JPH0811877B2 - 連続紙ウェブに被覆剤を調節塗布しかつ均すためのドクターブレード - Google Patents

連続紙ウェブに被覆剤を調節塗布しかつ均すためのドクターブレード

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JPH0811877B2
JPH0811877B2 JP58189388A JP18938883A JPH0811877B2 JP H0811877 B2 JPH0811877 B2 JP H0811877B2 JP 58189388 A JP58189388 A JP 58189388A JP 18938883 A JP18938883 A JP 18938883A JP H0811877 B2 JPH0811877 B2 JP H0811877B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、走行する連続紙ウエブに被覆剤を調節塗布
し、かつ均すためのドクターブレードに関し、特に、鋼
片からなり、耐摩耗性のセラミック材料で被覆され、か
つ可撓性であるドクターブレードに関するものである。
(従来の技術) 紙被覆技術における開発は、益々高い生産速度を有す
る被覆装置に向けられている。現在の装置は、1500m/mi
n又はそれ以上の紙ウエブ走行速度を有し、紙ウエブの
幅は、しばしば8m又はそれ以上にも達する。このような
走行する紙に対する被覆装置は、特に塗布される被覆剤
の量が、一般に紙表面1m2当たり5〜25g以下であるため
に、被覆用に使用される被覆装置には大きい精度が要求
される。この分野においては、紙ウエブに塗布された被
覆剤の層は、完全に均一でなければならないことが要求
される。
被覆結果は、可撓性ブレードにかけられたばね力に関
して紙ウエブの走行方向におけるブレード斜面の長さに
よって著しく影響を受ける。表面圧力、即ち、紙表面に
対して斜面を介して及ぼされる単位表面積当たりの圧力
(比表面圧力)は、紙ウエブ上に残留する被覆剤の量に
対して決定的意味を有する。従って、斜面の長さとブレ
ードの降伏特性との間には、特定の比率が存在する。従
って、被覆工程の間の摩耗によるベベル表面の伸び変化
を防止するために、現在では一般に被覆用ブレードを頻
繁に研磨して、被覆工程自身に存在する実際の条件に対
してできるだけ合致した斜面長さと斜面角度とを確保し
ている。更に、ブレードの可撓性をばね力に対して調節
して、ブレードを、紙ウエブの不均一性に適合させ、例
えば、紙ウエブにおける塊や厚い継ぎはぎのような欠点
をも許容するようにすることが重要である。
従来のドクターブレードは、良好な被覆結果を与えて
いるが、急速に、かつ不近一な摩耗を受けるという欠点
を有する。従って、ブレード材料の極く小部分のみが摩
耗した後でさえ交換させねばならない。実用上の理由
で、一般に被覆紙ウエブの一側面と紙ウエブの多側面を
指示するゴム被覆支持ローラとに連携する被覆用ブレー
ドは、紙ウエブよりも幅広く構成されている。更に、水
中における粘土の顔料分散物を紙の被覆用として一般に
使用されており、このことにより、被覆剤と紙ウエブと
の両者が、ブレードの刃に対して著しい摩耗作用を与え
る。他方、紙ウエブの外部に位置して被覆工程の際にゴ
ム被覆支持ローラとのみ接触しているブレード部分は、
殆ど摩耗を受けない。このことは、初期に真直であった
ブレードの刃が摩耗して、紙ウエブの走行した部分に沿
って若干窪み、しばらくするとウエブに対する被覆が不
均一となることを意味する。従って実際上、従来のブレ
ードは、僅か数時間の使用の後にさえ交換しなければな
らない実状であった。このことは、材料の観点、及び運
転停止、並びに再開の作業工程を必要とした点で結局高
価についていた。
従来の被覆用ブレードの使用寿命を増大させるべく多
くの研究がなされており、例えば、ブレードの諸性質を
