JPH08272797A

JPH08272797A - 文字処理装置及びその方法

Info

Publication number: JPH08272797A
Application number: JP7343090A
Authority: JP
Inventors: Shunpei Takenaka; 駿平竹中
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1995-12-28
Filing date: 1995-12-28
Publication date: 1996-10-18

Abstract

(57)【要約】【課題】同一文節の複数の候補のそれぞれに、該当す
る用例があった場合に、適切な第１候補を決定する。【解決手段】入力された仮名文字列を文節ごとに漢字
混じり表記による文節候補群に変換し、各文節につい
て、予め用例が記憶された用例辞書、及び選択された文
節の組が用例として記憶される用例メモリに記憶された
用例に該当する隣接する文節の候補の組がそれぞれある
場合には、用例メモリに記憶された用例に該当する組を
なす候補を優先させるようにして、第１候補を決定す
る。第１候補以外の候補が選択された場合に、選択され
た候補及び隣接する文節において選択された候補の組を
用例メモリに記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、仮名文字列を入力
して漢字混じりの日本語の文章を作成する文字処理装置
及びその方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、隣接して用いられる文節のペアを
用例として記憶した用例辞書を持ち、入力された仮名文
字列を仮名漢字変換する際に、隣接する文節の文節候補
の組み合わせの中に用例辞書に記憶された用例に該当す
る組み合わせがあれば、その組み合わせを第１候補とす
る文字処理装置が考案されている。

【０００３】ここで、上記従来の装置の用例辞書は、そ
の内容が予め固定的に設けられていた。更に、このよう
に予め用意された用例に対してフラグを設け、ユーザが
使用した用例のフラグをオン、未使用の用例のフラグを
オフとし、フラグがオンの用例のみを参照するものも考
案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとしている課題】ここで、用例とな
り得る文節のペアは膨大であり、用例辞書にそのすべて
を格納することは、メモリの容量の上で困難である。そ
のため、用例辞書は、そのうちの使用される可能性の高
い一部のみを記憶することになる。しかしながら、必要
となる用例は、ユーザごと、あるいは文書の内容ごとな
どで、異なる場合も多く、上記固定的な用例辞書には、
必要な用例が不足し、不要な用例が記憶されている事態
が生じることがあった。また、ユーザが実際に使用した
用例のみを参照する場合には、ユーザにとって不要な用
例は参照されないが、用例辞書にない新たな文節の組み
合わせを用例として参照したいという要求には応えられ
ない。

【０００５】そこで、用例辞書に用例を追加可能とする
ことが望まれるが、そのための操作は簡略であることが
望ましい。しかしながら、例えば、ユーザが使用した文
節の組をやみくもに記憶し続けることは、メモリ容量の
上で効率的でなく、記憶される組は、真に必要な組に限
られることが望ましい。

【０００６】更に、用例を参照して第１候補を決定する
際に、同一文節の複数の候補のそれぞれに対して、該当
する用例があった場合、特に、ある文節に関して、その
前後の文節のそれぞれとの間に該当する用例があった場
合に、どちらを優先させるかについて、考慮されていな
かった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、文字処
理装置に、仮名文字列を入力するための入力手段と、該
入力手段により入力された仮名文字列を記憶する記憶手
段と、該記憶手段に記憶された仮名文字列を文節ごとに
分割する分割手段と、該分割手段により分割された各文
節の仮名文字列を、漢字混じり表記による文節候補群に
変換する変換手段と、隣接して用いられる文節の自立語
同士が関連づけられて、予め用例として記憶された用例
辞書手段と、隣接して用いられた文節の自立語同士が関
連づけられて、新たに用例として記憶される用例記憶手
段と、前記各文節について、隣接する文節の文節候補の
組で、自立語同士が前記用例記憶手段または前記用例辞
書手段に記憶された用例に該当する組があれば、その組
をなす候補を優先させるようにして、第１候補を決定す
る第１候補決定手段と、前記各文節について、前記第１
候補決定手段により決定された第１候補を表示する第１
候補表示手段と、前記各文節について、前記第１候補表
示手段により表示された第１候補に代えて、前記文節候
補群の他の１つの文節候補を表示させる候補変更手段
と、該候補変更手段または前記第１候補表示手段により
表示される各文節の文節候補の中から１つの文節候補を
選択する選択手段と、該選択手段により選択された文節
候補が前記第１候補であるか否かを判定する判定手段
と、該判定手段により前記第１候補でないと判定された
場合には、選択された当該文節候補及び該文節候補に隣
接する文節において選択された文節候補の自立語同士を
関連づけて、用例として前記用例記憶手段に記憶させる
記憶制御手段とを具え、前記第１候補決定手段が、第１
候補を決定する際に、隣接する文節の文節候補の組で、
自立語同士が前記用例辞書手段及び前記用例記憶手段に
記憶された用例に該当する組がそれぞれある場合には、
前記用例記憶手段に記憶された用例に該当する組をなす
候補を、前記用例辞書手段に記憶された用例に該当する
組をなす候補に優先させるようにした。

