JPH1139418A - コード読取装置 - Google Patents

コード読取装置

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JPH1139418A
JPH1139418A JP9191312A JP19131297A JPH1139418A JP H1139418 A JPH1139418 A JP H1139418A JP 9191312 A JP9191312 A JP 9191312A JP 19131297 A JP19131297 A JP 19131297A JP H1139418 A JPH1139418 A JP H1139418A
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JP
Japan
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card medium
guide groove
code pattern
card
Prior art date
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JP9191312A
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Inventor
Hideki Nishishita
英樹 西下
Katsunori Kumai
克範 熊井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1139418A publication Critical patent/JPH1139418A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】音声情報等を光学的に読み取り可能なコードパ
ターンとして複数個平行に記録したカード媒体から、こ
れらのコードパターンをそれぞれ各別に安定して正確に
読み取れるようにすること。 【解決手段】カード媒体200は、一の辺に沿って第1
及び第2のコードパターンをそれぞれ平行に分離して記
録している。コード読取装置100は、この第1と第2
のコードパターンの距離に対応した段差を持って、読取
部としてのCCDカメラの光軸方向に向かい階段状に形
成した第1及び第2の段部間を隔壁106で仕切ること
で、第1及び第2の案内用溝102,104を独立的に
形成している。操作者が手動で、上記カード媒体200
を上記第1又は第2の案内用溝102,104内で選択
的に移動させることにより、CCDカメラが、それと対
向する位置で移動する上記第1又は第2のコードパター
ンを光学的に読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ情報、
映像情報又はディジタルコードデータを含む情報データ
が光学的に読み取り可能なコードパターンとして印刷記
録されたカード媒体から、該コードパターンを手動で、
しかも安定的に光学的に読み取るようにしたコード読取
装置に関し、特に、視覚障害者向けの情報提供の際のバ
リアフリー用品として好適に利用できるコード読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、視覚的に障害を持った視覚障害者
に対しては、そのより便利で快適な生活が送れるように
様々な工夫や提案がなされてきており、本出願人も、各
種の視覚障害者向けの情報提供の際に利用されるバリア
フリー用品の開発検討を行っている。
【0003】視覚障害者に対して所定の情報を提供しよ
うとする場合、音声による情報提供が先ず第1に考えら
れる。そのためのツールとしては、音声を記録した、従
来から良く知られているコンパクトカセットテープが挙
げられるが、このカセットテープでは、離れたところに
居る者へ渡すときの郵送のことを考えると決して簡便な
ものとは言えず、改善すべき点を多く残している。この
ことは、ごく近年、汎用性の増してきたICメモリカー
ドについても同様である。
【0004】一方、このような郵送時における不都合を
解決すべく、ハガキの例えば裏面の所定の一の辺に沿っ
て、音声を記録した磁気片を直接貼り付けてこれを郵送
し、受け取った者はこのハガキの上記所定の一の辺をス
リット状の案内用溝部に当接させ、このハガキを溝部内
で上記辺方向に手動で移動させることにより、磁気片に
記録された音声信号を当該溝部内に配設された磁気ヘッ
ドが読み取ることによって音声を再生するようにした音
声再生装置も考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のは基本的に、上記磁気片に記録できる音声の情報量に
ほぼ一定の限界があるため、利用可能な用途がごく限ら
れてしまうといった問題を有している他、磁気片に相応
の量の音声を記録しようとするとその磁気片の長さが非
常に長くなり、磁気片を分割して貼付することもできな
いことからハガキを利用することがもはや不可能となっ
て、ハガキに直接音声を記録して郵送し、これを受け手
が手動で読み取って音声を再生するという本来の目的が
達成し得ないという欠点を有していた。
【0006】加えて、このものは、所定の情報を、例え
ばハガキによって一度に多くの人に提供する場合、磁気
片へのダビング作業やこの磁気片を各ハガキに貼付する
という手間が掛かることによって、その準備に時間が掛
かり、結果的にコスト高も招来するため、決して満足の
いくツールとは言えなかった。
【0007】ところで、本出願人は、特開平6−231
466号公報において、音声情報等の情報データを光学
的に読み取り可能なドットコードパターンとして紙等の
情報記録媒体に記録する記録装置、及びこの情報記録媒
体に記録されたドットコードパターンを手動で走査して
光学的に読み取り、元の音声情報等の情報を再生出力す
るようにした再生装置を提案している。
【0008】本発明者はそこで、上記特開平6−231
466号公報に開示されたドットコードパターン及びそ
の再生装置の如き、音声情報が光学的に読み取り可能な
コードパターンとして記録された紙等の情報記録媒体を
利用するタイプのものの方が、上記コンパクトカセット
テープやICメモリカード、そして、磁気片を利用した
ものよりも、情報の記録容量の大きさや多量のコードパ
