JP2019137255A - ロッカ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】座屈変形を安定させ、衝突エネルギの吸収量を増大させるロッカ構造を得る。【解決手段】ロッカ10の下部閉断面部32内において、外側壁18と下部内側壁26の間に横板36が車両幅方向に沿って架け渡され、横板36には凸部38と凹部40が車両幅方向に沿って連続して交互に形成されており、車両の側突時に、ロッカ10に側突荷重が入力されると、横板36は凸部38及び凹部40が座屈変形の起点となって変形する。これにより、横板36は車両幅方向に沿って折り畳まれた状態となり、座屈変形が安定する。さらに、下壁部22と横板36の間には、下縦板42が車両上下方向に沿って架け渡されている。これにより、横板36は補強され、耐荷重が上がる。したがって、当該ロッカ10では、座屈変形を安定させることで衝突エネルギの吸収効率を上げると共に、耐荷重を上げることで衝突エネルギの吸収量を上げることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、ロッカ構造に関する。
下記特許文献1には、車両幅方向に沿って切断したときに閉断面部が形成されるロッカにおいて、閉断面部内に断面形状がX状を成す板材が設けられた技術が開示されている。そして、この先行技術では、これにより、車両の側面衝突時(以下、「車両の側突時」という)において、当該板材が折り畳まれ(座屈変形し)、衝突エネルギが吸収可能とされる。
米国特許出願公開第13/0088044号明細書
前述のように、上記先行技術では、X状を成す板材が折り畳まれることにより、座屈変形して衝突エネルギが吸収可能とされるが、板材において、座屈変形の安定化を図るため板材を座屈変形し易くすると、衝突エネルギの吸収量が低くなる可能性がある。つまり、座屈変形の安定化と衝突エネルギの吸収量の増大との両立は困難である。
本発明は上記事実を考慮し、座屈変形を安定させ、衝突エネルギの吸収量を増大させるロッカ構造を提供するものである。
上記目的を達成するための第1の態様に係るロッカ構造は、車両のフロアパネルの車両幅方向の外側において車両前後方向に沿って延在された閉断面部と、前記閉断面部内において、当該閉断面部における車両幅方向の外側に位置する外側壁と車両幅方向の内側に位置する内側壁の間に車両幅方向に沿って架け渡され、車両上下方向の上方側へ向かって突出する凸部と車両上下方向の下方側へ向かって凹む凹部とが車両幅方向に沿って交互に形成された横板と、前記閉断面部内において、当該閉断面部における車両上下方向の下側に位置する下壁部、及び車両上下方向の上側に位置する上壁部のうち何れか一方と前記横板の間に車両上下方向に沿って架け渡された第1縦板と、を含んで構成されている。
第1の態様に係るロッカ構造では、ロッカにおいて、車両のフロアパネルの車両幅方向の外側に車両前後方向に沿って延在された閉断面部が設けられている。この閉断面部内において、当該閉断面部における車両幅方向の外側に位置する外側壁と車両幅方向の内側に位置する内側壁の間には、横板が車両幅方向に沿って架け渡されている。
この横板には、車両上下方向の上方側へ向かって突出する凸部と、車両上下方向の下方側へ向かって凹む凹部と、が車両幅方向に沿って交互に形成されている。また、閉断面部内において、当該閉断面部における車両上下方向の下側に位置する下壁部、及び車両上下方向の上側に位置する上壁部のうち何れか一方と横板の間には、第1縦板が車両上下方向に沿って架け渡されている。
本態様では、ロッカの閉断面部内において、ロッカの外側壁と内側壁とを架け渡す横板が設けられることにより、当該横板が設けられていない場合と比較して、ロッカの剛性を向上させることができ、ロッカの変形を抑制することができる。
ところで、車両の側突時において、ロッカが塑性変形(座屈変形)することで、衝突エネルギは吸収される。本態様では、当該横板において、車両上下方向の上方側へ向かって突出する凸部と、車両上下方向の下方側へ向かって凹む凹部と、が車両幅方向に沿って交互に形成されている。
このため、車両の側突時において、横板は凸部及び凹部が座屈変形の起点となって変形することとなる。これにより、当該横板は、車両幅方向に沿って折り畳まれた状態となり、変形モードがコントロールされる。つまり、横板における座屈変形は安定し、衝突エネルギの吸収効率を上げることができる。
また、本態様では、閉断面部内において、当該閉断面部における車両上下方向の下側に位置する下壁部及び車両上下方向の上側に位置する上壁部のうち何れか一方と横板の間には、第1縦板が車両上下方向に沿って架け渡されている。これにより、横板は補強され、車両上下方向のブレが抑制される。
すなわち、本態様では、当該第1縦板が設けられていない場合と比較して、ロッカの剛性を向上させることができ、ロッカの変形を抑制することができる。これにより、本態様では、当該ロッカにおいて、耐荷重を上げることができる。
