JP2002373052A - 座標入力装置及びその入力方法 - Google Patents
座標入力装置及びその入力方法Info
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- JP2002373052A JP2002373052A JP2001179223A JP2001179223A JP2002373052A JP 2002373052 A JP2002373052 A JP 2002373052A JP 2001179223 A JP2001179223 A JP 2001179223A JP 2001179223 A JP2001179223 A JP 2001179223A JP 2002373052 A JP2002373052 A JP 2002373052A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シンボルを2種類に分離した媒体を提供する
ことにより、文書識別情報と座標情報をデコードする時
間を短縮する座標入力装置を提供する。 【解決手段】 この座標入力装置100は、人が手に持
って筆記動作を行うことができる筆記具状の装置本体3
1と、装置本体31の側部などに設けられた画像読取装
置30と、装置本体31には、マイクロコンピュータ3
3が搭載されていて、このマイクロコンピュータ33に
は、画像読取装置30が接続されている。マイクロコン
ピュータ33は装置本体31の外部のPCなどの情報処
理装置34と接続可能であり、マイクロコンピュータ3
3内に蓄積したデータを情報処理装置34に出力可能で
ある。さらに、情報処理装置34の出力内容をハードコ
ピーにするプリンタ35を接続されている。
ことにより、文書識別情報と座標情報をデコードする時
間を短縮する座標入力装置を提供する。 【解決手段】 この座標入力装置100は、人が手に持
って筆記動作を行うことができる筆記具状の装置本体3
1と、装置本体31の側部などに設けられた画像読取装
置30と、装置本体31には、マイクロコンピュータ3
3が搭載されていて、このマイクロコンピュータ33に
は、画像読取装置30が接続されている。マイクロコン
ピュータ33は装置本体31の外部のPCなどの情報処
理装置34と接続可能であり、マイクロコンピュータ3
3内に蓄積したデータを情報処理装置34に出力可能で
ある。さらに、情報処理装置34の出力内容をハードコ
ピーにするプリンタ35を接続されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手書きで筆記され
たものを自動的に入力する座標入力装置及びその入力方
法に関し、さらに詳しくは、シンボルを2種類に分離し
て文書識別情報と座標情報をデコードする時間の短縮を
図った座標入力装置及びその入力方法に関するものであ
る。
たものを自動的に入力する座標入力装置及びその入力方
法に関し、さらに詳しくは、シンボルを2種類に分離し
て文書識別情報と座標情報をデコードする時間の短縮を
図った座標入力装置及びその入力方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に電子化された文書は、CRT(Cat
hode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の
ディスプレイ上に表示されるため、閲覧のし易さや、可
搬性に問題が発生する。そこで、文書を印刷して、その
印刷物を閲覧し、あるいは、その印刷物を持ち運んで利
用されることが多い。一方、こうした印刷物に加筆する
ことも多々あるが、電子的な元文書と加筆事項とは何ら
リンクされておらず、後で元文書を電子的に編集しなお
す必要が出てくる。そこで、印刷された文書に加筆する
と、電子的な元文書に自動的に反映されるシステムとし
て紙ベースのタブレットシステムの要求が強くなる。こ
のようなシステムを実現するため、まず、紙面上での先
端部の座標を取得する技術が必要である。特開平9−1
01864号公報では、全体が紙状で各種情報を書き換
え自在に表示して維持する複数の情報表示媒体、複数の
情報蓄積媒体、1個の情報記録装置を設けて、情報記録
装置に手書き入力された情報は情報表示媒体の表示や情
報蓄積媒体の記憶に利用され、情報記録装置により情報
蓄積媒体から読み出された情報も情報表示媒体に表示さ
れる技術が開示されている。これによると、情報表示媒
体は、表示した情報を維持し、その消去や修正も自在で
ある。従って、紙を消費することなく書類の作成や蓄積
を実現することができる。また、特開昭61−2964
21号公報では、光学的に読取可能なコードシンボルを
座標板上にマトリックス状に並べ、それを読むことによ
って座標情報を取得する技術が開示されている。特開平
7−141104号公報にも、同様の技術内容が開示さ
れている。一方、紙面にファイル情報(ファイル名な
ど)をバーコードで印刷しておいて、タブレット上で加
筆する際に紙面上のバーコードを読み取って、文書の編
集を行う技術が、特開平7−244657号公報に開示
されている。さらに、紙に座標情報及び文書識別情報が
エンコードされたシンボルを配置し、それをペンに取り
付けられたカメラで筆記中に撮影し、それを画像処理す
ることにより、筆記軌跡ならびに文書IDを得るシステ
ムは、すでに同一出願人により出願されている(特開2
000−293303公報)。
hode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の
ディスプレイ上に表示されるため、閲覧のし易さや、可
搬性に問題が発生する。そこで、文書を印刷して、その
印刷物を閲覧し、あるいは、その印刷物を持ち運んで利
用されることが多い。一方、こうした印刷物に加筆する
ことも多々あるが、電子的な元文書と加筆事項とは何ら
リンクされておらず、後で元文書を電子的に編集しなお
す必要が出てくる。そこで、印刷された文書に加筆する
と、電子的な元文書に自動的に反映されるシステムとし
て紙ベースのタブレットシステムの要求が強くなる。こ
のようなシステムを実現するため、まず、紙面上での先
端部の座標を取得する技術が必要である。特開平9−1
01864号公報では、全体が紙状で各種情報を書き換
え自在に表示して維持する複数の情報表示媒体、複数の
情報蓄積媒体、1個の情報記録装置を設けて、情報記録
装置に手書き入力された情報は情報表示媒体の表示や情
報蓄積媒体の記憶に利用され、情報記録装置により情報
蓄積媒体から読み出された情報も情報表示媒体に表示さ
れる技術が開示されている。これによると、情報表示媒
体は、表示した情報を維持し、その消去や修正も自在で
ある。従って、紙を消費することなく書類の作成や蓄積
を実現することができる。また、特開昭61−2964
21号公報では、光学的に読取可能なコードシンボルを
座標板上にマトリックス状に並べ、それを読むことによ
って座標情報を取得する技術が開示されている。特開平
7−141104号公報にも、同様の技術内容が開示さ
れている。一方、紙面にファイル情報(ファイル名な
ど)をバーコードで印刷しておいて、タブレット上で加
筆する際に紙面上のバーコードを読み取って、文書の編
集を行う技術が、特開平7−244657号公報に開示
されている。さらに、紙に座標情報及び文書識別情報が
エンコードされたシンボルを配置し、それをペンに取り
付けられたカメラで筆記中に撮影し、それを画像処理す
ることにより、筆記軌跡ならびに文書IDを得るシステ
ムは、すでに同一出願人により出願されている(特開2
000−293303公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平9−101
864号公報では、媒体にはコンピュータで作成された
情報や手書き入力された情報が、何度も書き換えが可能
である(つまり、紙のように消費をしない)。その情報
はメモリヘの蓄積、あるいは、外部への出力、外部から
の入力データとして、コンピュータが処理することが可
能なデジタル情報として処理する装置について開示され
ている。しかし、ユーザビリティの観点からみると、す
でに情報が書き込まれ、または印字されている複数枚の
情報表示媒体をタブレットにのせて、その文書の上に加
筆入力するようなものでは、情報表示媒体を持ち歩く場
合でも、タブレットを随時携帯する必要があり不便にな
る。また、個人のパーソナル的な使い方としては、伝統
的な紙に筆記具で書く場合と同等な利便性と機能性の実
現が必要となる。しかし、タブレットを用いる筆記作業
は、紙に筆記具で書く場合とは異なった感触となり、ユ
ーザにとって違和感のあるものとなる。 これらの不具
合は、前記特開昭61−296421号公報や、特開平
7−141104号公報に開示の技術についても同様で
ある。また、特開平7−244657号公報に開示の技
術では、タブレット上で加筆する際に紙面上のバーコー
ドを読み取って文書の編集を行うものであるが、編集の
際に、紙面上のバーコードをいちいち読み込んでから行
う必要があり、面倒であるという不具合がある。また、
特開2000−293303公報では、シンボルにエン
コードされている情報は、座標情報と文書識別情報が同
じシンボルにエンコードされており、文書の印刷時また
