JP4321469B2 - ディスク記録装置および方法、ならびに、記録制御プログラム - Google Patents

ディスク記録装置および方法、ならびに、記録制御プログラム Download PDF

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Description

この発明は、特に記録層を多層に持つ光ディスクに対してDPP(Differential Push-Pull)方式によりトラッキングを制御してデータを記録する際に用いて好適なディスク記録装置および方法、ならびに、記録制御プログラムに関する。
近年では、ディジタルデータを記録する記録媒体として、記録可能なタイプの光ディスクを用いるのが一般的となっている。例えば、CD(Compact Disc)の規格やDVD(Digital Versatile Disc)の規格において、記録可能なタイプの光ディスクが規定されている。特に、記録可能なタイプのDVDは、大容量のデータの記録が可能であり、従来からの磁気テープに変わるビデオデータなどの記録媒体として、普及が著しい。また、より大容量のデータの記録を可能とした、2層の記録層を有する記録可能なタイプのDVDも出現している。
なお、記録層を片面に2層有する片面2層ディスクにおいて、2層の記録層は、レーザ光の入射側からそれぞれL0層、L1層と称される。例えばDVD+R規格の場合、L0層は、単層ディスクと同様にディスクの内周側から外周側に向けてアクセスがなされ、L1層は、ディスクの外周側から内周側に向けてアクセスがなされる。これにより、例えばL0層からL1層への連続的なアクセスが容易となっている。
また、記録可能なタイプのDVDには、データの追記のみが可能なタイプと、既に記録されたデータの書き換えが可能なタイプとが存在する。以下では、特に記載のない限り、データの書き換えが可能なタイプのDVDを対象として説明を行う。データの書き換え可能なタイプのDVD規格としては、例えばDVD−RW規格、DVD+RW規格およびDVD−RAM(Random Access Memory)規格がある。以下では、DVD−RW規格およびDVD+RW規格を対象として説明する。
このような記録可能なタイプの光ディスクは、ディスクに予め設けられたグルーブを用いてトラッキングエラー信号を検出してトラッキングを取り、光ピックアップから出射されたレーザ光でグルーブにピットを形成しピット列によりトラックを形成することで、データを記録する。
DVD−RW規格およびDVD+RW規格などによる、データ書き換え可能なタイプの光ディスクでトラッキングエラー信号を検出する場合、DPP(Differential Push-Pull)方式が多く用いられる。特許文献1には、DPP方式を用いてトラッキング制御を行う技術が記載されている。
特開2005−25790
DPP方式では、レーザダイオードから出射されたレーザ光を、回折格子を用いて0次光(メインビーム)と2つの1次光(サイドビーム)とに分割し、分割された3つのビームを、メインビームがグルーブ上にあるときに、グルーブの両隣のランド上に2つのサイドビームがそれぞれ位置するように配置する。そして、それぞれのビームによる光ディスクからの反射光を2分割光ディテクタでそれぞれ検出してプッシュプル信号を得て、式(1)のような演算を行うことによって、トラッキングエラー信号DPPを得る。DPP方式によれば、光ピックアップの対物レンズにおける視野ずれの影響を受けない、良好なトラッキングエラー信号DPPを得ることができる。
DPP=mpp−G×(spp1+spp2) ・・・(1)
mpp:メインビームのプッシュプル信号
spp1,spp2:2つのサイドビームそれぞれのプッシュプル信号
G:サイドビーム光量およびフォトディテクタのゲインなどにより決まるゲイン(DPPゲイン)
なお、プッシュプル信号は、2分割フォトディテクタの2分割受光面PD1およびPD2における検出信号の差分である。トラッキングサーボは、PD1=PD2になるように、ビームを動かしてトラッキングを取る。上述の式(1)においては、トラッキングエラー信号DPPが0になるように、ビームを動かす。
図20は、DPP方式によるメインビームおよび2つのサイドビームの、光ディスク100に対する一例の配置を示す。図20において、光ディスク100の回転方向は、時計回りであるものとする。光ディスク100には、ディスク中心に対して略同心円状にグルーブ101、101、・・・が予め形成されている。グルーブ101とグルーブ101の間102は、ランドと称される。なお、グルーブ101、101、・・・は、実際には僅かに蛇行しているが、図20では直線で示されている。
2つのサイドビーム103Aおよび103Bは、メインビーム104に対し、光ディスク100の回転方向に対して前後に配置される。通常、回転方向に対してメインビーム104より前側に配置されるサイドビーム103Aは、メインビーム104より外周側に配置され、回転方向に対してメインビーム104より後側に配置されるサイドビーム103Bがメインビーム104より内周側に配置される。したがって、ディスクの内周側から外周側に向けて記録を行う場合、メインビーム104に対し、サイドビーム103Aは先行し、サイドビーム103Bは後行する。
ところで、光ディスク100の未使用領域にデータを記録する場合、メインビーム104が通過したトラックは、既にピットが形成された記録済みトラックであり、メインビーム104に先行するトラックは、未だピットが形成されていない未記録トラックである。未記録トラックは、一般的に、記録済みトラックに対してレーザ光の反射率が高い。
このため、図21に一例が示されるように、例えばサイドビーム103Aにおいて、ビームの片側のトラックが未記録トラックで、もう片側のトラックが記録済みトラックであると、メインビーム104がトラック中央にあっても、サイドビーム103Aによる2分割フォトディテクタにおける2分割受光面それぞれの受光量に差が生じてしまう。図21の状態では、2分割フォトディテクタの未記録トラック側の2分割受光面PD1の受光量が、記録済みトラック側の2分割受光面PD2の受光量よりも大きくなる。その結果、2分割フォトディテクタの出力のプッシュプル信号にオフセットが乗ることになる。
上述したように、トラッキングサーボは、2分割フォトディテクタの2分割受光面PD1およびPD2による検出信号の差が0になるようにビームを動かす。そのため、図21に示される例の場合、記録済みトラックの方向にビームが移動するようにトラッキングサーボがかけられる。その結果、メインビームは、トラックからずれてデトラックすることになる。なお、デトラックは、メインビームがトラックをトレース可能であるが、トラックの中心からずれてしまう状態をいう。
なお、以下では、未記録トラックに記録を行うことをDOW(Direct Over Write)0、記録済みトラックに記録を行うことをDOW1と呼ぶ。
ここで、ディスクの回転方向に対してメインビーム104より前側のサイドビーム103Aをメインビーム104より外周側に配置した場合で、単層ディスクや片面2層ディスクのL0層を記録する場合について考える。この場合、記録は、光ディスク100の内周側から外周側へ向けてなされ、未記録トラックを記録している状態(DOW0状態)では、図22Aに一例が示されるように、サイドビーム103Aの両隣のトラックは、未記録トラックとなり、サイドビーム103Bの両隣のトラックは、記録済みトラックとなる。サイドビーム103Aおよびサイドビーム103Bは、それぞれ両隣が同状態となっているため、2分割フォトディテクタの2分割受光面での受光量の差が小さく、サイドビーム103Aおよびサイドビーム103Bそれぞれのプッシュプル信号spp1およびspp2において、オフセットが乗ることはない。したがって、トラッキングエラー信号DPPが0になるようにビームを動かす際に、デトラックすることがない。
同様に、単層ディスクや片面2層ディスクのL0層を記録する場合において、記録済みトラックに対して上書き記録している状態(DOW1状態)では、図22Bに一例が示されるように、サイドビーム103Aおよびサイドビーム103Bそれぞれにおいて、両隣が記録済みトラックとなる。この場合も、上述と同様にして、サイドビーム103Aおよびサイドビーム103Bそれぞれのプッシュプル信号spp1およびspp2について、オフセットが乗ることはなく、それによるデトラックが起こらない。
次に、サイドビーム103Aをメインビーム104より外周側に配置した場合で、片面2層ディスクのL1層を記録する場合について考える。この場合、記録は、光ディスク100の外周側から内周側へ向けてなされ、未記録トラックを記録している状態では、図23Aに一例が示されるように、サイドビーム103Aおよびサイドビーム103B共に、ディスク内周側が未記録トラックで、外周側が記録済みトラックとなる。したがって、サイドビーム103Aおよびサイドビーム103Bそれぞれについて、2分割フォトディテクタの2分割受光面による受光量に大きな差が生じ、プッシュプル信号spp1およびspp2にオフセットが乗ってしまう。その結果、未記録トラックの方向、すなわちディスクの外周方向にデトラックしてしまう。
一方、片面2層ディスクのL1層を記録する場合において、記録済みトラックに対して上書き記録している状態では、図23Bに一例が示されるように、サイドビーム103Aおよびサイドビーム103Bそれぞれについて、両隣が記録済みトラックとなる。この場合も、上述と同様にして、サイドビーム103Aおよびサイドビーム103Bそれぞれのプッシュプル信号spp1およびspp2について、オフセットが乗ることはなく、それによるデトラックが起こらない。
このように、従来では、DPP方式を用いてトラッキングエラー信号を得るシステムにおいて、片面2層ディスクのL1層に記録を行う場合に、未記録トラックに記録を行う(DOW0状態)か、記録済みトラックに上書き記録を行う(DOW1状態)かで、デトラックの有無が生じることになる。このことは、従来では報告された例が無く、勿論、その解決手段についても、報告はなかった。
