JP2003162685A - コード読取装置 - Google Patents

コード読取装置

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JP2003162685A
JP2003162685A JP2001362796A JP2001362796A JP2003162685A JP 2003162685 A JP2003162685 A JP 2003162685A JP 2001362796 A JP2001362796 A JP 2001362796A JP 2001362796 A JP2001362796 A JP 2001362796A JP 2003162685 A JP2003162685 A JP 2003162685A
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Akira Matsui
亮 松井
Seiji Tatsuta
成示 龍田
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    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/14Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation using light without selection of wavelength, e.g. sensing reflected white light

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Abstract

(57)【要約】 【課題】コード読み取り開始端での読み取り不良を低減
可能にすること。 【解決手段】撮像部221より出力された画像情報もし
くは画像処理部222で所定の画像処理が行われた画像
情報に基づいて、上記撮像部221によるコードの撮像
開始を検出する撮像開始検出部226により上記コード
の撮像開始が検出されるまでの間、パラメータ設定部2
24は、上記撮像部221もしくは上記画像処理部22
2での動作におけるパラメータとして、パラメータ記憶
部225に予め記憶されたものを設定し、上記撮像開始
検出部226により上記コードの撮像開始が検出された
ときには、そのパラメータ記憶部225に記憶されたパ
ラメータから、上記撮像部221より出力された画像情
報もしくは上記画像処理部222で所定の画像処理が行
われた画像情報から抽出されたパラメータに変更設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声や画像、テキ
ストデータあるいはコンピュータが取り扱うことのでき
る各種データが光学的に読み取り可能なコードとして記
録された記録媒体からそのコードを読み取り、そのデー
タを復元するコード読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願人は先に、デジタルデータを所定の
情報量のブロック単位に分割して記録媒体に記録し、そ
れを再生するシステムとして、特開平8−171620
号公報に開示の技術を提案している。
【0003】上記システムでは、分割された各ブロック
データをアドレスデータと共に読み取り、該アドレスに
基づいてブロックデータを結合することにより情報を再
生する。
【0004】このように、データをブロック毎に分割し
て記録/再生する構成となっているために、データの拡
張性、読み取りの柔軟性に優れ、一撮像画面内に収まら
ないデータもコードを走査することにより読み取ること
ができる。
【0005】さらに、特開平8−255207号公報で
は、連続して撮像されるフレーム画像から抽出される輝
度情報を次フレーム撮像のための照明光量や2値化の閾
値設定にフィードバックすることを提案している。この
ようなシステムは、コード走査中に時々刻々と変化する
コード画像の輝度変化に追従して最適な照明光量や2値
化閾値を設定することができるため、読み取り不良が低
減されるという点で優れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報では、本来撮像されるべきコードが撮像されていない
フレームにおいても、その画像から抽出される輝度情報
に基づいて照明光量や2値化閾値といったパラメータを
追従させるため、コードの撮像されていないフレームで
は、適切な値が設定される保証が無く、そのようなフレ
ームの直後でコードを読み取ると、そこで読み取り不良
が増加するおそれがあった。これは、撮像開始からコー
ドが撮像されるまでの間に、コードが撮像されていない
フレームから抽出される輝度情報に基づいた不適切なパ
ラメータが設定され、コード撮像開始フレームは、この
パラメータで処理されるためである。
【0007】このような不都合はパラメータを固定値と
し追従しないようにすることで回避できるが、コード走
査中に時々刻々と変化する画像の変化に追従できずにエ
ラーが発生するおそれがある。
【0008】さらに、カードリーダのようなコード読取
装置では、コードはカード型媒体の所定の辺に沿って記
録配置され、コード読取装置は、このカードを当接させ
て走査するためのスリットなどで構成されるガイド溝を
有し、安定した走査が行えるが故にカードを走査する速
度が速くなる傾向がある。また、カード媒体上に記録可
能なデータの容量を増やすために、カード端近傍までコ
ードが記録されることが多いため、走査の際にはカード
媒体の撮像されていない状態から、急に読み取るべきコ
ード画像が撮像されることが起こる。即ち、カードリー
ダではコード開始端で急激な撮像画像の変化が起こると
いう特徴がある。
【0009】また、走査速度が速くなることに加え、カ
ードの走査は一方向に行われるため、コードの同一のブ
ロックが走査中に一度しか撮像されず、コード読み取り
開始端での読み取り不良が致命的なエラーとなる恐れが
ある。
【0010】このような理由からも、特にコード読み取
