JP2003028280A - 走行車両のトランスミッション - Google Patents

走行車両のトランスミッション

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JP2003028280A
JP2003028280A JP2001215773A JP2001215773A JP2003028280A JP 2003028280 A JP2003028280 A JP 2003028280A JP 2001215773 A JP2001215773 A JP 2001215773A JP 2001215773 A JP2001215773 A JP 2001215773A JP 2003028280 A JP2003028280 A JP 2003028280A
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Japan
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transmission
gear
oil
hst
case
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JP2001215773A
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Shoichi Sato
昇一 佐藤
Naoya Ikeda
直哉 池田
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0402Cleaning of lubricants, e.g. filters or magnets
    • F16H57/0404Lubricant filters

Landscapes

  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車速変更のための走行用HSTと、操向操作
のための旋回用HSTとを一体的に構成したHST式無
段変速装置をミッションケース側壁に付設し、該ミッシ
ョンケース内の潤滑油を、油路を介して前記HST式無
段変速装置に供給した後、再びミッションケース内に流
入する潤滑油循環系を設けたトランスミッションにおい
て、ミッションケース内の潤滑油のろ過除去のためのフ
ィルターに大きな空間が必要であったり、トランスミッ
ションの組立性を阻害する、という問題があった。 【解決手段】 油路131を構成するミッションケース
22内部に、目の粗い第1オイルフィルター132と目
の細かい第2オイルフィルター133・133aとを設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行変速のための
HST及び旋回を行うためのHSTを付設したトランス
ミッションを有する建設機械や農業機械等の走行車両に
おいて、該トランスミッション内の潤滑油をろ過するオ
イルフィルターの配置構成や取付け構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車速を変更するための走行用
HSTと、操向操作を行うための旋回用HSTとから成
るHST式無段変速装置を、ミッションケースの側壁に
付設し、該ミッションケース内の潤滑油を作動油として
前記HST式無段変速装置に供給した後、再びミッショ
ンケース内に戻す潤滑油循環系を設けることにより、ミ
ッションケース内をHST式無段変速装置の作動油タン
クとして有効活用する技術が知られている。そして、こ
のミッションケース内の潤滑油を作動油としてHST式
無段変速装置に供給する前には、ストレーナやオイルフ
ィルターなどのフィルター類によって、油中の摩耗粉や
スラッジなどのゴミをろ過して除去するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ィルター類のうち、ストレーナはミッションケース内部
に横架されていたが、オイルフィルターは外装式でミッ
ションケースから側方に突出して設けられていたため、
トランスミッション全体の大型化が避けられない、とい
う問題があった。さらに、このオイルフィルターは、ミ
ッションケースとは別体の支持ケース内に設けられてお
り、該支持ケースごと取り外してオイルフィルターの掃
除・交換が容易に行えるが、トランスミッション組立て