図24は、書き換え可能なタイプのDVDの未記録トラックに対して記録を行った場合の、デトラック量の一例の実測結果を示す。この図24では、デトラック量がディスクの内周側から外周側へ向けて記録した場合(図中◆:黒菱形で示す)と、ディスクの外周側から内周側へ向けて記録した場合(図中■:黒四角で示す)とについて、デトラック量(nm)と再生時のジッタ(%)との関係を示す。望ましい特性は、内周側から外周側へ記録を行った場合の実測値のように、デトラック量が0のときに最も良好な再生信号が得られる(ジッタが少ない)ものである。これに対し、ディスクの外周側から内周側へと記録した場合、外周方向にデトラックさせた方がジッタが少なく、良好な再生信号が得られている。
このようなデトラックを補正するためには、デトラックが発生する条件下において、トラッキングエラー信号に対して電気的にオフセットを与える方法が考えられる。この方法では、上述したように、片面2層ディスクのL1層に記録を行う場合には、記録を行うトラックが未記録トラックおよび記録済みトラックの何れであるかによってデトラック発生の有無が生じる。そのため、現在記録を行っているトラックが未記録トラックなのか、記録済みトラックなのかを、記録中に判別する必要がある。
しかしながら、従来では、この、現在記録中のトラックが未記録トラックなのか、記録済みトラックなのか、すなわち、現在の記録がDOW0状態なのか、DOW1状態なのかを判別する方法が無かったという問題点があった。
ディスクのアドレス情報に基づき、記録済みトラックの部分と未記録トラックの部分とを予め知っておくことは、可能である。ところが、記録中になされるアドレス読み取りは、一般的に、精度が高くなく、記録済みトラックと未記録トラックとの境界を、アドレス情報を用いて正確に検出することが困難であるという問題点があった。さらに、記録中にアドレスの読み取りを行わないシステムも存在する。
したがって、この発明の目的は、DPP方式を用いてトラッキング制御を行って光ディスクにデータを記録する際に、現在記録中のトラックが記録済みトラックか未記録トラックであるかを判別可能なディスク記録装置および方法、ならびに、記録制御プログラムを提供することにある。
この発明は、上述した課題を解決するために、光ディスク上のトラックを照射し、データを記録することができる第1のビームと、トラックとトラックの両隣のトラックとの間隙部をそれぞれ照射する第2および第3のビームとを射出するビーム射出手段と、第1、第2および第3のビームの光ディスクからの反射光をそれぞれ検出する光検出手段と、光検出手段による第1、第2および第3のビームによる反射光の検出結果に基づき第1のビームのトラッキングを制御するトラッキング制御手段と、光検出手段で検出された第2および第3のビームによる反射光の光量変化に基づき、第1のビームによりトラックの未記録部分に記録を行っているか、トラックの記録済み部分に重ね書き記録を行っているかを判断する判断手段とを有することを特徴とするディスク記録装置である。
また、この発明は、光ディスク上のトラックを照射し、データを記録することができる第1のビームと、トラックとトラックの両隣のトラックとの間隙部をそれぞれ照射する第2および第3のビームとを射出するビーム射出のステップと、第1、第2および第3のビームの光ディスクからの反射光をそれぞれ検出する光検出のステップと、光検出のステップによる第1、第2および第3のビームによる反射光の検出結果に基づき第1のビームのトラッキングを制御するトラッキング制御のステップと、光検出のステップにより検出された第2および第3のビームによる反射光の光量変化に基づき、第1のビームがトラック上の記録済み部分および未記録部分の何れを照射しているかを判断する判断のステップとを有することを特徴とする光ディスク記録方法である。
また、この発明は、光ディスク上のトラックを照射し、データを記録することができる第1のビームと、トラックとトラックの両隣のトラックとの間隙部をそれぞれ照射する第2および第3のビームとを射出するビーム射出のステップと、第1、第2および第3のビームの光ディスクからの反射光をそれぞれ検出する光検出のステップと、光検出のステップによる第1、第2および第3のビームによる反射光の検出結果に基づき第1のビームのトラッキングを制御するトラッキング制御のステップと、光検出のステップにより検出された第2および第3のビームによる反射光の光量変化に基づき、第1のビームがトラック上の記録済み部分および未記録部分の何れを照射しているかを判断する判断のステップとを有する光ディスク記録方法をコンピュータ装置に実行させることを特徴とする記録制御プログラムである。
上述したように、この発明は、光ディスク上のトラックを照射し、データを記録することができる第1のビームのトラッキング制御を行うための、トラックとトラックの両隣のトラックとの間隙部をそれぞれ照射する第2および第3のビームによる反射光の光量変化に基づき、第1のビームによりトラックの未記録部分に記録を行っているか、トラックの記録済み部分に重ね書き記録を行っているかを判断するようにしているため、トラックの記録済み部分に対する重ね書き記録から未記録部分に対する記録へ移行したことを、記録中に判断することができ、それにより重ね書き記録部分に対する記録および未記録部分に対する記録のそれぞれに対して適切に記録制御を行うことができると共に、既存のハードウェア構成をそのまま用いることができる。
この発明は、書き換え可能なタイプの光ディスクに対して記録を行う際に、DPP方式によりトラッキング制御を行う場合について、2つのサイドビームの反射光量和に基づき、現在記録中の状態がDOW0状態およびDOW1状態の何れであるかを判断している。そのため、ディスクの外周側から内周側に向けて記録を行う際に、記録状態がDOW1状態からDOW0状態に移行したときに生じるデトラックを防ぐことができる効果がある。
また、これにより、2層ディスクのL1層を記録する際のデトラックを防ぐことができる。
さらに、この発明は、上述のようにして記録状態がDOW0状態およびDOW1状態の何れであるかを正確に検出することができるので、DOW0状態での記録と、DOW1状態での記録とで、それぞれ最適な記録条件(記録パワー、ストラテジ、サーボ設定など)を設定することができる効果がある。またこれにより、記録信号の品質を向上させることができる効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を、図面を参照しながら説明する。この発明では、書き換え可能な光ディスクに対してDPP(Differential Push-Pull)方式で以てトラッキング制御を行ってデータを記録する場合に、DPP方式による2つのサイドビームのうちメインビームよりもディスクの回転方向に対して先行するサイドビームがメインビームに対してディスクの外周側に配置されるような構成において、サイドビームの光量変化に基づき、現在記録中のトラックが記録済みトラックか未記録トラックかを判断する。
この発明によれば、例えば書き換え可能なタイプの片面2層ディスクのL1層に対する記録のような、外周側から内周側へ向けて未記録トラックに記録を行う場合に生じるトラッキングオフセットを防ぐことができる。
図1は、この発明の実施の一形態に適用可能な光ディスクドライブ1の一例の構成を示す。光ディスク10は、図示されないクランプ機構によってスピンドルモータ20のシャフト21に係合されて、スピンドルモータ20により回転駆動可能とされている。
光ディスク10の記録面に対向する位置に、光ピックアップ22が配置される。光ピックアップ22は、スレッドモータ23により光ディスク10の径方向に移動可能とされたスレッド24に載置され、スレッド24と共に光ディスク10の径方向に移動される。
光ピックアップ10は、レーザ光源、ビームスプリッタ、グレーティング、フォトディテクタおよび対物レンズなどを有し、レーザ光源から発せられたレーザ光は、グレーティングでメインビームと2つのサイドビームとに3分割され、ビームスプリッタを通過して対物レンズに入射される。対物レンズは、入射されたメインビームと2つのサイドビームとを光ディスク10の記録面に照射する。レーザ光は、光ディスク10の記録面で反射され、対物レンズを介してビームスプリッタに入射され、ビームスプリッタで反射されてフォトディテクタに到達する。フォトディテクタは、メインビームおよび2つのサイドビームそれぞれのプッシュプル信号を取り出し出力する。
光ピックアップ22の出力は、信号処理部25に供給される。信号処理部25は、光ピックアップ22の出力に基づきフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成し、マイコン27に供給する。マイコン27は、これらフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号に基づきサーボ制御部28に対して制御信号を供給する。サーボ制御部28は、供給された制御信号に基づき、スピンドルサーボ、スレッドサーボ、対物レンズに対するサーボ(フォーカスサーボ、トラッキングサーボ)など、各種のサーボ制御を行う。
また、信号処理部25は、記録時には、ホストインターフェイス(I/F)26を介して供給された記録データに対して、エラー訂正符号化処理および記録符号化処理などを施し、さらに変調処理など所定の信号処理を施し記録信号を生成する。記録信号は、光ピックアップ22に供給され、レーザ光に変調駆動される。再生時には、光ピックアップ22から出力された信号に対してRF信号処理、2値化処理、PLL(Phase Locked Loop)同期処理および記録符号の復号化処理など、所定の処理を施し、ディジタルデータを取り出す。信号処理部25から出力されたディジタルデータは、ホストI/F26を介して外部の機器に出力される。
