JPH0226998A - 艶消し塗被紙の製造方法 - Google Patents

艶消し塗被紙の製造方法

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JPH0226998A
JPH0226998A JP17158788A JP17158788A JPH0226998A JP H0226998 A JPH0226998 A JP H0226998A JP 17158788 A JP17158788 A JP 17158788A JP 17158788 A JP17158788 A JP 17158788A JP H0226998 A JPH0226998 A JP H0226998A
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matte
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blade
pigment
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Junichiro Tanaka
淳一郎 田中
Katsuhiro Doi
土井 克広
Teruo Nakamura
中村 照雄
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、艶消し塗被紙、特に低白紙光沢で且つ低イン
キ光沢を発現する上品な艶消し塗被紙の製造方法に関す
る。
「従来の技術」 艶消し塗被紙は、高光沢を有する一般の印刷用塗被紙に
比較して上品で渋いトーンを醸し出すために高級イメー
ジ感が強く、例えば各種書籍や雑誌等の表紙、高級ポス
ター、カタログ、カレンダー等から本文用紙に至まで幅
広く利用され、汎用価値の高い塗被加工紙の1つである
従来、艶消し塗被紙としては2種類があり、その1つは
マツドーグロス型と呼ばれ、白紙光沢は低いが高いイン
キ光沢を持つ艶消し塗被紙であり、他の1つはマット−
マット型と呼ばれ、白紙光沢もインキ光沢も共に低い艶
消し塗被紙である。
即ち、前者のマツドーグロス型の製造方法は、印刷イン
キの吸収を抑えてインキ光沢をだす必要性から、緻密な
塗被層面を作る必要があるため、インキ光沢の出やすい
サテンホワイト、カオリン、水酸化アルミナ等の針状、
平板状でその平均粒子径が約0.5〜1.5μmの比較
的微粒子の顔料を使用した塗被組成物を塗被し、例えば
特公昭59−53956号に記載されている如き塗被層
表面を、粗面化金属ロールを有するキャレンダーで艶消
し仕上げをする低白紙光沢−高インキ光沢の艶消し塗被
紙である。従って白紙光沢度(JIS P 8142法
)も25〜40%と比較的高い。後者のマット−マット
型艶消し塗被紙の製造方法は、通常の印刷用塗被紙に用
いられる塗被紙用顔料の内、平均粒子径が1〜2μm程
度の比較的粗い顔料を主成分とする塗液を原紙に塗被し
、′乾燥した後キャレンダー等で平滑化仕上げをしない
か、或いは非常ニ軽<キャレンダー処理をして仕上げら
れている。白紙光沢度が5〜30%程度の低白紙光沢−
低インキ光沢タイプの艶消し塗被紙である。このような
艶消し塗被紙は平滑度が著しく劣り印刷適性も悪い。従
って、良好な平滑性を得るために通常のキャレンダー掛
けを行う場合には、顔料として炭酸カルシウムの様な粒
子形状が不定形の顔料を主顔料として使用すれば白紙光
沢度はより低く抑えることができるが、塗被層表面のミ
クロポーラス性(微細孔)がキャレンダー処理に依り減
少するためインキ光沢が出てしまい、結果としてマツド
ーグロス型に変わってしまう。特にオフセット多色刷の
ベタ部では、インキ光沢が斑になり非常に醜い印刷物に
なる。尚、塗被層の平滑性を改良するために塗被液をブ
レード塗工機で塗被した場合にも塗被層が緻密化される
ため、結果としてインキ光沢が発現してしまう。上記の
如き事情から、良好な平滑性をもつマット−マット型タ
イプの艶消し塗被紙が得られていないのが現状である。
「発明が解決しようとする課題」 本発明者等は、上記の如き現状から平滑性の良好なマッ
