JP2000235617A - データ読取装置 - Google Patents

データ読取装置

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JP2000235617A
JP2000235617A JP11038525A JP3852599A JP2000235617A JP 2000235617 A JP2000235617 A JP 2000235617A JP 11038525 A JP11038525 A JP 11038525A JP 3852599 A JP3852599 A JP 3852599A JP 2000235617 A JP2000235617 A JP 2000235617A
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dot
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JP11038525A
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English (en)
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Seiji Tatsuta
成示 龍田
Akira Matsui
亮 松井
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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    • G11B7/013Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track for discrete information, i.e. where each information unit is stored in a distinct discrete location, e.g. digital information formats within a data block or sector

Abstract

(57)【要約】 【課題】マーカ検出のための初期パラメータを適切且つ
適応的に設定すること。 【解決手段】ドットコードは、記録すべきデータに応じ
て配列された複数個のデータドットと、該データドット
の読取基準点を決定するために用いられ、所定の物理的
特徴量について該データドットに対して所定の相対的大
小関係を保持したマーカとを含み、それぞれが所定のフ
ォーマットに従って複数個配置されている。パラメータ
設定部3は、画像データ記憶部2に記憶されたドットコ
ード画像から、マーカ検出部4にてマーカを検出するの
に必要なパラメータを設定する。パラメータは、データ
ドットを検出することなくマーカを先に検出できるよう
に、マーカとデータドットとの物理的特徴量の相対的大
小関係に基づいて決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声、映像、又は
テキストデータ等のデータが光学的に読み取り可能なド
ットコードとして記録された部分を有する紙等の記録媒
体から、該ドットコードを撮像して上記データを読み取
るようにしたデータ読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音声、映像、又はテキストデータ
等のデータが光学的に読み取り可能なドットコードとし
て記録された部分を有する紙等の記録媒体から、該ドッ
トコードを撮像して上記データを読み取るようにしたデ
ータ読取装置は種々知られている。
【0003】中でも、本発明の出願人によって既に提案
されている特開平6−231466号公報及び特開平8
−171620号公報に開示されたデータ読取装置にあ
っては、紙等の記録媒体に記録された大容量のデータを
手動で簡便に読み取れるように工夫がなされたもので、
従来の1次元、或いは2次元のバーコード等では実現し
得なかった音声の紙面等に対する記録とその再生を現実
的に可能としたもので、今後が期待されている。
【0004】この特開平6−231466号公報及び特
開平8−171620号公報に開示されたドットコード
100は、図18に示す如く、基本的には、複数個のブ
ロック101が2次元に隣接配列されて構成されてい
る。即ち、その各ブロックは、記録されるデータの各ブ
ロック毎に分割されたデータがその値である「0」又は
「1」に対応した白ドット又は黒ドットのドットイメー
ジ(以下、データドット102と称す)として所定の配
列形態にて存在するデータドット領域と、上記データド
ット102を読み取るための基準点を決定するために、
上記データドット102に対して所定の位置関係に配置
される複数のパターンドット103と、上記パターンド
ット103を読み取るために使用される、各ブロックの
四隅に配置された一定の黒の連続数を有するマーカ10
4と、上記複数の異なるブロックを読み取り時に識別で
きるようにマーカ間に配置されたエラー検出又はエラー
訂正符号を含むブロックアドレスパターン105と、か
ら構成されている。
【0005】而して、このようなドットコード100に
よれば、ドットコード全体の大きさがデータ読取装置の
撮像視野より大きくても、換言すれば、当該ドットコー
ド100をデータ読取装置によってワンショットにて撮
像することができなくても、上記の各ブロック101に
付与された各アドレス(ブロックアドレスパターン10
5)をブロック内に含まれるデータドット102と共に
ブロック単位で検出できれば、各ブロックに含まれるデ
ータから元の全体のデータを再構築することが可能とな
るので、紙面等に対する大容量のデータ記録が現実的に
可能となる。
【0006】次に、このようなドットコード100を読
み取るためのデータ読取装置について説明する。
【0007】即ち、このデータ読取装置は、ドットコー
ド100を照明するためのLED等よりなる照明部とそ
のドットコード100からの反射光を結像する光学系と
該光学系による結像光を撮像するCCD等の固体撮像素
子とを含む撮像部と、この撮像部より出力された撮像信
号を2値化した後これを画像データとして記憶する画像
データ記憶部と、この画像データ記憶部に記憶された画
像データから上記マーカ104を検出するマーカ検出部
と、当該検出されたマーカに基づいて上記パターンドッ
ト103を検出して、上記データドット102の読取基
準点を決定する読取基準点決定部と、この決定された読
取基準点に従って上記データドット102を読み取るデ
ータドット読取部と、このデータドット読取部から出力
されたデータに基づいて、上記音声等の情報を再生出力
する再生出力部と、から少なくとも構成されている。
【0008】ここで、上記マーカ検出部は、例えば、上
記マーカ104の最大径が、データドット102を所定
方向に5個隣接配置した大きさに相当するものであると
き、データドット102の連続数がこの5個よりも少な
くなるように予め制限が加えられている(変調処理を施
してある)ことを利用して、マーカ104とデータドッ
ト102とをその大きさによって閾値処理することによ
り画像データ記憶部からマーカ104の検出を行うもの
である。
【0009】また、上記読取基準点決定部は、上記マー
カ検出部で検出された隣接する2つのマーカ104と既
知情報(フォーマット情報)とから複数個のパターンド
ットの読取点を決定し、この決定された複数個のパター
ンドットの読取点に基づいて各パターンドット103を
検出し、これらパターンドットの読取点と実際に検出さ
れた各パターンドット103の中心位置との間の各距離
から求められる誤差関数を最小化して上記読取基準点
(ここではマーカ104の真の中心位置に相当する)を
算出する。そして、上記データドット読取部は、この算
出された読取基準点に従って縦横のマーカ間を所定の等
間隔に区切り、その区切った各交点にあたる格子点の画
素値が黒か白かを読み取るように構成されている。
【0010】ところで、上記マーカ検出部においては、
上記マーカ104を上記データドット102と区別して
検出するために必要なパラメータがある。例えば、マー
カ104をある程度の黒ランの連続によって検出する場
合に必要なラン長の閾値がそうであるが、これが適切に
設定されていないと、マーカ104が検出できなかった
り、或いは、データドット102をマーカ104と誤認
して多数の誤マーカを検出してしまうといったような不
都合を生じることになる。とりわけ、データドット10
2の径が異なるような種々のサイズのドットコードを1
つのデータ読取装置によって常に支障なく読み取ろうと
する場合には、上記閾値を適応的に設定する必要があ
る。
【0011】これを、図19の(A)に基づいて、さら
に説明する。
【0012】図19の(A)に示すように、データドッ
ト102の直径を「1」、マーカ104の直径を「5」
とし、3ドットを超えて連続しないように変調がかけら
れているものとする。ここで、データドット102は、
記録されるデータに応じて配列されるため、図19の
(A)に示すように3個のデータドットが連続して配列
される場合も起こり得る。このようなデータドット10
2とマーカ104とが混在する画像から黒ランの長さを
基準としてマーカ104を検出しようとした場合、例え
ば、検出する黒ランの長さの最小値(閾値)を「4」と
設定すれば、画像中の連続したデータドット102を検
出することなく本来のマーカ104に含まれる黒ランの
みを効率的に検出することができる。一方、閾値を
「3」に設定すると、画像中に存在する連続したデータ
ドット102の部分までマーカ候補として検出してしま
い、マーカ検出処理に要する時間がそれだけ増すことに
なる。また、閾値が大きすぎれば本来のマーカ104も
検出できなくなることは明らかである。
【0013】即ち、図19の(A)に示すドットコード
については、マーカ検出のためのパラメータである黒ラ
ンの閾値を「4」と設定すれば、データドット102を
誤ってマーカ104として検出することはない。
【0014】ここでさらに、図19の(A)のドットコ
ードに対して最適なパラメータである、黒ランの閾値
「4」を用いて、このドットコードの2倍のサイズを有
する、図19の(B)に示すドットコードからマーカ1
04を検出することを考えると、長さが「4」以上の黒
ランがマーカ104に含まれることは勿論であるが、デ
ータドット102の配列中にも多く存在するので、デー
タドット102もマーカ104として検出してしまい、
本来のマーカ以外に誤マーカも大量に検出することとな
り、正しいマーカ検出処理を行うことができない。な
お、このときのパラメータの最適値は「8」である。
【0015】このように、1つのデータ読取装置によっ
て読み取ろうとするドットコードのサイズが様々である
と、上記マーカ検出のための閾値もこれに応じて、適切
且つ適応的に設定する必要が出てくる。
【0016】本発明の出願人は、このような課題に対応
すべく、先に特開平9−44592号公報に記載のデー
タ読取装置を提案している。
【0017】該公報に開示のデータ読取装置では、先
ず、初期パラメータでマーカ検出を行い、その結果検出
されたマーカの数に基づいてパラメータを適切なものに
再設定することにより、サイズの異なるドットコードの
読み取りを可能にしている。即ち、検出されたマーカの
個数が所定数以上であれば、閾値が小さすぎたためデー
タドットもマーカとして検出してしまっているものと判
断して、その閾値を大きくする。逆に、マーカが1つも
検出されなかった場合には、閾値が大きすぎたと判断し
て、その閾値を小さくしてマーカ検出を再度行うように
している。
【0018】従って、該データ読取装置では、ドットコ
ードの読み取り結果に基づいて自動的にマーカ検出のた
めのパラメータを適応的に設定できるため、サイズの異
なるドットコードであってもマーカをデータドットと区
別して検出することが可能となり、サイズの異なるドッ
トコードを1つのデータ読取装置によって読み取ること
が可能となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−44592号公報に記載されたものは、ドット
コード読取開始時におけるドットコードのサイズが未確
定の状態のときに設定される初期パラメータを如何にし
て適切に設定するかについてまでは検討がなされていな
かった。
【0020】従って、ドットコード読み取りの初期段階
で、マーカ104が検出できなかったり、或いは、デー
タドット102をマーカと誤認して多数の誤マーカを検
出してしまうといったような不都合を生じる可能性は依
然として残されていた。
【0021】ここで、多数の誤マーカが検出されるとい