さらに、例えば記録時には、ホストI/F26を介して記録命令も供給され、マイコン27に渡される。マイコン27は、記録命令に基づき、サーボ制御部28に対して記録動作を開始するように命令を出す。サーボ制御部28は、このマイコン27からの命令に基づき光ピックアップ22の位置制御などを行う。また、マイコン27は、信号処理部25に対して、ライトストラテジ、記録パワー、デフォーカス量といった各記録条件を設定する。信号処理部25は、設定された記録条件に従い、記録信号の変調やレーザ光源30の駆動制御を行う。再生時も、同様にして、マイコン27により信号処理部25やサーボ制御部28が制御される。
マイコン27は、例えばマイクロプロセッサからなり、図示されないROM(Read Only Memory)に予め記憶されたプログラムに基づき、上述のようにしてこの光ディスクドライブ1の動作を制御する。なお、ROMにEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などデータの書き換えが可能なものを用いると、ROMに記憶されたプログラムをアップデートすることができ、好ましい。アップデートするプログラムデータは、例えばホストI/F26から供給される。
なお、詳細は後述するが、マイコン27は、記録時に光ピックアップ22の出力に基づき記録部分の状態を検出し、検出された状態に応じた記録条件を、サーボ制御部28に対して設定することができる。
図2は、光ピックアップ22における一例の光路を概念的に示す。例えばレーザダイオードからなるレーザ光源30から出射されたレーザ光は、グレーティング31で0次光からなるメインビームと、1次光からなる2つのサイドビームとに分割され、ビームスプリッタ32を介してコリメータレンズ33に入射される。レーザ光は、コリメータレンズ33で平行光に変換され、対物レンズ34により収束されて光ディスク10の記録面に照射される。レーザ光は、光ディスク10の記録面で反射され、対物レンズ34およびコリメータレンズ33を介してビームスプリッタ32に入射される。反射光のレーザ光は、ビームスプリッタ32で所定に反射され、シリンドリカルレンズ35を介してフォトディテクタ40に入射される。
図3は、光ディスク10の記録層の一例の構造を概略的に示す。記録層は、記録のためのレーザ光をトラックに誘導するための案内溝として、所定の周波数で蛇行(ウォブル)されたグルーブ70、70、・・・が形成される。グルーブ70とグルーブ70との間は、ランド71となる。アドレス情報は、DVD−RW規格においては、ランド71に形成されたプリピット(図示しない)により示され、DVD+RW規格においては、ウォブルに重畳された高周波(図示しない)により示される。
データの記録は、グルーブ70によりトラックに誘導されたレーザ光により、グルーブ70上に記録マーク72が形成されることによりなされる。DVD−RW規格およびDVD+RW規格のような書き換え可能な光ディスクにおいては、記録層を相変化膜により構成し、相変化膜の結晶質および非結晶質の間の可逆的変化を利用して、記録マーク72の形成および形成された記録マーク72の消去を行うことができる。レーザ光の発光強度を所定に切り換えることで、相変化膜の変化を制御する。記録マーク72を消去した直後に新たな記録マーク72を形成することで、データの重ね書き記録を行うことができる。
図4は、書き換え可能なDVD規格における光ディスク10の概略的なディスクレイアウト構造をそれぞれ示す。DVD−RW規格では、図4Aに概略的に示されるように、ディスク最内周に記録情報管理領域(R-Information Area)が設けられ、この記録情報管理領域の外側に、ユーザデータの記録に用いられるデータ領域(Information Area)が設けられる。記録情報管理領域には、PCA(Power Calibration Area)と、RMA(Recording Management Area)とが設けられる。PCAは、光ディスクドライブ1が記録時のレーザパワーを最適化するテストを行うために用いられる。RMAは、パワーキャリブレーション情報、レコーダID、レコーディング履歴などの記録管理情報が記録される。未記録の光ディスク10の場合、RMAには、何も信号が記録されていない。
データ領域は、内周側から、リードイン領域、データ領域およびリードアウト領域とされる。リードイン領域には、フォーマットバージョン、ディスクタイプ(DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RWなど)、開始および終了セクタ数などの、光ディスク10に関する情報が記録される。
図4Bは、DVD+RW規格のディスクレイアウト構造を概略的に示す。DVD+RW規格では、このように、DVD−RW規格の場合のような記録情報管理領域が設けられない。リードイン領域には、DVD−RW規格の場合と同様に、光ディスク10に関する情報が記録される。
上述したように、レーザ光源30から出射されたレーザ光は、グレーティング31でメインビームおよび2つのサイドビームに3分割されて、光ディスク10に照射される。図5は、これら3つのビームの光ディスク10上における配置を概略的に示す。横方向が光ディスク10の半径方向を示す。図5の左側が光ディスク10の内周側、右側が外周側とする。なお、図5において、グルーブ50のウォブルは、省略されている。
メインビーム60は、実際に記録や再生を行うためのビームであって、メインビーム60の光スポットは、トラック50に照射されるように位置が制御される。一方、サイドビーム61Aおよび61Bは、光スポットがメインビーム60の両隣のランドにそれぞれ照射されるように配置される。例えば、サイドビーム61Aおよび61Bは、メインビーム60の光スポットがトラック50の中央に照射されたときに、光スポットが当該トラック50の両隣のトラックとの間隙部51Aおよび51Bのそれぞれ中央に照射されるように配置される。
また、サイドビーム61および61Bは、メインビーム60に対して光ディスク10の回転方向の前後にずらして配置される。この実施の一形態では、光ディスク10の回転方向が図5において時計回りとした場合、メインビーム60に対して先行する位置にサイドビーム61Aが配置され、後行する位置にサイドビーム61Bが配置されるものとする。
なお、以下では、繁雑さを避けるため、レーザ光のビームによる光スポットを単にビームと呼ぶことにする。すなわち、以下における「メインビーム60」、「サイドビーム61A」および「サイドビーム61B」の記述は、特に断りのない限り、それぞれメインビーム60、サイドビーム61Aおよびサイドビーム61Bによる光スポットを指す。
図6は、フォトディテクタ40の一例の構成を概略的に示す。フォトディテクタ40は、中央が4分割素子A〜Dからなる4分割形状とされ、その両側がそれぞれ2分割素子EおよびF、ならびに、2分割素子GおよびHからなる2分割形状とされている。4分割素子A〜Dでメインビーム60の反射光を受光し、素子AおよびDによる受光量と、素子BおよびCによる受光量との差分からメインビーム60のプッシュプル信号mppを得る。また、2分割素子EおよびFで例えばサイドビーム61Aの反射光を受光し、素子EおよびFの受光量の差分からサイドビーム61Aのプッシュプル信号spp1を得る。同様に、2分割素子GおよびHで例えばサイドビーム61Bの反射光を受光し、素子GおよびHの受光量の差分からサイドビーム61Bのプッシュプル信号spp2を得る。
なお、上述した図5において、各プッシュプル信号は、光ディスク10の半径方向に分割された信号により取得される。図5に示されるように配置された各ビーム60、61Aおよび61Bの反射光は、シリンドリカルレンズ35により一列に集光され、図6に示されるように、フォトディテクタ40上に照射される。図5および図6の例では、フォトディテクタ40の2分割素子E、G、ならびに、AおよびDは、光ディスク10における外周側に対応する。また、2分割素子F、H、ならびに、BおよびCは、光ディスク10における内周側に対応する。
フォトディテクタ40から出力されるトラッキングエラー信号DPPは、素子A〜Hによる出力信号をそれぞれA〜Hとして表すとき、次の式(2)により求められる。
DPP=(A+D)−(B−C)−α×{(E−F)+(G−H)} ・・・(2)
なお、係数αは、サイドビーム光量およびフォトディテクタ40のゲインなどにより決まるDPPゲインである。
次に、この発明の実施の一形態について、より具体的に説明する。図7は、サイドビームの両隣のトラックの条件を変えたときの、フォトディテクタにおける受光量の実測例を示す。すなわち、この図7は、横軸が光ディスク10の半径方向を示し、左から2トラック目までが記録済みトラック(斜線を付して示す)で、3トラック目からが未記録トラックとなっている。サイドビームは、各トラックの間のランド(Lで示す)に順次照射され、その光ディスク10からの反射光量が縦方向のバー(便宜上L1〜L4で示す)で示されている。
この図7の例では、サイドビームによる光スポットの両隣が未記録トラックである場合の反射光量を1とした場合(バーL3およびL4)、サイドビームによる光スポットについて、両隣が共に記録済みトラックの場合には反射率が略0.70(バーL1)、記録済みトラックおよび未記録トラックの組み合わせの場合には反射率が略0.85(バーL2)となっていることが分かる。すなわち、サイドビームによる光スポットの両隣のトラックが未記録の場合に比べて、両隣のトラックが記録済みの状態で反射光量が略30%低くなり、片側のトラックだけが記録済みの状態で反射光量が略15%低くなっている。
次に、記録中におけるサイドビームの反射光量の変化について説明する。サイドビームの反射光量の変化は、内周側から外周側へと記録する場合と、外周側から内周側へと記録する場合とで異なる。
なお、以下では、メインビーム60に対して光ディスク10の回転方向について先行するサイドビーム61Aを、適宜、便宜的に先行ビームと呼ぶ。同様に、メインビーム60に対して光ディスク10の回転方向について後行するサイドビーム61Bを、後行ビームと呼ぶ。また、先行ビームであるサイドビーム61Aを、メインビーム60に対してディスクの外側に配置するものとする。
