JP4614825B2 - 光ディスク装置のトラックジャンプ制御方法 - Google Patents

光ディスク装置のトラックジャンプ制御方法 Download PDF

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本発明は、光ディスクの内周側から外周側に向って記録されている信号を光学式ピックアップにより読み取るように構成された光ディスク装置のトラックジャンプ制御方法に関する。
デジタル信号により音楽等の情報データが記録されている光ディスクから光学式ピックアップにより信号を読み出すことによって再生動作を行う光ディスク装置が普及しており、斯かる光ディスク装置の代表的なものとしてCDやDVDと呼ばれる光ディスクを使用する光ディスク装置がある。
斯かる光ディスク装置は、光学式ピックアップに組み込まれている対物レンズを変位させることによってレーザー光を光ディスクの信号面に設けられているトラックに追従させるように構成されており、斯かる制御動作はトラッキング制御動作と呼ばれている。また、光ディスク装置は、一時停止動作時、早送り動作時、巻き戻し動作時そして所望の位置を検索するサーチ動作時に、対物レンズを変位させるトラッキングコイルにキックパルスと呼ばれる駆動信号を供給することによってレーザー光を他のトラックへ変位させるトラックジャンプ動作を行うことが出来る機能を一般に備えている。
トラックジャンプ動作によってレーザー光を目標のトラックの位置へ変位させるとき、レーザー光が目標トラックの位置まで変位したときトラッキングサーボ回路の利得を変更制御することによってサーチ動作を速やかに行う技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−241065号公報
サーチ動作に伴うトラックジャンプ動作によってレーザー光を目標トラックの位置に変位させる動作は、トラッキングサーボ回路をオフにした状態にて行い、トラック数のカウント動作によってレーザー光の照射位置が目標位置に達したと判定されたときトラッキングサーボ回路をオン状態にするように構成されている。
そして、このとき、目標トラックを捕捉するためにトラッキング制御動作が行われるが、斯かる捕捉動作を強力に行うためにトラッキングサーボ回路のサーボ利得を定常利得から増大させるように構成されている。斯かるトラッキングサーボ回路の利得の増大は、設定時間行われ、その後定常利得に復帰させるように構成されている。
光ディスク装置における光ディスクの回転駆動動作は、スピンドルモーターによって光ディスクが載置されるターンテーブルを回転させることにより行われるが、光ディスク自身の偏心やターンテーブルに対する光ディスクの載置状態による偏心よって光ディスクの回転にうねりが発生することになる。光ディスクの回転特性にうねりがある場合、そのうねりの大きさに応じてトラッキングエラー信号のレベルも変化するという特性がある。
トラッキングサーボ回路の利得を定常利得から増大させた状態から定常利得へ変更させた時点のトラッキングエラー信号のレベルが大きい場合には、トラッキング制御動作を正常に行えずトラック飛びという現象が発生する。斯かるトラック飛びが発生すると目標ト
ラックへのジャンプ動作を速やかに行えないという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来るトラックジャンプ制御方法を提供しようとするものである。
本発明は、光ディスク上の目標トラックへのトラックジャンプ動作は、トラッキングサーボ回路をオフ状態にさせた状態にて行い、レーザー光の照射位置が目標トラックに達した時トラッキングサーボ回路をオン状態にするとともにトラッキングサーボ回路の利得を定常利得から増大させ、トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあるか否かを検出し、前記トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあることが光ディスクの1回転に要する時間に基づいて設定される設定時間内に検出された場合に前記トラッキングサーボ回路の利得を定常利得に変更するようにするとともに前記トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあることが検出されずに前記設定時間経過した場合に前記トラッキングサーボ回路の利得を定常利得に変更するように構成されている。
また、本発明は、トラッキングエラー信号のレベル検出動作をトラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にある期間より短い所定時間毎に行うように構成されている。