鋼組成の適当な選択及びアニールのような処理により最
適化されている。
論理的には、慣用のばね鋼よりも耐摩耗性の大きいブ
レード材料を使用することにより、この種の被覆用ブレ
ードの使用寿命を増大させることも可能である。外見上
適する材料、例えば、硬い金属及びサーメットは、必ず
しも充分な可撓性を有しない。実際このような材料は、
しばしば極めて脆く、従って、ドクターブレードの使用
に際してしばしば生成する応力により容易に破壊され
る。
ブレードの鋼材料の選択以外に、従来、ブレード材料
に対し耐摩耗性の大きい材料片を付着させることにより
摩耗問題を解決すべく多くの試みがなされている。硬い
クロムメッキ又はその他の金属を用いるメッキも、本来
軟らかいブレード材料に良好な摩耗性表面を付与する手
段として示唆されている。同様の理由で、ドクターブレ
ードの摩耗問題を解決すべく行なわれた多くの実験は、
紙製造に作用される薄い被覆用ブレードについては不成
功であった。即ち、薄いブレード材料を使用する場合に
は、技術上の観点からメッキ以外の、例えばセラミック
材料等の耐摩耗性の材料を付着することは、実施困難で
あることが判明した。即ち、可撓性のようなブレード材
料に必要とされる本来の性質が、耐摩耗性の向上のため
の手段により著しく低下することも判明した。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は、鋼片からなるドクターブレードに、そ
の可撓性を阻害することなくセラミック材料の付着を実
施することを試みていたが、驚くべきことに、セラミッ
ク材料を熔融状態で噴霧により順次に複数の薄いセラミ
ック材料の層として構成して付着することにより、耐摩
耗性のセラミック材料の被覆を施しても、鋼ブレードの
本来の可撓性を実質的に失うことなく、走行する連続紙
ウエブに被覆材を調節塗布しかつ均すのに完全に満足し
得る結果が保証されることを突き止めて本発明を完成し
た。
従って、本発明の目的は、耐摩耗性のセラミック材料
の被覆を施しても、鋼ブレードの本来の可撓性を実質的
に失うことなく、走行する連続紙ウエブに被覆剤を調節
塗布しかつ均すのに完全に満足し得る被覆性能が保証さ
れ、慣用のドクターブレードに比較して長期の使用寿命
を有するドクターブレードを提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明のドクターブレードは、走行する連続紙ウエブ
に被覆剤を調節塗布しかつ均すためのドクターブレード
において、ブレードは、0.7mmもしくはそれ以下の肉厚
を有する可撓性の鋼片からなり、その作用域に鋼片の肉
厚よりも薄くかつ鋼ブレードよりも耐摩耗性の大きいセ
ラミック材料の表面被覆を最高0.25mmの全厚さを有する
層で構成され、かつ前記セラミック材料層が、熔融状態
にて噴霧により順次の工程で次々と塗布された複数層の
セラミック材料層として構成されてなることを特徴とす
る。
ブレード材料は、0.10〜0.70mmの厚さと少なくとも22
ロックウエルCの硬度とを有する鋼片からなっている。
一般に、鋼片材料は、ばね鋼型の表面焼戻しされた炭素
鋼であり、例えば、次の組成を有する: C 1.02 % Si 0.20 % Mn 0.40 % P(最大) 0.035 S(最大) 0.025% 更に、ブレード材料は、冷圧延された強靭な鋼片から
製造され、今日では一般に、例えば、0.254mm、0.305mm
又は0.381mmの標準寸法として入手することができる。
セラミック被覆は、0.25mmの最大厚さと0.02mmの最小
厚さとを有し、耐摩耗性材料、即ち、セラミック材料を
熔融状態で噴霧して順次に塗布された複数の薄層で構成
されこの場合各々の薄層に、例えば0.002〜0.030mmの厚
さを有する。
セラミック被覆の幅は20mmを越えてはならない。実用
的には、セラミック材料消費を最小にしかつブレードが
移動する際に亀裂発生の危険を防止するために、出来る