先ず、図8および図9を用いて、ディスク10の内周側から外周側に向けて記録を行う場合における、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の変化について説明する。
図8は、光ディスク10上にメインビーム60、サイドビーム61Aおよび61Bによる光スポットがそれぞれ照射されている様子を、光ディスク10の1回転毎に、図8A〜図8Dとして模式的に示す。ここでは、光ディスク10は、今回の記録以前に、光ディスク10の外周側からトラック上の境界位置aまで、既に記録がなされているものとする。境界位置aから内周側は、トラックの未記録部分である。また、図8A〜図8Dにおいて、光ディスク10の回転方向は時計回りとし、図の左側が光ディスク10の外周側とする。また、トラック50、50、・・・において、黒く塗り潰された部分は、今回の記録で未記録トラックに対して新たに記録された記録済み部分、斜線が付されている部分は、今回の記録以前に既に記録されている記録済み部分、その他の部分は、未記録部分を示す。図8A〜図8Dにおけるこれらの表示は、以下の同様の図についても共通である。
すなわち、図8A〜図8Dにおいて、当初は、記録済み部分に対する重ね書き記録がなされ(DOW1状態)、メインビーム60の光スポットが境界位置aを通過した時点で、未記録部分への新たな記録となる(DOW0状態)。
ディスク10の内周側から外周側へと記録を行う場合、図8A〜図8Dにそれぞれ例示されるように、サイドビーム61Bは、トラックおよびディスク回転方向について、メインビーム60に対して後行する位置に照射される。そのため、サイドビーム61Bの両隣は、常に記録済み部分となる。
また、サイドビーム61Aは、メインビーム60よりもトラックおよびディスク回転方向について、メインビーム60に対して先行する位置に照射される。したがって、図8Dに一例が示されるように、メインビーム60が未記録部分にあり現在の記録状態がDOW0状態にあるときは、サイドビーム61Aの両隣は、常に未記録部分となる。
一方、メインビーム60が今回の記録以前に既に記録された部分にあるときは、以前に記録済みの部分に対する重ね書きの状態(DOW1状態)となる。重ね書き状態の場合、サイドビーム61Aの外周側が以前に記録済みの部分であれば、サイドビーム61Aの両隣が記録済み部分となる(図8A参照)。サイドビーム61Aの外周側のみが境界位置aを越え未記録部分に達していれば、サイドビーム61Aの外周側が未記録部分で内周側が記録済み部分となる(図8B参照)。この状態から1トラック分の記録が進み、サイドビーム61Aの内周側が境界位置aを越え未記録部分に達すれば、サイドビーム61Aの両隣が未記録部分となる(図8C参照)。
このように、ディスク10の内周側から外周側に向けて記録を行う場合、サイドビーム61Aの反射光量は、サイドビーム61Aの両隣の状態に応じて3段階に変化する。
図9は、ディスクの内周側から外周側に向けて記録を行う場合の、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の一例の変化を示す。縦軸が反射光量のレベルを示し、横軸は時間軸である。
図7を用いて既に説明したように、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量は、ビームの両隣の状態によって、段階的な値を取る。すなわち、ビームの両隣が未記録部分のときに、最も高レベル(図9中でLV2と示す)、ビームの両隣が記録済み部分のときが最も低レベル(図9中でLV0と示す)、ビームの片側が未記録部分でもう片側が記録済み部分のときがこれらの中間のレベル(図9中でLV1と示す)となっている。
当初、図8Aの状態にあるときは、先行ビームであるサイドビーム61Aの反射光量(図9に点線で示す)は、ビームの両隣が記録済みのレベルLV0である。例えば図9に示される時点sで、サイドビーム61Aの外周側が境界位置aに達し、サイドビーム61Aの外周側が未記録部分、内周側が記録済み部分となり(図8B参照)、サイドビーム61Aの反射光量がレベルLV1となる。さらに記録が進み、サイドビーム61Aの内周側が境界位置aに達すると、サイドビーム61Aの両隣が未記録部分となり(図8C参照)、サイドビーム61Aの反射光量は、ビームの両隣が未記録のレベルLV2となり、以降、その状態が維持される。
後行ビームであるサイドビーム61Bは、常に両隣が記録済み部分となっているので、反射光量は、常に両隣が記録済みのレベルLV0となる。
次に、図10および図11を用いて、ディスクの外周側から内周側に向けて記録を行う場合における、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の変化について説明する。なお、図10および図11の各部の意味などは、それぞれ上述した図8および図9と共通なので、繁雑さを避けるために、これらの説明を省略する。
ディスク10の外周側から内周側に向けて記録を行う場合、サイドビーム61Bは、光ディスク10のトラック方向について、メインビーム60よりも先行した位置に配され、且つ、光ディスク10の回転方向について、ることになる。一方、サイドビーム61Aは、ディスク10のトラック方向についてメインビーム60よりも後行した位置に配されることになる。
ディスク10の外周側から内周側に向けて記録を行う場合、ディスク10のトラック方向に対して、サイドビーム61Aが後行する位置に照射され、サイドビーム61Bが先行する位置に照射される。また、ディスク10の回転方向に対して、サイドビーム61Aが先行する位置に照射され、サイドビーム61Bが後行する位置に照射される。そのため、図10A〜図10Dにそれぞれ例示されるように、サイドビーム61Aおよび61Bの外周側は、常にメインビーム60が通過した状態となり、今回の記録により記録済みとなった部分となる。サイドビーム61Aおよび61Bの内周側は、その部分に対して今回の記録以前に既に記録がなされているか否かで、状態が異なる。
したがって、図10Dに一例が示されるように、メインビーム60が未記録部分にありDOW0の状態にあるときは、上述した図8Dの例と異なり、サイドビーム61Aおよび61Bは、外周側が記録済み部分、内周側が未記録部分となる。
図11は、ディスクの外周側から内周側に向けて記録を行う場合の、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の一例の変化を示す。当初、図10Aの状態にあるときは、先行ビームであるサイドビーム61Bおよび後行ビームであるサイドビーム61Aの反射光量は、共に、ビームの両隣が記録済みのレベルLV0である。図10Bの状態から記録が進行すると、例えば図11に示される時点tで、サイドビーム61Bの内周側が境界位置aに達し未記録部分となる。サイドビーム61Bの外周側は、常に記録済み部分となっているため、サイドビーム61Bの反射光量がレベルLV1となる。サイドビーム61Bの内周側が境界位置aに達した以降(図10Cおよび図10D参照)は、サイドビーム61Bの反射光量がレベルLV1で維持される。
一方、後行ビームとなるサイドビーム61Aは、図11に示されるディスク10上の、上述の時点tから略1トラック分の時間後の時点uで、内周側が境界位置aに達し未記録部分となる(図10C参照)。なお、時点tから時点uまでの時間は、実際には、1トラック分の時間よりも、サイドビーム61Aおよび61Bの間隔に対応する時間だけ、短い。サイドビーム61Aの外周側は、常に記録済み部分となっているため、サイドビーム61Aの反射光量がレベルLV1となる。サイドビーム61Aの内周側が境界位置aに達した以降(図10D参照)は、サイドビーム61Aの反射光量がレベルLV1のままとなる。
図9および図11を用いて説明したように、内周側から外周側に向けて記録する場合と、外周側から内周側に向けて記録する場合とで、サイドビーム61Aおよび61Bそれぞれにおいて、反射光量の変化の様子が異なっている。ここで、それぞれの記録の場合で、サイドビーム61Aおよび61Bによる反射光量の和を取ってみる。
図12は、サイドビーム61Aおよび61Bによる反射光量の和の一例の変化を示す。図12Aは、内周側から外周側に向けて記録を行う場合の例である。また、図12Bは、外周側から内周側に向けて記録を行う場合の例である。なお、図12において、「先行ビーム光量」は、サイドビーム61Aによる反射光量、「後行ビーム光量」は、サイドビーム61Bによる反射光量、ならびに、「サイドビーム光量和」は、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の和を、それぞれ模式的に示す。
図12Aおよび図12Bから、サイドビーム61Aおよび61Bによる反射光量の和は、ディスク10の半径方向に対する記録方向に関わらず、境界位置aすなわちDOW0の前後で所定に変化することがわかる。
サイドビーム61Aおよび61Bに隣接するトラックの状態に基づき、サイドビーム61Aおよび61Bによる反射光量の和のDOW0前後の変化について考察する。1つのサイドビームには2本のトラックが隣接し、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接するトラックの合計は、最大で4本である。
先ず、メインビーム60がトラックの未記録部分にある、DOW0状態について考える。
(1)内周側から外周側に向けた記録で、DOW0状態である場合
図8および図9を用いて既に説明したように、この場合、サイドビーム61Aは、メインビーム60に対してトラックおよびディスク回転方向について先行するため、DOW0状態では、両隣が未記録部分となる。また、サイドビーム61Bは、メインビーム60に対してトラックおよびディスク回転方向について後行するため、DOW0状態では、両隣が記録済み部分となる。したがって、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分(記録済みトラック)数は、2である。
