JPH0684172A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH0684172A
JPH0684172A JP23557092A JP23557092A JPH0684172A JP H0684172 A JPH0684172 A JP H0684172A JP 23557092 A JP23557092 A JP 23557092A JP 23557092 A JP23557092 A JP 23557092A JP H0684172 A JPH0684172 A JP H0684172A
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recording track
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JP23557092A
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Naoyasu Miyagawa
直康 宮川
Yasuhiro Goto
泰宏 後藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラックの凹部と凸部の両方に信号を記録可
能な光ディスクに対しても、連続して記録再生を行える
光ディスク装置を提供する。 【構成】 記録もしく再生時にはトラッキング制御回路
19が光ヘッドが照射する光スポットを、ディスク上の
ランド(グルーブ)部上に位置するよう制御する。スピ
ンドルモータ28が光ディスク9を1回転させると、ジ
ャンプ制御回路51が光スポットをランド(グルーブ)
部からグルーブ部へ移動させる。同時に極性反転回路5
0がトラッキング誤差信号の極性を反転させ、トラッキ
ング制御回路19はこの誤差信号に応じて、今度はグル
ーブ(ランド)部の真上に光スポットが位置するよう、
光ヘッド16を制御する。従って、光スポットがランド
部とグルーブ部を1周ごとに交互にトレースし、両者に
情報信号を順次記録/再生して行くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置に関し、
その中でも特に、ディスク上の案内溝によって形成され
た凹部の記録トラックと凸部の記録トラックの両方に信
号を記録するようにした光ディスク装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、映像信号もしくは音声信号などの
情報信号を記録再生できる光ディスク装置の開発が盛ん
である。記録が可能な光ディスク装置では、予め案内溝
が光ディスクの基板に刻まれトラックが形成されてい
る。このトラックのうち凹部もしくは凸部の平坦部にレ
ーザ光が集光されることによって、情報信号の記録もし
くは再生が行われる。現在市販されている一般的な光デ
ィスク装置においては、通常凹部もしくは凸部のどちら
か一方にのみ情報信号が記録され、他方は隣合うトラッ
クを分離する、ガードバンドとなっている。
【0003】図4はそのような従来の光ディスク装置に
用いる光ディスクの拡大斜視図である。同図において、
1は記録層であり、例えば相変化材料で形成されてい
る。2は記録ピット、3はレーザ光の集光スポットであ
る。4は凹部、5は凸部で、凹部4は凸部5に比べて幅
広になっている。6はディスク上の位置情報を表すアド
レスピットである。また、同図では入射光が透過する透
明ディスク基板は省略してある。
【0004】この光ディスクを用いた従来の光ディスク
装置について、図を参照しながら説明する。
【0005】図5はそのような従来の光ディスク装置の
ブロック図である。同図において、7は光ディスク、8
は記録トラックで、ここでは凸部5である。10は半導
体レーザ、11は半導体レーザ10が出射したレーザ光
を平行光にするコリメートレンズ、12は光束上におか
れたハーフミラー、13はハーフミラー12を通過した
平行光を光ディスク7上の記録面に集光する対物レンズ
である。14は対物レンズ13及びハーフミラー12を
経た光ディスク7からの反射光を受光する光検出器であ