【０００８】また、本発明の他の態様によれば、文字処
理方法に、仮名文字列を入力するための入力工程と、該
入力工程により入力された仮名文字列を記憶する記憶工
程と、該記憶工程により記憶された仮名文字列を文節ご
とに分割する分割工程と、該分割工程により分割された
各文節の仮名文字列を、漢字混じり表記による文節候補
群に変換する変換工程と、隣接して用いられる文節の自
立語同士が関連づけられて、予め用例として記憶された
用例辞書と、隣接して用いられた文節の自立語同士が関
連づけられて、新たに用例として記憶される用例メモリ
とを参照して、前記各文節について、隣接する文節の文
節候補の組で、自立語同士が前記用例辞書または前記用
例メモリに記憶された用例に該当する組があれば、その
組をなす候補を優先させるようにして、第１候補を決定
する第１候補決定工程と、前記各文節について、前記第
１候補決定工程により決定された第１候補を表示する第
１候補表示工程と、前記各文節について、前記第１候補
表示工程により表示された第１候補に代えて、前記文節
候補群の他の１つの文節候補を表示させる候補変更工程
と、該候補変更工程または前記第１候補表示工程により
表示される各文節の文節候補の中から１つの文節候補を
選択する選択工程と、該選択工程により選択された文節
候補が前記第１候補であるか否かを判定する判定工程
と、該判定工程により前記第１候補でないと判定された
場合には、選択された当該文節候補及び該文節候補に隣
接する文節において選択された文節候補の自立語同士を
関連づけて、用例として前記用例メモリに記憶させる記
憶制御工程とを具え、前記第１候補決定工程では、第１
候補を決定する際に、隣接する文節の文節候補の組で、
自立語同士が前記用例辞書及び前記用例メモリに記憶さ
れた用例に該当する組がそれぞれある場合には、前記用
例メモリに記憶された用例に該当する組をなす候補を、
前記用例辞書に記憶された用例に該当する組をなす候補
に優先させるようにした。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施例に係る文字処理装置及びその方法について説明す
る。

【００１０】図１は、実施例に係る文字処理装置のブロ
ック図である。

【００１１】１は装置全体の制御を行うマイクロプロセ
ッサから成るＣＰＵであり、後述する用例学習処理を行
う。２はキーボード３の制御を行うキーボードコントロ
ーラＫＢＣであり、３は文字キー、機能キー等のキー群
から成るキーボードＫＢＤである。４はＣＲＴ表示装置
５の制御を行うＣＲＴコントローラであり、５は仮名漢
字変換された漢字等の文字表示か可能なＣＲＴ表示装置
である。６は外部記憶装置であるフロッピィ・ディスク
装置７を制御するＦＤＤコントローラであり、７は編集
処理された文書データ等を記憶するための外部記憶装置
であるフロッピィ・ディスク装置ＦＤＤである。８は後
述する用例学習処理プログラム等の前記ＣＰＵ１の制御
プログラムや制御データや辞書等を記憶しているＲＯＭ
（リードオンリーメモリ）であり、９は仮名漢字変換入
力バッファ９ａ、仮名漢字変換出力バッファ９ｂ、読み
区切りバッファ９ｃ、表示区切りバッファ９ｄ、同音語
バッファ９１、９２、９３、・・・９Ｎ及びそのほかＣ
ＰＵのワークエリア等を有するＲＡＭ（ランダムアクセ
スメモリ）である。１０は用例辞書、１１は用例学習用
の書換可能なメモリである。

【００１２】以上の構成から成る文字処理装置の用例学
習処理について図２，３のフローチャートに基いて説明
する。

【００１３】まず、ＫＢＤ３によりキー入力が行われる
と、図２に示すキーボードＫＢＤ入力処理が実行され
る。この処理においては、入力データによって異なる処
理が行われる。まず文字データの入力である場合は、ス
テップＳ１で入力される文字データをＲＡＭ９の仮名漢
字変換入力バッファ９ａに格納する。仮名漢字変換処理
を起動する為のキー、例えば句読点キーや変換キーの入
力である場合は、ステップ２に移り仮名漢字変換入力バ
ッファ９ａに記憶された文字データに対して仮名漢字処
理を行う。

