JP3920548B2 - 光ヘッド装置およびディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスクや磁気ディスク等の円盤状記録媒体に情報を記録可能なディスクドライブに係り、特に記録媒体に情報を記録する際の記録品位を記録と同時にモニタして、記録品位を高める方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−ROMやMOディスクあるいはDVD−ディスク等に代表される円盤状記憶媒体(ディスク)から情報を再生し、また記録可能なディスクに情報を記録するディスクドライブは、例えばパーソナルコンピュータ(PC)に接続され、PCを動作させるためのシステムプログラムやソフトウエアの供給、または大容量のデータの供給および保持に利用されるとともに、例えばテレビやモニタ装置に接続され、映像ソフトやゲームソフトの再生に利用される。これらのディスクは、最初の音楽CDが実用化されて以来、年々記憶容量が増大されている。
【0003】
中でも、CD規格のディスクで、記録が可能なCD−Rディスクは、ディスク単体のコストが安価で容易に入手可能であるとともに、PCのディスクドライブとして、標準で装備されることが増大したことにより、今日、需要が大幅に伸びている。
【0004】
ところで、CD−Rディスクおよび記録装置(ディスクドライブ)は、多くのメーカから供給されており、例えば図6(a)に示すような駆動パルスを半導体レーザ素子に入力して得られるレーザビームにより記録された情報(データ)は、図6(b)のような所定の大きさの「Bレベル」と呼ばれる反射モニタ波形を示すことが知られている。しかしながら、図6(a)に示すような駆動パルスにより情報(データ)を記録したとしても、図6(c)に示す通り、「Bレベル」の高さが低いレベルとなるディスクや、図6(d)に示す通り、「Bレベル」が非常に高いレベルとなるディスクも存在し、必ずしも全てのディスクドライブで、各社製のCD−Rディスクに、図6(b)に示すような最適なレベルで情報が記録できるとは、限らない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
CD−Rディスクに情報を記録した場合、記録用レーザビームのパワーが適切であるか否かは、これまでは、記録したデータを、直ちに再生するための機構が提案されていないことにより、記録しようとする全てのデータ(またはディスクドライブとインタフェイスにより決められる単位の)データを記録した後に記録済みデータを再生しなければ、その記録品位を、正確には、モニタできない問題がある。
【0006】
このことは、データの大きさが大きくなるにつれて非常に時間がかかる作業となり、記録品位が低く、もう一度記録が必要であると判断されると、再びデータを記憶するために、多くの時間が必要になる問題がある。
【0007】
この発明の目的は、記録品位を、記録と同時にモニタできるディスクドライブ装置を提供し、記録可能なタイプのディスクに情報を記録する際に、記録時の記録品位を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した問題点に基づきなされたもので、
所定の波長のレーザビームを出射する半導体レーザ素子と、
の半導体レーザ素子からのレーザビームから少なくとも±1次回折光および±2次光を生成し、レーザビームの主光線は、0次光としてそのまま通過させる回折格子と、
前記回折格子により生成された±1次光および±2次光と前記回折格子をそのまま通過した0次光を、記録媒体の記録面に同心円状またはスパイラル状に形成されているトラックの内の目標とするトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数内周側のトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数外周側のトラックのそれぞれに、0次光および±2次光のそれぞれを集束させるとともに、±1次光は、0次光および±2次光のそれぞれが集束されるトラック相互間のトラック間領域に集束させる対物レンズと、
0次光が集束されたトラックおよび±2次光のうちの既に0次光が集束されたトラックに集束されたトラックのそれぞれからの反射レーザビームを前記半導体レーザ素子から記録媒体に向かう光ビームから分離し、光路を変更して3つの領域により所定の結像パターンを与えるホログラムプレートと、
前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームのそれぞれのレーザビームについて、0次光スポットによる反射レーザビームと±1次光スポットによる反射レーザビームと±2次光スポットによるそれぞれの反射レーザビームを検出しその光強度に対応する電気信号を出力する複数のフォトダイオードを有する光検出器と、
