JP2002352454A - 光ディスク装置及びトラッキング制御方法 - Google Patents

光ディスク装置及びトラッキング制御方法

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JP2002352454A
JP2002352454A JP2001158554A JP2001158554A JP2002352454A JP 2002352454 A JP2002352454 A JP 2002352454A JP 2001158554 A JP2001158554 A JP 2001158554A JP 2001158554 A JP2001158554 A JP 2001158554A JP 2002352454 A JP2002352454 A JP 2002352454A
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track
signal
light
main beam
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Hideki Ishikawa
秀樹 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光ディスク装置及びトラッキング
制御方法に関し、例えばDVDの光ディスク装置に適用
して、確実にトラッククロス信号を生成することができ
るようにする。 【解決手段】 本発明は、メインビームに対して、ほぼ
(1/4+n)P又は(3/4+n)Pだけ、光ディス
ク22の半径方向にオフセットした位置をサイドビーム
が走査するようにして、サイドビームによる戻り光のプ
ッシュプル信号PPs1、PPs2より差信号を生成し
てトラッククロス信号TCSを生成する。またこのよう
にしてメインビームの戻り光によるプッシュプル信号P
Pmに対して、サイドビームの戻り光の遠い側の受光結
果H、Eを処理して減算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置及
びトラッキング制御方法に関し、例えばDVDの光ディ
スク装置に適用することができる。本発明は、メインビ
ームに対して、ほぼ(1/4+n)P又は(3/4+
n)Pだけ、光ディスクの半径方向にオフセットした位
置をサイドビームが走査するようにして、サイドビーム
による戻り光のプッシュプル信号より差信号を生成して
トラッククロス信号を生成することにより、DVD等の
大容量記録が可能な光ディスクにおいても、確実にトラ
ッククロス信号を生成することができるようにする。ま
たメインビームに対して、ほぼ(1/4+n)P又は
(3/4+n)Pだけ、光ディスクの半径方向にオフセ
ットした位置をサイドビームが走査するようにして、メ
インビームの戻り光によるプッシュプル信号に対して、
サイドビームの戻り光の遠い側又は近い側の受光結果を
処理して演算することにより、確実にトラッククロス信
号を生成することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、DVD−R、DVD±RW等の光
ディスク装置においては、いわゆる差動プッシュプル法
によりトラッキングエラー信号を生成するようになされ
ている。
【0003】すなわち図7は、この差動プッシュプル法
による戻り光の処理の説明に供する接続図である。なお
この図7は、ランド記録又はグルーブ記録による光ディ
スクをアクセスする場合であり、ランドLとグルーブG
とがほぼ同一幅により形成された場合である。光ディス
ク装置は、半導体レーザーより出射されるレーザービー
ムを回折格子により−1次、0次、1次の回折光に変換
し、これら−1次、0次、1次の回折光を対物レンズに
より光ディスクの情報記録面に照射する。さらにこれら
回折光の戻り光を所定の受光素子により受光する。
【0004】光ディスク装置では、光ディスク1の情報
記録面において、0次の回折光によるメインビームのビ
ームスポットがアクセス対象のトラックセンタ上を走査
しているとき、このメインビームに対してサイドビーム
の関係である−1次、1次の回折光によるビームスポッ
トが、メインビームの走査開始側及び走査終了側におい
て光ディスク1の半径方向にほぼ1/2トラックピッチ
だけ内外周方向に離間した位置を走査するように、光学
系が形成される。なお以下においては、隣接するランド
Lのセンター間の間隔、又は隣接するグルーブのセンタ
ー間の間隔を、1トラックピッチとする。
【0005】光ディスク装置では、光ディスク1の半径
方向及び円周方向にそれぞれ対応する方向に延長する分
割線により受光面を分割してなる受光素子2Mによりこ
のメインビームの戻り光を受光する。また光ディスク1
の円周方向に対応する方向に延長する分割線により受光
面を分割してなる受光素子2S1及び2S2によりそれ
ぞれサイドビームの戻り光を受光する。
【0006】光ディスク装置では、減算回路3及び4に
より、それぞれサイドビームの受光素子2S1、2S2
におけるプッシュプル信号(図に付した符号によりそれ
ぞれPPs1=F−E、PPs2=H−Gで表される信
号)を生成する。また加算回路5及び6、減算回路7に
より、メインビームの受光素子2Mについても、対応す
るプッシュプル信号(図に付した符号によりPPm=
(A+D)−(B+C)で表される信号)を生成する。
ここで各サイドビームのプッシュプル信号PPs1、P
Ps2は、メインビームのプッシュプル信号PPmに対
して180度位相がずれた信号となり、対物レンズの半
径方向の変位、光ディスクの半径方向の傾き等により、
メインビームのプッシュプル信号PPmにオフセットが
発生した場合、各サイドビームのプッシュプル信号PP
s1、PPs2にも同位相のオフセットが発生する。
【0007】これにより光ディスク装置では、加算回路
8によりサイドビームのプッシュプル信号PPs1、P
Ps2を加算した後、増幅回路9でこの加算結果を所定
利得kで増幅する。さらに続く減算回路10でメインビ
ームのプッシュプル信号PPmより減算し、TE=
((A+D)−(B+C)}−k((F−E)+(H−
G))により表されるトラッキングエラー信号TEを生
成し、これによりオフセットの発生を防止するようにな
されている。これにより光ディスク装置では、このトラ
ッキングエラー信号をDSP(Digital Signal Process
or)に入力して対物レンズを可動することによりトラッ
キング制御するようになされている。
【0008】また光ディスク装置では、加算回路11に
より加算回路5及び6の出力信号を加算した後、エンベ
ロープ検波回路であるボトム検波回路12によりボトム
値を検波し、これにより(A+D+B+C)により表さ
れるトラッククロス信号TCSを生成する。ここでこの
トラッククロス信号TCSは、ランドとグルーブとの判
別信号であり、光ディスクの半径方向の可動により、図
8に示すように、トラッキングエラー信号TEに対し
て、45度だけ位相がずれて信号レベルが変化する。
【0009】光ディスク装置では、これらトラッキング
エラー信号TE及びトラッククロス信号TCSを2値化
して処理することにより、シークの際に、光ピックアッ
プが横切ったトラック数をカウントするようになされ、
またトラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号
TCSとの関係に基づいてトラッキングサーボ回路の動
作をオン制御するようになされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、光ディ
