JP2003331437A - 光ヘッドおよび光ディスク装置 - Google Patents

光ヘッドおよび光ディスク装置

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JP2003331437A
JP2003331437A JP2002133444A JP2002133444A JP2003331437A JP 2003331437 A JP2003331437 A JP 2003331437A JP 2002133444 A JP2002133444 A JP 2002133444A JP 2002133444 A JP2002133444 A JP 2002133444A JP 2003331437 A JP2003331437 A JP 2003331437A
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objective lens
diffraction grating
optical
spot
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Shinji Fujita
真治 藤田
Masakazu Fukui
雅千 福井
Masaaki Inui
真朗 乾
Ikuo Shinoda
郁夫 信太
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Hitachi Ltd
Hitachi LG Data Storage Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi LG Data Storage Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光利用効率が低下することなく、トラックピ
ッチの異なる各種のディスクに対応可能な光ヘッド及び
光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 光源1と対物レンズ2との間に回折領域
が対物レンズ開口制限に対応する領域よりも小さい形状
である回折格子を備え、対物レンズの開口制限10によ
って定まる開口数で集光される第1の光スポットと回折
領域の大きさによって定まる第2の光スポットとを含む
複数の光スポットを光ディスク20上に形成する構成と
した。また、第2の光スポットのディスク半径方向に対
応する開口数NA2を、光ディスク20のトラックピッ
チTpと光源波長λとの間に、NA2≦0.5λ/Tp
なる条件が成立するようにした。また、第2の光スポッ
トの反射光で検出した対物レンズ位置信号に基づき、対
物レンズ変位時のプッシュプル信号のオフセットを補正
することで、トラックピッチの異なる複数の記録可能デ
ィスクにも対応可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク等の情報
記録媒体に対して記録、または再生する技術に関する発
明である。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、非接触、大容量、高
速アクセス、可換かつ低コストなメディアを特徴とする
情報記録再生装置であり、これらの特徴を生かしてディ
ジタルオーディオ信号やディジタル映像信号の記録再生
装置として、あるいはコンピュータの外部記憶装置とし
て利用されている。
【0003】現在一般的に広く使われている光ディスク
であるが、例えば音楽ソフトウェアや映像ソフトウェア
等の販売・配布用途にはCD−ROMやDVD−ROM
などの再生専用ディスク、データのバックアップやオー
サリング用途にはCD−RやDVD−Rなどの追記型デ
ィスク、またコンピュータの外部メモリ用途にはDVD
−RAMなどの書き換え型ディスクといったように、用
途や扱うデータの量・性質に応じて様々な種類のものが
存在・普及している。
【0004】種々の光ディスクを再生専用ディスクと記
録可能ディスクに大別すると、両者ではトラック構造が
異なり、前者が凹凸ピット列構造、後者がガイド溝構造
である。このトラック構造の違いのため、一方に適した
検出方式を用いると他方に対して適切なトラッキング誤
差信号を検出することは困難である。例えば再生専用デ
ィスクに適したディファレンシャル・フェイズ・ディテ
クション法(以下DPD法と略す)は、ピットのデータ
方向のエッジを検出する必要があることから、未記録の
記録可能型ディスクに対してトラッキング誤差信号を検
出できない。一方、未記録の記録型ディスクに対してト
ラッキング誤差信号を検出可能なプッシュプル法では、
プッシュプル信号振幅変調度の小さな再生専用ディスク
には適さない。
【0005】ここで図を用いてプッシュプル法について
詳述する。図2はディスク上スポットとその反射光束お
よびプッシュプル信号の検出方法を示す図である。光デ
ィスク20からの反射光束23と、ガイド溝に起因して
生じる+1次の反射回折光束24および−1次の反射回
折光束25とは、図中に示したハッチ部が重なっている
ため干渉を生じる。図2(a)のように光スポット21
がトラックの中心に位置するとき、+1次反射回折光束
24と反射光束23との干渉による光強度変化と、−1
次反射回折光束25と反射光束23との干渉による光強
度変化は等しい。一方、図2(b)のように光スポット
21がトラック中心からずれて位置するとき、+1次反
射回折光束24と反射光束23との干渉による光強度変
化と、−1次反射回折光束25と反射光束23との干渉
による光強度変化とは等しくなくなる。つまり光スポッ
トのトラックに対する位置に応じて反射光束23の強度