前記光検出器により出力された電気信号のうち既に情報が記録された側のトラックに照射された+2次光スポットによる反射レーザビームによる電気信号ついて、前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームによる電気信号の出力を合成した電気信号に基づいて、0次光により記録媒体のトラックに記録された情報の記録品位を判定するモニタ回路と、
記録媒体を保持し、記録媒体に含まれるトラックが所定の線速となるように、記録媒体を回転するターンテーブルと、
を有することを特徴とするディスクドライブ装置
を提供するものである。
【0009】
またこの発明は、
所定の波長のレーザビームを出射する半導体レーザ素子と、
の半導体レーザ素子からのレーザビームから少なくとも±1次回折光および±2次光を生成し、レーザビームの主光線は、0次光としてそのまま通過させる回折格子と、
前記回折格子により生成された±1次光および±2次光と前記回折格子をそのまま通過した0次光を、記録媒体の記録面に同心円状またはスパイラル状に形成されているトラックの内の目標とするトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数内周側のトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数外周側のトラックのそれぞれに、0次光および±2次光のそれぞれを集束させるとともに、±1次光は、0次光および±2次光のそれぞれが集束されるトラック相互間のトラック間領域に集束させる対物レンズと、
0次光が集束されたトラックおよび±2次光のうちの既に0次光が集束されたトラックに集束されたトラックのそれぞれからの反射レーザビームを前記半導体レーザ素子から記録媒体に向かう光ビームから分離し、光路を変更して3つの領域により所定の結像パターンを与えるホログラムプレートと、
前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームのそれぞれのレーザビームについて、0次光スポットによる反射レーザビームと±1次光スポットによる反射レーザビームと±2次光スポットによるそれぞれの反射レーザビームを検出しその光強度に対応する電気信号を出力する複数のフォトダイオードを有する光検出器と、
前記光検出器により出力された電気信号のうち既に情報が記録された側のトラックに照射された+2次光スポットによる反射レーザビームによる電気信号ついて、前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームによる電気信号の出力を合成した電気信号に基づいて、0次光により記録媒体のトラックに記録された情報の記録品位を判定するモニタ回路と、
を有することを特徴とする光ヘッド装置を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、好適な具体例の1つに過ぎず、本発明の範囲は、実施の形態に限られるものではない。
【0012】
図1は、この発明の実施の形態が適用可能な光ディスク装置の光ヘッド装置を抜き出した状態を説明する概略図である。なお、図1においては、データの記録が可能なCD−Rタイプの光ディスクにデータを記録する場合を例に説明する。
【0013】
図1(a)に示した光ヘッド装置10は、例えば、785nmの波長のレーザビーム(光ビーム)を出力する光源としての半導体レーザ素子1、半導体レーザ素子1から出射されたレーザビームの主光線である0次光はそのまま透過し、主光線から±1次光スポットを生成する回折格子(グレーティング)2、回折格子2により生成された±1次光スポットと0次光スポットの3つのスポット光を記録媒体である光ディスクDの記録面に向けて通過させるとともに光ディスクDの記録面で反射された反射レーザビームに対して、図1(b)に示すような3A,3Bおよび3Cの3つの領域により所定の結像パターンを与えるホログラムプレート3、ホログラムプレート3を通過したレーザビームをコリメート(平行化)するコリメートレンズ4、コリメートレンズ4によりコリメート(平行化)されたレーザビームを、光ディスクDの記録面に集光する対物レンズ5、および光ディスクDの記録面で反射され、対物レンズ5、コリメートレンズ4を、順に通過してホログラムプレート3に戻されて、ホログラムプレート3で光路が変更されたレーザレーザビームを検知して、光強度に対応する電気信号すなわち電流または電圧を出力する光検出器6を有している。なお、図1(a)に示す光ヘッド装置10は、半導体レーザ1から出射されるレーザビームの方向が、光ディスクDの記録面と直交する方向に示されているが、例えば対物レンズ5とコリメートレンズ4との間に図示しないミラーを設けて、半導体レーザ素子1から出射されるレーザビームの方向が光ディスクDの記録面と平行になるよう、半導体レーザ素子1を配置することもできる。