はシンボルのデコード時には必ずしも効率が良いとはい
えなかった。本発明は、かかる課題に鑑み、シンボルを
2種類に分離した媒体を提供することにより、文書識別
情報と座標情報をデコードする時間を短縮する座標入力
装置を提供することを目的とする。また、他の目的は、
それぞれのシンボルの印刷タイミングを変えることによ
り、印刷コストを下げることである。
864号公報では、媒体にはコンピュータで作成された
情報や手書き入力された情報が、何度も書き換えが可能
である(つまり、紙のように消費をしない)。その情報
はメモリヘの蓄積、あるいは、外部への出力、外部から
の入力データとして、コンピュータが処理することが可
能なデジタル情報として処理する装置について開示され
ている。しかし、ユーザビリティの観点からみると、す
でに情報が書き込まれ、または印字されている複数枚の
情報表示媒体をタブレットにのせて、その文書の上に加
筆入力するようなものでは、情報表示媒体を持ち歩く場
合でも、タブレットを随時携帯する必要があり不便にな
る。また、個人のパーソナル的な使い方としては、伝統
的な紙に筆記具で書く場合と同等な利便性と機能性の実
現が必要となる。しかし、タブレットを用いる筆記作業
は、紙に筆記具で書く場合とは異なった感触となり、ユ
ーザにとって違和感のあるものとなる。 これらの不具
合は、前記特開昭61−296421号公報や、特開平
7−141104号公報に開示の技術についても同様で
ある。また、特開平7−244657号公報に開示の技
術では、タブレット上で加筆する際に紙面上のバーコー
ドを読み取って文書の編集を行うものであるが、編集の
際に、紙面上のバーコードをいちいち読み込んでから行
う必要があり、面倒であるという不具合がある。また、
特開2000−293303公報では、シンボルにエン
コードされている情報は、座標情報と文書識別情報が同
じシンボルにエンコードされており、文書の印刷時また
はシンボルのデコード時には必ずしも効率が良いとはい
えなかった。本発明は、かかる課題に鑑み、シンボルを
2種類に分離した媒体を提供することにより、文書識別
情報と座標情報をデコードする時間を短縮する座標入力
装置を提供することを目的とする。また、他の目的は、
それぞれのシンボルの印刷タイミングを変えることによ
り、印刷コストを下げることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するために、請求項1の発明は、手に把持して筆記動
作を行うことができる装置本体と、該装置本体上に設け
られ、媒体上に形成されたコードシンボルを光学的に読
み取る画像読取装置と、該画像読取装置により読み取ら
れたコードシンボルをデコードするデコード手段と、前
記画像読取装置が読み取った画像中における前記コード
シンボルの位置、向きおよび歪み量のうち少なくとも一
つを算出する歪み量算出手段と、前記デコード手段の結
果情報に含まれている前記媒体上の座標を示す座標情報
および前記媒体の文書名を示す文書情報のうち少なくと
も前記座標情報と、前記歪み量算出手段の結果に基づい
て、前記媒体上での所定の点の位置を検出する座標検出
手段と、を備え、前記コードシンボルを第1のシンボル
と第2のシンボルの少なくとも2種類に個別にデコード
することを特徴とする。従来におけるシンボルコードに
エンコードされている情報は、座標情報と文書識別情報
が同じシンボルにエンコードされており、文書の印刷時
またはシンボルのデコード時には必ずしも効率が良いと
はいえなかった。そこで、本発明では、これを2つのシ
ンボルに分けてエンコードする。すなわち、2つのシン
ボルの情報をあわせて初めて文書識別情報と座標情報が
得られるようにする。また、2つのシンボルが必ず同時
に画像処理できるように配置するのが特徴である。かか
る発明によれば、媒体上のシンボルを2種類に分離する
ことにより、常にデコードが必要なシンボルと、そうで
ないシンボルとに分離することができ、デコード時間が
短縮できる。また、請求項2の発明は、前記第1のシン
ボルをデコードする第1デコード手段と、前記第2のシ
ンボルをデコードする第2デコード手段を備え、前記各
々のデコード結果から筆記された記録媒体の座標情報及
び/または文書識別情報を演算する演算手段を有するこ
とも本発明の有効な手段である。座標情報から媒体上の
座標点を決定するためには、ペン先の筆記軌跡の特徴点
の画像座標と、それに対応する紙面座標を「数1」(後
述)の式に基づいて計算する必要がある。また、画像読
取装置で読み取った媒体上のコードシンボルをデコード
したり、読み取った画像のコードシンボルの位置、向き
に歪が発生し、その歪み量を検出して、補正する必要が
ある。この処理は一般にはマイクロコンピュータにより
おこなわれる。かかる技術手段によれば、ペンに搭載さ
れたマイクロコンピュータによりこれらの処理を一括し
て行うため、外部の情報処理装置はリアルタイムにデー
タ処理を行うことができ、処理の効率を向上させること
ができる。
決するために、請求項1の発明は、手に把持して筆記動
作を行うことができる装置本体と、該装置本体上に設け
られ、媒体上に形成されたコードシンボルを光学的に読
み取る画像読取装置と、該画像読取装置により読み取ら
れたコードシンボルをデコードするデコード手段と、前
記画像読取装置が読み取った画像中における前記コード
シンボルの位置、向きおよび歪み量のうち少なくとも一
つを算出する歪み量算出手段と、前記デコード手段の結
果情報に含まれている前記媒体上の座標を示す座標情報
および前記媒体の文書名を示す文書情報のうち少なくと
も前記座標情報と、前記歪み量算出手段の結果に基づい
て、前記媒体上での所定の点の位置を検出する座標検出
手段と、を備え、前記コードシンボルを第1のシンボル
と第2のシンボルの少なくとも2種類に個別にデコード
することを特徴とする。従来におけるシンボルコードに
エンコードされている情報は、座標情報と文書識別情報
が同じシンボルにエンコードされており、文書の印刷時
またはシンボルのデコード時には必ずしも効率が良いと
はいえなかった。そこで、本発明では、これを2つのシ
ンボルに分けてエンコードする。すなわち、2つのシン
ボルの情報をあわせて初めて文書識別情報と座標情報が
得られるようにする。また、2つのシンボルが必ず同時
に画像処理できるように配置するのが特徴である。かか
る発明によれば、媒体上のシンボルを2種類に分離する
ことにより、常にデコードが必要なシンボルと、そうで
ないシンボルとに分離することができ、デコード時間が
短縮できる。また、請求項2の発明は、前記第1のシン
ボルをデコードする第1デコード手段と、前記第2のシ
ンボルをデコードする第2デコード手段を備え、前記各
々のデコード結果から筆記された記録媒体の座標情報及
び/または文書識別情報を演算する演算手段を有するこ
とも本発明の有効な手段である。座標情報から媒体上の
座標点を決定するためには、ペン先の筆記軌跡の特徴点
の画像座標と、それに対応する紙面座標を「数1」(後
述)の式に基づいて計算する必要がある。また、画像読
取装置で読み取った媒体上のコードシンボルをデコード
したり、読み取った画像のコードシンボルの位置、向き
に歪が発生し、その歪み量を検出して、補正する必要が
ある。この処理は一般にはマイクロコンピュータにより
おこなわれる。かかる技術手段によれば、ペンに搭載さ
れたマイクロコンピュータによりこれらの処理を一括し
て行うため、外部の情報処理装置はリアルタイムにデー
タ処理を行うことができ、処理の効率を向上させること
ができる。
【0005】また、請求項3の発明は、前記第1のシン
ボルと第2のシンボルが同じ種類若しくは異なる複数の
種類により構成されていることも本発明の有効な手段で
ある。コードシンボルにはDataMarixコードと
QRコードあるいは、バーコード等がある。これらのコ
ードシンボルを同じ種類のコード同士、あるいは、異な
る種類のコードを座標情報及び文書識別情報に振り分け
る方法がある。かかる技術手段によれば、同じ種類のコ
ードを使用した場合、その識別回路あるいは識別方法が
簡単に構成できる。また、異なるコードを使用した場
合、回路は複数必要であるが、切り分けが簡単になり、
デコード時間を短縮することができる。また、請求項4
の発明は、前記第1のシンボルと第2のシンボルが交互
に配列されていることも本発明の有効な手段である。媒
体上に記録されたシンボルは、媒体上の全面にわたって
記録されている。そのシンボルに異なる意味合い(つま
り、座標情報及び文書識別情報)を持たして記録した場
合、できるだけ早く文書識別情報を認識する必要があ
る。なぜかといえば、座標情報は媒体内で全て異なる
が、文書識別情報は媒体間で同じであるからである。か
かる技術手段によれば、前記第1のシンボルと第2のシ
ンボルが交互に配列されているので、最小の距離で必ず
どちらかの情報を検出することができ、アクセスタイム
を速くすることができる。また、請求項5の発明は、前
記第1のシンボルから文書識別情報をデコードし、前記
第2のシンボルから座標情報をデコードすることも本発
明の有効な手段である。かかる技術手段によれば、第1
と第2を区別しているので、シンボルの管理がしやすい
といった利点がある。
ボルと第2のシンボルが同じ種類若しくは異なる複数の