スクの高密度化に伴い、光ディスクにおいては、トラッ
クピッチが狭くなり、グルーブ幅とランド幅とがほぼ1
対1になりつつある。これに伴い、再生信号のジッター
を改善するため、情報記録面の薄膜化が進んでいる。こ
のため近年、光ディスクにおいては、未記録部分のグル
ーブとランドとの反射率の差が小さくなる傾向にある。
【0011】この場合に、記録済の部分においては、ピ
ットが作成されていることにより、トラッククロス信号
TCSにおいて、グルーブとランドとの差が比較的に大
きなレベル差で現れるのに対し、何らピットを形成して
いない未記録部分においては、このようなグルーブとラ
ンドとの差が小さなレベルで検出される。
【0012】これにより従来のトラッククロス信号生成
方法においては、DVD等の大容量記録が可能な光ディ
スクの未記録部分において、トラッククロス信号を検出
することが難しい問題があった。ここでトラッククロス
信号は、上述したように、グルーブとランドとを判別
し、トラッキングエラー信号と共にトラッキングサーボ
を閉じる動作等に使用されることにより、このようにト
ラッククロス信号TCSの検出が困難になると、未記録
部分において、トラックサーチ動作が不安定になり、ま
たトラッキング制御の立ち上がり等が不安定になる。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、DVD等の大容量記録が可能な光ディスクにおいて
も、確実にトラッククロス信号を生成することができる
光ディスク装置を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、光ディスク装置に適用し
て、メインビームの走査開始側及び走査終了側におい
て、ランドによるトラックのトラックピッチ又はグルー
ブによるトラックのトラックピッチをPとおいたとき、
ほぼ(1/4+n)P又は(3/4+n)Pだけ、メイ
ンビームに対して、光ディスクの内外周方向にオフセッ
トした位置をサイドビームが走査するようにし、受光手
段が、1組のサイドビームによる戻り光をそれぞれ第1
及び第2の受光面で受光し、第1の受光面が、トラック
の延長方向に対応する分割線により2つの受光領域に分
割され、第2の受光面が、トラックの延長方向に対応す
る分割線により2つの受光領域に分割され、信号処理手
段は、第1及び第2の受光面の近い側同士の受光領域の
受光結果を加算して得られる第1の加算結果と、第1及
び第2の受光面の遠い側同士の受光領域の受光結果を加
算して得られる第2の加算結果とを減算してなる信号と
なるように、第1及び第2の受光面より得られる受光結
果を処理して、トラッククロス信号を生成する。
【0015】また請求項2の発明においては、光ディス
ク装置に適用して、ランドによるトラックのトラックピ
ッチ又はグルーブによるトラックのトラックピッチをP
とおいたとき、ほぼ(1/4+n)Pだけ、メインビー
ムに対して、光ディスクの半径方向にオフセットした位
置をサイドビームが走査するようにして、受光手段が、
サイドビームによる戻り光を受光する受光面が、トラッ
クの延長方向に対応する分割線により第1及び第2の受
光領域に分割され、メインビームによる戻り光を受光す
る受光面が、少なくともトラックの延長方向に対応する
分割線により第3及び第4の受光領域に分割され、信号
処理手段が、第1及び第2の受光領域による受光結果の
差信号を生成してトラッククロス信号を生成する第1の
減算手段と、第3及び第4の受光領域による受光結果の
差信号を生成する第2の減算手段と、第1及び第2の受
光領域のうちの、第3及び第4の受光領域に対して遠い
側の受光領域の受光結果より、トラバース成分を除去す
る帯域制限手段と、帯域制限手段の出力信号を所定利得
により増幅する増幅手段と、第3及び第4の受光領域の
うちの、遠い側の受光領域の受光結果に対して加算して
なるように、第2の減算手段の出力信号に対して増幅手
段の出力信号を演算し、トラッキングエラー信号を生成
する演算手段とを有するようにする。
【0016】また請求項6の発明においては、トラッキ
ング制御方法に適用して、メインビームの走査開始側及
び走査終了側において、ランドによるトラックのトラッ
クピッチ又はグルーブによるトラックのトラックピッチ
をPとおいたとき、ほぼ(1/4+n)P又は(3/4
+n)Pだけ、メインビームに対して、光ディスクの内
外周方向にオフセットした位置をサイドビームが走査す
るようにして、1組のサイドビームによる戻り光を、ト
ラックの延長方向に対応する分割線により2つの受光領
域に分割された第1及び第2の受光面でそれぞれ受光
し、第1及び第2の受光面の近い側同士の受光領域の受
光結果を加算して得られる第1の加算結果と、第1及び
第2の受光面の遠い側同士の受光領域の受光結果を加算
して得られる第2の加算結果とを減算してなる信号とな
るように、第1及び第2の受光面より得られる受光結果
を処理して、トラッククロス信号を生成する。
【0017】また請求項7の発明においては、トラッキ
ング制御方法に適用して、ランドによるトラックのトラ
ックピッチ又はグルーブによるトラックのトラックピッ
チをPとおいたとき、ほぼ(1/4+n)Pだけ、メイ
ンビームに対して、光ディスクの半径方向にオフセット
した位置をサイドビームが走査するようにし、サイドビ
ームによる戻り光を、トラックの延長方向に対応する分
割線により第1及び第2の受光領域に分割された受光面
で受光し、メインビームによる戻り光を、少なくともト
ラックの延長方向に対応する分割線により第3及び第4
の受光領域に分割された受光面で受光し、第1及び第2
の受光領域による受光結果の差信号を生成してトラック
クロス信号を生成し、第3及び第4の受光領域による受
光結果の差信号を生成し、第1及び第2の受光領域のう
ちの、第3及び第4の受光領域に対して遠い側の受光領
域の受光結果より、トラバース成分を除去して所定利得
で増幅し、第3及び第4の受光領域のうちの、遠い側の
受光領域の受光結果に対して加算してなるように、第3
及び第4の受光領域による受光結果の差信号に対して増
幅結果を演算してトラッキングエラー信号を生成する。
【0018】また請求項8の発明においては、光ディス
ク装置に適用して、ランドによるトラックのトラックピ
ッチ又はグルーブによるトラックのトラックピッチをP
とおいたとき、ほぼ(3/4+n)Pだけ、メインビー
ムに対して、光ディスクの半径方向にオフセットした位
置をサイドビームが走査するようにして、受光手段が、
サイドビームによる戻り光を受光する受光面が、トラッ
クの延長方向に対応する分割線により第1及び第2の受
光領域に分割され、メインビームによる戻り光を受光す
る受光面が、少なくともトラックの延長方向に対応する
分割線により第3及び第4の受光領域に分割され、信号
処理手段が、第1及び第2の受光領域による受光結果の
差信号を生成してトラッククロス信号を生成する第1の
減算手段と、第3及び第4の受光領域による受光結果の
差信号を生成する第2の減算手段と、第1及び第2の受
光領域のうちの、第3及び第4の受光領域に対して近い
側の受光領域の受光結果より、トラバース成分を除去す
る帯域制限手段と、帯域制限手段の出力信号を所定利得
により増幅する増幅手段と、第3及び第4の受光領域の
うちの、遠い側の受光領域の受光結果に対して加算して
なるように、第2の減算手段の出力信号に対して増幅手
段の出力信号を演算し、トラッキングエラー信号を生成
する演算手段とを有するようにする。