うことは、即ち、本来の正しいマーカ104を検出する
までに多くの時間を要する結果、撮像部における1フレ
ーム等の撮像処理単位時間内でデータドット102を読
み取るというリアルタイム処理が困難になることを意味
しており、そして、最終的にはデータの欠落を招来する
といった好ましくない結果を生むことを意味している。
【0022】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、ドットコード読み取りの初期段階において多数の誤
マーカを検出する可能性を確実に減らすべくマーカ検出
のための初期パラメータを適切且つ適応的に設定し、も
って種々のサイズのドットコードから確実にデータを読
み取れるようにしたデータ読取装置を提供することを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるデータ読取装置は、記録すべきデー
タに応じて配列された複数個のデータドットと、該デー
タドットの読取基準点を決定するために用いられ、所定
の物理的特徴量について該データドットに対して所定の
相対的大小関係を保持したマーカと、がそれぞれ所定の
位置関係に従って配置された光学的に読み取り可能なド
ットコードの記録された記録媒体から、該ドットコード
を撮像する撮像手段と、上記撮像手段で撮像されたドッ
トコードの画像データを記憶する画像データ記憶手段
と、上記物理的特徴量の相対的大小関係に基づいて、マ
ーカを検出するためのパラメータを設定するパラメータ
設定手段と、上記パラメータ設定手段によって設定され
たパラメータに基づいて、上記画像データ記憶手段に記
憶された画像データから上記マーカを検出するマーカ検
出手段と、上記マーカ検出手段で検出されたマーカに基
づいて上記データドットの読取基準点を決定するデータ
ドット読取基準点決定手段と、上記データドット読取基
準点決定手段で決定されたデータドットの読取基準点に
基づいて上記データドットを読み取るデータドット読取
手段と、を備え、上記パラメータ設定手段は、上記画像
データ記憶手段に記憶されたドットコードの画像データ
から、上記物理的特徴量の相対的大小関係に基づいて決
定される、上記データドットを検出することなく上記マ
ーカを先に検出するためのパラメータを設定することを
特徴とする。
【0024】即ち、本発明のデータ読取装置によれば、
パラメータ設定手段では、画像データ記憶手段に記憶さ
れたドットコード画像から、マーカ検出手段にてマーカ
を検出するのに必要なパラメータを設定する。パラメー
タは、データドットを検出することなくマーカを先に検
出できるように、マーカとデータドットとの物理的特徴
量の相対的大小関係に基づいて決定される。そして、マ
ーカ検出手段では、設定されたパラメータにしたがって
ドットコード画像からマーカの検出を行う。
【0025】従って、このような構成とすることによ
り、ドットコードの記録状態が未確定の場合にも、目的
のマーカを検出する以前に、誤ってデータドット部から
誤マーカを検出することがなく、マーカ検出処理に要す
る時間を短縮することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0027】[第1の実施の形態]まず、本発明の第1
の実施の形態について説明する。
【0028】本実施の形態に係るデータ読取装置は、図
1に示すように、ドットコードを照明するためのLED
等よりなる照明部とそのドットコードからの反射光を結
像する光学系と該光学系による結像光を撮像するCCD
等の固体撮像素子とを含む撮像部1と、この撮像部1よ
り出力された撮像信号を2値化した後これを画像データ
として記憶する画像データ記憶部2と、マーカ検出のた
めのパラメータを設定するパラメータ設定部3と、該パ
ラメータ設定部3によって設定されたパラメータに従っ
て上記画像データ記憶部2に記憶された画像データから
マーカを検出するマーカ検出部4と、当該検出されたマ
ーカに基づいてパターンドットを検出して、データドッ
トの読取基準点を決定するデータドット読取基準点決定
部5と、この決定された読取基準点に従ってデータドッ
トを読み取るデータドット読取部6と、このデータドッ
ト読取部6から出力されたデータに基づいて、音声等の
情報を再生出力する再生出力部7とから少なくとも構成
されている。そして、上記パラメータ設定部3は、パラ
メータ記憶部31、パラメータ設定順制御部32、及び
セレクタ部33を含み、マーカ検出部4は判断部41を
含んでいる。
【0029】次に、このような構成の本実施の形態に係
るデータ読取装置の作用効果を説明する。
【0030】まず、撮像部1では、ドットコードの記録
された記録媒体からCCDなどの撮像装置によりドット
コードを撮像して電気信号に変換し、画像データ記憶部
2でこれを記憶する。ここで、ドットコードは、音声情
報など記録すべきデータに応じて配列された複数個のデ
ータドットと、該データドットの読取基準点を決定する
ために用いられ、所定の物理的特徴量について該データ
ドットに対して所定の相対的大小関係を保持したマーカ
とを含み、それぞれが所定のコードフォーマットに従っ
て複数個配置されたブロックが複数個整列配置されるこ
とにより構成されている。例えば、ドットコード100
は、図2の(A)に示すような構造をしており、この例
では、マーカ104とデータドット102とが、物理的
特徴量として大きさ(面積、直径)について、所定の相
対的大小関係を保持している。
【0031】そして、パラメータ設定部3では、上記画
像データ記憶部2に記憶されたドットコード画像から、
マーカ検出部4にてマーカを検出するのに必要なパラメ
ータを設定する。このパラメータの詳細については後述
するが、パラメータ記憶部31には、データドット10
2を検出することなくマーカ104を先に検出するため
のパラメータを予め記憶しておき、パラメータ設定順制
御部32では、データドット102を検出することなく
マーカ104を先に検出するような順序でセレクタ部3
3を制御してパラメータ記憶部31に記憶された複数個
のパラメータから1つのパラメータを順次選択し、マー
カ検出部4に設定する。
【0032】そして、マーカ検出部4では、設定された
パラメータにしたがってドットコード画像からマーカ1
04の検出を行う。このとき、判断部41では、マーカ
104が検出されたか否かを判断し、検出されていない
場合にはデータドット102の読み取りへ処理が進むの
を中止させる。
【0033】データドット読取基準点決定部5では、検
出されたマーカ位置に基づいてデータドット102を読
み取るための基準点を決定し、データドット読取部6で
は、決定された基準点とコードフォーマットとに基づい
て各データドット102の読取点を求め、データドット
102の読み取りを行う。
【0034】このように、ドットコード100からデー
タを読み取るためには、まず始めにデータドット102
とマーカ104が混在するコード画像からマーカ104
の検出を行い、その後、検出されたマーカ位置から各デ
ータドット102の読取点を決定し、データドット10
2の読み取りを行うことでデータを得る。
【0035】この動作を、図2の(A)のような構造の
ドットコード100の読み取りを例に、図3の(A)に
示すフローチャートを用いて詳しく説明する。
【0036】図2の(A)では、マーカ104及びデー
タドット102は円形形状であり、マーカ104はデー
タドット102より大きく、データドット102の5倍
の直径を有している。ここで、ドットコードは、これを
記録する記録装置の解像度などに応じて、図2の(A)
乃至(C)に示すように、その大きさが相似的に変化す
る。即ち、マーカ104及びデータドット102の相対
的大小関係は、ドットコードのサイズに関わらず保持さ
れる。
【0037】いま、読み取るべきドットコードのサイズ
が図2の(A)乃至(C)のように3種類ある場合(デ
ータ読取装置が3種類のサイズのドットコード対応のも
のである場合)、それぞれのサイズにおいてデータドッ
ト102より先にマーカ104を検出するためのマーカ
検出用パラメータがあり、大きいサイズのドットコード
に対応したものから順に第1、第2、第3のパラメータ
とする。そして、これら3つのパラメータがパラメータ
記憶部31に予め記憶されている。
【0038】而して、パラメータ設定順制御部32は、
まず、これらパラメータ記憶部31に記憶されたパラメ
ータの中から、最も大きいサイズのドットコードに対応
したパラメータ、即ち第1のパラメータから選択するよ
うにセレクタ部33を制御し、これにより、セレクタ部
33は、パラメータ記憶部31から第1のパラメータを
選択してマーカ検出部4に設定する(ステップS1)。
【0039】パラメータ記憶部31に記憶されるパラメ
ータの決定方法の詳細については後述するが、データド
ット102とマーカ104との物理的特徴の相対的大小
関係及び、読み取り対象とするドットコードの物理的特
徴の絶対値範囲などから決定される。また、各パラメー
タの設定順は、データドット102を検出することなく
マーカ104を先に検出するように、図2の(A)のよ
うにデータドット102に対してマーカ104が大きい
場合には大きいサイズのドットコードに対応したパラメ
ータから順に設定していく。
【0040】続いて、マーカ検出部4は、上記設定され
たマーカ検出用パラメータに従って、撮像部1により撮
像されて画像データ記憶部2に記憶された撮像画面(フ
レーム)からマーカ104の検出を行う(ステップS
2)。このマーカ104の検出は、例えば、ドットコー
ド画像をラスタスキャンして、検出すべきマーカ104
の大きさに適合した長さの黒ランを検出し、これと連結
する黒画素をマーカ104として検出する、という方法
で行うことができる。この場合、マーカ検出用パラメー
タは、マーカ104をデータドット102と区別して検
出するためのラン長の閾値となる。
【0041】次に、判断部41で、マーカ104が検出
されたかどうかの判断を行い(ステップS3)、もしマ
ーカ104が検出されていなければ、パラメータ設定順
制御部32で、次に設定可能なパラメータが存在するか
どうか、即ち、上記ステップS1で設定したパラメータ
よりも小さいサイズのドットコードに対応したパラメー
タがパラメータ記憶部31に存在するかどうかを判断す
る(ステップS4)。そして、次に設定可能なパラメー
タが存在していれば、セレクタ部33により該パラメー
タを選択し、再び上記ステップS1に戻り、次のマーカ
検出用パラメータを設定してマーカ検出を繰り返す。
【0042】ここで、上記ステップS4で設定可能なパ
ラメータがない場合、即ち、パラメータ記憶部31に記
憶された全てのパラメータについて設定し、マーカ検出
を行ったが、マーカ104が検出されなかったという場
合には、当該フレームには検出すべきマーカ104がな
いものと判断し(ステップS5)、次フレームの処理に
進む(ステップS6)。
【0043】また、上記ステップS3においてマーカ1
04が検出された場合には、その位置に基づいてデータ
ドット読取基準点決定部5にて、データドット読取基準
点を決定する(ステップS7)。ここで、データドット
読取基準点決定部5は、例えば、検出された複数のマー
カ104の位置と、既知であるドットコードのフォーマ
ットとに基づき、ブロック101を囲む4つのマーカ1
04を決定し、それぞれの中心座標をデータドット読取
基準点として決定する。
【0044】続いて、データドット読取部6では、読取
基準点間をその間に配列されたデータドット数で等間隔
に区切った格子点をデータドット読取点として決定し、
この格子点上の画素が黒であれば「1」、白であれば
「0」として、記録されたデータドット102の読み取
りを行う(ステップS8)。そして、データドット読み
取り終了後、次フレームの処理へと移行する(ステップ
S6)。
【0045】ここで、上記パラメータ記憶部31に記憶
するマーカ検出用パラメータの決定方法について説明す
る。
【0046】例えば、ドットコードが図2の(A)のよ
うな構造で、図4の(A)に示すようにマーカ104の
直径を「5」、データドット102の直径を「1」と
し、変調によりドットの連続長が3つまでに制限されて
いる場合について説明する。この場合、検出される最大
ラン長は、マーカ部で「5」、データドット部で「3」
となるが、記録装置の解像度の変動などによりドットコ
ードの大きさに±20%の拡大/縮小があるとすると、
図4の(B)に示すように、最大ラン長はマーカ部では
「4」〜「6」、データドット部では「2.4」〜
「3.6」となる。そこで、データドット部での最大ラ
ン長「3.6」とマーカ部での最小ラン長「4」との平
均「3.8」をマーカ検出用のラン長の閾値としてパラ
メータ記憶部31に記憶し、これをマーカ検出用のパラ