り、トラッキング誤差信号を得るためにディスクのトラ
ック方向と平行に2分割され、2つの受光部14aと1
4bとからなる。15は対物レンズ13を支持するアク
チュエータであり、以上は図示しないヘッドベースに取
り付けられ、光ヘッド16を構成している。17は受光
部14a及び14bが出力する検出信号が入力される差
動アンプ、18は差動アンプ17の出力する差信号が入
力されるローパスフィルタ(LPF)である。19はL
PF18の出力信号と後述するシステムコントローラ3
2からの制御信号L1とが入力され、後述する駆動回路
20へトラッキング制御信号を出力するトラッキング制
御回路である。20はアクチュエータ15に駆動電流を
出力する駆動回路である。21は受光部14a及び14
bが出力する検出信号が入力され和信号を出力する加算
アンプ、22は加算アンプ21から和信号を入力され、
その高周波成分を後述する再生信号処理回路23に出力
するハイパスフィルタ(HPF)であり、23はHPF
22から和信号の高周波成分を入力され、音声などの情
報信号を出力端子24へ出力する再生信号処理回路であ
る。25はHPF21から和信号の高周波成分を入力さ
れ、アドレス信号を後述するシステムコントローラ32
に出力するアドレス再生回路である。26は後述するシ
ステムコントローラ32からの制御信号L2により、後
述するトラバースモータ27に駆動電流を出力するトラ
バース制御回路、27は光ヘッド16を光ディスク7の
半径方向に移動させるトラバースモータである。28は
光ディスク7を回転させるスピンドルモータである。2
9は外部入力端子30から入力された音声などの情報信
号を入力され、記録信号を後述するLD駆動回路31に
出力する記録信号処理回路、31は後述するシステムコ
ントローラ32より制御信号L3を、記録信号処理回路
30より記録信号を入力され、半導体レーザ10に駆動
電流を入力するLD駆動回路である。32はトラッキン
グ制御回路19,トラバース制御回路26及びLD駆動
回路31に制御信号を出力し、アドレス再生回路25か
らアドレス信号を入力されるシステムコントローラであ
る。
【0006】以上のように構成された従来の光ディスク
装置の動作を、同図に従って説明する。
【0007】半導体レーザ10から放射されたレーザビ
ームは、コリメートレンズ11によって平行光にされ、
ビームスプリッタ12を経て対物レンズ13によって光
ディスク7上に収束される。光ディスク7によって反射
された光ビームは、回折によって記録トラック8の情報
を持ち、対物レンズ13を経てビームスプリッタ12に
よって光検出器14上に導かれる。受光部14a及び1
4bは、入射した光ビームの光量分布変化を電気信号に
変換し、それぞれ差動アンプ17及び加算アンプ21に
出力する。差動アンプ17は、それぞれの入力電流をI
−V変換したのち差動をとって、プッシュプル信号とし
て出力する。LPF18は、このプッシュプル信号から
低周波成分を抜き出し、トラッキング誤差信号としてト
ラッキング制御回路19に出力する。トラッキング制御
回路19は入力されたトラッキング誤差信号のレベルに
応じて、駆動回路20にトラッキング制御信号を出力
し、駆動回路20はこの信号に応じてアクチュエータ1
5に駆動電流を流し、対物レンズ13を記録トラックを
横切る方向に位置制御する。これにより、集光スポット
が凸部5上を正しく走査する。一方、集光スポットがデ
ィスク上で正しく焦点を結ぶように、図示しないフォー
カス制御回路により対物レンズ13はディスク面と垂直
方向に位置制御されるが、本発明とは直接関係しないの
で説明は省略する。
【0008】一方、加算アンプ21は受光部14a及び
14bの出力電流をI−V変換したのち加算し、和信号
としてHPF22に出力する。HPF22は和信号から
不要な低周波成分をカットし、主情報信号である再生信
号とアドレス信号を通過させ、再生信号処理回路23へ
出力する。再生信号処理回路23は入力された再生信号
を復調し、以後誤り訂正などの処理が施されて音声信号
等として、出力端子24へ出力する。アドレス再生回路
25は入力されたアドレス信号を復調し、ディスク上の