以上のような構成により、本態様では、ロッカにおいて、座屈変形を安定させることで衝突エネルギの吸収効率を上げると共に、耐荷重を上げることでロッカが座屈変形した際の衝突エネルギの吸収量を上げることができる。
なお、本態様における「車両幅方向に沿って交互に形成されている」において、凸部と凹部が車両幅方向に沿って連続的に交互に形成されている形状以外に、凸部と凹部が断続的に交互に形成されている形状も含まれる。
第2の態様に係るロッカ構造は、第1の態様に係るロッカ構造において、前記下壁部及び前記上壁部のうち何れか他方と前記横板の間、かつ平面視で前記第1縦板と重ならない位置において、車両上下方向に沿って架け渡された第2縦板をさらに含んでいる。
第2の態様に係るロッカ構造では、閉断面部内において、下壁部及び上壁部のうち何れか他方と横板の間には、第2縦板が車両上下方向に沿って架け渡されており、当該第2縦板は、平面視で第1縦板と重ならない位置に設けられている。
本態様では、第1縦板に加え、ロッカの下壁部及び上壁部のうち何れか他方と横板の間に第2縦板が架け渡されることによって、横板はさらに補強される。そして、当該第2縦板が設けられていない場合と比較して、ロッカの剛性を向上させることができ、ロッカの変形を抑制することができる。つまり、ロッカにおいて、耐荷重を上げることができ、ロッカが座屈変形した際の衝突エネルギの吸収量を上げることができる。
さらに、第2縦板は、平面視で第1縦板と重ならない位置に設けられており、凸部及び凹部を起点として横板が座屈変形する際に、第1縦板又は第2縦板が横板の変形を阻害しないようにしている。
例えば、第1縦板と第2縦板が平面視で重なる位置に設けられた場合、凸部及び凹部を起点として横板が座屈変形する際に、横板が変形する方向で第1縦板又は第2縦板が突っ張ることとなり、横板の変形を阻害する可能性がある。このため、本態様では、前述のように、第2縦板は、平面視で第1縦板と重ならないようにしている。
第3の態様に係るロッカ構造は、第2の態様に係るロッカ構造において、前記第1縦板及び前記第2縦板は、前記横板における前記凸部の頂部と前記凹部の頂部との間において、車両幅方向に沿って交互に設けられている。
第3の態様に係るロッカ構造では、第1縦板及び第2縦板は、横板における凸部の頂部と凹部の頂部との間において、車両幅方向に沿って交互に設けられている。横板が座屈変形する際、凸部の頂部及び凹部の頂部を起点として横板が変形するため、凸部の頂部、凹部の頂部に、第1縦板、第2縦板を設けないようにすることで、横板の変形が阻害されないようにしている。
第4の態様に係るロッカ構造は、第1の態様〜第3の態様の何れか1の態様に係るロッカ構造において、前記横板は前記閉断面部における車両上下方向の中央部に配置されている。
例えば、横板が閉断面部における車両上下方向の下方側に設けられた場合、当該横板が座屈変形する際に、閉断面部の下壁部に当たると(底付くと)、潰れ残りが生じてしまう。この場合、衝突エネルギを効率よく吸収することができず、ロッカによる衝突エネルギの吸収量が減少する可能性が生じる。
したがって、第4の態様に係るロッカ構造では、横板は閉断面部における車両上下方向の中央部に配置されている。これにより、横板が座屈変形する際に、閉断面部の上壁部や下壁部に当たって底付かないようにして、潰れ残りが生じないようにしている。
第5の態様に係るロッカ構造は、第1の態様〜第4の態様の何れか1の態様に係るロッカ構造において、前記横板は、一定の振幅で前記凸部と前記凹部が交互に形成され、前記横板における前記外側壁側は前記凸部が設けられ、当該横板と当該外側壁との交点と前記凸部の頂部との変位は、前記横板の振幅よりも小さく設定されている。
例えば、横板と外側壁との交点と凸部の頂部との変位が大きい場合、横板は座屈変形しやすくなってしまう。つまり、この場合、衝突エネルギの吸収量が小さくなってしまう。
したがって、第5の態様に係るロッカ構造では、横板は、一定の振幅で凸部と凹部が交互に形成され、横板における外側壁側は凸部が設けられ、当該横板と当該外側壁との交点と凸部の頂部との変位を横板の振幅よりも小さくなるように設定することで、横板を座屈変形し難くして横板の座屈変形に伴う初期荷重を上げるようにしている。
第6の態様に係るロッカ構造は、第1の態様〜第5の態様の何れか1の態様に係るロッカ構造において、前記第1縦板が前記下壁部と前記横板の間を車両上下方向に沿って架け渡す下縦板であると共に、前記横板における前記外側壁側に前記凸部が形成され、当該凸部と前記凹部の変曲点と交差する位置に下縦板が設けられている。
第6の態様に係るロッカ構造では、第1縦板が下壁部と横板の間を車両上下方向に沿って架け渡す下縦板である。一方、横板における外側壁側には、凸部が形成されている。このため、車両の側突時において、横板が座屈変形する際、横板における外側壁側では、当該横板は凸部を起点として上方側へ向かって変形する。
