JPH026695A - 印刷用塗被紙の製造方法 - Google Patents

印刷用塗被紙の製造方法

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JPH026695A
JPH026695A JP14209888A JP14209888A JPH026695A JP H026695 A JPH026695 A JP H026695A JP 14209888 A JP14209888 A JP 14209888A JP 14209888 A JP14209888 A JP 14209888A JP H026695 A JPH026695 A JP H026695A
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JP
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blade
paper
coating
coated
smoothness
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JP14209888A
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Katsuhiro Doi
土井 克広
Akira Takada
晃 高田
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は高品質の印刷用塗被紙の製造方法に関し、特に
多くのコート量(片面:13〜25g / rr? )
を広巾原紙に均一なプロファイルで塗被できる方法を提
供するものである。
「従来の技術」 近年、印刷物のビジュアル化、カラー化、高級化に伴い
、特に印刷用塗被紙の塗被面の光沢度及び平滑性の改良
要望が高まっている。このため、各種の提案がされてお
り、例えば塗料面ではプラスチックピグメントの配合、
塗被方法ではブレードコーターによる多層コーティング
法が、また仕上げ工程では80″C以上の高温カレンダ
ーによる平滑化仕上げ方法(特開昭54−125712
号。
特公昭49−21252号等)等が数多く提案されてい
る。
ところで印刷用塗被紙の品種は、その品質区分からアー
ト紙、コート紙、軽量コート紙、微塗工紙等に大別され
ており、この区分の基準はコート量の違いによって分類
されている。コート量については、原紙のパルプ配合、
坪量、塗料配合、仕上げ設備、平滑性等各種の要因から
各社異なり統一基準はない。しかし、−船釣には片面で
、アート紙の場合は17〜30 g/rrr、コート紙
の場合は10〜17g/n(、軽量コート紙の場合は5
〜10 g/n?、そして微塗工紙の場合は2〜5g/
ボ程度で製造されているのが現状である。
このような塗被紙を製造するためのコーターとしては、
エアーナイフコーター、サイズプレスコーター、ロール
コータ−、チャンプレックスコーター、ビルブレードコ
ーター、ハイドロバーコーター、ツーリストリームコー
ター、インバーテツドブレードコーター等が使用されて
いる。そして、最近では印刷用塗被紙の需要の象、増か
ら、これらコーターの生産性向上が課題となっており、
原紙に対する塗液の塗被速度もブレードコーターでは6
00〜1500m/分程の高速が常用され、塗液中も1
.6m程度から3.5m程に拡がっており、最近の新設
コーターでは7m以上の広巾コーターもある。しかし、
広巾高速ブレードコーターでは生産性は向上するが塗液
中の拡がりに伴って中方向に於けるコート量の均一性不
良という重大な問題が生じてきており、塗被紙の品質を
低下させる結果となっている。
印刷用塗被紙の品質要素である白色度、光沢度、不透明
度、平滑性、印刷物のインキ光沢、色調再現性、印刷モ
トル、ミツスイングドツト等の印刷適性等に最も大きく
影響する要因はコート量である。このことは前記の様に
塗被紙の品質グレードがコート量によって分けられてい
ることからも明らかであるが、コート量の均一性不良は
、塗被紙製造の乾燥工程で塗被層を構成する接着剤がマ
