JPH08171620A - 情報記録媒体及び情報再生システム - Google Patents

情報記録媒体及び情報再生システム

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JPH08171620A
JPH08171620A JP6313698A JP31369894A JPH08171620A JP H08171620 A JPH08171620 A JP H08171620A JP 6313698 A JP6313698 A JP 6313698A JP 31369894 A JP31369894 A JP 31369894A JP H08171620 A JPH08171620 A JP H08171620A
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弘之 福田
Seiji Tatsuta
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高密度記録されたコードパターンの各ドット位
置をより高精度に算出できるようにすること。 【構成】情報記録媒体に記録されたドットコードは、再
生されるべきマルチメディア情報の内容に相当するデー
タコード10と、その読み取り基準点を決定するための
パターンコード12とからなる。パターンコード12
は、データコード10に関して予め決められた位置に配
置されたパターンドット14と、このパターンドット1
4に関して予め決められた位置に配置され、パターンド
ット14を検出するために利用されるマーカ16とから
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声,音楽等のオーデ
ィオ情報、カメラ,ビデオ機器等から得られる映像情
報、及びパーソナルコンピュータ,ワードプロセッサ等
から得られるディジタルコードデータ、等を含めた所謂
マルチメディア情報を光学的に読み取り可能な2次元コ
ードパターンとして記録した紙等の情報記録媒体、及び
そのような情報記録媒体に記録されたコードパターンを
光学的に読み取って元のマルチメディア情報を再生する
情報再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声や音楽等を記録する媒体
として、磁気テープや光ディスク等、種々のものが知ら
れている。しかしこれらの媒体は、大量に複製を作った
としても単価はある程度高価なものとなり、またその保
管にも多大な場所を必要としていた。さらには、音声を
記録した媒体を、遠隔地にいる別の者に渡す必要ができ
た場合には、郵送するにしても、また直に持っていくに
しても、手間と時間がかかるという問題もあった。ま
た、オーディオ情報以外の、カメラ,ビデオ機器等から
得られる映像情報、及びパーソナルコンピュータ,ワー
ドプロセッサ等から得られるディジタルコードデータ、
等をも含めた所謂マルチメディア情報全体に関しても同
様であった。
【0003】このような問題に対処するべきものとし
て、特開平6−231466号公報には、オーディオ情
報,映像情報,ディジタルコードデータの少なくとも一
つを含むマルチメディア情報を、ファクシミリ伝送が可
能で、また大量の複製が安価に可能な画像情報即ち符号
化情報としての複数のドットを2次元に配置してなる2
次元コードの形で紙等の情報記録媒体に記録するシステ
ム及びそれを再生するためのシステムが開示されてい
る。
【0004】この公報の情報再生システムでは、情報記
録媒体上の2次元コードを光学的に読み取って再生する
情報再生装置を、手で保持し、記録されている2次元コ
ードに沿って記録媒体上を手動で走査することによって
読み取る方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2次元コー
ドパターン自体もさらに記録密度を向上できるような構
造が研究されている段階であり、さらに高密度記録が達
成された場合には、再生装置側で2次元コードパターン
の各ドット位置をより高精度に算出しなければならない
が、上記公報にはそのような将来の高精度の位置算出に
ついてまでは特に配慮されていなかった。
【0006】本発明は、高密度記録されたコードパター
ンの各ドット位置をより高精度に算出できるようにした
情報記録媒体及び情報再生システムを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による情報記録媒体は、再生されるべきマ
ルチメディア情報の内容に相当するデータコードと、そ
の読み取り基準点を決定するためのパターンコードとか
らなるドットコードの記録される情報記録媒体であっ
て、前記パターンコードは、前記データコードに関して
予め決められた位置に配置されたパターンドットと、こ
のパターンドットに関して予め決められた位置に配置さ
れ、前記パターンドットを検出するために利用されるマ
ーカとからなることを特徴とする。
【0008】また、本発明による情報再生システムは、
再生されるべきマルチメディア情報の内容に相当するデ
ータコードと、その読み取り基準点を決定するためのパ
ターンコードとからなるドットコードの記録される情報
記録媒体から前記ドットコードを光学的に読み取って再
生する情報再生システムであって、前記ドットコードを
撮像する画像入力手段と、前記画像入力手段で撮像され
た画像から、前記パターンコードを認識して、前記デー
タコードを読み取るためのデータ読み取り基準点を決定
するデータ読み取り基準点決定手段と、前記データ読み
取り基準点決定手段によって決定されたデータ読み取り
基準点に基づいて、前記データコードを読み取るデータ
読み取り手段と、前記データ読み取り手段によって読み
取られたデータを再生するデータ再生手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】即ち、本発明の情報記録媒体及び情報再生シス
テムによれば、再生されるべきマルチメディア情報の内
容に相当するデータコードと、その読み取り基準点を決
定するためのパターンコードとからなるドットコードの
記録される情報記録媒体に、パターンコードとして、前
記データコードに関して予め決められた位置に配置され
たパターンドットと、このパターンドットに関して予め
決められた位置に配置され、前記パターンドットを検出
するために利用されるマーカとを記録しておき、情報再
生システムでは、この情報記録媒体に記録されたドット
コードを画像入力手段で撮像して得られる画像から、デ
ータ読み取り基準点決定手段により、前記データコード
を読み取るためのデータ読み取り基準点を決定し、デー
タ読み取り手段によって、この決定されたデータ読み取
り基準点に基づいて前記データコードを読み取り、その
読み取られたデータをデータ再生手段で再生する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0011】図1の(A)乃至(C)は、情報記録媒体
上に光学的に読み取り可能に記録される2次元コード
(ドットコード)の例を示す図である。
【0012】即ち、図1の(A)に示すように、ドット
コードは、データコード10と、パターンコード12と
からなる。データコード10は、実際のマルチメディア
情報に相当する内容を示している。また、パターンコー
ド12は、データコード10の読み取り基準点を決定す
るためのもので、パターンドット14とマーカ16とか
らなる。なおここで、パターンドット14とは、パター
ンコード10を構成するマーカ以外の1つ又は複数のド
ット群の個々のドットのことである。
【0013】ここで、データコード10を構成するドッ
ト(以下、データドットと称す)は非常に高密度(例え
ばCCD等の撮像装置の解像限界近傍)で記録されてい
るため、このデータコード10を正しく再生するために
は、正確に各データドットを読み取らなくてはならな
い、つまり読み取り位置を正確に検出しなければならな
い。そこで、正確にCCDの画素とそのデータドットの
相対位置関係を知るために、データコード10に関して
予め決められた位置に配置され、予め決められたドット
パターン(図では、黒を1、白を0とすれば、1010
1)を持つ、データドットに比べて若干大きなパターン
ドット14を使用している。しかしながら、このパター
ンドット14を何もないところから見つけることは難し
いため、このパターンドット14に関して予め決められ
た位置に配置された、非常に大きなマーカ16を設けて
いる。この例では、マーカ16は円形のものであり、そ
の直径が(マーカ16)>(パターンドット14)>
(データドット)という大きさ関係となっている。
【0014】勿論、パターンドット14は、図1の
(B)に示すように、データドットと同様の大きさや形
状で記録されていても良い。また、マーカ16も、例え
ば同図に示す矢印形状のように、パターンドット14や
データドットとは別の特殊な形あるいは色や大きさで記
録されていれば良い。
【0015】また、図1の(C)に示すように、矩形の
領域内にデータコード10を配し、その上下にパターン
コード12を配置すると共に、両脇にアドレスドット1
8を配置して、ブロック化し、このようなブロックをマ
トリクス状に配置して2次元コードを構成するようにし
ても良い。ここで、パターンドット14は、例えば、黒
ドットを1、白ドットを0で表せば、「1001001
00100100001001001001001」と
いう30ドットのものとなる。また、アドレスドット1
8は、例えば、「1**********######
####0」という22ドットで構成される。なお、
「*」は1又は0を表し、この10個分でアドレスを示
すものとし、また、「#」は1又は0を表し、この10
個分でアドレスのエラー訂正符号を示すものとする。
【0016】このように、再生されるべきマルチメディ
ア情報の内容に相当するデータコード10と、その読み
取り基準点を決定するためのパターンコード12とから
なるドットコードの記録される情報記録媒体において、
上記パターンコード12を、データコード10に関して
予め決められた位置に配置されたパターンドット14
と、このパターンドット14に関して予め決められた位
置に配置された、上記パターンドット14を検出するた
めに利用されるマーカ16とから構成するようにしてい
るので、パターンドット14がデータコード10を形成
するデータドットと同様のものでもマーカ16に基づい
て検出することができるようになり、この検出されたパ
ターンドット14から正確に読み取り基準点を求められ
るようになる。
【0017】なお、図1の(C)に示したようにブロッ
ク化した場合、上記マーカ16はブロックの4隅に配置
されていなくとも良く、例えば、図2の(A)乃至
(E)に示すように、マーカ16を配置することができ
る。
【0018】即ち、図2の(A)は、矩形のブロック2
0の各辺上にマーカ16を配置したものである。
【0019】図2の(B)は、ブロック20が複数段に
整列されて並んでいる場合、その一番上の段にだけ、マ
ーカ16を配置した例である。
【0020】図2の(C)は、ブロック20が複数段に
整列しているときに、一部省略してマーカ16を記録し
た例を示している。
【0021】図2の(D)は、マーカ16を正方形で記
録した場合である。このように、マーカ16の形状が円
形でない場合にも、図2の(A)乃至(C)に示したよ
うに、種々のマーカ配置を採ることができる。
【0022】なお、好ましくは、マーカ16は、以下の
理由から円形であるほうが良い。即ち、マーカ16の形
状を円形にすると、ドットコードとCCD等の撮像素子
(カメラ)の回転(スキュー)によって変形がないの
で、例えスキューした場合であっても、マーカ16を容
易に抽出することができるからである。しかし、スキュ
ーがある程度の範囲内である場合、例えば、カメラとド
ットコードの相対的な関係が規定されるような状態で撮
像するような場合であれば、マーカ16は四角形や六角
形等の他の形状でも構わない。逆に、このような非等方
性の形状にすると、一つのマーカ16が検出されれば、
その形状を見るだけで、スキュー角が、つまりどちらの
方にどの位傾いているかを求めることができるという利
点もある。
【0023】図2の(E)は、ブロック20を六角形の
形状にし、マーカ16をその3個の頂点に配置した例を
示している。このように、ブロックの形状としては、矩
形に限定されるものではない。
【0024】このように、複数のドットでなる上記デー
タコード10を所定の領域に配置したブロックを複数個
2次元に配置してドットコードを構成すると共に、マー
カ16を、各ブロックの相対的位置関係が判るように、
各ブロックの一部に配置しているので、これらマーカ1
6によってブロック境界の抽出が容易となる。
【0025】また、詳細は後述するようにしてマーカ対
から外挿でマーカ16の概中心を求めることができるの
で、ブロックの4隅全てにマーカ16は必要ではなく、
従って、図2の(B)や(C)に示すように、一部省略
することができる。この場合、この省略した位置には、
点だけ又は全く何も無いようにする。
【0026】図3の(A)及び(B)は、省略した位置
に点22を記録した例である。この例では、第1方向に
隣接するブロック間で異なる対辺をなす頂点で、且つ、
第2方向に隣接するブロック間で同一の対辺をなす頂点
にマーカ16を配置している。要するに、図において横
方向に隣接する方向に対しては上側のマーカを記録し、
一方、下方向に隣接するときには下側のマーカを記録
し、その下に隣接するときは上側のマーカを記録する、
というように交互に記録する、つまり縞状にマーカ16
を記録(もしくは省略)している。
【0027】このように、第1方向に隣接する矩形ブロ
ック間で異なる対辺をなす頂点であり且つこの第1方向
に直交する第2方向に隣接するブロック間で同一の対辺
をなす頂点に、マーカ16を配置する、つまり縞状に配
置することで、ブロック20の4隅にマーカ16を配置
する場合に比べて、大きな面積を必要とするマーカ16
が半分で済み、その省略されたマーカ位置にもデータド
ットを配置することができ、その分、記録容量を増大で
きるようになる。
【0028】また、図4は、マーカ16を市松状に配置
(もしくは省略)した場合の例である。
【0029】このようにマーカ16を、隣接するブロッ
ク間で異なる対角をなす頂点に配置(つまり、市松状に
配置)すれば、矩形状のブロックの4隅にマーカを配置
する場合に比べて、大きな面積を必要とするマーカが半
分で済み、その省略されたマーカ位置にもデータドット
を配置することができ、その分、記録容量を増大できる
ようになる。また、1ライン上に少なくとも1組のマー
カ16が必ず検出できるため、前述したようにマーカを
縞状に配置する場合に比べて、歪に強いという効果もあ
る。
【0030】次に、パターンドット14につき説明す
る。
【0031】このパターンドット14としては、例え
ば、図5の(A)に示すように、黒ドットを1、白ドッ
トを0で表せば、「1010101010010101
0101」というように、隣り合う黒ドットが互いに分
離可能となるように配置される必要がある。即ち、黒ド
ットが離隔して配置されるようにする。勿論、黒ドット
と白ドットを交互に記録しなくとも、黒ドットと黒ドッ
トの間にスペースがあれば構わない。同様に、データド
ットとパターンドットの間にも黒ドットが離隔して配置
されるようにスペースを設ける。
【0032】これは、パターンドット14を構成する黒
ドットが例えば2個隣接してしまうと、詳細は後述する
ようなパターンドット14による読み取り基準点の決定
処理において、2個の黒ドットを1個の黒ドットである
かのように検出してしまい、誤りの元になるということ
による。即ち、読み取り基準点の決定処理においては、
パターンドット14は黒ドット1つずつについてそのド
ットの中心座標を求め、それを利用して読み取り基準点
を決定しているので、このパターンドット14は各ドッ
トの中心点位置が求められる必要があり、黒ドットが2
個隣接してしまうと、正しいドットの中心位置が求めら
れなくなる。
【0033】つまり、このようにパターンドットのフォ
ーマットとして、隣り合うドットが互いに分離可能とな
るように配置したものとすることにより、重心や外接矩
形の中心など比較的簡単な計算によりパターンドットを
構成する各ドットの中心が正確に求められるようにな
る。また、パターンコード上に情報(アドレス情報、ヘ
ッダ情報)を記録しても、黒ドットが連結して分離でき
なくなることがない。
【0034】また、「1」「1」のような並びが出現し
ないように、何らかの変調をかけてやることによって、
ドット記録位置が隣接して配置されていても、パターン
ドット14の中に、例えばアドレス情報やヘッダ情報の
ようになにかデータを重畳記録することもできる。
【0035】例えば、図6の(A)に示すような、4ビ
ット/6ビット変調をかければ良い。なお、この場合、
入力信号0(つまり0000)は、0(つまり0000
00)に変換するのではなく、36(つまり10010
0)に変換している。これは、黒ドットが少なくとも1
個はなければ、パターンドットとしての意味をなさない
という理由による。
【0036】このように、ドットコード14を隣り合う
ドットが互いに分離可能となるように変調したコードと
して記録することにより、パターンコード上に情報(ア
ドレス情報、ヘッダ情報)を記録したとしても、黒ドッ
トが連結して分離できなくなることをなくすことができ
る。
【0037】また、パターンドット14のフォーマット
としては、その他、種々の態様が考えられるが、読み取
り基準点の位置が推定できる位置関係もしくは構造を有
している特殊なコードである必要がある。そのような特
殊なコードとすれば、それを使って容易にその読み取り
基準点を推定できる。
【0038】例えば、図6の(B)に示すように、直線
状のパターンドット14つまりパターンラインとしても
良い。直線検出アルゴリズムとしては、画像処理におい
て良く知られているような、直線をθ,ρのパラメータ
で表し、θ−ρ平面でカウントを行って直線を求める方
法(直線検出アルゴリズム、例えばハフ変換)を用いる
ことができ、この方法を用いて抽出された直線の交点を
読み取り基準点とすることができる。
【0039】あるいは、図5の(B)に示すように、パ
ターンドット14として、少なくとも一部のパターンド
ットの記録点に位相ずれを設けたものとしても良い。こ
のような位相ずれを設けることで、パターンドット14
の検出条件が厳しくなるので、読み取り基準点推定精度
を向上することができる。
【0040】即ち、本来、パターンドット14やデータ
コード10のドットの記録位置というのはほぼ格子上に
配置されるものであるが、あえてパターンドット14の
場合は、この格子点から少しずらしてやる。これを位相
ずれと呼ぶものとする。
【0041】例えば、図7の(A)において、(1)は
等ピッチ配列の場合であり、ドット内いずれの点で読み
込んでも検出できるが、(2)の非等ピッチ配列の場合
には、ドットをこの等ピッチ点で読み取ると、同図中の
斜線部内に読み取り点がない限りは検出できないことに
なる。従って、全てのドットを検出することのできる読
み取り基準点の存在範囲は、位相ずれを設けない場合に
比べて狭くなり、読み取り基準点の推定精度を向上する
ことができる。
【0042】また、このように位相ずれを設けること
で、未検出ドットの位置やその偏りから、読み取り基準
点位置のずれを推定することができるようになる。
【0043】例えば、位相ずれを設けてある場合、ある
ドットは検出できなかったが他のドットは検出できたと
いう場合には、その検出できなかったドットがどのよう
な位相ずれを持つものかは予め設定されたフォーマット
情報より知ることができるので、それがどのような位相
ずれを持つかにより、読み取り基準点位置のずれている
方向を推定することができる。
【0044】また、図7の(B)に示すように、パター
ンコード12として、各マーカ16間に、データコード
10の読み取り基準点検出用のパターンドット14と、
このパターンドット14の通常のドットよりサイズが小
さく且つパターンドット14のドット位置基準点24に
対して上下左右の位相ずれを付加したガイドコード26
を設けるようにしても良い。
【0045】このようなパターンコード12とした場合
には、パターンドット14が読み取れた後、マーカ16
の中心から上下1ドットずらした点同士を結んでガイド
コード26が読み取れるように中心位置を近傍で移動さ
せる。こうすることにより、パターンドット14の読み
取り条件を厳しくすることなく、ガイドコード26の読
み取り条件の厳しさから、読み取り基準点(この場合、
マーカ中心位置)の推定精度を向上することができる。
【0046】このように、少なくとも一部のパターンド
ットの径を小さく記録することにより、同じスペースに
多くのパターンドットが記録でき、パターンドットの記
録密度を上げることができる。また、パターンドットの
検出条件がより厳しくなることで、読み取り基準点の推
定精度を上げることができる。
【0047】また、図5の(B)及び(C)に示すよう
に、パターンドット14の中央よりの一部のドット14
Bの径を大きく記録するようにしても良い。
【0048】即ち、後述するようなマーカ対の概中心を
結ぶ線上でパターンドット14を検出する場合に、最も
検出されにくい中央よりのドット14Bを予め大きく記
録しておくことにより、パターンドット14を見失うこ
とをなくすことができ、また、中央よりのドット14B
を先に検出して、他のドットを粗検索することもできる
ようになる。
【0049】次に、アドレスドット18について説明す
る。
【0050】アドレスドット18は、例えば図8の
(A)及び(B)に示すように、パターンドット14と
直交する方向にマーカ16間に設けられ、当該ブロック
20のアドレスを示す。
【0051】このようなアドレスドット18を設けるこ
とにより、ブロックが順番に読み込まれない場合にも、
読み込んだブロックをこのアドレスドット18で示され
るアドレス順に並び代えることで、正しく再生されるよ
うになる。
【0052】また、図8の(C)に示すように、このア
ドレスドット18の両脇に、このアドレスドット18を
反転した反転コード28を記録しておくようにすれば、
これを使って、エラー訂正や読み取り位置の補正を行う
ことができるようになる。
【0053】あるいは、図8の(D)に示すように、ア
ドレスドット18の両脇に、エラー訂正用の訂正コード