種類により構成されていることも本発明の有効な手段で
ある。コードシンボルにはDataMarixコードと
QRコードあるいは、バーコード等がある。これらのコ
ードシンボルを同じ種類のコード同士、あるいは、異な
る種類のコードを座標情報及び文書識別情報に振り分け
る方法がある。かかる技術手段によれば、同じ種類のコ
ードを使用した場合、その識別回路あるいは識別方法が
簡単に構成できる。また、異なるコードを使用した場
合、回路は複数必要であるが、切り分けが簡単になり、
デコード時間を短縮することができる。また、請求項4
の発明は、前記第1のシンボルと第2のシンボルが交互
に配列されていることも本発明の有効な手段である。媒
体上に記録されたシンボルは、媒体上の全面にわたって
記録されている。そのシンボルに異なる意味合い(つま
り、座標情報及び文書識別情報)を持たして記録した場
合、できるだけ早く文書識別情報を認識する必要があ
る。なぜかといえば、座標情報は媒体内で全て異なる
が、文書識別情報は媒体間で同じであるからである。か
かる技術手段によれば、前記第1のシンボルと第2のシ
ンボルが交互に配列されているので、最小の距離で必ず
どちらかの情報を検出することができ、アクセスタイム
を速くすることができる。また、請求項5の発明は、前
記第1のシンボルから文書識別情報をデコードし、前記
第2のシンボルから座標情報をデコードすることも本発
明の有効な手段である。かかる技術手段によれば、第1
と第2を区別しているので、シンボルの管理がしやすい
といった利点がある。
【0006】また、請求項6の発明は、媒体上に座標情
報及び文書識別情報がエンコードされた第1のシンボル
と第2のシンボルを配し、該シンボルを装置本体上の画
像読取装置により読取り、画像処理により筆記軌跡の座
標情報及び文書識別情報を得る座標入力方法において、
前記第1のシンボルと前記第2のシンボルが同じ種類
で、前記第1のシンボルに文書識別情報、前記第2のシ
ンボルに座標情報がエンコードされている場合、前記媒
体上の全てのシンボルをデコードし、該デコード結果よ
り前記座標情報が含まれているかを判断し、前記座標情
報が含まれる場合は、前記座標情報を前記媒体上の座標
に変換することを特徴とする。同じ種類のシンボルでエ
ンコードされている場合、一番簡単な方法は、媒体上の
全てのシンボルをデコードして一旦メモリに格納してお
く。その後、そのメモリを読み出して、座標情報が含ま
れているかを調べ、もし、含まれていれば、その座標情
報を前記媒体上の座標にあらためて変換する方法であ
る。かかる発明によれば、全てのシンボルをデコードし
て一旦メモリに格納しておくので、都合の良い時にバッ
チ処理により座標に変換が可能である。また、請求項7
の発明は、前記第1のシンボルと前記第2のシンボルが
異なる種類で、前記第1のシンボルに文書識別情報、前
記第2のシンボルに座標情報がエンコードされている場
合、前記媒体上の前記第1のシンボルをデコードして前
記文書識別情報を得、前記媒体上の前記第2のシンボル
をデコードして前記座標情報を得て、該座標情報を前記
媒体上の座標に変換することも本発明の有効な手段であ
る。異なる種類のシンボルでエンコードされている場
合、それぞれのシンボルの種類毎にエンコードされた内
容が予めわかっているので、各種類毎にシンボルをデコ
ードし、その後、座標情報が含まれるシンボルのみを座
標に変換する。かかる技術手段によれば、座標情報が含
まれるシンボルのみを座標に変換するので、変換速度が
はやくなり、変換効率が向上する。
報及び文書識別情報がエンコードされた第1のシンボル
と第2のシンボルを配し、該シンボルを装置本体上の画
像読取装置により読取り、画像処理により筆記軌跡の座
標情報及び文書識別情報を得る座標入力方法において、
前記第1のシンボルと前記第2のシンボルが同じ種類
で、前記第1のシンボルに文書識別情報、前記第2のシ
ンボルに座標情報がエンコードされている場合、前記媒
体上の全てのシンボルをデコードし、該デコード結果よ
り前記座標情報が含まれているかを判断し、前記座標情
報が含まれる場合は、前記座標情報を前記媒体上の座標
に変換することを特徴とする。同じ種類のシンボルでエ
ンコードされている場合、一番簡単な方法は、媒体上の
全てのシンボルをデコードして一旦メモリに格納してお
く。その後、そのメモリを読み出して、座標情報が含ま
れているかを調べ、もし、含まれていれば、その座標情
報を前記媒体上の座標にあらためて変換する方法であ
る。かかる発明によれば、全てのシンボルをデコードし
て一旦メモリに格納しておくので、都合の良い時にバッ
チ処理により座標に変換が可能である。また、請求項7
の発明は、前記第1のシンボルと前記第2のシンボルが
異なる種類で、前記第1のシンボルに文書識別情報、前
記第2のシンボルに座標情報がエンコードされている場
合、前記媒体上の前記第1のシンボルをデコードして前
記文書識別情報を得、前記媒体上の前記第2のシンボル
をデコードして前記座標情報を得て、該座標情報を前記
媒体上の座標に変換することも本発明の有効な手段であ
る。異なる種類のシンボルでエンコードされている場
合、それぞれのシンボルの種類毎にエンコードされた内
容が予めわかっているので、各種類毎にシンボルをデコ
ードし、その後、座標情報が含まれるシンボルのみを座
標に変換する。かかる技術手段によれば、座標情報が含
まれるシンボルのみを座標に変換するので、変換速度が
はやくなり、変換効率が向上する。
【0007】また、請求項8の発明は、前記第1のシン
ボルと前記第2のシンボルが同じ種類で、前記第1のシ
ンボルに文書識別情報の一部、前記第2のシンボルに前
記文書識別情報の残りの部分と座標情報がエンコードさ
れている場合、前記媒体上の全てのシンボルをデコード
し、該デコード結果より前記座標情報が含まれているか
を判断し、一方のデコード結果から前記文書識別情報と
前記座標情報に分離し、他方のデコード結果から前記文
書識別情報を構築し、前記座標情報が含まれる場合は、
前記座標情報を前記媒体上の座標に変換することも本発
明の有効な手段である。前記で同じ種類のシンボルでエ
ンコードされている場合、全てのシンボルをデコードし
て一旦メモリに蓄積しておく。しかし、第1と第2のシ
ンボルに文書識別情報が分割されているので、それぞれ
のシンボルからデコードした結果を分析して、分離ある
いは再構築する必要がある。かかる技術手段によれば、
エンコード時は文書識別情報を分割するので、ノートや
付箋紙でも識別可能となり、バリエーションが拡がる。
また、請求項9の発明は、前記第1のシンボルと前記第
2のシンボルが異なる種類で、前記第1のシンボルに文
書識別情報の一部、前記第2のシンボルに前記文書識別
情報の残りの部分と座標情報がエンコードされている場
合、前記媒体上の前記第1のシンボルをデコードして前
記文書識別情報を得、前記媒体上の前記第2のシンボル
をデコードして前記座標情報を得て、一方のデコード結
果から前記文書識別情報と前記座標情報に分離し、他方
のデコード結果から前記文書識別情報を構築し、前記座
標情報が含まれる場合は、前記座標情報を前記媒体上の
座標に変換することも本発明の有効な手段である。前記
で異なる種類のシンボルでエンコードされている場合、
それぞれのシンボルの種類毎にエンコードされた内容が
予めわかっているので、各種類毎にシンボルをデコード
し、その後、第1と第2のシンボルに文書識別情報が分
割されているので、それぞれのシンボルからデコードし
た結果を分析して、分離あるいは再構築する必要があ
る。かかる技術手段によれば、エンコード時は文書識別
情報を分割するので、ノートや付箋紙でも識別可能とな
り、バリエーションが拡がる。
ボルと前記第2のシンボルが同じ種類で、前記第1のシ
ンボルに文書識別情報の一部、前記第2のシンボルに前
記文書識別情報の残りの部分と座標情報がエンコードさ
れている場合、前記媒体上の全てのシンボルをデコード
し、該デコード結果より前記座標情報が含まれているか
を判断し、一方のデコード結果から前記文書識別情報と
前記座標情報に分離し、他方のデコード結果から前記文
書識別情報を構築し、前記座標情報が含まれる場合は、
前記座標情報を前記媒体上の座標に変換することも本発
明の有効な手段である。前記で同じ種類のシンボルでエ
ンコードされている場合、全てのシンボルをデコードし
て一旦メモリに蓄積しておく。しかし、第1と第2のシ
ンボルに文書識別情報が分割されているので、それぞれ
のシンボルからデコードした結果を分析して、分離ある
いは再構築する必要がある。かかる技術手段によれば、
エンコード時は文書識別情報を分割するので、ノートや
付箋紙でも識別可能となり、バリエーションが拡がる。
また、請求項9の発明は、前記第1のシンボルと前記第
2のシンボルが異なる種類で、前記第1のシンボルに文
書識別情報の一部、前記第2のシンボルに前記文書識別
情報の残りの部分と座標情報がエンコードされている場
合、前記媒体上の前記第1のシンボルをデコードして前
記文書識別情報を得、前記媒体上の前記第2のシンボル
をデコードして前記座標情報を得て、一方のデコード結
果から前記文書識別情報と前記座標情報に分離し、他方
のデコード結果から前記文書識別情報を構築し、前記座
標情報が含まれる場合は、前記座標情報を前記媒体上の