【0014】
半導体レーザ素子1から出射されたレーザビームは、回折格子2で、主光線である0次光に加えて±1次光スポットが生成されることにより3ビームとなり、ホログラムプレート3を通過して、コリメータレンズ4に入射される。
【0015】
コリメータレンズ4に入射され、コリメータレンズ4を通過したレーザビームは、平行光であるコリメート光に変換され、対物レンズ5に案内される。
【0016】
対物レンズ5に案内されたレーザビームは、対物レンズ5により所定の大きさのビームスポットに収束され、3つのスポットのうちの0次光スポットがデータを記録すべき所定のトラックに照射される。また、±1次光スポットは、0次光スポットが照射されたトラックに対して所定の距離に位置するトラックとの間のトラック間に、それぞれ、照射される。
【0017】
光ディスクDのトラックからの反射レーザビームは、対物レンズ5に戻され、コリメートレンズ4により収束性が与えられ、ホログラムプレート3に戻される。ホログラムプレート3に戻された反射レーザビームは、ホログラムプレート3により、図2および図3を用いて以下に詳細に説明する光検出器6の各フォトディテクタに向けて光路が変化される。
【0019】
D−Rディスクのトラックと、対物レンズ5により集束された光ビームのビームスポットのうちの0次光スポットは、相互に重なり合う(この0次光スポットが集光されるトラックを記録トラックとする)。一方、回折格子2により光ビームに与えられる回折特性により生じた±1次光スポットは、記録トラックよりも1トラック内周側のトラック(+1番めのトラックとする)との間、および記録トラックよりも1トラック外周側のトラック(−1番めのトラックとする)との間に、それぞれ集束される。また、回折格子2により光ビームに与えられる回折特性により生じた±2次光スポットは、それぞれ、+1番めおよび−1番めのトラック上に集束される。
【0020】
このようにして得られた0次光スポットと±1次光スポットは、0次光スポットが記録トラック上に集束されている状態で、常に1/2トラックずれた関係にあることから、対物レンズ5がレンズシフトされている際に、トラックエラーを抑制するために有益である。
【0021】
一方、0次光スポットと±2次光スポットのうちの既に情報が記録された(上流)側のトラックに照射されている光ビームであって、この例では、+2次光スポットとの間には、0次光スポットにより記録した情報が、光ディスクDが概ね1周された時点で、+2次光スポットの位置に到達する関係がある。
【0022】
図2に示されるように、光検出器6は、図1を用いて説明した0次光スポットによる反射レーザビーム、±2次光スポットによる反射レーザビームのそれぞれを検出するための複数のフォトダイオード(セル)6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6I,(6J),6K,(6L),6Mおよび(6N)を有している。なお、図2において、個々のフォトダイオードの配置関係と、0次光によるスポット、±1次光によるスポットおよび±2次光によるスポットのそれぞれの位置関係を明確にするため、フォトダイオードが存在するが、その出力を利用しないダイオードについては、詳細な説明を省略する。
【0023】
各フォトダイオードのうちの6A,6B,6Mおよび(6N)は、残りのフォトダイオード6Cないし6I,(6J),6Kおよび(6L)から所定の距離の位置に配置されている。
【0024】
フォトダイオード6Aおよび6Bは、図1(b)に示したホログラムプレート3の第1の領域3Aにより所定の結像特性が与えられた0次光スポットを検出する。なお、フォトダイオード6Aおよび6Bよりも外側に位置されるフォトダイオード6Mおよび(6N)は、図1(b)に示したホログラムプレート3の第1の領域3Aにより所定の結像特性が与えられた±2次光スポットを検出するもので、6Mにより、+2次光が、(6N)により、−2次光が、それぞれ結像される。
【0025】
また、フォトダイオード6Cないし6H,(6J),6Kおよび(6L)のそれぞれは、図1(b)に示したホログラムプレート3の第2の領域および第3の領域3B,3Cにより所定の結像特性が与えられた0次光スポット、±1次光スポットおよび±2次光スポットのそれぞれを検出するもので、フォトダイオード6A,6Bの境界線を延長した線分と接する位置から外側に向かって、それぞれ、(6J),6G,6C,6Eおよび6I(ホログラムプレート3の領域3Bによる)、6K,6F,6D,6Hおよび(6L)(ホログラムプレート3の領域3Cによる)の順に配置されている。なお、フォトダイオード6A,6Bの境界線を延長した線分と接する位置から外側に向かって、(6J)には、−2次光によるスポット、6Kには、+2次光によるスポット、6Gには、−1次光によるスポット、6Fには、+1次光によるスポット、6Cおよび6Dには、0次光によるスポット、6Eには、+1次光によるスポット、6Hには、−1次光によるスポット、6Iには、+2次光によるスポット、および(6L)には、−2次光によるスポットが、それぞれ、検出される。