ターン印刷時における簡便さとそのコスト上のメリット
を勘案すれば、とりわけ視覚障害者向けの情報提供の際
に利用されるツールとしては最適であるとの一つの知見
を得た。
【0009】しかしながら、ここで、そのコードパター
ンのための読取装置については、ハガキ等のカード媒体
に印刷記録されたコードパターンを視覚障害者の人達が
難なく手動で簡便に読み取れるようにするためには、上
記磁気片を利用した音声再生装置をそのまま単に適用す
るだけでは済まず、更なる別の改善工夫すべき点を残し
ていた。
【0010】即ち、例えば、ハガキ等のカード媒体に情
報量を多量に持たせるべく、コードパターンをその所定
の一の辺に沿って複数個平行に印刷記録した場合、これ
らのコードパターンを各別にそれぞれ如何に正確、且
つ、安定に読み取るべきか、そして、如何に確実にカー
ド媒体を所定の案内用溝部に挿入するか等の点である。
【0011】換言すれば、このような点が満足に解決さ
れない限り、折角の上記したようなコードパターンの真
価は十分には発揮されない。本発明は、このような事情
に鑑みなされたものであって、上記磁気片を利用した音
声再生装置における手動走査法を基本的には踏襲しなが
らも、音声情報等を光学的に読み取り可能なコードパタ
ーンとして複数個平行に記録したハガキ等のカード媒体
から、これらのコードパターンをそれぞれ各別に安定し
て正確に読み取るための、視覚障害者向け情報提供の際
のバリアフリー用品として好適に利用し得るコード読取
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるコード読取装置は、少なくとも何れ
か一方の面の所定の一の辺に沿って、オーディオ情報、
映像情報又はディジタルコードデータを含む情報データ
が光学的に読み取り可能なコードパターンとして直線的
に印刷記録されたカード媒体の上記所定の一の辺が当接
して、該カード媒体を上記辺方向に手動で移動させると
きの案内となるスリット状の案内用溝部と、上記案内用
溝部内を移動するカード媒体上の上記コードパターンを
光学的に読み取るべく、当該移動するカード媒体の面と
直交する方向に光軸を持つ読取部とを備えるものであっ
て、特に、上記カード媒体は、上記所定の一の辺に沿っ
たコードパターンとして、第1のコードパターンと第2
のコードパターンとをそれぞれ平行に分離して配置して
おり、上記案内用溝部は、上記第1と第2のコードパタ
ーン間の距離に対応した段差を持って上記光軸方向に向
かい階段状に形成された第1及び第2の段部と、該第1
及び第2の各段部間を仕切って第1及び第2の案内用溝
部を独立的に形成するための隔壁部とから構成され、上
記カード媒体を上記第1又は第2の案内用溝部内で選択
的に移動させることにより、上記読取部が、当該読取部
と対向する位置で移動する上記第1又は第2のコードパ
ターンを光学的に読み取るように構成されたものである
ことを特徴とする。
【0013】即ち、本発明のコード読取装置によれば、
カード媒体をコードパターンが印刷されている面を読取
部に向けてスリット状の第1もしくは第2の案内用溝部
に入れ、カード媒体の所定の一つの辺を案内用溝部に沿
って手動で移動させると、読取部が第1もしくは第2の
コードを光学的に読み取る。情報が第1もしくは第2の
コードパターン内でそれぞれ完結して記録されている場
合にはそれぞれの移動の終了時点で再生される。また、
情報が第1のコードパターンと第2のコードパターンと
にまたがって記録されている場合には、第1のコードパ
ターンを読み取った後、引き続きカード媒体を第2の案
内用溝部に入れ、カード媒体の所定の一つの辺を案内用
溝部に沿って手動で移動させると、読取部が第2のコー
ドパターンを読み取る。そして、こうして読み取った第
1のコードパターンと第2のコードパターンに基づいた
音声等の情報が再生される。
【0014】従って、音声情報等を光学的に読み取り可
能なコードパターンとして複数個平行に記録したハガキ
等のカード媒体から、これらのコードパターンをそれぞ
れ各別に安定して正確に読み取ることができ、視覚障害
者向け情報提供の際のバリアフリー用品として好適に利
用し得る。
【0015】また、複雑なメカ機構を要することなく、
カード媒体に印刷記録されたコードパターンを簡単且つ
確実に手動走査で再生することができる。さらに、コー
ドパターンを複数段で構成できることにより、比較的短
い幅のカードで多くの情報を再生することができ、郵送
にも好都合である。また、視覚障害者だけではなく、幼
児のように不慣れなものでも簡単に操作を行うことがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1の(A)及び(B)は本発明
の第1の実施の形態にかかるコード読取装置100の外
観を示す斜視図及び上面図であり、図2の(A)は断面
図である。
【0017】このコード読取装置100には、少なくと
も何れか一方の面の所定の一の辺に沿って、例えばオー
ディオ情報データが光学的に読み取り可能なコードパタ
ーンとして直線的に印刷記録されたカード媒体200の
上記所定の一の辺が当接して、該カード媒体200を上
記辺方向に手動で移動させるときの案内となる第1の案
内用溝102及び第2の案内用溝104が設けられてい
る。そして、これら2つの案内用溝102,104の間
には、それら第1の案内用溝102と第2の案内用溝1
04を分離するための隔壁106が設けてある。上記案
内用溝102及び104の走査方向中程の隔壁106、
並びに上記第2の案内用溝104の壁面には、走査方向
に対して垂直方向に、読取部でコード情報を読み取るた
めの読み取り窓108、110がある。そして、読み取
り窓110には、この窓110の前面を通過するカード
媒体200上のコードパターンを読み取る読取部として
の例えばCCDカメラ112が取り付けられている。
【0018】ここで、カード媒体200には、音声情報
がディジタルコードデータ、例えばドットコードパター
ンに変換され記録されているもので、そのコードパター
ンの記録形態は、図2の(B)に示すように、コードパ
ターンの再生方向が、カード媒体200の一辺と平行に
なるように例えば4個所に、且つ、互いに平行になるよ
うに印刷されている(コードパターン202a,202
b,202c,202d)。
【0019】なお、ドットコードパターンについては、