イグレーションむらを起こし、更に水分むらによって巻
き取りのコルゲート等の巻き取り適性不良の原因にもな
る。更に得られる塗被紙の品質がバラツキ、印刷インキ
のトラッピングむらによる印刷モトルの発生や、印刷仕
上り不良を起こしてしまう。
一方、ヨー1〜量を片面に1回塗りで10g/rrf以
上塗被出来るコーターとしては、エアーナイフコーター
、ロールコータ−、ブレードコーター、バーコーター、
ハイドロバーコーター等が挙げられるが、紙巾が2m以
上の原紙に塗布できるコーターとしてはエアーナイフコ
ーター、ロールコータ−、ブレードコーターに限られる
。しかし、エアーナイフコーターやロールコータ−の塗
被速度はせいぜい700m/分が限度であるため高速で
塗被できるコーターは結局ブレードコーターのみとなっ
てしまう。ところがブレードコーターは高速塗工に適し
ている反面、細巾方向でのコート量を均一なプロファイ
ルで塗被するのが難しく、特に紙巾2m以上の原紙に片
面13〜22g/rtT程度のコート量を一回で塗被す
ることは現状ではほとんどできていない。
因みに、ブレードコーターでのコート量適用範囲につい
ては「紙およびパルプ、製紙の化学と技術」第4巻、中
外産業調査会、昭和60年発行。
141頁図22−97に、ブレード先端に刃先角度のつ
いてないベントブレード及び先端に刃先角度をつけたり
ジッドブレード(ベベル型ブレードとも言う)法による
塗工量の範囲が掲載されており、例えばコーター速度1
000m/分で操業する場合、約12g/n(以下のコ
ート量ではリジ・ノドブレードが適しており、約20 
g/n(以上のコート量ではベントブレードが、そして
13〜19g1rdの中間コート量ではいづれでも良い
旨記載されている。
上記の記載は、テストコーターでは当てはまるかもしれ
ないが、2000mm以上の広巾コーターでの実際の操
業経験からすると、13〜19g/Mのコート量範囲で
は上記いずれのブレードコーターも適性を有していない
というのが実体である。
そして、このことは実際に広巾の高速ブレードコーター
で塗被紙を生産している技術者の間では常識となってい
る。即ち、実際の操業において、塗被速度1000m/
分で広巾原紙に塗布するとリジッドブレードでもペンド
ブレードでもコート量13〜19g/rrfの範囲では
満足すべき結果が得られない。その理由は、リジッドブ
レードの場合、コート量12g/rrf以下ではブレー
ド刃先をブレード加圧用圧迫ホース(前記文献140頁
1図22−95.  リジッドブレードコーター模式図
参照)等で塗被面に強く押しつけることが出来るため全
細巾でのコート量バラツキを±1.5g/rrf以下に
調節することが可能であるが、13 g/%以上ではブ
レード刃先の加圧を低くしないとコート量がつかず、結
果的にブレード刃先を紙から浮かして塗被する必要がで
てくるため通常使用されている刃厚0.25−0.5 
mm程度のブレード刃では、1000m/分という高速
で通過する紙や塗料による押しあ作用も受け、ブードの
刃先が波打つ、おどり現象が発生して紙巾でのコート量
のバラツキが±3.0g/n?以上となってしまう。因
みにコート量が±2g/n(変化すると塗被紙品質に明
らかなバラツキが現れクレーム原因となる。
−4、ベントブレードの場合には此の逆で、コート量2
0 g/m以上ではブレード刃が充分にベント(湾曲)
して塗被面に押し付けられており安定したコート量が得
られるが、20 g/rrr未満ではベントが不充分に
なり、コート量の均一性が不良になる。また、最初から
ブレード刃先角度がつけられていないため、ブレード刃
先の摩耗によるブレードの接触面積の急速な変化によっ
てコート量が激しく変化してしまう。
このようなことから、仮に1台のブレードコーターで片
面10〜25g/n(程度の塗被を行う場合には適当な
コート量を境にしてリジッドブレードとベントブレード
を切り換える必要がでてくる。
しかしこのような操作は、切り換えのための操業停止を
余儀なくされ、しかも両者の操業方法が全く異なってい
るため、作業者の誤動作を起こし易くトラブルの発生の
原因となる。
