JP2000149259A - 光ディスクへの情報記録方法 - Google Patents

光ディスクへの情報記録方法

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JP2000149259A JP10321006A JP32100698A JP2000149259A JP 2000149259 A JP2000149259 A JP 2000149259A JP 10321006 A JP10321006 A JP 10321006A JP 32100698 A JP32100698 A JP 32100698A JP 2000149259 A JP2000149259 A JP 2000149259A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクにおけるプリピット信号が、隣接
して記録された記録マークにより減衰するのを防止する
と共に、ウォブル信号成分に乗ずる記録マークの信号を
も防止する。 【解決手段】 所定位置に形成されたプリピットLPP
の有無からなるプリフォーマット情報を有する光ディス
クへの情報記録方法であり、プリピットLPPが隣接し
て配置される領域でのラジアル方向の記録マークMの幅
を、他の領域における記録情報の最適記録パワーで形成
された記録マークMの幅より狭く形成する。そのため、
上記プリピットLPPが隣接して配置される領域での記
録パワーを、その他の領域での記録情報の最適記録パワ
ーより低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク記録
再生装置による光ディスクへの情報記録方法、特に所定
位置に形成されたプリピットの有無からなるプリフォー
マット情報を有する光ディスクへの情報記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、情報の記録が可能な記録媒体と
して用いられる光ディスクは、アドレス情報や回転制御
や記録位置制御のための同期信号などが予めプリフォー
マット情報として記録されている。このプリフォーマッ
ト情報の記録媒体への形成手段としては、例えば、CD
−RやMD(ミニディスク)では、トラック溝をウォブ
ル(蛇行)したグルーブと称する形状を有し、これを形
成するためのウォブル信号の変調によりアドレス情報を
記録している。
【0003】また、特開平9−326138号公報に
は、光ディスクのウォブルしたグルーブを有するトラッ
ク溝と共に、これらグルーブ間の領域であるランドに所
定間隔でプリピットを形成することが提案されており、
狭いトラックピッチにおいても記録トラックが分断され
ることなく、アドレス情報やディスクの回転制御情報を
正確に得ることができるという。
【0004】図10に、この従来例の光ディスクにおけ
るトラック構造を示す。この図10において、Wはウォ
ブル(蛇行)、Gはグルーブ(トラック溝)、LPPは
プリピット、Dはトラック方向を示す。このようなプリ
フォーマットの構造は、記録するグルーブにアドレス情
報を配置していないため、記録情報が分断されることな
く連続するので記録密度の低下がなく、CDやDVDの
再生専用ディスクのフォーマットに対して互換性が保た
れるというメリットを有する。
【0005】このようなランドプリピット(LPP)か
らなるプリフォーマットを有する光ディスクは、アドレ
ス情報などの情報を正確に検出しなければならない。前
述の公報や特開平9−17029号公報などによれば、
プリフォーマット情報の検出方法としては、光ディスク
記録再生装置で周知の集光されたレーザ光により、光デ
ィスクからの反射光を分割された受光素子のうち、トラ
ック方向と平行な2分割(4分割中の2分割などを含
む)された領域の差分信号から得る方法がある。
【0006】この差分信号は、通常(ラジアル)プッシ
ュプル信号と呼ばれ、ローパスフィルタ(LPF)を通
して高域成分が除去された後、トラッキング制御に必要
なトラックエラー信号として用いられる。また、このプ
ッシュプル信号がバンドパスフィルタ(BPF)を通過
すると、単一周波数のウォブル信号が得られ、それがス
ピンドルモータの回転制御に用いられる。
【0007】また、このプッシュプル信号がハイパスフ
ィルタ(HPF)を通過して直流成分が除去された後、
スライサー(コンパレータ)によって2値化され、復調
されることによって、アドレス情報などのプリフォーマ
ット情報が得られる。このように、上記プッシュプル信
号には、光ディスク記録再生装置の制御に必要な各種の
信号が重畳されており、それぞれの信号を正確に分離し
て検出することが重要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ディスク記録
再生装置による記録方法では、記録情報のジッタが最小
となる最適パワーが望ましく、OPC(試し書き)など
を用いて最適記録パワーが決定されていた。この最適記
録パワーで記録を行なうと、図12の(d)に示すよう
なレーザダイオード(LD)の発光波形を用いるため、
同図の(e)における左右部に示すように、溝の段差に
よってマークのラジアル方向の広がりは防止され、溝幅
いっぱいに充填されるように記録マークが形成される。
【0009】なお、図12の(a)はハイパスフィルタ
(HPF)通過後のプッシュプル信号、(b)はプリピ
