JPH08156955A - 紙の蓋、その製法及びその製造装置 - Google Patents

紙の蓋、その製法及びその製造装置

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JPH08156955A
JPH08156955A JP6301102A JP30110294A JPH08156955A JP H08156955 A JPH08156955 A JP H08156955A JP 6301102 A JP6301102 A JP 6301102A JP 30110294 A JP30110294 A JP 30110294A JP H08156955 A JPH08156955 A JP H08156955A
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秀郎 ▲鶴▼岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器との嵌合が確実で、外れにくく、取扱い
が便利な紙の蓋を簡単に製造する方法と装置を提供す
る。 【構成】 空胴部を周囲側に有する雌型と外側に凹部の
ある直立部を周囲側に有する雄型との間に、周囲部に押
罫線を付けた紙をはさみ、雌型と雄型を相対移動させて
押罫線を付けた紙を圧縮して、周側部に形成された溝部
に凸部を有する、天板と周側部とが一体に成形してある
紙の蓋を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙コップ、プラスチッ
クコップ、紙容器及びプラスチック容器等に嵌合する紙
の蓋、その製法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アイスクリーム等の食料品の簡易
容器の紙製蓋は、図4に示すように天板101と周側部
102から成る蓋体Aの周側部102の上部を内側へ彎
曲させて、突起部103を形成し、該突起部103の下
面に天板101を密接させ、前記周側部102の下部を
内側へ折り返して、該周側部102の下端切口面104
が前記天板101の下面に接するようにし、天板101
を前記突起部103と前記切口面104とで挟持し得る
ように構成している。尚蓋体Aの周側部102下部を内
側へ折り返して二重構造にした部分は、加圧して密接さ
せるのが望ましい(実公昭56−51017号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の紙製蓋
では、天板と周側部と2つの紙部品を用意しなければな
らない。また、その製造工程を見ると周側部の上部を
内側へ彎曲させて突起部を形成する、突起部の下面に
天板を密接させる、周側部の下部を内側へ折り返して
加圧して密接させ二重構造にする、周側部の下端切口
面が天板の下面に接するように天板1を突起部と切口面
とで挟持する等、工程の数が多く、加工が煩雑である。
また、周側部の上部を彎曲させたり、周側部の下部を二
重構造に折り返す等紙材料の使用量も多く、資源の無駄
使いである。
【0004】前記不具合を解決するべく、紙の代りにプ
ラスチックを用いれば製造工程は簡単になる。例えばポ
リスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂でいきなりプラスチッ
ク蓋をつくるには、射出成形機及び真空圧空成形機が使
われる。これは、プラスチック原料を熱で溶かし、蓋の
形にあうようにつくられた金属型に、非常に高い圧力で
射出するように注入し、自動的に成形するもので、大量
生産に適している。しかしながら、プラスチックはその
性質から、腐ったり錆びたりしないので不要になったと
き廃棄物を埋立処分するには土地確保の問題が生じ、焼
却処分するには焼却時に発生する高温燃焼ガス等で焼却
炉を損傷する等の問題が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明の紙の蓋は、一枚の紙から天板と周側部とを一体に
成形してなる容器用の紙の蓋であって、この紙の蓋は周
側部を台形状に形成し、周側部に外壁と上壁と内壁とか
らなる下方に開いた溝部を形成し、この溝部の外壁の内
周面に凸部を形成した。
【0006】ここで、前記凸部は周側方向に所定間隔ご
とに形成してあることが好ましい。また、前記溝部は容
器の周縁部に弾性変形を経て嵌合するべく、前記凸部に
