JP2003016678A - チルト検出装置 - Google Patents

チルト検出装置

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JP2003016678A
JP2003016678A JP2001196039A JP2001196039A JP2003016678A JP 2003016678 A JP2003016678 A JP 2003016678A JP 2001196039 A JP2001196039 A JP 2001196039A JP 2001196039 A JP2001196039 A JP 2001196039A JP 2003016678 A JP2003016678 A JP 2003016678A
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tilt
error signal
tracking error
signal amplitude
light beam
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JP2001196039A
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English (en)
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Katsumi Morita
勝己 森田
Kazuharu Shiragami
和治 白神
Kiyoshi Masaki
清 正木
Noritaka Akagi
規孝 赤木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チルトセンサなどの特別な検出装置を設ける
ことなくチルトを検出できる装置を提供する。 【解決手段】 光ディスク1の情報面と光ビームとのチ
ルト量を、基準角度を中心として変化させるチルト可変
手段26で光ピックアップ3の情報層に対する角度を変
化させながら、チルト検出手段20で検出したチルト量
に対する最大トラッキングエラー信号振幅を求め、測定
したチルト量とトラッキングエラー信号の振幅値との関
係から、トラッキングエラー信号振幅の値が最大となる
傾きの値より光ディスク1のチルトを検出する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報媒体の情報層
の面と当該情報層に照射する光ビームとの傾き量を検出
するチルト検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録再生装置は大容量のデー
タを記録再生する手段として、より高い記録密度で記録
または再生できる装置が要望されている。高密度記録を
実現するためには、光ビームの光軸中心に対する情報媒
体の情報層の面の傾き(以下チルトと称する)を最適な
角度に制御する必要がある。チルトが最適な角度に保た
れない場合には、情報層に光ビームを集束した際の光ス
ポットが収差をもち、高密度に記録されたデータを正確
に読み出すことや、品質のよい信号を高密度で記録する
ことは困難である。
【0003】ところが情報媒体の基板は、一般的に樹脂
材料を成形して構成されているために、成形時のひずみ
や保存状態などにより反りを生じる場合が多い。このよ
うな反りを有する情報媒体の情報層の面に対して光ビー
ムの光軸中心の傾き量(以下チルト量と称す)を制御す
る方法として従来からいくつかの方法が提案されてい
る。
【0004】例えば、実開平2−72414号公報、特
開平7−272300号公報、特開平10−30802
3号公報などのように、発光素子と2分割された受光素
子で構成されたいわゆるチルトセンサを光ヘッド上に設
け、このチルトセンサで光ヘッドと情報媒体の情報層の
面の相対的な傾きを検出し、チルトセンサの検出信号に
基づいて光ヘッド全体を駆動機構によって傾けながら光
ビームの光軸に対する情報媒体の情報層の面の傾きを制
御するものが提案されている。
【0005】また、特開平10−812564号公報で
はチルトセンサを光ヘッド上ではなくシャーシ上に固定
して設け、これらで検出された信号から情報媒体の反り
を求めて補正するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来提案されて
いるこれらの構成では、情報層に対する光ビームの光軸
中心のチルトを専用のチルトセンサを用いて間接的に測
定する技術であるため、測定したチルト量が実際の情報
層に対する光ビームの光軸中心のチルト量を反映してい
る保証がなく、チルト検出精度に劣る課題がある。
【0007】すなわち、従来の構成では、専用のチルト
センサが情報層に対する光ビームの光軸中心を反映して
いると仮定した上で成り立つもので、例えばチルトセン
サの設置ばらつき、及び/または、チルトセンサの設置
位置と光ビームの光軸中心とが離隔していることに起因
した測定誤差等が生じる。その上、チルトセンサ単体の
みならずその駆動用回路、検出用回路を合わせた部品点
数の増加を招くことは避け難く、コストアップを招いて
いた。
【0008】本発明は、上記の課題を鑑みてなされたも
のであり、チルトセンサなどの特別な検出装置を設ける
ことなく、正確にチルトを検出することができる装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために本発明のチルト検出装置は、連続溝または断続し
たピットの何れかを含むトラック上に形成した情報層の
面に照射した光ビームが、前記トラックを横断したとき
前記情報層からの反射光を検知し、トラッキングエラー
信号を出力するトラッキングエラー信号検出手段と、前
記情報層の面と前記光ビームとの相対傾きを可変するチ
ルト可変手段と、前記チルト可変手段が作動して生じる
相対傾き量を出力するチルト量出力手段と、前記相対傾
き量を段階的に一定回数変化させる制御を前記チルト可
変手段に対して行うチルト量制御手段と、前記チルト量
出力手段の出力に応じてトラッキングエラー信号振幅を
測定するトラッキングエラー信号振幅測定手段と、前記
光ビームが前記トラックの所定長さを走査する時間を複
数回時分割し、前記トラッキングエラー信号振幅測定手
段でトラッキングエラー信号振幅を前記複数回測定し、
前記複数回毎にトラッキングエラー信号の最大振幅を検
出する最大振幅検出手段と、前記最大振幅検出手段の出
力を平均化するトラッキングエラー信号振幅平均化手段
とを備える構成を有する。
【0010】また、本発明のチルト検出装置は、連続溝
または断続したピットの何れかを含むトラック上に形成
した情報層の面に照射した光ビームが、前記トラックを
横断したとき前記情報層からの反射光を検知し、トラッ
キングエラー信号を出力するトラッキングエラー信号検
出手段と、前記情報層の面と前記光ビームとの相対傾き
を可変するチルト可変手段と、前記チルト可変手段が作
動して生じる相対傾き量を出力するチルト量出力手段
と、前記相対傾き量を段階的に一定回数変化させる制御
を前記チルト可変手段に対して行うチルト量制御手段
と、前記チルト量出力手段の出力に応じてトラッキング
エラー信号振幅を測定するトラッキングエラー信号振幅
測定手段と、前記情報層に所定の情報信号が記録されて
いる既記録領域と、前記情報層に情報信号が記録されて
いない未記録領域とを判別する領域判別手段と、前記領
域判別手段で判別した領域の内、多い方の領域をトラッ
キングエラー信号振幅測定の対象領域として選択する領
域選択手段と、前記対象領域における前記トラックの所
定長さを前記光ビームが走査する時間を複数回時分割
し、前記トラッキングエラー信号振幅測定手段でトラッ
キングエラー信号振幅を前記複数回測定し、前記複数回
毎にトラッキングエラー信号の最大振幅を検出する最大
振幅検出手段と、前記最大振幅検出手段の出力を平均化
するトラッキングエラー信号振幅平均化手段とを備える
構成を有する。
【0011】また、本発明のチルト検出装置は、連続溝
または断続したピットの何れかを含むトラック上に形成
した情報層の面に照射した光ビームが、前記トラックを
横断したとき前記情報層からの反射光を検知し、トラッ
キングエラー信号を出力するトラッキングエラー信号検
出手段と、前記情報層に所定の情報信号が記録されてい
る既記録領域と前記情報層に情報信号が記録されていな
い未記録領域との前記情報層における境界位置を回避し
た領域に前記光ビームを位置制御し、前記情報層の面と
前記光ビームとの相対傾きを可変するチルト可変手段
と、前記チルト可変手段が作動して生じる相対傾き量を
出力するチルト量出力手段と、前記相対傾き量を段階的
に一定回数変化させる制御を前記チルト可変手段に対し
て行うチルト量制御手段と、前記チルト量出力手段の出
力に応じてトラッキングエラー信号振幅を測定するトラ
ッキングエラー信号振幅測定手段と、前記光ビームが前
記トラックの所定長さを走査する時間を複数回時分割
し、前記トラッキングエラー信号振幅測定手段でトラッ