30を設けることにより、アドレスのエラー訂正を行う
こともできる。つまり、アドレスドット18に加えて、
この訂正コード30を読み取ることによって、アドレス
の誤り訂正を行える。
【0054】また、アドレスドット18の一部、例えば
図9の(A)に示すように、真ん中に、どのようなアド
レスの場合であっても常に黒ドットつまり「1」である
固定パターン32を設けるようにしても良い。このよう
にすると、この固定パターン32の黒ドットを読み取る
ことで、位置のずれ検出やエラーの検出に利用すること
ができる。
【0055】あるいは、固定パターン32を、図9の
(B)に示すように、両端に設けても良い。この場合
は、固定パターン32としては、アドレスドット18の
一端側を黒ドット、他端側を白ドットとしておくことに
より、このアドレスドット18の読み取り方向を特定で
きるようになるので、たとえこのドットコードが上下逆
さまにされて読み取られたとしても、正確にアドレスを
読み取ることができるようになる。
【0056】このように、アドレスドット18の少なく
とも一部に固定パターン32を含めるようにすれば、こ
の固定パターン32を利用して、位置合わせやエラー検
出を行うことができ、あるいは、アドレスドット18の
読み取り方向を特定できるようになる。
【0057】なお、ブロック20がアドレス順に整列し
て記録されている場合、あるブロックのアドレスは周囲
のブロックのアドレスから容易に推定することができる
ので、アドレスドット18を適宜省略することも可能で
ある。
【0058】例えば、図9の(C)に示すように、ブロ
ック20が整列して順番にアドレスが付られている場
合、第1ブロックと第3ブロックのアドレスが検出でき
れば、その間のブロックのアドレスは第2ブロックであ
ると容易に推定することができる。従って、この第2ブ
ロックのアドレスは記録せずとも良く、そこにもデータ
コード10を記録できるので、その分、記録容量を増加
させることができる。
【0059】なお、隣接するブロック間のアドレス関係
が、例えば「+10」のように予め設定されていれば、
この図のようにブロックアドレスが順番に並んでいなく
ても良い。
【0060】このように、アドレスドット18を、少な
くとも2つ以上のブロックのアドレスを同時に決定でき
るように適宜省略して記録すれば、この省略した部分に
もデータコード10を記録できるので、その分、記録容
量を増大させることが可能になる。
【0061】次に、以上説明したようなドットコードを
光学的に読み取って元のマルチメディア情報を再生する
情報再生システムについて説明する。
【0062】図10は、その構成を示す図である。
【0063】即ち、紙などの情報記録媒体34上に記録
されたドットコード36は、画像入力部38で撮像され
る。データ読み取り基準点決定部40は、この画像入力
部38で撮像された画像から、データコード10を読み
取るための読み取り基準点を決定する。データ読み取り
部42は、このデータ読み取り基準点決定部40によっ
て決定された読み取り基準点に基づいて、画像入力部3
8で得られた画像からデータコード10を読み取る。デ
ータ再生部44は、このデータ読み取り部42によって
読み取られたデータを再生する。
【0064】このような構成にすることで、ドットコー
ドが高速且つ正確に読み取ることができるようになる。
【0065】なお、上記再生部44は、読み取ったデー
タを必要に応じて復調やエラー訂正を行って再生すると
いうことも含む。ここで再生とは、画像であればモニタ
への映像出力、音声であればスピーカへの音声出力のこ
とであり、もし圧縮されている信号であれば、復号処理
を施してから出力する。例えば、エラー訂正にリードソ
ロモン3重積符号を用いれば、データは8−10変調さ
れているので、10−8変調(8−10逆変調)を行う
ことになる。
【0066】一方、上記画像入力部38は、CCDカメ
ラ等の撮像部46と、この撮像部46の出力画像を等化
並びに2値化する等化,2値化部48とを含む。即ち、
この画像入力部38において、ドットコード36を撮像
して得られた画像を2値化し、以降のデータ読み取り基
準点決定部40からは、この2値化されたデータについ
てだけ処理を行うようにすることで、画像を保持してお
くための不図示メモリを少なくすることができると共
に、データ転送量も少なくなり、高速処理が可能にな
る。
【0067】また、このような2値化したデータとすれ
ば、データ読み取り基準点決定部40以降をパーソナル
コンピュータ等の情報処理装置で構成することも可能に
なる。さらに、こうした場合、画像入力部38だけを収
容する筐体が小さなもので済むため、操作者が走査を行
う時に負担が小さくなる。
【0068】一方、上記データ読み取り基準点決定部4
0は、例えば、パターンドット14の中点を読み取り基
準点として検出するものであっても良いが、本実施例で
は、マーカ16の中心位置を読み取り基準点として決定
するようにしている。
【0069】即ち、このデータ読み取り基準点決定部4
0は、上記等化,2値化部48で2値化された画像デー
タからマーカ16の存在するマーカ存在エリアを検出す
るマーカ抽出部50及びこの検出されたマーカ存在エリ
ア中のマーカ16の概中心を求めるマーカ概中心算出部
52よりなるマーカ検出部54と、このマーカ検出部5
4で求められたマーカ16の概中心を用いて上記パター
ンドット14を検出し、この検出したパターンドット1
4によりデータコード10及びアドレスドット18の読
み取り基準点としてのマーカ16の真の中心座標を推定
するマーカ中心検出部56とからなる。
【0070】上記マーカ検出部54のマーカ抽出部50
は、イロージョン処理並びにラベリング処理を行って、
マーカ存在エリアを検出する。
【0071】ここで、イロージョン処理自体は、画像処
理で知られた処理であり、その処理を実行するためのハ
ードウェアも種々存在しているものである。このイロー
ジョン処理とは、注目画素に対して所定の大きさのマス
ク、例えば図11の(A)に示すような3×3画素分の
マスクを掛けたときに、図11の(B)に示すようにマ
スク内の画素が全て黒画素(○で示す)であれば注目画
素は黒画素に、また図11の(C)や(D)に示すよう
にマスク内で1つでも白画素(×で示す)であれば注目
画素は白画素に変換していく処理である。
【0072】このようなイロージョン処理をドットコー
ド36に対して行うと、図12に示すように、小さなド
ットで構成されるデータコード10やパターンドット1
4、アドレスドット18は消えてしまい、これらのドッ
トに比べて非常に大きなマーカ16に相当する画素のみ
を残すことができる。
【0073】そして、残った画素をまとまり毎に順次ラ
ベリングし、同一のラベルがふられている存在領域を求
める。この存在領域にイロージョンによって縮退した分
を拡大してマーカ存在エリア58となる。
【0074】マーカ概中心算出部52は、各マーカ存在
エリア58毎の黒画素の重心を算出し、これをマーカ概
中心として、パターンドット14の読み取りの際の基準
点とする。
【0075】このように、イロージョン処理とラベリン
グ処理とを行うことにより、既存のハードウェアを利用
して簡単にマーカ16を検出でき、また、マーカ16付
近のノイズの影響を受けにくくすることができる。
【0076】また、上記マーカ抽出部50としては、前
述したようなイロージョンや画像処理において知られて
いるストリーク等の計算を必要とする処理を行わずにマ
ーカ存在エリア58を求めることも可能である。
【0077】例えば、図13の(A)に示すようなフレ
ーム画像を考えると、撮像部46の不図示光学系の特性
によりLPFがかかった状態で撮像されるため、図13
の(B)に示すように、マーカ16のように黒画素が集
まった部分では黒レベルが低く検出される。そこで、フ
レーム60の少なくとも1つ以上のマーカを含む領域を
スキャンしながら輝度の最小値を求め、その値にオフセ
ット(15〜20程度)をかけた値を閾値thとして、
フレーム画像を2値化すると、図13の(C)に示すよ
うにマーカ中心部62が容易に抽出できる。
【0078】即ち、マーカ16は大きいため、画像とし
て取り込んだ場合に、中心部の輝度値はかなり低い値を
とる。これに対して、データコード10のドットやパタ
ーンドット14は、光学系により若干のボケがあるため
に、その回りの白情報が重畳されて、少し薄くなる。従
って、図13の(B)に示すような輝度プロファイルが
得られるので、所定の閾値thで2値化することで、マ
ーカ16の中心部分だけを抽出できる。
【0079】このように、少なくともフレーム60の一
部について輝度の最小値を求め、これに所定のオフセッ
トを加えた閾値を用いて2値化することにより、イロー
ジョンやストリーク等の計算を必要とせずにマーカ中心
部62を検出することができる。
【0080】また、この場合、ローパスフィルタを掛け
た後、この処理を行うようにすれば、さらにマーカ中心
部62の検出が容易になる。即ち、図13の(A)に示
すようなフレーム画像にローパスフィルタを掛けると、
データドット等の小さなドットがさらにボケて薄くな
り、大きなマーカ16の中心部のみが残るようになる。
【0081】このように、ローパスフィルタを掛けるこ
とによって、マーカ16がデータコード10のデータド
ットやパターンドット14のような他のドットよりも大
きいドットで記録されている場合、マーカ中心部62の
検出がより確実に行える。
【0082】また、画像処理分野で既知の技術であるス
トリーク処理と互いに接するストリークの数で中心算出
範囲を求めるようにしても良い。
【0083】即ち、フレーム毎に、図14の(A)に示
すように、ストリーク(黒ランの連続数つまり黒画素の
続いてる数とその始点を求める)を行い、互いに接する
ストリーク(図の例では、ストリークS1〜S7)をひ
とまとめにする。そして、まとめられたストリークは属
性データをコピーする。ここで、属性データとは、その
ストリーク及びそれに接するストリークの上端と左右端
の座標と、接したストリークの数のことである。そし
て、接するストリークが下方に存在しなくなった時に、
それまでに接したストリークの数から、高さ方向の範囲
を求める。
【0084】このようにして、黒画素の始点とそこから
の長さというデータに分解すると、データドット等の小
さなドットは短いストリークデータしかとらないため、
ある程度の大きさの塊で接しているストリークだけがマ
ーカ16であると判定できる。
【0085】従って、互いに接するストリークを一纏め
にしてから、この纏めたストリークにおいてそれぞれ属
性、即ち、始点と長さ(終点)の座標をそれぞれ下のス
トリークにコピーしていく。なお、接しているストリー
クがあると、下側のストリークは上側の属性をコピーす
るので上側の属性の始点と終点をコピーすることにな
る。こうして、左端、右端、上端、下端をコピーしてい
く。
【0086】例えば、一番上側の小さなストリークS1
は、下側のストリークS2に対してこの一番上のデータ
つまり上辺だけをコピーしてやり、下側のストリークS
2は、左端と右端のデータを持つ。すると、最終的に一
番下側のストリークS7まで処理を終わると、この一番
下のストリークデータS7が持っている属性は、一番長
いストリークS4の左端と右端と、一番上のストリーク
S1と一番下ストリークS7の属性が記録されているこ
とになるので、この属性より、マーカ16の存在エリア
が求められる。
【0087】このように、ストリーク処理と互いに接す
るストリークの数で中心算出範囲を求めるようにすれ
ば、イロージョン処理のように計算量の多い処理を行う
必要がないため、処理が簡単になる。また、マーカ16
内のスポット的な傷に強くなるという効果も有する。
【0088】また、フレーム内すべてに対して上記のよ
うなマーカ抽出処理を行わなくても、すべてのマーカを
抽出することが可能である。
【0089】即ち、図14の(B)に示すように、フレ
ーム60内に9個のマーカ16(M1〜M9)がある場
合を考えると、まず、マーカ16をフレームの中でラス
タスキャンしていき、上記のようないずれかのマーカ抽
出処理によってマーカ16を探し出す。こうしてマーカ
M1が見つかると、そのマーカM1に相対的に隣接する
マーカM2,M4は、そのマーカM1からどの位の距離
だけ離れているという情報が先見情報として与えられて
いる場合、そのマーカM1からさらにラスタスキャンし
ていって次のマーカM2,M4を細かく捜す必要はな
く、スキューの可能性を加味してその先見情報に従って
決められるマーカの存在する可能性のある領域64に飛
んで、その領域64内でのみ、マーカ16を探せば良い
ことになる。そして、マーカM2,M4が見つかれば、
そこからまた逐次その先へと広げてマーカ16を探して
いけば良い。
【0090】このように、少なくとも1つ以上のマーカ
を検出し、その検出されたマーカを基準としてその他の
マーカの存在する可能性のある領域64内でのみマーカ
を探すようにしているので、フレーム全体に対してマー
カ抽出のための計算を必要としなくなり、処理が高速に
なる。また、マーカ16間に例えば黒い塵等があると、
上記イロージョンなどの処理ではそれもマーカ16の候
補として抽出してしまうが、このようにマーカの存在す
る可能性のある領域60内のみを探す場合には、そのよ
うな塵をマーカ候補として抽出することはない。
【0091】また、上記マーカの抽出処理において、例
えば図15の(A)に示すように、フレーム60中に3
個しかマーカが見つかっていない時には、ブロックを構
成するマーカ組(この例では4隅)が得られないことが
わかるので、このフレームの処理を中止するようにして
も良い。
【0092】即ち、四隅にマーカ16を配置してあるド
ットコードでは、イロージョン処理やストリーク処理の
後でラベリングをしたラベルが3つまでしかふられなか
った場合には、マーカ16が3個しかないということが
その時点でわかる。従って、このようにフレーム内で検
出されたマーカ数がブロックを形成するのに必要な数に
満たない場合、そのフレームの処理を中止するようにす
れば、無駄な処理を省くことができる。
【0093】一方、上記マーカ概中心算出部52は、例
えば、図15の(B)に示すように、上記マーカ存在エ
リア58内の全黒画素の重心を算出し、その重心66を
パターンドット14の検出のための基準座標としてのマ
ーカ概中心とする。
【0094】このようにマーカ存在エリア58内の黒画
素全ての重心をマーカ概中心とすることで、白抜けや黒
いドット状、髭状のノイズがあっても、これを打ち消す
ことができる。
【0095】あるいは、上記マーカ概中心算出部52
は、例えば、図15の(C)に示すように、マーカ16
の外接矩形68を求め、その中心点70を算出して、そ
こをマーカ概中心とするようにしても良い。こうすれ
ば、上記重心を算出する場合に比べて、計算量が少なく
て済む。
【0096】ところで、上記マーカ概中心算出部52に
おいては、例えば、図16の(A)に示すように、マー
カ16がフレーム端72にかかってしまって欠損した場
合には、フレーム60内に入っている同図に網掛けで示
す残りの部分の概中心74が求められることになる。こ
のように算出した概中心74が実際の正しいマーカ概中
心76とずれてしまうと、その後、マーカ中心検出部5
6により行われるパターンドット14の検出において、
この点を基準にしたのでは、パターンドット14がうま
く検出されないことがある。つまり、マーカ16がフレ
ーム端72にかかってしまうと、マーカ16の一部が欠
損することにより、検出されるマーカ概中心位置がずれ
ることがあり、こうした場合、パターンドット14の各
ドットを正常に検出することができず、マーカ中心位置
検出精度が低下してしまう。
【0097】そこで、マーカ概中心算出部52において
は、この算出された概中心の位置がフレーム端72から
どの位の距離にあるかにより、そのマーカ16が欠けた
かどうかを推定し、もし欠けている場合には、そのずれ
量δを算出して、マーカ概中心位置を正しいマーカ概中
心76に補正する処理を行うことが好ましい。
【0098】この場合、マーカ16が欠けているかどう
かは、図16の(B)に示すように、算出された概中心
位置が概中心補正領域78内にあるかどうかにより判断
することができる。
【0099】この概中心補正領域78は、フレームの左
右端に関しては、正しいマーカ概中心76のフレーム端
72からの距離dがマーカ16の左右方向の大きさの半
分aより小さい(即ち、d<a)ような幅を持ち、フレ
ームの上下端に関しては、正しいマーカ概中心76のフ
レーム端72からの距離dがマーカ16の上下方向の大
きさの半分bより小さい(即ち、d<b)ような高さを
持つ領域である。
【0100】また、概中心のずれ量δは、次式で与えら
れる。
【0101】
【数1】
【0102】なお、撮像部46のCCDの各画素が正方
形ではなく、またCCDの画素ピッチも縦と横で違うと
いうことにより、これらの図16の(A)及(B)に示
すように、円形のマーカ16を撮像して得られる画像
は、このように楕円形になってしまう。そのため、マー
カ16がフレーム左右端からはみ出した場合と、上下端
からはみ出した場合とでは、ずれ量δの算出式が異なっ
ている。
【0103】このように、フレーム端で欠けている可能
性のあるマーカの概中心位置を補正することにより、フ
レーム端にかかってしまったマーカについても、欠けて
いないとしたときの概中心位置を求めることができるた
め、パターンドットの検出をより確実にすることができ
る。
【0104】また、上記ずれ量δつまり補正量を逐次計
算して求めなくても、この計算式を、検出された概中心
のフレーム端からの距離と補正量との関係を示すテーブ
ルの形式で持つものとしても良い。
【0105】例えば、マーカ概中心算出部52は、図1
6の(C)に示すように、検出された概中心のフレーム
端からの距離と補正した概中心のフレーム端からの距離
との関係を示すテーブルを有する。ただし、これらのテ
ーブルは、マーカ16の直径を7ドット、撮像時の1ド
ットのサイズが横3.47画素(pixel )、縦2.70
画素の場合を示している。
【0106】このように、フレーム端からの距離に応じ
て所定の補正量を出力するテーブルを用いるようにすれ
ば、補正量の計算が不要になる。
【0107】また、上記概中心位置補正処理をフレーム
全体のマーカに対して行う必要はなく、実際にデータド
ットを読み取るブロック20に係わるマーカのみに対し
て行えば良い。
【0108】例えば、図17の(A)において、フレー
ム60内にそれぞれ「×」印で示すマーカ概中心M0〜
M14が算出されたとき、概中心位置補正が必要なマー
カ、つまりフレーム端で一部が欠落したマーカ80とし
ては、M0,M9,M14の3つがある。しかしなが
ら、実際に読み取るブロックつまり処理対象ブロック8
2は、4隅にマーカのある図中に網掛けして示す5個の
ブロックである(なお、マーカM7,M9,M11,M
13を4隅に配したブロックについては、詳細は後述す
るような理由により除外される)。従って、この読み取
りに係わる5個のブロックを構成するマーカ16につい
て、その一部がフレーム端にかかって欠落したと判断さ
れた時に、そのマーカについてのみ補正を行い、それ以
外のものについては行わない。つまり、同図の例では、
フレーム端で一部が欠落したマーカ80の内、処理対象
ブロック82に関与するものはマーカM14だけである
ので、上記概中心位置補正処理は、このマーカM14に
ついてのみ実施される(この場合、マーカM0,M9
は、ブロックを構成する4隅のマーカの一つとなり得な
いので、処理対象から除外する)。
【0109】このように、処理対象となったマーカにつ
いてのみ選択的に補正を行う、つまり、フレーム全体に
ついて概中心位置の補正を必要とするマーカを検出して
補正するのではなく、読み取りを行うブロックに関係す
るマーカについてのみ、この処理を行うようにしている
ので、計算量が少なくなる。
【0110】なお、マーカM7,M9,M13,M11
を4隅に配したブロックを除外するのは、詳細は後述す
るようなダブルハイトの場合には、マーカM5,M6,
M10,M8を4隅に配したブロックとマーカM7,M
9,M13,M11を4隅に配したブロックとは同じデ
ータ内容を有しており、処理対称ブロック82として、
前者のブロックを選択しているので、後者のブロックは
除外されるということによる。
【0111】次に、上記マーカ中心検出部56について
詳細に説明する。
【0112】このマーカ中心検出部56は、パターンド
ット14を検出するために、まず、2つのマーカ16つ
まりマーカ対を選択する。
【0113】即ち、マーカ16を使ってパターンドット
14を探す場合、マーカ16が1つだけでは、図17の
(A)に示したようにドットコード36がスキューして
撮像された場合には、パターンドット14がどこにある
かは判らない。それに対して、図17の(B)に示すよ
うに、2つのマーカ16がマーカ対84として検出され
たならば、パターンドット14の存在する位置が例えば
マーカ間であるというようにフォーマット情報として与
えられていれば、そのマーカ対84の間を探せば良いの
であるから、例えば、マーカ対84を構成する一方のマ
ーカ16から他方のマーカ16へ順次1画素ずつ探索し
て行けばパターンドット14が見つかることになる。
【0114】このように、マーカ対を選択することによ
り、パターンドット14の検出が確実になる。即ち、パ
ターンドット14は、マーカ16から所定の位置関係を
有して記録されるため、スキューした場合にも、少なく
とも2つのマーカ位置が求められれば、パターンドット
14を検出することができる。
【0115】そこで、マーカ中心検出部56は、まず、
図18に示すように、基準マーカ選択部86で処理対象
となる基準マーカを一つ選択し、対マーカ存在領域算出
部88にて仕様スキュー角とフォーマット情報とに従っ
て対マーカ存在領域を算出して、対マーカ候補検出部9
0でこの対マーカ存在領域内を探索して、対になるマー
カ候補全てを検出する。次に、ベースマーカ対選択部9
2で対をなす一組のマーカ候補を選択することによって
処理対象のマーカを決定し、マーカ組選択部94により
それら処理対象マーカを選択して処理対象ブロックを決
定する。そして、この処理対象ブロックに係わるマーカ
間のパターンドット14の検出へと進む。
【0116】上記対マーカ存在領域算出部88は、以下
のようにして対マーカ存在領域を算出する。即ち、図1
7の(C)に示すように、基準マーカ選択部86にて選