例えば特開平6−231466号公報等に詳細に説明さ
れているので、その概略のみを説明する。即ち、ドット
コードパターン202は、音声情報をディジタルコード
に変換し、例えば紙などに印刷、記録できるコードであ
る。ディジタルデータはコードに変換されて、図3に示
すようなドットコードパターン202の形状に記録され
る。マーカ204は各ブロックの四隅に配置され、当該
ドットコードパターン202の位置を検出するための大
きなドットである。ドットコードは、読み取り方向に関
係なく、順不同に読み取ったコードデータをブロックア
ドレスの認識によって再生できる特徴を持つ。また、こ
のドットコードパターン202は、その特性上、読取部
(CCDカメラ112)の光軸に対して多少上下、左
右、回転方向に対して傾いていても、読み取り可能であ
るという長所を有している。
【0020】コードの音声情報は、1つのコードパター
ン202a(または、202b,202c,202d)
が一つの音声情報に対応している場合と、複数のコー
ド、例えば202aと202b(または202cと20
2d)が一つの音声情報に対応している場合がある。カ
ード媒体200の材質は、コードパターンが印刷できる
ものであれば何でもよく、例えば紙やプラスチック等で
できている。
【0021】そして、このようなカード媒体200が通
される第1の案内用溝102は、そのカード挿入口11
4の壁の端面が、カード出口116とは異なり、円弧状
に一部分切り取られている。また、第2の案内用溝10
4のカード挿入口118は、上記第1の案内用溝102
のカード挿入口114と走査方向で反対の位置にあり、
その壁面は、カード出口120と異なり、更にカード挿
入口114とも異なり、一部が直線状に切り取られてい
る。そして、隔壁106の一端は、途中で途切れてお
り、第1の案内用溝102と第2の案内用溝104の分
離がされていない連通部としての領域122を有してい
る。
【0022】また、第1の案内用溝102と第2の案内
用溝104の段部の高さは異なっており、その段部の高
さの違い124は、カード媒体200上に印刷してある
第1のコードパターン202aと第2のコードパターン
202bの間隔に等しく構成されている。即ち、第1の
案内用溝102とCCDカメラ112の光軸中心との間
の距離126と、カードの一辺204と第1のコードパ
ターン202aの中心206aとの間の距離208とが
等しく構成されている。また、第2の案内用溝104と
CCDカメラ112の光軸中心との距離128と、カー
ド媒体の一辺204と第2のコードパターン202bの
中心206bとの間の距離210とが等しく構成されて
いる。この関係は、カード反対側にあるコードパターン
202cと202dの配置についても同様である。
【0023】よって、カード媒体200の一辺204も
しくは212が第1の案内用溝102の底辺に沿って走
査された場合、コードパターン202aもしくは202
cの走査方向に平行な中心線206aもしくは206c
が、読み取り窓108の中心線と一致する。また同様
に、カード媒体200の一辺204もしくは212が第
2の案内用溝104の底辺に沿って走査された場合、コ
ードパターン202bもしくは202dの走査方向に平
行な中心線206bもしくは206dが、読み取り窓1
08の中心線と一致する。
【0024】次に、このような構成のコード読取装置1
00の作用について説明する。一つの音声データが2つ
のコードパターン202a,202bに分かれて記録さ
れているコードパターン202が印刷されたカード媒体
200を、操作者が読取開始スイッチ130を押した
後、第1の案内用溝102の挿入口114に挿入する。
このとき、第2の案内用溝104のカード出口120に
比べて、第1の案内用溝102の挿入口114が十分に
大きい事と、第1の案内用溝102の挿入口114の切
り欠き方向から隔壁106に向かってカード媒体200
の読み取り面を当てつけることによって、カード媒体2
00は第1の案内用溝102に自然に導かれる。カード
媒体200の下部の一辺204を第1の案内用溝102
の底部に当接しながら溝にそって手動で走査を行う。カ
ード媒体200は第1の案内用溝102の深さによって
走査方向に対して垂直方向の位置が制限されているた
め、読み取り窓108に対向する第1のコードパターン
202aがCCDカメラ112によって順次読み取られ
ていく。
【0025】そして、手動によってカード媒体200の
第1のコードパターン202aがすべて読み取られた位
置までカード媒体200を操作すると、カード媒体20
0の読み取り面が隔壁106に接することができず、カ
ード媒体200が段部を落ちて第2の案内用溝104に
導かれる。このとき、第1の案内用溝102のカード出
口116に比べて、第2の案内用溝104の挿入口11
8が十分に大きいので、カード媒体200は第2の案内
用溝104に導かれる。上記第1の案内用溝102の場
合と同様に、カード媒体200はこの第2の案内用溝1
04の深さによって走査方向に対して垂直方向の位置が
制限されているため、読み取り窓108に対向する第2
のコードパターン202bがCCDカメラ112によっ
て順次読み取られていく。このとき二つの案内用溝の位
置は、CCDカメラ112の結像レンズ132の被写界
深度134の内側に位置するので、焦点を合わす必要が
ない。そして、手動によってカード媒体200が第2の
案内用溝104のカード出口120から出された後、操
作者は読取開始スイッチ130を解除すると、コードパ
ターン202の内容がスピーカ136から再生される。
【0026】次に、このコード読取装置100が信号を
処理する作用について簡単に述べる。図4の(A)にお
いて、制御部138には、カード挿入センサ140と読
取開始スイッチ130があり、読取部142には上記C
CDカメラ112を構成する照明144とCCD146
がある。制御部138の制御回路148は、読取開始ス
イッチ130が押され且つカード挿入センサ140が感
知していると判断すると、制御信号を再生出力部150
に送ると共に、照明144を点灯し、読み取りの準備を
行う。照明144によって照らされたコードパターンの
反射光をCCD146により読み取り、読み取られたコ
ードデータは、再生出力部150のデコード処理部15
2に転送され、ディジタルデータに変換される。変換さ
