JPH0985699A - 抜き型 - Google Patents
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- JPH0985699A JPH0985699A JP26628895A JP26628895A JPH0985699A JP H0985699 A JPH0985699 A JP H0985699A JP 26628895 A JP26628895 A JP 26628895A JP 26628895 A JP26628895 A JP 26628895A JP H0985699 A JPH0985699 A JP H0985699A
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- Japan
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- molding
- molded
- sheet
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Abstract
深い成形品の成形シートであっても、成形品の位置決め
機能を保持しつつ、成形品を、その底部にしわを発生さ
せることなく取り出すことのできる抜き型を提供する。 【解決手段】 筒状の抜き刃9の内側に成形シート2の
成形容器3を位置決めするための部材10が設けられて
いる。位置決め部材10は、ゴムスポンジ11と、スポ
ンジ11の上に抜き刃9よりも上方に突出して設けられ
た帯鉄12とを有する。成形品の周縁リブ4と位置決め
部材10との当接によって成形品3の位置決めが行われ
る。この位置決めの際、成形容器3の側面の上部3bが
位置決め部材10の内周面に密着しないようにして、成
形容器3の押し上げに要する力が増大しないようにして
ある。
Description
一体的に備えた成形シートの成形品を個々に分離するた
めに用いられる抜き型に関する。
製造においては、複数の成形品が隣り合った状態の成形
シートを製造し、その後、このような成形シートに対し
て、上プレス盤と抜き型とを有するプレス装置により、
各成形品を分離させる抜き加工を行っている。
として、抜き刃の内周面にゴム製の位置決め部材を取付
ける一方で、抜き刃内の底部に、成形品を押し上げるた
めの弾性部材を敷設したものが知られている。この種の
抜き型においては、上プレス盤との抜き加工に際し、そ
のときのプレス力を利用して、上記弾性部材の弾性力に
抗しつつ、成形シートにおける成形品の周面(側面)の
上部を位置決め部材の内周面に密に嵌合させて、成形品
の位置決めが行われる。そして、抜き加工後は、上プレ
ス盤を上昇させるに伴って、位置決め部材の内周面に嵌
まり込んでいる成形品を、弾性部材が、その反発弾性力
に基づいて成形品を押し上げ、これにより成形品は抜き
型から取り出される。
た抜き型においては、トレーのように側面の立ち上がり
角度が小さく、また、深さが比較的浅い(30mm程度)
成形品については、成形品を押し上げる弾性部材の反発
弾性力に基づいて、押し上げることができるものの、側
面の立ち上がり角度が大きく、深さが比較的深い(例え
ば50mm以上)成形品(例えば、どんぶり状のように、
側面上部において略垂直の立ち上がり部分を有するも
の)については、位置決め部材との密着(接触)面積が
多くなり、前述のトレーのような成形容器の場合に用い
られる成形品押し上げ用の弾性部材の反発弾性力だけで
は、このような成形品を押し上げて抜き型から取り出す
ことは困難である。
材の反発弾性力を高めることが考えられるが、このよう
にした場合には、成形品の押し上げ時に、その成形品の
底部にしわが発生し易くなり、成形品の商品価値を下げ
てしまう可能性が大きくなる。
における成形品の周縁部に周辺リブが形成されている点
に着目してなされたもので、その目的は、側面の立ち上
がり角度が大きく深さが比較的深い成形品を備えた成形
シートであっても、その成形シートの成形品の位置決め
機能を保持しつつ、成形品を、その底部にしわを発生さ
せることなく取り出すことのできる抜き型を提供するこ
とにある。
すべく、本発明にあっては、基本的には、抜き刃の内側
に、成形シートにおける成形品を位置決めする位置決め
手段が設けられている抜き型を前提として、前記位置決
め手段が、弾性部材と、該弾性部材の上に前記抜き刃よ
りも上方に突出するように設けられて前記成形品の周縁
リブを支持する支持部材とを備えている構成を採用して
ある。
状の周縁リブを利用して、この周縁リブを支持部材の先
端部に載せるだけで、成形シートのセット時の位置決め
を行うことができる。そして、その後、成形シートを介
して支持部材を弾性部材の弾性力に抗して押し下げて、
成形シートの抜き加工を行っても、成形品の側面の上部
が位置決め部材の周面に密着(嵌合)されることはな