分布が変化する。そこで反射光束23をディスク接線方
向に沿った分割線を有する光検出器にて二等分して受光
し、各受光領域31および32の光量差からトラッキン
グ誤差信号を得ることができる。該光量差信号をプッシ
ュプル信号と呼び、また該トラッキング誤差検出方式を
プッシュプル法と呼ぶ。
【0006】ところが、ディスク偏心に追従するなどし
て図2(c)に示すように対物レンズ2がディスク半径
方向に変位する場合、反射光束23も対物レンズ2と同
様に変位して反射光束23と分割線との相対関係にずれ
が生じる。図2(c)の場合には受光領域31の光量が
増加し、受光領域32の光量が減少する。また対物レン
ズが逆方向に変位すると、受光領域31の光量が減少
し、受光領域32の光量が減少する。その結果、図3に
示すようにプッシュプル信号に対物レンズ変位量に応じ
たオフセットが発生し、この信号をそのまま使ってトラ
ッキングサーボをかけるとディスク上の光スポットがデ
トラックしてしまうという問題がある。
【0007】この問題を解決する手段として、特公平4
−34212号公報には、ディスク上に一対の光スポッ
トを照射し、かつそれらスポットの間隔をトラックピッ
チの1/2(位相差180°)とした後に、各々のスポ
ットの反射光束からプッシュプル信号を検出し所定のゲ
インを乗じた上で差信号を演算してトラッキング誤差信
号とする、一般に差動プッシュプル方式と呼ばれる技術
が開示されている。なお、ここではプッシュプル信号の
位相が360°となる間隔をトラックピッチと定義す
る。この方式によれば、対物レンズ変位時に複数のスポ
ットからのプッシュプル信号オフセットは各々同様に発
生し、一方プッシュプル信号の位相は互いに180°ず
れているため、各スポットからのプッシュプル信号の差
分をとることでオフセット成分のみをキャンセルするこ
とが可能となる。
【0008】また特開平10−143878号公報で
は、対物レンズの直下に対物レンズと一体で駆動する十
文字型の分割線を有する回折格子を配置し、回折格子で
検出光束を田の字状に4分割し、各領域で回折分離した
回折光を複数に分割された受光部を持つ光検出器で受光
する構成が開示されている。このような構成により、対
物レンズが変位しても検出光束と分割線との相対的な位
置関係にずれが生じず、プッシュプル信号のオフセット
発生を低減することが可能となる。
【0009】あるいは別の方法としては対物レンズの変
位量とプッシュプル信号のオフセット発生量に比例関係
があることを利用し、なんらかの手段によって対物レン
ズの位置を検出して、プッシュプル信号にこの対物レン
ズ位置信号を用いて所定の演算を行い対物レンズ変位時
に発生するオフセットを補正する技術が知られている。
【0010】対物レンズの位置を検出する手段として
は、例えば特開昭62−128030号公報に開示され
ているように、対物レンズアクチュエータの可動部に反
射片を備え、反射片に対向する固定部に光源と複数の受
光領域を持つ位置検出器を備える構成とし、アクチュエ
ータ可動部の変位量すなわち対物レンズ変位量を反射光
量変化として検出する技術が知られている。
【0011】また特開平11−154338号公報に
は、複数の光源を備え、第1の光源からの光束はディス
ク上で微小な光スポットとなるよう集光し、第2の光源
からの光束はディスク上でトラックピッチに対して十分
大きなファーフィールド光束(デフォーカス光束)とし
て照射し、第2の光源からの検出光束をディスク接線方
向に沿った分割線で2分割して受光する構成が開示され
ている。この構成によれば、第2の光源によるディスク
上光束がトラックピッチに対して十分大きく、ガイド溝
による回折によって生じる検出光束の強度分布変化が十
分に小さいため検出光束の2分割した各領域の光量差信
号のプッシュプル信号成分は十分小さい。対物レンズ変
位によって生じる検出光束と分割線の相対ずれだけが2
領域の光量変化として検出でき、これにより対物レンズ
の位置を検出可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述したように現在一
般的に使われている光ディスクには様々な種類のものが
併存しており、単一の光ディスク装置でそれら種々の光
ディスクに記録再生を行うことが望まれている。しかし
ながら、前記従来技術ではトラックピッチの異なる複数
の記録可能ディスクに対応することが困難であった。
【0013】現在記録可能型光ディスク装置で広く用い
られている特公平4−34212号公報に記載の従来技
術では、一対のディスク上スポットをトラックピッチの
1/2とする構成であるため、あるディスクに対応して
スポット間隔を設定すると、他のディスクに対してはト
ラックピッチの1/2から大きくずれることになり、ト
ラックピッチの異なる複数のディスクに対応することが
困難である。
【0014】また該従来技術では、複数の光スポットを
照射するために、複数の光源を設けるか、光源と対物レ
ンズの間に回折格子を設けてディスクに0次光および±
1次光を照射する構成としている。しかしながら複数の
光源を設けるとコストアップともに光ヘッドのサイズが
大きくなるという問題があり、一方、回折格子を設ける
構成では記録再生を行うメインスポット(0次光)の光
利用効率を10%以上低下させてしまうため、光スポッ
トパワー低下に伴う記録速度の低下、また消費電力上昇
および発熱量上昇という問題があった。
【0015】ところでプッシュプル信号の振幅変調度は
光源波長とトラックピッチに依存しているため、波長が
同じ場合にはトラックピッチによってプッシュプルの信
号振幅が異なる。例えばDVD−RAM(ver.2.
