JPH08249677A - 光ディスクのトラックキック方法および装置 - Google Patents

光ディスクのトラックキック方法および装置

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JPH08249677A
JPH08249677A JP7049707A JP4970795A JPH08249677A JP H08249677 A JPH08249677 A JP H08249677A JP 7049707 A JP7049707 A JP 7049707A JP 4970795 A JP4970795 A JP 4970795A JP H08249677 A JPH08249677 A JP H08249677A
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track
diffracted light
light
tracking
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JP7049707A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Matsui
勉 松井
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/08505Methods for track change, selection or preliminary positioning by moving the head

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑なトラッキング制御をせずにランドとグ
ルーブの切り替えを確実に行う光ディスクのトラックキ
ック方法と装置を提供する。 【構成】 マトリックス回路31には、光ディスク表面
における+1次回折光、0次回折光および−1次回折光
の3つの光ビームの反射光の光電変換後の信号が入力さ
れる。これを基にして4種類のトラッキング誤差信号T
1 〜TE4 が作成され、ゼロクロス演算器32でこれ
らのゼロクロス点が検出されることで1トラックピッチ
の1/8ずつの変位が検出される。トラッキング誤差信
号TE2 は、増幅器36、37を経て正負の信号にさ
れ、スイッチボックス33でこれらの一方が選択されて
トラッキングコイル39の励磁が行われる。したがっ
て、トラッキングサーボのミュートのオン・オフや励磁
の極性の設定を正確に行うことができ、切り替えが確実
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクのトラックキ
ックを行うためのトラックキック方法および装置に係わ
り、詳細にはランドとグルーブ間で情報の読み取り箇所
の切り替えを行うための光ディスクのトラックキック方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報処理装置に使用さ
れる磁気ディスクの高速アクセス性と、光ディスクの特
徴とする記憶容量の大きさの双方を兼ね備えた外部記憶
装置が求められており、その研究が急速に進展してい
る。このような次世代の外部記憶装置としては、高速転
送レート、高速ランダムアクセスならびに大容量という
条件を満たし、かつ媒体の保存に優れ、非接触で媒体の
耐久性に優れたものという観点から光記録を使用する光
ディスクが有望となっている。
【0003】ディスクを用いて高密度記録を行う際に
は、ディスクの接線方向のみならずディスクの半径方向
の記録密度を大きくとることが有効である。光ディスク
の表面にはグルーブ(groove)と呼ばれる溝が所定間隔
で刻まれており、これらグルーブとグルーブの間はラン
ド(land)と呼ばれている。高密度記録を行う場合に
は、ランドの幅とグルーブの幅をほぼ等しくして、これ
らの双方に記録マークを配置して、それぞれ情報の記録
を行うことが有望である。また、トラックのピッチもで
きるだけ狭くするようにして、記録密度の向上が図られ
ている。
【0004】ところでトラックのピッチを狭くしていく
と、記録マーク用に配置された対物レンズの開口数を大
きくしないと、ディスクのトラックによる回折角度が大
きくなる。このため、トラッキングの誤差を検出するト
ラッキング誤差信号自体のS/N(信号対雑音比)が劣
化してしまい、良好なトラッキングサーボを行うことが
できなくなる。
【0005】更に、ランドとグルーブの双方で記録や再
生を行うためには、ランドとグルーブを順に切り換えな
がら情報の記録や再生を行う必要がある。ランドとグル
ーブのトラッキングの際には、トラッキング誤差信号の
