JPH10255264A - 光ディスク及びそのトラッキング制御方式並びに記録再生装置 - Google Patents

光ディスク及びそのトラッキング制御方式並びに記録再生装置

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JPH10255264A
JPH10255264A JP9061165A JP6116597A JPH10255264A JP H10255264 A JPH10255264 A JP H10255264A JP 9061165 A JP9061165 A JP 9061165A JP 6116597 A JP6116597 A JP 6116597A JP H10255264 A JPH10255264 A JP H10255264A
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JP
Japan
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track
track pitch
error signal
optical disk
tracking error
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Application number
JP9061165A
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English (en)
Inventor
Tatsuro Fushiki
達郎 伏木
Seiji Matsumoto
誠二 松本
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックピッチの異なる種々の光ディスクに
適用可能な光ディスクのトラッキング方式を提供する。 【解決手段】 光ディスク1に照射された主ビームM及
び副ビームS1,S2による反射光からRC法に基づく
トラッキングエラー信号TECとDPP法に基づくトラ
ッキングエラー信号TEPとを、トラッキングすべきト
ラックTのピッチに応じて切り換える。主ビームと副ビ
ームとの間のオフセット量とトラックピッチとの関係か
ら、RC法に適したピッチのトラックについてはRC法
により、またDPP法に適したピッチのトラックについ
てはDPP法により、それぞれトラッキングエラー信号
TEを生成させることにより、トラックピッチが異なる
種々の光ディスクを共通の光ヘッドを用いてトラッキン
グ制御させることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、教育、ゲーム等
に適した光学ディスク及びそのトラッキング制御方式並
びに記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD,CD−R,CD−RW,D
VD,CDV,MD等の光ディスク記録再生装置に用い
られているトラッキング方式として3ビーム法が知られ
ている。3ビーム法は、光ディスクのトラック上でデー
タの記録又は再生を行う主ビームの他に、この主ビーム
に対してトラックと直交する方向に互いに逆向きに僅か
にオフセットさせた2つの副ビームを形成し、これら副
ビームを用いて主ビームをトラック上に正しくトラッキ
ング制御するようにしたものである。
【0003】図9は、3ビーム法によるトラッキング制
御を説明するための図である。同図(a)は、いわゆる
ラジアルコントラスト法(以下、RC法と呼ぶ)による
トラッキング方法を示すもので、2つの副ビームスポッ
トS1,S2は、主ビームスポットMに対してそれぞれ
逆向きにQだけオフセットしている。オフセット量Q
は、トラックピッチPの約1/4とされる。各副ビーム
スポットS1,S2による反射光は、フォトディテクタ
61,62でそれぞれ検出され、その検出出力DC1,
DC2の差分が減算器63によって得られ、これがトラ
ッキングエラー信号TEとなる。この方法によれば、主
ビームスポットMがトラックT上に正しく位置している
オントラック状態では、副ビームスポットS1,S2に
よる反射光のレベルが等しくなるので、トラッキングエ
ラー信号TEは0になり、主ビームスポットMがオフト
ラックすると、ずれ量に対してトラックピッチPを周期
とする正弦波に従ったトラッキングエラー信号TEが得
られる。
【0004】また、同図(b)は、いわゆる差動プッシ
ュプル法(以下、DPP法と呼ぶ)によるトラッキング
方法を示すもので、2つの副ビームスポットS1,S2
と主ビームスポットMとのオフセット量Qは、トラック
ピッチPの約1/2に設定される。主ビームスポットM
及び副ビームスポットS1,S2による反射光は、それ
ぞれ2分割されたフォトディテクタ70,71,72に