したがって、本態様では、横板における外側壁側の凸部と凹部の変曲点と交差する位置に下縦板が設けられることにより、横板の外側壁側が座屈変形する際に、下縦板には、引張り方向の荷重が作用することとなる。すなわち、下縦板の座屈変形を抑制すると共に、ロッカにおいて、耐荷重を上げることができ、座屈変形した際の衝突エネルギの吸収量を上げることができる。
以上説明したように、第1の態様に係るロッカ構造は、座屈変形を安定させ、衝突エネルギの吸収量を増大させることができる、という優れた効果を有する。
第2の態様に係るロッカ構造は、平面視で第1縦板と第2縦板が重ならないようにすることで、凸部及び凹部を起点として横板が座屈変形する際に、第1縦板又は第2縦板が横板の変形を阻害しないようにすることができる、という優れた効果を有する。
第3の態様に係るロッカ構造は、凸部の頂部、凹部の頂部に第1縦板、第2縦板を設けないようにすることで、第1縦板、第2縦板が横板の変形を阻害しないようにすることができる、という優れた効果を有する。
第4の態様に係るロッカ構造は、横板が座屈変形する際に、閉断面部の上壁部や下壁部に当たって底付かないようにして、潰れ残りを抑制することができる、という優れた効果を有する。
第5の態様に係るロッカ構造は、横板と外側壁との交点と凸部の頂部との変位を横板の振幅よりも小さくなるように設定することで、座屈変形し難くして初期荷重を上げることができる、という優れた効果を有する。
第6の態様に係るロッカ構造は、耐荷重を上げることができ、座屈変形した際の衝突エネルギの吸収量を上げることができる、という優れた効果を有する。
本実施形態に係るロッカ構造が適用されたロッカの斜視図である。 図1の2−2線に沿って切断したときの断面図である。 図2の一部を拡大して示す一部拡大断面図である。 本実施形態に係るロッカ構造の変形例を示す図2に対応する断面図である。 図4の一部を拡大して示す一部拡大断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態に係るロッカ構造が適用されたロッカに側突荷重が入力された状態を時系列で示す模式図である。 (A)、(B)は、本実施形態に係るロッカ構造が適用されたロッカに側突荷重が入力された状態を時系列で示す模式図である。 本実施形態に係るロッカ構造の変形例を示す図2に対応する断面図である。 (A)、(B)は、それぞれ本実施形態に係るロッカ構造の変形例を示す要部拡大断面図である。 (A)は、本実施形態に係るロッカ構造の変形例を示す要部拡大断面図であり、(B)は(A)の変形例を示す要部拡大断面図である。 (A)は、本実施形態に係るロッカ構造の変形例を示す要部拡大断面図であり、(B)は(A)の変形例を示す要部拡大断面図である。 (A)は、本実施形態に係るロッカ構造の変形例を示す要部拡大断面図であり、(B)、(C)は、それぞれ(A)の変形例を示す要部拡大断面図である。
本発明の実施形態に係るロッカ構造について図面に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、及び矢印OUTは、それぞれ本発明の一実施形態に係るロッカ構造が適用されたロッカにおける車両の前方向、上方向、及び車両幅方向の外側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、前方向を向いた場合の左右を示すものとする。
(ロッカ構造の構成)
まず、本実施の形態に係るロッカ構造の構成について説明する。図1には、本実施形態に係るロッカ構造が適用されたロッカ10の斜視図が示されている。
図示はしないが、車両下部には、車両幅方向及び車両前後方向に沿ってフロアパネルが延在されており、フロアパネルの下方側には、例えば、モータ等のパワーユニットに電力を供給するための駆動力供給装置としてリチウムイオン電池、ニッケル水素電池等で構成された電池パック(蓄電池)が配設されている。なお、電池パックに代えて、水素タンク(燃料電池)が配設されてもよい。
そして、当該フロアパネルの車両幅方向の両端に、当該ロッカ10が車両前後方向に沿ってそれぞれ延在されている。図2に示されるように、ロッカ10は、車両幅方向の外側に位置するアウタ部12と、車両幅方向の内側に位置するインナ部14と、を含んで構成されている。
当該ロッカ10は、例えば、アルミニウム合金等の金属によって形成されており、押出し加工や引抜き加工などによってアウタ部12とインナ部14とが一体形成され、アウタ部12とインナ部14とで閉断面部16を形成している。なお、アウタ部12とインナ部14とは、必ずしも一体形成されなくてもよい。例えば、アウタ部12とインナ部14とを溶接や締結による結合により一体化させてもよい。
アウタ部12は、車両幅方向に沿って切断された断面形状において、上下方向に沿って形成された外側壁18と、当該外側壁18の上端と繋がり車両幅方向の内側へ向かうにつれて上方側へ向かって傾斜する傾斜上壁部20と、外側壁18の下端と繋がり閉断面部16の下側に位置する下壁部22の一部と、を含んで構成されている。