【0019】また請求項9の発明においては、トラッキ
ング制御方法に適用して、ランドによるトラックのトラ
ックピッチ又はグルーブによるトラックのトラックピッ
チをPとおいたとき、ほぼ(3/4+n)Pだけ、メイ
ンビームに対して、光ディスクの半径方向にオフセット
した位置をサイドビームが走査するようにし、サイドビ
ームによる戻り光を、トラックの延長方向に対応する分
割線により第1及び第2の受光領域に分割された受光面
で受光し、メインビームによる戻り光を、少なくともト
ラックの延長方向に対応する分割線により第3及び第4
の受光領域に分割された受光面で受光し、第1及び第2
の受光領域による受光結果の差信号を生成してトラック
クロス信号を生成し、第3及び第4の受光領域による受
光結果の差信号を生成し、第1及び第2の受光領域のう
ちの、第3及び第4の受光領域に対して近い側の受光領
域の受光結果より、トラバース成分を除去して所定利得
で増幅し、第3及び第4の受光領域のうちの、遠い側の
受光領域の受光結果に対して加算してなるように、第3
及び第4の受光領域による受光結果の差信号に対して増
幅結果を演算してトラッキングエラー信号を生成する。
【0020】請求項1の構成において、ほぼ(1/4+
n)P又は(3/4+n)Pだけ、メインビームに対し
て、光ディスクの内外周方向にオフセットした位置をサ
イドビームが走査するようにし、第1及び第2の受光面
の近い側同士の受光領域の受光結果を加算して得られる
第1の加算結果と、第1及び第2の受光面の遠い側同士
の受光領域の受光結果を加算して得られる第2の加算結
果とを減算してなる信号となるように、第1及び第2の
受光面より得られる受光結果を処理して、トラッククロ
ス信号を生成すれば、ランド及びグルーブにおいて反射
率の差が小さい場合でも、大きな振幅によりトラックク
ロス信号を得ることができ、これによりDVD等の大容
量記録が可能な光ディスクにおいても、確実にトラック
クロス信号を生成することができる。
【0021】これにより請求項6の構成によれば、DV
D等の大容量記録が可能な光ディスクにおいても、確実
にトラッククロス信号を生成して、安定にシーク等の処
理を実行することができるトラッキング制御方法を提供
することができる。
【0022】また請求項2の構成によれば、ほぼ(1/
4+n)Pだけ、メインビームに対して、光ディスクの
半径方向にオフセットした位置をサイドビームが走査す
るようにして、第1及び第2の受光領域による受光結果
の差信号を生成してトラッククロス信号を生成すること
により、ランド及びグルーブにおいて反射率の差が小さ
い場合でも、大きな振幅によりトラッククロス信号を得
ることができ、これによりDVD等の大容量記録が可能
な光ディスクにおいても、確実にトラッククロス信号を
生成することができる。また第3及び第4の受光領域に
よる受光結果の差信号を生成する第2の減算手段と、第
1及び第2の受光領域のうちの、第3及び第4の受光領
域に対して遠い側の受光領域の受光結果より、トラバー
ス成分を除去するローパスフィルタと、帯域制限手段の
出力信号を所定利得により増幅する増幅手段と、第3及
び第4の受光領域のうちの、遠い側の受光領域に受光結
果に対して加算してなるように、第2の減算手段の出力
信号に対して増幅手段の出力信号を演算し、トラッキン
グエラー信号を生成することにより、(1/4+n)P
だけ、メインビームに対して、光ディスクの半径方向に
オフセットした位置をサイドビームが走査するようにし
ても、オフセット電圧の発生を有効に回避して、さらに
信号レベルの変化を有効に回避して、トラッキングエラ
ー信号を生成することができる。
【0023】これにより請求項7の発明によれば、DV
D等の大容量記録が可能な光ディスクにおいても、確実
にトラッククロス信号を生成することができ、さらには
このような構成に好適にトラッキングエラー信号を生成
することができ、これらにより安定にシーク等の処理を
実行することができるトラッキング制御方法を提供する
ことができる。
【0024】また請求項8の構成によれば、ほぼ(3/
4+n)Pだけ、メインビームに対して、光ディスクの
半径方向にオフセットした位置をサイドビームが走査す
るようにして、第1及び第2の受光領域による受光結果
の差信号を生成してトラッククロス信号を生成すること
により、ランド及びグルーブにおいて反射率の差が小さ
い場合でも、大きな振幅によりトラッククロス信号を得
ることができ、これによりDVD等の大容量記録が可能
な光ディスクにおいても、確実にトラッククロス信号を
生成することができる。また第3及び第4の受光領域に
よる受光結果の差信号を生成する第2の減算手段と、第
1及び第2の受光領域のうちの、第3及び第4の受光領
域に対して近い側の受光領域の受光結果より、トラバー
ス成分を除去するローパスフィルタと、帯域制限手段の
出力信号を所定利得により増幅する増幅手段と、第3及
び第4の受光領域のうちの、遠い側の受光領域に受光結
果に対して加算してなるように、第2の減算手段の出力
信号に対して増幅手段の出力信号を演算し、トラッキン
グエラー信号を生成することにより、(3/4+n)P
だけ、メインビームに対して、光ディスクの半径方向に
オフセットした位置をサイドビームが走査するようにし
ても、オフセット電圧の発生を有効に回避して、さらに
信号レベルの変化を有効に回避して、トラッキングエラ
ー信号を生成することができる。
【0025】これにより請求項9の発明によれば、DV
D等の大容量記録が可能な光ディスクにおいても、確実
にトラッククロス信号を生成することができ、さらには
このような構成に好適にトラッキングエラー信号を生成
することができ、これらにより安定にシーク等の処理を
実行することができるトラッキング制御方法を提供する
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0027】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。この光ディスク装置21に
おいて、光ディスク22は、高密度記録可能なDVD等
の光ディスクであり、図示しないスピンドルモータによ
り所定の回転速度で回転駆動される。
【0028】光ピックアップ23は、回折格子を用いて
半導体レーザーより出射されるレーザービームを−1
次、0次、1次の回折光に変換し、対物レンズ24によ
りこれらの回折光を光ディスク22の情報記録面に集光
する。また光ピックアップ23は、これらの回折光の戻
り光を対物レンズ24を介して所定の受光素子に導き、
この受光素子の受光結果を電流電圧変換処理してマトリ
ックスアンプ25に出力する。光ピックアップ23は、
このようにして出力した受光素子による受光結果に基づ
いて、所定の2軸アクチュエータが駆動されて対物レン
ズ24が可動するように構成され、これによりトラッキ
ング制御、フォーカス制御できるようになされている。
また光ピックアップ23は、図示しない駆動回路によ
り、記録に供するデータに応じて、光ディスク22に照
射するレーザービームの光量が間欠的に立ち上げられ、
これにより光ディスク22に所望のデータを記録できる
ようになされている。
【0029】マトリックスアンプ25は、光ピックアッ
プ23より出力される受光結果を演算処理することによ
り、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信
号、再生信号、トラッククロス信号TCSを生成する。
またマトリックスアンプ25は、トラッキングエラー信
号TEを2値化することにより、シーク時において、ト