【0026】
図3は、図2に示した光検出器6の各フォトダイオード6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6I,(6J),6K,(6L),6Mおよび(6N)からの出力信号を処理する信号処理回路の一例を説明する概略図である。
【0027】
それぞれのフォトダイオード6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6I,(6J),6K,(6L),6Mおよび(6N)から出力される出力信号は、図示しない増幅器により電流から電圧に変換され、所定のレベルまで増幅される。
【0028】
増幅されたそれぞれのフォトダイオード6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6I,(6J),6K,(6L),6Mおよび(6N)のうち、+1次光スポットによる反射レーザビームである6Eの出力と−1次光スポットによる反射レーザビームである6Gの出力が、第1の加算器21で加算され、+1次光スポットによる反射レーザビームである6Fの出力と−1次光スポットによる反射レーザビームである6Hの出力が、第2の加算器22で加算され、さらに、それぞれの加算器21,22の加算結果は、第1の差動増幅器23で合成される。
【0029】
また、増幅されたそれぞれのフォトダイオード66A,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6I,(6J),6K,(6L),6Mおよび(6N)のうち、0次光スポットによる反射レーザビームである6Cの出力と、同6Dの出力は、第2の差動増幅器24で合成され、先に合成された第1の差動増幅器23の出力と、第3の差動増幅器25でさらに合成され、ディファレンシャル−プッシュプル(D−PP)信号として、トラックの中心と0次光スポットの中心を一致させるためのトラッキング制御回路32に入力される。
【0030】
一方、増幅されたそれぞれのフォトダイオード6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6I,(6J),6K,(6L),6Mおよび(6N)のうち、0次光スポットによる反射レーザビームである6Aの出力と、同6Bの出力は、第4の差動増幅器26で合成され、対物レンズ5の位置を、光ディスクDの記録面のトラックの所定深さの位置と、対物レンズ5により集束されるレーザビームが集束される距離すなわち焦点距離に一致させるためのフォーカスエラー信号として、フォーカス制御回路31に入力される。
【0031】
さらに、増幅されたそれぞれのフォトダイオード6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6I,(6J),6K,(6L),6Mおよび(6N)のうち、+2次光スポットによる反射レーザビームである6Iの出力と、同6Mの出力および同6Kの出力は、第3および第4の加算器27,28で順に加算され、記録済みデータモニタ回路35へ供給される。なお、−2次光スポットによる反射レーザビームである(6J)の出力と、同(6N)の出力および同(6L)の出力は、この発明の実施の形態では、利用しない。
【0032】
このような信号検出系を有する光ヘッド装置においては、CD−RディスクDがターンテーブル11にセットされると、ターンテーブル11を回転させる駆動モータ12が所定の速度で回転されるとともに、図示しないレーザ駆動回路の制御により、半導体レーザ素子1から所定のパワーのレーザビームが、光ディスクDの記録面に照射される。
【0033】
以下、CPU51の制御により、記録用データメモリ33に、記録すべき情報(データ)が、外部または図示しないバッファメモリから供給されていることが検知されると、レーザ駆動回路34の制御により、半導体レーザ素子1から所定の(再生用の)パワーのレーザビームが出力され、図示しないヘッド移動機構により、光ヘッド装置1が光ディスクDの半径方向に移動され、既に情報が記録されている記録済み領域がサーチされる。
【0034】
次に、光ディスクDの任意のトラックに、光ヘッド装置1が移動され、トラッキング制御回路32からの出力に基づいて、光ディスクDの偏心(ディスク1回転における半径方向の変位)がチェックされ、トラッキング制御回路32から図示しないトラックコイルに供給されるべき光ディスクDの1回転あたりの対物レンズ5の変動量(トラックオフセット量)が設定され、光ディスクDの偏心に対して、対物レンズ5がロックされる。
【0035】
