JP4709603B2 - 医用画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、モダリティによって収集された医用画像データを用いて診断を行う際に、病変部を容易に確認することができる医用画像処理装置に関する。
従来、X線CT装置(X線コンピュータトモグラフィ装置)やMRI装置(磁気共鳴イメージング装置)等のモダリティを用いて被検体の断層画像を撮影し、疾病等の診断を行う画像診断が多用されている。
また、被検体内部の病変部等をボリュームデータを用いて画像を3次元的に表示(Rendering)するため、MPR法(Multi Planer Reconstruction:任意多断面再構成)、MIP法(Maximum Intensity Projection:最大値投影表示、又はMinimum Intensity Projection:最小値投影表示)、VR法(Volume Rendering)等の手法が用いられている。撮影されたデータを基に再構成した画像はボリューム画像と言われ、各種の画像処理により、医用画像をユーザ(医師)に対してより分かりやすく提示することができる。
CT画像データは、ボクセルと呼ばれる画素群からなり、VR(ボリュームレンダリング)では、コンピュータ装置内で仮想の光源を設定して視線方向から1本の光線(レイ)を当て、ボクセル毎に光の吸収・反射の離散的な計算を行うことで2次元投影面に画像を生成することができ、オパシティ(不透明度)等を設定することで各種の画像を表示することができる。また、SVR(Shaded Volume Rendering)は、対象に陰影をつけて立体的に表示する手法である。
また、MIP法(最大値投影表示や最小値投影表示)は、関心のある対象(例えば血管等)にある方向から光線を当てて投影を行い、ボクセル中の最大又は最小の輝度(CT値)を投影面に反映させ、2次元画像を作成するものであり、細い血管や血管内の石灰化などの診断に有効である。尚、レイキャスティングによる医用画像の表示技術については、例えば特許文献1に記載のものがある。
ところで、MIP法(例えば最大値投影表示)による画像は、画素値(CT値等)をそのまま保持して表示するため、図9に示すように血管内の石灰化などの診断や、血管細部の観察も可能な表示手法である。その反面、骨や他の血管などとの3次元的な位置関係(前後関係)が把握しづらい表示方法であった。また、SVR法(Shaded Volume Rendering)は、図10に示すように3次元的な位置関係を把握するのに有効な表現手法であるが、画素値を加工してしまうため診断にはMPR画像などを併用して用いる必要があった。
そして、ユーザ(医師)は2つの画像、例えばMIPによる画像とSVRによる画像を切り替えながら観察し、診断を行うようにしていた。
特開2003−91735号公報
従来はMIPによる画像とSVRによる画像を切り替えながら、血管と骨との位置関係を把握しながら診断を行っていたが、診断には画像の切換え作業を伴うため、さらなる改善が要求されている。
本発明は、上記事情に鑑みて成されたもので、血管など注目したい部位は例えばMIP等の手法によって画像を作成し、骨などとの位置を確認するためには例えばSVR等の手法によって画像を作成し、両画像を合成処理することにより、診断を迅速に行えるようにした医用画像処理装置、医用画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の医用画像処理装置は、複数のボクセルからなるボリュームデータを用いて、複数のオブジェクトの画像を生成し合成表示する医用画像処理装置であって、前記ボリュームデータを用いて、前記ボクセルの画素値を基に第1のレンダリング処理を行い、第1のオブジェクトの画像を生成する手段と、前記ボリュームデータを用いて、前記ボクセルの不透明度のパラメータを基に第2のレンダリング処理を行い、第2のオブジェクトの画像を生成する手段と、前記第1のオブジェクト画像生成手段と、前記第2のオブジェクト画像生成手段によって生成された第1,第2オブジェクト画像を合成処理する合成手段とを具備し、前記合成手段によって合成処理された画像を表示手段に表示することを特徴とする。
本発明によれば、オブジェクトごとにレンダリング手法を指定して、それぞれ第1,第2の画像を得てそれらの画像を合成して表示することができ、病変部を容易に確認することができる医用画像処理装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の医用画像処理装置の一実施形態の全体構成を示す構成図である。