ラックセンターを横切るタイミングで信号レベルが切り
換わるトラックゼロクロス信号TZCを生成する。また
トラッククロス信号TCSを2値化することにより、ラ
ンド及びグルーブの判別信号TJを生成する。これらに
よりマトリックスアンプ25は、トラッキングエラー信
号生成部(TE生成部)25A、トラッククロス生成部
(TCS生成部)25B、トラックゼロクロス信号生成
部(TZC信号生成部)25C、ランド/グルーブ判別
信号生成部25Dが構成されるようになされている。
【0030】DSP26は、マトリックスアンプ25よ
りトラッキングエラー信号TEを受け、このトラッキン
グエラー信号TEをアナログディジタル変換処理して演
算処理することにより、トラッキングエラー信号TEの
位相を補償する。DSP26は、この位相補償結果が所
定の信号レベルになるように、2軸ドライバ27を駆動
し、これによりトラッキングエラー信号TEに応じて対
物レンズ24を可動してトラッキング制御するようにな
されている。これによりDSP26は、トラッキングエ
ラー信号の位相補償フィルタ26Aが構成されるように
なされている。
【0031】またDSP26は、図示しないコントロー
ラからのトラックジャンプ等の指示により、図示しない
シーク機構を駆動する駆動信号を生成し、この駆動信号
により光ピックアップ23を光ディスク22の内外周に
シークさせる。このときDSP26は、コントローラの
指示により、トラッキングエラー信号TEによる2軸ド
ライバ27の駆動を中止し、所定の駆動信号により2軸
ドライバ27を駆動する。ここでこの駆動信号による2
軸ドライバ27の駆動においては、トラッククロス信号
TCS又はトラックゼロクロス信号TZCによりトラバ
ースするトラック数をカウントしてシーク結果をモニタ
しながら、シーク機構の駆動と連動して迅速に目的トラ
ックにシークするように駆動される。
【0032】なおDSP26は、トラックジャンプの距
離が短い場合には、必要に応じて、シーク機構の駆動を
中止して、この2軸ドライバ27の駆動のみによって、
トラックジャンプの処理を実行する。さらにトラックジ
ャンプ後、トラックゼロクロス信号TZC及び判別信号
TJの関係に基づいて、ランド又はグルーブ上でトラッ
キングサーボを閉じる動作を行う。この際、トラッキン
グサーボを閉じることに失敗した場合、トラックゼロク
ロス信号TZC及び判別信号TJの関係に基づいて、対
物レンズの振動を抑制するようにブレーキ動作をかけ
る。これによりDSP26は、このようなシーク時及び
ブレーキ時における2軸ドライバ27の駆動信号を生成
するサーチ/ブレーキコントロール部26Bと、トラッ
クゼロクロス信号TZC及び判別信号TJに基づいて、
このサーチ/ブレーキコントロール部26Bによる駆動
信号とトラッキングエラー信号TEによる駆動信号とで
2軸ドライバ27の駆動を切り換える選択回路26Cを
構成するようになされている。
【0033】図1は、光ピックアップ23及びマトリッ
クスアンプ25を周辺構成と共に示す接続図である。こ
の実施の形態において、光ディスク22は、ランドLの
幅とグルーブGの幅とがほぼ等しくなるように設定さ
れ、またランド記録又はグルーブ記録可能になされてい
る。
【0034】光ピックアップ23は、光ディスク1の情
報記録面において、0次の回折光によるメインビームの
ビームスポットがアクセス対象のトラックセンタ上を走
査しているとき、このメインビームに対してサイドビー
ムの関係である−1次、1次の回折光によるビームスポ
ットが、メインビームの走査開始側及び走査終了側にお
いて、ほぼ(1/4+n)トラックピッチだけ光ディス
ク22の内外周方向にオフセットした位置を走査するよ
うに、光学系が形成される。なおここでnは、整数であ
り、この実施の形態では値0に設定される。
【0035】これにより光ピックアップ23において
は、メインビームのビームスポットがアクセス対象のト
ラックセンターを走査しているとき、サイドビームによ
るビームスポットが、このメインビームが走査するラン
ドL又はグルーブGのほぼエッジを中心にして走査する
ようになされている。
【0036】光ピックアップ23は、図7について上述
したと同様の受光素子2M、2S1、2S2によりそれ
ぞれこれらメインビーム、サイドビームの戻り光を受光
し、これら受光素子2M、2S1、2S2の各受光領域
A〜Gによる受光結果をそれぞれ出力する。これにより
サイドビームを受光する受光素子2S1、2S2におい
ては、メインビームのビームスポットがアクセス対象の
トラックセンタを走査しているとき、受光面を分割する
延長線がこの走査対象のランドL又はグルーブGのエッ
ジ上を走査するようになされている。
【0037】マトリックスアンプ25は、減算回路31
により、1方のサイドビームを受光する受光素子2S1
の2系統の受光結果よりプッシュプル信号(図1に付し
た符号によりそれぞれPPs1=F−Eで表される信
号)を生成する。また同様に減算回路32により、他方
のサイドビームを受光する受光素子2S2の2系統の受
光結果よりプッシュプル信号(図1に付した符号により
それぞれPPs2=H−Gで表される信号)を生成す
る。
【0038】マトリックスアンプ25は、メインビーム
側の受光領域同士、メインビーム側とは逆側の受光領域
同士をそれぞれ足し合うように、これら2系統のプッシ
ュプル信号PPs1、PPs2を、処理してトラックク
ロス信号TCSを生成する。すなわちマトリックスアン
プ25は、減算回路33において、プッシュプル信号P
Ps1よりプッシュプル信号PPs2を減算し、これに
よりTCS=(F−E)−(H−G)により表されるト
ラッククロス信号TCSを生成する。
【0039】すなわちプッシュプル信号PPs1、PP
s2は、光ピックアップ23の半径方向への可動距離を
xとおくと、次式の関係式により表されるように信号レ
ベルが変化する。但しPは、トラックピッチである。
【0040】
【数1】
【数2】
【0041】これによりこれらのプッシュプル信号PP
s1、PPs2は、図3(A)に示すように、光ディス
ク22の半径方向の可動により正弦波状に信号レベルが
変化し、同相のオフセットが発生する。これによりこれ
らプッシュプル信号PPs1、PPs2の差信号による
トラッククロス信号TCSにおいては、次式により表さ
れ、図3(B)に示すように、対物レンズ24の半径方
向の可動によりプッシュプル信号PPs1、PPs2に
発生するオフセットをキャンセルすることができる。
【0042】
【数3】
【0043】これによりこの実施の形態では、メインビ
ームに対してサイドビームを1/4トラックだけ光ディ
スク22の半径方向に変位させると共に、トラックの延
長する方向に受光面を分割してなる受光素子2S1及び
2S2によりこのサイドビームの戻り光を受光するよう
にして、この受光素子2S1及び2S2の受光領域にお
いて近い側同士の受光結果が加算されるように、受光素
子2S1及び2S2のプッシュプル信号の差信号を生成
することにより、ランド、グルーブの識別信号を生成す
るようになされている。
【0044】ところでこのようにメインビームに対し
て、光ピックアップ23の半径方向に1/4トラックピ
ッチだけシフトした位置にサイドビームを配置する場
合、書き込み時、メインビームによりピット列を作成し
ながら、一方のサイドビームがメインビームに先行して
このトラックを部分的に走査するのに対し、ピット列を
作成した直後のトラックを他方のサイドビームが部分的
に走査することになる。これにより差動プッシュプル方
式によって生成したトラッキングエラー信号において
