JP3240273B2 - 帳票読み取り装置 - Google Patents

帳票読み取り装置

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JP3240273B2
JP3240273B2 JP14202597A JP14202597A JP3240273B2 JP 3240273 B2 JP3240273 B2 JP 3240273B2 JP 14202597 A JP14202597 A JP 14202597A JP 14202597 A JP14202597 A JP 14202597A JP 3240273 B2 JP3240273 B2 JP 3240273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マークイメージデ
ータ,文字イメージデータから文字コードへ変換する文
字認識装置に関し、特に、帳票読み取りのための罫線で
囲まれた記入欄の切り出しを行う帳票読取り方法を実現
するための帳票読取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】計算機システムにデータを入力する手段
として、文字認識技術を応用した装置が開発されてお
り、キーボードからのデータ入力に比べ操作が簡単、デ
ータ入力が迅速に行える等の理由から次第に普及しつつ
ある。この種の装置は、スキャナやFAX等から入力し
たイメージデータ(微小な画素データの集合)中のマー
クイメージ,文字イメージをJISやシフトJIS等の
文字コードに変換する機能を有し、主に伝票等の文書入
力に使用されている。この種の装置の有用性は読み取り
精度に大きく左右され、さらに読み取り精度は、大別し
て、記入欄の位置確定,記入イメージ(文字)認識アル
ゴリズム、および各種知識処理の適用の3つの技術要素
により決定される。これらのうち、記入欄の位置確定に
は、その記入欄に関する情報をあらかじめ定義してお
き、この定義情報を用いて読み取り対象とすべき記入欄
部分の切り出しを行う方法と、記入欄位置を制御マーク
等で伝票イメージ上で定義し、この制御マークを用いて
読み取り対象とすべき記入欄部分の切り出しを行う方法
(参考例:小川 小林 広川;“FICS−2 FDI
Cファクシミリ変換装置”,日本電信電話公社発行:研
究実用化報告書、第32巻、第1号[1983])が一
般的になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】帳票形式をあらかじめ
定義しておく従来の方法、および制御マークを用いて記
入欄を定義する従来の方法には、スキャナ入力,FAX
入力の場合入力する紙の位置が読み取り位置とずれてお
り、元の用紙サイズと印刷する紙の大きさが異なった場
合には縮小したり拡大したりする。このような読み取り
時(特にFAX入力時)に発生する伝票の大きな伸縮、
記入欄の位置ずれに従来の方法は柔軟に対応できないと
いう問題点があった。また、伝票形式を定義する場合に
は、対象とする記入欄を精度良く定義するか、制御マー
クを精度良く印刷しておく必要があり、このための作業
にはかなりの時間を要するという問題があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の技術における上述
のごとき問題を解消し、読み取り時の伝票の大きな伸縮
を許容し、伝票形式の定義のための作業量を削減可能な
記入欄の属性判別処理を有する記入欄切り出しを行う先
に提案した帳票読み取り方法を容易に実現できる帳票読
み取り装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる帳票の読
み取り装置は、センタからの帳票イメージを受けるセン
タ受信部と、エンドへの帳票イメージ及び帳票読み取り
に係わる結果及びエラー通知を送り出すエンド送信部
と、文字情報等に変換すべきイメージが描かれた帳票イ
メージデータを受けるエンド受信部と、帳票のイメージ
データからコード情報に変換された情報を送出するセン