続いて、光ディスクDの記録可能な領域(トラック)に、光ヘッド装置1が移動され、記録用データメモリ33に記憶されているデータに基づいてレーザ駆動回路34からレーザ駆動信号に応じて、所定のパワーのレーザビームが、記録用データにより強度変調されながら、目標トラックに照射されることで、ピット列(記録マーク)が形成される。
【0036】
以下、半導体レーザ素子1からのレーザビームによるデータの記録が継続され、既に記録されたピット列が、光ディスクDの回転に伴って概ね1周されて、次のトラックへの記録時の際に、先に記録されたトラックに、+2次光スポットが照射される。
【0037】
この+2次光スポットによる反射光は、先に説明した通り、記録済みデータの記録品位をモニタするために有益であり、フォトダイオード6Iの出力、同6Mの出力および同6Kの出力は、第3および第4の加算器27,28で順に加算され、記録済みデータモニタ回路35へ供給される。なお、+2次光スポットは、光強度が0次光の1/10程度であるから、1つのスポットにより得られる反射レーザビームのみでは、十分なゲインが得られないことも予想されるが、このように、利用可能な3つのスポットによる出力を合成することで、モニタ回路35に入力され、記録用データメモリ36に記憶されている光ディスクDの1周前の記録データと、比較される際に、S/N比が改善される。なお、モニタ回路35に入力される信号は、例えば図4に示すように、記録品位を示すモニタ波形として得ることができる。以下、モニタ結果に基づいて、記録品位が向上するように、CPU51により0次光のパワーが設定され、レーザ駆動回路34から半導体レーザ素子1に供給される駆動電流の大きさが制御される。
【0038】
例えば、+2次光スポットによる反射光のレベルが一定の範囲内に収まり記録用データメモリ36に記憶されている1周前の記録データと概ね比較できる場合、CPU51により、記録品位が基準内であると判断され、全てのデータの記録が終わるまで、記録動作が継続される。
【0039】
一方、+2次光スポットによる反射光のレベルが不安定で、記録用データメモリ36に記憶されている1周前の記録データと比較不能であるとき、または反射光の強度が強すぎて記録済みのデータの状態が好ましい状態ではないと判断可能であるとき、CPU51の制御により、記録用レーザビームLBの出射が停止され、例えばホストコンピュータに対し、CD−Rディスクの異常が報知される。
【0040】
このように、記録品位を向上させるために、例えばグレーティングを用い、0次光、±1次光以外である±2次光のうちの既に記録されているデータを再生可能な、0次光が照射されているトラックよりも、光ディスクの回転方向の下流側に1トラックずれたトラックに照射して、その光スポットにより得られる反射光を利用して、既に記録されているデータを再生することで、記録されているデータの記録品位をモニタすることができ、そのモニタ結果に基づいて、記録品位が向上されるように、0次光のパワーを設定することで、安定な情報の記録が可能となる。
【0041】
このように、この発明のディスクドライブ装置は、所定の波長のレーザビームを出射する半導体レーザ素子と、この半導体レーザ素子からのレーザビームから少なくとも±1次回折光および±2次光を生成し、レーザビームの主光線は、0次光としてそのまま通過させる回折格子と、前記回折格子により生成された±1次光および±2次光と前記回折格子をそのまま通過した0次光を、記録媒体の記録面に同心円状またはスパイラル状に形成されているトラックの内の目標とするトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数内周側のトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数外周側のトラックのそれぞれに、0次光および±2次光のそれぞれを集束させるとともに、±1次光は、0次光および±2次光のそれぞれが集束されるトラック相互間のトラック間領域に集束させる対物レンズと、0次光が集束されたトラックおよび±2次光のうちの既に0次光が集束されたトラックに集束されたトラックのそれぞれからの反射レーザビームを前記半導体レーザ素子から記録媒体に向かう光ビームから分離し、光路を変更して3つの領域により所定の結像パターンを与えるホログラムプレートと、前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームのそれぞれのレーザビームについて、0次光スポットによる反射レーザビームと±1次光スポットによる反射レーザビームと±2次光スポットによるそれぞれの反射レーザビームを検出しその光強度に対応する電気信号を出力する複数のフォトダイオードを有する光検出器と、前記光検出器により出力された電気信号のうち既に情報が記録された側のトラックに照射された+2次光スポットによる反射レーザビームによる電気信号ついて、前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームによる電気信号の出力を合成した電気信号に基づいて、0次光により記録媒体のトラックに記録された情報の記録品位を判定するモニタ回路と、記録媒体を保持し、記録媒体に含まれるトラックが所定の線速となるように、記録媒体を回転するターンテーブルと、を有することを特徴とする。