おける溝部の間隔が容器の周縁部の厚みより小さい方が
よい。そして、前記凸部は滑らかな曲面を有しているこ
とが望ましい。
【0007】本発明の紙の蓋の製法は、天板と周側部と
を一体に成形してなる容器用の紙の蓋であって、この紙
の蓋は周側部を台形状に形成し、周側部に外壁と上壁と
内壁とからなる下方に開いた溝部を形成し、この溝部の
外壁の内周面に凸部を形成した紙の蓋を一枚の紙から製
造するための紙の蓋の製法にして、この製法は蓋が製造
されたときに紙に生じるしわを制御するために、紙を蓋
の形に製造する前に前記周側部に相当する部分に紙の厚
さより浅い位置まで紙に押罫線を付ける段階を含み、合
致する雌型と雄型の間で紙が成形され、成形プロセスが
前記周側部に相当する雌型の空胴部と、前記周側部に相
当する雄型の直立部との間に紙を係合させ、雌型を雄型
に向けて相対移動することによって雌型の空胴部と雄型
の直立部との間に紙を圧縮して紙に周側部を形成する段
階を含み、この周側部を形成する段階の中で前記押罫線
を付けられた紙の部分に応力により生じたしわが前記雌
型の空胴部と前記雄型の直立部の外側に形成された凹部
との間に応力を解放することにより、前記紙の蓋の周側
部に形成された溝部の外壁の内周面に変形して凸部を形
成する段階を含む。
【0008】本発明の紙の蓋の製造装置は、天板と周側
部とを一体に成形してなる容器用の紙の蓋であって、こ
の紙の蓋は周側部を台形状に形成し、周側部に外壁と上
壁と内壁とからなる下方に開いた溝部を形成し、この溝
部の外壁の内周面に凸部を形成した紙の蓋を一枚の紙か
ら製造するための紙の蓋の製造装置にして、この装置は
雌型と雄型との組合せからなり、前記雌型が前記周側部
を形成するための空胴部を周囲側に有しており、前記雄
型が前記雌型の空胴部の中に突き出る直立部を周囲側に
有しており、前記直立部の外側に前記凸部を形成するた
めの凹部を有している。
【0009】
【作用】本発明の紙の蓋は、周側部を台形状に形成し、
周側部に外壁と上壁と内壁とからなる下方に開いた溝部
を形成しているので、この周側部が容器の周縁部と容易
に嵌合することができ、また、この紙の蓋は溝部の外壁
の内周面に凸部を形成しているので、周側部と周縁部と
の嵌合を確実なものにすることができる。特に、前記凸
部が周側方向に所定間隔ごとに形成してあり、また、前
記溝部が容器の周縁部に弾性変形を経て嵌合するべく、
前記凸部における溝部の間隔が容器の周縁部の厚みより
小さい場合には、蓋の周側部と容器の周縁部との嵌合が
確実になるのはもちろんのこと、容器を持ち運ぶ際に多
少乱暴に扱っても蓋が外れることがない。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明の実施例に係る紙の蓋
と容器の斜視図、図2は容器の周縁部に紙の蓋の周側部
が嵌合した状態を示す断面図、図3は紙の蓋の製造工程
を示す図である。
【0011】本発明の実施例に係る紙の蓋Aは、図1及
び図2に示すように、略円板状をなし、中央部は天板1
になっており、天板1に連続して周側部2がある高さを
持って外側に形成されている。容器Bは略円筒形状のコ
ップのような形をしており、その上部を外側に彎曲させ
て周縁部3を形成している。容器Bの材質は紙、プラス
チック、ガラス及び陶器等何でもよいが、蓋Aの材質は
紙に限られる。ここで、紙の蓋Aの周側部2は台形状に
紙を折り曲げた形になっていて、周側部2に外壁2aと
上壁2bと内壁2cとからなる下方に開いたテーパ形状
の溝部4を形成しており、この溝部4の外壁2aの内周
面2dに凸部2eを形成している。
【0012】凸部2eの周辺の形状を詳細に見ると、溝
部4の下端が形成する開口の間隔、即ち外壁2aの下端
と内壁2cの下端との距離は容器Bの周縁部3の厚みよ
り若干大きくなっていて、蓋Aの溝部4が容器Bの周縁
部3にはまりやすくなっている。溝部4の外壁2aの下
端より上方へ所定距離隔てて外壁2aの内周面2dに断
面視円弧状の凸部2eを形成しており、この凸部2eの
頂点と内壁2cとの距離、即ち凸部における溝部の間隔
は容器の周縁部の厚みより若干小さくなっている。凸部
2eの形状を断面視円弧状としているのは、容器Bに紙
の蓋Aをかぶせるとき、凸部2eの円弧状の曲面が容器
Bの周縁部3の彎曲面にスムーズに接しつつ移動するこ
とができるようにするためである。また、凸部における
溝部の間隔を容器の周縁部の厚みのどの程度にするか