れたディジタルデータは、再生処理部154に転送さ
れ、音声データに変換される。その後、音声出力部15
6としてのスピーカ134によって再生される。
【0027】したがって、この実施の形態では、上記磁
気片を利用した音声再生装置における手動走査法を基本
的には踏襲しながらも、音声情報等を光学的に読み取り
可能なコードパターンとして複数個平行に記録したハガ
キ等のカード媒体から、これらのコードパターンをそれ
ぞれ各別に安定して正確に読み取るための、視覚障害者
向け情報提供の際のバリアフリー用品として好適に利用
し得るコード読取装置を提供することができるという本
発明の効果に加えて、本体の構成が簡単であり、非常に
安価に製作できるばかりか、複雑な操作がなくても2つ
のコードパターンが再生できるという特有の効果があ
る。
【0028】なお、本実施の形態の各構成は、当然、各
種の変形、変更が可能である。例えば、ディジタルコー
ドはドットコードパターン202のみではなく、他のデ
ィジタルコードや他のフォーマットのコードとすること
もできる。
【0029】また、コードパターンの再生は二段のコー
ドパターンが一つの音声としてのデータになってなくて
もよく、一段一段が別々の音声データになっており、一
段ずつ再生しても構わない。
【0030】ここで、一段一段が別々のデータになって
いるか、一つのデータになっているかの区別の方法には
種々考えられるが、その一例を図2の(B)を参照して
説明する。即ち、カード媒体200の四隅の内どこか一
カ所の角を切り取った切り取り部214を設ける。この
切り取り部214を右下に設定することにより、表裏、
上下を含めいつも同じカードの向きを設置することがで
きる。そして、一段のコードパターンが一つのデータに
対応している場合、コードパターンの側面のカード辺に
切り欠き部216,218をコードパターンの幅以内に
設ける。これに対して、二段のコードパターンが一つの
データに対応している場合は、対応しているコードパタ
ーンにまたがるように切り欠き部220を設ける。この
ような切り欠き部216,218,220を触れること
によって、視覚障害者等にも容易に判別可能になる。ま
た、切り欠き部の代わりに、光学的に検知可能なマーク
を設けて、フォトセンサ等で自動的に検知し、コードパ
ターンの種類によって予めROMに記録されている音声
案内をスピーカから流すようにしても構わない。
【0031】記録されているコードの中身は、音声以外
のデータ、例えば画像データを記録しても良い。また、
読み取り窓108,110の形状は上記に示したものに
限らず、例えば図2の(C)に示した如く隔壁106の
高さを、CCDカメラ112の撮像範囲内に入らない高
さとしてもよく、また、図2の(D)のように隔壁10
6に対する撮像範囲の切り取り部を、上方が開口する形
状としても良い。
【0032】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を説明する。図5の(A)及び(B)は本第
2の実施の形態にかかるコード読取装置300の外観を
示す斜視図及び上面図である。
【0033】本実施の形態のコード読取装置300に
は、第1の案内用溝302と第2の案内用溝304があ
り、2つの案内用溝の間には第1及び第2の案内用溝3
02,304を分離するための隔壁306が設けてあ
る。そして、案内用溝302,304の走査方向中程の
隔壁306及び第2の案内用溝304の壁面には、前述
の第1の実施の形態と同様に読取部でコード情報を読み
取るための読み取り窓(図示せず)が設けられている。
読取部の構成及びカード媒体200との関係は、上記第
1の実施の形態と同様である。
【0034】第1の案内用溝302のカード挿入口30
8の壁の端面は一部分直線状に切り取られている部分3
10を有する。また、第2の案内用溝304のカード挿
入口312は第1の案内用溝302のカード挿入口30
8と走査方向で同じ側の位置にあり、その壁面は一部が
円弧状に切り取られている部分314を有する。隔壁3
06の一端は途中で途切れており、第1の案内用溝30
2と第2の案内用溝304の分離がされていない連通部
としての領域316を有している。
【0035】第1の案内用溝302と第2の案内用溝3
04は、図6の(A)に示すように、走査方向に対して
傾斜しており、且つそれぞれ傾斜角度は異なっている。
両案内用溝のカード挿入口とは反対側の溝終端部では、
第1の案内用溝302と第2の案内用溝304の溝底部
がそれぞれ同一の高さとなっている部分318を有して
いる。即ち、上記分離されていない領域316におい
て、第1の案内用溝302の底部と第2の案内用溝30
4の底部とが、なだらかに連続面としてつながってい
る。
【0036】なお、カード媒体200に印刷されている
コードパターン202の第1のコードパターン202a
と第2のコードパターン202bの間隔は、読取部(に
対応する読み取り窓320)付近での2つの案内用溝の
段差の距離322に等しい構成となっている。
【0037】また、読取部320近傍の壁面には、図5
の(B)及び図6の(B)に示すように、壁面に対して
垂直方向に、例えば金属製の制御棒324がバネに支持
されて案内用溝302,304に対して突出して設けら
れている。この制御棒324は、図6の(C)に示すよ
うに、支軸326を回動支点にしてカード走査方向のみ
可倒し、壁面に収納される構成となっている。なお、こ
の制御棒324の回動状態は、センサスイッチ328に
より検出されるようにしており、このセンサスイッチ3
28により、カード媒体200の挿入検出を行うこと
で、上記第1の実施の形態における読取開始スイッチ1
30に代えることができる。
【0038】次にこのような構成のカード読取装置30
0の作用について説明を行う。図4の(B)に示すよう
に、カード媒体200に一つの音声データが2つのコー
ドパターン202a,202bに分かれて記録されてい
るものとする。カード媒体の操作方法は第1の実施の形
態と同様である。カード媒体200を第1の案内用溝3
02に沿って操作していくと、読取部(読み取り窓32
0)近傍に設けられた制御棒324に当たる。ここで操
作者がさらにカード媒体200を操作すると、制御棒3
24がその力に負け回動し壁面に収納され、引き続き読
み取ることができる。カード媒体200は第1の案内用