ット検出窓信号、(c)は記録データのEFM(8−1
4変調)信号を示す。
【0010】ところが、プリピットは隣接する記録用の
溝がつながるようなピットとして形成されているので、
プリピット部分は溝の段差がないため、図12の(e)
においてプリピットLPPのある部分に示すように記録
マークMがはみ出し、反射率の低下及びラジアルプッシ
ュ信号の減少が顕著になるという問題があった。また、
記録情報はEFMパルス変調されており、直流成分がな
くなっているから、記録マークとスペースは同じ確率で
プリピットLPPと隣接するため、ラジアルプッシュプ
ル信号をHPFを通したプリピット信号は、その振幅が
必ず変動する。
【0011】そのため、図11の(a)に示すように、
未記録部分でのプリピット信号は振幅が安定しており、
信号のアイが十分に開いている。したがって、ウォブル
振幅変動に追従する2値化スライサを用いることによ
り、正確にかつ容易に信号検出が可能である。
【0012】ところが、記録情報のジッタが最小となる
最適記録パワーでトラック全周を記録すると、記録後の
プリピット信号は図11の(b)に示すように、隣接し
た記録情報がマークであるかスペースであるかによって
大きな光量変動が生じ、例えばマークが隣接すると振幅
が1/2以下に低下する。この状態は、記録マークが完
全に隣接したとき最小値となり、スペースが完全に隣接
したとき最大値となっている。このような状態ではプリ
ピット信号のアイは小さくなるか閉じてしまい、2値化
が困難になったり、全く検出不能になることもある。
【0013】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、所定位置に形成されたプリフ
ォーマット情報を有する光ディスクへの情報記録におい
て、プリピット信号が隣接して記録された記録マークに
より減衰するのを防止すると共に、ウォブル信号成分に
乗ずる記録マークの信号をも防止することができ、プリ
フォーマット情報を正確に読み取ることができるように
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定位置に
形成されたプリピットの有無からなるプリフォーマット
情報を有する光ディスクへの情報記録方法であって、上
記の目的を達成するため、上記プリピットが隣接して配
置される領域での記録マークのラジアル方向の幅を、他
の領域における記録情報の最適記録パワーで形成された
記録マークの幅より狭く形成することを特徴とする。
【0015】上記プリピットが隣接して配置される領域
での記録マークを形成するための記録パワーを、その他
の領域での記録情報の最適記録パワーより低減させるこ
とにより、上記領域での記録マークのラジアル方向の幅
を、他の領域における記録マークの幅より狭く形成する
ことができる。
【0016】あるいは、上記プリピットが隣接して配置
される領域での記録マークを形成するための記録パルス
列の加熱パルス部分のパルス幅もしくはデューティを、
その他の領域でのそれらに対して減少させることによっ
ても、上記領域での記録マークのラジアル方向の幅を、
他の領域における記録マークの幅より狭く形成すること
ができる。
【0017】このような光ディスクへの情報記録方法に
おいて、光ディスクに記録するときに予め複数の記録パ
ワーでの試し書きによって、記録情報に対する最適記録
パワーを決定する試し書き動作を行なうときに、各々の
記録パワーに対してプリピットの信号の有無あるいはプ
リフォーマット情報の読み出しの正否を対応づけて、プ
リピット検出が可能な適正記録パワーを決定し、前記プ
リピットが隣接して配置される領域ではその適正記録パ
ワーで記録するようにするとよい。
【0018】あるいは、光ディスクに記録するときに予
め複数の記録パワーでの試し書きによって、記録情報に
対する最適記録パワーを決定する試し書き動作を行なっ
た後に、決定された最適記録パワーを一定比率で低減し
た記録パワーによって、上記プリピットが隣接して配置
される領域での記録をするようにしてもよい。
【0019】また、上記プリピットが隣接して配置され
た領域での記録パワーを、その他の領域での最適記録パ
ワーより5%から20%の範囲内で低減するとよい。さ
らに、上記プリピットの有無を検出するためプリピット
検出窓信号を生成し、そのプリピット検出窓期間中を上
記プリピットが隣接して配置された領域とすることがで
きる。
【0020】このような光ディスクへの情報記録方法に
おいて、記録溝をラジアル方向に所望の振幅で蛇行させ
たトラック溝から検出したウォブル信号の振幅の上下ピ
ーク位置のいずれかにプリピットを形成したとき、目的
のプリピット位置を含む所望の時間幅に調整されたウォ
ブルピーク検出信号を生成し、そのウォブルピーク検出
信号からプリピット検出窓信号を生成するようにして、
そのウォブルピーク期間中もしくはプリピット検出窓期
間中を上記プリピットが隣接して配置された領域とする
こともできる。
【0021】さらに、記録マークとスペースの形成に対
応した複数のレーザダイオードの発光パワーを発生させ
るためのレーザダイオード制御回路とレーザダイオード
駆動回路に、前記プリピット検出窓信号を入力し、該プ
リピット検出窓信号期間中は、その他の領域より低減し
たレーザダイオードの発光パワーを設定してレーザダイ
オード駆動回路を制御するか、あるいはその他の領域よ
り低減したパルス幅を設定してレーザダイオード制御信
号を生成することもできる。