メータとして設定する。そして、マーカ検出部4では、
ドットコード画像をラスタスキャンして、この設定され
たラン長「3.8」より長い黒ランを検出し、これと連
結する黒画素をマーカ104として検出するようにす
る。こうすることにより、ドットコードの記録状態が未
確定で検出すべきラン長に許容幅がある場合にも、目的
のマーカ104を検出する以前に、誤ってデータドット
部から誤マーカを検出することがなく、マーカ検出処理
に要する時間を短縮することができる。またさらに、パ
ラメータを予め算出し、これを記憶しておくことによ
り、パラメータ算出にかける時間も省くことができる。
【0047】なお、この例の場合には、記憶するパラメ
ータは単一の閾値で良いので、パラメータ設定順制御部
32及びセレクタ部33は不要である。また、判断部4
1も必須の構成要素ではないが、マーカ104が検出で
きない場合には判断部41にてこれを判断し、データド
ット102の読み取りへ処理が進むのを中止させたり、
警告を発するように構成しても良い。こうすることによ
り、マーカ104が検出されたか否かの結果に応じて適
切な処理をして、データ読取装置を確実に動作させるこ
とができる。
【0048】また、例えば読み取り対象とするドットコ
ードの大きさが2倍異なるものを許容する場合について
も説明する。この場合のドットコードで検出される最大
ラン長は、図4の(C)に示すように、マーカ部で「1
0」、データドット部で「6」となり、単一のラン長閾
値を用いてマーカ104のみを区別することはできなく
なる。即ち、小さいサイズのドットコード用のパラメー
タを用いてしまうと、撮像したのが大きいサイズのドッ
トコードであった場合にはデータドット部分も大量に検
出してしまい、マーカ検出処理の効率が非常に悪くな
る。逆に、大きいサイズのドットコード用のパラメータ
を用いてしまうと、撮像したのが小さいサイズのドット
コードであった場合にはマーカ104が検出できなくな
ってしまう。
【0049】そこで、前述のパラメータ決定方法に従っ
てそれぞれのサイズのドットコードに対して適切なラン
長閾値を求め、それらを適切に切り替えて設定すること
により、マーカ104のみを検出できるようにする。即
ち、「10」と「6」の平均である「8」を第1のパラ
メータとし、「5」と「3」の平均である「4」を第2
のパラメータとして、2つのラン長閾値をパラメータ記
憶部31に記憶しておく。そして、マーカ104がデー
タドット102より大きいことにより、パラメータ設定
順制御部32では、大きいサイズのドットコード用のパ
ラメータ、即ち第1のパラメータから順に設定するよう
にセレクタ部33を制御して、マーカ検出を行う。
【0050】こうすることにより、例えば、マーカサイ
ズが「10」のドットコードを撮像した場合には、第1
のパラメータとしてラン長閾値「8」が設定されるの
で、データドット部から誤マーカを検出することなくマ
ーカ104を検出することができる。また、マーカサイ
ズが「5」のドットコードを撮像した場合には、第1の
パラメータとしてラン長閾値「8」が設定されるが、こ
のときはマーカ104は全く検出されないので、次に第
2のパラメータとしてラン長閾値「4」が設定され、や
はりデータドット部から誤マーカを検出することなくマ
ーカ104を検出することができる。
【0051】即ち、物理的特徴量が異なる複数のドット
コードを読み取るために複数個の異なるパラメータを適
用する場合にも、目的のマーカ104を検出する以前
に、誤ってデータドット部から誤マーカを検出すること
がなく、マーカ検出処理に要する時間を短縮することが
できる。
【0052】次に、読み取り対象とするドットコードの
大きさが連続的に大きな許容幅を持っている場合につい
ても説明する。
【0053】例えば、図5の(A)に示すように、検出
される最大ラン長がマーカ部に対してデータドット部で
は60%(ラン長の比で5:3)のドットコードにおい
て、ドットコードはそのマーカ104のサイズ範囲が
「15」から「4」までの許容幅を有している場合につ
いて説明する。ここで、サイズ「4」のマーカを検出可
能なパラメータを用いた場合、サイズ「15」のマーカ
を持つドットコードのマーカ検出においては、データド
ット部分も大量に検出してしまい、マーカ検出処理の効
率が悪くなってしまう。そこで、「15」から「4」の
間を図5の(B)に示すように複数の範囲に区切って各
範囲で最適なパラメータを求め、これを適切に切り替え
て設定するようにする。この場合の範囲の区切り方とパ
ラメータの決定方法は、次の通りである。
【0054】まず、マーカサイズが最大の「15」であ
るドットコードにおいては、マーカ部とデータドット部
での最大ラン長の比から、データドット部での最大ラン
長は「9」となる。そこで、第1のパラメータをラン長
閾値「9」として、マーカ検出部4ではこれより長い黒
ランを検出し、これと連結する黒画素をマーカ104と
して検出すれば、マーカサイズ「15」〜「9」の範囲
のドットコードにおいてデータドット部分を誤って検出
することなくマーカ104を検出することができる。
【0055】次に、この第1のパラメータで検出できる
最小のマーカサイズ「9」を持つドットコードにおける
データドット部での最大ラン長を求めると、「5.4」
となる。そこで、第2のパラメータをラン長閾値「5.
4」とする。このパラメータでは、マーカサイズが
「9」〜「5.4」のドットコードに対して、データド
ット部分を誤って検出することなくマーカ104を検出
することができる。
【0056】同様にして、第2のパラメータで検出でき
る最小のドットコードにおけるデータドット部での最大
ラン長を求めると、マーカサイズ「5.4」と最大ラン
長の比より、「3.2」となる。しかし、読み取り対象
とする最小のドットコードにおけるマーカサイズは
「4」であるので、第3のパラメータは、ラン長閾値
「4」とする。
【0057】このようにして決定された第1乃至第3の
パラメータを、マーカ検出用パラメータとして、パラメ
ータ記憶部31に記憶しておき、マーカ104がデータ
ドット102より大きいことにより、パラメータ設定順
制御部32では、大きいサイズのドットコード用のパラ
メータ、即ち第1のパラメータから順に設定するように
セレクタ部33を制御して、マーカ検出を行う。
【0058】このようにすることで、各パラメータで検
出するマーカ104のサイズは、「15」〜「9」、
「9」〜「5.4」、「5.4」〜「4」となり、検出
対象とするマーカサイズの全範囲を過不足なく区分し、
サイズが未知のドットコードに対しても、データドット
102を誤ってマーカ104として検出することなく、
少ないパラメータで効率的にマーカ104を検出するこ
とができる。
【0059】また、撮像時の位相関係や2値化状態等の
変動により、マーカ部での最大ラン長とデータドット部
での最大ラン長との関係に揺らぎが生じる場合がある。
この場合には次のようにパラメータを設定する。
【0060】例えば、先術の例のようにマーカ部とデー
タドット部での最大ラン長の比が5:3で記録されたド
ットコードについてその比に5%の変動と、ラン長に
0.1の揺らぎが発生するものとすると、最大ラン長の
比は5:3.15〜5:2.85となり、マーカサイズ
が最大の15であるドットコードにおいては、データド
ット部での最大ラン長は15×3.15/5=9.45
となる。そこで、0.1余裕を見込んで第1のパラメー
タをラン長閾値9.55として、マーカ検出部ではこれ
以上の黒ランを検出し、これと連結する黒画素をマーカ
として検出する。次に、第1のパラメータで検出できる
最小のマーカサイズ9.55をもつドットコードにおけ
るデータドット部での最大ラン長を求めると9.55×
3.15/5=6.02となる。そこで、0.1余裕を
見込んで第2のパラメータをラン長閾値6.12とす
る。このパラメータではマーカサイズが9.55〜6.
12のドットコードに対して、マーカを検出することが
できる。同様にして、第2のパラメータで検出できる最
小のドットコードにおけるデータドット部での最大ラン
長を求めると、6.12×3.15/5=3.86とな
る。しかし、読取対象とする最小のドットコードにおけ
るマーカサイズは4であるので、第3のパラメータはラ
ン長閾値4でよい。このようにして決定された第1から
第3のパラメータをマーカ検出用パラメータとしてパラ
メータ記憶部61に記憶しておき、マーカがデータドッ
トより大きいことにより、パラメータ設定順制御部62
では大きいサイズのドットコード用のパラメータ、即ち
第1のパラメータから順に設定するようにセレクタ部6
3を制御して、マーカ検出を行う。このようにすること
で、各パラメータで検出するマーカのサイズは15〜
9.55,9.55〜6.12,6.12〜4となり、
検出対象とするマーカサイズの全範囲を過不足なく区分
し、マーカ部での最大ラン長とデータドット部での最大
ラン長との関係に揺らぎが生じても、データドットを誤
ってマーカとして検出することなく、少ないパラメータ
で効率的にマーカを検出することができる。
【0061】またさらに、このようにマーカ104とデ
ータドット102との間に、大きさについて所定の相対
的大小関係を保持させることにより、例えばラン長のよ
うな大きさに関する閾値を用いて容易にマーカ104を
検出することができる。
【0062】また、このようなパラメータの設定方法
は、図5の(A)のようにマーカ104とデータドット
102の物理的特徴の相違が大きさであるドットコード
に対してだけでなく、色、濃度、形状などに相違がある
さまざまなドットコードに対しても適用できることは当
然である。
【0063】例えば、図3の(B)に示すように、物理
的特徴の相違が濃度であるドットコードから、データド
ット102を検出することなくマーカ104を先に検出
するようにパラメータを設定する場合について説明す
る。この図3の(B)の例では、データドット102の
濃度は、マーカ104の濃度に対して70%を保持して
いるものとする。そのマーカ104の濃度範囲が「10
0」から「35」までの許容幅を有しているドットコー
ドの場合、データ読取装置は、前述のパラメータ決定方
法と同様にして、第1のパラメータとして濃度閾値「7
0」を、第2のパラメータとしては濃度閾値「49」
を、第3のパラメータとしては濃度閾値「35」をそれ
ぞれパラメータ記憶部31に記憶しておき、第1のパラ
メータから順に設定していくものとすれば良い。このと
き、マーカ検出部4では、設定されたパラメータ、即ち
設定された濃度閾値以上の濃度値を持つ画素を検出する
ことで、マーカ104の検出を行う。
【0064】このようにマーカ104とデータドット1
02との間に、濃度について所定の相対的大小関係を保
持させることにより、濃度に関する閾値を用いて容易に
マーカ104を検出することもできる。
【0065】このように、本実施の形態では、パラメー
タ設定部3によりデータドット102をマーカ104と
して検出しないようにマーカ検出用パラメータを設定す
ることにより、ドットコードの記録状態が未確定の場合
でもマーカ検出処理における誤マーカの発生が抑えら
れ、ドットコードの読み取りに先立って行われるマーカ
検出が確実に行われるようになり、マーカ検出に伴う処
理が軽減されるため効率的な読み取り、即ち処理時間の
短縮が可能となる。
【0066】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。
【0067】図6に示すように、本実施の形態に係るデ
ータ読取装置は、撮像部1、画像データ記憶部2、パラ
メータ設定部3、マーカ検出部4、データドット読取基
準点決定部5、データドット読取部6、及び再生出力部
7から構成される。そして、上記パラメータ設定部3は
パラメータ算出順制御部34及びパラメータ算出部35
を含み、マーカ検出部4は判断部41を含んでいる。
【0068】次に、このような構成の本実施の形態に係
るデータ読取装置の作用効果を説明するが、前述の第1
の実施の形態と同一の参照番号を付した部分については
その作用効果は同一であるので説明は省略する。
【0069】パラメータ算出部35は、既知であるマー
カ104とデータドット102の物理的特徴の相対的大
小関係と、検出対象とするマーカサイズの範囲とに基づ
き、マーカ検出用パラメータを算出する。ここで、パラ
メータの算出方法は、前述の第1の実施の形態における
パラメータ記憶部31に記憶するパラメータの決定方法
と同様である。また、設定するパラメータが単一の場合
には、パラメータ算出順制御部34は必須の構成要素で
はないが、複数個の異なるパラメータを順に設定する必
要がある場合には、パラメータ算出順制御部34によっ
て、算出順の制御を行う。
