JPH11328695A - 光ディスク駆動方法および光ディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の光ディスクに対して最適なサーボ
を行うことができ、単一のディテクタを用いて３スポッ
ト法またはＤＰＰ法を行うことができ、しかもオフセッ
トやノイズを低減する光ディスク駆動方法および光ディ
スク装置を提案する。 【解決手段】 この光ディスク駆動方法は、３スポット
エラー生成部８と、ＤＰＰエラー生成部７と、３スポッ
ト法またはＤＰＰ法のトラッキングエラー信号を切り替
えるスイッチ９と、切り替えられた３スポット法または
ＤＰＰ法のトラッキングエラー信号の極性を切り替える
スイッチ１１とを備え、ランドまたはグルーブのいずれ
か一方の位置に、トラッキングサーボにより、光学ピッ
クアップ３を駆動させるようにしたので、複数種類の光
ディスク１に対して、各光ディスクに適応したトラッキ
ング方式によりトラッキングサーボをかけることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク駆動方
法およびディスク装置に関し、例えば円盤状記録媒体と
してのミニディスク（ＭＤ）、コンパクトディスク（Ｃ
Ｄ）、ディジタルビデオディスク（ＤＶＤ）に記録され
た情報の記録または再生を行う際の、トラッキングサー
ボに適用することができる。

【０００２】

【従来の技術】従来、光ディスクに情報を記録し、また
は光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク装
置において、光ディスクに対して光学ピックアップを位
置決めして、情報の再生を行うようにしていた。この場
合、再生信号とは別に各種トラッキング方式によりトラ
ッキングエラー信号を生成して、このトラッキングエラ
ー信号を用いてトラック横断方向の位置決めをしてい
た。

【０００３】トラッキング方式の第１の方法として、光
スポットの光ディスクからの反射光からトラック横断方
向に回折のないメインスポットに対して、外周または内
周のトラック横断方向にそれぞれ回折のある２つのサイ
ドスポットの差信号からメインスポットとトラックとの
ズレを示す３スポットトラッキングエラー信号を生成す
る３スポット法があった。

【０００４】また、トラッキング方式の第２の方法とし
て、光スポットの光ディスクからの反射光からトラック
横断方向に回折のないメインスポットの分割受光部のメ
イン差信号と、外周または内周のトラック横断方向にそ
れぞれ回折のある２つのサイドスポットのそれぞれの分
割受光部のサブ差信号とからメインスポットとトラック
とのズレを示すディファレンシャルトラッキングエラー
信号を生成するＤＰＰ（ディファレンシャルプッシュプ
ル）法があった。

【０００５】また、特開平８−３２９４９０号公報に
は、３ビーム法によるトラッキングエラー信号生成回路
とＤＰＰ法によるトラッキングエラー信号生成回路の一
部を共有化すると共に、ピックアップを構成する受光素
子の一部を共有化することにより、互いにトラックピッ
チが異なる複数種類の光記録媒体の再生を行うピックア
ップの構成並びに調整を簡略化することができるトラッ
キングエラー信号生成装置が開示されている。

【０００６】また、特開平８−３０９８９号公報には、
トラッキングサーボ引き込み時に、プッシュプル法によ
るトラッキングエラー信号を選択し、このトラッキング
エラー信号の極性から集光スポットを光ディスクのラン
ド部にトレースさせるか、グルーブ部にトレースさせる
かを判断してトラッキング制御し、サーボ引き込み後、
３ビーム法によるトラッキングエラー信号を基にトラッ
キング制御を行うように切り替えることにより、光ピッ
クアップの対物レンズの光軸ズレに対しオフセットの影
響を受けない３ビーム法による信号検出をすることがで
きる光ピックアップおよび光ピックアップ装置が開示さ
れている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光ディ
スク装置における３スポット法またはＤＰＰ法によるト
ラッキング方式では、光スポットの位置は一般的に高密
度ディスクに最適に調整されていて、トラックピッチの
広いディスクについては適正でなくなるというという不
都合があった。

【０００８】また、ＤＰＰ法では、ピットの深さとレー
ザ波長の関係によっては、ディテクタから信号が全く検
出されない場合があった。また、記録可能な光ディスク
では、ランド記録方式、グルーブ記録方式またはランド
−グルーブ記録方式とにおいて、この記録方式の切り替
えをするためにはトラッキングエラー信号（差信号）の
極性を切り替える必要があるが、このための切り替え手
段が設けられていなかった。

【０００９】上述したように、適切なトラッキング方式
と極性で光ディスクに対して記録再生を行わないと、ト
ラッキング方式と極性の組み合わせによっては、意図し
たトラックをトレースすることができなくなったり、ト
ラッキングエラー信号の充分な振幅を得ることができな
かったりするため、トラッキングエラー信号が歪んでし
まったりして、トラッキングサーボが安定にかからなく
なってしまうという不都合があった。

【００１０】また、３ビーム方式とＤＰＰ方式を併せ持
つためには、３ビーム法用ディテクタとＤＰＰ法用ディ
テクタをそれぞれ別個に備える必要があるため、ディテ
クタの構成が複雑になるという不都合があった。

【００１１】また、トラッキングエラー信号生成時に、
ディテクタの各信号を和演算すると、増幅器等で生じる
同相オフセットおよび同相ノイズが加算される。従っ
て、トラッキングエラー信号のオフセット量が多くな
り、トラッキングエラー信号の振幅が大きいとき飽和し
てしまうので、トラッキングエラー信号生成過程で可変
抵抗器等によるオフセット調整手段を設ける必要がある
という不都合があった。

【００１２】また、トラッキングエラー信号中のノイズ
が大きいと、トラッキングサーボ特性の低下を引き起こ
すことがあるという不都合があった。

【００１３】また、特開平８−３２９４９０号公報記載
のトラッキングエラー信号生成装置または特開平８−３
０９８９号公報記載の光ピックアップおよび光ピックア
ップ装置では、単に３ビーム方式とＤＰＰ方式の切り替
えのみが記載されているのみで、極性の切り替え手段が
設けられていないので、上述したように、トラッキング
エラー信号が歪んでしまったりして、トラッキングサー
ボが安定にかからなくなってしまうという不都合があっ
た。

【００１４】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、複数種類の光ディスクに対して最適なサーボを行う
ことができると共に、単一のディテクタを用いて３スポ
ット法またはＤＰＰ法を行うことができ、しかもオフセ
ットやノイズを低減することができる光ディスク駆動方
法および光ディスク装置を提案しようとするものであ
る。