タ送信部と、受信した帳票イメージデータから所要の情
報を検出する帳票読み取り部を備え、前記帳票読み取り
部は、受信した帳票イメージデータを2値データに復号
する復号部と、黒枠の座標を検出する黒枠検出部,基準
マークの座標を検出する基準マーク検出部、検出した前
記黒枠の座標に基づいてすべての黒枠を含む最小面積を
有する長方形の領域である記入欄存在領域の座標を算出
し、該記入欄存在領域の座標と前記基準マークの座標と
の位置関係から帳票入力方向を検出する帳票入力方向検
出部,帳票入力方向に基づいて帳票イメージを回転する
イメージ回転補正部、ならびに前記基準マークの高さと
幅と前記黒枠の高さおよび幅のそれぞれの比率から記入
欄の検出と種別の判別を行う記入欄検出,種別判別部と
を含む帳票認識部と、前記帳票イメージと記入欄の属性
ならびに記入欄の座標から記入データ変換を行う記入デ
ータ変換部と、前記記入データ変換部の出力に結果デー
タ出力処理を行う出力形式作成部と、基準マークの座標
および大きさを蓄積し、前記帳票入力方向の検出,帳票
の回転補正,文字記入欄の検出、記入欄種別判別に供す
る画情報バッファならびに位置情報バッファとを具備し
たものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明にかかる帳票読み取り装置
について説明する前に、本発明の実現対象である帳票読
み取り方法(特願平9−47890号)について説明す
る。この帳票読み取り方法においては、2値の帳票イメ
ージデータについて黒枠検出処理と基準マーク検出処理
を行い、黒枠検出処理で検出された黒枠の座標に基づい
てすべての黒枠を含む最小面積を有する長方形の領域で
ある記入欄存在領域の座標を算出し、該記入欄存在領域
の座標と基準マーク座標の位置関係から帳票入力方向を
検出し、その結果に基づいて回転補正することで帳票の
入力または読み取り方向を許容し、基準マークの高さお
よび幅と黒枠検出処理で検出された黒枠の高さおよび幅
のそれぞれの比率から記入欄であるか否かを判断し、そ
の記入欄属性を判別することで、読み取り時の伝票の大
きな伸縮を許容し、伝票形式の定義のための作業量を削
減可能な記入欄の属性判別処理を有する記入欄切り出し
を実現することが可能となる。
【0007】以下、図面を用いて詳細に説明する。
【0008】図1は、帳票読取り方法における記入欄切
り出しの対象である2値の帳票イメージ図である。図1
において、101は2値の帳票イメージの全体を示し、
102は基準マーク、103は文字記入欄、104はイ
メージ記入欄、105はマーク記入欄、106は記入欄
が存在する範囲を点線で囲った最小面積を有する長方形
の領域(以下、記入欄存在領域と呼ぶこととする。)で
ある。ここで、帳票イメージ101上の記入欄103,
104,105は、4本の線でほぼ四角形に囲まれて印
刷、記入することで、記入欄を検出する際にあらかじめ
記入,印刷されている文字等と識別しやすくしている。
また、基準マーク102の印刷,記入位置は、あらかじ
め記入欄存在領域106の4つの四隅の特定の一か所に
隣接することが帳票定義として決められているものとす
る。以後、説明では基準マーク102は記入欄存在領域
106の左上にある場合を例に説明する。なお、W,H
は基準マーク102の幅と高さ、w,hは記入欄10
3,104,105の幅と高さを示す。
【0009】図2は、図1における記入欄切り出しの全
体の流れを示すブロック図である。なお、(1)〜
(7)は各処理を示す。図2において、(1)は黒枠検
出処理で、帳票イメージから黒枠を検出する処理であ
る。黒枠検出処理に関しては、様々な処理が考案され、
用いられている。(参考例:児島治彦,清末悌之,秋山
照雄:“複雑な構造を持つ表の認識に関する基礎検
討”、情報処理学会第37回全国大会講演論文集、6W
−8,pp,1660−1661(1988))。
(2)は基準マーク検出処理で2値の帳票イメージ10
1から基準マークを検出する処理である。基準マーク検
出処理(2)に関しては様々な処理が考案され、用いら