(2)外周側から内周側に向けた記録で、DOW0状態である場合
図10および図11を用いて既に説明したように、この場合、サイドビーム61Aは、メインビーム60に対してトラックについて後行し、ディスク回転方向について先行するため、DOW0状態では、外周側が記録済み部分、内周側が未記録部分となる。また、サイドビーム61Bは、メインビーム60に対してトラックについて先行し、ディスク回転方向について後行するため、DOW0状態では、内周側が未記録部分、外周側が記録済み部分となる。したがって、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数は、2である。
このように、DOW0状態では、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数は、記録方向やサイドビーム61Aおよびメインビーム60に関わらず、常に2となる。
次に、メインビーム60がトラックの未記録部分にない状態について考える。この場合、メインビーム60は、今回の記録以前に既に記録されている記録済み部分に照射され、重ね書き記録がなされる。
(1)内周側から外周側に向けて記録を行う場合
図8および図9を用いて既に説明したように、この場合、サイドビーム61Aについては、図8A〜図8Cに例示されるように、隣接する記録済み部分数は、ビームの外周側および/または内周側が未記録部分と記録済み部分との境界位置aを通過したか否かで異なり、サイドビーム61Aが境界位置aから遠い順に0、1および2となる。
なお、DOW0状態以前において、境界位置aがサイドビーム61Aの内周側からメインビーム60までの所定区間を通過する、極めて短時間の間のみ、隣接する記録済み部分数が0の状態が存在する。
サイドビーム61Bについては、上述したように、両隣が常に記録済み部分となるため、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数は、2である。
したがって、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数は、図12Aに一例が示されるように、サイドビーム61Aが境界位置aから遠い順に4、3および2となる。ここで、記録済み部分数が2となるのは、DOW0状態以前では、境界位置aがサイドビーム61Aの内周側からメインビーム60までの間を通過する、極めて短時間の間のみである。
(2)外周側から内周側に向けて記録を行う場合
図10および図11を用いて既に説明したように、この場合、サイドビーム61Aについては、メインビーム60に対してトラックについて後行し、ディスク回転方向について先行するため、外周側が常に記録済み部分となり、隣接する記録済み部分数は、内周側が未記録部分との境界位置aを通過したか否かで異なる。すなわち、サイドビーム61Bのに隣接する記録済み部分数は、図10A〜図10Dに例示されるように、サイドビーム61Aの内周側が境界位置aを通過するまでは2であり、境界位置aの通過後は、1となる。
なお、DOW0状態以前において、境界位置aがサイドビーム61Aの内周側からメインビーム60までの所定区間を通過する、極めて短時間の間のみ、隣接する記録済み部分数が1の状態が存在する。
一方、サイドビーム61Bについては、メインビーム60に対してトラックについて先行し、ディスク回転方向について後行するため、外周側が常に記録済み部分となり、隣接する記録済み部分数は、内周側が未記録部分との境界位置aを通過を通過するか否かで異なる。すなわち、図10A〜図10Dに例示されるように、サイドビーム61Bが境界位置aを通過するまでは2であり、境界位置aの通過後は、1となる。
したがって、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数は、図12Bに一例が示されるように、サイドビーム61Bの外周側が境界位置aを通過するまでは4となり、サイドビーム61Bの外周側が境界位置aを通過し、且つ、サイドビーム61Aの内周側が境界位置aを通過するまでは3、それ以降が2となる。ここで、DOW0状態において、境界位置aがサイドビーム61Aの内周側からメインビーム60までの間を通過する、極めて短時間の間のみ、記録済み部分数が2となる。
このように、サイドビーム61Aおよび61Bによる反射光量の合計は、記録方向に関わらず、未記録トラックに記録を行うDOW0状態が最も高いレベルとなる。また、DOW0状態からDOW0状態の略1トラック前までの状態が2番目のレベルとなる。そして、それ以前が最も低いレベルとなる。したがって、このサイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の和を記録中に監視することで、現在の記録が重ね書き(DOW1)なのか、未記録部分への記録(DOW0)なのかを、記録中に判断することができる。
より具体的には、図12Aおよび図12Bから分かるように、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和の、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数が3の場合のレベルから、記録済み部分数が2の場合のレベルへの変化を検出することで、記録状態のDOW1状態からDOW0状態への移行を知ることができる。
すなわち、サイドビーム61Aおよび61Bによる反射光量の和が所定の閾値を越えたか否かを検出することで、現在の記録がDOW0状態およびDOW1状態の何れであるかを判断し、判断結果に基づき、記録条件を変えることができる。
例えば、デトラックに関しては、ディスクの外周側から内周側に向けて記録を行う場合に、DOW0状態であれば、内周側にトラッキングされるように、トラッキングエラー信号に対して電気的オフセットを与えるように記録条件を設定する。また、ディスクの外周側から内周側に向けて記録を行う場合に、記録開始部が重ね書きすなわちDOW1であれば、記録開始時にはトラッキングエラー信号に対して電気的オフセットを与えないように記録条件を設定し、DOW0状態に移行したと判断された時点で、トラッキングエラー信号に対して内周側にトラッキングさせる電気的オフセットを与えるように記録条件の設定を変更する。このようにすることで、例えば片面2層ディスクのL1層に記録を行う場合に、記録状態がDOW1状態からDOW0状態に移行した際に発生するデトラックを防ぐことができる。
現在の記録がDOW0およびDOW1の何れであるかを判断するための閾値を決める方法について、より具体的に説明する。上述したように、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の和は、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録トラック数(記録済み部分)の数により、段階的に変化する。記録中では、図12などを用いて既に説明したように、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録部分数は、2〜4となり、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の和も、3段階の値をとる。
なお、再生中も含めると、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の和は、5段階の値を取り得る。すなわち、再生時には、メインビーム60が未記録部分上にある状態において、サイドビーム61Aおよび61Bの両隣が未記録部分であって、隣接する記録済み部分の数が0である場合と、サイドビーム61Aおよび61Bのうち一方の片側のみが記録済み部分に接しており、隣接する記録済み部分数が1である場合とが存在する。
これら再生中の状態における、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数が0および1の場合を含めると、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の和は、5段階の値をとることになる。
ここで、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分の数がn個のときのサイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の和のレベルを、レベルSPDn(n=0〜4)とする。図13は、レベルSPD0〜SPD4の一例の関係を示す。サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する1の記録済み部分の反射光量和の変化ΔSPDは、式(3)で求めることができる。
ΔSPD=(SPD0−SPD4)/4 ・・・(3)
一方、上述したように、DOW1状態からDOW0状態へ移行する際には、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和が、記録済み部分数が3の場合のレベルSPD3から、記録済み部分数が2の場合のレベルSPD2へと変化する。したがって、記録状態がDOW0状態およびDOW1状態の何れであるかを判断するための閾値を、閾値SPDthとすると、閾値SPDthと、レベルSPD2およびSPD3との関係は、式(4)のようになる。
SPD3>SPDth>SPD2 ・・・(4)
この式(4)および上述の式(3)から、閾値SPDthは、例えば式(5)のように設定することができる。
SPDth=SPD4+1.5×ΔSPD ・・・(5)
次に、実際の閾値SPDthの一例の設定方法を、図14のフローチャートを用いて説明する。なお、この図14のフローチャートにおける各判断や制御は、例えばマイコン27においてなされるものである。
光ディスクドライブ1に光ディスク10が装填されると、レーザ光源30が再生パワーで駆動されてレーザ光が出射され、このレーザ光の光ディスク10からの反射光に基づきフォーカスサーボおよびトラッキングサーボが行われる(ステップS10)。なお、以下では、光ディスク10の外周側から内周側に向けて記録を行うものとして説明する。
