JP4501275B2 - 光ヘッド、受発光素子、及び光記録媒体記録再生装置、ならびにトラック判別信号検出方法 - Google Patents

光ヘッド、受発光素子、及び光記録媒体記録再生装置、ならびにトラック判別信号検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光記録媒体記録再生装置、及びこのような光記録媒体記録再生装置に用いられる、光記録媒体に対して情報信号の書き込む及び/又は読み出しを行う光ピックアップ又は光ヘッド、ならびに上記光記録媒体記録再生装置において記録トラックの位置を検出するためのトラック判別信号検出方法に関し、特に、光記録媒体である光ディスクのランド部及びグルーブ部の双方に情報信号を記録する「ランドグルーブ方式」の光記録媒体記録再生装置、及び光記録媒体記録再生装置に用いられる光ピックアップ又は光ヘッド、ならびにトラック判別信号検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクのような光記録媒体が提案され、この光記録媒体を用いて情報信号の記録及び/又は再生を行う種々の光記録媒体記録再生装置が提案され実施されている。
また、このような光記録媒体記録再生装置においては、光記録媒体に種々の方式の光ディスクが用いられ、この光ディスクに対して光ピックアップにより情報信号の書き込む及び/又は読み出しを行うようになっている。
【0003】
光ピックアップは、半導体レーザのような光源を有し、この光源が発する光ビームを対物レンズにより光ディスクの情報記録面上に集光させて照射するように構成されている。そして、この光ピックアップは、光ディスクの記録面上に照射した光ビームにより、その記録面に情報信号を書き込み、また、この情報記録面上に照射した光ビームの信号記録面による反射光ビームを受光素子で検出することにより、光ディスクの信号記録面に記録された情報信号を読み取るように構成されている。
なお、この時の光ピックアップによる光ディスクへの情報信号の書き込み及び読み出しは、光ディスクの情報記録面上に螺旋状または同心円状に形成されたランド部、またはグルーブ部に沿って行われる。
【0004】
一方、光ディスクにおいては、記録される情報信号の高密度化が進められている。例えば、再生専用のROMディスクとしては、「コンパクトディスク(CD)」(商標名)と同じく直径が120mmの光ディスクを用いながら、記録容量がコンパクトディスクの記録容量である650MBの約7倍に相当する4.7GBに高めたDVD(商標名)が提案され実用化されている。
【0005】
このような高記録密度化は、情報信号の記録及び再生が行える「書き換え可能ディスク」においても進行しており、書き換え可能な「DVD」という位置付けで、いわゆる「DVD−RAM」ディスクを用いる光記録媒体記録再生装置が提案され、既に実用化されている。この「DVD−RAM」のディスクは、高密度化を図るために、従来のランド部もしくはグルーブ部の一方に記録する方式ではなく、ランド部及びグルーブ部の双方に情報信号を記録するランドグルーブ方式を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記DVD−RAMに代表されるように、高密度に書き換え可能ディスクにおいては、今後、ランドグルーブ方式が採用される可能性が高い。しかし、このランドグルーブ方式を、外部記憶装置や業務用映像記録/編集装置に用いる場合は、ランド部とグルーブ部の幅がほぼ等しく設定されていることによって、以下に述べる点で不具合が生じる。
ランド部もしくはグルー部の一方に記録する方式の場合、及びランドグルーブ方式の場合のトラッキングエラー信号と和信号との関係をもとに説明する。
【0007】
まず、ランド部もしくはグルー部の一方に記録する方式の場合を代表して、ランド記録方式の場合のトラッキングエラー信号と和信号との関係について述べる。
ランド部の幅がグルーブ部よりも広い光ディスクを用いてランド部のみに記録を行うランド記録方式においては、トラッキングエラー信号TEと戻り光(3スポット法を用いる場合はメインスポット)の和信号SUMとは、図20に示すように、グルーブ部から次のグルーブ部までを一周期とした場合に1/4周期だけ位相がずれた関係にある。
【0008】
したがって、トラッキングエラー信号TEが0となるようにトラッキング制御を行う場合、図20から明らかなように、トラッキングエラー信号TEが0となる状態は、光ビームがランド部上に照射されている場合とグルーブ部上に照射されている場合がある。これら2つの場合は、和信号SUMの出力レベルによって区別することができる。
このように光ビームがランド部上に照射されている場合とグルーブ部上に照射されている場合の2つの場合を区別するための信号は、トラック判別信号またはクロストラック信号(CTS)と称されている。
ところで、ランド記録方式のように、和信号SUMのレベルがランド部上とグルーブ部上で大きく異なる場合には、図21に示す和信号のAC成分(AC−SUM)を用いることが可能である。この和信号の交流成分は、図21に示すように、トラッキングエラー信号TEに対して90度位相の異なるトラック判別信号となっている。
このようなランド記録方式では、トラッキングエラー信号と和信号の交流成分との2信号を用いることで、高速でシーク動作をしている場合でも、トラックに対して光スポットがどちらの方向に何トラック動いたかを正確に知ることが可能となっており、安定してトラック横断数のカウントや、トラッキングサーボの引込動作を行うことができる。
【0009】
次に、ランドグルーブ方式の場合のトラッキングエラー信号と和信号との関係について述べる。
ランドグルーブ方式では、記録再生特性を最適にするために、通常ランド部とグルーブ部とはほぼ同じ幅になるように設定されている。その結果、先の説明における和信号は、図22に示すように、ランド部上とグルーブ部上でほぼ等しくなってしまい、トラック判別信号は和信号からは生成できなくなってしまう。その結果、特に、外部記憶装置や業務用映像記録/編集装置などの用途において頻繁に行われる高速シーク動作時に、所定のトラックに一度でアクセスすることが困難となり、アクセス時間が遅くなってしまうという問題点があった。
また、近年、記録密度向上に伴って、ランド部やグルーブ部の一方にのみ記録を行う方式においても、トラックピッチが非常に小さくなってきているために、ランド部とグルーブ部との幅の差がほとんどなくなってきており(幅の比が1:1に近づいてきており)、その結果、AC−SUMによるトラック判別が非常に困難になってきている。
【0010】
そこで本発明の目的は、以上の点に鑑み、部品点数も少なく、部品の構成も簡単で、低コストな光記録媒体用光ヘッド、及びそのための、光学系や受光部パターンの簡単な新しいトラック判別信号検出方法、さらには高速アクセスの可能な光記録媒体記録再生装置を提供することにある。また、本発明は、既存のDVD/DVD−RAM/CD/CD−Rのごとき光記録媒体用の光ヘッド/光記録媒体記録再生装置だけではなく、ランドグルーブ記録方式を始めとする、溝構造により形成したトラック上に信号の記録再生を行う光記録媒体全般に対しても、良好なトラック判別信号を得ることができる光ヘッド及びトラック判別信号検出方法、並びにこれらを使用する光記録媒体記録再生装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の光ヘッドは、光記録媒体に対してトラッキング方向及びフォーカシング方向に移動可能に支持された対物レンズと、上記対物レンズを介して上記光記録媒体に光ビームを出射する光源と、上記光源から出射された光ビームと上記光記録媒体からの反射光ビームとを分離する光分離手段と、上記光分離手段によって分離された上記光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、上記光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において上記主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離するスポット形成手段とを備え、前記スポット形成手段は、上記光記録媒体の情報記録面に形成される上記副スポットの収束状態を上記光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向とトラックに沿うタンジェンシャル方向とで異ならせることにより、上記副スポットの上記ラジアル方向に収束する位置を上記対物レンズに近い位置か、上記対物レンズから遠い位置の少なくともいずれかに形成して、上記主スポットが上記光記録媒体の情報記録面で収束した状態で、上記副スポットが上記ラジアル方向に関して収束されない状態となるように上記副スポットを形成する。
更に、上記光検出手段は、上記主光束が上記光記録媒体の上記情報記録面から反射された光束である主反射光ビームを受光する主受光部と、上記副光束が上記情報記録面から反射された光束である副反射光ビームを受光する副受光部を備え、前記副受光部は、それぞれが独立した光検出信号を出力する複数の受光素子から構成され、一の上記副反射光ビームが上記複数の受光素子に跨って受光されることでこれら受光素子により上記副反射光ビームを分割して受光し、上記各受光素子から出力される信号を加減算することによりトラック判別信号が生成されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の受発光素子は、対物レンズを介して光記録媒体に光ビームを出射する光源と、上記光源から出射された光ビームと上記光記録媒体からの反射光ビームとを分離する光分離手段と、上記光分離手段によって分離された上記光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、上記光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において上記主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離するスポット形成手段とを備え、前記スポット形成手段は、上記光記録媒体の情報記録面に形成される上記副スポットの収束状態を上記光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向とトラックに沿うタンジェンシャル方向とで異ならせることにより、上記副スポットの上記ラジアル方向に収束する位置を上記対物レンズに近い位置か、上記対物レンズから遠い位置の少なくともいずれかに形成して、上記主スポットが上記光記録媒体の情報記録面で収束した状態で、上記副スポットが上記ラジアル方向に関して収束されない状態となるように上記副スポットを形成する。
