JPH11161731A - コードパターンを有する読取補助部材 - Google Patents

コードパターンを有する読取補助部材

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JPH11161731A
JPH11161731A JP9325969A JP32596997A JPH11161731A JP H11161731 A JPH11161731 A JP H11161731A JP 9325969 A JP9325969 A JP 9325969A JP 32596997 A JP32596997 A JP 32596997A JP H11161731 A JPH11161731 A JP H11161731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】身体的に障害を持つ者や幼児等が常に容易且つ
快適にコードパターン記録面からコードパターンを走査
して正確に読み取れるようにすること。 【解決手段】読取補助部材10は、硬質基板12に、該
硬質基板12と略同形状の走査案内用板状部材14を、
接着等で固定的に重ねて構成される。硬質基板12は、
2次元コードパターン(ドットコードパターン)1が光
学的に読み取り可能に印刷記録されたコードパターン記
録面をその一方の面に有している。走査案内用板状部材
14には、そのコードパターン1の印刷位置に対応した
位置に窓部16が穿設されている。この窓部16内にペ
ン型読取装置18の先端を位置させ、この窓部16に沿
って当該読取装置18を手動で移動させると、コードパ
ターン1上を蛇行することなく読取装置18を移動させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ情報、
映像情報、又はディジタルコードデータの少なくとも一
つを含むデータが光学的に読み取り可能な2次元コード
パターンとして印刷記録されたコードパターン記録面か
ら、当該コードパターンを読取装置が容易且つ快適に読
み取れるようにしたコードパターンを有する読取補助部
材に関し、特に、身体に障害を持つ者や幼児等向けの情
報提供に好適に利用できる、コードパターンを有する読
取補助部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、視覚的に障害を持つ等、身体に障
害を持つ者に対して、よりやさしく便利で快適な生活が
送れるように様々な工夫や提案がなされてきている。本
出願人も、これらのニーズに対応すべく、障害者向けの
情報提供の際に好適に利用するための、各種用品の研究
開発を行っている。
【0003】例えば、視覚障害者に対して所定の情報を
提供しようとする場合、音声を利用した情報提供が先ず
第1に考えられる。そのためのツールとしては、音声情
報を記録再生する、従来から良く知られたコンパクトカ
セットテープを利用したものが挙げられる。しかし、こ
のカセットテープでは、その再生装置も含めて大型化す
る傾向が有り、また、媒体の単価も無視できない点や、
障害者にとっての取扱性の点でも簡便とは言えず、改善
すべき点を残している。このことは、近年、汎用性の増
してきたICメモリカードについても同様である。
【0004】ところで、本出願人は、紙面等の印刷媒体
上に、音声を光学的に読み取り可能な形で印刷記録する
ための2次元のコードパターンであるドットコード、及
びそのドットコードを手動で走査して光学的に読み取
り、元の音声情報等の情報を再生出力するコード読取装
置を発明し、これを特開平6−231466号公報とし
て提案している。
【0005】図7は、そのドットコードの物理フォーマ
ット構成を示した図である。即ち、ドットコードのコー
ドパターン1は、複数個のブロック2を2次元的に隣接
配列されて構成されるもので、その各ブロック2は、音
声にかかるデータの各ブロック毎に分割されたデータが
その値である「0」又は「1」に対応した白ドット又は
黒ドットのドットイメージ(本図では、白ドットは紙面
と同色であるので、ドットの形では存在していない。)
