JP2003030892A - 光ヘッドおよびそれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

光ヘッドおよびそれを用いた光ディスク装置

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JP2003030892A
JP2003030892A JP2001213031A JP2001213031A JP2003030892A JP 2003030892 A JP2003030892 A JP 2003030892A JP 2001213031 A JP2001213031 A JP 2001213031A JP 2001213031 A JP2001213031 A JP 2001213031A JP 2003030892 A JP2003030892 A JP 2003030892A
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diffraction grating
optical head
optical
spots
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JP2001213031A
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English (en)
Inventor
Shinji Fujita
真治 藤田
Masakazu Fukui
雅千 福井
Masaaki Inui
真朗 乾
Ikuo Shinoda
郁夫 信太
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Hitachi Ltd
Hitachi LG Data Storage Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi LG Data Storage Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再生専用ディスクに対して再生可能であると共
に、トラックピッチの異なる複数の記録型ディスクに対
しても各々のディスクに適したトラッキング誤差信号を
検出し、安定かつ良好に記録・再生が可能である、小型
・低コストな光ヘッドならびに光ディスク装置を提供す
る。 【解決手段】光源と、該光源から放射された光束を光デ
ィスクの情報記録面に集光するための対物レンズと、前
記光源と前記対物レンズの間に配置され前記光源から放
射された光束を回折分離する回折格子とを備えた光ヘッ
ドにおいて、前記回折格子が回折角および/または回折
方向の異なる2つの領域に分割された2分割回折格子で
あって、前記光源から放射された光束を2分割するとと
もに少なくとも5本の光束に分離し、前記光ディスク上
で少なくとも5個の光スポットを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は構造の異なる複数の
光ディスクに対して情報を記録・再生可能な光ヘッドお
よび光ディスク装置に関するものであり、特にトラック
ピッチの異なる複数の溝構造ディスクに対して光スポッ
トのトラッキング制御を行うための誤差信号検出に関す
る発明である。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、非接触、大容量、高
速アクセス、低コストメディアを特徴とする情報記録再
生装置であり、これらの特徴を生かしてディジタルオー
ディオ信号やディジタル映像信号の記録再生装置とし
て、あるいはコンピュータの外部記憶装置として利用さ
れている。
【0003】現在一般的に広く使われている光ディスク
であるが、例えば音楽ソフトウェアや映像ソフトウェア
の販売・配布用途にはCD−ROMやDVD−ROMな
ど再生専用ディスク、データのバックアップやオーサリ
ング用途にはCD−RやDVD−Rなどの追記型ディス
ク、またコンピュータの外部メモリー用途にはDVD−
RAMなどの書き換え型ディスクといったように、用途
および扱うデータの量・性質に応じて様々な種類ものが
存在・普及している。
【0004】ところがこれらのディスクは各々異なる構
造をしているため、単一の光ヘッドで記録・再生を行う
ことは困難である。
【0005】種々のディスクを再生専用ディスクと記録
可能ディスクに大別すると、両者ではトラック構造が異
なり、前者が凹凸ピット列構造、後者がガイド溝構造で
ある。このトラック構造の違いのため、一方に適した検
出方式を用いると他方に対して適切なトラッキング誤差
信号を検出することは困難である。例えば再生専用ディ
スクに適したディファレンシャル・フェイズ・ディテク
ション法(以下DPD法と略す)は、ピットのデータ方
向のエッジを検出する必要があることから、未記録の記
録可能型ディスクに対してトラッキング誤差信号を検出
できない。一方、未記録の記録型ディスクに対してトラ
ッキング誤差信号を検出可能なプッシュプル法では、プ
ッシュプル信号振幅変調度の小さな再生専用ディスクに
は適さない。
【0006】この問題を解決する手段として、例えば特
開平10−143878号公報では、対物レンズの直下
に対物レンズと一体で駆動する十文字型の分割線を有す
る回折格子を配置し、回折格子でディスクからの反射光
束を田の字状に4分割し、各領域で回折分離した回折光
を複数に分割された受光部を持つ光検出器で受光する構
成が開示されている。
【0007】このような構成により、再生専用ディスク
に対してはDPD法、記録可能ディスクに対してはプッ
シュプル法によるトラッキング誤差信号検出を可能とす
ると共に、プッシュプル法の問題点である対物レンズ変
