JP4250828B2 - 文字認識装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、文字認識装置に関するものであり、より詳細には、傾き補正機能を備える文字認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の文字認識装置の一構成例を、図10に示す。
【0003】
図10(A)は、従来の文字認識装置のシステム構成を示す概念図である。
【0004】
この文字認識システムにおいて、操作部1010は、例えばキーボード等の入力手段1011と、例えばCRT(Cathode Ray Tube)等の表示手段1012と、例えば汎用のスキャナ等を用いたイメージ取得手段1013とを備えている。また、CPU(Central Processing Unit) 1020は、操作部1010から画像情報を入力して、文字認識等を行う。
【0005】
図10(B)は、CPU1020の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【0006】
このCPU1020において、制御部1021は、操作部1010との通信を行うとともに、CPU1020全体の制御を行う。イメージバッファ1022は、制御部1021を介して操作部1010から取り込まれた画像情報を記憶する。フォーマットバッファ1023は、画像のフォーマット情報を記憶する。文字切り出し部1024は、文字位置を検出して、一文字分の文字パターンを切り出す。文字認識部1025は、文字パターンを認識して、認識結果として文字コードを出力する。
【0007】
かかる文字認識装置では、以下のようにして、読み取り動作を実行する。
【0008】
操作部1010には、予め、読み取り領域を特定するための情報と、フォーマット情報とが、記憶されている。図11(A)に示すように、読み取り領域1101は、原稿1102の左端余白W1 、上端余白H1 、領域幅W2 および領域高さH2 によって特定される。また、図11(B)に示すように、フォーマット情報は、文字高さH3 、文字ピッチPおよび文字数N(図11(B)ではN=4)を有する。
【0009】
操作部1010は、イメージ取得手段1013を用いて画像情報を取得し、さらに、上述の情報W1 ,H1 ,W2 ,H2 を用いて、この画像情報から読み取り領域1101を切り出す。そして、操作部1010は、読み取り領域1101の画像情報を、フォーマット情報とともに、CPU1020に送る。
【0010】
CPU1020の制御部1021は、これらの情報を操作部1010から受信すると、読み取り領域1101の画像情報をイメージバッファ1022に、フォーマット情報をフォーマットバッファ1023に、それぞれ格納する。次に、文字切り出し部1024が、フォーマット情報に基づいて文字枠1102(図11(B)参照)の領域を求め、この文字枠1102から文字パターンを切り出して、文字認識部1025に送る。文字認識部1025は、この文字パターンの文字を認識して、認識結果としての文字コードを、制御部1021に送る。この文字コードは、制御部1021から操作部1010に送られて、表示、保存、記録等が行われる。
【0011】
従来の文字認識装置では、イメージ取得手段1013を用いて取得した画像情報に傾きがある場合、以下のようにして傾き補正を行っていた。
【0012】
操作部1010は、まず、図12(A)に示したように、傾き角θを測定し、この測定結果から傾き高さH4 を算出する。傾き角θの測定は、例えば原稿の上端部の傾きを測定したり、検出マークの傾きを測定したりすることによって、行うことができる。そして、原稿幅W3 が、傾き高さH4 の画素数で等分割される。例えば、図12(A)に示したように、傾き高さH4 が10ドットに相当する場合には、原稿幅を10分割する。すなわち、この場合には、分割後の原稿幅の単位長さ(補正幅)は、W4 =W3 /10となる。そして、この等分割によって得られた補正幅ごとに、ステップ位置を設定する。
【0013】
次に、操作部1010は、原稿1102の画像情報を、左上端部から水平に読み出す。そして、読み出しが最初のステップ位置Sに達すると、読み出し位置を垂直の下方向に1画素分だけずらして、次のステップ位置まで画像情報を水平に読み出す。このような読み出し動作を繰り返すことによって1ライン目の画像情報の読み出しが終了すると、1ライン目と同様にして、2ライン目以降の画像情報の読み出しを実行する。読み出された画像情報は、操作部1010の内部メモリに、順次書き込まれる。
【0014】