溝302の深さによって走査方向に対して垂直方向の位
置が制限されているため、読み取り窓320に対する第
1のコードパターン202aがCCDカメラによって順
次読み取られていく。このとき、コードの幅330は、
第1のコードパターン202a上を読取部の撮像視野範
囲332の移動する軌跡334によって決められている
ので、コード全長すべてを読み取ることができる。
【0039】而して、カード媒体200の走査方向先頭
側の一辺が、溝底部が同一の高さとなっている部分31
8に達すると、走査方向後尾側のカード媒体200の一
辺が隔壁306の支えが得られなくなるので、自然と第
2の案内用溝304に導かれる。
【0040】そして、操作者は再びこの第2の案内用溝
304で同様に、今度は走査方向を反対にしてカード媒
体200を走査する。第2のコードパターン202bも
同様にコードの幅336は、コードパターン202b上
を読取部の撮像視野範囲332の移動する軌跡338に
よって決められているので、コード全長すべてを読み取
ることができる。第1のコードパターン202aの読み
取りと同様の過程を経て、手動によってカード媒体20
0上の第2のコードパターン202bが読まれた後、操
作者は再生開始スイッチ(図示せず)を押すことによ
り、コードパターン202a,b の内容がスピーカ(図示
せず)から再生される。
【0041】また、カード20を案内用溝302,30
4の挿入口308,312以外の場所、例えば読み取り
窓320付近の上部から誤挿入しようとした場合、制御
棒324が抵抗し、それ以上挿入することを防止し、走
査不可能になっている。したがって、この実施の形態に
おいては、本発明の効果に加えて、次のような特有の効
果がある。即ち、第1の案内用溝302と第2の案内用
溝304の入口の形状が異なっているため、視覚障害者
に対しても判断が容易である。また、一連の操作の中で
スムーズに第1の案内用溝302から第2の案内用溝3
04に移動ができるといった効果がある。
【0042】なお、上記制御棒324は、図6の(D)
に示すように、第1の案内用溝302と第2の案内用溝
304それぞれ別個の制御棒324a,324bとして
構成しても良い。
【0043】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を説明する。図7は、本第3の実施の形態に
かかるコード読取装置400の外観を示す斜視図であ
る。
【0044】本実施の形態のコード読取装置400に
は、前述の第1の実施の形態と同様に、第1及び第2の
案内用溝402,404と隔壁406が設けてある。そ
して、案内用溝402,404の走査方向中程の隔壁4
06及び第2の案内用溝404の壁面には、前述の第1
の実施の形態と同様に読取部でコード情報を読み取るた
めの読み取り窓(図示せず)が設けられている。
【0045】そして、本実施の形態では、読取部は、上
記第1の実施の形態のように固定して組み込まれたもの
ではなく、特開平6−231466号公報に詳細に説明
されているような単体で使用可能なペン型リーダ500
を装着して利用するものとしている。即ち、コード読取
装置400には、ペン型リーダ装着用溝部408が設け
られている。そして、このペン型リーダ装着用溝部40
8の中には、当該コード読取装置400とペン型リーダ
500とを接続するための接続用コネクタ(図示せず)
が配されている。而して、この接続用コネクタにペン型
リーダ500に設けられた図示しないコネクタが当て付
けられるようにペン型リーダ500をこのペン型リーダ
装着用溝部408に挿入することで、ペン型リーダ50
0を装着することができる。
【0046】コード読取装置400のペン型リーダ装着
用溝部408の近傍は、凸形状なので、手で握るのに適
した形状になっている。したがって、この部分を固定用
把持部410とすることで、手の小さな子供や視覚障害
者でもわかりやすく、コード読取装置400を固定しや
すく操作性が良くなる。
【0047】ここで、ペン型リーダ500の光学系の光
軸とカード媒体200との関係は、上記第1の実施の形
態における読取部とカード媒体200との関係と同様で
ある。
【0048】なお、図7において、参照番号412はス
ピーカであり、414は音量調節用ボリュウムである。
このような構成とすることにより、前述した第1の実施
の形態の効果に加えて、ペン型リーダ500を着脱式に
することで、ペン型リーダ500をはずして手持ちで使
用することができ、使用頻度が広がる利点がある。
【0049】なお、上記第2の実施の形態のコード読取
装置300も、本第3の実施の形態のように、着脱可能
なペン型リーダ500を利用した形態に変形できること
は勿論である。
【0050】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。
【0051】例えば、連続した2段のコードパターンの
みならず、1段ずつ再生してもよい。また、案内用溝を
連続して複数段設けることにより、3段以上のコードを
再生することも当然可能である。
【0052】ここで、本発明の要旨をまとめると以下の
ようになる。 (1) 少なくとも何れか一方の面の所定の一の辺に沿
って、オーディオ情報、映像情報又はディジタルコード
データを含む情報データが光学的に読み取り可能なコー
ドパターンとして直線的に印刷記録されたカード媒体の
上記所定の一の辺が当接して、該カード媒体を上記辺方
向に手動で移動させるときの案内となるスリット状の案
内用溝部と、上記案内用溝部内を移動するカード媒体上
の上記コードパターンを光学的に読み取るべく、当該移
動するカード媒体の面と直交する方向に光軸を持つ読取
部とを具備したコード読取装置であって、上記カード媒
体は、上記所定の一の辺に沿ったコードパターンとし
て、第1のコードパターンと第2のコードパターンとを
それぞれ平行に分離して配置しており、上記案内用溝部
は、上記第1と第2のコードパターン間の距離に対応し
た段差を持って上記光軸方向に向かい階段状に形成され
た第1及び第2の段部と、該第1及び第2の各段部間を
仕切って第1及び第2の案内用溝部を独立的に形成する
ための隔壁部とから構成され、上記カード媒体を上記第
1又は第2の案内用溝部内で選択的に移動させることに
より、上記読取部が、当該読取部と対向する位置で移動
する上記第1又は第2のコードパターンを光学的に読み