【００１５】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の光ディスク駆動方法は、光ディスク上に形成
されたランドまたはグルーブに光学ピックアップにより
光スポットを照射することにより、上記ランドまたは上
記グルーブに情報を記録し、または情報を再生するため
の光学ピックアップのトラッキングを行う光ディスク駆
動方法において、上記光スポットの光ディスクからの反
射光からトラック横断方向に回折のないメインスポット
に対して、外周または内周のトラック横断方向にそれぞ
れ回折のある２つのサイドスポットの差信号から上記メ
インスポットとトラックとのズレを示す３スポットトラ
ッキングエラー信号を生成する３スポットエラー信号生
成手段と、上記光スポットの光ディスクからの反射光か
らトラック横断方向に回折のないメインスポットの分割
受光部のメイン差信号と、外周または内周のトラック横
断方向にそれぞれ回折のある２つのサイドスポットのそ
れぞれの分割受光部のサブ差信号とから上記メインスポ
ットとトラックとのズレを示すディファレンシャルトラ
ッキングエラー信号を生成するディファレンシャルプッ
シュプルエラー信号生成手段と、上記３スポットトラッ
キングエラー信号と上記ディファレンシャルトラッキン
グエラー信号とを切り替えるエラー信号切り替え手段
と、切り替えられた上記３スポットトラッキングエラー
信号または上記ディファレンシャルトラッキングエラー
信号の極性を切り替える極性切り替え手段と、を備え、
上記ランドまたはグルーブのいずれか一方の位置に、ト
ラッキングサーボを行うことにより上記光学ピックアッ
プを駆動させるようにしたものである。

【００１６】また、本発明の光ディスク装置は、光ディ
スク上に形成されたピットまたはグルーブに光学ピック
アップによりレーザースポットを照射することにより、
上記ピットまたは上記グルーブに情報を記録し、または
情報を再生するための光学ピックアップのトラッキング
を行うことにより情報を再生する光ディスク装置におい
て、上記光スポットの光ディスクからの反射光からトラ
ック横断方向に回折のないメインスポットに対して、外
周または内周のトラック横断方向にそれぞれ回折のある
２つのサイドスポットの差信号から上記メインスポット
とトラックとのズレを示す３スポットトラッキングエラ
ー信号を生成する３スポットエラー信号生成手段と、上
記光スポットの光ディスクからの反射光からトラック横
断方向に回折のないメインスポットの分割受光部のメイ
ン差信号と、外周または内周のトラック横断方向にそれ
ぞれ回折のある２つのサイドスポットのそれぞれの分割
受光部のサブ差信号とから上記メインスポットとトラッ
クとのズレを示すディファレンシャルトラッキングエラ
ー信号を生成するディファレンシャルプッシュプルエラ
ー信号生成手段と、上記３スポットトラッキングエラー
信号と上記ディファレンシャルトラッキングエラー信号
とを切り替えるエラー信号切り替え手段と、切り替えら
れた上記３スポットトラッキングエラー信号または上記
ディファレンシャルトラッキングエラー信号の極性を切
り替える極性切り替え手段と、上記ランドまたはグルー
ブのいずれか一方の位置に、トラッキングサーボを行う
ようにして上記光学ピックアップを駆動させる駆動手段
と、を備え、上記光学ピックアップのトラッキングを行
うようにしたものである。

【００１７】本発明の光ディスク駆動方法によれば、以
下の作用をする。ディファレンシャルプッシュプルトラ
ッキングエラー信号生成手段および３スポットトラッキ
ングエラー信号生成手段によりそれぞれディファレンシ
ャルプッシュプル法トラッキングエラー信号および３ス
ポット法トラッキングエラー信号が生成されて、エラー
信号切り替え手段の一方の入力端子および他方の入力端
子に供給される。ここで、エラー信号切り替え手段は、
各種制御データに応じて切り替え接続される。

【００１８】エラー信号切り替え手段の出力信号は極性
が反転された後に極性切り替え手段の一方の入力端子に
供給される。エラー信号切り替え手段の出力信号は極性
切り替え手段の他方の入力端子に供給される。ここで、
極性切り替え手段は、各光ディスクに応じてトラッキン
グ方式と極性の組み合わせが最適となるように切り替え
接続される。

【００１９】極性切り替え手段は、ランド記録方式、グ
ルーブ記録方式またはランド−グルーブ記録方式の切り
替えをするかにより、各光ディスクに応じてトラッキン
グ方式と極性の組み合わせが最適となるようにエラー信
号切り替え手段と共に切り替え制御されることにより、
トラッキングエラー信号が出力される。トラッキングエ
ラー信号は増幅されてトラッキングアクチュエータドラ
イブ信号とされ、光学ピックアップの２軸アクチュエー
タのトラッキングコイルに印加される。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態の光ディスク装置を詳述する。まず、
本実施の形態の概略を説明する。本実施の形態は、記録
再生の対象となる光ディスクの種類と３スポット法また
はＤＰＰ（Ｄｉｆｆｅｒｅｎｔｉａｌ Ｐｕｓｈ−Ｐｕ
ｌｌ）法を組み合わせることにより、各光ディスクに最
適なトラッキングサーボを行うことができる光ディスク
駆動方法および光ディスク装置である。

【００２１】図１は、本発明の実施の形態に係る光ディ
スク記録再生装置の構成を示すブロック図である。図示
しないスピンドルサーボ系によりサーボ制御されたスピ
ンドルモーター２により回転される光ディスク１に光学
ピックアップ３からレーザービームが照射される。図示
しないフォーカスサーボ系により制御されるフォーカス
サーボをオンにした後に、トラッキングサーボ回路１２
からの駆動信号をアンプ１４により増幅して光学ピック
アップ３の２軸アクチュエータのトラッキングコイルに
印加して、アクチュエータがトラック方向に移動してい
るとき、光ディスク１からの反射光からディテクタ４に
より検出信号が検出される。