キングエラー信号振幅を前記複数回測定し、前記複数回
毎にトラッキングエラー信号の最大振幅を検出する最大
振幅検出手段と、前記最大振幅検出手段の出力を平均化
するトラッキングエラー信号振幅平均化手段とを備える
構成を有する。
【0012】また、本発明のチルト検出装置は、連続溝
または断続したピットの何れかを含むトラック上に形成
した情報層の面に照射した光ビームを、前記トラック上
に位置制御するトラッキング制御手段と、前記光ビーム
が、前記トラックを横断したとき前記情報層からの反射
光を検知し、トラッキングエラー信号を出力するトラッ
キングエラー信号検出手段と、前記トラッキング制御手
段により前記光ビームが前記トラック上に位置制御され
ている状態で、所定のトラック本数だけ移動するトラッ
クジャンプ手段と、前記情報層の面と前記光ビームとの
相対傾きを可変するチルト可変手段と、前記チルト可変
手段が作動して生じる相対傾き量を出力するチルト量出
力手段と、前記相対傾き量を段階的に一定回数変化させ
る制御を前記チルト可変手段に対して行うチルト量制御
手段と、前記チルト量出力手段が出力した相対傾き量に
おいて前記トラックジャンプ手段に前記所定のトラック
本数だけ移動する指令を出力し、トラッキングエラー信
号振幅を測定するトラッキングエラー信号振幅測定手段
と、前記光ビームが前記トラッキングエラー信号振幅測
定手段でトラッキングエラー信号振幅を前記所定のトラ
ック本数だけ測定し、前記トラッキングエラー信号振幅
を平均化するトラッキングエラー信号振幅平均化手段と
を備える構成を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載のチルト検出手段
は、光ビームがトラックの所定長さを走査する時間を複
数回時分割し、トラッキングエラー信号振幅測定手段で
トラッキングエラー信号振幅を複数回測定し、複数回毎
にトラッキングエラー信号の最大振幅を検出する最大振
幅検出手段と、最大振幅検出手段の出力を平均化するト
ラッキングエラー信号振幅平均化手段とを備える構成で
あるため、光ディスク上に局所的な案内溝の成形ばらつ
きに起因するトラッキングエラー信号振幅に異常値が存
在する場合でも、トラッキングエラー信号振幅平均化手
段により当該異常値の影響を低減することができ、光ビ
ームの光軸中心に対する光ディスクの情報層の面の傾き
を正確に検出することができる。
【0014】なお、複数回測定した個所が全てまたはそ
の殆どが成形ばらつきを有する場合には、当該測定個所
のトラッキングエラー信号振幅平均化値も異常値となる
が、これはチルト可変手段の1チルト量におけるトラッ
キングエラー信号振幅の平均値が異常値となるだけで、
チルト量制御手段で異なるチルト量に制御された測定個
所も併せて近似処理等の手法で最適チルト量を決定する
ため、1チルト量の測定個所だけが全て異常値であって
も当該異常トラッキングエラー信号振幅平均値による影
響は緩和され、チルト検出精度を向上させることができ
る。
【0015】請求項2記載のチルト検出手段は、情報層
に所定の情報信号が記録されている既記録領域と、情報
層に情報信号が記録されていない未記録領域とを判別す
る領域判別手段と、領域判別手段で判別した領域の内、
多い方の領域をトラッキングエラー信号振幅測定の対象
領域として選択する領域選択手段と、対象領域における
トラックの所定長さを光ビームが走査する時間を複数回
時分割し、トラッキングエラー信号振幅測定手段でトラ
ッキングエラー信号振幅を複数回測定し、複数回毎にト
ラッキングエラー信号の最大振幅を検出する最大振幅検
出手段と、最大振幅検出手段の出力を平均化するトラッ
キングエラー信号振幅平均化手段とを備える構成である
ため、光学的に情報信号を記録または再生する情報層で
は、記録前後で光ビームに対する当該情報層の光学特性
が異なり、未記録部と既記録部とが混在する領域でTE
信号の振幅が異なる光ディスクで、TE振幅測定時に記
録部未記録部が混在する場合でも光ビームの光軸に対す
る光ディスクの記録面の傾きを光ヘッドによる再生信号
であるTE信号を用いて正確に検出することが可能とな
る。
【0016】請求項3記載のチルト検出手段は、既記録
領域と未記録領域との境界領域を回避した位置に光ビー
ムを位置制御する構成を採用したため、既記録領域また
は未記録領域のみでのトラッキングエラー信号の測定を
行うことができ、トラッキングエラー信号振幅測定時に
既記録部と未記録部とが混在する情報層でも、光ビーム
の光軸に対する情報層の面の傾きを正確に検出すること
が可能となる。
【0017】なお、上述の領域判別手段には、情報面か
らの全反射光を検出し全反射率の差異を検知する全反射
信号検出手段、または既記録信号の有無を検知する既記
録信号検出手段の何れでも適応できる。
【0018】請求項4記載のチルト検出手段は、トラッ
キング制御手段でトラック上に光ビームを位置制御した
状態で所定のトラック本数だけ移動するトラックジャン
プ手段を備えるため、情報信号が記録されている領域と
記録されていない領域との境界に光ビームが存在する際
に、情報信号の有無によるトラッキングエラー信号振幅
の差異に依存せず、情報層を形成するトラックに局所的
な成形ばらつきが存在する場合でも、光ビームの光軸に
対する情報層の面の傾きを正確に検出することができ
る。
【0019】なお、チルト可変手段に情報層に光ビーム
を収束する対物レンズを揺動させる機能を付加すると、
情報媒体の成形時等に発生する偏心成分が0または少な
い情報媒体であっても、強制的にトラックの溝横断信号
を発生させることができ、情報層の面に対する光ビーム
の傾きを正確に検出することができる。
【0020】なお、チルト可変手段は光ピックアップ全
体を傾ける構成、光ビームを集束する対物レンズの角度
を変える構成の何れかが適用できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明のチルト検出装置の一実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説
明する実施例では情報媒体の一例として光ディスクを取
り上げるが、本発明のチルト検出装置は、トラックを有
し光学的に情報信号の記録及び/または再生を行う情報
媒体であれば、その形状及び/または記録・再生方式は
限定されるものではない。
【0022】(実施例1)図1は本発明の一実施例の光
ディスク装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、光ディスク1はスピンドルモータ2によって回転
駆動され、スピンドルモータ2の回転周波数は不図示の
スピンドルサーボ回路によってコントロールされる。モ
ータ回転時間検出回路38は、スピンドルモータ2に内
蔵されるホール素子から、例えばモータ1回転につき6
つのパルスが出力される信号をもとに、スピンドルモー
タ1回転分の時間を検出するものである。
【0023】光ピックアップ3は、光ビームを光ディス
ク1の情報層の面(以下、情報面と称す)に集光してデ
ータの記録または再生を行う。記録すべき2値化信号
は、不図示の記録信号処理回路で記録信号に変換されて
光ピックアップ3に送られ、光ディスク1から読み取っ
た再生信号は、再生信号処理回路19で2値化信号に処
理される。
【0024】光ピックアップ3の対物レンズ4は、マグ
ネット8とフォーカス駆動コイル9とで構成されたフォ
ーカス磁気回路7により、光ビームの光軸方向(フォー
カス方向)に駆動される。フォーカスサーボ回路6は、
光ピックアップ3から出射された光ビームを光ディスク
1の情報面に集光するため、フォーカス駆動コイル9に
印可する電圧を制御し、対物レンズ4の焦点位置をコン
トロールする。また対物レンズ4は、マグネット8とト
ラッキング駆動コイル10とで構成されたトラッキング
磁気回路11により、光ディスク1の半径方向(トラッ
キング方向)に駆動される。トラッキングサーボ回路1
2は、光ピックアップ3から出射された光ビームを情報
面に形成されたトラックに追従させるため、トラッキン
グ駆動コイル10に印可する電圧を制御することで、対
物レンズ4の光軸位置をコントロールする。光ビームの
焦点位置のずれを示すフォーカスエラー信号、及びトラ
ック方向のずれを示すトラッキングエラー信号は、光ピ
ックアップ3からの再生信号を基にして再生信号処理回
路19で生成され、フォーカスサーボ回路6及びトラッ
キングサーボ回路12に送られる。
【0025】光ピックアップ3を異なる半径位置に移動
させる光ピックアップ移動手段13は、トラバースモー
タ14、リードスクリュウ15、ラック16、及びガイ
ド軸17で構成される。トラバースモータ14の回転軸
に形成されたリードスクリュウ15は、光ピックアップ
3に固定されたラック16と係合しており、光ピックア
ップ3はガイド軸17によって直進可能に支持されてい
る。そして光ピックアップ3は、リードスクリュウ15
とラック16とを介して伝達されたトラバースモータ1
4の回転トルクにより、光ディスク1の半径方向に移動
される。