座標に変換することも本発明の有効な手段である。前記
で異なる種類のシンボルでエンコードされている場合、
それぞれのシンボルの種類毎にエンコードされた内容が
予めわかっているので、各種類毎にシンボルをデコード
し、その後、第1と第2のシンボルに文書識別情報が分
割されているので、それぞれのシンボルからデコードし
た結果を分析して、分離あるいは再構築する必要があ
る。かかる技術手段によれば、エンコード時は文書識別
情報を分割するので、ノートや付箋紙でも識別可能とな
り、バリエーションが拡がる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施形
態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載
される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配
置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそ
れのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎな
い。文書とコードシンボルのインクの吸光波長または発
光波長を互いに重ならないようにして、文書のみを人間
が視覚的に読み取り可能な波長域に、コードシンボルを
人間にとっては読み取り不可能であるが、光学的には読
み取り可能な波長域で印刷した場合、文書とコードシン
ボルを重ねて印刷し、かつ、独立して読み取ることがで
きる。人間に不可視のインクとしては、市販されてお
り、これには熱転写プリンタ用のシートも用意されてい
る。これは人間にはほとんど見えず、赤外領域で光学的
に読み取り可能である。一方、逆に赤外領域では、透明
な黒色インクも市販されているので、これらのインクを
用いて市販の熱転写方式プリンタを用いれば、人間にと
って可視の文書と不可視のコードシンボルとをプリンタ
で印刷することが容易に可能となる。
態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載
される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配
置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそ
れのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎな
い。文書とコードシンボルのインクの吸光波長または発
光波長を互いに重ならないようにして、文書のみを人間
が視覚的に読み取り可能な波長域に、コードシンボルを
人間にとっては読み取り不可能であるが、光学的には読
み取り可能な波長域で印刷した場合、文書とコードシン
ボルを重ねて印刷し、かつ、独立して読み取ることがで
きる。人間に不可視のインクとしては、市販されてお
り、これには熱転写プリンタ用のシートも用意されてい
る。これは人間にはほとんど見えず、赤外領域で光学的
に読み取り可能である。一方、逆に赤外領域では、透明
な黒色インクも市販されているので、これらのインクを
用いて市販の熱転写方式プリンタを用いれば、人間にと
って可視の文書と不可視のコードシンボルとをプリンタ
で印刷することが容易に可能となる。
【0009】図1は、座標入力装置でシンボルを読み取
った画像例である。ここでは、シンボルとしてはDat
aMarixコードを用いている。これはシンボルの中
心座標(図では省略)と頂点(xs1、ys1)〜(xs4、ys4)を
特徴点としている。ペン先の筆記軌跡を求めるために
は、これらの特徴点の画像座標とそれに対応する紙面座
標を求める必要がある。ところが、従来におけるシンボ
ルコードにエンコードされている情報は、座標情報と文
書識別情報が同じシンボルにエンコードされており、文
書の印刷時またはシンボルのデコード時には必ずしも効
率が良いとはいえなかった。例えば、文書識別情報は個
々のページによって変えなければならないが、座標情報
はページ間では同じである。逆に、座標情報はページ内
で変えなければならないが、文書識別情報はページ内で
は同一である。このことはつまり、ページ間で同じ情報
がエンコードされたシンボルは、あらかじめ印刷してお
いて、ページ間で異なる情報がエンコードされたシンボ
ルのみを印刷時に印刷すればよい。逆に、デコード時は
少なくともペンダウンしつづけている間は、同一ページ
上にペンがあると想定されるので、ページ内で異なる座
標情報のみをデコードすればよく、ペンダウンごとにペ
ージ間で異なる情報をデコードすればよいことになる。
図1に示すような画像で2次元コードをデコードする
と、例えば「0010102」と得られたとする。さら
に「001」の部分が文書識別情報で、「0102」の
部分が座標情報であるとする。シンボルをあらかじめ所
定の位置に印刷された紙面を用いる。例えば「0010
102」のシンボルの中心が紙面の左上から(10m
m、20mm)である位置に印刷されたものを読み取る
と、画像を読み取るだけで紙面上のどこを読み取ってい
るかが分かる。一方、シンボルのサイズも所定のサイズ
で印刷してあり、例えば5mmであるとすると、シンボ
ルの頂点の紙面座標における位置もそれぞれ(7.5m
m、17.5mm)、(7.5mm、22.5mm)、
(12.5mm、17.5mm)、(12.5mm、2
2.5mm)にあると求めることができる。これらコー
ドシンボル2の4角の座標位置の関係式は次式で与えら
れることが知られている。
った画像例である。ここでは、シンボルとしてはDat
aMarixコードを用いている。これはシンボルの中
心座標(図では省略)と頂点(xs1、ys1)〜(xs4、ys4)を
特徴点としている。ペン先の筆記軌跡を求めるために
は、これらの特徴点の画像座標とそれに対応する紙面座
標を求める必要がある。ところが、従来におけるシンボ
ルコードにエンコードされている情報は、座標情報と文
書識別情報が同じシンボルにエンコードされており、文
書の印刷時またはシンボルのデコード時には必ずしも効
率が良いとはいえなかった。例えば、文書識別情報は個
々のページによって変えなければならないが、座標情報
はページ間では同じである。逆に、座標情報はページ内
で変えなければならないが、文書識別情報はページ内で
は同一である。このことはつまり、ページ間で同じ情報
がエンコードされたシンボルは、あらかじめ印刷してお
いて、ページ間で異なる情報がエンコードされたシンボ
ルのみを印刷時に印刷すればよい。逆に、デコード時は
少なくともペンダウンしつづけている間は、同一ページ
上にペンがあると想定されるので、ページ内で異なる座
標情報のみをデコードすればよく、ペンダウンごとにペ
ージ間で異なる情報をデコードすればよいことになる。
図1に示すような画像で2次元コードをデコードする
と、例えば「0010102」と得られたとする。さら
に「001」の部分が文書識別情報で、「0102」の
部分が座標情報であるとする。シンボルをあらかじめ所
定の位置に印刷された紙面を用いる。例えば「0010
102」のシンボルの中心が紙面の左上から(10m
m、20mm)である位置に印刷されたものを読み取る
と、画像を読み取るだけで紙面上のどこを読み取ってい
るかが分かる。一方、シンボルのサイズも所定のサイズ
で印刷してあり、例えば5mmであるとすると、シンボ
ルの頂点の紙面座標における位置もそれぞれ(7.5m
m、17.5mm)、(7.5mm、22.5mm)、
(12.5mm、17.5mm)、(12.5mm、2
2.5mm)にあると求めることができる。これらコー
ドシンボル2の4角の座標位置の関係式は次式で与えら
れることが知られている。
【数1】 この式で、添え字rは媒体1の紙面上の座標、添え字s
は画像読取装置(後述)で読み取った画像上の座標であ
る。この式には未知数が8個あるので、前述のようにコ
ードシンボル2の4角の座標位置がわかっていれば、係
数(射影変換係数)がすべて求まる。次に、この係数と
式を用いれば、画像上の任意の点に対する紙面上の座標
を求めることができる。
は画像読取装置(後述)で読み取った画像上の座標であ
る。この式には未知数が8個あるので、前述のようにコ
ードシンボル2の4角の座標位置がわかっていれば、係
数(射影変換係数)がすべて求まる。次に、この係数と
式を用いれば、画像上の任意の点に対する紙面上の座標
を求めることができる。
【0010】図2は、媒体上のコードシンボルの読取画
像をエンコードしたデータから先端部の位置に対応する
媒体の紙面上の座標を求める場合の処理について説明す
るフローチャートである。まず、マイクロコンピュータ
は、コードシンボル2のエンコード結果から、コードシ
ンボル2の中心における媒体1の紙面上の座標を求める
(ステップS1)。そして、このコードシンボル2の中
心における媒体1の紙面上の座標から、コードシンボル
2の4角における媒体1の紙面上の座標を求める(ステ
ップS2)。このコードシンボル2の4角における紙面
上の座標と、画像上の座標とから、前記のように射影変
換係数を求める(ステップS3)。そして、先端部と画
像読取装置の位置関係と、射影変換係数とから、先端部
における媒体1の紙面上の座標を求めることができる
