JP4093141B2 - スキュー検出方法及びスキュー検出装置、並びに光ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

スキュー検出方法及びスキュー検出装置、並びに光ピックアップ及び光ディスク装置 Download PDF

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Description

本発明は、光記録媒体(DVD±R/RW,CD−R/RW等の光ディスク)の傾き(ラジアルスキュー)を検出するスキュー検出方法及びスキュー検出装置並びにこのスキュー検出装置を用いた光ピックアップ及び光ディスク装置に関し、さらに詳しくは、光記録媒体の記録/再生用の光学系及び信号検出系を利用して光記録媒体の傾きを検出できるようにしたスキュー検出方法及びスキュー検出装置並びにこのスキュー検出装置を用いた光ピックアップ及び光ディスク装置に関する。
光ディスクへの記録が高密度化されるに伴い、光ディスクのスキューマージンが少なくなっている。このため、光学ピックアップでは、スキューセンサを用いて光学ピックアップ(対物レンズ)の光軸に対する光ディスクの傾き量を検出して、この傾きに応じて対物レンズの光軸が光ディスクの信号記録面に対して直交するように光学ピックアップをスキューサーボ機構により制御するようにしている。
従来のスキューセンサは、光ピックアップの本体部分に光ディスクの信号記録面に向けて光が照射されるように配置されたLEDからなる発光素子と、光ピックアップの本体部分に配置され、光ディスクの信号記録面で反射されてくる光を受ける2分割のフォトダイオードとを備え、これら両フォトダイオードから光記録媒体の傾き量に応じた差信号を取り出し、この差信号をスキュー信号として検出するとともにスキュー信号によりスキューサーボ機構を制御することで光ピックアップの光軸(対物レンズの光軸)が光記録媒体の信号記録面に対して直交するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−161291号公報
従来の光ディスク装置では、信号再生時のラジアルスキューを検出し補正する技術は、ジッタが最適値になるように制御するものであって、これでは記録済みディスクの再生時でしかラジアルスキュー補正できず、光ディスク面上にまだピットがない未記録ディスクへの信号記録時にラジアルスキューを検出し補正するには、光ピックアップとは別系統のスキュー検出専用のLED(発光素子)及び光検出器が必要になるため、部品点数が増えて光学ピックアップのコストが増加するという問題があった。
また、これらの機構を光ピックアップ上に設置する必要があり、取付誤差の問題や光ピックアップ装置のコスト削減や小型化が困難であるという問題があった。さらに、3軸アクチュエータ等を用いてスキューサーボを行った場合、この方式ではスキュー検出とスキューサーボがオープンループ制御で行われているために検出精度面でも問題があった。
また、従来のスキューセンサは、2分割されたフォトダイオードの出力信号の差分を取り出すことで光ディスクの傾き量を検出するものであるため、光ディスクとスキューセンサとの間の距離が変動すると光ディスクの傾き量が同じであってもスキュー検出用フォトダイオード面上でのビーム光量が変わり、光ディスクの傾き量に誤差を生じてしまう。
また、光ディスクとスキューセンサとの間の距離は、CDやDVD等のように光ディスクの種類、光ディスクのターンテーブルへのチャッキング等の状態や光ディスクの反り方によっても変わるため、常に変動している。そのため、このままでは、光検出用素子の出力には常に誤差が含まれることになり、正確なスキューを検出するのが難しくなる。
そこで本発明は、上述した従来の実情に鑑みてなされたものであり、光記録媒体の記録再生用の光学系を利用して光記録媒体の傾き及び光量を検出できるように構成することにより、高精度のラジアルスキュー検出を可能にするとともに部品点数を削減して低コスト化を可能にしたスキュー検出方法及びスキュー検出装置並びにスキュー検出装置を用いた光ピックアップ及び光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明に係るスキュー検出方法では、光源からの光束を1つのメインスポットと2つのサイドスポットに分離して光記録媒体の信号記録面に照射するとともに該信号記録面から反射されるメインスポットと2つのサイドスポットのそれぞれに対応する反射光束を検出し、これら各反射光束毎に、該反射光束を受光する分割された受光素子の出力信号レベルがそれぞれ略同一になるように利得調整する。また、光記録媒体のウォーブルグルーブに沿いトラッキングサーボを行う際には、利得調整されたメインスポットに対応する反射光束を受光してメインウォーブル信号を検出するとともに、利得調整された各サイドスポットに対応する反射光束を受光してサイドスポット毎に出力されるサイドウォーブル信号を検出し、メインウォーブル信号及びサイドウォーブル信号を、互いに比較するときのタイミングが一致されるように遅延する。遅延してタイミングが一致されたメインウォーブル信号とサイドウォーブル信号の位相を比較し位相変動量出力波形を生成し、位相変動量出力波形のうち所定帯域の信号のみを通過するフィルタ処理された位相変動量波形の振幅を検波し、両サイドスポットの位相変動量の振幅値を差動演算することで光記録媒体の傾き方向と傾き量とを含むスキュー信号を生成する。
ここで、メインウォーブル信号及びサイドウォーブル信号から位相比較された信号のうちメイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数以下の信号を通過する、或いはメイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周期と同じ周波数帯域の信号を通過するフィルタ処理を行う。また、位相変動量の出力波形をエンベロープ検波し位相変動量の振幅値を両サイドスポットについて算出し、該両サイドスポットから得た各振幅値の差分をスキューエラー信号として出力する。