【００２２】検出信号はＩ−Ｖ変換回路５により電流−
電圧変換を施されて、制御部６に供給される。制御部６
において、ＤＰＰエラー生成部７および３スポットエラ
ー生成部８によりそれぞれＤＰＰ法トラッキングエラー
信号および３スポット法トラッキングエラー信号が生成
されて、スイッチ９の可動端子ｂおよびｃに供給され
る。ここで、スイッチ９の制御端子には、システムコン
トロール回路１３から切り替え制御信号が供給されてい
て、スイッチ９の固定端子ａは可動端子ｂおよびｃに各
種制御データに応じて切り替え接続される。

【００２３】スイッチ９の固定端子ａの出力信号は極性
反転器１０を介して極性が反転された後にスイッチ１１
の可動端子ｂに供給される。スイッチ９の固定端子ａの
出力信号はスイッチ１１の可動端子ｃに供給される。こ
こで、スイッチ１１の制御端子には、システムコントロ
ール回路１３から切り替え制御信号が供給されていて、
スイッチ１１の固定端子ａは可動端子ｂおよびｃに各光
ディスクに応じてトラッキング方式と極性の組み合わせ
が最適となるように切り替え接続される。

【００２４】スイッチ１１は、例えばランド記録方式、
グルーブ記録方式またはランド−グルーブ記録方式の切
り替えをするかにより、各光ディスクに応じてトラッキ
ング方式と極性の組み合わせが最適となるようにスイッ
チ９と共にスイッチ１１が切り替え制御されることによ
り、トラッキングエラー信号ＴＥが出力される。トラッ
キングエラー信号ＴＥはアンプ１４により増幅されてト
ラッキングアクチュエータドライブ信号とされ、光学ピ
ックアップ３の２軸アクチュエータのトラッキングコイ
ルに印加される。

【００２５】なお、光学ピックアップ３においては、対
物レンズは、電磁力を用いた２軸アクチュエータにより
フォーカス方向（光ディスク１に近接または離隔する方
向）およびトラッキング方向（光ディスク１のトラック
を横断する方向）に独立に移動される。

【００２６】また、この光学ピックアップ３は、図示し
ないスライドモータにより、光ディスク１の回転に同期
して光ディスク１の外周方向に順次移動し、これにより
レーザービームによる照射位置を順次光ディスク１の外
周方向に変位させる。

【００２７】なお、図示しないＲＦ回路は光ディスク１
からの反射光から再生ＲＦ信号を生成する。なお、再生
ＲＦ信号は復調処理され、誤り訂正符号を検出して誤り
訂正処理を施した後、デインターリーブ処理、ＥＦＭ−
ＰＬＵＳ復調処理される。そして、復調信号は出力アン
プに供給される。出力アンプは、信号を出力可能なレベ
ルまで増幅して、出力する。

【００２８】図２は、本発明の実施の形態に係る各ディ
スクフォーマットのトラッキング方式およびその極性を
示す図である。ここでは、ミニディスク（ＭＤ１）フォ
ーマットのディスクの記録再生およびその上位互換ディ
スクであるＭＤ−ＤＡＴＡ２フォーマットのディスクの
記録再生のパラメータとそのときの再生時のトラッキン
グ方式とその極性を例に挙げて説明する。なお、このよ
うな各フォーマットのパラメータと再生時のトラッキン
グ方式とその極性のデータは、図１に示したシステムコ
ントロール回路１３の所定のメモリに記憶されていて、
このデータに基づいて、制御部６のスイッチ９およびス
イッチ１１に切り替え制御信号を供給するように構成さ
れている。

【００２９】図２において、ＭＤ１フォーマット２０で
は、トラックピッチ２２は１．６μｍ、ピット深さ２３
はλ１＝７８０ｎｍのときλ１／５ｎ，グルーブ深さ２
３はλ１／７ｎ〜λ１／９ｎ、λ２に換算したピット深
さ２４は、λ２＝６５０ｎｍのときλ２／４．２ｎ，グ
ルーブ深さ２４はλ２／５．８ｎ〜λ２／７．５ｎ、記
録エリア２５はピットまたはグルーブであり、トラッキ
ング方式２６はピット記録のとき３スポット法、グルー
ブ記録のときはＤＰＰ法または３スポット法であり、ト
ラッキング極性２７は、ピット記録のときは＋、グルー
ブ記録のときは−であるが、３スポット法のときはＭＤ
１ピットの極性を基準に、ＤＰＰ法のときはＭＤ２グル
ーブの極性を基準とする。ただし、ｎは整数とする。

【００３０】また、ＭＤ−ＤＡＴＡ２フォーマット２１
では、トラックピッチ２２は０．９５μｍ、ピットおよ
びグルーブの深さ２３は、λ２＝６５０ｎｍのときλ２
／６ｎ〜λ２／７ｎ、記録エリア２５はピットまたはグ
ルーブ若しくはランドであり、トラッキング方式２６は
ピット記録、またはグルーブ記録若しくはランド記録の
いずれのときもＤＰＰ法であり、トラッキング極性２７
は、ピット記録のときは−、であるが、ＤＰＰ法のとき
ＭＤ２グルーブの極性を基準とし、グルーブ記録または
ランド記録のときは＋である。

【００３１】このように、トラックピッチのより狭い高
密度ディスクであるＭＤ−ＤＡＴＡ２フォーマット２１
の光ディスクにトラッキング方式２６をＤＰＰ法でかけ
る場合には、サイドスポットの位置はトラックピッチの
１／２の位置になるように調整されている。このサイド
スポットの位置は、より広いトラックピッチのＭＤ１フ
ォーマット２０の光ディスクにおいては、トラックピッ
チがＭＤ−ＤＡＴＡ２の１．７倍となり、サイドスポッ
トが３スポット法にとって最適なトラックピッチの１／
４にかなり近づいている。

【００３２】ＭＤ１フォーマット２０のピットの場合、
レーザの波長が短いので、ピット深さ２３がλ／４に近
くなる関係で、図１に示した制御部６のスイッチ９に切
り替え制御信号を供給してトラッキング方式２６を３ス
ポット法としとたきサイドスポットの位置がトラックピ
ッチの１／４となる関係と併せて、良好なトラッキング
エラー信号を得ることができる。

【００３３】また、ＭＤ１フォーマット２０のグルーブ
の場合、グルーブ深さ２３がλ／８近くになる可能性が
フォーマット上あり、このとき戻り光が最大となるので
プッシュプル信号をより大きく検出することができるの
で、図１に示した制御部６のスイッチ９に切り替え制御
信号を供給してトラッキング方式２６をＤＰＰ法として
トラッキングサーボをかけることが可能である。