(ステップS4)。したがって、先端部(後述)の位置
に対応する媒体1の紙面上の座標を求めることができ、
さらに、文書識別情報も「001」と得られる。ここ
で、前述したように従来は、文書識別情報と座標情報が
1つのシンボルにエンコードされているが、本発明で
は、これを2つのシンボルに分けてエンコードする。す
なわち2つのシンボルの情報をあわせて初めて文書識別
情報と座標情報が得られるようにする。また、2つのシ
ンボルが必ず同時に画像処理できるように配置するのが
特徴である。
像をエンコードしたデータから先端部の位置に対応する
媒体の紙面上の座標を求める場合の処理について説明す
るフローチャートである。まず、マイクロコンピュータ
は、コードシンボル2のエンコード結果から、コードシ
ンボル2の中心における媒体1の紙面上の座標を求める
(ステップS1)。そして、このコードシンボル2の中
心における媒体1の紙面上の座標から、コードシンボル
2の4角における媒体1の紙面上の座標を求める(ステ
ップS2)。このコードシンボル2の4角における紙面
上の座標と、画像上の座標とから、前記のように射影変
換係数を求める(ステップS3)。そして、先端部と画
像読取装置の位置関係と、射影変換係数とから、先端部
における媒体1の紙面上の座標を求めることができる
(ステップS4)。したがって、先端部(後述)の位置
に対応する媒体1の紙面上の座標を求めることができ、
さらに、文書識別情報も「001」と得られる。ここ
で、前述したように従来は、文書識別情報と座標情報が
1つのシンボルにエンコードされているが、本発明で
は、これを2つのシンボルに分けてエンコードする。す
なわち2つのシンボルの情報をあわせて初めて文書識別
情報と座標情報が得られるようにする。また、2つのシ
ンボルが必ず同時に画像処理できるように配置するのが
特徴である。
【0011】図3は、本発明の情報処理システムで用い
る媒体の平面図である。人間が視覚的に読み取り可能な
状態で文書が記録されており、一般的には紙、布、プラ
スチック等で構成され、シート状である媒体1と、シン
ボル2から構成されている。シンボル2は、文書識別情
報3、6と座標識別情報4、5を市松状に配置する。こ
こで、情報をどのように2つに分けるかはその時々で決
めればよく、例えば、第1のシンボルには座標情報を第
2のシンボルには文書識別情報をエンコードしてもよ
い。この場合、シンボルの管理がしやすいといった利点
がある。あるいは、第1のシンボルには座標情報と文書
識別情報の一部、第2のシンボルには文書識別情報の残
りの部分をエンコードしても良い。これは例えば、ノー
ト、付箋紙のような場合、第1のシンボルには座標情報
とページ情報をエンコードし、第2のシンボルにはノー
ト間の識別情報や、付箋紙の綴り間の識別情報をエンコ
ードすればよい。また、第1のシンボルと第2のシンボ
ルが同一のエンコード方式である必要はなく、図4のよ
うに、第1のシンボルと第2のシンボルが、DataM
atrix(22、23)とQRコード(21、24)
のような組み合わせでも良い。また、Anotoコード
とバーコードの組み合わせでも良い。そして、シンボル
はあらかじめ印刷しておいても良いし、文書印刷時に印
刷しても良い(後述)。
る媒体の平面図である。人間が視覚的に読み取り可能な
状態で文書が記録されており、一般的には紙、布、プラ
スチック等で構成され、シート状である媒体1と、シン
ボル2から構成されている。シンボル2は、文書識別情
報3、6と座標識別情報4、5を市松状に配置する。こ
こで、情報をどのように2つに分けるかはその時々で決
めればよく、例えば、第1のシンボルには座標情報を第
2のシンボルには文書識別情報をエンコードしてもよ
い。この場合、シンボルの管理がしやすいといった利点
がある。あるいは、第1のシンボルには座標情報と文書
識別情報の一部、第2のシンボルには文書識別情報の残
りの部分をエンコードしても良い。これは例えば、ノー
ト、付箋紙のような場合、第1のシンボルには座標情報
とページ情報をエンコードし、第2のシンボルにはノー
ト間の識別情報や、付箋紙の綴り間の識別情報をエンコ
ードすればよい。また、第1のシンボルと第2のシンボ
ルが同一のエンコード方式である必要はなく、図4のよ
うに、第1のシンボルと第2のシンボルが、DataM
atrix(22、23)とQRコード(21、24)
のような組み合わせでも良い。また、Anotoコード
とバーコードの組み合わせでも良い。そして、シンボル
はあらかじめ印刷しておいても良いし、文書印刷時に印
刷しても良い(後述)。
【0012】図5は、この情報処理システムで用いる座
標入力装置の概略構成を示すブロック図である。図に示
すように、この座標入力装置100は、人が手に持って
筆記動作を行うことができる筆記具状の装置本体31を
備えている。この装置本体31の先端部32には、必要
であれば、筆記具、すなわち、ボールペン、シャープペ
ンシルの先端部等を取り付けて、現実に筆記可能として
もよい。装置本体31の側部などに設けられた画像読取
装置30は、例えば、図示しないCCDなどの光電変換
素子と、レンズなどからなる光学系とから構成されてい
て、媒体1上の画像を読み取る装置である。なお、画像
読取装置30には、必要に応じて照明を設けることがで
きる。また、装置本体31には、マイクロコンピュータ
33が搭載されていて、このマイクロコンピュータ33
には、画像読取装置30が接続されている。画像読取装
置30で読み取った媒体1上のコードシンボルをデコー
ドし、読み取った画像上におけるコードシンボルの位
置、向き、歪み量を検出する処理がマイクロコンピュー
タ33でなされる。また、マイクロコンピュータ33は
装置本体31の外部のPCなどの情報処理装置34と接
続可能であり、マイクロコンピュータ33内に蓄積した
データを情報処理装置34に出力可能である。さらに、
情報処理装置34の出力内容をハードコピーにするプリ
ンタ35を接続しても良い。なお、マイクロコンピュー
タ33を装置本体31に搭載するのに代えて、画像読取
装置30を情報処理装置34と接続し、マイクロコンピ
ュータ33で行う前記処理を情報処理装置34で実行す
るようにしてもよい。なお、図では、画像読取装置3
0、マイクロコンピュータ33などに電力を供給する電
源や、マイクロコンピュータ33と情報処理装置34と
のインターフェイスなどは図示を省略している。さら
に、装置本体31には、先端部32の部分が筆記面1に
接触しているかどうかを検出する装置を設けるのが望ま
しい。すなわち、先端部32部分をペン軸に沿った方向
に可動とし、先端部32が筆記面に接触することにより
先端部32部分が移動し、それを機械的にまたは導電性
の変化等により検出する技術は、既にタブレットのペン
等に適用されている技術としては周知である。尚、マイ
クロコンピュータ33が主としてデコード手段と歪量算
出手段を構成し、画像読取装置30とマイクロコンピュ
ータ33と情報処理装置34が主として座標検出手段
と、演算手段を構成している。
標入力装置の概略構成を示すブロック図である。図に示
すように、この座標入力装置100は、人が手に持って
筆記動作を行うことができる筆記具状の装置本体31を
備えている。この装置本体31の先端部32には、必要
であれば、筆記具、すなわち、ボールペン、シャープペ
ンシルの先端部等を取り付けて、現実に筆記可能として
もよい。装置本体31の側部などに設けられた画像読取
装置30は、例えば、図示しないCCDなどの光電変換
素子と、レンズなどからなる光学系とから構成されてい
て、媒体1上の画像を読み取る装置である。なお、画像
読取装置30には、必要に応じて照明を設けることがで
きる。また、装置本体31には、マイクロコンピュータ
33が搭載されていて、このマイクロコンピュータ33
には、画像読取装置30が接続されている。画像読取装
置30で読み取った媒体1上のコードシンボルをデコー
ドし、読み取った画像上におけるコードシンボルの位
置、向き、歪み量を検出する処理がマイクロコンピュー
タ33でなされる。また、マイクロコンピュータ33は
装置本体31の外部のPCなどの情報処理装置34と接
続可能であり、マイクロコンピュータ33内に蓄積した
データを情報処理装置34に出力可能である。さらに、
情報処理装置34の出力内容をハードコピーにするプリ
ンタ35を接続しても良い。なお、マイクロコンピュー
タ33を装置本体31に搭載するのに代えて、画像読取
装置30を情報処理装置34と接続し、マイクロコンピ
ュータ33で行う前記処理を情報処理装置34で実行す
るようにしてもよい。なお、図では、画像読取装置3
0、マイクロコンピュータ33などに電力を供給する電
源や、マイクロコンピュータ33と情報処理装置34と
のインターフェイスなどは図示を省略している。さら
に、装置本体31には、先端部32の部分が筆記面1に
接触しているかどうかを検出する装置を設けるのが望ま
しい。すなわち、先端部32部分をペン軸に沿った方向
に可動とし、先端部32が筆記面に接触することにより
先端部32部分が移動し、それを機械的にまたは導電性
の変化等により検出する技術は、既にタブレットのペン
等に適用されている技術としては周知である。尚、マイ
クロコンピュータ33が主としてデコード手段と歪量算
出手段を構成し、画像読取装置30とマイクロコンピュ
