JPH0753462Y2 - コンバインにおける刈取部駆動装置 - Google Patents
コンバインにおける刈取部駆動装置Info
- Publication number
- JPH0753462Y2 JPH0753462Y2 JP1991031004U JP3100491U JPH0753462Y2 JP H0753462 Y2 JPH0753462 Y2 JP H0753462Y2 JP 1991031004 U JP1991031004 U JP 1991031004U JP 3100491 U JP3100491 U JP 3100491U JP H0753462 Y2 JPH0753462 Y2 JP H0753462Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- transmission
- power
- power take
- input
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンバインの刈取速度
を、走行速度に応じて変化させ、走行速度が所定速度以
下では刈取速度を略一定にする二段切換変速に関する技
術である。
を、走行速度に応じて変化させ、走行速度が所定速度以
下では刈取速度を略一定にする二段切換変速に関する技
術である。
【0002】
【従来の技術】従来から圃場の穀稈が倒伏している等の
悪条件下において、機体を停止させるか、或いは、走行
速度を落として刈取部を駆動する場合には、原動機動力
取出軸により一定速度でこれを駆動して刈取性能を高め
ると共に、高速走行時では走行動力取出軸により走行速
度の上昇に比例してこれを駆動して刈取作業を効率よく
行えるようにしたものが公知となっているのである。例
えば、実公昭55−17790号公報の技術である。ま
た、一方向クラッチを介したコンバインにおける刈取部
駆動装置に関する技術は、実開平2−20427号公報
において公知とされている。またミッションケースの外
部に一方向クラッチを配置した技術も、実開昭64−5
2428号公報において公知とされている。
悪条件下において、機体を停止させるか、或いは、走行
速度を落として刈取部を駆動する場合には、原動機動力
取出軸により一定速度でこれを駆動して刈取性能を高め
ると共に、高速走行時では走行動力取出軸により走行速
度の上昇に比例してこれを駆動して刈取作業を効率よく
行えるようにしたものが公知となっているのである。例
えば、実公昭55−17790号公報の技術である。ま
た、一方向クラッチを介したコンバインにおける刈取部
駆動装置に関する技術は、実開平2−20427号公報
において公知とされている。またミッションケースの外
部に一方向クラッチを配置した技術も、実開昭64−5
2428号公報において公知とされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、エンジンの
回転数に比例した刈取駆動回転と、HST式変速装置に
より無段変速された刈取駆動回転とを、自動的に切り替
えて刈取り部を二段に切換変速する技術に関する。そし
て、この切換の為に必要な、エンジン回転数に比例した
駆動回転機構を構成する、カウンター軸や一方向クラッ
チAや一方向クラッチBの取付を、ミッションケース7
の外部として、ミッションケース7に対して後付けする
ことにより、二段切換式の刈取部駆動装置を構成可能と
したものである。また、ミッションケース内の構成は、
HST式変速装置により無段変速された刈取駆動回転に
より刈取部を駆動する機構のみを設けた標準タイプとし
て、ミッションケースの外部に、エンジンの回転数に比
例した刈取駆動回転を伝達する機構を設けて、標準仕様
と後付け仕様を明確にしたものである。
回転数に比例した刈取駆動回転と、HST式変速装置に
より無段変速された刈取駆動回転とを、自動的に切り替
えて刈取り部を二段に切換変速する技術に関する。そし
て、この切換の為に必要な、エンジン回転数に比例した
駆動回転機構を構成する、カウンター軸や一方向クラッ
チAや一方向クラッチBの取付を、ミッションケース7
の外部として、ミッションケース7に対して後付けする