【００３４】また、ＭＤ１フォーマット２０は記録エリ
ア２５がグルーブのときとピットのときとで、図１に示
した制御部６のスイッチ１１に切り替え制御信号を供給
して極性を反転する必要がある。

【００３５】なお、トラッキング方式２６がＤＰＰ法の
ときは、ＭＤ−ＤＡＴＡ２のグルーブでの極性を基準
に、３スポット法のときは、ＭＤ１のピットでの極性を
基準に考えると、図１に示した制御部６のスイッチ１１
に切り替え制御信号を供給して極性を反転する必要があ
る。

【００３６】一方、ＭＤ−ＤＡＴＡ２フォーマット２１
のトラッキング極性２７は、グルーブの極性を基準とす
ると、ピットのときは、図１に示した制御部６のスイッ
チ１１に切り替え制御信号を供給して極性を反転する必
要がある。

【００３７】このようにして、複数種類の光ディスクに
対して情報の記録または再生をする本実施の形態の光デ
ィスク記録再生装置において、各光ディスクに適応した
トラッキング方式によりトラッキングサーボをかけるこ
とにより、安定したトラッキングサーボをかけることが
できる。

【００３８】また、異なる種類の光ディスクに対して情
報の記録または再生を追加することも、本実施の形態の
トラッキング方式と極性の組み合わせを行うことによ
り、容易に実現することができ、記録再生装置の拡張性
を図ることができる。

【００３９】次に、図３を用いて上述した図１に示した
光ディスク記録再生装置のディテクタ４の受光部の配置
を説明する。図３において、ディスク半径方向に分割面
を有してサイドスポット３０を受光するＥおよびＦの２
分割受光部３１と、ディスク半径方向およびこれと直交
する方向に分割面を有してメインスポット３２を受光す
るＡ，Ｂ，ＣおよびＤの４分割受光部３３と、ディスク
半径方向に分割面を有してサイドスポット３４を受光す
るＧおよびＨの２分割受光部３５と、がそれぞれ３スポ
ット法に最適な１／４トラックピッチまたはＭＤ−ＤＡ
ＴＡ２によるＤＰＰ法に最適な１／２トラックピッチず
つずれて配置される。

【００４０】なお、光スポットをグレーティング（回折
格子）と呼ばれる光学部品を用いて例えば３個に分け、
同一の対物レンズから出射される３個の光スポットのサ
イドスポット３０、メインスポット３２、サイドスポッ
ト３４をトラッキング方向に、光ディスク上のトラック
ピッチＰに対して、約１／４トラックピッチまたは１／
２でずらして配置する。そして、これら３個の光スポッ
ト３０、３２、３４を各々別の２分割受光部３１、４分
割受光部３３および２分割受光部３５により、受光す
る。

【００４１】図４は、本実施の形態の３スポットエラー
生成部の構成を示すブロック図である。図４に示す３ス
ポットエラー生成部は図１に示した制御部６の３スポッ
トエラー生成部８に対応するものである。

【００４２】図４において、２分割受光部３１のＥおよ
びＦの検出信号と、２分割受光部３５のＧおよびＨの検
出信号とが、Ｉ−Ｖ変換回路４１〜４４に供給されて、
電流−電圧変換される。次に、電圧変換されたＥ，Ｆ，
Ｇ，Ｈの各信号は演算回路４５および４６によりＥ＋Ｆ
およびＧ＋Ｈの演算が行われる。続いて、アンプ４７お
よび４８で所定信号レベルまでＥ＋Ｆ信号およびＧ＋Ｈ
信号が増幅されて、その後、演算回路４９により（Ｅ＋
Ｆ）−（Ｇ＋Ｈ）の演算が行われ、３スポット法のトラ
ッキングエラー信号ＴＥ＝（Ｅ＋Ｆ）−（Ｇ＋Ｈ）が生
成される。

【００４３】このとき、Ｉ−Ｖ変換回路４１〜４４の変
換抵抗値、アンプ４７〜４８の増幅度が各々等しけれ
ば、トラッキングエラー信号ＴＥ生成時には演算回路４
９の演算により、Ｉ−Ｖ変換回路４１〜４４、アンプ４
７〜４８の同相オフセットが除去される。また、同相ノ
イズについても、同様に、トラッキングエラー信号ＴＥ
生成時には演算回路４９の演算により、Ｉ−Ｖ変換回路
４１〜４４の同相ノイズが除去される。なお、３スポッ
ト法の場合、メインスポット３２を受光する４分割受光
部３３はＡ＋Ｂ＋Ｃ＋ＤのＲＦ再生信号の検出のみに用
いられている。

【００４４】図５に、本実施の形態のＤＰＰエラー生成
部の構成を示すブロック図である。図５に示すＤＰＰエ
ラー生成部は図１に示した制御部６のＤＰＰエラー生成
部７に対応するものである。

【００４５】４分割受光部３３のＡ，Ｂ，ＣおよびＤの
検出信号が、Ｉ−Ｖ変換回路５１〜５４に供給されて、
電流−電圧変換される。アンプ６１〜６４で所定信号レ
ベルまでＡ，Ｂ，ＣおよびＤ信号が増幅されて、その
後、演算回路６７により（Ａ＋Ｄ）−（Ｂ＋Ｃ）の演算
が行われ、メイントラッキングエラー信号＝（Ａ＋Ｄ）
−（Ｂ＋Ｃ）が生成される。

【００４６】２分割受光部３１のＥおよびＦの検出信号
と、２分割受光部３５のＧおよびＨの検出信号とが、Ｉ
−Ｖ変換回路５５〜５８に供給されて、電流−電圧変換
される。次に、電圧変換されたＥ，Ｆ，Ｇ，Ｈの各信号
は演算回路５９および６０によりＥ−ＦおよびＨ−Ｇの
演算が行われる。続いて、アンプ６５および６６で所定
信号レベルまでＥ−Ｆ信号およびＨ−Ｇ信号が増幅され
て、その後、演算回路６８により（Ｅ−Ｆ）−（Ｈ−
Ｇ）の演算が行われ、サブトラッキングエラー信号＝
（Ｅ−Ｆ）−（Ｈ−Ｇ）が生成される。