0)のトラックピッチは1.33μmであるのに対し
て、DVD−R(ver.2.0)のトラックピッチは
0.74μmと約半分である。このため、DVD−Rの
プッシュプルの変調振幅はDVD−RAMの1/4程度
である。
【0016】このように、トラックピッチによってはプ
ッシュプル信号変調度が低下するため光源の発光分布の
影響が相対的に大きくなる。その場合には特開平10−
143878号公報に記載の従来技術を用いても、対物
レンズ変位時のトラッキング誤差信号オフセットの低減
効果が不十分となる問題があった。
【0017】また該従来技術は対物レンズと回折格子を
一体駆動とするため、対物レンズアクチュエータの感度
が低下する問題と、通常の回折格子と比較して高価な偏
光異方性材料を用いた回折格子を用いることによるコス
トアップの問題があった。
【0018】一方、対物レンズ位置信号により対物レン
ズ変位時のプッシュプル信号オフセットを補正する従来
技術を用いれば、トラックピッチの異なる複数の記録可
能ディスクに対応することが可能である。
【0019】しかしながら該従来技術では対物レンズ位
置信号検出に問題があった。
【0020】対物レンズアクチュエータに位置検出器を
備える従来技術では、対物レンズアクチュエータがトラ
ッキング方向の他にフォーカス方向にも(構成によって
はディスクラジアルチルト方向にも)対物レンズを駆動
する構成に起因してクロストークを生じるため、あるい
は環境温度の変化によって位置検出器の特性が変化する
ため、位置信号の検出精度・信頼性が不十分な問題があ
った。また位置検出信号を備えることによるコストアッ
プと光ヘッドのサイズが大きくなる問題があった。
【0021】特開平11−154338号公報に記載の
ファーフィールド光束を用いる従来技術では、対物レン
ズ位置検出用の光源、光検出器、ビームスプリッタなど
を専用に設ける必要があり、コストアップおよび光ヘッ
ドのサイズが大きくなる問題があった。
【0022】以上を鑑みて本発明の課題は、光ディスク
に照射されて記録・再生を行うメインスポットの光利用
効率が低下することなく/あるいは低下量を十分に抑制
し、再生専用ディスクおよびトラックピッチの異なる複
数の記録可能ディスクに対して各々のディスクに対応し
た安定なトラッキング誤差信号を検出し、良好に記録・
再生が可能な、低コストかつ小型の光ヘッド、およびそ
れを搭載した光ディスク装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、波長λの光源1と、光源1から放射され
た光束を光ディスク20の情報記録面に集光するための
対物レンズ2と、該光源1と該対物レンズ2との間に回
折格子3とを設け、該回折格子3の回折領域3aは少な
くともディスク半径方向に対応する方向に関して該回折
格子3における前記対物レンズ2の開口制限に対応する
領域3bよりも小さくなるようにし、前記対物レンズ2
の開口制限によって定まる第1の開口数で集光される第
1の光スポット21と、前記回折格子3の回折領域3a
の大きさによって定まる第2の開口数で集光される第2
の光スポット22とを含む、複数の光スポットを前記光
ディスク20に集光する構成とした。
【0024】また前記第2の開口数のうち、前記光ディ
スク20の半径方向に対応する開口数NA2が、前記光
源1の波長λおよび前記光ディスク20のトラックピッ
チTpとの間に以下の条件が成立するように、前記回折
領域3aの大きさを定めた。 NA2≦0.5λ/Tp
【0025】ここで該回折領域3aの中心が、前記対物
レンズ2の開口制限に対応する領域3bの中心と略一致
するように配置した。
【0026】あるいは該回折領域3aが、前記対物レン
ズ2の開口制限に対応する領域3bと重ならないように
配置した。
【0027】さらに前記光源1と前記対物レンズ2との
間に光束分離素子5を備え、光ディスク20からの反射
光を光検出器6に導く構成とした。
【0028】このような構成によって前記第2の光スポ
ット22からの反射光束を光ディスク20のプッシュプ
ル信号を含まない光束とすることができ、該第2の光ス
ポットからの反射光束に基づいて対物レンズ2の位置を
検出することが可能となる。また前記第1の光スポット
21の利用効率低下を、前記第2の光スポット22を形
成するために別途光源を設けることなく、十分に抑える
ことが可能となる。
【0029】また前記光検出器6は前記第1の光スポッ
ト21と前記第2の光スポット22の反射光束を各々独
立に受光可能な複数に分割された受光領域を有し、さら
に該光検出器6と前記対物レンズ2との間に十文字の分
割線によって回折角および/または回折方向の異なる4
つの領域に分割された4分割回折格子7を備えて、前記
光ディスク20からの反射光束を該4分割回折格子7の
各領域で回折分離して前記光検出器6の各々所定の受光
領域に導くようにした。
【0030】さらに前記4分割回折格子7の分割線の一
方が前記光ディスク20のトラック接線方向に対応する
方向と略一致し、もう一方の分割線が該光ディスク20
の半径方向に対応する方向と一致するように配置した。
【0031】このような構成により、前記第1の光スポ
ット21からの反射光に基づいて、位相差法およびプッ
シュプル法によるトラッキング誤差信号の検出が可能と
なる。また該プシュプル法によるトラッキング誤差信号
