JP2002215319A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2002215319A
JP2002215319A JP2001010722A JP2001010722A JP2002215319A JP 2002215319 A JP2002215319 A JP 2002215319A JP 2001010722 A JP2001010722 A JP 2001010722A JP 2001010722 A JP2001010722 A JP 2001010722A JP 2002215319 A JP2002215319 A JP 2002215319A
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JP2001010722A
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Toshiyuki Furuta
俊之 古田
Nobuyuki Doi
信幸 土井
Taiga Asano
大雅 淺野
Tomohiko Beppu
智彦 別府
Hitoshi Hattori
仁 服部
Sadao Takahashi
禎郎 高橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷された文書に加筆すると電子的な原文書
に自動的に反映される座標入力装置を提供する。 【解決手段】 記録媒体上のシンボルを画像として読み
取る装置と、この画像をデコードする装置と、前記画像
中における前記シンボルの位置、向き、歪量のうち少な
くとも1つを検出する装置と、前記シンボルの位置、向
き、歪量の少なくとも1つの情報と前記画像をデコード
した情報とにより前記画像中の前記シンボルの所定の点
に対する前記記録媒体上の位置を演算する装置とを備
え、前記演算の間隔を可変としたことを特徴とする。そ
の他3項ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座標入力装置に関
し、特に、コンピュータにより印刷された文書などを再
入力するときに好適に応用できる。
【0002】
【従来の技術】座標入力装置としては、例えば、特開昭
61―296421号公報あるいは特開平7―1411
04号公報などに見られるように、光学的読取装置によ
る読取りが可能なコードを紙面上にマトリクス状に並
べ、そのコードを読むことによって座標値を得ている。
【0003】また、特開平7―244657号公報にお
いては、紙面上にファイル情報(ファイル名など)をバ
ーコードで印刷しておき、タブレット上で加筆する際に
紙面上のバーコードを読取って文書の編集を行う例も開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、電子化された
文書は、ディスプレイ上に表示されるため視認性に問題
がある。また、可搬性においても問題があるので、印刷
して閲覧あるいは持ち運ぶことが多い。一方、こうした
印刷物に加筆することも多々あるが、電子的な原文書と
は何らリンクされておらず、こにため原文書を電子的に
編集しなおす必要がある。
【0005】これらの問題を解決するために、印刷され
た文書に加筆した場合には、電子的な原文書に自動的に
反映されるシステムが望まれている。これは端的にいえ
ば、紙ベースのタブレットシステムである。このような
システムを確立するためには、まず紙面上における加筆
位置であるペンの座標を取得する必要がある。
【0006】本発明は、印刷された文書に加筆すると、
電子的な原文書に自動的に反映される座標入力装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1は、記録媒体上のシンボルを画像
として読み取る装置と、この画像をデコードする装置
と、前記画像中における前記シンボルの位置、向き、歪
量のうち少なくとも1つを検出する装置と、前記シンボ
ルの位置、向き、歪量の少なくとも1つの情報と前記画
像をデコードした情報とにより前記画像中の前記シンボ
ルの所定の点に対する前記記録媒体上の位置を演算する
装置とを備え、前記演算の間隔を可変としたことを特徴
とする。
【0008】また、本発明の請求項2は、記録媒体上の
第一のシンボルと複数からなる第二のシンボルとを画像
として読み取る装置と、この読み取られた前記第一のシ
ンボルの画像をデコードする装置と、前記第一のシンボ
ルと前記第二のシンボルの位置を検出する装置と、それ
ぞれのシンボルの検出された位置情報と前記第一のシン
ボルの画像をデコードした情報とにより、前記第一のシ
ンボルの画像中の所定の点に対する前記記録媒体上の位