ータ33と情報処理装置34が主として座標検出手段
と、演算手段を構成している。
【0013】図6は、第1のシンボルと第2のシンボル
が同じ種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2の
シンボルに座標情報がエンコードされている場合の処理
手順2を示すフローチャートである。 画面上の全てのシンボルをデコードする(ステップS
10)。(例:「c:\Patent.doc/P1」と「0102」
が得られる) デコード結果より、座標情報が含まれているか判定す
る(ステップS11)(「0102」は座標情報と判
定)。 YESであれば、図2のステップS1に戻り、座標情
報が含まれるものは手順1により、ペン先の紙面上の座
標に変換する。 図7は、第1のシンボルと第2のシンボルが異なる種類
で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシンボルに
座標情報がエンコードされている場合の処理手順3を示
すフローチャートである。 画面上の第1のシンボルをデコードし(ステップS2
0)、文書情報を得る(ステップS21)(例:「c:\P
atent.doc/P1」が得られる)。 画面上の第2のシンボルをデコードし(ステップS2
2)、座標情報を得る(ステップS23)(例:「01
02」が得られる)。 で得られた座標情報を手順1により、ペン先の座標
に変換するため、図2のステップS1に戻り、ペン先の
紙面上の座標に変換する。なお、第1のシンボルに文書
識別情報の一部(例:文書名)、第2のシンボルに文書
識別情報の残りの部分と座標情報(例:ページ番号+座
標)の場合は、以下の手順4及び手順5に示す方法で文
書識別情報とペン先座標を得ることができる。
が同じ種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2の
シンボルに座標情報がエンコードされている場合の処理
手順2を示すフローチャートである。 画面上の全てのシンボルをデコードする(ステップS
10)。(例:「c:\Patent.doc/P1」と「0102」
が得られる) デコード結果より、座標情報が含まれているか判定す
る(ステップS11)(「0102」は座標情報と判
定)。 YESであれば、図2のステップS1に戻り、座標情
報が含まれるものは手順1により、ペン先の紙面上の座
標に変換する。 図7は、第1のシンボルと第2のシンボルが異なる種類
で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシンボルに
座標情報がエンコードされている場合の処理手順3を示
すフローチャートである。 画面上の第1のシンボルをデコードし(ステップS2
0)、文書情報を得る(ステップS21)(例:「c:\P
atent.doc/P1」が得られる)。 画面上の第2のシンボルをデコードし(ステップS2
2)、座標情報を得る(ステップS23)(例:「01
02」が得られる)。 で得られた座標情報を手順1により、ペン先の座標
に変換するため、図2のステップS1に戻り、ペン先の
紙面上の座標に変換する。なお、第1のシンボルに文書
識別情報の一部(例:文書名)、第2のシンボルに文書
識別情報の残りの部分と座標情報(例:ページ番号+座
標)の場合は、以下の手順4及び手順5に示す方法で文
書識別情報とペン先座標を得ることができる。
【0014】図8は、第1のシンボルと第2のシンボル
が同じ種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2の
シンボルに座標情報がエンコードされている場合の処理
手順4を示すフローチャートである。 画面上の全てのシンボルをデコードする(ステップS
30)(例:「c:\Patent.doc」と「P1/0102」が
得られる)。 デコード結果より、座標情報が含まれているか判定す
る(ステップS31)(「0102」は座標情報と判
定)。 一方のデコード結果から座標情報と文書情報に分離す
る(ステップS32)(「P1」と「0102」)。 他方のデコード結果から文書情報を構築する(ステッ
プS33)(「c:\Patent.doc」と「P1」)。 座標情報が含まれるものは手順1により、ペン先の紙
面上の座標に変換する。
が同じ種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2の
シンボルに座標情報がエンコードされている場合の処理
手順4を示すフローチャートである。 画面上の全てのシンボルをデコードする(ステップS
30)(例:「c:\Patent.doc」と「P1/0102」が
得られる)。 デコード結果より、座標情報が含まれているか判定す
る(ステップS31)(「0102」は座標情報と判
定)。 一方のデコード結果から座標情報と文書情報に分離す
る(ステップS32)(「P1」と「0102」)。 他方のデコード結果から文書情報を構築する(ステッ
プS33)(「c:\Patent.doc」と「P1」)。 座標情報が含まれるものは手順1により、ペン先の紙
面上の座標に変換する。
【0015】図9は、第1のシンボルと第2のシンボル
が異なる種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2
のシンボルに座標情報がエンコードされている場合の処
理手順5を示すフローチャートである。 画面上の第1のシンボルをデコードし(ステップS4
0)、文書情報を得る(ステップS41)(例:「c:\P
atent.doc/P1」が得られる)。 画面上の第2のシンボルをデコードし(ステップS4
2)、座標情報を得る(ステップS43)(例:「01
02」が得られる)。 デコード結果より、座標情報が含まれているか判定す
る(ステップS44)(「0102」は座標情報と判
定)。 一方のデコード結果から座標情報と文書情報に分離す
る(ステップS45)(「P1」と「0102」)。 他方のデコード結果から文書情報を構築する(ステッ
プS46)(「c:\Patent.doc」と「P1」)。 で得られた座標情報を手順1により、ペン先の座標
に変換する。また、シンボルのデコードには市販のもの
を用いればよい。ただし、手順2または手順3に示すよ
うに、文書識別情報と座標情報が分離されているほう
が、第2のシンボルから文書識別情報と座標情報を分離
する必要がないので処理は簡単である。
が異なる種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2
のシンボルに座標情報がエンコードされている場合の処
理手順5を示すフローチャートである。 画面上の第1のシンボルをデコードし(ステップS4
0)、文書情報を得る(ステップS41)(例:「c:\P
atent.doc/P1」が得られる)。 画面上の第2のシンボルをデコードし(ステップS4
2)、座標情報を得る(ステップS43)(例:「01
02」が得られる)。 デコード結果より、座標情報が含まれているか判定す
る(ステップS44)(「0102」は座標情報と判
定)。 一方のデコード結果から座標情報と文書情報に分離す
る(ステップS45)(「P1」と「0102」)。 他方のデコード結果から文書情報を構築する(ステッ
プS46)(「c:\Patent.doc」と「P1」)。 で得られた座標情報を手順1により、ペン先の座標
に変換する。また、シンボルのデコードには市販のもの
を用いればよい。ただし、手順2または手順3に示すよ
うに、文書識別情報と座標情報が分離されているほう
が、第2のシンボルから文書識別情報と座標情報を分離
する必要がないので処理は簡単である。
【0016】図10は、前記で説明したシンボルを印刷
する装置である。文書はコンピュータから印刷されるこ
とを想定する。PC(Personal Computer)に接続された
一般的な印刷装置のブロック図である。これは、プリン
タドライバ42を用いた例で、文書作成ソフト41から
文書の印刷命令に対して、文書をプリンタが解釈できる
印刷データに変換し、プリンタ43に送るものであり、
これは広く一般に知られているものである。ここで、文
書印刷するだけでなく、座標情報と文書識別情報がエン
コードされたシンボルを同時に印刷するプリンタドライ
バ42である。プリンタドライバ42の性質上、紙のど
こに何を印刷するか制御可能であるので、座標情報をエ
ンコードしたシンボルを所定の位置に印刷することは可
能である。もちろん文書情報をエンコードしたシンボル
を、所定の位置に印刷することも可能であり、これらは
広く一般に知られたソフトウエア技術を用いれば容易に
実現できるものである。また、特に第1のシンボルが文
書識別情報、第2のシンボルが座標情報と分離されてい
るほうが、シンボルにエンコードする処理が単純であ
る。一方、座標情報は全ての記録媒体に共通なものであ
る。したがって、座標情報がエンコードされたシンボル
はあらかじめ印刷しておけば、文書印刷時には第2のシ
ンボルのみを印刷すればよく、印刷時にはより簡便な方
法となる。例えば、座標情報がエンコードされたシンボ
ルは各紙面に共通であるから、同一の版下で大量に印刷
することができる。この場合、第2のシンボルは文書印