極性が異なっているので、次のトラックに切り替える際
のトラックキックと同時に、サーボの極性を切り替える
必要がある。
【0006】図6は、従来の光ディスクのトラックキッ
ク方法を説明するためのものである。同図(a)に示す
ようにトラックキックパルス100Kとブレーキパルス
100Bを正負のパルスの連続波として形成し、同図
(b)に示すミュート信号101によって、この期間1
02のトラッキングサーボを切る。これによって、図6
(c)に示すようにS字曲線としてのトラッキング誤差
信号103を作成する。
【0007】このトラッキング誤差信号103は、図示
しない光ディスクに同じく図示しない回折格子を用いて
作成した0次回折光と、+1次回折光および−1次回折
光を照射し、このうちの+1次回折光および−1次回折
光を減算することによって作成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のようにランドも
しくはグルーブ専用にトラッキングを行う装置であれ
ば、このような1つのトラックから次のトラックに情報
の読取スポットを移動させる制御は比較的簡単である。
ところが、ランドとグルーブの双方を別々に記録に使用
する場合には、これらのトラックの中間地点に読取スポ
ットを移動させて情報の読み取りを行う必要がある。こ
のため、トラッキングのサーボを外して、キックパルス
を発生させた後、更にブレーキパルスを発生させ、トラ
ッキング誤差信号103の表わすS字曲線をトレースし
ながらトラックキックの過渡応答のモニタを行う必要が
あった。このようにして、最適な極性切り替えと、ミュ
ート時間の設定を行う必要があった。
【0009】このように、ランドとグルーブ双方の記録
をディスクの内周から外周にかけて、ランド、グルー
ブ、ランド、グルーブ、……と1周ごとに確実に切り替
えるためには、キック動作自体を監視する必要があり、
そのための監視制御機構が複雑になるという問題があっ
た。
【0010】そこで本発明の目的は、従来のランドのみ
あるいはグルーブのみのトラッキング制御と同様にこの
ような複雑なトラッキング制御を不要とし、かつランド
とグルーブの切り替えを確実に行うことのできる光ディ
スクのトラックキック方法および装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、光ビームを回折させて得られた+1次回折光、0次
回折光および−1次回折光の3つの光ビームを情報の読
み取りが行われる1つのトラック上にそれぞれ所定の位
置関係で収束させ、これら3種類の反射光の光電変換後
の信号レベルを演算して、それぞれ情報の記録されたラ
ンドとグルーブの切り替え時にはトラッキングサーボを
外してトラックキックを開始し、前記した3つの光ビー
ムの移動がトラックピッチに対して複数分の1ずつのピ
ッチで移動していくそれぞれのタイミングを検出し、こ
のうちの所定のタイミングでトラッキングサーボのミュ
ートを解除し、またトラッキングサーボの極性を反転さ
せることでランドからグルーブへ、またはグルーブから
ランドへの情報の読み取り箇所の切り替えを行うことで
光ディスクのトラックキックを行うことを特徴とする。
【0012】すなわち請求項1記載の発明としての光デ
ィスクのトラックキック方法では、従来、+1次回折光
と−1次回折光の2つの反射光のみを使用していたのに
対して3種類の回折光の反射光の光電変換後の信号を全
部使用して、3つの光ビームの移動がトラックピッチに
対して複数分の1ずつのピッチで移動していくそれぞれ
のタイミングを検出することにしている。このようにし
て1つのトラックピッチの内部に対する光ビームの移動
の足跡を逐次正確に検出できるようにして、所望のタイ
ミングでトラッキングサーボのミュートを解除し、また
トラッキングサーボの極性を反転させることでランドか
らグルーブへ、またはグルーブからランドへの情報の読
み取り箇所の切り替えについての制御を簡単かつ確実に
行えるようにしている。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明における3種類の反射光の光電変換後の信号レベル
を演算して、トラックピッチの1/4、2/4、3/4
および4/4の各点を光ビームが移動するタイミングを
それぞれ検出し、これらのタイミングで光ビームの移動
の監視を行えるようにすると共に、トラックピッチの2
/4を通過したことが確認された後にトラッキングサー
ボのミュートを解除してトラッキングサーボの極性を反
転させることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明における3種類の反射光における+1次回折光と0