置を演算する装置とを備え、前記演算の間隔が可変であ
ることを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項3は、記録媒体上の
複数のシンボルを画像として読み取る装置と、読み取っ
たそれぞれのシンボルをデコードする装置と、読み取っ
た画像中におけるそれぞれのシンボルの位置を検出する
装置と、それぞれのシンボルの位置情報と前記デコード
した情報とにより、画像中のそれぞれのシンボルの所定
の点に対する前記記録媒体上の位置を演算する装置とを
備え、前記演算の間隔が可変であることを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項4は、請求項1、2
または3に記載の座標入力装置において、この座標入力
装置の先端が消しゴムであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施例を図面にも
とづいて説明する。図1は、文書が記録された記録媒体
を示す図である。図1において、1は人間が視覚的に読
取り可能な状態で文書が記録された媒体であり、一般的
には紙、布、プラスチックなどで、シート状であること
が多い。2は、人間が読取り可能な文書そのものであ
り、文字、図、表などである。3は、読取装置が光学的
に読取り可能なシンボルであり、一般的にはバーコード
あるいは2次元コードなどである。図1においては、文
書2とシンボル3は、煩雑になるため一部のみ取り出し
て互いに重ならないように表記しているが、実際には任
意の位置、大きさおよび数量で配置することができる。
このとき文書2とシンボル3のインクの吸光波長あるい
は発光波長を互いに重ならないようにし、文書2を人間
が読取り可能な波長域に、シンボル3を人間にとって読
取り不可能な波長域で印刷した場合、文書2とシンボル
3は重ねて印刷し、かつ独立して読取ることができるの
でより好ましい。
【0012】不可視のインクには、例えば日立マクセル
社製のステルスインクがあり、特にこれを使用した熱転
写プリンタ用のインクリボンも市販されている。これは
人間にはほとんど見えず、赤外領域で読取装置による読
取りが可能である。一方、逆に赤外領域では透明な黒色
インクも市販されているので、これらのインクを用いて
市販の熱転写プリンタを用いれば、人間にとって可視の
文書と読取装置が読取り可能なシンボルとをプリンタで
印刷することが容易に実現できる。
【0013】図2は、図1のシンボル3の部分のみを図
示した一例である。図2において、1は印刷された媒
体、例えば紙である。この例ではシンボル3をマトリク
ス状に並べている。さらにシンボル3は、媒体中のシン
ボルの座標を意味するものがエンコードされている。左
上のシンボル31は「0101」がエンコードされ、シ
ンボル32は「0102」、シンボル33は「020
1」、またシンボル34は「0202」とエンコードさ
れている。あるいは他のエンコードの例として、シンボ
ル31の部分が「aa」、シンボル32の部分が「a
b」、シンボル33の部分が「ba」、シンボル34の
部分が「bb」とエンコードされてもよい。このように
複数のシンボルが一意的に識別できるものであれば良
く、また配置においても特に制約はないが、図2のよう
に規則的にエンコードし、かつ規則的にシンボルを配置
したほうがより効果的である。より具体的な例をあげる
と、紙面の左上を原点とし、右方向および下方向にそれ
ぞれX軸およびY軸をとる。ここで(10mm、10m
m)の位置に「0101」のシンボルの中心がくるよう
に配置し、(10mm、20mm)の位置には「010
2」のシンボル、(20mm、10mm)の位置に「0
201」のシンボルを配置する。
【0014】また、図2では光学的な読取装置による読
取りが可能なシンボルとして、DataMatrixコ
ードを模したものをあげているが、同様なコードは他に
もいくつか公知であり、例えばCodeOne、Azt
ecCode、MaxiCode、QRCodeなどが
ある。また、1次元のバーコードであっても良い。また
エンコードされている情報が媒体上の物理的な位置を意
味するものではなく、文書の論理的な位置を意味するも
の、例えば、第1章第2節第5段落第6文字目といった
ことを意味する「01020506」のようなものであ
っても良い。また、シンボルは記録媒体のなるべく広い
範囲に記録することが望ましいが、必ずしも全面に記録
する必要はない。例えばプリンタで印刷する場合、紙面
の周囲は印字できない範囲である場合が多く、このよう
な部分に必ずしも印刷する必要はない。
【0015】図2の例においては、座標情報のみがエン
コードされていたが、これに加えて文書を一意的に識別
する情報もエンコードして記録したほうがより好まし