【0070】例えば、図5の(A)に示すようなドット
コードからマーカ104を検出するためのパラメータを
算出する場合について説明する。ここで、検出される最
大ラン長は、マーカ部に対してデータドット部では60
%、マーカ104のサイズ範囲は「15」から「4」ま
での許容幅を有しているものとする。
【0071】この場合、これらの情報からパラメータ算
出順制御部34では、まず、大きいマーカに適応した第
1のパラメータを算出するようにパラメータ算出部35
を制御する。パラメータ算出部35では、この与えられ
た情報から、マーカサイズが最大の「15」であるドッ
トコードにおけるデータドット部での最大ラン長(15
×0.6=9)を算出し、データドット部から誤ってマ
ーカ104を検出することのないラン長閾値「9」を決
定する。パラメータ設定部3では、この値、即ちラン長
閾値「9」を第1のパラメータとして設定する。
【0072】マーカ検出部4では、これより長い黒ラン
を検出し、これと連結する黒画素をマーカとして検出す
れば、マーカサイズ「15」〜「9」の範囲のドットコ
ードにおいてデータドット部分を誤って検出することな
くマーカ104を検出することができる。ここで、判断
部41により、設定された第1のパラメータでマーカ1
04が検出されたと判断された場合には、前述の第1の
実施例と同様に、データドット読取基準点を決定し、デ
ータドット102の読み取りに処理を進めることとな
る。
【0073】一方、上記第1のパラメータではマーカ1
04が検出されない場合には、パラメータ算出順制御部
34により、パラメータ算出部35に対して次のパラメ
ータの算出が指示される。パラメータ算出部35では、
現在設定されている第1のパラメータで読み取り可能な
最小のドットコード(マーカサイズ「9」)におけるデ
ータドット部での最大ラン長(9×0.6=5.4)を
算出し、ラン長閾値「5.4」を第2のパラメータとし
て設定する。
【0074】マーカ検出部4では、この設定された第2
のパラメータでマーカの検出を行うが、この第2のパラ
メータでも検出されない場合には、さらに第3のパラメ
ータの算出を行い、引き続きマーカ検出を行う。そし
て、マーカ検出部4によりマーカ104が検出される
か、検出対象とする全ての範囲についてマーカ検出用パ
ラメータを設定するまで上記処理を繰り返す。この例で
は、第3のパラメータまでで全ての範囲がカバーされる
ので、これ以上のパラメータの算出は行わない。
【0075】このように、本第2の実施の形態では、マ
ーカ検出処理に必要となるパラメータを、マーカ104
とデータドット102の物理的特徴の相対的大小関係と
検出対象とするマーカサイズ範囲に基づいて算出するよ
うにすることで、パラメータを予め算出し、これを記憶
しておく必要がなく、検出対象とするマーカ104の物
理的特徴量が変わっても容易にパラメータを設定するこ
とができる。またさらに、物理的特徴量が異なる複数の
ドットコードを読み取るために、複数個の異なるパラメ
ータを適用する場合にも、検出対象の全範囲を過不足な
く区分し、必要なパラメータのみを効率的に算出し、目
的のマーカ104を検出する以前に、誤ってデータドッ
ト部から誤マーカを検出することがなく、マーカ検出処
理に要する時間を短縮することができる。
【0076】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。
【0077】図7に示すように、本実施の形態に係るデ
ータ読取装置は、撮像部1、画像データ記憶部2、パラ
メータ設定部3、マーカ検出部4、データドット読取基
準点決定部5、データドット読取部6、及び再生出力部
7から構成されている。そして、上記マーカ検出部4は
判断部41及び検出方法制御部42を含み、データドッ
ト読取基準点決定部5はパターンドット検出部51を含
んでいる。
【0078】次に、このような構成の本実施の形態に係
るデータ読取装置の作用効果を説明するが、前述の第1
の実施の形態と同一の参照番号を付した部分については
その作用効果は同一であるので説明は省略する。
【0079】本第3の実施の形態において、ドットコー
ドは、例えば図2の(A)に示すような構造をしてお
り、音声情報など記録すべきデータに応じて配列された
複数個のデータドット102と、該データドット102
の読取基準点を決定するために用いられ、所定の物理的
特徴量について該データドット102に対して所定の相
対的大小関係を保持したマーカ104と、さらに、該マ
ーカ104と所定の位置関係にありデータドット102
の読取点をより正確に算出するために使用されるパター
ンドット103とを含み、それぞれが所定のコードフォ
ーマットに従って複数個配置されている。
【0080】検出方法制御部42は、パラメータ設定部
3によって設定されるパラメータに応じて、マーカ10
4が効率的に検出できるようにマーカ検出方法を適切に
制御し、パターンドット検出部51は、マーカ検出部4
で検出されたマーカ104の位置に基づいてパターンド
ット103を検出する。
【0081】まず、検出方法制御部42の動作について
説明する。
【0082】例えば、マーカ検出部4におけるマーカ検
出方法として、第1の実施の形態で前述したような、コ
ード画像をラスタスキャンして、ラン長の閾値を超える
黒ランを検出し、これと連結した黒画素をマーカとする
という方法を用いた場合、図8に示すようにサイズの異
なるマーカ104A,104Bでは、ラン長の閾値がL
1,L2(L1>L2)であり、検出可能な黒ランを含
むライン数が異なる。即ち、検出対象とするマーカサイ
ズが大きいほどマーカ候補として検出対象となる黒ラン
を多く含むことになる。従って、ドットコード画像の全
てのラインについてラスタスキャンを行なわずに、数ラ
インおきにスキャンを行えば、マーカ候補の黒ランを効
率的に検出することが可能である。
【0083】そこで、検出方法制御部42では、検出対
象とするマーカサイズに応じて、スキャンを行うライン
間隔を制御する。即ち、検出対象マーカが大きいほどス
キャンを行うラインの間隔を広くし、対象マーカが小さ
ければライン間隔を狭くして、マーカ検出処理を行う。
例えば、図8に示すマーカ104Aが検出対象であれば
5ライン毎にラスタスキャンを行い、マーカ104Bが
検出対象の場合には2ライン毎に行えば良い。
【0084】あるいは、検出対象とするマーカサイズに
応じてドットコード画像全体をリサンプリングして、マ
ーカ検出処理の対象とする画像中のドットコードをほぼ
同じ大きさにしてしまうことももちろん可能である。
【0085】このように、検出対象とするマーカ104
に応じてマーカ検出が効率的に行えるよう適切にマーカ
検出方法を制御することにより、マーカ検出に要する時
間を短縮することもできる。
【0086】また、前述の第1の実施の形態では、マー
カ検出用パラメータとして、ラン長や濃度などの閾値の
みを設定したが、さらに、マーカ検出処理を行う領域を
設定するように構成することもできる。
【0087】例えば、図2の(A)に示すようなドット
コードからマーカ104を検出する場合について説明す
る。
【0088】データドット102の読み出しに先だって
は、まず、ドットコード画像から少なくとも1つのマー
カ104を検出する必要がある。この際、歪みやシェー
ディングによる誤マーカの発生を防ぐために、撮像状態
の良い画面中央部の所定の領域からマーカ104を検出
するのが望ましい。
【0089】そこで、撮像時のコード回転許容角をθと
したとき、図9の(A)に示すようにθだけ傾けた状態
で、ブロック101を構成する4個のマーカ104の内
の3個が入り、且つ、θ=0°のとき、ブロック101
を構成する4個のマーカ104が全て含まれるような領
域、即ちa×bの大きさを持つ第1の領域811、もし
くは、b×aの大きさを持つ第2の領域812を、図9
の(B)に示すように、マーカ検出領域81として、撮
像画面82の中央部に設定する。このようにすれば、撮
像画面内にドットコードが撮像されたときには、このマ
ーカ検出領域81には少なくとも1つのマーカ104が
確実に撮像され、マーカ検出部4では、この領域81に
ついてのみマーカ検出処理を行うことで、撮像状態の良
い画面中央部から1つのマーカ104を確実に検出する
ことができる。
【0090】ここで、マーカ検出用パラメータが検出対
象とするマーカサイズに許容幅がある場合には、該検出
許容幅の上限のマーカサイズを有するドットコードにつ
いて上記マーカ検出領域81を求めれば良い。例えば、
第1のパラメータでマーカサイズが「15」〜「9」の
マーカを検出し、第2のパラメータではマーカサイズが
「9」〜「5.4」のマーカを検出する場合には、図1
0の(A)に示すように、サイズ「15」のマーカを有
するドットコードにおけるブロックに基づいてサイズa
1×b1のマーカ検出領域81を求めて、これを第1の
パラメータにさらに加え、また、図10の(B)に示す
ように、サイズ「9」のマーカを有するドットコードに
おけるブロックに基づいてサイズa2×b2のマーカ検
出領域81を求めて、それを第2のパラメータにさらに
加えれば良い。即ち、パラメータ設定部3では、パラメ
ータが検出対象とするドットコードサイズの最大値と、
コードの回転許容角θとにより、撮像状態の良い画面中
央部から確実にマーカ104を検出するためのマーカ検
出領域81をさらに設定し、マーカ検出部4は、その設
定された検出領域内でマーカ104の検出を行うこと
で、マーカ104を確実に検出することができる。
【0091】また、例えば、図11の(A)及び(B)
に示すように、マーカの濃度とドットコードサイズとが
関連付けられているようなドットコードからマーカ10
4を検出する場合についても説明する。
【0092】この例では、ドットコードサイズが大きく
なるほどマーカ濃度が濃くなるが、この場合にも、検出
対象とするマーカ濃度に対応するドットコードのブロッ
クサイズに基づいて、前述の例(図9の(A)乃至図1
0の(B))と同様にして、少なくとも1つのマーカ1
04が確実に検出できるマーカ検出領域81を設定すれ
ば良い。また、マーカ検出用パラメータが検出対象とす
るマーカ濃度に許容幅がある場合には、該検出許容幅に
おける上限のブロックサイズを有するドットコードにつ
いてマーカ検出領域81を求めれば良い。例えば、第1
のパラメータでマーカ濃度(D)が「100」〜「7
0」のマーカを検出し、第2のパラメータではマーカ濃
度が「70」〜「49」のマーカを検出する場合には、
図11の(A)のように、濃度「100」のマーカを有
するドットコードにおけるブロックサイズに基づいてa
1×b1サイズのマーカ検出領域81を求めて、それを
第1のパラメータにさらに加え、また、濃度「70」の
マーカを有するドットコードにおけるブロックに基づい
てa2×b2サイズのマーカ検出領域81を求めて、第
2のパラメータにさらに加えれば良い。即ち、パラメー
タ設定部3では、パラメータが検出対象とするマーカ1
04の濃度に対応したドットコードサイズの最大値とコ
ードの回転許容角θとにより、撮像状態の良い画面中央
部から確実にマーカ104を検出するためのマーカ検出
領域81をさらに設定し、マーカ検出部4は、その設定
された検出領域内でマーカ104の検出を行うことで、
マーカ104を確実に検出することができる。
【0093】このように、マーカ検出に有効な限られた
領域をマーカ検出領域81として設定することにより、
マーカ検出に要する時間を短縮し、さらに誤マーカの検
出を防止することもできる。
【0094】通常、ドットコードの大きさや撮像画面8
2に対する位置、傾きを知るためには、少なくとも2点
の位置決めが必要であり、1つのマーカ104のみでは
これらの情報を得ることができない。そこで、ドットコ
ード画像から複数のマーカ104を検出する場合につい
ても説明する。
【0095】前述した方法により、まず1つのマーカ1
04を検出しその位置が決定されると、図12に示すよ
うに、既に検出したマーカ(既検出マーカ104−1)
の位置と、パラメータが検出対象とするドットコードの
ブロックサイズの最大値a1及び最小値a2と、コード
の回転許容角θとにより、ブロック101を構成する他
の1つのマーカの検出のためのマーカ検出領域81が決
定できる。
【0096】そこで、パラメータ設定部3では、パラメ
ータが検出対象とするドットコードのブロックサイズの
最大値及び最小値と、コードの回転許容角θとにより、
検出した1つのマーカ104−1の位置に基づいて他の
マーカを検出するためのマーカ検出領域81をさらに設
定し、マーカ検出部4は、その設定された検出領域内で
マーカ104の検出を行うことで、ブロック101を構
成する他の1つのマーカを容易且つ確実に検出すること
ができる。そして、ブロック101を構成する残りの2