【0022】上記プリピットが隣接して配置された領域
の期間中に、その他の領域と異なるレーザダイオード発
光波形で情報の記録をするとき、該領域の期間中に形成
された記録マーク長とスペース長が、該領域以外におけ
る理想的な平均の記録マーク長もしくはスペース長と略
同一になるように、レーザダイオード制御信号のパルス
幅を補正するのが望ましい。
【0023】また、光ディスクに形成されたグルーブあ
るいはランドの一方の溝に記録マークを形成するとき、
該記録マークを形成する溝領域に対する他方の溝にプリ
ピットを形成したプリフォーマット情報を有する光ディ
スクを用いることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の詳
細な説明を行なう。図1は、この発明による情報記録方
法を実施するための光ディスク記録再生装置に必要な制
御ブロックの構成を示す。また、図2は、各種の制御信
号を得るための具体的な回路例を示すブロック図であ
る。
【0025】まず、図1に示すように、トラック方向に
対して前後左右に4分割した受光素子(フォトダイオー
ド:以下PDと称す)1と、レーザ光を発生するレーザ
ダイオード(LD)2とその発光量のモニタ用PD3、
およびアクチュエータ4の他に図示しないレンズ等の光
学素子などによって、ピックアップ5を構成している。
【0026】そのPD1の4分割されたA,B,C,D
の各部(チャネル)からの検出電流信号を、4ch.I/V
変換・演算部6によってそれぞれ電圧信号A〜Dに変換
した後、加減演算する。そして、その演算によるA+B
+C+D信号のをRF検出部7へ、(A+B)−(C+
D)信号をプリピット検出部10とウォブル検出部13
とトラックエラー検出部16とへ、(A+C)−(B+
C)信号をフォーカスエラー検出部18へ、それぞれ入
力させる。
【0027】A+B+C+D信号が記録情報であり、R
F検出部7の波形等価回路により波形整形されたRF信
号と、クロック生成部8のPLL(フェーズロックドル
ープ)回路によって生成したチャネルクロックとを用い
て、EFMデコーダ9によって情報が再生される。
【0028】(A+C)−(B+D)信号は非点収差法
を用いた場合に得られるフォーカスエラー信号であり、
ローパスフィルタ(LPF)からなるフォーカスエラー
検出部18を通過して高域信号をカットされた後、フォ
ーカシング駆動回路19に入力してフォーカシングアク
チュエータを制御する。(A+B)−(C+D)信号が
プッシュプル信号であり、図2で説明する各種制御信号
の原信号となる。
【0029】このプッシュプル信号を、まず高域である
プリピットとウォブル帯域をカットするローパスフィル
タ(LPF)からなるトラックエラー検出部16を通し
てトラックエラー信号を得て、トラッキング駆動回路1
7によってトラッキングアクチュエータを制御する。
【0030】また、ウォブル周波数を中心周波数とする
バンドパスフィルタ(BPF)からなるウォブル検出部
13を通してウォブル信号を得て、PLL回路からなる
クロック生成部14によって生成したクロック信号を取
り出し、スピンドル駆動回路15によってスピンドルモ
ータを制御する。
【0031】同時に、ウォブル検出部13からのウォブ
ル信号をプリピット領域生成部20へ入力させる。一
方、ハイパスフィルタ(HPF)からなるプリピット検
出部10を通して得たプリピット信号も、プリピット領
域生成部20へ入力させる。このプリピット領域生成部
20からのプリピット領域を示す信号を記録波形制御回
路22に入力させる。
【0032】また、プリピット検出部10からのプリピ
ット信号をアドレス検出部11でそのアドレス情報を検
出し、そのアドレス情報にしたがって記録位置制御回路
12により記録位置信号が決定され、記録波形制御回路
22に入力させる。この記録波形制御回路22には、発
光パワー/パルス幅設定部21からの発光パワー/パル
ス幅設定信号も入力される。そして、記録する情報は記
録位置信号によって定められた位置から、EFMデコー
ダ9によってEFM変調されたデータに応じて、記録波
形制御回路22によってLD2の駆動を行なって記録し
ている。
【0033】プッシュプル信号の生成と、それから各種
制御信号を得る回路について、図2によってより具体的
に説明する。図2に示す4分割のPD1のA,B,C,
Dの各部の受光量に応じた検出電流(光電流)信号のう
ち、A部とB部からの信号を加算してI/V変換回路6
1で電圧信号に変換して(A+B)信号を得る。また、
C部とD部からの信号を加算してI/V変換回路62で
電圧信号に変換して(C+D)信号を得る。
【0034】それらをオペアンプによる減算回路63に
入力させて、(A+B)−(C+D)信号を出力させ
る。これがプッシュプル信号であり、各種制御信号の原
信号となる。このプッシュプル信号から、前述したよう
に、LPFからなるトラックエラー検出部16を通して
トラックエラー信号を得る。また、BPFからなるウォ
ブル検出部13とPLL回路からなるクロック生成部1
4を通してスピンドル駆動信号を得る。
【0035】さらに、ウォブル検出部13を通して得た
ウォブル信号をピークホールド回路30に入力させてピ
ークホールド電圧VPHを得る。そのピークホールド電圧
VPHを、オペアンプによる減算回路31に入力させて、
所定の電圧V1 だけレベルダウンしたスライスレベルV
PH−V1 を比較回路33の一方の入力とし、その比較回