以上の動作により、図11(B)に示したような、補正後の画像情報を得ることができる。その後、図11(B)に示した画像情報を用いて、上述したような、読み取り領域1101の切り出しや、その後の文字認識処理等が、実行される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の文字認識装置では、ステップ位置と文字パターンとが重なった場合に、文字認識部1025が、文字パターンを誤って認識したり、文字パターンを認識することができなくなったりすることがあった。これは、ステップ位置で、文字や枠に段差ができてしまうからである。
【0016】
例えば、図13(A)に示したように、文字「7」が枠1301の下端に接しており且つこの文字「7」上にステップ位置Sが設けられた場合には、図13(B)に示したような、文字「2」が枠1301の下端に接している場合と、判別することができなくなる場合がある。
【0017】
このため、原稿の傾きを補正しても認識誤りや認識不能を生じない文字認識装置が嘱望されていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる文字認識装置は、取得したイメージに対して、フォーマット情報に基づいて文字枠の領域を求め、文字枠から文字パターンを切り出して、当該文字パターンの文字認識を行う文字認識装置であって、イメージの幅および傾き角からこのイメージの傾き高さを求める高さ決定手段と、幅を傾き高さに応じて等分割することによって仮ステップ位置を決定する仮ステップ位置決定手段と、イメージの文字枠の想定位置を判定する文字枠判定手段と、文字枠のうち、イメージの文字パターン間に位置するしきい線の想定位置から、仮ステップ位置に最も近いものを選択することによってステップ位置を決定するステップ位置決定手段と、ステップ位置で高さ方向に1画素ずつずらしながら幅方向の読み出しを行うことによりイメージの傾き補正を行う傾き補正手段とを備える。
【0019】
この発明によれば、イメージの幅および傾き角を用いて仮ステップ位置を決定した後で、イメージの文字枠の想定位置を判定し、文字枠の想定位置のうち仮ステップ位置に最も近いものをステップ位置に決定することとした。したがって、文字パターンとステップ位置とが重なることがないので、認識誤りや認識不能が発生するおそれがない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明する数値的条件は単なる例示にすぎない。
【0021】
第1の実施の形態
以下、この発明の第1の実施の形態に係る文字認識装置ついて、図1〜図3を用いて説明する。
【0022】
図1(A)は、この実施の形態の文字認識装置のシステム構成を示す概念図である。
【0023】
この文字認識システムは、従来の装置と同様、操作部110と、CPU120とを備えている。
【0024】
操作部110は、従来の装置と同様、例えばキーボード等の入力手段111と、例えばCRT(Cathode Ray Tube)等の表示手段112と、例えば汎用のスキャナ等を用いたイメージ取得手段113とを備えている。
【0025】
CPU120は、図1(B)に示したように、制御部121、イメージバッファ122、フォーマットバッファ123、文字切り出し部124、文字認識部125、傾き補正部126および受信バッファ127を備えている。
【0026】
制御部121は、操作部110等の上位装置と通信を行うとともに、CPU120全体の制御を行う。
【0027】
イメージバッファ122は、傾き補正部126が傾き補正した画像情報を、保存する。
【0028】
フォーマットバッファ123は、制御部121が操作部110から受信したフォーマット情報を保存する。
【0029】
文字切り出し部124は、フォーマット情報を用いて、画像情報内の文字位置を検出し、一文字分の文字パターンを切り出す。
【0030】
文字認識部125は、文字パターンが示す文字を認識して、認識結果としての文字コードを出力する。
【0031】
傾き補正部126は、後述のようにして、画像情報の傾き補正を行う。
【0032】
受信バッファ127は、制御部121が操作部110から受信した画像情報を、一時的に保存する。
【0033】
次に、図1に示した文字認識装置の動作について、図2および図3を用いて説明する。
【0034】
まず、操作部110が、汎用のスキャナ等を用いて原稿の読み取りを行う。これにより、図2に示したような画像情報201を取得することができる。
【0035】
次に、操作部110は、傾き角θを測定する。傾き角θの測定は、従来の装置と同様、例えば原稿の上端部の傾きを測定したり、検出マークの傾きを測定したりすることによって、行う。