そして、本発明は、所定時間毎に所定回数検出されるトラッキングエラー信号レベルの平均値を所定範囲内にあるか否かの判定動作を行う検出レベルにするように構成されている。
また、本発明は、トラッキングエラー信号のレベル検出動作を行う間隔を光ディスクの回転速度に対応して変更するように構成されている。
また、本発明は、トラッキングエラー信号のレベルが設定時間以内に所定範囲内にならない場合にトラッキングサーボ回路の利得を定常利得に変更することによって捕捉されたトラックが目標トラックでないときには、再度目標トラックへのトラックジャンプ動作を行うように構成されている。
そして、本発明は、トラッキングエラー信号レベルの検出動作を行う時間を光ディスクが1回転又は半回転するために要する時間になるように設定されている。
また、本発明は、トラッキングサーボ回路の定常利得から増大させる利得量を光ディスクの回転速度に対応して変更するように構成されている。
本発明は、光ディスク上の目標トラックへのトラックジャンプ動作は、トラッキングサーボ回路をオフ状態にさせた状態にて行い、レーザー光の照射位置が目標トラックに達した時トラッキングサーボ回路をオン状態にするとともにトラッキングサーボ回路の利得を定常利得から増大させ、トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあるか否かを検出し、前記トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあることが光ディスクの1回転に要する時間に基づいて設定される設定時間内に検出された場合に前記トラッキングサーボ回路の利得を定常利得に変更するように構成したので、即ち光ディスクの回転が偏心
等による影響が小さい時点で利得を復帰させるようにしたので、目標トラックの捕捉動作を正確に行うことが出来る。一方、前記トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあることが検出されずに前記設定時間経過した場合に前記トラッキングサーボ回路の利得を定常利得に変更するように構成したので、前記トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあることが検出されない場合であってもトラックジャンプ後にトラッキング制御動作を行う状態に復帰させることが出来る。
また、本発明は、トラッキングエラー信号のレベル検出動作をトラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にある期間より短い所定時間毎に行うようにしたので、トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内に入る時点の検出動作を確実に行うことが出来る。
そして、本発明は、所定時間毎に所定回数検出されるトラッキングエラー信号レベルの平均値を所定範囲内にあるか否かの判定動作を行う検出レベルにしたので、ノイズによる影響を抑えた検出動作を行うことが出来る。
また、本発明は、トラッキングエラー信号のレベル検出動作を行う間隔を光ディスクの回転速度に対応して変更するようにしたので、光ディスクの回転速度が変更されても安定したトラックジャンプ動作を行うことが出来る。
また、本発明は、トラッキングエラー信号のレベルが設定時間以内に所定範囲内にならない場合にトラッキングサーボ回路の利得を定常利得に変更することによって捕捉されたトラックが目標トラックでないときには、再度目標トラックへのトラックジャンプ動作を行うようにしたので、目標トラックへのトラックジャンプ動作を行うことが出来る。
そして、本発明は、トラッキングエラー信号レベルの検出動作を行う時間を光ディスクが1回転又は半回転するために要する時間になるように設定したので、トラッキングサーボ回路によるトラッキング制御動作によって捕捉されるトラックを目標トラックに近いトラックにすることが出来る。
また、本発明は、トラッキングサーボ回路の定常利得から増大させる利得量を光ディスクの回転速度に対応して変更するようにしたので、光ディスクの回転速度が変更されても各速度に適したトラックジャンプ動作を行うことが出来る。
本発明は、光学式ピックアップから得られるトラッキングエラー信号のレベル変化を検出することによってトラックジャンプ動作を制御するものである。
図1は本発明のトラックジャンプ制御方法を示すフローチャート、図2は本発明に係る光ディスク装置の一実施例を示すブロック回路図、図3は本発明の動作を説明するための信号波形図である。