よって検出される。これらフォトディテクタ70,7
1,72の各分割検出出力の差分値DP0,DP1,D
P2が減算器73,74,75によってそれぞれ求めら
れ、これらの差分値DP0〜DP2のうち副ビームスポ
ットS1,S2の差分値DP1,DP2は加算器76に
よって加算され、この加算値が減算器76において、主
ビームスポットMの分の差分値DP0から減算され、ト
ラッキングエラー信号TEが得られる。但し、副ビーム
スポットS1,S2の加算出力のゲインと主ビームスポ
ットMのゲインとを等しく設定する。
【0005】この方式は、ディスクの傾きや対物レンズ
のシフトなどによって生ずる各受光素子の受光アンバラ
ンスが、全ての受光素子において同相で発生するため、
プッシュプル法の欠点であるオフセット誤差は、上記の
演算により除去することができるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の3ビーム法によるトラッキング方式では、いずれの
方式も主ビームスポットと副ビームスポットとの間のオ
フセット量がトラックピッチの1/4又は1/2に設定
されていないと、精度の良いトラッキングが困難にな
る。CD−ROMやCD−Rの場合、一般的にはトラッ
クピッチPが1.6μm程度であるから、ビームのオフ
セット量Qは、RC法を用いる場合には約0.4μm、
DPP法を用いる場合には約0.8μmに設定すれば良
い。しかしながら、これらの方式は、トラックピッチが
1通りである光ディスクにしか対応することができず、
例えば通常密のCD−R(トラックピッチ=1.6μ
m)と高密度のCD−ROM(例えばトラックピッチ=
1.2μm)との併用が不可能であるという問題があ
る。
【0007】この発明は、このような問題点に鑑みなさ
れたもので、トラックピッチの異なる種々の光ディスク
に適用可能な光ディスクのトラッキング方式及び記録再
生装置を提供することを第1の目的とする。この発明
は、また、それぞれ異なるトラックピッチを持つ複数の
領域が混在する光ディスクにも適用が可能な光ディスク
のトラッキング方式及び記録再生装置を提供することを
他の目的とする。この発明は、また、このようなトラッ
キング方式に適し、記録領域を有効に利用することがで
きる光ディスクを提供することを更に他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光ディス
クのトラッキング方式は、光ディスクに対して主ビーム
と、この主ビームに対して前記光ディスクのトラックと
直交する方向に互いに逆向きに所定量だけオフセットし
た2つの副ビームとを照射する光照射手段と、前記主ビ
ームによる前記光ディスクからの反射光を受光する第1
の受光素子と、前記2つの副ビームによる前記光ディス
クからの反射光をそれぞれ受光する第2及び第3の受光
素子と、前記第1〜第3の受光素子の出力を演算処理し
てトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラ
ー信号生成回路と、このトラッキングエラー信号生成回
路により生成されたトラッキングエラー信号に基づいて
前記主ビームを前記光ディスクのトラックに追従させる
べく前記光照射手段を制御する制御手段とを備えた光デ
ィスクのトラッキング方式において、前記第1〜第3の
受光素子は、少なくとも前記光ディスクのトラックと直
交する方向にそれぞれ分割されたものであり、前記トラ
ッキングエラー信号生成回路は、前記第2の受光素子の
分割出力の加算値と前記第3の受光素子の分割出力の加
算値との差分値から前記トラッキングエラー信号を生成
する第1の演算回路と、前記第1の受光素子の分割出力
の差分値と前記第2及び第3の受光素子の分割出力の差
分値との差分値から前記トラッキングエラー信号を生成
する第2の演算回路とを含み、トラッキングすべきトラ
ックのピッチに応じてこれら第1及び第2の演算回路を
切り換えて前記トラッキングエラー信号を出力するもの
であることを特徴とする。
【0009】この発明に係る記録再生装置は、第1のト
ラックピッチでデータトラックが形成された光ディス
ク、前記第1のトラックピッチよりも大きい第2のトラ
ックピッチでデータトラックが形成された光ディスク及
び前記第1のトラックピッチのデータトラックと前記第
2のトラックピッチのデータトラックとが混在する光デ
ィスクに対して同一の光ヘッドで記録及び/又は再生を
行う記録再生装置であって、前記光ヘッドは、主ビーム
とこの主ビームに対して前記光ディスクのトラックと直
交する方向に互いに逆向きにオフセットした2つの副ビ
ームとを前記光ディスクに照射して、前記主ビームによ
る前記光ディスクからの反射光と、前記副ビームによる
前記光ディスクからの反射光とをそれぞれ第1〜第3の
受光素子で受光し、これら第1〜第3の受光素子の出力