刷時に印刷されるものであるから、あらかじめその場所
を空けておけばよい。また、第2のシンボルのみを記録
媒体に印刷すれば、印刷時間が短くなり、印刷コストが
下がる(インクやトナー等)等のメリットがある。
する装置である。文書はコンピュータから印刷されるこ
とを想定する。PC(Personal Computer)に接続された
一般的な印刷装置のブロック図である。これは、プリン
タドライバ42を用いた例で、文書作成ソフト41から
文書の印刷命令に対して、文書をプリンタが解釈できる
印刷データに変換し、プリンタ43に送るものであり、
これは広く一般に知られているものである。ここで、文
書印刷するだけでなく、座標情報と文書識別情報がエン
コードされたシンボルを同時に印刷するプリンタドライ
バ42である。プリンタドライバ42の性質上、紙のど
こに何を印刷するか制御可能であるので、座標情報をエ
ンコードしたシンボルを所定の位置に印刷することは可
能である。もちろん文書情報をエンコードしたシンボル
を、所定の位置に印刷することも可能であり、これらは
広く一般に知られたソフトウエア技術を用いれば容易に
実現できるものである。また、特に第1のシンボルが文
書識別情報、第2のシンボルが座標情報と分離されてい
るほうが、シンボルにエンコードする処理が単純であ
る。一方、座標情報は全ての記録媒体に共通なものであ
る。したがって、座標情報がエンコードされたシンボル
はあらかじめ印刷しておけば、文書印刷時には第2のシ
ンボルのみを印刷すればよく、印刷時にはより簡便な方
法となる。例えば、座標情報がエンコードされたシンボ
ルは各紙面に共通であるから、同一の版下で大量に印刷
することができる。この場合、第2のシンボルは文書印
刷時に印刷されるものであるから、あらかじめその場所
を空けておけばよい。また、第2のシンボルのみを記録
媒体に印刷すれば、印刷時間が短くなり、印刷コストが
下がる(インクやトナー等)等のメリットがある。
【0017】図11は、座標入力装置の装置本体を手に
もって媒体に筆記を行っている状態の斜視図である。装
置本体31の側部などに設けられた画像読取装置30
は、例えば、図示しないCCDなどの光電変換素子と、
レンズなどからなる光学系とから構成されていて、媒体
1上の画像を読み取る装置である。なお、画像読取装置
30には、必要に応じて照明を設けることができる。こ
のように、本発明は紙+筆記具+印刷装置からなっては
じめて機能するものである。さて、先に説明した通り、
本発明における装置から得られた筆記座標を、原文書に
加筆することができればより便利である。図12は、こ
のソフトを説明するための図である。この構成は、原文
書に加筆するソフト50と、本発明による座標入力装置
52と、文書編集ソフト51から構成される。手順とし
ては、まず、座標入力装置52から文書名を得る(図1
2)。ついで、得られた文書名に対応するファイルを
文書編集ソフト51を用いて読み込む(図12)。次
いで、筆記軌跡座標から原文書に図形(多角形)として
挿入する(図12の)。このような装置を構築するこ
とにより、座標入力装置から自動的に加筆を行うシステ
ムを構築することができる。また、原文書への筆記軌跡
の付加は必ずしもリアルタイムに行う必要もなく、例え
ば、画像入力装置内のメモリに一旦蓄え、後で画像入力
装置を文書編集装置と接続し、そのとき、原文書へ筆記
軌跡を付加してもよい。このとき、いきなり原文書への
筆記軌跡付加を行うのではなく、操作者に確認を求めて
から行うほうがより望ましい。さらに、原文書も操作者
が選択可能であるほうが望ましく、このときはシンボル
に原文書の識別情報がない場合でも適用可能である。
もって媒体に筆記を行っている状態の斜視図である。装
置本体31の側部などに設けられた画像読取装置30
は、例えば、図示しないCCDなどの光電変換素子と、
レンズなどからなる光学系とから構成されていて、媒体
1上の画像を読み取る装置である。なお、画像読取装置
30には、必要に応じて照明を設けることができる。こ
のように、本発明は紙+筆記具+印刷装置からなっては
じめて機能するものである。さて、先に説明した通り、
本発明における装置から得られた筆記座標を、原文書に
加筆することができればより便利である。図12は、こ
のソフトを説明するための図である。この構成は、原文
書に加筆するソフト50と、本発明による座標入力装置
52と、文書編集ソフト51から構成される。手順とし
ては、まず、座標入力装置52から文書名を得る(図1
2)。ついで、得られた文書名に対応するファイルを
文書編集ソフト51を用いて読み込む(図12)。次
いで、筆記軌跡座標から原文書に図形(多角形)として
挿入する(図12の)。このような装置を構築するこ
とにより、座標入力装置から自動的に加筆を行うシステ
ムを構築することができる。また、原文書への筆記軌跡
の付加は必ずしもリアルタイムに行う必要もなく、例え
ば、画像入力装置内のメモリに一旦蓄え、後で画像入力
装置を文書編集装置と接続し、そのとき、原文書へ筆記
軌跡を付加してもよい。このとき、いきなり原文書への
筆記軌跡付加を行うのではなく、操作者に確認を求めて
から行うほうがより望ましい。さらに、原文書も操作者
が選択可能であるほうが望ましく、このときはシンボル
に原文書の識別情報がない場合でも適用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、請求
項1は、媒体上のシンボルを2種類に分離することによ
り、常にデコードが必要なシンボルと、そうでないシン
ボルとに分離することができ、デコード時間が短縮でき
る。請求項2は、ペンに搭載されたマイクロコンピュー
タによりこれらの処理を一括して行うため、外部の情報
処理装置はリアルタイムにデータ処理を行うことがで
き、処理の効率を向上させることができる。請求項3
は、同じ種類のコードを使用した場合、その識別回路あ
るいは識別方法が簡単に構成できる。また、異なるコー
ドを使用した場合、回路は複数必要であるが、切り分け
が簡単になり、デコード時間を短縮することができる。
請求項4は、前記第1のシンボルと第2のシンボルが交
互に配列されているので、最小の距離で必ずどちらかの
情報を検出することができ、アクセスタイムを速くする
ことができる。請求項5は、第1と第2を区別している
ので、シンボルの管理がしやすいといった利点がある。
請求項6は、全てのシンボルをデコードして一旦メモリ
に格納しておくので、都合の良い時にバッチ処理により
座標に変換が可能である。請求項7は、座標情報が含ま
れるシンボルのみを座標に変換するので、変換速度がは
やくなり、変換効率が向上する。請求項8は、エンコー
ド時は文書識別情報を分割するので、ノートや付箋紙で
も識別可能となり、バリエーションが拡がる。請求項9
は、エンコード時は文書識別情報を分割するので、ノー
トや付箋紙でも識別可能となり、バリエーションが拡が
る。
項1は、媒体上のシンボルを2種類に分離することによ
り、常にデコードが必要なシンボルと、そうでないシン
ボルとに分離することができ、デコード時間が短縮でき
る。請求項2は、ペンに搭載されたマイクロコンピュー
タによりこれらの処理を一括して行うため、外部の情報
処理装置はリアルタイムにデータ処理を行うことがで
き、処理の効率を向上させることができる。請求項3
は、同じ種類のコードを使用した場合、その識別回路あ
るいは識別方法が簡単に構成できる。また、異なるコー
ドを使用した場合、回路は複数必要であるが、切り分け
が簡単になり、デコード時間を短縮することができる。
請求項4は、前記第1のシンボルと第2のシンボルが交
互に配列されているので、最小の距離で必ずどちらかの
情報を検出することができ、アクセスタイムを速くする
ことができる。請求項5は、第1と第2を区別している
ので、シンボルの管理がしやすいといった利点がある。
請求項6は、全てのシンボルをデコードして一旦メモリ
に格納しておくので、都合の良い時にバッチ処理により
座標に変換が可能である。請求項7は、座標情報が含ま
れるシンボルのみを座標に変換するので、変換速度がは
やくなり、変換効率が向上する。請求項8は、エンコー
ド時は文書識別情報を分割するので、ノートや付箋紙で
も識別可能となり、バリエーションが拡がる。請求項9
は、エンコード時は文書識別情報を分割するので、ノー
トや付箋紙でも識別可能となり、バリエーションが拡が
る。
【図1】本発明の座標入力装置でシンボルを読み取った
画像例の図である。
画像例の図である。
【図2】本発明の媒体上のコードシンボルの読取画像を
エンコードしたデータから先端部の位置に対応する媒体
の紙面上の座標を求める場合の処理について説明するフ
ローチャートである。
エンコードしたデータから先端部の位置に対応する媒体
の紙面上の座標を求める場合の処理について説明するフ
ローチャートである。
【図3】本発明の情報処理システムで用いる媒体の平面
図(その1)である。
図(その1)である。
【図4】本発明の情報処理システムで用いる媒体の平面
図(その2)である。
図(その2)である。
【図5】本発明の情報処理システムで用いる座標入力装
置の概略構成を示すブロック図である。
置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1のシンボルと第2のシンボルが同
