JP2815493B2 - めっき浴用ロール - Google Patents

めっき浴用ロール

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JP2815493B2
JP2815493B2 JP3089088A JP8908891A JP2815493B2 JP 2815493 B2 JP2815493 B2 JP 2815493B2 JP 3089088 A JP3089088 A JP 3089088A JP 8908891 A JP8908891 A JP 8908891A JP 2815493 B2 JP2815493 B2 JP 2815493B2
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C2/00Hot-dipping or immersion processes for applying the coating material in the molten state without affecting the shape; Apparatus therefor
    • C23C2/003Apparatus
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼材の溶融めっき装置
に配設されている浴中機器のうち、鋼帯を案内し走行さ
せるのに用いられるロール、たとえば溶融めっき浴浸漬
ロール(以下は、単に「シンクロール」という)に関
し、特にこのシンクロールの表面構造についての改良提
案であって、溶融亜鉛めっきや溶融アルミニウムめっ
き、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき、溶融スズめっ
きなどの非鉄金属の溶融めっきプロセスに適用されるめ
っき浴用ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融亜鉛めっき装置あるいは溶融アルミ
ニウムめっき装置などに用いられているシンクロール
は、図1に示すように、めっき浴中に浸漬されて用いら
れるものである。このシンクロールは、溶融亜鉛などの
溶融金属中に常時浸漬して用いられることから、条件が
苛酷であり、基本的には次のような機能を具備すること
が要求されている。 溶融金属によってロール表面が
侵食されにくいこと。 通過する鋼帯と接触しても表
面が摩耗しにくく、初期の形状精度を長く維持できるこ
と。 消耗材ではあるが、その寿命が長く、装置コス
トを抑制できること。
【0003】しかも、このシンクロールは、めっき浴中
で、鋼帯の案内走行と同時に方向転換のために鋼帯を巻
き付けて用いられるので、さらに次のような性能も要求
される。 めっき浴中に懸濁浮遊する異物(「ドロ
ス」, 主としてFe−Zn合金などの微粒子、もしくはこれ
らがめっき金属成分と機械的に結合した粒子で、金属Zn
より融点が高くこれが鋼帯面に付着するとめっき層の形
状欠陥となり、製品の表面欠陥をひきおこす)が被めっ
き鋼帯に付着しにくい構成になっていること。 一般
に、シンクロールの外周面には、上記ドロスを排出させ
るためのらせん溝(グルーブ)が刻設されているが、こ
の溝形状がめっき鋼帯にめっきの不均一部となって、色
調むら, 光沢むらなどのめっき表面欠陥(いわゆる「グ
ルーブマーク」と称されている)となりにくいものであ
ること。
【0004】これらの要求に応えられる従来のシンクロ
ールとしては、次のようなものがある。a.ひとつは、
ロール外周面に、耐溶融金属侵食性に優れた被覆層を設
けたもの、b.他の1つは、ロール外周面に刻設する溝
形状を改善したものである。前者のロールとしては、
JIS H8303-1989に制定されているようなコバルト自溶合
金を、ロール表面に溶射溶着したもの、特開平1−10
8334号公報に開示のように、上記自溶合金中に耐溶融亜
鉛侵食性を改善のためのMo, W を添加してなる被覆層を
形成したもの、特公昭58−37386 号公報に開示のよう
に、WCあるいはCrC , TiC と熱間耐食性金属などからな
る 0.1〜2.4mm厚さの被覆層を設けたもの、などのもの
が知られている。
【0005】また、後者のロールについては、ロール
表面に、図2に示すような溝を刻設したものが知られて
いる。これらの溝は、ロールの母線方向に向かって刻設