として所定の配列形態にて存在するデータエリア3と、
そのデータエリア3の各ドット4を検出するための基準
点を見つけるために使用される各ブロック2の四隅に配
置された一定の黒の連続数を有するマーカ5と、上記複
数の異なるブロック2を読み取り時に識別できるように
マーカ5間に配置されたエラー検出又はエラー訂正符号
を含むブロックアドレスパターン6と、から構成されて
いる。
【0006】而して、このような物理フォーマット構成
からなるドットコードは、読取装置の撮像視野の大きさ
がドットコード全体の大きさより小さくても、換言すれ
ば、当該ドットコードをその読取装置が持つCCD等の
固体撮像素子によりワンショットにて読み取ることがで
きなくても、上記ブロックに付与された各アドレスさえ
ブロック毎に読み取って認識できれば、そのアドレスか
ら各ブロックのデータを集めて元のデータを再構成する
ことが可能となるので、結果的に、従来から知られてい
る1次元や2次元等のバーコードでは実現し得なかった
多量のデータを紙面等に保持させることが可能となり、
紙などを媒体とした音声情報の伝達が手軽にしかも経済
的にできて、従来では考えられなかった様々な用途に期
待が広がっている。
【0007】本発明者はそこで、上記特開平6−231
466号公報に開示されたドットコードパターン及びそ
の再生装置の如き、音声情報が光学的に読み取り可能な
コードパターンとして記録された紙等の媒体を利用する
タイプのものの方が、上記コンパクトカセットテープや
ICメモリカード等を利用するものよりも、記録できる
情報容量と、コードパターン印刷時におけるコスト上の
メリット、更には読取再生時の取り扱い上の簡便さ等を
総合的に勘案すれば、とりわけ障害者向けの情報提供の
際に利用すべきツールとしては、最適であるとの一つの
知見を得た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記印
刷記録されたコードパターンを、例えば、視覚障害者の
方々が、常に自ら難なく手動で簡便に読み取れるように
するためには、更に以下の改善を必要とした。
【0009】即ち、先ず、印刷記録されたコードパター
ン自体の存在位置を正確に認識できるようにしなければ
ならない点と、読取走査時に、この認識されたコードパ
ターン上を読取装置が蛇行したりすることなく正確に移
動して、正しい読み取りが行なえるようにしなければな
らない点である。
【0010】而して、このような点の解決によって初め
て、上記コードパターンを利用したときの真価が発揮さ
れることになる。本発明は、上記の点に鑑みてなされた
もので、オーディオ情報、映像情報、又はディジタルコ
ードデータの少なくとも一つを含むデータが光学的に読
み取り可能なコードパターンとして印刷記録されたコー
ドパターン記録面から、とりわけ身体的に障害を持つ者
や幼児等が常に容易且つ快適に該コードパターンを走査
して正確に読み取れるようにしたコードパターンを有す
る読取補助部材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるコードパターンを有する読取補助部
材は、オーディオ情報、映像情報又はディジタルコード
データの少なくとも一つを含むデータが光学的に読み取
り可能な2次元コードパターンとして印刷記録されたコ
ードパターン記録面を有する硬質基板と、該硬質基板の
コードパターン記録面上に固定的に配置され、適用され
るコードパターン読取装置で上記2次元コードパターン
を手動走査して光学的に読み取る際の案内となる、該2
次元コードパターン形状に対応する形状の窓部を、当該
2次元コードパターンの印刷記録位置に対応して穿設し
た走査案内用板状部材と、を備えることを特徴とする。
【0012】即ち、本発明のコードパターンを有する読
取補助部材によれば、光学的に読み取り可能な2次元コ
ードパターンとして印刷記録されたコードパターン記録
面を有する硬質基板上のコードパターン記録面上に固定
的に配置する走査案内用板状部材に、適用されるコード
パターン読取装置で上記2次元コードパターンを手動走
査して光学的に読み取る際の案内となる、該2次元コー