更に、上記光検出手段は、上記主光束が上記光記録媒体の上記情報記録面から反射された光束である主反射光ビームを受光する主受光部と、上記副光束が上記情報記録面から反射された光束である副反射光ビームを受光する副受光部を備え、前記副受光部は、それぞれが独立した光検出信号を出力する複数の受光素子から構成され、一の上記副反射光ビームが上記複数の受光素子に跨って受光されることでこれら受光素子により上記副反射光ビームを分割して受光し、上記各受光素子から出力される信号を加減算することによりトラック判別信号が生成されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の光記録媒体記録再生装置は、光記録媒体を回転駆動する駆動手段と、回転する光記録媒体に対して移動可能に支持された対物レンズを介して光を照射し、上記光記録媒体の情報記録面からの反射光ビームを上記対物レンズを介して光検出手段により検出する光ヘッドと、光検出手段からの検出信号に基づいて再生信号を生成する信号処理回路と、光検出手段からの検出信号に基づいて上記対物レンズを移動させるサーボ回路とを有する光記録媒体記録再生装置において、上記光ヘッドは、光ビームを出射する光源と、上記光源から出射された光ビームと光記録媒体からの反射光ビームとを分離する光分離手段と、上記光分離手段によって分離された上記光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、上記光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において上記主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離するスポット形成手段とを備え、前記スポット形成手段は、上記光記録媒体の情報記録面に形成される上記副スポットの収束状態を上記光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向とトラックに沿うタンジェンシャル方向とで異ならせることにより、上記副スポットの上記ラジアル方向に収束する位置を上記対物レンズに近い位置か、上記対物レンズから遠い位置の少なくともいずれかに形成して、上記主スポットが上記光記録媒体の情報記録面で収束した状態で、上記副スポットが上記ラジアル方向に関して収束されない状態となるように上記副スポットを形成する。
更に、上記光検出手段は、上記主光束が上記光記録媒体の上記情報記録面から反射された光束である主反射光ビームを受光する主受光部と、上記副光束が上記情報記録面から反射された光束である副反射光ビームを受光する副受光部を備え、前記副受光部は、それぞれが独立した光検出信号を出力する複数の受光素子から構成され、一の上記副反射光ビームが上記複数の受光素子に跨って受光されることでこれら受光素子により上記副反射光ビームを分割して受光し、上記各受光素子から出力される信号を加減算することによりトラック判別信号が生成されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のトラック判別信号検出方法は、ランド部及びグルーブ部の一方もしくは双方を有し、このランド部及びグルーブ部の一方もしくは双方に情報信号の記録が可能な光記録媒体が着脱可能に取り付けられる回転駆動機構により該光記録媒体を回転し、光ビームを出射する光源と該光ビームを光記録媒体の情報記録面上に集光させる対物レンズと光記録媒体の情報記録面からの反射光ビームを受光して出力信号を出力する光検出手段を備えた光ヘッドを用いて、上記回転駆動機構により回転される光記録媒体より情報信号を読み出し、上記光ヘッドにおいては、上記光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において上記主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ上記光記録媒体の情報記録面に形成される上記副スポットの収束状態を上記光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向とトラックに沿うタンジェンシャル方向とで異ならせることにより、上記副スポットの上記ラジアル方向に収束する位置を上記対物レンズに近い位置か、上記対物レンズから遠い位置の少なくともいずれかに形成して、上記主スポットが上記光記録媒体の情報記録面で収束した状態で、上記副スポットが上記ラジアル方向に関して収束されない状態となるように上記副スポットを形成する。更に、上記光検出手段に、上記主光束が上記光記録媒体の上記情報記録面から反射された光束である主反射光ビームを受光する主受光部と、上記副光束が上記情報記録面から反射された光束である副反射光ビームを受光する副受光部とを設け、前記副受光部を、それぞれが独立した光検出信号を出力する複数の受光素子から構成し、一の上記副反射光ビームを上記複数の受光素子に跨って受光することでこれら受光素子により上記副反射光ビームを分割して受光し、上記各受光素子から出力される信号を加減算することによりトラック判別信号を生成することを特徴とする。
【0015】
本発明の光ヘッドでは、スポット形成手段により、光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ光記録媒体の情報記録面に形成される副スポットの合焦位置を光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向にシフトさせるようにした。
このため、ランド/グルーブ記録媒体に対しても、簡単な構成により、良好なトラック判別信号及びクロストーク信号が得られる光ヘッドが実現される。したがって、トラッキングサーボの引込や、シーク時のトラック横断数・トラック横断方向のカウントなど、従来使用していた制御方法がランドグルーブ記録にも使用することができる。
これに伴い、ランドグルーブ記録を用いる光記録媒体全般に対して適用可能で、部品点数も少なく、部品の構成も簡単な光ヘッドを提供できる。
【0016】
また、本発明の受発光素子では、スポット形成手段により、光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ光記録媒体の情報記録面に形成される副スポットの焦点位置を光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向にシフトさせるようにした。
このため、ランド/グルーブ記録媒体に対しても、簡単な構成により、良好なトラック判別信号及びクロストーク信号が得られる受発光素子が実現される。したがって、トラッキングサーボの引込や、シーク時のトラック横断数・トラック横断方向のカウントなど、従来使用していた制御方法がランドグルーブ記録にも使用することができる。
これに伴い、ランドグルーブ記録を用いる光記録媒体全般に対して適用可能で、部品点数も少なく、部品の構成も簡単な受発光素子を提供できる。
【0017】
また、本発明の光記録媒体記録再生装置では、スポット形成手段により、光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ光記録媒体の情報記録面に形成される副スポットの焦点位置を光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向にシフトさせるようにした。
このため、ランド/グルーブ記録媒体に対しても、簡単な構成により、良好なトラック判別信号及びクロストーク信号が得られる光記録媒体記録再生装置が実現される。したがって、トラッキングサーボの引込や、シーク時のトラック横断数・トラック横断方向のカウントなど、従来使用していた制御方法がランドグルーブ記録にも使用することができる。
これに伴い、ランド&グルーブ記録を用いる光記録媒体全般に対して適用可能で、部品点数も少なく、部品の構成も簡単で、かつ光学系や受光部パターンの簡単な新しい、さらには高速アクセスの可能な光記録媒体記録再生装置が提供できる。
【0018】
また、本発明のトラック判別信号検出方法では、ランド部及びグルーブ部の一方もしくは双方に情報信号の記録が可能な光記録媒体において、光ヘッドにより、光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ光記録媒体の情報記録面に形成される副スポットの合焦位置を光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向にシフトさせ、光検出手段からの出力信号に基づいてトラック判別信号を生成するようにした。
このため、ランド/グルーブ記録媒体に対しても、簡単な構成により、良好なトラック判別信号及びクロストーク信号が得られるトラック判別信号検出方法が実現される。したがって、トラッキングサーボの引込や、シーク時のトラック横断数・トラック横断方向のカウントなど、従来使用していた制御方法がランドグルーブ記録にも使用することができる。