路33他方の入力であるウォブル信号を2値化して、ウ
ォブルピーク検出信号を得る。
【0036】また、ピークホールド電圧VPHをオペアン
プによる加算回路32にも入力させて、所定の電圧V2
だけレベルアップしたスライスレベルVPH+V2 を比較
回路34の入力とし、その比較回路34の他方の入力で
あるプリピット検出部(HPF)10を通過したプッシ
ュプル信号を2値化し、プリピット信号を得る。この信
号はプリピット信号の振幅の大小によってパルス幅がば
らつくため、単安定マルチバイブレータ37により安定
した一定パルス幅に調整し、安定したプリピット検出信
号を得る。
【0037】このプリピット検出信号とウォブルピーク
検出信号とから、CPU35に制御されるプリピット・
ポジション検出回路36の復調器を用いて、アドレス情
報などのプリフォーマット情報を得ている。また、プリ
ピット検出窓信号も得る。
【0038】図3はこれらの各信号の波形を示すタイミ
ングチャートである。(a)はプリピット検出部10の
HPFを通過した後のプッシュプル信号、(b)はウォ
ブル検出部13のBPFを通過したウォブル信号、
(c)はウォブルピーク検出信号、(d)は比較回路3
4から出力されるプリピット検出信号、(e)は単安定
マルチバイブレータ37を通過後のプリピット検出信
号、(f)はプリピット検出窓信号の波形をそれぞれ示
す。
【0039】そこで、このような光ディスク記録再生装
置を用いた、この発明による情報記録方法の実施形態に
ついて説明する。まず、この発明の第1の実施の形態で
は、光ディスクのプリピット(LPP)を含む所望領域
に記録するときは、図4の(d)に示すように記録パワ
ーを低下させたLD発光波形とし、記録マークMの幅を
同図の(e)に示すように他の最適記録パワーで記録さ
れた記録マークMの幅よりも狭くなるように形成する。
【0040】このとき、マークは記録パワーの低下量に
応じてプリピット(LPP)へのはみ出し量が減少し、
反射光量の低下も防止される。このような記録を行なう
ことによって、図5に示すように、記録後のプリピット
信号は十分な振幅が得られ、2値化するためのスライサ
の設定も容易になり、正確な検出が可能になる。
【0041】具体的な記録制御として、プリピットを含
む所望領域は前述のウォブルピーク検出信号の期間とし
ており、この期間はマーク部分の発光パワーを低下させ
るように、図1における記録波形制御回路22において
リアルタイムで切り替えるように設定している。また、
他の例として、プリピット検出窓信号の期間は記録マー
ク部分の加熱パルス幅を狭くさせるように、記録波形制
御回路22においてリアルタイムで切り替えるように設
定して、LD制御信号を生成するようにしてもよい。
【0042】なお、前述の例ではウォブルピークの期間
をプリピット検出窓信号としているが、図3の(f)に
示すような検出窓信号が望ましい。詳細には、ウォブル
ピーク検出信号とプリピット検出信号から、図2に示し
たCPU35に制御されるプリピット・ポジション検出
回路36によって、プリピットの有無が反映されたウォ
ブル位置のみを抽出する。この信号をプリピット検出窓
信号とすることにより、プリピットを検出するために低
減された記録パワーを、不必要な領域に設定することが
なくなる。
【0043】次に、この発明による情報記録方法の第2
の実施形態を図6を用いて説明する。この情報記録方法
を実施するための光ディスク記録再生装置の構成は、図
1および図2によって説明した第1の実施形態の場合と
同様である。この第2の実施形態の情報記録方法では、
光ディスクのプリピットを含む所望領域に記録するとき
は、記録パワーを低下させず、記録パルス列中の加熱パ
ルス幅を狭くするようにしている。
【0044】具体的には、図6の(a)に示すLD発光
波形のように、先頭の加熱パルスと後続の複数の加熱パ
ルスの幅を、一定間隔だけ他の部分の最適なパルス幅よ
り狭く発生させる。特にマルチパルス部分はチャネルク
ロック周期で繰り返して発光するため加熱パルスのデュ
ーティを減少させることによって、すべてのマーク長に
対応することができる。
【0045】このような記録を行なうことにより、プリ
ピット領域の熱容量が低下するため、記録マークは細く
形成されるようになり、記録パワーを低下させる場合と
同様にプリピット(LPP)へのマークMのはみだし量
が減少し、図5に示したプリピット信号と同様な信号が
得られ、かつ正確な検出が可能になる。
【0046】しかし、この第2の実施形態の情報記録方
法は、プリピット信号は良好に検出できるが、プリピッ
トを含む所望領域の記録マーク幅はラジアル方向(直径
方向)だけでなく、タンジェンシャル方向(円周方向)
についても図6に破線で示す理想長に対して長さが短く
なってしまい、情報の記録精度(ジッタ特性)が劣化し
ている。
【0047】そこで、記録パワーの低減や加熱パルス幅
の低減によって短縮化されたタンジェンシャル方向の記
録マーク長が、その他の最適記録パワーで記録した領域
の理想的な平均の記録マーク長もしくはスペース長と一
致するように、先頭の加熱パルスの前エッジと最終の加
熱パルスの後ろエッジが広くなるように、図6の(c)
のLD発光波形に示すように補正する。それによって、
図6の(d)に示すように、プリピット(LPP)を含
む領域にも理想長の記録マークMが形成される。
【0048】この補正はプリピットを含む所望の領域の