は対物レンズ2の変位によってオフセットが発生する
が、前述した第2の光スポット22の反射光に基づく対
物レンズ2の位置信号を用いて該オフセットを補正し、
トラックピッチの異なる複数の光ディスクに対して記録
・再生が可能となる。
【0032】また光ディスク装置として、以上述べたよ
うな光ヘッドと、装着された光ディスクの種類を判別す
るディスク判別手段を備え、装着された光ディスクが再
生専用ディスクか記録可能ディスクかに応じてトラッキ
ング誤差信号の検出方式を適宜切り替える。さらに該プ
ッシュプル法によるトラッキング誤差信号に対しては前
記対物レンズ位置信号によるオフセット補正を行い、装
着された記録可能ディスクの種類に応じて該補正量を適
宜切り替える構成とした。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例とし
ての光ヘッドの構成ならびに動作を、図面を参照しなが
ら説明する。図4は本発明の第1の実施例としての光ヘ
ッドの構成図である。
【0034】レーザ光源1は光ディスク20に対応した
波長λで発振する半導体レーザダイオードである。レー
ザ光源1から出射した略直線偏光の光束は回折格子3に
入射する。
【0035】図5は本発明における回折格子3の形状を
示す平面図である。格子が刻まれた領域3aが、対物レ
ンズ2の開口制限10に対応する領域3bに対し、少な
くとも光ディスク20の半径方向に対応する方向に関し
て小さい。特に本実施例では図5(a)に示すような回
折領域3aが領域3bよりも半径の小さい同心円なる形
状とした。また格子の向きはディスク半径方向に対応す
る方向に略一致するように配置した。
【0036】回折格子3の領域3aに入射した光束は格
子定数と波長λにより定まる所定の回折角で回折分離さ
れる。その結果、領域3aでの0次回折光束および領域
3bの透過光束からなる1本の主光束と、領域3aでの
±1次光束なる2本の副光束に分離されて偏光ビームス
プリッタ5に向かう。
【0037】偏光ビームスプリッタ5は所定の方向の直
線偏光を透過し、該直線偏光と偏光方向が直交する直線
偏光を反射する特性を有する。ここではレーザ光源1か
らの出射された直線偏光を略透過する方向に配置されて
いる。回折格子2によって回折分離された3本の光束は
該偏光ビームスプリッタ5を透過し、さらに波長λの光
束に対して90°の位相差を与える1/4波長板におい
て円偏光に変換された後、コリメートレンズ4により略
平行光束に変換され、対物レンズ2に向かう。
【0038】対物レンズ2は入射した平行光束を光ディ
スク20の情報記録面に所定の開口数(例えばDVDで
あればNA0.6)で収差よく集光することが可能なも
のである。また該対物レンズ2には開口数が所定の値と
なるよう入射光束径の大きさを定める開口制限10が備
えられており、これら対物レンズ2と開口制限10は対
物レンズアクチュエータ11により一体に変位可能とな
っている。3本の光束は該対物レンズによって光ディス
ク上に3個の光スポットを形成する。
【0039】図1は本実施例におけるレーザからディス
クまでの光学系の一部と、光ディスク上での光スポット
を概念的に示す斜視図である。対物レンズ2に入射した
各光束は光ディスク20上に、主光束は対物レンズ開口
制限10によって定まる開口数(例えばNA0.6)に
て、2本の副光束は回折格子3の回折領域3aによって
定まる開口数(例えばNA0.2)にて、各々光スポッ
トを形成する。一般に回折限界まで絞り込んだ光スポッ
トの大きさは、波長に比例し、開口数に反比例する。た
だし本実施例において主光束は光束の中心強度が回折格
子3の回折効率に応じて低下しているため、超解像とよ
ばれる現象により通常よりも小さい光スポットを形成す
る。また光源すなわち波長が同一なので、副光束を集光
したサイドスポット22aおよび22bは主光束を集光
したメインスポット21よりも大きな光スポット(上記
の例では3倍程度の大きさ)である。
【0040】ここでサイドスポット22の大きさと対物
レンズ位置信号について詳述する。図6はディスク上の
サイドスポットとその反射光束、およびレンズ位置信号
検出方法を示す図である。光ディスク20によるサイド
スポット22の反射においても、図2におけるメインス
ポットの場合と同様にガイド溝構造に起因して、反射光
束26、+1次反射回折光束27および−1次反射回折
光束28が生じる。ここで対物レンズ瞳上における各反
射光束半径をr、各反射光束間隔をdとすると、対物レ
ンズ2の焦点距離をf、回折格子3の領域3aによって
定まる開口数をNA2、光ディスク20のトラックピッ
チをTpとして、 d=f・λ/Tp (1) r=f・NA2 (2) と各々表わすことができる。
【0041】本発明では反射光束26と+1次反射回折
光束27および−1次反射回折光束28が干渉を生じな
い、重なりを持たないように、 2r≦d (3) なる条件を満たすようにした。これに前述の式(1)
(2)を代入してNA2に関して解くと、 NA2≦0.5λ/Tp (4) すなわちサイドスポット22が式(4)の条件を満たす
開口数で集光された光スポットとなるようにした。本構
成により反射光束26の強度分布をサイドスポット22
とトラックとの位置関係によらず一定とすることが可能
となる。
【0042】例として、DVD−RAM(ver.2.