一方、インナ部14は、車両幅方向に沿って切断された断面形状において、インナ部14の上部側で上下方向に沿って形成された上部内側壁24と、インナ部14の下部側で車両上下方向に沿って形成された下部内側壁(内側壁)26と、を含んで構成されている。
この下部内側壁26は、上部内側壁24よりも車両幅方向の内側に位置しており、下部内側壁26の上端と上部内側壁24の下端との間には、略水平方向に沿って形成された横壁部28が設けられている。なお、この横壁部28は、上部内側壁24から閉断面部16側へ向かって延出し、アウタ部12の外側壁18と繋がっており、ロッカ10は、上部10Aと下部10Bとで区画されている。
また、上部内側壁24の上端には、車両幅方向の外側へ向かうにつれて上方側へ向かって緩やかに傾斜する傾斜上壁部30が繋がっており、当該傾斜上壁部30は、アウタ部12の傾斜上壁部20と繋がるように形成されている。さらに、下部内側壁26の下端には、閉断面部16の下側に位置する下壁部22の他部が繋がっている。
前述のように、インナ部14の上部内側壁24は、下部内側壁26よりも車両幅方向の外側に位置しており、ロッカ10の上部10Aと下部10Bとで閉断面部の面積が異なっている。つまり、ロッカ10の下部10B側に設けられた下部閉断面部32の面積の方が、ロッカ10の上部10A側に設けられた上部閉断面部34の面積よりも大きくなっており、ロッカ10の上部10A側よりもロッカ10の下部10B側の方の剛性が高くなっている。
本実施形態では、下部閉断面部32内には、車両上下方向の略中央部において、アウタ部12の外側壁18とインナ部14の下部内側壁26の間に横板36が車両幅方向に沿って架け渡されている。このため、下部閉断面部32は、横板36によりさらに閉断面部32Aと閉断面部32Bに区画されている。
ここで、図3に示されるように、横板36は、波状に形成されている。当該横板36は、上方側へ向かって突出する凸部38と、下方側へ向かって凹む凹部40とが、略一定の板厚で車両幅方向に沿って交互に連続して形成されており、略一定の振幅かつ略一定の周波数で変動する波形とされている。
具体的に説明すると、本実施形態では、横板36は、外側壁18側から順番に、凸部38A、凹部40A、凸部38B、凹部40B、凸部38Cが連続して形成されている。そして、凸部38Aの頂部は頂部P1、凹部40Aの頂部は頂部P2、凸部38Bの頂部は頂部P3、凹部40Bの頂部は頂部P4、凸部38Cの頂部は頂部P5とされている。
また、本実施形態では、横板36と外側壁18の交点Q1が、横板36の波形開始位置Q1とされ、横板36と下部内側壁26の交点Q2が横板36の波形終了位置Q2とされる。そして、横板36の凸部38Aの頂部P1と波形開始位置Q1との間の変位y1、及び凸部38Cの頂部P5と波形終了位置Q2との間の変位y2は、横板36の波形の振幅Aよりも小さくなるように設定されている。
また、図2、図3に示されるように、閉断面部32B側において、横板36と下壁部22の間には、複数の下縦板(第1縦板)42A、42Bが架け渡されている。下縦板42Aは、横板36における凸部38Aの頂部P1と凹部40Aの頂部P2の間に設けられた凸部38Aと凹部40Aの変曲点R1と交差する位置に設けられている。また、下縦板42Bは、凸部38Bの頂部P3と凹部40Bの頂部P4の間に設けられた凸部38Bと凹部40Bの変曲点R2と交差する位置に設けられている。なお、変曲点R1、R2及び後述する変曲点R3、R4は、横板36の中立軸O上に設けられている。
一方、閉断面部32A側において、横板36と横壁部28の間には、複数の上縦板(第2縦板)44A、44Bが架け渡されている。上縦板44Aは、横板36における凹部40Aの頂部P2と凸部38Bの頂部P3の間に設けられた凹部40Aと凸部38Bの変曲点R3と交差する位置に設けられている。また、上縦板44Bは、凹部40Bの頂部P4と凸部38Cの頂部P5の間に設けられた凹部40Bと凸部38Cの変曲点R4と交差する位置に設けられている。
以上のように、下縦板42と上縦板44は、平面視で重ならない位置に設けられており、車両幅方向に沿って交互に配置されている。そして、ロッカ10の外側壁18側には、下縦板42が設けられている。
(ロッカ構造の作用及び効果)
次に、本実施の形態に係るロッカ構造の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図2、図3に示されるように、ロッカ10の下部閉断面部32内には、アウタ部12の外側壁18とインナ部14の下部内側壁26の間に、横板36が車両幅方向に沿って架け渡されている。そして、この横板36には、凸部38と凹部40が車両幅方向に沿って連続して交互に形成されている。