れている。一例としては、基準マーク検出範囲にある画
素数の基準(閾値)を満たす連続黒画素列もしくは黒画
素が存在した場合に基準マークありとする方法がある。
(3)は帳票入力方向検出処理である。(4)はイメー
ジ回転補正処理である。なお、帳票入力方向検出処理
(3)およびイメージ回転補正処理(4)の原理は、図
3を用いて後に説明する。(5)は記入欄検出,種別判
別処理で検出された黒枠のなかから記入欄を検出し、そ
の記入欄種別を判別する処理である。なお、記入欄検
出、種別判別処理(5)の原理は図4を用いて後に説明
する。(6)は記入データ変換処理で適宜設定された順
序にしたがい、検出された記入欄に対し、記入欄属性と
記入欄座標を取得し、その記入欄属性にしたがい記入欄
内に記入されたイメージ(文字,マーク等)を変換する
処理である。なお、記入データ変換処理(6)の詳細に
ついては、図5を用いて後に説明する。(7)は結果デ
ータ出力処理で、記入データ変換処理(6)で得られた
結果データを出力する処理である。
【0010】全体の動作について図2により説明する。
2値の帳票イメージデータを入力し、該帳票イメージデ
ータについて黒枠検出処理(1)と基準マーク検出処理
(2)を行い、黒枠検出処理で検出された黒枠の座標
基準マークの座標を入力し、検出した黒枠の座標に基づ
いてすべての黒枠を含む最小面積を有する長方形の領域
である記入欄存在領域の座標を算出し、該記入欄存在領
域の座標と基準マークの座標の位置関係から帳票入力方
向を検出する処理(3)を行い、その結果に基づいて帳
票イメージを回転補正処理(4)を行い、前記基準マー
クの高さHおよび幅Wと黒枠検出処理で検出された黒枠
の高さhおよび幅wを入力とし、それぞれの高さの比率
および幅の比率から記入欄であるか否かを判別し、その
記入欄属性を判断する処理(5)を行い、前記帳票イメ
ージと記入欄属性を判断する処理で得られた属性と記入
欄座標から記入データ変換結果を得る処理(6)を行
い、この記入データ変換結果を結果データとして出力す
る結果データ出力処理(7)を行う。
【0011】図3は、帳票入力方向検出処理(3)およ
びイメージ回転補正処理(4)の原理を説明するもので
ある。なお、(11)〜(17)は各ステップを示す。
301は図2の基準マーク検出処理(2)にて検出され
た基準マークの重心座標x,yと記入欄存在領域106
の中点(記入欄存在領域106の4隅を結ぶ対角線の交
点、例:左上角と右下角の中間点)座標p,qを入力値
として、回転補正する角度を導く処理の全体を示す。以
後の説明では、回転補正前の帳票イメージ101(図
1)の左上端座標を(0,0)とし、下方向を縦座標、
右方向を横座標として説明する。ステップ(11)は記
入欄存在領域106の中点縦座標qが基準マーク中点縦
座標yより大きいか否かを判断する処理を行う。ステッ
プ(12),(13)は記入欄存在領域106の中点横
座標pが基準マーク103の中点横座標xより大きいか
否かを判断する処理を行う。ステップ(14)は帳票イ
メージ101の左上に基準マーク102ありと判断し、
回転補正をしない処理を行う。ステップ(15)は帳票
イメージ101の右上に基準マーク102ありと判断
し、反時計回りに90度回転補正する処理を行う。ステ
ップ(16)は帳票イメージ101の左下に基準マーク
102ありと判断し、反時計回りに270度回転補正す
る処理を行うステップであり、ステップ(17)は帳票
イメージ101の右下に基準マーク102ありと判断し
反時計回りに180度回転補正する処理を行う。このよ
うなステップ(11)〜(17)により記入欄存在領域
106の座標と基準マーク座標の位置関係から帳票入力
方向を検出し、その結果に基づいて帳票イメージの回転
補正を行う。
【0012】図4は、図2に示した記入欄検出,種別判
別処理(5)の原理を説明するものである。なお、(2
1)〜(27)は各ステップを示す。401は基準マー
ク102の高さH、基準マークの幅W、検出黒枠の高さ
h、検出黒枠の幅wを入力値として、記入欄か否かを判