0)に対しては、λ=660nm、Tp=1.33μm
であるから、各々代入して、NA2≦0.25となる。
またDVD−R(ver.2.0)に対しては、λ=6
60nm、Tp=0.74μmであるから、NA2≦
0.45となる。異なるトラックピッチのディスクに対
応する場合にはNA2の条件が厳しいほう、つまりNA
2≦0.25とすればよい。
【0043】反射光束26をプッシュプル信号の検出と
同様にディスク接線方向に沿った分割線を有する光検出
器にて二等分して受光する。図6(a)に示すように対
物レンズの変位量が0の場合、各受光領域31および3
2に入射する光量は等しい。これに対して図6(b)に
示すように対物レンズがディスク半径方向に変位した場
合には、反射光束26も対物レンズと同様に変位して分
割線との相対関係にずれが生じる。その結果、受光領域
33に入射する光量は増加し、受光領域34に入射する
光量は減少する。一方、図6(b)とは反対方向に対物
レンズが変位した場合には、受光領域33に入射する光
量は減少し、受光領域34に入射する光量は増加する。
また前述したように反射光束26の強度分布はサイドス
ポット22とトラックとの位置関係に依存せず一定であ
る。そこで受光領域33および34の入射光量差を演算
すると、図7に示すような対物レンズ変位量に応じた信
号、すなわち対物レンズ位置信号を得ることが可能とな
る。
【0044】ディスク上で反射されたメインスポット2
1および2個のサイドスポット22は、再び対物レンズ
2を透過して平行光束に変換された後、コリメートレン
ズ4を通って、1/4波長板9にて円偏光からレーザ光
源1の出射光の偏光方向と直交する偏光方向に変換さ
れ、偏光ビームスプリッタ5にて反射されて、光検出器
6の方向に向かう。
【0045】偏光ビームスプリッタ5と光検出器6の間
の光路には、田の字状に4つの領域に分割された4分割
回折格子7と、検出光学系を所定の倍率に変換するため
の検出レンズ8が設けてある。4分割回折格子の各領域
で回折分離された各反射光束は、検出レンズ8を通っ
て、10分割された受光領域を有する光検出器6の所定
の受光領域に導かれる。ここで4分割回折格子の回折効
率は0次回折効率が十分小さく、例えば0次:+1次:
−1次=1:35:35とする。
【0046】図8は本実施例における4分割回折格子7
の格子パターン例を示す平面図である。十文字の分割線
によって、格子定数の各々異なる直線格子が形成された
4つの領域7a、7b、7c、7dに分割されており、
図の左右の領域を分割する分割線はディスク接線方向と
対応する方向に略一致し、上下の領域を分割する分割線
はディスク半径方向と対応する方向と略一致する。また
対物レンズ2のディスク半径方向の変位が0のときに、
メインスポット21の反射光束23の中心と十文字の中
心が略一致するように配置してある。また格子の向きは
4領域ともディスク接線方向と略一致する構成としてい
る。ただし本発明はこれに限るものではなく、格子の向
きや格子定数は光検出器9の受光領域との兼ね合いによ
って任意に設定できる。
【0047】また本実施例では、前述したように回折格
子3の格子の向きをディスク半径方向と対応する方向に
略一致させる構成としており、ディスク上の光スポット
の並びをディスク接線方向と略一致するのでサイドスポ
ット22aの反射光束26aおよびサイドスポット22
bの反射光束26bは、少なくとも該回折格子の左右の
領域を分割する分割線によって二分されるように配置さ
れる。
【0048】図9は光検出器6の受光パターンと、やや
デフォーカスした状態における受光面での光スポット配
置、ならびにRF信号、フォーカス誤差信号、トラッキ
ング誤差信号、レンズ位置信号の生成ブロックの一部を
示す図である。図8および図9を用いて受光面のスポッ
ト位置関係と、各信号検出動作について説明する。
【0049】ディスク上メインスポット21の反射光束
23は、前述したように4分割回折格子7で4分割され
て各々の領域で回折分離される。領域7aで回折された
+1次光は受光面上で光スポット101として4分割受
光領域90のa領域に集光され、領域7bで回折された
+1次光は光スポット102として受光領域90のbに
集光される。また領域7cで回折された+1次光は光ス
ポット103として受光領域90のcに、−1次光は光
スポット105として2分割受光領域91に集光され
る。同様に領域7dで回折された+1次光は光スポット
104として受光領域90のdに、−1次光は光スポッ
ト106として受光領域91に各々集光される。
【0050】ここで4分割受光領域90はRF信号(再
生信号)およびトラッキング誤差信号検出領域である。
領域a、b、c、dの各出力を加算器50で加算してメ
インスポット21によるRF信号を検出することができ
る。また再生専用ディスクに対しては、a、b、c、d
の各出力の位相差を位相差検出回路52にて検出しDP
D法によるトラッキング誤差信号を検出することができ
る。また加算器53にてb、cの出力を加算[b+
c]、加算器54にてa、dの出力を加算[a+d]し
た後、減算器55によってメインスポット20によるプ
ッシュプル信号[(a+d)−(b+c)]を検出可能
である。ただしここで得られるプッシュプル信号は、対
物レンズ2がディスク半径方向に変位すると4分割回折
格子7上での反射光束23も変位して分割線との相対関
係にずれが生じるため、前述したようにオフセットが生
じてしまう。
【0051】一方、2分割領域91はフォーカス誤差検
出領域である。図9に示すように、わずかにデフォーカ
ス(例えばインフォーカス)した状態では光スポット1
05および106は共にe領域にて存在するが、ジャス
トフォーカス状態ではちょうど分割線上に集光し、逆方
向にデフォーカス(例えばアウトフォーカス)した状態
ではf領域に存在する。そこで減算器51にてe、fの
各出力の差分を演算することによりナイフエッジ法によ
るフォーカス誤差信号の検出が可能である。なお、4分
割した反射光束のうち2つの光スポットを用いた検出方
法について示したが、本発明はこれに限るものではな