い。文書を一意的に識別する情報には、例えばファイル
名、ドライブ名+ディレクトリ名+ファイル名、あるい
はURLなどがある。また、単純な連番にしておいて、
実際のファイル名との対応は別にテーブルを用いてもよ
い。どの範囲をエンコードするかは、使用者の都合で定
めれば良い。このエンコードしたシンボルは、図2に示
した記録媒体1に座標情報を表すシンボルとは別に配置
しても良いが、この座標を表すシンボルと同時にエンコ
ードすることもできる。例えば、図2のシンボル31を
「c:¥MyFile¥Patent.doc010
1」、シンボル32を「c:¥MyFile¥Pate
nt.doc0102」のように、文書を表す情報+座
標を表す情報の両方を1つのシンボルにエンコードして
も良い。2次元コードの場合、この程度の情報量は数ミ
リ角ぐらいのサイズになるので、十分エンコードが可能
である。
【0016】図3に本発明の座標入力装置の一構成例を
示す。図3において、10はペンの本体である。ペン先
は必要であれば、筆記可能なもの、例えば、ボールペン
やシャープペンシルなどとすることもできる。11は、
記録媒体1上の画像を読取る画像読取装置であり、例え
ば、CCD+レンズで構成するものである。12は、撮
像面である。必要であれば照明を設けても良い。
【0017】図3においては、図示を省略しているが、
読取ったシンボルをデコードする装置、読取った画像上
のシンボルの位置、向き、歪を検出する装置、電源ある
いは外部とのインターフェイス部分などを有している。
また、望ましくは、ペン先の部分が筆記面に接触してい
るかどうかの装置を設けたほうが良い。ペン先部分をペ
ン軸に沿った方向に可動とし、ペン先が筆記面に接触す
ることによりペン先部分が移動し、それを機械的あるい
は電気的(導電性の変化など)な手段により検出する方
法は、既にタブレットのペンなどで良く知られている。
なお、前述の画像を処理する装置は必ずしもペンの内部
にある必要はなく、外部に別途設けても良いし、外部の
汎用計算機(パソコンなど)で処理を行っても良い。
【0018】図4は、この画像読取装置で図2のような
記録媒体1を読み取った画像の一例である。撮影範囲を
シンボルの倍以上にしておけば、少なくとも1つのシン
ボルは画像上に入る。実際には隣接のシンボルも画像上
に入るが省略する。また、図3に示すように記録媒体1
と撮像面12とは必ずしも正対していないので、図4に
示すような歪を持った画像が得られる。ここで、例えば
図2のシンボル31を読み取り、デコードする装置を用
いて「0101」と得られれば、少なくとも座標入力装
置は、図4のシンボル31の四角の大きさの精度で位置
を検出することができる。このような技術は、特開昭6
1―296421号公報に開示されているが、この方法
では、解像度が数ミリ〜1cmと非常に低く実用上問題
がある。また解像度を高くするためにシンボルを小さく
すると、プリンタや画像読取装置の精度を向上させる必
要が生じ、かつ大量のシンボルを用いるため印刷のコス
トがかかり現実的ではない。本発明においては、図4の
読取った画像を処理してこの画像内のシンボルの位置、
向き、歪を検出する。シンボルは、既にさまざまなもの
が公知である上に、このようなシンボルの位置などを検
出する画像処理装置は市販されており、特に検出原理を
知らなくても容易に検出することができるので、その詳
細は省略する。
【0019】この画像で2次元コードをデコードする
と、例えば「0101」と得られる。シンボルの印刷位
置は既知であるので、例えば「0101」のシンボルの
中心が紙面の左上から(10mm、10mm)と得られ
る。一方、シンボルのサイズも既知であるので、例えば
5mmであるとすると、シンボルの4角の紙面座標にお
ける位置もそれぞれ(7.5mm、17.5mm)、
(7.5mm、22.5mm)、(12.5mm、1
7.5mm)、(12.5mm、22.5mm)にある
と求めることができる。一方、前述のように画像上のシ
ンボルの4角の座標が得られている。これらの対応する
点の関係式は、次式(1)で与えられることがすでにわ
かっている。
【0020】
【数1】
【0021】ここで添え字rは、紙面座標、sは画像座
標である。この式は未知数が8個あるので、前述のよう
に4点対応点があれば係数(射影変換係数)bがすべて
求まる。
【0022】次に、この係数bと式(1)を用いれば、
画像上の任意の点に対する紙面上の座標を求めることが
できる。したがって、画像読取装置11ついたペン10
のペン先に対応する紙面上の座標を求めることができ
る。なお、ペン先に対する画像上の点は、ペン10と画
像読取装置11の位置関係から求めることもできるし、
画像上にペン先が写っている場合は実測してもよい。い
ずれの場合もペン10と画像読取装置11の位置関係は
