JPH0825564B2 - 被包材 - Google Patents

被包材

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JPH0825564B2
JPH0825564B2 JP1262717A JP26271789A JPH0825564B2 JP H0825564 B2 JPH0825564 B2 JP H0825564B2 JP 1262717 A JP1262717 A JP 1262717A JP 26271789 A JP26271789 A JP 26271789A JP H0825564 B2 JPH0825564 B2 JP H0825564B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は被包材に関し、特にたとえば配送品などに
添付する、たとえば納品書および伝票などの収納物を収
納し、かつ、保護するための被包材に関する。
(従来技術) 従来、この種の収納物を収納し保護するための貼着袋
体が、実公昭50-17356号に示されている。この貼着袋体
は、1つの袋部の下面に貼着接着剤層が形成されたもの
である。
(発明が解決しようとする課題) このような貼着袋体では、袋部が開放されているの
で、収納物が抜け落ちる恐れがあった。しかも、この貼
着袋体では、袋部から収納物を取り出す場合に、一旦、
その袋部を貼着した物品から袋部を剥がして、袋部の開
放部から収納物を取り出すため、収納物の取り出しに手
間がかかっていた。
それゆえに、この発明の主たる目的は、貼るだけで比
較的簡単に収納部を形成でき且つその収納部を封止でき
ると共に、収納物を手間をかけずに取り出すことができ
る、新規な被包材を提供することである。
(課題を解決するための手段) この発明は、基材と、基材の一方主面に形成される貼
着接着剤層と、基材と同じ大きさに形成され、貼着接着
剤層に仮着される剥離紙と、剥離紙の外周端縁よりも内
側部分に形成され、その両端が接続される切目と、切目
で囲まれた部分よりも内側に配置されるように、基材の
他方主面に形成されるミシン目を含み、剥離紙の前記切
目によって囲まれた部分には、その一部に貼着接着剤層
が露出される部位が形成される、被包材である。
(作用) 剥離紙は、切目の外側の部分を剥がすことができ、そ
れによって、貼着接着剤層を露出することができる。そ
して、基材をその露出した貼着接着剤層で、たとえば配
送品などの表面に貼着することによって、基材と配送品
表面との間に収納部を形成することができる。
また、基材と配送品表面との間に形成された収納部に
は、収納物が入れられる。
さらに、剥離紙は、切目の外側の部分を剥がし、露出
した貼着接着剤層で基材の一部を配送品表面に貼着する
ことによって、収納部は封止される。
基材に設けられたミシン目を切断することにより、基
材と配送品表面との間に形成された収納部から、収納物
が取り出される。
(発明の効果) この発明によれば、貼るだけで比較的簡単に収納部を
形成でき且つその収納部を封止できると共に、収納部を
手間をかけずに取り出すことができる、新規な被包材が
得られる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利
点は、図面を参照して行なう以下の実施例の詳細な説明
から一層明らかとなろう。
(実施例) 第1A図はこの発明の一実施例を示す分解斜視図であ
り、また、第1B図はその斜視図であり、さらに、第1C図
は第1B図の線IC-ICにおける断面図である。
この実施例の被包材10は、たとえば矩形の基材12を含
む。この基材12は、たとえば感熱発色記録紙で形成され
る。基材12の一方主面には、たとえば感圧接着性接着剤
などの接着剤からなる貼着接着剤層14が形成される。こ
の貼着接着剤層14の表面には、たとえば紙および合成樹
脂シートなどからなる矩形の剥離紙16が仮着される。こ
の剥離紙16は、基材12と同じ大きさに形成される。な
お、剥離紙16の表面には、たとえばシリコンなどの剥離
剤からなる剥離剤層が形成されている。
さらに、この剥離紙16には、その両端が接続された連
続する切目18が形成される。この切目18は、剥離紙16の
ほぼ中央において、たとえば平面形状が「H」字形に形
成される。この切目18で囲まれた剥離紙16a部分は、基
材12よりも小さく形成される。この場合、剥離紙16a部
分は、切目18でその長手方向の両端中央部分に、それぞ
れ矩形の切欠部20および22を設けることによって、その
平面形状が「H」字形に形成される。
したがって、この剥離紙16は、切目18の外側の部分16
bを簡単に剥がすことができ、それによって、貼着接着