く、受光面を4分割するなどして4つの光スポットを用
いたナイフエッジ法によるフォーカス誤差信号検出も可
能である。
【0052】サイドスポット22aの反射光束26aお
よび26bについても、4分割回折格子7の各々の領域
で回折分離される。反射光束26aについては、領域7
aで回折された+1次光および領域7dで回折された+
1次光は2分割受光領域92のg領域に、領域7bで回
折された+1次光および領域7cで回折された+1次光
はh領域に各々集光される。同様に反射光束26bにつ
いては、領域7aで回折された+1次次光および領域7
dで回折された+1次光は2分割受光領域93のi領域
に、領域7bで回折された+1次光および領域7cで回
折された+1次光はj領域に各々集光される。
【0053】ここで2分割受光領域92および93は対
物レンズ位置信号検出領域である。領域gと領域i、領
域hと領域jは各々結線されており、各領域に受光した
光量の和(g+i)および(h+j)が出力される。こ
れは各サイドスポットの反射光束26aおよび26bを
ディスク接線方向に沿った分割線で2分割して各々受光
することに相当する。対物レンズ2がディスク半径方向
に変位すると4分割回折格子7上での各反射光束26
a、26bも変位して分割線との相対関係にずれが生じ
る。一方で各反射光束26a、26bの強度分布はディ
スク上サイドスポット22a、22bとトラックとの位
置関係によらず一定である。そこで減算器56にて出力
(g+i)、(h+j)の差分を演算することにより、
前述したように対物レンズ位置信号を検出することがで
きる。
【0054】対物レンズ位置信号を増幅器57でk倍に
増幅し、さらに減算器58を用いて前記プッシュプル信
号との差分を演算することによって、対物レンズのディ
スク半径方向変位に応じてプッシュプル信号に発生する
オフセットを補正することが可能となる。
【0055】以上述べてきたように、本実施例によれば
別途光源を設けることなく安定な対物レンズ位置信号の
検出が可能であり、該対物レンズ位置信号を用いてトラ
ックピッチの異なる複数の記録可能ディスクに対して、
対物レンズの変位によってプッシュプル信号に発生する
オフセットを補正することが可能である。また対物レン
ズ位置信号検出用サイドスポットは小さい開口数で集光
するため光量を小さく抑えることができ、メインスポッ
トの光利用率低下を抑えることができる。逆にレーザ光
源の発光出力を抑えることができるので、対物レンズ位
置検出専用の光源を必要としないことと合せて、消費電
力上昇を抑えることができる。また再生専用ディスクに
対してはDPD法によるトラッキング誤差検出が可能で
あり、トラック構造の異なるディスクにも対応が可能で
ある。
【0056】なお本発明は上記構成に限るものではな
く、4分割回折格子7の直線格子の代わりにレンズパワ
ーを有する曲線格子とし、それに見合った受光パターン
を有する光検出器にて構成することで、スポットサイズ
検出法によるフォーカス誤差信号検出が可能である。ま
た4分割格子の代わりにシリンドリカルレンズなどの非
点収差を発生させる素子を用い、それに見合った受光パ
ターンの光検出器にて構成することで非点収差法による
フォーカス誤差信号検出が可能である。
【0057】また回折格子3の回折領域3aの形状を図
3(a)に示すように円形としたが、本発明はこれに限
るものではない。ディスク半径方向に対応する方向に関
して前述の式(4)を満たしていればよく、楕円や矩形
であってもよいし、図3(b)に示すように領域3bの
外部にはみ出すような形状でも構わない。またレーザ光
源1と光検出器9とを同一基板もしくは近傍に配置し、
回折格子3、偏光ビームスプリッタ5、4分割回折格子
7の代わりに偏光異方性のあるホログラム素子を用いて
構成してもよい。ホログラム素子のレーザ光源側の面に
は回折格子3と同様の格子が、対物レンズ側の面には4
分割回折格子7と同様の格子が刻まれており、本実施例
と同様のディスク上光スポットおよび光検出器上光スポ
ットを形成する。複数の部品を一体化することで、光ヘ
ッドの小型・簡略化が可能となる。
【0058】次に本発明の第2の実施例としての光ヘッ
ドの構成を、図面を参照しながら説明する。図10は本
発明の第2の実施例としての光ヘッドのレーザからディ
スクまでの光学系の一部および光ディスク上での光スポ
ットを概念的に示す斜視図である。また光ヘッドの全体
の構成は第1の実施例と同様に図4で示す。
【0059】レーザ光源1から出射された光束は回折格
子3に入射する。ここで回折格子3は図5(c)に示す
ような形状であり、回折領域3aは対物レンズの開口制
限に対応する領域3bの外部にあって、領域3bよりも
小さい(前述の式(4)を満たす)円形の領域である。
また回折効率は0次回折光が十分小さく、格子の向きは
ディスク半径方向に略一致する方向とする。
【0060】回折格子3の回折領域3aで回折分離され
た±1次の副光束と領域3bを透過した主光束とは、偏
光ビームスプリッタ5、1/4回折格子9を経てコリメ
ートレンズ4で平行光束に変換され対物レンズ2に向か
う。主光束と、領域3aで回折された+1次光なる副光
束(図10の上方向に回折された光束)とは、対物レン
ズ2の開口制限10を通って対物レンズ2に入射する。
ところが−1次光なる副光束(図10の下方向に回折さ
れた光束)は開口制限の外部に向かうため該開口制限1
0で遮断され対物レンズ2に入射しない。
【0061】対物レンズ2に入射した光束は光ディスク
20上に、主光束は対物レンズ開口制限10によって定
まる開口数で集光されてメインスポット21を、+1次
光なる副光束は回折格子3の回折領域3aによって定ま
る開口数で集光されてサイドスポット22aを、それぞ
れ形成する。
【0062】光ディスク20で反射されたメインスポッ
ト21およびサイドスポット22aは再び対物レンズ、
コリメートレンズを透過し、1/4波長板にてレーザ光
源1の出射光束の偏光方向と直交する直線偏光に変換さ
れ、偏光ビームスプリッタ5で反射された後に4分割回
折格子7で回折分離され、検出レンズ8を透過して光検
出器6に導かれる。