ト−マット型タイプの艶消し塗被紙を得る方法について
鋭意研究を重ねた結果、従来と異なる粒径をもつ顔料組
成及び塗被方式との組み合わせにより、従来の問題点を
解決できる方法を見出し、遂に本発明を完成させた。
「課題を解決するための手段」 本発明は、原紙上に顔料と接着剤を主成分とする塗被組
成物を塗被乾燥してキャレンダー仕上げする艶消し塗被
紙の製造方法において、該顔料の平均粒子径が2〜15
μmであり、且つ主顔料として炭酸カルシウムを全顔料
中に50〜100重量%含有させたことを特徴とする艶
消し塗被紙の製造方法である。
「作用」 本発明者等は、前述の如くマット−マット型タイプの艶
消し塗被紙を得ようとする場合、塗被層の平滑化とイン
キ光沢との関係、即ち平滑化するとインキ光沢が発現さ
れ易くなり、インキ光沢を低下させるためには逆に平滑
度を落とさなければならないという問題が付随するため
、この問題を解決する為に鋭意研究を重ねた結果、塗被
組成物用の顔料として、従来の艶消し塗被紙に用いられ
ている平均粒子径が0.4〜2.01)mより更に粗く
、平均粒子径が2.0〜15μmからなる粗大顔料を用
い、且つ主顔料として炭酸カルシウムを全顔料中に50
〜100重量%含有させた顔料構成からなる塗被組成物
を塗被し、スーパーキャレンダー等による加圧仕上げ処
理をして平滑性を向上させた塗被紙はインキ光沢が上が
らず、然も面平滑に優れたマット−マット型タイプの塗
被紙であることが判り本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の方法において、例えば主顔料として使用
される顔料としてカオリン、タルク、水酸化アルミニウ
ム等の平板状の顔料を使用した場合には、その平均粒子
径が本発明の粒子径2〜15μmを満たしていても、こ
れらの顔料は塗被層面に平行に配向し塗被層が緻密に仕
上り、インキ吸収性が遅くなるため、結果としてインキ
光沢が発現される。
上記の如き理由から、本発明の方法では、主顔料として
粒子形状が不定形であり、且つ塗被工程あるいはカレン
ダー処理によっても原理的に平行に配向化しない粗粒の
重質炭酸カルシウムが特に好ましい。また、二次凝集に
より粗粒子化した比表面積の大きい軽質炭酸カルシウム
を用いることにより通常の平滑化処理をしても低いイン
キ光沢を維持しながら面子滑性の良い艶消し塗被紙を得
ることができた。
即ち、本発明において使用される全顔料の平均粒子径は
2.0〜15μm1より好ましくは3.0〜10μmで
ある。因みに、2.0μm未満ではインキ光沢が高くな
り過ぎ、15μm以上では塗被層表面のミクロ平滑性が
低下して印刷適性が劣るようになる。
なお、本発明で使用する顔料は各種のものが用いられる
が、顔料の種類によって比重が異なることもあって、混
合顔料の平均粒子径を直接測定することが難しく、本発
明では島津製作所■製の粒度分布測定器(SA −CF
2)により、予め用いる個々の顔料について東独の平均
粒子径を測定した後、それぞれの顔料の配合に応じて、
計算により全顔料の平均粒子径を算出した。
また、本発明では、塗被層のミクロ平滑性を改良する為
に顔料として炭酸カルシウム以外に塗被紙用顔料として
汎用されているカオリン、クレーサチンホワイト、酸化
チタン、タルク、焼成りレー等の顔料が必要に応じて使
用される。尚、その場合の配合量は本発明の目的を損な
わないように、全顔料100に対し50重量%以下で適
宜使用される。
また、これ等の顔料は通常平均粒子径が2μm以下の物
が多いから、混合された全顔料の平均粒子径が本発明の
規定、即ち2〜15μmの範囲になるように調節するこ
とが重要な要件の一つである。
さらに、本発明者等は、塗被層の平滑化方法として塗被
方法についても研究を進めた。
即ち、従来のエアーナイフコーターによる塗工の代わり
にブレードコーターによる塗工方法について種々検討を
重ねた結果、本発明で特定された顔料を主成分とする塗
被組成物を使用した場合においてもブレードコーターを
使用して塗被層を形成すると平滑性の良い塗被面が得ら
れ且つ塗被紙品質としてインキ光沢の低い艶消し塗被紙
を得ることができた。
