JP2005203062A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レンズシフトの影響を受けることなく、光ディスクの再生時にシーク動作を正確に行うことができる光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】 光ディスクDのデータシークを行う前に、フォーカスサーボをオンにするとともにフォーカスサーボをオフにして、光ディスクの記録領域における内周側の端部付近、及び外周側の端部付近において位相差トラッキングエラー信号の振幅を測定して最小値を抽出する。また、抽出した双方の最小値信号を比較して、振幅の小さい方の信号を選択して、この信号と予め設定した設定値とに基づいて、位相差トラッキングエラー信号が必ず検出できるように位相差トラッキングエラー信号の増幅率を決定する。そして、データシーク時には、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボをオンにして、この増幅率で位相差トラッキングエラー信号を増幅する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光ディスク再生装置のトラッキング制御技術に関する。
光ディスク再生装置は、CDやDVDなどの光ディスクを再生する操作が行われたことを検出すると、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボを行いながら光ディスクに光ビームを照射して、螺旋状に形成されたデータトラックから所望のデータをシークしてデータを再生する。光ディスク再生装置で用いられるトラッキングサーボの実施方法としては、3ビーム法、プッシュプル法、DPD法(位相差法)など種々の方法が既知であり、DVDドライブなどでは一般的にDPD法が用いられている。
光ディスク再生装置や光ディスク記録装置では、ディスク毎のトラッキングエラー信号の検出効率のばらつきや経時変化などにより、トラッキングエラー信号の振幅がばらつくことがあった。例えば、検出効率の大きいすなわち光量に対して振幅が大きい場合は、信号特性に全く影響のないような小さなトラックずれに対してもトラック飛びを検出するので、頻繁に再生が停止してしまうという問題があった。また、検出効率の小さいすなわち光量に対して振幅が小さい場合は、大きくトラックがずれてもトラックずれ信号の振幅値が小さいので、トラック飛びの検出レベルに到達せず、隣接トラックに移動した後でトラック飛びが発生したことを検出してしまうので、シークエラーが発生してデータを再生できない場合があるという問題があった。
このような問題に対して、従来、装置の起動時にトラッキング制御オフ状態で発生するトラッキングエラー信号の振幅及びオフセットを計測し、その計測値を用いて各トラックの補正値を補完・算出し、検索中にその値を学習するのでディスク・ヘッドのばらつき、経時変化による制御系の変動などを補正することができるトラッキング制御装置があった(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−144052号公報(第4−6頁、第1−7図)
従来のトラッキング制御装置は、光ディスクに記録されたデータの再生操作を検出してこのデータをシークするときには、前記のようにトラッキングサーボを行いながらトラッキングエラー信号のパルスをカウントしている。しかし、光ピックアップの対物レンズがトラッキング方向にシフトした状態(以下、レンズシフトと称する。)のときには、シーク動作を正しく行うことができないことがあるという問題があった。これは、以下に説明するような状態が発生するためである。
図6は、光ピックアップの対物レンズにおけるシフトの有無による4分割フォトディテクタの受光状態とフォトディテクタの出力波形を示す図である。なお、フォトディテクタの出力波形は、トラッキングサーボをオフにした状態で光ディスクの半径方向に複数のトラックを横切ったときに、各光検出領域から出力される信号波形を示している。図6に示すように、4分割フォトディテクタ201は、光検出領域201a〜201dを備えており、各領域は周知のように光の当たった面積や光量に応じた信号を出力する。また、光ピックアップは、周知のように光ビームを光ディスク上に収束する対物レンズ及びこの対物レンズをトラックを横切る方向(半径方向)にシフトさせるためのトラッキングサーボ機構を備えており、トラッキングサーボ機構によりこの対物レンズを動かしながら光ディスクからの反射光を検出する。また、4分割フォトディテクタを使用してトラッキングサーボを行う場合には、4分割フォトディテクタの対角の和信号(A+C)と(B+D)との位相差に応じた位相差トラッキングエラー信号を確認することで、トラッキングエラーが発生しているか否かを把握できる。