【0026】また、チルト可変手段26は、光ピックア
ップ3を光ディスク1の半径方向に移動可能に支持する
ガイド軸17の外周端の高さを変化させることにより、
光ピックアップ3を光ディスク1の情報面に対する相対
傾きを変化させることで、光ビームの光軸中心の情報面
に対するチルトを可変する機構であり、チルトサーボ回
路21からのチルト駆動電圧によってチルトモータ24
が回転し、モータギア27とチルトラック28を介して
チルトカム29が並進駆動される。チルトカム29の並
進移動によって、チルトカム29の傾斜面に当接された
チルトフォロア30が上下し、チルトフォロア30の上
下動によりチルトフォロア30と一体的に形成されたガ
イド軸固定板31が上下する。ガイド軸17は、その外
周端がガイド軸固定板31に固定されるとともに、その
内周端が中心に回動自在に支持されている。したがっ
て、ガイド軸固定板31の上下動によりガイド軸17の
傾きが変わり、その結果、光ピックアップ3の傾きが変
わる。以上のようにチルトモータ24を回転させること
により光ピックアップ3の傾きが変わり、情報面に照射
される光ビームの照射角度を変化させることができる。
すなわち、チルトモータ24の回転を制御するチルト量
制御手段33により、情報面に照射される光ビームの照
射角度を所望の角度になるようにコントロールすること
ができる。
【0027】図3にチルトサーボ回路21の構成を示
す。チルトサーボ回路21は、光ディスク1の情報面に
照射される光ビームの照射角度が所望の角度になるよう
に、光ピックアップ3の傾きを制御するための回路であ
り、後述するチルト検出部20に構成されているチルト
量制御手段33からのチルト設定信号に基づき、チルト
サーボ信号を出力するチルト量出力手段23と、チルト
サーボ信号に基づいたチルト駆動電圧をチルトモータ2
4に供給するチルトモータ駆動回路25とから構成され
ている。
【0028】次に、光ピックアップ3に設けられた光検
出器34と再生信号処理回路19とに関して、図4を用
いて説明する。図4は、光検出器34の構成と光ディス
ク1の情報面からの反射光の関係とを示したものであ
る。光検出器34は分割された4つの受光素子A、B、
C、Dから構成され、それぞれの出力a、b、c、dは
再生信号処理回路19に出力される。再生信号処理回路
19は光検出器34の出力a、b、c、dから、 トラッキングエラー信号=(a+d)−(b+c)、 フォーカスエラー信号=(a+c)−(b+d)、 を生成する。
【0029】このトラッキングエラー(以下、TEと称
す)信号は、トラッキングサーボ回路12へ送られ、光
スポットを情報面のトラックに追従させるトラッキング
サーボに用いられる。また、フォーカスエラー(以下、
FEと称す)信号は、フォーカスサーボ回路6へ送ら
れ、光スポットを情報面に集光するために対物レンズ4
の焦点位置をコントロールするフォーカスサーボに用い
られる。
【0030】図5にチルト検出部20の構成を示す。チ
ルト検出部20は、ローパスフィルタ37、TE信号振
幅計測部35、最大TE振幅検出部41、最大TE振幅
平均化部39、モータ回転時間時分割部40、最適チル
ト量検出部36、及びチルト量制御手段33から構成さ
れている。ローパスフィルタ37は再生信号処理回路1
9で生成されたTE信号の高周波ノイズNを除去する。
TE信号振幅計測部35は、ノイズを除去されたTE信
号の振幅を計測する。
【0031】スピンドルモータ2に備えるホール素子か
らモータ1回転につき出力される6つのパルス信号によ
り、モータ回転時間検出回路38にて測定されたモータ
の所定回転数に要する時間を基づき、時分割部40では
モータの当該所定回転数に要する時間の1/n(nは2
以上の整数)時間を計測する。最大TE信号振幅検出部
41ではTE信号振幅計測部35で測定されたTE信号
振幅をもとに、時分割部40の出力に応じてn回毎にT
E信号振幅の最大値を検出する。最大TE信号振幅平均
化部39では、n回測定された最大TE信号振幅の平均
値を求める。以下、所定回転数を1とし、nを3とした
例で説明する。
【0032】チルト量制御手段33は、情報面の所定の
一に光ピックアップ3を対向させた後、情報面と光ビー
ムのチルト量を所望の角度に設定するチルト設定信号
を、チルトサーボ回路21に出力する。最適チルト量検
出部36では、チルト量制御手段33から段階的に出力
されるチルト設定信号に基づき、1つのチルト量に対し
時分割部40で時分割された3回TE信号振幅計測部3
5で計測した最大TE信号振幅から、最大TE信号振幅
平均化部39によってTE信号の最大振幅値を平均化
し、当該平均化値を当該チルト量におけるチルト量に割
り当て、この動作をチルト量制御手段33からの異なる
チルト設定信号についても繰り返して得られたTE信号
の最大振幅平均値の大小関係を求め、最大TE信号の振
幅値が最も大きくなるチルト量を、光ピックアップ移動
手段13で移動した情報面に対する光ビームの位置にお
ける最適チルト量として出力する。なお、最大TE信号
振幅平均化部39では単に最大TE信号振幅を平均化す
るだけでなく、例えばTE信号の最大振幅値もっとも大
きい値を除き、残りの最大TE信号振幅の平均値を検出
する構成を採用すると、例えばディスク基板成形時の偏
心等で最大TE信号振幅に異常値がある場合等では最大
TE信号振幅の精度を向上できる。
【0033】以上のように構成された本実施例のチルト
検出装置において、その動作を説明する。まず、光ピッ
クアップ移動手段13で情報面の所望の一に光ピックア
ップ3を移動すると共にトラッキングサーボをオフに
し、光ビームがトラックを横断する状態で、予め決めら
れている傾きを基準角度0度として、TE信号の振幅を
計測する。図6にチルト検出部20内でのTE信号振幅
の変化の一例を示す。
【0034】図6(a)のように、再生信号処理回路1
9で生成されたTE信号には電気的要因やディスク上に
記録された信号の影響に起因し、高周波ノイズNが重畳
される。TE信号振幅検出時には高周波ノイズNが誤検
出の要因となるため、これをローパスフィルタ37で除
去する。一方、光ディスク1の基板に偏心が存在する場
合、情報面と光ビームとの相対速度は光ディスク1の回
転に伴い偏心の影響を受け、TE信号の周期が正弦波的
に変化し、光ビームがトラックを横断することにより発
生するTE信号の周波数は当該相対速度に応じて変化す
る。ローパスフィルタ37は、上述したように高周波ノ
イズNを除去すると共に、高い周波数になる程TE信号
の振幅も減衰されるため、高周波ノイズN除去後のTE
信号振幅は図6(b)のように情報面と光ビームとの相
対速度に応じて変化する。一方、チルト量を測定する場
合のTE信号振幅は、例えば光ディスク1回転中の最大
TE信号振幅を測定すればよいが、高周波ノイズNを除
去するローパスフィルタ37によりTE信号の高周波領
域における振幅も減衰されるため、TE信号振幅で得ら
れる振幅に基づく検出では不安定となる。さらに、図6
(c)のように、例えば光ディスク1のトラック成形過
程でのばらつき等により局所的にTE信号振幅値が通常
よりも大きい異常値Aを有する場合、最大TE信号振幅
値はこの異常値Aとなってしまい、正常な値ではなくな
る。そこで、例えば光ディスク1回転分の時間を1/3
回転ずつに時分割し、1/3回転の時間毎に最大TE信
号振幅値を3回測定し、その3つの平均を求めることに
より局所的なTE信号振幅異常値の影響を分散させる。
【0035】この時分割には、例えばスピンドルモータ
2に備えるホール素子等のセンサーから発生するモータ
1回転につき6つのパルス信号に基づき決定することが
できる。すなわち、モータ回転時間検出回路38ではパ
ルス信号6つをカウントすることで、モータ1回転の時
間を測定する。モータ回転時間検出回路38からの出力
信号は時分割部40に入力され、ここで光ディスク1の
1回転分の時間を1/3回転ずつに時分割し、1/3回
転毎に信号を出力する。この出力信号を受けた最大TE
信号振幅検出部41では、光ディスク1の1/3回転毎
の最大TE信号振幅を測定し、最大TE信号振幅平均化
部39においてその平均化が行われる。
【0036】そして光ピックアップ3の傾きを、チルト
量制御手段33の制御でチルトモータ24を介してチル
ト可変手段26を段階的に、例えば一定の角度ピッチで
正方向と負方向に3ステップずつ変化させながら、光デ
ィスク1の情報面と光ビームとの相対傾きを変化させな
がら、上述の手法によって各チルト量における最大TE
信号振幅を合計7ポイント測定する。その結果の一例を
図7に示す。同図のように各チルト量における最大TE
信号振幅は変化するため、最適チルト量検出部36に
て、各チルト量における最大TE信号振幅が最も大きく
なる最適チルト量を求め、チルト量制御手段33に送ら
れる。
【0037】光ピックアップ3の傾き量を、一定の角度
ピッチで段階的に正方向と負方向に例えば3ステップず
つ変化させ、最大TE信号振幅を測定することにより、
最適チルト量検出部36は最大TE信号振幅が最も大き
くなるチルト量を最適チルト量として設定し、チルト量