は、書き込み時、オフセットが発生することになる。
【0045】またこの場合、差動プッシュプル方式によ
って生成したトラッキングエラー信号においては、光ピ
ックアップ23の送り軸に対する光ディスク22の回転
中心軸のずれにより、さらには光ディスク22の偏心に
より、振幅が大きく変化することが判った。
【0046】このためこの実施の形態において、マトリ
ックスアンプ25は、加算回路34及び35により、メ
インビームを受光する受光素子2Mの内周側受光面によ
る受光結果A及びD、外周側受光面による受光結果B及
びCをそれぞれ加算する。また減算回路26により、こ
れら2つの加算回路34及び35による加算結果を減算
し、これにより(A+D)−(B+C)により表される
メインビームのプッシュプル信号PPmを生成する。
【0047】ここでこのメインビームのプッシュプル信
号PPmは、光ピックアップ23が半径方向に可動する
と、次式の関係式により表されるように信号レベルが変
化し、図4(A)の特性曲線図により表される。
【0048】
【数4】
【0049】さらにマトリックスアンプ25は、サイド
ビームを受光する受光素子2S1及び2S2のメインビ
ームより遠ざかった側(メインビームがランドを走査し
ているときには、グルーブに対応してなる側である)の
受光領域E及びHより得られる受光結果について、減算
回路37で差分信号(H−E)を生成する。
【0050】ここでメインビームのプッシュプル信号P
Pmは、図4(A)に示すように、対物レンズ24の半
径方向の変位に対して、オフセットが発生する。これに
対して差分信号(H−E)においても、同位相のオフセ
ットが発生する。これにより差分信号(H−E)により
プッシュプル信号PPmの信号レベルを補正して、この
種のオフセットを防止できると考えられる。
【0051】しかしながら図4(A)に示すように、差
分信号(H−E)においては、対物レンズ24の送り軸
に対する光ディスク22の回転中心のずれにより、さら
には光ディスク22の偏心により、トラバース時、メイ
ンビームのプッシュプル信号PPmに対して同位相又は
逆位相(対物レンズ24の送り軸に対して光ディスク2
2の回転中心軸のずれ方向により位相が異なる)により
信号レベルが変化する(トラバース信号の重畳であ
る)。これにより差分信号(H−E)は、光ディスク2
2の偏心等により信号レベルが変化し、プッシュプル信
号PPmの信号レベルを補正して、この種のオフセット
を防止できるものの、信号レベルが種々に変化すること
になる。
【0052】このためマトリックスアンプ25は、ロー
パスフィルタ(LPF)39により差分信号(H−E)
を帯域制限してオフセット成分のみを抽出する。さらに
続く増幅回路40において、所定利得kによりローパス
フィルタ39の出力信号を増幅する。また続く減算回路
41において、プッシュプル信号PPmの生成に供する
受光領域A〜Dと、この差分信号(H−E)の生成に供
する受光領域H、Eの間で、遠い側の受光領域同士で受
光結果が加算されるように、プッシュプル信号PPmよ
り増幅回路40の出力信号を減算し、これにより図4
(B)に示すように、次式により表されるトラッキング
エラー信号TEを生成する。なおここでfltは、ロー
パスフィルタ39による帯域制限を示すものである。
【0053】
【数5】
【0054】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、この光ディスク装置21では(図
1及び図2)、光ピックアップ23より出射されるメイ
ンビームに対して、このメインビームの走査開始側及び
走査終了側において、光ディスク22の内外周方向に1
/4トラックピッチだけオフセットするようにサイドビ
ームが設定され、これらメインビーム及びサイドビーム
が光ディスク22に照射される。さらにこれらメインビ
ーム及びサイドビームの戻り光が受光素子2M及び受光
素子2S1、2S2により受光される。
【0055】これらの受光素子2M及び受光素子2S
1、2S2においては、光ディスク22におけるトラッ
クの延長方向に対応する方向に延長する分割線により受
光面が分割され、メインビーム用の受光素子2Mにおい
ては、さらに光ディスク22の半径方向に対応する方向
に延長する分割線により受光面が分割され、これら各分
割された受光領域による受光結果が電流電圧変換処理さ
れてマトリックスアンプ25に入力される。
【0056】ここでこれらの受光結果においては、サイ
ドビームによる受光結果E及びF、G及びHより、それ
ぞれプッシュプル信号PPs1、PPs2が生成され、
受光素子2S1、2S2において、近い側同士の受光領
域の受光結果F及びG、遠い側同士の受光領域の受光結
果E及びHが加算されるように、プッシュプル信号PP
s1、PPs2が減算されてトラッククロス信号TCS
が生成される。
【0057】このようにして生成されるトラッククロス
信号TCSにおいては、メインビームに対して、光ディ
スク22の内外周方向に1/4トラックピッチだけオフ
セットするようにサイドビームが設定されていることに
より、ランド及びグルーブで反射率の差が小さい場合で
も、光ピックアップ23のディスク半径方向の変位に対
して大きな信号レベルを得ることができる。これにより
この実施の形態では、DVD等の大容量記録が可能な光
ディスクにおいても、確実にトラッククロス信号を生成
することができ、その分安定にシーク制御、トラッキン
グ制御して、ランダムアクセス等の処理を安定に実行す
ることが可能となる。
【0058】ところがこのようにメインビームに対し
て、光ディスク22の内外周方向に1/4トラックピッ
チだけオフセットするようにサイドビームを設定する
と、従来の差動プッシュプル方式によっては、書き込み
時、オフセットが発生し、また光ディスク22の偏心等
により、振幅が大きく変化することになる。
【0059】このためこの実施の形態では、メインビー
ムの受光結果よりプッシュプル信号PPmが生成され
る。さらにサイドビームの受光結果より、メインビーム
より遠い側の受光領域による受光結果E及びHより差分
信号(H−E)が生成され、ローパスフィルタ39によ
る帯域制限により、この差分信号(H−E)からオフセ
ット成分だけが抽出される。これにより差分信号(H−
E)に重畳するトラバース成分が抑制され、続く増幅回
路40により差分信号(H−E)flt の信号レベルが補
正される。
【0060】光ディスク装置21では、メインビームの
受光領域に対して、遠い側の受光領域の受光結果を加算
するように、プッシュプル信号PPmとこの差分信号
(H−E)とが減算されてプッシュプル信号PPmの信
号レベルが補正され、これにより対物レンズ24の半径
方向の変位に対するプッシュプル信号PPmのオフセッ
トが抑圧されて、トラッキングエラー信号TEが生成さ
れる。
【0061】光ディスク装置21では、このようにして
生成されたトラッキングエラー信号TEに基づいて、D
SP26により2軸ドライバ27が駆動され、これによ
り光ピックアップ23がトラッキング制御される。また
トラッキングエラー信号TEよりメインビームがトラッ
クセンターを横切るタイミングで信号レベルが切り換わ
るトラックゼロクロス信号TZCが生成され、トラック
クロス信号TCSの2値化によりランドグルーブの判別
信号TJが生成される。光ディスク装置21では、図示
しないコントローラによりシーク、トラックジャンプが
指示されると、この判別信号TJ、トラックゼロクロス
信号TZCのモニタによりDSP26でスレッド機構が
駆動され、さらにはトラッキングエラー信号TEによる