じ種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシン
ボルに座標情報がエンコードされている場合の処理手順
2を示すフローチャートである。
じ種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシン
ボルに座標情報がエンコードされている場合の処理手順
2を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1のシンボルと第2のシンボルが異
なる種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシ
ンボルに座標情報がエンコードされている場合の処理手
順3を示すフローチャートである。
なる種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシ
ンボルに座標情報がエンコードされている場合の処理手
順3を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1のシンボルと第2のシンボルが同
じ種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシン
ボルに座標情報がエンコードされている場合の処理手順
4を示すフローチャートである。
じ種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシン
ボルに座標情報がエンコードされている場合の処理手順
4を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1のシンボルと第2のシンボルが異
なる種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシ
ンボルに座標情報がエンコードされている場合の処理手
順5を示すフローチャートである。
なる種類で、第1のシンボルに文書識別情報、第2のシ
ンボルに座標情報がエンコードされている場合の処理手
順5を示すフローチャートである。
【図10】本発明のシンボルを印刷する装置を示す図で
ある。
ある。
【図11】本発明の座標入力装置の装置本体を手にもっ
て媒体に筆記を行っている状態の斜視図である。
て媒体に筆記を行っている状態の斜視図である。
【図12】本発明のソフトウェアを説明するための図で
ある。
ある。
1 媒体、30 画像読取装置、31 装置本体、32
先端部、33 マイクロコンピュータ、34 情報処
理装置、35 プリンタ
先端部、33 マイクロコンピュータ、34 情報処
理装置、35 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 信幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 服部 仁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 禎郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山崎 真湖人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B068 AA05 BB18 BD02 BD09 BD17 BE06 CC19
Claims (9)
- 【請求項1】 手で把持して筆記動作を行うことができ
る装置本体と、該装置本体上に設けられ、媒体上に形成
されたコードシンボルを光学的に読み取る画像読取装置
と、該画像読取装置により読み取られたコードシンボル
をデコードするデコード手段と、前記画像読取装置が読
み取った画像中における前記コードシンボルの位置、向
きおよび歪み量のうち少なくとも一つを算出する歪み量
算出手段と、前記デコード手段の結果情報に含まれてい
る前記媒体上の座標を示す座標情報および前記媒体の文
書名を示す文書情報のうち少なくとも前記座標情報と、
前記歪み量算出手段の結果に基づいて、前記媒体上での
所定の点の位置を検出する座標検出手段と、を備え、 前記コードシンボルを第1のシンボルと第2のシンボル
の少なくとも2種類に個別にデコードすることを特徴と
する座標入力装置。 - 【請求項2】 前記第1のシンボルをデコードする第1
デコード手段と、前記第2のシンボルをデコードする第
2デコード手段を備え、前記各々のデコード結果から筆
記された記録媒体の座標情報及び/または文書識別情報
を演算する演算手段を有することを特徴とする請求項1
記載の座標入力装置。 - 【請求項3】 前記第1のシンボルと前記第2のシンボ
ルが同じ種類か、若しくは異なる複数の種類により構成
されていることを特徴とする請求項2記載の座標入力装
置。 - 【請求項4】 前記第1のシンボルと前記第2のシンボ
ルが交互に配列されていることを特徴とする請求項3記
載の座標入力装置。 - 【請求項5】 前記第1のシンボルから文書識別情報を
デコードし、前記第2のシンボルから座標情報をデコー
ドすることを特徴とする請求項1〜4記載の座標入力装
置。 - 【請求項6】 媒体上に座標情報及び文書識別情報がエ
ンコードされた第1のシンボルと第2のシンボルを配
し、該シンボルを装置本体上の画像読取装置により読取
り、画像処理により筆記軌跡の座標情報及び文書識別情
報を得る座標入力方法において、 前記第1のシンボルと前記第2のシンボルが同じ種類
で、前記第1のシンボルに文書識別情報、前記第2のシ
ンボルに座標情報がエンコードされている場合、前記媒
体上の全てのシンボルをデコードし、該デコード結果よ
り前記座標情報が含まれているかを判断し、前記座標情
報が含まれる場合は、前記座標情報を前記媒体上の座標
に変換することを特徴とする座標入力方法。 - 【請求項7】 前記第1のシンボルと前記第2のシンボ
ルが異なる種類で、前記第1のシンボルに文書識別情
報、前記第2のシンボルに座標情報がエンコードされて
いる場合、前記媒体上の前記第1のシンボルをデコード
して前記文書識別情報を得、前記媒体上の前記第2のシ
ンボルをデコードして前記座標情報を得て、該座標情報
を前記媒体上の座標に変換することを特徴とする請求項
6記載の座標入力方法。 - 【請求項8】 前記第1のシンボルと前記第2のシンボ
ルが同じ種類で、前記第1のシンボルに文書識別情報の
一部、前記第2のシンボルに前記文書識別情報の残りの
部分と座標情報がエンコードされている場合、 前記媒体上の全てのシンボルをデコードし、該デコード
結果より前記座標情報が含まれているかを判断し、一方
のデコード結果から前記文書識別情報と前記座標情報に
分離し、他方のデコード結果から前記文書識別情報を構
築し、前記座標情報が含まれる場合は、前記座標情報を
前記媒体上の座標に変換することを特徴とする請求項6
記載の座標入力方法。 - 【請求項9】 前記第1のシンボルと前記第2のシンボ
ルが異なる種類で、前記第1のシンボルに文書識別情報
の一部、前記第2のシンボルに前記文書識別情報の残り
の部分と座標情報がエンコードされている場合、前記媒
体上の前記第1のシンボルをデコードして前記文書識別
情報を得、前記媒体上の前記第2のシンボルをデコード
して前記座標情報を得て、一方のデコード結果から前記
文書識別情報と前記座標情報に分離し、他方のデコード
結果から前記文書識別情報を構築し、前記座標情報が含
まれる場合は、前記座標情報を前記媒体上の座標に変換
することを特徴とする請求項7記載の座標入力方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179223A JP2002373052A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 座標入力装置及びその入力方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179223A JP2002373052A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 座標入力装置及びその入力方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002373052A true JP2002373052A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19019815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001179223A Pending JP2002373052A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 座標入力装置及びその入力方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002373052A (ja) |
-
2001
- 2001-06-13 JP JP2001179223A patent/JP2002373052A/ja active Pending
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