また、本発明に係るスキュー検出装置は、光検出手段において、光学系の光源からの光束を1つのメインスポットと2つのサイドスポットに分離して光記録媒体の信号記録面に照射するとともに該信号記録面から反射されるメインスポットと2つのサイドスポットのそれぞれに対応する反射光束を検出し、利得調整手段によって各反射光束毎に該反射光束を受光する分割された受光素子の出力信号レベルがそれぞれ略同一になるように利得調整する。また、光記録媒体のウォーブルグルーブに沿いトラッキングサーボを行う際に、利得調整手段にて利得調整されたメインスポットに対応する反射光束を受光してメインウォーブル信号を検出するとともに、各サイドスポットに対応する反射光束を受光してサイドスポット毎に出力されるサイドウォーブル信号を検出する。
また、遅延補正手段において、メインウォーブル信号及びサイドウォーブル信号を、互いに比較するときのタイミングを一致させるように遅延する。遅延補正手段にて遅延されてタイミングが一致されたメインウォーブル信号とサイドウォーブル信号の位相を比較し、位相変動量検出手段において位相変動量出力波形を生成する。この位相変動量出力波形のうちフィルタ手段によって所定帯域の信号のみを通過し、フィルタ処理された位相変動量が両サイドスポットで同量になるように光記録媒体の傾き方向と傾き量とを含むスキュー信号を生成する。
また、本発明に係る光ピックアップ及び光ディスク装置は、記録又は再生用の光束を出射する光源と、光源からの光束を1つのメインスポットと2つのサイドスポットに分離して出射する光束分離手段と、光束分離手段で分離されたメインスポットとサイドスポットを集光して光記録媒体に照射する集光手段と、光源から出射された光記録媒体への光束と上記光記録媒体からの反射光束とを分離する光分離手段に加えて、上記スキュー検出装置を適用する。
本発明に係るスキュー検出方法及びスキュー検出装置、並びに光ピックアップ及び光ディスク装置によれば、従来のような別構成のスキュー専用の構成が不要になって構成部品点数を削減できる。また、スキュー検出機構を別構成にてもつ場合と比べ、取付誤差等による検出精度のばらつきがなく、より安定したラジアルスキュー補正が行える。
また、このようなスキュー検出装置を用いた光ディスク装置は、光ディスクの内周部分と外周部分で物理的な反り量が異なるような光ディスクに信号を記録する場合であっても、信号品質の劣化がない書き込みができる。また、この機構を再生時にも用いることで、記録時と同様に物理的な反り量が異なるような光ディスクの再生時でも、品質の劣化がない信号を得ることが可能である。
本発明の具体例として示す光ピックアップでは、光ピックアップの光学系と1系統化され、スキュー検出専用のセンサを用いることのないラジアルスキュー検出を可能にするものである。
本具体例の光ディスク装置は、光ディスクの記録面と光学ピックアップの対物レンズ面との間に生ずるラジアルスキュー角度を補正するための機構として、光ディスクの記録面に対する光学ピックアップの対物レンズ面の角度を可変とする機構を備えており、光ディスクの記録面と光学ピックアップの対物レンズ面とを平行にし、且つ光ディスク内周部分と外周部分とで角度一定になるように対物レンズを傾けることでラジアルスキュー角度の補正を行う。また、この可変機構は対物レンズのみを動かすタイプだけでなく、光ピックアップ全体を可動とするものであってもよい。
一般的に、DVD−R/RW、DVD+R/RW等のディスクの物理構造は、ディスク基板上のランド間に形成された記録用トラックであるグルーブを一定周期で蛇行(ウォブリング)させたグルーブウォーブル方式になっている。このウォーブル信号は、記録時のディスクの回転制御やマスタークロックの生成に用いられており、ディスク全周に亘りCLV(定線速度)でウォブリングされている。また、現在一般に用いられている光学ピックアップでは、トラッキングエラー信号を検出するためにレーザダイオードから出射されたレーザ光は、グレーティング(回折格子)により1つのメインビームと2つのサイドビームに分割されてディスク面上には3スポットが照射される差動プッシュプル方式(DPP法)を採るものがある。この方式では、サイドスポットがメインスポットからそれぞれ半トラックずれた位置関係になるようにグレーティング角度が調整されている。
メインスポットから得られるウォーブル(メインウォーブル)信号は、記録若しくは再生しようとしているメイントラックのウォーブル信号そのものであるが、各サイドスポットから得られるウォーブル(サイドウォーブル)信号は、メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの両方の影響を受けた信号である。
ウォーブル信号は、ディスク全周に亘ってCLV記録されているため、任意の回転速度で記録再生しているとき、メイントラックに隣接するトラック間でトラックピッチ分の半径が増減することによって、ディスク1回転当たりのトラック長も増減している。したがって、メイントラックのウォーブル周波数に対してこのトラックに隣接するトラックのウォーブル周波数は、わずかにずれて検出される。
つまり、メイントラックのウォーブル周波数に対し内周側隣接トラックのウォーブル周波数は減少し、外周側隣接トラックのウォーブル周波数は増加して検出される。
DPP法を使用する光ピックアップでは、サイドスポットは、後述するがグルーブとグルーブの間のランド部に集光されるので、このメインウォーブルと内周(又は外周)側隣接トラックウォーブルの周波数の異なった2つのウォーブルの影響を同時に受けることになり、サイドスポットから得られるウォーブル信号は、その2つの隣接ウォーブルの差で表され、メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周期でウォーブルの振幅が変調されているかのように検出される。