図1において、10はモダリティ(医用画像診断装置)であり、例えばX線CT装置やMRI装置等が挙げられる。X線CT装置を例に説明すると、ガントリ11を有し、このガントリ11内には回転リング12が設けられ、図示しない回転機構によって回転する。回転リング12内には、X線管13と、X線検出器14が対向して配置されており、回転リング12の中心部分は開口して、そこに寝台の天板15に載置された被検体Pが挿入される。
被検体Pを透過したX線はX線検出器14で電気信号に変換され、データ収集部16で増幅され、デジタルデータに変換され、データ伝送装置17を介して投影データが伝送される。また、ガントリ11には、ガントリ駆動部18及びX線制御部19が設けられている。
20はコンピュータシステムであり、データ伝送装置17からのデータが前処理部21に送られる。前処理部21では、信号強度の補正や信号欠落の補正等の処理を行い、投影データをバスライン201上に出力する。バスライン201にはシステム制御部22、キーボード等の操作部23、データ保存部24、再構成処理部25、データ処理部26、画像表示部27等が接続されている。
システム制御部22はコンピュータシステム20の各部の動作や、ガントリ駆動部18及びX線制御部19を制御するものであり、データ保存部24は断層画像等のデータを記憶するものであり、再構成処理部25は投影データに基づいて断層画像データを再構成する。データ処理部26はデータ保存部24に保存されたデータを用いてデータ処理を行い、画像表示部27は医用画像等を表示し、操作部23は医師等によって操作され、画像処理する上で各種の指示を入力したり、患者の状態や検査方法等の情報を入力するものである。
モダリティ10で撮影され、データ伝送装置17を介して伝送された投影データは、前処理部21で補正され、再構成処理部25で断層像データが再構成され、この再構成された画像に基く3次元ボリュームデータがデータ保存部24に保存される。このボリュームデータを使って様々な3次元画像データが生成される。
図2はデータ処理部26の具体構成を示すものであり、データ保存部24に保存されているデータから血管部、骨部等の対象物(オブジェクト)の画像データを分離するオブジェクト分離処理部31と、分離したオブジェクト情報を保存するオブジェクト情報保存部32を有している。
また、オブジェクト情報保存部32に保存されたオブジェクト情報と、データ保存部24に保存されているデータは、レンダリング処理部33に供給され、画像の処理方法がここで決定される。画像処理の方法としてはいくつかの方法があるが、本実施形態ではMIP法(最大値投影表示)と、SVR法(Shaded Volume Rendering)は)を例に説明する。
レンダリング処理部33で例えばMIP法による画像処理が行われた場合、投影画像保存部34に、MIPによって処理された投影画像データ(以下MIPデータと称す)が保存される。MIPデータは次のカラー画像変換部35でカラーデータに変換される。
一方、レンダリング処理部33でSVR法による画像処理が行われた場合、投影画像保存部36に、SVRによって処理された投影画像データ(以下SVRデータと称す)が保存される。
カラー画像変換部35からのMIPによるカラーデータ、及び投影画像保存部36からのSVRデータは、合成されて合成画像保存部37に保存され、保存データは任意に読み出されて表示部27に表示される。
次に、図2のデータ処理部26の動作を概略的に説明する。モダリティ10で撮影された画像はハードディスクなどのデータ保存部24に保存される。オブジェクト分離部31は、データ保存部24から骨、血管など注目したいオブジェクト(部位)の画像データを分離する。分離する際に操作者は、表示部27に表示された3D画像を見ながら、操作部23のキーボード又はマウスを操作して任意のオブジェクトの画像データを分離する。
分離されたオブジェクトの情報はオブジェクト情報保持部32に保存される。また、レンダリング処理部33はオブジェクト情報とそれに付随したレンダリング種の情報を基にいずれの手法で画像処理を行うかを決定し、データ保存部24に保存された原画像群の情報を利用して3D画像の生成を行う。
レンダリング種がMIPの場合には投影画像保持部34にMIP画像が一時的に保持され、カラー変換部35でカラー画像に変換される。また、レンダリング種がSVRの場合には投影画像保持部36にSVRデータが一時的に保持される。SVRデータはカラー画像データであるため、カラー画像への変換処理は不要である。
そして、合成画像保持部37でMIP画像とSVR画像を合成して保持し、この保存データを読み出すことにより、表示部27で合成画像を表示することができる。