図2において、1はスピンドルモーター(図示せず)によって回転駆動される光ディスク、2は光ディスク1にレーザー光を照射させるレーザーダイオード(図示せず)が組み込まれているとともに光ディスク1の信号面より反射されるレーザー光を受ける光検出器3が組み込まれている光学式ピックアップであり、対物レンズ4をトラッキング方向へ変位させるトラッキングコイル5が設けられているとともピックアップ送り用電動機6の回転動作によって該光学式ピックアップ2の本体が光ディスク1の径方向に変位せしめられるように構成されている。
斯かる光学式ピックアップ2において、トラッキングエラーの検出動作は例えば周知の3ビーム法と呼ばれる方法にて行われるように構成されている。7は前記光学式ピックアップ2に組み込まれている光検出器3より得られる信号に基づいて図3に示すようなトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成回路、8は前記トラッキングエラー信号生成回路7から出力されるエラー信号の周波数補正を行うトラッキングイコライザ回路、9は前記トラッキングイコライザ回路8を通して入力されるトラッキング制御
信号が入力されるとともにその信号に応じた駆動信号を前記トラッキングコイル5に供給するトラッキングコイル駆動回路である。
斯かる回路において、トラッキングエラー信号生成回路7、トラッキングイコライザ回路8及びトラッキングコイル駆動回路9は、レーザー光を信号トラックに追従させるトラッキング制御動作を行う回路、即ちトラッキングサーボ回路を構成しており、周知の動作によって光ディスク1に設けられている信号トラックにレーザー光を追従させる制御動作を行うように構成されている。
10は光ディスク装置の動作を制御するべく設けられているシステム制御回路であり、マイクロコンピューターにて構成されている。11は前記ピックアップ送り用モーター6に駆動信号を供給するピックアップ送り用モーター駆動回路であり、前記システム制御回路10によってその動作が制御されるとともにトラッキングコイル駆動回路9より得られる信号に基づいて回転駆動動作が制御されるように構成されている。
12はトラックジャンプ動作を行うとき、前記トラッキングコイル駆動回路9に対してキックパルスを出力するキックパルス発生回路であり、前記システム制御回路10によってキックパルス生成動作が制御されるように構成されている。13は前記システム制御回路10によって動作が制御されるとともに前記キックパルス発生回路12のキックパルス生成動作及びピックアップ送り用モーター駆動回路11の動作を制御するジャンプ動作設定回路である。
14は前記トラッキングエラー信号生成回路7から生成出力されるトラッキングエラー信号が入力されるサンプリング回路であり、前記システム制御回路10から出力される信号に基づいて所定の間隔にてトラッキングエラー信号のサンプリング動作を行うように構成されている。15は前記サンプリング回路14によってサンプリングされたアナログ信号であるトラッキングエラー信号のレベルをデジタル信号に変換するADコンバータ回路であり、変換されたデジタル信号は前記システム制御回路10に入力されるように構成されている。
斯かる構成において、前記トラッキングサーボ回路を構成するトラッキングイコライザ回路8の動作不動作をシステム制御回路10により制御することによってトラッキングサーボ回路のオンオフを制御可能にされているとともに該トラッキングイコライザ回路8に組み込まれている増幅回路(図示せず)の利得をシステム制御回路10により制御することによってトラッキングサーボ回路の利得変更動作を行うことが出来るように構成されている。
以上に説明したように本発明に係る光ディスク装置は構成されているが、次に動作について説明する。光ディスク1に記録されている信号の読み取り動作は、光ディスク1を所望の回転速度にて回転駆動させるとともに信号面にレーザー光を合焦させるフォーカス制御動作及び信号トラックにレーザー光を追従させるトラッキング制御動作が行われた状態にて行われる。
本実施例において、光学式ピックアップ2に組み込まれている光検出器3から得られる信号はトラッキングエラー信号生成回路7に入力され、該トラッキングエラー信号生成回路7は、入力される信号に基づいて図3に示すトラッキングエラー信号を生成する。前記トラッキングエラー信号生成回路7から出力されたトラッキングエラー信号は、トラッキングイコライザ回路8に入力されて周波数補正されるとともに増幅回路によって増幅された後トラッキングコイル駆動回路9に入力される。
トラッキングイコライザ回路8にて周波数補正されたトラッキングエラー信号がトラッキングコイル駆動回路9に入力されると、該トラッキングコイル駆動回路9からトラッキングコイル5に対してトラッキング用の駆動信号が供給されるが、斯かる信号はトラッキングエラー信号のレベルを小さくする方向に対物レンズ4を偏倚させるべく作用する。斯かる信号によって対物レンズの位置が制御される結果、レーザー光を信号トラックに追従させる動作、即ちトラッキング制御動作が行われる。