く、抜き加工後、成形品を取り出すために要する押し上
げ力は、著しく低減されることになる。このため、成形
品の側面の立ち上がり角度が大きく、深さが比較的深い
成形品の成形シートであっても、成形シートの成形品の
位置決め機能を保持しつつ、成形品をその底部にしわを
発生させることなく簡単に取り出すことができる。
規のセット状態において、成形シートの成形品の周縁リ
ブの最奥部に納まるように設定してもよい。これによれ
ば、支持部材の先端部に対して周縁リブを多少ずれて載
置したとしても、成形シートに作用する重力と周縁リブ
の形状面に基づき、支持部材の先端部が周縁リブ面に沿
って相対的に移動し、成形シートは正規のセット状態と
なり、その後は、周縁リブの形状面に基づいて、成形シ
ートの移動が規制されることになる。このため、成形シ
ートの精度の高い位置決め作業を、周縁リブの形状面を
利用して、簡単に行うことができる。また、支持部材の
先端面を上方に向けて凸をなす湾曲面にしてもよい。こ
によれば、上記した成形シートの精度の高い位置決め作
業を、迅速且つ確実に行うことができる。その他の本発
明の目的および利点は、以下の、本発明の実施の態様の
説明から明らかになろう。
の図面に基づいて説明する。図1に示す参照符号1は、
本発明の抜き型であり、この抜き型1は成形シート2に
対して抜き加工を行う。説明の都合上、抜き型1を説明
するに先だって、先ず、成形シート2について説明を加
える。
塑性樹脂シート又は熱可塑性樹脂発泡シートを連続的に
熱成形し、次いで、適当な長さに切断したものである。
成形シート2には、複数の成形品3が隣合って一体的に
形成されている。本実施例にあっては、成形シート2の
成形品3は、どんぶり状の成形容器であり、その側面3
aの立ち上がり角度が大きく、側面の上部3bは略垂直
方向に延び、深さが比較的深い(具体的には50mm以
上、より具体的には71mm)形状を有する。また、成形
シート2には、成形容器3の開口周縁部に周縁リブ4が
全周にわたって形成されており、周辺リブ4は、下方に
向けて開口する断面円弧状の溝を形成している。
型1は、図1に示すように、基盤5を備え、基盤5の上
に支持台6が設けられている。支持台6には、複数の孔
7が形成され、この孔7と基盤5とは協働して凹所8を
形成している。凹所8は夫々成形シート2の各成形容器
3を受け入れる。なお、図中においては、代表的に1つ
のみを示し、以下、これを代表例として説明する。この
ため、各凹所8の内壁は、成形シート2の成形容器3の
側面3aに対応して、その立ち上がり角度が大きく設定
されている。なお、基盤5および支持台6は、本実施例
にあっては、合板で作られている。
うに、抜き刃9(トムソン刃)が夫々配設されている。
この抜き刃9は、基盤5及び支持台6に固定され、抜き
刃9の先端部は支持台6の上方に突出している。各抜き
刃9は、成形シート2が正規の状態にセットされた場
合、成形容器3の周縁リブ4の外周側を切断する位置に
配設されており、本実施例においては、抜き刃9の一部
に刃殺し部が形成されて、成形シート2から成形容器3
を完全に分離しない構成とされている。
に、各抜き刃9よりも内側に、成形シート2に対する位
置決め手段としての位置決め部材10が夫々配設されて
おり、各位置決め部材10は、伸縮可能な弾性部材とし
てのゴムスポンジ11と、支持部材としての帯鉄12と
で構成されている。
支持台6の上に、凹所8の開口を囲むように固定されて
おり、本実施例においては、ゴムスポンジ11は、位置
決め部材10の構成要素としてだけでなく、成形品押し
上げ用の弾性手段としての機能を兼ねるように、その弾
性力が設定されている。
してゴムスポンジ11の上に取付けられている。帯鉄1
2は、スペーサ13の上に固定される円環状のフランジ
部12aと、フランジ部12aの外周縁部の全周から起
立する起立壁部12bとからなり、起立壁部12bの先
端面(帯鉄12の先端面)は、上方に向けて凸をなす湾
曲面とされて、その先端面は丸みを有している。
しないときは勿論、成形シート2の重量程度の外力が作
用したときでも、ゴムスポンジ11の反発弾性力に基づ
き、抜き刃9の先端部よりも上方に突出するように設定
されている。更に、起立壁部12bの大きさは、その半
径が、成形容器3の軸心を基準として、周縁リブ4の最
奥部(溝の幅方向中央)までの距離と略等しくされい
る。すなわち、起立壁部12bは、その上端が成形容器
3の周縁リブ4の最奥部に当接する位置に位置決めされ
ている。なお、上述した高さ調整用スペーサ13は、本
実施例においては、合板で作られている。
る。先ず、図1に示すように、成形シート2を抜き型1
にセットする。これにより、成形容器3の周縁リブ4は
帯鉄12の先端部で支持される。ここに、成形容器3の
周縁リブ4を帯鉄12の先端部に合わせるように置くだ
けで、仮に、図4に示すように、周縁リブ4を帯鉄12