した一方向のらせん溝または軸方向の中央振り分け形の
らせん溝であって、各らせん溝の間は、平坦な形状とな
っている。さらに、このらせん溝の刻設方法についても
種々の提案があり、たとえば、特開昭64−79356 号公
報に開示されているものは、ロール外周面に、ピッチ20
〜60mm、深さ 0.5〜10mm、幅5〜10mm、R3〜10mmのク
ロス状の溝を設けた溶融亜鉛めっき用シンクロールを提
案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの各従来技術
は、ロール表面形状の長期安定化や表面付着ドロスの軽
減化などに、それなりに有効であった。しかしながら、
昨今の自動車用防錆鋼板などに求められている亜鉛めっ
きの品質は、ますます高度化しており、従来の改善技術
では不十分であると考えられている。すなわち、めっき
鋼板の機械的性質はもちろんのこと、本発明の対象とし
ている塗装の下地としてのめっき面の分野についても、
たとえばめっきの色調むらあるいは光沢むらなどに対す
る表面品質への要求がさらに高まっているのが実情であ
る。
【0007】このような実情に鑑み、めっき面の品質向
上を図るべく研究を進めるうちに、本発明者らは、上記
従来技術のうち、とくに特開昭64−79356 号公報のよう
に、ロール表面にらせん溝を刻設することによって、そ
れ以前の種々の問題点を克服することとした従来ロール
の場合、むしろ、このらせん溝が原因となって、めっき
の色調あるいは光沢のむらを発生させるということが判
った。すなわち、めっき鋼帯は、図2に示すように、ド
ロス排出用のらせん溝とそれに隣接する平坦部とに接触
しているため、この両者の形状差がめっき鋼帯に“グル
ーブマーク”と呼ばれる縞もようとなって発生し、これ
が鋼帯めっき面の色調あるいは光沢のむらなどのめっき
外観欠陥となるのである。そして、このグルーブマーク
は、シンクロールが新品のときに顕著に発生することも
判った。
【0008】これに対し、かかるグルーブマークの発生
を防止するために、鋼帯の張力,通板速度, 鋼帯の温
度, 浴成分などを調整する方法、あるいは、予めダミ
ー鋼帯とよばれる前処理鋼帯を8〜24時間通板させてコ
ンディショニングを行ってから、本格的な通板を行う方
法なども考慮した。しかしながら、これらのの方法で
は、製造する鋼帯の厚さ, 幅によって溶融金属浴中での
鋼帯温度や張力が変化するため、安定した条件を見い出
すのが困難であり、まためっき浴成分の調整によってグ
ルーブマークを不鮮明にする方法についても、めっき層
の密着性とは相反する関係にあってその調整が極めて困
難である。一方、ダミー鋼板を通板させる調整操業を行
うの方法では、生産性を著しく低下させるので実効が
困難であるのが現状である。
【0009】このことは、従来ロールのように、らせん
溝のみを形成したものでは、どのような操業上の改善を
行ってもグルーブマーク発生を完全に防止するところま
で至らないことが明らかとなった。
【0010】そこで本発明の目的は、ロール表面の微小
形状について機械的に吟味し、グルーブマークが発生し
ない好適条件を追求し、さらにこの好適形状を長期間維
持させることによって、上述した従来技術の欠点を克服
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究による
と、図2に示すようなロール外周面にらせん状の溝が刻
設され、このらせん溝の相互間が平坦部でつながってい
るようなシンクロールでは、搬送鋼帯が、めっき浴中で
このようなシンクロールに巻きついて搬送されるとき、
その巻き付け角度が小さいほど、ロール外周面の溝形状
がグルーブマークとしてめっき鋼帯に転写しにくいこと
を知見した。しかも、グルーブマークとして認められる
限界は、鋼帯とロールが線接触するときであることも判
った。そこで本発明者らは、らせん溝間の平坦部が鋼帯
と直接面接触せず浴成分を介して接触するように、前記
らせん溝間を凹凸面とすることに想到した。
【0012】すなわち、本発明は、ロール外周面にドロ
ス排出用らせん溝を刻設してなるめっき浴用ロールにお
いて、このらせん溝に挟まれた部分のロール外周面を、
規則的もしくは不規則的な凹凸面として構成し、かつこ
の凹凸面の高低差を0.5 〜5mmの範囲内とすると共に、
凸部の頂部を平坦面にしたことを特徴とするめっき浴用
ロールである。
【0013】しかも、上記のめっき浴用ロール(シンク