しかしながら、ブレードコーターの操業性に重大な問題
が発生した。
即ち、本発明の塗被組成物を、例えば塗被速度800 
m/分、乾燥塗被重量が20g/ rdとなるように原
紙に塗工した結果、ブレード刃先の摩耗が著しく進行し
、わずか1〜3時間でブレード刃を交換しなければなら
なかった。なお、通常ブレードコーターを使用する操業
の場合には、操業中のブレード刃の交換が避けられず、
ブレード刃を交換している時間は塗料を塗工することが
出来ないので、例えば、塗被速度800m/分で塗工し
ている場合に発生する不良紙の量は大きく、できるだけ
長時間に亘リブレード刃替えを行わずに操業することが
操業、品質の安定といった点から絶対に必要である。一
般に、ブレード刃の使用時間は塗被組成物、塗被量、塗
工速度等に大きく左右されて一定ではないが、通常8〜
24時間で交換される。
本発明者等はブレード刃の摩耗性について、鋭意検討を
行った結果、顔料の平均粒子径が大きい程、又塗被量が
少ない場合にブレード刃の摩耗が大きいことを突きとめ
た。更に鋭意研究を続けた結果、本発明の塗被組成液の
高剪断粘度(測定条件:8処理機側製/旧−5hear
 Viscometer IIR−801C,E Bo
b−400Orpmで測定)が90cps (センチポ
イズ)以下である場合には、本発明で使用する粗粒顔料
を使用してもブレード刃の摩耗性は通常の微粒顔料を使
用した場合と同程度に抑制され、著しい刃の摩耗は見ら
れなかった。
即ち、本発明の塗被組成液の高剪断粘度は、90cps
以下、好ましくは70cps以下、さらに好ましくは6
0cps以下である。90cpsを越えるとブレード刃
の摩耗が早くなり好ましくない。
本発明で使用される塗被組成液の高剪断粘度を90cp
s以下に維持する方法としては、塗被液組成物中の主に
接着剤の種類と量、流動変性剤、保水剤、増粘剤、減粘
剤、潤滑剤等の各種助剤及び塗被液の濃度、pH及び温
度、さらに塗被量等多くの条件の中から塗被紙品質を考
慮して適宜選択して決められる。
例えば、塗被液濃度は52〜72重量%、より好ましく
は56〜69重量%程度に維持するのが望ましい。
又、塗被量としては、乾燥重量が片面当たり12〜35
g/ rd、より好ましくは15〜30g/rl?程度
になるように塗被される。
さらに、本発明者等はブレード刃の摩耗が抑制され、長
時間の操業性、品質安定化が促進されるように、ブレー
ド刃について、鋭意研究を重ねた結果、ブレード刃の特
性によって大きく影響されることを見出した。即ち、特
開昭59−88995号に記載されているような鋼ブレ
ード(例えば、バネ調型の表面が焼き戻しされた炭素鋼
、スウェーデン鋼でJIS Sに4)刃の表面を鋼ブレ
ードよりも大きい耐摩耗性を有するセラミック材料、金
属酸化物又は金属炭化物のいずれかで被覆したブレード
を使用することにより、従来のブレード刃を使用した場
合に比較し刃替えから刃替までの操業時間が3倍以上に
なり且つ品質の安定した艶消し塗被紙が得られた。
次に、本発明で用いられる接着剤としては、例えばカゼ
イン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、スチレン・ブ
タジェン共重合体、メチルメタクリレート・ブタジェン
共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル
酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルの重合体又
は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン
・酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、
或いはこれらの各種重合体ラテックスをカルボキシル基
等の官能基含有単量体で変性したアルカリ溶解性或いは
アルカリ非溶解性の重合体ラテックス;ポリビニルアル
コール、オレフィン・無水マレイン酸樹脂、メラミン樹
脂等の合成樹脂系接着剤;陽性澱粉、酸化澱粉等の澱粉