【００４７】最後に、演算回路６９により、メイントラ
ッキングエラー信号＝（Ａ＋Ｄ）−（Ｂ＋Ｃ）とサブト
ラッキングエラー信号＝（Ｅ−Ｆ）−（Ｈ−Ｇ）とによ
り、ＤＰＰ法のトラッキングエラー信号ＴＥ＝（Ａ＋
Ｄ）−（Ｂ＋Ｃ）−｛（Ｅ−Ｆ）−（Ｈ−Ｇ）｝が生成
される。

【００４８】このとき、Ｉ−Ｖ変換回路５１〜５４の変
換抵抗値、アンプ６１〜６４の増幅度が各々等しけれ
ば、メイントラッキングエラー信号生成時には演算回路
６７の演算により、Ｉ−Ｖ変換回路５１〜５４、アンプ
６１〜６４の同相オフセットが除去される。また、Ｉ−
Ｖ変換回路５５〜５８の変換抵抗値、アンプ６５〜６６
の増幅度が各々等しければ、サブトラッキングエラー信
号生成時には演算回路６８の演算により、Ｉ−Ｖ変換回
路５５〜５８、アンプ６５〜６６の同相オフセットが除
去される。さらに、演算回路６９の演算により、トラッ
キングエラー信号ＴＥ生成時には演算回路６７〜６８の
同相オフセットが除去される。

【００４９】また、同相ノイズについても、同様に、ト
ラッキングエラー信号ＴＥ生成時には演算回路６７〜６
９の演算により、Ｉ−Ｖ変換回路５１〜５８、アンプ６
１〜６４、演算回路５９〜６０、アンプ６５〜６６、演
算回路６７〜６９の同相ノイズが除去される。これらの
演算を行って、移動成分を含まないトラッキングエラー
信号ＴＥを得る。

【００５０】このようにして、トラッキング方式に３ス
ポット法とＤＰＰ法とを併せ持つ光ディスク記録再生装
置において、トラッキングエラー生成演算マトリクスに
より単一のディテクタを用いて両トラッキング方式に対
応することができる。また、トラッキングエラー信号の
オフセットを低減し、トラッキングエラー信号生成時の
オフセット調整が不要となる。また、トラッキングエラ
ー信号のノイズを低減し、トラッキングサーボのサーボ
特性を向上させることができる。

【００５１】本実施の形態の光ディスク駆動方法は、光
ディスク上に形成されたランドまたはグルーブに光学ピ
ックアップにより光スポットを照射することにより、上
記ランドまたは上記グルーブに情報を記録し、または情
報を再生するための光学ピックアップのトラッキングを
行う光ディスク駆動方法において、上記光スポットの光
ディスクからの反射光からトラック横断方向に回折のな
いメインスポットに対して、外周または内周のトラック
横断方向にそれぞれ回折のある２つのサイドスポットの
差信号から上記メインスポットとトラックとのズレを示
す３スポットトラッキングエラー信号を生成する３スポ
ットエラー信号生成手段としての３スポットエラー生成
部８と、上記光スポットの光ディスクからの反射光から
トラック横断方向に回折のないメインスポットの分割受
光部のメイン差信号と、外周または内周のトラック横断
方向にそれぞれ回折のある２つのサイドスポットのそれ
ぞれの分割受光部のサブ差信号とから上記メインスポッ
トとトラックとのズレを示すディファレンシャルトラッ
キングエラー信号を生成するディファレンシャルプッシ
ュプルエラー信号生成手段としてのＤＰＰエラー生成部
７と、上記３スポットトラッキングエラー信号と上記デ
ィファレンシャルトラッキングエラー信号とを切り替え
るエラー信号切り替え手段としてのスイッチ９と、切り
替えられた上記３スポットトラッキングエラー信号また
は上記ディファレンシャルトラッキングエラー信号の極
性を切り替える極性切り替え手段としてのスイッチ１１
と、を備え、上記ランドまたはグルーブのいずれか一方
の位置に、トラッキングサーボを行うことにより、上記
光学ピックアップを駆動させるようにしたので、複数種
類の光ディスクに対して情報の記録または再生をする際
に、各光ディスクに適応したトラッキング方式によりト
ラッキングサーボをかけることにより、安定したトラッ
キングサーボをかけることができる。

【００５２】また、本実施の形態の光ディスク駆動方法
は、上述において、ディスクフォーマットにおけるパラ
メーターとしてのトラックピッチ、ピット或いはグルー
ブの深さ、またはランド或いはグルーブで記録方式が異
なる種類の光ディスクに対応して、上記エラー信号切り
替え手段および上記極性切り替え手段の切り替えをする
ようにしたので、光ディスクのディスクフォーマットの
パラメーターに応じて適正なエラー信号および極性を選
択することができ、これにより、最適条件で最も安定し
たトラッキングサーボをかけることができる。

【００５３】また、本実施の形態の光ディスク駆動方法
は、上述において、上記３スポットエラー信号生成手段
における上記サイドスポットを検出するそれぞれのディ
テクタ４の受光部を２分割して上記ディファレンシャル
トラッキングエラー信号を生成し、同一の上記ディテク
タを用いて演算マトリクスにより、上記ディファレンシ
ャルプッシュプルエラー信号生成手段における上記ディ
ファレンシャルトラッキングエラー信号を生成するよう
にしたので、トラッキング方式に３スポット法とＤＰＰ
法とを併せ持つ光ディスクのトラッキングにおいて、ト
ラッキングエラー生成演算マトリクスにより単一のディ
テクタ４を用いて簡単な構成で両トラッキング方式に対
応することができる。

【００５４】また、本実施の形態の光ディスク駆動方法
は、上記ディテクタを用いて、差動演算により上記３ス
ポットトラッキングエラー信号および上記ディファレン
シャルトラッキングエラー信号を生成するようにしたの
で、トラッキングエラー信号のオフセットを低減し、ト
ラッキングエラー信号生成時のオフセット調整が不要と
なり、また、トラッキングエラー信号のノイズを低減
し、トラッキングサーボのサーボ特性を向上させること
ができる。