の際には、ミッションケース組立後に支持ケースを取り
付ける必要があり、組立作業が煩雑になる、という問題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。請求項1においては、車速を変更
するための走行用HSTと、操向操作を行うための旋回
用HSTとから成るHST式無段変速装置を、ミッショ
ンケースの側壁に付設し、該ミッションケース内の潤滑
油を、油路を介して前記HST式無段変速装置に供給し
た後、再びミッションケース内に流入する潤滑油循環系
を設けた走行車両のトランスミッションにおいて、前記
油路を構成するミッションケース内部に、目の粗い第1
オイルフィルターと目の細かい第2オイルフィルターと
を設けたものである。請求項2においては、前記ミッシ
ョンケースを構成する分割ケースに、前記第1オイルフ
ィルターと第2オイルフィルターを取り付けると共に、
前記油路を形成するものである。請求項3においては、
前記ミッションケースを構成する分割ケースに、前記第
1オイルフィルターと第2オイルフィルターを取り付け
ると共に、該第1オイルフィルターと第2オイルフィル
ターには、分割ケースに着脱可能に一体的に設けた蓋体
を覆設するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明に係わるコンバインの全
体的な構成を示した全体側面図、図2は同じく全体平面
図、図3はトランスミッションのスケルトン図、図4は
油圧回路図、図5はトランスミッションの左側面図、図
6は旋回用HSTを含むトランスミッションの断面展開
図、図7は正逆転付与機構を示すトランスミッション下
部の断面展開図、図8は走行用HSTを含むトランスミ
ッションの断面展開図、図9はギア式伝達機構を示すト
ランスミッションの一部切欠平面図、図10はチャージ
ポンプと作業機昇降用ポンプの構造を示すトランスミッ
ション上部の一部切欠正面図、図11は同じく右側面
図、図12は刈取駆動出力部を示すトランスミッション
上部の一部切欠平面図、図13は同じく拡大一部切欠平
面図、図14はクラッチ筒の側面図、図15はクラッチ
筒とクラッチスライダとの嵌合状況を示す平面図、図1
6はトランスミッション下部からHST式無段変速装置
までの油路を示す右側ケース部の左側面図、図17はケ
ース内連通路タイプのろ過装置の断面展開図、図18は
別形態のろ過装置の断面展開図、図19は蓋体内連通路
タイプのろ過装置の断面展開図、図20は蓋体の平面図
である。
【0006】まず、本発明に係わる車両のトランスミッ
ションを搭載したコンバインの全体構成について、図1
乃至図3により説明する。コンバインは、トラックフレ
ーム1の左右にクローラ式走行装置2L・2Rを支持し
た構成であり、3は前記トラックフレーム1に架設する
機台、4はフィードチェーン5を左側に張架し扱胴6及
び処理胴7を内蔵している脱穀機である脱穀部、8は刈
刃9及び穀稈搬送機構10等を備える刈取部、11は刈
取フレーム12を介して刈取部8を昇降させる刈取部昇
降のための油圧シリンダである。
【0007】13は排藁チェーン14の終端を臨ませる
排藁処理部、15は揚穀筒16を介して脱穀部4からの
穀粒を搬入する穀物タンク、17は前記穀物タンク15
の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、18は丸型の操向
ハンドル19を支架するハンドルポスト、68は主変速
レバー、20は運転席であり、また、21は、機体左右
方向に沿う出力軸を有する原動機たるエンジンであり、
コンバインの前方より連続的に穀稈を刈取って脱穀する
ように構成している。
【0008】また、このコンバインには、二つの静油圧
式無段変速装置(以下「HST」とする)、すなわち、
走行系の走行用HSTと旋回系の旋回用HSTを具備し
ており、前記エンジン21からの動力で駆動されるよう
構成されている。そして、エンジン21からの動力は、
走行用HST25により、正逆の回転方向と回転数増減
の制御が行われたのち、駆動力が走行系伝動機構101
を介して差動機構33に伝達される。また、エンジン2
1からの駆動力は、ギア式伝達機構102を介して旋回
用HST28にも伝達され、該旋回用HST28により
正逆の回転方向と回転数増減の制御が行われたのち、駆
動力が正逆転付与機構103を介して差動機構33に伝
達される。以上のような構成とすることにより、差動機