だけ幅狭にすべきである。従って、10mm未満のセラミッ
ク被覆幅が実用的には好適である。
各々のセラミック被覆薄層は、熱噴霧技術によって施
こされ、熔融被覆材料を被覆されるべき表面に対して噴
霧する。本発明の場合、プラズマ噴霧又は火炎噴霧が適
する方法である。プラズマ噴霧を用いる場合、好適には
多くの場合、気体がプラズマ状態となるようにこの気体
をアークにより激しく加熱する。このプラズマ状態にお
いて、気体をジェットとしてノズルから噴霧し、被覆用
に使用する材料をキャリヤガスにより粉末状としてプラ
ズマジェットへ供給する。かくして、粉末は即座に熔融
し、この熔融状態としてジェットにより被覆用表面へ吹
き付けられる。極めて薄い被覆されつつある鋼片に対す
る熱破損を避けるため、それ自体極めて薄い被覆を段階
的に蓄積させかつ各々の工程の後に冷却させる。
耐摩耗性被覆を施しても、本発明によるドクターブレ
ードの好適例は、初期の未被覆鋼ブレードと実質的に同
じ可撓性を有し、かくして完全に満足し得る連続走行の
紙ウエブに対する被覆結果が保証させる。本発明による
極めて薄い耐摩耗性材料の表面被覆の段階的蓄積は、被
覆層自身における良好な可撓性と最小の脆さとを確保す
る。
紙ウエブ被覆の均一性に関して最良の品質を有する被
覆を達成するために、導入域の前、及び/又はその内
部、並びに出来ればそれに続くベベル表面におけるブレ
ード被覆を、傾斜した又は凸状丸味の表面により形成す
る。これは、これら領域におけるブレード被覆に対して
鋭端部のない湾曲形状が付与されることを意味し、被覆
の同等な事後研磨により段階的に行うのが適している。
耐摩耗性の表面被覆の構造については、第一の薄層を
ブレード材料に塗布する前に、ブレード材料を被覆すべ
き表面領域内において適当な予備表面処理にかけるべき
であり、好適には、第一の薄層を塗布する直前に、例え
ばカーボランダムによる緩和な砂吹きを行う。或る場合
には、例えば、ニッケル合金などの結合剤の層をブレー
ド材料の予備処理表面と第一層との間に施すことも適し
ている。次いで、その初期の帯片の可撓性と平滑性とに
影響を与えないように順次の層を塗布する。
最後に、所望ならば、仕上げ表面被覆を研磨にかけ
て、3.0μRa未満の研磨仕上げを形成することもでき
る。
本発明による被覆に使用される耐摩耗性の材料は、サ
ーメット、又は特に一種又はそれ以上の金属酸化物、又
は一種又はそれ以上の金属炭化物、又はこれらの組合、
即ち、一般的に所謂セラミックと総称されるセラミック
材料から構成することができる。勿論、特定の目的に最
も適する耐摩耗性の被覆材料は、例えば個々の場合に所
望される紙被覆の品質を考慮して選択することができ
る。例えば、酸化クロムのような被覆材料は、良好な耐
摩耗性を齎すが、この種の被覆は、暫く使用すると僅か
に被覆の劣化を齎すことに注目すべきである。然し乍
ら、この劣化は、大抵の工業的被覆目的には無視し得る
ものである。
驚くことに、主としてアルミナからなるブレード被覆
は、幾つかの目的に必要とされる高品質の紙ウエブ被覆
に対して特に適していることが判明した。例えば、酸化
チタン(TiO2)のような他の金属酸化物を少量(例えば
3%)含有するアルミナ(Al2O3)(97%)のブレード
被覆を使用することにより、特に良好な結果が得られ
た。
(実施例) 以下、添付図面を参照して本発明を実施例につき詳細
に説明する。
図面に示したドクターブレードは、走行紙ウエブを被
覆する際に使用することを目的とする。この被覆工程に
おいて、一般的に紙ウエブは、ウエブの走行方向に回転
するゴム被覆された支持ローラを部分的に囲繞する。被
覆剤の槽中に部分的に浸漬された回転式塗布ローラを用
いることにより、過剰の被覆剤を紙ウエブの一面に塗布
し、ブレード(原理上、従来型のブレードホルダに配置
する)をこのように被覆されたウエブの表面へ押圧され
て、塗布した被覆剤の層を均一にする。ウエブに対する