つのマーカの位置は、実際に検出しなくても、検出され
た2つのマーカの位置とドットコードのフォーマット情
報とから、容易に決定することができる。
【0097】また、例えば、図13に示すように、マー
カ104の濃度とドットコードサイズが関連付けられて
いるようなドットコードからマーカ104を検出する場
合についても同様であり、同図に示すように、既に検出
したマーカ(既検出マーカ104−1)の位置と、パラ
メータが検出対象とするマーカ濃度に対応するドットコ
ードのブロックサイズの最大値a1及び最小値a2と、
コードの回転許容角θとにより、ブロック101を構成
する他の1つのマーカの検出のためのマーカ検出領域8
1が決定できる。
【0098】このように、検出した1つのマーカ(既検
出マーカ104−1)の位置に基づいて、他の1つのマ
ーカの検出に有効な限られた領域をマーカ検出領域81
として設定することにより、マーカ検出を行うべき領域
が限定されるため、マーカ検出に要する時間をさらに短
縮し、またさらに、誤マーカの検出を防止することもで
きる。
【0099】また、データドット102の読取基準点を
高精度に求めるために、さらにパターンドット103を
利用することができるので、その場合についても説明す
る。
【0100】ドットコードのマーカ形状は、円形である
ことが理想である。しかし、ドットコードの媒体への記
録状態、及び撮像状態の悪化などにより、実際に画像デ
ータ記憶部2に読み込まれるドットコード画像のマーカ
104には、汚れや欠けなどが生じ、理想的な円形でな
い場合が多い。このようなマーカ104の中心をデータ
ドット読取基準点とすると、そこから決定されるデータ
ドット読取点と実際のデータドット位置とにずれが生じ
るため、正確なデータを読み取ることができなくなる。
【0101】そこで、例えば、図14の(A)に示すよ
うに、水平方向に隣接したマーカ中心の間をn等分した
点のうち少なくともm(>1)個の点上にデータドット
102と同じサイズのパターンドット103を配置して
おき、検出されたマーカ104の位置に基づいて、これ
らのパターンドット103をパターンドット検出部51
で検出し、フォーマット上のパターンドットの読取点と
実際に検出された各パターンドット103の中心位置と
の間の各距離から求められる誤差関数を最小化してデー
タドット読取基準点(ここではマーカ104の真の中心
位置に相当する)を算出する。このようにすることで、
より正確なデータドット読取点を決定することができ
る。この処理に関しては、特開平8−171620号公
報に記載されたデータ読取装置に用いられている手段を
適用することができる。
【0102】ここで、パターンドット検出は、前述のよ
うにマーカ104の位置精度があまり高くないことを考
慮して、図14の(B)に示すように、マーカ104に
対して所定の位置と大きさを持つパターンドット検出領
域83について行う。このパターンドット検出領域83
は、同図に示すように、例えば、検出すべきマーカ10
4のサイズに対応するデータドット102の大きさ(=
パターンドット103の大きさ)をd、マーカ104か
らパターンドット103までの距離をi×dとしたとき
に、検出されたマーカ(既検出マーカ104−1)から
i×dだけ離れた点を中心に一辺が2dの正方形の領域
として設定する。もちろん、同図中のドットコードA、
Bのように、ドットコードのサイズに応じて、パターン
ドット検出領域83も相似的に変化する。即ち、マーカ
サイズに応じた最適なパターンドット検出領域83が存
在することになる。
【0103】そこで、パラメータ設定部3では、マーカ
検出用パラメータを設定すると共に、該マーカ検出用パ
ラメータが検出対象とするドットコードサイズに対応し
たパターンドット検出領域83も設定するようにする。
これは、図11の(A)及び(B)のように、マーカ1
04の濃度とドットコードサイズとが関連付けられてい
るようなドットコードであっても、全く同様であり、パ
ラメータが検出対象とするマーカ濃度に対応するドット
コードのサイズにあわせてパターンドット検出領域83
を設定すれば良い。
【0104】マーカ検出部4では、前述の第1の実施の
形態で既に説明した方法を用いてマーカ104を検出
し、パターンドット検出部51では、該マーカ検出部4
で検出されたマーカ位置及び、パラメータ設定部3によ
り設定されたパターンドット検出領域83とに基づい
て、パターンドット103の検出領域を決定し、その領
域内でパターンドット103の検出を行う。検出された
マーカ104とパターンドット検出領域83との位置関
係は、例えば、図15の(A)に示すように、検出され
た2つのマーカ間をn等分し、フォーマット情報よりパ
ターンドット103の存在する点を中心に決めたり、ド
ットコードが連続して撮像される場合には、図15の
(B)に示すように、直前の撮像画面(前フレーム)の
処理で得られたマーカ104とパターンドット103の
位置関係に基づいて決めることもできる。
【0105】このように、より精度の高い読取基準点を
決定しつつ、パターンドット103の検出に有効な限ら
れた領域を設定することにより、パターンドット検出に
要する時間を短縮し、さらには、パターンドット103
の誤読を防止することができる。
【0106】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態について説明する。
【0107】図16に示すように、本実施の形態に係る
データ読取装置は、撮像部1、画像データ記憶部2、パ
ラメータ設定部3、マーカ検出部4、データドット読取
基準点決定部5、データドット読取部6、及び再生出力
部7から構成される。そして、上記パラメータ設定部3
は、パラメータ記憶部31、パラメータ設定順制御部3
2、セレクタ部33、特徴量抽出部36、及びパラメー
タ再設定部37を含む。また、マーカ検出部4は、判断
部41を含む。
【0108】次に、このような構成の本実施の形態に係
るデータ読取装置の作用効果を説明するが、前述の第1
の実施の形態と同一の参照番号を付した部分については
その作用効果は同一であるので説明は省略し、パラメー
タの再設定についてのみ説明する。
【0109】まず、特徴量抽出部36では、マーカ検出
部4により検出された少なくとも1つのマーカ104か
らマーカに関する物理的特徴量を抽出する。ここで、マ
ーカに関する物理的特徴量とは、例えばマーカの直径や
面積、濃度、マーカ間距離などといったものであり、現
在読み取っているドットコードに関する特徴量でもあ
る。そして、パラメータ再設定部37では、上記特徴量
抽出部36で抽出されたマーカに関する物理的特徴量に
基づいて、該ドットコードの読み取りにおいて最適なパ
ラメータを求め、これをマーカ検出部4に対して設定す
る。
【0110】この動作について、図17のフローチャー
トを用いて詳しく説明する。
【0111】撮像開始時に、まず、特徴量抽出部36に
おいてマーカに関する物理的特徴(以下、単に特徴と呼
ぶ)が抽出済みであることを示す特徴抽出済みフラグを
リセットする(ステップS11)。続いて、撮像部1に
より撮像され、画像データ記憶部2に記憶されたドット
コード画像における特徴が検出済みであるかどうかを上
記特徴抽出済みフラグを利用して判断する(ステップS
12)。
【0112】ドットコード撮像開始時など、まだコード
の特徴が抽出されていなければ、パラメータ設定部3に
てマーカ検出用パラメータの設定を行い(ステップS1
3)、マーカ検出部4では、その設定されたパラメータ
に基づきマーカ検出を行う(ステップS14)。そし
て、判断部41にてマーカ104が検出されたかどうか
を判断する(ステップS15)。ここで、マーカ104
が検出されない場合には、次に設定可能なパラメータが
存在するかどうか判断する(ステップS16)。そし
て、次に設定可能なパラメータが存在していれば、セレ
クタ部33により該パラメータを選択して設定し(ステ
ップS13)、再びマーカ検出処理を行うことになる。
【0113】また、上記ステップS16で、設定可能な
パラメータが無いと判断された場合には、当該フレーム
には検出すべきマーカが存在しないものと判断し(ステ
ップS17)、次フレームの処理に移る(ステップS1
8)。
【0114】一方、上記ステップS15で、マーカ10
4が検出されたと判断された場合には、特徴量抽出部3
6において特徴を抽出し、パラメータ再設定部37で
は、それに基づいて現在読み取り中のドットコードに最
適なパラメータを求め、これをマーカ検出部4に対して
再設定する(ステップS19)。ここで、再設定するパ
ラメータは、抽出された特徴に基づいて算出するように
しても良いし、パラメータ記憶部31に予め記憶してお
き、抽出された特徴に基づいて選択的に読み出すように
しても良い。次に、コードの特徴が抽出済みであること
を示す特徴抽出済みフラグをセットし(ステップS2
0)、データドット読取基準点決定部5により、上記検
出されたマーカ104からデータドット読取基準点を決
定する(ステップS21)。そして、データドット読取
部6にてデータドット102の読み取りを行い(ステッ
プS22)、次フレームの処理に移る(ステップS1
8)。
【0115】このように、検出されたマーカの特徴に基
づいてパラメータを設定することにより、以降のマーカ
を確実に検出できるようになり、誤マーカの検出やマー
カの欠落を防止することができる。
【0116】またさらに、特徴量抽出部36により特徴
が抽出された後のフレームでは、特徴抽出済みフラグが
セットされているので、上記ステップS12にて特徴抽
出済みと判断される。この場合には、前フレームで再設
定されたパラメータを用いて、直ちにマーカ104の検
出を行う(ステップS23)。そして、判断部41にて
マーカ104が検出されたかどうかを判断し(ステップ
S24)、マーカ104が検出された場合には、上記ス
テップS19に進んで、再び、その検出されたマーカか
ら特徴を抽出し、それに基づいてパラメータを再設定
し、その後の処理を行う。
【0117】このように、フレーム毎に検出したマーカ
に関する特徴量に基づいて、次のフレームで用いるべき
パラメータを設定することにより、ドットコードと光学
系の距離変化などで撮像されたドットコードの大きさが
撮像中に変化しても、マーカ検出パラメータを常に最適
な値に追従させることができ、マーカの欠落や誤マーカ
の検出を防止することができる。
【0118】またさらに、上記ステップS24において
マーカ104が検出されなかったと判断された場合に
は、特徴抽出済みフラグをリセットし(ステップS2
5)、何らかの要因で当該フレームには検出すべきマー
カが存在しなくなったものと判断して(ステップS2
6)、次フレームの処理に移る(ステップS18)。そ
して次フレームでは、特徴抽出済みフラグがリセットさ
れているので、再びパラメータ設定部3にてマーカ検出
用パラメータの設定を行い(ステップS13)、マーカ
検出処理を繰り返すことになる。
【0119】このように、再設定されたパラメータでマ
ーカが検出されなければ、再び初期パラメータ設定のシ
ーケンスに復帰するため、再設定されたパラメータが不
適切であったとしても、パラメータを復帰させてマーカ
の欠落を防止することができる。
【0120】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のよ
うになる。
【0121】(1) 記録すべきデータに応じて配列さ
れた複数個のデータドットと、該データドットの読取基
準点を決定するために用いられ、所定の物理的特徴量に
ついて該データドットに対して所定の相対的大小関係を
保持したマーカと、がそれぞれ所定の位置関係に従って
配置された光学的に読み取り可能なドットコードの記録
された記録媒体から、該ドットコードを撮像する撮像手
段と、上記撮像手段で撮像されたドットコードの画像デ
ータを記憶する画像データ記憶手段と、上記物理的特徴
量の相対的大小関係に基づいて、マーカを検出するため
のパラメータを設定するパラメータ設定手段と、上記パ
ラメータ設定手段によって設定されたパラメータに基づ
いて、上記画像データ記憶手段に記憶された画像データ
から上記マーカを検出するマーカ検出手段と、上記マー
カ検出手段で検出されたマーカに基づいて上記データド
ットの読取基準点を決定するデータドット読取基準点決
定手段と、上記データドット読取基準点決定手段で決定
されたデータドットの読取基準点に基づいて上記データ
ドットを読み取るデータドット読取手段と、を具備し、
上記パラメータ設定手段は、上記画像データ記憶手段に
記憶されたドットコードの画像データから、上記物理的
特徴量の相対的大小関係に基づいて決定される、上記デ
ータドットを検出することなく上記マーカを先に検出す