を演算処理すると共に前記第1のトラックピッチのデー
タトラックに対しては、前記第2及び第3の受光素子の
出力の差分値によるラジアルコントラスト法に基づきト
ラッキングエラー信号を生成し、前記第2のトラックピ
ッチのデータトラックに対しては、前記第1〜第3の受
光素子のトラックと直交する方向の分割出力バランスに
よる差動プッシュプル法に基づきトラッキングエラー信
号を生成し、この生成されたトラッキングエラー信号に
基づいて前記主ビームを前記光ディスクのトラックに追
従させるものであることを特徴とする。
【0010】この発明に係る光ディスクは、第1のトラ
ックピッチでデータトラックが形成された第1の領域
と、前記第1のトラックピッチとは異なる第2のトラッ
クピッチでデータトラックが形成された第2の領域とを
備えたことを特徴とする。
【0011】この発明に係る光ディスクのトラッキング
方式及び記録再生装置によれば、光ディスクに照射され
た主ビーム及び副ビームによる反射光からRC法に基づ
くトラッキングエラー信号とDPP法に基づくトラッキ
ングエラー信号とを、トラッキングすべきトラックのピ
ッチに応じて切り換えるようにしているので、主ビーム
と副ビームとの間のオフセット量とトラックピッチとの
関係から、RC法に適したピッチのトラックについては
RC法により、またDPP法に適したピッチのトラック
についてはDPP法により、それぞれトラッキングエラ
ー信号を生成させることができ、トラックピッチが異な
る種々の光ディスクを共通の光ヘッドを用いてトラッキ
ング又は記録/再生することが可能になる。
【0012】特に、主ビームと副ビームとのオフセット
量よりも大きく、且つオフセット量の1.54倍未満の
トラックピッチを持つトラックに対してはRC法による
トラッキング制御を行い、オフセット量の1.54倍以
上のトラックピッチを持つトラックに対してはDPP法
によるトラッキング制御を行うようにすれば、各トラッ
クに対して正確なトラッキング制御が可能になる。
【0013】2種類のトラックピッチを取り扱う場合、
第1のトラックピッチP1と第2のトラックピッチP2
とをほぼ2:3に設定すると、オフセット量を(3/
4)P1=(1/2)P2に設定することができる。オ
フセット量がトラックピッチP1の3/4であると、隣
のトラックからのオフセット量はP1/4となるので、
トラックピッチP1はRC法に最も適したピッチとな
る。またトラックピッチP2は、DPP法に最も適した
ピッチとすることができる。
【0014】このように、異なるトラックピッチに対応
可能なトラッキング方式を適用すれば、1枚の光ディス
クにトラックピッチが異なる複数の領域を持たせること
が可能になる。例えばCD−Rの場合、一般的にはトラ
ックピッチが1.6μmとなるが、例えば一部の記憶領
域を高密度(トラックピッチ=1.2μm)の読み出し
専用領域とし、他の一部の記憶領域を通常密度の記録可
能領域とするような光ディスクを実現することができ
る。これにより、教育用ソフトやゲームソフト等で読み
出し専用領域の部分を高記録密度とすることが可能にな
り、光ディスクの記憶領域を有効に活用することが可能
になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の好ましい実施の形態について説明する。図1は、この
発明の一実施例に係る光ディスクの記録再生装置の構成
を示すブロック図である。光ディスク1は、一部に記録
可能な領域を持つCD−ROMとCD−Rの複合ディス
クであり、ディスクモータ2により回転駆動される。こ
の光ディスク1は、記録/再生ヘッド3によって記録/
再生される。記録/再生ヘッド3には、ヘッド3のディ
スク径方向の位置を検出するためのリニアエンコーダ4
が設けられると共に、ヘッド3を光ディスク1の径方向
に駆動するためのフィードモータ5の回転軸が連結され
ている。フィードモータ5は、リニアエンコーダ4の出
力に基づくコントローラ6からの制御に従って指定アド
レスに対応する位置へ記録/再生ヘッド3を移動させ
る。コントローラ6は、記録/再生ヘッド3に対してト
ラッキング方式を記録/再生で切り換えるための切換信
号RC/DPPを記録/再生ヘッド3に出力している。
これに基づき記録/再生ヘッド3から出力されるフォー
カスエラー信号FE及びトラッキングエラー信号TE
は、フォーカス・トラック制御回路7に供給されてい
る。フォーカス・トラック制御回路7は、エラー信号F
E,TEに従って記録/再生ヘッド3をフォーカス及び
トラッキング制御する。
【0016】記録/再生ヘッド3で読み取られた読み取
り信号RSは、ヘッドアンプ8で増幅及び波形整形され
たのち、クロック再生回路9で再生クロックCKを抽出
され、EFM/CIRCコーデック10でEFM復調及
び誤り訂正復号処理され、バッファメモリ11及びSC