ことにより、二段切換式の刈取部駆動装置を構成可能と
したものである。また、ミッションケース内の構成は、
HST式変速装置により無段変速された刈取駆動回転に
より刈取部を駆動する機構のみを設けた標準タイプとし
て、ミッションケースの外部に、エンジンの回転数に比
例した刈取駆動回転を伝達する機構を設けて、標準仕様
と後付け仕様を明確にしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。エンジンEの出力軸1上に固設した
プーリー2からベルト3を介して、HST式変速装置4
の入力軸5上に設けた入力プーリー6に動力を伝達し、
該HST式変速装置4の内部で、エンジン動力を入力軸
5の方向と出力軸14の方向に分岐し、入力軸5はエン
ジン回転数に比例した回転を伝達し、出力軸14はHS
T式変速装置4で無段変速後の回転を作業機動力取出軸
20に伝達し、該作業機動力取出軸20を、ミッション
ケース7の一側より突出させ、該作業機動力取出軸2 0
に一方向クラッチAを介して、並列に一体配置した刈取
出力伝動体19bと刈取入力伝動体19aを支持し、入
力軸5と連結されエンジン回転数に比例した回転数で回
転する原動機動力取出軸5aを、ミッションケース7の
他側から突出させ、ミッションケース7の外壁に、ブラ
ケットにて支持させたカウンター軸44を、前記作業機
動力取出軸20及び原動機動力取出軸5aと平行に横架
し、該カウンター軸44と前記原動機動力取出軸5a及
び前記刈取入力伝動体19aとの間にそれぞれ動力伝動
経路を構成し、この動力伝動経路中に一方向クラッチB
を介装したものである。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。エンジンEの出力軸1上に固設した
プーリー2からベルト3を介して、HST式変速装置4
の入力軸5上に設けた入力プーリー6に動力を伝達し、
該HST式変速装置4の内部で、エンジン動力を入力軸
5の方向と出力軸14の方向に分岐し、入力軸5はエン
ジン回転数に比例した回転を伝達し、出力軸14はHS
T式変速装置4で無段変速後の回転を作業機動力取出軸
20に伝達し、該作業機動力取出軸20を、ミッション
ケース7の一側より突出させ、該作業機動力取出軸2 0
に一方向クラッチAを介して、並列に一体配置した刈取
出力伝動体19bと刈取入力伝動体19aを支持し、入
力軸5と連結されエンジン回転数に比例した回転数で回
転する原動機動力取出軸5aを、ミッションケース7の
他側から突出させ、ミッションケース7の外壁に、ブラ
ケットにて支持させたカウンター軸44を、前記作業機
動力取出軸20及び原動機動力取出軸5aと平行に横架
し、該カウンター軸44と前記原動機動力取出軸5a及
び前記刈取入力伝動体19aとの間にそれぞれ動力伝動
経路を構成し、この動力伝動経路中に一方向クラッチB
を介装したものである。
【0005】
【実施例】本考案が解決しようとする課題及び解決する
ための手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示し
た実施例の構成を説明する。図1はコンバイン駆動部側
面図、図2はスケルトン図、図3はミッションケース上
部断面図、図4はミッションケース上部斜視図である。
図1、図2において、原動機であるエンジンEの出力軸
1上に固設したプーリー2からベルト3を介してHST
式変速装置4の入力軸5上の入力プーリー6に動力が伝
えられ、該HST式変速装置4はミッションケース7上
部側面に付設され、HST式変速装置4側面に設けた変
速レバー9を回動することにより主変速操作を可能とし
ている。前記入力軸5はHST式変速装置4を貫通して
ミッションケース7内に挿入され、該入力軸5端に原動
機動力取出軸5aが連結され、入力プーリー6と反対側
のミッションケース7外の原動機動力取出軸5a上に一
方向クラッチBを介して出力プーリー10が外嵌され、
ミッションケース7内の原動機動力取出軸5a上に歯車
11が固設され、該歯車11から歯車12を介して油圧
ポンプ13を駆動している。
ための手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示し