断し記入欄の属性を導く処理の全体を示す。ステップ
(21)は基準マーク102と検出黒枠の高さの差の絶
対値|H−h|があらかじめ定めた値α1(α1>0)
より小さく、かつ基準マーク102(図1)と検出黒枠
の幅の差の絶対値|W−w|があらかじめ定めた値β1
(β1>0)より小さいか否かを判断する処理を行う。
ステップ(22)は検出黒枠が記入欄であり、その属性
を文字欄とする処理を行う。ステップ(23)は基準マ
ーク102の高さと検出黒枠の2倍の高さの差の絶対値
|H−h×2|があらかじめ定めた値α2(α2>0)
より小さく、かつ基準マーク102の幅と検出黒枠の2
倍の幅の差の絶対値|W−w×2|があらかじめ進めた
値β2(β2>0)より小さいか否かを判断する処理を
行う。ステップ(24)は検出黒枠が記入欄であり、そ
の属性をマーク欄とする処理を行う。ステップ(25)
は検出黒枠高さhが基準マーク高さHのm倍(m>0)
より大きく、かつ検出黒枠幅wが基準マーク幅Wのn倍
(n>0)より大きいか否かを判断する処理を行う。ス
テップ(26)は検出黒枠が記入欄であり、その属性を
イメージ欄とする処理を行う、ステップ(27)は検出
黒枠が記入欄でないと判断する処理を行う。このように
して記入欄検出と、種別判別処理が行われる。なお、α
1,α2,β1,β2,n,mの各値は測定精度と関係
があり、実験的,経験的に定められる。
【0013】図5は、図2の記入データ変換処理(6)
の原理を説明するものである。なお、(31)〜(3
8)は各ステップを示す。501は帳票イメージと全記
入欄の属性および座標を入力とし、文字認識結果、マー
ク認識結果、イメージ処理結果を導く処理の全体を示
す。ステップ(31)は適宜設定された順序(例:検出
された記入欄の左上座標を取得する。その取得順序が上
から下への順であり、かつ同じさの場合には左から右
の順、つまり左優先)にしたがい、記入欄属性と黒枠座
標を取得する処理を行う。ステップ(32)は記入欄の
属性が文字欄か否かを判断する処理を行う、ステップ
(33)は帳票イメージ101と記入欄座標を基に記入
欄内のイメージを取得し、このイメージに対し文字認識
処理を実施する処理を行う。ステップ(34)は記入欄
の属性がマーク欄か否かを判断する処理を行う。ステッ
プ(35)は帳票イメージ101と記入欄座標を元に記
入欄内のイメージを取得し、このイメージに対しマーク
認識処理を実施する処理を行う。ステップ(36)は記
入欄の属性がイメージ欄だと判断する処理を行うステ
ップ(37)は帳票イメージ101と記入欄座標を元に
記入欄内のイメージを抽出し、符号化(例:MH号化
処理:0,1のビットイメージをそのMH符号にする処
理)を行う処理を実施する。ステップ(38)は次の記
入欄があるか否かを判断する処理を行う。上記各処理に
よって記入データの変換処理が行われる。
【0014】次に、上記の帳票読み取り方法を実現する
本発明にかかる帳票読み取り装置について説明する。本
発明の特徴は、基準マークの座標および大きさを位置情
報バッファに蓄積することにより、帳票入力方向を識別
し帳票の回転補正処理に利用するとともに、文字記入
欄,マーク記入欄,イメージ記入欄の検出に利用してい
る点である。これにより、制御マーク等で記入欄の位置
を指定する必要がなく、基準マークを参照し、それと黒
枠との大きさの比を元に記入欄の検出,判別を行うた
め、縮小,拡大した帳票を読み取ることが可能となる。
また、記入欄の位置,種別の情報をあらかじめ装置に対
して定義しておく必要がないため、未知の帳票を読み取
ることが可能となる。制御マークを用いて記入欄の切り
出しを行う方式や、記入欄の位置,種別の情報をあらか
じめ定義する方式を採用した従来の装置ではこれらを同
時に実現することはできない。
【0015】図6は、本発明にかかる帳票読み取り装置
の一実施形態を示すブロック図である。この図におい
て、500は本発明にかかる帳票読み取り装置で、エン
ド受信部1,帳票読み取り部2,センタ送信部3,セン
タ受信部4,エンド送信部5からなり、帳票読み取り部
2は復号部21,帳票認識部22,記入データ変換部2