全域に適応することで、第2の実施形態のようにマーク
幅を低減した場合での補正を示しているが、第1の実施
形態のように記録パワーを低減した場合であってもパル
ス幅を補正することにより、同一の効果が得られる。
【0049】このように、この実施の形態ではプリピッ
トが配置される所望領域に対し、記録マークの幅を細く
形成できるようにしたので、プリピット信号の光量変動
を防止できる。このような記録を行なうことによって、
プリピット信号のアイは十分開くようになり、2値化に
よる検出も正確にかつ容易になる。このとき、プリピッ
トが配置される所望領域の記録された情報は最適パワー
より低パワーとなるが、再生時にエラーとなるほどでは
無い。仮にパワー変動により誤りが生じたとしても、領
域は微少であり、ECC(誤り訂正符号)により訂正さ
れるために問題とはならない。
【0050】次に、この発明による記録を行なうとき、
情報の記録とプリピット領域の記録のそれぞれに最適な
パワーを得る方法について説明する。これは、上記のす
べての実施の形態において用いられる。基本的には、記
録する情報に対する試し書きと同様な手順である。
【0051】まず、複数の記録パワーで記録を行ない、
それぞれの再生信号からモジュレーションやアシンメト
リやジッタなどの再生信号特性を検出回路から算出す
る。これらの値はそれぞれの記録パワーに対応づけてお
くと同時に、プリピット検出回路から得られるプリピッ
ト信号振幅値や、その復号されて得られたプリフォーマ
ット情報と予め検出しておいたプリフォーマット情報と
の差異により、プリピット検出の正否を判定して対応づ
けておく。これにより、記録情報にとっての最適記録パ
ワーと、プリピット検出にとっての適正記録パワーが求
められる。
【0052】このようなOPC(試し書き)での各々の
記録パワーに対する、再生された記録情報のジッタ特性
と、プリピットを復調したアドレス情報のエラー率(Bl
ockError Ratio)は、図7の(a),(b)に示すような特性
を示す。なお、(a)は色素系ディスクの特性、(b)は相変
化系ディスクの特性例を示している。
【0053】これによると、それぞれに最適なパワーは
一致せず、ジッタ特性への最適記録パワーP0σはプリ
ピットのエラー率への適正記録パワーP0LPPよりも高く
なっていることが分かる。したがって、それぞれに適し
た記録パワーを所望な領域で使い分けることができれ
ば、高精度な記録とプリピット検出を両立できる。
【0054】次に、具体的なこの発明におけるOPC
(試し書き)の方法の一つを、図8のフローチャートに
示す。この実施例のOPCを開始すると、まずステップ
S1で、光ディスクに情報を記録する前に所定のPCA
(Power Calibration Area) 領域へピックアップ(P
U)を移動し、ステップS2で十分低い記録パワーをセ
ットして記録(試し書き)を行なう。そして、ステップ
S3ですぐに再生して、記録情報のモジュレーション
M、アシンメトリβ、ジッタσなどの記録状態を示す特
性値を検出する。
【0055】そして、ステップS4でプリピットの振幅
(強度)や予め検出しておいたアドレス情報との差異
(精度)を検出する。次に、ステップS5で記録情報の
最適パワーとプリピットへの最適パワーを得たか否かを
判断する。その結果、得ていると判断した場合にはステ
ップS6へ進むが、そうでなければステップS9へ進ん
で、記録パワーを所定量だけ増加させて、ステップS2
に戻って同様の試し書きと検出を繰り返す。
【0056】ステップS6に進んだ場合は、得られた記
録情報に対する最適記録パワーを決定した後、ステップ
S7へ進んではプリピットの所望領域への最適記録パワ
ーを決定する。そして、ステップS8で、得られた2つ
の記録パワーの設定比を算出し、記録再生装置の記憶素
子やディスクの所定領域に記録(保存)しておく。この
ような一連の動作によりOPCを終了する。この手順に
より、記録する情報とプリピット領域に対するそれぞれ
の最適な記録パワーを得ることが可能である。
【0057】上記のOPCの方法では、従来のOPCよ
りも多くのPCA領域を必要とする。通常の記録可能な
ディスクは追記が可能であり、従来あるいは上述のOP
Cの方法では、追記のたびに毎回試し書きを行なうこと
になる。これは、既存の光ディスクや2度目以降の記録
の場合であっても、記録情報に対する最適記録パワーは
記録再生装置の状態によってずれを生じ易いため、前回
記録時の記録パワーを用いると適正な記録ができなかっ
たためである。
【0058】しかし、この場合でも記録情報の最適記録
パワーと、プリピット領域への適正記録パワーの設定比
は大きく変化しないことが分かった。そこで、これを利
用した別のOPCの方法を図9のフロー図を用いて以下
に説明する。
【0059】この実施例のOPCを開始すると、ステッ
プS11で記録するディスクが既存のディスクか、また
は追記であるかを検査する。既存のディスクでなく、追
記でもなかった場合には、ステップS20に移り、前述
した実施例1のOPC動作を選択し、ステップ21でそ
のOPCを開始する。以下、第8によって説明したステ
ップS1〜S9の動作を実行した後、OPCを終了する
が、図9では省略している。
【0060】記録するディスクが既存のディスクか、ま
たは追記であった場合には、ステップS12へ進んで、
記録情報へのOPC(試し書き)動作を選択し、ステッ
プS13〜S18,およびS22でそれを実行するが、