このときラジアルスキューがなければ、サイドスポットは、メインウォーブルと隣接ウォーブルから均等に影響を受けることになるが、仮にラジアルスキューによってディスク面上でのスポット形状が変化し一方のサイドスポットの光重心位置がメイントラック側にずれたとすると、このサイドスポットは、メインウォーブルの影響をより強く受けるようになり、このスポットから検出されるウォーブル信号もまたメインウォーブル成分をより強く含むことになる。したがって、サイドウォーブル信号は、メインウォーブル周波数と同期する方向に変化して検出され、その分メインウォーブルとサイドウォーブルの位相差の変動量が小さくなる。これに対して逆側にラジアルスキューがかかると、メインウォーブルの影響をあまり受けなくなる代わりにサイドウォーブルとメインウォーブルとの同期がはずれる方向に変化して検出されるため、メインウォーブルとサイドウォーブルとの位相変動量が大きくなる。
このラジアルスキューによるサイドスポットのメイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの影響度の変化は、両サイドスポットで逆特性になっているため、メイントラックに対する同期の具合も両サイドスポットで逆特性になる。
そこで、本具体例では、メインウォーブルとサイドウォーブルの位相を比較しメインウォーブルとサイドウォーブルの位相差を検出し、さらにこの位相差がどの程度変動しているかを検出することによってメインウォーブルとサイドウォーブルの同期具合を知り、それを両サイドスポットで比較することにより、ラジアルスキューの方向と量を知ることができる。
例えば、この3つのスポットのプッシュプル信号から、DVD−R/RWであれば140kHz(但し1倍速)、DVD+R/RWであれば820kHz(但し1倍速)等の各光ディスクのフォーマットに対応するウォーブル信号帯域成分を取り出し、得られたウォーブル信号の位相成分を用いてラジアルスキューエラー信号を生成する。また、この信号を利用して上述の光ディスク装置の角度可変機構を制御して、光ディスクの記録面と光学ピックアップの対物レンズ面の角度を最適値に保持し、品質劣化がない信号の記録再生を可能とする。
特に、本具体例では、メインスポットから得られるメインウォーブル信号に対するサイドスポットから得られるサイドウォーブル信号の位相変動量を検出して、この位相変動量が両サイドスポットで同量になるようにラジアルスキューサーボを行う。位相変動量を比較する際、メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数以下の信号を通すフィルタ回路に比較出力信号を入力して位相変動量の平均値を検出する。
また、各スポットのプッシュプル信号を演算する際、光検出器と戻り光のラジアル方向のポジションずれを補正するために、ラジアル方向に分割された各光検出素子の出力信号レベルが同じになるようにゲインコントロールする。
また、メインウォーブル信号とサイドウォーブル信号の位相比較をする際、各スポットがタンジェンシャル方向に離れている分だけウォーブル信号の位相がずれていることが原因でサイドスポットの位相変動量の出力に誤差が生じる虞がある。そこでこの誤差を解消するため、各スポットのビームスペーシング分の位相差を無くすようにそれぞれのウォーブル信号を遅延させる。
これにより、本具体例として示す光ディスク装置は、光学部品を新たに追加することなく、装置内の光検出器から得られた信号を電気処理することでスキューエラー信号を検出しており、装置の小型化やコスト削減が可能になる。また、検出精度についても従来の外部LEDのような取付誤差等によるばらつきがなく掲出精度が向上する。さらに、3軸アクチュエータ等を用いてスキューサーボを行った場合、外部LED方式ではスキュー検出とスキューサーボがオープンループ制御で行われていたが、本具体例の方式では、クローズドループ制御でスキュー検出サーボが可能であり、より安定したラジアルスキュー補正が可能になる。
以下、本発明によるスキュー検出方法及びスキュー検出装置並びにスキュー検出装置を用いた光ピックアップ及び光ディスク装置の具体例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示す光ディスク装置101の構成に関して説明する。この光ディスク装置101は、DVD−R/RW、CD−R/RWのような高密度記録媒体である光ディスク102を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ103と、光ピックアップ104を光ディスク102の半径方向に移動する駆動手段としての送りモータ105とを備えている。ここで、スピンドルモータ103及び送りモータ105は、システムコントローラ107からの指令に基づいて制御されるサーボ制御部109により所定の回転数で駆動制御される。
図1に示す信号変復調器及びエラー訂正符号ブロック(以下、信号変復調&ECCブロックと記す。)108は、信号の変調、復調及びECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ピックアップ104は、信号変復調&ECCブロック108の指令にしたがって、回転する光ディスク102の信号記録面に対し、光源からの光束を記録再生用の1つのメインスポットとトラッキング用の2つのサイドスポットに分離して照射されるように構成されている。
さらに光ピックアップ104は、光ディスク102の信号記録面から反射されたメインスポット及びサイドスポットに対応する反射光束に応じて、光ピックアップ104の光検出手段から出力される各種の信号をプリアンプ120及びラジアルスキュー信号処理部116に対して供給するように構成されている。
上記プリアンプ120は、メインスポット及びサイドスポットに対応して光ピックアップ104の光検出手段から出力される各種の信号に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号等を生成できるように構成されている。また、再生対象とされる記録媒体の種類に応じて、サーボ制御部109、信号変復調&ECCブロック108等により、これらの信号に基づく復調及び誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。