は、紙そのものの機械的強度の問題、外壁2a、内壁2
c及び凸部2eの弾性変形限界、蓋をどの程度外れにく
くすればよいか、蓋をするとき外すときの抵抗感覚をど
うしたら快いか、凸部成形の難易度等を考慮して決め
る。溝部4の凸部2eの頂点より上方は、外壁2a、上
壁2b、内壁2cで3方を囲まれた空間になっている
が、この空間の広さは容器Bの周縁部3を丁度収容でき
る程度がよい。
【0013】さて、周側部を周側方向に見ると、前記凸
部は周側方向に所定間隔ごとに形成してある。この間隔
の大きさは前記したように、紙そのものの機械的強度の
問題、外壁2a、内壁2c及び凸部2eの弾性変形限
界、蓋をどの程度外れにくくすればよいか、蓋をすると
き外すときの抵抗感覚をどうしたら快いか、凸部成形の
難易度等を考慮して決める。
【0014】次に本実施例の紙の蓋Aの作用について説
明する。紙の蓋Aを容器Bにかぶせるべく、蓋Aの溝部
4を容器Bの周縁部3に接近するように上方より下方に
向けて移動させると、先ず、溝部4の下端が形成する開
口が周縁部3の先端に出会う。このとき溝部4は下に開
かれたテーパ形状をしており、開口の間隔は前記したよ
うに周縁部3の厚みより若干大きくなっていて、さらに
周縁部3の形状は彎曲しているので、開口は周縁部3の
先端を容易に通過することができる。溝部4をさらに下
方に移動させると、溝部4の下端より上方へ所定距離隔
てて外壁2aの内周面2dに形成された断面視円弧状の
凸部2eが、周縁部3の彎曲面と接触し、接触を続けな
がらこの彎曲面に沿って抵抗を受けつつ移動する。前記
したように凸部における溝部の間隔は容器の周縁部の厚
みより若干小さくなっているので、凸部2eが、周縁部
3を通過するときは、外壁2a、内壁2c及び凸部2e
のいずれかが弾性変形し、凸部における溝部の間隔は容
器の周縁部の厚み分だけ開く。凸部2eが、周縁部3を
通過し、さらに下方に移動すると、凸部2eの頂点より
上方に外壁2a、上壁2b、内壁2cで3方を囲まれた
空間が周縁部3を丁度収容し、上壁2bが周縁部3に接
触し、蓋の移動を停止する。このとき容器の周縁部は蓋
の溝部の中に確実に保持され、多少乱暴に持ち運んでも
蓋は外れることがなく、容器の取扱いが便利である。
【0015】次に図3を参照しながら、紙の蓋の製造工
程について説明する。図3(a)は紙ブランクの平面図
であり、図3(b)、(c)は紙の蓋が製造される工程
の始まりと終わりとをそれぞれ示す断面図である。図3
(b)、(c)は、図示中心線に対して左右対称である
ので、左半分のみを示している。
【0016】紙ブランク10は紙の抄造時に水分管理を
しており、既に所定の水分を含んでいる。図3(a)に
示すように、紙ブランク10は平面視円形であり、中央
部11の周囲の周囲部12に押罫線13を所定間隔を開
けて紙ブランク10の中心に向けて放射状に付けられて
いる。押罫線13は紙ブランク10を完全に切断するも
のではなく、押罫線13は紙ブランク10の一方の表面
を、両表面の間のある所定の深さまで押込んだ形になっ
ている。押罫線13を付けることの主目的は、完成した
紙の蓋に生じるしわをコントロールすることである。
【0017】押罫線13を付けられた紙ブランク10は
図3(b)に示すように、雄型30の直立部32の台地
面35の上に載置される。紙ブランク10の上方には、
雄型30に組み合わされるように雌型20が存在する。
雄型30と雌型20は、紙ブランク10が平面視円形で
あるように、平面視円形である。製造工程で雌型20が
雄型30の方に向って下方に移動することによって、押
罫線13を付けられた紙ブランク10から完成した紙の
蓋Aが成形される。雌型20が雄型30から離れる方向
に上方に移動すると、雄型30に組み合わされている不
図示のノックアウトポンチ等の手段が、完成した紙の蓋
Aを雄型30から放出させ、この完成した紙の蓋Aは次
工程へ運搬される。
【0018】図3(b)を参照しながら、雌型20と雄
型30の組合せからなる紙の蓋の製造装置について説明
する。雌型20は完成した紙の蓋Aの天板と周側部とに
対応した形状の底面21と空胴22及び周辺部27とを
有する。空胴22は、完成した紙の蓋Aの周側部2の外
壁2a、上壁2b、内壁2cを形成するための外壁面2
3、天井面25、内壁面24を有する。図3(c)に示
すように、外壁面23、内壁面24は完成した紙の蓋A
の周側部2の高さにわたって伸びている。雌型20はこ
の中で成形される紙ブランク10を加熱するように動作