【００５５】また、本実施の形態の光ディスク装置は、
光ディスク上に形成されたピットまたはグルーブに光学
ピックアップによりレーザースポットを照射することに
より、上記ピットまたは上記グルーブに情報を記録し、
または情報を再生するための光学ピックアップのトラッ
キングを行うことにより情報を再生する光ディスク装置
において、上記光スポットの光ディスクからの反射光か
らトラック横断方向に回折のないメインスポットに対し
て、外周または内周のトラック横断方向にそれぞれ回折
のある２つのサイドスポットの差信号から上記メインス
ポットとトラックとのズレを示す３スポットトラッキン
グエラー信号を生成する３スポットエラー信号生成手段
としての３スポットエラー生成部８と、上記光スポット
の光ディスクからの反射光からトラック横断方向に回折
のないメインスポットの分割受光部のメイン差信号と、
外周または内周のトラック横断方向にそれぞれ回折のあ
る２つのサイドスポットのそれぞれの分割受光部のサブ
差信号とから上記メインスポットとトラックとのズレを
示すディファレンシャルトラッキングエラー信号を生成
するディファレンシャルプッシュプルエラー信号生成手
段としてのＤＰＰエラー生成部７と、上記３スポットト
ラッキングエラー信号と上記ディファレンシャルトラッ
キングエラー信号とを切り替えるエラー信号切り替え手
段としてのスイッチ９と、切り替えられた上記３スポッ
トトラッキングエラー信号または上記ディファレンシャ
ルトラッキングエラー信号の極性を切り替える極性切り
替え手段としてのスイッチ１１と、上記ランドまたはグ
ルーブのいずれか一方の位置に、トラッキングサーボを
行うようにして上記光学ピックアップを駆動させる駆動
手段としてのサーボ回路１２と、を備え、上記光学ピッ
クアップのトラッキングを行うようにしたので、各種光
ディスクに最適なトラッキング方式と極性の組み合わせ
を行うことにより、異なる種類の光ディスクに対して情
報の記録または再生を追加することを、容易に実現する
ことができ、記録再生装置の拡張性を図ることができ
る。

【００５６】また、本実施の形態の光ディスク装置は、
上述において、ディスクフォーマットにおけるパラメー
ターとしてのトラックピッチ、ピット或いはグルーブの
深さ、またはランド或いはグルーブで記録方式が異なる
種類の光ディスクに対応して、上記エラー信号切り替え
手段および上記極性切り替え手段の切り替えをする制御
手段としてのシステムコントロール回路１３を設けたの
で、光ディスクのディスクフォーマットのパラメーター
に応じて適正なエラー信号および極性を選択するように
制御することができ、これにより、最適条件で最も安定
したトラッキングサーボをかけることができ、従って、
安定した情報の記録再生を行うことができる。

【００５７】また、本実施の形態の光ディスク装置は、
上述において、上記３スポットエラー信号生成手段にお
けるそれぞれの上記サイドスポットを検出することによ
り上記ディファレンシャルトラッキングエラー信号を生
成するディテクタ４の２分割受光部３１，３５と、同一
の上記ディテクタ４を用いて上記ディファレンシャルプ
ッシュプルエラー信号生成手段における上記ディファレ
ンシャルトラッキングエラー信号を生成する演算マトリ
クス部としてのＩ−Ｖ変換回路５１〜５８、アンプ６１
〜６６、演算回路５９，６０，６７〜６９とを設けたの
で、トラッキング方式に３スポット法とＤＰＰ法とを併
せ持つ光ディスク記録再生装置において、トラッキング
エラー生成演算マトリクス部により単一のディテクタを
用いて簡単な構成で両トラッキング方式に対応してトラ
ッキングを行い、これにより、簡単な構成で情報の記録
再生をすることができる。

【００５８】また、本実施の形態の光ディスク装置は、
上述において、上記ディテクタを用いて、上記３スポッ
トトラッキングエラー信号および上記ディファレンシャ
ルトラッキングエラー信号を生成する差動演算部として
の演算回路４９および６７〜６９を設けたので、トラッ
キングエラー信号のオフセットを低減し、トラッキング
エラー信号生成時のオフセット調整が不要となり、ま
た、トラッキングエラー信号のノイズを低減し、サーボ
特性を向上させてトラッキングサーボをかけることがで
き、これにより、記録または再生の動作を正確に行うこ
とができる。

【００５９】なお、上述した本実施の形態では、光ディ
スク装置のサーボ信号生成装置に適用する例のみを示し
たが、アクチュエータをサーボ信号により制御する構成
を有する他の電子機器のサーボ信号生成装置に適用して
もよいことはいうまでもない。

【００６０】

【発明の効果】本発明の光ディスク駆動方法は、光ディ
スク上に形成されたランドまたはグルーブに光学ピック
アップにより光スポットを照射することにより、上記ラ
ンドまたは上記グルーブに情報を記録し、または情報を
再生するための光学ピックアップのトラッキングを行う
光ディスク駆動方法において、上記光スポットの光ディ
スクからの反射光からトラック横断方向に回折のないメ
インスポットに対して、外周または内周のトラック横断
方向にそれぞれ回折のある２つのサイドスポットの差信
号から上記メインスポットとトラックとのズレを示す３
スポットトラッキングエラー信号を生成する３スポット
エラー信号生成手段と、上記光スポットの光ディスクか
らの反射光からトラック横断方向に回折のないメインス
ポットの分割受光部のメイン差信号と、外周または内周
のトラック横断方向にそれぞれ回折のある２つのサイド
スポットのそれぞれの分割受光部のサブ差信号とから上
記メインスポットとトラックとのズレを示すディファレ
ンシャルトラッキングエラー信号を生成するディファレ
ンシャルプッシュプルエラー信号生成手段と、上記３ス
ポットトラッキングエラー信号と上記ディファレンシャ
ルトラッキングエラー信号とを切り替えるエラー信号切
り替え手段と、切り替えられた上記３スポットトラッキ
ングエラー信号または上記ディファレンシャルトラッキ
ングエラー信号の極性を切り替える極性切り替え手段
と、を備え、上記ランドまたはグルーブのいずれか一方
の位置に、トラッキングサーボを行うことにより、上記
光学ピックアップを駆動させるようにしたので、複数種
類の光ディスクに対して情報の記録または再生をする際
に、各光ディスクに適応したトラッキング方式によりト
ラッキングサーボをかけることにより、安定したトラッ
キングサーボをかけることができる光ディスクを得るこ
とができるという効果を奏する。

【００６１】また、本発明の光ディスク駆動方法は、上
述において、ディスクフォーマットにおけるパラメータ
ーが異なる種類の光ディスクに対応して、上記エラー信
号切り替え手段および上記極性切り替え手段の切り替え
をするようにしたので、光ディスクのディスクフォーマ
ットのパラメーターに応じて適正なエラー信号および極
性を選択することができ、これにより、最適条件で最も
安定したトラッキングサーボをかけることができるとい
う効果を奏する。