2軸ドライバ27の駆動が所定の駆動信号による駆動に
切り換えられる。また目的トラックにシーク、トラック
ジャンプした場合には、トラックゼロクロス信号TZC
及び判別信号TJの関係に基づいて、グルーブかランド
かを判断し、トラッキングサーボを閉じてトラッキング
エラー信号TEによる2軸ドライバ27の駆動が開始さ
れる。
【0062】光ディスク装置21では、このようなトラ
ッキング制御、シーク制御の基準であるトラッキングエ
ラー信号TE、トラッククロス信号TCSが、高密度記
録可能な光ディスク22においても、安定に生成するこ
とができることにより、これらトラッキング制御、シー
ク制御を安定かつ確実に実行することができ、さらには
ランダムアクセス等の処理においても、安定かつ確実に
実行することができる。
【0063】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、メインビームに対して、ほぼ(1
/4+n)Pだけ、光ディスクの半径方向にオフセット
した位置をサイドビームが走査するようにして、サイド
ビームによる戻り光のプッシュプル信号より差信号を生
成してトラッククロス信号を生成することにより、DV
D等の大容量記録が可能な光ディスクにおいても、確実
にトラッククロス信号を生成することができる。
【0064】またメインビームに対して、ほぼ(1/4
+n)Pだけ、光ディスクの半径方向にオフセットした
位置をサイドビームが走査するようにして、メインビー
ムの戻り光によるプッシュプル信号に対して、サイドビ
ームの戻り光の遠い側の受光結果を処理して減算するこ
とにより、確実にトラッククロス信号を生成することが
できるように構成して、この構成に好適にトラッキング
エラー信号TEを生成することができる。
【0065】(2)第2の実施の形態 図5は、図1との対比により本発明の第2の実施の形態
に係る光ディスク装置に適用されるマトリックスアンプ
45を関連する構成と共に示す接続図である。なおこの
実施の形態では、このマトリックスアンプ45及び関連
する構成とが異なる点を除いて、第1の実施の形態に係
る光ディスク装置21と同一に構成される。
【0066】この実施の形態において、マトリックスア
ンプ45は、帯域の異なる3種類のローパスフィルタ
(LPF)49A、49B、49Cが選択回路50の切
り換えにより、選択的に、減算回路37、増幅回路40
間に配置されるようになされている。
【0067】コントローラ51は、この光ディスク装置
の動作を制御するコントローラであり、レーザービーム
照射位置の線速度に応じて、すなわち減算回路37より
得られる差分信号(H−E)に含まれているトラバース
成分及びオフセット成分の周波数に応じて、選択回路5
0の接点を切り換える。
【0068】これによりこの実施の形態においては、レ
ーザービーム照射位置の線速度が種々に変化する場合で
あっても、光ディスク22の回転周波数において位相遅
れを有効に回避してオフセット成分を確実に抽出するよ
うにし、これによりトラッキングエラー信号TEにおけ
るオフセットを有効に回避するようになされている。ま
た対物レンズ24の送り軸に対して光ディスク22の回
転中心がズレた場合に発生するトラバース成分の漏れこ
みについても、確実に防止し、その分トラッキングエラ
ー信号TEの品質劣化を有効に回避するようになされて
いる。
【0069】かくするにつき、コントローラ51は、F
G信号FG等に基づいて、スピンドルモータの回転速度
を判断すると共に、選択回路50の接点を切り換えるよ
うになされている。なおFG信号FGは、スピンドルモ
ータの回転に同期して信号レベルが立ち上がる回転基準
信号である。なおこのようなFG信号FG等に基づいた
ローパスフィルタの切り換えに代えて、受光結果を処理
して得られるアドレス情報に基づいて、光ディスクの回
転速度に連動してローパスフィルタを切り換えることも
考えられる。
【0070】(3)第3の実施の形態 図6は、図1及び図5との対比により本発明の第3の実
施の形態に係る光ディスク装置におけるビーム配置を示
す平面図である。なおこの実施の形態では、このビーム
配置、関連する構成が異なる点を除いて、第1又は第2
の実施の形態に係る光ディスク装置21と同一に構成さ
れる。
【0071】この実施の形態においても、メインビーム
の走査開始側及び走査終了側において、ほぼ(1/4+
n)Pだけ、メインビームに対して、光ディスクの内外
周方向にオフセットした位置をサイドビームが走査する
ように設定され、この(1/4+n)Pにより表される
整数nが値1に設定されるようになされている。
【0072】これによりこの実施の形態では、メインビ
ームに先行してサイドビームが目的トラックを走査しな
いようにし、サイドビームがメインビームに先行して走
査することによる、アクセス位置の温度の上昇を防止す
るようになされ、その分、高密度記録において、高い精
度によりピット列を作成できるようになされている。
【0073】(5)第5の実施の形態 この実施の形態においては、メインビームによるビーム
スポットに対するサイドービームによるビームスポット
の位置関係を、上述した(1/4+n)Pにより表され
る関係より、(3/4+n)Pにより表される関係に設
定する。またこれに対応するように、サイドビームを受
光する受光素子の受光結果より、メインビームを受光す
る受光素子に近い側の領域より得られる受光結果を処理
して、トラッキングエラー信号TEを生成する。またト
ラッククロス信号TCSにおいては、極性が反転するよ
うに生成する。
【0074】すなわち図1において受光面に付した符号
を用いて表現して、この実施の形態においては、TSC
=(H−G)−(F−G)によりトラッククロス信号T
CSを生成し、またTE=PPm−k(G−F)flt
によりトラッキングエラー信号TEを生成する。なおこ
のようなトラッキングエラー信号TE及びトラッククロ
ス信号TCSの生成に関する構成を除いて、他の構成に
おいては、上述した実施の形態と同様に構成される。
【0075】この第5の実施の形態のように、メインビ
ームに対してサイドービームの関係を(1/4+n)P
により表される関係に設定するようにしても、上述した
実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0076】(5)他の実施の形態 なお上述の第2の実施の形態においては、ローパスフィ
ルタの切り換えにより、差分信号(H−E)を帯域制限
する周波数を切り換える場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、ローパスフィルタ自体の特性の切り換
えにより、差分信号(H−E)を帯域制限する周波数を
切り換えるようにしてもよい。
【0077】また上述の実施の形態においては、マトリ
ックスアンプにより受光結果を処理してトラッキングエ
ラー信号等を生成する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、これら受光結果を処理する機能をDSP
で担うようにする場合等、必要に応じて種々に構成を変
更することができる。
【0078】また上述の実施の形態においては、ほぼ
(1/4+n)Pだけ、メインビームに対してサイドビ
ームをオフセットさせるようにして、n=0、1の場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じ
てこの整数nの値については種々に設定することができ
る。
【0079】また上述の実施の形態においては、減算回