SIインタフェース12を介してホストシステムに読み
出される。一方、ホストシステムから供給される記録デ
ータは、SCSIインタフェース12を介してバッファ
メモリ11に一旦蓄積され、クロック発生回路13から
のクロック信号CKに基づいてEFM/CIRCコーデ
ック10で誤り訂正符号化及びEFM変調される。変調
されたデータは、ゲインが可変できるパワーアンプ14
を介して記録/再生ヘッド3に供給され、光ディスク1
のトラック上に記録される。記録時のパワーは、コント
ローラ6の制御に基づき記録パワーコントローラ15が
パワーアンプ14のゲインをコントロールすることによ
り最適値に調整される。
【0017】図2は、記録/再生ヘッド23の具体的構
成を示す図である。半導体レーザ21から照射されるレ
ーザ光は、コリメータレンズ22でコリメートされ、回
折格子23で主ビーム及び2つの副ビームの3つに分割
され、ビームスプリッタ24及び対物レンズ25を介し
て光ディスク1上に、3ビームスポットとして結像され
る。これらが光照射手段を構成する。光ディスク1から
の3ビームスポットによる反射光は、ビームスプリッタ
24を反射してレンズ26を透過し、受光素子である3
つのフォトディテクタ30,31,32にそれぞれ結像
される。
【0018】図3は、これら3つのフォトディテクタ3
0〜32からフォーカスエラー信号FE及びトラッキン
グエラー信号TEを生成するためのエラー信号生成回路
を示すブロック図である。副ビームスポットS1,S2
の反射光を検出するフォトディテクタ31,32は、そ
れぞれ光ディスク1のトラックと直交する方向に2分割
されている。また、主ビームスポットMの反射光を検出
するフォトディテクタ30は、4分割されている。
【0019】副ビームスポットS1,S2による反射光
をそれぞれ検出するフォトディテクタ31,32の各分
割検出出力A,Bは、加算器33,34でそれぞれ加算
されて検出信号DC1,DC2となり、減算器35でこ
れらの差分値が求められ、これがトラッキングエラー信
号TECとなる。これらがRC法によりトラッキングエ
ラー信号TECを生成する第1の演算回路を構成してい
る。また、主ビームスポットM及び副ビームスポットS
1,S2による反射光をそれぞれ検出するフォトディテ
クタ30,31,32の各分割検出出力A+C,B+
D,A,Bは、減算器36,37,38でそれぞれ差分
値を求められる。これらが各ビームのトラックと直交す
る方向のアンバランス量を示す検出信号DP0,DP
1,DP2となる。検出信号DP1,DP2は、加算器
39で加算されたのち、減算器40において検出信号D
P0から減算され、その差分値がトラッキングエラー信
号TEPとなる。これらがDPP法によりトラッキング
エラー信号TEPを生成する第2の演算回路を構成して
いる。そして、これら第1及び第2の演算回路の出力T
EC,TEPがスイッチ回路41の各入力に与えられて
いる。スイッチ回路41は、コントローラ6から出力さ
れる切替信号RC/DPPに基づいてトラッキングエラ
ー信号TEC,TEPのいずれか一方を選択し、これを
トラッキングエラー信号TEとして出力する。
【0020】一方、フォトディテクタ30の対角方向の
分割出力B+C,A+Dは、減算器42で差分をとら
れ、これがフォーカスエラー信号FEとして出力され
る。更に、フォトディテクタ30の分割出力A+C,B
+Dは、加算器43で加算され、これが読み取り信号R
Sとして出力される。
【0021】図4は、光ディスク1の記録領域を示す図
である。光ディスク1は、内周側からリードインエリア
RI、システムエリアSA(パワーキャリブレーション
エリアやプログラムメモリエリア)、記録可能エリアW
A、読み出し専用エリアRA、リードアウトエリアRO
を有している。リードインエリアRI、読み出し専用エ
リアRA及びリードアウトエリアROのトラックピッチ
(第1のトラックピッチPr)は、記録密度を高めるた
め、例えば高密度のトラックピッチ(1.2μm)に設
定されているが、システムエリアSA及び記録可能エリ
アWAのトラックピッチ(第2のトラックピッチPw)
は、記録密度を余り高くすることができないため、通常
のCD−Rと同様のピッチ(1.6μm)に設定されて
いる。
【0022】図5は、これを図示したもので、同図
(a)が読み出し専用エリア、同図(b)が記録可能エ
リアを示している。主ビームスポットMと副ビームスポ
ットS1,S2とのオフセット量Qを例えば0.8μm
に設定すると、読み出し専用エリアでは、オフセット量
Q=0.67Prとなり、副ビームスポットS1,S2
が、現在トラッキングしているトラックの隣のトラック
から内側にPr/3ほどオフセットした形になり、RC
法によるトラッキング制御に適したスポット配置とな
る。一方、記録可能エリアでは、オフセット量Q=0.