次のステップS11およびステップS12で、光ディスク10の未記録部分および記録済み部分での、再生パワーのレーザ光によるサイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和(SPD)がそれぞれ測定される。上述した図5および図6の例では、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和SPDは、フォトディテクタ40における2分割素子E、F、GおよびHの出力の和をとることで求められる。すなわち、反射光量和SPDは、次式(6)のように求められる。
SPD=E+F+G+H ・・・(6)
例えば、信号処理部25は、フォトディテクタ40の出力に基づき反射光量和SPDを求め、マイコン27に供給する。なお、ステップS11およびステップS12の処理は、順序が逆であっても構わない。
例えば、ステップS11で、光ピックアップ22が光ディスク10におけるサイドビーム61Aおよび61Bに隣接する未記録部数が0であるような位置に移動され、再生パワーによるサイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和SPD0rが測定される。同様に、ステップS12で、光ピックアップ22が光ディスク10におけるサイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数が4であるような位置に移動され、再生パワーによるサイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和SPD4rが測定される。
光ディスク10がDVD−RW規格によるものである場合、例えば光ディスク10を光ディスクドライブ1に装填後に最初にRMAをアクセスし、RMAに記録されている記録管理情報を読み出す。この記録管理情報の読み出しの際に、ステップS12によるサイドビーム61Aおよび61Bの記録済み部分における反射光量和SPD4rの測定を行うことができる。
また、RMAは、光ディスク10に対する書き換えが行われる毎に情報が追記されていき、書き換え回数が少ない場合、十分な空き領域が存在する。そこで、RMAの未記録領域を用いて、ステップS11による未記録部分による反射光量和SPD0rを測定することができる。
リードイン領域に記録されているディスク情報に基づき光ディスク10の未記録部分や記録済み部分にアクセスして、反射光量和SPD0rおよびSPD4rを測定することも考えられる。さらに、管理情報のフォーマットによっては、RMAにデータ領域の記録済み部分および未記録部分の位置を示す位置情報が記録されているので、このRMAの情報に基づき、データ領域で、記録済み部分および未記録部分の反射光量和SPD0rおよびSPD4rを測定してもよい。
一方、光ディスク10がDVD+RW規格によるものである場合、例えば光ディスク10を光ディスクドライブ1に装填後に最初にリードイン領域をアクセスする。リードイン領域には、上述したように、当該光ディスク10における開始セクタ数および終了セクタ数といった、データ領域における記録済み部分および未記録部分の位置を示す位置情報が記録されている。このリードイン領域の情報に基づき、データ領域で、ステップS11およびステップS12による、記録済み部分および未記録部分の反射光量和SPD0rおよびSPD4rを測定することができる。
なお、記録済み部分が無い場合には、試し書きを行ってから反射光量和を測定することができる。この場合、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接するグルーブ全てに記録がなされ、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数が4になっている必要がある。
反射光量和SPD0rおよびSPD4rが測定されたら、ステップS13で、再生パワーによる、1の記録済み部分の反射光量和の変化ΔSPDrを求める。反射光量和の変化ΔSPDrは、上述の式(3)に基づき次式(7)により求められる。
ΔSPDr=(SPD0r−SPD4r)/4 ・・・(7)
次のステップS14では、記録が開始される部分が未記録部分であるか否かが判断される。例えば、記録を行う光ディスク10が未記録のディスクであれば、リードイン領域には何も信号が記録されていない。そのため、光ディスク10が光ディスクドライブ1に装填され、リードイン領域にアクセスがなされた際の再生信号に基づき、当該光ディスク10が未記録ディスクであるか否かが判断できる。当該光ディスク10が未記録ディスクであれば、記録開始部分は、未記録部分であると判断できる。
若し、ステップS14で、記録開始部分が未記録部分であると判断されれば、処理はステップS15に移行される。ステップS15では、DOW0状態による記録が行われるものと見做し、記録条件をDOW0状態における設定とする。例えば、マイコン27は、信号処理部25を制御して、内周側にトラッキングするように、トラッキングエラー信号に対して所定の電気的オフセットを与える。
ステップS15で記録条件がDOW0状態の条件に設定されたら、以降は、例えばホストI/F26を介して記録停止が命令されるまで、DOW0状態の記録条件による記録が継続される(ステップS16)。
一方、ステップS14で、記録開始部分が未記録部分ではないと判断されれば、処理はステップS17に移行される。ステップS17では、記録開始部分が記録済み部分であるため重ね書き記録が行われると見做し、DOW1状態における記録条件が設定され、記録が開始される。例えば、マイコン27は、ステップS14の判断結果に基づき、トラッキングエラー信号に対して電気的オフセットを与えないように、信号処理部25を制御する。そして、レーザ光源30の駆動パワーが記録パワーに切り換えられ、DOW1状態における記録条件で記録が開始される。
記録が開始されると、重ね書き記録中におけるサイドビーム61Aおよび61Bによる反射光量和が測定される(ステップS18)。図12から分かるように、重ね書き記録(DOW1状態)の場合、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数が4である確率が極めて高い。そのため、ステップS18で測定される反射光量和は、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数が4である場合の値と見做すことができる。ステップS18で得られる反射光量和を、反射光量和SPD4wとする。この反射光量和SPD4wは、記録中の平均値が用いられる。
次のステップS19では、再生パワーによる反射光量和SPD4rと、記録パワーによる反射光量和SPD4wとの光量比α=SPD4w/SPD4rが求められ、ステップS20で、記録状態がDOW0状態およびDOW1状態の何れであるかを判定するための閾値SPDthが求められる。閾値SPDthは、上述した式(3)および式(7)と光量比αとを用い、次式(8)により求められる。
SPDth=α×(SPD4r+ΔSPDr) ・・・(8)
そして、記録中、サイドビーム61Aおよび61Bの記録パワーによる反射光量和SPDwを継続的に測定し、反射光量和SPDwと、ステップS20で求められた閾値SPDthとが比較される(ステップS21)。比較の結果、反射光量和SPDwが閾値SPDthを越えていなければ、処理はステップS22に移行し、現在の記録が記録済み部分に対する重ね書き記録であると判断され、現在の記録条件すなわちステップS17で設定されたDOW1における記録条件での記録が続行される(ステップS23)。
一方、ステップS21による比較の結果、反射光量和SPDwが閾値SPDthを越えたと判断されれば、処理はステップS24に移行され、現在の記録部分が未記録部分に入ったと判断され、記録条件がDOW0状態における記録条件に変更されて記録が続行される(ステップS25)。例えば、マイコン27は、ステップS21による判断に基づき信号処理部25を制御し、内周側にトラッキングするように、トラッキングエラー信号に対して所定の電気的オフセットを与える。
なお、上述したように、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和が反射光量和SPD3wから反射光量和SPD2wに変化するタイミングと、実際に記録状態がDOW0状態からDOW1状態へと変化するタイミングとでは、サイドビーム61Aとメインビーム60との間隔分の差がある。この差は、既知の値であるため、記録条件の変更のタイミングに対して予め遅延を与えることが可能である。
また、上述では、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和の反射光量和SPD3wから反射光量和SPD2wへの変化を検出して、DOW1状態からDOW0状態への移行を判断し、記録条件の変更を行うように説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和の反射光量和SPD4wから反射光量和SPD3wへの変化に基づき、記録条件の変更を行うようにしてもよい。この場合、変化が検出されてから略1トラック後に、DOW1状態からDOW0状態に移行することになる。そのため、この方法は、記録条件の変更制御にある程度の時間を要するような場合に用いて好適である。
このように、この発明の実施の一形態によれば、サイドビーム61Aおよび61Bによる反射光量和の変化を監視することで、記録状態のDOW1状態からDOW0状態への変化を検出することができる。これにより、DOW0状態でディスクの外周側から内周側に向けて記録を行う際に生じるデトラックを防ぐことができる。
なお、上述では、例えばステップS15、ステップS17およびステップS24で設定される記録条件を、トラッキングエラー信号に対する電気的オフセットとしたが、これはこの例に限定されない。DOW0による記録と、DOW1による記録とでは、例えばレーザ光の記録パワー、ストラテジ、サーボ設定といった記録条件において、最適な設定が異なることが考えられる。
サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和SPDに基づき現在の記録状態がDOW0状態およびDOW1状態のうち何れであるかを検出し、検出結果に応じてこれらの記録条件を設定することができる。例えば、マイコン27は、ステップS14やステップS21の判断に基づき、現在の記録状態に応じた設定を行うように、サーボ制御部28や信号処理部25に対して制御信号を供給する。
上述した図14のフローチャートによる処理は、記録が光ディスク10の内周側から外周側に向けて行われるときにも適用することができる。但し、内周側から外周側に向けて記録する場合、既に説明したように、DOW0状態でも、サイドビーム61Aおよび61Bのそれぞれにおいて、両隣の記録状態が同一となる。したがって、ビームの両隣の記録状態が異なることによる2分割素子の受光量の差に起因するデトラックが発生するおそれがない。そのため、光ディスク10の内周側から外周側に向けて記録を行う際には、ステップS15およびステップS25における、トラッキングエラー信号に対する所定の電気的オフセットの付与は、省略される。
次に、この発明の実施の一形態の変形例について説明する。上述したこの発明の実施の一形態では、記録状態がDOW0状態からDOW1状態へと移行する場合について説明したが、この発明は、これに限らず、記録状態がDOW1状態からDOW0状態に移行する場合についても適用することができる。図15〜図19を用いて、この発明の実施の一形態の変形例である、DOW1状態からDOW0状態に移行する場合について、説明する。
先ず、図15および図16を用いて、ディスク10の内周側から外周側に向けて記録を行う場合における、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の変化について説明する。なお、この図15および図16の各部の意味は、上述した図8および図9と同一であるので、説明を省略する。
メインビーム60が未記録部分にありDOW0状態である当初は、図15Aに一例が示されるように、メインビーム60に先行するサイドビーム61Aの両隣が未記録部分であり、後行するサイドビーム61Bの両隣が記録済み部分である。記録が進むと、図15Bのように、先行するサイドビーム61Aの外周側が記録済み部分に到達する。図15Bの状態からさらに記録が進み図15Cの状態となり、この状態から僅か後にメインビーム60が記録済み部分に到達し、DOW1状態となる。以降の記録状態は、DOW1状態が維持される(図15D)。
サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の変化は、図16に一例が示されるように、上述した図9と逆の変化となる。すなわち、当初はDOW0状態で記録が行われるので、サイドビーム61Aは、両隣が未記録部分であって(図15A参照)、反射光量がレベルLV2となり、サイドビーム61Aの外周側が記録済み部分に到達した時点(図15B参照)で反射光量がレベルLV1となる。この状態からディスク10が1回転した後およびそれ以降(図15Cおよび図15D参照)は、サイドビーム61Aの反射光量がレベルLV0となる。
一方、後行ビームであるサイドビーム61Bは、常に両隣が記録済み部分となるため、反射光量は、常に両隣が記録済みのレベルLV0となる。
次に、図17および図18を用いて、ディスク10の外周側から内周側に向けて記録を行う場合における、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の変化について説明する。なお、この図17および図18の各部の意味は、上述した図8および図9と同一であるので、説明を省略する。
上述したように、ディスク10の外周側から内周側に向けて記録を行う場合、サイドビーム61Aは、メインビーム60に対してディスク10の回転方向について先行し、トラック方向について後行する。また、サイドビーム61Bは、メインビーム60に対してディスク10の回転方向について後行しトラック方向について先行する。そのため、メインビーム60が未記録部分にありDOW0状態である当初は、図17Aに一例が示されるように、サイドビーム61Aおよび61Bについて、共に、外周側が記録済み部分、内周側が未記録部分となる。
図17Aの状態から記録が進むと、図17Bのように、サイドビーム61Bの内周側が記録済み部分に到達し、この状態からさらに記録が進むと、メインビーム60が記録済み部分に達し、記録状態がDOW0状態からDOW1状態に移行する(図17C)。それ以降は、記録状態はDOW1状態が維持される(図17D)。
この外周側から内周側に向けて記録を行う場合においても、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の変化は、図18に一例が示されるように、上述した図11と逆の変化となる。
すなわち、当初はDOW0状態で記録が行われるので、サイドビーム61Aは、外周側が記録済み部分、内周側が未記録部分であって(図17A参照)、反射光量がレベルLV1となり、内周側が記録済み部分に到達した時点で反射光量がレベルLV0になる。そして、その僅か後にメインビーム60が記録済み部分に到達し(図17C参照)、記録状態がDOW0状態からDOW1状態に移行する。
また、サイドビーム61Bは、当初は外周側が記録済み部分、内周側が未記録部分であって(図17A参照)、反射光量がレベルLV1となり、ビームが記録済み部分に到達した時点(図17B参照)で、反射光量がレベルLV0となる。
図19は、サイドビーム61Aおよび61Bによる反射光量の和の変化を示す。図19Aは、内周側から外周側に向けて記録を行う場合の例である。また、図19Bは、外周側から内周側に向けて記録を行う場合の例である。このように、記録状態がDOW0状態からDOW1状態に移行する場合も、図12を用いて説明した例と同様に、境界位置aすなわちDOW0の前後で所定に変化する。但し、この場合、上述した図12の例とは異なり、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量の和がレベルSPD3からレベルSPD4に下がった後に、記録状態がDOW0状態からDOW1状態に移行する。
したがって、記録状態がDOW0状態からDOW1状態に移行する場合、記録がDOW0およびDOW1の何れであるかを判断するための閾値SPDth’は、
SPD3>SPDth’>SPD4 ・・・(9)
となり、例えば次式(10)のように設定することができる。
SPDth’=SPD4+0.5×ΔSPD ・・・(10)
なお、この発明の実施の一形態の変形例による方法と、上述したこの発明の実施の一形態による方法とを併用することができる。例えば、現在記録中の状態におけるサイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和に基づき、この発明の実施の一形態の変形例による方法と、この発明の実施の一形態による方法とのうち何れを適用するかを判断することができる。反射光量和がレベルSPD4であれば、この発明の実施の一形態による方法を適用し、反射光量和がレベルSPD2であれば、実施の一形態の変形例による方法を適用する。そして、それぞれの場合において、DOW0状態およびDOW1状態が切り替わったら、適用する方法も切り換える。
また、上述では、この発明に適用可能な記録媒体がDVD−RW規格およびDVD+RW規格といった、書き換え可能なタイプのDVDであるように説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、この発明は、書き換え可能なタイプのDVD以外にも、CD−RW(Compact Disc-ReWritable)といった書き換え可能なタイプのCD(Compact Disc)や、Blu−rayディスクなど、DPP方式によりトラッキングを行う他の記録媒体に対応した装置にも適用可能なものである。
また、上述では、この発明が片面2層ディスクを記録媒体として用いる場合に適用されるように説明したが、これはこの例に限定されず、記録層が1層だけである単層ディスクや、3以上の記録層を持つ多層ディスクに対応した装置にも、この発明を適用することができる。
さらに、上述では、メインビーム60に対してディスク10の回転方向について先行するサイドビーム61Aを、ディスク10の外周側に配置しているが、これはこの例に限定されない。逆の配置、すなわち、メインビーム60に回転方向について先行するサイドビームを、光ディスク10の内周側に配置するような構成に対してこの発明を適用することは、容易である。
この場合には、記録状態が未記録部分に記録を行っているDOW0状態のときに、メインビーム60に対し、サイドビーム61Aが光ディスク10の回転方向について後行し、サイドビーム61Bは、トラックについて後行している。
したがって、例えば光ディスク10の内周側から外周側に向けて記録を行っている場合には、図示せずも、サイドビーム61Aおよび61Bは、何れも内周側が記録済み状態、外周側が未記録状態となり、トラッキングにオフセットを与えない状態では、内周側にデトラックすることになる。そこで、記録状態がDOW0状態のときは、外周側にトラッキングされるように、トラッキングエラー信号に対して電気的オフセットを与えるように記録条件を設定する。
同様に、例えば光ディスク10の外周側から内周側に向けて記録を行っている場合には、記録状態がDOW0状態であれば、図示せずも、サイドビーム61Aの両隣が記録済み部分、サイドビーム61Bの両隣が未記録部分となるため、トラッキングエラー信号に対する電気的オフセット付与の必要は、無い。