路31、32よりプッシュプル信号を生成した後、トラ
ッキングエラー信号を生成する場合等について述べた
が、本発明はこれに限らず、これら生成処理において
は、生成の順序を入れ代えるようにしても同等の信号を
生成できることにより、必要に応じて種々の構成を広く
的適用することができる。
【0080】また上述の第1及び第2の実施の形態にお
いては、整数nを値0に設定してメインビームに対して
サイドビームを1/4トラックピッチだけシフトさせる
ことにより、差動プッシュプル方式に代えてトラックエ
ラー信号を生成する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、メインビームが走査するトラックをサイド
ビームが何ら走査しないように、メインビームに対する
サイドビームのオフセット量を設定する場合等にあって
は、差動プッシュプル方式によりトラッキングエラー信
号を生成するようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、メインビ
ームに対して、ほぼ(1/4+n)P又は(3/4+
n)Pだけ、光ディスクの半径方向にオフセットした位
置をサイドビームが走査するようにして、サイドビーム
による戻り光のプッシュプル信号より差信号を生成して
トラッククロス信号を生成することにより、また同様に
メインビームとサイドビームとを設定して、メインビー
ムの戻り光によるプッシュプル信号に対して、サイドビ
ームの戻り光の遠い側の受光結果を処理して減算するこ
とにより、確実にトラッククロス信号を生成し、さらに
はこのようなトラッククロス信号を生成する構成に好適
にトラッキングエラー信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマトリックス
アンプを周辺構成と共に示す接続図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。
【図3】トラッククロス信号の説明に供する特性曲線図
である。
【図4】トラッキングエラー信号の説明に供する特性曲
線図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るマトリックス
アンプを周辺構成と共に示す接続図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るビーム配置を
示す平面図である。
【図7】従来の光ディスク装置におけるマトリックスア
ンプを周辺構成と共に示す接続図である。
【図8】トラッククロス信号とトラッキングエラー信号
との関係を示す特性曲線図である。
【符号の説明】
1、22……光ディスク、2M、2S1、2S2……受
光素子、3、4、7、10、11、31、32、33、
36、37、41……減算回路、5、6、8、34、3
5……加算回路、9、40……増幅回路、39、49A
〜49C……ローパスフィルタ、23……光ピックアッ
プ、24……対物レンズ、25、45……マトリックス
アンプ、26……DSP

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインビームと、前記メインビームに対し
    て一定の関係に保持された1組のサイドビームとを光デ
    ィスクに集光する対物レンズと、 前記メインビーム及びサイドビームの戻り光を受光する
    受光手段と、 前記受光手段の受光結果を処理して、少なくともトラッ
    ククロス信号、トラッキングエラー信号を生成する信号
    処理手段とを備え、 前記一定の関係が、 前記メインビームの走査開始側及び走査終了側におい
    て、ランドによるトラックのトラックピッチ又はグルー
    ブによるトラックのトラックピッチをPとおいたとき、
    ほぼ(1/4+n)P又は(3/4+n)Pだけ、前記
    メインビームに対して、前記光ディスクの内外周方向に
    それぞれオフセットした位置を前記サイドビームが走査
    する関係であり、 前記受光手段は、 前記1組のサイドビームによる戻り光をそれぞれ第1及
    び第2の受光面で受光し、 前記第1の受光面が、前記トラックの延長方向に対応す
    る分割線により2つの受光領域に分割され、 前記第2の受光面が、前記トラックの延長方向に対応す
    る分割線により2つの受光領域に分割され、 前記信号処理手段は、 前記第1及び第2の受光面の近い側同士の受光領域の受
    光結果を加算して得られる第1の加算結果と、前記第1
    及び第2の受光面の遠い側同士の受光領域の受光結果を
    加算して得られる第2の加算結果とを減算してなる信号
    となるように、前記第1及び第2の受光面より得られる
    受光結果を処理して、前記トラッククロス信号を生成す
    ることを特徴とする光ディスク装置。但しnは、整数で
    ある。
  2. 【請求項2】メインビームと、前記メインビームに対し
    て一定の関係に保持されたサイドビームとを光ディスク
    に集光する対物レンズと、 前記メインビームとサイドビームとの戻り光を受光する
    受光手段と、 前記受光手段の受光結果を処理して、少なくともトラッ
    ククロス信号、トラッキングエラー信号を生成する信号
    処理手段とを備え、 前記一定の関係が、 ランドによるトラックのトラックピッチ又はグルーブに
    よるトラックのトラックピッチをPとおいたとき、ほぼ
    (1/4+n)Pだけ、前記メインビームに対して、前
    記光ディスクの半径方向にオフセットした位置を前記サ
    イドビームが走査する関係であり、 前記受光手段は、 前記サイドビームによる戻り光を受光する受光面が、前
    記トラックの延長方向に対応する分割線により第1及び
    第2の受光領域に分割され、 前記メインビームによる戻り光を受光する受光面が、少
    なくとも前記トラックの延長方向に対応する分割線によ
    り第3及び第4の受光領域に分割され、 前記信号処理手段は、 前記第1及び第2の受光領域による受光結果の差信号を
    生成して前記トラッククロス信号を生成する第1の減算
    手段と、 前記第3及び第4の受光領域による受光結果の差信号を
    生成する第2の減算手段と、 前記第1及び第2の受光領域のうちの、前記第3及び第
    4の受光領域に対して遠い側の受光領域の受光結果よ
    り、トラバース成分を除去する帯域制限手段と、 前記帯域制限手段の出力信号を所定利得により増幅する
    増幅手段と、 前記第3及び第4の受光領域のうちの、遠い側の受光領
    域の受光結果に対して加算してなるように、前記第2の
    減算手段の出力信号に対して前記増幅手段の出力信号を
    演算し、前記トラッキングエラー信号を生成する演算手
    段とを有することを特徴とする光ディスク装置。但しn
    は、整数である。
  3. 【請求項3】前記帯域制限手段は、 前記メインビームが前記光ディスクを走査する速度に応
    じて、帯域制限する周波数帯域が切り換えられることを
    特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記サイドビームが、 前記メインビームを中心にした1組の光ビームであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】前記nが値1又は値2であることを特徴と
    する請求項2に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】メインビームと、前記メインビームに対し