り開始端での読み取り不良の低減が望まれていた。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、コード読み取り開始端での読み取り不良の低減を可
能にしたコード読取装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるコード読取装置は、データが光学的
に読み取り可能なコードとして記録された記録媒体か
ら、上記コードを光学的に読み取るものであって、上記
記録媒体との間で相対的に移動しながら上記コードを連
続的に撮像して、当該各撮像に対応した画像情報を時系
列にて出力する撮像手段と、上記撮像手段より出力され
た画像情報に対して所定の画像処理を行う画像処理手段
と、上記画像処理手段で所定の画像処理が行われた画像
情報から上記データを読み取るデータ読取手段と、上記
撮像手段より出力された画像情報もしくは上記画像処理
手段で所定の画像処理が行われた画像情報に基づいて、
上記撮像手段による上記コードの撮像開始を検出する撮
像開始検出手段と、上記撮像開始検出手段により上記コ
ードの撮像開始が検出されるまでの間の上記撮像手段も
しくは上記画像処理手段での動作におけるパラメータを
予め記憶したパラメータ記憶手段と、上記撮像開始検出
手段により上記コードの撮像開始が検出されたとき、上
記撮像手段もしくは上記画像処理手段での動作における
パラメータを、上記パラメータ記憶手段に記憶されたパ
ラメータから、上記撮像手段より出力された画像情報も
しくは上記画像処理手段で所定の画像処理が行われた画
像情報から抽出されたパラメータに変更するパラメータ
変更手段と、を具備することを特徴とする。
【0013】即ち、本発明のコード読取装置によれば、
コードが撮像されたことを検出してから、その画像情報
に基づいてパラメータの変更を行うため、撮像開始から
コードが撮像されるまでの間に撮像される望ましくない
画像情報に基づいて、誤ったパラメータ変更を行うこと
がなく、読み取り不良を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】[第1の実施の形態]音声や映像、或いは
テキスト等を含む各種データを符号化処理し、その符号
化処理されたデータの「1」又は「0」に応じてドット
の有無を定義し、これらドットを所定のフォーマットに
従って配置してなるドットコードを紙等の記録媒体に光
学的に読み取り可能に記録することは特開平6−231
466号公報等において知られている。
【0016】このようなドットコードの物理フォーマッ
ト構成は、図2に示すようなものである。
【0017】即ち、このドットコード1は、複数個のブ
ロック2が2次元に隣接配列されて構成されている。
【0018】そして、その各ブロック2は、記録される
データの各ブロック毎に分割されたデータの「1」又は
「0」に対応して黒ドット又は白ドット(図2の白ドッ
トについては記録媒体自体の色が相当する。)のドット
イメージが所定の2次元配列にて存在するデータドット
パターン領域3を有しており、更に、そのデータドット
パターン領域3内の各ドット(データドット4)を読み
取るための読取基準点を見つけるために使用される各ブ
ロック2の四隅に配置された一定の黒の連続数を有する
マーカ5を含むマーカ領域と、その読取基準点を更に精
度良く見つけるために使用されるマーカ5間に配置され
た孤立ドットの集合体であるパターンドット6と、各ブ
ロック2を識別するために同じくマーカ5間に配置され
たエラー検出又はエラー訂正符号を含むブロックアドレ
スパターン7(ブロックID領域)と、を有している。
なお、マーカ5とパターンドット6の周囲は、それらの
検出を容易にするために、全て白領域であるドット無配
置エリア8とされている。
【0019】従って、このドットコード1によれば、ド
ットコード1全体の大きさが読取装置の撮像視野9より
大きくても、換言すれば、当該ドットコード1を読取装
置によってワンショットにて撮像することができなくて
も、上記の各ブロック2に付与された各アドレスをブロ
ック内に含まれるデータドット4と共にブロック単位で
検出すれば、各ブロック2に含まれるデータを集めて元
の全体のデータを再構築することが可能となるので、紙
面に対する音声等の容量の大きなデータの記録も可能に
なり、手動による走査でも簡便に読み取ることができる
ようになっている。
【0020】図3の(A)は、このようなドットコード
1を記録した記録媒体としてのカード100と、このド
ットコード1を読み取るためのカードリーダである、本
発明の第1の実施の形態に係るコード読取装置200の
外観斜視図を示すものである。
【0021】ここで、ドットコード1は、カード100
の所定の一の辺に沿って記録されている。また、コード
読取装置200は、読取開始SW201を押した上で走
査ガイドであるガイド溝(スリット202)の底面に該
カード100の上記所定の一の辺を当接させてスリット
202に沿って、例えば、画面奥から手前に向かう辺方
向にカード100を手動で移動する(引く)ことで、コ
ード読取装置200のスリット202内に配置された不
図示のCCDなどの撮像装置により、ドットコード1が
読み取られ、ドットコード1に記録された映像や音声、
テキスト等のデータが、LCDなどで構成される表示部
203に表示されたり、スピーカ204から出力される
ものである。
【0022】図3の(B)は、上記第1の実施の形態に
係るコード読取装置200のブロック構成図である。こ
のコード読取装置200は、ドットコード1を照明する
ためのLEDなどの照明211と、CCDやCMOSイ
メージセンサにより構成される撮像素子212、上記照
明211によって照明されたドットコード1の像を上記
撮像素子212上に結像するための結像レンズ213、
上記撮像素子212で得られた画像のアナログ信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換回路214、画像の2
値化を行う2値化回路215、画像格納用のフレームメ
モリやCPU217のワークエリアとして使用されるメ
モリ216、2値化されたコード画像からのブロックデ