剤層14を露出することができる。この場合、基材12に
は、切目18で囲まれた剥離紙16a部分だけが仮着されて
いる。なお、基材12には、切目18で囲まれた剥離紙16a
部分よりもわずかに小さい切取り用のミシン目24が形成
される。
この被包材10は、たとえば第5図に示すように、剥離
紙16において、切目18の外側の部分16bを剥がすことに
よって、貼着接着剤層14でたとえば配送品Aの表面に貼
着することができる。この場合、被包材10は、剥離紙16
において、切目18で囲まれた剥離紙16a部分と配送品A
の表面との間に収納部26を形成する。また、この収納部
26には、その中にたとえば納品書および伝票などの収納
物30が入れられた袋部材28が収納される。
すなわち、切目18で囲まれた剥離紙16a部分には、開
口部28aを有する、たとえば矩形の袋部材28が載置され
る。この袋部材28は、剥離紙16a部分と切欠部20および2
2とを含めたものの外周縁よりも小さく形成され、剥離
紙16a部分のほぼ中央に配置される。なお、袋部材28
は、たとえばビニル樹脂などの合成樹脂材料で形成され
る。また、袋部材28の中には、その開口部28aを通し
て、たとえば納品書および伝票などの収納物30が入れら
れる。
この袋部材28は、剥離紙16a部分の切欠部20および22
部分に露出した貼着接着剤層14で基材12に接着される。
すなわち、この切欠部20および22部分は、貼着接着剤層
14を露出させるための露出部位として形成され、かつ、
袋部材28を基材12に接着するための接着部位として形成
される。したがって、この切欠部20および22部分で袋部
材28を基材12の所定位置に固定して、袋部材28がずれな
いように位置決めできる。
さらに、袋部材28が積層接着された基材12は、その露
出した貼着接着剤層14でたとえば配送品Aの表面に貼着
して、収納部26を封止することができる。したがって、
袋部材28は不所望に収納部26から抜け出ることがない。
また、袋部材28に収納された収納物30は、基材12および
剥離紙16a部分でカバーされるので、収納物30の汚損を
防止でき、かつ、紛失する恐れがなくなる。さらに、袋
部材28は、ビニル樹脂で形成されるので、防水効果の役
割も果たしている。
被包材10を配送品Aの表面に貼着した後、この収納物
30を袋部材28から取り出すためには、基材12の中央部分
をミシン目24で切断して剥がせばよい。この場合、ミシ
ン目24は、切目18で囲まれた剥離紙16a部分よりも小さ
く、かつ、袋部材28の外周端縁よりも大きく形成され
る。すなわち、このミシン目24は、その外周端縁が袋部
材28の外周端縁よりも外側に位置され、かつ、剥離紙16
a部分と切欠部20および22とを含めたものの外周縁より
も内側に位置するように基材12上に形成される。なお、
袋部材28の中に収納される収納物30の例としては、納品
書および伝票の他に、たとえば保証書、ラベルおよびレ
ッテルなどがあげられるが、可撓性を有するシート状の
ものであればなんでもよい。
また、この被包材10では、基材12が感熱発色記録紙で
形成されているので、その表面にたとえば「納品書在
中」、「保証書在中」および「取扱説明書在中」などの
表示を感熱プリンタによって発色させることができる。
さらに、この実施例では、基材12の材料として感熱発色
記録紙を用いたが、それらの材料は、感熱発色紙以外に
たとえばポリプロピレンおよびポリエチレンなどの合成
樹脂材料を用いてもよい。
第2図は、この発明の実施例としての被包材を製造す
るための装置の一例を示す図解図である。
装置100は保持ローラ102を含む。保持ローラ102に
は、剥離紙16となるべき、たとえば帯状の連続した剥離
紙シート16Aがロール状に保持される。保持ローラ102に
保持された剥離紙シート16Aは、その一旦が解きほどか
れて、印刷塗布装置104に導かれる。
印刷塗布装置104は、剥離紙シート16Aの表面にたとえ
ば感圧接着性接着剤などの接着剤14aを印刷塗布するた
めのものであり、3つのローラ104a,104bおよび104cを
含む。ローラ104aは、その一部がパン(図示せず)に溜
めた接着剤14aに浸漬されている。また、ローラ104bと1
04cとは、剥離紙シート16Aの移送経路上において、剥離
紙シート16Aを挟むように形成され、さらに、ローラ104
aは、ローラ104bに接触している。したがって、ローラ1
04bおよび104cを回転させることによって、それらの間
に導かれた剥離紙シート16Aの表面に接着剤14aが印刷塗
布される。
そして、接着剤14aが印刷塗布された剥離紙シート16A
は、たとえばヒータを含む乾燥機106に導かれる。乾燥