位時のトラッキング誤差信号オフセット発生を低減可能
としている。
【0008】あるいは別の構成として、特開2000−
82226号公報では、2つの光源と各光源の前に3ス
ポット生成のための回折格子を備え、ディスクからの反
射光を3連の4分割受光部を有する光検出器により受光
する構成が開示されている。
【0009】このような構成により、再生専用ディスク
に対しては光源波長に応じてDPD法もしくは3スポッ
ト法、記録可能ディスクに対しては差動プッシュプル法
によるトラッキング誤差信号検出を可能としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが前記従来技術
ではトラックピッチの異なる複数の記録型ディスクに対
応することが困難であった(ここではプッシュプル信号
の位相差が360°となる間隔をトラックピッチと定義
する)。
【0011】プッシュプル信号の振幅変調度は光源波長
とトラックピッチに依存しているため、波長が同じ場合
にはトラックピッチによってプッシュプルの振幅が異な
る。例えばDVD−RAM(ver.2.0)のトラッ
クピッチが1.33μmであるのに対して、DVD−R
(ver.2.0)は0.74μmと約半分である。こ
のため、DVD−Rのプッシュプルの変調振幅はDVD
−RAMの1/4程度である。
【0012】このように、トラックピッチによってはプ
ッシュプル振幅変調度が低下するため光源の発光分布の
影響が相対的に大きくなる。その場合には特開平10−
143878号公報に記載の従来技術を用いても、対物
レンズ変位時のトラッキング誤差信号オフセットの低減
効果が不十分となる問題があった。
【0013】また該従来技術は対物レンズと回折格子を
一体駆動とするため、対物レンズアクチュエータの感度
が低下する問題と、通常の回折格子と比較して高価な偏
光異方性の回折格子を用いることによるコストアップの
問題があった。
【0014】一方、特開2000−82226号公報に
記載の従来技術で用いている差動プッシュプル法によれ
ば、ディスク上3スポットをトラックピッチに応じた配
置、つまりメインスポットとサイドスポットのプッシュ
プル信号位相差を略180°にすることで、対物レンズ
変位時のプッシュプル信号オフセットを十分に低減する
ことが可能である。
【0015】しかしながら、3スポット配置を一方の記
録可能型ディスクのトラックピッチに合わせると、他方
の記録可能型ディスクのトラックピッチに対してはメイ
ンスポットとサイドスポットのプッシュプル信号位相差
が180°から大きくずれて差動プッシュプル法による
トラッキング誤差信号が検出不能となる問題があった。
【0016】また記録型ディスクの各トラックピッチに
応じて動的にディスク上3スポットの配置を可変させる
ことは、精度の問題により事実上困難である。
【0017】そこで本発明の課題は、再生専用ディスク
に対して再生可能であると共に、トラックピッチの異な
る複数の記録型ディスクに対しても各々のディスクに適
した安定なトラッキング誤差信号を検出し、良好に記録
・再生が可能な小型・低コストな光ヘッド、ならびにそ
れを用いた光ディスク装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、波長λの光源1と、光源1により放射
された光束を光ディスク20の情報記録面に集光するた
めの対物レンズ4と、該光源1と該対物レンズ4との間
に格子定数d1なる領域2aおよび格子定数d2なる領
域2bを有する2分割回折格子2を備える構成とした。
【0019】また2分割回折格子2を、該回折格子2の
分割線が対物レンズ4に向かう円状の光束を半円状に2
分割し、かつ分割線の方向がディスク20に投影してト
ラック方向とほぼ直交する方向であるように配置した。
【0020】2分割回折格子2の領域2aにおいて、光
束を格子定数d1と波長λにより決定される所定の角度
で回折分離し、また領域2bにおいて、光束を格子定数
d2と波長λにより決定される所定の角度で回折分離す
る。つまり2分割回折格子2により、1つの円状の0次
回折光束(透過光束)と、領域2aおよび2bで回折さ
れた4つの半円状の±1次回折光束とを生成する。
【0021】各光束を前記対物レンズ4にて集光するこ
とで、ディスク20の情報記録面上に、円状の0次回折
光束は光スポット100を形成し、2分割回折格子2の
領域2aにおいて回折した半円状の±1次回折光束は光
スポット101aおよび102aを形成し、領域2bに
おいて回折した半円状の±1次回折光束は光スポット1
01bおよび102bを形成する。
【0022】ここで光スポット101a、101b、1
02a、102bは各々半円状の光束を集光しているた
め、ディスクのトラック方向に対する実効的な開口数が
低下し、光スポット100と比較してトラック方向に長
い楕円状のスポットとなる。しかしながら、トラックと
直交する方向については100と同等程度に絞り込むこ
とが可能である。
【0023】さらに光スポット100と光スポット10
1aおよび102aとのディスクトラックと直交する方
向の距離を、ディスク20aのトラックピッチTp1に
対して、Tp1/2+n×Tp1(n:整数)をほぼ満
たすよう配置し、光スポット100と光スポット101
bおよび102bとのディスクトラックと直交する方向
の距離を、ディスク20bのトラックピッチTp2に対
して、Tp2/1+m×Tp2(m:整数)をほぼ満た
すように配置した。
【0024】ここで前記2分割回折格子2の各領域2
a、2bの格子の向きを一致させると共に、格子定数d
1、d2を、2種類の記録型ディスクのトラックピッチ
Tp1、Tp2に対し、 d1/d2=Tp2/Tp1 (もしくはd1/d2=