このように、ロッカ10の下部閉断面部32内において、ロッカ10の外側壁18と下部内側壁26とを架け渡す横板36が設けられることにより、図示はしないが、当該横板36が設けられていない場合と比較して、ロッカ10の剛性を向上させることができ、ロッカ10の変形を抑制することができる。すなわち、本実施形態では、当該ロッカ10において、耐荷重を上げることができる。
ところで、一対のロッカ10の内側には、例えば、電池パック(図示省略)が配設されているが、車両の側突時において、ロッカ10に側突荷重が入力されると、当該ロッカ10は、電池パックから反力を得て塑性変形(座屈変形)し、これによって、衝突エネルギが吸収される。
このとき、ロッカ10の下部閉断面部32内では、横板36は凸部38及び凹部40が座屈変形の起点となって変形することとなる。つまり、横板36は、凸部38Aの頂部P1、凹部40Aの頂部P2、凸部38Bの頂部P3、凹部40Bの頂部P4、凸部38Cの頂部P5の順に、車両幅方向に沿って折り畳まれた状態となり、変形モードがコントロールされる。つまり、横板36における座屈変形が安定し、衝突エネルギの吸収効率を上げることができる。
また、本実施形態では、下部閉断面部32内において、当該下部閉断面部32の下側に位置する下壁部22と横板36の間には、下縦板42が車両上下方向に沿って架け渡されている。これにより、横板36は補強され、車両上下方向のブレが抑制される。
この結果、本実施形態では、当該横板36の板厚を相対的に薄くすることが可能となり、ロッカ10の軽量化を図ることができる。また、本実施形態では、図示はしないが、下縦板42が設けられていない場合と比較して、ロッカ10の剛性を向上させることができ、ロッカ10の変形を抑制することができる。すなわち、本実施形態では、当該ロッカ10において、耐荷重を上げることができる。
したがって、本実施形態では、ロッカ10において、座屈変形を安定させることで衝突エネルギの吸収効率を上げると共に、耐荷重を上げることでロッカ10が座屈変形した際の衝突エネルギの吸収量を上げることができる。つまり、本実施形態におけるロッカ構造では、座屈変形を安定させ、衝突エネルギの吸収量を増大させることができる。
また、本実施形態では、下部閉断面部32内において、当該下部閉断面部32における横壁部28と横板36の間には、上縦板44が車両上下方向に沿って架け渡されている。なお、この上縦板44は、平面視で下縦板42と重ならない位置に設けられている。
本実施形態では、下部閉断面部32内において、当該下部閉断面部32の上側に位置する横壁部28と横板36の間に上縦板44が架け渡されることによって、横板36は補強される。そして、本実施形態では、図示はしないが、上縦板44(図3参照)が設けられていない場合と比較して、ロッカ10の剛性を向上させることができ、ロッカ10の変形を抑制することができる。つまり、ロッカ10において、耐荷重を上げることができ、ロッカ10が座屈変形した際の衝突エネルギの吸収量を上げることができる。
さらに、上縦板44は、平面視で下縦板42と重ならない位置に設けられている。これにより、凸部38及び凹部40を起点として横板36が座屈変形する際に、上縦板44又は下縦板42が横板36の変形を阻害しないようにしている。
例えば、比較例として、図示はしないが、上縦板44と下縦板42が平面視で重なる位置に設けられた場合、凸部38及び凹部40を起点として横板36が座屈変形する際に、横板36が変形する方向で上縦板44又は下縦板42が突っ張ることとなり、横板36の変形を阻害する可能性がある。このため、本実施形態では、前述のように、上縦板44は、平面視で下縦板42と重ならないようにしている。
さらに、本実施形態では、下縦板42、上縦板44は、横板36における凸部38と凹部40の間、凹部40と凸部38の間において、車両幅方向に沿って交互に設けられている。横板36が座屈変形する際、凸部38の頂部P1、P3、P5及び凹部40の頂部P2、P4を起点として横板36が変形する。このため、凸部38の頂部P1、P3、P5、凹部40の頂部P2、P4と交差する位置に、下縦板42、上縦板44を設けないようにしている。これにより、横板36の変形が阻害されないようにしている。
また、本実施形態では、横板36は下部閉断面部32における車両上下方向の略中央部に配置されている。例えば、図6(A)に示されるように、ロッカ50では、横板36が下部閉断面部32における車両上下方向の下方側に設けられている。この場合、当該横板36が座屈変形する際に、下部閉断面部32の下壁部22に当たると(底付くと)、潰れ残りが生じてしまう。その結果、衝突エネルギを効率よく吸収することができず、ロッカ10による衝突エネルギの吸収量が減少する可能性が生じる。
したがって、本実施形態では、図2、図3に示されるように、横板36は下部閉断面部32の中央部に配置されている。これにより、横板36が座屈変形する際に、下部閉断面部32の横壁部28や下壁部22に当たって底付かないようにして、潰れ残りが生じないようにしている。なお、後述するが、横板36は、必ずしも下部閉断面部32の中央部に配置されなくてもよい。