前述した実施例1の場合と異なり、記録情報に対する最
適記録パワーのみを求め、プリピット領域に対する適正
記録パワーは求めない。つまり、ステップS13〜S1
8,S22は従来のOPCと同様である。そして、S1
9で既にディスクに記録されている設定比と記録情報に
対する最適記録パワーとを用いて、プリピットの所望領
域への適正記録パワーを算出し、決定する。
【0061】次に、さらに簡易に適正記録パワーを得る
方法を説明する。記録可能な光ディスクや、書き換え可
能な光ディスクにはいろいろな材質が用いられている
が、記録情報の最適記録パワーとプリピット領域に対す
る適正記録パワーの設定比は、光ディスクの材質によっ
てほぼ決まっていた。これを利用して、このOPCの実
施の形態では、従来のOPCのように記録情報の最適記
録パワーのみを求めて、プリピット領域に対する適正記
録パワーはこの材質による設定比を用いて求める。
【0062】まず、記録可能な光ディスクとして、有機
色素を記録層に用いたディスクについて説明する。記録
材料の例としては、ポリメチン色素、ナフタロシアニン
系、フタロシアニン系、スクアリリウム系、クロコニウ
ム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン
(インダンスレン)系、キサンテン系、トリフェニルメ
タン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェナン
スレン系、トリフェノチアジン系染料、および金属錯体
化合物などが挙げられる。
【0063】これらの色素は、熱分解やそれに伴う基板
変形による光学的変化を生じ、その変化によりマークが
形成されるため、情報を記録するときの最適記録パワー
は非常に敏感である。これらの記録材料を用いた光ディ
スクでの詳細な実験と評価の結果、図7の(a)に示す
ように、前述のプリピットを含む所望領域での適正な記
録パワーP0LPPを、情報の最適記録パワーP0σに対し
て5〜15%低減することによって、記録された情報と
プリピットの検出が両方とも正確に行なえることが分か
った。そして、より望ましい低減比率は約10%であっ
た。
【0064】次に、書き換え可能な光ディスクとして、
相変化材料を記録層に用いたディスクについて説明す
る。これらの記録材料の例として、Ge−Sb−Te
系、Ge−Te−Sb−S系、Te−Ge−Sn−Au
系、Ge−Te−Sn系、Sb−Se系、Sb−Se−
Te系、Sn−Se−Te系、Ga−Se−Te系、G
a−Se−Te−Ge系、In−Se系、In−Se−
Te系、Ag−In−Sb−Te系などが挙げられる。
【0065】これらの相変化材料は加熱から冷却の工程
において、徐冷却によってクリスタル層を示すことによ
り高反射のスペースを形成し、急冷却によってアモルフ
ァス層を示すことにより低反射のマークを形成する。こ
の状態は可逆変化するため、上書きが可能である。
【0066】この光ディスクでの詳細な実験と評価の結
果、図7の(b)に示すように、前述のプリピットを含
む所望領域での適正な記録パワーP0LPPを、情報の最適
記録パワーP0σに対して10〜20%低減することによ
り、記録された情報とプリピットの検出が両方とも正確
に行なえることが分かった。そして、より望ましい低減
比率は約15%であった。特に、Ag−In−Sb−T
e系の相変化材料において高い効果が得られる。
【0067】また、グルーブあるいはランドの一方の溝
領域に記録マークを形成するとき、記録マークを形成す
る溝領域に対し他方の溝領域にプリピットからなるプリ
フォーマットが形成された光ディスクを用いると良い。
それによって、プリピット信号と記録する情報の精度が
両立しがたい記録媒体であっても、上記のプリピット信
号検出と情報の再生信号を正確に得る効果が最大限に発
揮される。
【0068】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る光ディスクへの情報記録方法は、プリピット領域での
記録マークのラジアル方向の幅を、他の領域における記
録情報の最適記録パワーで形成された記録マークの幅よ
り狭く形成することにより、プリピット信号に対する記
録マークの影響を最小限に抑え、プリフォーマット情報
を高精度に読み出すことが可能になると共に、記録され
た情報もジッタの悪化を抑えて再生することができる。
【0069】さらに、プリピット領域に対する記録パワ
ーをその他の領域よりも低減させることにより、簡易な
記録パワー制御によって、プリピット領域の記録マーク
のラジアル方向の幅を狭くすることができる。あるい
は、プリピット領域に対する記録パルス列の加熱パルス
幅、もしくはデューティをその他の領域よりも小さくす
ることによっても、簡易なパルス制御によって、プリピ
ット領域の記録マークのラジアル方向の幅を狭くするこ
とができる。
【0070】また、OPC(試し書き)を行なうとき
に、各々の記録パワーに対して適正な記録パワーを求め
ることにより、プリピット情報を高精度に読み出せると
共に、記録された情報もジッタの悪化を抑えて再生する
ことができる。さらに、OPCを行なうときに前回記録
時のOPCによる記録情報の最適記録パワーとプリピッ
ト領域の適正記録パワーの設定比を保存することによ
り、従来のOPCと同様の手間でプリピット情報を高精
度に読み出せると共に、記録された情報もジッタの悪化
を抑えて再生することができる。