図6は、投影画像保持部34に保存されたMIPデータに基く画像であり、図7は、投影画像保持部36に保存されたSVRデータに基く画像をそれぞれ示す。また、図8は、合成画像保持部37に保存された合成画像データに基く画像を示したものである。
図8の合成画像によれば、血管部分(x)にある石灰化部分(x1)が明確に確認でき、かつ骨(y)と血管(x)の位置関係(前後関係)が明確な画像を得ることができる。
次にデータ処理部26の動作について、図3及び図4,図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図3ではレイキャスティング法を例に説明する。
図3において、先ずステップS1でユーザはCT装置/MRI装置等で撮影されたデータ群から、骨の部分(オブジェクト1)や血管部分(オブジェクト2)など表示したい部位(オブジェクト)のデータを分離する。ステップS2では、各オブジェクト1,2に対して表示したいレンダリング種(本実施形態ではMIPかSVRか)を選択する。
ステップS3では、投影面の各ピクセルからレイをオブジェクトに対して飛ばしていく。ステップS4において、レイがオブジェクトに到達した場合、そのオブジェクトのレンダリング種を判別する(MIP処理かSVR処理か)。
MIP処理の場合、ステップS5でMIP処理を施し、ステップS6で投影画像保存部34に結果を登録し、MIPデータを保存する。保存したMIPデータによる画像は、図6のように表示される。
SVR処理の場合、ステップS7でSVR処理を施し、ステップS8で投影画像保存部36に結果を登録し、SVRデータを保存する。保存したSVRデータによる画像は、図7のように表示される。
ステップS9では、1投影面の画像分の処理が終了したか否かを判別し、投影面全てのピクセルの処理が終了するまで、ステップS3、ステップS4、ステップS5、ステップS6の処理を繰り返し、順次隣のピクセルに移動して同様の処理を繰り返す。また、レイが十分遠くに到達するまでは、ステップS4、ステップS5、ステップS6の処理を繰り返し、奥の方にあるボクセルに対してレイを飛ばして処理を繰り返す。
ステップS10も同様に、1投影面の画像分の処理が終了したか否かを判別し、投影面全てのピクセルの処理が終了するまで、ステップS3、ステップS4、ステップS7、ステップS8の処理を繰り返し、順次隣のピクセルに移動して同様の処理を繰り返す。また、レイが十分遠くに到達するまでは、ステップS4、ステップS7、ステップS8の処理を繰り返し、奥の方にあるボクセルに対してレイを飛ばして処理を繰り返す。
ステップS6によって得たMIPデータは、16ビットのグレー画像であり、ステップS8で得たSVRデータは、カラー画像(R,G,Bの3色を8ビットで表現している)であるため、ステップS11では、MIP処理の画像データをカラー画像に変換する。これは、WL/WW値を元に8ビット変換し、その結果をR,G,Bのそれぞれに割り振ることでカラー画像に変換する。
尚、WLはWindow Levelであり、WWはWindow Widthであり、特定の部位を視覚上見やすくするため、WL,WWを設定して任意のCT値の範囲をクローズアップしてグレースケール表示するようにしている。ステップS11では、このWL,WWをもとにカラー画像に変換するものである。
ステップS11でカラー画像に変換されたMIP画像と、ステップS8で得たSVR画像は、ステップS12で合成処理され、ステップS13で表示部27に表示される。
合成された画像は、図8で示すように表示される。図8から分かるように、血管部等についてはMIP処理され、骨部等についてはSVR処理され、それらの処理による画像が合成されるため、血管(x)内の石灰化(x1)を確認でき、骨等の他の部位(y)との前後関係が明確な画像を表示することができる。
図3のフローチャートにおいて、ステップS5は図4のような詳細ステップを含み、ステップS7は図5のような詳細ステップを含んでいる。
即ち、ステップS5はステップS51〜S57からなり、ステップS51では、キャスティングされたレイに対して既にSVR処理が実施されているか否かが判別され、SVR処理されていない場合(NO)はステップS52でMIP処理を行う。また、SVR処理が実施されていた場合(YES)は、ステップS53において不透明度の判別が行われ、もし不透明度があらかじめ設定した閾値の範囲外であった場合には、ステップS54でSVR処理をキャンセルし、ステップS52でMIP処理を実施する。
これは、ステップS53の判断を入れることで、SVR処理でうっすらとしか表現されない部分に対して、MIP処理を優先することができるようになる。不透明度が閾値の範囲外になった場合、注目する血管が画面上に表示されなくなってしまうため、当該オブジェクトに対してはMIP処理に切り替えて表示することで血管を表示することが可能となる。