類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体等の如き通常の塗被紙用
接着剤の一種又は二種以上が適宜選択して使用される。
なお、一般に接着剤は顔料100に対して5〜30重量
%、より好ましくはlO〜20重量%程度の範囲で配合
される。又、塗液中には必要に応じて消泡剤、着色剤、
離型剤、流動変性剤等の各種助剤が適宜配合されるが、
塗被層の固化を促進する助剤として、例えばアミン、ア
ミド、ポリアクリルアミン等や亜鉛、アルミニウム、マ
グネシウム、カルシウム、バリウム等の多価金属塩を顔
料r00に対して0.1〜10重量%程度添加しても良
い。
塗液は、一般公知の、例えばブレードコーターエヤーナ
イフコーター、ロールコータ−、リバースロールコータ
−、バーコーター、カーテンコーター、ダイスロフトコ
ーター、グラビヤコーターチャンブレックスコーター、
サイズプレスコーター等の塗被装置を設けたオンマシン
或いはオフマシンコーターによって原紙上に一層或いは
多層に分けて塗被されるが、特に、本発明の場合最上層
の塗被層はブレードコーターによって形成されることが
重要である。
なお、原紙としては、一般の印刷用塗被紙に用いられる
米坪30〜400g/rd程度のペーパベース或いはボ
ードベースの原紙が用いられるが、抄紙方法については
特に限定されず、酸性抄紙、アルカリ性抄紙何れであっ
てもよく、勿論、高歩留パルプを含む中質原紙も使用で
きる。
かくして、得られた乾燥塗被紙はオン或いはオフのスー
パーキャレンダー、マツトキャレンダー粗面化ロールキ
ャレンダーやソフトキャレンダー等で加圧仕上げされる
が、本発明の方法では白紙光沢(JIS P8142法
に準じた測定に基づく)が25%以下、より好ましくは
20%以下となるように軽度の加圧仕上げが行われる。
この場合、本発明の所望とするバランスの取れた白紙光
沢と平滑性を得るためには、艶消し塗被紙の密度として
1.00〜1.18g/cs+3程度の範囲になるよう
に仕上げるのが望ましい。
かくして得られる本発明の艶消し塗被紙は、白紙光沢が
低く、且つ印刷インキ濃度が高い部分でも印刷光沢が低
くく、落着いた77)−マット型タイプの塗被紙を提供
するものである。
「実施例」 以下に本発明の効果を実施例により説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の
「部」及び「%」はそれぞれ「重量部J及び「重量%」
を示す。
実施例1 全顔料平均粒子径が14μmの重質炭酸カルシウム10
0%を分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0゜2部を用
いて分散し、さらにスチレン−ブタジェンラテックスと
酸化澱粉を表−1に示すような割合にて攪拌混合し、固
形分濃度60%の塗被液を得た。この塗被液を米坪74
g/m”の原紙に乾燥重量が片面当たり25g/m”と
なるようにブレードコーターで両面塗被し、乾燥後塗被
紙の密度が1゜05g/c−3になるようにスーパーキ
ャレンダー掛けを行い、艶消し塗被紙を得た。得られた
艶消し塗被紙について下記に示す品質評価を行い、その
結果を表−1に示した。
実施例2 表−1に示すように重質炭酸カルシウム80%を含有す
る全顔料平均粒子径が8μmの顔料を用いた以外は実施
例1と同様にして艶消し塗被紙を得た。得られた艶消し
塗被紙について実施例1と同様に品質評価を行い、その
結果を表−1に示した。
実施例3 表−1に示すように重質炭酸カルシウム60%を含有す
る全顔料平均粒子径が3μmの顔料を用いた以外は実施
例1と同様にして艶消し塗被紙を得た。得られた艶消し
塗被紙について実施例1と同様に品質評価を行い、その
結果を表−1に示した。
実施例4 ブレード塗工において、使用するブレード刃がスウェー
デン鋼(JIS SK4に相当)に0.25順のアルミ
ナと酸化チタンよりなるセラミック加工を施した加工部
分が0.65ma+の刃厚のDUROBLADを用いた
以外は実施例1と同様にして艶消し塗被紙を得た。
得られた艶消し塗被紙について実施例1と同様に品質評
価を行い、その結果を表−1に示した。