ドパターン形状に対応する形状の窓部を、当該2次元コ
ードパターンの印刷記録位置に対応して穿設したことに
より、この窓部にコードパターン読取装置の先端を挿入
して該窓部に沿って移動させることができる。
【0013】従って、オーディオ情報、映像情報、又は
ディジタルコードデータの少なくとも一つを含むデータ
が光学的に読み取り可能なコードパターンとして印刷記
録されたコードパターン記録面から、とりわけ身体的に
障害を持つ者や幼児等が、或いは健常者が暗所におい
て、常に容易且つ快適に該コードパターンを走査して、
正確に読み取れるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 [第1の実施の形態]図1は本発明の第1の実施の形態
にかかる読取補助部材10の斜視図であり、図2の
(A)は平面図、図2の(B)は図2の(A)中の矢視
B−B線断面図である。
【0015】即ち、この読取補助部材10は、アクリル
等の樹脂、厚紙、或いはアルミ等の金属で形成された硬
質基板12に、該硬質基板12と略同形状の、アクリル
等の樹脂、厚紙、或いはアルミ等の金属で形成された走
査案内用板状部材14を、接着等で固定的に重ねて構成
される。ここで、硬質基板12は、図7に示したような
2次元コードパターン(ドットコードパターン)1が光
学的に読み取り可能に印刷記録されたコードパターン記
録面をその一方の面に有している。そして、走査案内用
板状部材14には、そのコードパターン1の印刷位置に
対応した位置に窓部16が穿設されている。
【0016】従って、この窓部16内にペン型読取装置
18の先端を位置させ、この窓部16に沿って当該読取
装置18を手動で移動させると、読取装置18はコード
パターン1上を蛇行することなく移動でき、コードパタ
ーン1を正確に読み取ることができる。即ち、図3の
(A)に示すように、走査案内用板状部材14の窓部1
6の寸法aと読取装置18のコード走査面である先端部
の寸法bとをほぼ同一の長さに設定しておくことによ
り、走査時の手ぶれによる読取装置18のがたつきや、
回転を防ぐことができる。なお、寸法aに対して寸法b
を若干小さく設定し、適当なクリアランスを設けておく
ことが、良好な走査性を確保する上で、肝要である。
【0017】通常では、このような走査案内用板状部材
14が存在しないと、コードパターン1上を走査させる
際、読取装置18がコードパターン1から脱落しないよ
うに注意しなければならず、子供やお年寄り、更には障
害者にとってはきわめて使い難いものとなる。
【0018】このような現象は、何も子供やお年寄り等
だけに限ったことではなく、コンサート会場や映画館、
そして夜間の車や電車の車内、飛行機の機内等での環境
においては手元が暗くなりがちのため、コードパターン
1を探し出して正確に走査することは同様に困難とな
り、その結果使い勝手が非常に悪くなる。
【0019】本実施の形態によれば、走査案内用板状部
材14を設けることにより、コードパターン1を気にせ
ず窓部16を手探りで探し出し、この窓部16に沿って
読取装置18を移動させるだけで、読取装置18のがた
やずれを窓部16が補正し、読取装置18が確実にコー
ドパターン1上を移動するので、誰でも、また、どのよ
うな場所でも簡単にコードパターン1を読み取れる。
【0020】なお、コードパターン1が複数個あって、
その複数個のコードパターン1を連続で読み取り走査す
ることにより、各コードパターンに基づくデータを合成
して一つの認識可能なデータが再構成されるような連続
コード1Aに関しては、それら複数個の窓部を互いに連
通する連通部20を設けた連続窓部16Aとして形成し
ている。このような連続窓部16Aとすることで、読取
装置18をコードパターン記録面から一旦持ち上げるこ
と無くコードパターン1を連続して走査することが可能
となる。これにより、情報量の多いコードパターンに対
しても対応が可能となり、また、操作性も悪化しない。
【0021】このような1段の窓部16と複数段の連続
窓部16Aとを識別するために、図2の(A)に示すよ
うに、連続窓部16Aの端部に、連続窓識別用凹凸部2