た実施例の構成を説明する。図1はコンバイン駆動部側
面図、図2はスケルトン図、図3はミッションケース上
部断面図、図4はミッションケース上部斜視図である。
図1、図2において、原動機であるエンジンEの出力軸
1上に固設したプーリー2からベルト3を介してHST
式変速装置4の入力軸5上の入力プーリー6に動力が伝
えられ、該HST式変速装置4はミッションケース7上
部側面に付設され、HST式変速装置4側面に設けた変
速レバー9を回動することにより主変速操作を可能とし
ている。前記入力軸5はHST式変速装置4を貫通して
ミッションケース7内に挿入され、該入力軸5端に原動
機動力取出軸5aが連結され、入力プーリー6と反対側
のミッションケース7外の原動機動力取出軸5a上に一
方向クラッチBを介して出力プーリー10が外嵌され、
ミッションケース7内の原動機動力取出軸5a上に歯車
11が固設され、該歯車11から歯車12を介して油圧
ポンプ13を駆動している。
【0006】前記HST式変速装置4の出力軸14がミ
ッションケース7内に突出されて歯車15が固設され、
中間軸16上の歯車17と前記歯車15が噛合され、該
歯車17は刈取装置や引起し装置、脱穀装置、選別装置
等を駆動する作業機用の動力取出軸20上に固設した歯
車21と噛合し、該動力取出軸20上にはミッションケ
ース7外側で一方向クラッチAを介してプーリー19が
外嵌され、該プーリー19は出力伝動体19bと入力伝
動体19aが併設されている。そしてミッションケース
7内の動力取出軸20上に摺動歯車22と遊嵌歯車23
が外嵌され、該摺動歯車22は摺動させることによりブ
レーキ軸24上に固設した歯車25または歯車26また
は前記遊嵌歯車23の内歯23aと噛合可能であり、こ
の摺動操作により副変速を行うようにし、遊嵌歯車23
はブレーキ軸24上の固設歯車27と常時噛合してい
る。そしてブレーキ軸24端に駐車ブレーキ用のブレー
キドラム29が固設されている。
ッションケース7内に突出されて歯車15が固設され、
中間軸16上の歯車17と前記歯車15が噛合され、該
歯車17は刈取装置や引起し装置、脱穀装置、選別装置
等を駆動する作業機用の動力取出軸20上に固設した歯
車21と噛合し、該動力取出軸20上にはミッションケ
ース7外側で一方向クラッチAを介してプーリー19が
外嵌され、該プーリー19は出力伝動体19bと入力伝
動体19aが併設されている。そしてミッションケース
7内の動力取出軸20上に摺動歯車22と遊嵌歯車23
が外嵌され、該摺動歯車22は摺動させることによりブ
レーキ軸24上に固設した歯車25または歯車26また
は前記遊嵌歯車23の内歯23aと噛合可能であり、こ
の摺動操作により副変速を行うようにし、遊嵌歯車23
はブレーキ軸24上の固設歯車27と常時噛合してい
る。そしてブレーキ軸24端に駐車ブレーキ用のブレー
キドラム29が固設されている。
【0007】前記歯車26にはサイドクラッチ31L・
31R上のセンター歯車30と噛合され、該サイドクラ
ッチ31L・31Rはクラッチ軸32上に設けられてお
り、遊嵌歯車33L・33Rは減速軸34L・34R上
の固設歯車35L・35Rと噛合し、該減速軸34L・
34R上の固設歯車36L・36Rから歯車37L・3
7Rを介して車軸39L・39Rに動力を伝えていて
る。40L・40Rはサイドブレーキであり、41はス
ピンターンを行うためのクラッチである。
31R上のセンター歯車30と噛合され、該サイドクラ
ッチ31L・31Rはクラッチ軸32上に設けられてお
り、遊嵌歯車33L・33Rは減速軸34L・34R上
の固設歯車35L・35Rと噛合し、該減速軸34L・
34R上の固設歯車36L・36Rから歯車37L・3
7Rを介して車軸39L・39Rに動力を伝えていて
る。40L・40Rはサイドブレーキであり、41はス
ピンターンを行うためのクラッチである。
【0008】本考案の要部である刈取部に動力を伝える
構成は、図3、図4に示すように、前記ミッションケー
ス7外壁にブラケット43が突設され、該ブラケット4
3にカウンター軸44が前記動力取出軸20と平行に回
転自在に横架され、該カウンター軸44両側にプーリー