ブレードコーターのヘッドについては、ベント型ブレー
ドとベベル型ブレード(リジッド型ブレ一ド、スティッ
ク型ブレード、チップ型ブレードとも呼ばれている)と
があり、そのコート量適用範囲は前記した通りであるが
、2m以上の広巾ブレードコーターにおいて、コート量
13〜25g/ボを紙巾方向に均一なプロファイルで塗
被できる良い方法はなかった。
一般のレードコーターに用いられるブレードの刃の厚さ
は通常0.2〜0.5閣である(TAPPIブレードコ
ーティングセミナー、1986年、165頁。紙及びパ
ルプ、製紙の化学と技術、第4巻133 142頁。紙
パルプ技術タイムス、54年5月、18〜22頁等)。
しかし、本発明者等の研究によれば、ブレード刃の厚さ
を0.5〜1.5胴と極端に厚くした場合には、ブレー
ド刃の剛度が急に増し、ブレード刃を押圧している加圧
を低くしてコート量がつき易い状態で操業しても、ブレ
ード刃先が、高速度で通過する紙や塗料層の影響を受け
ず、刃先のびびりや波打ちが減少し、コート量むらが著
しく改良されることが判った。しかし反面、この様な厚
いブレード刃を用いて単にコート量を13g/rrf以
上塗被するだけでは、ブレード塗被による本来の特徴で
ある平滑化効果の充分な向上が得られないという別の解
決すべき課題があることも明らかとなった。
そこで、本発明者等は得られた塗被紙の品質及び印刷適
性とコート量の関係について詳細に評価してみた。その
結果、コート量を2g/m単位で増加してゆくと白紙光
沢、白色度、不透明度や印刷インキ光沢等は急速に改良
されており、コート量の増量効果が品質改良に比例的に
表れていた。
しかし、平滑性についてはコート量が約12g/イまで
は改良効果が認められるが、それ以上に塗被しても改良
効果が殆ど認められなかった。この現象について検討し
たところ、コート量を増加させるるためにブード刃を次
第に厚くし或いは必要に応じてベベル角度を低くしてベ
ヘル面長を長くし、ブレードの加圧を低くしたりするこ
とは結局はブレード先端ベベル面での塗被層への単位面
積当たりの加圧を低くしてコート量を増加させることと
なり、ブレード刃が厚く剛直になるとコート量の均一性
は保たれるが、所謂ブレード刃先での「ごて塗り効果」
が次第に減少してゆき平滑性の改良効果の向上を阻害し
ていることが判明した。
〔本発明が解決しようとする課題〕
本発明は、広巾高速ブレードコーターによって片面13
〜25 g 7cm”程度のコート量を全紙屯に亘って
均一なプロファイルで塗被できる方法を提供するもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明者等は、献金中に亘り均一なプロファイル
で塗被できる塗被方法について鋭意研究した結果、厚い
ベベル型ブレード刃を用い、更に単にブレード刃を厚く
するだけでなく、ブレード刃との関連において特定の正
反射型平滑度を有する原紙を使用すると多量のコート量
バラツキなく塗被でき品質の優れた印刷用塗被紙が得ら
れることを見いだし本発明するに至った。
本発明は、顔料と接着剤を主成分とする塗液をブレード
コーターで原紙に塗被する印刷用塗被紙を製造する方法
において、正反射型平滑度20kg/cm2の値が7〜
60%である原紙に、刃の厚みカ0.5〜1.5 mm
のベベル型ブレードを用い、乾燥後の塗被量が13〜2
5g/ポとなるように塗被することを特徴とするもので
ある。
「作用」 本発明において、ブレード刃の厚みを0.5〜1゜5胴
に特定している理由は、1.5晒を越えるとプレート刃
の剛度があまりに高すぎ、コート量プロファイラ−が利
かなくなり、操業中にコート量の微調成が出来ないから
である。また0、 5 mm未満の場合にはブレード刃
の剛度が不足し均一なプロファイルの塗被が期待できな
い。そのためブレード刃厚は0.5〜1.5 mmが好
ましく、より好ましくは0.55〜1.0 mmの範囲
である。尚、使用するブレード刃の材質は、従来から使
用されている剛ブレード(例えば、ばね調型の表面焼戻
しされた炭素鋼スエデン鋼)が好ましく用いられる。
しかして本発明では、ブレード刃の厚みが0.5〜1.