【0036】
続いて、操作部110は、内部メモリ(図示せず)に記憶された読み取り領域特定情報W1 ,H1 ,W2 ,H2 を用い(図12参照)、従来の装置と同様にして、原稿の画像情報201から読み取り領域を切り出す。これにより、図3(A)に示したような、読み取り領域301の画像情報を得ることができる。
【0037】
操作部110は、この画像情報301を、CPU120に送る。さらに、操作部110は、フォーマット情報を、CPU120に送る。このフォーマット情報は、従来の装置と同様のフォーマット情報すなわち文字高さH3 、文字ピッチPおよび文字数N(図3(A)ではN=4)に加えて、上述の測定によって得られた原稿傾き角θおよび読み取り領域301の幅W3 を含む。
【0038】
CPU120内の制御部121は、操作部110から読み取り領域301の画像情報およびフォーマット情報を受信する。そして、画像情報を受信バッファ127に格納するとともに、フォーマット情報をフォーマットバッファ123に格納する。
【0039】
続いて、傾き補正部126が、フォーマットバッファ123から傾き角θと読み取り領域301の幅W3 とを読み出し、これらのデータθ,W3 から傾き高さH4 を算出する。そして、傾き補正部126は、傾き高さH4 に応じて、原稿幅W3 を等分割する。等分割の方法は限定されないが、この実施の形態では、傾き高さの画素数と同じ数に、読み取り領域301の幅を分割することとする。例えば、図3(B)に示したように、傾き高さH4 が4ドットに相当する場合には、原稿幅を4分割する。この場合には、分割後の原稿幅の単位長さ(補正幅)は、W3 /4となる。そして、傾き補正部126は、この等分割によって得られた補正幅ごとに、仮ステップ位置311,312,313を設定する。
【0040】
次に、傾き補正部126は、フォーマットバッファ123から文字ピッチPおよび文字数Nを読み出す。そして、傾き補正部126は、データP,N等を用いて、フォーマット枠320の位置を想定する。なお、フォーマット枠320のうち、後の処理で問題となるのは文字パターン間に位置する縦枠(しきい線)321,322,323である。したがって、この処理では、縦枠321,322,323のみを想定することとしてもよい。
【0041】
さらに、傾き補正部126は、仮ステップ位置311,312,313と縦枠321,322,323の位置とを比較する。そして、図3(C)に示したように、仮ステップ位置311,312,313に最も近い縦枠の位置331,332,333を、それぞれ、最終的なステップ位置に決定する。すなわち、この実施の形態の場合には、仮ステップ位置311に対応するステップ位置は縦枠321の位置となり、仮ステップ位置312に対応するステップ位置は縦枠322の位置となり、且つ、仮ステップ位置313に対応するステップ位置は縦枠323の位置となる。
【0042】
その後、傾き補正部126は、読み取り領域301の画像情報を、左上端部から水平に読み出す。そして、読み出しが最初のステップ位置331に達すると、読み出し位置を垂直方向に1画素分ずらして、次のステップ位置332まで画像情報を水平に読み出す。このような読み出し動作を繰り返すことによって1ライン目の画像情報の読み出しが終了すると、1ライン目と同様にして、2ライン目以降の画像情報の読み出しを実行する。読み出された画像情報は、イメージバッファ122に、順次書き込まれる。これにより、図3(D)に示したような、補正後の読み取り領域イメージ340が得られる。
【0043】
続いて、文字切り出し部124が、フォーマットバッファ123から文字高さH3 、文字ピッチPおよび文字数Nを読み出し、これらのフォーマット情報を用いて、補正後の読み取り領域イメージ340の文字枠350を求める。さらに、文字切り出し部124は、この文字枠350内の文字領域351から文字パターン352を切り出して、文字認識部125に送る。文字認識部125は、この文字パターンの文字を認識して、認識結果としての文字コードを、制御部121に送る。この文字コードは、制御部121から操作部110に送られて、表示、保存、記録等が行われる。
【0044】
このように、この実施の形態に係る文字認識装置によれば、イメージ枠320の縦枠321,322,323の位置にステップ位置を配置することができるので、文字パターンとステップ位置とが重なることが無く、したがって、傾き補正に起因して文字パターンが歪むおそれがない。したがって、この実施の形態に係る文字認識装置は、従来の装置と比較して、認識誤りや認識不能の発生率を低減することができる。