【0063】ここで4分割回折格子7の格子形状と光検
出器6の受光パターンは第1の実施例と同様である。反
射光束23および26aと4分割回折格子7との位置関
係、光検出器上の各受光領域と光スポット101、10
2、103、104、105、106および光スポット
111、112、113、114の各々との位置関係に
ついても第1の実施例と同様である。ただし、サイドス
ポットが第1の実施例では2個だったのに対し、本実施
例においては1個であるため、反射光束26bおよび光
スポット121、122、123、123が存在しな
い。しかしながら領域92のgおよびhの出力から対物
レンズ位置信号の検出が可能であり、光ヘッドとしての
動作についても第1の実施例と同様に行うことが可能で
ある。逆に領域93は削除可能である。
【0064】以上述べたように本発明の第2の実施例に
よれば、メインスポット21に集光される光束とサイド
スポット22aに集光される光束とを完全に分離するこ
とができ、メインスポット21の光利用効率をまったく
下げることなく、安定な対物レンズ位置信号の検出が可
能となる。
【0065】図11に本発明の光ヘッドを搭載した光デ
ィスク装置の概略ブロック図を示す。光ヘッド70に組
み込まれた前方光モニタ12の出力を用いてレーザ駆動
回路71にてレーザ光源1を所定の光量となるよう駆動
させる。光ディスクからの反射光は光検出器6に入射し
て電気信号に変換され、サーボ信号生成回路72および
情報信号再生回路73に送られる。装着された光ディス
ク20の種類はシステム制御回路74の中のディスク判
別回路74aによって判定される。
【0066】サーボ信号生成回路72では装着されたデ
ィスク20の判定結果に基づき、それぞれのディスクに
好適な検出方式による各種サーボ信号を選択・生成す
る。例えばディスク20が再生専用ディスクであればD
PD法によるトラッキング誤差信号を生成し、ディスク
20が記録可能ディスクであればプッシュプル信号を生
成するとともに対物レンズ位置信号を生成し、両信号に
基づき対物レンズ変位によるプッシュプル信号のオフセ
ットを補正したトラッキング誤差信号を生成する。また
光ディスク20のトラックピッチの違いに対しては、各
々のディスクのプッシュプル信号変調度に応じてトラッ
キング誤差信号振幅が所定の値となるようゲインを調整
する。
【0067】サーボ信号生成回路72において選択・生
成された各種サーボ信号ならびに情報信号再生回路73
で得られた信号の一部はシステム制御回路74に供給さ
れる。システム制御回路74では各サーボ信号をもとに
アクチュエータ駆動回路75を通して光ヘッド70の対
物レンズアクチュエータ11を駆動し、フォーカス位置
制御およびトラッキング位置制御を行う。またアクセス
制御回路76とスピンドルモータ駆動回路77を介し
て、それぞれ光ヘッド70のアクセス方向位置制御やデ
ィスク20の回転制御が行われる。
【0068】情報信号再生回路73では前記検出信号か
らディスクに記録された情報信号が再生される。また記
録の際にはシステム制御回路74から送られた記録情報
信号にもとづいて、レーザ駆動回路71を介してレーザ
を所定の光量となるよう発光させる。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
ディスク上メインスポットの光利用効率が低下すること
なく/あるいは低下量を十分に抑制して開口数の小さい
サイドスポットを生成し、該サイドスポットを用いて安
定な対物レンズ位置信号を検出することが可能である。
再生専用ディスクに対してDPD法によるトラッキング
誤差信号が検出可能であるとともに、トラックピッチが
異なる複数の記録可能ディスクに対してはプッシュプル
法によるトラッキング誤差信号を検出し、前記対物レン
ズ位置信号を用いて対物レンズ変位時のオフセットを補
正することで安定なトラッキング誤差信号を生成、これ
ら種々のディスクに対して良好に記録・再生が可能であ
る。また該サイドスポットの生成に別途専用の光源を設
ける必要がなく、プラティックなど安価な材料の回折格
子を用いて構成できるため、低コストかつ小型の光ヘッ
ドを提供することができる。さらに該光ヘッドを用い
て、例えば再生専用ディスクであるDVD−ROM、そ
れぞれトラックピッチの異なる記録可能ディスクである
DVD−RAM、DVD−R/−RW/+RWといった
様々な種類の光ディスクに対して安定かつ良好に記録・
再生が可能な、汎用性の高い光ディスク装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における、光源からディ
スクまでの光学系構成とディスク上での光スポット配置
を概念的に示す斜視図である。
【図2】プッシュプル法によるトラッキング検出方法を
説明するための図である。
【図3】対物レンズの変位とプッシュプル信号のオフセ
ットの関係を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例における光ヘッドの構成
図である。
【図5】本発明における3スポット生成用の回折格子の
形状を示す平面図である。
【図6】本発明におけるサイドスポットの条件と、対物
レンズ位置信号検出方法を説明するための図である。
【図7】対物レンズの変位と対物レンズ位置信号の関係
を示す図である。
【図8】本発明における光検出器上スポット生成用の回
折格子の形状を示す平面図である。
【図9】本発明における光検出器の受光パターンと、信
号処理回路の一部を示した平面図とブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施例における、光源からデ
ィスクまでの光学系構成とディスク上での光スポット配
置を概念的に示す斜視図である。
【図11】本発明の光ディスク装置の実施形態を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1・・・半導体レーザ光源、2・・・対物レンズ、3・・・回折
格子、4・・・コリメートレンズ、5・・・偏光ビームスプリ
ッタ、6・・・光検出器、7・・・4分割回折格子、8・・・検