位置情報としてシステムコントローラ32に出力する。
つまり、集光スポット3が記録ピット2上を走査した結
果、再生信号処理回路23に再生信号が入力され、アド
レスピット6上を走査した結果、アドレス再生回路25
にアドレス信号が入力される。システムコントローラ3
2はこのアドレス信号を基に現在光ビームが所望のアド
レスにあるかどうかを判断する。
【0009】トラバース制御回路26は、光ヘッド移送
時にシステムコントローラ32からの制御信号L2に応
じて、トラバースモータ27に駆動電流を出力し、光ヘ
ッド16を目標トラックまで移動させる。このとき、ト
ラッキング制御回路19は、同じくシステムコントロー
ラ32からの制御信号L1によってトラッキングサーボ
を一時中断させる。また、通常再生時には、トラッキン
グ制御回路19から入力されたトラッキング誤差信号の
低域成分に応じて、トラバースモータ27を駆動し、再
生の進行に沿って光ヘッド16を半径方向に徐々に移動
させる。
【0010】記録信号処理回路29は、記録時において
外部入力端子30から入力された音声信号などに誤り訂
正符号等を付加し、符号化された記録信号としてLD駆
動回路31に出力する。システムコントローラ32が制
御信号L3によってLD駆動回路31を記録モードに設
定すると、LD駆動回路31は、記録信号に応じて半導
体レーザ10に印可する駆動電流を変調する。これによ
って、光ディスク7上に照射される光スポットが記録信
号に応じて強度変化し、記録ピット2が形成される。一
方、再生時には制御信号L3によってLD駆動回路31
は再生モードに設定され、半導体レーザ10を一定の強
度で発光するよう駆動電流を制御する。これにより、記
録トラック上の記録ピットやアドレスピットの検出が可
能になる。
【0011】以上の各動作が行われている間、スピンド
ルモータ28は、光ディスク7を一定の線速度または角
速度で回転させる。
【0012】ここで、従来は光ディスク7の記録容量を
増加させるために、凹部4の幅を狭くしてトラック間隔
を詰めていた。ところが、トラック間隔を詰めると凹部
4による反射光の回折角が大きくなるため、トラックに
集光スポット3を精度良く追従させるためのトラッキン
グ誤差信号が低下するという問題点がある。また、凹部
4の幅だけでトラック間隔を詰めても限界があるため、
凸部5の幅も狭めなければならない。これは、記録ピッ
ト2が細くなるので、再生信号の振幅低下という問題が
生じる。
【0013】一方、特公昭63−57859号公報にあ
るように、凹部4と凸部5の両方に情報信号を記録し
て、トラック密度を大きくするという技術がある。
【0014】図6はその様な光ディスクの拡大斜視図で
ある。同図において、1は記録層であり、例えば相変化
材料で形成されている。2は記録ピット、3はレーザ光
の集光スポットであり、以上は図4において説明したも
のと同一のものには同符号を付してある。40は凹部、
41は凸部である。同図に示すように、凹部40と凸部
41の幅は略等しくなっている。
【0015】この光ディスクにおいては、記録ピット2
は同図に示すように凹部40及び凸部41の両方に形成
され、凸部41の周期は図4の光ディスクの凸部5と等
しいが、ピット列の間隔は図4の光ディスクの2分の1
になっている。以後、このような光ディスクにおける凹
部40及び凸部41を、記録ピット2が形成されるとい
う意味で、両者とも記録トラックと呼ぶことにする。ま
た、1組の凹部の記録トラックと凸部の記録トラックを
まとめて1トラックとする。したがって、例えば凹部の
記録トラックから次の凹部の記録トラックに光スポット
が移動することを1トラックのジャンプと呼ぶ。
【0016】この光ディスクに対する光ディスク装置の
記録/再生時の動作については、基本的には図5に示し
た光ディスク装置と同様に行われる。ただし、前述の特
公昭63−57859号公報に述べてあるように、集光
スポット2が凸部41上を走査しているときと、凹部4
0上を走査しているときとで、トラッキング誤差信号の
極性を反転させる必要がある。これは、図5において、
LPF18とトラッキング制御回路19の間に、ON/