構33に連動連結された左右のクローラ式走行装置2L
・2Rの駆動スプロケット34L・34Rに駆動力を常
時伝達することにより前後直進走行を可能としており、
また、左右駆動スプロケット34L・34Rに対する回
転数の相対的な増減制御により旋回を可能としているの
である。
【0009】次に、トランスミッションの概略構造につ
いて、図3乃至図9により説明する。図3、図4、図9
に示すように、トランスミッション104は、HST式
無段変速装置105を具備すると共に、前記クローラ式
走行装置2L・2Rを駆動するための走行系伝動機構1
01及び正逆転付与機構103及び遊星ギア機構35L
・35Rをミッションケース22内に配置しており、該
ミッションケース22上に前記HST式無段変速装置1
05を設ける構成としている。そして、該HST式無段
変速装置105は、一組の走行油圧ポンプ23及び走行
油圧モータ24を有する主変速機構である走行用HST
25と、一組の旋回油圧ポンプ26及び旋回油圧モータ
27を有する旋回機構である旋回用HST28とから構
成される。
【0010】また、図5乃至図8に示すように、ミッシ
ョンケース22上部にHSTケース106が付設され、
該HSTケース106内で機体の前後方向における後方
(図5における右側)に、走行用HST25の走行油圧
ポンプ23及び走行油圧モータ24が上下に並設されて
おり、該走行油圧ポンプ23の入力軸23a及び、走行
油圧モータ24の出力軸24aが、機体左右方向に軸支
され、互いに上下方向に並列されている。そして、同じ
HSTケース106内で機体の前後方向における前方
(図5における左側)に、旋回用HST28の旋回油圧
ポンプ26及び旋回油圧モータ27が上下に並設され、
該旋回油圧ポンプ26の入力軸26a及び、旋回油圧モ
ータ27の出力軸27aが、機体左右方向に軸支され、
互いに上下方向に並列されている。
【0011】このように走行用HST25と旋回用HS
T28とは単一のHSTケース106内に一体的に構成
されており、HST式無段変速装置105自体の組み立
て、及び該HST式無段変速装置105のミッションケ
ース22への着脱を容易とし、メンテナンス性の向上を
図っている。
【0012】また、図6乃至図8に示すように、ミッシ
ョンケース22は左側(図8において左側)の左側ケー
ス部22L及び右側の右側ケース部22Rより構成さ
れ、ケース部22L・22Rは、ミッションケース22
の左右方向で右寄り部において接合されている。そし
て、この左右の両ケース部22L・22Rの接合により
形成される区画の内部に、前記走行系伝動機構101及
び正逆転付与機構103、遊星ギア機構35L・35R
が配設されると共に、該区画の底部には、一定量の潤滑
油が注入され、内部に配置された上記の各機構を自然潤
滑することとしている。そして、この潤滑油は、両HS
T25・28、及び作業機例えば刈取部昇降のための油
圧シリンダ11の作動油をも兼ねている。
【0013】一方、ミッションケース22の左側ケース
部22Lの上部には、ミッションケース22の上面より
も上方に延出する入力ケース部22aが突出形成され、
該入力ケース部22aの右端開口を閉じるべく、右側ケ
ース部22Rの薄い上部が蓋体として固定されている。
そして、該ミッションケース22の上面に臨む入力ケー
ス部22aの左側面には、前記HSTケース106が着
脱可能に付設されているのである。
【0014】該入力ケース部22a内の下部には、前記
走行系伝動機構101への動力を受け入れるギア42
と、正逆転付与機構103の動力を受け入れるギア97
とが設けられている。そして、前記走行用HST25の
走行油圧モータ24の出力軸24aの一端が入力ケース
部22a内に挿入されてギア42に係合され、同様に、
前記旋回用HST28の旋回油圧モータ27の出力軸2
7aの一端も入力ケース部22a内に挿入されてギア9
7に係合されている。このような入力ケース部22aの
底部にも一定量の潤滑油が注入されており、上記の歯車
列を自然潤滑している。
【0015】次に、トランスミッション内の動力伝達構
成について、図3乃至図9により詳細に説明する。ま
ず、エンジン21から各HST25・28の出力軸24
a・27aまでの動力伝達構成について説明する。図
3、図5、図9に示すように、走行用HST25につい
ては、HSTケース106から左方に走行油圧ポンプ2
3の入力軸23aが突出され、その端部には入力プーリ