2を設けておくことが好ましい。この連続窓識別用凹凸
部22によって、視覚障害者の方でも、その連続窓識別
用凹凸部22に指を触れることで触覚的に識別可能とな
る。
【0022】また、図2の(A)に示すように、走査案
内用板状部材14の所定の位置、例えば左上に、向き識
別用凹凸部24を設け、この向き識別用凹凸部24が常
に左上にくるものと予め取り決めしておけば、該読取補
助部材10の上下左右の向きを識別できるようになる。
即ち、この向き識別用凹凸部24は、同図中の矢視C−
C線断面図である図2の(C)に示すように、指で触れ
ても触覚的にわかるような形状にすることにより、暗所
で、或いは視覚障害者の方が使用したときでも、上下左
右の識別が可能になり、迷うことなく扱い易くなる。
【0023】なお、図3の(B)に示すように、読取補
助部材10の表面、即ち走査案内用板状部材14の表面
とコードパターン1とを、樹脂フィルム或いはガラス等
の透明シート26で覆うことにより、コードパターン1
を汚れやキズ等から守ることができる。特に、コードパ
ターン1の極端な汚れやキズは再生不能を惹起するた
め、このような構成とすることが好ましい。 [第2の実施の形態]次に、本発明の第2の実施の形態
を説明する。
【0024】上記第1の実施の形態では、コードパター
ン1を硬質基板12に直接印刷する形態としていたが、
本第2の実施の形態では、図3の(C)に示すように、
コードパターン記録面を硬質基板12と別部材、即ちコ
ードパターン記録紙28で構成し、このコードパターン
記録紙28を走査案内用板状部材14と一体化する。
【0025】また、図4の(A)に示すように、コード
パターン記録面としてのコードパターン記録紙28のス
ペースを硬質基板12と走査案内用板状部材14との間
に確保して、硬質基板12と走査案内用板状部材14と
を一体化し、コードパターン記録紙28を他のコードパ
ターン記録紙と交換するための交換用挿脱口30を設け
て、コードパターン記録紙28を出し入れ自由にする構
成としても良い。
【0026】このような本第2の実施の形態では、コー
ドパターン記録紙28を交換するという簡単な処理だけ
で、種々の用途に対応でき、汎用性が増して商品価値や
付加価値が益々高くなる。 [第3の実施の形態]次に、本発明の第3の実施の形態
を説明する。
【0027】前述の第1及び第2の実施の形態では、補
助部材10の片面にのみコード面を配するようにしてい
るが、本実施の形態では、表裏両面にコード面を設けて
いるものである。
【0028】即ち、図4の(B)及び(C)に示すよう
に、硬質基板12の両面にコードパターン1を印刷記録
する。そして、この両面タイプの硬質基板12に対し
て、表裏各別の走査案内用板状部材14を設ける。
【0029】このような構成とすることで表裏をそれぞ
れ使用可とすれば、片面記録のものに比べて約2倍の情
報が入り、大容量のデ−タも記録可能となる。これによ
り、ICメモリカードやカセットテープ等よりも優れた
情報提供用ツールが提供できる。
【0030】また、図5の(A)に示すように、上記第
2の実施の形態と同様に、コードパターン記録面を硬質
基板12と別体のコードパターン記録紙28とし、更に
このコードパターン記録面としてのコードパターン記録
紙28を表裏の各面にそれぞれ配置するようにしても良
い。
【0031】さらには、図5の(B)に示すように、表
裏各々にコードパターン記録紙28のスペースを硬質基
板12と各走査案内用板状部材14との間に確保して、
硬質基板12と各走査案内用板状部材14とを一体化
し、各コードパターン記録紙28を他のコードパターン
記録紙と交換するための交換用挿脱口30をそれぞれ設
けて、コードパターン記録紙28を出し入れ自由にする
ことも可能である。
【0032】このように構成することにより、コードパ
ターン記録紙28を交換するという簡単な処理だけで種
々の用途に対応でき、例えば、表側には固定できる情報
を入れておき裏側には随時交換する情報を入れておくこ
とができる等、更に汎用性が増して商品価値や付加価値
を高められ、単なる補助部材でなく情報ツールの一つと
して数々の場面で活用できる。