45・46が固設されている。但し、ブラケット43に
カウンター軸44を横架する代わりに、ブラケット43
をなくして本体側の機枠にカウンター軸44を横架する
ように構成しても構わない。
構成は、図3、図4に示すように、前記ミッションケー
ス7外壁にブラケット43が突設され、該ブラケット4
3にカウンター軸44が前記動力取出軸20と平行に回
転自在に横架され、該カウンター軸44両側にプーリー
45・46が固設されている。但し、ブラケット43に
カウンター軸44を横架する代わりに、ブラケット43
をなくして本体側の機枠にカウンター軸44を横架する
ように構成しても構わない。
【0009】前記プーリー45は前記原動機動力取出軸
5a上に一方向クラッチBを介して外嵌した出力プーリ
ー10との間にベルト47が巻回され、該プーリー45
の径は出力プーリー10よりも大きくして減速して動力
を伝達できるようにし、前記プーリー46は前記動力取
出軸20上に一方向クラッチAを介して外嵌した二連の
プーリー19の一つの入力伝動体19aとの間にベルト
48が巻回され、該入力伝動体19aの径はプーリー4
6の径よりも大きくして減速して動力を伝達できるよう
にし、このようにプーリーとベルトとカウンター軸によ
り原動機動力取出軸5aから二段の減速を行ってプーリ
ー19への動力伝達経路を構成しているのである。該プ
ーリー19の他の溝は出力伝動体19bとしてベルト4
9が巻回されて刈取装置や脱穀装置を駆動するためのギ
アボックスCに連結する構成としている。但し、前記一
方向クラッチBは入力軸5上ではなく、カウンター軸4
4上のプーリー45或いはプーリー46との間に介装し
ても構わないものである。図5は一方向クラッチBを強
制的に潤滑するための構成を示しており、ミッションケ
ース7上にバルブ50が設けられ、該バルブからミッシ
ョンケース7と油路板51に設けた油路7a・51aを
介して原動機動力取出軸52上の一方向クラッチBに潤
滑油を供給できるように構成したものである。
5a上に一方向クラッチBを介して外嵌した出力プーリ
ー10との間にベルト47が巻回され、該プーリー45
の径は出力プーリー10よりも大きくして減速して動力
を伝達できるようにし、前記プーリー46は前記動力取
出軸20上に一方向クラッチAを介して外嵌した二連の
プーリー19の一つの入力伝動体19aとの間にベルト
48が巻回され、該入力伝動体19aの径はプーリー4
6の径よりも大きくして減速して動力を伝達できるよう
にし、このようにプーリーとベルトとカウンター軸によ
り原動機動力取出軸5aから二段の減速を行ってプーリ
ー19への動力伝達経路を構成しているのである。該プ
ーリー19の他の溝は出力伝動体19bとしてベルト4
9が巻回されて刈取装置や脱穀装置を駆動するためのギ
アボックスCに連結する構成としている。但し、前記一
方向クラッチBは入力軸5上ではなく、カウンター軸4
4上のプーリー45或いはプーリー46との間に介装し
ても構わないものである。図5は一方向クラッチBを強
制的に潤滑するための構成を示しており、ミッションケ
ース7上にバルブ50が設けられ、該バルブからミッシ
ョンケース7と油路板51に設けた油路7a・51aを
介して原動機動力取出軸52上の一方向クラッチBに潤
滑油を供給できるように構成したものである。
【0010】
【作用】このような構成において、図6を参照しながら
本考案の作用を説明する。HST式変速装置4を中立と
した機体停止状態の時には、原動機動力取出軸5aの回
転は一方向クラッチBの係合により二段減速した動力伝
達経路によって大幅に減速され、プーリー19を駆動
し、刈取・脱穀部を駆動する。刈取部はこの減速による
低回転V1の定速駆動となり、一方、走行側の作業機動
力取出軸20は回転されていないので一方向クラッチA
は空転する。低速走行時は作業機動力取出軸20の回転
数が原動機動力取出軸5aの回転数より低い状態では、
一方向クラッチAの空転状態が続き、刈取部の低回転定
速駆動が続くのである。そして、走行時において、作業
機動力取出軸20の回転V2が原動機動力取出軸5aの
回転数を上回ると、一方向クラッチAが係合し、刈取部
は作業機動力取出軸20の回転数の上昇に比例した回転