する不図示の加熱コイルを有する。雌型20の周辺部2
7の底面26から空胴22の外壁面23にかけて、底面
26から所定距離を隔てて上方に段差28を設けてい
る。この段差28は、紙の蓋Aの周側部2を成形すると
きに紙ブランク10の周囲部12に生じる応力を解放す
る働きと完成した紙の蓋Aの周側部2の外側に凸部を形
成して周側部2の強度を増す働きとがある。
【0019】雄型30は完成した紙の蓋Aの天板に対応
する平坦な上面31とこの上面31の外側に完成した紙
の蓋Aの周側部に対応した形状の直立部32とを有す
る。この直立部32は、完成した紙の蓋Aの周側部2の
外壁2a、上壁2b、内壁2cを形成するための外壁3
4、台地面35、内壁36を有する。直立部32の外壁
34には、完成した紙の蓋Aの周側部2の溝部4に形成
される凸部2eに対応する部分に対して、凹部33が形
成されている。凹部33の形状は図示では断面視円弧状
であるが、必要に応じてコ字状であってもよい。
【0020】図3(b)、(c)を参照しながら、紙の
蓋の製法について詳細に説明する。先ず、雄型30の直
立部32の台地面35の上に押罫線13を付けられた紙
ブランク10を載置する。雌型20が成形工程で下方に
移動すると、雌型20の底面21、26が最初に紙ブラ
ンク10の上側面14に接触する。雌型20の下方向成
形工程が続いている時、空胴22の中に紙ブランク10
が滑り込む動作は不図示の手段によってコントロールさ
れる。雌型20の下方向成形工程が続いている間に、雄
型30の直立部32の台地面35が紙ブランク10の下
側面15を上方に押し上げて、台地面35が雌型20の
空胴22の天井面25に達したとき、紙ブランク10の
周囲部が前記台地面35と天井面25との間に圧縮され
はさまれた状態になり、完成した紙の蓋Aの周側部2の
溝部4の上壁2bを形成する。一方、雌型20の空胴2
2の外壁面23と雄型30の直立部32の外壁34との
間に圧縮されはさまれた紙ブランク10は、完成した紙
の蓋Aの周側部2の溝部4の外壁2aを形成し、押罫線
13を付けられた周囲部12に対応して、しわが前記直
立部32の外壁34に形成された凹部33の中に応力が
解放されて集積し、完成した紙の蓋Aの周側部2の溝部
4の凸部2eを形成する。他方、雌型20の空胴22の
内壁面24と雄型30の直立部32の内壁36との間に
圧縮されはさまれた紙ブランク10は、完成した紙の蓋
Aの周側部2の溝部4の内壁2cを形成する。同様に雌
型20の底面21と雄型30の上面31との間に圧縮さ
れはさまれた紙ブランク10は、完成した紙の蓋Aの天
板1を形成する。紙ブランク10に対する除湿を補助す
るために、雌型20、雄型30の一方または両方を加熱
することが望ましい。このようにして、一枚の紙から天
板と周側部とを一体に成形してなる紙の蓋Aが成形され
る。成形を終えると、前記したように雌型20が雄型3
0から離れる方向に上方に移動し、完成した紙の蓋Aを
雄型30から放出させ、次工程へ運搬する。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、本発明の紙の蓋は、周側部を台形状に形成し、
周側部に外壁と上壁と内壁とからなる下方に開いた溝部
を形成しているので、この周側部が容器の周縁部と容易
に嵌合することができ、また、この紙の蓋は溝部の外壁
の内周面に凸部を形成しているので、周側部と周縁部と
の嵌合を確実なものにすることができる。
【0022】特に、前記凸部が周側方向に所定間隔ごと
に形成してあり、また、前記溝部が容器の周縁部に弾性
変形を経て嵌合するべく、前記凸部における溝部の間隔
が容器の周縁部の厚みより小さい場合には、蓋の周側部
と容器の周縁部との嵌合が確実になるのはもちろんのこ
と、容器を持ち運ぶ際に多少乱暴に扱っても蓋が外れる
ことがなく、容器の取扱いが便利である。
【0023】本発明の紙の蓋は、一枚の紙から天板と周
側部とを一体に成形しており、従来の紙の蓋のように、
周側部の上部を彎曲させたり、周側部の下部を二重構造
に折り返す等の必要がなく、そのため紙材料の使用量も
少なく、資源の節約に貢献している。
【0024】本発明の紙の蓋は、その名のとおり紙でで
きているので、プラスチックのように、廃棄物埋立処分
時の土地確保の問題、焼却時に発生する高温燃焼ガス等
で焼却炉を損傷する等の問題がなく、焼却は容易であ
り、場合によっては再生紙として再利用も可能である。