【0033】また、図6の(A)は、本第3の実施の形
態の変形例を示すものであって、2枚の走査案内用板状
基板14を、硬質基板12の厚みに対応するスペーサ3
2を介して一体化する。そして、硬質基板12の表側と
裏側の両面にコードパターン記録面をそれぞれ設けて、
硬質基板12自体を交換自在としている。このような構
成では、表裏のコードパターン記録紙28を別々に管理
する手間が省ける他、一枚の部材を使用するので数が削
減できる利点がある。
【0034】なお、表側の走査案内用板状部材14の窓
部16と裏側の走査案内用板状部材14の窓部16の向
き、即ちコードパターン1の記録方向は、図6の(B)
に示すように、長手方向が互いに直交するように構成し
ても良いことはもちろんである。このような構成とする
ことにより、上下、左右の曲げに強くなり、読取補助部
材本体の強度が増すことになる。その結果、本体の肉厚
を薄くできたり、材質を紙の様な軽いものに変更でき軽
量化が実現できる。
【0035】或いは、同一方向に構成する場合であって
も、図5の(C)に示すように、表側の窓部16と裏側
の窓部16の位置が互いにずれるように構成すれば、硬
質基板12の硬度を多少落としても、裏側の部材が支え
となるため、読取走査が支障なく行なえる。
【0036】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のよ
うになる。
【0037】(1) オーディオ情報、映像情報又はデ
ィジタルコードデータの少なくとも一つを含むデータが
光学的に読み取り可能な2次元コードパターンとして印
刷記録されたコードパターン記録面を有する硬質基板
と、該硬質基板のコードパターン記録面上に固定的に配
置され、適用されるコードパターン読取装置で上記2次
元コードパターンを手動走査して光学的に読み取る際の
案内となる、該2次元コードパターン形状に対応する形
状の窓部を、当該2次元コードパターンの印刷記録位置
に対応して穿設した走査案内用板状部材と、を具備する
ことを特徴とするコードパターンを有する読取補助部
材。
【0038】即ち、この構成によれば、オーディオ情
報、映像情報、又はディジタルコードデータの少なくと
も一つを含むデータが光学的に読み取り可能なコードパ
ターンとして印刷記録されたコードパターン記録面か
ら、とりわけ身体的に障害を持つ者や幼児等が、或いは
健常者が暗所において、常に容易且つ快適に該コードパ
ターンを走査して、正確に読み取れる。
【0039】(2) 上記走査案内用板状部材は、当該
部材の表面に、上記2次元コードパターンの上下及び/
又は左右の方向を触覚により識別し得る第1の凹凸部を
設けたことを特徴とする(1)に記載のコードパターン
を有する読取補助部材。
【0040】即ち、上記(1)の効果に加えて、身体的
に障害を持つ者にとって、或いは健常者が暗所において
使用する際、コードパターン記録面の上下左右の識別が
容易に可能になる。
【0041】(3) 上記コードパターン記録面に複数
個の2次元コードパターンが印刷記録され、該複数個の
各2次元コードパターンの連続の読み取りに基づくデー
タの合成によって一のデータが再構成されるとき、上記
合成される対象の各2次元コードパターンに対応して穿
設された上記窓部は、上記読取装置が走査状態のまま通
過し得る連通部を介して互いに連通していることを特徴
とする(1)に記載のコードパターンを有する読取補助
部材。
【0042】即ち、上記(1)の効果に加えて、読取装
置をコードパターン記録面から一旦持ち上げること無く
コードパターンを連続して走査することが可能となる。
よって、情報量の多いコードパターンに対しても対応が
可能となり、操作性も向上する。
【0043】(4) 上記窓部は、その近傍位置に、当
該窓部に対応する2次元コードパターンが、上記合成に
よって一のデータを再構成するための2次元コードパタ
ーン、又は単独でデータを再構成するための2次元コー
ドパターンの何れであるかを触覚により識別し得る第2
の凹凸部を設けたことを特徴とする(3)に記載のコー
ドパターンを有する読取補助部材。
【0044】即ち、上記(3)の効果に加えて、身体的