5 mmのベベル型ブレードコーターを使用することに
関連して原紙の正反射型平滑度(測定圧;20kg/c
m2での測定値)が7〜60%のものを使用することを
必須とするものである。
何故なら前記刃厚のベベル型ブレードを使用する場合、
コー1−1と原紙の正反射型平滑度との関係が、均一な
プロファイル塗被適性と平滑性の両方の品質面に影響す
るからである。即ち、コート量を多くするにつれてブレ
ード刃先での「ごて塗り効果」が低下するためコート量
を増加する程、原紙はより平滑なものを使用するのが好
ましい。
この意味から正反射型平滑度20 k g 7cm”の
値が7〜60%のものに特定される。因みに7%未満で
はコート量を増加させても、紙品質、殊に平滑性の向上
効果が得られず良品質の印刷塗被紙ができない。そのた
め7%以上、好ましくは10%以上の平滑度を有する原
紙が使用される。しかし60%を越えると逆に平滑度が
良過ぎてストリーク、スクラッチ等の條跡トラブルが発
生し好ましくない。
尚、正反射型平滑度は、一定の圧力条件で紙をガラス表
面に押しつけてその平滑度を測定する装置で測定した値
である。本発明で原紙の平滑度に正反射型平滑度を採用
する理由は、−船釣な空気漏洩弐の平滑度測定器である
ベック平滑度計やパーカープリントサーフ等では紙の透
気性の影響を受は易(、これに対して正反射型平滑度計
で測定した値は、印刷後の平滑性と極めて相関関係に優
れた測定値が得られ、しかも、測定圧力20kg/cm
2での値は本発明の所望の効果を極めて適切に評価する
指標となるからである。
本発明者等の実験によれば、長編ヤンキードライヤーマ
シンで製造された正反射型平滑度が40%の原紙や金属
ロールの表面温度を200°Cとした3段ソフトカレン
ダー(文献は後記)を用いて正反射型平滑度を50%に
した原紙を使用した場合にも條跡トラブルの発生は見ら
れなかった。このことは簡単に言えば、コート量が多い
ためブレードの刃先と原紙との間隙が大きくなり異物が
通過し易くなるためと推測される。
次いで、コート量を13〜25g/nfに特定している
理由は、13g/rrf未満では本発明の所望効果が得
られず、塗料濃度を低くする必要がある等のマイナス要
因が発生ずるからであり、コート量が258/rrfを
越えるとブレード刃先での加圧が低くなりすぎ「ごて塗
り効果」が下がりすぎて原紙の平滑性を70%以上にす
る必要が生じ、この様な原紙では條跡トラブルが発生し
てくるためである。
ところで、ブレードコーターに用いられている原紙は、
従来ブレードコーターの操業時に発生する最大の品質欠
陥であるストリーク、スクラッチと呼ばれる條跡トラブ
ルをふせぐために平滑度のなるべく低いものが用いられ
ている。條跡トラブルを解消するために塗料中の異物を
微細スクリーンで除去する方法もとられているが、20
0メツシユのスクリーンでも開度は約74ミクロンであ
り、塗被層の厚みが約15〜35ミクロンであることを
考えると、條跡の発生を完全に阻止することは出来ない
。そのため原紙の平滑度を出来るだけ低くして塗料中の
異物を原紙の凹みにくい込ませてブレード刃先を通過さ
せるわけである。しかし、従来のブレード塗被方式の如
くブレード刃先を充分原紙に加圧した状態で塗被する方
法では、ブレードの「こて塗り効果」で平滑性問題を克
服出来るが、刃厚が0.5〜1.5 mmのプレートを
使用すると、このような低平滑の原紙では、塗被面の平
滑化が不充分となってしまう。従って、ベベル型ブレー
ドを用いたコーターで紙巾が2m以上の原紙にコート量
13〜25 g/rrfを均一なプロファイルで、しか
も高平滑性を付与しながら塗被することはできなかった
そのため、例えば4基のペンドブレードを有する片面2
度塗りのコーターを設置し、ブレードコーターでの1回
のコート量を13g/rrf以下に抑える方法が採られ
ているがコーターの設備投資がかさむばかりか、操業が
複雑になり、コーターの作業人員増、紙切れ等の歩留低
下による製造コストの増加を免れず、優れた方法とは言
えない。
本発明の方法は、オン或いはオフコーターで実施でき、
キャスト紙、スーパーアート紙、アート紙、コート紙等
の高級印刷用紙の塗被用に一層或いは多層塗被等で用い
られる。塗料としては、強光沢紙、光沢紙、ダル紙、マ