5Pwとなるので、DPP法によるトラッキング制御に
適したスポット配置となる。
【0023】従って、コントローラ6は、読み出し専用
エリアRAをアクセスしてデータを読み出す場合には、
切替信号RC/DPPをRCアクティブとし、エラー信
号生成回路は、トラッキングエラー信号TECをトラッ
キング信号TEとして選択出力する。また、コントロー
ラ6は、記録可能エリアWAをアクセスしてデータを記
録又は再生する場合には、切替信号RC/DPPをDP
Pアクティブとし、エラー信号生成回路は、トラッキン
グエラー信号TEPをトラッキング信号TEとして選択
出力する。これにより、読み出し専用エリアRAをアク
セスした場合のトラッキングエラー信号TEは、図6の
実線で示すように、トラックのずれ量に対してピッチP
rを周期とする正弦波状に変化する信号となり、記録可
能エリアWAをアクセスした場合のトラッキングエラー
信号TEは、図6の点線で示すように、トラックのずれ
量に対してピッチPwを周期とする正弦波状に変化する
信号となる。従って、トラックピッチが相互に異なる読
み出し専用エリアRAと記録可能エリアWAとを含むハ
イブリッドディスクにおいても同一の記録/再生ヘッド
3を用いて正確なトラッキング制御を行うことが可能に
なる。
【0024】次に、RC及びDPPの各方式におけるト
ラックピッチPとビームのオフセット量Qとの関係につ
いて述べる。いま、各ビームスポットのトラックと直交
する方向への移動に伴う各フォトディテクタ30〜32
での検出信号が正弦波に変化すると仮定すると、RC法
によるトラッキングエラー信号TECは、ヘッドの移動
量をxとして、下記数1のように表すことができる。
【0025】
【数1】 TEC=DC1−DC2 =A1 cos{2π(x+Q)/P}−A2 cos{2π(x−Q)/P} =−2A sin(2πQ/P)・sin(2πx/P)
【0026】但し、A1,A2は、検出信号DC1,DC
2のゲインで、A1=A2=Aとしている。一方、DPP
法によるトラッキングエラー信号TEPは、次のように
求められる。
【0027】
【数2】TEP=DP0−(DP1+DP2) DP0=A0 sin(2πx/P) DP1=A1 sin{2π(x+Q)/P} DP2=A2 sin{2π(x−Q)/P}
【0028】但し、A0,A1,A2は、検出信号DP
0,DP1,DP2のゲインである。A0=2・A1=2
・A2=Aとすると、トラッキングエラー信号TEP
は、下記数3のようになる。
【0029】
【数3】TEP=A{1−cos(2πQ/P)}・sin
(2πx/P)
【0030】そこで、オフセット量Qを横軸に、トラッ
キングエラー信号TEC,TEPのゲインを縦軸にとっ
て図示すると、図7のようになる。即ち、RC法の場
合、エラー信号TECのゲインは、オフセット量Qに対
して−sin波に従って変化し、オフセット量Qが0〜
0.5Pまではマイナスゲインとなるが、0.5P〜P
まではプラスゲインとなり、0,0.5P,P,…では
ゲインが0となる。そして、最大ゲインが得られる最も
好ましいオフセット量Qは、(3/4)P=0.75P
である。また、DPP法の場合、エラー信号TEPのゲ
インは、オフセット量Qに対して(1−cos)波に従っ
て変化し、Q=0.5Pで最大ゲインが得られる。ま
た、両曲線が交差する0.6476Pを境として、これ
よりもオフセット量Qが大きい場合にはRC法が好まし
く、小さい場合にはDPP法が好ましいことが理解でき
る。
【0031】したがって、図8に示すように、あるオフ
セット量Qが与えられた場合、RC法によりトラッキン
グが可能なトラックピッチP1は、理論的にはQ<P1
<2Qであるが、DPP法と比較した場合には、Q<P
1<(1/0.6476)Q=1.54Qであり、最も
好ましいトラックピッチP1は、P1=(4/3)Qと
なる。一方、DPP法によりトラッキングが可能なトラ
ックピッチP2は、理論的にはQ<P2であるが、RC
法と比較した場合には、1.54Q≦P2となる。そし
て、最も好ましいトラックピッチP2は、P2=2Qで
ある。
【0032】トラックピッチP1,P2は、最も好まし
い例では、P1:P2=2:3となる。従って、上述し
たようにトラックピッチが異なる読み出し専用エリアと
記録可能エリアを有するハイブリッドディスクを記録又
は再生する場合には、読み出し専用トラックピッチPr
/記録可能トラックピッチPwを、例えば1.0/1.