比較例1 塗被液の固形分濃度が70%である以外は実施例1と同
様にして艶消し塗被紙を得たが、高剪断粘度が高くなり
、ブレード刃の刃替までの時間(ブレード刃の刃替から
刃替までの時間)が極めて短かく操業性が悪かった。
比較例・2 表−1に示すように全顔料の平均粒子径が1.5μmの
顔料を用いた以外は実施例1と同様にして艶消し塗被紙
を得た。得られた艶消し塗被紙について実施例1と同様
に品質評価を行い、その結果を表−1に示した。
比較例3 艶消し塗被紙の密度が0.98g/c+w”になるよう
に仕上げた以外は実施例1と同様にして艶消し塗被紙を
得た。得られた艶消し塗被紙について実施例1と同様に
品質評価を行い、その結果を表−1に示した。
比較例4 全顔料の平均粒子径が17μmとなるように調整した以
外は実施例1と同様にして艶消し塗被紙を得た。得られ
た艶消し塗被紙について実施例1と同様に品質評価を行
い、その結果を表−1に示した。
比較例5 表−1に示すように重質炭酸カルシウム45%を含有す
る全顔料の平均粒子径が3μmの顔料を使用する以外は
実施例1と同様にして艶消し塗被紙を得た。得られた艶
消し塗被紙について実施例1と同様に品質評価を行い、
その結果を表−1に示した。
〔品質評価項目と評価方法〕
*全顔料平均粒子径; 粒度分布測定器5A−CF2  (島津製作所■製)を
用いて測定し、計算により算出した。
*高剪断粘度(ハイシアー粘度); ハイシアー粘度計HR−80IC(8処理機■製)を用
いて測定した。[E bob −4000rpmの粘度
/センチポイズ] *ブレード刃の刃替時間; 塗被量制御が不可能となり、ブレードコ−ターを止めて
刃替をする迄の時間(刃替から刃替までの時間)。
*白紙光沢; JIS P8142法に準じ、角度75″で測定した。
*白紙平滑性; スムースター平滑度計(東英電子9m製)を用いて測定
した。
*インキ光沢; ダイヤオフセット印刷機(三菱重工■製)を用いて印刷
スピード8000枚/時間で印刷した場合のブラック単
色、及びブラック、マゼンタ、シアン、イエロー4色重
ね部のインキ光沢をGross Meter GM −
3D (村上色彩型)により角度60°で測定した。
*白紙及び印刷面の平滑性; 目視判定により評価した。
○=良好 Δ=劣る 「効果」 表−1の結果から明らかなように、本発明の実施例で得
られた艶消し塗被紙は白紙光沢が15%以下、インキ光
沢も4色重ね部で18%以下という本発明の所望とする
マット−マット1)目の上品且つ落ち着きのある極めて
優れた印刷仕上がりを有するものであった。なお、ブレ
ードコーターにおける操業性も順調であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)原紙上に顔料と接着剤を主成分とする塗被組成物
    を塗被乾燥してキャレンダー仕上げする艶消し塗被紙の
    製造方法において、該顔料の平均粒子径が2〜15μm
    であり、且つ主顔料として炭酸カルシウムを全顔料中に
    50〜100重量%含有させたことを特徴とする艶消し
    塗被紙の製造方法。 (2)炭酸カルシウムが重質炭酸カルシウムである請求
    項(1)記載の艶消し塗被紙の製造方法。 (3)艶消し塗被紙の白紙光沢がJIS P8142法
    に準じた測定で25%以下である請求項(1)記載の艶
    消し塗被紙の製造方法。 (4)塗被組成物がブレード塗工され、且つキャレンダ
    ー仕上げ後の艶消し塗被紙のスムースター平滑度が60
    cmHg以下である請求項(1)記載の艶消し塗被紙の
    製造方法。(5)塗被組成物の高剪断粘度が90センチ
    ポイズ以下である請求項(1)記載の艶消し塗被紙の製
    造方法。 (6)ブレード塗工において、ブレード刃の表面を鋼ブ
    レードよりも大きい耐摩耗性を有するセラミック、金属
    酸化物又は金属炭化物のいずれかで被覆したブレード刃
    を用いる請求項(4)記載の艶消し塗被紙の製造方法。
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