に障害を持つ者にとって、或いは健常者が暗所において
使用する際、コードパターン記録面のコードパターンが
単独で再生し得るものなのか、または各コードパターン
から合成して再生し得るものなのかの識別が容易に可能
になる。
【0045】(5) 上記窓部は、上記読取装置が上記
2次元コードパターンを手動走査して光学的に読み取り
可能なように透明のシートで覆われていることを特徴と
する(1)に記載のコードパターンを有する読取補助部
材。
【0046】即ち、上記(1)の効果に加えて、コード
パターン記録面のコードパターンを汚れや傷から守るこ
とができ、例えば、戸外での使用にも耐えられる。 (6) 上記窓部の、上記読取装置の走査方向と直交す
る方向の長さは、当該読取装置先端の同方向における長
さと略同一の長さに設定されたものであることを特徴と
する(1)に記載のコードパターンを有する読取補助部
材。
【0047】即ち、上記(1)の効果に加えて、走査時
の手ぶれによる読取装置のがたつきや、回転を防ぐこと
ができ、読取確度を更に向上することができる。 (7) 上記コードパターン記録面が、上記硬質基板に
対して、別部材で構成されたものであることを特徴とす
る(1)に記載のコードパターンを有する読取補助部
材。
【0048】即ち、上記(1)の効果に加えて、コード
パターンを一旦紙等に印刷してこれを硬質基板に貼付す
ることができるため、印刷対象部材としての硬質基板の
材質に制約を受けることなく、例えば、高精細な印刷に
向かない素材でも利用できる。
【0049】(8) 上記コードパターン記録面を他の
コードパターン記録面と交換するための交換用挿脱口を
更に具備することを特徴とする(7)に記載のコードパ
ターンを有する読取補助部材。
【0050】即ち、上記(7)の効果に加えて、種々の
コードパターンをその利用目的に応じて交換でき、汎用
性が向上する。 (9) 上記硬質基板は、上記コードパターン記録面を
両面に有し、且つ、上記走査案内用板状部材は、該両面
のコードパターン記録面に各対応して配置されたもので
あることを特徴とする(1)に記載のコードパターンを
有する読取補助部材。
【0051】即ち、上記(1)の効果に加えて、コード
パターンの記録容量を増やすことができ、更に利用場面
が広がる。 (10) 上記各コードパターン記録面が、上記硬質基
板に対して、それぞれ別部材で構成されたものであるこ
とを特徴とする(9)に記載のコードパターンを有する
読取補助部材。
【0052】即ち、上記(9)の効果に加えて、コード
パターンを一旦紙等に印刷してこれを硬質基板に貼付す
ることができるため、印刷対象部材としての硬質基板の
材質に制約を受けることなく、例えば、高精細な印刷に
向かない素材でも利用できる。
【0053】(11) 上記各コードパターン記録面を
他のコードパターン記録面と交換するための交換用挿脱
口を更に具備することを特徴とする(10)に記載のコ
ードパターンを有する読取補助部材。
【0054】即ち、上記(10)の効果に加えて、種々
のコードパターンをその利用目的に応じて交換でき、汎
用性が向上する。 (12) 上記2次元コードパターンは、上記一の面側
に配置された走査案内用板状部材と、上記一の面とは異
なる他の面側に配置された走査案内用板状部材の各窓部
の長手方向が互いに直交するように、上記各コードパタ
ーン記録面に印刷記録されていることを特徴とする
(9)に記載のコードパターンを有する読取補助部材。
【0055】即ち、上記(9)の効果に加えて、上下、
左右の曲げに強くなり読取補助部材本体の強度が増すこ
とになる。その結果、本体の肉厚を薄くできたり、材質
を紙の様な軽いものに変更でき軽量化が実現できる。
【0056】(13) 上記2次元コードパターンは、
上記一の面側に配置された走査案内用板状部材と、上記
一の面とは異なる他の面側に配置された走査案内用板状
部材の各窓部が互いにずれた位置となるように、上記各
コードパターン記録面に印刷記録されていることを特徴
とする(9)に記載のコードパターンを有する読取補助
部材。
【0057】即ち、上記(9)の効果に加えて、硬質基