るためのパラメータを設定することを特徴とするデータ
読取装置。
【0122】この発明に関する実施の形態は、第1の実
施の形態が対応し、その構成は図1のようになる。
【0123】ここで、ドットコードは図2の(A)、図
5の(A)、及び図3の(B)のように、記録すべきデ
ータに応じて配列された複数個のデータドット102
と、該データドット102の読取基準点を決定するため
に用いられ、所定の物理的特徴量(大きさ、濃度、色、
形状など)について該データドット102に対して所定
の相対的大小関係を保持したマーカ104とを含み、そ
れぞれが所定のフォーマットに従って複数個配置されて
いる。
【0124】図1中のパラメータ設定部3では、画像デ
ータ記憶部2に記憶されたドットコード画像から、マー
カ検出部4にてマーカ104を検出するのに必要なパラ
メータを設定する。パラメータは、データドット102
を検出することなくマーカ104を先に検出できるよう
に、マーカ104とデータドット102との物理的特徴
量の相対的大小関係に基づいて決定される。そしてマー
カ検出部4では、設定されたパラメータにしたがってド
ットコード画像からマーカ104の検出を行う。
【0125】この(1)に記載したような構成とするこ
とにより、ドットコードの記録状態が未確定の場合に
も、目的のマーカ104を検出する以前に、誤ってデー
タドット部から誤マーカを検出することがなく、マーカ
検出処理に要する時間を短縮することができる。
【0126】(2) 上記パラメータ設定手段は、上記
物理的特徴量の相対的大小関係に基づいて決定される、
上記データドットを検出することなく上記マーカを先に
検出するためのパラメータを予め記憶しておくパラメー
タ記憶手段を含むことを特徴とする(1)に記載のデー
タ読取装置。
【0127】この発明に関する実施の形態は、第1の実
施の形態が対応し、その構成は図1のようになる。本実
施の形態においてパラメータ設定部3は、パラメータ記
憶部31を含む。
【0128】図1中のパラメータ記憶部31では、デー
タドット102を検出することなくマーカ104を先に
検出できるように、マーカ104とデータドット102
との物理的特徴量の相対的大小関係に基づいて予め決定
されたパラメータを記憶する。そして、パラメータ設定
部3では、パラメータ記憶部31に記憶されたパラメー
タを読み出して、マーカ検出部4にてマーカを検出する
のに必要なパラメータを設定する。
【0129】この(2)に記載したような構成とするこ
とにより、パラメータを予め算出し、これを記憶してお
くことができ、パラメータ算出にかける時間を省くこと
ができる。
【0130】(3) 上記パラメータ記憶手段は、複数
個の異なる上記パラメータを記憶し、上記パラメータ設
定手段は、上記画像データ記憶手段に記憶された画像デ
ータから上記データドットを検出することなく上記マー
カを先に検出するような順序で、該複数個の異なるパラ
メータから1つのパラメータを順次選択するパラメータ
設定順制御手段を含むことを特徴とする(2)に記載の
データ読取装置。
【0131】この発明に関する実施の形態は、第1の実
施の形態が対応し、その構成は図1のようになる。本実
施の形態においてパラメータ設定部3は、パラメータ記
憶部31、パラメータ設定順制御部32、及びセレクタ
部33を含む。
【0132】パラメータ記憶部31には、データドット
102を検出することなくマーカ104を先に検出する
ためのパラメータを予め記憶しておき、パラメータ設定
順制御部32では、データドット102を検出すること
なくマーカ104を先に検出するような順序でセレクタ
部33を制御してパラメータ記憶部31に記憶された複
数個のパラメータから1つのパラメータを順次選択す
る。パラメータ設定部3は、このようにして選択された
パラメータをマーカ検出部4に設定する。
【0133】この(3)に記載したような構成とするこ
とにより、物理的特徴量が異なる複数のドットコードを
読み取るために複数個の異なるパラメータを適用する場
合にも、目的のマーカ104を検出する以前に、誤って
データドット部から誤マーカを検出することがなく、マ
ーカ検出処理に要する時間を短縮することができる。
【0134】(4) 上記パラメータ記憶手段は、上記
物理的特徴量の相対的大小関係と上記マーカ検出手段が
検出対象とするマーカの物理的特徴量の全範囲とに基づ
いて、上記データドットを検出することなく上記マーカ
を先に検出するように当該全範囲を複数のマーカ検出範
囲に区分し、この区分されたマーカ検出範囲内の物理的
特徴量を持つマーカを検出するための上記パラメータを
マーカ検出範囲毎に複数個記憶することを特徴とする
(3)に記載のデータ読取装置。
【0135】この発明に関する実施の形態は、第1の実
施の形態が対応し、その構成は図1のようになる。本実
施の形態においてパラメータ設定部3は、パラメータ記
憶部31、パラメータ設定順制御部32、及びセレクタ
部33を含む。
【0136】パラメータ記憶部31は、マーカ104と
データドット102の物理的特徴量の相対的大小関係、
及びマーカ検出部4が検出対象とするマーカ104の物
理的特徴量の全範囲とに基づいて、データドット102
を検出することなくマーカ104を先に検出するように
当該全範囲を複数のマーカ検出範囲に区分し、この区分
されたマーカ検出範囲内の物理的特徴量を持つマーカを
検出するためのパラメータをマーカ検出範囲毎に複数個
記憶する。
【0137】この(4)に記載したような構成とするこ
とにより、検出対象の全範囲を過不足なく区分し、少な
いパラメータで効率的にマーカ104を検出することが
できる。
【0138】(5) 上記パラメータ設定手段は、上記
物理的特徴量の相対的大小関係に基づいて、上記データ
ドットを検出することなく上記マーカを先に検出するた
めのパラメータを算出するパラメータ算出手段を含むこ
とを特徴とする(1)に記載のデータ読取装置。
【0139】この発明に関する実施の形態は、第2の実
施の形態が対応し、その構成は図6のようになる。本実
施の形態においてパラメータ設定部3は、パラメータ算
出部35を含む。
【0140】図6中のパラメータ算出部35では、デー
タドットを検出することなくマーカ104を先に検出で
きるように、マーカ104とデータドット102との物
理的特徴量の相対的大小関係に基づいてパラメータを算
出する。そして、パラメータ設定部3は、算出されたパ
ラメータをマーカ検出部4に設定する。
【0141】この(5)に記載したような構成とするこ
とにより、パラメータを予め算出し、これを記憶してお
く必要がなく、検出対象とするマーカ104の物理的特
徴量が変わっても容易にパラメータを設定することがで
きる。
【0142】(6) 上記パラメータ設定手段は、上記
画像データ記憶手段に記憶された画像データから上記デ
ータドットを検出することなく上記マーカを先に検出す
るような順序で、上記パラメータを算出するよう上記パ
ラメータ算出手段を制御するパラメータ算出順制御手段
を含むことを特徴とする(5)に記載のデータ読取装
置。
【0143】この発明に関する実施の形態は、第2の実
施の形態が対応し、その構成は図6のようになる。本実
施の形態においてパラメータ設定部3は、パラメータ算
出部35及びパラメータ算出順制御部34を含む。
【0144】図6中のパラメータ算出順制御部34は、
データドット102を検出することなくマーカ104を
先に検出するような順序でパラメータを算出するよう
に、上記パラメータ算出手段を制御し、パラメータ算出
部35では、データドット102を検出することなくマ
ーカ104を先に検出できるように、マーカ104とデ
ータドット102との物理的特徴量の相対的大小関係に
基づいてパラメータを算出する。パラメータ設定部3
は、こうして算出されたパラメータをマーカ検出部4に
設定する。
【0145】この(6)に記載したような構成とするこ
とにより、物理的特徴量が異なる複数のドットコードを
読み取るために、複数個の異なるパラメータを適用する
場合にも、必要なパラメータのみを効率的に算出し、目
的のマーカ104を検出する以前に、誤ってデータドッ
ト部から誤マーカを検出することがなく、マーカ検出処
理に要する時間を短縮することができる (7) 上記パラメータ算出手段は、上記物理的特徴量
の相対的大小関係と上記マーカ検出手段が検出対象とす
るマーカの物理的特徴量の全範囲とに基づいて、上記デ
ータドットを検出することなく上記マーカを先に検出す
るように当該全範囲を区分し、この区分されたマーカ検
出範囲内の物理的特徴量を持つマーカを検出するための
上記パラメータを逐次算出することを特徴とする(6)
に記載のデータ読取装置。
【0146】この発明に関する実施の形態は、第2の実
施の形態が対応し、その構成は図6のようになる。本実
施の形態においてパラメータ設定部3は、パラメータ算
出部35及びパラメータ算出順制御部34を含む。
【0147】パラメータ算出部35は、マーカ104と
データドット102の物理的特徴量の相対的大小関係
と、マーカ検出部4が検出対象とするマーカ104の物
理的特徴量の全範囲とに基づいて、データドット102
を検出することなくマーカ104を先に検出するように
当該全範囲を複数のマーカ検出範囲に区分し、この区分
されたマーカ検出範囲内の物理的特徴量を持つマーカ1
04を検出するためのパラメータを範囲ごとに逐次算出
する。
【0148】この(7)に記載したような構成とするこ
とにより、検出対象の全範囲を過不足なく区分し、必要
なパラメータのみを算出して効率的にマーカ104を検
出することができる。
【0149】(8) 上記マーカ検出手段は、上記パラ
メータ設定手段で設定されたパラメータに基づいて上記
マーカが検出されたか否かを判断する判断手段をさらに
含むことを特徴とする(1)乃至(7)の何れかに記載
のデータ読取装置。
【0150】この発明に関する実施の形態は、第1の実
施の形態が対応し、その構成は図1のようになる。本実
施の形態においてマーカ検出部4は、判断部41を含
む。
【0151】図1中の判断部41では、パラメータ設定
部3で設定されたパラメータに基づいてマーカ104が
検出されたか否かを判断し、この判断結果に基づいて、
処理をデータドット102の読み取りに進めたり、パラ
メータの設定に戻したり、あるいは警告を発するなどの
適切な処理を行う。
【0152】この(8)に記載したような構成とするこ
とにより、マーカ104が検出されたか否かがわかるた
め、その結果に応じて適切な処理をして、データ読取装
置を確実に動作させることができる。
【0153】(9) 上記マーカ検出手段は、上記パラ
メータ設定手段によって設定されるパラメータに応じた
マーカ検出方法によって上記マーカを検出するものであ
ることを特徴とする(1)乃至(7)の何れかに記載の
データ読取装置。
【0154】この発明に関する実施の形態は、第3の実
施の形態が対応し、その構成は図7のようになる。本実
施の形態においてマーカ検出部4は、検出方法制御部4
2を含む。
【0155】図7中の検出方法制御部42は、パラメー
タ設定部3によって設定されるパラメータに応じて、誤
マーカを検出することなく、且つマーカ104の検出も
れがないよう、適切にマーカ検出方法を制御し、マーカ
検出部4はこれによってマーカ104を検出する。
【0156】この(9)に記載したように、パラメータ
設定手段によって設定されるパラメータに応じたマーカ
検出方法によってマーカ104を検出することにより、
検出対象とするマーカ104に応じた効率的な方法でマ
ーカ104を検出することができ、マーカ検出に要する
時間を短縮することができる。
【0157】(10) 上記物理的特徴量は、上記マー
カや上記データドットの大きさを示す値であり、上記パ
ラメータ設定手段によって設定されるパラメータは、当
該マーカとデータドットとをその大きさによって閾値処
理するときに用いる閾値であることを特徴とする(1)
乃至(7)の何れかに記載のデータ読取装置。
【0158】この発明に関する実施の形態は、第1の実
施の形態が対応し、その構成は図1のようになる。
【0159】ここで、データドットとマーカとは、図4
の(A)、及び図5の(A)のように、大きさについて
所定の相対的大小関係を有している。
【0160】図1中のパラメータ設定部3では、画像デ
ータ記憶部2に記憶されたドットコード画像から、マー
カ検出部4にてマーカ104を検出するのに必要なパラ
メータを設定する。ここでパラメータは、データドット
102を検出することなくマーカ104を先に検出でき
るように、マーカ104とデータドット102との大き
さについての相対的大小関係に基づいて決定される大き
さに関する閾値である。
【0161】この(10)のように、マーカ104とデ
ータドット102との大きさについて所定の相対的大小