5,1.1/1.6,1.2/1.8(μm)のように
設定し、ヘッドのオフセット量を、例えば0.75,
0.8,0.9(μm)のように設定すれば良い。
【0033】この発明者の実験によれば、Pr=0.5
Pw〜0.85Pwの範囲で、オフセット量Qを、0.
6Pr〜0.82Prに変化させた場合、いずれの場合
でも読み出し専用領域、記録可能領域共に安定したトラ
ッキングが実現できた。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
光ディスクに照射された主ビーム及び副ビームによる反
射光からRC法に基づくトラッキングエラー信号とDP
P法に基づくトラッキングエラー信号とを、トラッキン
グすべきトラックのピッチに応じて切り換えるようにし
ているので、主ビームと副ビームとの間のオフセット量
とトラックピッチとの関係から、RC法に適したピッチ
のトラックについてはRC法により、またDPP法に適
したピッチのトラックについてはDPP法により、それ
ぞれトラッキングエラー信号を生成させることができ、
トラックピッチが異なる種々の光ディスクを共通の光ヘ
ッドを用いてトラッキング又は記録/再生することが可
能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る記録再生装置のブ
ロック図である。
【図2】 同装置における記録/再生ヘッドの構成を示
す図である。
【図3】 同ヘッドにおけるエラー信号生成回路のブロ
ック図である。
【図4】 同装置に適用される光ディスクの各領域を示
す図である。
【図5】 同光ディスクのトラックと3ビームスポット
を拡大して示す図である。
【図6】 同装置におけるトラッキングエラー信号を示
す図である。
【図7】 同装置におけるビームオフセット量とトラッ
キングゲインとの関係を示す図である。
【図8】 同装置におけるビームオフセット量と記録/
再生可能なトラックピッチとの関係を説明するための図
である。
【図9】 従来の3ビームスポット法によるトラッキン
グ方式を説明するための図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…ディスクモータ、3…記録/再生
ヘッド、4…リニアエンコーダ、5…フィードモータ、
6…コントローラ、7…フォーカス・トラック制御回
路、9…クロック再生回路、10…EFM/CIRCコ
ーデック、11…バッファメモリ、12…SCSIイン
タフェース、13…クロック発生回路、15…記録パワ
ーコントローラ、30〜32,61,62,70〜72
…フォトディテクタ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対して主ビームと、この主
    ビームに対して前記光ディスクのトラックと直交する方
    向に互いに逆向きに所定量だけオフセットした2つの副
    ビームとを照射する光照射手段と、 前記主ビームによる前記光ディスクからの反射光を受光
    する第1の受光素子と、 前記2つの副ビームによる前記光ディスクからの反射光
    をそれぞれ受光する第2及び第3の受光素子と、 前記第1〜第3の受光素子の出力を演算処理してトラッ
    キングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生
    成回路と、 このトラッキングエラー信号生成回路により生成された
    トラッキングエラー信号に基づいて前記主ビームを前記
    光ディスクのトラックに追従させるべく前記光照射手段
    を制御する制御手段とを備えた光ディスクのトラッキン
    グ方式において、 前記第1〜第3の受光素子は、少なくとも前記光ディス
    クのトラックと直交する方向にそれぞれ分割されたもの
    であり、 前記トラッキングエラー信号生成回路は、前記第2の受
    光素子の分割出力の加算値と前記第3の受光素子の分割
    出力の加算値との差分値から前記トラッキングエラー信
    号を生成する第1の演算回路と、前記第1の受光素子の
    分割出力の差分値と前記第2及び第3の受光素子の分割
    出力の差分値との差分値から前記トラッキングエラー信
    号を生成する第2の演算回路とを含み、トラッキングす
    べきトラックのピッチに応じてこれら第1及び第2の演
    算回路を切り換えて前記トラッキングエラー信号を出力
    するものであることを特徴とする光ディスクのトラッキ