ここで例えば、信号変復調&ECCブロック108により復調された記録信号がコンピュータのデータストレージ用であれば、インターフェイス111を介して外部コンピュータ130に送出される。これにより、外部コンピュータ130等は、光ディスク102に記録された信号を再生信号として受け取ることができる。
また、信号変復調&ECCブロック108により復調された記録信号がオーディオ・ビジュアル用であれば、D/A,A/D変換器112のD/A変換部でデジタルアナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理部113に供給される。そしてこのオーディオ・ビジュアル処理部113でオーディオ・ビジュアル処理が行われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介して外部の撮像・映写機器等に伝送される。
光ピックアップ104には、例えば、光ディスク102上の所定の記録トラックまで移動させるための送りモータ105の制御と、光ピックアップ104の対物レンズを保持する2軸アクチュエータのフォーカシング方向及びトラッキング方向の制御は、それぞれサーボ制御部109により行われる。
また、レーザ制御部121は、光ピックアップ104におけるレーザ光源22を制御しており、レーザ光源22の出力パワーを記録モード時と再生モード時とで制御する構成になっている。
ラジアルスキュー信号処理部116は、光ピックアップ104の光検出手段から出力される信号、すなわち光ディスク102に形成したウォーブルグルーブに沿いトラッキングサーボを行うときに、メインスポットに対応する反射光束を受光することにより上記光検出手段からサイドスポット毎に出力されるウォーブル信号との位相誤差を検出し、且つこの両位相誤差の差分から光ディスク102の傾き方向と傾き量とを含むスキュー信号S1を生成するものである。
ラジアルスキュー信号処理部116から出力されるスキュー信号S1は、光ピックアップ104をその光軸(対物レンズの光軸)が光ディスク102の信号記録面に直交するように揺動させるスキュー用駆動手段であるスキューアクチュエータ117に供給されるように構成され、またこのスキューアクチュエータ117は、ラジアルスキュー信号処理部116からのスキュー信号に基づいて駆動制御されるスキューサーボ信号処理部118を備える。上記スキューサーボ信号処理部118は、システムコントローラ107からの制御指令に基づいて制御できるように構成されている。
次に、図2を用いて本発明に係る光ピックアップ104の構成について説明する。光ピックアップ104は、図2に示すように、記録再生用の光束を出射するレーザ光源22と、このレーザ光源22の光束出射方向に配置され、この光束を平行光にするコリメータレンズ24と、この平行光束を1つのメインスポットと2つのサイドスポットに分離するグレーティング(回折格子)26と、このグレーティング26の光出射側に配置されたビームスプリッタ28と、このビームスプリッタ28を透過した3スポットの光束を集光して光ディスク102に照射する対物レンズ30と、ビームスプリッタ28の反対方向に対向して配置されビームスプリッタ28で分離された光ディスク102からの反射光束を受光して電気信号に変換する光学検出系32とを備え、これらの各光学部品は、図示省略したホルダ本体にマウントされる構成になっている。
続いて、図3を用いて、光ピックアップ104から光ディスク102の記録信号面に照射されるレーザのスポット光について説明する。
図3において、光ディスク102の信号記録面に集光されるメインスポットMSPは、光ディスク102に形成されたウォーブルグルーブ102A上に照射され、2つのサイドスポットSSP1、SSP2は、メインスポットMSPを挟むようにメインスポットMSPに対して光ディスク102のウォーブルグルーブ102Aに沿ったタンジェンシャル方向に所定の間隔L離間して集光されるとともに、各サイドスポットSSP1、SSP2は、メインスポットMSPを挟むように該メインスポットMSPに対してウォーブルグルーブ102Aを横切るラジアル方向に1/2トラックずれて集光される。
次に、本発明に係るスキュー検出装置を構成するウォーブル信号検出用の光検出器を含むラジアルスキュー信号処理部116の構成について図4を用いて説明する。スキュー検出装置におけるウォーブル信号検出用の光検出器には、フォーカスエラー、トラッキングエラー、RFの信号生成に用いられている図2に示す光学検出系32が使用される。
光検出器は、図5に示すように、メインスポットMSPに対応して光ディスク102からの反射光束を受光する“田の字”状に4分割された受光素子A,B,C,Dからなる主受光部321と、サイドスポットSSP1に対応して光ディスク102からの反射光束を受光するラジアル方向に2分割された受光素子E,Fからなる第1副受光部322と、サイドスポットSSP2に対応して光ディスク102からの反射光束を受光するラジアル方向に2分割された受光素子G,Hからなる第2副受光部323とから構成されており、主受光部と両副受光部とが各スポット毎にラジアル方向に分割されている。
続いて、ラジアルスキュー信号処理部116におけるスキューエラー信号処理について、図4を用いて説明する。
ラジアルスキュー信号処理部116は、スポット毎にラジアル方向に分割された図5に示す光検出器にて得られた受光素子Eと受光素子Fの検出信号を減算器41に、受光素子Aと受光素子Dの加算信号及び受光素子Bと受光素子Cの加算信号を減算器42に、受光素子Gと受光素子Hの検出信号を減算器43に入力し、E−F、G−H、(B+C)−(A+D)のプッシュプル信号を得る。
本具体例では各減算器に信号を入力する際、スポット毎にラジアル方向に分割された2つの受光素子の出力信号レベルがそれぞれ同じになるようにAGC(Auto Gain Control)回路44,45,46にてゲインコントロールしてから減算器に入力する点が特徴である。