これに伴い、ランドグルーブ記録を用いる光記録媒体全般に対して適用可能で、部品点数も少なく、部品の構成も簡単で、かつ光学系や受光部パターンの簡単な新しいトラック判別信号検出方法を提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種種の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0020】
図1は、本発明における光ヘッド及び受発光素子を組み込み、かつトラック判別信号検出方法を採用した光記録媒体記録再生装置の構成を示すブロック図である。
図1において、この光記録媒体記録再生装置101は、光ディスク102を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ103と、光ヘッド104と、その駆動手段としての送りモータ105とを備えている。
ここで、スピンドルモータ103は、システムコントローラ107及びサーボ制御回路109により駆動制御され、所定の回転数で回転される。
光ディスク102としては、再生専用のピットディスクを用いてもよいが、光変調記録を用いた記録再生ディスクである、「CD−R/RW」「DVD−R」「DVD−RAM」「DVD−R/RW」「DVD+RW」等や、405nm付近の短波長光源を用いた高密度光ディスクである「DVR−BLUE」等を用いると、より効果的である。
【0021】
信号変復調部及びECCブロック108は、信号の変調、復調及びECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ヘッド104は、信号変調およびECCブロック108の指令に従って、この回転する光ディスク102の信号記録面に対して、それぞれ光照射を行う。このような光照射により記録が行われる。また、光ヘッド104は、光ディスク102の信号記録面からの反射光ビームに基づいて、後述するような光ビームを検出し、各光ビームに対応する信号をプリアン部120に供給する。
【0022】
プリアンプ部120は、各光ビームに対応する信号に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号等を生成できるように構成されている。再生対象とされる記録媒体の種類に応じて、サーボ制御回路109及び信号変調及びECCブロック108等により、これらの信号に基づく復調及び誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。
これにより、復調された記録信号は、例えばコンピュータのデータストレージ用であればインタフェース111を介して、外部コンピュータ等に送出される。これにより、外部コンピュータ115等は、光ディスク102に記録された信号を、再生信号として受け取ることができるようになっている。
【0023】
また、オーディオ・ビジュアル用であれば、D/A,A/D変換器112のD/A変換部でデジタル/アナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理部113に供給される。そして、このオーディオ・ビジュアル処理部113でオーディオ・ビデオ信号処理が行われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介して外部の撮像・映写機器に伝送される。
上記光ヘッド104には、例えば光ディスク102上の所定の記録トラックまで、移動させるための送りモータ105が接続されている。スピンドルモータ103の制御と、送りモータ105の制御と、光ヘッド104の対物レンズを保持する二軸アクチュエータのフォーカシング方向及びトラッキング方向の制御は、それぞれサーボ制御回路109により行われる。
【0024】
図2は、本発明の光記録媒体記録再生装置における光ヘッドの好適な実施の形態を示す構成図であり、図2(A)は全体の平面図、図2(B)は図2(A)のA−A線に沿う概略側面図である。この実施の形態では、アナモルフイックプリズムを用いて、「ビーム整形」を行うタイプの光ヘッドの例を示している。
図2において、光ヘッド104は、半導体レーザ61、往路コリメータレンズ62、アナモルフイックプリズム63、半波長板64、光回折素子65、偏光ビームスプリッタプリズム66、1/4波長板68、立上げミラー69、対物レンズ70、復路コリメータレンズ71、ホログラム素子72、シリンドルカルレンズ73、光検出素子74を備えている。
【0025】
光記録媒体記録再生装置、特に「CD−R/RW」「DVD−R」「DVD−RAM」「DVD−R/RW」「DVD+RW」「DVR−BLUE」などのような記録再生型の光記録媒体記録再生装置の場合、光ディスク上に集光したスポットの形状によって、記録特性が変化してしまう。通常、この種のシステムに用いられる光源としては、半導体レーザがよく用いられており、半導体レーザの場合、その出射ビームの発散角が、構造上、接合面に平行な方向(θ//方向)で半値全幅10度程度、接合面に垂直な方向(θ⊥方向)で半値全幅20〜30度程度となっており(この発散角の違いθ⊥/θ//をアスペクト比という)、いわゆるアナモルフイックプリズム等を用いて、入射光ビームに対する出射光ビームの倍率を光ビーム断面の特定方向で変化(すなわち圧縮または伸張)させて出射し(ビーム整形)、光強度分布に、方向による不均一があまり大きく生じないようにしている。
【0026】
次に、図2における光ヘッド104の光路を簡単に説明する。まず、半導体レーザ61を出射した光ビームは、往路コリメータレンズ62によって平行光に変換され、アナモルフイックプリズム63に入射する。ここでは、本出願人が、特願P2000−123723号において提案している直進型のアナモルフイックプリズムを用いている。このアナモルフイックプリズム63によって、θ//方向に対応した方向の光ビームの断面が拡大され、光ビーム内における光強度分布の不均一性が補正される。光強度分布の補正された光ビームは、半波長板64によって、偏光方向が回転変換された後、光回折素子65によって、トラッキングエラー検出及び、ランドグルーブ判別に用いられる3ビーム、すなわち、直進する0次光と、±1次回折光に分離され、偏光ビームスプリッタプリズム66に入射される。この分離された光ビームは、偏光ビームスプリッタプリズム66の偏光ビームスプリッタ面66a(P偏光は透過、S偏光は反射となされている)をP偏光として透過し、1/4波長板68によって円偏光になり、この円偏光は、光ヘッド104の薄型化のために立上げミラー69によって、進行方向を90度変換され、対物レンズ70に入射する。ここで、光回折素子65は、ランドグルーブ判別信号(CTS信号)を得るために、サイドスポット(副スポット)のRadial方向(トラックに直交する方向)の合焦位置がわずかにシフトするように、トラックに直交する方向に関して焦点距離が変化されている。
【0027】
なお、光回折素子65は、図16(A)に示すように、同一の曲線パターンが等間隔に繰り返されるホログラムパターンを有している。これにより、光回折素子65は、光ディスク102に対して情報信号の記録及び/又は再生を行うための0次光(主スポット)を光ディスク102の情報記録面上に形成する主光束と、光ディスク102の情報記録面上において主スポットに対し離間した位置に±1次回折光(副スポット)を形成する副光束に分離し、そして、各副光束は、主光束に対して対物レンズからトラックに直交する方向(Radial方向)合焦位置までの距離が異なり、かつ各副光束は、光ディスク102の情報記録面上に形成されたトラックの法線方向の主スポットに対する距離の絶対値をS、トラックピッチをP、nを整数としたとき、S≒Pn/2が成立する位置に形成される。なお、2つの副スポットについては、回折する方向が異なるため、図16(B)の+1次光透過位置、−1次光透過位置で示すように、透過する位置がずれてしまうが、同一パターンの繰り返しなので、位置による特性変化は発生しない。特に、各副スポットは、ランドグルーブ記録方式の場合、主スポットに対して以下の式が成立する2つの位置に形成されていることが望ましい。
S≒+P/2S≒-P/2なお、トラックピッチPとは、ランドグルーブ方式を採用し、光ディスク上のランド部及びグルーブ部の双方に情報信号を記録する場合であっても、ランド部から次のランド部までの距離、又は、グルーブ部から次のグルーブ部までの距離をいう。
【0028】
一般に、スポット径に対してトラックピッチが狭くなってくると、主トラックに隣接した隣接トラックの信号をも一緒に再生してしまい、隣接トラックによるクロストークが大きくなり、S/Nが悪化して記録信号が正確に再生できなくなるという問題がある。これに対し、情報記録面上の1つのトラックに主スポットを、この1つのトラックの内外周に隣接するトラックに副スポットをそれぞれ配置し、副スポットの反射光束を光検出素子74が受光することにより、この光検出素子74の受光部から発生する信号に基づいてクロストーク信号を生成し、主スポットの反射光束を光検出素子74の受光部が受光することにより、その受光部から発生する信号から上記クロストーク信号を減ずることで、クロストークキャンセルを行い、再生しようとする主トラックの内外周の隣接トラックからのクロストークの影響を軽減することが可能である。本発明の実施の形態では、副スポットをトラックと直交するラジアル方向にのみ合焦位置をシフトさせることにより、すなわち、ラジアル方向に関して焦点距離を変化させることにより、トラック方向の合焦位置は保たれ、副スポットによる隣接トラックの信号再生には問題は生じず、良好なクロストーク信号が得られる。同様に、ランド部もしくはグルーブ部の一方のみに記録を行う方式の場合には、S≒+PS≒-Pとすることで、同様に良好なクロストーク信号を得ることが可能である。
【0029】
対物レンズ70に入射された光ビームは対物レンズ70によって、光ディスク102の情報記録面上に集光され、信号の記録または再生が行われる。