    ング方式。
  2. 【請求項2】 前記トラッキングエラー信号生成回路
    は、前記主ビームと前記副ビームとのオフセット量より
    も大きく、且つ前記オフセット量の1.54倍未満のピ
    ッチで配列されたトラックに対しては前記第1の演算回
    路を選択し、前記オフセット量の1.54倍以上のピッ
    チで配列されたトラックに対しては前記第2の演算回路
    を選択することを特徴とする請求項1記載の光ディスク
    のトラッキング方式。
  3. 【請求項3】 第1のトラックピッチでデータトラック
    が形成された光ディスク、前記第1のトラックピッチよ
    りも大きい第2のトラックピッチでデータトラックが形
    成された光ディスク及び前記第1のトラックピッチのデ
    ータトラックと前記第2のトラックピッチのデータトラ
    ックとが混在する光ディスクに対して同一の光ヘッドで
    記録及び/又は再生を行う記録再生装置であって、 前記光ヘッドは、主ビームとこの主ビームに対して前記
    光ディスクのトラックと直交する方向に互いに逆向きに
    オフセットした2つの副ビームとを前記光ディスクに照
    射して、前記主ビームによる前記光ディスクからの反射
    光と、前記副ビームによる前記光ディスクからの反射光
    とをそれぞれ第1〜第3の受光素子で受光し、これら第
    1〜第3の受光素子の出力を演算処理すると共に前記第
    1のトラックピッチのデータトラックに対しては、前記
    第2及び第3の受光素子の出力の差分値によるラジアル
    コントラスト法に基づきトラッキングエラー信号を生成
    し、前記第2のトラックピッチのデータトラックに対し
    ては、前記第1〜第3の受光素子のトラックと直交する
    方向の分割出力バランスによる差動プッシュプル法に基
    づきトラッキングエラー信号を生成し、この生成された
    トラッキングエラー信号に基づいて前記主ビームを前記
    光ディスクのトラックに追従させるものであることを特
    徴とする記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のトラックピッチは、前記主ビ
    ームと副ビームとのオフセット量のほぼ2倍であり、前
    記第1のトラックピッチは、前記第2のトラックピッチ
    よりも狭く、且つ前記オフセット量よりも大きいことを
    特徴とする請求項6記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のトラックピッチと第2のトラ
    ックピッチとの比がほぼ2:3であることを特徴とする
    請求項4記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のトラックピッチからなる読み
    取り専用領域と、前記第2のトラックピッチからなる記
    録可能領域とが混在する光ディスクに対して記録及び再
    生を行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項
    記載の記録再生装置。
  7. 【請求項7】 第1のトラックピッチでデータトラック
    が形成された第1の領域と、 前記第1のトラックピッチとは異なる第2のトラックピ
    ッチでデータトラックが形成された第2の領域とを備え
    たことを特徴とする光ディスク。
  8. 【請求項8】 前記第1の領域は読みとり専用領域、前
    記第2の領域は書き込み可能な領域であり、 前記第1のトラックピッチは、前記第2のトラックピッ
    チよりも小さいことを特徴とする請求項7記載の光ディ
    スク。
  9. 【請求項9】 第1のトラックピッチと第2のトラック
    ピッチとの比がほぼ2:3であることを特徴とする請求
    項7又は8記載の光ディスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1296915C (zh) * 2002-08-26 2007-01-24 联发科技股份有限公司 差动推挽式寻轨误差信号的增益校正装置与方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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