ータの読み取り処理や、読み取ったブロックデータから
記録された元の音声や映像等への情報の復元処理、及
び、装置全体の制御を行うCPU217、上記表示部2
03やスピーカ204などにより構成される出力部21
8、及び、フラッシュメモリなどにより構成され、該コ
ード読取装置200の動作パラメータを記憶する不揮発
性メモリ219からなる。
【0023】また、図1の(A)は、このようなコード
読取装置200の機能ブロック図を示したものである。
【0024】即ち、撮像部221は、上記照明211、
撮像素子212、及び結像レンズ213により実現され
るものであって、この撮像部221は、連続してコード
を撮像し、この各撮像に対応した画像情報を時系列に出
力するようになっている。
【0025】また、画像処理部222は、上記A/D変
換回路214、2値化回路215、メモリ216、及び
CPU217により実現されるものである。この画像処
理部222は、2値化部222A、マーカ検出部222
B、及び読み取り基準点算出部222Cから構成され、
撮像部221で撮像された画像の処理を行い、ドットコ
ード1に記録されたデータを読み取るための読み取り基
準点の算出を行う。
【0026】この画像処理部222に含まれるこれら構
成要素それぞれの動作について説明すると、まず、2値
化部222Aは、撮像視野(フレーム)を例えば12分
割して得られる各サブフレーム毎に設定された閾値で、
サブフレーム毎に2値化を行う。
【0027】マーカ検出部222Bでは、上記2値化さ
れた画像からデータ読み取りの基準点となるマーカ5の
検出を行う。マーカ5の検出方法は、例えば画像をラス
タスキャンして所定の長さを持つ黒ランを検出するなど
公知の方法を用いることができる。
【0028】読み取り基準点算出部222Cでは、パタ
ーンドット6を用いて上記マーカ検出部222Bにて検
出されたブロック2の四隅を示すマーカ5の座標を、読
み取り基準点として設定する。この読取基準点の設定の
詳細については、既述の特開平8−171620号公報
に詳しく記されている。
【0029】次に、上記CPU217により実現される
データ読取部223では、上記読み取り基準点算出部2
22Cにより算出されたブロック2の四隅を示すマーカ
5の座標間を格子状に区切った格子点上の画素をデータ
として読み出す。例えば、画素の「黒」、「白」に応じ
てデータを「1」、「0」として読み出す。
【0030】上記CPU217により実現されるパラメ
ータ設定部224は、上記撮像部221と画像処理部2
22の動作を規定するパラメータの設定を行う。具体的
には、撮像部221の照明用LED(照明211)の発
光光量と、2値化部222Aの2値化閾値の設定を行
う。
【0031】パラメータ記憶部225は、フラッシュメ
モリ等の上記不揮発性メモリ219で構成されており、
上記撮像部221及び画像処理部222で使用される後
述する初期パラメータを記憶している。
【0032】上記CPU217により実現される撮像開
始検出部226は、上記画像処理部222の処理結果に
基づき、処理した画像に所望のパターンが含まれていた
かどうか、例えばドットコード1が撮像されていたかど
うか検出し、上記パラメータ設定部224に結果を通知
する。
【0033】このようなコード読取装置200の動作に
ついて、図1の(B)に示す動作フローチャートを参照
して説明する。
【0034】まず、読取開始SW201により撮像開始
が指示されると、上記パラメータ設定部224は、上記
パラメータ記憶部225に記憶されている初期パラメー
タを、上記撮像部221と画像処理部222に設定する
(ステップS11)ここで、初期パラメータは、撮像部
221と画像処理部222の動作を制御するパラメータ
であって、撮像部221の照明用LEDの初期発光光
量、及び画像処理部222に含まれる2値化部222A
における2値化閾値である。なお、LEDの発光光量は
発光している時間(パルス幅)で制御しているため、初
期発光光量とは、実際には、発光パルス幅のことであ
る。
【0035】これら初期パラメータの値は、照明用LE
D(照明211)の発光効率や配光パターン、及び撮像
素子212の感度特性、結像レンズ213の光学特性な
どのコード読取装置200を構成するハードウェアの特
性、及び/又は、読み取られるべきドットコード1が記
録された媒体の反射率やドットコード1の濃度等、媒体
側の特性から算出され、ドットコード1が画面内に撮像
されたときに読み取り不良を起こさない最適な値となる
ように予め決定されているものである。
【0036】これは例えば、ドットコードの白ドットと
同程度の一様な反射率を持つ紙やカード等の媒体を撮像
した時、図4の(A)中の左側に示すように、全てのサ
ブフレーム10の輝度最大値が所定の値以上となるよう
にLEDの発光光量を調整することで得られる。この例
では、画面サブフレーム10の最も暗い所の輝度値が
「46」以上となるよう調整して、そのときのLED発
光パルス幅を初期照明光量とする。さらにそのときの各
サブフレーム10の輝度最大値に応じて2値化閾値を、
同図中の右側のように算出して、これを初期2値化閾値
として決定する。
【0037】このように、所定の光量で発光した時の撮
像画面各所における輝度に基づいて初期2値化閾値を設
定することで、LEDの照明ムラや結像レンズの周辺減
光等により生じるシェーディングを補正した適切な読み
取りを行うことが可能となる。なお、ここでは各サブフ
レームの2値化閾値を記憶するものとしたが、初期照明
光量で発光した時の各サブフレームの輝度の最大値を記
憶しておき、コード読み取り時に上記輝度の最大値から
2値化閾値を算出するものとしても良い。
【0038】次に、撮像部221は、上記パラメータ設
定部224により設定された照明用LEDの発光光量で
発光し、撮像を行う(ステップS12)。この撮像され
た画像は、画像処理部222にて、2値化、マーカ検
出、読み取り基準点の検出といった画像処理が行われる
(ステップS13)。このとき、2値化部222Aで
は、図4の(A)に示すように、撮像画面(フレーム)
を12分割して得られる各サブフレーム10毎に予め設