ット紙等の紙品種或いは活版用、オフセット用、グラビ
ヤ用、紫外線照射等の印刷方式等に適した各種の印刷用
塗被紙塗料を広く使用することが出来る。
本発明の方法で用いられるベベル型ブレードコーターと
しては、ファンティンブレード型、フラデットニップブ
レード型、コンビブレード型、バリドウエル型、ステッ
ピング型(特開昭58−272号、特開昭50−153
052号)等があり特にステッピング型ブレードコータ
ーはブレードの加圧の低い条件でもミクロン単位でブレ
ードホルダーを移動できるので好ましい。ブレード加圧
の要因であるブレード刃厚、ブレード材質、寸法、エク
ステンション、ブレードベベル角等ハ本発明の目的に応
じて適宜選択することが出来る。
本発明の方法はベベル型ブレードコーターにおいてのみ
有効であり、ベント型ブレードコーターではブレードの
刃厚が0.5胴以上であるため刃が剛直すぎて充分にペ
ントせず、コート量を15g/ボ以上付着させることが
困難となる。
本発明の方法で用いられる塗被組成物としては、活版、
オフセット、グラビヤ等の印刷方式、強光沢紙、ダル紙
、マット紙、コート紙、微塗工紙、LWC等各等速用途
じた通常の塗被紙用塗料を何れも用いることが出来る。
顔料としては、例えばクレー、カオリン、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム
、酸化亜鉛、サテンホワイト、硫酸カルシウム、タルク
、プラスチックピグメント等の如き通常の塗被紙用顔料
の一種以上が適宜選択して使用される。
接着剤としては、例えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白
質等の蛋白質類;スチレン・ブタジェン共重合体、メチ
ルメタクリレート・ブタジェン共重合体等の共役ジエン
系重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び/又はメ
タクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル
系重合体ラテックス、エチレン・酢酸ビニル共重合体等
のビニル系重合体ラテックス、或いはこれらの各種重合
体ラテックスをカルボキシル基等の官能基含有単量体で
変性したアルカリ溶解性或いはアルカリ非溶解性の重合
体ラテックス;ポリビニルアルコール、オレフィン・無
水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤
;陽性澱粉、酸化澱粉等の澱粉頻;カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース
tu体等の如き通常の塗被紙等接着剤の一種以上が適宜
選択して使用される。
なお、一般に接着剤は顔料100重量部に対して5〜5
0重量部、より好ましくは10〜30重量部程度の範囲
で配合される。また、塗液中には必要に応じて消泡剤、
着色剤、離型剤、流動変性剤等の各種助剤が適宜配合さ
れるが、塗被層の固化を促進する助剤として、例えばア
ミン、アミド、ポリアクリルアミン等や亜鉛、アルミニ
ウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム等の多価金
属の塩を顔料100重量部に対して0.1〜10重量部
重量部加しても良い。
本発明の方法に用いられる原紙はBLKP、BNKP、
BCTMP等の漂白パルプ及びSGP。
PGP、TMP、RGP、CTMP等の所謂高歩留パル
プより適宜選ばれたパルプ組成より成る、中性或いは酸
性抄紙でフォードリニアマシンや二重ワイヤーマシン、
ボードマシン等で抄紙された約30〜400g/rdの
塗被紙用原紙等である。
また片艷原紙、オンマシンで下塗りされた原紙、オンマ
シンソフトカレンダー仕上げ原紙等の平滑化された原紙
も好ましく用いられる。
本発明の方法で塗被された塗被紙は乾燥後カレンダーで
グロス仕上げ或いはマ・ント仕上げ等の処理を施される
が、例えばスーパーカレンダー、グロスカレンダー(特
開昭49−32305号、公表特許公報61−5001
88号)、ソフトカレンダー(紙パルプ技術タイムス、
62年8月号およ63年5月号、31〜36頁、PPI