【0042】
またこの発明の光ヘッド装置は、所定の波長のレーザビームを出射する半導体レーザ素子と、この半導体レーザ素子からのレーザビームから少なくとも±1次回折光および±2次光を生成し、レーザビームの主光線は、0次光としてそのまま通過させる回折格子と、前記回折格子により生成された±1次光および±2次光と前記回折格子をそのまま通過した0次光を、記録媒体の記録面に同心円状またはスパイラル状に形成されているトラックの内の目標とするトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数内周側のトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数外周側のトラックのそれぞれに、0次光および±2次光のそれぞれを集束させるとともに、±1次光は、0次光および±2次光のそれぞれが集束されるトラック相互間のトラック間領域に集束させる対物レンズと、0次光が集束されたトラックおよび±2次光のうちの既に0次光が集束されたトラックに集束されたトラックのそれぞれからの反射レーザビームを前記半導体レーザ素子から記録媒体に向かう光ビームから分離し、光路を変更して3つの領域により所定の結像パターンを与えるホログラムプレートと、前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームのそれぞれのレーザビームについて、0次光スポットによる反射レーザビームと±1次光スポットによる反射レーザビームと±2次光スポットによるそれぞれの反射レーザビームを検出しその光強度に対応する電気信号を出力する複数のフォトダイオードを有する光検出器と、前記光検出器により出力された電気信号のうち既に情報が記録された側のトラックに照射された+2次光スポットによる反射レーザビームによる電気信号ついて、前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームによる電気信号の出力を合成した電気信号に基づいて、0次光により記録媒体のトラックに記録された情報の記録品位を判定するモニタ回路と、を有することを特徴とする。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、レーザビームの0次光に対して、1トラック離れた位置に到達する2次光のレーザビームスポットを利用して、記録後の記録品位をモニタし、その結果に基づいて、記録用レーザビームのパワーを最適に制御することにより、ディスクに記録された情報の記録品位を高めることができる。
【0045】
これにより、記録品位が安定され、記録済みのデータを再生できなくなる等の問題が除去される。また、データをもう一度記録しなければならない事態が実質的に排除されるので、記録作業に要求される全記録時間が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態が適用される光ヘッド装置の一例を説明する概略図。
【図2】 図1に示した光ヘッド装置に組み込まれ、+2次光スポットによる光ディスクのトラックからの反射光ビームを検出可能な光検出器の例を説明する概略図。
【図3】 図2に示した光検出器により検出された信号を処理して、+2次光スポットにより、光ディスクに記録されたデータの記録品位をモニタ可能な信号処理回路の例を示す概略図。
【図4】 図3に示した光検出器により検出された光ディスクに記録されたデータの記録品位をモニタ可能な信号レベルの例を説明する概略図。
【図5】 周知のCD−Rディスクと記録されたデータのレベルを説明する概略図。
【符号の説明】
1 ・・・半導体レーザ素子、
2 ・・・回折格子(グレーティング)、
3 ・・・ホログラムプレート、
4 ・・・コリメートレンズ、
5 ・・・対物レンズ、
6 ・・・光検出器、
6A・・・フォーカスエラー用フォトダイオード、
6B・・・フォーカスエラー用フォトダイオード、
6C・・・0次光スポット用フォトダイオード、
6D・・・0次光スポット用フォトダイオード、
6E・・・+1次光スポット用フォトダイオード、
6F・・・+1次光スポット用フォトダイオード、
6G・・・−1次光スポット用フォトダイオード、
6H・・・−1次光スポット用フォトダイオード、
6I・・・+2次光スポット用フォトダイオード、
6J・・・+2次光スポット用フォトダイオード、
6K・・・+2次光スポット用フォトダイオード、
10 ・・・光ヘッド装置、
31 ・・・フォーカス制御回路、
32 ・・・トラッキング制御回路、