板の硬度を多少落としても、裏側の部材が支えとなるの
で、読取走査が支障なく行なえる。 (14) オーディオ情報、映像情報又はディジタルコ
ードデータの少なくとも一つを含むデータが光学的に読
み取り可能な2次元コードパターンとして予め決められ
た位置に印刷記録されたコードパターン記録面を有する
コードパターン記録媒体を挿脱自在に収納するコードパ
ターン読取用補助部材であって、上記コードパターン記
録媒体を収容した状態で上記2次元コードパターンを手
動走査して光学的に読み取る際の案内となる、該2次元
コードパターン形状に対応する形状に、且つ、当該2次
元コードパターンの上記予め決められた印刷記録位置に
対応して穿設された窓部を具備することを特徴とするコ
ードパターン読取用補助部材。
【0058】即ち、この構成によれば、オーディオ情
報、映像情報、又はディジタルコードデータの少なくと
も一つを含むデータが光学的に読み取り可能なコードパ
ターンとして印刷記録されたコードパターン記録面か
ら、とりわけ身体的に障害を持つ者や幼児等が、或いは
健常者が暗所において、常に容易且つ快適に該コードパ
ターンを走査して、正確に読み取れる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
オーディオ情報、映像情報、又はディジタルコードデー
タの少なくとも一つを含むデータが光学的に読み取り可
能なコードパターンとして印刷記録されたコードパター
ン記録面から、とりわけ身体的に障害を持つ者や幼児等
が常に容易且つ快適に該コードパターンを走査して正確
に読み取れるようにしたコードパターンを有する読取補
助部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる読取補助部
材の斜視図である。
【図2】(A)は第1の実施の形態にかかる読取補助部
材の平面図、(B)は(A)中の矢視B−B線断面図
で、(C)は(A)中の矢視C−C線断面図である。
【図3】(A)は第1の実施の形態にかかる読取補助部
材と読取装置との位置関係を示す断面図、(B)は第1
の実施の形態にかかる読取補助部材の変形例を示す断面
図であり、(C)は本発明の第2の実施の形態にかかる
読取補助部材の断面図である。
【図4】(A)は第2の実施の形態にかかる読取補助部
材の変形例を示す斜視図であり、(B)及び(C)はそ
れぞれ本発明の第3の実施の形態にかかる読取補助部材
の斜視図及び断面図である。
【図5】(A)乃至(C)はそれぞれ第3の実施の形態
にかかる読取補助部材の変形例を示す図である。
【図6】(A)及び(B)はそれぞれ第3の実施の形態
にかかる読取補助部材の変形例を示す図である。
【図7】2次元コードパターンとしてのドットコードの
物理フォーマット構成を示す図である。
【符号の説明】
1 コードパターン 1A 連続コード 2 ブロック 3 データエリア 4 ドット 5 マーカ 6 ブロックアドレスパターン 10 読取補助部材 12 硬質基板 14 走査案内用板状部材 16 窓部 16A 連続窓部 18 ペン型読取装置 20 連通部 22 連続窓識別用凹凸部 24 向き識別用凹凸部 26 透明シート 28 コードパターン記録紙 30 交換用挿脱口 32 スペーサ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ情報、映像情報又はディジタ
    ルコードデータの少なくとも一つを含むデータが光学的
    に読み取り可能な2次元コードパターンとして印刷記録
    されたコードパターン記録面を有する硬質基板と、 該硬質基板のコードパターン記録面上に固定的に配置さ
    れ、適用されるコードパターン読取装置で前記2次元コ
    ードパターンを手動走査して光学的に読み取る際の案内
    となる、該2次元コードパターン形状に対応する形状の
    窓部を、当該2次元コードパターンの印刷記録位置に対
    応して穿設した走査案内用板状部材と、 を具備することを特徴とするコードパターンを有する読
    取補助部材。
  2. 【請求項2】 前記走査案内用板状部材は、当該部材の