次回折光、+1次回折光と−1次回折光および0次回折
光と−1次回折光のそれぞれの組み合わせについて光電
変換後の信号の減算処理を行って、これらによって得ら
れる4種類のS字状のトラッキング誤差信号のゼロクロ
ス点を検出し、これによってトラックピッチの1/4、
2/4、3/4および4/4の各点を光ビームが移動す
るタイミングの検出を行うことを特徴としている。
【0015】請求項4記載の発明では、(イ)光ビーム
を回折させて得られた+1次回折光、0次回折光および
−1次回折光の3つの光ビームを情報の読み取りが行わ
れる1つのトラック上にそれぞれ所定の位置関係で収束
させた結果得られた3種類の反射光の光電変換後の信号
を入力し、これらの反射光における+1次回折光と0次
回折光、+1次回折光と−1次回折光および0次回折光
と−1次回折光のそれぞれについて信号の減算処理を行
う減算手段と、(ロ)この減算手段によって減算された
4種類の減算出力におけるそれぞれのゼロクロス点を検
出するゼロクロス点検出手段と、(ハ)このゼロクロス
点検出手段によって所定のゼロクロス点が検出された段
階でトラックキック時に行われたトラッキングサーボの
ミュートを解除するミュート解除手段と、(ニ)このミ
ュート解除手段がトラッキングサーボのミュートを解除
する時点でトラッキングサーボの極性を反転させる極性
反転手段とを光ディスクのトラックキック装置に具備さ
せる。
【0016】すなわち請求項4記載の発明では、+1次
回折光と0次回折光、+1次回折光と−1次回折光およ
び0次回折光と−1次回折光のそれぞれについて信号の
減算処理を行う減算手段を用意して、4種類の減算結果
を得て、それぞれのゼロクロス点をゼロクロス点検出手
段によって検出することでトラックピッチの1/8ずつ
の変位を検出できるようにしている。そして、このうち
の所望の検出タイミングでトラッキングサーボのミュー
トを解除すると共に、トラッキングサーボの極性を反転
させ、ランドからグルーブへ、またはグルーブからラン
ドへのトラックキックを確実なものとしている。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明における減算手段が0次回折光と−1次回折光の減
算を行ったときのゼロクロス点でトラックキックが行わ
れる場合、このトラックキックの開始からこのトラッキ
ング誤差信号が絶対値で最大値の2分の1に到達しない
間は、トラックキックのための追加駆動パルスをトラッ
キングコイルに印加するようにしたトラッキング駆動手
段を具備することを特徴としている。
【0018】すなわち請求項5記載の発明では、トラッ
クキック時に信号レベルが“0”となっている特定のト
ラッキング誤差信号の信号レベルの絶対値が最大値の2
分の1に到達しない間は、トラックキックのための追加
駆動パルスをトラッキングコイルに印加するようにし
て、トラックキックのための駆動パルスの印加の適正化
を図るようにしている。
【0019】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例で光ディスクの表
面に3つの光ビームが照射された状態を示したものであ
る。本実施例のトラックキック装置では、図示しない半
導体レーザから出力されたレーザ光ビームを同じく図示
しないコリメータレンズを通して平行光にし、これを回
折格子に当てて、0次回折光と、+1次回折光および−
1次回折光を作成する。同じく図示しない対物レンズ
は、光ディスク11上にこれによる3種類の光ビーム1
1 、122 、123 を収束させる。
【0021】ここで第1の光ビーム121 は+1次の回
折光であり、第2の光ビーム122は0次の回折光であ
り、第3の光ビーム123 は−1次の回折光である。こ
れら第1〜第3の光ビーム121 、122 、123 は、
第nトラックのグルーブ13 n にランディングしてい
る。
【0022】ここで、各光ビーム121 、122 、12
3 の出力をf(x+P/4)、f(x)、f(x−P/
4)とする。ここで符号Pは情報の記録された前後のト
ラックの間隔としてのトラックピッチを表わしている。
本実施例では4種類のトラッキング誤差信号TE1 〜T
4 を作成し、これを用いてトラッキングの制御を行っ
ている。これらのトラッキング誤差信号TE1 〜TE4
は次の(1)〜(4)式のように表わされる。
【0023】 TE1 (x)=f(x+P/4)−f(x) …(1) TE2 (x)=f(x+P/4)−f(x−P/4) …(2) TE3 (x)=f(x) −f(x−P/4) …(3) TE4 (x)=TE3 (x) −TE1 (x) …(4)
【0024】図2は、一例としてトラックピッチが1.