また、本実施形態では、横板36は、一定の振幅Aで凸部38と凹部40が交互に形成され、横板36における外側壁18側は凸部38が設けられ、横板36と外側壁18との交点Q1と凸部38Aの頂部P1との変位y1は、横板36の振幅Aよりも小さく設定されている。
比較例として、例えば、図示はしないが、横板36と外側壁18との交点Q1と凸部38Aの頂部P1との変位が大きい場合、横板36は座屈変形しやすくなってしまう。つまり、この場合、衝突エネルギの吸収量は小さくなってしまう。
したがって、本実施形態では、前述のように、横板36と外側壁18との交点Q1と凸部38Aの頂部P1との変位y1を横板36の振幅Aよりも小さくなるように設定している。これにより、横板36を座屈変形し難くして、横板36の座屈変形に伴う初期荷重を上げるようにしている。
さらに、本実施形態では、ロッカ10において、横板36における外側壁18側には、凸部38が形成されている。このため、車両の側突時において、横板36が座屈変形する際、横板36における外側壁18側では、当該横板36は凸部38を起点として上方側へ向かって変形する。
したがって、本実施形態では、横板36における外側壁18側の凸部38Aと凹部40Aの間に下縦板42Aが設けられることによって、横板36の外側壁18側において、凸部38Aの頂部P1を起点として横板36が座屈変形する際に、下縦板42Aには、引張り方向(矢印方向)の荷重が作用することとなる。これにより、下縦板42Aの座屈変形が抑制され、ロッカ10において、耐荷重を上げることができ、座屈変形した際の衝突エネルギの吸収量を上げることができる。
なお、当該下縦板42Aと同様に、横板36における凹部40Aと凸部38Bの間には、上縦板44Aが設けられている。このため、横板36において、凹部40Aの頂部P2を起点として横板36が座屈変形する際に、上縦板44Aには、引張り方向(矢印方向)の荷重が作用する。
また、本実施形態では、下縦板42Aは、凸部38Aと凹部40Aの変曲点R1と交差する位置に設けられ、下縦板42Bは、凸部38Bと凹部40Bの変曲点R2と交差する位置に設けられている。そして、当該変曲点R1、R2は、横板36の中立軸O上に設けられている。変曲点R1、R2は、横板36の波形高さの中央部に位置しており、当該変曲点R1、R2は横板36の中立軸Oの交点となっている。
横板36の中立軸Oでは、モーメントは発生しないため、当該中立軸O上に下縦板42A、42Bを設けることで、当該下縦板42A、42Bにおいて、余分な負荷を与えず、下縦板42A、42Bの板厚を最小とすることができ、軽量化を図ることができる。なお、上縦板44A、44Bにおいても下縦板42A、42Bと略同様の効果が得られる。
また、横板36における凸部38Bと凹部40Bの間には、下縦板42Bが設けられている。このため、横板36において、凸部38Bの頂部P3を起点として横板36が座屈変形する際に、下縦板42Bには、引張り方向(矢印方向)の荷重が作用する。
さらに、横板36における凹部40Bと凸部38Cの間には、上縦板44Bが設けられている。このため、横板36において、凹部40Bの頂部P4を起点として横板36が座屈変形する際に、上縦板44Bには、引張り方向(矢印方向)の荷重が作用する。
なお、本実施形態では、横板36における外側壁18側に凸部38が形成されているが、凹部40が形成されてもよい。但し、この場合、下縦板42と上縦板44の位置は上下逆になる。
(本実施形態の補足)
上記実施形態によれば、図2、図3に示す横板36には、下縦板42及び上縦板44が設けられているが、本発明では、座屈変形を安定させ、衝突エネルギの吸収量を増大させることができればよい。このため、上記実施形態における構成を全て満足させる必要はない。
例えば、図2、図3には、下縦板42及び上縦板44が設けられているが、横板36を補強するという観点では、下縦板42又は上縦板44が設けられていればよい。このため、図4に示されるように、例えば、ロッカ50の閉断面部32B側において、横板36と下壁部22の間に複数の下縦板42が架け渡されるようにしてもよい。
なお、この場合、下縦板42は、図5に示されるように、横板36における凸部38Aと凹部40Aの変曲点R1と交差する位置、及び凸部38Bと凹部40Bの変曲点R2と交差する位置以外に、凹部40Aと凸部38Bの変曲点R3と交差する位置、及び凹部40Bと凸部38Cの変曲点R4と交差する位置にも設けられている。勿論、変曲点R3、R4においては、必ずしも下縦板42を設ける必要はない。
ここで、図6(A)、(B)及び図7(A)、(B)には、本実施形態に係るロッカ構造が適用された車両のロッカ50に側突荷重Fが入力された状態を時系列で示す模式化された断面図がそれぞれ示されている。なお、ここでは図示はしないが、図2、図3で示すロッカ10においてもロッカ50と略同様の効果が得られる。