33 ・・・記録用データメモリ、
34 ・・・レーザ駆動回路、
35 ・・・記録済みデータモニタ回路、
36 ・・・記録用データメモリ、
51 ・・・CPU、
D ・・・光ディスク(記録媒体)。

Claims (2)

  1. 所定の波長のレーザビームを出射する半導体レーザ素子と、
    の半導体レーザ素子からのレーザビームから少なくとも±1次回折光および±2次光を生成し、レーザビームの主光線は、0次光としてそのまま通過させる回折格子と、
    前記回折格子により生成された±1次光および±2次光と前記回折格子をそのまま通過した0次光を、記録媒体の記録面に同心円状またはスパイラル状に形成されているトラックの内の目標とするトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数内周側のトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数外周側のトラックのそれぞれに、0次光および±2次光のそれぞれを集束させるとともに、±1次光は、0次光および±2次光のそれぞれが集束されるトラック相互間のトラック間領域に集束させる対物レンズと、
    0次光が集束されたトラックおよび±2次光のうちの既に0次光が集束されたトラックに集束されたトラックのそれぞれからの反射レーザビームを前記半導体レーザ素子から記録媒体に向かう光ビームから分離し、光路を変更して3つの領域により所定の結像パターンを与えるホログラムプレートと、
    前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームのそれぞれのレーザビームについて、0次光スポットによる反射レーザビームと±1次光スポットによる反射レーザビームと±2次光スポットによるそれぞれの反射レーザビームを検出しその光強度に対応する電気信号を出力する複数のフォトダイオードを有する光検出器と、
    前記光検出器により出力された電気信号のうち既に情報が記録された側のトラックに照射された+2次光スポットによる反射レーザビームによる電気信号ついて、前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームによる電気信号の出力を合成した電気信号に基づいて、0次光により記録媒体のトラックに記録された情報の記録品位を判定するモニタ回路と、
    記録媒体を保持し、記録媒体に含まれるトラックが所定の線速となるように、記録媒体を回転するターンテーブルと、
    を有することを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 所定の波長のレーザビームを出射する半導体レーザ素子と、
    の半導体レーザ素子からのレーザビームから少なくとも±1次回折光および±2次光を生成し、レーザビームの主光線は、0次光としてそのまま通過させる回折格子と、
    前記回折格子により生成された±1次光および±2次光と前記回折格子をそのまま通過した0次光を、記録媒体の記録面に同心円状またはスパイラル状に形成されているトラックの内の目標とするトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数内周側のトラックと、その目標とするトラックに対して所定本数外周側のトラックのそれぞれに、0次光および±2次光のそれぞれを集束させるとともに、±1次光は、0次光および±2次光のそれぞれが集束されるトラック相互間のトラック間領域に集束させる対物レンズと、
    0次光が集束されたトラックおよび±2次光のうちの既に0次光が集束されたトラックに集束されたトラックのそれぞれからの反射レーザビームを前記半導体レーザ素子から記録媒体に向かう光ビームから分離し、光路を変更して3つの領域により所定の結像パターンを与えるホログラムプレートと、
    前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームのそれぞれのレーザビームについて、0次光スポットによる反射レーザビームと±1次光スポットによる反射レーザビームと±2次光スポットによるそれぞれの反射レーザビームを検出しその光強度に対応する電気信号を出力する複数のフォトダイオードを有する光検出器と、
    前記光検出器により出力された電気信号のうち既に情報が記録された側のトラックに照射された+2次光スポットによる反射レーザビームによる電気信号ついて、前記ホログラムプレートにより3つの領域に分割されたレーザビームによる電気信号の出力を合成した電気信号に基づいて、0次光により記録媒体のトラックに記録された情報の記録品位を判定するモニタ回路と、
    を有することを特徴とする光ヘッド装置。
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