23bが入力軸23aに一体的に装着されている。ま
た、前記エンジン21の出力軸21aには出力プーリ2
1bが一体的に装着され、該出力プーリー21bと前記
走行油圧ポンプ23の入力プーリ23bとの間には伝動
ベルト29が巻回されており、走行油圧ポンプ23の入
力軸23aは、伝動ベルト29、プーリ21b・23b
を介してエンジン21に連動連結されている。
【0016】さらに、該伝動ベルト29の近傍にはテン
ションプーリ31が配設されており、該テンションプー
リ31を伝動ベルト29に押し付け、緊張させることに
より、エンジンからの動力を入力軸23aに伝達し、逆
に、テンションプーリ31を伝動ベルト29から離間し
て、伝動ベルト29を弛緩させることにより、エンジン
からの動力を切断する、いわゆるテンションクラッチ機
構が形成されている。
【0017】そして、旋回用HST28については、走
行油圧ポンプ23の入力軸23aと旋回油圧ポンプ26
の入力軸26aとの間には、後で詳述するギア式伝達機
構102が介設されており、該ギア式伝達機構102を
介して、旋回油圧ポンプ26の入力軸26aは走行油圧
ポンプ23の入力軸23aに連結連動されている。
【0018】図4、図5に示すように、HST25・2
8を収納するHSTケース106の前後側面には、旋回
油圧ポンプ26のトラニオン軸26cと、走行油圧ポン
プ23のトラニオン軸23cとが突出されている。そし
て、該トラニオン軸26c・23cの回動操作により、
旋回油圧ポンプ26及び走行油圧ポンプ23の可動斜板
146、145がそれぞれ傾動し、旋回油圧モータ27
及び走行油圧モータ24の回転速度及び回転方向が制御
される。これにより、エンジン21から走行油圧ポンプ
23の入力軸23aと旋回油圧ポンプ26の入力軸26
aに入力された動力が無段変速された後、出力軸24a
・27aからミッションケース22内に伝達されるので
ある。
【0019】走行用HST25の出力軸24aから車軸
40L・40Rまでの動力伝達構成について説明する。
図3、図5、図8に示すように、前記入力ケース部22
aで走行油圧モータ24の出力軸24aの下方にはカウ
ンター軸43が横架され、該カウンター軸43上のギア
43aは前記出力軸24a上のギア42に噛合されてい
る。
【0020】さらに下方には前記副変速機構32が配置
されている。副変速機構32は、ミッションケース22
に横架した副変速駆動軸53の一端に入力用ギア44を
固設し、該副変速駆動軸53上には低速用ギア50、中
速用ギア51を固設し、高速用ギア52を遊嵌し、該高
速用ギア52と噛合可能なクラッチスライダ81を摺動
可能にスプライン嵌合している。
【0021】また、前記副変速駆動軸53と平行に回転
自在に横架した副変速従動軸45上には、ギア47・4
8を遊嵌し、その間にクラッチスライダ80を両者に嵌
合可能にスプライン嵌合し、ギア54と出力ギア49を
固設している。そして、ギア47と低速用ギア50、ギ
ア48と中速用ギア51、ギア54と高速用ギア52と
をそれぞれ常時嵌合させている。
【0022】これら二つのクラッチスライダ80・81
には、それぞれU型フォーク84a・84bが外嵌さ
れ、両U型フォーク84a・84bとも、左右に横架し
た支軸86上を摺動可能なスライダ85に固設されてい
る。該スライダ85にはアーム受け85aを設け、該ア
ーム受け85aには、前後に枢支したシフト操作軸82
のアーム82aが係合されている。このシフト操作軸8
2は、運転席近傍に配備した一本の副変速レバーに連係
されており、該副変速レバーを操作することにより、シ
フト操作軸82が回動してスライダ85が左右に摺動さ
れ、該スライダ85上のU型フォーク84a・84bに
より、クラッチスライダ80・81が同時に摺動する。
これにより、クラッチスライダ80・81が、ギア47
・48・52のいずれかと係合するように構成され、こ
れにより、副変速従動軸45に三段階の変速回転が得ら
れ、出力ギア49から出力されるようになっている。
【0023】このような構成において、走行油圧モータ
24の回転出力が出力軸24aから入力ケース部22a
内のギア42を介して、カウンター軸43上のギア43
a、入力用ギア44を経由したのち副変速機構32に伝
達され、該副変速機構32において変速されたのち、出
力ギア49から後で詳述する差動機構33に入力され
る。そして、センタギア46を経由して左右のサンギア