図6(A),(B)に示すように、光ディスクのピット深さがλ/4の場合には、レンズシフトにより4分割フォトディテクタ201上の光ビームの受光位置が正規の位置であっても、移動した位置であっても、4分割フォトディテクタの対角の和信号(A+C)と(B+D)との位相差は発生しない。一方、光ディスクの精度が悪かったりレーザ光の波長がシフトしたりして、光ディスクのピット深さがλ/4以外の場合には、レンズシフトが発生していなければ、図6(C)に示すように、4分割フォトディテクタの対角の和信号(A+C)と(B+D)との位相差は発生しない。しかし、レンズシフトが発生した場合には、図7(D)に示すように、4分割フォトディテクタの対角の和信号(A+C)と(B+D)との位相差が発生する。また、このとき、4分割フォトディテクタの領域201a〜201dの各信号レベルが異なるので、トラッキングエラー信号の振幅が変化する。さらに、レンズシフト量はトラッキングサーボを行っているときの状況などにより変化するため、従来のトラッキング制御装置のように補正を行ってもトラッキングエラー信号の振幅のばらつきを解消することができない。
そのため、このような状況で光ディスクに記録されたデータのシーク動作時にトラッキングエラー信号のパルスをカウントすると、レンズシフトの影響によりカウントミスが発生して、シーク動作を何度も行ったり、シーク動作を正しく行うことができなかったりすることがあった。
そこで、本発明は、レンズシフトの影響を受けてトラッキングエラー信号のカウントをミスすることなく、光ディスクの再生時にシーク動作を正確に行うことができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1) 対物レンズを介して光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、
前記対物レンズを光ディスクの半径方向にレンズシフトさせるトラッキングサーボ手段と、
前記光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
前記光ディスクに照射したレーザ光の反射光に基づいて生成したトラッキングエラー信号を、設定されている増幅率で増幅して出力するトラッキングエラー信号生成手段と、
を備えた光ディスク再生装置において、
光ディスクの記録領域における内周側の端部付近に前記光ピックアップを前記移動手段により移動させ、この位置で前記トラッキングサーボ手段に前記対物レンズをシフトさせながらレーザ光を照射したときに得られた、前記トラッキングエラー信号生成手段が出力するトラッキングエラー信号の最小の振幅値が、予め設定された設定値になるように、前記トラッキングエラー信号生成手段の増幅率を設定する制御手段を備えたことを特徴とする。
光ディスク再生装置においては、光ディスクに記録されたデータをシークする際に、光ピックアップにおいて対物レンズがレンズシフトしていると、トラッキングエラー信号の値が小さくなる。そのため、トラッキングエラー信号のカウントミスが発生してシークエラーとなることがある。しかし、この構成においては、光ディスクの記録領域の内周側端部付近で対物レンズをレンズシフトさせてトラッキングエラー信号の振幅を確認して、このトラッキングエラー信号の振幅値が最も小さい場合でもカウントミスしないように、設定値に基づいて増幅するので、トラッキングエラー信号のカウントをミスすることなく確実にデータをシークして所望のデータを再生することができる。
(2)前記制御手段は、光ディスクの記録領域における内周側の端部付近に加えて、光ディスクの記録領域における外周側端部付近に前記光ピックアップを前記移動手段により移動させ、それぞれの位置で前記トラッキングサーボ手段に前記対物レンズをシフトさせながらレーザ光を照射したときに得られた、前記トラッキングエラー信号生成手段が出力するトラッキングエラー信号の最小の振幅値が、予め設定された設定値になるように、前記トラッキングエラー信号生成手段の増幅率を設定することを特徴とする。
光ディスクは、その種類やメーカなどにより変調度にばらつきがあるため、レーザ光を照射したときに光ピックアップで検出するトラッキングエラー信号の振幅にばらつきが生じるが、トラッキングエラー信号の振幅が最も小さいのは、光ディスクの記録領域の内周側端部付近または外周側端部付近であることが判明した。本発明では、光ディスクの記録領域における内周側の端部付近に加えて、外周側の端部付近においてトラッキングエラー信号の振幅を検出して、検出した双方の信号を比較して、振幅の小さい方の信号を選択する。つまり、トラッキングエラー信号の振幅の最小値を選択するので、この信号と予め設定した設定値とに基づいて、光ディスクに記録されたデータのシーク時に、トラッキングエラー信号が必ず検出できるようにトラッキングエラー信号のゲイン(増幅率)を決定して、このゲインで位相差トラッキングエラー信号を増幅する。したがって、光ディスクの再生時にシーク動作を行う際に、トラッキングエラー信号のカウントミスが発生することなく、目的のデータを再生することができる。