出レンズ、9・・・1/4波長板、10・・・対物レンズ開口
制限、11・・・対物レンズアクチュエータ、12・・・前方
光モニタ、20・・・光ディスク、70・・・光ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 雅千 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 乾 真朗 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 信太 郁夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 5D090 AA01 BB02 BB03 BB04 CC01 CC04 CC16 CC18 DD03 FF02 FF08 JJ11 LL02 LL05 5D118 AA01 AA04 AA14 AA26 BA01 BB01 BB02 BC07 BF02 BF03 CA13 CA23 CC02 CC04 CC06 CD03 CD18 CF03 CF05 CF08 CF16 CG04 CG24 CG33 CG44 DA16 DA20 DA33 5D119 AA01 AA05 AA28 AA40 AA41 AA43 BA01 BB01 BB02 BB03 DA01 DA05 EA02 EB14 EB15 EC37 EC41 EC45 FA05 JA02 JA12 JA22 JA24 JA32 JA43 KA17 KA19 KA20 LB05 MA15 5D789 AA01 AA05 AA28 AA40 AA41 AA43 BA01 BB01 BB02 BB03 DA01 DA05 EA02 EB14 EB15 EC37 EC41 EC45 FA05 JA02 JA12 JA22 JA24 JA32 JA43 KA17 KA19 KA20 LB05 MA15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、該光源から放射された光束を光デ
    ィスクの情報記録面に集光するための対物レンズと、前
    記光源と前記対物レンズの間に配置され前記光源から放
    射された光束を回折分離する回折格子とを備えた光ヘッ
    ドにおいて、前記回折格子は該回折格子における前記対
    物レンズの開口制限に対応する領域よりも少なくとも前
    記光ディスクの半径方向に対応する方向に関して小さい
    回折領域を有し、前記対物レンズの開口制限によって定
    まる第1の開口数にて集光される第1の光スポットと、
    前記回折格子の回折領域によって定まり少なくとも前記
    光ディスクの半径方向に関して前記第1の開口数よりも
    小さい第2の開口数にて集光される第2の光スポット
    と、を含む複数の光スポットを前記光ディスク上に集光
    することを特徴とする光ヘッド。
  2. 【請求項2】前記第2のスポットの前記光ディスク半径
    方向に対する開口数NA2が、前記光源から放射される
    光束の波長λおよび前記光ディスクのトラックピッチT
    pに対して下記の条件を満足することを特徴とする請求
    項1に記載の光ヘッド。 NA2≦0.5λ/Tp
  3. 【請求項3】前記回折格子の回折領域の中心が、該回折
    格子における前記対物レンズの開口制限に対応する領域
    の中心と略一致することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の光ヘッド。
  4. 【請求項4】前記回折格子の回折領域が、該回折格子に
    おける前記対物レンズの開口制限に対応する領域外にあ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光
    ヘッド。
  5. 【請求項5】前記光ディスクからの反射光を受光して電
    気信号に変換する光検出器と、前記対物レンズと前記回
    折格子との間に前記光検出器に反射光を導くための光束
    分離素子とを備え、前記第2の光スポットの反射光に基
    づいて前記対物レンズの位置信号を検出することを特徴
    とする請求項1から請求項4に記載のいずれかの光ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】前記光検出器は前記第1および前記第2の
    光スポットの反射光を各々独立に受光可能な複数の受光
    面を備えると共に、前記対物レンズと前記光検出器の間
    に回折角および/または回折方向の異なる4つの領域を
    有する4分割回折格子を備え、前記光ディスクからの反
    射光束を各々の領域で回折分離して前記光検出器上の各
    々所定の受光領域に導くことを特徴とする請求項5に記
    載の光ヘッド。
  7. 【請求項7】前記4分割回折格子は十文字の分割線によ
    って分割されており、一方の分割線が前記光ディスクの
    トラック接線方向と対応する方向と略一致し、もう一方
    の分割線が前記光ディスクの半径方向と対応する方向と
    略一致するように配置され、前記第1の光スポットの反
    射光に基づいて、位相差法による第1のトラッキング誤
    差信号と、プッシュプル法による第2のトラッキング誤
    差信号を検出することを特徴とする請求項6に記載の光
    ヘッド。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項7に記載のいずれかの
    光ヘッドと、装着されたディスクの構造による違いを判
    別手段と、その結果に応じて前記第1および前記第2の
    トラッキング誤差信号を適宜切り替える手段とを備え、
    前記第2のトラッキング誤差信号に対しては前記対物レ
    ンズの位置信号に基づき前記装着されたディスクに応じ
    て補正を行うことを特徴とする光ディスク装置。
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