ブレードの接触角度及びウエブに対しブレードを当接さ
せる圧力は、好適には調節自在であり、紙ウエブに対す
るブレードの接触圧力及び接触角度の適する調節は、ウ
エブ上に残留する被覆剤の量を良好な精度で設定するこ
とを可能にする。図示したドクターブレードは、この種
の工程における従来のドクターブレードと同様に使用さ
れる。
第1〜8図の各々には、各ドクターブレードの作用自
由端部のみを示す。これらの図面に関する実施例の各々
において、ブレード1は、平行な対向する主面としての
側部2及び3を有する鋼ブレード材料の帯片からなって
いる。図示した各ブレード1は、使用時に紙ウエブ7に
係合する作用面を有する。ベベル表面4の寸法を図面で
は破線8で示し、これは更に太い実線で示した導入域9
の一部を含み、この導入域9において矢印6の方向へ移
動する紙ウエブの1面が使用時に最初にブレード1と接
触する。紙ウエブ7の他面は、一般的に矢印6の方向へ
回転する支持ローラ(図示せず)に係合するが、或る配
置の場合紙ウエブ7は、ブレード1と係合する全領域に
亙りこのローラにより支持される必要はない。紙ウエブ
7に面する側部2の部分は、ブレード1よりも耐摩耗性
の大きい薄いセラミック材料の表面被覆5を有する。こ
の表面被覆5の組成及び構造を、以下詳細に説明する。
各ブレードの作用面は、従って、使用に際し紙ウエブ7
と作用面との間に位置する紙被覆剤の層(簡単にするた
め図示せず)を介して紙ウエブ7と係合するよう設計さ
れる。表面被覆5は、紙ウエブ7に最初に出会いかつロ
ーラに面するブレード1の側部2に塗布される。側部2
は、以下にブレード1の導入側とも呼ばれる。ブレード
の表面被覆5は、被覆領域に配設され、その幅は、側部
2に沿って好ましくは最高20mmである。第1図には、被
覆領域を参照符号5aで示す。
第1,2,4〜6図の実施例において、ベベル表面4は、
ブレード1の自由端から側部2に平行なこの側部2の表
面被覆5の表面の一部まで延在するベベル表面8によっ
て与えられ、側部2に対して鈍角で僅かに傾斜する。こ
れら実施例に関する以下の説明において、作用面をベベ
ル表面4とも呼ぶ。
第8図の実施例において、ベベル面4は、側部2及び
3に対し傾斜して側部2の表面被覆5の表面から側部3
の表面被覆5まで延在する僅小な凹面によって与えら
れ、この実施例において作用面は、ブレード1の端面を
形成する。
第1,2,及び8図の配置において、ベベル表面4は、ブ
レード1と交差し、従って、これら実施例において全作
用面は、表面被覆5により与えられる部分4aから帯片か
らの部分との両者を含んでいる。第1図において、ベベ
ル面部4aは、従って、ベベル面部4aの残部と同一平面に
存在し、導入域9とブランクの自由端部に近接した表面
被覆5の先端部5bとを含む。参照符号5bは、導入域9の
上流に位置する側部2と平行なブレード1の表面被覆5
の平面を示す。
第2図は、第1図に示したブレード1の代案を示して
おり、導入域9の上流及び/又はその内部における表面
被覆5は、好適には丸味が付与される。この丸味は、例
えば被覆の適当な後に研磨により得られる。
第3〜7図に示した本発明の各具体例において、ブレ
ード1の全作用面には耐摩耗性被覆が施される。
第3図は、所謂トレーリングブレードを示し、作用面
は、側部2とほぼ平行な側部2上の表面被覆5の表面に
より与えられる。
第4図は、第3図に示したブレード1の変形を示して
おり、導入域9とベベル表面4の隣接残部とは、ベベル
表面4により与えられるが、ブレード材と交差せずかつ
表面被覆5の一部を有角研磨して形成されている。第1,
2,4〜6,及び8図の実施例において、導入側5cから導入
域9への被覆の移行部は好適には丸味を帯びている。
第5,6,及び7図において、ブレードの全側部2の耐摩
耗性の表面被覆5は、帯片上に予め形成された斜面10に
施され、側部2からブレード1の自由縁部まで延在す
る。
第6図の具体例において、導入域9へ移行する上流の