(3)前記制御手段は、装置の起動時及び光ディスクの交換時に、前記トラッキングサーボ手段に前記対物レンズをシフトさせて、前記トラッキングエラー信号生成手段が出力するトラッキングエラー信号の最小の振幅値を得ることを特徴とする。
この構成においては、光ディスク再生装置の起動時や光ディスクの交換時に、対物レンズをシフトさせてトラッキングエラー信号の最小の振幅値を得るので、光ディスクを交換するまでにその光ディスクに対して再度ゲインの設定を行う必要が無く、光ディスク再生装置に無駄な動作をさせなくて済み、再生までの時間を短縮できる。
(4)対物レンズを介して光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、
前記対物レンズを光ディスクの半径方向にレンズシフトさせるトラッキングサーボ手段と、
前記光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
前記光ディスクに照射したレーザ光の反射光に基づいて生成したトラッキングエラー信号を設定されている増幅率で増幅して出力するトラッキングエラー信号生成手段と、
を備えた光ディスク再生装置において、
光ディスクの記録領域における内周側の端部から外周側の端部まで前記光ピックアップを前記移動手段により移動させながら前記光ディスクにレーザ光を照射し、前記トラッキングエラー信号生成手段が生成したトラッキングエラー信号の振幅が最も小さい値となる位置を検出し、この位置で前記トラッキングサーボ手段に前記対物レンズをシフトさせながらレーザ光を照射したときに得られた、前記トラッキングエラー信号生成手段が出力するトラッキングエラー信号の最小の振幅値が、予め設定された設定値になるように、前記トラッキングエラー信号生成手段の増幅率を設定する制御手段を備えたことを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの記録領域のにおける内周側の端部から外周側の端部まで光ピックアップを移動させて、トラッキングエラー信号の振幅が最小値を抽出し、さらにレンズシフトの影響を考慮して、トラッキングエラー信号生成手段の増幅率を設定するので、光ディスクの特性のばらつきなどによりトラッキングエラー信号がばらついたとしても、トラッキングエラー信号のカウントをミスすることなく確実にデータをシークして所望のデータを再生することができる。
本発明によれば、光ディスクのデータシーク時に、光ピックアップに設けられた対物レンズのシフトの影響を受けてカウントミスが発生することなく、シーク動作を正確に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る光ディスク再生装置のブロック図である。図2は、フォトディテクタの構成図である。光ディスク再生装置1は、光ピックアップ2、RFアンプ3、再生処理回路4、サーボ回路5、ドライバ6、送りモータ7、スピンドルモータ8、操作部9、表示部10、及びシステムコントローラ11を備えている。
光ピックアップ2は、図外のレーザダイオード、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、対物レンズ100、フォトディテクタ101を備えており、光ディスクDに対してレーダダイオードからレーザビームを照射し、その光ディスクDからの反射光をフォトディテクタ101で電気信号に変換することによって、光ディスクDに記録されている信号を光学的に読み取る。また、光ピックアップ2は、光ディスクDに照射するレーザビームの焦点をその光軸方向に移動させるフォーカシングアクチュエータ、及び同レーザビームを光ディスクDの半径方向に移動させるトラッキングアクチュエータを有している。また、図2に示すように、フォトディテクタ101は、受光領域がほぼ均等に4分割されており、4つの受光領域101a〜101dからの出力信号A、B、C、Dは、RFアンプ3に供給される。
RFアンプ3は、光ピックアップ2が読み取った信号を増幅して再生処理回路4に出力するとともに、フォーカシングエラー信号やトラッキングエラー信号などを生成してサーボ回路5に出力する。トラッキングエラー信号は、トラッキングエラー信号生成回路22によって生成される。トラッキングエラー信号生成回路22は、4分割フォトディテクタ101の一方の対角領域の出力信号AとCの和、及び、他方の対角領域の出力信号BとDの和を演算し、これら2つの和信号(A+C)、(B+D)の位相差を示す信号をトラッキングエラー信号TEとして生成して、設定された増幅率で増幅してサーボ回路5へ出力する。