【００６２】また、本発明の光ディスク駆動方法は、上
述において、上記３スポットエラー信号生成手段におけ
る上記サイドスポットを検出するそれぞれのディテクタ
の受光部を２分割して上記ディファレンシャルトラッキ
ングエラー信号を生成し、同一の上記ディテクタを用い
て演算マトリクスにより、上記ディファレンシャルプッ
シュプルエラー信号生成手段における上記ディファレン
シャルトラッキングエラー信号を生成するようにしたの
で、トラッキング方式に３スポット法とＤＰＰ法とを併
せ持つ光ディスクのトラッキングにおいて、トラッキン
グエラー生成演算マトリクスにより単一のディテクタを
用いて簡単な構成で両トラッキング方式に対応すること
ができるという効果を奏する。

【００６３】また、本発明の光ディスク駆動方法は、上
記ディテクタを用いて、差動演算により上記３スポット
トラッキングエラー信号および上記ディファレンシャル
トラッキングエラー信号を生成するようにしたので、ト
ラッキングエラー信号のオフセットを低減し、トラッキ
ングエラー信号生成時のオフセット調整が不要となり、
また、トラッキングエラー信号のノイズを低減し、トラ
ッキングサーボのサーボ特性を向上させることができる
という効果を奏する。

【００６４】また、本発明の光ディスク装置は、光ディ
スク上に形成されたピットまたはグルーブに光学ピック
アップによりレーザースポットを照射することにより、
上記ピットまたは上記グルーブに情報を記録し、または
情報を再生するための光学ピックアップのトラッキング
を行うことにより情報を再生する光ディスク装置におい
て、上記光スポットの光ディスクからの反射光からトラ
ック横断方向に回折のないメインスポットに対して、外
周または内周のトラック横断方向にそれぞれ回折のある
２つのサイドスポットの差信号から上記メインスポット
とトラックとのズレを示す３スポットトラッキングエラ
ー信号を生成する３スポットエラー信号生成手段と、上
記光スポットの光ディスクからの反射光からトラック横
断方向に回折のないメインスポットの分割受光部のメイ
ン差信号と、外周または内周のトラック横断方向にそれ
ぞれ回折のある２つのサイドスポットのそれぞれの分割
受光部のサブ差信号とから上記メインスポットとトラッ
クとのズレを示すディファレンシャルトラッキングエラ
ー信号を生成するディファレンシャルプッシュプルエラ
ー信号生成手段と、上記３スポットトラッキングエラー
信号と上記ディファレンシャルトラッキングエラー信号
とを切り替えるエラー信号切り替え手段と、切り替えら
れた上記３スポットトラッキングエラー信号または上記
ディファレンシャルトラッキングエラー信号の極性を切
り替える極性切り替え手段と、上記ランドまたはグルー
ブのいずれか一方の位置に、トラッキングサーボを行う
ようにして上記光学ピックアップを駆動させる駆動手段
と、を備え、上記光学ピックアップのトラッキングを行
うようにしたので、各種光ディスクに最適なトラッキン
グ方式と極性の組み合わせを行うことにより、異なる種
類の光ディスクに対して情報の記録または再生を追加す
ることを、容易に実現することができ、記録再生装置の
拡張性を図ることができるという効果を奏する。

【００６５】また、本発明の光ディスク装置は、上述に
おいて、ディスクフォーマットにおけるパラメーターが
異なる種類の光ディスクに対応して、上記エラー信号切
り替え手段および上記極性切り替え手段の切り替えをす
る制御手段を設けたので、光ディスクのディスクフォー
マットのパラメーターに応じて適正なエラー信号および
極性を選択するように制御することができ、これによ
り、最適条件で最も安定したトラッキングサーボをかけ
ることができ、従って、安定した情報の記録再生を行う
ことができるという効果を奏する。

【００６６】また、本発明の光ディスク装置は、上述に
おいて、上記３スポットエラー信号生成手段におけるそ
れぞれの上記サイドスポットを検出することにより上記
ディファレンシャルトラッキングエラー信号を生成する
ディテクタの２分割受光部と、同一の上記ディテクタを
用いて上記ディファレンシャルプッシュプルエラー信号
生成手段における上記ディファレンシャルトラッキング
エラー信号を生成する演算マトリクス部とを設けたの
で、トラッキング方式に３スポット法とＤＰＰ法とを併
せ持つ光ディスク記録再生装置において、トラッキング
エラー生成演算マトリクス部により単一のディテクタを
用いて簡単な構成で両トラッキング方式に対応してトラ
ッキングを行い、これにより、簡単な構成で情報の記録
再生をすることができるという効果を奏する。

【００６７】また、本発明の光ディスク装置は、上述に
おいて、上記ディテクタを用いて、上記３スポットトラ
ッキングエラー信号および上記ディファレンシャルトラ
ッキングエラー信号を生成する差動演算部を設けたの
で、トラッキングエラー信号のオフセットを低減し、ト
ラッキングエラー信号生成時のオフセット調整が不要と
なり、また、トラッキングエラー信号のノイズを低減
し、サーボ特性を向上させてトラッキングサーボをかけ
ることができ、これにより、記録または再生の動作を正
確に行うことができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の光ディスク記録再生装置
の構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態の各ディスクフォーマット
のトラッキング方式およびその極性を示す図である。

【図３】本発明の実施の形態のディテクタの受光部の配
置を示す図である。

【図４】本発明の実施の形態の３スポットエラー生成部
の構成を示すブロック図である。

【図５】本発明の実施の形態のＤＰＰエラー生成部の構
成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１‥‥光ディスク、２‥‥スピンドルモーター、３‥‥
光学ピックアップ、４‥‥ディテクタ、５‥‥Ｉ−Ｖ変
換回路、６‥‥制御部、７‥‥ＤＰＰエラー生成部、８
‥‥３スポットエラー生成部、９‥‥スイッチ、１０‥
‥極性反転器、１１‥‥スイッチ、１２‥‥サーボ回
路、１３‥‥システムコントロール回路、１４‥‥アン
プ、２０‥‥ＭＤ１、２１‥‥ＭＤ−ＤＡＴＡ２、２２
‥‥トラックピッチ、２３‥‥深さ、２４‥‥λ２に換
算した深さ、２５‥‥記録エリア、２６‥‥トラッキン
グ方式、２７‥‥トラッキング極性、３０‥‥サイドス
ポット、３１‥‥２分割受光部、３２‥‥メインスポッ
ト、３３‥‥４分割受光部、３４‥‥サイドスポット、
３５‥‥２分割受光部、４１〜４４‥‥Ｉ−Ｖ変換回
路、４５〜４６‥‥演算回路、４７〜４８‥‥アンプ、
４９‥‥演算回路、５１〜５８‥‥Ｉ−Ｖ変換回路、５
９〜６０‥‥演算回路、６１〜６６‥‥アンプ、６７〜
６９‥‥演算回路