【0071】あるいは、上記設定比を光ディスクの材質
ごとに記憶しておくことにより、適正な記録パワーをよ
り簡単に決定することができ、プリピット情報を高精度
に読み出せると共に、記録された情報もジッタの悪化を
抑えて再生することができる。また、プリピットの有無
を検出するためのプリピット検出窓信号を生成し、その
プリピット検出窓期間中をプリピット領域とすることに
より、プリピット近傍の領域を誤ることなく設定でき
る。
【0072】さらに、記録溝をラジアル方向に所望の振
幅で蛇行させたウォブルから検出したウォブル信号の振
幅の上下ピーク位置のいずれかにプリピットを形成した
とき、目的のプリピット位置を含む所望の時間幅に調整
されたウォブルピーク検出信号を生成し、この信号から
プリピット検出窓信号を生成することにより、プリピッ
ト近傍の領域を正確にかつ必要最小限に設定できる。
【0073】また、記録マークとスペースの形成に対応
した複数のLD発光パワーを発生させるためのLD制御
回路とLD駆動回路に、上記プリピット検出窓期間中は
その他の領域と異なるLD発光パワーもしくは異なるパ
ルス幅を選択するように、LD制御信号を生成してLD
駆動回路を制御するようにすれば、プリピット検出窓信
号を用いてプリピット近傍の記録マークを常に所望の形
状にコントロールできる。
【0074】さらにまた、プリピット領域で、通常領域
と異なるLD発光波形で情報の記録をするとき、プリピ
ット領域の期間中に形成された記録マーク長とスペース
長が、プリピット領域以外での長さと略同じになるよう
に、LD制御信号のパルス幅を補正することにより、プ
リピット領域のタンジェンシャル方向のマーク長が短く
なることがなくなる。
【0075】そして、グルーブあるいはランドの一方の
溝領域に記録マークを形成するとき、記録マークを形成
する溝領域に対し他方の溝領域にプリピットからなるプ
リフォーマットが形成された光ディスクを使用すれば、
プリピット信号と記録する情報の精度が両立しがたい記
録媒体であっても、上記のプリピット信号検出と情報の
再生信号を正確に得る効果が最大限に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光ディスクへの情報記録方法を
実施するための記録再生装置に必要な制御系のブロック
図である。
【図2】同じくそのプッシュプル信号から各種の信号を
得るための具体的な回路構成を示すブロック図である。
【図3】図2における各種の信号の波形を示すタイミン
グチャート図である。
【図4】この発明の第1の実施形態を説明するための各
種の信号とLD発光波形および光ディスクの記録状態を
示すタイミングチャート図である。
【図5】同じくその場合のプリピット信号の検出波形を
示す図である。
【図6】この発明の第2の実施形態を説明するためのL
D発光波形と光ディスクの記録状態を示すタイミングチ
ャート図である。
【図7】色素ディスク系及び相変化系ディスクにおけ
る、この発明による情報記録時のジッタ特性とプリピッ
ト検出精度との関係を示す線図である。
【図8】この発明による光ディスクへの情報記録方法に
おける、OPC(試し書き)動作の一例を示すフロー図
である。
【図9】同じくOPC(試し書き)動作の他の例を示す
フロー図である。
【図10】この発明により情報を記録する光ディスクの
記録部分の一部を示す拡大図である。
【図11】光ディスクの未記録のプリピット信号と従来
の情報記録方法による記録後のプリピット信号の検出波
形を示す図である。
【図12】従来の光ディスクへの情報記録方法を説明す
るための図4と同様なタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1:4分割した受光素子(フォトダイオード) 2:レーザダイオード(LD) 3:モニタ用のフォトダイオード(PD) 4:アクチュエータ 5:ピックアップ 6:4ch.I/V変換・演算部 7:RF検出部 8:クロック生成部 9:EFMデコーダ 10:プリピット検出部(HPF) 11:アドレス検出部 12:記録位置制御回路 13:ウォブル検出部(BPF) 14:クロック生成部 15:スピンドル駆動回路 16:トラックエラー検出部(LPF) 17:トラッキング駆動回路 18:フォーカスエラー検出部(LPF) 19:フォーカシング駆動回路 20:プリピット領域生成部 21:発光パワー/パルス幅設定部 22:記録波形制御回路 30:ピークホールド回路 31:減算回路 32:加算回路 33,34:比較回路 35:CPU 36:プリピット・ポジション検出回
路 37:単安定マルチバイブレータ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に形成されたプリピットの有無
    からなるプリフォーマット情報を有する光ディスクへの
    情報記録方法であって、 前記プリピットが隣接して配置される領域での記録マー
    クのラジアル方向の幅を、他の領域における記録情報の
    最適記録パワーで形成された記録マークの幅より狭く形
    成することを特徴とする光ディスクへの情報記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ディスクへの情報記
    録方法において、 前記プリピットが隣接して配置される領域での記録マー
    クを形成するための記録パワーを、その他の領域での記