    表面に、前記2次元コードパターンの上下及び/又は左
    右の方向を触覚により識別し得る第1の凹凸部を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載のコードパターンを有
    する読取補助部材。
  3. 【請求項3】 前記コードパターン記録面に複数個の2
    次元コードパターンが印刷記録され、該複数個の各2次
    元コードパターンの連続の読み取りに基づくデータの合
    成によって一のデータが再構成されるとき、 前記合成される対象の各2次元コードパターンに対応し
    て穿設された前記窓部は、前記読取装置が走査状態のま
    ま通過し得る連通部を介して互いに連通していることを
    特徴とする請求項1に記載のコードパターンを有する読
    取補助部材。
  4. 【請求項4】 前記窓部は、その近傍位置に、当該窓部
    に対応する2次元コードパターンが、前記合成によって
    一のデータを再構成するための2次元コードパターン、
    又は単独でデータを再構成するための2次元コードパタ
    ーンの何れであるかを触覚により識別し得る第2の凹凸
    部を設けたことを特徴とする請求項3に記載のコードパ
    ターンを有する読取補助部材。
  5. 【請求項5】 前記窓部は、前記読取装置が前記2次元
    コードパターンを手動走査して光学的に読み取り可能な
    ように透明のシートで覆われていることを特徴とする請
    求項1に記載のコードパターンを有する読取補助部材。
  6. 【請求項6】 前記窓部の、前記読取装置の走査方向と
    直交する方向の長さは、当該読取装置先端の同方向にお
    ける長さと略同一の長さに設定されたものであることを
    特徴とする請求項1に記載のコードパターンを有する読
    取補助部材。
  7. 【請求項7】 前記コードパターン記録面が、前記硬質
    基板に対して、別部材で構成されたものであることを特
    徴とする請求項1に記載のコードパターンを有する読取
    補助部材。
  8. 【請求項8】 前記コードパターン記録面を他のコード
    パターン記録面と交換するための交換用挿脱口を更に具
    備することを特徴とする請求項7に記載のコードパター
    ンを有する読取補助部材。
  9. 【請求項9】 前記硬質基板は、前記コードパターン記
    録面を両面に有し、且つ、前記走査案内用板状部材は、
    該両面のコードパターン記録面に各対応して配置された
    ものであることを特徴とする請求項1に記載のコードパ
    ターンを有する読取補助部材。
  10. 【請求項10】 前記各コードパターン記録面が、前記
    硬質基板に対して、それぞれ別部材で構成されたもので
    あることを特徴とする請求項9に記載のコードパターン
    を有する読取補助部材。
  11. 【請求項11】 前記各コードパターン記録面を他のコ
    ードパターン記録面と交換するための交換用挿脱口を更
    に具備することを特徴とする請求項10に記載のコード
    パターンを有する読取補助部材。
  12. 【請求項12】 前記2次元コードパターンは、前記一
    の面側に配置された走査案内用板状部材と、前記一の面
    とは異なる他の面側に配置された走査案内用板状部材の
    各窓部の長手方向が互いに直交するように、前記各コー
    ドパターン記録面に印刷記録されていることを特徴とす
    る請求項9に記載のコードパターンを有する読取補助部
    材。
  13. 【請求項13】 前記2次元コードパターンは、前記一
    の面側に配置された走査案内用板状部材と、前記一の面
    とは異なる他の面側に配置された走査案内用板状部材の
    各窓部が互いにずれた位置となるように、前記各コード
    パターン記録面に印刷記録されていることを特徴とする
    請求項9に記載のコードパターンを有する読取補助部
    材。
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