択されたある1つの基準マーカ96と対になるべきマー
カが存在する範囲つまり対マーカ存在領域98は、仕様
スキュー角(図の例では20°)と、マーカ間距離つま
りフォーマット情報とによって算出することができる。
従って、図17の(D)に示すように、上記マーカ検出
部54がノイズなどにより幾つかマーカ候補の概中心
(図中×で示す)を検出したとしても、この対マーカ存
在領域98の範囲内に入るものだけが、対になるべきマ
ーカ(対マーカ100)であり、それ以外のものは誤マ
ーカ102であることが判る。
【0117】なお、仕様スキュー角とは、当該情報再生
システムがどれだけ傾いてドットコード36を読む仕様
になっているかを示すものである。例えば、画像入力部
38が固定されていて、ドットコード36が自動的に搬
送されてスキャンするような場合であれば、ほとんどス
キューすることはなく、この仕様スキュー角は、1°以
下の単位となる。これに対して、操作者が画像入力部3
8を手動でドットコード36上をスキャンさせるような
場合には、20°位は傾く可能性がある。また、例え
ば、画像入力部38にローラ等によってある程度スキャ
ン方向が規制されるような構造となっていれば、スキュ
ーが減らせる。このように、情報再生システムは、その
構造によって、スキュー角が仕様により決まっている。
【0118】このように、マーカ対を選択するに際し
て、仕様スキュー角とフォーマット情報とに従って対マ
ーカ存在領域を算出し、この対マーカ存在領域内を探索
してマーカ候補を検出するようにすれば、フレーム全体
に対して対となるマーカ候補を検出する処理を必要とし
ないため、探索効率が向上する。また、左右隣接マーカ
存在領域を絞って探索するため、ノイズによるマーカの
誤検出を軽減することができる。換言すれば、ノイズに
よりマーカ候補を誤検出しても、マーカ対を構成するフ
ォーマット上の制限によりそれらを除去することができ
る。
【0119】また、マーカ中心検出部56においては、
外挿により対マーカ位置を算出するようにしても良い。
【0120】例えば、既に1組のマーカ対が見付かって
いるような場合、例えば図19の(A)において、マー
カM8とM10が既に何らかの形で検出されている場合
には、次のマーカM11の位置は、上記のようにしてマ
ーカM10から仕様スキュー角とフォーマット情報とに
よって対マーカ存在領域98を算出してその範囲を探す
という処理をおこなわずとも、マーカM8とM10との
位置関係により既にスキュー角度が判っており、またマ
ーカ間距離も判っているので、それに従ってこのマーカ
M10から外挿ベクトル(exv)104を延ばしてや
り、図19の(B)に示すように、その先端近傍の非常
に狭い範囲の中で対マーカを探索してやれば良い。
【0121】こうすることにより、非常に狭い範囲の中
だけがマーカ探索領域106となるので、それ以外のと
ころにあるマーカ候補を誤検出することはなくなる、つ
まりノイズに強くなる。特に、上記対マーカ存在領域9
8内に複数のマーカ候補が存在する場合であっても、正
しいマーカ候補を対マーカ100として選び出すことが
可能となる。
【0122】また、このような外挿ベクトル104を用
いることにより、マーカ16が適宜省略されたコードに
対しても読み取り可能となる。例えば、上記の例におい
て、マーカM11が省略されていたとしても、この外挿
ベクトル104によりマーカM11があるべきおおよそ
の位置が判り、そのマーカM10,M11間のパターン
ドット14を読み取ることができる。
【0123】このように、外挿により対マーカ位置を算
出すれば、ノイズによるマーカ欠落や、誤マーカ検出を
起こしにくい。また、マーカ16が適宜省略されたコー
ドに対しても読み取りが可能となる。
【0124】この外挿ベクトル(exv)104は、縦
方向隣接マーカを探索する際にも利用でき、これは先に
検出された横方向マーカ対の位置関係から算出される。
例えば、図19の(C)に×印で示すように2つのマー
カ16が検出されている場合、そのx方向及びy方向の
増分Δx,Δyより、次式により縦方向に隣接するマー
カの位置が外挿される。
【0125】 exv.fx=35/43×RAT×Δy exv.fy=35/43/RAT×Δx ただし、RATは使用する撮像系の画素に対する縦横比
であり、この例では、 RAT=3.47/2.70 である。
【0126】このように、外挿によってマーカ位置を算
出する場合、先に検出されたマーカ対の位置関係から外
挿ベクトルを算出することにより、マーカ対に対応して
ブロックを構成するマーカ組を確実に検出することがで
きる。
【0127】また、この外挿ベクトル104は、次フレ
ームの処理においても利用することができる。
【0128】即ち、ドットコード36は、その全体が1
枚の画面として撮像されるとは限らず、実際には、スキ
ャンしてフレーム画像を連続して何枚も撮像する場合が
多い。この場合、時間的に連続する2つのフレーム間で
は、スキュー角が急に変化するということはほとんど無
いので、前のフレームで求めた外挿ベクトル104を次
のフレームで使うことができる。
【0129】このように、第2フレーム以降では直前の
フレームの外挿ベクトル104を参照するようにすれ
ば、計算によって外挿ベクトル104を求める必要がな
くなる。つまり、対マーカ存在領域算出部88の処理を
省略することができるようになる。
【0130】また、外挿ベクトル104により求まるマ
ーカ探索領域106の中で対応するマーカを探す場合、
その時に、例えば歪みや傾きによって実際のマーカがこ
の外挿した位置ではなくて若干ずれることがある。そこ
で、このような場合には、図19の(B)に示すよう
に、このマーカ探索領域106内で探索された対マーカ
100の概中心を用いて外挿ベクトルを修正し、次の対
マーカ100の探索時には、この修正された外挿ベクト
ルつまり修正外挿ベクトル108によりマーカ探索領域
106を設定するのが好ましい。
【0131】このように、外挿ベクトル104を基に検
出されたマーカ中心位置を用いて、この外挿ベクトル1
04を修正することにより、即ち、外挿ベクトルを修正
しながら処理を進めることにより、歪や傾きが存在する
場合にもマーカを見失うことなく、確実に検出すること
ができるようになる。
【0132】以上のいずれかの手法によって対になるマ
ーカ候補すべてが検出されたならば、マーカ中心検出部
56では、ベースマーカ対選択部92により、2つのブ
ロックにまたがる一連のマーカ対をベースマーカ対とし
て選択する。
【0133】例えば、図20の(A)に示すように、マ
ーカM10とM11でなるマーカ対と、マーカM11と
M13でなるマーカ対のように、2つのブロックにまた
がる一連のマーカ対がある場合、それら3つのマーカM
10,M11,M13をベースマーカ対として選択す
る。
【0134】即ち、仕様スキュー角やフォーマット情報
とによって基準マーカ(ntm)より隣接マーカの存在
領域つまり対マーカ存在領域98を算出し、その対マー
カ存在領域98内のマーカ候補を検出して、それらのう
ち対になるものを隣接マーカ(lmc,rmc)として
抽出する。そして、この基準マーカと抽出したマーカと
をベースマーカ対110として選択する。
【0135】即ち、誤検出マーカが存在した場合、一列
に並んでいるというフォーマット上の制限から、その誤
検出マーカを含む3つのマーカ16を結んだ時に真ん中
のマーカが丁度その中点になるような可能性はほとんど
なく、従って、このように2ブロックにまたがるマーカ
対をベースマーカ対として選択するものとすれば、その
ような誤検出マーカは排斥されて、実際のマーカである
ものしか選択されないことになる。つまり、ノイズによ
ってマーカと誤検出されたものを排斥することができる
ようになる。
【0136】また、ドットコード36がダブルハイトで
記録されている場合、このような2ブロックにまたがる
ベースマーカ対というのを選択することで、そのどの2
列を読むかをここで決めることができる。
【0137】さらには、複数のブロックにまたがるの
で、それだけ多くのパターンドットを利用することがで
き、データ読み取り基準点の精度を高くすることができ
る。即ち、図の例では、マーカM10とM11との間の
パターンドットを使って読み取り基準点を決めるという
だけではなく、マーカM10からM13までの範囲のパ
ターンドットを使って、読み取り基準点つまりマーカの
真の中心座標を決めるようにすれば、それだけ精度を高
くすることができる。
【0138】また、複数のブロックにまたがって、同時
にデータ読み取り基準点を決定することができるので、
マーカM10とM11の真中心を求めて、次にマーカM
11とM13の真中心を求めて、というように順次求め
ていく場合に比べて、計算量が少なくて済むといった利
点もある。
【0139】このように、少なくとも2つ以上のブロッ
クにまたがる一連のマーカ対をベースマーカ対として選
択するようにすれば、ベースマーカ対を構成するフォー
マット上の制限(対が限定される)により、ノイズによ
るマーカの誤検出を軽減することができる。また、ダブ
ルハイトで記録されたコードの場合、再生ブロック列に
またがるマーカ対をベースマーカ対として選択すること
で、2度読みをなくすことができる。さらに、複数のブ
ロックにまたがることで、多くのパターンドットを読み
取ることができ、データ読み取り基準点精度が高くな
る。また、複数のブロックにまたがって同時にデータ読
み取り基準点が決定できるため、計算量が少ないという
効果も有する。
【0140】なお、ここで、ダブルハイトについて説明
する。
【0141】ダブルハイトとは、図20の(B)に示す
ように、全く同一のコードを2段印刷することをいう
(図中、A1,A2,…はブロックアドレスを示すもの
とする)。つまり、元のコードが2段(縦2ブロック)
重ねになっている場合は、このダブルハイトでは、4段
(縦4ブロック)重ねになる。そして、このドットコー
ド36を画像入力部38で横方向にスキャンした場合、
CCDカメラ等の撮像部46(撮像部視野112)によ
って得られるフレーム画像としては、図20の(C)に
示すように、90°回転した画像が得られる。つまり、
スキャンにつれて、ブロックが下からせり上がってくる
ように、順次ブロックが上方にスライドしたフレーム画
像が得られることになる。
【0142】この場合、ブロックの大きさとフレームの
大きさの関係から、通常1フレームに横方向に3ブロッ
ク分が撮像されることになる。この3ブロックのうち、
ダブルハイトの場合には、2つは同じデータ内容のブロ
ックであるため、どちらか一方のみのブロックについて
のみ処理を行えば良いことになる。従って、前述した図
17の(A)の例では、マーカM5,M6,M10,M
8を4隅に配したブロックとマーカM7,M9,M1
3,M11を4隅に配したブロックとは同じデータ内容
を有しており、処理対象ブロック82として、前者のブ
ロックを選択しているので、後者のブロックは除外され
ているものである。
【0143】また、ベースマーカ対選択部92では、少
なくとも左右の隣接マーカが検出できる範囲内でスキャ
ン方向側のマーカ候補から基準マーカを選択し、これを
基準としてベースマーカ対を選択する。
【0144】即ち、あるマーカがみつかった時に、それ
に隣接するマーカがどの位置にあるかというのは、前述
したように仕様スキュー角やフォーマットで規定するこ
とができる。この場合は更に傾きによる縮小率も関係し
てくるが、隣接マーカがフレーム60内に必ず入ってく
るのは、当該マーカが、図21の(A)に示すような領
域114内にあるときだけであるので、この領域114
内で基準マーカntmを選択する。
【0145】この領域114は、フレーム60よりも、
フレーム上下端からは距離ACRY、左右端からは距離
ACRX2だけ小さな領域である。ここで、ACRY及
びACRX2は、図21の(B)に示すように、対マー
カ存在領域98のY方向の1/2の長さと、当該マーカ
から対マーカ存在領域98の遠い側の端までのX方向の
長さに該当し、同図に示すような数式によって算出され
る値である。
【0146】つまり、このような領域114内で基準マ
ーカを選択すれば、この領域114中のどのマーカを選
択しても必ずその両隣には隣接マーカを検出する可能性
があるということである。
【0147】また、基準マーカをスキャン方向側のマー
カ候補から選択するのは、後述するブロックの選択のた
めであり、このようにしてスキャン方向側からブロック
を選択していくと、前のフレームで既に処理されている
ブロックが後から選択されて出てくることになるので、
処理済みのブロックが検出されたならばそこで当該フレ
ームの処理を中止するようにすれば、既に処理したブロ
ックに対する無駄な処理を省くことができるようにな
る。
【0148】なお、図示した例では、基準マーカは、ベ
ースマーカ対110の中心のマーカを指し、なるべくフ
レームの下の方のマーカを基準マーカntmとするよう
にしているので、図では基準マーカntmとしてマーカ
M11が選択されることになる。
【0149】このように、少なくとも左右の隣接マーカ
が検出できる範囲内でスキャン方向側のマーカ候補から
基準マーカを選択し、これを基準としてベースマーカ対
を選択することにより、本来検出されるはずの隣接マー
カが検出されない場合、そのコードが画面から外れてい
るか、もしくはアクシデントが起きていることが推定で
きる。また、スキャン方向側のマーカ候補から基準マー
カを選択することにより、前のフレームでは未検出のマ
ーカから処理がなされるため、重複した処理を防ぐこと
ができる。
【0150】また、ベースマーカ対選択部92では、基
準マーカntmの片側にのみマーカ候補が見つかった場
合、そのマーカを基準マーカとして再選択して、さらに
隣接マーカを探索する。ただし、このマーカ探索の際に
は、外挿による存在領域の限定を行う。
【0151】例えば、図21の(C)において、最初に
基準マーカntmとしてマーカM10が選択され、対応
するマーカlmcとrmcを対マーカ存在領域98から
探した時、右側の対マーカ存在領域98からマーカが見
つからず、左側の対マーカ存在領域98から左側隣接マ
ーカlmcとしてマーカM9が見つかった場合には、マ
ーカM10がドットコード36の端部にあるマーカであ
ると判断する。そこで、この見つかったマーカM9を基
準マーカntmにする。そして、既に検出されているマ
ーカM10とから外挿ベクトルによりマーカ探索領域1
06を求め、その領域内で左側隣接マーカlmcを探
す。こうして、マーカM8を検出して、マーカM8,M
9,M10をベースマーカ対とする。
【0152】このように、マーカに対して左右片側のマ
ーカしか検出できない場合、基準マーカをその検出され
た隣接マーカに置き換え、外挿によってマーカを探索す
れば、より多くのブロックを読み取ることかできる。即
ち、基準マーカを基準としてブロックを読み取る構成で
あるため、コード端のマーカが基準マーカとして選択さ
れた場合、読めるブロックの数が減ってしまう。そこで
選択された基準マーカがコード端である場合にはこれを
選び直すことにより、より多くのブロックを読み取るこ
とができる。また、外挿によって探索領域を絞っている
ため、ノイズによるマーカの誤検出を軽減することがで
きる。
【0153】なお、上記のようにして外挿したマーカ位
置がフレーム60からはみ出してしまう場合には、ベー
スマーカ対選択部92は、この外挿した位置を仮想マー
カの概中心として記憶する。
【0154】例えば、図22の(A)において、マーカ
M8が基準マーカntmとして最初に設定されて、両側
の対マーカ存在領域98を探したとき、右側隣接マーカ
rmcが見つからない場合、前述したように、基準マー
カをマーカM7に移して、マーカM7,M8でなるマー
カ対から外挿により左側隣接マーカlmcを探すことを
行う。この時に、この外挿点がフレーム60からはみ出
た場合には、この外挿点に仮想マーカを設ける。
【0155】このようにすると、同図においてマーカM
7と仮想マーカM10の間にあるパターンドット14を
利用することができる。
【0156】また、このような仮想マーカM10を設け
なかった場合には、マーカM7とM8の組しか見つから
ず、このマーカM7,M8を含むブロックと同一の列の
ブロックしか読み取らないようになってしまう。しか
し、このように仮想マーカM10を設けることで、マー
カM1,M2,M5,M4を4隅に配置したブロックを
も読み取るようになり、ブロックの欠落を防ぐことが可
能になる。
【0157】このように、外挿した時にマーカ探索領域
が画面からはみ出た場合に、外挿点を仮想マーカとする
ことにより、マーカが画面からはみ出していても、画面
内に残っているパターンドット14は利用することがで
きるので、これらのパターンドット14を有効に利用す
ることができるようになる。
【0158】また、ブロックは基準マーカを基準にして
順次外挿により読み取っていくが、基準マーカに隣接す
るマーカが画面から外れていたとしても、外挿により求
めたブロックを構成するマーカは、スキューによりフレ
ーム内に入ってくるときがあり、そのような場合に、そ
れらのブロックが読めるようになる。
【0159】また、ベースマーカ対選択部92は、2つ
以上のベースマーカ対が選択できる場合には、より多く
のブロックを読み取れる可能性の高いベースマーカ対を
再選択する。
【0160】即ち、ダブルハイトの場合、前述したよう
に、全く同一のコードが2段印刷されている。フレーム
画像としては、元のコードが横2ブロックからなるとき
横4ブロック存在し、ブロックの大きさとフレーム60
の大きさの関係から通常は1フレームに横3ブロックが
撮像される。そこで、より多くのブロックを読み取れる
可能性の高いベースマーカ対を再選択することにより、
読み取りブロック数を増加することができる。
【0161】例えば、図22の(B)の左側に示すよう
に、マーカM10,M11,M13をベースマーカ対と
して選択すると、同図の右側に網掛けを付して示すよう
に、読み取りブロックは、マーカM2,M4,M7,M
6を4隅に配したブロックと、M6,M7,M11,M
10のブロック、M7,M9,M13,M11のブロッ
クの3ブロックとなる。
【0162】これに対して、図22の(C)の左側に示
すように、マーカM8,M10,M11をベースマーカ
対として選択すると、同図の右側に網掛けを付して示す
ように、読み取りブロックは、マーカM1,M2,M
6,M5を4隅に配したブロックと、M5,M6,M1
0,M8のブロック、M8,M10,M14,M12の
ブロック、M2,M4,M7,M6のブロック、M6,
M7,M11,M10のブロックの5ブロックとなる。
【0163】ここで、ダブルハイトの場合には、M5,
M6,M10,M8のブロックと、M7,M9,M1
3,M11のブロックとは、全く同じデータが記録され
ているため、どちらのブロックを読み取っても得られる
データは同じである。そこで、なるべく読み取れるブロ
ック数の多いM8,M10,M11をベースマーカ対と
して選択する。
【0164】このように、2つ以上のベースマーカ対が
選択できる場合には、より多くのブロックを読み取れる
可能性の高いベースマーカ対を再選択することにより、
1フレームからより多くの読み取りブロックが抽出でき
るようになる。
【0165】なお、上記のようなベースマーカ対の再選
択を行うとき、コードが左にスキューしている場合には
右側のベースマーカ対を、また右にスキューしている場
合には左側のベースマーカ対を再選択し、マーカの探索
の際には、外挿による存在領域の限定を行う。
【0166】例えば、図23の(A)に示すようにコー
ドが右にスキューしている場合には、ベースマーカ対と
して左側のM8,M10,M11の組と、右側のM1
0,M11,M13の組を選択する可能性があるが、左
側の組を選択すると5個のブロックを読み取ることがで
きるが、右側の組を選択すると4個のブロックしか読み
取ることができない。そこで、このようにコードが右に
スキューしているときには、左側のマーカ対を選択す
る。
【0167】ブロックを構成するマーカはベースマーカ
対を基準にして順次外挿により求めていくが、このよう
に、ベースマーカ対を再選択するとき、コードが右にス
キューしている場合は左側のベースマーカ対を、左にス
キューしている場合は右側のベースマーカ対を再選択す
ることにより、スキューによって読み取りブロックを構
成するマーカがフレーム外にはみ出てブロック欠損を生
じるのを防ぐことができる(横方向)。
【0168】あるいは、上記ベースマーカ対の再選択に
おいては、中央よりのベースマーカ対を選択するように
しても良い。これは、左側マーカと基準マーカとの中点
がフレーム中心より右側、もしくは右側マーカと基準マ
ーカとの中点がフレーム中心より左側の場合に、中央に
近いマーカ対を再選択することにより行われる。
【0169】例えば、図23の(B)に示すように、コ
ードが右にスキューしている場合、マーカM10,M1
1,M13をベースマーカ対として検出したとき、左側
マーカM10と基準マーカM11の中点がフレーム60
の中央よりも右側にあるので、このベースマーカ対がフ
レーム60の右側に寄っていることが判る。そこで、こ
のような場合には、M11とM13でなるマーカ対より
も中央に近いM10とM11でなるマーカ対を再選択す
る。そして、外挿によりマーカM8を探索して、M8,
M10,M11をベースマーカ対として選択する。
【0170】コードが左にスキューしている場合には、
右側マーカと基準マーカとの中点がフレーム中心より左
側であるかどうかの判断により、再選択するかどうか決
定できる。
【0171】ブロックを構成するマーカはベースマーカ
対を基準にして順次外挿により求めていくが、このよう
に、左側マーカと基準マーカとの中点がフレーム中心よ
り右側、もしくは右側マーカと基準マーカとの中点がフ
レーム中心より左側の場合、中央に近いマーカ対を再選
択することにより、スキューにより、読み取りブロック
を構成するマーカがフレームからはみ出てブロック欠損
を生じるのを防ぐことができる。また、中央よりのブロ
ックを選択するため、ディストーションの影響を小さく
することができる。
【0172】また、マーカ組選択部94は、ブロックを
構成するマーカのうち、全ての組み合わせ又は一部の組
み合わせを選択する。
【0173】即ち、一例として図24の(A)に示すよ
うにブロック20が矩形状であり、その頂点にマーカが
配置されている場合、ブロック20を構成する全ての4
つのマーカ組を選択する。