機106では、剥離紙シート16Aに印刷塗布された接着剤14
aが乾燥されて、貼着接着剤層14となるべき、接着剤層1
4bが形成される。接着剤層14bが形成された剥離紙シー
ト16Aは、積層装置108に導かれる。
一方、基材12となるべき帯状の連続した感熱発色記録
紙12Aが、別の保持ローラ110にロール状に保持される。
そして、感熱発色記録紙12Aは、その一端が解きほどか
れ、積層装置108に導かれる。
積層装置108は、2つのローラ108aおよび108bを含
み、これらのローラ108aおよび108b間には、接着剤層14
bに感熱発色記録紙12Aが積層されるように、剥離紙シー
ト16Aおよび接着剤層14bの積層物と感熱発色記録紙12A
とが導かれる。そして、これらのローラ108aおよび108b
を回転させることによって、接着剤層14bなどの積層物
と感熱発色記録紙12Aとが積層される。すなわち、帯状
の剥離紙シート16Aの上に、貼着接着剤層14となるべき
接着剤層14bと、基材12となるべき感熱発色記録紙12Aと
がその順序で順次積層される。
次に、形成された積層物は、切目形成機112に導かれ
る。切目形成機112は、第1A図に示す切目18に対応した
切目刃型(図示せず)を有する平板状のいわゆるダイカ
ッタ(図示せず)を含む。そして、このダイカッタ(図
示せず)によって、剥離紙シート16A上に切目18が入れ
られる。なお、切目形成機112は、切目刃型付きのロー
ルいわゆるダイロールを含むものであってもよい。
切目18が形成された積層物は、ミシン目形成機114に
導かれる。ミシン目形成機114は、剥離紙16a部分と切欠
部20および22とを含めたものの外周端縁よりもわずかに
小さい矩形のミシン目刃型(図示せず)を有する平板状
のいわゆるダイカッタ(図示せず)を含む。そして、こ
のダイカッタ(図示せず)によって、感熱発色記録紙12
Aにミシン目24が入れられる。なお、ミシン目形成機114
は、ミシン目刃型付きのロールいわゆるダイロールを含
むものであってもよい。
そして、連続した被包材10は、切断機116で各被包材1
0に分離される。
第3図および第4図は、この発明の実施例としての被
包材を製造するための装置の他の例を示す図解図であ
り、第3図は積層体を製造するための装置の一例を示す
図解図であり、第4図は第3図に示した積層体を用いて
第1A図ないし第1C図に示した被包材を製造するための装
置の一例を示す図解図である。
この積層体30は、帯状の剥離紙シート16Aの上に、貼
着接着剤層14となるべき接着剤層14bおよび基材12とな
るべき感熱発色記録紙12Aをその順序で順次積層したも
のである。
装置150は、帯状の連続した剥離紙シート16Aをロール
状に保持するための保持ローラ152を含む。保持ローラ1
52に保持された剥離紙シート16Aは、その一端が解きほ
どかれて、印刷塗布装置154に導かれる。
印刷塗布装置154は、剥離紙シート16Aの表面にたとえ
ば感圧接着性接着剤などの接着剤14aを印刷塗布するた
めのものであり、2つのローラ154aおよび154bを含む。
ローラ154aは、その下部がパン154cに溜めた接着剤14a
に浸漬されている。したがって、ローラ154aおよび154b
を回転させることによって、それらの間に導かれた剥離
紙シート16Aの表面に接着剤14aが印刷塗布される。
そして、接着剤14aが印刷塗布された剥離紙シート16A
は、たとえばヒータを含む乾燥機156に導かれる。乾燥
機156では、剥離紙シート16Aに印刷塗布された接着剤14
aが乾燥されて接着剤層14bが形成される。接着剤層14b
が形成された剥離紙シート16Aは、積層装置158に導かれ
る。
一方、基材12となるべき帯状のたとえば感熱発色記録
紙12Aが、別の保持ローラ160にロール状に保持される。
そして、感熱発色記録紙12Aは、その一端が解きほどか
れて、積層装置158に導かれる。
積層装置158は、2つのローラ158aおよび158bを含
み、これらのローラ158aおよび158b間には、接着剤層14
bに感熱発色記録紙12Aが積層されるように、剥離紙シー
ト16Aおよび接着剤層14bの積層物と感熱発色記録紙12A
とが導かれる。そして、これらのローラ158aおよび158b
を回転させることによって、接着剤層14bなどの積層物
と感熱発色記録紙12Aとが積層され、積層体30として形
成される。
形成された積層体30は、巻取りローラ170によってロ
ール状に巻き取られ保持される。
一方、装置180は、保持ローラ182を含む。保持ローラ
182には、第3図に示す積層体30が、ロール状に保持さ
れる。そして、積層体30は、その一端が解きほどかれ、