定された閾値で2値化を行う。このとき、2値化と平行
して各サブフレーム10毎に最大輝度を特徴量として抽
出する。
【0039】次に、撮像開始検出部226は、撮像画面
内にドットコード1が撮像されているかどうかを、上記
画像処理部222で処理される情報に基づいて判定する
(ステップS14)。具体的には、例えばマーカ検出部
222Bにおいてマーカ5が検出されたことをもってド
ットコード1が撮像されたと判定する。マーカ5の検出
以外にも、画像処理部222にて処理される所定の情報
に基づきドットコード1が撮像されたことの判定を行う
ことは可能であり、例えば、撮像開始からドットコード
1(カード100)が撮像されるまでは反射率の低いス
リット202内部が撮像されているため画面の輝度は非
常に低いが、ドットコード1が撮像された時点で急激に
画面の輝度が高くなることを利用して、2値化部222
Aにおいて抽出される各サブフレーム10の最大輝度値
が所定の値となったことにより判定を行うこともでき
る。勿論、上記撮像部221からの出力を直接用いてそ
の判定を行うことも可能である。
【0040】このようにして判定を行った結果、ドット
コード1が検出されなければ、次フレームの撮像処理に
戻る(ステップS12)。
【0041】一方、ドットコード1が検出されたと判断
された場合には、次フレーム撮像のためのパラメータと
して、パラメータ設定部224は、2値化部222Aで
抽出されたサブフレーム10毎の輝度情報に基づき最適
な撮像状態を得るためのLEDの発光光量及び2値化部
222Aにおける2値化閾値に変更設定した後(ステッ
プS15)、データ読取部223においてブロックデー
タの読み取りを行う(ステップS16)。
【0042】そしてその後、撮像が終了したかどうかを
判別し(ステップS17)、まだ終了していなければ、
上記ステップS12に戻って、上記ステップS15で変
更設定したパラメータで次フレームの撮像、画像処理を
行うことになる。
【0043】なお、上記画像処理部222の2値化部2
22Aにおいて(n+1)フレームを2値化する際の閾
値は、nフレームの輝度情報に基づいて決定されること
になる。即ち、1フレームの遅れがあるが、ドットコー
ド1の撮像中は連続するフレーム間で急激な輝度の変化
が無いため特に問題とはならない。もし、撮像された画
像の輝度情報を用いてその画像を2値化しようとした場
合、画像の輝度情報を得るために一度画像にアクセスし
た後、その情報に基づいて再度2値化のために画像にア
クセスする、即ち、一つの画像に対して2度のアクセス
が必要となる。これを避けるために、前フレームの2値
化処理と平行して輝度情報の抽出を行っておき、その輝
度情報を次フレームの2値化に使用する。
【0044】また、上記撮像終了の判別は、上記ステッ
プS14におけるのと同様に、ドットコード1が撮像さ
れているかどうかにより行うことができる。但し、この
場合、ドットコード1が撮像されなくなった時に直ちに
撮像終了と判定するのではなく、更に何フレームかの
間、ドットコード1が撮像されなかった時に撮像終了と
判定することが肝要である。
【0045】而して、撮像終了となったときには(ステ
ップS17)、処理を終了する。
【0046】図5の(A)及び(B)を用いてさらにコ
ード読み取り開始時の動作を説明する。なお、この例で
は、ドットコード1が手動走査などにより移動しながら
連続して撮像されるものとし、図5の(A)に示すよう
に、1フレーム目及び2フレーム目では、撮像開始直後
のため何も撮像されておらず(スリット202内部が撮
像されている)、3フレーム目で初めてドットコード1
の撮像が開始される状態となっている。
【0047】まず、撮像が開始されると、予め記憶され
ていた初期パラメータで、撮像及び画像処理が行われ
る。即ち、初期LED発光光量で1フレーム目が撮像さ
れ、撮像された画像は初期2値化閾値で2値化され処理
される。しかしながら、このフレームではドットコード
1が検出されないため、次フレームのためのパラメータ
算出は行われない。即ち、ドットコード1を記録した媒
体が撮像されていないため画像から抽出される輝度値は
非常に低いが、この輝度情報に基づいたパラメータの算
出は行われない。従って、続く2フレーム目は再度初期
パラメータで撮像、画像処理される。このフレームにお
いてもドットコード1が撮像されていないため、パラメ
ータの算出は行われない。
【0048】そして、3フレーム目で初めてドットコー
ド1が撮像、画像処理される。このときのパラメータは
初期値のままであるが、このパラメータはドットコード
1が撮像されたときに適正な輝度と2値化が行われるよ
うに予め決定されているものであるため、3フレーム目
は適切な照明光量で撮像され、そこで得られる画像の輝
度は、図5の(B)に示すように、読み取りエラーを起
こさない適正輝度範囲となる。そして、適正な2値化閾
値により2値化され、その後、画像処理される。そし
て、このフレームでは、ドットコード1が検出されるた
め、このフレームの輝度情報に基づいて次フレームのた
めのパラメータ算出と設定が行われる。
【0049】即ち、この図5の(B)に示す例では、得
られた輝度情報が若干適正輝度範囲の中央の最適値より
高いため、これを最適値にするよう、照明光量を下げ
る。そして、このフレームの輝度情報に基づき次フレー
ムの2値化閾値を決定する。そして、ブロックアドレス
が「1」及び「2」のブロックデータが読み取られる。
【0050】而して、4フレーム目は、最適な輝度を得
られる照明光量で撮像され、最適な2値化閾値で2値化
処理され、ブロックアドレスが「3」及び「4」のブロ
ックデータ読み取りが行われる。
【0051】このように、ドットコード1が撮像される
までは、ドットコード1が撮像されたときに読み取り不
良を起こさないよう予め最適に設定された初期パラメー
タで撮像するため、ドットコード1が撮像されていない
フレームの画像情報に基づいて不適切なパラメータ設定
が行われることを防止できる。このため、ドットコード
1の撮像されていない状態から急にドットコード1が撮
像された場合でも、最適なパラメータで撮像、画像処理
されるため、ドットコード1の読み取り開始端でのコー