再生処理回路4は、RFアンプ3が出力する信号に復調処理、誤り検出及び訂正処理などを施すことにより情報を再生する。また、再生処理回路4は、RFアンプ3が出力する信号から光ディスクDの回転数を示す信号を生成してサーボ回路5へ出力する。
サーボ回路5は、RFアンプ3が出力したフォーカシングエラー信号、トラッキングエラー信号に基づいて、フォーカシングエラー信号FEの値を0(基準レベル)にするためのフォーカシングドライブ信号FD、トラッキングエラー信号の値を0(基準レベル)にするためのトラッキングドライブ信号TD及び送りモータドライブ信号を生成する。また、サーボ回路5は、再生処理回路4が出力する光ディスクDの回転数を示す信号に基づいて、光ディスクDの回転数を目標値にするためのスピンドルモータドライブ信号を生成する。
ドライバ6は、フォーカシングドライブ信号FD、トラッキングドライブ信号TD、送りモータドライブ信号、及びスピンドルモータドライブ信号に基づいて、光ピックアップ2内のフォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、送りモータ7、及びスピンドルモータ8を駆動する。送りモータ7は、光ピックアップ2を光ディスクDの半径方向に移動させるためのモータである。スピンドルモータ8は、光ディスクDを回転させるためのモータである。
光ディスク再生装置1では、光ピックアップ2、RFアンプ3、サーボ回路5、ドライバ6、送りモータ7、及びスピンドルモータ8により、光ディスクDに照射されるレーザビームの焦点が光ディスクDの記録面を追従するように制御するフォーカシングサーボ、光ディスクDに照射されるレーザビームの焦点が光ディスクDのトラックを追従するように制御するトラッキングサーボ、及び、光ディスクDの回転数が規定値になるように制御するスピンドルサーボを行うサーボ機構が構成されている。なお、フォーカシングエラー信号は非点収差法により生成され、また、トラッキングエラー信号は1ビーム位相差方式により生成されるようになっている。
操作部9は、使用者が光ディスク再生装置1に対して各種の命令を入力するためのものである。光ディスク再生装置1に対してユーザが入力した命令はシステムコントローラ11に出力される。
表示部10は、光ディスク再生装置1の動作状態を示す情報、再生中のデータに関する情報などを表示する。
システムコントローラ11は、例えばマイクロコンピュータで構成されており、光ディスク再生装置1に対してユーザが入力した命令に応じて光ディスク再生装置1の各構成要素を制御する。
次に、本発明の実施形態に係る光ディスク再生装置の処理動作について説明する。光ディスク再生装置1は、データをシークする前に、フォーカスサーボをオンにし、また、トラッキングサーボをオフにして、光ピックアップ2の対物レンズ100を可動可能範囲の端部までレンズシフトさせながら光ディスクDに対してレーザ光を照射して、トラッキングエラー信号の振幅の最小値を測定する。続いて、このトラッキングエラー信号の振幅の最小値が、予め設定した設定値になるようにRFアンプの増幅率を設定する。そして、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボをオンにして、データのシークを行う。このようにすることで、データのシーク時にレンズシフトが発生して、トラッキングエラー信号の振幅が最小値になったとしても、確実にトラッキングエラー信号をカウントすることができる。したがって、データシーク時にカウントミスが発生しないので、目的のデータを短時間で検出することができる。
また、上記のように、トラッキングエラー信号の振幅の最小値を測定する位置は、光ディスクDの記録領域における内周側の端部付近が好適である。光ディスク再生装置では、光ピックアップのホームポジションが通常光ディスクの内周側の端部付近に設定されているので、上記の位置で測定を行うと、光ピックアップの移動距離を短くすることができる。したがって、上記の処理を短時間で終了させることができる。
図3は、トラッキングエラー信号の振幅の変化を表すグラフである。本願発明者は、光ディスクに対して読み出しを行うためにレーザ光を照射したときに4分割のフォトディテクタで検出する位相差トラッキングエラー信号の振幅について、複数の光ディスクに対して確認を行った。その結果、位相差トラッキングエラー信号の振幅は、光ディスクの種類やメーカによって異なるが、以下のような結果が得られた。すなわち、トラッキングエラー信号の振幅値は、図3(A)に示すように、光ディスクDの記録領域の内周側及び外周側で小さく、記録領域の中程で大きい状態になるか、または、図3(B),(C)に示すように、光ディスクDの内周側または外周側で最も小さくなるという結果が得られた。したがって、位相差トラッキングエラー信号の振幅が最も小さいのは、光ディスクDの内周側付近または外周側付近であることが判明した。