切目形成機184に導かれる。
切目形成機184は、第1A図に示す切目18に対応した刃
型(図示せず)を有する平板状のいわゆるダイカッタ
(図示せず)を含む。そして、このダイカッタ(図示せ
ず)によって、積層体30の剥離紙シート16Aに、切目18
が入れられる。なお、切目形成機184は、刃型付きのロ
ールいわゆるダイロールであってもよい。
次に、切目が入れられた剥離紙シート16Aなどの積層
物は、ミシン目形成機186に導かれる。ミシン目形成機1
86は、剥離紙16a部分と切欠部20および22とを含めたも
のの外周端縁よりもわずかに小さい矩形のミシン目刃型
(図示せず)を有する平板状のいわゆるダイカッタ(図
示せず)を含む。そして、このダイカッタ(図示せず)
によって、感熱発色記録紙12aにミシン目24が入れられ
る。なお、ミシン目形成機186は、ミシン目刃型付きの
ロールいわゆるダイロールを含むものであってもよい。
そして、連続した被包材10は、切断機188で各被包材1
0に分離される。
なお、上述の実施例において、剥離紙16に形成される
切目18は「H」の字形に形成されたが、その平面形状
は、たとえば「コ」の字形など他の形状に変更してもよ
い。この場合、切目18で囲まれた剥離紙16a部分が基材1
2よりも小さく形成され、さらに、基材12を貼着接着剤
層14で、たとえば配送品に貼着したときに、袋部材28を
位置決め固定するために、剥離紙16a部分に貼着接着剤
層14を露出する部位が形成されていればよい。すなわ
ち、この実施例では、平面形状「H」字形の剥離紙16a
部分の切欠部20および22で貼着接着剤層14を露出して袋
部材28を接着したが、それに代えて、剥離紙16a部分に
適宜たとえば円形の孔をあけることによって、貼着接着
剤層14を露出する部位を形成し、その露出部位で袋部材
28を基材12に接着してもよい。
この実施例では、基材12の材料として感熱発色記録紙
を用いたが、それらの材料は、感熱発色記録紙以外にた
とえば上質紙を用いてもよい。この場合、基材12が上質
紙で形成されるので、その表面にたとえば「納品書在
中」,「保証書在中」および「取扱説明書在中」などの
表示を印刷することができる。また、これらの表示を感
熱プリンタによって発色させる場合には、上質紙で形成
された基材12の表面に、たとえば印刷塗布装置で感熱発
色材を印刷塗布することによって感熱発色材層を形成す
ればよい。
さらに、この実施例では、感熱発色記録紙12Aおよび
剥離紙シート16Aとしては、ロール状に巻かれた連続し
たものを選択したが、各片に分離されたいわゆる枚葉形
のものを選択してもよい。また、この実施例では、連続
した被包材10は、切断機で各被包材10に分離されたが、
切断機に代えて、たとえばミシン目形成機によって各被
包材10巻にミシン目を形成してもよい。その場合、各被
包材10は、ミシン目で切り離された後で使用される。
【図面の簡単な説明】
第1A図はこの発明の一実施例を示す分解斜視図であり、
また、第1B図はその斜視図であり、さらに、第1C図は第
1B図に示す線IC-ICにおける断面図である。 第2図は、この発明の実施例としての被包材を製造する
ための装置の一例を示す図解図である。 第3図および第4図は、この発明の実施例としての被包
材を製造するための装置の他の例を示す図解図であり、
第3図は積層体を製造するための装置の一例を示す図解
図であり、第4図は第3図に示した積層体を用いて、第
1A図ないし第1C図に示した被包材を製造するための装置
の一例を示す図解図である。 第5図は、この発明の被包材が配送品の表面に貼着さ
れ、かつ、収納部が形成され、さらに、その中に収納物
が入れられた袋部材が収納された状態を示す図解図であ
る。 図において、10は被包材、12は基材、14は貼着接着剤
層、16は剥離紙、18は切目、20および22は切欠部、24は
ミシン目、26は収納部、28は袋部材を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材、 前記基材の一方主面に形成される貼着接着剤層、 前記基材と同じ大きさに形成され、前記貼着接着剤層に
    仮着される剥離紙、 前記剥離紙の外周端縁よりも内側部分に形成され、その
    両端が接続される切目、および 前記切目で囲まれた部分よりも内側に配置されるよう
    に、前記基材の他方主面に形成されるミシン目を含み、 前記剥離紙の前記切目によって囲まれた部分には、その
    一部に前記貼着接着剤層が露出される部位が形成され
    る、被包材。
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