取るように構成されたものであることを特徴とするコー
ド読取装置。
【0053】この構成は、第1,第2及び第3の実施の
形態が対応する。第1の実施の形態では、上記光学的に
読み取り可能なコードパターンはドットコードパターン
202(202a,202b,202c,202d)が
該当するが、他の2次元バーコード等でも良い。スリッ
ト状の案内用溝部は第1の案内用溝102と第2の案内
用溝104が該当する。読取部はCCDカメラ112が
該当するが、CMDの他、ラインセンサ等の固体撮像装
置も含む。
【0054】このようなコード読取装置では、カード媒
体をコードパターンが印刷されている面を読取部に向け
てスリット状の第1もしくは第2の案内用溝部に入れ、
カード媒体の所定の一つの辺を案内用溝部に沿って手動
で移動させると、読取部が第1もしくは第2のコードパ
ターンを光学的に読み取る。情報が第1もしくは第2の
コードパターン内でそれぞれ完結して記録されている場
合にはそれぞれの移動の終了時点で再生される。また、
情報が第1のコードパターンと第2のコードパターンと
にまたがって記録されている場合には、第1のコードパ
ターンを読み取った後、引き続きカード媒体を第2の案
内用溝部に入れ、カード媒体の所定の一つの辺を案内用
溝部に沿って手動で移動させると、読取部が第2のコー
ドパターンを読み取る。そして、こうして読み取った
後、第1のコードパターンと第2のコードパターンに基
づいた音声等の情報が再生される。
【0055】従って、複雑なメカ機構を要することな
く、カード媒体に印刷記録されたコードパターンを簡単
且つ確実に手動走査で再生することができる。また、コ
ードパターンを複数段で構成できることにより、比較的
短い幅のカードで多くの情報を再生することができ、郵
送にも好都合である。さらには、視覚障害者だけではな
く、幼児のように不慣れなものでも簡単に操作を行うこ
とができる。
【0056】(2) 上記第1及び第2のコードパター
ンは、上記カード媒体の移動方向において、少なくとも
その何れの方向からも読み取りが可能なコードパターン
であって、上記第1と第2の案内用溝部間に形成された
隔壁部の、カード媒体移動方向における少なくともその
何れか一端側に、互いの溝部が連通してカード媒体が当
該溝部間で移動できる上記隔壁部を切り欠いた連通部を
設けたことを特徴とする上記(1)に記載のコード読取
装置。
【0057】この構成は、第1の実施の形態が対応す
る。ここで、隔壁部を切り欠いた連通部は、第1の案内
用溝102と第2の案内用溝104が分離されていない
領域122である。
【0058】このようなコード読取装置では、連続して
複数のコードパターンを再生する場合、カード媒体をコ
ードパターンが印刷されている面を読取部に向けてスリ
ット状の第1の案内用溝部に入れ、カード媒体の所定の
一つの辺を案内用溝部に沿って手動で移動させると、読
取部が第1のコードパターンを順次読み取っていく。そ
して、カード媒体が第1の案内用溝部の終端に達する
と、隔壁部がないため自然にカード媒体が第2の案内用
溝部に導かれる。カード媒体の所定の一つの辺を第2の
案内用溝部に沿って反対方向に手動で移動させると、読
取部が第2のコードパターンを順次読み取っていく。こ
うして読み取った後、コードパターン内の情報が再生さ
れる。
【0059】従って、一段ずつカード媒体を案内用溝部
に入れなくてすむため、簡単な操作で複数段のコードパ
ターンを再生することができる。 (3) 上記連通部は、上記第1及び/又は第2の各案
内用溝部を当該カード媒体移動方向と交差する方向に所
定の角度傾斜させて設けたときの接続部に形成されたも
のであって、該接続部は、カード媒体が上記第1と第2
の案内用溝部間で当該溝部に当接したまま移動できる段
差の無い連続面であることを特徴とする上記(2)に記
載のコード読取装置。
【0060】この構成は、第2の実施の形態が対応す
る。ここで、カード媒体移動方向における同一端側を互
いに接続している部分とは、それぞれの溝底部の高さが
同一となっている部分318が該当する。
【0061】このようなコード読取装置では、連続して
複数のコードパターンを再生する場合、カード媒体をコ
ードパターンが印刷されている面を読取部に向けてスリ
ット状の第1の案内用溝部に入れ、カード媒体の所定の
一つの辺を案内用溝部に沿って手動で移動させると、読
取部が第1のコードパターンを順次読み取っていく。そ
して、カード媒体が第1の案内用溝部の終端に達する
と、第1と第2の案内用溝部は底部において連続的に滑
らかにつながっているので、自然に第2の案内部に導か
れる。カード媒体の所定の一つの辺を第2の案内用溝部
に沿って手動で移動させると、読取部が第2のコードパ
ターンを順次読み取っていく。こうして読み取った後、
コードパターン内の情報が再生される。
【0062】従って、簡単な操作で、第1のコードパタ
ーンを読んだ後、カード媒体を抜き取ることなくスムー
ズに連続してコードパターンを読み取ることができる。 (4) 上記第1及び第2の各案内用溝部に対して、各
溝部専用のカード媒体挿入口を設けたことを特徴とする
上記(1)に記載のコード読取装置。
【0063】この構成は、第1,第2及び第3の実施の
形態が対応する。第1の実施の形態ではここで、各溝部
のみに対応したカード媒体の挿入口とは、第1の案内用
溝102の壁の端面が一部分円弧状に切り取られている
部分114と、第2の案内用溝104の壁面が一部直線
状に切り取られている部分118が該当する。
【0064】このようなコード読取装置では、各溝部に
各挿入口がそれぞれ対応しており、特に、各挿入口の形
状を各溝部毎に変えることができる。従って、案内用溝
部の挿入口がそれぞれ独立してあるため、操作者は簡単
に何段目のコードパターンを読むか選択が可能となる。
【0065】(5) 上記第1及び第2の各案内用溝部
におけるカード媒体挿入口は、当該第1及び第2の案内
用溝部のカード媒体移動方向における各一端側のみに設
けられ、且つ、該一端側に設けられた各挿入口は、当該
カード媒体移動方向において互いにその反対端側に位置
するものであることを特徴とする上記(4)に記載のコ
ード読取装置。
【0066】この構成は、第1の実施の形態が対応す
る。ここで、カード媒体の各挿入口は、第1の案内用溝
102のカード挿入口114の壁の端面が一部分円弧状