OFFの制御可能な反転アンプを挿入することで、実現
可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな技術では、全記録トラックに連続して情報信号を記
録もしくは再生できない。すなわち、集光スポット2が
凹部40の記録トラックの始端(通常光ディスク7の内
周側にある)から終端(同、外周側)まで走査し終わる
と、トラバースモータ27によって光ヘッド16を凸部
41の記録トラックの始端へ移動させなければならな
い。この移動には普通数百msの時間を要し、従ってこ
の間の記録もしくは再生動作が中断するという問題があ
る。
【0018】本発明は上記課題を解決するもので、トラ
ックの凹部と凸部の両方に信号を記録可能な光ディスク
に対しても、全記録トラックに連続して情報信号を記録
もしくは再生を行える光ディスク装置を提供することを
目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の光ディスク装置は、光ディスク上の案内溝によ
って形成された凹部と凸部の両方を記録トラックとし、
光ビームの照射による局所的光学定数もしくは物理的形
状の変化を利用して情報信号を記録する光ディスク装置
であって、光源より発生した光ビームを光ディスク上に
照射するための光学系と、微調信号に応じて光ビームを
ディスク半径方向に変位させるビーム変位手段と、光ビ
ームが記録トラック上を走査するようにビーム変位手段
を駆動し制御するトラッキング制御手段と、光ビームが
凹部の記録トラック上にある場合と、凸部のトラック上
にある場合とでトラッキング制御方向の極性を反転させ
る極性反転手段と、光ビームが案内溝のピッチの半分だ
け半径方向に移動するようジャンプ駆動信号を微調信号
としてビーム変位手段に出力するジャンプ駆動手段と、
光ディスクが略1回転するごとにジャンプ駆動手段にジ
ャンプ駆動信号を出力させ、光ビームを凹部の記録トラ
ックから凸部の記録トラックへ、もしくは凸部の記録ト
ラックから凹部の記録トラックへ移動させるジャンプ制
御手段とを備え、凹部の記録トラックと凸部の記録トラ
ックの交互に情報信号を記録もしくは再生するように構
成している。
【0020】
【作用】上述した構成により、本発明の光ディスク装置
は、ジャンプ制御手段が光ディスクが1回転するごとに
ジャンプ駆動手段にジャンプ駆動信号を出力させ、ビー
ム変位手段が光ビームを一周するごとに隣の記録トラッ
クへ移動させることにより、凹部の記録トラックと凸部
の記録トラックの交互に連続して情報信号を記録もしく
は再生する。
【0021】
【実施例】以下、図に従って本発明の実施例における光
ディスク装置について説明する。なお、本実施例におい
ては、記録再生可能な光ディスクとして、実反射率の変
化によって記録を行う、相変化型(PC)の記録材料を
用いているとし、また、光ディスクの回転の制御方式と
しては周速度一定(CAV:Constant Ang
uler Velocity(コンスタント・アンギュ
ラー・ベロシティ)の略)を用いた場合について説明す
る。
【0022】図1は本発明の第1の実施例における光デ
ィスク装置のブロック図である。同図において、9は凹
部及び凸部の両方を記録トラックとする光ディスク、8
は記録トラックである。ここで、光ディスク9の記録ト
ラックは多数のセクタに分割されており、各セクタの先
頭にアドレスピットが形成されており、そのセクタのア
ドレスを示している。10は半導体レーザ、11はコリ
メートレンズ、12はハーフミラー、13は対物レン
ズ、14は光検出器、14aと14bはその受光部、1
5はアクチュエータ、16は光ヘッド、17は差動アン
プ、18はローパスフィルタ(LPF)、19はトラッ
キング制御回路、20は駆動回路、21は加算アンプ、
22はハイパスフィルタ(HPF)、23は再生信号処
理回路、24は出力端子、25はアドレス再生回路、2
6はトラバース制御回路、27はトラバースモータ、2
8はスピンドルモータ、29は記録信号処理回路、30
は外部入力端子、31はLD駆動回路であり、以上は図
5に示した従来の光ディスク装置の構成要素と基本的に