一方、光ディスク102の信号記録面から反射されて戻ってきた光ビームは再び対物レンズ70によって平行光に変換され、立上げミラー69によって光路が90度変換された後、1/4波長板68に入射する。1/4波長板68に入射された光ビームは1/4波長板68によって、往路に対し90度偏光方向が変換され、さらに、偏光ビームスプリッタプリズム66の偏向ビームスプリッタ面66aをS偏光として反射した後、全反射面66bを全反射し、復路コリメータレンズ71に入射される。復路コリメータレンズ71に入射された光ビームは復路コリメータレンズ71によって、収束光に変換された後、ホログラム素子72に入射する。その後、ホログラム素子72によって、フォーカスエラー信号をスポットサイズ法によって検出するための±1次光と、RF信号検出及びトラッキングエラー信号検出を行うための0次光とに分離される。
【0030】
上記分離された各光ビームは、そのうちの0次光を用いて差動プッシュプル法によりトラッキングエラー信号が得られるように、また、本発明の方式により、トラック判別信号が得られるように、シリンドリカルレンズ73を透過することによって、光ディスク102上のトラックを横断する方向(Radial方向)に対応する方向のみ合焦位置が延長され、光検出素子74によって受光される。
従って、0次光の光スポットは、後述のようにRadial方向(PushPull方向)に細長く延びた形状のスポットとなって光検出素子74のトラッキングエラー検出用の受光部に入力される。
また、±1次光は、ホログラム素子72によって合焦位置が対称に制御されることにより、Tangential方向には互いに同じ光スポット径に拡大され、光検出素子74のスポットサイズ検出用の受光部に入力される。
そして、受光された光信号をもとに、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、ランドグルーブ判別信号等のサーボ信号及び、RF信号が生成され、情報の再生及び、光ディスク上の光スポットの制御が行われる。光検出素子74上におけるスポットと受光部との関係を図3に示している。
【0031】
光検出素子74への入射光ビーム形成光学系は、復路コリメータレンズ71、ホログラム素子72及びシリンドリカルレンズ73により構成され、この入射光ビーム形成光学系は、光検出素子74への入射する光ビームが光ディスクのラジアル方向に対応した光検出素子74のZ方向に関して合焦する点と、その光ビームが光ディスクのタンジェンシャル方向に対応した光検出素子74のY方向に関して合焦する点とが別々の点になるようにしている。すなわち、入射光ビーム形成光学系の、その出射光ビームがZ方向に関して合焦する点までの焦点距離と、その出射光ビームがY方向に関して合焦する点までの焦点距離とが異なっている。
【0032】
また、フォーカスエラーの導出は、光ディスク上に照射されているメインスポットの反射光ビームをホログラム素子で分離して形成した3つの光ビームのうち、±1次光に対応する2つの光ビームの光検出素子上における光スポットの径に基づいて行われ、ホログラム素子を用いることによって、フォーカスエラーの変化に応じてそれら2つの光スポットの径が互いに逆方向に変化するようにしてある。なお、フォーカスエラーを検出するための光スポットの径の変化は、Y方向(タンジェンシャル方向)の径の変化を検出するだけで十分である。
また、トラッキングエラーの導出は、光ディスク上に照射されている3本の光ビームからの3本の反射光ビームの光検出素子上における各々の光スポット内にZ方向(ラジアル方向)の光強度分布の変化に基づいて行われる。このため、それら光スポットが常にZ方向にある程度の大きさを有している必要がある。
【0033】
従って、フォーカスエラーに関しては、光スポットのY方向の径が適切であることが重要であり、トラッキングエラーに関しては、光スポットのZ方向の径が適切な大きさを有することが重要である。
本実施の形態では、光検出素子入射光ビーム形成光学系に、一方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズと、一方向にのみパワーを有するホログラム素子とを使用し、これら光学素子のパワーを有する方向が互いに直交するように組み合わせることで、上記2点を達成している。
【0034】
従って、本実施の形態で云う「Radial方向に合焦位置ずれのない状態」とは、「光検出素子へ入射している光ビームが、光検出素子のZ方向(光ディスクのトラックを横切るラジアル方向に対応)に関して収束(合焦)している状態」を意味し、逆に「Radial方向に合焦位置ずれした状態」とは、「光検出素子へ入射している光ビームが、光検出素子のZ方向に関して収束していない(デフォーカス状態)状態」を意味する。
また、「Radial方向のみ合焦位置を延長する」とは、「光検出素子入射光ビーム形成光学系のZ方向に関して収束する収束距離(焦点距離)を延長する」ことを意味し、「Tangential方向のみ合焦位置をシフトする」とは、「光検出素子入射光ビーム形成光学系のY方向に関して収束する収束距離(焦点距離)を変化させる」ことを意味する。
【0035】
図3は、光ディスク102の情報記録面上からの主・副反射光スポットに対応する光検出素子74上における光スポットと受光部との関係を示す平面図である。この図3において、両側の受光部741(分割領域a、b、c、n、o)と受光部742(分割領域d、e、f、p、q)がフォーカスエラー信号を検出するためのものであり、中央の3つの受光部743(分割領域j、k、s)と、受光部744(分割領域h、i、r)と、受光部745(分割領域l、m、t)がトラッキングエラー信号を検出するためのものである。また、中央の1つの受光部744(分割領域j、k、s)がRF信号を検出するためのものである。そして、図中Y方向(Tangential方向)の光スポット径は、シリンドリカルレンズ73の影響を受けておらず、スポットサイズ法を用いたフォーカスエラー演算には影響がない。一方、図中Z方向(Radial方向)の光スポット径(受光部h、i、j、k、l、m、r、s、tによって受光される光スポット)は、ホログラム素子72によって分離された0次光のスポットで大きくなっており、これによって差動プッシュプル法によるトラッキングエラー検出が可能となる。
【0036】
このような構成の光検出素子74における各検出信号は、光検出素子74上の各受光領域の出力値をa〜qとすると、光ヘッド104の光検出素子74の半導体基板上に形成された図示しないアンプにより電流ー電圧変換された後、図示しない演算回路もしくは、各分割受光部と接続された光検出素子外部の演算回路により、以下のようにして、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、トラック判別信号CTS及びRF信号が演算される。
すなわち、本発明に係るトラック判別信号検出方法は、以下のようにして、上記演算回路によって実行される。
CTS={(h+i)−(l+m)−t}
また、フォーカスエラーFE、トラッキングエラーTE、RF信号は、例えば、以下の演算式に従って演算される。
FE=(a+c−b−n−o)−(d+f−e−p−q)
TE=(j−k)−K×{(h−i)+(l−m)}
なお、ここでKは係数である。
RF=j+k+s
【0037】
以上のような構成により、1つの光検出素子74で複数の信号を得ることができ、光検出素子を複数用いることなく、かつ分岐プリズムを使用することなく、全ての必要な信号の検出が可能となる。
その結果、部品点数の削減、光検出素子の調整工程の簡略化によって、部品コスト、生産コストともに低減が可能になるとともに、光ヘッドの小型化も可能となる。
なお、本実施例においては、ホログラム素子72とシリンドリカルレンズ73とを別の光学部品として説明したが、もちろん、シリンドリカルレンズの平面側の面にホログラムを形成しても構わない(図4参照)。これにより、さらに部品点数を削減することが可能となる。
【0038】
また、スポットサイズ法によるフォーカスエラー信号の、デフォーカスした位置でのオフセット変動を防止するために、スポットサイズ検出を行う受光部741、742の分割領域を図3に示すように5分割し、この各受光部741、742の5分割したうちの最も外側に位置する2つの分割領域(n、o、p、q)を光スポットのオフセット量を検出するための領域として用いることにより、光スポットのオフセット変動時に迅速に対応できるようにする。
また、プッシュプル検出を行う際に、光スポットの分割を3分割にして、ランドグルーブ式の記録媒体において、信号歪に影響するスポット中央部を除去するようにしてもよい。
【0039】
また、図3に示す構成では、ホログラム素子72によって、スポットサイズ検出を行う方向(Tangential方向)のみ、±1次光の合焦位置をシフトさせる設計となっているため、0次光と、±1次光の3スポットのRadial方向の合焦位置はほぼ同等に保たれる。従って、シリンドリカルレンズ73によってRadial方向の合焦位置をずらしても、±1次光のスポット形状の非対称が起きない。その内容を示したのが図4である。
【0040】
図4は、このようなホログラム素子を用いた場合の各光スポットの具体例を示す説明図であり、図4(A)はRadial方向の光スポットの状態を示し、図4(B)はTangential方向の光スポットの状態を示している。また、図4(C)は光検出素子74における各受光部と光スポットとの関係を示している。
なお、図4に示すホログラム素子(Cyl−HOE)51は、シリンドリカルレンズ(Cyl−Lens)50の平面に一体に設けられた場合の例である。
図4(A)に示すように、Radial方向については、各光スポットにシリンドリカルレンズ50による合焦位置のシフトだけが作用し、各光スポット径はほぼ同等になる。すなわち、ホログラム素子51の作用(HOEパワー)は働かない。
【0041】