このようにしてレーザー光を信号トラックに追従させるトラッキング制御動作は行われるが、斯かる場合におけるトラッキングサーボ回路の利得は、通常動作、即ち光ディスク1に記録されている信号の再生動作を行う場合に必要な定常利得になるように設定されている。
前述したようにトラッキングサーボ回路によるトラッキング制御動作は行われるが、対物レンズ4の偏倚動作が許容範囲まで行われると、それ以上の対物レンズ4の偏倚動作を行うことが出来ない状態になる。この状態になると、ピックアップ送り用モーター駆動回路11からピックアップ送り用モーター6に対して駆動信号が供給される。即ち、ピックアップ送り用モーター6の回転動作によって光学式ピックアップ2の本体を移動させることによって対物レンズ4を偏倚した位置から中立位置へ戻すことが出来る。斯かるピックアップ送り用モーター6による光学式ピックアップ2本体の移動動作は、光ディスク1上の読み出し位置が移動される毎に行われることになる。斯かる動作は、周知であるのでその説明は省略する。
以上に説明したようにトラッキング制御動作は行われるが、次に光ディスク1上の目標位置にある目標トラックに光学式ピックアップ2から照射されるレーザー光を移動させるサーチ動作について説明する。
斯かるサーチ動作は、トラッキングコイル5にキックパルス信号を印加させることによる対物レンズ4の偏倚動作及びピックアップ送り用モーター6による光学式ピックアップ2本体の移動動作によって行われる。即ち、目標トラックの位置が現在の位置に近い場合には、対物レンズ4の偏倚動作のみにて目標トラックへのサーチ動作を行い、目標トラックの位置が現在の位置より遠い場合には、ピックアップ送り用モーター6による光学式ピックアップ2本体の移動動作及び対物レンズ4の偏倚動作によって行われる。
目標トラックへのレーザー光の移動動作は、対物レンズ4の偏倚動作及びピックアップ送り用モーター6による光学式ピックアップ2本体の移動動作によって行われるが、目標トラックの検出動作は、レーザー光が光ディスク1上のトラックを横切るときに得られる信号を検出することによってトラックの数をカウントすることによって行われる。斯かる動作は、周知であるのでその説明は省略する。
前述したサーチ動作のためのトラックジャンプ動作は、システム制御回路10からキックパルス発生回路12に対してキックパルス信号を発生させるための制御信号を出力させること及びジャンプ動作設定回路13に対する制御動作を行うことによって行われる。
前記システム制御回路10がトラックジャンプ動作を行うためにキックパルス発生回路12に対して制御信号を出力すると、該キックパルス発生回路12からキックパルスが出力される。前記キックパルス発生回路12から出力されるキックパルスは、レーザー光を光ディスク1の外周方向へジャンプさせる動作を行う場合には、プラスレベルの信号であり、レーザー光を光ディスク1の内周方向へジャンプさせる動作を行う場合には、マイナスレベルの信号となる。
また、光学式ピックアップ2本体を移動させる必要がある場合には、ジャンプ動作設定回路13からピックアップ送り用モーター駆動回路11に対して制御信号が出力され、その制御信号に応じた駆動信号がピックアップ送り用モーター駆動回路11からピックアップ送り用モーター6に供給されて前記光学式ピックアップ2本体のサーチ動作のための移動動作を行うことが出来る。
次に本発明のトラックジャンプ制御方法について、図1に示すフローチャート及び図3に示す信号波形図を参照して説明する。
目標トラックへのサーチ動作が開始されるとシステム制御回路10によるサーチ動作のための制御動作が開始される(ステップA)。斯かる動作が開始されると、システム制御回路10によるトラッキングイコライザ回路8に対する制御動作が行われてトラッキングサーボ回路をオフにする動作が行われる(ステップB)。
斯かる動作が行われた後キックパルス発生回路12及びジャンプ動作設定回路13に対する制御動作が行われてトラックジャンプ動作が開始される(ステップC)。斯かるトラックジャンプ動作は、前述したように目標トラックまでの距離に応じた動作、即ちキックパルス発生回路12から出力されるキックパルスによる対物レンズ4の偏倚動作のみによる動作又は対物レンズ4の偏倚動作及びピックアップ送り用モーター6の回転による光学式ピックアップ2本体の移動動作によって行われるが、斯かる動作が行われているとき、横切られるトラックの数をカウントする動作が行われる。