【0025】本発明の紙の蓋の製法によれば、製造工程
は紙ブランクの周囲部に押罫線を所定間隔を開けて付
ける、押罫線を付けた紙ブランクを雌型と雄型間には
さみ圧縮して、完成した紙の蓋を成形する、完成した
紙の蓋を雄型から放出する、等、工程の数が少なく、加
工が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る紙の蓋と容器の斜視図
【図2】容器の周縁部に紙の蓋の周側部が嵌合した状態
を示す断面図
【図3】紙の蓋の製造工程を示す図
【図4】従来の紙の蓋と容器の一部断面の正面図
【符号の説明】
A…紙の蓋、1…天板、2…周側部、2a…外壁、2b
…上壁、2c…内壁、2d…内周面、2e…凸部、4…
溝部、10…紙ブランク、13…押罫線、20…雌型、
22…空胴(空胴部)、30…雄型、32…直立部、3
3…凹部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の紙から天板と周側部とを一体に成
    形してなる容器用の紙の蓋であって、この紙の蓋は周側
    部を台形状に形成し、周側部に外壁と上壁と内壁とから
    なる下方に開いた溝部を形成し、この溝部の外壁の内周
    面に凸部を形成したことを特徴とする紙の蓋。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の紙の蓋において、前記
    凸部は周側方向に所定間隔ごとに形成してあることを特
    徴とする紙の蓋。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の紙の蓋におい
    て、前記溝部は容器の周縁部に弾性変形を経て嵌合する
    べく、前記凸部における溝部の間隔が容器の周縁部の厚
    みより小さいことを特徴とする紙の蓋。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の紙の蓋におい
    て、前記凸部は滑らかな曲面を有していることを特徴と
    する紙の蓋。
  5. 【請求項5】 天板と周側部とを一体に成形してなる容
    器用の紙の蓋であって、この紙の蓋は周側部を台形状に
    形成し、周側部に外壁と上壁と内壁とからなる下方に開
    いた溝部を形成し、この溝部の外壁の内周面に凸部を形
    成した紙の蓋を一枚の紙から製造するための紙の蓋の製
    法にして、この製法は蓋が製造されたときに紙に生じる
    しわを制御するために、紙を蓋の形に製造する前に前記
    周側部に相当する部分に紙の厚さより浅い位置まで紙に
    押罫線を付ける段階を含み、合致する雌型と雄型の間で
    紙が成形され、成形プロセスが前記周側部に相当する雌
    型の空胴部と、前記周側部に相当する雄型の直立部との
    間に紙を係合させ、雌型を雄型に向けて相対移動するこ
    とによって雌型の空胴部と雄型の直立部との間に紙を圧
    縮して紙に周側部を形成する段階を含み、この周側部を
    形成する段階の中で前記押罫線を付けられた紙の部分に
    応力により生じたしわが前記雌型の空胴部と前記雄型の
    直立部の外側に形成された凹部との間に応力を解放する
    ことにより、前記紙の蓋の周側部に形成された溝部の外
    壁の内周面に変形して凸部を形成する段階を含むことを
    特徴とする紙の蓋の製法。
  6. 【請求項6】 天板と周側部とを一体に成形してなる容
    器用の紙の蓋であって、この紙の蓋は周側部を台形状に
    形成し、周側部に外壁と上壁と内壁とからなる下方に開
    いた溝部を形成し、この溝部の外壁の内周面に凸部を形
    成した紙の蓋を一枚の紙から製造するための紙の蓋の製
    造装置にして、この装置は雌型と雄型との組合せからな
    り、前記雌型が前記周側部を形成するための空胴部を周
    囲側に有しており、前記雄型が前記雌型の空胴部の中に
    突き出る直立部を周囲側に有しており、前記直立部の外
    側に前記凸部を形成するための凹部を有していることを
    特徴とする紙の蓋の製造装置。
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Cited By (17)

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