に対して多少偏心して置いたとしても、成形シート2に
作用する重力と周縁リブ4の円弧状面によって、更に
は、帯鉄12の丸みを有する先端面によって、成形シー
ト2の周縁リブ4が帯鉄12の先端部に沿って移動し、
成形シート2は自動的に正規のセット状態となる。すな
わち、成形シート2が正規のセット状態になった後は、
帯鉄12の先端部が周縁リブ4の最奥部に位置している
ため、成形シート2の移動が規制される。
せて、成形シート2を抜き加工する。すなわち、図5に
示すように、上プレス盤によって、成形シート2を位置
決め部材10(ゴムスポンジ11)に抗して抜き刃9の
位置まで押し下げ、抜き刃9により、成形シート2の抜
き加工を行う。このとき、搬送作業を考慮して、本実施
例にあっては、抜き刃9の刃殺し部に基づき、成形シー
ト2の各成形容器3は、完全には分離されない。また、
位置決め部材10が押し下げられることに伴って、ゴム
スポンジ11が圧縮されることになり、ゴムスポンジ1
1は、成形容器3などを押し上げるための反発弾性力を
貯える。
を上昇させて原位置に復帰させる。これに伴い、スポン
ジ11の反発弾性力に基づき、帯鉄12は成形容器3の
周縁リブ4を全体的に持ち上げ、成形シート2などは、
当初のセット状態になる。このとき、抜き加工時に各成
形容器3の周縁部が抜き刃9の中に嵌まり込んで各抜き
刃9を外方に向けて突っ張り(この突っ張り力を図5に
矢印Fで示す)ことになるため、この力Fが各成形容器
3の押し上げに抗する抵抗力となる。しかし、成形容器
3の押し上げを阻害する作用は、この抵抗力しかなく、
それ以外の抵抗力(従来のように、位置決め部材の内周
面に成形容器の側面上部が広い領域をもって密着するこ
とに基づく抵抗力)は生じない。このため、トレーのよ
うに、側面の立ち上がり角度が小さく、深さが比較的浅
い成形容器の場合と同様に、各成形容器3と共に成形シ
ート2は、ゴムスポンジ11の反発弾性力によって円滑
に持ち上げられる。
吸引式の搬送装置によって次の搬送工程に送られる。こ
の場合、成形シート2が抜き型1の上に単に載置されて
いるにすぎないことから、成形シート2を吸引式搬送装
置によって確実に吸引保持して搬送することができる。
形シート2の成形容器3の溝状周縁リブ4を利用して、
周縁リブ4を帯鉄12の先端部に載せるだけで、成形シ
ート2のセット時に位置決めが行われることになり、し
かも、その後、成形シート2を介して帯鉄12をスポン
ジ11の弾性力に抗して押し下げて、成形シート2に抜
き加工を行っても、成形シート2における成形容器3の
側面の上部3b又は位置決め部材10の周面に密着(嵌
合)することはなく、抜き加工後、成形容器3を取り出
すための押し上げ力は、著しく小さなもので足りる。こ
のため、どんぶり状の成形容器3であっても、成形容器
3の底部3cにしわを発生させることなく、これを簡単
に取り出すことができる。
は、前述したように、自動的に成形シート2が正規のセ
ット状態となり、また、この正規のセット状態がその後
も維持されることから、成形シート2の精度の高い位置
決め作業を、周縁リブ4の形状面を利用して、簡単に行
うことができる。また、この場合、帯鉄12の先端面
が、上方に向けて凸となる湾曲面とされて、上述した位
置決め作用が円滑に行われることから、成形シート2の
精度の高い位置決め作業を、迅速且つ確実に行わせるこ
とができる。
成形容器3を押し上げるための弾性部材を兼ねるように
設定されて、位置決め部材10が、成形シート2の位置
決めと成形容器3の押し上げの2つの機能を有すること
から、凹所8の底部に敷設する成形容器押し上げ用の弾
性部材を省くことができ、これにより部品点数を低減す
ることができる。しかも、この場合、押し上げ力の作用
箇所が周縁リブ4であり、本来的な周縁リブ4の高強度
の性質を利用できることから、ゴムスポンジ11の設計
上の自由度を高める(弾性力を高める)ことができる。
スポンジ11とされて、極めて簡単な構成であるにもか
かわらず、長期間安定的に反発弾性力を維持できること
になるから、長期にわたって安定的な抜き加工を行うこ
とができる。また、位置決め部材10(帯鉄12など)
が成形シート2のセット時に、成形容器3の周囲全体を
囲むように筒状とされていることから、成形シート2の
位置決めの安定化を図ることができると共に、成形シー
ト2等の押し上げ時には、押し上げ力を均等に分散し
て、成形容器3の押圧変形を防ぎつつ、成形容器3を確
実に押し上げることができる。
本発明は、これに限定されることなく、次の変形例を包
含するものである。 (1)位置決め部材10を筒状としてではなく、部分的に
設けてもよい。 (2)帯鉄12の先端部を、成形シート2の成形品の周縁
リブ4に嵌合させてもよい。 (3)抜き加工時に、成形シート2から、各成形容器3を
完全に分離するようにしてもよい。
深い複数の成形容器を一体的に備える成形シートを示す