は同じものであるので、従来例と同一符号を付して詳細
な説明は省略する。
【0023】図5と異なる部分の構成について説明する
と、50はLPF18の出力するトラッキング誤差信号
を、システムコントローラ52から制御信号L4を入力
され、トラッキング制御回路19へトラッキング誤差信
号を出力する極性反転回路、51はトラッキング制御回
路19からトラッキング誤差信号を、システムコントロ
ーラ52から制御信号L5を入力され、駆動回路20に
制御信号L6を出力するジャンプ制御回路である。52
はアドレス再生回路25からアドレス信号を入力され、
トラッキング制御回路19,トラバース制御回路26,
LD駆動回路31,極性反転回路50及びジャンプ制御
回路51にそれぞれ制御信号L1〜L5を出力するシス
テムコントローラである。
【0024】以上のように構成された本実施例の光ディ
スク装置の動作を、同図に従って説明する。
【0025】記録/再生を開始するアドレスが指定され
ると、システムコントローラ52は指定されたアドレス
のセクタがランド部にあるセクタかグルーブ部にあるセ
クタかを、アドレスマップ等を参照して判定し、ランド
部内アドレスの時は極性反転回路50に反転ON信号
を、グルーブ内アドレスの時は反転OFF信号を制御信
号L4として出力する。同時に、トラバース制御回路2
6に制御信号L2によってトラバースモータ27を駆動
させ、光ヘッド16を目標のアドレスのあるトラック付
近まで移動させる。これを粗サーチと呼ぶ。この移動
は、例えば移動前のアドレス値と目標のアドレス値との
差から両者の間のトラック本数を予め計算しておき、移
動中にトラッキング誤差信号から得られる横断トラック
本数と比較することにより行われる。粗サーチに先立っ
て図示しないフォーカス制御回路によって、対物レンズ
13の焦点に光ディスク9の記録面が位置するよう、対
物レンズ13が光軸方向に位置制御されることは、従来
の光ディスク装置と同様である。次に制御信号L1によ
ってトラッキング制御回路19をONさせ、光スポット
をランド部もしくはグルーブ部上にトレースさせる。ト
ラッキング引き込みが完了すると、図5の従来例の説明
で述べたことと同様に、アドレスピットから現在トレー
ス中のセクタのアドレス値をアドレス再生回路25が読
み取り、システムコントローラ52へ現在アドレス値を
入力する。システムコントローラ52は現在アドレス値
と目標アドレス値とを比較し、その差が1トラック以上
あるときは、ジャンプ制御回路51に制御信号L5を通
じて、トラックジャンプするべき本数を指定し、ジャン
プ制御回路51は駆動回路20を通じて指定された本数
だけトラックジャンプするよう、アクチュエータ15を
微少量動かす。これを密サーチと呼ぶ。密サーチが完了
し、目標アドレスのセクタを光スポットがトレースし始
めると、図5の従来例の説明のときと同様に、このセク
タ以降に情報信号の記録もしくは再生が行われる。この
ように、予めサーチ前に極性反転回路50を目標アドレ
スの存在する記録トラックへのトラッキングに適合した
極性になるよう指定しているので、ランド部とグルーブ
部を間違えることはなく、速やかに引き込むことができ
る。
【0026】次に、このときの記録/再生の動作をさら
に詳細に説明する。図2は本実施例に使用される光ディ
スクのセクタの配置を概念的に現した図である。各記録
トラックは1周ごとに記録トラック番号がランド部とグ
ルーブ部を通して割り当てられている。光スポットは内
周側から外周側へ時計回りにトレースして行き、同図で
記録トラック番号はT,T+1,T+2,T+3,T+
4で示している。各トラックは1周をN個のセクタに分
割され、各々1番からN番までセクタ番号がつけられて
いる。記録トラックは螺旋をなしているので、グルーブ
部では、T番トラックのN番セクタとT+2番トラック
の1番セクタがつながっている。またランド部では、T
+1番トラックのN番セクタとT+3番トラックの1番
セクタがつながっている。これらの記録トラック番号及
びセクタ番号は、再生同期用のPLLピット等ととも
に、前述のアドレスピットとしてディスク上に予め形成
されている。
【0027】前述の目標アドレスを第T番目の記録トラ