ロール)は、浴成分を介して接触するようにするため
に、前記凹凸面は、平坦な頂部を有する凸部の密度が、
1cm2あたり10〜250 個の範囲となるようにし、さらに
前記凸部の頂部を炭化物, 酸化物, 硼化物およびそれら
のサーメットで形成することが好ましい形態である。
【0014】
【作用】溶融金属めっき浴内で鋼帯を案内走行させるた
めに用いられるシンクロールは、理論的には上述したら
せん溝のないことが望ましい。しかしながら、溶融めっ
き処理では、鋼帯とロールの接触界面におけるZn−Fe合
金(ドロス)の生成と凝集は不可避であり、このために
はドロスを自動的に排出させる経路を設ける必要があ
り、種々の寸法, 形状をした溝を刻設するのが普通であ
る。
【0015】一般的には、このようなドロス排出のため
の経路は、鋼帯の走行によって回転する機構から、必然
的に、らせん状の溝形状(V,U,角形など)として形
成されている。この溝(以下、このような溝を「らせん
溝」という)は、ロール表面の展開図を見ると容易にわ
かるように基本的には1本の溝である。したがって、ロ
ール外周面の任意の母線を基準としたとき、それらは互
いに連絡せず離間した関係である。このことは、ロール
がめっき浴中で動作するとき、前記らせん溝部にはめっ
き浴成分が潤沢に存在して鋼帯に対し流体接触するのに
対し、このらせん溝に挟まれた隣接する平坦部では、鋼
帯はロール表面とほぼ剛体接触することを意味してい
る。ここに両者のめっき鋼帯表面に対するめっき浴成分
の作用差が発生し、いわゆるグルーブマークとなって発
生すると考えられる。
【0016】さて、本発明者らは、上述したらせん溝部
と平坦部との作用差として、めっき浴成分との反応時
間の差、境界層理論としてみたときのめっき浴成分の
差異、めっき浴成分との接触圧力差などについて考察
した。そこで、グルーブマークは、上述したような鋼帯
とめっき浴成分の微視的なめっき反応条件差によって発
生するものであると仮定して、本発明者らは、鋼帯がロ
ール表面におけるいかなる接触面においても同等のめっ
き反応を呈することができる接触条件を設けることによ
って溝部とそれに隣接する平坦部に存在するめっき浴成
分条件を同一化させ、めっき反応条件差に起因するグル
ーブマークの発生を防止できると推定した。
【0017】このことから本発明者らは、まず、らせん
溝に隣接する平坦部に、らせん溝部と同等の作用:すな
わち同等のめっき浴成分を供給するための構成について
検討した結果、平坦部に規則的もしくは不規則な模様の
凹凸形状を設ける手段に着目した。そこで、この凹凸形
状について、その大きさと具体的な形状を種々変化さ
せ、グルーブマーク発生との関係を詳細に検討した。こ
のような考え方というのは、通常、めっき浴成分という
のは、本質的に溶融金属であり、粘性にもとづく表面張
力を有するため、平坦面にくらべると粗面, すなわち凹
凸面の方が濡れにくく、しかも均等に濡れて侵入するた
めには、この凹凸部の溝がある大きさ以上の高低差が必
要であることが判った。しかも、ひとつの凸部がある大
きさ以上になると、逆にそれ自体がグルーブマークに相
当するような模様をめっき鋼帯に転写することなどが予
想された。
【0018】なお、本発明において、らせん溝相互間の
平坦部に所要の凹凸模様を設ける方法としては、切削
加工法、放電加工法、レーザービーム加工法、シ
ョットまたはグリット材を高圧空気で吹きつけるいわゆ
るブラスト加工法、および微小なピンを埋め込み溶接
により接着する加工法などの方法を用いた。試験ロール
は、SUS 304 ステンレス鋼および13Cr系鋼の2種類の材
質で、直径 600mm, 面長1500mmの寸法のものを使用し、
あらかじめその表面に深さ 1.5mm, 幅6mm, ピッチ25mm
のドロス排出用U字形状のらせん溝を刻設した。この場
合、前記らせん溝に隣接するそれらの相互間に位置する
平坦部の長さは、ロールの1母線上でみたとき約18mmに
なる。これらのロールのうち1本をそのまま、他はこの
平坦部に上記に示した方法で種々の大きさの凹凸形状を
形成したのち、普通亜鉛めっき浴に浸漬し、鋼帯を案内
通過させてめっき鋼帯表面のグルーブマークの発生状況
を観察した。
【0019】表1はロール表面の各種凹凸形状、刻設方
法とめっき鋼帯表面のグルーブマーク発生状況との関係
を示したものであり、凹凸模様の高低差を0.5mm以上 5.