に切り取られている部分と、第2の案内用溝104のカ
ード挿入口118の壁面が一部直線状に切り取られてい
る部分が該当する。
【0067】このようなコード読取装置では、カード媒
体を各溝部のカード媒体の挿入口に入れると、カード媒
体は入口壁面に沿って案内用溝へと導かれる。従って、
一つの案内用溝の挿入口は他方の案内用溝の出口よりも
明らかに広いので、操作する方向によってどちらの案内
用溝かが判断できる。よって視覚障害者等がその走査方
向の違いをもって何段目の案内用溝なのか容易に判断で
きる。
【0068】(6) 上記第1及び第2の各案内用溝部
に設けられたカード媒体挿入口は、それぞれ何れの溝部
に対応した挿入口であるかを外形的に区別可能な如く、
各溝部に対応した形状に形成されたものであることを特
徴とする上記(5)に記載のコード読取装置。
【0069】この構成は、第1及び第2の実施の形態が
対応する。第1の実施の形態では、各溝部のみに対応し
たカード媒体の挿入口とは、第1の案内用溝102の壁
の端面が一部分円弧状に切り取られている部分114
と、第2の案内用溝104の壁面が一部直線状に切り取
られている部分108が該当する。
【0070】このようなコード読取装置では、カード媒
体を各溝部のみに対応したカード媒体の挿入口に入れる
と、カード媒体は入口壁面に沿って案内用溝へと導かれ
る。従って、視覚障害者等が案内用溝の挿入口を手で触
れ、その形状の違いをもって何段目の案内用溝なのか判
断できる。
【0071】(7) 上記第1及び第2の各案内用溝部
は、当該各溝部内を移動するときのカード媒体における
上記第1及び第2のコードパターンの何れもが、上記読
取部における結像光学系の被写界深度内に入るように形
成されたものであることを特徴とする上記(1)、
(2)又は(3)の何れか一に記載のコード読取装置。
【0072】この構成は、第1及び第2の実施の形態が
対応する。ここで、読取部はCCDカメラ112が該当
する。このようなコード読取装置では、第1の案内用溝
部を通過するカード媒体の読み取り面が、読取部の被写
界深度内の遠い側にあり、第2の案内用溝部を通過する
カード媒体の読み取り面が、被写界深度内の近い側を通
過する。
【0073】従って、読み部のレンズ機構にピント調整
機構がなくてすみ、単純な構成とすることができ、信頼
性が向上するばかりではなく、安価に製作できる。 (8) 上記コード読取装置は、上記カード媒体挿入口
以外の部位から上記第1及び第2の各案内用溝部内にカ
ード媒体が挿入されることを防止するための誤挿入防止
部材を更に具備することを特徴とする上記(4)に記載
のコード読取装置。
【0074】この構成は、第2の実施の形態が対応す
る。ここで、誤挿入防止部材は制御棒324a,324
bが該当する。このようなコード読取装置では、カード
媒体を第1の案内用溝部に沿って走査していくと、制御
棒に当接する。操作者がさらにカード媒体を走査方向に
操作すると、制御棒がその力に負け壁面に収納され、引
き続き読み取ることができる。また、カード媒体を案内
用溝部の挿入口以外の場所、例えば読み取り窓付近の上
部から挿入しようとした場合、制御棒が抵抗し、走査が
遮られ読み取り不可能になっている。
【0075】従って、カード媒体を挿入口以外から入れ
られないような構成とすることにより、誤操作による読
み取りエラーを防ぐことができる。 (9) 上記誤挿入防止部材は、上記第1及び第2の各
案内用溝部の両溝部に渡るように何れか一端を支点とし
て、当該溝部におけるカード媒体の移動方向のみに倒れ
るように、当該溝部における上記読取部配設位置対応箇
所に設けられたものであることを特徴とする上記(8)
に記載のコード読取装置。
【0076】この構成は、第2の実施の形態が対応す
る。ここで、誤挿入防止部材は制御棒324が該当す
る。このようなコード読取装置では、カード媒体を第1
の案内用溝部に沿って走査していくと、制御棒に当接す
る。操作者がさらにカード媒体を走査方向に操作する
と、制御棒がその力に負け壁面に収納され、引き続き読
み取ることができる。第2の案内用溝部についても制御
棒が反対に倒れる他は、同様な作用である。カード媒体
を案内用溝の挿入口以外の場所、例えば読み取り窓付近
の上部から挿入しようとした場合、制御棒が抵抗し、走
査が遮られ読み取り不可能になっている。従って、制御
棒を一本とすることにより、安価に誤挿入防止機構を製
作できる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
磁気片を利用した音声再生装置における手動走査法を基
本的には踏襲しながらも、音声情報等を光学的に読み取
り可能なコードパターンとして複数個平行に記録したハ
ガキ等のカード媒体から、これらのコードパターンをそ
れぞれ各別に安定して正確に読み取るための、視覚障害
者向け情報提供の際のバリアフリー用品として好適に利
用し得るコード読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は本発明の第1の実施の形態
にかかるコード読取装置の外観を示す斜視図及び上面図
である。
【図2】(A)は第1の実施の形態のコード読取装置の
断面図、(B)はカード媒体上のコードパターンの記録
形態を示す図であり、(C)及び(D)はそれぞれ第1
の実施の形態のコード読取装置の変形例を示す断面図で
ある。
【図3】ドットコードパターンを示す図である。
【図4】(A)は第1の実施の形態のコード読取装置の
ブロック構成図であり、(B)は撮像視野範囲の移動軌
跡を示す図である。
【図5】(A)及び(B)は本発明の第2の実施の形態
にかかるコード読取装置の外観を示す斜視図及び上面図
である。
【図6】(A)は第2の実施の形態のコード読取装置に
おける第1の案内用溝と第2の案内用溝の傾斜関係を説
明するための図、(B)及び(C)は制御棒を説明する
ための断面図及び斜視図であり、(D)は第2の実施の
形態のコード読取装置の変形例における制御棒を説明す
るための断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態にかかるコード読取
装置の操作状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