光検出器がラジアル方向に12μm程度ずれた光ピックアップを用いて、DVD−Rディスクでラジアルスキューを変化させたときのメインスポットに対する両サイドスポットの位相変動量をゲインコントロールをする場合としない場合とに分けて比較した結果を図6に示す。この結果を比較すると、AGC回路によって、受光素子の出力信号レベルがそれぞれ同等になるように調整することによって、光検出器におけるポジションずれがキャンセルされ、両サイドスポットの位相変動量の対称性が保たれ、良好なスキュー検出が可能であることがわかる。
なお、このときのオートゲインコントロールの方法としては、記録再生中にそれぞれラジアル方向に分割された受光素子から得られるウォーブル信号のDCレベルが同じになるように利得調整する方法、記録再生中にそれぞれラジアル方向に分割された受光素子から得られるウォーブル信号のACレベルが同じになるように利得調整する方法、若しくはトラッキングサーボをかけない状態で各受光素子から得られるトラバース信号のDCレベル又はACレベルが同じになるように利得調整する方法があげられる。
このように、AGC回路を用いることにより、各光検出器の取付位置誤差やグレーティングのz調誤差、視野ずれ等から生じる光検出器と戻り光のラジアル方向の総合的な光軸ずれを排除でき、良好なウォーブル信号が検出できるとともに両サイドスポットでラジアルスキューによるメインスポットに対する位相変動量が対称となり、より正確なラジアルスキュー検出が可能になる。
次に、減算して得た各スポットのプッシュプル信号をそれぞれの光ディスクフォーマットで定められたウォーブル信号帯域を通過するバンドパスフィルタ(Band Pass Filter;以下、BPFと記す。)47,48,49に入力し、各スポットのプッシュプル信号からウォーブル信号だけを検出し、検出されたウォーブル信号を2値化器50,51,52にて2値化する。この2値化されたウォーブル信号をチャージポンプ方式の位相比較器55、56に入力してメインウォーブルに対する両サイドウォーブルの位相変動量をそれぞれ検出する。このとき、図3に示すように各スポットは、ディスク面上ではタンジェンシャル方向に距離をもって集光されているためにメイントラックウォーブルに対するそれぞれのスポットの位相関係もずれ、これに起因してサイドスポットの位相変動量の出力に誤差が生じる虞がある。
そのため、本具体例では、各スポットから得たウォーブル信号を遅延回路に入力し、メイントラックウォーブルに対する各サイドスポットの位相変動量のずれを補正している。遅延回路53は、先行するサイドスポットSSP1から得られたサイドトラックウォーブル信号をメインスポットMSPから得られたメイントラックウォーブル信号に対して、メインスポットMSPとサイドスポットSSP1間の間隔Lに相当する時間だけ遅延させ、遅延回路54は、メインスポットMSPから得られたメイントラックウォーブル信号を後行するサイドスポットSSP2から得られたサイドトラックウォーブル信号に対して、メインスポットMSPとサイドスポットSSP2間の間隔Lに相当する時間だけ遅延させている。
続いて、位相比較器55の出力信号はフィルタ回路59に、位相比較器56の出力信号はフィルタ回路60に入力される。このフィルタ回路によって、メインウォーブルに対する両サイドウォーブルの位相変動量出力波形を得ている。
本発明にかかるスキュー検出方法は、CLVでウォブリングされた隣接トラック間でトラックピッチ分半径長が異なることによりその分だけ隣接トラックの周回長が変化することに起因するウォーブルの位相ずれを利用しているが、このCLVによって生じる隣接トラック間の位相ずれ量が極僅かであってウォーブル周期の許容誤差量よりも小さいこともある。例えば、ディスク製造用に使われる原盤ディスクを製造する際、回転制御精度誤差等によって生じた製品ディスクのウォーブル周期自身の位相ずれによって、CLVによる隣接トラック間の位相ずれが検出困難になっているような箇所が存在することがある。
そのため、本具体例では、これらフィルタ回路として、メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数、すなわちDVD−R/RW(1倍速)であれば約1.8Hz〜4.4Hz、DVD+R/RW(1倍速)であれば25.7Hz〜10.6Hzより高いカットオフ周波数をもつローパスフィルタを用いている。
メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数よりも低いカットオフ周波数をもつローパスフィルタを用いると、本来検出したい隣接トラック間の位相ずれによって生じた位相変動量出力がフィルタリングされ、上述したようなディスク上のウォーブル周波数が乱れた箇所から得られる外乱信号が大きく出力されてしまい、ラジアルスキューによる位相変動量の変化が正確に検出できなくなってしまう。
各フィルタ回路からの位相変動量の出力波形の振幅値を両サイドスポットについて検出し、得られた2つの振幅値を差動回路に入力することで実際のサーボに用いるラジアルスキューエラー信号を得る。
本具体例では、フィルタ回路59の出力側には、メインウォーブル信号s1とサイドウォーブル信号s21とを比較して振幅平均値を検出するエンベロープ検波回路61が接続され、フィルタ回路60の出力側には、メインウォーブル信号s1とサイドウォーブル信号s22とを比較して振幅平均値を検出するエンベロープ検波回路62が接続されている。エンベロープ検波回路61とエンベロープ検波回路62とで検出される位相誤差は、スキューにしたがって変化する位相変動量である。
これら各エンベロープ検波回路の出力側には、差分算出回路63が接続されている。この差分算出回路63は、各エンベロープ検波回路から算出される2つの振幅値の位相誤差の差分を算出して、この差分から光ディスク102の傾き方向と傾き量を含むラジアルスキューエラー信号を生成する。このスキューエラー信号は、図1に示すスキューサーボ制御部118に出力される。