一方、図4(B)に示すように、Tangential方向については、ホログラム素子51の作用(HOEパワー)によって各光スポットの合焦位置が個別にシフトされ、0次光の合焦位置は光検出素子の受光面にほぼ一致する。また、±1次光の合焦位置は一方が延長され、他方が短縮されることにより、互いに同等のスポット径に拡大された状態で光検出素子に受光される。
なお、図4(B)は、0次光の両側に±1次光を示しているが、これは説明のためであり、実際には0次光と±1次光の各スポットは、Radial方向に1列に配置されているため、図4(B)の紙面方向に重なり合っているものである。
以上のような構成により、限られた受光面積内で、プッシュプル法によるトラッキングエラー検出を行う方向(Radial方向)の0次光のスポット径の大きさを、より大きくすることが可能となり、デフォーカスによる光スポット径の変化や受光部に対する光スポットの環境変化等による位置ずれ等に対し、検出精度の低下による特性劣化も緩和することが可能となる。
【0042】
次に、本発明に係るトラック判別信号検出方法における信号検出の原理について説明する。
本発明においては、主スポットに対して、Radial方向の合焦位置の異なる副スポットを形成し、主スポットが合焦して、信号の記録再生を行う状態にあるときに、副スポットがRadial方向に非合焦状態にあるようにする。この状態で、スポットが光記録媒体上のトラックを横断すると、主スポットではランド/グルーブで光強度分布が等しいのに対して、副スポットでは、Radial方向の合焦位置ずれによる波面の干渉状態の変化によって、ランド/グルーブでスポット内の光強度分布に大きな差異が生じることを用いてトラック判別を行う。
【0043】
例えば、光記録媒体記録再生装置において、光ディスクにおける回折光の対物レンズ瞳上における光強度分布及び位相分布を計算した結果を図5乃至図10に示す。
ここに示した計算結果の計算条件としては、光ヘッドが照射する光ビームの波長405nmとし、対物レンズの開口数(NA)を0.85とし、光ディスク上の記録トラックの周期を0.60μm(=0.30×2)とし、グルーブ部の往復位相深さをλ/6とした。また、簡単のため、ランド部及びグルーブ部は共に等幅の矩形とした。また、スポットがグルーブ部上にある場合と、ランド部上にある場合について、それぞれ、合焦時、±0.35μmRadial方向の合焦位置がシフトしている場合の戻り光(反射光ビーム)の光強度分布を示している。
【0044】
この図5乃至図10において、図5は光スポットがランド部上に合焦している時の戻り光(反射光ビーム)の光強度分布を示し、図6は光スポットがグルーブ部上に合焦している時の戻り光(反射光ビーム)の光強度分布を示す。また、図7は光スポットがランド部上にあって、そのRadial方向の合焦位置が焦点距離の延長する方向に−0.35μmシフトしている時の戻り光(反射光ビーム)の光強度分布を示し、図8は光スポットがグルーブ部上にあって、そのRadial方向の合焦位置が焦点距離の延長する方向に−0.35μmシフトしている時の戻り光(反射光ビーム)の光強度分布を示す。また、図9は光スポットがランド部上にあって、そのRadial方向の合焦位置が焦点距離の延長する方向に+0.35μmシフトしている時の戻り光(反射光ビーム)の光強度分布を示し、図10は光スポットがグルーブ部上にあって、そのRadial方向の合焦位置が焦点距離の延長する方向に+0.35μmシフトしている時の戻り光(反射光ビーム)の光強度分布を示す。
【0045】
ランドグルーブ記録方式においては、ランド部及びグルーブ部の双方に記録するため、通常のランド−ランド間又は、グルーブ−グルーブ間に相当する距離をトラック周期で考えると、スポット径に対するトラック周期が大きいため、光ディスクにおける回折光の対物レンズ瞳上における重なり方が、「ランドまたはグルーブの一方のみに記録する方式」と「ランドグルーブ記録方式」とで大きく異なってくる。
すなわち、図11に示すように、従来のランド記録方式を用いた光ディスク再生では、図12に示すように、対物レンズ瞳の中心部分において0次光と±1次光の全てが重なることはないのに対して、図13に示すように、ランドグルーブ記録方式を用いた場合には、図14に示すように、0次光と±1次光とが互いに重なってしまう場合が多い。図5、図6、図8及び図9において、反射光ビームの中央部分で光強度が突出している部分は、そのような重なりが生じている領域である。
【0046】
図5及び図6から明らかなように、Radial方向の合焦位置ずれのない状態では、光スポットがランド部上にあるかグルーブ部上にあるかで反射光ビーム内の光強度分布が変わらない。これが、前述したように、ランドグルーブ記録方式を採用した場合において、和信号をトラック判別信号として用いることができない原因である。これに対して、Radial方向に合焦位置ずれした状態では、図7と図8、及び図9と図10に示すように、光スポットがランド部上にある時とグルーブ部上にある時とで、反射光ビーム内の光強度分布に差異が生じている。しかも、合焦位置ずれの方向によって、ランド部とグルーブ部との関係が逆転していることがわかる。
【0047】
先に述べたように、光スポットがTangential方向に相当する方向に絞られた状態となっているため、光検出素子74の受光部743、受光部744及び受光部745上における光強度分布の変化の様子を模式的に表すと、図15の(B)、(C)、(D)に示すように、主スポットに対応する受光部743の中央部分の光強度も周辺部分の光強度も同じであるが、副スポットに対応する受光部744及び受光部745の場合は、中央部分の光強度が大きくなる場合と、周辺部分の強度が大きくなる場合との間で変化する。このため、ランド部及びグルーブ部上での光強度分布の変化による各受光部からの出力の変化を用いて、トラック判別信号を、既に述べたCTSの演算式によって得ることができる。
なお、図15の(B)、(C)、(D)において、受光部744及び受光部745上に形成される光スポットの白抜きの部分は光強度の大きい状態を表し、黒塗りの部分は光強度の小さい状態を表している。
【0048】
図15(A)は、本発明におけるトラック判別信号検出方法によって検出されるトラック判別信号(CTS信号)とトラックエラー信号(TRKエラー信号)との関係を示すグラフである。この図15(A)において、トラック判別信号(CTS信号)は、トラックエラー信号(TRKエラー信号)に対して、グルーブ部から次のグルーブ部までを一周期とした場合に1/4周期だけ位相がずれた関係にある。そして、図15の(B)、(D)に示す反射光ビームの光強度分布は、反射光ビームが図15(A)のグルーブ部上にある時にそれぞれ対応し、図15(C)に示す反射光ビームの光強度分布は、反射光ビームが図15(A)のランド部上にある時に対応している。また、この場合における主スポットと副スポットとの光記録媒体上における位置関係は、主スポットがグルーブ部上にあるとき、副スポットはランド部上に、もしくは主スポットがグルーブ部上にあるとき、副スポットはグルーブ部上にあるように設定することが望ましく、どちらに設定するかによって、トラック判別信号の正負が反転する。
【0050】
このようにして、トラック判別信号を生成することにより、ランド幅とグルーブ幅が略等しい光ディスクを用いて「ランドグルーブ記録方式」を実行する場合においても、従来から「ランド記録方式」又は「グルーブ記録方式」で使用されてきた種々のトラッキング制御方法が使用可能となる。
すなわち、上述のトラック判別信号を従来のトラッキング制御における「CPI信号」として使用することにより、トラッキングサーボ引込、トラック横断の数及び方向のカウント(トラバースカウント)が実現される。
なお、「CPI信号」はトラッキングエラー信号に対して1/4トラック周期の位相差を有する信号であり、従来からランド記録方式」又は「グルーブ記録方式」において、トラッキングサーボ引込、トラック横断のカウントのために使用されている。
【0051】
次に、本発明による受発光素子を用いる集積光学系について説明する。
図17は、本発明の受発光素子を用いた光ヘッドの好適な実施の形態を示す構成図である。
図17において、光ヘッド5は、光源と光検出素子と光学部品を複合、集積化した受発光素子120と、この受発光素子120から出射された光ビームを最適な状態で光ディスク102上に集光するため、及び光ディスク102からの反射光ビームを受発光素子120へ戻すための他の光学部品、すなわち、対物レンズ70、色収差補正レンズ83、1/4波長板68、液晶素子77、アナモミラー82、コリメータ81、光検出素子67を備えている。
【0052】
この実施例では、光の往復路でコリメータレンズも共通化し、アナモルフイックプリズムと立上げミラーとを一体化させている。また、405nm帯の短波長光源を用いる場合の色収差の発生を考えて、色収差補正レンズを設けてある。
次に、図17における光ヘッド5の光路を簡単に説明する。
まず、受発光素子120からトラッキングエラー検出、及びランドグルーブ判別に用いられる3ビームに分離されて出射された光ビームは、コリメータ81によって平行光に変換され、アナモミラー82に入射される。
【0053】
アナモミラー82によって、θ//方向に対応した方向の光ビームの断面が拡大され、光ビーム内における光強度分布の不均一性が補正されるとともに、θ//方向とθ⊥方向とでの倍率差が発生する。
光強度分布を補正された光ビームは、「DVR−BLUE」等の高開口数(NA)の系において、ディスク基板厚誤差等により発生する球面収差補正用の液晶素子77によって最適な球面収差状態になされた後、1/4波長板68によって円偏光になり、色収差補正レンズ83によって最適な色収差を付加され、対物レンズ70に入射される。そして、この対物レンズ70によって光ディスク102の情報記録面上に集光され、信号の記録再生が行われる。
【0054】
光ディスク102から反射されて戻ってきた光ビームは、再び対物レンズ70によって平行光に変換され、色収差補正レンズ83を透過し、1/4波長板68に入射される。