100,300,400 コード読取装置 102,302,402 第1の案内用溝 104,304,404 第2の案内用溝 106,306,406 隔壁 112 CCDカメラ 114,118,308,312 カード挿入口 202,202a,202b,202c,202d コ
ードパターン 204,212 カード媒体の一辺 500 ペン型リーダ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも何れか一方の面の所定の一の
    辺に沿って、オーディオ情報、映像情報又はディジタル
    コードデータを含む情報データが光学的に読み取り可能
    なコードパターンとして直線的に印刷記録されたカード
    媒体の前記所定の一の辺が当接して、該カード媒体を前
    記辺方向に手動で移動させるときの案内となるスリット
    状の案内用溝部と、 前記案内用溝部内を移動するカード媒体上の前記コード
    パターンを光学的に読み取るべく、当該移動するカード
    媒体の面と直交する方向に光軸を持つ読取部とを具備し
    たコード読取装置であって、 前記カード媒体は、前記所定の一の辺に沿ったコードパ
    ターンとして、第1のコードパターンと第2のコードパ
    ターンとをそれぞれ平行に分離して配置しており、 前記案内用溝部は、前記第1と第2のコードパターン間
    の距離に対応した段差を持って前記光軸方向に向かい階
    段状に形成された第1及び第2の段部と、該第1及び第
    2の各段部間を仕切って第1及び第2の案内用溝部を独
    立的に形成するための隔壁部とから構成され、 前記カード媒体を前記第1又は第2の案内用溝部内で選
    択的に移動させることにより、前記読取部が、当該読取
    部と対向する位置で移動する前記第1又は第2のコード
    パターンを光学的に読み取るように構成されたものであ
    ることを特徴とするコード読取装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2のコードパターンは、
    前記カード媒体の移動方向において、少なくともその何
    れの方向からも読み取りが可能なコードパターンであっ
    て、 前記第1と第2の案内用溝部間に形成された隔壁部の、
    カード媒体移動方向における少なくともその何れか一端
    側に、互いの溝部が連通してカード媒体が当該溝部間で
    移動できる前記隔壁部を切り欠いた連通部を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のコード読取装置。
  3. 【請求項3】 前記連通部は、前記第1及び/又は第2
    の各案内用溝部を当該カード媒体移動方向と交差する方
    向に所定の角度傾斜させて設けたときの接続部に形成さ
    れたものであって、該接続部は、カード媒体が前記第1
    と第2の案内用溝部間で当該溝部に当接したまま移動で
    きる段差の無い連続面であることを特徴とする請求項2
    に記載のコード読取装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の各案内用溝部に対し
    て、各溝部専用のカード媒体挿入口を設けたことを特徴
    とする請求項1に記載のコード読取装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の各案内用溝部におけ
    るカード媒体挿入口は、当該第1及び第2の案内用溝部
    のカード媒体移動方向における各一端側のみに設けら
    れ、且つ、該一端側に設けられた各挿入口は、当該カー
    ド媒体移動方向において互いにその反対端側に位置する
    ものであることを特徴とする請求項4に記載のコード読
    取装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の各案内用溝部に設け
    られたカード媒体挿入口は、それぞれ何れの溝部に対応
    した挿入口であるかを外形的に区別可能な如く、各溝部
    に対応した形状に形成されたものであることを特徴とす
    る請求項5に記載のコード読取装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の各案内用溝部は、当
    該各溝部内を移動するときのカード媒体における前記第
    1及び第2のコードパターンの何れもが、前記読取部に
    おける結像光学系の被写界深度内に入るように形成され
    たものであることを特徴とする請求項1、2又は3の何
    れか一に記載のコード読取装置。
  8. 【請求項8】 前記コード読取装置は、前記カード媒体
    挿入口以外の部位から前記第1及び第2の各案内用溝部
    内にカード媒体が挿入されることを防止するための誤挿
    入防止部材を更に具備することを特徴とする請求項4に
    記載のコード読取装置。
  9. 【請求項9】 前記誤挿入防止部材は、前記第1及び第
    2の各案内用溝部の両溝部に渡るように何れか一端を支
    点として、当該溝部におけるカード媒体の移動方向のみ
    に倒れるように、当該溝部における前記読取部配設位置
    対応箇所に設けられたものであることを特徴とする請求
    項8に記載のコード読取装置。
JP9191312A 1997-07-16 1997-07-16 コード読取装置 Withdrawn JPH1139418A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6726102B2 (en) 2001-03-05 2004-04-27 Olympus Optical Co., Ltd. Data recording medium and code reader

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6726102B2 (en) 2001-03-05 2004-04-27 Olympus Optical Co., Ltd. Data recording medium and code reader

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