ド読み取り不良を防止することが可能となる。
【0052】また、図6に示すように、走査方向のカー
ド端の非常に近傍までドットコード1のブロック2が記
録されている場合には、初めてドットコード1が検出さ
れるnフレーム目には、撮像視野9内にカード100や
ドットコード1以外の、パラメータ算出を誤らせる要因
が入るため、このフレームの画像情報に基づいてパラメ
ータ算出を行うことは好ましくない。そこで、図1の
(B)のステップS14におけるコード検出の判定は、
2ブロック目が検出された時点、即ち、図6における
(n+1)フレームにおいてコード検出された時とする
ことで、確実にパラメータ算出時に撮像視野9内にパラ
メータ算出を誤らせる要因が入ることを防止できる。
【0053】また、本実施の形態におけるコード検出の
判定(図1の(B)のステップS14)は、直接ドット
コード1そのものを検出しているが、図7の(A)乃至
(C)に示すように、ドットコード1の走査開始端付近
に記録された所定の形状や色を持ったマーク101をコ
ード開始指標として検出するというように、記録媒体で
あるカードの状態を検出するものとしても良い。更に、
このようにマーク101に続けて必ずドットコード1が
撮像されるというものであれば、初期パラメータをこの
マーク101の輝度レベル等に基づいて更新し、その
後、本当のドットコード1によりパラメータを変更する
ようにしても良い。
【0054】また、パラメータ記憶部225に予め記憶
しておく初期パラメータの決定にあたっては、照明用L
EDの経年劣化による光量減少や機器の電源電圧変動、
温湿度などの外部環境変動、ドットコード1を記録した
媒体の反射率のばらつき等の変動要因すべてを考慮し
て、その変動幅の中心となるように決定することが好ま
しい。
【0055】例えば、2値化閾値について考えた場合、
当該ドットコード1(カード100)及びコード読取装
置200でなるシステムが理想的な状態であるときの設
計値は存在するが、それは電源電圧や温度や照明用LE
Dの経年劣化等によって変動し、そのシステム全体とし
てみた時に、2値化閾値の最適値はある幅を持って変動
する。但し、図4の(B)に示すように、電源電圧及び
温度による変動は正負両方向であるが、照明用LEDの
経年変化は負方向にしか作用しないので、その変動の幅
は非対称になっている。ここで、初期値からのずれの許
容量は、一般にほぼ正負等量であるため、負方向では許
容量をオーバーしてしまう場合もある。従って、上記変
動幅の中心となるように予め初期パラメータを設定して
おくことで、ずれを許容範囲内に収め、これら電源電圧
や温度や照明用LEDの経年劣化等による変動が起きて
も適切な状態でパラメータが設定されるようになる。
【0056】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。
【0057】図8は、本実施の形態に係るコード読取装
置200の機能ブロック図であり、該コード読取装置2
00においては、画像処理部222が、画像処理領域切
り出し部222D、2値化部222A、及びコード検出
部222Eから構成されている。
【0058】そして、本実施の形態においては、パラメ
ータ設定部224は、上記画像処理領域切り出し部22
2Dにおいて撮像視野9からコード読み取りのために必
要な画像処理領域を切り出す際のパラメータである切り
出し開始Y位置と画像処理領域の高さの設定を行い、画
像処理領域切り出し部222Dは、その設定されたパラ
メータに基づき撮像視野9から画像処理領域を切り出
す。画像処理部222におけるそれ以降の処理は切り出
された画像処理領域に対してのみ行う。
【0059】2値化部222Aは、切り出された画像処
理領域の2値化を行い、コード検出部222Eは、その
2値化された画像からコードとそのY位置の検出を行
う。例えば、コードが図2に示したドットコード1の場
合は、ブロック2の四隅に配置されたマーカ5を検出す
ることでコードの検出を行い、そのマーカ5の座標から
コードのY位置の算出を行うことができる。
【0060】データ読取部223は、検出されたコード
位置に基づきコードのデータの読み取りを行う。
【0061】撮像開始検出部226は、画像処理部22
2で処理された画像にコードが撮像されたことを検出
し、パラメータ設定部224にコードの撮像が開始され
たことを通知する。
【0062】パラメータ記憶部225は、後述する撮像
視野のコード走査と直交する方向(以下、Y方向)の位
置ずれから決定される、撮像視野9から処理対象とする
画像処理領域を切り出す際の切り出し開始Y位置を初期
パラメータとして記憶している。
【0063】ここで、図9を用いて、Y方向の位置ずれ
誤差について説明する。即ち、撮像視野9内に撮像され
るコード12のY位置は、上記スリット202の底面で
構成された走査ガイド202A端に対する撮像視野9の
位置とその誤差(T1±Δt1)、カード100端面か
らコード12までの距離とその誤差(T2±Δt2)、
撮像視野9の高さh0、及び図示しないが、カード走査
時の手ぶれ等によるY方向の位置変動分±Δt3から決
定される。
【0064】なお、±Δt1の誤差は、撮像素子212
の取り付け誤差といった機械的な要因によるものであ
り、±Δt2の誤差は、カード100の裁断誤差やコー
ド12の記録位置の誤差によるものである。
【0065】このようなコード読取装置200の動作に
ついて、図10の(A)を用いて説明する。
【0066】即ち、撮像が開始されると、パラメータ設
定部224は、同図中の左側に示すように、パラメータ
記憶部225に記憶された切り出し開始Y位置と、切り
出す画像処理領域13の高さh1を画像処理領域切り出
し部222Dのパラメータとして設定する。画像処理領
域13の高さh1は、既知情報であるコード12の高さ
hc、カード100の裁断誤差やコード12の記録誤差
などによって生じるカード端からコード12までの距離
の誤差±Δt2、カード走査時に生じる手ぶれなどによ
る位置誤差±Δt3から決定されるもので、h1=hc
+2×(Δt2+Δt3)となる。そして、撮像開始検