【0045】
また、この実施の形態に係る文字認識装置は、予め操作部110に格納されたフォーマット情報を用いてフォーマット枠320を想定するので、イメージ取得手段113を用いてフォーマット枠を読みとる必要が無く、したがって、原稿の文字枠がドロップアウトカラー枠(スキャナ等で読みとることができない枠)であるのか非ドロップアウトカラー枠(スキャナ等で読みとることができる枠)であるのかにかかわらず、傾き補正を行うことが可能である。
【0046】
第2の実施の形態
以下、この発明の第2の実施の形態に係る文字認識装置ついて、図4〜図6を用いて説明する。
【0047】
この実施の形態に係る文字認識装置のシステム構成は、第1の実施の形態に係る装置(図1(A)参照)と同様であるので、説明を省略する。
【0048】
図4は、この実施の形態に係るCPU120の内部構成を示すブロック図である。同図において、図1(B)と同じ符号を付した構成要素は、それぞれ、図1(B)と同じものを示している。
【0049】
この実施の形態に係るCPU120は、枠検出部401を備えている。
【0050】
枠検出部401は、後述するように、画像情報を用いてイメージ枠の位置を検出する。
【0051】
次に、この実施の形態に係る文字認識装置の動作について、図5および図6を用いて説明する。
【0052】
この実施の形態では、原稿として、非ドロップアウトカラー枠を使用する。
【0053】
まず、第1の実施の形態と同様、操作部110が、イメージ取得手段113を用いて原稿の読み取りを行い、画像情報を取得する。
【0054】
そして、操作部110は、第1の実施の形態と同様にして、傾き角θを測定する。
【0055】
続いて、操作部110は、内部メモリに記憶された読み取り領域特定情報W1 ,H1 ,W2 ,H2 を用い、従来の装置と同様にして、原稿の画像情報から、図5(A)に示すような読み取り領域501を切り出す。
【0056】
操作部110は、CPU120に、読み取り領域501の画像情報およびフォーマット情報を送る。このフォーマット情報は、文字高さH3 、文字ピッチP、文字数N、原稿傾き角θおよび読み取り領域501の幅W3 を含む。
【0057】
制御部121は、操作部110から読み取り領域501の画像情報およびフォーマット情報を受信すると、画像情報を受信バッファ127に格納するとともに、フォーマット情報をフォーマットバッファ123に格納する。
【0058】
次に、枠検出部401が、受信バッファ127に格納された画像情報について、図5(B)に示したような、黒点周辺分布を求める。黒点周辺分布とは、読み取り領域501の垂直方向の各ラインごとに、黒画素数を計数した結果である。この黒点周辺分布のピーク位置は、イメージ枠510の縦枠511,512,513,514,515,516の位置に相当する。
【0059】
続いて、傾き補正部126が、フォーマットバッファ123から傾き角θと読み取り領域501の幅W3 とを読み出し、これらのデータθ,W3 から傾き高さH4 を算出する(図5(C)参照)。そして、傾き補正部126は、傾き高さH4 に応じて、原稿幅W3 を等分割する。例えば、図5(D)に示したように、傾き高さH4 が2ドットに相当する場合には、原稿幅を2分割する。すなわち、この場合には、分割後の原稿幅の単位長さ(補正幅)は、W3 /2となる。そして、傾き補正部126は、この等分割によって得られた補正幅に基づいて、図5(D)に示したような、仮ステップ位置520を設定する。
【0060】
さらに、傾き補正部126は、上述の黒点周辺分布をサーチして、仮ステップ位置520に最も近いピーク位置を検出する。そして、図6(A)に示したように、この検出によって得られたピーク位置を、最終的なステップ位置610に決定する。すなわち、この実施の形態の場合には、ステップ位置は縦枠513の位置となる。
【0061】
その後、傾き補正部126は、読み取り領域501の画像情報を、左上端部から水平に読み出す。そして、読み出しがステップ位置610に達すると、読み出し位置を垂直方向に1画素分ずらして画像情報を水平に読み出す。2ライン目以降の画像情報の読み出しも、これと同様にして実行する。読み出された画像情報は、イメージバッファ122に、順次書き込まれる。これにより、図6(B)に示したような、補正後の読み取り領域イメージ620が得られる。
【0062】