3,出力形式作成部24,エラー通知画面作成部25よ
りなる。601はエンド側端末で文字情報等に変換すべ
きイメージが描かれた帳票イメージデータを送出し、エ
ラーメッセージ等の通知画面を受信する端末であり、フ
ァクシミリやパーソナルコンピュータがこれに該当す
る。602はセンタで、帳票のイメージをエンドに送信
し、イメージから文字情報等に変換された情報を電子的
に受け取る装置をさす。603,604は通信網で、イ
ンターネット,LANなどのネットワーク一般をさす。
【0016】図7は、図6の実施形態中の帳票認識部2
2を主として詳細に示した機能ブロックの詳細図であ
る。この図で、221〜225は帳票認識部22を構成
する各部を示し、221は黒枠検出部、222は基準マ
ーク検出部、223は帳票入力方向検出部、224はイ
メージ回転補正部、225は記入欄検出,種別判別部で
ある。また、26A〜26Dは各種バッファを示し、2
6Aは画情報バッファ、26Bは位置情報バッファ、2
6Cは記入欄イメージバッファ、26Dは変換データバ
ッファである。また、(41)〜(57)は説明の都合
上付したステップ番号である。その他、図6と同一符号
は同一部分を示す。以下、このステップ番号に従って図
7の動作を説明する。
【0017】(41):復号部21において2値画像に
復号されたデータは画情報バッファ26Aに蓄積され
る。(42):黒枠検出部221は画情報バッファ26
Aから画情報を読み取り、黒枠の存在する位置を検出
し、(43):位置情報バッファ26Bに蓄積する。
(44):基準マーク検出部222は画情報バッファ2
6Aから帳票イメージデータを読み出し、基準マークの
検出を行い、(45):基準マークの存在する座標を位
置情報バッファ26Bに蓄積する。(46):帳票入力
方向検出部223は位置情報バッファ26Bから基準マ
ークの座標と黒枠の存在位置の座標を読み出し、帳票入
力方向を判定し、(47):帳票入力方向情報を位置情
報バッファ26Bに蓄積する。(48):イメージ回転
補正部224は位置情報バッファ26Bより帳票入力方
向情報を、(49):画情報バッファ26Aより帳票イ
メージを読み出し、帳票イメージおよび黒枠存在位置情
報の回転補正を行い、(50):補正帳票イメージは画
情報バッファ26Aに蓄積する。(51):補正黒枠存
在位置情報は位置情報バッファ26Bに蓄積する。記入
欄検出,種別判別部225は、(52):画情報バッフ
ァ26Aから回転補正された帳票イメージを、(5
3):位置情報バッファ26Bから回転補正された黒枠
存在位置情報および基準マーク座標を読み出し、記入欄
であるか否かの判別および記入欄の種別の判別を行い、
(54):記入欄イメージを切り出して記入欄イメージ
バッファ26Cに蓄積する。記入データ変換部23は、
(55):記入データイメージバッファから記入欄イメ
ージを読み出し、記入欄の種別により文字認識処理,マ
ーク検出処理,イメージ作成処理を行い、(56):変
換データバッファ26Dへ蓄積する。出力形式作成部2
4は、(57):変換データバッファ26Dから記入デ
ータ変換結果を読み出し、変換結果および復号部21,
記入データ変換部23,帳票認識部22の終了情報と合
わせて出力形式を作成する。エラー通知画面作成部25
は、復号部21,記入データ変換部23および帳票認識
部22においてエラーが発生した時のエンド端末へ送る
通知文または通知画面の作成を行う。
【0018】図8,図9に本発明よる帳票読み取りの際
の処理フロー例をそれぞれ示す。
【0019】図8は、エンド側端末601から受信した
画情報から文字情報等への変換が正常に行えた場合に
は、その認識結果を、各処理にて異常であった場合には
その異常要因を通知文等のメッセージに変換しセンタ6
02に送信する場合の処理フローである。
【0020】図8において、通信網を介してエンド側端
末601から帳票イメージを受信する。受信されたイメ
ージに対して復号処理を行う。復号処理が正常に終了し
なかった場合は、受信したイメージデータが復号できな