そこで、本発明では、光ディスクDのデータのシークを行う前に、フォーカスサーボをオンにするとともにフォーカスサーボをオフにして、光ディスクの記録領域における外周側の端部付近、及び内周側の端部付近において位相差トラッキングエラー信号の振幅を測定して最小値を抽出する。また、抽出した双方の最小値信号を比較して、振幅の小さい方の信号を選択して、この信号と予め設定した設定値とに基づいて、位相差トラッキングエラー信号が必ず検出できるように位相差トラッキングエラー信号の増幅率を決定する。そして、データシーク時には、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボをオンにして、この増幅率で位相差トラッキングエラー信号を増幅する。これにより、光ディスクDに記録されたデータを再生するためにシーク動作を行う際に、トラッキングエラー信号をのカウントミスが発生することなく、速やかに目的のデータを再生することができる。
なお、位相差トラッキングエラー信号の振幅の最小値を測定する際には、光ピックアップ2において対物レンズ100を、光ディスクDの外周側方向と内周側方向とにレンズシフトさせる。したがって、光ディスクDの特性や光ピックアップの状態などによって、レンズシフトする方向によってトラッキングエラー信号の振幅がばらつく場合でも、このように両方向についてトラッキングエラー信号の振幅値を測定することで、確実に最小値を検出することができ、シークエラーの発生を防止できる。
次に、具体的な処理について説明する。図4は、トラッキング制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。図4では、光ディスクDの内周側の端部付近及び外周側の端部付近でトラッキングエラー信号の振幅値を測定する場合について説明する。図4に示すように、光ディスク再生装置1のシステムコントローラ11は、光ディスクDの再生指示が操作部9から入力されたことを検出すると、光ピックアップ2のトラッキングサーボをオフにした状態で、フォーカスサーボをオンにする(s1)。そして、システムコントローラ11は、光ディスクDの記録領域における外周側のトラッキングエラー信号について振幅測定を行っていないので(s2)、サーボ回路5に制御信号を出力して、送りモータ7によって光ピックアップ2を光ディスクDの記録領域の内周側における端部付近に移動させる(s3)。
続いて、システムコントローラ11は、光ピックアップ2を停止した状態で、サーボ回路5に制御信号を出力して、対物レンズのレンズシフトを開始して(s5)、可動可能範囲内の両端部までレンズシフトをさせながら、トラッキングエラー信号生成回路22から出力されたトラッキングエラー信号の振幅値をサーボ回路5に測定させる(s6)。サーボ回路5は、このとき、トラッキングエラー信号の最小振幅値TEinを検出して、この値を図外のレジスタに記憶させる(s7)。
次に、光ディスクDの記録領域の内周側及び外周側のトラッキングエラー信号の振幅測定を完了しておらず(s8)、また、内周側のトラッキングエラー信号の振幅測定は完了したので(s2)、システムコントローラ11は、サーボ回路5に制御信号を出力して光ピックアップ2を光ディスクDの記録領域の外周側における端部付近に移動させる(s4)。
続いて、システムコントローラ11は、光ピックアップ2を停止した状態で、サーボ回路5に制御信号を出力して、対物レンズのレンズシフトを開始し(s5)、対物レンズの可動可能範囲内の両端部までレンズシフトさせながら、トラッキングエラー信号生成回路22から出力されたトラッキングエラー信号の振幅値をサーボ回路5に測定させる(s6)。サーボ回路5は、このとき、トラッキングエラー信号の最小振幅値TEoutを検出して、この値を図外のレジスタに記憶させる(s7)。
続いて、システムコントローラ11は、光ディスクDの記録領域の内周側及び外周側のトラッキングエラー信号の振幅測定が完了したので(s8)、振幅値TEinとTEoutとを比較し、小さい方の振幅値を選択して最小振幅値TEminとする(s9)。そして、この最小振幅値TEminが、予め設定した設定値になるように、トラッキングエラー信号の増幅率を演算してサーボ回路5に設定する(s10)。
システムコントローラ11は、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボをオンにして、データのシークを開始し(s11)、データを検出すると(s12)、そのデータを再生する(s13)。
以上の処理により、トラッキングエラー信号の振幅が最も小さい値であっても必ずカウントできるように増幅するので、シークエラーが発生することなく、データを再生することができる。
なお、トラッキングエラー信号のカウントミスを防止するための基準となる設定値は、予め実験などを行って適切な値を設定すると良い。