【００１４】この仮名漢字変換処理は図３のフローチャ
ートに示す通りである。すなわち、ステップ２ａではＲ
ＡＭ９の仮名漢字変換入力バッファ９ａの中の文字デー
タ列を２文節最長一致法により文節に分割し、その分割
された文節の文字データの内、仮名の読みの区切りデー
タを読み区切りバッファ９ｃに入れ、変換結果の区切り
データを表記区切りバッファ９ｃに入れる。ステップ２
ｂの仮名漢字変換の結果である仮名漢字混じり文データ
は変換結果出力バッファ９ｂに入れる。さらに同音語は
先頭の文節から順に同音語バッファ９１、９２、９３、
・・・と入れる。従って、各同音語バッファには通常複
数個の同音語が記憶されることになる。次にステップ２
ｃにおいて、ステップ２ａで分割された各文節間に用例
があるか否かを調べる。これは用例辞書１０に記憶され
た用例と既に使われた用例を記憶している用例学習用メ
モリ１１に記憶された用例を調べる処理である。ステッ
プ２ｃで用例があるか否か調べた結果、用例がある場合
にはステップ２ｄでステップ２ｅに処理を移す。

【００１５】ステップ２ｅでは、用例が両方にあったか
否かを調べ、もし両方にあった場合ステップ２ｆに移
る。ステップ２ｆでは用例学習メモリ１１内にある用例
が優先的に出力されるように仮名漢字変換出力バッファ
９ｂを変更すると共に、同音語バッファ内の同音語デー
タを入れ替え、第１番目には用例学習メモリ１１で見つ
かった語を第１番目に入れ、他の同音語を順に下位の順
位にシフトする。これは用例としてペアとなった同音
語、即ち、後ろに隣接する文節の同音語バッファ内のデ
ータについても同様である。

【００１６】この場合、既に該同音語が第１順位にあっ
た場合には、変更する必要はないことは当然である。更
に同音語バッファの第２順位には用例辞書１０にあった
用例の同音語を入れ、その他のものは第３位以下にシフ
トする。この場合も既に第２順位に用例辞書のデータが
入っていた場合は前記と同様入れ替える必要はないこと
は当然である。また、用例学習メモリ１１と用例辞書１
０の内容が一致している場合にも変更する必要はない。
ステップ２ｆが済んだら仮名漢字変換処理を終了する。
また、ステップ２ｅで片方にしか無かった場合にはステ
ップ２ｇに移り、見つかった用例が優先的に出力される
ように仮名漢字変換出力バッファ９ｂを変更すると共に
同音語バッファ内の同音語データを入れ替え、用例とし
て見つかった語は第１番目に入れ、他の同音語を順に下
位の順位にシフトする。これは用例としてペアとなった
同音語、即ち、後ろに隣接する文節の同音語についても
同様である。ステップ２ｇが済んだら、仮名漢字変換処
理を終了する。

【００１７】図２の処理に戻り、カーソル移動キーによ
る入力であれば、ステップ４で通常のカーソル移動処理
を行う。その他のキーの入力であれば、ステップ５でキ
ー入力に対応した夫々の処理を行う。

【００１８】また、同音語の変更指示キーが入力された
ときは、ステップ３で現在カーソルのある位置を判別し
てどの同音語バッファに対応する文節が変更されるかを
判別し同音語をＣＲＴ表示装置５に列挙表示し、その中
から所望の同音語を選択するものである。同音語バッフ
ァには最初に出力された同音語から順に記憶されている
ため、選択された同音語が第１の候補であったかどうか
がわかる。ステップ６で第１の候補の同音語が選択され
たか否かを調べ、第１の順位の場合はそのまま選択処理
を終了する。第１の順位でない場合は、ステップ７に移
り、ステップ３で変更した同音語バッファの第１順位に
保存されている同音語とその前後の文節との各ペアが用
例学習データとして用例学習用メモリ１１内に存在して
いるか否かを調べる。