制御手段33に出力して記憶させる。そして、記録もし
くは再生動作の際には、チルト量制御手段33が、最適
チルト量に設定するためのチルト設定信号をチルトサー
ボ回路21に出力し、チルトサーボ回路21によって光
ディスク1と光ビームの相対傾きは最適チルト量に制御
される。このようにして、情報面の所望の位置における
光ビームの最適チルト量が決定できる。
【0038】以上のように、光ディスクのトラック成形
過程でのばらつき等により局所的にTE信号振幅値が通
常よりも大きい異常値が得られる場合でも、光ビームが
トラックの所定長さを走査する時間を複数回時分割し、
当該複数回最大TE信号振幅を測定し、その平均値を用
いることにより、異常値の影響を分散させることがで
き、精度良く最大TE信号振幅を測定することができ
る。
【0039】また、本実施例の構成によれば、チルトセ
ンサなどの特別な検出装置を設けることなく、光ディス
クのトラック成形過程でのばらつき等により溝形状が局
所的に異常な場合でも、光ビームの光軸に対する光ディ
スクの情報面の傾きを正確に検出できるチルト検出装置
が提供できる。
【0040】(実施例2)以下、本発明の他の実施例の
光ディスク装置について、図面を参照しながら説明す
る。図8は、本実施例の光ディスク装置の構成を示すブ
ロック図である。なお、実施例1と共通する構成要素に
は同一符号を付与し、その動作の詳細な説明は割愛す
る。
【0041】光学的に情報を掲出する情報媒体では、情
報層に所定の情報信号を記録した既記録部と情報信号を
記録していない未記録部とでは情報層の光学特性が変化
する情報媒体が多い。そのため既記録部と未記録部とが
混在した領域でTE信号振幅を測定すると、光学特性の
相違に基づき得られる振幅が異なり、TE信号振幅が大
きく得られる領域の最大TE信号振幅のみが抽出される
ことになり、正確なチルト量が測定できない。そこで、
再生信号処理回路19で生成された全反射(AS)信号
のエンベロープを、ASエンベロープ信号2値化回路4
2で2値化することにより、現在光ビームが位置する情
報面の場所が既記録部か未記録部かの領域判別を行い、
当該判別に応じて既記録部または未記録部内でのTE信
号を測定し、最大TE信号振幅を検出できる。このAS
エンベロープ信号は、ASエンベロープ信号2値化回路
42により得る点が実施例1と異なる。また、実施例1
におけるチルト検出部20の動作も相違する。
【0042】先ず、チルト検出部120について図9の
ブロック図を参照して説明する。本実施例においても、
再生信号処理回路19で生成されたTE信号は、ローパ
スフィルタ37を介してTE信号振幅計測部35でE信
号振幅が測定される。このTE信号振幅の測定値から最
大TE信号振幅計測部141にて最大TE信号振幅が計
測されるが、このときASエンベロープ信号2値化回路
42の領域判別信号により、既記録領域での最大TE信
号振幅と未記録領域での最大TE信号振幅とが個別に最
大TE信号振幅計測部141a及び141bで測定され
る。また、実施例1の同じ例で説明すると、時分割部4
0の出力に応じて最大TE信号振幅を1/3回転ずつ3
回測定し、既記録部と未記録部とで個別に最大TE信号
振幅平均化部139a及び139bにて平均化される。
既記録部と未記録部との境界領域では、各領域が光ディ
スク1の1回転中に混在するため、3回の測定中測定し
た回数に応じ、既記録部と未記録部とで個別に最大TE
信号振幅を平均化する。既記録・未記録領域占有率測定
部44では、モータ回転時間検出回路38からのモータ
回転時間検出信号と、ASエンベロープ信号2値化回路
42からの領域判別信号とに基づき、モータ1回転に占
める既記録部と未記録部との割合を検出し、割合の多い
方の領域の最大TE信号振幅を最適チルト量検出部36
に指示する。
【0043】以上のように構成された本実施例のチルト
検出動作を説明する。例えば既記録部のTE信号振幅が
未記録部よりも大きくなる特性を持つ場合、TE信号振
幅の測定ポイントが情報面の既記録部と未記録部との境
界領域で、図10(a)に示すように光ディスク1の1
回転の間に既記録部と未記録部との領域に応じてTE信
号振幅は大きく変化する。TEの最大信号振幅からチル
ト量を測定する本発明の方式では、既記録部と未記録部
とが混在した状態でそのままTE信号振幅を測定する
と、既記録部のTE信号振幅が未記録部のTE信号振幅
より大きく検出されるため、最大TE信号振幅は既記録
部から得られた最大TE信号振幅が優先的に採用され、
本来の最大TE信号振幅とは異なりその結果チルト量を
誤検出してしまう。そこで、既記録部と未記録部とでA
Sエンベロープ信号が変化することに着目し、ASエン
ベロープ信号2値化回路42にて2値化されたASエン
ベロープ信号を領域判別信号として使用することで、正
確なチルト量を決定する構成が本実施例である。このよ
うに領域判別信号を使って、TE信号振幅計測部35で
計測されたTE信号振幅の内最大TE信号振幅計測部1
41にて既記録部と未記録部とで既記録領域の最大TE
信号振幅計測部141a及び未記録領域の最大TE信号
振幅測定部141bにより個別に最大TE信号振幅が求
められ、最大TE信号振幅平均化値も同様に既記録領域
の最大TE信号振幅平均化部139a及び未記録領域の
最大TE信号平均化部139bにより個別に求められ
る。また、モータ回転時間検出信号と領域判別信号とか
ら、モータ1回転に占める既記録部と未記録部との割合
が既記録・未記録領域占有率測定部44にて検出でき、
この結果から割合の多い領域の最大TE信号振幅を領域
選択部54で選択し、最適チルト量検出部36で使用す
る。なお、図4に示した光検出器の構成で、AS信号は
(a+b+c+d)として表される。
【0044】まず、光ピックアップ移動手段13に移動
信号を与え情報層の所定の位置に移動させる。移動した
光ピックアップ3で情報面から得られるAS信号をAS
エンベロープ信号2値化回路42で2値化し、光ビーム
が照射している情報面が既記録部か未記録部かを判断す
る。一方、光ピックアップ3を、チルト量制御手段33
からのチルト設定信号に基づきチルト可変手段26で1
つの傾き量に傾かせる。光ピックアップ3の1つの傾き
量に対し、実施例1と同様に時分割部40による時分割
で所定の回数(実施例1では3回)TE信号振幅を測定
し、最大TE信号振幅検出部43で得た3つの最大TE
信号振幅を最大TE信号振幅平均化部39で平均化し、
当該1つの傾き量における最適チルト量を決定する。
【0045】そしてチルト量制御手段33からの別のチ
ルト設定信号に基づき段階的にチルト可変手段26を動
作させ、上述の傾き量における最適チルト量を決定し、
例えば正方向に3ステップ、負方向に3ステップ合計7
ステップ繰り返し、7つの傾き量における最適チルト量
を7つ測定する。各チルト量における最大TE信号振幅
は変化するため、最適チルト量検出部36にて、各チル
ト量における最大TE信号振幅が最も大きくなる最適チ
ルト量を求め、チルト量制御手段33に送られる。この
ようにして、情報層の所定の位置における光ビームのチ
ルト量が決定できる。
【0046】なお、上述の例では既記録部または未記録
部何れかの領域で検出を行う場合について説明したが、
既記録部と未記録部とが混在する領域、または既記録部
と未記録部との境界領域の何れかの領域では、既記録・
未記録領域占有率測定部43で測定した占有率の大きい
領域を領域選択部54で選択し、選択した領域のみにつ
いて検出を行うことも可能である。占有率が高い領域に
ついて検出を行う理由は、平均の母数が増えるため好ま
しい点と共に、チルト量を大きく変化させていった場
合、光ビームが照射される光ディスク1上の位置がずれ
ることを考慮したためである。例えば未記録部がモータ
1回転に占める割合が非常に少ないにも関わらず未記録
部を検出対象領域とした場合、チルト量を大きく変える
と光ビームの位置がずれることで、光ビームが照射する
情報面が全て既記録部となり、未記録部が無くなり、T
E信号の検出が出来なくなる等の不具合を回避すること
が出来る。
【0047】以上のように、本実施例の構成によれば、
チルトセンサなどの特別な検出装置を設けることなく、
未記録部と既記録部とでTE信号の振幅が異なり、両者
の混在領域ではTE信号振幅が大きく変動する情報層の
場合でも、光ビームの光軸に対する光ディスクの情報面
の傾きを正確に検出できると共に、未記録部と既記録部
とでTE信号の振幅が異なり、両者の混在領域ではTE
信号振幅が大きく変動する情報層の場合でも、既記録部
と未記録部との最大TE信号振幅を個別に測定し、測定
領域の多い方の最大TE信号振幅を用いることにより、
未記録部と既記録部との混在の影響を無くすことができ
る。
【0048】(実施例3)以下、本発明の別の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施例は、A
Sエンベロープ2値化回路42の動作のみが実施例2と
異なり、その他の構成要素とその動作は実施例2と同様