6μmのときの各トラッキング誤差信号TE1 〜TE4
とディスク半径方向変位との関係を示したものである。
この図で横軸はディスクの半径方向の変位を表わしてお
り、図で太線で示したトラッキング誤差信号TE2 のみ
が従来のトラッキング誤差信号に相当する。従来では+
1次回折光、0次回折光および−1次回折光の3つの光
ビームを使用してランドのみあるいはグルーブのみのト
ラッキング制御を行っており、この際にはトラッキング
誤差信号を+1次および−1次の回折光の減算によって
求めている。これは本実施例の4種類のトラッキング誤
差信号TE1 〜TE4 のうちの2番目のトラッキング誤
差信号TE2 に相当するものである。
【0025】従来のトラッキング誤差信号におけるキッ
ク動作では、トラッキング誤差信号TE2 の1周期にわ
たり、情報の読取スポットは光ディスク11上で1.6
μmを移動することになる。本実施例では+1次回折
光、0次回折光および−1次回折光の3つの光ビームを
使用して4種類のトラッキング誤差信号TE1 〜TE4
を得ることで、実質的に1/8トラックピッチのトラッ
キング誤差信号が得られることになる。
【0026】図3は、本実施例におけるトラッキング誤
差信号の特徴を説明するためのものである。ランドとグ
ルーブの双方に記録を行ってこれらの再生を行う本実施
例のトラッキング制御では、トラッキング誤差信号の半
周期でキック動作を完了しなければならない。
【0027】同図(a)で丸付き数字〜はトラッキ
ング誤差信号のチェックポイントを示している。キック
動作をモニタする点は、トラックピッチの“0”、“1
/4”、“2/4”および“3/4”に対応した点で、
これらをこの図ではA、B、C、D、E、Fの各点とし
て示してある。点Cから点Dまでの半周期は、スイッチ
の切替動作時間として扱い、スキップする。同図(b)
は、この場合の波形応答を示したものである。
【0028】図4は、本実施例におけるランドおよびグ
ルーブのキック動作を示したものである。同図(a)は
フレームパルス21の発生するタイミングを示してい
る。本実施例の光ディスク11(図1参照)は、その1
回転に1回ずつフレームパルス21を発生させる。
【0029】同図(b)はこのフレームパルス21を基
にして図示しないトラッキングアクチェータに正負のバ
ンバン制御を行うための正負のパルスを印加するドライ
ブ電流波形22を表わしたものである。同図(a)に示
したフレームパルス21が1回発生するたびに、キック
動作が行われることになる。ドライブ電流波形22は、
このキック動作を行うためのキック駆動波形である。
【0030】同図(c)は、静止モードにおけるトラッ
キング・キック動作時のトラッキング誤差信号23を示
したものである。この図4では、従来の連続溝の静止モ
ードにおける1回転に1回の内周へのキック動作と対比
して、ランドとグルーブ間の切替動作を示している。ト
ラッキング誤差信号23は、ドライブ電流波形22の立
ち下がりから機械的な時間遅れτM だけ遅延して発生し
ている。このとき、光ビームは図1における第n+1ト
ラックから第nトラックに移動し、3つの光ビームを使
用したトラッキング誤差信号を得ることになる。このS
字形状のトラッキング誤差信号23のキック幅(1周
期)は約200μSである。
【0031】トラッキング誤差信号23がS字形状とな
るのは、トラックキックが1/4トラックピッチだけ進
行したときにトラッキング誤差信号の極性が逆になり、
この状態でトラックピッチの3/4まで進行し、これ以
後は元の極性に戻るためである。
【0032】同図(d)は、静止モードにおける光ビー
ムの移動を示したものである。ここでは、第n+1トラ
ックから第nトラックに移動する状態が示されている。
第n+1トラックから光ディスク11の1つだけ内周の
第nトラックへとまずキック動作を行う。そして、光デ
ィスク11が1回転して再び第n+1トラックに来た
ら、更にキック動作を行う。このようにして第nトラッ
クを繰り返すモードが静止モードである。図で符号
“G”はグルーブを、また“L”はランドを示してい
る。このような静止モード自体は、ランドとグルーブ間
の切り替えを行う本実施例も従来のものも相違はない。