出部226にてコード12が画面内に撮像されたことが
検出されるまで前記パラメータの変更は行わない。従っ
て、撮像開始からコードの撮像が開始されるまでのフレ
ームでは、同図中の左側に示すような切り出し開始Y位
置から高さh1の領域が画像処理領域13として切り出
され処理される。
【0067】そして、撮像開始検出部226にてコード
12が撮像されたことが検出されると、パラメータ設定
部224は、同図中の右側に示すように、その検出され
たコード12のY位置と切り出す画像処理領域13の高
さh2から、新たな切り出し開始Y位置を算出し、画像
処理領域切り出し部222Dにパラメータとして変更設
定する。上記高さh2は、既知情報であるコード12の
高さhc、カード走査時に生じる手ぶれなどによる位置
誤差±Δt3から決定されるもので、h2=hc+2×
Δt3となる。
【0068】即ち、コード12の高さhc、撮像視野9
の高さh0、初期設定される画像処理領域13の高さh
1、コード検出後変更される画像処理領域13の高さh
2、撮像素子212の取り付け誤差といった機械的な要
因による誤差±Δt1、カード100の裁断誤差やコー
ド12の記録誤差などによって生じるカード端からコー
ド12までの距離の誤差±Δt2、及びカード走査時に
生じる手ぶれ等によるY方向の位置変動誤差±Δt3
は、図10の(B)に示すような関係となっている。
【0069】このように、撮像開始からコード12が撮
像される最初のフレームまでは、撮像視野9の位置誤差
から算出される切り出し開始Y位置と高さで、画像処理
領域13の切り出しを行うため、画像処理領域13の高
さには撮像視野9の位置誤差に対するマージンを含む必
要がなくなり、処理しなくてはならない画像処理領域1
3を狭めることができる。このため、フレーム当たりの
画像処理時間を短縮することができ、コード読み取り開
始端で画面内のコードデータを読み終わらない内に次の
フレーム処理が始まってしまうタイムアウトによるコー
ドデータの欠落を防止することができる。更に、撮像視
野9の位置誤差に応じた切り出し開始Y位置を予め設定
しておくため、装置毎の撮像素子212の取り付け誤差
といった機械的誤差を吸収することができ、機械的な取
り付け精度を緩和することが可能となる。
【0070】また、コード検出後は、検出されたコード
12のY位置に基づいて画像処理領域13をさらに狭め
るため、よりフレーム当たりの画像処理時間を短縮する
ことができる。また、フレーム当たりの処理時間が短縮
されるため、撮像素子212のフレームレートを上げて
最高走査速度を向上させることもできる。
【0071】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能なことは勿論である。
【0072】例えば、上記第1の実施の形態はドットコ
ードを読み取るコード読取装置を例に説明したが、ドッ
トコード以外の他の光学的に読み取り可能なコードを読
み取る装置であっても同様に適用可能である。
【0073】また、上記第1及び第2の実施の形態では
カードリーダに本発明を適用した例について説明した
が、手持ち式のペン型リーダのように操作者がリーダを
手動走査するようなコード読取装置にも適用できること
は勿論である。
【0074】更に、コード検出後はフレーム毎にパラメ
ータを変更する場合を例に説明したが、カードリーダで
は、手持ち式のペン型リーダのようにコード撮像中に各
フレームにおいて大きくパラメータが変動するようなこ
とは少ないので、検出された画像に基づいてパラメータ
を初期パラメータから1度だけ変更したならば、以降の
フレームではそのパラメータを維持するものとしても良
い。
【0075】また更に、上記第1及び第2の実施の形態
では、何れもパラメータを画像処理部から抽出されたパ
ラメータに変更するようにしていたが、撮像部から直接
抽出したパラメータに変更するようにしても勿論良い。
【0076】ここで、本発明の要旨をまとめると以下の
ようになる。
【0077】(1) データが光学的に読み取り可能な
コードとして記録された記録媒体から、前記コードを光
学的に読み取るコード読取装置において、前記記録媒体
との間で相対的に移動しながら前記コードを連続的に撮
像して、当該各撮像に対応した画像情報を時系列にて出
力する撮像手段と、前記撮像手段より出力された画像情
報に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、前記
画像処理手段で所定の画像処理が行われた画像情報から
前記データを読み取るデータ読取手段と、前記撮像手段
より出力された画像情報もしくは前記画像処理手段で所
定の画像処理が行われた画像情報に基づいて、前記撮像
手段による前記コードの撮像開始を検出する撮像開始検
出手段と、前記撮像開始検出手段により前記コードの撮
像開始が検出されるまでの間の前記撮像手段もしくは前
記画像処理手段での動作におけるパラメータを予め記憶
したパラメータ記憶手段と、前記撮像開始検出手段によ
り前記コードの撮像開始が検出されたとき、前記撮像手
段もしくは前記画像処理手段での動作におけるパラメー
タを、前記パラメータ記憶手段に記憶されたパラメータ
から、前記撮像手段より出力された画像情報もしくは前
記画像処理手段で所定の画像処理が行われた画像情報か
ら抽出されたパラメータに変更するパラメータ変更手段
と、を具備することを特徴とするコード読取装置。
【0078】即ち、コードが撮像されたことを検出して
から、その画像情報に基づいてパラメータの変更を行う
ため、撮像開始からコードが撮像されるまでの間に撮像
される望ましくない画像情報に基づいて、誤ったパラメ
ータ変更を行うことがなく、読み取り不良を防止するこ
とができる。
【0079】(2) 前記撮像手段もしくは前記画像処
理手段での動作におけるパラメータは、前記記録媒体も
しくは前記コードの特性と前記コード読取装置の特性と
の組み合わせに応じて変化するパラメータであることを
特徴とする(1)に記載のコード読取装置。
【0080】即ち、常にコード読取装置及び記録媒体に
最適なパラメータで読み取り処理を行うことができる。
【0081】(3)前記パラメータ記憶手段に記憶され