固定であるので、容易に求めることができる。このよう
な座標入力装置を用い、ペン先位置の検出を連続的に行
えば、ペン先の移動軌跡を求めることができる。
【0023】図5は、ペン先の移動軌跡を求める手順を
示すフローチャートである。画像読取装置11から入力
された2次元コードのエンコード結果を2次元コードの
中心の紙面座標とする(ステップS701)。この2次
元コードの中心の紙面座標を2次元コードの4角の紙面
座標に変換する(ステップS702)。この2次元コー
ドの4角の画像座標とこの2次元コードの紙面座標を用
いて射影変換係数を求める(ステップS703)。ペン
先画像座標と今求めた射影変換係数から、上記式(1)
を用いて、ペン先紙面座標を求める(ステップS70
4)。
【0024】なお、この筆記軌跡データは、ペン内部の
記憶装置に記憶させても良いし、外部とのインターフェ
イスを介して、リアルタイムに取り出しても良い。さら
により好ましい形態は、紙等の記録媒体1上に文書2を
一意的に識別するコードを付加したものである。座標を
表すシンボルとは別に文書情報を表すシンボルを付加す
る場合、まず座標入力装置の画像読取装置11を用い
て、文書情報を読取り、その後筆記動作を行う。これに
より座標入力装置には、例えば、「c:¥MyDocu
ment¥Patent.doc」「10,10」「1
0,11」「10,12.5」「11,14」・・・の
ように文書名+筆記座標列として入力される。あるい
は、筆記動作後に文書情報を読取っても同様である。ま
た、座標を表すシンボルに文書を識別する情報を付加し
てある場合、座標入力装置には、例えば、「c:¥My
Document¥Patent.doc,10,1
0」、「c:¥MyDocument¥Patent.
doc,10,11」、「c:¥MyDocument
¥Patent.doc,10,12.5」、「c:¥
MyDocument¥Patent.doc,11,
14」のように入力される。なお、ペン先が筆記面から
離れたときには、それを示すセパレータデータを挿入す
ればよい。いずれの場合においても、原文書を一意的に
識別できかつ筆記軌跡が求められるので、これらの情報
を原文書に自動的に付加することは容易である。文書名
などから電子的な原文書を読出し、その文書に軌跡を付
加すれば良い。外部機器より軌跡情報を得て、原文書に
付加するような電子文書編集方法は容易に構築すること
ができるし、また例えばワードプロセッサソフトにおい
てもマクロ機能を用いれば容易に実現できる。なお、画
像を電子的なものに変換する装置やその画像のシンボル
のデコード、位置検出、歪み検出、ペン先位置検出、記
憶についての各装置および方法は、画像入力装置内ある
いは別の装置内にあっても良いし、コンピュータ等の文
書編集装置内のどこにあってもかまわない。また、原文
書への筆記軌跡の付加は必ずしもリアルタイムに行う必
要もなく、例えば、画像入力装置内のメモリに一旦蓄積
し、後で画像入力装置を文書編集装置と接続し、そのと
きに原文書へ筆記軌跡を付加してもよい。このとき、い
きなり原文書への筆記軌跡付加を行うのではなく、操作
者に確認を求めてから行うほうがより望ましい。さら
に、原文書も操作者が選択可能であるほうが望ましく、
このときはシンボルに原文書の識別情報がない場合でも
適用可能である。
【0025】さて、画像読取装置11からの画像の取り
込みや、図5の手順に示したような演算は、電力を消費
するので必ずしも常時行っている必要はない。特にペン
先が媒体と離れているときは全く行う必要がない(図6
参照)。また、電池が消耗してきたときなどは、演算間
隔を広げることにより、電池の消耗を防ぐことができる
(図7参照)。一方筆記速度は個人差が激しく、必ずし
も速い演算間隔が必要とも限らない。あるいは筆記速度
が遅いときは、演算間隔を長くする。このように演算間
隔が所定の値に調整可能であると電力の消費を抑えるこ
とができる。このような構成はソフトウエアで容易に実
現できる。
【0026】図8は、座標検出の第二の実施例を示す図
である。座標(+文書識別情報)がエンコードされた2
次元コードの間に四角の第二のシンボルを配置してい
る。図4のように2次元コードだけの場合、歪量の計算
に2次元コードの角を用いていたが、元来2次元コード
はこのような用途に用いられるものではないので、角の
マトリクスにドットがない場合などには、十分な精度が
得られない場合がある。そこで、図8では歪検出用に第
二のシンボルを配置している。これはデータをエンコー
ドする必要がないので検出しやすい形が良く、図8では
四角としているが円形でもよい。これはテンプレートマ
ッチング手法を用いて、その画面上における座標(以下
特徴点と称する)を検出することができる。