図7は、DVD−Rディスクを再生対象として、メイントラックウォーブルに対するメインスポットと各サイドスポットの位置関係を遅延回路53,54を用いて同相にした状態からウォーブル周期の1/5ずつずらしたときのラジアルスキューによる位相変動量の変化の様子を表している。
この結果によれば、遅延回路53,54によってメインスポットとサイドスポットの位相関係を変化させるとラジアルスキューによる位相変動量の検出結果も変動することがわかる。つまり、メイントラックウォーブルに対するメインスポットとサイドスポットの位相関係が両サイドスポットで同じになるようにディレイ補正しなければ、各サイドスポットの位相変動量の出力レベルに差が生じ、その結果各サイドスポットから得られた位相変動量の交点がスキュー零度の点からずれ、正しくラジアルスキュー検出できなくなる虞があるということである。また、本具体例にて用いたチャージポンプ方式の位相比較器は、メイントラックウォーブルに対するメインスポットとサイドスポットの位置関係が同位相になるようにディレイ補正すると線形性の保たれた良好な出力結果が得られる。
続いて、ディスク製造時のウォーブル周期の精度が原因と考えられるウォーブル周期誤差をもつDVD+R/RWにおいて、メインウォーブルに対する両サイドウォーブルの位相変動量出力波形を検出した結果を図8に示す。
図8には、上述したメイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数よりも高いカットオフ周波数(約150Hz)をもつ1次のローパスフィルタを用いた場合の1つのサイドスポットから得られた位相変動量出力波形を示し、図9には、メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数よりも低いカットオフ周波数(約10Hz)をもつ1次のローパスフィルタを用いた場合の位相変動量出力波形を示す。これによれば、図9のような必要以上に低いカットオフ周波数をもつローパスフィルタを用いた場合、適正な位相変動量出力がフィルタリングされてしまって、ディスク上のウォーブル周波数が乱れた箇所から得られる外乱信号が大きく出力されてしまうことがわかる。
フィルタ回路59,60としては、上述したローパスフィルタの代わりにメイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数帯域の信号だけを通すバンドバスフィルタ(BPF)を用いることもできる。この場合、ディスク上のウォーブル周波数が乱れた箇所から得られる信号は、このバンドパスフィルタによってカットされるため、検出したい隣接トラック間の位相ずれによって生じた位相変動量出力のみ取り出すことができる。中心周波数21Hzの2次のバンドパスフィルタを用いたときの出力波形を図10に示す。
本具体例では、図8や図10のように出力された位相変動量の出力波形の振幅値を両サイドスポットについて検出し、得られた2つの振幅値を差動回路に入力することで実際のサーボに用いる振幅値(ラジアルスキューエラー信号)を得る。
位相変動出力波形の振幅値の検出方法としては、位相変動量出力波形を上エンベロープ検波回路と下エンベロープ検波回路にそれぞれ入力し、位相変動量出力波形の最大値と最小値を検出し、それらを差分することによって振幅値を得る方法、図8のようなローパスフィルタから得られた出力波形をさらに十分に低いカットオフ周波数をもつハイパスフィルタに入力して得られるDC成分がカットされた位相変動量出力波形や、図10のようなバンドパスフィルタによって既にDC成分がカットされた位相変動量波形を上(若しくは下)エンベロープ検波回路に入力し波形の最大値(若しくは最小値)を検出しそれを振幅値とする方法があげられる。
但し、後者の方法を用いる場合、位相変動量出力波形の周波数自体が低い(DVD−R/RW(1倍速)であれば、約1.8Hz〜4.4Hzである。)ため、さらにハイパスフィルタによってDC成分をカットしようとすると、場合によっては同時に正しい位相変動量波形をも減衰する虞があるので、前者の方法を用いるとより良好な結果が得られる。
以上説明したように、本具体例に示すスキュー検出装置及びこれを用いた光ピックアップ104並びに光ディスク装置101によれば、光ディスク102のウォーブルグルーブに沿ってトラッキングサーボを行う際に、記録再生用の光ピックアップ104を利用して、光ディスク102のメインスポットMSPに対応する反射光束を光学検出系32の主受光部321で受光して得られるメインウォーブル信号s1と、光ディスク102のサイドスポットSSP1,SSP2に対応する反射光束を第1副受光部322及び第2副受光部323で受光して得られるサイドウォーブル信号s21,s22との位相変動量を検出し、この両位相変動量の差分を算出し、差分から光ディスク102の傾き方向と傾き量とを含むスキュー信号S1を生成するという、装置内の光検出器から得られた信号を電気処理することで、従来の光ピックアップに光学部品を新たに追加することなくスキューエラー信号を検出可能とした。そのため、光ピックアップ104の小型化やコストが削減できる。また、AGC回路、遅延回路、ローパスフィルタ若しくはバンドパスフィルタ等のフィルタ回路を用いて位相変動量を検出し、さらに出力波形の振幅平均値の差動演算を行うことで、より精度の高いラジアルスキューエラー信号の生成が可能となる。
また、本具体例に示すスキュー検出装置及びこれを用いた光ピックアップ104は、従来のような専用LEDとディテクタとを設ける場合と比べ、取付誤差等による検出精度のばらつきがなく、さらに3軸アクチュエータ等を用いてスキューサーボを行った場合では、外部LED方式ではスキュー検出とスキューサーボがオープンループ制御で行う必要があったが、本方式ではクローズドループ制御でスキュー検出サーボが可能になるため、より安定したラジアルスキュー補正が行える。