この1/4波長板68によって、往路に対して90度偏光方向を変換され、液晶素子77をそのまま透過した後、再びアナモミラー82で反射され、コリメータ81によって収束光に変換された後、受発光素子120に入射される。
その後、受発光素子120において、フォーカスエラー信号をスポットサイズ法によって検出するために、Tangential方向のみ合焦位置をシフトされた±1次光と、RF信号検出、トラッキングエラー信号、及びランドグルーブ判別信号検出を行うための0次光とに分離される。
【0055】
そして、この分離された光ビームは、図2で示す場合と同様に、受発光素子120で差動プッシュプル法によりトラッキングエラー信号を得られるように、光ディスク102上のトラック方向を横断する方向(Radial方向)に対応する方向のみ合焦位置を延長され、受発光素子120の光検出部で受光される。
光検出部では、この受光された光信号をもとに、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、ランドグルーブ判別信号等のサーボ信号、及びRF信号が生成され、情報の再生、及びディスク上の光スポットの制御が行われる。
以上のような構成により、上述した図2に示す場合に比して、さらに部品点数の削減、及び光ヘッドの小型化が可能となる。
【0056】
次に、本発明における受発光素子の内部構成について、図18を参照して説明する。
図18(A)は本実施の形態における受発光素子の内部構造の詳細例を示す構成図である。
次に、この受発光素子130の光路を簡単に説明する。
まず、光源131を出射した光は、ミラープリズム132によって光路を折り曲げられ、基板133上のアパーチャを通過し、半波長板134によって偏光方向を回転され、複合レンズ135に入射する。
そして、この複合レンズ135上の光回折素子135aによって、トラッキングエラー検出、及びランドグルーブ判別に用いられる3ビームに分離され、複合レンズ上のカップリングレンズ135bによって、複合プリズム136、コリメータ81に入射する開口数(NA)を小さく変換され、複合レンズ136の偏光ビームスプリッタ膜136a(P偏光は透過、S偏光は反射となされている)をP偏光として透過し、コリメータ81へと向かう。
【0057】
光ディスクから反射されて戻ってきた光ビームは再びコリメータ81によって収束光に変換された後、複合プリズム136の偏光ビームスプリッタ膜136aをS偏光として反射し、ハーフミラー136bによって一部は反射、一部は透過光に分離される。
反射した光は、複合レンズ上のシリンドリカルレンズ135cによってディスク上のトラック方向を横断する方向(Radial方向)に対応する方向にのみ合焦位置を延長され、複合レンズ95上のホログラム素子135dによってフォーカスエラー信号をスポットサイズ法によって検出するために、Tangential方向にのみ合焦位置がシフトされた±1次光と、RF信号検出、トラッキングエラー信号、及びランドグルーブ判別信号検出を行うための0次光とに分離され、光検出素子137によって受光される。
ハーフミラー136bを透過した光は、全反射面136eによって全反射され、複合レンズ上の凹レンズ135eによって合焦位置が調整され、分割型ホログラム素子135gによってRF信号を検出するための0次光と、DPD信号を検出するための±1次光とに分離され、光検出素子137に集光される。
【0058】
図19は、分割型ホログラム素子135gの構成を示す斜視図である。
分割型ホログラム素子135gの各分割領域A、B、C、Dの透過光は、図示のように組み合わせで、RF信号の検出用受光部137FとDPD信号検出用の各受光部137G、137H、137I、137Jで受光する。
すなわち、受光部137Gには、分割型ホログラム素子135gの分割領域A、Cを透過した−1次光が受光され、受光部137Hには、分割型ホログラム素子135gの分割領域B、Dを透過した−1次光が受光される。また、受光部137Iには、分割型ホログラム素子135gの分割領域B、Dを透過した+1次光が受光され、受光部137Jには、分割型ホログラム素子135gの分割領域A、Cを透過した+1次光が受光される。
【0059】
このような構成の光検出素子130における各信号は以下のようになる。
まず、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、ランドグルーブ判別信号は、図18(B)に示すような受光部137A、137B、137C、137D、137Eにより、上述した実施例の場合と同様の式によって検出される。
また、図18(C)に示すRF信号の検出用受光部137Fの出力をRFとすると、RF信号は、RF信号=RFの式で検出できる。
さらに、図18(C)に示すDPD法によるトラッキング信号の検出用受光部受光部137G、137Jの出力の和をAC、受光部137H、137Iの出力の和をBCとすると、DPD信号は、
DPD信号=出力ACと出力BDの位相差信号
の式で検出できる。
【0060】
受光された光信号をもとに、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、ランドグルーブ判別信号等のサーボ信号及び、RF信号が生成され、情報の再生及び、ディスク上の光スポットの制御が行われる。
上記各種の信号は例えば、次の式によって検出される。
CTS={(h+i)−(l+m)−t}
FE=(a+c−b−n−o)−(d+f−e−p−q)
TE=(j−k)−K×{(h−i)+(l−m)} Kは係数
RF信号=出力RF
DPD信号=出力ACと出力BDの位相差信号
これにより、RF信号が、単独PDから生成可能となり、RF信号の低ノイズ化、広帯域化が可能となるとともに、DPD信号検出が可能となる。
【0061】
本実施例の場合、アナモルフイックプリズムを往復で透過することによって、光源〜ディスク上集光点間の倍率が、アナモルフイックプリズムによる倍率変換がある方向とない方向とで異なることになる。
この場合、光回折素子135aとしては、図16(A)に示したような、同一パターンの繰り返しによる方式以外に、±1次光に、±のデフォーカスを与えるような設計とすることもできる。その場合、Tangential方向は、アナモ倍率の二乗分の1のデフォーカスが発生する。
いずれにせよ、Tangential方向にはほとんど合焦位置ずれがない状況が容易に実現可能である。
【0062】
今後、特にROMディスクにおいて、狭トラックピッチ化による、隣接トラックからのクロストークが懸念される。これに対しては、隣接トラック上に副スポットを配置し、隣接トラックからのRF出力を用いてクロストーク信号を生成し、主スポットのRF出力に含まれるクロストーク成分をキャンセルする技術は、例えば、特開平10−222846等で提案されている。
本発明では、RF信号の特性に影響する、Tangential方向には合焦位置ずれがほとんどないため、こうしたクロストークキャンセル機能も容易に実現可能である。
【0063】
以上のように、本発明の実施の形態によれば、ランド/グルーブ記録媒体に対しても、簡単な構成により、良好なトラック判別信号及びクロストーク信号が得られるトラック判別信号検出方法及び受発光素子、光ヘッド、光記録媒体記録再生装置が実現される。このため、トラッキングサーボの引込や、シーク時のトラック横断の数及び方向のカウントなど、従来使用していた制御方法をランドグルーブ記録方式にも使用することができる。
また、ランド/グルーブ記録媒体とピットディスクとの両方に対応する場合にも、ランドグルーブ判別と、クロストークキャンセルの両立が容易に実現可能になる。
【0064】
従って、この実施の形態によれば、ランドグルーブ記録方式を用いる光記録媒体全般に対して適用可能で、部品点数も少なく、部品の構成も簡単な光ヘッド及び、そのための、光学系や受光部パターンの簡単な新しいトラック判別信号検出方法、さらには高速アクセスの可能な光記録媒体記録再生装置を提供することができる。
【0065】
なお、本発明は、上述した形態に限定されることがなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用及び変形が考えられる。
例えば、スポット形状補正手段として、シリンドリカルレンズやトーリックレンズを用いているが、これ以外にも、同様の効果を有するホログラム等を用いても構わない。このような構成においても、上述した各構成例と同様の効果が実現されるものである。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、本発明の光ヘッドによれば、スポット形成手段により、光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ光記録媒体の情報記録面に形成される副スポットの合焦位置を光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向にシフトさせるようにした。
このため、ランド/グルーブ記録媒体に対しても、簡単な構成により、良好なトラック判別信号及びクロストーク信号が得られる光ヘッドが実現される。したがって、トラッキングサーボの引込や、シーク時のトラック横断数・トラック横断方向のカウントなど、従来使用していた制御方法がランドグルーブ記録にも使用することができる。
これに伴い、ランドグルーブ記録を用いる光記録媒体全般に対して適用可能で、部品点数も少なく、部品の構成も簡単な光ヘッドを提供できる。
【0067】
また、本発明の受発光素子によれば、スポット形成手段により、光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ光記録媒体の情報記録面に形成される副スポットの合焦位置を光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向にシフトさせるようにした。