横切られるトラック数のカウント動作を行うことによって目標トラックの位置にレーザー光が達したか否かの検出動作が行われる(ステップD)。目標トラックの位置にレーザー光が達したとステップDにて判定されると、対物レンズ4に対する偏倚動作及びピックアップ送り用モーター6に対する駆動動作が解除されるとともにシステム制御回路10によるトラッキングイコライザ回路8に対する制御動作が行われる。
前記システム制御回路10によるトラッキングイコライザ回路8に対する制御動作は、オフ状態にあったトラッキングサーボ回路をオン状態にするとともにトラッキングサーボ回路の利得を増大させる動作が行われる(ステップE)。斯かる動作が行われると、トラッキングエラー信号生成回路7によるトラッキングエラー信号の生成動作が行われ、図3に示す波形のトラッキングエラー信号が出力される。
図3において、トラッキングエラー信号のレベルが基準レベルVRより大の期間は、光ディスク1の偏心に伴い光ディスク1のトラックが外周側にずれた状態を示し、反対に基準レベルVRより小の期間は、光ディスク1のトラックが内周側にずれた状態を示している。また、同図において、トラッキングエラー信号のレベルを表す+αと−αの値は、トラッキングエラー信号のレベルに応じて後述する制御動作を行うために設定された値である。
ステップEの動作が行われると、トラッキング制御動作を行う状態になるが、斯かる状態になるとトラッキングエラー信号のレベル検出動作を所定時間毎に行う動作が行われる(ステップF)。斯かるトラッキングエラー信号のレベル検出動作は、サンプリング回路14によるサンプリング動作によって行われ、そのサンプリングされたレベル値はADコンバータ回路15によってデジタル信号に変換されてシステム制御回路15に入力される。従って、システム制御回路10は検出されるトラッキングエラー信号のレベルを認知することが出来る。
トラッキングエラー信号のレベル検出動作は、トラッキングエラー信号のレベルである
検出値Lが、VR−α<L<VR+αにあるか否かを認識するために行うものであり、図3において、T3期間においてサンプリング動作が行われるようにサンプリング期間は設定される。
本実施例では、例えば光ディスク1が1回転に要する時間が150msの場合2msの間隔でトラッキングエラー信号のレベル検出動作を行い、且つ数回のサンプリング動作にて得られたトラッキングエラー信号のレベルから平均値を算出し、検出値Lとするように構成されている。
このようにして得られた検出値Lが所定のレベル内であるか否かの判定動作が行われる(ステップG)。ステップGにて所定のレベル内ではないと判定されると、即ち検出動作が行われた時点が図3のT1又はT2で示す期間にあり、T3で示す期間ではないと判定されると、トラッキングエラー信号のレベル検出動作が開始されてから設定時間経過したか否かの判定動作が行われる(ステップH)。斯かる設定時間は、光ディスク1の1回転に要する時間に基づいて設定されるが、図3より明らかなように1回転する間にトラッキングエラー信号のレベルである検出値LがVR−α<L<VR+αに入る期間が2区間あるので、1回転に要する時間が150msの場合には、その半回転である75msから80msに設定すれば良い。
ステップHにて設定時間経過していない場合には、ステップFに戻ってトラッキングエラー信号のレベル検出動作が行われる。前述したようにトラッキングエラー信号のレベル検出動作が行われるが、ステップGにて検出値Lが所定のレベル内にあると判定されると、即ちT3で示す期間にあると判定されると、トラッキングサーボ回路の利得を定常状態に低下させる制御動作がシステム制御回路10によって行われる(ステップI)。
斯かる動作が行われることによってトラッキングサーボ回路による通常のトラッキング制御動作が行われ、トラックにレーザー光を追従照射させることが出来る。そして、この場合、トラッキングエラー信号のレベルが小さい時点、即ち光ディスク1の偏心によるうねりが小さい時点でトラッキングサーボ回路の利得を定常利得に低下させるようにしたので、トラック飛びが発生することはなく、目標トラックを正確に捕捉することが出来る。
ステップHにてトラッキングエラー信号の検出動作を開始してから設定時間経過したと判定されると、ステップIの動作、即ちトラッキングサーボ回路の利得を定常状態に低下させる制御動作がシステム制御回路10によって行われる。斯かる場合にもトラッキングサーボ回路による通常のトラッキング制御動作が行われて、トラックにレーザー光を追従照射させる制御動作が行われるが、この場合、トラッキングエラー信号のレベルが大きい時点、即ち光ディスク1の偏心によるうねりが大きい時点でトラッキングサーボ回路の利得を定常利得に低下させる動作が行われるので、トラック飛びが発生する可能性が高くなる。