関係を保持させることにより、パラメータとして大きさ
に関する閾値を用いて容易にマーカ104を検出するこ
とができる。
【0162】(11) 上記物理的特徴量は、上記マー
カや上記データドットの濃度を示す値であり、上記パラ
メータ設定手段によって設定されるパラメータは、当該
マーカとデータドットとをその濃度によって閾値処理す
るときに用いる閾値であることを特徴とする(1)乃至
(7)の何れかに記載のデータ読取装置。
【0163】この発明に関する実施の形態は、第1の実
施の形態が対応し、その構成は図1のようになる。
【0164】ここで、データドットとマーカとは、図3
の(B)のように、濃度について所定の相対的大小関係
を有している。
【0165】図1中のパラメータ設定部3では、画像デ
ータ記憶部2に記憶されたドットコード画像から、マー
カ検出部4にてマーカ104を検出するのに必要なパラ
メータを設定する。ここでパラメータは、データドット
102を検出することなくマーカ104を先に検出でき
るように、マーカ104とデータドット102との濃度
についての相対的大小関係に基づいて決定される濃度に
関する閾値である。
【0166】この(11)のように、マーカ104とデ
ータドット102との濃度について所定の相対的大小関
係を保持させることにより、パラメータとして濃度に関
する閾値を用いて容易にマーカ104を検出することが
できる。
【0167】(12) 上記パラメータ設定手段によっ
て設定されるパラメータは、さらに、上記マーカ検出手
段が上記画像データ記憶手段に記憶された画像データか
ら上記マーカを検出するためのマーカ検出領域を含むこ
とを特徴とする(10)又は(11)の何れかに記載の
データ読取装置。
【0168】この発明に関する実施の形態は、第3の実
施の形態が対応し、その構成は図7のようになる。
【0169】図7中のパラメータ設定部3では、図9の
(A)乃至図10の(B)、図11の(A)及び(B)
に示すように、検出対象とするドットコードのブロック
サイズに基づいて、少なくとも1つのマーカを確実に検
出することができるマーカ検出領域81を設定し、マー
カ検出部4では、この設定されたマーカ検出領域内から
マーカ104を検出する。
【0170】この(12)のように、マーカ検出に有効
な限られた領域を設定することにより、マーカ検出に要
する時間を短縮し、さらに誤マーカの検出を防止するこ
ともできる。
【0171】(13) 上記マーカ検出手段は、上記画
像データ記憶手段に記憶された画像データから複数個の
上記マーカを検出し、上記データドット読取基準点決定
手段は、上記マーカ検出手段で検出された複数個のマー
カに基づいて上記データドットの読取基準点を決定する
よう構成され、上記パラメータ設定手段によって設定さ
れるパラメータは、さらに、上記マーカ検出手段が、検
出した1つのマーカの位置に基づいて他のマーカを検出
するためのマーカ検出領域を含むことを特徴とする(1
0)又は(11)の何れかに記載のデータ読取装置。
【0172】この発明に関する実施の形態は、第3の実
施の形態が対応し、その構成は図7のようになる。
【0173】図7中のパラメータ設定部3では、図12
及び図13に示すように、検出対象とするドットコード
のブロックサイズに基づいて、検出した1つのマーカ1
04−1の位置を基準に他のマーカを確実に検出するこ
とができるマーカ検出領域81を設定し、マーカ検出部
4では、この設定されたマーカ検出領域内からマーカを
検出する。
【0174】この(13)に記載したような構成とする
ことにより、検出した1つのマーカ104−1の位置に
基づいて、他のマーカの検出に有効な限られた領域を設
定することにより、他のマーカの検出に要する時間を短
縮し、さらに誤マーカの検出を防止することもできる。
【0175】(14) 上記ドットコードは、上記デー
タドット、及び上記マーカに対して所定の位置関係に配
置され、上記データドットの読取基準点を決定するため
に用いられる複数のパターンドットをさらに有し、上記
データドット読取基準点決定手段は、上記マーカ検出手
段で検出されたマーカの位置を基準として上記パターン
ドットを検出するパターンドット検出手段をさらに有
し、上記パターンドット検出手段で検出された複数個の
パターンドットの位置に基づいて、上記データドットの
読取基準点を決定するよう構成され、上記パラメータ設
定手段によって設定されるパラメータは、さらに、上記
パターンドット検出手段が、上記マーカ検出手段で検出
されたマーカの位置に基づいてパターンドットを検出す
るためのパターンドット検出領域を含むことを特徴とす
る(10)又は(11)の何れかに記載のデータ読取装
置。
【0176】この発明に関する実施の形態は、第3の実
施の形態が対応し、その構成は図7のようになる。本実
施の形態においてデータドット読取基準点決定部5は、
パターンドット検出部51を含む。
【0177】ここで、ドットコードは、図2の(A)の
ように、記録すべきデータに応じて配列された複数個の
データドット102と、該データドット102の読取基
準点を決定するために用いられ、所定の物理的特徴量
(大きさ、濃度、色、形状など)について該データドッ
ト102に対して所定の相対的大小関係を保持したマー
カ104と、さらに、該マーカ104と所定の位置関係
にありデータドット102の読取点をより正確に算出す
るために使用されるパターンドット103とを含み、そ
れぞれが所定のフォーマットに従って複数個配置されて
いる。
【0178】図7中のパラメータ設定部3では、図15
の(A)及び(B)に示すように、検出対象とするドッ
トコードのブロックサイズに基づいて、パターンドット
103を確実に検出することができるパターンドット検
出領域83を設定し、パターンドット検出部51では、
この設定されたパターンドット検出領域内からパターン
ドット103を検出する。
【0179】この(14)のように、パターンドット1
03の検出に先だって、パターンドット103の検出に
有効な限られた領域を設定することにより、パターンド
ット検出に要する時間を短縮し、さらにパターンドット
103の誤読を防止して、より精度の高い読取基準点を
決定することができる。
【0180】(15) 上記パラメータ設定手段は、上
記マーカ検出手段で検出された少なくとも1つのマーカ
からマーカに関する物理的特徴量を抽出する特徴量抽出
手段と、上記特徴量抽出手段で抽出されたマーカに関す
る物理的特徴量に基づいて決定される上記パラメータを
上記マーカ検出手段に対して再設定するパラメータ再設
定手段とを有することを特徴とする(1)乃至(7)の
何れかに記載のデータ読取装置。
【0181】この発明に関する実施の形態は、第4の実
施の形態が対応し、その構成は図16のようになる。本
実施の形態においてパラメータ設定部3は、特徴量抽出
部36及びパラメータ再設定部37を含む。
【0182】特徴量抽出部36では、マーカ検出部4に
より検出された少なくとも1つのマーカ104からマー
カに関する物理的特徴量を抽出する。ここで、マーカに
関する物理的特徴量とは、例えばマーカの直径や面積、
濃度、マーカ間距離などといったものであり、現在読み
取っているドットコードに関する特徴量でもある。そし
て、パラメータ再設定部37では、この特徴量抽出部3
6で抽出されたマーカに関する物理的特徴量に基づい
て、該ドットコードの読み取りにおいて最適なパラメー
タを求め、これをマーカ検出部4に対して設定する。
【0183】この(15)に記載したような構成とする
ことにより、検出されたマーカ104の特徴に基づいて
パラメータを設定することができ、以降のマーカを確実
に検出できるようになり、誤マーカの検出やマーカの欠
落を防止することができる (16) 上記パラメータ設定手段は、上記撮像手段に
よる撮像画面毎に、次の撮像画面で用いるべき上記パラ
メータを設定することを特徴とする(15)に記載のデ
ータ読取装置。
【0184】この発明に関する実施の形態は、第4の実
施の形態が対応し、その構成は図16のようになる。本
実施の形態においてパラメータ設定部3は、特徴量抽出
部36及びパラメータ再設定部37を含む。
【0185】パラメータ再設定部37では、特徴量抽出
部36で抽出されたマーカに関する物理的特徴量に基づ
いて、撮像画面毎に該ドットコードの読み取りにおいて
最適なパラメータを求め、これをマーカ検出部4に対し
て設定する。
【0186】この(16)に記載したような構成とする
ことにより、撮像中にドットコードと光学系の距離変化
などにより、撮像されたドットコードの大きさが変化し
てもマーカ検出パラメータを常に最適な値に追従させる
ことができ、マーカの欠落や誤マーカの検出を防止する
ことができる。
【0187】(17) 上記マーカ検出手段は、上記パ
ラメータ設定手段で設定されたパラメータに基づいて上
記マーカが検出されたか否かを判断する判断手段をさら
に含み、上記パラメータ設定手段は、上記判断手段で上
記マーカが検出されなかったと判断されたとき、再び上
記物理的特徴量の相対的大小関係に基づいて決定され
る、上記データドットを検出することなく上記マーカを
先に検出するためのパラメータを設定するように構成さ
れたことを特徴とする(16)に記載のデータ読取装
置。
【0188】この発明に関する実施の形態は、第4の実
施の形態が対応し、その構成は図16のようになる。本
実施の形態においてマーカ検出部4は、判断部41を含
む。
【0189】判断部41では、マーカ104が検出され
なかった場合には、何らかの要因で当該フレームには検
出すべきマーカが存在しなくなったものと判断し、再び
パラメータ設定部3にて、マーカ104とデータドット
102との物理的特徴量の相対的大小関係に基づいて決
定される、上記データドット102を検出することなく
上記マーカ104を先に検出するためのパラメータを設
定するように制御する。
【0190】この(17)に記載したような構成とする
ことにより、再設定されたパラメータでマーカ104が
検出されなければ、再び初期パラメータ設定のシーケン
スに復帰するため、再設定されたパラメータが不適切で
あったとしても、パラメータを復帰させてマーカの欠落
を防止することができる。
【0191】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ドットコード読み取りの初期段階において多数の誤マー
カを検出する可能性を確実に減らすべくマーカ検出のた
めの初期パラメータを適切且つ適応的に設定し、もって
種々のサイズのドットコードから確実にデータを読み取
れるようにしたデータ読取装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデータ読取装
置のブロック構成図である。
【図2】(A)乃至(C)はそれぞれサイズの異なるド
ットコードを示す図である。
【図3】(A)はドットコードの読み取り動作を説明す
るためのフローチャートであり、(B)はマーカとデー
タドットとの物理的特徴量としての濃度の相対的大小関
係を示す図であり、(C)は(B)のドットコードにお
いてそのマーカの濃度範囲が「100」から「35」ま
での許容幅を有している場合の第1乃至第3のパラメー
タが検出対象とするマーカの濃度範囲を説明するための
図である。
【図4】(A)はマーカとデータドットとの物理的特徴
量としての大きさの相対的大小関係を示す図、(B)は
ドットコードの大きさに±20%の拡大/縮小を許容す
る場合のマーカとデータドットとの大きさの相対的大小
関係を示す図であり、(C)はドットコードの大きさと
して2倍異なるものを許容する場合のマーカとデータド
ットとの大きさの相対的大小関係を示す図である。
【図5】(A)は検出される最大ラン長がマーカ部に対
してデータドット部では60%(ラン長の比で5:3)
のドットコードを示す図であり、(B)は(A)のドッ
トコードにおいてそのマーカのサイズ範囲が「15」か
ら「4」までの許容幅を有している場合の第1乃至第3
のパラメータが検出対象とするマーカのサイズ範囲を説
明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るデータ読取装
置のブロック構成図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るデータ読取装
置のブロック構成図である。
【図8】サイズの異なるマーカでのラン長の閾値と検出
可能な黒ランを含むライン数とを説明するための図であ
る。
【図9】(A)は第1及び第2の領域を説明するための
図であり、(B)はマーカ検出領域を説明するための図
である。
【図10】(A)はサイズ「15」のマーカを有するド
ットコードにおけるブロックに基づいて求められるマー