【００１９】用例の存在を具体的に調べる方法は、従来
より周知の一致検索の方法によるのでその詳細は省略す
る。ステップ７で用例学習データとして用例学習用メモ
リ１１内に存在することがわかった場合、ステップ８に
移り、当該用例データを削除し、次のステップ１１に移
る。他方、用例学習データとして存在しない場合は、ス
テップ９に移り、用例学習用メモリ１１内に用例学習領
域が有るか否かを調べる。もしない場合はステップ１０
に移り、最も古い用例学習データを削除して学習領域を
作り、次のステップ１１に移る。用例学習領域がある場
合は、そのままステップ１１に移り、変更した結果の同
音語とその同音語の文節の前後の同音語のうち出力され
ている同音語のペア、即ち直前の文節の語と変更した結
果の同音語のペア、及び変更した同音語とその同音語に
続く同音語とのペアの二つを用例学習用メモリ１１に記
憶させる。

【００２０】上記説明においては、分割された文節につ
いて単純に実施する場合について示したが、一般的には
文節は自立語と付属語とからなり、学習データは前の自
立部と後の自立部とのペアで記憶され、さらに各自立部
の付属語を各自立部を構成する自立語に関連付けた形で
分けて記憶するものである。即ち、単純な例として、
「そうさしよう」というような場合、変換結果が「操作
使用」となり、それを「操作仕様」に変更した場合が当
てはめられる。この場合は「使用」を「仕様」に変更し
たわけで、上記説明したように変更した同音語の「仕
様」が「操作」と「仕様」のペアで用例学習用メモリ１
１内に記憶される。これに対して、「しようのけんとう
をおこなった」と入力された場合は、自立語である「仕
様」と「検討」ペアが学習され、さらに「仕様」の付属
語である「の」と「検討」の付属語である「を」が夫々
自立語に関連付られて記憶されるものである。

【００２１】尚、上記実施例では、仮名漢字変換処理時
における実施例を示したが、文節の切り出しと切り出し
た一部の文節の変更を検出することで、変換が全て終わ
って既に文書として一応完成した時点においても実施可
能である。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め用例として用意された文節の組に加えて、ユーザに
よって選択された文節候補の組が、特別の操作を要さず
に用例として記憶され、以後の変換において各文節の第
１候補を表示する際に、隣接する文節の文節候補の組
に、用例として記憶された文節候補の組があれば、それ
らが優先して表示されるので、用例に基づいて、より尤
もらしい候補が得られる。

【００２３】特に、第１候補を決定する際に、予め用意
された用例とユーザによって以前選択された文節候補の
組である用例とのそれぞれに該当する文節候補の組が同
時に存在する場合には、ユーザによって以前選択された
文節候補の組である用例に該当する文節候補の組が、予
め用意された用例に該当する文節候補の組より優先され
るので、よりユーザの利用状況にあった文節候補を第１
候補とすることができる。

【００２４】更に、選択された候補を含む文節の組を用
例として記憶するのは、選択された候補が第１候補以外
であった場合としたので、用例がなくても第１候補とな
る文節候補、すなわち用例を必要としない候補について
は、用例の記憶が回避され、用例を記憶するための記憶
領域を効率的に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係る文字処理装置ブロック図である。