また、光ディスクDの特性によっては、トラッキングエラー信号の振幅値がばらつくことがある。そのような場合には、光ディスクDの記録領域における複数の点でトラッキングエラー信号の振幅値を測定すると良い。しかし、測定点を増加させるほど、光ディスクのデータをシークして再生するまでの時間が必要となるため、3,4点程度が適当である。例えば、光ディスクDの記録領域における外周側の端部付近、中点、内周側の端部付近の3点などが好適である。
また、光ピックアップを光ディスクDの内周側から外周側へ光ディスクDの半径方向に移動させてトラッキングエラー信号の最小値を検出するようにすることもできる。この処理をフローチャートに基づいて説明する。図5は、トラッキング制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図5に示すように、光ディスク再生装置1のシステムコントローラ11は、光ディスクDの再生指示が操作部9から入力されたことを検出すると、光ピックアップ2のトラッキングサーボをオフにして、対物レンズが中心位置に固定された状態でフォーカスサーボをオンにする(s21)。そして、システムコントローラ11は、サーボ回路5に制御信号を出力して、送りモータ7によって光ピックアップ2が光ディスクDの記録領域の内周側の端部に移動させる(s22)。そして、システムコントローラ11は、光ピックアップ2を光ディスクDの外周側の端部まで所定の速度で移動させながら、光ディスクDの記録面に対してレーザ光を照射してトラッキングエラー信号を測定させる(s23)。このとき、サーボ回路5は、光ピックアップ2が出力したトラッキングエラー信号の大きさ(振幅)を測定しており、トラッキングエラー信号の振幅が最小値となる位置を検出して図外のレジスタに記憶させる(s24)。また、トラッキングエラー信号の振幅の値がレジスタに記憶させた値よりも小さい場合には、レジスタの値を更新する。なお、サーボ回路5は、トラッキングエラー信号のパルスをカウントしており、トラッキングエラー信号が最小値であると判断すると幾つ目のパルスであるかを図外のレジスタに記憶させ、トラッキングエラー信号の値が小さくなる度にこのパルス数を更新させる。
システムコントローラ11は、光ディスクDの記録領域の外周側端部までのトラッキングエラー信号の振幅値の確認が完了すると(s25)、図外のレジスタを参照して、光ピックアップ2をトラッキングエラー信号が最小値であった位置に移動させる(s26)。そして、システムコントローラ11は、光ピックアップ2を停止した状態で、サーボ回路5に制御信号を出力して、対物レンズの可動可能範囲内の両端部までレンズシフトさせながら(s27)、トラッキングエラー信号生成回路22から出力されたトラッキングエラー信号の振幅値をサーボ回路5に測定させる(s28)。サーボ回路5は、このとき、トラッキングエラー信号の最小振幅値TEminを検出して、この値を図外のレジスタに記憶させる(s29)。そして、選択した最小振幅値TEminが予め設定した設定値になるように、トラッキングエラー信号のゲイン(増幅率)を演算してサーボ回路5に設定する(s30)。
システムコントローラ11は、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボをオンにして、データのシークを開始し(s31)、データを検出すると(s32)、そのデータを再生する(s33)。
このように、光ディスクDの半径方向に、光ピックアップを移動させながらトラッキングエラー信号を検出する場合には、光ピックアップの移動速度にもよるが光ディスクDの3、4カ所でトラッキングエラー信号の振幅を測定する場合と検出時間がほとんど変わらない。したがって、このような処理を実行した場合にも、データをシークして再生するまでの処理を短時間で完了させることができる。
なお、以上に説明した処理は、光ディスクDの再生時に毎回行うように設定することも可能であるが、光ディスク再生装置1の起動時や光ディスクDの交換時に行うように設定すると良い。これにより、光ディスクを別の光ディスクに交換するまでに、その光ディスクに対して再度ゲインの設定を行う必要が無く、光ディスク再生装置に無駄な動作をさせなくて済む。
本発明の実施形態に係る光ディスク再生装置のブロック図である。 フォトディテクタの構成図である。 トラッキングエラー信号の振幅の変化を表すグラフである。 トラッキング制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 トラッキング制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 光ピックアップの対物レンズにおけるシフトの有無による4分割フォトディテクタの受光状態と各フォトディテクタの出力波形を示す図である。
符号の説明
1−光ディスク再生装置、2−光ピックアップ、3−RFアンプ、4−再生処理回路、5−サーボ回路、6−ドライバ、7−送りモータ、8−スピンドルモータ、9−操作部、10−表示部、11−システムコントローラ、22−トラッキングエラー信号生成回路、44−トラッキングドライブ信号生成回路、45−サーボコントローラ