であるので同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0049】本実施例の光ディスク1の動作を説明す
る。例えば既記録部のTE信号振幅が未記録部のTE信
号振幅に比べ大きくなる特性を持つ情報層に、記録ミス
による影響や光ディスク1及び/または情報層に欠陥が
存在したときに、図11(a)及び(b)に示すよう
に、TE信号振幅は既記録部と同等であるが、AS信号
が欠落部Dを有するため、図11(c)に示すようにA
Sエンベロープ信号の2値化信号が欠落部Dでローレベ
ルとなり、未記録部と判断する場合がある。即ち、未記
録部と判断しているのにも関わらずTE信号振幅は既記
録部と同等の大きな値となっている。よって、未記録部
の最大TE信号振幅を測定するときに、AS信号が欠落
している場所のTEを最大TE信号振幅として検出して
しまい、正しく未記録部の最大TE信号振幅が測定でき
ない。そこで、ASエンベロープ2値化回路142にお
いて、ASエンベロープ信号がコンパレートレベルより
上にある状態から下に変化したとき、ASエンベロープ
2値化回路からの出力はすぐにハイレベルからローレベ
ルに切り替わるのではなく、一定時間ハイレベルにホー
ルドした後ローレベルに切り替わるようにホールド機能
をを持たせる。
【0050】これにより、図11(d)の(”H”−h
old)に示すように、AS信号が一部欠落する事が
あってもハイレベルで一定時間ホールドされ既記録部と
判断されるため、未記録部の最大TE信号振幅を誤検出
することは無くなる。また、図11(d)の(”H”−
hold)に示すように、未記録部を一定時間の間既
記録部として判断することになるが、既記録部に対して
未記録部のTE信号振幅が小さくなる特性を持つ場合、
最大TE信号振幅を測定することが当該チルト検出の目
的であるため、既記録部として最大TE信号振幅を求め
るのには影響が無い。なお、情報層が既記録部のTE信
号振幅は未記録部のTE信号振幅に比べ小さくなる特性
を持つ場合は、未記録部から既記録部に移動しても一定
時間の間未記録部と判断し続けるようにすれば、上記内
容と同等の効果が得られる。
【0051】そしてチルト量制御手段33からの別のチ
ルト設定信号に基づき段階的にチルト可変手段26を動
作させ、上述の傾き量における最適チルト量を決定し、
例えば一定の角度ピッチで正方向に3ステップ、負方向
に3ステップ合計7ステップ繰り返し、最適チルト量検
出部36は最大TE信号振幅が最も大きくなるチルト量
を最適チルト量として設定し、チルト量制御手段33に
出力して記憶させる。そして、記録もしくは再生動作の
際には、チルト量制御手段33が、最適チルト量に設定
するためのチルト設定信号をチルトサーボ回路21に出
力し、チルトサーボ回路21によって光ディスク1と光
ビームの相対傾きは最適チルト量に制御される。
【0052】以上のように、本実施例の構成によれば、
チルトセンサなどの特別な検出装置を設けることなく、
未記録部と既記録部とでTE信号の振幅が異なり、記録
ミスによる影響や光ディスク1及び/または情報層の欠
陥によりAS信号が欠落する光ディスクの場合であって
も、光ビームの光軸に対する光ディスクの情報面の傾き
を正確に検出できると共に、TE信号振幅が大きくなる
領域の判定を一定時間ホールドする機能を持たせ、既記
録部と未記録部との最大TE信号振幅を個別に測定し、
測定領域の多い方の最大TE信号振幅を用いることによ
り、精度よくTE信号振幅を測定できる。
【0053】(実施例4)以下、本発明の他の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施例は、現
在光ビームが位置する光ディスク1上の場所が、記録済
みの既記録領域か記録していない未記録領域であるかを
記録された信号(以下、RF信号と称す)で判別するR
Fエンベロープ信号2値化回路52を用いるものであ
り、その他の点は実施例2または3と同様であるため、
構成要素は同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0054】図12は本実施例の構成を示すブロック図
である。RFエンベロープ信号2値化回路52では、再
生信号処理回路19から情報面のRF信号を検出し、そ
のエンベロープを2値化する。未記録部では信号が記録
されていないためRF信号が無く、RFエンベロープ信
号は出てこないが、信号が記録されている既記録部では
RFエンベロープ信号が出力される。すなわちRFエン
ベロープ信号を2値化することによって既記録部の判別
が可能となる。
【0055】以上のように、本実施例の構成によれば、
チルトセンサなどの特別な検出装置を設けることなく、
未記録部と既記録部とでTE信号の振幅が異なり、記録
ミスによる影響や光ディスク1及び/または情報層の欠
陥によりAS信号が欠落する光ディスクの場合でも、光
ビームの光軸に対する光ディスクの情報面の傾きを正確
に検出できる光ディスクのチルト検出装置を提供する。
【0056】(実施例5)以下、本発明の別の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施例の光デ
ィスク装置は、実施例1の構成に新たに付加したTE信
号振幅補正回路53が実施例1と異なるだけで、その他
の構成要素とその動作は実施例1と同様であるので、同
一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0057】図13は本実施例の構成を示すブロック図
である。以上のように構成された本実施例についてその
動作を説明する。光ディスク1の情報層は記録すること
により表面の反射率が変わり、またTE信号振幅がAS
信号の振幅に応じて変化する場合、既記録部と未記録部
とで変化するTE信号の振幅をASの信号振幅を使って
補正することができる。例えば、AS信号とTE信号と
の関係がα=TE/ASで一定の場合、α=NTE/N
ASを満たす定数をNTEとNASとし、未記録部のA
S及びTEをAS’及びTE’、既記録部でのAS及び
TEをAS”、TE”とすると、それぞれα=TE’/
AS’、α=TE”/AS”の関係が成り立ち、NTE
=NAS×(TE’/AS’)=NAS×(TE”/A
S”)の式が成立する。すなわち、AS’、TE’、A
S”、TE”、の値(すなわち、既記録部と未記録部と
の値)にかかわらず、TEの振幅はNTE一定にするこ
とができる。また、チルトが発生するとα=TE/AS
の関係が変化し、α>TE/ASとなるため、NAS×
(TE/AS)の値が最大となるチルト量が最適チルト
量となる。よってTE信号振幅補正回路53では上記演
算式を用い、AS信号からTE信号の補正を行う。
【0058】そしてチルト量制御手段33からの別のチ
ルト設定信号に基づき段階的にチルト可変手段26を動
作させ、上述の傾き量における最適チルト量を決定し、
例えば一定の角度ピッチで正方向に3ステップ、負方向
に3ステップ合計7ステップ繰り返し、最適チルト量検
出部36は最大TE信号振幅が最も大きくなるチルト量
を最適チルト量として設定し、チルト量制御手段33に
出力して記憶させる。そして、記録もしくは再生動作の
際には、チルト量制御手段33が、最適チルト量に設定
するためのチルト設定信号をチルトサーボ回路21に出
力し、チルトサーボ回路21によって光ディスク1と光
ビームの相対傾きは最適チルト量に制御される。
【0059】以上のように、本実施例の構成によれば、
チルトセンサなどの特別な検出装置を設けることなく、
未記録部と既記録部とでTE信号の振幅が異なり、両者
の混在領域ではTE信号振幅が大きく変動する光ディス
クの場合でも、光ビームの光軸に対する光ディスクの情
報面の傾きを正確に検出できると共に、AS信号を用い
てTE信号を補正することにより、未記録部と既記録部
との混在の影響を無くすことができる。
【0060】(実施例6)以下、本発明の他の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施例は、実
施例1に示した構成対し記録管理領域データ処理部45
とトラバースサーボ回路18の動作が、実施例1と異な
る。その他の構成要素とその動作は実施例1と同様であ
るので同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0061】図14は本実施例の構成を示すブロック図
である。記録を行った既記録領域を管理する情報が、記
録管理領域に書き込まれている光ディスクが多い。そこ
で、光ディスク1の記録管理領域を記録管理領域データ
処理部45で、既記録部と未記録部との境界部を読み出
す。次に、TE信号振幅の測定ポイントが記録管理領域
データ処理部45で読み出された既記録部と未記録部と
の境界領域上であった場合、記録管理領域データ処理部
45からの指令によりトラバースサーボ回路18からト
ラバースモータ14を動かし、光ピックアップ3を移動
させる。
【0062】以上のように構成された本実施例の動作を
説明する。TE信号振幅の測定ポイントが光ディスク1
上の既記録部と未記録部との境界領域上で、例えば既記