また、このようなスキュー検出装置を用いた光ディスク装置101は、光ディスクの内周部分と外周部分で物理的な反り量が異なるような光ディスクに信号を記録する場合であっても、信号品質の劣化がない書き込みができる。また、この機構を再生時にも用いることで、記録時と同様に物理的な反り量が異なるような光ディスクの再生時でも、品質の劣化がない信号を得ることが可能である。
本発明に係るスキュー検出方法は、CLVでウォブリングされた隣接トラック間でトラックピッチ分半径長が異なることによりその分だけ隣接トラックの周回長が変化することに起因するウォーブルの位相ずれを利用した方法であるため、DVD−R/RWやDVD+R/RWに限らずグルーブがCLVにてウォブリングされたフォーマットをもつ光ディスクであれば利用可能である。
本発明の具体例として示す光ディスク装置を説明する構成図である。 本発明の具体例として示す光ピックアップを説明する構成図である。 上記光ピックアップから光ディスクの記録信号面に照射されるレーザのスポット光を説明する模式図である。 本発明に係るスキュー検出装置を構成するウォーブル信号検出用の光検出器を含むラジアルスキュー信号処理部を説明する構成図である。 光検出器を説明する模式図である。 DVD−Rディスクでラジアルスキューを変化させたときのメインスポットに対する両サイドスポットの位相変動量をゲインコントロールをする場合(a)としない場合(b)とに分けて記した図である。 DVD−Rディスクを再生対象として、メイントラックウォーブルに対するメインスポットと各サイドスポットの位置関係を遅延回路を用いて同相にした場合を説明する図である。 メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数よりも高いカットオフ周波数(約150Hz)をもつ1次のローパスフィルタを用いた場合の1つのサイドスポットから得られた位相変動量出力波形を表す図である。 メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数よりも低いカットオフ周波数(約10Hz)をもつ1次のローパスフィルタを用いた場合の位相変動量出力波形を表す図である。 メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数帯域の信号だけを通すバンドバスフィルタ(BPF)を用いた場合の位相変動量出力波形を表す図である。
符号の説明
101 光ディスク装置, 102 光ディスク, 104 光ピックアップ,
116 ラジアルスキュー信号処理部,

Claims (10)

  1. 光スポットガイド用のウォーブルグルーブを有する光記録媒体の記録/再生用光学系を用いて光記録媒体の傾きを検出するスキュー検出方法であって、
    光源からの光束を1つのメインスポットと2つのサイドスポットに分離して上記光記録媒体の信号記録面に照射するとともに該信号記録面から反射される上記メインスポットと2つのサイドスポットのそれぞれに対応する反射光束を検出する工程と、
    各反射光束毎に、該反射光束を受光する分割された受光素子の出力信号レベルがそれぞれ略同一になるように利得調整する工程と、
    上記光記録媒体のウォーブルグルーブに沿いトラッキングサーボを行う際に、上記利得調整されたメインスポットに対応する反射光束を受光してメインウォーブル信号を検出する工程と、
    上記利得調整された各サイドスポットに対応する反射光束を受光してサイドスポット毎に出力されるサイドウォーブル信号を検出する工程と、
    上記メインウォーブル信号及び上記サイドウォーブル信号を、互いに比較するときのタイミングが一致されるように遅延する工程と、
    遅延してタイミングが一致されたメインウォーブル信号と上記サイドウォーブル信号の位相を比較し位相変動量出力波形を生成する工程と、
    上記位相変動量出力波形のうち所定帯域の信号のみを通過する工程と、
    上記フィルタ処理された位相変動量波形の振幅を検波する工程と、
    両サイドスポットの上記で検波した位相変動量の振幅値を差動演算することで上記光記録媒体の傾き方向と傾き量とを含むスキュー信号を生成する工程と
    を有することを特徴とするスキュー検出方法。
  2. 上記メインウォーブル信号及び上記サイドウォーブル信号から位相比較された信号をフィルタ手段にてメイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数以下の信号を通過することを特徴とする請求項1記載のスキュー検出方法。
  3. 上記メインウォーブル信号及び上記サイドウォーブル信号から位相比較された信号をフィルタ手段にてメイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周期と同じ周波数帯域の信号を通過することを特徴とする請求項1記載のスキュー検出方法。
  4. 上記位相変動量の出力波形をエンベロープ検波し位相変動量の振幅値を両サイドスポットについて算出し、該両サイドスポットから得た各振幅値の差分をスキューエラー信号として出力することを特徴とする請求項1記載のスキュー検出方法。
  5. 光スポットガイド用のウォーブルグルーブを有する光記録媒体の記録/再生用光学系を用いて光記録媒体の傾きを検出するスキュー検出装置であって、
    上記光学系の光源からの光束を1つのメインスポットと2つのサイドスポットに分離して上記光記録媒体の信号記録面に照射するとともに該信号記録面から反射される上記メインスポットと2つのサイドスポットのそれぞれに対応する反射光束を検出する光検出手段と、
    上記光検出手段にて検出された各反射光束毎に、該反射光束を受光する分割された受光素子の出力信号レベルがそれぞれ略同一になるように利得調整する利得調整手段と、
    上記光記録媒体のウォーブルグルーブに沿いトラッキングサーボを行う際に、上記利得調整手段にて利得調整されたメインスポットに対応する反射光束を受光してウォーブル信号を検出するメインウォーブル信号検出手段と、
    上記利得調整手段にて利得調整された各サイドスポットに対応する反射光束を受光してサイドスポット毎に出力されるウォーブル信号を検出するサイドウォーブル信号検出手段と、