Tp1/Tp2) をほぼ満たす構成とした。
【0025】あるいは格子定数d1、d2を任意に設定
し、各領域2a、2bでの各格子の向きを所定の角度ず
らすことで、ディスク上のスポット位置を所定の位置に
配置するようにした。
【0026】さらに光源1と対物レンズ4との間に光束
分離素子5を備え、ディスクからの反射光束を光検出器
9の受光面に導く構成とした。
【0027】このような構成により、反射光束は前記2
分割回折格子2を透過することなく、該2分割回折格子
として高価な偏光異方性の素子に変わって一般的な安価
な回折格子を用いることができる。
【0028】光検出器9は複数の受光領域を備え、ディ
スク上の5つのスポット100、101a、102a、
101b、102bの反射光束を各々別の受光領域で受
光する構成とし、なおかつ各受光領域は各光スポット
(少なくとも100、101aあるいは102a、10
1bあるいは102bの3つの光スポット)によるプッ
シュプル信号を検出可能なように分割した構成とした。
また、光スポット100の反射光束の受光領域について
は、反射光束を田の字状に4分割した各光束を受光可能
なように4つ以上に分割する構成とした。
【0029】このような構成とすることにより、トラッ
クピッチTp1の記録可能ディスク20aに対し、光ス
ポット100と、光スポット101aおよび102aの
少なくとも1つを用いて、差動プッシュプル法によるト
ラッキング誤差信号を検出可能とすると共に、トラック
ピッチTp2の記録可能ディスク20bに対し、光スポ
ット100と、光スポット101bおよび102bの少
なくとも1つを用いて差動プッシュプル法によるトラッ
キング誤差信号の検出を可能とする。
【0030】つまりトラックピッチの異なる複数の記録
可能ディスクに対し、それぞれ差動プッシュプル法を用
いることが可能となり、対物レンズ変位時のオフセット
発生のほとんどない安定なトラッキング誤差信号が検出
可能となる。また再生専用ディスクに対してはDPD法
によるトラッキング誤差信号を検出できる。
【0031】また、光束分離素子7と光検出器9の間に
田の字状に4分割した4分割回折格子7を設けた。4分
割回折格子7の分割線の一方は、ディスク20に投影し
てトラック方向に略一致し、もう一方がトラックと直交
する方向に略一致するようにし、かつ光スポット100
の反射光束を略光束中心で4分割するような位置に配置
した。
【0032】4分割回折格子7により各スポットの反射
光束は回折分離され、光検出器上に0次回折光を含めて
合計29個のスポットを形成する。そこで各々のスポッ
トを所定の受光領域にて受光するように、前記光検出器
9を配置する。特に光スポット100の反射光束の+1
次または−1次回折光を2分割された受光面に導くこと
により、ナイフエッジ法によるフォーカス誤差信号検出
が可能となる。
【0033】あるいは4分割回折格子を直線格子ではな
く所定のレンズパワーを持たせた曲線格子とすること
で、スポットサイズ検出法によるフォーカス誤差信号検
出が可能である。
【0034】あるいは光束分離素子5と光検出器9の間
に例えばシリンドリカルレンズのような非点収差を発生
させる素子を設けることにより、非点収差法によるフォ
ーカス誤差信号検出が可能である。
【0035】さらに前記光束分離素子5としてホログラ
ムを用い、前記4分割回折格子7の機能を持たせると共
に、光源1と光検出器9を同一基板上に形成もしくは近
接させる。さらに光源1と光束分離素子5との間に前記
2分割回折格子2を配置し、これら素子を1つのパッケ
ージとして構成する。このような構成とすることで、光
ヘッドの小型化・簡易化が可能となる。
【0036】また光ディスク装置として、以上述べたよ
うな光ヘッドと、装着された光ディスクの種類を判別す
るディスク判別手段とを備える。装着されたディスクが
再生専用ディスクか記録可能ディスクかに応じて、トラ
ッキング誤差信号の検出方式を適宜切り替えるととも
に、記録可能ディスク20aか記録可能ディスク20b
かに応じて、サイドプッシュプル信号の検出領域を適宜
切り替えてそれぞれのディスクに応じた差動プッシュプ
ル法によるトラッキング誤差信号を検出する構成とし
た。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態と
しての光学ヘッドの構成ならびに動作を、図面を参照し
ながら説明する。
【0038】図2は本発明の第1の実施形態としての光
学ヘッドの構成図である。
【0039】レーザ光源1はトラックピッチTp1なる
記録可能ディスク20a(例えばDVD−RAM[4.
7G]ディスク,Tp1=1.33μm)およびトラッ
クピッチTp2なる記録可能ディスク20b(例えばD
VD−R[4.7G]ディスク,Tp2=0.74μ
m)に対応した波長λで発振する半導体レーザダイオー
ドである。レーザ光源1から出射した略直線偏光の光束
は、2分割回折格子2に入射する。
【0040】図3はこの2分割回折格子2の格子パター
ンの一例を示した平面図である。
【0041】2分割回折格子は格子定数の異なる2つの
領域2a、2bを有し、2領域の分割線によって、入射
した円状の光束300を半円状に2分割する。また分割
線の方向はディスク20に投影したときにトラックの方
向とほぼ直交する向きに配置されている。
【0042】領域2a、2bの回折格子は直線格子であ
り、格子の向き(すなわち光束が回折される方向)が両
者でほぼ一致していると共に、分割線に対しても略平行
となっている。さらに領域2aの格子定数d1と、領域
2bの格子定数d2とは以下の関係式をほぼ満たしてい
る。
【0043】d1/d2=Tp2/Tp1 例えば上記のディスクの例に従い、Tp1=1.33μ
m,Tp2=0.74μmとすると、d1/d2=0.