録部のTE信号振幅が未記録部のTE信号振幅よりも大
きくなる特性を持つ場合、図10(a)に示すようにデ
ィスク1回転の間に既記録部と未記録部とのそれぞれの
領域に応じてTE信号振幅は大きく変化する。TEの最
大信号振幅からチルト量を測定する本発明の方式では、
そのままTE信号振幅を測定すると未記録部のTE信号
振幅が小さいため、既記録部の最大TE信号振幅に左右
されチルト量を誤検出してしまうことが想定される。
【0063】そこでまず、記録管理領域データ処理部4
5で、光ディスク1上の記録管理領域から、情報層の既
記録領域の情報を読み出し、既記録部と未記録部との境
界領域を検出する。次に、チルト量検出のためTE信号
振幅を測定しようとする情報面上の測定ポイントが、記
録管理領域データ処理部45で検出された既記録部と未
記録部との境界領域と一致した場合、記録管理領域デー
タ処理部45からの指令によりトラバースサーボ回路1
8からトラバースモータ14を動かし、光ピックアップ
3を移動させる。つまり、光ビームの照射される位置を
動かすことによって、TE信号振幅の測定ポイントを既
記録部と未記録部との境界領域から移動させる。
【0064】以上のように、本実施例は未記録部と既記
録部とでTE信号の振幅が異なり、両者の混在領域では
TE信号振幅が大きく変動する光ディスクの場合でも、
情報層の記録管理領域から既記録部と未記録部との境界
領域を検出し、この境界領域を避けたポイントでTE信
号振幅を測定することにより、未記録部と既記録部とが
混在する光ディスクでもTE信号振幅を正しく測定する
ことができる。
【0065】そしてチルト量制御手段33からの別のチ
ルト設定信号に基づき段階的にチルト可変手段26を動
作させ、上述の傾き量における最適チルト量を決定し、
例えば一定の角度ピッチで正方向に3ステップ、負方向
に3ステップ合計7ステップ繰り返し、各チルトでの最
大TE信号振幅を7つ測定することにより、最適チルト
量検出部36は最大TE信号振幅が最も大きくなるチル
ト量を最適チルト量として設定し、チルト量制御手段3
3に出力して記憶させる。そして、記録もしくは再生動
作の際には、チルト量制御手段33が、最適チルト量に
設定するためのチルト設定信号をチルトサーボ回路21
に出力し、チルトサーボ回路21によって光ディスク1
と光ビームの相対傾きは最適チルト量に制御される。
【0066】以上のように、本実施例の構成によれば、
チルトセンサなどの特別な検出装置を設けることなく、
未記録部と既記録部とでTE信号の振幅が異なり、両者
の混在領域ではTE信号振幅が大きく変動する光ディス
クの場合でも、光ビームの光軸に対する光ディスクの情
報面の傾きを正確に検出できる光ディスクのチルト検出
装置を提供する。
【0067】(実施例7)以下、本発明の別の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本実施例は、チ
ルト量制御手段33とトラッキングサーボ回路12との
動作が、実施例1と異なる。その他の構成要素とその動
作は実施例1と同様であるので同一符号を付してその詳
細な説明は省略する本実施例においては、TE信号振幅
を測定する場合、チルト量制御手段133からの指示に
基づき、トラッキング駆動回路48にレンズ振動用駆動
信号を外部から印可することにより、レンズをトラッキ
ング方向(光ディスクの半径方向)に振動させることが
でき、光ディスク1の偏心が0の場合でもトラッキング
OFF状態でTEに溝横断信号の発生が可能となる。
【0068】図15にトラッキングサーボ回路112の
構成を示す。トラッキングサーボ回路112は、トラキ
ング制御用フィルタ46と、トラキング制御用フィルタ
46の動作をON、OFFするためのトラッキング制御
用フィルタスイッチ47と、トラッキング磁気回路11
を駆動させる信号を生成するトラッキング駆動回路48
と、トラッキングOFF状態で前記トラッキング磁気回
路11をトラッキング方向に振動させるレンズ振動用駆
動信号発生部49とから構成されている。
【0069】以上のように構成された本実施例の動作を
説明する。前記光ディスク1の偏心がほとんどない場
合、トラッキングOFF状態で光ディスク1と情報面の
光ビームとの相対位置関係はほとんど変化が無いため、
トラッキングOFF状態でのTE信号は図16(a)の
ように横断するトラック(光ディスク上の溝)の本数が
少なくなり、光ディスク1回転の時間を複数に時分割し
各時間内での最大振幅を測定する事ができなくなる(こ
の図の例では光ディスク1回転中TE信号振幅を2本し
か測定できないため光ディスク1回転を1/3回転ずつ
に時分割する事ができない)。
【0070】そこで、TE信号振幅を測定する場合、チ
ルト量制御手段133からの指示に基づき、レンズ振動
用駆動信号発生部49からトラッキング駆動回路48に
対し信号を送り、トラッキング磁気回路11をトラッキ
ング方向に振動させることにより、図16(b)に示す
ように、偏心0の場合でも光ディスク1回転中のトラッ
ク横断本数を増やすことができ、TE信号の溝横断信号
を多く発生させることができる。こうすることにより光
ディスク1回転を時分割し、各時間毎の最大TE信号振
幅を測定し、その平均値を用い、異常値の影響を分散さ
せることができ、精度良く最大TE信号振幅を測定する
ことができる。
【0071】そして光ピックアップ3の傾きを一定の角
度ピッチで正方向と負方向に3ステップずつ変化させ最
大TE信号振幅を測定することにより、最適チルト量検
出部36は最大TE信号振幅が最も大きくなるチルト量
を最適チルト量として設定し、チルト量制御手段133
に出力して記憶させる。そして、記録もしくは再生動作
の際には、チルト量制御手段133が、最適チルト量に
設定するためのチルト設定信号をチルトサーボ回路21
に出力し、チルトサーボ回路21によって光ディスク1
と光ビームの相対傾きは最適チルト量に制御される。
【0072】以上のように、本実施例の構成によれば、
チルトセンサなどの特別な検出装置を設けることなく、
光ディスクのトラック成形過程でのばらつき等により溝
形状が局所的に異常な場合でも、光ビームの光軸に対す
る光ディスクの情報面の傾きを正確に検出できると共
に、偏心0の光ディスクの場合でもレンズをトラッキン
グ方向に振動させることでトラッキングOFF状態でT
Eの溝横断信号を多数発生させることができる。
【0073】(実施例8)以下、本発明の他の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図17に示す本
実施例の構成は、実施例1ではトラッキングオフ状態で
TE信号振幅を測定していたのに対し、トラッキングオ
ン状態でトラックジャンプを行い、この時のTE信号振
幅を測定するものである。従って、実施例1に対しトラ
ッキングサーボ回路212、チルト検出部220の動作
が異なる。その他の構成要素とその動作は実施例1と同
様であり、同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0074】図18にトラッキングサーボ回路212の
構成を示す。TE信号はTE対称性補正回路51に入力
され、安定してトラックジャンプができるようにTE信
号の対称性を調整できる構成となっている。トラックジ
ャンプ指令回路50では、モータ回転時間検出回路より
モータ1回転の時間を検出し、1回転毎に隣接するトラ
ックへトラックジャンプにより往復の移動をするよう指
示を出す。すなわち、回転に同期して往復のトラックジ
ャンプを行うことにより、同じトラック位置の振幅を複
数回測定することができる。
【0075】図19にチルト検出部220の構成を示
す。トラックジャンプによって現れるTE信号振幅をロ
ーパスフィルタ37に入力し、TE信号振幅計測部35
で測定する。また、測定ばらつきを考慮して複数回TE
信号振幅を測定し、TE信号振幅平均化部55で平均化
処理する。
【0076】以上のように構成された本実施例の光ディ
スクのチルト検出装置において、その動作を説明する。
まず、光ピックアップ移動手段13に移動信号を与え情
報層の所定の位置に移動させる。一方、トラッキングサ
ーボをオフにし、光ビームがトラックを横断する状態
で、光ピックアップ3をチルト量制御手段33からのチ
ルト設定信号に基づきチルト可変手段26で予め決めら
れている基準の傾きを基準角度0度として、TE信号の
振幅を計測する。この時、TE信号の対称性がずれてい
る場合、TE対称性補正回路51を用いて対称性の補正
を行う。これは基準角度0度でチルト量が大きかった場
合でも、トラックジャンプをが安定して行うためであ
る。次にトラッキングオンさせ、トラックジャンプ指令
回路50からモータ1回転毎に隣接するトラックへ往復
のトラックジャンプ指令信号を発生する。光ディスク1
の回転に同期して往復ジャンプを行うので、同じトラッ
クのTE信号振幅を測定することができる。これにより
近傍の異なるトラックでTE信号振幅がばらついていた
としても、同じトラックを測定するためばらつきの影響