【0174】このように、ブロック20を構成するマー
カ組を選択することにより、読み取るデータをブロック
毎に分割して処理することができる。
【0175】なお、マーカ組選択部94は、選択したブ
ロック20を構成するマーカ組を全て不図示メモリに記
憶する。
【0176】例えば、図24の(A)の例の場合には、
フォーマット情報により、マーカM0,M2,M6,M
4が1つのブロックを構成するということが判ると、そ
れを第1ブロックのマーカ組として、同図の(B)に示
すように、左上がM0、右上がM2、右下がM6、左下
がM4というようにメモリに記憶する。以下同様に、第
2ブロックとしてM1,M3,M7,M5を、第3ブロ
ックとしてM8,M10,M14,M12を、第4ブロ
ックとしてM9,M11,M15,M13をそれぞれ記
憶する。つまり、この例の場合は4つブロックがあるの
で、第1ブロックから第4ブロックまでをこのようにマ
ーカ番号でメモリに記憶する。
【0177】このように、概中心位置を基にブロック2
0を構成するマーカ組を全てメモリに記憶することによ
り、ブロック20が整列していない場合にもブロック毎
にデータを読み取ることができる。
【0178】あるいは、このように全てのマーカ組を記
憶する代わりに、ブロック20を構成する所定の一つの
マーカと、このマーカに対する他のマーカの関係を現す
関係式とをメモリに記憶するようにしても良い。
【0179】即ち、図24の(C)に網掛けして示すよ
うな処理対象ブロック82が整列されている場合には、
ブロックを構成する4つのマーカの内の所定の一つ、例
えば左上のマーカと、この左上のマーカと残りの3つの
マーカとの関係式とが判っていれば、メモリに全てのマ
ーカ組を記憶する必要はない。
【0180】例えば、同図の例の場合、図24の(D)
に示すように、関係式として右上のマーカは+1、左下
のマーカは+3、右下のマーカは+4というように記憶
しておけば、第1ブロックについては、左上のマーカM
1を記憶するだけで、右上のマーカはそれに+1したM
2、左下のマーカは+3したM4、右下のマーカは+4
したM5であることが判るので、これらマーカM2,M
4,M5をメモリに記憶する必要がなくなる。
【0181】このように、ブロック20を構成するマー
カの少なくとも一つと他のマーカとの関係が判っていれ
ば、この少なくとも一つのマーカをメモリに記憶するだ
けで良く、メモリ容量を節約できる。
【0182】また、マーカ組選択部94は、図25の
(A)に示すように、フレーム60内に入ったブロック
20を全て処理対象ブロック82とできるように、ブロ
ック20を構成する全てのマーカ組を選択するものとし
ても良い。ただしこの場合は、ベースマーカ対選択部9
2を構成する必要はない。
【0183】ダブルハイトの場合には、前述したように
全く同一のコードが2段印刷されており、フレーム画像
としては、元のコードが横2ブロックからなるとき横4
ブロック存在し、ブロックの大きさとフレーム60の大
きさの関係から通常は1フレームに横3ブロックが撮像
される。そこで、このように、フレーム内のブロック2
0を構成する全てのマーカ組を選択すると、同一内容の
ブロックが重複して読み取られ、両方とも同じように読
み取れたものを正しいデータとすることにより、データ
の信頼性を高めることができる。
【0184】つまり、重複して選択されるブロックも全
て処理対象とすることで、信頼性を高めることができ
る。
【0185】また、マーカ組選択部94では、図25の
(B)に示すように、フレーム内のスキャン方向側のブ
ロックから処理対象ブロック82とできるように、スキ
ャン方向側のブロックを構成するマーカ組から順次選択
し、前フレームで処理済みのブロックが出現した場合、
そこで処理を中止して、次フレームへ処理を移行するよ
うにしても良い。
【0186】例えば、前述したようなベースマーカ対選
択部92においてスキャン方向側のマーカ候補から基準
マーカを選択した場合、図26の(A)に示すように、
ベースマーカ対としてマーカM8,M10,M11が選
択されるが、下側のブロックから読み取るようにするた
めに、ここからまず1回下方に外挿して、マーカを見つ
ける処理を行う。これにより、マーカM12とM14が
マーカとして検出され、これらは1つのブロックを構成
するマーカ組であると見なされるので、このM8,M1
0,M14,M12のブロックを選択する。次に、今度
は逆に上方のブロックを選択して処理していく。そし
て、ブロックアドレスにより既に処理したブロックであ
るか否かがわかるので、既に処理したブロックが見つか
った時点で、このフレームについての処理を中止するこ
とにより、既に処理したブロックを再度処理するという
無駄を省くことができる。
【0187】このように、フレームのスキャン方向側の
ブロックを構成するマーカ組から順次選択することによ
り、処理済みのブロックは処理対象としないことができ
るので、重複した処理を省くことができる。
【0188】また、撮像部46に光学的ディストーショ
ン等があった場合に、フレーム60の中央部よりは外側
の方がディストーションが大きくかかってくるので、マ
ーカ組選択手段94では、フレーム60の側端部のブロ
ックを構成するマーカ組から順次選択するようにし、ま
ず外側寄りのブロックのデータを読み、次に中央寄りの
ブロックのデータが読めれば、そのデータで上書きして
いくものとすれば、データの信頼性をより高くすること
ができる。
【0189】例えば、コードがダブルハイトで記録され
ている場合、図26の(B)に丸数字で示すように、1
〜9の順番に処理対象ブロック82のデータを読んでい
く。ここで、1のブロックと2のブロックとは同じデー
タが記録されているが、1のブロックはフレーム60の
端に寄っているので、光学的ディストーションによっ
て、読み取りエラーが発生する確率が高い。そこで、そ
の後に、2のブロックのデータをもう1回読み取って上
書きすれば、より正確なデータが得られる。また、例え
ば、この2のブロックがノイズ等によって読み取れなか
ったとしても、このブロックのデータは、先に1のブロ
ックから読み取っているので、多少エラーが多いかもし
れないが、このブロックのデータが全く読み取られない
ということを防ぐことができる。
【0190】即ち、フレーム外側に近いブロックほどデ
ィストーションの影響を大きく受けてエラーが増えるた
め、このように、フレーム内のスキャン方向と直交する
方向側の端部に近いブロックを構成するマーカ組から順
次選択することにより、外側から順次ブロック内のデー
タを読み取って上書きしていけば、余計なメモリを必要
とせずに信頼性の高いデータを得ることができる。
【0191】あるいは、マーカ組選択部94は、選択さ
れたブロックの読み取りに失敗した場合、同一のアドレ
スを有するブロックを再選択するものとしても良い。
【0192】例えば、図27の(A)に示すように、ダ
ブルハイトのコードにおいてベースマーカ対として真ん
中の3つのマーカ(図示せず)を選択して処理対象ブロ
ック82を順番に読んでいった場合に、アドレスA17
のブロックが読み取り失敗ブロック116となったなら
ば、これと同じデータ(同じアドレス)を持つブロック
を再選択ブロック118として選択するようにマーカ組
を選択し直す。
【0193】なお、読み取りエラーが発生して、読み取
り失敗ブロック116となるのは、例えば、ノイズ等に
よってアドレスドット18が読めなかった場合や、マー
カが見つからなかった場合などである。
【0194】このように、あるブロックの読み取りに失
敗した場合には、同一のアドレスを持つ別のブロックを
構成するマーカ組を選択し直すことにより、ブロック落
ちによる読み取りエラーを減少させることができる。
【0195】次に、データコード10の読み取り基準点
の推定法について説明する。
【0196】図27の(B)に示すように、マーカ16
とパターンドット14とはコードライン120上に一直
線に配置されている。つまり、データコード10の読み
取り基準点としてのマーカ16の真中心と、パターンド
ット14の各ドット中心とがコードライン120上に配
列されている。従って、この所定のフォーマットで記録
されたパターンドット14を用いることで、読み取った
マーカの概中心が正しい真中心かどうかが直ちに判断で
きる。
【0197】また、複数のパターンドット14を用いる
ことで、求める読み取り基準点の精度を高めることがで
きる。即ち、パターンドット14はフォーマットが決ま
っているため、このパターンドット14を検出したとき
に、本当にドットがあるべき位置にあったドットなの
か、あるいはノイズなのかということを区別することが
できる。よって、このあるべき位置にあるパターンドッ
ト14のドットの中心を、全て求めることができ、これ
ら複数のドットの中心位置を使用して、マーカ16の真
の中心を求めることが可能になるので、読み取り基準点
の位置の精度を上げることができる。
【0198】例えば、図27の(C)に示すように、パ
ターンドット14の各ドットの2値化処理後のパターン
形状が得られたとすると、マーカ16の概中心間を結ん
だ読取ライン122上をフォーマット情報に従ったドッ
ト読取位置124でドットを検出する。そして、検出さ
れたドットの中心位置126を算出し、これらの座標か
ら一次回帰により、データコード10の読み取り基準点
となるマーカ真中心を算出することができる。
【0199】1ドット毎の中心位置検出精度は、誤差に
してコンマ数画素程度であるが、パターンドット14を
1つのマーカ16に対して複数個用意することによっ
て、精度を上げることができる。
【0200】このように、所定のフォーマットで記録さ
れたパターンドット14を用いてデータ読み取り基準点
を推定する場合、所定のフォーマットと比較することに
より、読み取った情報が正しいのかどうかが直ちに判定
できる。また、少なくとも一つ以上のパターンドット1
4を用いることにより、基準点推定精度を高めることが
できる。
【0201】なお、このようにパターンドット14を用
いてデータ読み取り基準点つまりマーカ16の真中心を
推定する場合、マーカ概中心から所定の位置関係を有す
るパターンドット14のみを利用して正確なデータ読み
取り基準点を推定する。
【0202】上記所定の位置関係を有するパターンドッ
ト14とは、例えば、図28の(A)に示すような隣接
マーカ間のパターンコード14である。このマーカ真中
心の推定は、歪みに対応するため、1ブロックずつ行
う。例えば、マーカM8とM10のそれぞれの真中心を
求める際には、それらの間のパターンドット14を用
い、マーカM10とM11のそれぞれの真中心を求める
際には、それらの間のパターンドット14を用いる。こ
の場合、中心のマーカM10の真中心については、両側
のパターンドット14からそれぞれ求まるので、図28
の(B)に示すように、左右ブロックの平均を用いる。
【0203】あるいは、上記所定の位置関係を有するパ
ターンドット14としては、図28の(C)に示すよう
に、ブロック外のパターンドット14を含む所定の範囲
内にあるパターンドット14としても良い。この例で
は、M8,M10,M11の真中心をそれぞれL,M,
Rの範囲のパターンドットを用いて求めている。
【0204】この場合、例えば、求めたい1つのデータ
読み取り基準点つまりマーカ16の真中心に対して、光
学歪みがない場合には、できるだけパターンドット14
のドット数を多く用いて求めた方が精度が良いので、そ
のように光学歪みのない場合には、図29の(A)に示
すように、広い範囲のパターンドット14を用いてマー
カ16の真中心を求めることが好ましい。
【0205】これに対して、光学歪みがある場合には、
マーカ16から離れるにつれて誤差が蓄積されて大きな
誤差を生じるため、広い範囲のパターンドット14を利
用せずに、図29の(B)に示すように、読み取るパタ
ーンドット14の範囲を限定する(マーカ近傍のパター
ンドット14のみを用いる)ことによって、求められた
データ読み取り基準点の信頼性を高くする。
【0206】このように、マーカ概中心から所定の位置
関係を有するパターンドット14のみを利用して正確な
データ読み取り基準点を推定することにより、歪みがな
い場合、範囲を広くしてドット数を多くすることにより
推定精度を上げることができる。また、歪みがある場
合、範囲を限定することにより推定精度を上げることが
できる。さらには、範囲をマーカ対間にすることにより
処理が簡単になるという利点がある。
【0207】また、マーカ間のパターンドット14を利
用する場合、一般に広く用いられているツリー探索の手
法を採用して、データ読み取り基準点を推定することが
できる。つまり、図29の(C)に示すように、マーカ
対の概中心間を結んだ線上でパターンドット14を読み
取るだけでなく、その概中心の8近傍それぞれを結んだ
線上でパターンドット14を読み取る。つまりそれぞれ
の点について9回、読み取りを行う。こうした場合、ず
れた位置ではパターンドット14のドット全てを読み取
ることができず、正しい位置では全て読み取れることに
なるので、同図の(D)に示すように、パターンドット
14を全て読み取れた回数の最も多かった点(図中○で
示す)をデータ読み取り基準点とする。または、上述し
たように求めた基準点の近傍のさらにせまい範囲で8点
を用いて同様に読み取りを行って求めた、より精度の高
い読み取り基準点を用いても良い。
【0208】このように、ツリー探索の手法を採用する
と、複雑な計算を必要とせずに、データ読み取り基準点
を決定することができる。
【0209】さらにこの場合、総当たり的なツリー探索
を行う代わりに、マーカ対の概中心間で一度パターンド
ット14を読み取り、その結果に従って限定的にツリー
探索を行うことも可能である。
【0210】例えば、図30の(A)に示すように、ド
ット1,10をマーカの概中心としたとき、ドット2,
3,4,5が読み取れ、ドット6,7,8,9が読み取
れなかった場合には、つまり、左寄りのドットだけが正
しく読み取れている場合には、左側の概中心(ドット
1)はほぼ正しい位置であり、右側の概中心(ドット1
0)がずれていると判断することができる。従って、左
側の概中心はそのまま、右側の概中心だけを8近傍に振
ってツリー探索を行えば良い。
【0211】また、パターンドット14を、図30の
(B)に示すように、右にずらしたドット2,6と、通
常の位置のドット3,5,7と、左にずらしたドット
4,8で構成し、これを読み取ったときに、左にずらし
たドット4,8のみが読み取れなかった場合には、概中
心の位置が右に寄っていたことが判る。つまり、左にず
れたドット4,8が読み取りエラーが起きたということ
は、全体的に右に寄っていたということであるので、こ
のような場合には、ドット1,9の概中心をずらしたツ
リー探索を続けるときに、それらの左側にずらした点を
重点的に探索すれば良い。
【0212】同様に、図7の(B)に示したような、上
下方向にもずらしたドットをドットパターン14に入れ
ておくことで、上下方向のずれも検出できるので、それ
に応じてツリー探索を限定的に行うことが可能になる。
【0213】そして、パターンドット14の全ドットが
ほぼ一様に検出された時に、ほぼ確実なデータ読み取り
基準点が検出されたことになる。
【0214】このように、マーカ対の概中心とフォーマ
ットで決定されるドット読み取り点でパターンドットを
読み取り、読み取りエラーの発生したドットの位置及び
その偏りによって概中心位置のずれ量及び方向を推定
し、マーカ対の概中心を、その推定結果に基づいて近傍
で移動させて、ツリー探索を行うことにより、総当たり
的なツリー探索に比べて、探索回数を少なくできる。
【0215】なお、パターンドット14は、必ずしもマ
ーカ対間に直線状に並んでいる必要はなく、マーカ対と
どういう位置関係にあるかがフォーマットとして決定さ
れていれば良いものである。
【0216】例えば、図30の(C)に示すように、図
示しないマーカ間あるいはマーカの回りに、パターンド
ット14が円状に並んでいて、その中心をデータ読み取
り基準点にするという場合、半径rでパターンドット1
4が並ぶフォーマットであれば、マーカ概中心よりそれ
ぞれのドットを検出して、それぞれの中心(図中×で示
す)を求める。そして、半径rの円の中心(x,y)
を、この8個のドット中心と円との距離の2乗和が最小
になるように、xとyを求めて、それをデータ読み取り
基準点とする。これはつまり、イメージ的には、半径r
の円を移動して、その求めたドットの中心がうまくこの
円に嵌まるところを探し、見付かったならば、その円の
中心(x,y)をデータ読み取り基準点とするというこ
とを意味している。さらに簡単には、これらドットの中
心の重心を円の中心、即ちデータ読み取り基準点とする
ようにしても良い。
【0217】このように、マーカ対のマーカ概中心とフ
ォーマットで決定されるドット読み取り点でパターンド
ットを検出し、その検出されたパターンドットの中心を
算出して、この算出されたドット中心とフォーマットの
関係で定められる所定の誤差関数を最小化するように読
み取り基準点を推定するようにしているので、複数のパ
ターンドットの中心を利用してデータ読み取り基準点が
推定され、精度が非常に高くなる。
【0218】以上のように、マーカ中心検出部56で
は、図18に示すように、パターンドット検出部126
にて、マーカ組選択部94で選択されたマーカ組の各マ
ーカ間に配置されているパターンドット14を各マーカ
の概中心とフォーマットで決定されるドット読み取り点
で検出し、ドット中心算出部128によって各検出され
たドットの中心を算出する。そして、誤差最小化部13
0によって、この算出されたドット中心とフォーマット
の関係で定められる所定の誤差関数を最小化するよう
に、データコード10の各データドットの読み取り基準
点を推定し、データ読み取り部42に出力する。
【0219】次に、上記パターンドット検出部126に
ついて詳細に説明する。
【0220】ドット検出部126は、マーカ対の概中心
とフォーマットで決定されるドット読み取り点で黒ドッ
トを検出する黒ドット検出部132を有している。この
黒ドット検出部132は、図31の(A)に示すよう
に、黒ドットが検出されるはずのドット読み取り点13
4で黒ドットが検出されなかった場合には、その近傍の
4画素について、図中に1〜4で示す順番に黒画素を探
索して、黒画素が有ればそれをドットとするように探索
する。つまり、パターンドット14を形成する各ドット
は、マーカ概中心から所定の位置関係を満たすドット読
み取り点の画素値として検出される。そこで、黒ドット
が検出されるべきドット読み取り点において黒ドットが
検出されない場合、ドット読み取り点がずれていたもの
とみなして、上下左右1画素ずつずらしながらドットを
探索する。
【0221】このように、マーカ概中心がノイズ等によ
ってずれて算出されていたり、歪みや傾きによって概中
心間を所定の比で分割したドット読み取り点134がず
れて算出されていたとしても、その近傍で黒ドットを探
索することにより、確実にパターンドット14を検出で
きるため、検出ドットの減少による精度の低下がない。
【0222】また、このようにしてドット読み取り点1
34の近傍画素でドットが検出された場合には、そのず
らし量を記憶しておき、それを次のドット読み取り点1
34からオフセットとして加えることが好ましい。
【0223】即ち、例えば図31の(B)において、同
図中左側の黒丸で示すドットを計算により求めたドット
読み取り点134とした場合に、そこには黒画素がない
ので、探索をする。そして、左側に1画素ずれたところ
でドットが検出された場合には、左側に1画素ずれた位
置をオフセットとして記憶する。そして、次のドット読
み取り点134が、当初の計算では図中白丸で示す点で
あったとしても、その点から左に1画素ずれた点をドッ
ト読み取り点134として読み取りを行う。
【0224】つまり、あるドットがずれて検出された時
は、その近傍のドットもずれて検出される可能性が非常
に高いので、計算上のドット読み取り点134をまた同
じように探索するよりも、最初からオフセットを加えた
点を読み取りにいく方が、処理が少なくて済む。
【0225】このように、パターンドット14のあるド
ットがずれた位置で検出された場合、その近くのドット
も同じようにずれている場合が多く、そこで、計算上求
められたドット読み取り点134からずれた位置でドッ
トが検出された場合、そのずれをオフセットとして次の
ドット読み取り点134を予めシフトしておくことによ
り、探索効率を高めることができる。また、歪みによっ
てドット検出点がずれていた場合、歪み量に応じてドッ
ト読み取り点134をシフトしていかないと、ずれが累
積して、やがてドットの検出が不可能となるが、読み取
り点をシフトしていくことにより、これを防ぐこともで
きる。
【0226】また、図18に示すように、マーカ中心検
出部56は、さらに、誤差最小化部130で求めたデー
タ読み取り基準点に基づいてマーカ概中心を算出し直す
マーカ概中心再算出部136を有しても良い。
【0227】即ち、パターンドット14を形成する各ド
ットは、マーカ概中心から所定の位置関係を満たすドッ
ト読み取り点134の画素値として検出される。そこ
で、ドットが数個しか検出されない場合、マーカ概中心
がずれていたものとみなして、読み取ることができたド
ットのみを利用してマーカ概中心位置を再計算する。こ
うして求められたマーカ概中心から、再度所定の位置関
係を満たすドット読み取り点134の画素値を読み取る
ことによりドットを検出する。
【0228】例えば、図31の(C)の上側に×印で示
すようにマーカ概中心が検出されて、パターンドット1
4の1回目の読み取りを行う。その時に、右側のマーカ
概中心位置がずれて検出されていた場合には、左側のマ
ーカ概中心に近い方のドットは読み取ることはできる
が、右側のマーカ概中心に近い方のドットは欠落してし
まう。このように読み取れたドットの中心位置をドット
中心算出部128により算出し、誤差最小化部130に
てデータ読み取り基準点を推定すると、その推定された
データ読み取り基準点は、検出されたドットが少なかっ
たために、誤差が多いものとなっている。そこで、マー
カ概中心再算出部136は、このデータ読み取り基準点
を新しいマーカ概中心として、パターンドット検出部1
26に再度パターンドット14の検出を行わせる。これ
により、同図の下側に示すように、パターンドット14
の全てが検出されるようになり、高精度にデータ読み取
り基準点を推定できるようになる。