56をほぼ満たしている。
【0044】なお上記関係式はd1とd2に関する一般
式ではないので、下記に一般式を示す(n,m=整
数)。
【0045】d1/d2=(1+2m)Tp2/(1+
2n)Tp1 2分割回折格子2において領域2aに入射した光束は格
子定数d1と波長λにより定まる所定の回折角で、領域
2bに入射した光束は格子定数d2と波長λにより定ま
る所定の回折角で各々回折分離される。つまり2分割回
折格子2に入射した光束は、1つの円状の0次回折光
と、4つの半円状の±1次回折光とに分離されて偏光ビ
ームスプリッタに向かう。なお2分割回折格子2の回折
効率は、例えば0次:+1次:−1次=9:1:1とい
ったように、0次回折光束の光強度が大きいように設定
してある。
【0046】偏光ビームスプリッタ7はレーザ光源1か
ら出射された直線偏光を略透過する方向に配置されてお
り、2波長回折格子によって回折分離された5つの光束
は該偏光ビームスプリッタ7を透過する。さらに波長λ
の光に対して90°の位相差を与える1/4波長板10
において円偏光に変換された後、コリメートレンズ3を
透過して平行光に変換され、対物レンズ4に入射する。
【0047】対物レンズ4は入射した平行光束をディス
ク20の情報記録面に所定の開口数(例えばDVDであ
ればNA0.6)で収差よく集光することが可能なもの
であり、対物レンズアクチュエータ6によって変位可能
である。5つの光束は該対物レンズ7によって5つの光
スポットを形成する。
【0048】図4は記録可能ディスク20aの1例とし
てトラック構造とディスク上スポット配置、ならびにト
ラックを横断する方向にスポットを変位させていった場
合のプッシュプル信号を示した図である。また図5は記
録可能ディスク20bの1例としてトラック構造とディ
スク上スポット配置、ならびにプッシュプル信号を示し
た図である。
【0049】図4を用いてディスク上スポットの配置を
説明する。光スポット100は2分割回折格子2によっ
て回折分離された光束のうち、円状の0次回折光が集光
したものであり、他の4つの光束より光量の大きいメイ
ンスポットである。円状の光束を集光しているため、ト
ラックの方向ならびにトラックと直交する方向の開口数
が等しく、ほぼ円状の光スポットが形成される。また光
スポット101a、102aは2分割回折格子2の領域
2aで回折された半円状の±1次回折光が集光したもの
であり、また光スポット101b、102bは領域2b
で回折された半円状の±1次回折光が集光したものであ
る。光スポット101a,102a、101b、102
bは半円状の光束が集光したものであるため、トラック
方向の実効的な開口数が半減し、したがいトラック方向
に長い楕円状の光スポットとなる。しかしながらトラッ
クと直交する方向については実行的な開口数の低下がほ
とんどないので、プッシュプル信号を検出する上で十分
な大きさに集光されている。
【0050】メインスポットである光スポット100
と、サイドスポットのうちメインから遠い側の光スポッ
ト101a、102aとの位置関係を、トラックと直交
する方向でTp1/2間隔となるように配置してある。
例えば光スポット100がちょうどグルーブ上にあると
き、光スポット101aは隣接するランド上に、また光
スポット102aは反対方向の隣接ランド上に配置して
ある。すなわちプッシュプル信号の位相が180°ずれ
る位置に配置してある。なお、一般的には、上記間隔は
Tp1/2+n・Tpであればよい。
【0051】また上記のように配置した場合に光スポッ
ト101b、102bは、光スポット100との間隔が
トラックと直交する方向に(d1/d2)・(T1p/
2)の距離となる。
【0052】なお、このようなディスク上光スポット配
置とするためには、2分割回折格子2の格子の向きを回
転調整などの手段によって所定の方向に合わせることで
達成可能である。
【0053】上記のようなディスク上光スポット位置関
係を保ったまま、記録可能ディスク20bに対して光デ
ィスク上スポットの位置関係がどうなるか図5を用いて
説明する。光スポット100と、サイドスポットのうち
メインから近い側の光スポット101b、102bとの
位置関係は、前述したようにトラックと直交する方向に
(d1/d2)・(T1p/2)の間隔で並ぶ。ここで
格子定数d1とd2はd1/d2=T2p/T1pをほ
ぼ満たすようにしたことから、ディスク20bに対して
は、上記スポットの間隔がT2p/2で並ぶことにな
る。すなわち、メインスポットである光スポット100
のプッシュプル信号の位相と、光スポット101b、1
02bのプッシュプル信号の位相が180°ずれた位置
に配置された構成となっている。
【0054】以上を整理すると、記録可能ディスク20
aに対しては、光スポット100と光スポット101a
および102aとのプッシュプル信号の位相が180°
ずれており、記録可能ディスク20bに対しては、光ス
ポット100と光スポット101bおよび102bとの
プッシュプル信号の位相が180°ずれた関係となって
いる。
【0055】ディスクからの5つの反射光束は再び対物
レンズ4、コリメートレンズ3を通って、1/4波長板
10でレーザ光源1の出射光の偏光方向と直交する方向
の直線偏光に変換された後、偏光ビームスプリッタ5で
反射され光検出器9の方向に導かれる。
【0056】偏光ビームスプリッタ5と光検出器9の間
の光路には、田の字状に4つの領域に分割された4分割
回折格子7と検出光学系を所定の倍率に変換するための
検出レンズ8が設けてある。4分割回折格子で回折分離
された各々の反射光束は、検出レンズ8を通って、14
分割された受光領域を有する光検出器9の所定の受光領
域に導かれる。ここで4分割回折格子7の回折効率は0
次回折光が十分小さく、例えば0次:+1次:−1次=
1:35:35とする。
【0057】図6はこの4分割回折格子7の格子パター
ンの1例を示した平面図である。十文字の分割線によっ