ック(ここではグルーブとする)の第1番目のセクタだ
と仮定すると、密サーチの結果光スポットはこの記録ト
ラックに移動し、システムコントローラ52の命令によ
り1番のセクタから記録/再生が行われる。同記録トラ
ック(グルーブ部である)を記録/再生している間は、
制御信号L4は反転OFF信号であるので、極性反転回
路50はLPF18からのトラッキング誤差信号をその
ままトラッキング制御回路19に出力している。同記録
トラックのN番のセクタまで記録/再生が終了すると、
システムコントローラ52はアドレス再生回路25から
のアドレス信号によりこのことを検出し、ジャンプ制御
回路51に内周側へ1/2トラックジャンプを行うよう
制御信号L5を通じて命令する。同時に、制御信号L1
を通じて一時的にトラッキングサーボを不動作にする。
また、反転極性反転回路50に反転ON信号を入力し、
トラッキング誤差信号を反転させる。ジャンプ制御回路
51は駆動回路20を通じてグルーブ/ランド間距離、
すなわちトラックピッチの半分の距離だけ内周側へ移動
するよう、アクチュエータ15に駆動電流を流す。この
ような1/2トラックジャンプは、本質的には従来の光
ディスクにみられる1トラックジャンプ、例えばラジオ
技術社刊、村山他著「光ディスク技術(第3版)」16
3頁にあるような一定時間間隔の加減速パルスによるバ
ンバン制御と同様な方法で実現できる。隣の記録トラッ
ク(記録トラック番号T+1番で、ランド部である)へ
の光スポット移動が完了すると、システムコントローラ
52は制御信号L1を通じてトラッキング制御回路19
をONにし、トラッキング引き込みを行わせる。光スポ
ットの移動完了を検出するためには、例えば移動時のト
ラッキング誤差信号をモニタして、一度絶対値が大きく
なった後にゼロになった時点で移動が完了したと判断す
ればよい。引き込みが完了すると1番のセクタから再び
記録/再生動作が行われる。T+1番の記録トラックを
トレースしている間は、極性反転回路50はLPF18
から入力されるトラッキング誤差信号を反転させて、ト
ラッキング制御回路19に出力し続ける。こうして、T
+1番目の記録トラックのN番のセクタまで終了すると
再び内周側へ1/2トラックジャンプを行い、T+2番
目の記録トラックへ移って同様の動作が行われる。
【0028】ここで、1/2トラックジャンプに要する
時間が1セクタ長比べて無視できないほど長いときに
は、1番のセクタとN番のセクタの境界(図2にジャン
プポイントとして図示)に1/2トラックジャンプに要
する分だけギャップをもうけておけば良い。
【0029】以上のように本実施例の光ディスク装置
は、記録トラックを1周するごとに、ジャンプ制御回路
51が駆動回路20とアクチュエータ15によって光ス
ポットを1/2トラックジャンプさせ、極性反転回路5
0がランド部とグルーブ部とでトラッキング誤差信号の
極性を交互に反転させることにより、両方の記録トラッ
クに連続して情報信号を記録もしくは再生できる。
【0030】なお、本実施例の光ディスク装置において
は、各記録トラックの1番のセクタを同一の動径上に並
べ、1/2トラックジャンプを行う地点を常にN番セク
タと1番セクタの境界としたが、記録トラックごとに数
セクタ長ずつずらしてもよい。図3にその一例を示す。
この例では1/2トラックジャンプに要する時間は、無
視できない長さではあるが、1セクタをトレースするの
に要する時間よりも短いと仮定する。同図では外周側に
行くにつれて1セクタずつトレース方向と反対向きに、
すなわち後ろへずらしている。これにより、T番目の記
録トラックのN番目のセクタを光スポットがトレースし
た後1/2トラックジャンプしても、T番目の記録トラ
ックの1番目のセクタに光スポットが達する前にジャン
プは終了でき、しかもジャンプ用のギャップ区間をもう
ける必要はない。従って、ディスク上の記録可能な領域
を減らすこともない。1番セクタ同士をさらに大きくず
らせば、1/2トラックジャンプに要する時間がもっと
長い場合にも対応できるし、ずらす長さを1セクタの長
さの整数倍にとる必要もない。
【0031】また、本実施例ではディスク回転制御方式