【0027】また、実際には画面上には四角が他にも存
在するので、抽出された第二のシンボルが必ずしも2次
元コードに隣接のものが得られるとは限らず、もう1ブ
ロック離れた位置のものが検出されることがあり、どの
点が抽出されるかはその時々によって異なる。しかし、
画像読取装置11と記録媒体1との距離が一定なので、
4角の画像座標系における間隔もほぼ一定となる。した
がって、各特徴点や2次元コードがそれぞれどのブロッ
クにあるか判定できる。2次元コードや第二のシンボル
の配置はあらかじめ決められているので、これに対する
記録媒体1上における座標を求める手順は図9に示すよ
うになる。
【0028】画像読取装置11より読み取られた2次元
コードのエンコード結果をデコードすることによって2
次元コードの紙面座標を求める(ステップS801)。
2次元コードの画像座標と特徴点1〜4の画像座標の位
置関係と、先に求めた2次元コードの紙面座標とから特
徴点1〜特徴点4の紙面座標を求める(ステップS80
2)。特徴点1〜特徴点4の画像座標と紙面座標とか
ら、射影変換係数を求める(ステップS803)。ペン
先画像座標と今求めた射影変換係数とを式(1)に適用
してペン先紙面座標を求める(ステップS804)。
【0029】ここで、射影変換係数bを求めるのは前述
と同様である。さて、第一の実施例で説明したように、
画像読取装置11からの画像の取り込みや先の手順に示
したような演算は、電力を消費するので必ずしも常時行
っている必要はない。特にペン先が媒体と離れていると
きは全く行う必要がない。また、電池が消耗してきたと
きなどは、演算間隔を広げることより、電池の消耗を防
ぐことができる。あるいは筆記速度は個人差が激しく、
必ずしも速い演算間隔が必要とも限らない。このように
演算間隔が所定の値に調整可能であると、電力の消費を
抑えることができる。このような構成はソフトウエアで
容易に実現できる。
【0030】図10は、座標検出の第三の実施例を示す
図である。座標(+文書識別情報)がエンコードされた
2次元コードを少なくとも4個抽出し、エンコード結果
とシンボルの中心座標を得る。図8の例と同様、2次元
コードの角は十分な精度が得られない場合があるので、
この例では4個のシンボルの中心座標を用いて射影変換
係数bを求める。これに対する紙面上における座標を求
める手順を図11に示す。
【0031】画像読取装置11より読み取られた2次元
コード1〜4のエンコード結果をデコードして2次元コ
ード1〜4の紙面座標を求める(ステップS901)。
2次元コード1〜4の画像座標と紙面座標とから射影変
換係数を求める(ステップS902)。ペン先画像座標
と今求めた射影変換係数とを式(1)に適用して、ペン
先紙面座標を求める(ステップS903)。
【0032】図8の場合は、第二のシンボルの紙面上に
おける座標を求めるのにそれぞれの位置関係を判定する
必要があったが(ステップS802)、図10の場合
は、シンボルをエンコードすることによって紙面上にお
ける座標が得られるので、これを省略することができ
る。ただし、この実施例の場合、より広範囲で2次元コ
ードをエンコードする必要があるので、光学系がより高
価なものが要求される欠点がある。
【0033】なお、これまでの実施例においては、射影
変換係数bを求めるために特徴点を4個用いてきた。こ
の中で1個を2次元コードの中心座標で代用することも
できるし、逆に5個以上の点を用い、最小二乗法を用い
てより高い精度で射影変換係数bを求めることもでき
る。
【0034】さて、画像読取装置11からの画像の取り
込みや、先の手順に示したような演算は、第一の実施例
の説明と同様に電力を消費するので必ずしも常時行って
いる必要はない。特にペン先が媒体と離れているときは
全く行う必要がない。また、電池が消耗してきたときな
どは、演算間隔を広げることにより、電池の消耗を防ぐ
ことができる。あるいは、筆記速度は個人差が激しく、
必ずしも速い演算間隔が必要とも限らない。このように
演算間隔が所定の値に調整可能であると電力の消費を抑
えることができる。このような構成はソフトウエアで容
易に実現できる。
【0035】他の実施例として、上述した3つの実施例
のペン先に消しゴムを取り付け、消しゴムが取り付けら
れたことを識別できるように構成してもよい。このよう
にペン先を筆記可能なもののみならず、筆記したものの
消去を可能としておけばより汎用性が高まる。このよう
な構成にの代替手段としては、ペン先の太さをある程度
の太さにしてその筆記軌跡を白色にして原文書に付加す
れば、消しゴムと等価の機能となる。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、印刷された文書に加筆すると、紙面上における加筆