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光ディスク上に形成されたランドまたは
   グルーブに光学ピックアップにより光スポットを照射す
   ることにより、上記ランドまたは上記グルーブに情報を
   記録し、または情報を再生するための光学ピックアップ
   のトラッキングを行う光ディスク駆動方法において、 上記光スポットの光ディスクからの反射光からトラック
   横断方向に回折のないメインスポットに対して、外周ま
   たは内周のトラック横断方向にそれぞれ回折のある２つ
   のサイドスポットの差信号から上記メインスポットとト
   ラックとのズレを示す３スポットトラッキングエラー信
   号を生成する３スポットエラー信号生成手段と、 上記光スポットの光ディスクからの反射光からトラック
   横断方向に回折のないメインスポットの分割受光部のメ
   イン差信号と、外周または内周のトラック横断方向にそ
   れぞれ回折のある２つのサイドスポットのそれぞれの分
   割受光部のサブ差信号とから上記メインスポットとトラ
   ックとのズレを示すディファレンシャルトラッキングエ
   ラー信号を生成するディファレンシャルプッシュプルエ
   ラー信号生成手段と、 上記３スポットトラッキングエラー信号と上記ディファ
   レンシャルトラッキングエラー信号とを切り替えるエラ
   ー信号切り替え手段と、 切り替えられた上記３スポットトラッキングエラー信号
   または上記ディファレンシャルトラッキングエラー信号
   の極性を切り替える極性切り替え手段と、 を備え、上記ランドまたはグルーブのいずれか一方の位
   置に、トラッキングサーボを行うことにより上記光学ピ
   ックアップを駆動させるようにしたことを特徴とする光
   ディスク駆動方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の光ディスク駆動方法にお
   いて、 ディスクフォーマットにおけるパラメーターが異なる種
   類の光ディスクに対応して、上記エラー信号切り替え手
   段および上記極性切り替え手段の切り替えをするように
   したことを特徴とする光ディスク駆動方法。
3. 【請求項３】 請求項１記載の光ディスク駆動方法にお
   いて、 上記３スポットエラー信号生成手段における上記サイド
   スポットを検出するそれぞれのディテクタの受光部を２
   分割して上記ディファレンシャルトラッキングエラー信
   号を生成し、同一の上記ディテクタを用いて演算マトリ
   クスにより、上記ディファレンシャルプッシュプルエラ
   ー信号生成手段における上記ディファレンシャルトラッ
   キングエラー信号を生成するようにしたことを特徴とす
   る光ディスク駆動方法。
4. 【請求項４】 請求項３記載の光ディスク駆動方法にお
   いて、 上記ディテクタを用いて、差動演算により上記３スポッ
   トトラッキングエラー信号および上記ディファレンシャ
   ルトラッキングエラー信号を生成するようにしたことを
   特徴とする光ディスク駆動方法。
5. 【請求項５】 光ディスク上に形成されたピットまたは
   グルーブに光学ピックアップによりレーザースポットを
   照射することにより、上記ピットまたは上記グルーブに
   情報を記録し、または情報を再生するための光学ピック
   アップのトラッキングを行うことにより情報を再生する
   光ディスク装置において、 上記光スポットの光ディスクからの反射光からトラック
   横断方向に回折のないメインスポットに対して、外周ま
   たは内周のトラック横断方向にそれぞれ回折のある２つ
   のサイドスポットの差信号から上記メインスポットとト
   ラックとのズレを示す３スポットトラッキングエラー信
   号を生成する３スポットエラー信号生成手段と、 上記光スポットの光ディスクからの反射光からトラック
   横断方向に回折のないメインスポットの分割受光部のメ
   イン差信号と、外周または内周のトラック横断方向にそ
   れぞれ回折のある２つのサイドスポットのそれぞれの分
   割受光部のサブ差信号とから上記メインスポットとトラ
   ックとのズレを示すディファレンシャルトラッキングエ
   ラー信号を生成するディファレンシャルプッシュプルエ
   ラー信号生成手段と、 上記３スポットトラッキングエラー信号と上記ディファ
   レンシャルトラッキングエラー信号とを切り替えるエラ
   ー信号切り替え手段と、 切り替えられた上記３スポットトラッキングエラー信号
   または上記ディファレンシャルトラッキングエラー信号
   の極性を切り替える極性切り替え手段と、 上記ランドまたはグルーブのいずれか一方の位置に、ト
   ラッキングサーボを行うようにして上記光学ピックアッ
   プを駆動させる駆動手段と、 を備え、上記光学ピックアップのトラッキングを行うよ
   うにしたことを特徴とする光ディスク装置。
6. 【請求項６】 請求項５記載の光ディスク装置におい
   て、 ディスクフォーマットにおけるパラメーターが異なる種
   類の光ディスクに対応して、上記エラー信号切り替え手
   段および上記極性切り替え手段の切り替えをする制御手
   段を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
7. 【請求項７】 請求項５記載の光ディスク装置におい
   て、 上記３スポットエラー信号生成手段におけるそれぞれの
   上記サイドスポットを検出することにより上記ディファ
   レンシャルトラッキングエラー信号を生成するディテク
   タの２分割受光部と、同一の上記ディテクタを用いて上
   記ディファレンシャルプッシュプルエラー信号生成手段
   における上記ディファレンシャルトラッキングエラー信
   号を生成する演算マトリクス部とを設けたことを特徴と
   する光ディスク装置。
8. 【請求項８】 請求項７記載の光ディスク装置におい
   て、 上記ディテクタを用いて、上記３スポットトラッキング
   エラー信号および上記ディファレンシャルトラッキング
   エラー信号を生成する差動演算部を設けたことを特徴と
   する光ディスク装置。