【0033】同図(e)は、ランドとグルーブの切り替
えを行うランド・グルーブ切替モード時における光ビー
ムの移動を示したものである。第nトラックから第n+
1トラックへと進行するときに、光ディスク11の1回
転に1回、ランドからグルーブへ、あるいはグルーブか
らランドへと交互に切り替えが行われる。この図では、
第nトラックから第n+1トラックとの間の第n′トラ
ックに切り替えられ、次にここから第n+1トラックに
切り替えられる。そして、第n+1トラックから図示し
ない第n+2トラックとの間の第(n+1)′トラック
へと切り替えが行われている。
【0034】同図(f)は、ランドとグルーブの切り替
えを行う本実施例の場合のトラッキング誤差信号26を
示したものである。本実施例では、トラックキック時の
トラックピッチの1/2まで進行したときにトラッキン
グ誤差信号26の極性が瞬時に切り替えられる。このた
め、トラックピッチの1/2のときにトラッキング誤差
信号26は不連続となる。このトラックピッチが1/2
になるまでの期間はトラッキングサーボが外され、トラ
ックピッチが1/2になった時点で再びトラッキングサ
ーボの引き込みが行われる。
【0035】同図(g)は、ランドとグルーブの切り替
えを行う本実施例の場合のミュート信号27を示したも
のである。このミュート信号27の存在する期間で、前
記したトラッキングサーボが外されることになる。
【0036】同図(h)は、本実施例におけるランドと
グルーブ間のトラッキング誤差信号26の切り替えのタ
イミングをスイッチボックス28とこれによる波形変化
29で示したものである。ここでスイッチボックス28
は、入力側の2端子TA 、T B と出力側の2端子DA
B の接続を切り替えるもので、トラックキック時に1
/2トラックピッチをトラッキング誤差信号26の極性
切り替えのタイミングとしている。
【0037】図5は、本実施例のトラックキック方法を
実現する回路の要部を表わしたものである。マトリック
ス回路31には、図1に示した各光ビーム121 、12
2 、123 の出力f(x+P/4)、f(x)、f(x
−P/4)と、フレームパルス21およびミュート信号
27が入力される。マトリックス回路31は前記した
(1)式〜(4)式の演算を行って、トラッキング誤差
信号TE1 〜TE4 を出力する。これらトラッキング誤
差信号TE1 〜TE4 は、ゼロクロス演算器32に入力
され、図2におけるゼロクロス点(GND)を検出して
トラッキングの1/4、2/4、3/4および4/4の
トラックピッチの信号を得る。そして、これらのタイミ
ングでのトラッキング誤差信号レベルであるかをチェッ
クし、切替制御信号33をスイッチボックス34に供給
する。
【0038】一方、マトリックス回路31から出力され
るトラッキング誤差信号TE2 は、その極性切り替えの
ために用意された正増幅器36と負増幅器37の双方に
入力される。これらの増幅器36、37の出力側はアナ
ログスイッチとしてのスイッチボックス34の2つの入
力端子にそれぞれ入力され、切替制御信号33によって
そのうちのいずれか1つが選択されてトラッキング駆動
増幅器38に供給されるようになっている。トラッキン
グ駆動増幅器38の出力側には、トラッキングコイル3
9が配置されており、トラックの移動制御の際の励磁が
行われるようになっている。
【0039】このような図5に示した回路では、キック
動作に伴う4種類のトラッキング誤差信号の各ゼロクロ
ス点に対応するトラックピッチの1/4、2/4、3/
4および4/4の各点の通過を確認して、トラックピッ
チの2/4を通過したことを確認した後サーボのミュー
トを解除し、サーボ極性の切り替えを行うようにしてい
る。これにより、ランドからグルーブへ、またグルーブ
からランドへの切り替えのための安定したキック動作を
行うことができる。
【0040】なお、本実施例では図2の太線で示したト
ラッキング誤差信号TE2 はトラックキックが行われる
ときにトラッキング誤差信号が“0”すなわちゼロクロ
ス点に配置されている。このときトラッキングコイル3
9に駆動パルスが印加されてトラックキックが開始され
るが、このトラッキング誤差信号TE2 が波高値の絶対
