    るようにした請求項8記載の画像表示システム。
  10. 【請求項10】 前記求める手段は、前記指定された位
    置に対応する断層像が無い場合、前記指定位置近傍の位
    置の少なくとも1枚の断層像を用いた補間処理により当
    該指定位置に対応する断層像を求める手段である請求項
    9記載の画像表示システム。
  11. 【請求項11】 前記求める手段は、前記指定された位
    置に対応する断層像が無い場合、前記指定された位置に
    最も近い位置の断層像を前記指定位置に対応する断層像
    として各三次元画像の中から選択する手段である請求項
    9記載の画像表示システム。
  12. 【請求項12】 前記求める手段は、前記指定された位
    置に対応する断層像が無い場合、前記座標軸上において
    前記指定された位置に隣接する位置のペアの断層像を前
    記指定位置に対応する断層像として各三次元画像の中か
    ら選択する手段であり、前記表示制御手段は、前記指定
    位置に対応する前記ペアの断層像を、全体で断層像対の
    グループとなるように各ペア毎に前記出力デバイスに表
    示するようにした請求項9記載の画像表示システム。
  13. 【請求項13】 前記複数組の三次元画像の各断層像は
    略等しい断層間隔で取得され、前記断層像対設定手段
    は、前記略等しい断層間隔及び前記第1の断層像対間の
    位置情報に基づいて、前記複数組の三次元画像の中から
    前記解剖学的断層位置が略同一の少なくとも1つの断層
    像対を設定するようにした請求項1記載の画像表示シス
    テム。
  14. 【請求項14】 前記出力デバイスは、階層構造に配設
    された複数のモニタを備え、前記表示制御手段は、前記
    断層像対を形成する複数の断層像をそれぞれ前記複数の
    モニタに、当該複数の断層像の少なくとも一部が互いに
    隣接するように表示させた請求項3記載の画像表示シス
    テム。
  15. 【請求項15】 前記表示制御手段は、前記各モニタに
    おける前記断層像対を構成する複数の断層像の明るさ、
    コントラスト、適用される画像フィルタ等の画像パラメ
    ータの少なくとも一部を同一にして、当該複数の断層像
    を当該各モニタにそれぞれ表示させるようにした請求項
    14記載の画像表示システム。
  16. 【請求項16】 前記出力デバイスは、複数の表示領域
    を有した少なくとも1つのモニタを備え、前記表示制御
    手段は、前記断層像対を形成する複数の断層像をそれぞ
    れ前記複数の表示領域に表示させるようにした請求項3
    記載の画像表示システム。
  17. 【請求項17】 前記表示領域は、m行n列(m、n
    は、2以上の自然数)のマトリクス状に配列され、前記
    表示制御手段は、前記断層像対を構成する複数の断層像
    を、前記表示領域の互いに隣接した行あるいは列にそれ
    ぞれ表示させるようにした請求項16記載の画像表示シ
    ステム。
  18. 【請求項18】 前記表示制御手段は、前記断層像対を
    形成する複数の断層像の内の少なくとも一対の断層像を
    サブトラクション処理するサブトラクション処理手段を
    備え、このサブトラクション処理により得られたサブト
    ラクション画像を前記出力デバイスにより表示させるよ
    うにした請求項3記載の画像表示システム。
  19. 【請求項19】 少なくとも1つの医用画像撮影モダリ
    ティに基づく複数回の検査により取得された複数枚の断
    層像から成る複数組の三次元画像を出力デバイスに表示
    するようにした画像表示システムにおいて、 前記出力デバイスに表示された複数枚の断層像の中から
    任意の1枚の第1の断層像上に関心領域を設定する手段
    と、前記関心領域が設定された第1の断層像を含む三次
    元画像以外の前記複数組の三次元画像の中から、前記第
    1の断層像と解剖学的断層位置が略同一の任意の1枚の
    第2の断層像を指定する手段と、前記第1の断層像の前
    記関心領域部分の画像を、前記第2の断層像上の前記関
    心領域に相当する部分の画像に変換する変換手段とを備
    えたことを特徴とする画像表示システム。
  20. 【請求項20】 少なくとも1つの医用画像撮影モダリ
    ティに基づく複数回の検査により取得された複数枚の断
    層像から成る複数組の三次元画像を出力デバイスに表示
    するようにした画像表示システムにおいて、 前記複数組の三次元画像の中から、解剖学的断層位置が
    略同一の第1の断層像対を少なくとも1つ指定する指定
    手段と、前記複数組の三次元画像中の少なくとも1つの
    三次元画像の断層間隔及び前記第1の断層像対間の位置
    情報に基づいて、前記複数組の三次元画像の中から、前
    記解剖学的断層位置が略同一の少なくとも1つの断層像
    対を設定する断層像対設定手段と、設定された少なくと
    も1つの断層像対を前記出力デバイスに順次表示させる
    表示制御手段と、前記出力デバイスに表示された断層像
    対を構成する複数の断層像の中から任意の1枚の第1の
    断層像上に関心領域を設定する手段と、前記関心領域が
    設定された第1の断層像以外の当該複数の断層像の中か
    ら任意の1枚の第2の断層像を指定する手段と、前記第
    1の断層像の前記関心領域部分の画像を、前記第2の断
    層像上の前記関心領域に相当する部分の画像に変換する
    変換手段とを備えたことを特徴とする画像表示システ
    ム。
  21. 【請求項21】 少なくとも1つの医用画像撮影モダリ
    ティに基づく複数回の検査により取得された複数枚の断
    層像から成る複数組の三次元画像を出力デバイスに表示
    するようにした画像表示システムを用いた画像表示方法
    において、 前記複数組の三次元画像の中から、解剖学的断層位置が
    略同一の第1の断層像対を少なくとも1つ指定するステ
    ップと、前記複数組の三次元画像中の少なくとも1つの
    三次元画像の断層間隔及び前記第1の断層像対間の位置
    情報に基づいて、前記複数組の三次元画像の中から、前
    記解剖学的断層位置が略同一の少なくとも1つの断層像
    対を設定するステップと、設定された少なくとも1つの
    断層像対を前記出力デバイスに順次表示させるステップ
    とを備えたことを特徴とする画像表示システムを用いた
    画像表示方法。
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