このため、ランド/グルーブ記録媒体に対しても、簡単な構成により、良好なトラック判別信号及びクロストーク信号が得られる受発光素子が実現される。したがって、トラッキングサーボの引込や、シーク時のトラック横断数・トラック横断方向のカウントなど、従来使用していた制御方法がランドグルーブ記録にも使用することができる。
これに伴い、ランドグルーブ記録を用いる光記録媒体全般に対して適用可能で、部品点数も少なく、部品の構成も簡単な受発光素子を提供できる。
【0068】
また、本発明の光記録媒体記録再生装置によれば、スポット形成手段により、光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ光記録媒体の情報記録面に形成される副スポットの合焦位置を光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向にシフトさせるようにした。
このため、ランド/グルーブ記録媒体に対しても、簡単な構成により、良好なトラック判別信号及びクロストーク信号が得られる光記録媒体記録再生装置が実現される。したがって、トラッキングサーボの引込や、シーク時のトラック横断数・トラック横断方向のカウントなど、従来使用していた制御方法がランドグルーブ記録にも使用することができる。
これに伴い、ランド&グルーブ記録を用いる光記録媒体全般に対して適用可能で、部品点数も少なく、部品の構成も簡単で、かつ光学系や受光部パターンの簡単な新しい、さらには高速アクセスの可能な光記録媒体記録再生装置が提供できる。
【0069】
また、本発明のトラック判別信号検出方法によれば、ランド部及びグルーブ部の一方もしくは双方に情報信号の記録が可能な光記録媒体において、光ヘッドにより、光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、光記録媒体の情報記録面上において主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ光記録媒体の情報記録面に形成される副スポットの合焦位置を光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向にシフトさせ、光検出手段からの出力信号に基づいてトラック判別信号を生成するようにした。
このため、ランド/グルーブ記録媒体に対しても、簡単な構成により、良好なトラック判別信号及びクロストーク信号が得られるトラック判別信号検出方法が実現される。したがって、トラッキングサーボの引込や、シーク時のトラック横断数・トラック横断方向のカウントなど、従来使用していた制御方法がランドグルーブ記録にも使用することができる。
これに伴い、ランドグルーブ記録を用いる光記録媒体全般に対して適用可能で、部品点数も少なく、部品の構成も簡単で、かつ光学系や受光部パターンの簡単な新しいトラック判別信号検出方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における受発光素子及び光ヘッドを組み込み、かつトラック判別信号検出方法を採用しただ光記録媒体記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の光記録媒体記録再生装置における光ヘッドの好適な実施の形態を示す構成図であり、(A)は全体の平面図、(B)は同図(A)のA−A線に沿う概略側面図である。
【図3】図2に示す光ヘッドに設けられる光検出素子の受光部の構成例を示す平面図である。
【図4】図3に示す光検出素子に用いられるホログラム素子による各光スポットの制御例を示す説明図である。
【図5】DVRディスク再生時に光スポットがランド部上に合焦したときの光ディスクによる回折光の対物レンズ瞳上における光強度分布の計算結果を示すグラフである。
【図6】DVRディスク再生時に光スポットがグルーブ部上に合焦したときの光ディスクによる回折光の対物レンズ瞳上における光強度分布の計算結果を示すグラフである。
【図7】DVRディスク再生時に光スポットがランド部上で−0.35μmラジアル方向に合焦ずれしたときの光ディスクによる回折光の対物レンズ瞳上における光強度分布の計算結果を示すグラフである。
【図8】DVRディスク再生時に光スポットがグルーブ部上で−0.35μmラジアル方向に合焦ずれしたときの光ディスクによる回折光の対物レンズ瞳上における光強度分布の計算結果を示すグラフである。
【図9】DVRディスク再生時に光スポットがランド部上で+0.35μmラジアル方向に合焦ずれしたときの光ディスクによる回折光の対物レンズ瞳上における光強度分布の計算結果を示すグラフである。
【図10】DVRディスク再生時に光スポットがグルーブ部上で+0.35μmラジアル方向に合焦ずれしたときの光ディスクによる回折光の対物レンズ瞳上における光強度分布の計算結果を示すグラフである。
【図11】従来の「ランド記録」における光ディスクによる回折光の状態を示す説明図である。
【図12】従来の「ランド記録」における光ディスクによる回折光が光ヘッドに戻った時の状態を示す説明図である。
【図13】本発明の「ランドグルーブ記録」における光ディスクによる回折光の状態を示す説明図である。
【図14】本発明の「ランドグルーブ記録」における光ディスクによる回折光が光ヘッドに戻った時の状態を示す説明図である。
【図15】本発明のトラック判別信号検出方法によって検出されるトラック判別信号のグラフ及び本発明の光検出素子の各受光部上における光強度分布の変化の様子を模式的に表した図である。
【図16】本発明の光検出素子に用いられるホログラム素子のパターン例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態による受発光素子を用いた光ヘッドの一例を示す構成図である。
【図18】(A)は本発明の実施の形態における受発光素子の一例を示す構成図、(B)及び(C)は光検出素子の受光部パターンの構成を示す説明図である。
【図19】図18に示す受発光素子に設けられる分割型ホログラム素子の構成を示す説明用斜視図である。
【図20】従来の「ランド記録方式」におけるトラッキングエラー信号と和信号との関係を示すグラフである。
【図21】従来の「ランド記録方式」におけるトラッキングエラー信号及びトラック判別信号を示すグラフである。
【図22】従来の「ランドグルーブ記録方式」における和信号を示すグラフである。
【符号の説明】
5……光ヘッド、61……半導体レーザ、62……往路コリメータレンズ、63……アナモルフイックプリズム、64……半波長板、65……光回折素子、66……偏光ビームスプリッタプリズム、68……1/4波長板、69……立上げミラー、70……対物レンズ、71……復路コリメータレンズ、72……ホログラム素子、74……シリンドルカルレンズ、74……光検出素子、101……光記録媒体記録再生装置、102……光ディスク、103……スピンドルモータ、104……光ヘッド、105……送りモータ、107……システムコントローラ、108……信号変復調部及びECCブロック、109……サーボ制御回路、111……インタフェース、112……D/A,A/D変換器、113……オーディオ・ビジュアル処理部、114……オーディオ・ビジュアル信号入出力部、120……プリアンプ部、115……外部コンピュータ。

Claims (19)

  1. 光記録媒体に対してトラッキング方向及びフォーカシング方向に移動可能に支持された対物レンズと、
    上記対物レンズを介して上記光記録媒体に光ビームを出射する光源と、
    上記光源から出射された光ビームと上記光記録媒体からの反射光ビームとを分離する光分離手段と、
    上記光分離手段によって分離された上記光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、
    上記光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを上記光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、上記光記録媒体の前記情報記録面上において上記主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離するスポット形成手段とを備え、
    記スポット形成手段は、上記光記録媒体の上記情報記録面に形成される上記副光束の収束状態を上記光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向とトラックに沿うタンジェンシャル方向とで異ならせることにより、上記副光束の上記ラジアル方向に収束する位置を上記対物レンズに近い位置か、上記対物レンズから遠い位置の少なくともいずれかに形成して、上記主スポットが上記光記録媒体の上記情報記録面で収束した状態で、上記副スポットが上記ラジアル方向に関して収束されない状態となるように上記副スポットを形成し、
    上記光検出手段は、上記主光束が上記光記録媒体の上記情報記録面から反射された光束である主反射光ビームを受光する主受光部と、上記副光束が上記情報記録面から反射された光束である副反射光ビームを受光する副受光部とを備え、前記副受光部は、それぞれが独立した光検出信号を出力する複数の受光素子から構成され、一の上記副反射光ビームが上記複数の受光素子に跨って受光されることで前記複数の受光素子により上記副反射光ビームを分割して受光し、上記各受光素子から出力される信号を加減算することによりトラック判別信号が生成される
    ヘッド。
  2. 上記副光束は、上記情報記録面上に形成されたトラックの法線方向の上記主スポットに対する距離の絶対値をS、トラックピッチをP、nを整数としたとき、
    S≒Pn/2
    が成立する位置に形成される請求項1記載の光ヘッド。
  3. 上記副光束は、上記情報記録面上に形成されたトラックの法線方向の上記主スポットに対する距離の絶対値をS、トラックピッチをPとしたとき、S≒+P/2が成立する位置と、S≒−P/2が成立する位置とに2つが形成される請求項1記載の光ヘッド。