また、ステップS53で不透明度が閾値の範囲内である場合(つまり不透明であると判断された場合は)、ステップS55において当該オブジェクトに対してSVR処理を実施するか否かの判別が行われ、SVR処理を実施する場合(YES)はステップS56でSVR処理を継続する。また、ステップS55においてSVR処理を実施しない場合は、ステップS57に移行しSVR処理の対象外として何もしない。
ステップS53の判断基準となる不透明度(オパシティ値)は、オパシティ値が最大値のときは不透明、最小値のときは透明の状態になり、不透明度の設定によってSVR処理を継続するか、MIP処理に切り替えるかが決まる。
一方、ステップS7はステップS71〜S75からなり、ステップS71では、キャスティングされたレイに対して既にMIP処理が実施されているか否かが判別され、MIP処理されていない場合(NO)はステップSS72でSVR処理を継続する。また、MIP処理が実施されていた場合(YES)は、ステップS73において画素値(画素1個1個のCT値や信号強度)の判別が行われ、もし画素値があらかじめ設定した閾値の範囲外であった場合には、ステップS74でMIP処理をキャンセルし、ステップS72でSVR処理を実施する。ステップS73の判断で、画素値が所定の閾値以下(例えばCT値−1000)の場合は、空気であると判断され、皮膚の部分を透過したと判別し、SVR処理とする。これにより、空気の部分に対してはSVR処理を優先できるようになる。
また、ステップS73で画素値があらかじめ設定した閾値の範囲内である場合(つまり血管が抽出されているような場合は)、ステップS75において当該オブジェクトに対してMIP処理が実施される。
画面上、X線吸収値の大きいもの(骨等)は白く表示され、小さいもの(空気)は黒く表示される。したがってステップS73での判断基準に画素値(CT値等)を用いた場合、血管が抽出されるような値のときはMIP処理に切り替えるようにし、空気が抽出されるような値のときはSVR処理を優先させるようにしている。
このように本発明によれば、合成するオブジェクトごとにレンダリング手法を指定して、それぞれの画像を合成して表示することができる。このため、血管部等についてはMIP処理を行い、骨部等についてはSVR処理を行い、それらの処理による画像を合成することにより、図8で示すように、血管内の石灰化を確認でき、かつ骨等の他の部位との前後関係が明確な画像を表示することができる。したがって、従来のように2つの画像を切り替え表示して観察しなくても良いため、診断を迅速に行うことが可能になる。
なお、以上の説明においてはMIP処理の例として、最大値を取り出して表示する最大値投影表示(Maximum Intensity Projection)の例を述べたが、最小値を投影表示する最小値投影表示(Minimum Intensity Projection)を用いても良い。又、加算平均値による投影手法を用いても良い。
また、図3ではレイキャスティング法を例に説明したが、レイトレース法やバックトゥフロント法、シュアワープ法などの種々のレンダリング手法を用いることができる。また、モダリティとしてX線CT装置を例に説明したがMRI等を利用することも可能である。さらにボリュームデータが1つの場合を説明したがそれに限らず、複数ボリューム間の合成においても適用することができ、特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
本発明の医用画像処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図。 同実施形態におけるデータ処理部の構成を示すブロック図。 同実施形態におけるデータ処理部の動作を説明するためのフローチャート。 図3のフローチャートの一部の動作をさらに詳細に説明するためのフローチャート。 図3のフローチャートの他の部分の動作をさらに詳細に説明するためのフローチャート。 同実施形態において処理した画像の一例を示す説明図。 同実施形態において処理した画像の他の例を示す説明図。 同実施形態において処理した画像を合成処理して表示した例を示す説明図。 一般的なMIP処理による画像の表示例を示す説明図。 一般的なSVR処理による画像の表示例を示す説明図。
符号の説明
10…医用画像診断装置(X線CT装置)
20…コンピュータシステム
21…前処理部
22…システムコントローラ
23…操作部
24…データ保存部
25…再構成処理部
26…データ処理部