    て一定の関係に保持された1組のサイドビームとを光デ
    ィスクに集光し、 前記メインビームとサイドビームとの戻り光を受光し、 前記戻り光の受光結果を処理して、少なくともトラック
    クロス信号、トラッキングエラー信号を生成し、 前記トラッククロス信号及び前記トラッキングエラー信
    号により光ピックアップの動作を制御するトラッキング
    制御方法において、 前記一定の関係が、 前記メインビームの走査開始側及び走査終了側におい
    て、ランドによるトラックのトラックピッチ又はグルー
    ブによるトラックのトラックピッチをPとおいたとき、
    ほぼ(1/4+n)P又は(3/4+n)Pだけ、前記
    メインビームに対して、前記光ディスクの内外周方向に
    オフセットした位置を前記サイドビームが走査する関係
    であり、 前記1組のサイドビームによる戻り光を、前記トラック
    の延長方向に対応する分割線により2つの受光領域に分
    割された第1及び第2の受光面でそれぞれ受光し、 前記第1及び第2の受光面の近い側同士の受光領域の受
    光結果を加算して得られる第1の加算結果と、前記第1
    及び第2の受光面の遠い側同士の受光領域の受光結果を
    加算して得られる第2の加算結果とを減算してなる信号
    となるように、前記第1及び第2の受光面より得られる
    受光結果を処理して、前記トラッククロス信号を生成す
    ることを特徴とするトラッキング制御方法。但しnは、
    整数である。
  7. 【請求項7】メインビームと、前記メインビームに対し
    て一定の関係に保持されたサイドビームとを光ディスク
    に集光し、 前記メインビームとサイドビームとの戻り光を受光し、 前記戻り光の受光結果を処理して、少なくともトラック
    クロス信号、トラッキングエラー信号を生成し、 前記トラッククロス信号及び前記トラッキングエラー信
    号により光ピックアップの動作を制御するトラッキング
    制御方法において、 前記一定の関係が、 ランドによるトラックのトラックピッチ又はグルーブに
    よるトラックのトラックピッチをPとおいたとき、ほぼ
    (1/4+n)Pだけ、前記メインビームに対して、前
    記光ディスクの半径方向にオフセットした位置を前記サ
    イドビームが走査する関係であり、 前記サイドビームによる戻り光を、前記トラックの延長
    方向に対応する分割線により第1及び第2の受光領域に
    分割された受光面で受光し、 前記メインビームによる戻り光を、少なくとも前記トラ
    ックの延長方向に対応する分割線により第3及び第4の
    受光領域に分割された受光面で受光し、 前記第1及び第2の受光領域による受光結果の差信号を
    生成して前記トラッククロス信号を生成し、 前記第3及び第4の受光領域による受光結果の差信号を
    生成し、 前記第1及び第2の受光領域のうちの、前記第3及び第
    4の受光領域に対して遠い側の受光領域の受光結果よ
    り、トラバース成分を除去して所定利得で増幅し、 前記第3及び第4の受光領域のうちの、遠い側の受光領
    域の受光結果に対して加算してなるように、前記第3及
    び第4の受光領域による受光結果の差信号に対して前記
    増幅結果を演算して前記トラッキングエラー信号を生成
    することを特徴とするトラッキング制御方法。
  8. 【請求項8】メインビームと、前記メインビームに対し
    て一定の関係に保持されたサイドビームとを光ディスク
    に集光する対物レンズと、 前記メインビームとサイドビームとの戻り光を受光する
    受光手段と、 前記受光手段の受光結果を処理して、少なくともトラッ
    ククロス信号、トラッキングエラー信号を生成する信号
    処理手段とを備え、 前記一定の関係が、 ランドによるトラックのトラックピッチ又はグルーブに
    よるトラックのトラックピッチをPとおいたとき、ほぼ
    (3/4+n)Pだけ、前記メインビームに対して、前
    記光ディスクの半径方向にオフセットした位置を前記サ
    イドビームが走査する関係であり、 前記受光手段は、 前記サイドビームによる戻り光を受光する受光面が、前
    記トラックの延長方向に対応する分割線により第1及び
    第2の受光領域に分割され、 前記メインビームによる戻り光を受光する受光面が、少
    なくとも前記トラックの延長方向に対応する分割線によ
    り第3及び第4の受光領域に分割され、 前記信号処理手段は、 前記第1及び第2の受光領域による受光結果の差信号を
    生成して前記トラッククロス信号を生成する第1の減算
    手段と、 前記第3及び第4の受光領域による受光結果の差信号を
    生成する第2の減算手段と、 前記第1及び第2の受光領域のうちの、前記第3及び第
    4の受光領域に対して近い側の受光領域の受光結果よ
    り、トラバース成分を除去する帯域制限手段と、 前記帯域制限手段の出力信号を所定利得により増幅する
    増幅手段と、 前記第3及び第4の受光領域のうちの、遠い側の受光領
    域の受光結果に対して加算してなるように、前記第2の
    減算手段の出力信号に対して前記増幅手段の出力信号を
    演算し、前記トラッキングエラー信号を生成する演算手
    段とを有することを特徴とする光ディスク装置。但しn
    は、整数である。
  9. 【請求項9】メインビームと、前記メインビームに対し
    て一定の関係に保持されたサイドビームとを光ディスク
    に集光し、 前記メインビームとサイドビームとの戻り光を受光し、 前記戻り光の受光結果を処理して、少なくともトラック
    クロス信号、トラッキングエラー信号を生成し、 前記トラッククロス信号及び前記トラッキングエラー信
    号により光ピックアップの動作を制御するトラッキング
    制御方法において、 前記一定の関係が、 ランドによるトラックのトラックピッチ又はグルーブに
    よるトラックのトラックピッチをPとおいたとき、ほぼ
    (3/4+n)Pだけ、前記メインビームに対して、前
    記光ディスクの半径方向にオフセットした位置を前記サ
    イドビームが走査する関係であり、 前記サイドビームによる戻り光を、前記トラックの延長
    方向に対応する分割線により第1及び第2の受光領域に
    分割された受光面で受光し、 前記メインビームによる戻り光を、少なくとも前記トラ
    ックの延長方向に対応する分割線により第3及び第4の
    受光領域に分割された受光面で受光し、 前記第1及び第2の受光領域による受光結果の差信号を
    生成して前記トラッククロス信号を生成し、 前記第3及び第4の受光領域による受光結果の差信号を
    生成し、 前記第1及び第2の受光領域のうちの、前記第3及び第
    4の受光領域に対して近い側の受光領域の受光結果よ
    り、トラバース成分を除去して所定利得で増幅し、 前記第3及び第4の受光領域のうちの、遠い側の受光領
    域の受光結果に対して加算してなるように、前記第3及
    び第4の受光領域による受光結果の差信号に対して前記
    増幅結果を演算して前記トラッキングエラー信号を生成
    することを特徴とするトラッキング制御方法。
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