たパラメータは、前記各特性の変動もしくは劣化を考慮
して設定されたものであることを特徴とする(2)に記
載のコード読取装置。
【0082】即ち、経年劣化や装置の電源電圧、温湿度
等の外部環境変動により、コード読取装置及び記録媒体
の特性が変化しても常に安定した読み取りが可能とな
る。
【0083】(4) 前記パラメータ記憶手段は、書き
換え可能な不揮発性メモリにより構成されたことを特徴
とする(1)乃至(3)の何れかに記載のコード読取装
置。
【0084】即ち、コード読取装置の出荷前、工場等で
予めそれぞれの装置に応じた読み取りに最適なパラメー
タを設定しておくことができる。
【0085】(5) 前記撮像開始検出手段は、前記撮
像手段により前記コードが撮像されたことを検出して前
記撮像開始を検出するように構成されたことを特徴とす
る(1)に記載のコード読取装置。
【0086】即ち、検出対象が読み取り対象であるコー
ド自体であるため検出が容易である。
【0087】(6) 前記撮像開始検出手段は、前記記
録媒体の状態を検出して前記撮像開始を検出するように
構成されたことを特徴とする(1)に記載のコード読取
装置。
【0088】即ち、撮像画像の色や特定のマーク等を検
出することで撮像開始を検出することができる。
【0089】(7) 前記撮像手段は、前記記録媒体上
のコードを照明するための照明手段と、前記照明手段で
照明された前記記録媒体からの反射光を結像する光学系
と、前記光学系により結像された光を受光して対応する
撮像信号を時系列にて出力する撮像素子と、を含み、前
記撮像手段での動作におけるパラメータは、前記照明手
段に対する発光量制御のためのパラメータを含むことを
特徴とする(1)に記載のコード読取装置。
【0090】即ち、撮像された画像情報に基づいて、次
フレームを撮像するときの照明光量を制御することがで
きる。つまり、時々刻々と変化する撮像状態に追従して
最適な照明光量を設定することができるため、読み取り
不良を低減することができる。
【0091】(8) 前記画像処理手段は、前記撮像手
段より出力された画像情報に対して2値化処理を行う手
段を含み、前記画像処理手段での動作におけるパラメー
タは、前記2値化処理のための閾値に関するパラメータ
を含むことを特徴とする(1)に記載のコード読取装
置。
【0092】即ち、撮像画像に最適な閾値で2値化を行
うことができるため、コード読み取り不良を低減でき
る。
【0093】(9) 前記コード読取装置は、所定の一
の辺に沿って前記コードが記録されたカード型記録媒体
の前記一の辺を所定のガイド溝に当接させ、当該ガイド
溝に沿って前記カード型記録媒体をその辺方向に手動で
移動させることにより、当該移動するコードを光学的に
読み取るように構成されたものであり、前記撮像手段で
の動作におけるパラメータは、前記カード型記録媒体の
移動方向と直交する方向の、前記撮像手段と前記カード
型記録媒体との位置ずれに関するパラメータであること
を特徴とする(1)に記載のコード読取装置。
【0094】即ち、位置ずれに関するパラメータに基づ
いて、コード撮像に必要な画像領域を狭めることができ
るため、処理すべき画像データ量を削減して処理速度及
び走査速度を向上することができる。
【0095】(10) 前記コードは、前記データ読取
手段によるデータの読み取り単位を規定するためのブロ
ックを複数個配置して構成したものであることを特徴と
する(1)乃至(9)の何れかに記載のコード読取装
置。
【0096】即ち、撮像画面内にコード全体が収まらな
い場合でも、ブロック単位で読み取りを行えるため、複
数フレームに渡り分割してコードを読み取ることが可能
となる。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
コード読み取り開始端での読み取り不良の低減を可能に
したコード読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係るコー
ド読取装置の機能ブロック図であり、(B)は第1の実
施の形態に係るコード読取装置の動作フローチャートを
示す図である。
【図2】第1の実施の形態に係るコード読取装置で読み
取られるコードの一例としてのドットコードの物理フォ
ーマット構成を示す図である。
【図3】(A)はドットコードを記録した記録媒体とし
てのカードと、このドットコードを読み取るためのカー
ドリーダである第1の実施の形態に係るコード読取装置
の外観を示す斜視図であり、(B)は第1の実施の形態
に係るコード読取装置のブロック構成図である。
【図4】(A)は各サブフレームの輝度最大値及び2値
化閾値の例を示す図であり、(B)は変動要因を考慮し
た初期パラメータの決定を説明するための図である。
【図5】(A)は複数フレームでの撮像例を示す図であ
り、(B)は複数フレームでの画像輝度とパラメータの
関係を説明するためのタイミングチャートを示す図であ
る。
【図6】走査方向のカード端の非常に近傍までドットコ
ードのブロックが記録されているカードを示す図であ
る。
【図7】(A)乃至(C)はそれぞれドットコードの走
査開始端付近に所定の形状や色を持ったマークを記録し
たカードの例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るコード読取装
置の機能ブロック図である。
【図9】Y方向の位置ずれ誤差を説明するための図であ
る。
【図10】(A)は第2の実施の形態に係るコード読取
装置における画像処理領域の設定手法を説明するための
図であり、(B)はhc,h0,h1,h2,±Δt
1,±Δt2,及び±Δt3の関係を示す図である。
【符号の説明】 1 ドットコード 2 ブロック 4 データドット 5 マーカ 9 撮像視野 10 サブフレーム 12 コード 13 画像処理領域 100 カード 101 マーク 200 コード読取装置 201 読取開始SW 202 スリット 202A 走査ガイド 211 照明 212 撮像素子 213 結像レンズ 214 A/D変換回路 215 2値化回路 216 メモリ 217 CPU 218 出力部 219 不揮発性メモリ 221 撮像部 222 画像処理部 222A 2値化部 222B マーカ検出部 222C 読み取り基準点算出部 222D 画像処理領域切り出し部 222E コード検出部 223 データ読取部 224 パラメータ設定部 225 パラメータ記憶部 226 撮像開始検出部