としてCAV方式の光ディスク装置について説明した
が、CLV(Constant Linear Vel
ocity:コンスタント・リニア・ベロシティ)方式
すなわち線速度一定のディスク回転制御方式を採用した
光ディスク装置にも適用できる。この場合、光ディスク
はCAV方式のディスクとちがって各記録トラックのセ
クタが半径方向に並んでいないが、アドレスピットを検
出することで略1周ごとに1/2トラックジャンプすれ
ばよい。
【0032】さらに、本実施例ではセクタの配置を、光
ディスク上の記録トラックを1周を単位としてセクタ番
号を割り当てた例について説明したが、1/2トラック
ジャンプを行うジャンプポイントを1周ごとに指定でき
れば、本発明はこのようなセクタフォーマットに限定さ
れるものではない。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の光
ディスク装置は、記録トラックを略1周するごとに、ジ
ャンプ駆動手段がビーム変位手段によって光ビームを1
/2トラックジャンプさせ、極性反転手段が凹部の記録
トラックと凸部の記録トラックとでトラッキング制御方
向の極性を交互に反転させることにより、凹部と凸部の
両方の記録トラックに連続して情報信号を記録もしくは
再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例の光ディスク装置の構成
を示すブロック図
【図2】同実施例に用いる光ディスクのセクタ配置を説
明するための模式図
【図3】同実施例に用いる光ディスクの他のセクタ配置
を説明するための模式図
【図4】従来の光ディスクに用いる光ディスクの構成を
説明するための拡大斜視図
【図5】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック図
【図6】従来の記録トラックの凹部と凸部の両方に信号
を記録する光ディスクの構成を説明するための拡大斜視
【符号の説明】
8 記録トラック 9 光ディスク 10 半導体レーザ 11 コリメートレンズ 12 ハーフミラー 13 対物レンズ 14 光検出器 14a,14b 受光部 15 アクチュエータ 16 光ヘッド 17 差動アンプ 18 ローパスフィルタ(LPF) 19 トラッキング制御回路 20 駆動回路 25 アドレス再生回路 26 トラバース制御回路 27 トラバースモータ 40 凹部 41 凸部 50 極性反転回路 51 ジャンプ制御回路 52 システムコントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク上の案内溝によって形成され
    た凹部と凸部の両方を記録トラックとし、光ビームの照
    射による局所的光学定数もしくは物理的形状の変化を利
    用して情報信号を記録する光ディスク装置であって、 光源より発生した光ビームを前記光ディスク上に照射す
    るための光学系と、 微調信号に応じて前記光ビームをディスク半径方向に変
    位させるビーム変位手段と、 前記光ビームが記録トラック上を走査するように前記ビ
    ーム変位手段を駆動し制御するトラッキング制御手段
    と、 前記光ビームが前記凹部の記録トラック上にある場合
    と、凸部のトラック上にある場合とでトラッキング制御
    方向の極性を反転させる極性反転手段と、 前記光ビームが前記案内溝のピッチの半分だけ半径方向
    に移動するようジャンプ駆動信号を前記微調信号として
    前記ビーム変位手段に出力するジャンプ駆動手段と、 前記光ディスクが略1回転するごとに前記ジャンプ駆動
    手段にジャンプ駆動信号を出力させ、前記光ビームを前
    記凹部の記録トラックから前記凸部の記録トラックへ、
    もしくは前記凸部の記録トラックから前記凹部の記録ト
    ラックへ移動させる制御手段とを備え、 前記凹部の記録トラックと前記凸部の記録トラックの交
    互に前記情報信号を記録もしくは再生することを特徴と
    する光ディスク装置。
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