  4. 上記光記録媒体がランドまたはグルーブ記録方式のとき、上記副光束は、上記情報記録面上に形成されたトラックの法線方向の上記主スポットに対する距離の絶対値をS、トラックピッチをPとしたとき、S≒+Pが成立する位置、またはS≒−Pが成立する位置に形成される請求項1記載の光ヘッド。
  5. 上記スポット形成手段は、同一の曲線パターンが等間隔に繰り返されるパターンを有する光回折素子又は偏光ホログラム素子を含む請求項1記載の光ヘッド。
  6. 上記対物レンズと上記スポット形成手段との間に倍率差発生手段を設け、上記倍率差発生手段により、トラックに沿うタンジェンシャル方向の倍率が、そうでない方向の倍率よりも大きくなるようになされている請求項1記載の光ヘッド。
  7. 上記倍率差発生手段は、アナモルフイックプリズムを含む請求項6記載の光ヘッド。
  8. 上記光源と上記倍率差発生手段との間に往路コリメータレンズを設けた請求項6記載の光ヘッド。
  9. 上記副光束は複数形成され、そのうちの1つの副光束は、主光束の集光点よりも対物レンズに近い位置にトラックと直交する方向の集光点を形成し、そのうちの他の1つの副光束は、主光束の集光点よりも対物レンズに遠い位置にトラックと直交する方向の集光点を形成する請求項1記載の光ヘッド。
  10. 上記情報記録面上の1つのトラックに主スポットを、該1つのトラックの内外周に隣接するトラックに副スポットをそれぞれ配置し、上記副スポットの反射光束を上記光検出手段が受光することにより、該受光部から発生する信号に基づいてクロストーク信号を生成し、上記主スポットの反射光束を上記光検出手段が受光することにより、該受光部から発生する信号から上記クロストーク信号を減ずることで、クロストークキャンセルを行う請求項1記載の光ヘッド。
  11. 上記光分離手段と上記光検出手段との間に、上記反射光ビームを少なくとも1つの主スポットと複数の副スポットに分離して上記光検出手段上に入射させるとともに該光検出手段の少なくともトラッキングエラー信号検出及びトラック判別信号検出用の受光部に形成される主スポットに対し、上記光記録媒体上のトラックに沿ったタンジェンシャル方向に対応する方向よりも、トラックを横切るラジアル方向に対応する方向のスポット径が大きくなるようにする入射光ビーム形成光学手段を設けた請求項1記載の光ヘッド。
  12. 上記入射光ビーム形成光学手段は、シリンドリカルレンズを含む請求項11記載の光ヘッド。
  13. 上記入射光ビーム形成光学手段は、ホログラム素子を含む請求項11記載の光ヘッド。
  14. 上記ホログラム素子は、±1次光にパワーをもたせるように構成され、フォーカスエラー検出をスポットサイズ検出により得るようになされた請求項1記載の光ヘッド。
  15. 上記ホログラム素子は、±1次光のフォーカスエラー検出に用いる方向にもたせるパワーが、そうでない方向にもたせるパワーより大きい請求項13記載の光ヘッド。
  16. 上記反射光ビームを受光する上記光検出手段は、少なくとも1群以上の分割された受光部を有し、その受光部を用いてプッシュプル法によってトラッキングエラー信号を得る請求項1記載の光ヘッド。
  17. 対物レンズを介して光記録媒体に光ビームを出射する光源と、
    上記光源から出射された光ビームと上記光記録媒体からの反射光ビームとを分離する光分離手段と、
    上記光分離手段によって分離された上記光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、
    上記光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを上記光記録媒体の情報記録面上に形成する主光束と、上記光記録媒体の前記情報記録面上において上記主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離するスポット形成手段とを備え、
    上記スポット形成手段は、上記光記録媒体の上記情報記録面に形成される上記副スポットの収束状態を上記光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向とトラックに沿うタンジェンシャル方向とで異ならせることにより、上記副スポットの上記ラジアル方向に収束する位置を上記対物レンズに近い位置か、上記対物レンズから遠い位置の少なくともいずれかに形成して、上記主スポットが上記光記録媒体の上記情報記録面で収束した状態で、上記副スポットが上記ラジアル方向に関して収束されない状態となるように上記副スポットを形成し、
    上記光検出手段は、上記主光束が上記光記録媒体の上記情報記録面から反射された光束である主反射光ビームを受光する主受光部と、上記副光束が上記情報記録面から反射された光束である副反射光ビームを受光する副受光部とを備え、前記副受光部は、それぞれが独立した光検出信号を出力する複数の受光素子から構成され、一の上記副反射光ビームが上記複数の受光素子に跨って受光されることで前記複数の受光素子により上記副反射光ビームを分割して受光し、上記各受光素子から出力される信号を加減算することによりトラック判別信号が生成される
    発光素子。
  18. 光記録媒体を回転駆動する駆動手段と、
    回転する上記光記録媒体に対して移動可能に支持された対物レンズを介して光を照射し、上記光記録媒体の情報記録面からの反射光ビームを上記対物レンズを介して光検出手段により検出する光ヘッドと、
    上記光検出手段からの検出信号に基づいて再生信号を生成する信号処理回路と、
    上記光検出手段からの検出信号に基づいて上記対物レンズを移動させるサーボ回路とを有する光記録媒体記録再生装置において、
    上記光ヘッドは、光ビームを出射する光源と、
    上記光源から出射された光ビームと上記光記録媒体からの反射光ビームとを分離する光分離手段と、
    上記光分離手段によって分離された上記光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、
    上記光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを上記光記録媒体の上記情報記録面上に形成する主光束と、上記光記録媒体の上記情報記録面上において上記主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離するスポット形成手段とを備え、
    記スポット形成手段は、上記光記録媒体の上記情報記録面に形成される上記副スポットの収束状態を上記光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向とトラックに沿うタンジェンシャル方向とで異ならせることにより、上記副スポットの上記ラジアル方向に収束する位置を上記対物レンズに近い位置か、上記対物レンズから遠い位置の少なくともいずれかに形成して、上記主スポットが上記光記録媒体の情報記録面で収束した状態で、上記副スポットが上記ラジアル方向に関して収束されない状態となるように上記副スポットを形成し、
    上記光検出手段は、上記主光束が上記光記録媒体の上記情報記録面から反射された光束である主反射光ビームを受光する主受光部と、上記副光束が上記情報記録面から反射された光束である副反射光ビームを受光する副受光部とを備え、前記副受光部は、それぞれが独立した光検出信号を出力する複数の受光素子から構成され、一の上記副反射光ビームが上記複数の受光素子に跨って受光されることで前記複数の受光素子により上記副反射光ビームを分割して受光し、上記各受光素子から出力される信号を加減算することによりトラック判別信号が生成される
    記録媒体記録再生装置。
  19. ランド部及びグルーブ部の一方もしくは双方を有し、このランド部及びグルーブ部の一方もしくは双方に情報信号の記録が可能な光記録媒体が着脱可能に取り付けられる回転駆動機構により該光記録媒体を回転し、
    光ビームを出射する光源と該光ビームを上記光記録媒体の情報記録面上に集光させる対物レンズと上記光記録媒体の上記情報記録面からの反射光ビームを受光して出力信号を出力する光検出手段を備えた光ヘッドを用いて、上記回転駆動機構により回転される上記光記録媒体より情報信号を読み出し、
    上記光ヘッドにおいては、上記光源から出射される光ビームを回折して、記録及び/又は再生のための主スポットを上記光記録媒体の上記情報記録面上に形成する主光束と、上記光記録媒体の上記情報記録面上において上記主スポットに対し離間した位置に副スポットを形成する副光束に分離し、かつ上記光記録媒体の上記情報記録面に形成される上記副スポットの収束状態を上記光記録媒体のトラックと直交するラジアル方向とトラックに沿うタンジェンシャル方向とで異ならせることにより、上記副スポットの上記ラジアル方向に収束する位置を上記対物レンズに近い位置か、上記対物レンズから遠い位置の少なくともいずれかに形成して、上記主スポットが上記光記録媒体の情報記録面で収束した状態で、上記副スポットが上記ラジアル方向に関して収束されない状態となるように上記副スポットを形成し、
    上記光検出手段に、上記主光束が上記光記録媒体の上記情報記録面から反射された光束である主反射光ビームを受光する主受光部と、上記副光束が上記情報記録面から反射された光束である副反射光ビームを受光する副受光部とを設け、前記副受光部を、それぞれが独立した光検出信号を出力する複数の受光素子から構成し、一の上記副反射光ビームを上記複数の受光素子に跨って受光することで前記複数の受光素子により上記副反射光ビームを分割して受光し、上記各受光素子から出力される信号を加減算することによりトラック判別信号を生成す
    ラック判別信号検出方法。
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