【図２】用例学習処理を示すフローチャートである。

【図３】仮名漢字変換処理を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ＣＰＵ２キーボードコントローラ３キーボード４ＣＲＴコントローラ５ＣＲＴ６ＦＤＤコントローラ７フロッピィ・ディスク装置８ＲＯＭ９ＲＡＭ１０用例辞書１１用例学習メモリ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】仮名文字列を入力するための入力手段
と、該入力手段により入力された仮名文字列を記憶する記憶
手段と、該記憶手段に記憶された仮名文字列を文節ごとに分割す
る分割手段と、該分割手段により分割された各文節の仮名文字列を、漢
字混じり表記による文節候補群に変換する変換手段と、隣接して用いられる文節の自立語同士が関連づけられ
て、予め用例として記憶された用例辞書手段と、隣接して用いられた文節の自立語同士が関連づけられ
て、新たに用例として記憶される用例記憶手段と、前記各文節について、隣接する文節の文節候補の組で、
自立語同士が前記用例記憶手段または前記用例辞書手段
に記憶された用例に該当する組があれば、その組をなす
候補を優先させるようにして、第１候補を決定する第１
候補決定手段と、前記各文節について、前記第１候補決定手段により決定
された第１候補を表示する第１候補表示手段と、前記各文節について、前記第１候補表示手段により表示
された第１候補に代えて、前記文節候補群の他の１つの
文節候補を表示させる候補変更手段と、該候補変更手段または前記第１候補表示手段により表示
される各文節の文節候補の中から１つの文節候補を選択
する選択手段と、該選択手段により選択された文節候補が前記第１候補で
あるか否かを判定する判定手段と、該判定手段により前記第１候補でないと判定された場合
には、選択された当該文節候補及び該文節候補に隣接す
る文節において選択された文節候補の自立語同士を関連
づけて、用例として前記用例記憶手段に記憶させる記憶
制御手段とを有し、前記第１候補決定手段が、第１候補を決定する際に、隣
接する文節の文節候補の組で、自立語同士が前記用例辞
書手段及び前記用例記憶手段に記憶された用例に該当す
る組がそれぞれある場合には、前記用例記憶手段に記憶
された用例に該当する組をなす候補を、前記用例辞書手
段に記憶された用例に該当する組をなす候補に優先させ
るようにしたことを特徴とする文字処理装置。
【請求項２】前記記憶制御手段が、前記用例記憶手段
に新たに用例を記憶する領域があるか否かを判定する領
域判定手段と、該領域判定手段により領域がないと判定
された場合に、前記用例記憶手段に既に記憶されている
用例を削除する削除手段とを具えたことを特徴とする請
求項１記載の文字処理装置。
【請求項３】前記判定手段により、選択された文節候
補が前記第１候補でないと判定された場合に、当該第１
候補及び隣接する文節の第１候補の自立語同士が、前記
用例記憶手段に用例として記憶されているかを判定する
用例判定手段と、該用例判定手段により記憶されていると判定された場合
に、当該用例を前記用例記憶手段から削除する第２の削
除手段とを具えたことを特徴とする請求項１記載の文字
処理装置。
【請求項４】仮名文字列を入力するための入力工程
と、該入力工程により入力された仮名文字列を記憶する記憶
工程と、該記憶工程により記憶された仮名文字列を文節ごとに分
割する分割工程と、該分割工程により分割された各文節の仮名文字列を、漢
字混じり表記による文節候補群に変換する変換工程と、隣接して用いられる文節の自立語同士が関連づけられ
て、予め用例として記憶された用例辞書と、隣接して用
いられた文節の自立語同士が関連づけられて、新たに用
例として記憶される用例メモリとを参照して、前記各文
節について、隣接する文節の文節候補の組で、自立語同
士が前記用例辞書または前記用例メモリに記憶された用
例に該当する組があれば、その組をなす候補を優先させ
るようにして、第１候補を決定する第１候補決定工程
と、前記各文節について、前記第１候補決定工程により決定
された第１候補を表示する第１候補表示工程と、前記各文節について、前記第１候補表示工程により表示
された第１候補に代えて、前記文節候補群の他の１つの
文節候補を表示させる候補変更工程と、該候補変更工程または前記第１候補表示工程により表示
される各文節の文節候補の中から１つの文節候補を選択
する選択工程と、該選択工程により選択された文節候補が前記第１候補で
あるか否かを判定する判定工程と、該判定工程により前記第１候補でないと判定された場合
には、選択された当該文節候補及び該文節候補に隣接す
る文節において選択された文節候補の自立語同士を関連
づけて、用例として前記用例メモリに記憶させる記憶制
御工程とを有し、前記第１候補決定工程では、第１候補を決定する際に、
隣接する文節の文節候補の組で、自立語同士が前記用例
辞書及び前記用例メモリに記憶された用例に該当する組
がそれぞれある場合には、前記用例メモリに記憶された
用例に該当する組をなす候補を、前記用例辞書に記憶さ
れた用例に該当する組をなす候補に優先させるようにし
たことを特徴とする文字処理方法。
【請求項５】前記記憶制御工程が、前記用例メモリに
新たに用例を記憶する領域があるか否かを判定する領域
判定工程と、該領域判定工程により領域がないと判定さ
れた場合に、前記用例メモリに既に記憶されている用例
を削除する削除工程とを具えたことを特徴とする請求項
４記載の文字処理方法。
【請求項６】前記判定工程により、選択された文節候
補が前記第１候補でないと判定された場合に、当該第１
候補及び隣接する文節の第１候補の自立語同士が、前記
用例メモリに用例として記憶されているかを判定する用
例判定工程と、該用例判定工程により記憶されていると判定された場合
に、当該用例を前記用例メモリから削除する第２の削除
工程とを具えたことを特徴とする請求項４記載の文字処
理方法。