【0229】このように、1回目の読み取りで検出され
た数個のパターンドットから概中心を再算出することに
より、概中心の精度が上がり、再検出されるドットの数
を増やすことができる。
【0230】また、黒ドット検出部132では黒ドット
を検出するだけなので、汚れ等により本来白であった点
をも黒ドットと検出してしまう場合もある。そこで、パ
ターンドット14を信号+エラー検出符号により構成
し、検出された黒ドットの信号からエラー検出処理を行
い、本来黒ドットであった点のみドット中心算出を行う
ようにすることも可能である。
【0231】即ち、図18に示すように、パターンドッ
ト検出部126では、黒ドット検出部132での検出結
果をバッファ138に入力し、信号の並びとする。つま
り、黒ドットを「1」として、例えば、1,0,0,
1,1,0,0というように並べ直すと、これは信号で
あるのでエラー検出が可能になる。そこで、エラー検出
部140にてエラー検出を行い、間違って検出された黒
ドットがあれば、それは使わないように、つまりドット
中心算出部128に供給しないように、選択部142に
より、黒ドット検出部132の出力をドット中心算出部
128に選択的に供給させる。
【0232】このように、ドットを検出した後、それら
検出したドットの中からエラー検出により正しいドット
のみを選択することにより、パターンドット14に情報
を持たせた場合にもドットが正しく検出された位置がわ
かるため、ノイズによるデータ読み取り基準点精度の低
下を防ぐことができる。
【0233】次に、ドット中心算出部128について説
明する。
【0234】円形に印刷されたドットをCCDカメラで
粗く撮像し、2値化した場合、得られるパターンはもは
や円形ではないので、簡単にドット中心を算出すること
ができない。
【0235】理想的な2値化が行われた場合、図32の
(A)に示すように画素の半分がドットにかかればその
画素はオンとなるため、ある画素がオンとなるためのド
ット中心位置の存在範囲が規定できる。即ち、画素の半
分がドットにかかるときのドット中心の軌跡を臨界線と
したとき、その内側(注目画素側)にドット中心がある
時は画素はオンに、外側にある時は画素はオフになる。
そこで、あるパターンが生じたとき、パターン中のオン
となった画素とその周囲のオフとなった画素についてド
ット中心位置の存在範囲を求めれば、その重複領域とし
てドット中心位置を推定することができる。
【0236】例えば、1つのドットを縦2画素、横3画
素程度の大きさで撮像した時に、理想的な2値化が行わ
れた場合、表れる画素パターンは、同図の(B)に丸数
字の1〜7で示すような7種類しかなく、それぞれ図示
するようにドット中心位置の存在する領域が推定でき
る。
【0237】ドット中心算出部128は、このようなパ
ターン形状とドット中心存在領域との関係をテーブルと
して保持している。
【0238】このように、形状が既知のドットを2値化
したときのパターン形状からその中心位置の存在領域を
求めることができ、そこで、この領域内の点を中心代表
点とすることで、粗いサンプリングでも超解像的にドッ
ト中心を推定することができるようになる。
【0239】一方、上記のように1ドットを2画素×3
画素で撮像する場合にはパターンは7通りしかないが、
3画素×3画素や4画素×3画素とより高い解像度で撮
像する場合には、解像度が高くなるにつれて表れるパタ
ーンは指数的に増大していくことになり、上記のように
テーブルを保持するためには、非常に大容量のメモリが
必要になってくる。
【0240】そこで、ドット中心算出部128は、撮像
されたドットの重心を算出してドット中心とするように
しても良い。このようにすれば、ドット形状と代表点の
関係をテーブルにして保持する必要がないので、メモリ
が不要となる。また、1つのドットを何画素×何画素で
撮像するということが決まっていなくとも良いので、光
学系の倍率が変動したり、ドットの径が変動したりして
も対応できるというスケーラビリティを有するという効
果もある。
【0241】また、この重心算出を行う場合、図33の
(A)に示すように、ドット読み取り点134に関して
所定の大きさ、例えば4×4のマスク144をかけて、
その中に入っている画素だけを用いて重心146の算出
を行うようにしても良い。
【0242】ここで、図33の(A)の例を用いて重心
の計算を説明する。
【0243】まず、同図ではマスク内に11個の黒画素
が存在しており、これを行方向に見た場合、ドット読み
取り点134の行より1行上に位置する行に黒画素が1
画素あるので、この行の行重み係数「−1」を「1(画
素)」にかけて一時記憶しておく。同様に、ドット読み
取り点134の行より1行下に位置する行には黒画素が
4画素あるので、行重み係数「1」と「4」をかけて、
前述の一時記憶結果に加算する。さらに、2行下の行も
同様に、3画素の黒画素に対して行重み係数「2」をか
けて、結果の「6」を一時記憶結果に加算する。こうし
て得られた加算結果を黒画素数で除算して、「9/1
1」が得られ、これが重心146の読み取り点134か
らのy方向のずれに相当している。
【0244】x方向に対しても同じように計算し、
「(−1×3+1×3+2×1)/11=2/11」
が、重心146の読み取り点134からのx方向のずれ
に相当する値である。
【0245】このように、適当なサイズのマスク144
によって中心算出に寄与する領域を制限すると、ノイズ
(シミ)による誤差が読み取り基準点の推定に与える影
響を小さくすることができる。
【0246】なおこの場合、ノイズの影響を少なくする
ために、マスク144の大きさはドットの大きさに近け
れば近いほど好ましいものであるが、マスク144の大
きさをドットの大きさと同じにしてしまうと、ドット読
み取り点134が重心に近い位置で検出されなかった場
合には、偏った位置にマスクがかかり、重心算出に寄与
する画素も偏ることになって、算出される重心の誤差が
非常に大きなものになってしまう。
【0247】そこで、図33の(B)に示すように、ま
ずドット読み取り点134を基準とする位置でマスク1
44をかけて、マスク内でドットの偏りを検出し、図3
3の(C)に示すようにこの偏りをなくす方向にマスク
144を移動してから重心算出を行うようにすれば、マ
スク144のサイズをドットのサイズに合わせたとして
も、正確な重心算出が可能になる。
【0248】ここで、横(縦)方向のマスク144の移
動量は、列(行)中に黒画素が一つでも存在すれば
「○」、存在しなければ「×」として、図33の(D)
に示すようなテーブルを参照して算出する。
【0249】以下に、図33の(B)、(C)、及び
(D)を用いて具体的に説明する。
【0250】図33の(B)は、読み取り点134が左
下にずれていた場合の例で、マスク内に9個の黒画素が
入っている。
【0251】まず行方向で調べると、読み取り点134
の行の1行上、1行下、及び2行下のそれぞれに3個、
3個、及び0個の黒画素が検出される。この場合、2行
下の行に黒画素が無いので、マスク位置を1行上へずら
す。
【0252】同様に、列方向で、読み取り点134の列
の1列左、1列右、及び2列右のそれぞれに0個、3
個、及び3個の黒画素が検出される。このときには、マ
スク144を1列右へずらすようにしている。
【0253】これらの関係を表にまとめたのが図33の
(D)である。
【0254】このように、ドットの検出された位置を基
準としてマスク144をかけてマスク内でドットの偏り
を検出し、偏りをなくす方向にマスク144を移動して
から中心を算出する、つまりマスク位置を2パスで決定
することにより、マスクサイズをドットサイズに合わせ
て小さくすることができ、メモリが少なくて済むと共に
ノイズによる誤差がより小さくなる。
【0255】また、上記のように形状が既知のドットを
2値化したときのパターン形状からその中心位置の存在
領域を求める場合、中心存在領域の広さはパターンによ
って大きく異なってくる。そこで、図32の(C)に示
すように、中心代表点を中心存在領域の広さに応じて重
み付けし、その確からしさをマーカ真中心検出に反映さ
せるようにしても良い。
【0256】例えば、図32の(B)に丸数字3で示す
ようなパターンの場合には、ドット中心存在領域は非常
に小さな領域であり、よって非常に信頼性が高いが、同
図に丸数字4で示すパターンの場合には、この領域が非
常に大きいので信頼性は非常に低くなる。そこで、この
中心存在領域の面積に対応して、それぞれ重みを付け
る。例えば、丸数字4で示すパターンの場合の中心代表
点の重みを「1」としたならば、1のパターンでは
「2.5」、2のパターンでは「1.5」、3のパター
ンでは「5.0」、5のパターンでは「1.3」、6の
パターンでは「1.3」、7のパターンでは「1.5」
と重み付けをする。このように中心代表点を重み付けす
ることで、求められるデータ読み取り基準点の信頼性を
このドットの形状に対応した信頼性を持って計算するこ
とができるようになる。
【0257】このように、検出されたドットのパターン
形状によって異なるその中心代表点の信頼性を重みにし
てデータ読み取り基準点を推定することにより、推定精
度を高めることができる。
【0258】また、誤差最小化部130は、図34の
(A)に示すように、上記のようにしてマーカ概中心に
基づいてドット中心検出部128により実際に算出され
たドットの中心点(重心代表点位置150)と、推定さ
れるデータ読み取り基準点(この場合、マーカ真中心)
と、フォーマットに基づいて定められるドットの推定中
心点との誤差が最小になるように、データ読み取り基準
点を決定するものであり、この場合に、最小自乗法を使
うことで、非常に高精度にデータ読み取り基準点を算出
することができる。
【0259】ここで、この最小自乗法を使ったデータ読
み取り基準点(この場合、マーカ真中心)の算出法につ
き簡単に説明する。
【0260】今、図34の(B)に示すように、M1 ’
を左側推定マーカ真中心、M2 ’を右側推定マーカ真中
心、Di をパターンドット14のi番目のドット中心、
diをパターンドット14のi番目のドットのマーカ間
分割比とする。
【0261】推定マーカ真中心M1 ’,M2 ’から求め
たドット中心Di ’は、
【数2】
【0262】ドットパターン中心Di との推定誤差εi
を用いて、誤差の2乗和Eは、
【数3】
【0263】と表される。
【0264】そこで、このEを最小化するM1 ’,M2
’を求める。
【0265】
【数4】
【0266】ここで、
【数5】
【0267】とおくと、(1)より Ax1 ’+Bx2 ’=P …(3) (2)より Bx1 ’+Cx2 ’=Q …(4) (3)×C−(4)×Bより
【数6】
【0268】(4)×A−(3)×Bより
【数7】
【0269】同様にして
【数8】
【0270】とおくと、
【数9】
【0271】となり、推定マーカ真中心M1 ’及びM2
’の位置座標(x1 ’,y1 ’)及び(x2 ’,y2
’)が算出される。
【0272】このように、算出された各パターンドット
の中心位置の不確定性が、ずれ量の自乗の総和を最小自
乗法によって最小化することにより相殺され、データ読
み取り基準点の推定精度を高めることができる。
【0273】さらに、数式を簡単にする方法として、以
下に述べる方法もある。
【0274】今、図35の(A)に示すように、記録媒
体上の座標系において、Ddi(ui)を設計上のドット
位置、Uを第一単位ベクトル、Oを原点位置とし、ま
た、同図の(B)に示すように、撮像面上の座標系にお
いて、Doi(xi ,yi )を観測上のドット位置、U’
(ux ’,uy ’)を第一推定単位ベクトル、O’(o
x ’,oy ’)を推定原点位置、Doi’(xi ,yi )
を推定ドット位置とする。
【0275】ここで、設計上のドット位置と、推定され
る基準点位置、及び単位ベクトルによって求められる推
定ドット位置Doi’は、次式によって与えられる。
【0276】
【数10】
【0277】また、観測上のドット位置Doiとの推定誤
差εi を用いて、誤差の2乗和Eは、
【数11】
【0278】と表される。
【0279】そこで、このEを最小化するU’,O’を
求める。
【0280】
【数12】
【0281】ここで、U’,O’を独立に求めるため、
【数13】
【0282】とすると、(5)式及び(6)式は、次式
のようになる。
【0283】
【数14】
【0284】同様にして、
【数15】
【0285】このように計算を少なくして、U’及び
O’を求めることができる。
【0286】ここで、マーカ対と10個のパターンドッ
トが図36のような関係で並んでいた場合の例を説明す
る。
【0287】まず、各パターンドットのドット読み取り
点Ui は、左側のマーカ概中心から各々7,10,1
3,16,19,24,27,30,33,36であ
り、N=10であるから、
【数16】
【0288】は、21.5となる。
【0289】ところが、ドットの欠けや汚れ等の原因に
よって、パターンドット検出部126において、左から
2番目(Ui =10)のドットが検出されなかったとす
ると、Nは9となり、Ui も7,13,16,19,2
4,27,30,33,36となる。従って、この場
合、N=9であるから、上記(11)式の解は22.7
8となる。
【0290】つまり、パターンドット検出部126にお
いて検出されるドットが10個全て検出された場合は、
上記(7)式及び(9)式の分母に見られる
【数17】
【0291】の計算は、値が902.5で固定となる
が、いくつかのドットが検出されなかった場合には、そ
の都度計算が必要である。
【0292】一方、本ドットコードは、紙等の媒体に印
刷されることが多く、印刷条件や、印刷後の扱われ方に
よってドットが欠けたりすることも考えられ、実際に1
0個全てのドットが検出されない可能性もある。
【0293】従って、装置の中に、上記(12)式を計
算させる手段が必要となっているのだが、この計算は、
2乗の値を加算する処理であることから、各項の値が大
きく、演算精度を考慮すると、レジスタのビット数をか
なり大きくとらなければならず、実際に装置を構成する
場合のハードウェアの規模も大きくなってしまう。
【0294】そこで、ドット検出で検出されなかったド
ットがあった場合、ドット読み取り点をそのドットのド
ット中心とする。そして、全てのドットが検出されたと
して処理を行うようにする。
【0295】こうすることにより、常に、N=10とな
り、また上記(12)式の解も902.5となるので、
上記(7)式乃至(10)式の分母は全て固定値とする
ことができる。
【0296】つまり、(12)式の計算をさせる手段が
不要となるだけでなく、(7)〜(10)式の除算は定
数による除算で、逆数の乗算に置き換えることが可能と
なり、一層ハードウェア化に適したものとなる。
【0297】以下、これを図37のフローチャートを参
照して説明する。
【0298】まず、マーカ対の概中心から10個のパタ
ーンドットの読み取り点をそれぞれ算出する(ステップ
ST1)。但し、ここでは黒ドットだけでなく、その間
にある白画素も読み取り点として加えている。そして、
ドット検出カウンタnと検出エラーカウンタerrを
「0」にリセットする(ステップST2)。
【0299】次に、30個の各読み取り点を順次処理し
ていくが、その点が黒ドット上の点であるかどうかを判
断し(ステップST3)、そうでなかった場合、その画
素が白か黒かを判断する(ステップST4)。もし黒で
あれば、ドットでない点を黒として読み取っているの
で、正しくないとして、検出エラーカウンタerrをカ
ウントアップし(ステップST5)、また画素が白であ
ればカウントアップしない。そして、読み取った画素数
をインクリメントつまりドット検出カウンタnをカウン
トアップし(ステップST6)、全ての画素の読み取り
が終わったかどうかを、このドット検出カウンタnが
「30」となっているかどうかによって判断する(ステ
ップST7)。処理画素数が30未満の時は、上記ステ
ップST3へ戻って、次の読み取り点を処理する。
【0300】一方、上記ステップST3において、黒ド
ット上の画素を読んだと判断された時には、読み取った
画素が黒であるかどうか判断することにより、ドットが
正しく読み取れたかどうか判断する(ステップST
8)。ここで正しくドットが読み取れた時は、そのまま
連結画素の重心算出を行う(ステップST9)。
【0301】上記ステップST8でドットが正しく読み
取れなかったと判断された場合には、読み取り点の4近
傍画素で黒画素を探索し(ステップST10)、見つか
った場合には(ステップST11)、上記ステップST
9へ進んで、連結画素の算出を行う。また、見つからな
かった場合には、ドット読み取り点をドット中心とし
(ステップST12)、検出エラーカウンタerrをカ
ウントアップする(ステップST13)。そして、上記
ステップST6へ進んで、読み取った画素数を計数する
ドット検出カウンタnをカウントアップトした後、ステ
ップST7で、全ての画素の読み取りが終わったかどう
かを、ドット検出カウンタnが「30」となっているか
どうかによって判断する。処理画素数が30未満の時
は、上記ステップST3へ戻って、次の読み取り点を処
理する。
【0302】こうして、全ての画素の読み取りを終了し
たならば、ドットでない画素が黒であった場合の数と、
ドット位置とその4近傍に黒画素が存在しなかった数と
の合計値、つまり検出エラーカウンタerrの値を閾値
(MAX_ERR)と比較する(ステップST14)。
ちなみに、閾値MAX_ERRは、25ぐらいが適当で
あることが判っている。
【0303】そして、検出カウンタerrの値が閾値以
下であれば、10個のドット中心を用いて最小自乗誤差
法でデータ読み取り基準点の算出を行い(ステップST
15)、また、閾値を越えたときは、そのパターンコー
ドでは所望の精度でデータ読み取り基準点を検出できな
いと判断して、次のマーカ対の処理へ移る。
【0304】以上のようにして、データ読み取り基準点
が算出されたならば、データ読み取り部42は、図10
に示すように、このデータ読み取り基準点に基づいて、
まずアドレスドット読み込み部154でアドレスドット
18を読み取ってブロックアドレスを求め、データ読み
込み部156によってそのブロック20のデータドット
を読み込む。そして、読み込んだデータを再生部44に
供給して再生出力する。
【0305】ここで、アドレスドット読み込み部154
は、アドレスドット読み取り部158、エラー訂正部1
60、判定部162、及びアドレス決定部164から構
成されている。
【0306】アドレス読み取り部158は、上下隣接マ
ーカの真中心間を分割してアドレスドット18を検出
し、アドレスを読み取るものであり、この読み取ったア
ドレスが既に読み込んだブロックのアドレスであった場
合には、処理を中止して、次フレームへ処理を移行す
る。なお、このアドレスドットの読み取りにおいても、
前述したパターンドット14の読み取りと同様に、ツリ
ー探索の手法を応用できる。
【0307】また、エラー訂正部160は、アドレスド
ット18にCRC(エラー検出)符号やBCH(エラー
訂正)符号等が付されている場合に、アドレスドット読
み取り部158で正しいアドレスが読み取れたかどうか
の判定や読み取られたアドレスの訂正を行う。
【0308】判定部162は、アドレスがシステムで取
り扱うデータのアドレスの範囲内であるかどうか判定す
る。例えば、アドレス0〜100までのデータしか扱わ
ないシステムで、−5や200などのアドレスを排除す
る。あるいは、1つのフレームに10個のブロックしか
入らないこと及びアドレスが順番に記録されていること
が判っていれば、例えばアドレスとして2,3,5,
6,25,9が得られたとき、連続性等からアドレス2
5が範囲外であることが判り、このアドレス25のブロ
ックのデータを除外する。
【0309】アドレス決定部164は、判定部162に
より正しいアドレスと判定されたアドレスを、データ読
み込み部156に与える。
【0310】なお、上記エラー訂正部160では、アド
レスドット読み取り部158で読み取ったアドレスドッ
ト18にエラーが検出された場合、周囲のブロックのア
ドレスからそのブロックのアドレスを算出して訂正する
ことができるが、この機能を利用して、上記アドレスド
ット読み取り部158で適宜アドレスを省略して読み取
り、少なくとも2つ以上のブロックのアドレスを同時に
決定するようにしても良い。即ち、ブロックがアドレス
順に整列して記録されている場合、あるブロックのアド
レスは周囲のブロックのアドレスから容易に推定するこ
とができるので、アドレスドット18を適宜省略して読
み取っても問題はなく、その分、アドレスドットの読み
取り処理を軽減することができる。さらには、図9の
(C)に示すように、アドレスドット18を間引いて記
録することができる。
【0311】ところで、コードを形成する各ブロック2
0の左側アドレスドット18には、図38の(A)に示
すように、そのブロックのアドレスが記録されている。
そして、前述したようなダブルハイトで記録されたコー
ドの一番右側のアドレスコードには、次のブロックのア
ドレスが記録されている。そこで、最終ブロック166
の右側のアドレスドット18には、そのブロックのアド
レスを記録しておくことにより、読み取り時にブロック
20の左右のアドレスの内容を比較することによって最
終ブロック166を検出することができる。
【0312】あるいは、図38の(B)に示すように、
読み取りブロック対のアドレス間に最終ブロックアドレ
スを示す相対関係を設け、読み取り時にブロック対のア
ドレスの内容を比較することにより最終ブロックを検出
することもできる。
【0313】例えば、68個のブロックをダブルハイト
で記録する場合、アドレス1〜34を一列に並べ、アド
レス35〜68を一列に並べて、これらを2重につまり
ダブルハイトで記録すると、最初に取り込まれるフレー
ム画像からアドレス1と35のブロックが隣り合って検
出されるので、一列は35−1つまり34個のブロック
からなり、二列分ということで、その倍の68個のブロ
ックが存在することがすぐに判る。よって、メモリを確
保すべき量や、どのブロックまで処理したら処理を終了
して良いのかが最初に判るので、無駄な処理がなくなる
という効果を奏することができる。
【0314】勿論、これらはダブルハイトで記録されて
いない場合であっても、同様である。
【0315】このように、アドレスドット18のフォー
マットとして、隣接するブロックのアドレスがコード全