斯かるトラッキングサーボ回路によるトラッキング制御動作が行われて捕捉されたトラックが目標トラックではない場合には、その位置から目標トラックへのサーチ動作が行われるが、斯かる場合には、目標トラックが近くにあるので、再度のサーチ動作を対物レンズ4の偏倚動作のみで行うことが出来る。従って、目標トラックのサーチ動作を行うことが出来る。
尚、本説明では、トラッキングエラー信号のレベル判定動作にて使用される検出値Lを数回のサンプリング動作にて得られたレベルを平均した値としたが、1回の測定値にて判定するようにすることも出来る。また、レベル検出動作を行う間隔は、光ディスク1の回転速度に対応させて変更するようにすれば、光ディスク1の回転速度に適したトラッキン
グエラー信号のレベル検出動作を行うことが出来る。
また、本説明では、トラッキングエラー信号のレベル検出動作を行う設定時間を光ディスク1が半回転するために要する時間に設定したが、1回転するために要する時間に設定することも出来る。
そして、トラッキングサーボ回路の定常利得から増大させる利得量を光ディスク1の回転速度に対応させて変更するようにすれば、回転速度の相違に伴う回転特性の変化によってトラッキングエラー信号のレベルが変化しても各状態に適した目標トラックの捕捉動作を正確に行うことが出来る。
本発明のトラックジャンプ制御方法を示すフローチャートである。 本発明に係る光ディスク装置の一実施例を示すブロック回路図である。 本発明の動作を説明するための信号波形図である。
符号の説明
1 光ディスク
2 光学式ピックアップ
3 光検出器
4 対物レンズ
5 トラッキングコイル
7 トラッキングエラー信号生成回路
8 トラッキングイコライザ回路
9 トラッキングコイル駆動回路
10 システム制御回路
11 ピックアップ送り用モーター駆動回路
12 キックパルス発生回路
14 サンプリング回路

Claims (8)

  1. 光ディスクの内周側から外周側に向って記録されている信号を光学式ピックアップにより読み取るように構成された光ディスク装置のトラックジャンプ制御方法であり、光ディスク上の目標トラックへのトラックジャンプ動作をトラッキングサーボ回路をオフ状態にさせた状態にて行い、レーザー光の照射位置が目標トラックに達した時トラッキングサーボ回路をオン状態にするとともにトラッキングサーボ回路の利得を定常利得から増大させ、トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあるか否かを検出し、前記トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあることが光ディスクの1回転に要する時間に基づいて設定される設定時間内に検出された場合に前記トラッキングサーボ回路の利得を定常利得に変更するようにするとともに前記トラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にあることが検出されずに前記設定時間経過した場合に前記トラッキングサーボ回路の利得を定常利得に変更するようにしたことを特徴とする光ディスク装置のトラックジャンプ制御方法。
  2. トラッキングエラー信号のレベル検出動作をトラッキングエラー信号のレベルが所定範囲内にある期間より短い所定時間毎に行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のトラックジャンプ制御方法。
  3. 所定時間毎に所定回数検出されるレベルの平均値を所定範囲内にあるか否かの判定動作を行う検出レベルとしたことを特徴とする請求項2に記載のトラックジャンプ制御方法。
  4. レベル検出動作を行う間隔を光ディスクの回転速度に対応して変更するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のトラックジャンプ制御方法。
  5. トラッキング制御動作により捕捉されたトラックが目標トラックでないとき、再度目標トラックへのトラックジャンプ動作を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のトラックジャンプ制御方法。
  6. 設定時間を光ディスクが半回転するまでに要する時間にしたことを特徴とする請求項1
    に記載のトラックジャンプ制御方法。
  7. 設定時間を光ディスクが1回転するまでに要する時間にしたことを特徴とする請求項1に記載のトラックジャンプ制御方法。
  8. 定常利得から増大させる利得量を光ディスクの回転速度に対応して変更するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のトラックジャンプ制御方法。
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