いものであることをセンタ602に伝えるためのデータ
(コード,イメージ等)を作成する処理を出力形式作成
処理において行い、センタ602に対して送信処理を行
う。復号処理が正常に終了した場合は、復号された帳票
イメージに対して帳票認識処理を行う。帳票認識処理に
おける出力は記入欄を切り出した画データおよび記入欄
の種別(文字記入欄であるか、イメージ記入欄であるか
等)である。帳票認識処理が正常に終了しなかった場合
は、復号処理と同様帳票認識処理ができなかったことを
センタ602に伝えるためのデータを作成する処理を出
力形式作成処理において行い、センタ602に対して送
信処理を行う。正常に帳票認識が終了した場合は、記入
データ変換処理において記入欄を切り出した画データか
ら変換すべきデータ(文字等)へと変換し、変換が正常
に終了した場合も正常に終了しなかった場合も出力形式
作成処理においてセンタへ伝えるためのデータ(変換結
果データ,帳票画像データ等)の形成を作成し、送信処
理においてセンタに対して送信する。
【0021】図9は、エンド602から受信した画情報
から文字情報等への変換が正常に行えた場合には、その
認識結果をセンタへ送信し、各処理にて異常であった場
合にはその異常要因をエラー通知文等のメッセージに変
換しエンド側端末601に送信する場合の処理フローで
ある。
【0022】図9において、通信網を介してエンド側端
末601から帳票イメージを受信する。受信されたイメ
ージに対して復号処理を行う。復号処理が正常に終了し
なかった場合は、受信したイメージデータが復号できな
いものであることをエンド側端末601に伝えるための
エラー通知画面を作成する処理をエラー通知画面作成処
理において行い、送信処理においてエンド側端末601
に送信する。復号処理が正常に終了した場合は、復号さ
れた帳票イメージに対して帳票認識処理を行う。帳票認
識処理における出力は記入欄を切り出した画データおよ
び記入欄の種別(文字記入欄であるか、イメージ記入欄
であるか等)である。帳票認識処理が正常に終了しなか
った場合は、復号処理と同様帳票認識処理ができなかっ
たことをエンド側端末601に伝えるためのエラー通知
画面を作成する処理をエラー通知画面作成処理において
行い、送信処理においてエンド側端末601に対して送
信する。正常に帳票認識処理が終了した場合は、記入デ
ータ変換処理において記入欄を切り出した画データから
変換すべきデータ(文字等)へと変換し、変換が正常に
終了した場合も正常に終了しなかった場合も記入データ
変換結果や異常情報等の情報をエンド側端末601に伝
えるための画面を作成する処理をエラー通知画面作成処
理において行ない、送信処理においてエンド側端末60
1に送信する。また、変換が正常に終了した場合は、出
力形式作成処理においてセンタ602へ伝えるためのデ
ータ(変換結果データ,帳票画像データ等)の形式を作
成し、送信処理においてセンタ602に対して送信す
る。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
基準マーク及び黒枠の座標および大きさを蓄積するバッ
ファを具備することにより、基準マーク及び黒枠の座
標、大きさの情報を帳票入力方向の識別と帳票の回転補
正処理、記入欄の検出に利用して、制御マーク等による
記入欄位置の指定を不必要とすることを実現し、基準マ
ーク及び黒枠の座標、大きさの情報から得られる基準マ
ークと黒枠との大きさの比を元に記入欄の検出,判別を
行うため、縮小,拡大した帳票を読み取ることを可能と
し、記入欄の位置,種別の情報をあらかじめ装置に対し
て定義しておく必要がないため、未知の帳票を読み取る
ことが可能となるという顕著な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実現対象である帳票読取り方法に用い
る2値の帳票イメージを説明する図である。
【図2】本発明の実現対象である帳票読取り方法の全体
の流れを説明する図である。
【図3】図2における入力方向検出処理およびイメージ
回転補正処理の原理を説明するフロー図である。