て、格子定数のそれぞれ異なる直線格子が形成された4
つの領域7a、7b、7c、7dに分割されており、図
の左右の領域を分割する分割線はディスクに投影した場
合にトラックと平行な方向と略一致し、上下の領域を分
割する分割線はトラックと直交する方向に略一致する。
また十文字の中心がメインスポットである光スポット1
00からの反射光束400の中心と略一致し4分割する
ように配置してある。また格子の向きは4領域とも図の
上下同一方向に刻んだ構成としている。ただし本発明は
それに限るものではなく、格子定数や格子の向きは光検
出器9の受光領域との兼ね合いによって任意に決めるこ
とができる。
【0058】図7は光検出器9の受光領域パターンと、
ややデフォーカスした状態における受光面での光スポッ
ト配置、ならびにRF信号、フォーカス誤差信号、トラ
ッキング誤差信号の生成ブロックの1例を示す図であ
る。
【0059】図6および図7を用いて受光面上のスポッ
ト位置関係と、各信号検出動作について説明する。
【0060】メインスポットであるディスク上光スポッ
ト100の反射光束400は、前述したように4分割回
折格子7で4分割されて、各々の領域で回折分離され
る。領域7aで回折された+1次光は受光面上で光スポ
ット201として4分割受光領域90のa領域に集光さ
れる。また領域7bで回折された+1次光は光スポット
202として受光領域90のb領域に、−1次光は光ス
ポット205として受光領域91に集光され、同様に光
領域7cで回折された+1次光は光スポット203とし
て受光領域90のc領域に、−1次光は光スポット20
6として受光領域91にされる。また領域7dで回折さ
れた+1次光は光スポット204として受光領域90の
d領域に集光される。
【0061】ここで4分割受光領域90はRF信号(再
生信号)およびトラッキング誤差信号検出領域である。
領域a、b、c、dの各出力を加算器50で加算してメ
インスポット100によるRF信号を検出することがで
きる。また再生専用ディスクに対しては、a、b、c、
dの各出力の位相差を位相差検出回路52にて検出しD
PP法によるトラッキング誤差信号を検出することがで
きる。また加算器53にてa、bの出力を加算[a+
b]、加算器54にてc、dの出力を加算[c+d]し
た後、減算器55によってメインスポットによるプッシ
ュプル信号[(a+b)−(c+d)]を検出可能であ
る。ただし、前述したようにここで得られるプッシュプ
ル信号は、対物レンズが変位した際に4分割回折格子7
上での反射光束400も変位し、分割のバランスが変わ
るためにオフセットが生じてしまう。
【0062】一方、2分割受光領域91はフォーカス誤
差信号検出領域である。図7に示すように、わずかにデ
フォーカス(例えばインフォーカス)した状態では光ス
ポット205および206は共にe領域に存在するが、
ジャストフォーカス位置ではちょうど分割線上に集光
し、逆方向にデフォーカス(例えばアウトフォーカス)
した状態ではf領域に存在するため、2つの出力e、f
を減算器51にて差分を演算することでナイフエッジ法
によるフォーカス誤差信号の検出が可能である。なお、
4分割した反射光束のうち2つの光スポットを用いた検
出方法について示したが、本発明はこれに限るものでは
なく、受光面を4分割するなどして4つの光スポットを
用いたナイフエッジ検出も可能である。
【0063】サイドスポット101aおよび102aに
よる反射光束は半円状であり、その半円の方向に従い、
4分割回折格子7の7aおよび7d領域にのみ入射して
回折分離される。領域7aで回折された+1次光はそれ
ぞれ光スポット211、221として2分割受光領域9
2の領域kならびに2分割受光領域93の領域mに集光
される。また7dで回折された+1次光はそれぞれ光ス
ポット212、222として2分割受光領域92の領域
lならびに2分割受光領域93の領域nに集光される。
【0064】またサイドスポット101bおよび102
bによる反射光束も同様に半円状であり、その半円の方
向に従い、4分割回折格子7の7bおよび7c領域にの
み入射して回折分離される。領域7bで回折された+1
次光はそれぞれ光スポット213、223として2分割
受光領域94の領域gならびに2分割受光領域95の領
域iに集光される。また7cで回折された+1次光はそ
れぞれ光スポット214、224として2分割受光領域
94の領域hならびに2分割受光領域95の領域jに集
光される。
【0065】つまり各サイドスポットの反射光をトラッ
クに平行な分割線で2分割し各々受光する構成となって
いる。
【0066】また領域kとm、lとn、gとi、hとn
はそれぞれ光検出器内部で結線され、それぞれの領域の
和信号を出力する。このように内部結線することで出力
信号の本数を減らすことができる。
【0067】ここで減算器56にて[k+m]の出力と
[l+n]の差分を演算することでサイドスポット10
1aおよび102aによるプッシュプル信号[(k+
m)−(l+n)]を検出可能である。
【0068】また減算器57にて[g+i]の出力と
[h+j]の差分を演算することでサイドスポット10
1bおよび102bによるプッシュプル信号[(g+
i)−(h+j)]を検出可能である。
【0069】記録可能ディスク20aに対しては、メイ
ンスポット100とサイドスポット101aおよび10
2aのプッシュプル信号の位相が180°ずれているこ
とから、サイドスポットのプッシュプル信号[(k+
m)−(l+n)]を増幅器58でk1倍に増幅し、減
算器52を用いてメインスポットのプッシュプル信号と
の差分を演算するにより、下記の式で表される差動プッ
シュプル法によるトラッキング誤差信号の検出が可能で
ある。
【0070】[(a+b)−(c+d)]−k1・
[(k+m)−(l+n)] 一方、記録可能ディスク20bに対しては、メインスポ
ット100とサイドスポット101bおよび102bの
プッシュプル信号の位相が180°ずれていることか
ら、サイドスポットのプッシュプル信号[(g+i)−