0mm以下の範囲内とし、三角錐台や四角錐台、角柱、円
柱などの形状としたものが、グルーブマークを発生させ
ないことが判った。
【0020】表2は、凸部を設ける密度についての結果
であり、グルーブマーク発生におよぼす影響とその形状
維持寿命との関係を示したものである。機能とその維持
能からみたとき、ロール面1cm2 あたりの凸部の個数に
は適合範囲があり、そのロール外周面の刻設密度が1cm
2 あたり10ケ以上 250ケ以下のものがグルーブマークを
発生させず、かつその維持能も適当であることがわかっ
た。そして、この刻設密度が大きすぎると、その間隙に
ドロスが堆積し凹部を埋めてしまうこともわかった。図
3は、かかる凹凸面に形成した突部の形状を示したもの
である。
【0021】本発明において使用可能なロール外周面の
平坦部凹凸形状は、例えば図4に模式的に示すようなロ
ケーションで、隣接する溝部どうしが互いに連結してい
ることが好ましい。それは、このような凹凸形状とする
ことにより、ロールに鋼帯が巻きついた場合に、らせん
溝面と凹凸面との間で、接触の条件が何ら変わることな
く、らせん溝部と凹凸部とは等しい静水圧のめっき浴成
分が存在することになる。このような構成は、らせん溝
部と凹凸面との間に等静水圧のめっき浴成分が存在でき
る点で、従来技術で開示されている単純な溝を刻設した
構造のものとは本質的に異なるものであると言い得るも
のである。
【0022】以上説明したように、本発明においては、
凹凸面に形成した、特に突起部の形状は、その表面にめ
っき浴成分を潤沢に滞留させることができ、かつ溝部に
存在する溶融金属成分と同様の合金成分をめっき鋼帯に
供給することを可能にする構造でなければならない。す
なわち、このようなロール外周面構造にあっては、鋼帯
が、それが巻きついているロール外周面のいかなる部位
についても同一のめっき反応条件を受けることができ、
均一なめっき層が得られ、その結果、グルーブマークが
発生しなくなるのである。
【0023】次に、本発明においてロール外周面、とく
に前記凹凸面を、炭化物, 酸化物,硼化物もしくはそれ
らのサーメット材で被覆するのが好ましい。その理由
は、次のとおりである。それは、連続溶融金属めっき設
備浴中ロールは、一般に、オーステナイト系ステンレス
鋼や13Cr系鋼のような合金鋼で製作されている。ところ
が、亜鉛などの溶融金属は、活性であり、鋼素材との反
応性に富むので、種々のFe合金を生成する。とりわけ、
溶融めっき設備における浴中ロールは、浴中ではめっき
浴と反応し、その表面は短時間のうちに合金層で覆われ
るため、微細な凹凸を形成したロールを、初期設計の状
態のまま長期間維持することは極めて困難である。そこ
で、本発明者らは、めっき浴成分の侵食による該微小凹
凸の形状変化についても調査, 検討した結果、ロール表
面を炭化物, 酸化物, 硼化物もしくはそれらのサーメッ
ト材で被覆することが有効であることを見い出したので
ある。
【0024】すなわち、SUS 304 ステンレス鋼基材ロー
ルに対し、既述のらせん溝および前記凹凸を刻設した
ロール、前記のロールに対し、さらにその表面にWC
−Coサーメット材を40μm以上 100μm未満溶射被覆し
たロール、とを製作し、これらのロールを 480℃の溶融
亜鉛めっき浴中に浸漬して、表面形状の変化を調べた。
その結果、上記のロールは、SUS 304 ステンレス鋼基
材に対する溶融亜鉛の侵食により凹凸部が5〜10時間後
に溶損, 消滅したのに対し、のロールは 800時間後も
凹凸形状が初期状態のまま維持されていた。この結果か
ら明らかなように、凹凸の効果を維持するためには、ロ
ール外周面凹凸部の表面にWC−Coサーメット材溶射皮膜
の被覆を設けることが効果のあることがわかった。
【0025】なお、以上説明した溶融金属めっき浴中ロ