、1987年11月号、45〜47頁、WFP、198
5年、22,873〜877頁)等の金属ロールやドラ
ムと弾性ロールより成る各種カレンダーがオンマシンや
オフマシンで適宜使用される。なお、金属ロール表面は
硬質クロムメツキ等で鏡面処理してもよく、その表面温
度は100〜500°Cの高温に保つのがより好ましい
。また、弾性ロールはポリウレタン、ポリアミド等の樹
脂ロールやコツトン、アスベスト、ナイロン、アラミツ
ド繊維等を成型してロール化したもの等が適宜使用され
るが、アラミツドロールのように耐熱性の高い材質が特
に好ましく用いられる。
高温カレンダーで処理する際の各種処理条件は目的とす
る塗被紙の種類、原紙条件、塗被層の性質、コート量、
紙水分、仕上げ速度等に応じて適宜調節されるが、カレ
ンダーロールの表面温度は高い方が塗被層の可塑化がよ
り促進されるので好ましく、一般には150〜300℃
程度の範囲で調節される。また、カレンダーロールの加
圧条件は線圧で100〜500 kg/cm程度に維持
するのが好ましく、一般には150〜350kg/cr
rl程度の範囲で調節され、加圧ニップの数はソフトカ
レンダーの場合には通常Iドラムあたり2〜6ニツプで
あるが、スーパーカレンダーの場合には3〜11ニップ
程度が一般的である。ニップに入る前の塗被紙の水分は
約3〜10%程度が好ましく、カレンダーの仕上げ速度
は紙の米坪、紙品種等によって大きく異なるが200〜
1600 m /minの範囲が好ましく用いられる。
「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論その範囲に限定されるものではない。また例中の
「部」および「%」は特に断らない限りそれぞれ「重量
部」及び「重量%」を示す。
尚、各評価項目の評価法は下記のとおりである。
〔白紙光沢〕
(1)村上色彩研究断裂(CM−30)により75度の
光沢度を測定した。
(2)塗被紙の平滑性はR1印刷機を用い、墨−色及び
重ね塗りにより印刷物を得、印刷物のインキカバレージ
を目視で評価した。
◎・・・極めて良い O・・・良好 ×・・・悪い (3)原紙平滑性は正反射型平滑度計(東洋精機■製)
を用い、測定圧力20kg/cm2で測定した。
(4)  コート量プロファイルはBM計での測定値で
示した。
(5)  ブレードへベル角度は、使用前の研磨角度で
ある。
実施例1〜2 カオリン(商品名;UW−90,EMC社製)50部、
微粒子重質炭酸カルシウム(商品名;カーゴタル90.
富士カオリン社製)50部を分散剤としてポリアクリル
酸ソーダー0.2部を用いてコーレス分散機で分散し、
固形濃度72%の顔料スラリーを調製した。この顔料ス
ラリーに酸化澱粉(固形分)6部、スチレン・ブタジェ
ン共重合体ラテックス(商品名、JSRO696,日本
合成ゴム社製)(固形分)13部を加え、更に水を加え
て固形濃度62%の塗液を調製した。
この塗液を65g/rrfの中性で抄紙後キャレンダー
仕上げした紙巾5500mm、米坪65g/ポの原紙に
乾燥塗布量片面当たり13g/nfとなるように紙巾5
500mmのオフのショー1〜ドウエル型コンビブレー
ドコーターで両面塗被し、150°Cのエアーホイルド
ライヤーで水分6%まで乾燥した。なお、ブレード刃は
スエーデンm (J I 5SK4)を用いた。ひきつ
づき14段のスーパーカレンダーで処理をして両面塗被
紙を得た。原紙の正反射型平滑度値、塗被速度、プレー
ド刃厚、ブレードベヘル角度、コート量プロファイル(
バラツキ)及び紙高質を表に示した。
実施例3〜4 サテンホワイト(商品名サテンホワイト、白石工業社製
)20部、カオリン(商品名;UW−90、EMC社製
)70部、微粒子重質炭酸カルシウム(商品名:オービ
タル90.冨士カオリン社性)10部を分散剤としてポ
リアクリル酸ソーダ0.1部を用いてコーレス分散機で
分散し、固形濃度62%の顔料スラリーを調製した。こ
の顔料スラリーにリン酸変性澱粉(固形分)1部、スチ
レン・ブタジェン共重合体ラテックス(商品名JSRO
609,日本合成ゴム社性)(固形分)15部を加え、
更に水を加えて固形濃度68%の塗液を調製した。
この塗液を、カオリン(商品名、HT、EMC社製)2
0部、重質炭酸カルシウム(商品名;カービタル75.