27…表示部
31…オブジェクト分離処理部
32…オブジェクト情報保持部
33…レンダリング処理部
34…投影画像保存部
35…カラー画像変換部
36…投影画像保存部
37…合成画像保存部

Claims (7)

  1. 複数のボクセルからなるボリュームデータを用いて、複数のオブジェクトの画像を生成し合成表示する医用画像処理装置であって、
    前記ボリュームデータを用いて、前記ボクセルの画素値を基に第1のレンダリング処理を行い、第1のオブジェクトの画像を生成する手段と、
    前記ボリュームデータを用いて、前記ボクセルの不透明度のパラメータを基に第2のレンダリング処理を行い、第2のオブジェクトの画像を生成する手段と、
    前記第1のオブジェクト画像生成手段と、前記第2のオブジェクト画像生成手段によって生成された第1,第2オブジェクト画像を合成処理する合成手段とを具備し、
    前記合成手段によって合成処理された画像を表示手段に表示することを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記第1のオブジェクト画像生成手段は、MIP(Maximum Intensity Projection或いはMinimum Intensity Projection)処理、又は加算平均処理によって前記第1のオブジェクト画像を生成することを特徴とする請求項記載の医用画像処理装置。
  3. 前記第2のオブジェクト画像生成手段は、SVR(Shaded Volume Rendering)処理によって前記第2のオブジェクト画像を生成することを特徴とする請求項記載の医用画像処理装置。
  4. 前記第1のオブジェクト画像生成手段によって第1のレンダリング処理を行っている際に、画素値が所定の閾値の範囲外になった場合には、前記第2のレンダリング処理により画像を生成することを特徴とする請求項記載の医用画像処理装置。
  5. 前記第2のオブジェクト画像生成手段によって第2のレンダリング処理を行っている際に、不透明度が所定の閾値の範囲外になった場合には、前記第1のレンダリング処理により画像を生成することを特徴とする請求項記載の医用画像処理装置。
  6. 複数のボクセルからなるボリュームデータを生成し、所定の視点位置から前記ボリュームデータを透視して各ボクセルの情報を投影面に投影し、前記投影面のレンダリング画像を表示部に表示する医用画像処理装置であって、
    前記ボリュームデータを用いて、前記ボクセルの画素値を基にMIP(Maximum Intensity Projection或いはMinimum Intensity Projection)処理、又は加算平均処理を行い、第1のオブジェクトの画像を生成する手段と、
    前記ボリュームデータを用いて、前記ボクセルの不透明度のパラメータを基にSVR(Shaded Volume Rendering)処理を行い、第2のオブジェクトの画像を生成する手段と、
    前記第1のオブジェクト画像生成手段と、前記第2のオブジェクト画像生成手段によって生成された第1,第2オブジェクト画像を合成処理する合成手段とを具備し、
    前記合成手段によって合成処理された画像を表示手段に表示することを特徴とする医用画像処理装置。
  7. 複数のボクセルからなるボリュームデータを生成し、所定の視点位置から前記ボリュームデータを透視して各ボクセルの情報を投影面に投影し、前記投影面のレンダリング画像を表示部に表示する医用画像処理装置であって、
    前記ボリュームデータを用いて、前記ボクセルの画素値を基に第1のレンダリング処理を行い第1のオブジェクトの画像を生成する手段と、
    前記ボリュームデータを用いて、前記ボクセルの不透明度のパラメータを基に第2のレンダリング処理を行い、第2のオブジェクトの画像を生成する手段と、
    前記第1のオブジェクト画像生成手段と、前記第2のオブジェクト画像生成手段によって生成された第1,第2オブジェクト画像を合成処理する合成手段とを具備し、
    前記第1のオブジェクト画像生成手段によって第1のレンダリング処理を行っている際に、画素値が所定の閾値の範囲外になった場合には、前記第2のレンダリング処理により画像を生成し、前記第2のオブジェクト画像生成手段によって第2のレンダリング処理を行っている際に、不透明度が所定の閾値の範囲外になった場合には、前記第1のレンダリング処理により画像を生成し、
    前記合成手段によって合成処理された画像を表示手段に表示することを特徴とする医用画像処理装置。
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