ールの表面に、らせん溝に加えて、その溝間に規則的も
しくは不規則的な凹凸を設けることと、及びその凹凸表
面にさらに耐溶融金属性に優れたセラミックス被覆を施
すこととは、同時に実行されることにより一層効果的に
なるものである。
【0026】また、上述の事例では、らせん溝に隣接す
る平坦部にまず凹凸もようを刻設し、その後WC−Coサー
メット材を溶射被覆した例であるが、この加工手順は表
面被覆材によっては逆にしてもよいのはもちろんであ
る。例えば、凹凸面に酸化クロムなどの金属酸化物被覆
層を設ける例だと、まず平坦部を必要厚さで溶射被覆し
た後にレーザービーム彫刻法によって微小突起を刻設し
てもよい。
【0027】さらに本発明における突起の形状は、これ
まで説明したもののみに限定されるものではなく、多角
錐台, 円錐台, 円柱, だ円柱, 球帯などを用いてもよ
い。
【0028】
【実施例】実施例1 13Cr系ステンレス鋼で製作されたロール;すなわち、直
径 700mm, 面長1800mm寸法の溶融亜鉛めっき浴用シンク
ロールの表面に、深さ 1.5mm, 幅6mm, ピッチ25mmのV
字形状の溝をらせん状に切削加工によって形成したの
ち、そのらせん溝に挟まれた平坦部に、表1に示す本発
明の凹凸形状を底面形状一辺 2.2mm, 高さ0.7 mmの四角
錐台の集合として、1cm2 あたり20個の密度で切削加工
して形成した。また、この凹凸もようを施したロールの
表面上に、WC−12%Coサーメット溶射皮膜を、厚さ0.08
〜0.09mmに被覆したロールを準備した。
【0029】このようにして得られた各ロールを、温度
480 ℃の溶融亜鉛めっき浴中で実際に使用した。その結
果、稼動直後からグルーブマークのほとんど認められな
いめっき鋼帯が得られた。当然、初期コンディショニン
グ (めっき諸条件の調整) に要する浴成分、浴温、めっ
き鋼帯の張力調整は全く不要となり、操業当初から表面
品質に優れためっき鋼板が得られた。従って、これらの
ロールによれば、従来は、装置の運転開始時に不可欠で
あったダミー鋼帯を8〜24時間通板させる工程も省略で
きるようになった。また、このロールを用いたケースで
は、従来、グルーブマーク発生を軽減するため鋼帯の張
力を通常より低下させていたが(鋼帯のスリップの一因
となり、めっき鋼帯にスリキズなどの表面欠陥をひきお
こす)、張力を高くしても表面欠陥の発生ならびに鋼帯
の蛇行もほとんど起こらなかった。しかも、ロール軸部
などの周辺機器の交換作業時にロールを浴から引き上げ
て観察したが、らせん溝部および隣接する凹凸部の形状
はほとんど変化が見られなかった。続いて再使用のとき
もダミー鋼帯による操業条件調整は不要となったのは勿
論である。そして、ロール表面の形状損耗が漸次発生し
始め、めっき品質に影響が出るまで延べ50日間使用でき
た。
【0030】この実施例における生産品種は、自動車外
装用めっき鋼板であり、めっき面の美麗さや深絞り性が
要求されているものであったが、これらの生産に供する
図2に示すような従来ロールの稼動寿命は、およそ5〜
15日であったが、上記シンクロールは、これに対し約
3.5倍の寿命延長になったとともに、めっき作業稼動初
期の生産性を著しく向上させることができた。
【0031】実施例2 SUS 304 オーステナイト系ステンレス鋼で製作されたロ
ール:すなわち、直径800 mm, 面長1800mm寸法の溶融亜
鉛めっき用シンクロールの表面に、深さ1.5 mm, 幅6 m
m, ピッチ25mmのV字形状の溝をらせん状に切削加工に
よって形成したのち、そのらせん溝に挟まれた平坦部
に、表1に示す本発明の凹凸形状を、底面形状直径 1.5
mmの円, 高さ4.2 mmのピンを1cm2 あたり16個の密度で
スポット溶接により接着させる方法で設けた。さらにそ
の表面にWC−12%Coサーメット溶射皮膜を厚さ0.08〜0.