図6(A)には、ロッカ50に側突荷重Fが入力される直前の状態が示されている。図6(B)に示されるように、ロッカ50に側突荷重Fが入力されると、横板36の外側壁18側では、凸部38を起点として横板36が上方側へ向かって変形する。
これに伴って、下縦板42には、引張り方向(矢印方向)の荷重が作用して横板36の耐荷重が上がる。このとき、当該下縦板42を介して、ロッカ50の下壁部22が上方側へ向かって変形する。つまり、下縦板42を介して、下壁部22が横板36の形状に合わせて凸状に変形する。
これにより、図7(A)、(B)に示されるように、横板36及び下壁部22が外側壁18側から順番に車両幅方向に沿って折り畳まれた状態となり、変形モードがコントロールされる。すなわち、図2、図3で示すロッカ10と同様に、ロッカ50においても座屈変形が安定し、衝突エネルギの吸収効率を上げることができる。
なお、図2、図3で示す本実施形態では、横板36の変形により、下縦板42を介して下壁部22を変形させるという効果が得られるが、図8に示されるように、予め、下壁部52に横板36と略同じ位相で凸部54及び凹部56が車両幅方向に沿って交互に形成されるようにしてもよい。なお、ここでは、図示はしていないが、横壁部28にも凸部及び凹部が車両幅方向に沿って交互に形成されてもよい。また、図示はしないが、横板36が複数形成されてもよい。
また、図3に示されるように、本実施形態では、下部閉断面部32内において、車両上下方向の略中央部に横板36が設けられているが、これに限るものではない。つまり、ロッカ10は、前述のように、電池パックから反力を得て座屈変形することで、衝突エネルギを吸収するため、効果的に反力が得られる高さに横板36の位置が設定されることが望ましい。
例えば、図6(A)に示されるロッカ50では、下部閉断面部32内において、車両上下方向の中央部よりも下側に横板36が設けられている。そして、横板36とロッカ50の下壁部22の間に複数の下縦板42が架け渡される。この場合、下縦板42の長さは、図2で示す下縦板42よりも短くすることができる。
したがって、下縦板42の長さが短くなった分、当該下縦板42の軽量化を図ることができる。また、横板36を下部閉断面部32内における車両上下方向の中央部よりも下側に設け、当該下縦板42を設けることで、図2で示すロッカ10よりも、重心を下側に設定することができる。これにより、車両において、走行時の操作安定性が向上する。
なお、下縦板42の長さが短くなると、その分、横板36と下壁部22との離間距離は短くなる。このため、側突荷重が入力された初期の段階での底付きを抑制するため、下部閉断面部32内においてより広い断面積側に向かって座屈変形させるべく、横板36における外側壁18側には凸部38が形成されることとなる。
また、図3に示されるように、本実施形態では、横板36は、波状に形成されている。しかし、本発明では、凸部と凹部とが、車両幅方向に沿って交互に形成されていればよいため、これに限るものではない。
例えば、図9(A)に示されるように、横板60において、断面が鋸歯状を成すように三角形状の凸部62と凹部64とで構成され、当該凸部62と凹部64とが車両幅方向に沿って交互に形成されてもよい。また、図9(B)に示されるように、横板66において、断面が台形状の凸部68と凹部70とで構成され、当該凸部68と凹部70とが車両幅方向に沿って交互に形成されてもよい。
さらに、図3に示されるように、本実施形態では、横板36は、凸部38と凹部40とが、車両幅方向に沿って交互に連続して形成されているが、当該凸部38と凹部40とは、必ずしも連続的に形成される必要はない。
例えば、図10(A)に示されるように、車両幅方向に沿って直線状に形成された横板72において、断面が三角形状を成す凸部74と凹部76とが断続的、かつ交互に形成されてもよい。また、図10(B)に示されるように、車両幅方向に沿って直線状に形成された横板78において、断面が半円状を成す凸部80と凹部82とが断続的、かつ交互に形成されてもよい。
さらに、図3に示されるように、本実施形態では、横板36は、凸部38と凹部40とが、略一定の板厚で車両幅方向に沿って交互に連続して形成されているが、横板36が座屈変形する際に起点となる部位があればよいため、これに限るものではない。
例えば、図11(A)に示されるように、横板84の板厚が車両幅方向に沿って略一定でなくてもよい。具体的に説明すると、横板84において、車両幅方向に沿って、薄肉部86(凸部)、88(凹部)が交互に設けられている。
つまり、ここでは横板84の板厚を構成する上面84Aと下面84Bにおいて、薄肉部86は、下面84B側を上方側へ向かって直線状に突出させて形成されたものであり、薄肉部88は、上面84A側を下方側へ向かって直線状に凹ませて形成されたものである。そして、この薄肉部86、88が、横板84が座屈変形する際の起点となる。
なお、ここでは、下縦板90及び上縦板91が、図11(A)に示す下縦板42及び上縦板44よりも板厚が厚くなっているが、当該下縦板90及び上縦板91の板厚は、横板100の形状等、設定される耐荷重によって適宜変更可能である。