なお、この場合、DOW1状態からDOW0状態に移行する際に、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数の変化は、上述した図9と同様の変化を示す。また、DOW1状態からDOW0状態に移行する場合、サイドビーム61Aおよび61Bに隣接する記録済み部分数の変化は、上述した図11と同様の変化を示す。したがって、図12を用いて既に説明した如く、サイドビーム61Aおよび61Bの反射光量和の反射光量和SPD3wから反射光量和SPD2wへの変化を検出することで、DOW1状態からDOW0状態への移行を判断することができる。
この発明の実施の一形態に適用可能な光ディスクドライブの一例の構成を示すブロック図である。 光ピックアップにおける一例の光路を概念的に示す略線図である。 光ディスクの記録層の一例の構造を概略的に示す略線図である。 書き換え可能なDVD規格における光ディスクの概略的なディスクレイアウト構造をそれぞれ示す略線図である。 メインビームおよび2つのサイドビームの光ディスク上における配置を概略的に示す略線図である。 フォトディテクタの一例の構成を概略的に示す略線図である。 サイドビームの両隣のトラックの条件を変えたときの、フォトディテクタにおける受光量の実測例を示す略線図である。 光ディスク上にメインビームおよび2つのサイドビームが照射されている様子を模式的に示す略線図である。 ディスクの内周側から外周側に向けて記録を行う場合の、サイドビームの反射光量の一例の変化を示す略線図である。 光ディスク上にメインビームおよび2つのサイドビームが照射されている様子を模式的に示す略線図である。 ディスクの外周側から内周側に向けて記録を行う場合の、サイドビームの反射光量の一例の変化を示す略線図である。 2つのサイドビームによる反射光量の和の一例の変化を示す略線図である。 レベルSPD0〜SPD4の一例の関係を示す略線図である。 閾値SPDthの一例の設定方法を示すフローチャートである。 光ディスク上にメインビームおよび2つのサイドビームが照射されている様子を模式的に示す略線図である。 ディスクの内周側から外周側に向けて記録を行う場合の、サイドビームの反射光量の一例の変化を示す略線図である。 光ディスク上にメインビームおよび2つのサイドビームが照射されている様子を模式的に示す略線図である。 ディスクの外周側から内周側に向けて記録を行う場合の、サイドビームの反射光量の一例の変化を示す略線図である。 2つのサイドビームによる反射光量の和の一例の変化を示す略線図である。 DPP方式によるメインビームおよび2つのサイドビームの、光ディスクに対する一例の配置を示す略線図である。 サイドビームの片側が未記録トラック、もう片側が記録済みトラックであるときに、2分割フォトディテクタにおける2分割受光面それぞれの受光量に差が生じることを説明するための略線図である。 記録中のトラックとメインビームおよび2つのサイドビームとの関係を示す略線図である。 記録中のトラックとメインビームおよび2つのサイドビームとの関係を示す略線図である。 記録可能なタイプのDVDの未記録トラックに対して記録を行った場合の、デトラック量の一例の実測結果を示すグラフである。
符号の説明
1 光ディスクドライブ
10 光ディスク
22 光ピックアップ
25 信号処理部
27 マイコン
28 サーボ制御部
30 レーザ光源
40 フォトディテクタ
50 グルーブ
51 ランド
60 メインビーム
61A,61B サイドビーム

Claims (12)

  1. 光ディスク上のトラックを照射し、データを記録することができる第1のビームと、該トラックと該トラックの両隣のトラックとの間隙部をそれぞれ照射する第2および第3のビームとを射出するビーム射出手段と、
    上記第1、第2および第3のビームの上記光ディスクからの反射光をそれぞれ検出する光検出手段と、
    上記光検出手段による上記第1、第2および第3のビームによる上記反射光の検出結果に基づき上記第1のビームのトラッキングを制御するトラッキング制御手段と、
    上記光検出手段で検出された上記第2および第3のビームによる上記反射光の光量変化に基づき、上記第1のビームにより上記トラックの未記録部分に記録を行っているか、上記トラックの記録済み部分に重ね書き記録を行っているかを判断する判断手段と
    を有することを特徴とする光ディスク記録装置。
  2. 上記判断手段は、
    上記第2および第3のビームによる上記反射光量の和の上記変化に基づき上記判断を行うことを特徴とする光ディスク記録装置。
  3. 請求項2に記載の光ディスク記録装置において、
    上記判断手段は、
    上記反射光量の和が閾値を越えたら、上記第1のビームにより上記トラックの上記記録済み部分に対する重ね書き記録を行っている状態から上記未記録部分に対する記録を行っている状態に移行すると判断することを特徴とする光ディスク記録装置。
  4. 請求項2に記載の光ディスク記録装置において、
    上記判断手段は、
    上記反射光量の和が閾値より小さくなったら、上記第1のビームにより上記トラックの上記未記録部分に記録を行っている状態から上記記録済み部分に重ね書き記録を行っている状態に移行すると判断することを特徴とする光ディスク記録装置。
  5. 請求項1に記載の光ディスク記録装置において、
    上記第2のビームは、上記第1のビームに対して、上記光ディスクの回転方向に先行し且つ上記光ディスクの外周側に配置され、
    上記第3のビームは、上記第1のビームに対して、上記光ディスクの回転方向に後行し且つ上記光ディスクの内周側に配置される
    ことを特徴とする光ディスク記録装置。
  6. 請求項5に記載の光ディスク記録装置において、
    上記判断手段は、
    上記第1のビームによる記録が上記光ディスクの外周側から内周側に向けて行われるときに、上記第1のビームにより上記トラックの上記記録済み部分に重ね書き記録を行っている状態から上記未記録部分に記録を行っている状態に移行すると判断したら、上記第1のビームの上記トラッキングを上記光ディスクの内周側にオフセットさせるように上記トラッキング制御手段を制御することを特徴とする光ディスク記録装置。
  7. 請求項1に記載の光ディスク記録装置において
    上記第2のビームは、上記第1のビームに対して、上記光ディスクの回転方向に後行し且つ上記光ディスクの内周側に配置され、
    上記第3のビームは、上記第1のビームに対して、上記光ディスクの回転方向に先行し且つ上記光ディスクの外周側に配置される
    ことを特徴とする光ディスク記録装置。
  8. 請求項7に記載の光ディスク記録装置において、
    上記判断手段は、
    上記第1のビームによる記録が上記光ディスクの内周側から外周側に向けて行われるときに、上記第1のビームにより上記トラックの上記記録済み部分に重ね書き記録を行っている状態から上記未記録部分に記録を行っている状態に移行すると判断したら、上記第1のビームの上記トラッキングを上記光ディスクの外周側にオフセットさせるように上記トラッキング制御手段を制御することを特徴とする光ディスク記録装置。
  9. 請求項1に記載の光ディスク記録装置において、
    上記判断手段に判断に応じて記録条件を変更するようにしたことを特徴とする光ディスク記録装置。
  10. 請求項1に記載の記録装置において、
    上記光検出手段は、
    上記第1のビームの上記光ディスクからの反射光を受光して検出する、受光部が上記トラック方向に沿って2分割された第1の受光部と、
    上記第2のビームの上記光ディスクからの反射光を受光して受光する、受光部が上記トラック方向に沿って2分割された第2の受光部と、
    上記第3のビームの上記光ディスクからの反射光を受光して受光する、受光部が上記トラック方向に沿って2分割された第3の受光部と
    を備え、
    上記トラッキング制御手段は、
    上記第1の受光部の上記2分割された受光部による検出結果の差分と、上記第2の受光部の上記2分割された受光部による検出結果の差分と、上記第3の受光部の上記2分割された受光部による検出結果の差分とに基づき上記第1のビームのトラッキングを制御するようにした
    ことを特徴とする光ディスク記録装置。
  11. 光ディスク上のトラックを照射し、データを記録することができる第1のビームと、該トラックと該トラックの両隣のトラックとの間隙部をそれぞれ照射する第2および第3のビームとを射出するビーム射出のステップと、
    上記第1、第2および第3のビームの上記光ディスクからの反射光をそれぞれ検出する光検出のステップと、
    上記光検出のステップによる上記第1、第2および第3のビームによる上記反射光の検出結果に基づき上記第1のビームのトラッキングを制御するトラッキング制御のステップと、
    上記光検出のステップにより検出された上記第2および第3のビームによる上記反射光の光量変化に基づき、上記第1のビームが上記トラック上の記録済み部分および未記録部分の何れを照射しているかを判断する判断のステップと
    を有することを特徴とする光ディスク記録方法。
  12. 光ディスク上のトラックを照射し、データを記録することができる第1のビームと、該トラックと該トラックの両隣のトラックとの間隙部をそれぞれ照射する第2および第3のビームとを射出するビーム射出のステップと、
    上記第1、第2および第3のビームの上記光ディスクからの反射光をそれぞれ検出する光検出のステップと、
    上記光検出のステップによる上記第1、第2および第3のビームによる上記反射光の検出結果に基づき上記第1のビームのトラッキングを制御するトラッキング制御のステップと、
    上記光検出のステップにより検出された上記第2および第3のビームによる上記反射光の光量変化に基づき、上記第1のビームが上記トラック上の記録済み部分および未記録部分の何れを照射しているかを判断する判断のステップと
    を有する光ディスク記録方法をコンピュータ装置に実行させることを特徴とする記録制御プログラム。
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