    録情報の最適記録パワーより低減させることを特徴とす
    る光ディスクへの情報記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光ディスクへの情報記
    録方法において、 前記プリピットが隣接して配置される領域での記録マー
    クを形成するための記録パルス列の加熱パルス部分のパ
    ルス幅もしくはデューティを、その他の領域でのそれら
    に対して減少させることを特徴とする光ディスクへの情
    報記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の光ディスクへの
    情報記録方法において、 光ディスクに記録するときに予め複数の記録パワーでの
    試し書きによって、記録情報に対する最適記録パワーを
    決定する試し書き動作を行なうときに、各々の記録パワ
    ーに対してプリピットの信号の有無あるいはプリフォー
    マット情報の読み出しの正否を対応づけて、プリピット
    検出が可能な適正記録パワーを決定し、前記プリピット
    が隣接して配置される領域ではその適正記録パワーで記
    録することを特徴とする光ディスクへの情報記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の光ディスクへの
    情報記録方法において、 光ディスクに記録するときに予め複数の記録パワーでの
    試し書きによって、記録情報に対する最適記録パワーを
    決定する試し書き動作を行なった後に、決定された最適
    記録パワーを一定比率で低減した記録パワーによって、
    前記プリピットが隣接して配置される領域での記録をす
    ることを特徴とする光ディスクへの情報記録方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の光ディスクへの情報記
    録方法において、 前記プリピットが隣接して配置された領域での記録パワ
    ーを、その他の領域での最適記録パワーより5%から2
    0%の範囲内で低減することを特徴とする光ディスクへ
    の情報記録方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    光ディスクへの情報記録方法において、 前記プリピットの有無を検出するためプリピット検出窓
    信号を生成し、そのプリピット検出窓期間中を前記プリ
    ピットが隣接して配置された領域とすることを特徴とす
    る光ディスクへの情報記録方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
    光ディスクへの情報記録方法において、 記録溝をラジアル方向に所望の振幅で蛇行させたトラッ
    ク溝から検出したウォブル信号の振幅の上下ピーク位置
    のいずれかにプリピットを形成したとき、目的のプリピ
    ット位置を含む所望の時間幅に調整されたウォブルピー
    ク検出信号を生成し、そのウォブルピーク検出信号から
    プリピット検出窓信号を生成するようにして、そのウォ
    ブルピーク期間中もしくはプリピット検出窓期間中を前
    記プリピットが隣接して配置された領域とすることを特
    徴とする光ディスクへの情報記録方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の光ディスクへの
    情報記録方法において、 記録マークとスペースの形成に対応した複数のレーザダ
    イオードの発光パワーを発生させるためのレーザダイオ
    ード制御回路とレーザダイオード駆動回路に、前記プリ
    ピット検出窓信号を入力し、該プリピット検出窓信号期
    間中は、その他の領域より低減したレーザダイオードの
    発光パワーを設定してレーザダイオード駆動回路を制御
    するか、あるいはその他の領域より低減したパルス幅を
    設定してレーザダイオード制御信号を生成することを特
    徴とする光ディスクへの情報記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項2乃至9のいずれか一項に記載
    の光ディスクへの情報記録方法において、 前記プリピットが隣接して配置された領域の期間中に、
    その他の領域と異なるレーザダイオード発光波形で情報
    の記録をするとき、該領域の期間中に形成された記録マ
    ーク長とスペース長が、該領域以外における理想的な平
    均の記録マーク長もしくはスペース長と略同一になるよ
    うに、レーザダイオード制御信号のパルス幅を補正する
    ことを特徴とする光ディスクへの情報記録方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか一項に記
    載の光ディスクへの情報記録方法において、 光ディスクに形成されたグルーブあるいはランドの一方
    の溝に記録マークを形成するとき、該記録マークを形成
    する溝領域に対する他方の溝にプリピットを形成したプ
    リフォーマット情報を有する光ディスクを用いることを
    特徴とする光ディスクへの情報記録方法。
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