続いて、文字切り出し部124が、フォーマットバッファ123から文字高さH3 、文字ピッチPおよび文字数Nを読み出し、これらのフォーマット情報を用いて、補正後の読み取り領域イメージ620の文字枠630の位置を判断する。さらに、文字切り出し部124は、この文字枠630内の文字領域631から文字パターン632を切り出して、文字認識部125に送る。文字認識部125は、この文字パターンの文字を認識して、認識結果としての文字コードを、制御部121に送る。この文字コードは、制御部121から操作部110に送られて、表示、保存、記録等が行われる。
【0063】
このように、この実施の形態に係る文字認識装置も、文字パターンとステップ位置とが重ならないので、傾き補正に起因して文字パターンが歪むおそれがなく、したがって、認識誤りや認識不能の発生率を低減することができる。
【0064】
また、この実施の形態に係る文字認識装置は、黒点周辺分布を用いてイメージ枠を想定するので、フォーマット情報の誤差や読み取り領域特定情報の誤差等が大きい場合でも、正確な文字認識を行うことができる。
【0065】
第3の実施の形態
以下、この発明の第3の実施の形態に係る文字認識装置ついて、図7〜図9を用いて説明する。
【0066】
この実施の形態に係る文字認識装置のシステム構成は、第1の実施の形態に係る装置(図1参照)と同様であるので、説明を省略する。
【0067】
この実施の形態に係る文字認識装置は、CPU120の内部構成が、第1の実施の形態と異なる。
【0068】
図7は、この実施の形態に係るCPU120の内部構成を示すブロック図である。同図において、図1(B)と同じ符号を付した構成要素は、それぞれ、図1(B)と同じものを示している。
【0069】
この実施の形態に係るCPU120は、文字間検出部701を備えている。
【0070】
文字間検出部701は、後述するように、画像情報を用いて文字間領域を検出し、この検出結果に基づいてイメージ枠の位置を想定する。
【0071】
次に、この実施の形態に係る文字認識装置の動作について、図8および図9を用いて説明する。
【0072】
この実施の形態では、原稿として、ドロップアウトカラー枠を使用する。
【0073】
まず、第1の実施の形態と同様、操作部110が、イメージ取得手段113を用いて原稿の読み取りを行い、画像情報を取得する。
【0074】
そして、操作部110は、第1の実施の形態と同様にして、傾き角θを測定する。
【0075】
続いて、操作部110は、内部メモリに記憶された読み取り領域特定情報W1 ,H1 ,W2 ,H2 を用い、従来の装置と同様にして、原稿の画像情報から、図8(A)に示すような読み取り領域801を切り出す。
【0076】
操作部110は、CPU120に、読み取り領域801の画像情報およびフォーマット情報を送る。このフォーマット情報は、文字高さH3 、文字ピッチP、文字数N、原稿傾き角θおよび読み取り領域801の幅W3 を含む。
【0077】
制御部121は、操作部110から読み取り領域801の画像情報およびフォーマット情報を受信すると、画像情報を受信バッファ127に格納するとともに、フォーマット情報をフォーマットバッファ123に格納する。
【0078】
次に、文字間検出部701が、受信バッファ127に格納された画像情報について、図8(B)に示したような、黒点周辺分布を求める。この実施の形態では、ドロップアウトカラー枠を使用しているため、縦枠の位置は黒点周辺分布に現れない。すなわち、黒点周辺分布のうち、黒点数が多い部分は文字パターンが存在する領域を表しており、黒点数が少ない部分は文字パターンが存在しない領域を表している。したがって、黒点数が少ない領域内に、イメージ枠の縦枠が存在することになる。
【0079】
続いて、傾き補正部126が、フォーマットバッファ123から傾き角θと読み取り領域801の幅W3 とを読み出し、これらのデータθ,W3 から傾き高さH4 を算出する。そして、傾き補正部126は、傾き高さH4 に応じて、原稿幅W3 を等分割する。例えば、傾き高さH4 が2ドットに相当する場合には、図8(C)に示したように、原稿幅を2分割する。すなわち、この場合には、分割後の原稿幅の単位長さ(補正幅)は、W3 /2となる。そして、傾き補正部126は、この等分割によって得られた補正幅に基づいて、図8(C)に示したような、仮ステップ位置802を設定する。
【0080】
さらに、傾き補正部126は、上述の黒点周辺分布をサーチして、黒点数が少ない領域のうち仮ステップ位置802に最も近いものを検出する。そして、図9(A)に示したように、この検出によって得られた領域内に、最終的なステップ位置901を設定する。
【0081】