    上記メインウォーブル信号及び上記サイドウォーブル信号を、互いに比較するときのタイミングを一致させるように遅延する遅延補正手段と、
    上記遅延補正手段にて遅延されてタイミングが一致されたメインウォーブル信号と上記サイドウォーブル信号の位相を比較し位相変動量出力波形を生成する位相変動量検出手段と、
    上記位相変動量出力波形のうち所定帯域の信号のみを通過するフィルタ手段と、
    上記フィルタ手段によりフィルタ処理された位相変動量波形の振幅検波手段と、
    上記振幅検波手段により検波された両サイドスポットの位相変動量の振幅値を差動演算することで上記光記録媒体の傾き方向と傾き量とを含むスキュー信号を生成するスキュー信号生成手段と
    を備えることを特徴とするスキュー検出装置。
  6. 上記フィルタ手段は、上記メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周波数以下の信号を通過することを特徴とする請求項5記載のスキュー検出装置。
  7. 上記フィルタ手段は、上記メイントラックウォーブルと隣接トラックウォーブルの位相差が一巡する周期と同じ周波数帯域の信号を通過することを特徴とする請求項5記載のスキュー検出装置。
  8. 上記位相変動量の出力波形をエンベロープ検波し位相変動量の振幅値を両サイドスポットについて算出し、該両サイドスポットから得た各振幅値の差分をスキューエラー信号として出力することを特徴とする請求項5記載のスキュー検出装置。
  9. 記録又は再生用の光束を出射する光源と、
    上記光源からの光束を1つのメインスポットと2つのサイドスポットに分離して出射する光束分離手段と、
    上記光束分離手段で分離された上記メインスポットとサイドスポットを集光して光記録媒体に照射する集光手段と、
    上記光源から出射された上記光記録媒体への光束と上記光記録媒体からの反射光束とを分離する光分離手段と、
    上記光記録媒体の信号記録面に照射するとともに該信号記録面から反射される上記メインスポットと2つのサイドスポットのそれぞれに対応する反射光束を検出する光検出手段と、
    上記光検出手段にて検出された各反射光束毎に、該反射光束を受光する分割された受光素子の出力信号レベルがそれぞれ略同一になるように利得調整する利得調整手段と、
    上記光記録媒体のウォーブルグルーブに沿いトラッキングサーボを行う際に、上記利得調整手段にて利得調整されたメインスポットに対応する反射光束を受光してウォーブル信号を検出するメインウォーブル信号検出手段と、
    上記利得調整手段にて利得調整された各サイドスポットに対応する反射光束を受光してサイドスポット毎に出力されるウォーブル信号を検出するサイドウォーブル信号検出手段と、
    上記メインウォーブル信号及び上記サイドウォーブル信号を、互いに比較するときのタイミングを一致させるように遅延する遅延補正手段と、
    上記遅延補正手段にて遅延されてタイミングが一致されたメインウォーブル信号と上記サイドウォーブル信号の位相を比較し位相変動量出力波形を生成する位相変動量検出手段と、
    上記位相変動量出力波形のうち所定帯域の信号のみを通過するフィルタ手段と、
    上記フィルタ手段によりフィルタ処理された位相変動量波形の振幅検波手段と、
    上記振幅検波手段により検波された両サイドスポットの位相変動量の振幅値を差動演算することで上記光記録媒体の傾き方向と傾き量とを含むスキュー信号を生成するスキュー信号生成手段と
    を備えることを特徴とする光ピックアップ。
  10. 光記録媒体を回転駆動して、送り手段によって該光記録媒体の半径方向に移動される記録再生用の光ピックアップを有し、光記録媒体の回転と光ピックアップの移動とを記録及び/又は再生動作に対応して制御する光ディスク装置において、
    上記光ピックアップは、
    光スポットガイド用のウォーブルグルーブを有する光記録媒体の記録/再生用光学系を用いて光記録媒体の傾きを検出するスキュー検出装置であって、
    上記光学系の光源からの光束を1つのメインスポットと2つのサイドスポットに分離して上記光記録媒体の信号記録面に照射するとともに該信号記録面から反射される上記メインスポットと2つのサイドスポットのそれぞれに対応する反射光束を検出する光検出手段と、
    上記光検出手段にて検出された各反射光束毎に、該反射光束を受光する分割された受光素子の出力信号レベルがそれぞれ略同一になるように利得調整する利得調整手段と、
    上記光記録媒体のウォーブルグルーブに沿いトラッキングサーボを行う際に、上記利得調整手段にて利得調整されたメインスポットに対応する反射光束を受光してウォーブル信号を検出するメインウォーブル信号検出手段と、
    上記利得調整手段にて利得調整された各サイドスポットに対応する反射光束を受光してサイドスポット毎に出力されるウォーブル信号を検出するサイドウォーブル信号検出手段と、
    上記メインウォーブル信号及び上記サイドウォーブル信号を、互いに比較するときのタイミングを一致させるように遅延する遅延補正手段と、
    上記遅延補正手段にて遅延されてタイミングが一致されたメインウォーブル信号と上記サイドウォーブル信号の位相を比較し位相変動量出力波形を生成する位相変動量検出手段と、
    上記位相変動量出力波形のうち所定帯域の信号のみを通過するフィルタ手段と、
    上記フィルタ手段によりフィルタ処理された位相変動量波形の振幅検波手段と、
    上記振幅検波手段により検波された両サイドスポットの位相変動量の振幅値を差動演算することで上記光記録媒体の傾き方向と傾き量とを含むスキュー信号を生成するスキュー信号生成手段と
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
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