カ検出領域を説明するための図であり、(B)はサイズ
「9」のマーカを有するドットコードにおけるブロック
に基づいて求められるマーカ検出領域を説明するための
図である。
【図11】(A)及び(B)はそれぞれマーカの濃度と
ドットコードサイズとが関連付けられているようなドッ
トコードからマーカを検出する場合に用いられるマーカ
検出領域を説明するための図で、特に、(A)は濃度
「100」のマーカを有するドットコードにおけるブロ
ックサイズに基づいて求められるマーカ検出領域を説明
するための図であり、(B)は濃度「70」のマーカを
有するドットコードにおけるブロックサイズに基づいて
求められるマーカ検出領域を説明するための図である。
【図12】マーカの大きさとドットコードサイズとが関
連付けられているドットコードからマーカを検出する場
合における、検出した1つのマーカの位置に基づいて他
の1つのマーカの検出に有効な限られた領域としてのマ
ーカ検出領域を設定する方法を説明するための図であ
る。
【図13】マーカの濃度とドットコードサイズとが関連
付けられているドットコードからマーカを検出する場合
における、検出した1つのマーカの位置に基づいて他の
1つのマーカの検出に有効な限られた領域としてのマー
カ検出領域を設定する方法を説明するための図である。
【図14】(A)はパターンドットを説明するための図
であり、(B)はマーカの大きさとドットコードサイズ
とが関連付けられているドットコードにおけるパターン
ドット検出領域を説明するための図である。
【図15】(A)はフォーマット情報に基づくパターン
ドット検出領域の設定方法を説明するための図であり、
(B)は前フレームの処理で得られたマーカとパターン
ドットの位置関係に基づくパターンドット検出領域の設
定方法を説明するための図である。
【図16】本発明の第4実施の形態に係るデータ読取装
置のブロック構成図である。
【図17】第4の実施の形態におけるドットコードの読
み取り動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】ドットコードの物理フォーマットを示す図で
ある。
【図19】(A)及び(B)はそれぞれサイズの異なる
ドットコードを示す図である。
【符号の説明】
1 撮像部 2 画像データ記憶部 3 パラメータ設定部 4 マーカ検出部 5 データドット読取基準点決定部 6 データドット読取部 7 再生出力部 31 パラメータ記憶部 32 パラメータ設定順制御部 33 セレクタ部 34 パラメータ算出順制御部 35 パラメータ算出部 36 特徴量抽出部 37 パラメータ再設定部 41 判断部 42 検出方法制御部 51 パターンドット検出部 81 マーカ検出領域 82 撮像画面 83 パターンドット検出領域 100 ドットコード 101 ブロック 102 データドット 103 パターンドット 104,104A,104B マーカ 104−1 既検出マーカ 105 ブロックアドレスパターン 811 第1の領域 812 第2の領域

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録すべきデータに応じて配列された複
    数個のデータドットと、該データドットの読取基準点を
    決定するために用いられ、所定の物理的特徴量について
    該データドットに対して所定の相対的大小関係を保持し
    たマーカと、がそれぞれ所定の位置関係に従って配置さ
    れた光学的に読み取り可能なドットコードの記録された
    記録媒体から、該ドットコードを撮像する撮像手段と、 前記撮像手段で撮像されたドットコードの画像データを
    記憶する画像データ記憶手段と、 前記物理的特徴量の相対的大小関係に基づいて、マーカ
    を検出するためのパラメータを設定するパラメータ設定
    手段と、 前記パラメータ設定手段によって設定されたパラメータ
    に基づいて、前記画像データ記憶手段に記憶された画像
    データから前記マーカを検出するマーカ検出手段と、 前記マーカ検出手段で検出されたマーカに基づいて前記
    データドットの読取基準点を決定するデータドット読取
    基準点決定手段と、 前記データドット読取基準点決定手段で決定されたデー
    タドットの読取基準点に基づいて前記データドットを読
    み取るデータドット読取手段と、 を具備し、 前記パラメータ設定手段は、前記画像データ記憶手段に
    記憶されたドットコードの画像データから、前記物理的
    特徴量の相対的大小関係に基づいて決定される、前記デ
    ータドットを検出することなく前記マーカを先に検出す
    るためのパラメータを設定することを特徴とするデータ
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータ設定手段は、前記物理的
    特徴量の相対的大小関係に基づいて決定される、前記デ
    ータドットを検出することなく前記マーカを先に検出す
    るためのパラメータを予め記憶しておくパラメータ記憶
    手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ読
    取装置。
  3. 【請求項3】 前記パラメータ記憶手段は、複数個の異
    なる前記パラメータを記憶し、 前記パラメータ設定手段は、前記画像データ記憶手段に
    記憶された画像データから前記データドットを検出する
    ことなく前記マーカを先に検出するような順序で、該複
    数個の異なるパラメータから1つのパラメータを順次選
    択するパラメータ設定順制御手段を含むことを特徴とす
    る請求項2に記載のデータ読取装置。
  4. 【請求項4】 前記パラメータ記憶手段は、前記物理的
    特徴量の相対的大小関係と前記マーカ検出手段が検出対
    象とするマーカの物理的特徴量の全範囲とに基づいて、
    前記データドットを検出することなく前記マーカを先に
    検出するように当該全範囲を複数のマーカ検出範囲に区
    分し、この区分されたマーカ検出範囲内の物理的特徴量
    を持つマーカを検出するための前記パラメータをマーカ
    検出範囲毎に複数個記憶することを特徴とする請求項3
    に記載のデータ読取装置。
  5. 【請求項5】 前記パラメータ設定手段は、前記物理的
    特徴量の相対的大小関係に基づいて、前記データドット
    を検出することなく前記マーカを先に検出するためのパ
    ラメータを算出するパラメータ算出手段を含むことを特
    徴とする請求項1に記載のデータ読取装置。
  6. 【請求項6】 前記パラメータ設定手段は、前記画像デ
    ータ記憶手段に記憶された画像データから前記データド
    ットを検出することなく前記マーカを先に検出するよう
    な順序で、前記パラメータを算出するよう前記パラメー
    タ算出手段を制御するパラメータ算出順制御手段を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載のデータ読取装置。
  7. 【請求項7】 前記パラメータ算出手段は、前記物理的
    特徴量の相対的大小関係と前記マーカ検出手段が検出対
    象とするマーカの物理的特徴量の全範囲とに基づいて、
    前記データドットを検出することなく前記マーカを先に
    検出するように当該全範囲を区分し、この区分されたマ
    ーカ検出範囲内の物理的特徴量を持つマーカを検出する
    ための前記パラメータを逐次算出することを特徴とする
    請求項6に記載のデータ読取装置。
  8. 【請求項8】 前記マーカ検出手段は、前記パラメータ
    設定手段で設定されたパラメータに基づいて前記マーカ
    が検出されたか否かを判断する判断手段をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のデータ
    読取装置。
  9. 【請求項9】 前記マーカ検出手段は、前記パラメータ
    設定手段によって設定されるパラメータに応じたマーカ
    検出方法によって前記マーカを検出するものであること
    を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のデータ読
    取装置。
  10. 【請求項10】 前記物理的特徴量は、前記マーカや前
    記データドットの大きさを示す値であり、 前記パラメータ設定手段によって設定されるパラメータ
    は、当該マーカとデータドットとをその大きさによって
    閾値処理するときに用いる閾値であることを特徴とする
    請求項1乃至7の何れかに記載のデータ読取装置。
  11. 【請求項11】 前記物理的特徴量は、前記マーカや前
    記データドットの濃度を示す値であり、 前記パラメータ設定手段によって設定されるパラメータ
    は、当該マーカとデータドットとをその濃度によって閾
    値処理するときに用いる閾値であることを特徴とする請
    求項1乃至7の何れかに記載のデータ読取装置。
  12. 【請求項12】 前記パラメータ設定手段によって設定
    されるパラメータは、さらに、前記マーカ検出手段が前
    記画像データ記憶手段に記憶された画像データから前記
    マーカを検出するためのマーカ検出領域を含むことを特
    徴とする請求項10又は11の何れかに記載のデータ読
    取装置。
  13. 【請求項13】 前記マーカ検出手段は、前記画像デー
    タ記憶手段に記憶された画像データから複数個の前記マ
    ーカを検出し、 前記データドット読取基準点決定手段は、前記マーカ検
    出手段で検出された複数個のマーカに基づいて前記デー
    タドットの読取基準点を決定するよう構成され、 前記パラメータ設定手段によって設定されるパラメータ
    は、さらに、前記マーカ検出手段が、検出した1つのマ
    ーカの位置に基づいて他のマーカを検出するためのマー
    カ検出領域を含むことを特徴とする請求項10又は11
    の何れかに記載のデータ読取装置。
  14. 【請求項14】 前記ドットコードは、前記データドッ
    ト、及び前記マーカに対して所定の位置関係に配置さ
    れ、前記データドットの読取基準点を決定するために用
    いられる複数のパターンドットをさらに有し、 前記データドット読取基準点決定手段は、前記マーカ検
    出手段で検出されたマーカの位置を基準として前記パタ
    ーンドットを検出するパターンドット検出手段をさらに
    有し、前記パターンドット検出手段で検出された複数個
    のパターンドットの位置に基づいて、前記データドット
    の読取基準点を決定するよう構成され、 前記パラメータ設定手段によって設定されるパラメータ
    は、さらに、前記パターンドット検出手段が、前記マー
    カ検出手段で検出されたマーカの位置に基づいてパター
    ンドットを検出するためのパターンドット検出領域を含
    むことを特徴とする請求項10又は11の何れかに記載
    のデータ読取装置。
  15. 【請求項15】 前記パラメータ設定手段は、前記マー
    カ検出手段で検出された少なくとも1つのマーカからマ
    ーカに関する物理的特徴量を抽出する特徴量抽出手段
    と、前記特徴量抽出手段で抽出されたマーカに関する物
    理的特徴量に基づいて決定される前記パラメータを前記
    マーカ検出手段に対して再設定するパラメータ再設定手
    段とを有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    に記載のデータ読取装置。
  16. 【請求項16】 前記パラメータ設定手段は、前記撮像
    手段による撮像画面毎に、次の撮像画面で用いるべき前
    記パラメータを設定することを特徴とする請求項15に
    記載のデータ読取装置。
  17. 【請求項17】 前記マーカ検出手段は、前記パラメー
    タ設定手段で設定されたパラメータに基づいて前記マー
    カが検出されたか否かを判断する判断手段をさらに含
    み、 前記パラメータ設定手段は、前記判断手段で前記マーカ
    が検出されなかったと判断されたとき、再び前記物理的
    特徴量の相対的大小関係に基づいて決定される、前記デ
    ータドットを検出することなく前記マーカを先に検出す
    るためのパラメータを設定するように構成されたことを
    特徴とする請求項16に記載のデータ読取装置。
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