JPH0820363A - 車体のサイドシル構造 - Google Patents

車体のサイドシル構造

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JPH0820363A
JPH0820363A JP6155965A JP15596594A JPH0820363A JP H0820363 A JPH0820363 A JP H0820363A JP 6155965 A JP6155965 A JP 6155965A JP 15596594 A JP15596594 A JP 15596594A JP H0820363 A JPH0820363 A JP H0820363A
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JP
Japan
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side sill
reinforcing beam
center pillar
vehicle body
cross member
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JP6155965A
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Seiji Yamazaki
省二 山崎
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】センタピラー11と交差するサイドシル1にフ
ロアパネル2が溶接され、フロアパネル2に車体の幅方
向に長手のクロスメンバ21・22を、サイドシル1の
センタピラー11からオフセットした位置に結合するよ
う設けた。そして、上記サイドシル1内に、センタピラ
ー11の延設位置を含む両クロスメンバ21・22に挟
まれた範囲Lの全域に亙ってサイドシル1の断面を横断
する閉鎖断面形状の補強ビームをその全長に亙って溶接
した。 【効果】サイドシルのねじれ剛性を高めることによりセ
ンタピラーに作用する外力をフロアパネルのクロスメン
バに伝達させ、センタピラーを支持し車体の変形を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体構造、特
に車体のサイドシルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種構造として、例えば特開昭
64−18784号公報により、フロントピラー・セン
タピラー・リアピラーが各々上方に延設されたサイドシ
ル内に、各ピラーとの交差部近傍の3か所で支持してパ
イプ状の補強部材を格納した構造が知られている。
【0003】また、例えば実開昭58−87668号公
報により、サイドシル内に、パイプ状部材をその両端の
2か所で支持して格納し、更にパイプ状部材とサイドシ
ル内壁との間に発泡性のフォーム材を充填し、サイドシ
ルの壁面座屈を防止する構造が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車体に作用する外力の
内、例えばセンタピラーを車体の内側へ押す方向の外力
が作用すると、その外力はサイドシルを介してフロアパ
ネルへ伝達される。一方、フロアパネルには補強のため
車体の幅方向に長手のクロスメンバがサイドシルに結合
するように設けられており、上記センタピラーに外力が
作用するとセンタピラーはサイドシルを介してクロスメ
ンバにより支持される。ところで、該クロスメンバはシ
ートの取付位置等の関係からセンタピラーからオフセッ
トさせなければならない場合がある。クロスメンバがセ
ンタピラーからオフセットすると、センタピラーに作用
する外力はサイドシルのセンタピラーとクロスメンバと
の間の部分に対してねじれモーメントとして作用し、ボ
ックス状のサイドシルが変形してセンタピラーを十分に
支持できないという不具合が生じる。
【0005】ところで、上記従来の構造のようにサイド
シル内にパイプ状の補強部材を格納しても、補強部材を
サイドシルに対して3か所で支持するだけであれば支持
部分間においてはサイドシルは補強部材に拘束されない
ためサイドシルのねじれ剛性は余り高められず、センタ
ピラーに作用した外力を有効にクロスメンバに伝達する
ことができない。尚、パイプ状部材とサイドシル内壁と
の間にフォーム材を充填しても壁面座屈は防止できるが
フォーム材の剛性が低いためねじれ剛性の向上は望めな
い。
【0006】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、サ
イドシルのねじれ剛性を高めセンタピラーに作用する外
力をクロスメンバに伝達しセンタピラーを支持できる車
体のサイドシル構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、フロアパネルに設けた車幅方向
に長手のクロスメンバをセンタピラーからオフセットし
た位置でサイドシルに結合するようにした車体における
サイドシルの構造であって、サイドシル内に少なくとも
クロスメンバの結合部とセンタピラーの交差部との間の
範囲に延在する、サイドシルの断面を横断する閉鎖断面
形状の補強ビームを設け、該補強ビームをその全長に亙
ってサイドシルに溶接したことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、サイドシル内に、クロスメンバの結合部に位置させ
てバルクヘッドを取り付け、該バルクヘッドに補強ビー
ムを結合したことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、上記センタピラーの交差部の範囲
に、上記補強部材のセンタピラー側の端部を位置させた
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】サイドシル内に上記補強ビームを設けることに