フロントページの続き Fターム(参考) 5B035 BA01 BB03 5B047 AA30 BA01 BB01 BC05 BC11 BC14 CA04 CA19 CB22 DB06 DC09 5B072 CC02 CC21 DD01 DD21 FF02 GG07 GG09 LL07 LL11 LL18 5D090 AA03 BB02 CC04 CC12 EE11 FF41 HH01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが光学的に読み取り可能なコード
    として記録された記録媒体から、前記コードを光学的に
    読み取るコード読取装置において、 前記記録媒体との間で相対的に移動しながら前記コード
    を連続的に撮像して、当該各撮像に対応した画像情報を
    時系列にて出力する撮像手段と、 前記撮像手段より出力された画像情報に対して所定の画
    像処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理手段で所定の画像処理が行われた画像情報
    から前記データを読み取るデータ読取手段と、 前記撮像手段より出力された画像情報もしくは前記画像
    処理手段で所定の画像処理が行われた画像情報に基づい
    て、前記撮像手段による前記コードの撮像開始を検出す
    る撮像開始検出手段と、 前記撮像開始検出手段により前記コードの撮像開始が検
    出されるまでの間の前記撮像手段もしくは前記画像処理
    手段での動作におけるパラメータを予め記憶したパラメ
    ータ記憶手段と、 前記撮像開始検出手段により前記コードの撮像開始が検
    出されたとき、前記撮像手段もしくは前記画像処理手段
    での動作におけるパラメータを、前記パラメータ記憶手
    段に記憶されたパラメータから、前記撮像手段より出力
    された画像情報もしくは前記画像処理手段で所定の画像
    処理が行われた画像情報から抽出されたパラメータに変
    更するパラメータ変更手段と、 を具備することを特徴とするコード読取装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段もしくは前記画像処理手段
    での動作におけるパラメータは、前記記録媒体もしくは
    前記コードの特性と前記コード読取装置の特性との組み
    合わせに応じて変化するパラメータであることを特徴と
    する請求項1に記載のコード読取装置。
  3. 【請求項3】 前記パラメータ記憶手段に記憶されたパ
    ラメータは、前記各特性の変動もしくは劣化を考慮して
    設定されたものであることを特徴とする請求項2に記載
    のコード読取装置。
  4. 【請求項4】 前記パラメータ記憶手段は、書き換え可
    能な不揮発性メモリにより構成されたことを特徴とする
    請求項1乃至3の何れかに記載のコード読取装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像開始検出手段は、前記撮像手段
    により前記コードが撮像されたことを検出して前記撮像
    開始を検出するように構成されたことを特徴とする請求
    項1に記載のコード読取装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像開始検出手段は、前記記録媒体
    の状態を検出して前記撮像開始を検出するように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載のコード読取装
    置。
  7. 【請求項7】 前記撮像手段は、 前記記録媒体上のコードを照明するための照明手段と、 前記照明手段で照明された前記記録媒体からの反射光を
    結像する光学系と、 前記光学系により結像された光を受光して対応する撮像
    信号を時系列にて出力する撮像素子と、 を含み、 前記撮像手段での動作におけるパラメータは、前記照明
    手段に対する発光量制御のためのパラメータを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載のコード読取装置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理手段は、前記撮像手段より
    出力された画像情報に対して2値化処理を行う手段を含
    み、 前記画像処理手段での動作におけるパラメータは、前記
    2値化処理のための閾値に関するパラメータを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載のコード読取装置。
  9. 【請求項9】 前記コード読取装置は、所定の一の辺に
    沿って前記コードが記録されたカード型記録媒体の前記
    一の辺を所定のガイド溝に当接させ、当該ガイド溝に沿
    って前記カード型記録媒体をその辺方向に手動で移動さ
    せることにより、当該移動するコードを光学的に読み取
    るように構成されたものであり、 前記撮像手段での動作におけるパラメータは、前記カー
    ド型記録媒体の移動方向と直交する方向の、前記撮像手
    段と前記カード型記録媒体との位置ずれに関するパラメ
    ータであることを特徴とする請求項1に記載のコード読
    取装置。
  10. 【請求項10】 前記コードは、前記データ読取手段に
    よるデータの読み取り単位を規定するためのブロックを
    複数個配置して構成したものであることを特徴とする請
    求項1乃至9の何れかに記載のコード読取装置。
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