で駆動されるようになり、他方、作業機動力取出軸20
からプーリー19・46、カウンター軸44、プーリー
45等介してこの動力が出力プーリー10に伝えられる
が一方向クラッチBは空転して原動機動力取出軸5aに
は動力を伝えないのである。
本考案の作用を説明する。HST式変速装置4を中立と
した機体停止状態の時には、原動機動力取出軸5aの回
転は一方向クラッチBの係合により二段減速した動力伝
達経路によって大幅に減速され、プーリー19を駆動
し、刈取・脱穀部を駆動する。刈取部はこの減速による
低回転V1の定速駆動となり、一方、走行側の作業機動
力取出軸20は回転されていないので一方向クラッチA
は空転する。低速走行時は作業機動力取出軸20の回転
数が原動機動力取出軸5aの回転数より低い状態では、
一方向クラッチAの空転状態が続き、刈取部の低回転定
速駆動が続くのである。そして、走行時において、作業
機動力取出軸20の回転V2が原動機動力取出軸5aの
回転数を上回ると、一方向クラッチAが係合し、刈取部
は作業機動力取出軸20の回転数の上昇に比例した回転
で駆動されるようになり、他方、作業機動力取出軸20
からプーリー19・46、カウンター軸44、プーリー
45等介してこの動力が出力プーリー10に伝えられる
が一方向クラッチBは空転して原動機動力取出軸5aに
は動力を伝えないのである。
【0011】
【考案の効果】以上のように構成したので、次のような
効果を奏するのである。第1に、本考案の如く、HST
式変速装置4により無段変速する刈取駆動と、エンジン
の回転に比例した刈取駆動の自動切換の機構を、一方向
クラッチA・Bとカウンター軸44とプーリー等の伝動
体を、ミッションケース7の外側に装着したり、従来の
部品と交換するだけで構成することが出来るのである。
故に、この二段刈取自動変速つきのコンバインと、この
装置の装着されていないコンバインとの作り変えが簡単
に出来るのである。即ち、カウンター軸をブラケットに
支持させて機枠或いはミッションケース外壁に設置する
ので、コンバインの仕様で、機体停止状態や低速走行時
での刈取部の低速駆動が不要な場合は、該ブラケットは
容易に取り外して、刈取出力伝動体を作業機動力取出軸
に固着することによって簡単に仕様変更ができる。
効果を奏するのである。第1に、本考案の如く、HST
式変速装置4により無段変速する刈取駆動と、エンジン
の回転に比例した刈取駆動の自動切換の機構を、一方向
クラッチA・Bとカウンター軸44とプーリー等の伝動
体を、ミッションケース7の外側に装着したり、従来の
部品と交換するだけで構成することが出来るのである。
故に、この二段刈取自動変速つきのコンバインと、この
装置の装着されていないコンバインとの作り変えが簡単
に出来るのである。即ち、カウンター軸をブラケットに
支持させて機枠或いはミッションケース外壁に設置する
ので、コンバインの仕様で、機体停止状態や低速走行時
での刈取部の低速駆動が不要な場合は、該ブラケットは
容易に取り外して、刈取出力伝動体を作業機動力取出軸
に固着することによって簡単に仕様変更ができる。
【0012】第2に、カウンター軸を、ミッションケー
スの一側と他側とにそれぞれ突出させた各動力取出軸と
平行に配置したことで、二段の各動力伝達経路をミッシ
ョンケースの一側と他側に振り分けて配置できるから、
刈取駆動装置をコンパクトにまとめることができたので
ある。また、二段減速の動力伝達経路は、例えば実施例
に示したようなベルト伝動タイプのものに構成できるの
で、刈取駆動装置を安価に製作できるのである。
スの一側と他側とにそれぞれ突出させた各動力取出軸と
平行に配置したことで、二段の各動力伝達経路をミッシ
ョンケースの一側と他側に振り分けて配置できるから、
刈取駆動装置をコンパクトにまとめることができたので
ある。また、二段減速の動力伝達経路は、例えば実施例
に示したようなベルト伝動タイプのものに構成できるの
で、刈取駆動装置を安価に製作できるのである。
【図1】コンバイン駆動部側面図である。
【図2】スケルトン図である。
【図3】ミッションケース上部断面図である。
【図4】ミッションケース上部斜視図である。