よりサイドシルのねじれ剛性を高める。この場合、ねじ
れ剛性を高める必要があるのはクロスメンバの結合部と
センタピラーの交差部とに挟まれた範囲であるから補強
ビームは少なくともこの範囲に設けるが、ねじれ剛性を
高めるために補強ビームを全長に亙ってサイドシルに溶
接する。これによりサイドシルは補強ビームに拘束され
ねじれ変形しない。
【0011】尚、請求項2の発明のようにサイドシル内
にバルクヘッドを設けることによりサイドシルの剛性が
更に高まり、かつ、補強ビームから直接バルクヘッドに
外力が伝達される。
【0012】尚、サイドシルのセンタピラーとの交差部
は剛性が高く、センタピラーに外力が作用しても変形し
ない。従って、補強ビームはセンタピラーの交差部全域
をカバーする必要は無く、請求項3の発明のように補強
ビームの端部が交差部の範囲内に位置すればセンタピラ
ーからの外力を受けることができる。
【0013】
【実施例】図1及び図2を参照して、1は車体の左右に
形成されたサイドシルであり、略中央部分から上方に向
ってセンタピラー11が延設されている。該サイドシル
1には車室の床面を構成するフロアパネル2が溶接され
ている。該フロアパネル2には補強のため、センタピラ
ー11より前方にオフセットした位置に車体の幅方向に
長手のクロスメンバ21がプレス加工により形成され、
フロアトンネル23に連なっている。また、フロアパネ
ル2の後方にはリヤフロア24とフロアパネル2とを連
結する立ち壁であり、車体の補強を行なうクロスメンバ
22が形成されている。そして、サイドシル1の内部に
は補強ビーム3が、両クロスメンバ21・22に挟まれ
る範囲Lの全域に亙って溶接されている。該補強ビーム
3は2枚の帯材31・33で断面略W字状の板材32を
挟み相互に溶接した閉鎖断面形状に形成されており、サ
イドシル1の断面を横断し上記のごとく範囲Lの全域に
亙ってサイドシル1に溶接されている。
【0014】上記構成による両クロスメンバ21・22
と補強ビーム3との関係は図3に示すものであり、セン
タピラー11に車室内方向への外力が作用しても範囲L
におけるサイドシル1のねじれ剛性が補強ビーム3によ
って高められているため、サイドシル1はねじれ変形せ
ず、従って、センタピラー11は車室側へ倒れることな
く両クロスメンバ21・22により支持される。
【0015】ところで、図4に示すようにサイドシル1
内にクロスメンバ21に連なるバルクヘッド21a及び
クロスメンバ22に連なるバルクヘッド22aを設け、
補強ビーム3の両端をバルクヘッド21a・22aに溶
接してもよい。このように、バルクヘッド21a・22
aを設け、かつバルクヘッド21a・22aに補強ビー
ム3を溶接することによりサイドシル1のねじれ剛性が
更に高くなる。
【0016】上記図3及び図4に示した実施例では共に
サイドシル1内に範囲L全域に亙る1本の長尺の補強ビ
ーム3を溶接したが、サイドシル1のセンタピラー11
との交差部は図外のスティフナが設けられているため剛
性が高くなっており、従って、図5に示すように、セン
タピラー11の交差部の範囲A内には補強ビーム3を設
けなくても十分な剛性が得られる。このため、前後2本
の短尺の補強ビーム30を用いて、範囲A内に補強ビー
ムが無い部分を設けてもよい。但し、補強ビーム30の
センタピラー11側の端部3aは範囲A内に位置してい
る必要がある。このように補強ビームが無い部分を設け
ることによりサイドシル1のねじれ剛性を低下させるこ
となく車体重量の軽量化に寄与することができる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1または請求項2の発明によれば、サイドシルのねじれ
剛性を高めることによりセンタピラーに作用する外力を
フロアパネルのクロスメンバに伝達させ、センタピラー
を支持し車体の変形を防止する。
【0018】また、請求項3の発明によれば、サイドシ
ルのねじれ剛性を低下させることなく車体重量を軽量化
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図
【図2】II−II断面図
【図3】補強ビームとクロスメンバとの関係を示すモデ
ル図
【図4】第2の実施例における補強ビームとクロスメン
バとの関係を示すモデル図
【図5】第3の実施例における補強ビームの端部の位置
を示すモデル図
【符号の説明】
1 サイドシル 2 フロアパネル 3 (長尺の)補強ビーム 11 センタピラー 21 クロスメンバ 22 クロスメンバ 30 (短尺の)補強ビーム A センタピラーの交差部範囲 L 補強ビームを延在させる範囲

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルに設けた車幅方向に長手
    のクロスメンバをセンタピラーからオフセットした位置
    でサイドシルに結合するようにした車体におけるサイド
    シルの構造であって、サイドシル内に少なくともクロス
    メンバの結合部とセンタピラーの交差部との間の範囲に
    延在する、サイドシルの断面を横断する閉鎖断面形状の
    補強ビームを設け、該補強ビームをその全長に亙ってサ
    イドシルに溶接したことを特徴とする車体のサイドシル
    構造。
  2. 【請求項2】 サイドシル内に、クロスメンバの結合
    部に位置させてバルクヘッドを取り付け、該バルクヘッ
    ドに補強ビームを結合したことを特徴とする請求項1記
    載の車体のサイドシル構造。
  3. 【請求項3】 上記センタピラーの交差部の範囲に、
    上記補強部材のセンタピラー側の端部を位置させたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の車体のサイ
    ドシル構造。
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