また、ここでは、当該薄肉部86、88は、直線状に突出させ、又は直線状に凹ませて形成されているが、これに限るものではない。例えば、図11(B)に示される横板92のように、円弧状に突出させ、又は円弧状に凹ませることによって、薄肉部94(凸部)、96(凹部)が交互に形成されるようにしてもよい。なお、後者(図11(B)参照)の方が、応力集中が生じ難いため、前者(図11(A)参照)よりも耐荷重は上がる。
また、これ以外にも、図12(A)に示されるように、横板100において、当該横板100が座屈変形する際に起点となる部位に断面が三角形状を成す切欠き部102(凸部)、104(凹部)が車両幅方向に沿って断続的、かつ交互に形成されてもよい。
なお、ここでは、当該横板100が座屈変形する際に起点となる部位に切欠き部が形成されていればよいため、断面が三角形状を成す切欠き部102、104に限らず、図12(B)に示される横板106のように、断面が略U字状を成す切欠き部108(凸部)、110(凹部)でもよく、図12(C)に示される横板112のように、断面が略円弧状を成す切欠き部114(凸部)、116(凹部)でもよい。
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 ロッカ
18 外側壁
20 傾斜上壁部
22 下壁部
26 下部内側壁(内側壁)
28 横壁部(上壁部)
32 下部閉断面部(閉断面部)
36 横板
38 凸部
40 凹部
42 下縦板(第1縦板)
44 上縦板(第2縦板)
50 ロッカ
52 下壁部
54 凸部
56 凹部
60 横板
62 凸部
64 凹部
66 横板
68 凸部
70 凹部
72 横板
74 凸部
76 凹部
78 横板
80 凸部
82 凹部
84 横板
86 薄肉部(凸部)
88 薄肉部(凹部)
90 下縦板(第1縦板)
91 上縦板(第2縦板)
92 横板
94 薄肉部(凸部)
96 薄肉部(凹部)
100 横板
102 切欠き部(凸部)
104 切欠き部(凹部)
106 横板
108 切欠き部(凸部)
110 切欠き部(凹部)
112 横板
114 切欠き部(凸部)
116 切欠き部(凹部)
A 振幅(横板の振幅)
P1 頂部(凸部の頂部)
P2 頂部(凹部の頂部)
P3 頂部(凸部の頂部)
P4 頂部(凹部の頂部)
P5 頂部(凸部の頂部)
Q1 交点(横板と外側壁との交点)
R1 変曲点(凸部と凹部の変曲点)
R2 変曲点(凸部と凹部の変曲点)
y1 変位(横板と外側壁との交点と凸部の頂部との変位)

Claims (6)

  1. 車両のフロアパネルの車両幅方向の外側において車両前後方向に沿って延在された閉断面部と、
    前記閉断面部内において、当該閉断面部における車両幅方向の外側に位置する外側壁と車両幅方向の内側に位置する内側壁の間に車両幅方向に沿って架け渡され、車両上下方向の上方側へ向かって突出する凸部と車両上下方向の下方側へ向かって凹む凹部とが車両幅方向に沿って交互に形成された横板と、
    前記閉断面部内において、当該閉断面部における車両上下方向の下側に位置する下壁部、及び車両上下方向の上側に位置する上壁部のうち何れか一方と前記横板の間に車両上下方向に沿って架け渡された第1縦板と、
    を含んで構成されているロッカ構造。
  2. 前記下壁部及び前記上壁部のうち何れか他方と前記横板の間、かつ平面視で前記第1縦板と重ならない位置において、車両上下方向に沿って架け渡された第2縦板をさらに含んでいる請求項1に記載のロッカ構造。
  3. 前記第1縦板及び前記第2縦板は、前記横板における前記凸部の頂部と前記凹部の頂部の間において、車両幅方向に沿って交互に設けられている請求項2に記載のロッカ構造。
  4. 前記横板は前記閉断面部における車両上下方向の中央部に配置されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のロッカ構造。
  5. 前記横板は、一定の振幅で前記凸部と前記凹部が交互に形成され、
    前記横板における前記外側壁側は前記凸部が設けられ、当該横板と当該外側壁との交点と前記凸部の頂部との変位は、前記横板の振幅よりも小さく設定されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のロッカ構造。
  6. 前記第1縦板が前記下壁部と前記横板の間を車両上下方向に沿って架け渡す下縦板であると共に、前記横板における前記外側壁側に前記凸部が形成され、
    当該凸部と前記凹部の変曲点と交差する位置に前記下縦板が設けられている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のロッカ構造。
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