説明図である。
である。
大図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 抜き刃の内側に、成形シートにおける成
形品を位置決めする位置決め手段が設けられている抜き
型において、 前記位置決め手段が、弾性部材と、該弾性部材の上に前
記抜き刃よりも上方に突出するように設けられて前記成
形品の周縁リブを支持する支持部材とを備えていること
を特徴とする抜き型。 - 【請求項2】 前記支持部材の先端部が、前記成形シー
トの正規のセット状態において、該成形シートの成形品
の周縁リブの最奥部に納まるように設定されている請求
項1の抜き型。 - 【請求項3】 前記支持部材の先端面が、上方に向けて
凸となる湾曲面である請求項2の抜き型。 - 【請求項4】 前記弾性部材が、成形品を押し上げるた
めの手段を兼ねるように、その反発弾性力が設定されて
いる請求項1ないし請求項3のいずれか1項の抜き型。 - 【請求項5】 前記弾性部材がゴムスポンジである請求
項4の抜き型。 - 【請求項6】 前記位置決め手段が、成形シートのセッ
ト時に、該成形シートの成形品の周囲を全体的に囲むよ
うに筒状の形状を有する請求項1ないし請求項5のいず
れか1項の抜き型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26628895A JP3647521B2 (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 抜き型 |
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---|---|---|---|
JP26628895A JP3647521B2 (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 抜き型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0985699A true JPH0985699A (ja) | 1997-03-31 |
JP3647521B2 JP3647521B2 (ja) | 2005-05-11 |
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ID=17428873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26628895A Expired - Fee Related JP3647521B2 (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 抜き型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3647521B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010162660A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Wakisaka Engineering:Kk | 熱成形品打ち抜き用切断型およびこれを備える切断装置 |
JP2012210674A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Sekisui Giken:Kk | 打抜き刃型 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6493870B2 (ja) * | 2015-03-12 | 2019-04-03 | 日本カーバイド工業株式会社 | 樹脂成形品及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP26628895A patent/JP3647521B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010162660A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Wakisaka Engineering:Kk | 熱成形品打ち抜き用切断型およびこれを備える切断装置 |
JP2012210674A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Sekisui Giken:Kk | 打抜き刃型 |
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---|---|
JP3647521B2 (ja) | 2005-05-11 |
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