富士カオリン社製)80部、GPC酸化変性澱粉15部
、スチレン・ブタジェン共重合体ラテックス(固形分)
10部からなる塗料をオンマシンのゲートロールコータ
−で乾燥塗布量が両面で108/rdとなるように塗被
し、金属ロールの温度が100°C及び150°Cのオ
ンマシン・ソフトカレンダーを使用し、線圧100及び
200 kg/c+nで処理した1 40 g/nfの
原紙に、片面のコート量が17 g/nf及び21g/
ポになるように紙巾3550mmのブレードコーターを
用いて800m/分で両面塗被乾燥して両面塗被紙を得
た。
ブレード刃は刃厚0.63及び0.9 mmを用いた。
得られた塗被紙を金属ロール表面温度が150°Cのソ
フトコンパクトカレンダーで処理し、実施例1と同様に
製造条件、評価結果を表に示した。
実施例5 BNKP40部、CF2O部、低灰分10%の条件で抄
紙し、オフのソフトカレンダーを用い、金属ロール温度
180°C1線圧200 kg/cmで仕上げた中質原
紙に、実施例3と同様の塗料を片面当たり15g/nf
となるように紙巾3550mmのショートドウエルコー
ターを用いて両面塗被し、乾燥後スーパーカレンダー仕
上げして両面塗被紙を得た。ブレード刃は0.6髄の刃
を用いた。実施例1と同様に製造条件、評価結果を表に
示した。
比較例1〜2 ブレード刃厚0.4及び1.6 mmのブレードを用い
片面の塗被量が17g/n(になるように塗被した以外
は実施例1と同様にして塗被紙を得た。実施例1と同様
に製造条件、評価結果を表に示した。
比較例1の場合にはコート量プロファイルが不良で得ら
れた塗被紙の品質バラツキが大きく印刷モトルが多発し
た。
比較例3 オンマシン・ソフトカレンダーを加温せず、線圧30k
g/cn+で処理した原紙を使用した以外は実施例3と
同様にして塗被紙を得た。得られた塗被紙の評価を表に
示した。
比較例4 ブレードを加圧して片面コート量9g/rrfになるよ
うに塗被した以外は実施例5と同様にして塗被紙を得た
。評価結果を表に示した。本比較例の場合コート量プロ
ファイルは良かったがコート量が少ないため塗被紙の平
滑性が劣っていた。
比較例5 ソフトカレンダーの表面温度180°C1加圧230k
g/cmの条件で処理した原紙を使用した以外は実施例
3と同様にして塗被紙を得た。塗被紙はストリークが多
発して評価が出来なかった。
〔効果〕
表からも明らかなように、本発明によって得られた印刷
用塗被紙は何れも紙巾方向に於けるコート量プロファイ
ルが良好であり、従って紙製品のバラツキが少なく、ま
た平滑性も優れたものが得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)顔料と接着剤を主成分とする塗液をブレードコー
    ターで原紙に塗被する印刷用塗被紙の製造方法において
    、正反射型平滑度20kg/cm^2の値が7〜60%
    の原紙に、刃の厚みが0.5〜1.5mmのベベル型ブ
    レードを用い乾燥後の塗被量が13〜25g/m^2と
    なるように塗被することを特徴とする印刷用塗被紙の製
    造方法。
  2. (2)ブレード刃の厚みが0.55〜1.0mmであり
    、原紙の正反射型平滑度が10〜50%である請求項(
    1)記載の印刷用塗被紙の製造方法。
  3. (3)原紙の紙巾が2000mm以上である請求項(1
    )記載の印刷用塗被紙の製造方法。
JP14209888A 1988-06-08 1988-06-08 印刷用塗被紙の製造方法 Pending JPH026695A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5988995A (ja) * 1982-10-13 1984-05-23 インベンテイング・ソシエテ・アノニム 連続紙ウエブに被覆剤を調節塗布しかつ均すためのスクレ−パまたはブレ−ド

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5988995A (ja) * 1982-10-13 1984-05-23 インベンテイング・ソシエテ・アノニム 連続紙ウエブに被覆剤を調節塗布しかつ均すためのスクレ−パまたはブレ−ド

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