値で最大値の2分の1に到達しない間は、トラックキッ
クのための追加駆動パルスをトラッキングコイルに印加
するようにしている。これは具体的には、図3に示した
B点を検出し、この時点で追加駆動パルスの印加を停止
したり、これから所定時間遅延させて追加駆動パルスの
印加を停止させることで可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、従来、+1次回折光と−1次回折光の2つの
反射光のみを使用していたのを3種類の回折光の反射光
の光電変換後の信号を全部使用して、3つの光ビームの
移動がトラックピッチに対して複数分の1ずつのピッチ
で移動していくそれぞれのタイミングを検出している。
そして、1つのトラックピッチの内部に対する光ビーム
の移動の足跡を逐次正確に検出できるようにして、所望
のタイミングでトラッキングサーボのミュートを解除
し、またトラッキングサーボの極性を反転させることで
ランドからグルーブへ、またはグルーブからランドへの
情報の読み取り箇所の切り替えについての制御を簡単か
つ確実に行うことを可能にしている。
【0042】また、請求項2記載の発明では、3種類の
反射光の光電変換後の信号レベルを演算して、トラック
ピッチの1/4、2/4、3/4および4/4の各点を
光ビームが移動するタイミングをそれぞれ検出できるよ
うにした。したがって、トラックピッチの2/4を通過
したことが確認された後にトラッキングサーボのミュー
トを解除してトラッキングサーボの極性を反転させるこ
とができる。
【0043】更に請求項3記載の発明では、3種類の反
射光における+1次回折光と0次回折光、+1次回折光
と−1次回折光および0次回折光と−1次回折光のそれ
ぞれの組み合わせについて光電変換後の信号の減算処理
を行って、これらによって得られる4種類のS字状のト
ラッキング誤差信号のゼロクロス点を検出することにし
た。したがって、トラックピッチの1/4、2/4、3
/4および4/4の各点を光ビームが移動するタイミン
グを正確に検出することができる。
【0044】また、請求項4記載の発明では、+1次回
折光と0次回折光、+1次回折光と−1次回折光および
0次回折光と−1次回折光のそれぞれについて信号の減
算処理を行う減算手段を用意して、4種類の減算結果を
得て、それぞれのゼロクロス点をゼロクロス点検出手段
によって検出することでトラックピッチの1/8ずつの
変位を検出できるようにしている。このため、このうち
の所望の検出タイミングでトラッキングサーボのミュー
トを解除したり、トラッキングサーボの極性を反転させ
る制御を可能にし、ランドからグルーブへ、またはグル
ーブからランドへのトラックキックを確実なものとする
ことができる。
【0045】更に請求項5記載の発明では、トラックキ
ック時に信号レベルが“0”となっている特定のトラッ
キング誤差信号の信号レベルの絶対値が最大値の2分の
1に到達しない間は、トラックキックのための追加駆動
パルスをトラッキングコイルに印加するようにしてお
り、トラックキックのための駆動パルスの印加の適正化
を図り、ランドからグルーブへ、またはグルーブからラ
ンドへのトラックキックがスムーズに行なえるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で光ディスクの表面に3つの
光ビームが照射された状態を示した一部断面図である。
【図2】トラックピッチが1.6μmのときの各トラッ
キング誤差信号TE1 〜TE4とディスク半径方向変位
との関係を示した特性図である。
【図3】本実施例におけるトラッキング誤差信号の特徴
を示した説明図である。
【図4】本実施例におけるランドおよびグルーブのキッ
ク動作の際の各部の波形変化とスイッチボックスの切り
替え制御を示した説明図である。
【図5】本実施例のトラックキック方法を実現する回路
部分を表わした回路図である。
【図6】従来の光ディスクのトラックキック方法におけ
るトラッキング誤差信号とミュート信号の関係を示した
波形図である。
【符号の説明】