体のブロック数と所定の関係を有するようなコードと
し、隣接するアドレスから総ブロック数が求められるこ
とにより、必要なメモリを割り付けることができる。ま
た、最終ブロックを検出することができるようになるた
め、無駄な処理を省くことができる。
【0316】あるいは、アドレスドット18を、例えば
1/68のように、ブロックの総数が判るようなフォー
マットで記録しても良い。
【0317】一方、データ読み込み部156は、4つの
データ読み取り基準点を結んで囲まれた領域の各辺を等
分割してメッシュを切り、データ読み取り点としてデー
タコードを読み取っていくものであるが、この場合、図
38の(C)に示すように、データ読み取り点168の
画素がノイズ等によって実際のデータと異なって読み取
られることがある。
【0318】そこで、このデータ読み取り点168のデ
ータをそのまま読み取りデータとするのではなく、その
データ読み取り点168に対して回りの8近傍の画素を
使い、全部で9画素について所定の計算式、例えば平均
を求めて、この画素のデータを決定する。例えば、デー
タ読み取り点168の画素が白抜けであっても、回りの
8画素が黒になっていれば、このデータ読み取り点16
8のデータは8/9となり、これは0.5より大きいの
で、黒画素つまり「1」として読み取れる。
【0319】また、所定の計算式としては、重み付け平
均等であっても良い。例えば、もう少し大きい領域、近
傍24画素を取って、内側の8画素のデータには×2倍
して、外側の16画素のデータには×1倍にして、平均
をとるというようにしても良い。
【0320】このように、データ読み取り基準点から算
出された読み取り点の近傍も同時に読み取り、所定の計
算式によりデータ読み取り点の属性を決定することによ
り、劣化ドットの読み取りに強くなる。
【0321】以上実施例に基づいて本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能で
ある。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のように
なる。
【0322】(1) 再生されるべきマルチメディア情
報の内容に相当するデータコードと、その読み取り基準
点を決定するためのパターンコードとからなるドットコ
ードの記録される情報記録媒体において、前記パターン
コードは、前記データコードに関して予め決められた位
置に配置されたパターンドットと、このパターンドット
に関して予め決められた位置に配置され、前記パターン
ドットを検出するために利用されるマーカと、からなる
こと特徴とする情報記録媒体。
【0323】即ち、パターンドットを検出するためのマ
ーカを設けているため、パターンドットがデータコード
を形成するドットと同様のものでも検出することができ
るようになる。
【0324】(2) 前記ドットコードは、複数のドッ
トでなる前記データコードを所定の領域に配置したブロ
ックを複数個2次元に配置してなり、前記マーカは、各
ブロックの相対的位置関係が判るように、各ブロックの
一部に配置されていることを特徴とする前記(1)に記
載の情報記録媒体。
【0325】即ち、マーカによりブロック境界の抽出が
容易となる。
【0326】(3) 前記ブロックは矩形形状であり、
前記マーカは、第1方向に隣接するブロック間で異なる
対辺をなす頂点であり、且つ前記第1方向に直交する第
2方向に隣接するブロック間で同一の対辺をなす頂点に
配置される(つまり、縞状に配置される)ことを特徴と
する前記(2)に記載の情報記録媒体。
【0327】即ち、矩形形状のブロックの4隅にマーカ
を配置する場合に比べて、大きな面積を必要とするマー
カが半分で済み、その省略されたマーカ位置にもデータ
ドットを配置することができ、その分、記録容量を増大
できるようになる。
【0328】(4) 前記ブロックは矩形形状であり、
前記マーカは、隣接するブロック間で異なる対角をなす
頂点に配置される(つまり、市松状に配置される)こと
を特徴とする前記(2)に記載の情報記録媒体。
【0329】即ち、矩形形状のブロックの4隅にマーカ
を配置する場合に比べて、大きな面積を必要とするマー
カが半分で済み、その省略されたマーカ位置にもデータ
ドットを配置することができ、その分、記録容量を増大
できるようになる。
【0330】また、1ライン上に少なくとも1組のマー
カが必ず検出できるため、マーカを縞状に配置する場合
に比べて、歪みに強いという効果もある。
【0331】(5) 前記パターンドットのフォーマッ
トは、隣り合うドットが互いに分離可能となるように配
置したコードであることを特徴とする前記(1)に記載
の情報記録媒体。
【0332】即ち、重心や外接矩形の中心など比較的簡
単な計算によりパターンドットを構成する各ドットの中
心が正確に求められるようになる。
【0333】また、パターンコード上に情報(アドレス
情報、ヘッダ情報)を記録しても、黒ドットが連結して
分離できなくなることがない。
【0334】(6) 前記パターンドットのフォーマッ
トは、隣り合うドットが互いに分離可能となるように変
調したコードであることを特徴とする前記(1)に記載
の情報記録媒体。
【0335】即ち、このようにすることで、パターンコ
ード上に情報(アドレス情報、ヘッダ情報)を記録した
としても、黒ドットが連結して分離できなくなることを
なくすことができる。
【0336】(7) 前記パターンドットは、読み取り
基準点の位置が推定できる位置関係もしくは構造を有し
た特殊なコードであることを特徴とする前記(1)に記
載の情報記録媒体。
【0337】即ち、パターンドットは、ドットの並びに
限らず、読み取り基準点を推定できるようなものであれ
ば良く、それを使って容易にその読み取り基準点を推定
できる。
【0338】(8) 前記特殊なコードは、少なくとも
一部のパターンドットの記録点に位相ずれを設けたもの
であることを特徴とする前記(7)に記載の情報記録媒
体。
【0339】即ち、様々な位相ずれを設けることで、パ
ターンドットの検出条件が厳しくなるので、読み取り基
準点推定精度を向上することができる。
【0340】また、未検出ドットの位置やその偏りから
読み取り基準点位置のずれを推定することができる。
【0341】(9) 前記特殊なコードは、少なくとも
一部のパターンドットの径を小さく記録したものである
ことを特徴とする前記(7)に記載の情報記録媒体。
【0342】即ち、ドット径を小さく記録することによ
り、同じスペースに多くのパターンドットが記録でき、
パターンドットの記録密度を上げることができる。
【0343】また、パターンドットの検出条件がより厳
しくなることで、読み取り基準点の推定精度を上げるこ
とができる。
【0344】(10) 前記特殊なコードは、コードの
中央よりの少なくとも一部のパターンドットの径を大き
く記録したものであることを特徴とする前記(7)に記
載の情報記録媒体。
【0345】即ち、マーカ対の概中心を結ぶ線上でパタ
ーンドットを検出する場合に、最も検出されにくい中央
よりのパターンドットを予め大きく記録しておくことに
より、パターンドットを見失うことをなくすことができ
る。
【0346】また、中央よりのパターンドットを先に検
出して、他のドットを粗検索することもできるようにな
る。
【0347】(11) 前記データコードは、少なくと
も1つ以上のブロックごとに記録され、各ブロックのデ
ータコードは、データドットとそのブロックのアドレス
を示すアドレスドットからなり、前記アドレスドットの
フォーマットは、少なくともその一部に固定パターンを
含むコードであることを特徴とする前記(1)に記載の
情報記録媒体。
【0348】即ち、固定パターンを位置合わせやエラー
検出に利用することができる。
【0349】(12) 前記データコードは、少なくと
も1つ以上のブロックごとに記録され、各ブロックのデ
ータコードは、データドットとそのブロックのアドレス
を示すアドレスドットからなり、前記アドレスドットの
フォーマットは、少なくとも2つ以上のブロックのアド
レスを同時に決定するために適宜省略して記録するもの
であることを特徴とする前記(1)に記載の情報記録媒
体。
【0350】即ち、ブロックがアドレス順に整列して記
録されている場合、あるブロックのアドレスは周囲のブ
ロックのアドレスから容易に推定することができ、従っ
て、アドレスドットを適宜省略しても問題はなく、この
省略した部分にもデータコードを記録できるので、その
分、記録容量を増大させることができる。
【0351】(13) 再生されるべきマルチメディア
情報の内容に相当するデータコードと、その読み取り基
準点を決定するためのパターンコードとからなるドット
コードの記録される情報記録媒体から前記ドットコード
を光学的に読み取って再生する情報再生システムにおい
て、前記ドットコードを撮像する画像入力手段と、前記
画像入力手段で撮像された画像から、前記パターンコー
ドを認識して、前記データコードを読み取るためのデー
タ読み取り基準点を決定するデータ読み取り基準点決定
手段と、前記データ読み取り基準点決定手段によって決
定されたデータ読み取り基準点に基づいて、前記データ
コードを読み取るデータ読み取り手段と、前記データ読
み取り手段によって読み取られたデータを再生するデー
タ再生手段と、を具備することを特徴とする情報再生シ
ステム。
【0352】即ち、このような構成にすることで、高密
度なドットコードが高速且つ正確に読み取ることができ
るようになる。
【0353】(14) 前記画像入力手段は、画像を2
値化する2値化手段を含むことを特徴とする前記(1
3)に記載の情報再生システム。
【0354】即ち、画像入力手段においてドットコード
を撮像して得られた画像を2値化し、データ読み取り基
準点決定手段以降では、この2値化されたデータについ
てだけ処理を行うようにすることで、画像を保持してお
くためのメモリを少なくすることができ、また高速処理
が可能になる。また、2値化されたデータとすれば、デ
ータ読み取り基準点決定手段以降をパーソナルコンピュ
ータ等の情報処理装置で構成することも可能になり、さ
らに、画像入力手段だけを別筐体に収納できるので、操
作者が筐体を移動する負担が小さくなる。
【0355】(15) 前記パターンコードは、前記デ
ータコードに関して予め決められた位置に配置されたパ
ターンドットと、このパターンドットに関して予め決め
られた位置に配置され、前記パターンドットを検出する
ために利用されるマーカとからなり、前記データ読み取
り基準点決定手段は、前記画像入力手段で撮像された画
像から前記マーカを抽出するマーカ抽出手段と、このマ
ーカ抽出手段によって抽出されたマーカの概中心を算出
する概中心算出手段とからなるマーカ検出手段を含むこ
とを特徴とする前記(13)に記載の情報再生システ
ム。
【0356】即ち、マーカの概中心を求めておくことに
より、パターンドットの検出が容易になる。
【0357】(16) 前記マーカ抽出手段は、イロー
ジョン処理とラベリング処理とを行う手段を含むことを
特徴とする前記(15)に記載の情報再生システム。
【0358】即ち、イロージョン処理は、既存のハード
ウェアが種々存在するため、それらを利用することがで
きる。また、マーカ付近のノイズの影響も受けにくいと
いう効果も有している。
【0359】(17) 前記マーカ抽出手段は、少なく
ともフレームの一部について輝度の最小値を求め、これ
に所定のオフセットを加えた閾値を用いて2値化するマ
ーカ中心部検出手段を含むことを特徴とする前記(1
5)に記載の情報再生システム。
【0360】即ち、イロージョンやストリーク等の計算
を必要とせずにマーカ中心部を検出することができる。
【0361】(18) 前記マーカ中心部検出手段は、
ローパスフィルタを含むことを特徴とする前記(17)
に記載の情報再生システム。
【0362】即ち、マーカが他のドットより大きいドッ
トで記録されている場合、マーカ中心部の検出がより確
実に行える。
【0363】(19) 前記マーカ抽出手段は、ストリ
ーク処理と互いに接するストリークの数で中心算出範囲
を求める手段を含むことを特徴とする前記(15)に記
載の情報再生システム。
【0364】即ち、イロージョン処理のように計算量の
多い処理を行う必要がないため、処理が簡単になる。ま
た、スポット的な傷に強くなるという効果も有する。
【0365】(20) 前記マーカ抽出手段は、少なく
とも1つ以上のマーカを検出する手段と、検出されたマ
ーカを基準としてその他のマーカの存在する可能性のあ
る範囲内でのみマーカを探す手段とを含むことを特徴と
する前記(15)に記載の情報再生システム。
【0366】即ち、フレーム全体に対してマーカ抽出の
ための計算を必要としないため、処理が高速になる。
【0367】(21) 前記マーカ抽出手段は、フレー
ム内で検出されたマーカ数がブロックを形成するのに必
要な数に満たない場合、そのフレームの処理を中止する
手段を含むことを特徴とする前記(15)に記載の情報
再生システム。
【0368】即ち、ブロックを構成するのに必須のマー
カが検出されていなければ、そのフレームは以降の処理
を必要としないことがわかるため、ここで当該フレーム
の処理を中止すれば無駄な処理を省くことができる。
【0369】(22) 前記概中心算出手段は、マーカ
の重心を算出する手段を含むことを特徴とする前記(1
5)に記載の情報再生システム。
【0370】即ち、マーカ存在エリア内の黒画素全ての
重心を概中心とするので、白抜けや黒いドット状、髭状
のノイズに強い。
【0371】(23) 前記概中心算出手段は、マーカ
の外接矩形を求め、その中心を算出する手段を含むこと
を特徴とする前記(15)に記載の情報再生システム。
【0372】即ち、重心を算出する場合に比べて、計算
量が少なくて済む。
【0373】(24) 前記概中心算出手段は、フレー
ム端で欠けている可能性のあるマーカの概中心位置を補
正する概中心位置補正手段を含むことを特徴とする前記
(15)に記載の情報再生システム。
【0374】即ち、フレーム端にかかってしまったマー
カについても、欠けていないとしたときの概中心位置を
求めることができるため、パターンドットの検出をより
確実にすることができる。
【0375】(25) 前記概中心位置補正手段は、フ
レーム端からの距離に応じて所定の補正量を出力するテ
ーブルを有することを特徴とする前記(24)に記載の
情報再生システム。
【0376】即ち、補正量をルックアップテーブルを用
いて求めるため、補正量の計算が不要になる。
【0377】(26) 前記概中心位置補正手段は、処
理対象となったマーカについてのみ選択的に補正を行う
手段を含むことを特徴とする前記(24)に記載の情報
再生システム。
【0378】即ち、フレーム全体のマーカについて概中
心位置の補正を必要とするマーカを検出して補正するの
ではなく、読み取りを行うブロックに関係するマーカに
ついてのみ、この処理を行うため、計算量が少ない。
【0379】(27) 前記パターンコードは、前記デ
ータコードに関して予め決められた位置に配置されたパ
ターンドットと、このパターンドットに関して予め決め
られた位置に配置され、前記パターンドットを検出する
ために利用されるマーカとからなり、前記データ読み取
り基準点決定手段は、前記パターンドットを検出するた
めのマーカ対を選択するマーカ対選択手段を含むことを
特徴とする前記(13)に記載の情報再生システム。
【0380】即ち、マーカ対を選択することにより、パ
ターンドットの検出が確実になる。
【0381】(28) 前記マーカ対選択手段は、仕様
スキュー角とフォーマット情報とに従って対マーカ存在
領域を算出し、この対マーカ存在領域内を探索してマー
カ候補を検出する手段を含むことを特徴とする前記(2
7)に記載の情報再生システム。
【0382】即ち、フレーム全体に対してマーカ候補を
検出する処理を必要としないため、探索効率が向上す
る。
【0383】また、左右隣接マーカ存在領域を絞って探
索するため、ノイズによるマーカの誤検出を軽減するこ
とができる。換言すれば、ノイズによりマーカ候補を誤
検出しても、マーカ対を構成するフォーマット上の制限
によりそれらを除去することができる。
【0384】(29) 前記マーカ対選択手段は、外挿
により対マーカ位置を算出する手段を含むことを特徴と
する前記(27)に記載の情報再生システム。
【0385】即ち、ノイズによるマーカ欠落や、誤マー
カ検出を起こしにくい。
【0386】また、マーカが適宜省略されたコードに対
しても読み取りが可能となる。
【0387】(30) 前記外挿によるマーカ位置算出
手段は、先に検出されたマーカ対の位置関係から外挿ベ
クトルを算出する外挿ベクトル算出手段を含むことを特
徴とする前記(29)に記載の情報再生システム。
【0388】即ち、マーカ対に対応してブロックを構成
するマーカ組を確実に検出することができる。
【0389】(31) 前記外挿によるマーカ位置算出
手段は、第2フレーム以降では直前のフレームの外挿ベ
クトルを参照する手段を含むことを特徴とする前記(2
9)に記載の情報再生システム。
【0390】即ち、連続するフレーム間ではスキュー角
はほとんど変化しないため、外挿ベクトルもほとんど変
化しないので、直前のフレームの外挿ベクトルを利用す
れば、計算によって求める必要がなくなる。
【0391】(32) 前記外挿によるマーカ位置算出
手段は、前記外挿ベクトルを基に検出されたマーカ中心
位置を用いて外挿ベクトルを修正する手段を含むことを
特徴とする前記(30)又は(31)に記載の情報再生
システム。
【0392】即ち、外挿ベクトルを修正しながら処理を
進めることによって、歪みや傾きが存在する場合にもマ
ーカを見失うことなく、確実に検出することができるよ
うになる。
【0393】(33) 前記マーカ対検出手段は、少な
くとも2つ以上のブロックにまたがる一連のマーカ対を
ベースマーカ対として選択するベースマーカ対選択手段
を含むことを特徴とする前記(27)に記載の情報再生
システム。
【0394】即ち、ベースマーカ対を構成するフォーマ
ット上の制限(対が限定される)により、ノイズによる
マーカの誤検出を軽減することができる。
【0395】また、ダブルハイトで記録されたコードの
場合、再生ブロック列にまたがるマーカ対をベースマー
カ対として選択することで、2度読みをなくすことがで
きる。
【0396】さらに、複数のブロックにまたがること
で、多くのパターンドットを読み取ることができ、デー
タ読み取り基準点精度が高くなる。
【0397】また、複数のブロックにまたがって同時に
データ読み取り基準点が決定できるため、計算量が少な
いという効果も有する。
【0398】(34) 前記ベースマーカ対選択手段
は、少なくともスキャン方向と直交する方向の両側の隣
接マーカが検出できる範囲内に存在する1つのマーカを
基準マーカとして選択する基準マーカ選択手段を有し、
前記基準マーカ選択手段は、スキャン方向側のマーカ候
補から基準マーカを選択し、これを基準としてベースマ
ーカ対を選択する手段を含むことを特徴とする前記(3
3)に記載の情報再生システム。
【0399】即ち、隣接マーカが検出できる範囲内で基
準マーカを選択することにより、本来検出されるはずの
隣接マーカが検出されない場合、そのコードが画面から
外れているか、もしくはアクシデントが起きていること
が推定できる。
【0400】また、スキャン方向側のマーカ候補から基
準マーカを選択することにより、前のフレームでは未検
出のマーカから処理がなされるため、重複した処理を防
ぐことができる。
【0401】(35) 前記ベースマーカ対選択手段
は、少なくともスキャン方向と直交する方向の両側の隣
接マーカが検出できる範囲内に存在する1つのマーカを
基準マーカとして選択する基準マーカ選択手段を有し、
前記基準マーカ選択手段は、マーカに対してスキャン方
向と直交する方向の片側のマーカしか検出できない場
合、基準マーカを検出された隣接マーカに置き換え、外
挿によってマーカを探索する手段を含むことを特徴とす
る前記(33)に記載の情報再生システム。
【0402】即ち、基準マーカを基準としてブロックを
読み取る構成であるため、コード端のマーカが基準マー
カとして選択された場合、読めるブロックの数が減って
しまう。そこで選択された基準マーカがコード端である
場合にはこれを選び直すことにより、より多くのブロッ
クを読み取ることができる。
【0403】また、外挿によって探索領域を絞っている
ため、ノイズによるマーカの誤検出を軽減することがで
きる。
【0404】(36) 前記外挿によるマーカ探索手段
は、外挿した時にマーカ探索領域が画面からはみ出た場
合に、外挿点を仮想マーカとする手段を含むことを特徴
とする前記(35)に記載の情報再生システム。
【0405】即ち、マーカが画面からはみ出していて
も、画面内に残っているパターンドットは利用すること
ができるので、このように仮想マーカを設けることによ
り、これらのパターンドットを有効に利用することがで
きるようになる。
【0406】また、ブロックはベースマーカ対を基準に
して順次外挿により読み取っていくが、ベースマーカ対
を構成するマーカの一部が画面から外れていたとして
も、外挿により求めたブロックを構成するマーカは、ス
キューによりフレーム内に入ってくるときがあり、その
ような場合に、それらのブロックが読めるようになる。
【0407】(37) 前記ベースマーカ対選択手段
は、2つ以上のベースマーカ対が選択できる場合には、
より多くのブロックを読み取れる可能性の高いベースマ
ーカ対を再選択する手段を含むことを特徴する前記(3
3)に記載の情報再生システム。
【0408】即ち、1フレームからより多くの読み取り
ブロックが抽出できる。
【0409】(38) 前記ベースマーカ対の再選択手
段は、コードが右にスキューしている場合は左側のマー
カ対を、左にスキューしている場合は右側のマーカ対を
再選択することを特徴とする前記(37)に記載の情報
再生システム。
【0410】即ち、ブロックを構成するマーカはベース
マーカ対を基準にして順次外挿により求めて行くが、ス
キューによってこれがフレーム外にはみ出てブロック欠
損を生じるのを防ぐことができる(横方向)。
【0411】(39) 前記ベースマーカ対の再選択手
段は、左側マーカと基準マーカとの中点がフレーム中心
より右側、もしくは右側マーカと基準マーカとの中点が
フレーム中心より左側の場合、中央に近いマーカ対を再
選択することを特徴する前記(37)に記載の情報再生
システム。
【0412】即ち、ブロックを構成するマーカはベース