は受けず、また既記録部と未記録部とが混在する影響も
無い。トラックジャンプを行う隣接したトラック同士が
丁度既記録部と未記録部との境界領域であった場合は、
ASエンベロープ2値化回路42のような領域判別信号
を用いて境界部を認識し、トラッキングサーボ回路21
2に別のトラック間でトラックジャンプを行うよう指示
する。
【0077】そしてチルト量制御手段33からの別のチ
ルト設定信号に基づき段階的にチルト可変手段26を動
作させ、上述の傾き量における最適チルト量を決定し、
例えば正方向に3ステップ、負方向に3ステップ合計7
ステップ繰り返し、7つの傾き量における最適チルト量
を7つ測定する。チルト量を変化させた場合、TE信号
の対称性がずれ、トラックジャンプが安定して行えなく
なる場合があるので、チルト量を変化させる毎にTE対
称性補正回路51を用いてTEの対称性を調整する。図
7のように各チルト量におけるTE信号振幅は変化する
ため、最適チルト量検出部36にて、各チルト量におけ
るTE信号振幅が最も大きくなる最適チルト量を求め、
チルト量制御手段133に出力して記憶させる。そし
て、記録もしくは再生動作の際には、チルト量制御手段
133が、最適チルト量に設定するためのチルト設定信
号をチルトサーボ回路21に出力し、チルトサーボ回路
21によって光ディスク1と光ビームの相対傾きは最適
チルト量に制御される。
【0078】以上のように、本実施例の構成によれば、
チルトセンサなどの特別な検出装置を設けることなく、
光ディスクのトラック成形過程でのばらつき等により局
所的にTE信号振幅値が正常時よりも大きくなる場合で
も、既記録部と未記録部とが混在する場合でも同じトラ
ック位置でトラックジャンプを行い、そのTE信号振幅
を測定することにより精度良くTE信号振幅を測定する
ことができ、光ビームの光軸に対する光ディスクの情報
面の傾きを正確に検出できるチルト検出装置を提供す
る。
【0079】(実施例9)以下、本発明の別の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。実施例1〜8で
はチルト量を変化させるために光ピックアップ3の傾き
を変えたが、本実施例においては、チルト可変手段は光
ビームを集束する対物レンズ4の角度を変える構成とし
た。対物レンズ4の傾きを変える構成にしても、実施例
1〜8と同様の効果が得られる。つまり、対物レンズ4
の傾きを変えることにより、光ビームが情報面に入射す
る角度を変えることができる。よって本実施例において
は、対物レンズ4の傾きを変えることで、光ビームの情
報面に対するチルト量を変化させながら、TE信号振幅
が最大となる最適チルト量を求めることができる。
【0080】図20に対物レンズ4を傾けるチルトアク
チュエータの構成を示す。チルト磁気回路は、マグネッ
ト8と内周側フォーカス駆動コイル641、及びマグネ
ット8と外周側フォーカス駆動コイル642で構成され
ている。内周側フォーカス駆動コイル641と外周側フ
ォーカスコイル642とに(すなわち、フォーカスコイ
ル640に)同位相の電圧を加えると、対物レンズ4は
フォーカス方向(上下方向)に駆動される。また、内周
側フォーカス駆動コイル641と外周側フォーカスコイ
ル642とに逆位相の電圧を加えると対物レンズ4は傾
き、これらのコイルに入力する電圧をコントロールする
ことで対物レンズ4の傾き角度を制御できる。
【0081】図21は本実施例の構成を示すブロック
図、図22はチルトサーボ回路621の構成を示す図あ
る。チルトサーボ回路621は、光ディスク1に照射さ
れる光ビームの照射角度が所望の角度になるように対物
レンズ4の傾きを制御する。チルト量制御手段133か
らのチルト設定信号に基づき、チルトサーボ信号を出力
するチルト量出力手段623、及びチルトサーボ信号に
基づき内周側フォーカス駆動コイル641と外周側フォ
ーカスコイル642とに電圧を印可するチルト駆動回路
643から構成されている。そのほかの構成は実施例1
と同様であり、同一符号を付してその詳細な説明は省略
する。
【0082】そしてチルト量制御手段33からの別のチ
ルト設定信号に基づき段階的にチルト可変手段26を動
作させ、上述の傾き量における最適チルト量を決定し、
例えば正方向に3ステップ、負方向に3ステップ合計7
ステップ繰り返し、7つの傾き量における最適チルト量
を7つ測定する。各チルト量における最適チルト量検出
部36で、最大TE信号振幅が最も大きくなるチルト量
を最適チルト量として設定し、チルト量制御手段133
に出力して記憶させる。そして、記録動作もしくは再生
動作の際には、チルト量制御手段133が、最適チルト
量に設定するチルト設定信号をチルトサーボ回路21に
出力し、チルトサーボ回路621によって対物レンズ4
の傾きをコントロールすることにより情報面と光ビーム
との相対傾きを最適チルト量に制御することができる。
このようにして、情報層の所定の位置における光ビーム
のチルト量が決定できる。
【0083】以上のように、本実施例の構成によれば、
チルトセンサなどの特別な検出装置を設けることなく、
情報媒体のトラック成形過程でのばらつき等により溝形
状が局所的に異常な場合及び/または情報媒体の反り量
が大きく、局所的にTE信号振幅値が通常よりも大きい
異常値を有する場合でも、時分割した回数毎に最大TE
信号振幅の平均値を適用することにより、異常値の影響
を分散でき、確実に最適チルト量を検出することができ
ると共に、光ビームの光軸に対する情報面の傾きを正確
に検出でき、非常に高精度で信頼性の高いチルトサーボ
が実現できる。また、チルト可変を光りピックアップ全
体の傾きで行う構成に代え対物レンズでの傾きを変える
構成を採用したため、チルト可変手段の構成を簡素化
し、小型・薄型化、低コスト化を実現する。
【0084】なお、本発明のチルト検出装置は、情報媒
体の形状及び/または情報層の記録再生方式に依存せ
ず、トラックを備え光学的にトラックを検出する情報媒
体のチルト検出を高精度に実現できるため、例えばDV
D−R記録再生装置、DVD−RAM記録再生装置、D
VD−RW記録再生装置、CD−R記録再生装置、CD
−RW記録再生装置、光磁気記録再生装置、MD記録再
生装置などの記録可能型光ディスク記録再生装置、及び
DVD−ROM再生装置、CD−ROM再生装置や再生
専用MD装置などの再生専用型光ディスク再生装置、及
び記録のみを行う光ディスク記録装置のいずれの光ディ
スク装置を始め、各種媒体の記録装置、再生装置または
記録再生装置においても好適であり、いずれの場合も同
様の効果を奏することは言うまでもない。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のチルト検
出装置は、光ディスクの情報面と光ビームの相対傾きの
チルト量を、光ピックアップの情報層に対する位置を所
定の位置に移動させ、情報面に対する光ビームの1つの
傾き量に対し、トラッキングエラー信号から得られる最
大トラッキングエラー信号振幅を所定回数平均化し、こ
の作業を情報面に対する光ビームの傾き量を段階的に変
化させた回数測定を複数回繰り返し、当該複数回計測し
た各傾き量における最大トラッキングエラー信号振幅の
内最も大きいトラッキングエラー信号振幅を当該情報層
に対する光ビームの位置での最適チルト量とする構成で
あるため、チルトセンサなどの特別な検出装置を設ける
ことなく、情報媒体の反り量及び/またはトラック等の
成形過程でのばらつき等の大小または/及びそれらの場
所の集中度に関わらず、光ビームの光軸に対する光ディ
スクの情報面の傾きを正確に検出し、かつ光ビームの光
軸に対する光ディスクの情報面の傾きを最適な角度に精
度良く制御することが可能となる。よって、小型・薄型
でかつ信頼性の高い記録再生装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるチルト検出装置の構
成を示すブロック図
【図2】本発明に適用できる光ピックアップ部分の拡大
【図3】同実施例におけるチルトサーボ回路の構成を示
すブロック図
【図4】同実施例における光検出器の構成を示す図
【図5】同実施例におけるチルト検出部の構成を示すブ
ロック図
【図6】同実施例におけるトラッキングエラー信号を示
す図
【図7】同実施例における最大信号振幅の近似曲線を示
すグラフ
【図8】本発明の他の実施例におけるチルト検出装置の
構成を示すブロック図
【図9】同実施例におけるチルト検出部のブロック図
【図10】同実施例におけるトラッキングエラー信号と
全反射エンベロープ2値化信号を示す図
【図11】本発明の別の実施例における全反射エンベロ
ープ2値化信号を示す図
【図12】本発明の他の実施例におけるチルト検出装置
の構成を示すブロック図
【図13】本発明の別の実施例におけるチルト検出装置
の構成を示すブロック図
【図14】本発明の他の実施例におけるチルト検出装置
の構成を示すブロック図
【図15】本発明の別の実施例におけるトラッキングサ
ーボ回路の構成を示すブロック図
【図16】同実施例におけるトラッキングエラー信号を
示す図