表面被覆5の平面5cには、被覆を後研磨することにより
適当な凸形状が付与される。
第7図の具体例において、全体的に表面被覆5が施さ
れた作用面は、段階的研磨により実質的に丸味が付与さ
れて、導入域9の上流に側部2に対して平行な表面部分
と導入域9を含む僅かに傾斜した表面部分と導入域9の
下流により大きく傾斜した表面部分とを与える。従っ
て、本発明の範囲内において、ベベル表面4は、後研磨
により如何なる目的にも適した表面を付与することがで
きる。
第8図の具体例において、ベベル面4は、導入部4aと
導出部4cとこれらの間の中央部4bとから構成される。導
入部4aと導出部4cとには耐摩耗性材料を施こし、中央部
4bは未被覆ブレード材料よりなる。
第8図のブレードは、好適には帯状ブレード材料の対
向平面上に耐摩耗性被覆を施こした後、帯片を被覆領域
に沿って長手方向に切断しかつ切断縁部を研磨して傾斜
作用面4を形成することにより作成される。
以下、本発明による標準ドクターブレードを使用した
実験を説明するが、各実験に使用されたブレードは、セ
ラミック材料粉末をプラズマ噴霧により、各々のセラミ
ック被覆層が、厚さ約0.01mmにて10層にて構成され、従
って全厚み約0.1mm、セラミック被覆層の幅は約8mmに構
成された。
実験 1 アルミナ97%と酸化チタン3%とからなるセラミック
材料を使用してセラミック被覆層を有するドクターブレ
ードを使用して、木材を含有しない印刷紙に対する被覆
剤を均して被覆した。紙ウエブ速度は、500m/minであ
り、使用した被覆剤は20%カオリンと80%炭酸カルシウ
ムとの水性分散物とした。
このドクターブレードは、良好な被覆結果を与えて30
時間使用することができた。セラミック被覆層は、亀裂
等の異常は見当たらなかった。
従来のドクターブレードは、同じ条件下において4時
間の使用後に交換しなければならなかった。
実験 2 アルミナからなるセラミック材料を使用したドクター
ブレードを使用して、木材を含有しない印刷紙に対する
被覆剤を均して被覆した。紙ウエブ速度は、400m/minで
あり、使用した被覆剤は20%カオリンと80%炭酸カルシ
ウムとの水性分散物とした。
このドクターブレードは、良好な被覆結果を与えて60
時間使用することができた。セラミック被覆層は、亀裂
等の異常は見当たらなかった。
従来のドクターブレードは、同じ条件下において8時
間の使用後に交換しなければならなかった。
実験 3 酸化クロムからなるセラミック材料を使用したドクタ
ーブレードを使用した以外は、実験2を反復した。
このドクターブレードは、60時間よりも相当長く使用
することができた。然し乍ら、僅か数時間の使用後に被
覆結果は若干悪化したが、これは恐らく大抵を目的には
充分許容し得るものである。
(発明の効果) 本発明による走行する連続紙ウエブに被覆剤を調節塗
布しかつ均すためのドクターブレードによると、耐摩耗
性のセラミック材料の被覆を施しても、鋼ブレードの本
来の可撓性を実質的に失うことなく、かつセラミック被
覆層自身における良好な可撓性を確保すると共にその脆
さを最小とし、例えば、亀裂の危険を最小化させ、走行
する連続紙ウエブに被覆剤を調節塗布しかつ均すのに完
全に満足し得る被覆性能が保証され、慣用のドクターブ
レードに比較して長期の使用寿命を有するドクターブレ
ードが提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図は、本発明に使用されるドクターブレードの
種々異なる具体例と示す略側面図である。 1……ブレード、2,3……側部 4……ベベル表面、5……表面被覆 6……移動方向、7……紙ウエブ 8……ベベル表面、9……導入域 10……斜面

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行紙ウエブに被覆剤を調節塗布しかつ均