(h+j)]を増幅器58でk2倍に増幅し、減算器5
2を用いてメインスポットのプッシュプル信号との差分
を演算するにより、下記の式で表される差動プッシュプ
ル法によるトラッキング誤差信号の検出が可能である。
【0071】[(a+b)−(c+d)]−k2・
[(g+i)−(h+j)] 以上述べてきたように、本実施の形態によれば再生可能
ディスクに対してはDPD法により、またトラックピッ
チの異なる記録可能型ディスク20aと20bに対して
各々のディスクに適した差動プッシュプル法により、そ
れぞれ最適なトラッキング誤差信号を検出することが可
能である。
【0072】なお本発明は上記構成に限るものではな
く、4分割回折格子7の直線格子のかわりにレンズパワ
ーを有する曲線回折格子とし、それに見合った受光パタ
ーンを有する光検出器にて構成することで、スポットサ
イズ検出法によるフォーカス誤差信号が可能である。ま
た4分割回折格子7の変わりにシリンドリカルレンズな
どの非点収差を発生させる素子を用い、それに見合った
受光パターンの光検出器にて構成することで非点収差法
によるフォーカス誤差信号検出が可能である。
【0073】次に本発明の第2の実施形態としての光学
ヘッドの構成について説明する。図8は本発明の第2の
実施形態としての光学ヘッドの構成図である。
【0074】レーザ光源12aと光検出器12bが同一
の基板上に形成もしくは近接配置した受発光モジュール
12から出射した光束は、偏光異方性のあるホログラム
素子13に入射する。ホログラム素子13の2分割回折
格子面13bにて光束は前記第1の実施形態同様1つの
円状光束と4つの半円状光束に回折分離されて4分割回
折格子面13aに達する。この4分割格子面13aはレ
ーザ光源から出射された方向の直線偏光に対しては回折
がほとんど生じないようになっており、光束はそのまま
透過して1/4波長板10にて円偏光に変換される。さ
らにコリメータレンズ3で平行光束に変換された後、対
物レンズ4で集光され、光ディスク20の情報記録面に
5つの光スポットを形成する。
【0075】ここでディスク上の光スポットの位置関係
は前述した第1の実施形態と同様である。また、2分割
回折格子面の格子形状についても第1の実施形態と同様
である。
【0076】ディスクから反射された光束は再び対物レ
ンズ4、コリメートレンズ3を透過し、1/4波長板1
0にてレーザから出射された光束の偏光方向と直交する
直線偏光に変換された後、ホログラム素子13の4分割
回折格子13aに入射して回折分離され受発光モジュー
ル12の複数に分割された受光面から成る光検出器12
bに導かれる。
【0077】ここで光検出器12bの受光パターンと検
出器上スポットの位置関係、および4分割回折格子面1
3aの格子形状については第1の実施形態と同様であ
り、また光ヘッドとしての動作についても第1の実施形
態と同様である。
【0078】以上述べたように、本発明の第2の実施形
態によっても、再生専用ディスクに対してはDPD法に
よるトラッキング誤差信号を検出し、トラックピッチの
異なる記録可能ディスクに対しては各々差動プッシュプ
ル法によるトラッキング誤差信号の検出が可能となると
ともに、受発光素子12、ホログラム素子13および1
/4波長板10を一体化することで、光ヘッドの小型化
・簡易化が可能となる。
【0079】図9に本発明の光ヘッドを用いた搭載した
光ディスク装置の概略ブロック図を示す。光ヘッド70
の中に組み込まれた前方光モニタ11の出力を用いてレ
ーザ駆動回路71にてレーザ光源1を所定の光量となる
よう駆動させる。光ディスクからの反射光は光検出器9
に入射して電気信号に変換され、サーボ信号生成回路7
2および情報信号再生回路73に送られる。装着された
光ディスク20の種類はシステム制御回路74の中のデ
ィスク判別回路74aによって判定される。
【0080】サーボ信号生成回路72では装着されたデ
ィスク20の判定結果に基づき、それぞれのディスクに
好適な検出方式による各種サーボ信号を選択・生成す
る。例えばディスク20が再生専用ディスクであればD
PD法によるトラッキング誤差信号を生成し、ディスク
20がトラックピッチTp1なる記録可能ディスク20
aであれば、メインスポット100およびサイドスポッ
ト101a、102aを用いた差動プッシュプル法によ
るトラッキング誤差信号を生成し、トラックピッチTp
2なる記録可能ディスク20bであれば、メインスポッ
ト100およびサイドスポット101b、102bを用
いた差動プッシュプル法によるトラッキング誤差信号を
生成する。
【0081】サーボ信号生成回路72において選択・生
成された各種サーボ信号ならびに情報信号再生回路73
で得られた信号の一部はシステム制御回路74に供給さ
れる。システム制御回路では各サーボ信号をもとにアク
チュエータ駆動回路75を通して光ヘッド70の中の対
物レンズアクチュエータ6を駆動してフォーカス位置制
御およびトラッキング位置制御を行う。またアクセス制
御回路76とスピンドルモータ駆動回路77を介して、
それぞれ光ヘッド70のアクセス方向位置制御やディス
ク20の回転制御が行われる。
【0082】情報信号再生回路73では前記検出信号か
らディスクに記録された情報信号が再生される。また記
録の際にはシステム制御回路74から送られた記録情報
信号に基づいて、レーザ駆動回路71を介してレーザを
所定の光量となるよう発光させる。
【0083】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、再
生専用ディスクに対して再生可能であると共に、トラッ
クピッチの異なる複数の記録型ディスクに対しても各々
のディスクに適した安定なトラッキング誤差信号を検出
が可能な小型・低コストな光ヘッドを用いて、再生専用
ディスクであるDVD−ROMを始め、トラックピッチ
の異なるDVD−RAM、DVD−R/−RW/+RW
といった様々な種類の記録可能ディスクに対して単一の