【図5】一方向クラッチBを強制潤滑する実施例を示す
ミッションケース上部断面図である。
ミッションケース上部断面図である。
【図6】本考案の作用説明図である。
A・B 一方向クラッチ 4 HST式変速装置 5 入力軸 5a 原動機動力取出軸 7 ミッションケース 10 出力プーリー 19 プーリー 19a 刈取入力伝動体 19b 刈取出力伝動体 20 作業機動力取出軸 43 ブラケット 44 カウンター軸 45・46 プーリー
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンEの出力軸1上に固設したプー
リー2からベルト3を介して、HST式変速装置4の入
力軸5上に設けた入力プーリー6に動力を伝達し、該H
ST式変速装置4の内部で、エンジン動力を入力軸5の
方向と出力軸14の方向に分岐し、入力軸5はエンジン
回転数に比例した回転を伝達し、出力軸14はHST式
変速装置4で無段変速後の回転を作業機動力取出軸20
に伝達し、該作業機動力取出軸20を、ミッションケー
ス7の一側より突出させ、該作業機動力取出軸20に一
方向クラッチAを介して、並列に一体配置した刈取出力
伝動体19bと刈取入力伝動体19aを支持し、入力軸
5と連結されエンジン回転数に比例した回転数で回転す
る原動機動力取出軸5aを、ミッションケース7の他側
から突出させ、ミッションケース7の外壁に、ブラケッ
トにて支持させたカウンター軸44を、前記作業機動力
取出軸20及び原動機動力取出軸5aと平行に横架し、
該カウンター軸44と前記原動機動力取出軸5a及び前
記刈取入力伝動体19aとの間にそれぞれ動力伝動経路
を構成し、この動力伝動経路中に一方向クラッチBを介
装したことを特徴とするコンバインにおける刈取部駆動
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991031004U JPH0753462Y2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | コンバインにおける刈取部駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991031004U JPH0753462Y2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | コンバインにおける刈取部駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04127124U JPH04127124U (ja) | 1992-11-19 |
JPH0753462Y2 true JPH0753462Y2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=31914408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991031004U Expired - Lifetime JPH0753462Y2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | コンバインにおける刈取部駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0753462Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6452428U (ja) * | 1987-09-25 | 1989-03-31 | ||
JPH0719223Y2 (ja) * | 1988-07-26 | 1995-05-10 | セイレイ工業株式会社 | 刈取作業機の刈取出力装置 |
-
1991
- 1991-05-07 JP JP1991031004U patent/JPH0753462Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04127124U (ja) | 1992-11-19 |
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