11 光ディスク 121 〜123 (3種類の)光ビーム 13 トラックのグルーブ 21 フレームパルス 27 ミュート信号 31 マトリックス回路 32 ゼロクロス演算器 34 スイッチボックス 36 正増幅器 37 負増幅器 39 トラッキングコイル TE1 〜TE4 トラッキング誤差信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを回折させて得られた+1次回
    折光、0次回折光および−1次回折光の3つの光ビーム
    を情報の読み取りが行われる1つのトラック上にそれぞ
    れ所定の位置関係で収束させ、これら3種類の反射光の
    光電変換後の信号レベルを演算して、それぞれ情報の記
    録されたランドとグルーブの切り替え時にはトラッキン
    グサーボを外してトラックキックを開始し、前記3つの
    光ビームの移動がトラックピッチに対して複数分の1ず
    つのピッチで移動していくそれぞれのタイミングを検出
    し、このうちの所定のタイミングで前記トラッキングサ
    ーボのミュートを解除し、またトラッキングサーボの極
    性を反転させることでランドからグルーブへ、またはグ
    ルーブからランドへの情報の読み取り箇所の切り替えを
    行うことを特徴とする光ディスクのトラックキック方
    法。
  2. 【請求項2】 前記3種類の反射光の光電変換後の信号
    レベルを演算して、トラックピッチの1/4、2/4、
    3/4および4/4の各点を光ビームが移動するタイミ
    ングをそれぞれ検出し、トラックピッチの2/4を通過
    したことが確認された後にトラッキングサーボのミュー
    トを解除してトラッキングサーボの極性を反転させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ディスクのトラックキ
    ック方法。
  3. 【請求項3】 前記3種類の反射光における+1次回折
    光と0次回折光、+1次回折光と−1次回折光および0
    次回折光と−1次回折光のそれぞれの組み合わせについ
    て光電変換後の信号の減算処理を行って、これらによっ
    て得られる4種類のS字状のトラッキング誤差信号のゼ
    ロクロス点を検出し、これによってトラックピッチの1
    /4、2/4、3/4および4/4の各点を光ビームが
    移動するタイミングの検出を行うことを特徴とする請求
    項2記載の光ディスクのトラックキック方法。
  4. 【請求項4】 光ビームを回折させて得られた+1次回
    折光、0次回折光および−1次回折光の3つの光ビーム
    を情報の読み取りが行われる1つのトラック上にそれぞ
    れ所定の位置関係で収束させた結果得られた3種類の反
    射光の光電変換後の信号を入力し、これらの反射光にお
    ける+1次回折光と0次回折光、+1次回折光と−1次
    回折光および0次回折光と−1次回折光のそれぞれにつ
    いて信号の減算処理を行う減算手段と、 この減算手段によって減算された4種類の減算出力にお
    けるそれぞれのゼロクロス点を検出するゼロクロス点検
    出手段と、 このゼロクロス点検出手段によって所定のゼロクロス点
    が検出された段階でトラックキック時に行われたトラッ
    キングサーボのミュートを解除するミュート解除手段
    と、 このミュート解除手段がトラッキングサーボのミュート
    を解除する時点でトラッキングサーボの極性を反転させ
    る極性反転手段とを具備することを特徴とする光ディス
    クのトラックキック装置。
  5. 【請求項5】 前記減算手段が前記0次回折光と−1次
    回折光の減算を行ったときのゼロクロス点でトラックキ
    ックが行われる場合、このトラックキックの開始からこ
    のトラッキング誤差信号が絶対値で最大値の2分の1に
    到達しない間は、トラックキックのための追加駆動パル
    スをトラッキングコイルに印加するようにしたトラッキ
    ング駆動手段を具備することを特徴とする請求項4記載
    の光ディスクのトラックキック装置。
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