装置で安定かつ良好に記録・再生が可能な、汎用性の高
い光ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザからディスクまでの光学系
構成と、トラックピッチの異なる2種類のディスク上で
のスポットの位置関係を概念的に示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における光ヘッドの構
成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるディスク上5
スポット生成用の2分割回折格子の形状をしめす概略平
面図である。
【図4】本発明の第1の実施例において、ある記録可能
ディスクの構造と、ディスク上5スポットの位置関係を
概略的に説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施例において、図4とは異な
る記録可能ディスクの構造と、ディスク上5スポットの
位置関係を概略的に説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における光検出器上ス
ポット生成用の4分割回折格子の形状をしめす概略平面
図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における光検出器の受
光パターンと、信号処理回路構成の一部を示した概略平
面図およびブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における光ヘッドの構
成図である。
【図9】本発明の光ディスク装置の実施形態を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…半導体レーザ光源、2…2分割回折格子、3…コリ
メートレンズ、4…対物レンズ、5…偏光ビームスプリ
ッタ、6…対物レンズアクチュエータ、7…4分割回折
格子、8…検出レンズ、9…光検出器、10…1/4波
長板、11…前方光モニタ、12…受発光モジュール、
13…ホログラム素子。
フロントページの続き (72)発明者 福井 雅千 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 乾 真朗 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 信太 郁夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 5D118 AA26 BA01 CA13 CA24 CD02 CD03 CF03 CF05 CF15 CF16 CF17 CG05 CG09 CG14 CG24 CG33 CG44 CG47 DA12 DA20 DA33 DA35 DA42 DB09 DB13 DB26 5D119 AA41 BA01 CA16 EA02 EA03 EB14 EC41 EC45 EC46 JA22 JA24 JA25 JA30 JB10 KA08 KA10 KA17 KA24 LB07

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源から放射された光束を光
    ディスクの情報記録面に集光するための対物レンズと、
    前記光源と前記対物レンズの間に配置され前記光源から
    放射された光束を回折分離する回折格子とを備えた光ヘ
    ッドにおいて、前記回折格子が回折角および/または回
    折方向の異なる2つの領域に分割された2分割回折格子
    であって、前記光源から放射された光束を2分割すると
    ともに少なくとも5本の光束に分離し、前記光ディスク
    上で少なくとも5個の光スポットを形成することを特徴
    とする光ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記2分割回折格子の分割線が、前記対
    物レンズの開口面に投影すると、該対物レンズ開口面の
    略中心を通ると共に前記光ディスクディスクのトラック
    方向とディスク面内で直交する方向と略一致しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記2分割回折格子がレンズパワー成分
    の無い直線格子であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の光ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記2分割回折格子の各々の領域の格子
    形状において、各々の格子の向きが略一致するととも
    に、各々の格子定数d1およびd2が、プッシュプル信
    号の位相が360°ずれる間隔として定義されるトラッ
    クピッチに関して異なる第1の光ディスクと第2の光デ
    ィスクの各々のトラックピッチTp1とTp2に対し
    て、下記の関係式を略満足することを特徴とする請求項
    3に記載の光ヘッド。 d1/d2=Tp2/Tp1 もしくは d1/d2=Tp1/Tp2
  5. 【請求項5】 前記5個の光スポットのうち、中心の光
    スポットを含みかつ中心の光スポットを対称中心とする
    3つの光スポットが、前記第1の光ディスクにおいて、
    トラックと直交する方向の間隔がトラックピッチTp1
    に対して、 Tp1/2+n・Tp1 (n:整数) を略満足すると共に、前記3つの光スポット以外の2つ
    の光スポットおよび中心の光スポットが、前記第2の光
    ディスクにおいて、トラックと直交する方向の間隔がト
    ラックピッチTp2に対し、 Tp2/2+m・Tp2 (m:整数) であることを特徴とする請求項1から請求項4に記載の
    いずれかの光ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記光ディスクからの反射光を受光して