マーカ対を基準にして順次外挿により求めていくが、ス
キューによってこれがフレームからはみ出てブロック欠
損を生じるのを防ぐことができる。
【0413】また、中央よりのブロックを選択するた
め、ディストーションの影響が小さい。
【0414】(40) 前記マーカ対を選択する手段
は、ブロックを構成するマーカの組を選択する手段を含
むことを特徴とする前記(27)に記載の情報再生シス
テム。
【0415】即ち、例えば4隅のマーカ組を選択するこ
とにより、読み取るデータをブロック毎に分割して処理
することができる。
【0416】(41) 前記マーカ組を選択する手段
は、概中心位置を基にブロックを構成するマーカ組を全
てメモリに記憶する手段を含むことを特徴とする前記
(40)に記載の情報再生システム。
【0417】即ち、ブロックが整列していない場合にも
ブロック毎にデータを読み取ることができる。
【0418】(42) 前記マーカ組を選択する手段
は、ブロックを構成する複数のマーカの内の所定の一つ
のマーカと、このマーカに対する他のマーカの関係を表
す関係式とをメモリに記憶することを特徴とする前記
(40)に記載の情報再生システム。
【0419】即ち、ブロックを構成するマーカの少なく
とも一つと他のマーカとの関係が判っていれば、この少
なくとも一つのマーカをメモリに記憶するだけで良く、
メモリ容量を節約できる。
【0420】(43) 前記マーカ組を選択する手段
は、フレーム内のブロックを構成する全てのマーカ組を
選択する手段を含むことを特徴とする前記(40)に記
載の情報再生システム。
【0421】即ち、重複して選択されるブロックも全て
処理対象とすることで、信頼性を高めることができる。
【0422】(44) 前記マーカ組を選択する手段
は、フレームのスキャン方向側のブロックを構成するマ
ーカ組から順次選択する手段を含むことを特徴とする前
記(40)に記載の情報再生システム。
【0423】即ち、処理済みのブロックは処理対象とし
ないことができるので、重複した処理を省くことができ
る。
【0424】(45) 前記マーカ組を選択する手段
は、フレーム内のスキャン方向と直交する方向側の端部
に近いブロックを構成するマーカ組から順次選択する手
段を含むことを特徴とする前記(40)に記載の情報再
生システム。
【0425】即ち、フレーム外側に近いのブロックほど
ディストーションの影響を大きく受けてエラーが増える
ため、外側から順次ブロック内のデータを読み取って上
書きしていけば、余計なメモリを必要とせずに信頼性の
高いデータを得ることができる。
【0426】(46) 前記マーカ組を選択する手段
は、あるブロックの読み取りに失敗した場合には、同一
のアドレスを持つ別のブロックを構成するマーカ組を選
択し直す手段を含むことを特徴とする前記(40)に記
載の情報再生システム。
【0427】即ち、ブロック落ちによる読み取りエラー
を減少させることができる。
【0428】(47) 前記データ読み取り基準点決定
手段は、所定のフォーマットで記録されたパターンドッ
トを用いてデータ読み取り基準点を推定する手段を含む
ことを特徴とする前記(13)に記載の情報再生システ
ム。
【0429】即ち、所定のフォーマットで記録されたパ
ターンドットを用いることにより、読み取った情報が正
しいのかどうかが直ちに判定できる。
【0430】また、少なくとも一つ以上のパターンドッ
トを用いることにより、基準点推定精度を高めることが
できる。
【0431】(48) 前記パターンコードは、前記パ
ターンドットと、このパターンドットに関して予め決め
られた位置に配置され、前記パターンドットを検出する
ために利用されるマーカとからなり、前記パターンドッ
トを用いてデータ読み取り基準点を推定する手段は、前
記マーカを用いて求めた概略的な基準点から所定の位置
関係を有する前記パターンドットのみを利用して正確な
データ読み取り基準点を推定することを特徴とする前記
(47)に記載の情報再生システム。
【0432】即ち、歪みがない場合、範囲を広くしてド
ット数を多くすることにより、推定精度を上げることが
できる。
【0433】また、歪みがある場合、範囲を限定するこ
とにより、推定精度を上げることができる。
【0434】さらには、範囲をマーカ対間にすることに
より処理が簡単になる。
【0435】(49) 前記パターンコードは、前記デ
ータコードに関して予め決められた位置に配置されたパ
ターンドットと、このパターンドットに関して予め決め
られた位置に配置され、前記パターンドットを検出する
ために利用されるマーカとからなり、前記データ読み取
り基準点決定手段は、前記パターンドットを検出するた
めのマーカ対を選択すると共に、それら選択したマーカ
対のマーカ概中心を検出するマーカ対選択手段をさらに
含み、前記パターンドットを用いてデータ読み取り基準
点を推定する手段は、前記マーカ対選択手段で選択され
たマーカ対のマーカ概中心とフォーマットで決定される
ドット読み取り点でパターンドットを読み取り、読み取
りエラーの発生したドットの位置及びその偏りによって
マーカ概中心位置のずれ量及び方向を推定し、前記マー
カ概中心を、その推定結果に基づいて近傍で移動させ、
パターンドットの読み取れた回数の最も多かった点をデ
ータ読み取り基準点とするツリー探索手段を含むことを
特徴とする前記(47)に記載の情報再生システム。
【0436】即ち、複雑な計算を必要とせずに基準点を
決定することができる。
【0437】また、総当たり的なツリー探索に比べて、
探索回数を少なくできる。
【0438】(50) 前記パターンコードは、前記デ
ータコードに関して予め決められた位置に配置されたパ
ターンドットと、このパターンドットに関して予め決め
られた位置に配置され、前記パターンドットを検出する
ために利用されるマーカとからなり、前記データ読み取
り基準点決定手段は、前記パターンドットを検出するた
めのマーカ対を選択すると共に、それら選択したマーカ
対のマーカ概中心を検出するマーカ対選択手段をさらに
含み、前記パターンドットを用いてデータ読み取り基準
点を推定する手段は、前記マーカ対のマーカ概中心とフ
ォーマットで決定されるドット読み取り点でパターンド
ットを検出するドット検出手段と、検出された各パター
ンドットの中心を算出するドット中心算出手段と、算出
されたドット中心とフォーマットの関係で定められる所
定の誤差関数を最小化するように読み取り基準点を推定
する誤差最小化手段と、からなることを特徴とする前記
(47)に記載の情報再生システム。
【0439】即ち、複数のパターンドットの中心を利用
してデータ読み取り基準点を推定するため精度が高い。
【0440】(51) 前記ドット検出手段は、マーカ
対の概中心とフォーマットで決定されるドット読み取り
点でドットを検出し、検出されなかった場合には、その
近傍でドットを探索する手段を含むことを特徴とする前
記(50)に記載の情報再生システム。
【0441】即ち、マーカの概中心がノイズ等によって
ずれて算出されていたり、歪みや傾きによって概中心間
を所定の比で分割した読み取り点がずれて算出されてい
たとしても、確実にパターンドットを検出できるため、
検出ドットの減少による精度の低下がない。
【0442】(52) 前記ドット読み取り点近傍でド
ットを探索する手段は、ドット読み取り点からずれた位
置でドットが検出された場合、そのずれをオフセットと
して次のドット読み取り点を予めシフトする手段を含む
ことを特徴とする前記(51)に記載の情報再生システ
ム。
【0443】即ち、あるドットがずれた位置で検出され
た場合、その近くのドットも同じようにずれている場合
が多い。そこで、隣のドットを読み取るときには予めず
れ量分だけドット読み取り点をシフトしておくと探索効
率を高めることができる。
【0444】また、歪みによってドット検出点がずれて
いた場合、歪み量に応じてドット読み取り点をシフトし
ていかないと、ずれが累積して、やがてドットの検出が
不可能となるが、読取点をシフトしておくことにより、
これを防ぐことができる。
【0445】(53) 前記ドット検出手段は、ドット
読み取り点で検出された各パターンドットの中心を算出
し、算出されたドット中心を用いてマーカ概中心を算出
し直して、再度ドットを検出する手段を含むことを特徴
とする前記(50)に記載の情報再生システム。
【0446】即ち、1回目の読み取りで検出された数個
のパターンドットから概中心を再算出することにより、
概中心の精度が上がり、再検出されるドットの数を増や
すことができる。
【0447】(54) 前記ドット検出手段は、ドット
を検出した後、それら検出したドットの中からエラー検
出により正しいドットのみを選択し、選択されたドット
のみを検出結果とする手段を含むことを特徴とする前記
(50)に記載の情報再生システム。
【0448】即ち、パターンドットに情報を持たせた場
合にもドットが正しく検出された位置がわかるため、ノ
イズによるデータ読み取り基準点精度の低下を防ぐこと
ができる。
【0449】(55) 前記ドット中心算出手段は、各
ドットのパターン形状からドット中心位置を推定する手
段を含むことを特徴とする前記(50)に記載の情報再
生システム。
【0450】即ち、形状が既知のドットを2値化したと
きのパターン形状からその中心位置の存在領域を求める
ことができる。そこで、この領域内の点を中心代表点と
することで、粗いサンプリングでも超解像的にドット中
心を推定することができるようになる。
【0451】(56) 前記ドット中心算出手段は、ド
ットの重心を算出する手段を含むことを特徴とする前記
(50)に記載の情報再生システム。
【0452】即ち、ドット形状と代表点の関係をテーブ
ルにして保持する必要がないので、スケーラビリティを
有する。
【0453】(57) 前記ドット中心算出手段は、適
当なサイズのマスクによって中心算出に寄与する領域を
制限するマスク手段を含むことを特徴とする前記(5
0)に記載の情報再生システム。
【0454】即ち、ドットの検出された位置を基準とし
てマスクをかけることにより、ノイズ(シミ)による誤
差が読み取り基準点の推定に与える影響を小さくするこ
とができる。
【0455】(58) 前記マスク手段は、制限された
領域の画素情報に基づいてマスク位置及びサイズを決定
する手段を含むことを特徴とする前記(57)に記載の
情報再生システム。
【0456】即ち、ドットの検出された位置を基準とし
てマスクをかけてマスク内でドットの偏りを検出し、偏
りをなくす方向にマスクを移動してから中心を算出する
ことにより、マスクサイズをドットサイズに合わせて小
さくすることができ、メモリが少なくて済むと共にノイ
ズによる誤差がより小さくなる。
【0457】(59) 前記ドット中心算出手段は、検
出されたドットのパターン形状に応じてデータ読み取り
基準点の推定に寄与する重みを付加する手段を含むこと
を特徴とする前記(50)に記載の情報再生システム。
【0458】即ち、発生したパターン形状によってその
中心代表点の信頼性は異なる。そこで、この信頼性を重
みにしてデータ読み取り基準点を推定することにより推
定精度を高めることができる。
【0459】(60) 前記ドット中心算出手段は、前
記ドット検出手段が前記ドット読み取り点でパターンド
ットを検出できなかった場合、当該ドット読み取り点を
検出されなかったパターンドットの中心とすることを特
徴とする前記(50)に記載の情報再生システム。
【0460】即ち、上記(12)式の計算をさせる手段
が不要となるだけでなく、上記(7)〜(10)式の除
算は定数による除算で、逆数の乗算に置き換えることが
可能となり、一層ハードウェア化に適したものとなる。
【0461】(61) 前記データコードは、少なくと
も1つ以上のブロックごとに記録され、各ブロックのデ
ータコードは、データドットとそのブロックのアドレス
を示す所定のフォーマットで記録されたアドレスドット
からなり、前記データ読み取り手段は、適宜前記アドレ
スドットを省略して読み取り、少なくとも2つ以上のブ
ロックのアドレスを同時に決定するアドレス読み取り手
段を含むことを特徴とする前記(13)に記載の情報再
生システム。
【0462】即ち、ブロックがアドレス順に整列して記
録されている場合、あるブロックのアドレスは周囲のブ
ロックのアドレスから容易に推定することができる。従
って、アドレスドットを適宜省略して読み取っても問題
はなく、その分読み取り処理を軽減することができる。
【0463】(62) 前記データコードは、少なくと
も1つ以上のブロックごとに記録され、各ブロックのデ
ータコードは、データドットとそのブロックのアドレス
を示す所定のフォーマットで記録されたアドレスドット
からなり、前記アドレスドットのフォーマットは、隣接
するブロックのアドレスがコード全体のブロック数と所
定の関係を有するようなコードであり、前記データ読み
取り手段は、アドレスドットを読み取り、隣接するアド
レスから総ブロック数を求める総ブロック数算出手段を
有することを特徴とする前記(13)に記載の情報再生
システム。
【0464】即ち、総ブロック数が求められることによ
り、必要なメモリを割り付けることができる。
【0465】また、最終ブロックを検出することができ
るようになるため、無駄な処理を省くことができる。
【0466】(63) 前記データ読み取り手段は、デ
ータ読み取り基準点から算出された読み取り点の近傍も
同時に読み取り、所定の計算式により読み取り点の属性
を決定する近傍点読み取り手段を含むことを特徴とする
前記(13)に記載の情報再生システム。
【0467】即ち、近傍画素の状態を利用することによ
り、劣化ドットの読み取りに強くなる。
【0468】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高密度記録されたコードパターンの各ドット位置をより
高精度に算出できるようにした情報記録媒体及び情報再
生システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)乃至(C)はそれぞれ情報記録媒体上に
光学的に読み取り可能に記録される2次元コード(ドッ
トコード)の例を示す図である。
【図2】(A)乃至(E)はそれぞれ図1の(C)に示
したようにブロック化した場合のマーカの配置例を示す
図である。
【図3】(A)及び(B)はそれぞれマーカを縞状に省
略した場合のコード例を示す図である。
【図4】マーカを市松状に省略した場合のコード例を示
す図である。
【図5】(A)乃至(C)はそれぞれパターンドットの
例を示す図である。
【図6】(A)はパターンドットの変調を説明するため
の図であり、(B)はパターンドットの別の例を示す図
である。
【図7】(A)及び(B)はそれぞれ一部のパターンド
ットの記録点に位相ずれを設けた例を示す図である。
【図8】(A)及び(B)はアドレスドットの一例を示
す図であり、(C)及び(D)はそれぞれ別の記録例を
示す図である。
【図9】(A)乃至(C)はそれぞれアドレスドットの
さらに別の記録例を示す図である。
【図10】実施例の情報再生システムのブロック構成図
である。
【図11】(A)乃至(D)はイロージョン処理を説明
するための図である。
【図12】イロージョン処理とラベリング処理を説明す
るための図である。
【図13】(A)乃至(C)はマーカ中心部の抽出方法
を説明するための図である。
【図14】(A)はストリーク処理を説明するための図
であり、(B)はマーカ抽出処理の別の手法を説明する
ための図である。
【図15】(A)はマーカ抽出処理におけるフレームの
処理を中止する場合を説明するための図であり、(B)
及び(C)はそれぞれマーカ概中心の算出法を説明する
ため図である。
【図16】(A)及び(B)はマーカがフレーム端にか
かって欠損した場合の概中心の補正法を説明するための
図であり、(C)はそのような補正の別の例において用
いられるテーブルを示す図である。
【図17】(A)はフレーム中の概中心位置補正処理を
行うマーカを説明するための図、(B)はマーカとパタ
ーンドットの関係を示す図であり、(C)及び(D)は
対マーカ存在領域を説明するための図である。
【図18】図10中のマーカ中心検出部のブロック構成
図である。
【図19】(A)乃至(C)はそれぞれ外挿による対マ
ーカ位置の算出を説明するための図である。
【図20】(A)はベースマーカ対を説明するための図
であり、(B)及び(C)はダブルハイトを説明するた
めの図である。
【図21】(A)及び(B)はベースマーカ対の選択時
の基準マーカの選択法を説明するための図であり、
(C)は基準マーカの片側にのみマーカ候補が見つかっ
た場合の隣接マーカの探索法を説明するための図であ
る。
【図22】(A)は仮想マーカの概中心を説明するため
の図であり、(B)及び(C)はそれぞれ2つ以上のベ
ースマーカ対が選択できる場合のベースマーカ対の再選
択法を説明するための図である。
【図23】(A)及び(B)はそれぞれコードがスキュ
ーしているときのベースマーカ対の再選択法を説明する
ための図である。
【図24】(A)及び(B)はブロックが整列されてい
ない場合の選択されたマーカ組及びそれらの記憶法を説
明するための図であり、(C)及び(D)はブロックが
整列されている場合の選択されたマーカ組及びそれらの
記憶法を説明するための図である。
【図25】(A)及び(B)はそれぞれ処理対象ブロッ
クを選択するためのマーカ組の選択法を説明するための
図である。
【図26】(A)はスキャン方向側のマーカ候補から基
準マーカを選択した場合のブロックの読取法を説明する
ための図であり、(B)は光学的ディストーション等が
あった場合のブロックの読み取り順を説明するための図
である。
【図27】(A)は選択されたブロックの読み取りに失
敗した場合のブロック再選択処理を説明するための図、
(B)はマーカ16とパターンドット14の位置関係を
示す図であり、(C)はドット読み取り位置とドットの
中心位置との関係を示す図である。
【図28】(A)及び(B)はマーカ概中心からパター
ンドットを利用したデータ読み取り基準点の推定法を説
明するための図であり、(C)は別の推定法を説明する
ための図である。
【図29】(A)及び(B)はそれぞれさらに別のデー
タ読み取り基準点推定法を説明するための図であり、
(C)及び(D)はツリー探索法を説明するための図で
ある。
【図30】(A)及び(B)はそれぞれ限定的なツリー
探索を説明するための図であり、(C)はパターンドッ
トの別の配列を説明するための図である。
【図31】(A)は黒ドット検出部の動作を説明するた
めの図、(B)は黒ドット検出部の別の動作を説明する
ための図であり、(C)はマーカ概中心再算出部の動作
を説明するための図である。
【図32】(A)及び(B)はドット中心算出部でのド
ット中心位置存在領域の推定動作を説明するための図で
あり、(C)はドット中心位置存在領域と中心代表点の
信頼性を説明するための図である。
【図33】(A)はドット中心算出部でのさらに別の中
心算出法としての重心算出を説明するための図であり、
(B)乃至(D)は重心算出の別の手法を説明するため
の図である。
【図34】(A)及び(B)は最小自乗法を使ったデー
タ読み取り基準点の算出法を説明するための図である。
【図35】(A)は記録媒体上の座標系を示す図であ
り、(B)は撮像面上の座標系を示す図である。
【図36】マーカ対と10個のパターンドットの関係を
示す図である。
【図37】ドット検出で検出されなかったドットがあっ
た場合、ドット読み取り点をそのドットのドット中心と
し、全てのドットが検出されたとして処理を行う場合
の、動作フローチャートである。
【図38】(A)及び(B)はそれぞれブロックの並べ
順並びにその際のブロックアドレスの記録内容の例を示
す図であり、(C)はデータドットの読み取り動作を説
明するための図である。
【符号の説明】
10…データコード、 12…パターンコード、 14
…パターンドット、16…マーカ、 18…アドレスド
ット、 20…ブロック、 22…点、 24…ドット
位置基準点、 26…ガイドコード、 28…反転コー
ド、 30…訂正コード、 32…固定パターン、 3
4…情報記録媒体、 36…ドットコード、 38…画
像入力部、 40…データ読み取り基準点決定部、 4
2…データ読み取り部、 44…データ再生部、 46
…撮像部、 48…等化,2値化部、 50…マーカ抽
出部、 52…マーカ概中心算出部、 54…マーカ検
出部、 56…マーカ中心検出部、 58…マーカ存在
エリア、 60…フレーム、 62…マーカ中心部、
64…マーカの存在する可能性のある領域、 66…重
心、 68…外接矩形、 70…外接矩形中心点、 7
2…フレーム端、74…欠損によりずれて検出されたマ
ーカ概中心、 76…正しいマーカ概中心、 78…概
中心補正領域、 80…フレーム端で一部が欠落したマ
ーカ、82…処理対象ブロック、 84…マーカ対、
86…基準マーカ選択部、 88…対マーカ存在領域算
出部、 90…対マーカ候補検出部、 92…ベースマ
ーカ対選択部、 94…マーカ組選択部、 96…基準
マーカ、 98…対マーカ存在領域、 100…対マー
カ、 102…誤マーカ、 104…外挿ベクトル(e
xv)、 106…マーカ探索領域、 108…修正拡
張ベクトル、 110…ベースマーカ対、 112…撮
像部視野、 114…領域、 116…読み取り失敗ブ
ロック、 118…再選択ブロック、 120…コード
ライン、122…読取ライン、 124…ドット読取位
置、 126…ドット中心位置、128…ドット中心算
出部、 130…誤差最小化部、 132…黒ドット検
出部、 134…ドット読み取り点、 136…マーカ
概中心再算出部、 138…バッファ、 140…エラ
ー検出部、 142…選択部、 144…マスク、 1
46…マスク内黒画素重心、 150…重心代表点位
置、 152…推定されるマーカ真中心、 154…ア
ドレスドット読み込み部、 156…データ読み込み
部、 158…アドレスドット読み取り部、 160…
エラー訂正部、162…判定部、 164…アドレス決
定部、 166…最終ブロック、 168…データ読み
取り点。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G11B 7/00 Q 9464−5D 20/12 102 9295−5D

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生されるべきマルチメディア情報の内