Claims (5)

  1. 対物レンズを介して光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、
    前記対物レンズを光ディスクの半径方向にレンズシフトさせるトラッキングサーボ手段と、
    前記光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
    前記光ディスクに照射したレーザ光の反射光に基づいて生成したトラッキングエラー信号を、設定されている増幅率で増幅して出力するトラッキングエラー信号生成手段と、
    を備えた光ディスク再生装置において、
    装置の起動時及び光ディスクの交換時に、光ディスクの記録領域における内周側の端部付近に前記光ピックアップを前記移動手段により移動させ、この位置で前記トラッキングサーボ手段に前記対物レンズをシフトさせながらレーザ光を照射したときに得られた、前記トラッキングエラー信号生成手段が出力するトラッキングエラー信号の最小の振幅値が、予め設定された設定値になるように、前記トラッキングエラー信号生成手段の増幅率を設定する制御手段を備えたことを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 対物レンズを介して光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、
    前記対物レンズを光ディスクの半径方向にレンズシフトさせるトラッキングサーボ手段と、
    前記光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
    前記光ディスクに照射したレーザ光の反射光に基づいて生成したトラッキングエラー信号を、設定されている増幅率で増幅して出力するトラッキングエラー信号生成手段と、
    を備えた光ディスク再生装置において、
    光ディスクの記録領域における内周側の端部付近に前記光ピックアップを前記移動手段により移動させ、この位置で前記トラッキングサーボ手段に前記対物レンズをシフトさせながらレーザ光を照射したときに得られた、前記トラッキングエラー信号生成手段が出力するトラッキングエラー信号の最小の振幅値が、予め設定された設定値になるように、前記トラッキングエラー信号生成手段の増幅率を設定する制御手段を備えたことを特徴とする光ディスク再生装置。
  3. 前記制御手段は、光ディスクの記録領域における内周側の端部付近に加えて、光ディスクの記録領域における外周側端部付近に前記光ピックアップを前記移動手段により移動させ、それぞれの位置で前記トラッキングサーボ手段に前記対物レンズをシフトさせながらレーザ光を照射したときに得られた、前記トラッキングエラー信号生成手段が出力するトラッキングエラー信号の最小の振幅値が、予め設定された設定値になるように、前記トラッキングエラー信号生成手段の増幅率を設定する請求項2に記載の光ディスク再生装置。
  4. 前記制御手段は、装置の起動時及び光ディスクの交換時に、前記トラッキングサーボ手段に前記対物レンズをシフトさせて、前記トラッキングエラー信号生成手段が出力するトラッキングエラー信号の最小の振幅値を得る請求項2または3に記載の光ディスク再生装置。
  5. 対物レンズを介して光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップと、
    前記対物レンズを光ディスクの半径方向にレンズシフトさせるトラッキングサーボ手段と、
    前記光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させる移動手段と、
    前記光ディスクに照射したレーザ光の反射光に基づいて生成したトラッキングエラー信号を設定されている増幅率で増幅して出力するトラッキングエラー信号生成手段と、
    を備えた光ディスク再生装置において、
    光ディスクの記録領域における内周側の端部から外周側の端部まで前記光ピックアップを前記移動手段により移動させながら前記光ディスクにレーザ光を照射し、前記トラッキングエラー信号生成手段が生成したトラッキングエラー信号の振幅が最も小さい値となる位置を検出し、この位置で前記トラッキングサーボ手段に前記対物レンズをシフトさせながらレーザ光を照射したときに得られた、前記トラッキングエラー信号生成手段が出力するトラッキングエラー信号の最小の振幅値が、予め設定された設定値になるように、前記トラッキングエラー信号生成手段の増幅率を設定する制御手段を備えたことを特徴とする光ディスク再生装置。
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