    電気信号に変換する光検出器と、前記対物レンズと前記
    2分割回折格子の間に前記光検出器に反射光束を導くた
    めの光束分離素子とを備え、前記光検出器は光ディスク
    上の少なくとも5つの光スポットからの反射光束をそれ
    ぞれ独立に受光可能な複数の受光領域を備えることを特
    徴とする請求項1から請求項5に記載のいずれかの光ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 前記5個の光スポットのうち、中心の光
    スポットと、中心の光スポットを対称中心とする2個の
    光スポットのうち少なくとも1個による反射光を検出し
    て、前記第1の光ディスクに対して差動プッシュプル法
    による第1のトラッキング誤差信号を検出すると共に、
    中心の光スポットと、前記2個の光スポット以外の2個
    の光スポットのうち少なくとも1個による反射光を検出
    して、前記第2の光ディスクに対して差動プッシュプル
    法による第2のトラッキング誤差信号を検出することを
    特徴とする請求項6に記載の光ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記5つのスポットのうち、中心の光ス
    ポットによる反射光を検出し、ディファレンシャル・フ
    ェイズ・ディテクション法による第3のトラッキング誤
    差信号を検出することを特徴とする請求項6または請求
    項7に記載の光ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記光束分離素子と前記光検出器の間に
    回折格子を備え、該回折格子の各領域は回折角および/
    または回折方向の異なる4つの領域に分割された4分割
    回折格子であって、前記光ディスクからの反射光を各々
    の領域で回折分離して、前記光検出器上の各々の受光領
    域に導くことを特徴とする請求項6から8に記載のいず
    れかの光ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記4分割回折格子の分割線は十文字
    であり、前記対物レンズの開口に投影すると、前記分割
    線中心が開口の中心と略一致するとともに、分割線の一
    方は前記光ディスクのトラック方向とディスク面内で直
    交する方向と略一致し、もう一方の分割線はトラック方
    向と略一致することを特徴とする請求項9に記載の光ヘ
    ッド。
  11. 【請求項11】 前記4分割回折格子は直線格子で構成
    されるとともに、ナイフエッジ法でフォーカス誤差信号
    を検出することを特徴とする請求項9または請求項10
    に記載の光ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記4分割回折格子はレンズパワーを
    有する曲線格子で構成されるとともに、スポットサイズ
    法でフォーカス誤差信号を検出することを特徴とする請
    求項9または請求項10に記載の光ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記光束分離素子は、ある偏光方向の
    光束を透過するとともにそれと直交する偏光方向の光束
    を反射もしくは回折する偏光異方性を有すると共に、該
    光束分離素子と前記対物レンズの間に、往復で光線が透
    過すると偏光方向が90°回転する偏光素子を備えたこ
    とを特徴とする請求項6から請求項12に記載のいずれ
    かの光ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記光源と前記光検出器の受光面とが
    同一の基板上に形成もしくは近接した受発光素子と、該
    受発光素子と前記対物レンズの間に前記光束分離素子と
    してホログラム素子を備え、該ホログラム素子の両面に
    は前記2分割回折格子と前記4分割回折格子が形成され
    ていることを特徴とする請求項6から請求項13に記載
    のいずれかの光ヘッド。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項14に記載のいず
    れかの光ヘッドと、装着されたディスクの構造による違
    いを判別する判別手段と、その結果に応じて前記第1お
    よび第2および第3のトラッキング誤差信号を適宜切り
    替える手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100655539B1 (ko) 2004-12-14 2006-12-08 엘지전자 주식회사 광 픽업 장치
JP2008305459A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Panasonic Corp 光ピックアップおよび光情報記録再生装置
US7502298B2 (en) 2003-12-08 2009-03-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup apparatus for optical data media of different formats and method thereof
US7684305B2 (en) 2005-11-16 2010-03-23 Sony Corportion Optical pickup, optical recording and reproducing apparatus and tracking error signal detecting method

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