位置であるペンの座標を取得することにより、電子的な
原文書に自動的に反映することができる。ペン先に設け
られた撮影装置により、撮影された光学的読取装置によ
る読取り可能なシンボルをデコードし、かつ位置、傾
き、歪みを検出するので、ペン先の筆記面における座標
を精度よく検出することができる。
【0037】また、ペンに設けられた撮影装置において
画像取り込みや、画像処理の間隔を調整することにより
省電力化を図ることができる。
【0038】さらにはペン先を消しゴムとすることによ
り、筆記したものの消去を可能とし、より汎用性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】文書が記録された記録媒体を示す図である。
【図2】記録媒体のシンボル部分の一例を示す図であ
る。
【図3】本発明の座標入力装置の一構成例を示す図であ
る。
【図4】画像読取装置により読取った画像の一例を示す
図である。
【図5】ペン先の移動軌跡を求める手順を示す図であ
る。
【図6】ペン先のアップダウン動作と座標位置演算速度
の関係を示す図である。
【図7】筆記速度と座標位置演算速度の関係を示す図で
ある。
【図8】座標検出の第二の実施例を示す図である。
【図9】座標検出の第二の実施例における紙面上の座標
を求める手順を示す図である。
【図10】座標検出の第三の実施例を示す図である。
【図11】座標検出の第三の実施例における紙面上の座
標を求める手順を示す図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 文書 3 シンボル 10 ペン 11 画像読取装置 12 撮像面 31、32、33、34 シンボル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 別府 智彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 服部 仁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 禎郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B068 AA05 BC03 BD02 BD09 BE07 BE12 CC08 CC11 CC18 CD06 DD04 5B072 BB00 CC04 CC21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上のシンボルを画像として読み
    取る装置と、この画像をデコードする装置と、前記画像
    中における前記シンボルの位置、向き、歪量のうち少な
    くとも1つを検出する装置と、前記シンボルの位置、向
    き、歪量の少なくとも1 つの情報と前記画像をデコード
    した情報とにより前記画像中の前記シンボルの所定の点
    に対する前記記録媒体上の位置を演算する装置とを備
    え、前記演算の間隔を可変としたことを特徴とする座標
    入力装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体上の第一のシンボルと複数から
    なる第二のシンボルとを画像として読み取る装置と、こ
    の読み取られた前記第一のシンボルの画像をデコードす
    る装置と、前記第一のシンボルと前記第二のシンボルの
    位置を検出する装置と、それぞれのシンボルの検出され
    た位置情報と前記第一のシンボルの画像をデコードした
    情報とにより、前記第一のシンボルの画像中の所定の点
    に対する前記記録媒体上の位置を演算する装置とを備
    え、前記演算の間隔が可変であることを特徴とする座標
    入力装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体上の複数のシンボルを画像とし
    て読み取る装置と、読み取ったそれぞれのシンボルをデ
    コードする装置と、読み取った画像中におけるそれぞれ
    のシンボルの位置を検出する装置と、それぞれのシンボ
    ルの位置情報と前記デコードした情報とにより、画像中
    のそれぞれのシンボルの所定の点に対する前記記録媒体
    上の位置を演算する装置とを備え、前記演算の間隔が可
    変であることを特徴とする座標入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の座標入力
    装置において、この座標入力装置の先端が消しゴムであ
    ることを特徴とする座標入力装置。
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