【図17】本発明の他の実施例におけるチルト検出装置
の構成を示すブロック図
【図18】同実施例におけるトラッキングサーボ回路の
構成を示すブロック図
【図19】同実施例におけるチルト検出部の構成を示す
ブロック図
【図20】本発明の別の実施例における光ピックアップ
の構成を示す図
【図21】同実施例のチルト検出装置の構成を示すブロ
ック図
【図22】同実施例のチルトサーボ回路の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】
1 情報媒体 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 4 対物レンズ 5 スピンドルサーボ回路 6 フォーカスサーボ回路 7 フォーカス磁気回路 8 マグネット 9 フォーカス駆動コイル 10 トラッキング駆動コイル 11 トラッキング磁気回路 12、112、212 トラッキングサーボ回路 13 光ピックアップ移動手段 14 トラバースモータ 15 リードスクリュウ 16 ラック 17 ガイド軸 18 トラバースサーボ回路 19 再生信号処理回路 20、120、220 チルト検出部 21、621 チルトサーボ回路 22 チルトエラー検出回路 23、623 チルト量出力手段 24 チルトモータ 25 チルトモータ駆動回路 26 チルト可変手段 27 モータギア 28 チルトラック 29 チルトカム 30 チルトフォロア 31 ガイド軸固定板 32 サーボCPU 33、133 チルト量制御手段 34 光検出器 35 トラッキングエラー信号振幅測定手段 36 最適チルト量検出部 37 ローパスフィルタ 38 モータ回転時間検出回路 39、139 最大トラッキングエラー信号振幅平均化
部 40 時分割部 41、141 最大トラッキングエラー信号振幅検出部 42、142 ASエンベロープ信号2値化回路 43 最大トラッキングエラー信号振幅検出部 44 既記録・未記録領域占有率測定部 45 記録管理領域データ処理部 46 トラッキング制御用フィルタ 47 トラッキング制御用フィルタスイッチ 48 トラキング駆動回路 49 レンズ振動用駆動信号発生部 50 トラックジャンプ指令回路発生部 51 トラッキングエラー信号対称性補正回路 52 RFエンベロープ信号2値化回路 53 トラッキングエラー信号振幅補正回路 54 領域選択部 55 トラッキングエラー信号振幅平均化部 641 内周側フォーカス駆動コイル 642 外周側フォーカス駆動コイル 643 チルト駆動回路
フロントページの続き (72)発明者 正木 清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 赤木 規孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D117 AA02 BB03 EE10 FF11 FX02 FX06 KK25 5D118 AA13 BF02 BF03 CA13 CB03 CC12 CD03 CD04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続溝または断続したピットの何れかを
    含むトラック上に形成した情報層の面に照射した光ビー
    ムが、前記トラックを横断したとき前記情報層からの反
    射光を検知し、トラッキングエラー信号を出力するトラ
    ッキングエラー信号検出手段と、 前記情報層の面と前記光ビームとの相対傾きを可変する
    チルト可変手段と、 前記チルト可変手段が作動して生じる相対傾き量を出力
    するチルト量出力手段と、 前記相対傾き量を段階的に一定回数変化させる制御を前
    記チルト可変手段に対して行うチルト量制御手段と、 前記チルト量出力手段の出力に応じてトラッキングエラ
    ー信号振幅を測定するトラッキングエラー信号振幅測定
    手段と、 前記光ビームが前記トラックの所定長さを走査する時間
    を複数回時分割し、前記トラッキングエラー信号振幅測
    定手段でトラッキングエラー信号振幅を前記複数回測定
    し、前記複数回毎にトラッキングエラー信号の最大振幅
    を検出する最大振幅検出手段と、 前記最大振幅検出手段の出力を平均化するトラッキング
    エラー信号振幅平均化手段とを備えることを特徴とする
    チルト検出装置。
  2. 【請求項2】 連続溝または断続したピットの何れかを
    含むトラック上に形成した情報層の面に照射した光ビー
    ムが、前記トラックを横断したとき前記情報層からの反
    射光を検知し、トラッキングエラー信号を出力するトラ
    ッキングエラー信号検出手段と、 前記情報層の面と前記光ビームとの相対傾きを可変する
    チルト可変手段と、 前記チルト可変手段が作動して生じる相対傾き量を出力
    するチルト量出力手段と、 前記相対傾き量を段階的に一定回数変化させる制御を前
    記チルト可変手段に対して行うチルト量制御手段と、 前記チルト量出力手段の出力に応じてトラッキングエラ
    ー信号振幅を測定するトラッキングエラー信号振幅測定
    手段と、 前記情報層に所定の情報信号が記録されている既記録領
    域と、前記情報層に情報信号が記録されていない未記録
    領域とを判別する領域判別手段と、 前記領域判別手段で判別した領域の内、多い方の領域を
    トラッキングエラー信号振幅測定の対象領域として選択
    する領域選択手段と、 前記対象領域における前記トラックの所定長さを前記光
    ビームが走査する時間を複数回時分割し、前記トラッキ
    ングエラー信号振幅測定手段でトラッキングエラー信号
    振幅を前記複数回測定し、前記複数回毎にトラッキング
    エラー信号の最大振幅を検出する最大振幅検出手段と、 前記最大振幅検出手段の出力を平均化するトラッキング
    エラー信号振幅平均化手段とを備えることを特徴とする
    チルト検出装置。
  3. 【請求項3】 連続溝または断続したピットの何れかを
    含むトラック上に形成した情報層の面に照射した光ビー
    ムが、前記トラックを横断したとき前記情報層からの反
    射光を検知し、トラッキングエラー信号を出力するトラ
    ッキングエラー信号検出手段と、 前記情報層に所定の情報信号が記録されている既記録領
    域と前記情報層に情報信号が記録されていない未記録領
    域との前記情報層における境界位置を回避した領域に前
    記光ビームを位置制御し、前記情報層の面と前記光ビー
    ムとの相対傾きを可変するチルト可変手段と、 前記チルト可変手段が作動して生じる相対傾き量を出力
    するチルト量出力手段と、 前記相対傾き量を段階的に一定回数変化させる制御を前
    記チルト可変手段に対して行うチルト量制御手段と、 前記チルト量出力手段の出力に応じてトラッキングエラ
    ー信号振幅を測定するトラッキングエラー信号振幅測定
    手段と、 前記光ビームが前記トラックの所定長さを走査する時間
    を複数回時分割し、前記トラッキングエラー信号振幅測
    定手段でトラッキングエラー信号振幅を前記複数回測定
    し、前記複数回毎にトラッキングエラー信号の最大振幅
    を検出する最大振幅検出手段と、 前記最大振幅検出手段の出力を平均化するトラッキング
    エラー信号振幅平均化手段とを備えることを特徴とする
    チルト検出装置。
  4. 【請求項4】 連続溝または断続したピットの何れかを
    含むトラック上に形成した情報層の面に照射した光ビー
    ムを、前記トラック上に位置制御するトラッキング制御
    手段と、 前記光ビームが、前記トラックを横断したとき前記情報
    層からの反射光を検知し、トラッキングエラー信号を出
    力するトラッキングエラー信号検出手段と、 前記トラッキング制御手段により前記光ビームが前記ト
    ラック上に位置制御されている状態で、所定のトラック
    本数だけ移動するトラックジャンプ手段と、 前記情報層の面と前記光ビームとの相対傾きを可変する
    チルト可変手段と、 前記チルト可変手段が作動して生じる相対傾き量を出力
    するチルト量出力手段と、 前記相対傾き量を段階的に一定回数変化させる制御を前
    記チルト可変手段に対して行うチルト量制御手段と、 前記チルト量出力手段が出力した相対傾き量においてト
    ラックジャンプ量を前記トラックジャンプ手段に前記所
    定のトラック本数だけ移動する指令を出力し、トラッキ
    ングエラー信号振幅を測定するトラッキングエラー信号
    振幅測定手段と、 前記トラッキングエラー信号振幅測定手段でトラッキン
    グエラー信号振幅を前記所定のトラック本数だけ測定
    し、前記トラッキングエラー信号振幅を平均化するトラ
    ッキングエラー信号振幅平均化手段とを備えることを特
    徴とするチルト検出装置。
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