【図4】図2における記入欄検出,種別判別処理の原理
を説明するフロー図である。
【図5】図2における記入データ変換処理の原理を説明
するフロー図である。
【図6】本発明にかかる帳票読み取り装置の一実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図7】図6の実施形態中の帳票認識部を主として詳細
に示した機能ブロック図である。
【図8】本発明により帳票読み取りを行う際の処理フロ
ーの例を示す図である。
【図9】本発明により帳票読み取りを行う際の処理フロ
ーの例を示す図である。
【符号の説明】
1 エンド受信部 2 帳票読み取り部 3 センタ送信部 4 センタ受信部 5 エンド送信部 21 復号部 22 帳票認識部 221 黒枠検出部 222 基準マーク検出部 223 帳票入力方向検出部 224 イメージ回転補正部 225 記入欄検出,種別判別部 23 記入データ変換部 24 出力形式作成部 25 エラー通知画面作成部 26A 画情報バッファ 26B 位置情報バッファ 26C 記入欄イメージバッファ 26D 変換データバッファ 500 帳票読み取り装置 601 エンド側端末 602 センタ 603 通信網 604 通信網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−86465(JP,A) 特開 平7−283900(JP,A) 特開 平3−263187(JP,A) 特開 平6−162257(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/00 - 9/82

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタからエンドへ記入すべき帳票のイ
    メージを通信網を介して送出し、その帳票にエンドにて
    文字情報等に変換すべきイメージを記入し、エンドから
    受信した記入された帳票イメージから文字情報等に変換
    されたデータをセンタに対して送出するという通信を行
    う帳票読み取り装置であって、 前記センタからの帳票イメージを受けるセンタ受信部
    と、前記エンドへの帳票イメージ及び帳票読み取りに係
    わる結果及びエラー通知を送り出すエンド送信部と、文
    字情報等に変換すべきイメージが描かれた帳票イメージ
    データを受けるエンド受信部と、帳票のイメージデータ
    からコード情報に変換された情報を送出するセンタ送信
    部と、受信した帳票イメージデータから所要の情報を検
    出する帳票読み取り部を備え、 前記帳票読み取り部は、受信した帳票イメージデータを
    2値データに復号する復号部と、 黒枠の座標を検出する黒枠検出部、基準マークの座標を
    検出する基準マーク検出部、検出した前記黒枠の座標に
    基づいてすべての黒枠を含む最小面積を有する長方形の
    領域である記入欄存在領域の座標を算出し、該記入欄存
    在領域の座標と前記基準マークの座標との位置関係から
    帳票入力方向を検出する帳票入力方向検出部、帳票入力
    方向に基づいて帳票イメージを回転するイメージ回転補
    正部、ならびに前記基準マークの高さと幅と前記黒枠の
    高さおよび幅のそれぞれの比率から記入欄の検出と種別
    の判別を行う記入欄検出,種別判別部とを含む帳票認識
    部と、 前記帳票イメージと記入欄の属性ならびに記入欄の座標
    から記入データ変換を行う記入データ変換部と、 前記記入データ変換部の出力に結果データ出力処理を行
    う出力形式作成部と、 基準マークの座標および大きさを蓄積し、前記帳票入力
    方向の検出,帳票の回転補正、文字記入欄の検出、記入
    欄種別判別に供する画情報バッファならびに位置情報バ
    ッファとを具備したことを特徴とする帳票読み取り装
    置。
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