    すためのドクターブレードにおいて、ブレードは、0.7m
    mもしくはそれ以下の肉厚を有する可撓性の鋼片からな
    り、その作用域に鋼片の肉厚よりも薄くかつ鋼ブレード
    よりも耐摩耗性の大きいセラミック材料の表面被覆を最
    高0.25mmの全厚さを有する層で構成され、かつ前記セラ
    ミック材料層が、熔融状態にて噴霧により順次の工程で
    次々と塗布された複数層のセラミック材料層として構成
    されてなることを特徴とするドクターブレード。
  2. 【請求項2】鋼片がほぼ平行な対向主面を有し、ブレー
    ドが前記鋼片の主面の一方に対し鈍角に傾斜しかつ前記
    主面の他方に対し鈍角に傾斜したベベル表面を備え、こ
    のベベル表面がブレードの作用面を形成し、作用域を前
    記ベベル表面の上流部の領域に前記一方の主面との接続
    部近傍に配置すると共に、これに導入域と導入域の上流
    かつ隣接する領域と導入域の下流かつ隣接する領域とを
    設けてなる特許請求の範囲第1項記載のドクターブレー
    ド。
  3. 【請求項3】前記セラミック材料が一つ又はそれ以上の
    金属酸化物、又は一つ又はそれ以上の金属炭化物、又は
    これらの組合せからなる特許請求の範囲第1項又は2項
    に記載のドクターブレード。
  4. 【請求項4】前記金属酸化物がアルミナからなる特許請
    求の範囲第3項記載のドクターブレード。
  5. 【請求項5】前記金属酸化物が少量の他の金属酸化物を
    含有するアルミナからなる特許請求の範囲第3項又は第
    4項記載のドクターブレード。
  6. 【請求項6】前記他の金属酸化物が酸化チタンである特
    許請求の範囲第5項記載のドクターブレード。
  7. 【請求項7】前記金属酸化物が97%のAl2O3と3%のTiO
    2とからなる特許請求の範囲第5項又は第6項記載のド
    クターブレード。
  8. 【請求項8】被覆を施した表面が導入域を形成する面
    と、導入域の上流の相対的に傾斜した面と、導入域の下
    流の相対的に傾斜した面とを備える特許請求の範囲第1
    項記載のドクターブレード。
  9. 【請求項9】ブレードの全ベベル表面に耐摩耗性被覆を
    施してなる特許請求の範囲第2項記載のドクターブレー
    ド。
  10. 【請求項10】ベベル表面が更にこのベベル表面とブレ
    ードの他方の主面との接続部領域に排出域を備えかつ中
    間の中間域をも備え、導入域と排出域とにそれぞれ耐摩
    耗性被覆を施こすが、前記中央域には被覆を施こさない
    特許請求の範囲第2項記載のドクターブレード。
  11. 【請求項11】耐摩耗性被覆を施こした表面が斜面であ
    るか、または導入域の上流および/またはその内部で丸
    味を有する特許請求の範囲第2項記載のドクターブレー
    ド。
  12. 【請求項12】鋼片が主面と、端面と、これら主面と端
    面との間に延在するベベル表面とを備え、鋼片のこのベ
    ベル表面が耐摩耗性材料により完全に被覆され、かつ鋼
    片のこのベベル表面を覆つて延在する被覆がドクターブ
    レードのベベル表面を形成する特許請求の範囲第2項記
    載のドクターブレード。
  13. 【請求項13】作用域をブレードの1側部にその縁部に
    隣接して設け、ブレードの前記1側部における被覆を施
    こす領域の幅が最高20mmである特許請求の範囲第1〜13
    項のいずれか1項に記載のドクターブレード。
JP58189388A 1982-10-13 1983-10-12 連続紙ウェブに被覆剤を調節塗布しかつ均すためのドクターブレード Expired - Lifetime JPH0811877B2 (ja)

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