その後、傾き補正部126は、読み取り領域801の画像情報を、左上端部から水平に読み出す。そして、読み出しがステップ位置901に達すると、読み出し位置を垂直方向に1画素分ずらして画像情報を水平に読み出す。2ライン目以降の画像情報の読み出しも、これと同様にして実行する。読み出された画像情報は、イメージバッファ122に、順次書き込まれる。これにより、図9(B)に示したような、補正後の読み取り領域イメージ902が得られる。
【0082】
続いて、文字切り出し部124が、フォーマットバッファ123から文字高さH3 、文字ピッチPおよび文字数Nを読み出し、これらのフォーマット情報を用いて、補正後の読み取り領域イメージ902の文字枠910を求める。さらに、文字切り出し部124は、この文字枠910内の文字領域911から文字パターン912を切り出して、文字認識部125に送る。文字認識部125は、この文字パターンの文字を認識して、認識結果としての文字コードを、制御部121に送る。この文字コードは、制御部121から操作部110に送られて、表示、保存、記録等が行われる。
【0083】
このように、この実施の形態に係る文字認識装置も、文字パターンとステップ位置とが重ならないので、傾き補正に起因して文字パターンが歪むおそれがなく、したがって、認識誤りや認識不能の発生率を低減することができる。
【0084】
また、この実施の形態に係る文字認識装置は、黒点周辺分布を用いてイメージ枠320を想定するので、フォーマット情報の誤差や読み取り領域特定情報の誤差等が大きい場合でも、正確な文字認識を行うことができる。
【0085】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、この発明によれば、原稿の傾きを補正しても認識誤りや認識不能を生じない文字認識装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施の形態に係る文字認識装置のシステム構成を示す概念図、(B)は第1の実施の形態に係る文字認識装置に設けられたCPUの内部構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係る文字認識装置の動作原理を説明するための概念図である。
【図3】第1の実施の形態に係る文字認識装置の動作原理を説明するための概念図である。
【図4】第2の実施の形態に係る文字認識装置に設けられたCPUの内部構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態に係る文字認識装置の動作原理を説明するための概念図である。
【図6】第2の実施の形態に係る文字認識装置の動作原理を説明するための概念図である。
【図7】第3の実施の形態に係る文字認識装置に設けられたCPUの内部構成を示すブロック図である。
【図8】第3の実施の形態に係る文字認識装置の動作原理を説明するための概念図である。
【図9】第3の実施の形態に係る文字認識装置の動作原理を説明するための概念図である。
【図10】(A)は従来の文字認識装置のシステム構成を示す概念図、(B)は従来の文字認識装置に設けられたCPUの内部構成を示すブロック図である。
【図11】従来の文字認識装置の動作原理を説明するための概念図である。
【図12】従来の文字認識装置の動作原理を説明するための概念図である。
【図13】従来の文字認識装置の動作原理を説明するための概念図である。
【符号の説明】
110 操作部
120 CPU
121 制御部
122 イメージバッファ
123 フォーマットバッファ
124 文字切り出し部
125 文字認識部
126 傾き補正部
127 受信バッファ
401 枠検出部
701 文字間検出部
Claims (1)
- 取得したイメージに対して、フォーマット情報に基づいて文字枠の領域を求め、前記文字枠から文字パターンを切り出して、当該文字パターンの文字認識を行う文字認識装置であって、
前記イメージの幅および傾き角から傾き高さを求める、高さ決定手段と、
前記幅を前記傾き高さに応じて等分割することによって、仮ステップ位置を決定する、仮ステップ位置決定手段と、
前記イメージの文字枠の想定位置を設定する、文字枠設定手段と、
前記文字枠のうち、前記イメージの文字パターン間に位置するしきい線の想定位置から、前記仮ステップ位置に最も近いものを選択することによって、ステップ位置を決定する、ステップ位置決定手段と、
前記ステップ位置で高さ方向に1画素ずつずらしながら、幅方向の読み出しを行うことにより、前記イメージの傾き補正を行う、傾き補正手段と、
を備えることを特徴とする文字認識装置。
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