09mmに被覆し、温度 480℃の溶融亜鉛めっき浴中で実施
した。その結果、実施例1と同様の効果が得られた。
【0032】実施例3 SUS 304 オーステナイト系ステンレス鋼製のロール:す
なわち、直径800 mm,面長1500mm寸法の溶融亜鉛めっき
用シンクロールの表面に、深さ2.5 mm, 幅7mm, ピッチ
25mmのV字形状の溝をらせん状に切削加工によって形成
したのち、ロール表面に酸化クロムセラミックス溶射皮
膜を0.9 〜1.0 mm厚さに被覆した。その後、上記らせん
溝に挟まれた平坦部に、表1に示す本発明の凹凸形状
を、底面形状一辺 2.5mmの正三角形, 高さ0.5 mmの三角
錐台の集合として1cm2 あたり16個の密度でレーザービ
ーム加工により刻設し、温度 480℃の溶融亜鉛めっき浴
中で試験した。その結果、実施例1と同様の効果が得ら
れた。
【0033】実施例4 13Cr系ステンレス鋼製ロール:すなわち、直径 700mm,
面長1800mm寸法の溶融亜鉛めっき用シンクロールの外周
面をその軸方向に2分し、その1/2部 (以下、「A
部」という)に、深さ 0.3mm, 幅 1.5mmのらせん溝をピ
ッチ3mmでらせん状に刻設、他の1/2部 (以下、「B
部」という)に、深さ 1.5mm, 幅6mm,ピッチ25mmのV
字形状の溝をらせん状に切削加工によって形成したの
ち、そのらせん溝に挟まれた平坦部に、表1に示す本発
明に基づく凹凸表面を、それの凸部を底面形状一辺 2.2
mm, 高さ 0.7mmの四角錐台の集合として1cm2 あたり20
個の密度で切削加工して設けたものを準備し、さらにそ
の表面にWC−12%Coサーメット溶射皮膜を厚さ0.08〜0.
09mmに被覆し、温度 480℃の溶融亜鉛めっき浴中で実用
試験をした。稼動直後の両これらのロール面の評価は次
のとおりであった。すなわち、A部は、その溝形状がグ
ルーブマークとして、めっき面の不均一模様となってめ
っき鋼帯に転写され、これが消滅するのに約20時間を要
した。また、B部を通過した鋼帯はロール稼動直後から
グルーブマークなど不均一模様の全く認められないもの
であった。B部は、連続稼動させたところ、実施例1と
同様の効果が得られた。
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶融金属めっき浴用シンクロールの表面に、ドロス排出
用らせん溝とは別に、それらの間にあって隣接する平坦
部に凹凸を刻設し、かつその表面に炭化物, 酸化物, 硼
化物もしくはそのサーメットを被覆したロール構成にし
たので、グルーブマークと呼ばれる色調や光沢のむらが
ない安定した溶融めっき作用と高い生産性ならびにめっ
き鋼板の品質改善に効果的なロールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は鋼帯の連続溶融金属めっき装置の概略図
である。
【図2】図2(a) および(b) は、いずれもシンクロール
に設けたらせん溝の形態を示す略線図である。
【図3】図3は、本発明にかかる突起の例を示す説明図
である。
【図4】図4は、本発明と従来技術におけるロール表面
とめっき鋼帯の接触関係を示した模式図であり、(A)
は本発明のロール表面およびめっき鋼帯表面の関係図、
(B)は従来技術のロール表面およびめっき鋼帯表面の
関係図である。
【符号の説明】
1 シンクロール 2 サポートロール 3 溶融金属めっき浴 4 ワイピングノズル 5 タッチロール 6 鋼帯 7 スナウト
フロントページの続き (72)発明者 深水 章一 千葉県市原市光風台3−213 (56)参考文献 特開 平2−228458(JP,A) 特開 平1−225761(JP,A) 特開 昭64−79356JP,A) 実開 平3−74654(JP,U) 実開 平1−98154(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 2/00 - 2/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール外周面にドロス排出用溝を刻設し
    てなるめっき浴用ロールにおいて、この溝に挟まれた部
    分のロール外周面を凹凸面として構成し、かつ、この凹
    凸面の高低差を0.5 〜5mmの範囲内とすると共に、凸部
    の頂部を平坦にしたことを特徴とするめっき浴用ロー
    ル。
  2. 【請求項2】 ロール外周面の凹凸面に形成した平坦な
    頂部を有する凸部の密度は、1cm2 あたり10〜250 個の
    範囲内としたことを特徴とする請求項1に記載のロー
    ル。
  3. 【請求項3】 凸部の上部が、炭化物, 酸化物, 硼化物
    またはこれらのサーメット材で被覆されていることを特
    徴とする請求項1または2に記載のロール。
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