    容に相当するデータコードと、その読み取り基準点を決
    定するためのパターンコードとからなるドットコードの
    記録される情報記録媒体において、 前記パターンコードは、 前記データコードに関して予め決められた位置に配置さ
    れたパターンドットと、 このパターンドットに関して予め決められた位置に配置
    され、前記パターンドットを検出するために利用される
    マーカと、 からなること特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記ドットコードは、複数のドットでな
    る前記データコードを所定の領域に配置したブロックを
    複数個2次元に配置してなり、 前記マーカは、各ブロックの相対的位置関係が判るよう
    に、各ブロックの一部に配置されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記ブロックは矩形形状であり、 前記マーカは、第1方向に隣接するブロック間で異なる
    対辺をなす頂点であり、且つ前記第1方向に直交する第
    2方向に隣接するブロック間で同一の対辺をなす頂点に
    配置されることを特徴とする請求項2に記載の情報記録
    媒体。
  4. 【請求項4】 前記ブロックは矩形形状であり、 前記マーカは、隣接するブロック間で異なる対角をなす
    頂点に配置されることを特徴とする請求項2に記載の情
    報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記パターンドットのフォーマットは、
    隣り合うドットが互いに分離可能となるように配置した
    コードであることを特徴とする請求項1に記載の情報記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 前記パターンドットのフォーマットは、
    隣り合うドットが互いに分離可能となるように変調した
    コードであることを特徴とする請求項1に記載の情報記
    録媒体。
  7. 【請求項7】 前記パターンドットは、読み取り基準点
    の位置が推定できる位置関係もしくは構造を有した特殊
    なコードであることを特徴とする請求項1に記載の情報
    記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記特殊なコードは、少なくとも一部の
    パターンドットの記録点に位相ずれを設けたものである
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記特殊なコードは、少なくとも一部の
    パターンドットの径を小さく記録したものであることを
    特徴とする請求項7に記載の情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記特殊なコードは、コードの中央よ
    りの少なくとも一部のパターンドットの径を大きく記録
    したものであることを特徴とする請求項7に記載の情報
    記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記データコードは、少なくとも1つ
    以上のブロックごとに記録され、 各ブロックのデータコードは、データドットとそのブロ
    ックのアドレスを示すアドレスドットからなり、 前記アドレスドットのフォーマットは、少なくともその
    一部に固定パターンを含むコードであることを特徴とす
    る請求項1に記載の情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記データコードは、少なくとも1つ
    以上のブロックごとに記録され、 各ブロックのデータコードは、データドットとそのブロ
    ックのアドレスを示すアドレスドットからなり、 前記アドレスドットのフォーマットは、少なくとも2つ
    以上のブロックのアドレスを同時に決定するために適宜
    省略して記録するものであることを特徴とする請求項1
    に記載の情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 再生されるべきマルチメディア情報の
    内容に相当するデータコードと、その読み取り基準点を
    決定するためのパターンコードとからなるドットコード
    の記録される情報記録媒体から前記ドットコードを光学
    的に読み取って再生する情報再生システムにおいて、 前記ドットコードを撮像する画像入力手段と、 前記画像入力手段で撮像された画像から、前記パターン
    コードを認識して、前記データコードを読み取るための
    データ読み取り基準点を決定するデータ読み取り基準点
    決定手段と、 前記データ読み取り基準点決定手段によって決定された
    データ読み取り基準点に基づいて、前記データコードを
    読み取るデータ読み取り手段と、 前記データ読み取り手段によって読み取られたデータを
    再生するデータ再生手段と、 を具備することを特徴とする情報再生システム。
  14. 【請求項14】 前記画像入力手段は、画像を2値化す
    る2値化手段を含むことを特徴とする請求項13に記載
    の情報再生システム。
  15. 【請求項15】 前記パターンコードは、前記データコ
    ードに関して予め決められた位置に配置されたパターン
    ドットと、このパターンドットに関して予め決められた
    位置に配置され、前記パターンドットを検出するために
    利用されるマーカとからなり、 前記データ読み取り基準点決定手段は、前記画像入力手
    段で撮像された画像から前記マーカを抽出するマーカ抽
    出手段と、このマーカ抽出手段によって抽出されたマー
    カの概中心を算出する概中心算出手段とからなるマーカ
    検出手段を含むことを特徴とする請求項13に記載の情
    報再生システム。
  16. 【請求項16】 前記マーカ抽出手段は、イロージョン
    処理とラベリング処理とを行う手段を含むことを特徴と
    する請求項15に記載の情報再生システム。
  17. 【請求項17】 前記マーカ抽出手段は、少なくともフ
    レームの一部について輝度の最小値を求め、これに所定
    のオフセットを加えた閾値を用いて2値化するマーカ中
    心部検出手段を含むことを特徴とする請求項15に記載
    の情報再生システム。
  18. 【請求項18】 前記マーカ中心部検出手段は、ローパ
    スフィルタを含むことを特徴とする請求項17に記載の
    情報再生システム。
  19. 【請求項19】 前記マーカ抽出手段は、ストリーク処
    理と互いに接するストリークの数で中心算出範囲を求め
    る手段を含むことを特徴とする請求項15に記載の情報
    再生システム。
  20. 【請求項20】 前記マーカ抽出手段は、少なくとも1
    つ以上のマーカを検出する手段と、検出されたマーカを
    基準としてその他のマーカの存在する可能性のある範囲
    内でのみマーカを探す手段とを含むことを特徴とする請
    求項15に記載の情報再生システム。
  21. 【請求項21】 前記マーカ抽出手段は、フレーム内で
    検出されたマーカ数がブロックを形成するのに必要な数
    に満たない場合、そのフレームの処理を中止する手段を
    含むことを特徴とする請求項15に記載の情報再生シス
    テム。
  22. 【請求項22】 前記概中心算出手段は、マーカの重心
    を算出する手段を含むことを特徴とする請求項15に記
    載の情報再生システム。
  23. 【請求項23】 前記概中心算出手段は、マーカの外接
    矩形を求め、その中心を算出する手段を含むことを特徴
    とする請求項15に記載の情報再生システム。
  24. 【請求項24】 前記概中心算出手段は、フレーム端で
    欠けている可能性のあるマーカの概中心位置を補正する
    概中心位置補正手段を含むことを特徴とする請求項15
    に記載の情報再生システム。
  25. 【請求項25】 前記概中心位置補正手段は、フレーム
    端からの距離に応じて所定の補正量を出力するテーブル
    を有することを特徴とする請求項24に記載の情報再生
    システム。
  26. 【請求項26】 前記概中心位置補正手段は、処理対象
    となったマーカについてのみ選択的に補正を行う手段を
    含むことを特徴とする請求項24に記載の情報再生シス
    テム。
  27. 【請求項27】 前記パターンコードは、前記データコ
    ードに関して予め決められた位置に配置されたパターン
    ドットと、このパターンドットに関して予め決められた
    位置に配置され、前記パターンドットを検出するために
    利用されるマーカとからなり、 前記データ読み取り基準点決定手段は、前記パターンド
    ットを検出するためのマーカ対を選択するマーカ対選択
    手段を含むことを特徴とする請求項13に記載の情報再
    生システム。
  28. 【請求項28】 前記マーカ対選択手段は、仕様スキュ
    ー角とフォーマット情報とに従って対マーカ存在領域を
    算出し、この対マーカ存在領域内を探索してマーカ候補
    を検出する手段を含むことを特徴とする請求項27に記
    載の情報再生システム。
  29. 【請求項29】 前記マーカ対選択手段は、外挿により
    対マーカ位置を算出する手段を含むことを特徴とする請
    求項27に記載の情報再生システム。
  30. 【請求項30】 前記外挿によるマーカ位置算出手段
    は、先に検出されたマーカ対の位置関係から外挿ベクト
    ルを算出する外挿ベクトル算出手段を含むことを特徴と
    する請求項29に記載の情報再生システム。
  31. 【請求項31】 前記外挿によるマーカ位置算出手段
    は、第2フレーム以降では直前のフレームの外挿ベクト
    ルを参照する手段を含むことを特徴とする請求項29に
    記載の情報再生システム。
  32. 【請求項32】 前記外挿によるマーカ位置算出手段
    は、前記外挿ベクトルを基に検出されたマーカ中心位置
    を用いて外挿ベクトルを修正する手段を含むことを特徴
    とする請求項30又は31に記載の情報再生システム。
  33. 【請求項33】 前記マーカ対検出手段は、少なくとも
    2つ以上のブロックにまたがる一連のマーカ対をベース
    マーカ対として選択するベースマーカ対選択手段を含む
    ことを特徴とする請求項27に記載の情報再生システ
    ム。
  34. 【請求項34】 前記ベースマーカ対選択手段は、少な
    くともスキャン方向と直交する方向の両側の隣接マーカ
    が検出できる範囲内に存在する1つのマーカを基準マー
    カとして選択する基準マーカ選択手段を有し、 前記基準マーカ選択手段は、スキャン方向側のマーカ候
    補から基準マーカを選択し、これを基準としてベースマ
    ーカ対を選択する手段を含むことを特徴とする請求項3
    3に記載の情報再生システム。
  35. 【請求項35】 前記ベースマーカ対選択手段は、少な
    くともスキャン方向と直交する方向の両側の隣接マーカ
    が検出できる範囲内に存在する1つのマーカを基準マー
    カとして選択する基準マーカ選択手段を有し、 前記基準マーカ選択手段は、マーカに対してスキャン方
    向と直交する方向の片側のマーカしか検出できない場
    合、基準マーカを検出された隣接マーカに置き換え、外
    挿によってマーカを探索する手段を含むことを特徴とす
    る請求項33に記載の情報再生システム。
  36. 【請求項36】 前記外挿によるマーカ探索手段は、外
    挿した時にマーカ探索領域が画面からはみ出た場合に、
    外挿点を仮想マーカとする手段を含むことを特徴とする
    請求項35に記載の情報再生システム。
  37. 【請求項37】 前記ベースマーカ対選択手段は、2つ
    以上のベースマーカ対が選択できる場合には、より多く
    のブロックを読み取れる可能性の高いベースマーカ対を
    再選択する手段を含むことを特徴する請求項33に記載
    の情報再生システム。
  38. 【請求項38】 前記ベースマーカ対の再選択手段は、
    コードが右にスキューしている場合は左側のマーカ対
    を、左にスキューしている場合は右側のマーカ対を再選
    択することを特徴とする請求項37に記載の情報再生シ
    ステム。
  39. 【請求項39】 前記ベースマーカ対の再選択手段は、
    左側マーカと基準マーカとの中点がフレーム中心より右
    側、もしくは右側マーカと基準マーカとの中点がフレー
    ム中心より左側の場合、中央に近いマーカ対を再選択す
    ることを特徴する請求項37に記載の情報再生システ
    ム。
  40. 【請求項40】 前記マーカ対を選択する手段は、ブロ
    ックを構成するマーカの組を選択する手段を含むことを
    特徴とする請求項27に記載の情報再生システム。
  41. 【請求項41】 前記マーカ組を選択する手段は、概中
    心位置を基にブロックを構成するマーカ組を全てメモリ
    に記憶する手段を含むことを特徴とする請求項40に記
    載の情報再生システム。
  42. 【請求項42】 前記マーカ組を選択する手段は、ブロ
    ックを構成する複数のマーカの内の所定の一つのマーカ
    と、このマーカに対する他のマーカの関係を表す関係式
    とをメモリに記憶することを特徴とする請求項40に記
    載の情報再生システム。
  43. 【請求項43】 前記マーカ組を選択する手段は、フレ
    ーム内のブロックを構成する全てのマーカ組を選択する
    手段を含むことを特徴とする請求項40に記載の情報再
    生システム。
  44. 【請求項44】 前記マーカ組を選択する手段は、フレ
    ームのスキャン方向側のブロックを構成するマーカ組か
    ら順次選択する手段を含むことを特徴とする請求項40
    に記載の情報再生システム。
  45. 【請求項45】 前記マーカ組を選択する手段は、フレ
    ーム内のスキャン方向と直交する方向側の端部に近いブ
    ロックを構成するマーカ組から順次選択する手段を含む
    ことを特徴とする請求項40に記載の情報再生システ
    ム。
  46. 【請求項46】 前記マーカ組を選択する手段は、ある
    ブロックの読み取りに失敗した場合には、同一のアドレ
    スを持つ別のブロックを構成するマーカ組を選択し直す
    手段を含むことを特徴とする請求項40に記載の情報再
    生システム。
  47. 【請求項47】 前記データ読み取り基準点決定手段
    は、所定のフォーマットで記録されたパターンドットを
    用いてデータ読み取り基準点を推定する手段を含むこと
    を特徴とする請求項13に記載の情報再生システム。
  48. 【請求項48】 前記パターンコードは、前記パターン
    ドットと、このパターンドットに関して予め決められた
    位置に配置され、前記パターンドットを検出するために
    利用されるマーカとからなり、 前記パターンドットを用いてデータ読み取り基準点を推
    定する手段は、前記マーカを用いて求めた概略的な基準
    点から所定の位置関係を有する前記パターンドットのみ
    を利用して正確なデータ読み取り基準点を推定すること
    を特徴とする請求項47に記載の情報再生システム。
  49. 【請求項49】 前記パターンコードは、前記データコ
    ードに関して予め決められた位置に配置されたパターン
    ドットと、このパターンドットに関して予め決められた
    位置に配置され、前記パターンドットを検出するために
    利用されるマーカとからなり、 前記データ読み取り基準点決定手段は、前記パターンド
    ットを検出するためのマーカ対を選択すると共に、それ
    ら選択したマーカ対のマーカ概中心を検出するマーカ対
    選択手段をさらに含み、 前記パターンドットを用いてデータ読み取り基準点を推
    定する手段は、前記マーカ対選択手段で選択されたマー
    カ対のマーカ概中心とフォーマットで決定されるドット
    読み取り点でパターンドットを読み取り、読み取りエラ
    ーの発生したドットの位置及びその偏りによってマーカ
    概中心位置のずれ量及び方向を推定し、前記マーカ概中
    心を、その推定結果に基づいて近傍で移動させ、パター
    ンドットの読み取れた回数の最も多かった点をデータ読
    み取り基準点とするツリー探索手段を含むことを特徴と
    する請求項47に記載の情報再生システム。
  50. 【請求項50】 前記パターンコードは、前記データコ
    ードに関して予め決められた位置に配置されたパターン
    ドットと、このパターンドットに関して予め決められた
    位置に配置され、前記パターンドットを検出するために
    利用されるマーカとからなり、 前記データ読み取り基準点決定手段は、前記パターンド
    ットを検出するためのマーカ対を選択すると共に、それ
    ら選択したマーカ対のマーカ概中心を検出するマーカ対
    選択手段をさらに含み、 前記パターンドットを用いてデータ読み取り基準点を推
    定する手段は、 前記マーカ対のマーカ概中心とフォーマットで決定され
    るドット読み取り点でパターンドットを検出するドット
    検出手段と、 検出された各パターンドットの中心を算出するドット中
    心算出手段と、 算出されたドット中心とフォーマットの関係で定められ
    る所定の誤差関数を最小化するように読み取り基準点を
    推定する誤差最小化手段と、 からなることを特徴とする請求項47に記載の情報再生
    システム。
  51. 【請求項51】 前記ドット検出手段は、マーカ対の概
    中心とフォーマットで決定されるドット読み取り点でド
    ットを検出し、検出されなかった場合には、その近傍で
    ドットを探索する手段を含むことを特徴とする請求項5
    0に記載の情報再生システム。
  52. 【請求項52】 前記ドット読み取り点近傍でドットを
    探索する手段は、ドット読み取り点からずれた位置でド
    ットが検出された場合、そのずれをオフセットとして次
    のドット読み取り点を予めシフトする手段を含むことを
    特徴とする請求項51に記載の情報再生システム。
  53. 【請求項53】 前記ドット検出手段は、ドット読み取
    り点で検出された各パターンドットの中心を算出し、算
    出されたドット中心を用いてマーカ概中心を算出し直し
    て、再度ドットを検出する手段を含むことを特徴とする
    請求項50に記載の情報再生システム。
  54. 【請求項54】 前記ドット検出手段は、ドットを検出
    した後、それら検出したドットの中からエラー検出によ
    り正しいドットのみを選択し、選択されたドットのみを
    検出結果とする手段を含むことを特徴とする請求項50
    に記載の情報再生システム。
  55. 【請求項55】 前記ドット中心算出手段は、各ドット
    のパターン形状からドット中心位置を推定する手段を含
    むことを特徴とする請求項50に記載の情報再生システ
    ム。
  56. 【請求項56】 前記ドット中心算出手段は、ドットの
    重心を算出する手段を含むことを特徴とする請求項50
    に記載の情報再生システム。
  57. 【請求項57】 前記ドット中心算出手段は、適当なサ
    イズのマスクによって中心算出に寄与する領域を制限す
    るマスク手段を含むことを特徴とする請求項50に記載
    の情報再生システム。
  58. 【請求項58】 前記マスク手段は、制限された領域の
    画素情報に基づいてマスク位置及びサイズを決定する手
    段を含むことを特徴とする請求項57に記載の情報再生
    システム。
  59. 【請求項59】 前記ドット中心算出手段は、検出され
    たドットのパターン形状に応じてデータ読み取り基準点
    の推定に寄与する重みを付加する手段を含むことを特徴
    とする請求項50に記載の情報再生システム。
  60. 【請求項60】 前記ドット中心算出手段は、前記ドッ
    ト検出手段が前記ドット読み取り点でパターンドットを
    検出できなかった場合、当該ドット読み取り点を検出さ
    れなかったパターンドットの中心とすることを特徴とす
    る請求項50に記載の情報再生システム。
  61. 【請求項61】 前記データコードは、少なくとも1つ
    以上のブロックごとに記録され、 各ブロックのデータコードは、データドットとそのブロ
    ックのアドレスを示す所定のフォーマットで記録された
    アドレスドットからなり、 前記データ読み取り手段は、適宜前記アドレスドットを
    省略して読み取り、少なくとも2つ以上のブロックのア
    ドレスを同時に決定するアドレス読み取り手段を含むこ
    とを特徴とする請求項13に記載の情報再生システム。
  62. 【請求項62】 前記データコードは、少なくとも1つ
    以上のブロックごとに記録され、 各ブロックのデータコードは、データドットとそのブロ
    ックのアドレスを示す所定のフォーマットで記録された
    アドレスドットからなり、 前記アドレスドットのフォーマットは、隣接するブロッ
    クのアドレスがコード全体のブロック数と所定の関係を
    有するようなコードであり、 前記データ読み取り手段は、アドレスドットを読み取
    り、隣接するアドレスから総ブロック数を求める総ブロ
    ック数算出手段を有することを特徴とする請求項13に
    記載の情報再生システム。
  63. 【請求項63】 前記データ読み取り手段は、データ読
    み取り基準点から算出された読み取り点の近傍も同時に
    読み取り、所定の計算式により読み取り点の属性を決定
    する近傍点読み取り手段を含むことを特徴とする請求項
    13に記載の情報再生システム。
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