36L・36Rを回転駆動させることにより、遊星ギア
機構35L・35Rを介して動力が左右の車軸40L・
40Rまで伝達されるのである。
【0024】なお、図8に示すように、前記副変速従動
軸45の左端部には、図示せぬハンドブレーキを操作す
ることにより走行系伝動機構101に制動力を付与させ
る駐車ブレーキ機構112を設けている。該駐車ブレー
キ機構112においては、ハンドブレーキに連動連結し
た図示せぬブレーキアーム・カム軸を介してプレッシャ
ープレート113が回動するとともに、図8において左
方向への推力が発生して、副変速従動軸45上に一体的
に装着された摩擦板とミッションケース22側に装着さ
れた摩擦板とが重合してなる多板式摩擦ブレーキ114
を押圧する。この押圧により副変速従動軸45に抵抗を
与え駐車ブレーキ作用を発生させるようにしている。
【0025】旋回用HST28の出力軸27aから車軸
40L・40Rまでの動力伝達構成について説明する。
図3、図5乃至図7に示すように、前記入力ケース部2
2aで旋回油圧モータ27の出力軸27aの下方にはカ
ウンター軸96が横架され、該カウンター軸96上のギ
ア96aは、前記出力軸27a上のギア97に噛合され
ると共に、クラッチ軸61の右端部に固設した入力用の
伝動ギア91に噛合されており、旋回油圧モータ27の
回転出力が、出力軸27aから順にギア97、駆動ギア
96a、さらに伝動ギア91を介して、クラッチ装置1
15のクラッチ軸61へと伝達される。
【0026】該クラッチ装置115においては、クラッ
チ軸61の左右略中央部にリング上の伝達部61aが突
設され、該伝達部61aの左側方のクラッチ軸61上に
は、クラッチギア117が遊嵌され、該クラッチギア1
17には、右から順にスライダ受け117aと駆動ギア
117bが形成されている。そして、前記伝達部61a
の右側方のクラッチ軸61上には、ガイドリング118
が固設されており、該ガイドリング118と前記伝達部
61a・スライダ受け117aには、クラッチスライダ
116が摺動可能に外嵌されている。
【0027】該クラッチスライダ116は、ガイドリン
グ118には遊嵌され、伝達部61aとスライダ受け1
17aにはスプライン嵌合されると共に、クラッチスラ
イダ116の内周面には溝部116aが形成されてお
り、該溝部116a内には、前記クラッチ軸61上の伝
達部61aが収まる空間を設けている。
【0028】このクラッチスライダ116には、前記ク
ラッチスライダ80・81と同様に、U型フォーク84
cが外嵌され、該U型フォーク84cはスライダ85に
固設されており、副変速機構32と連動連係された構成
となっている。従って、副変速機構32が中立位置にあ
る場合は、クラッチスライダ116が軸方向に摺動され
て溝部116aが伝達部61a上に位置し、該伝達部6
1aがクラッチスライダ116とは係合不能としてお
り、クラッチ軸61からの動力がクラッチスライダ11
6に伝達されないようにしている。そして、副変速機構
32が1速から3速までの伝動状態にある場合のみ、伝
達部61aはクラッチスライダ116を介してスライダ
受け117aに係合され、クラッチ軸61からの動力が
クラッチギア117に伝達され、クラッチギア117上
の駆動ギア117bより出力するように構成されてい
る。
【0029】該駆動ギア117bは、前記クラッチ軸6
1下方の減速軸119上に固設した大径ギア119aに
噛合されると共に、減速軸119の左右略中央には小径
ギア119bを固設し、該小径ギア119bは、減速軸
119下方の旋回入力軸63上にスプライン嵌合された
二連の摺動ギア64のうちのギア64aに噛合してお
り、前記クラッチ装置115からの動力が減速されて旋
回入力軸63に入力されるようにしている。
【0030】旋回入力軸63の左端にはギア63aが固
設され、該ギア63aは左側のリングギア38Lに直接
噛合して動力が伝達される一方、このギア63aと同一
径のギア64bが前記摺動ギア64上に形成されてお
り、該ギア64bは、逆転軸62上に遊嵌された逆転ギ
ア120に噛合され、該逆転ギア120にて回転方向が
逆転された後、逆転ギア120に噛合する右側のリング
ギア38Rに動力が伝達される。このようにして、旋回
油圧モータ27の回転出力が、差動機構33中の左右の
リングギア38L・38Rを互いに逆回転方向へ、かつ
左右同一回転数で伝達させる正逆転付与機構103が構
成されている。
【0031】ここで、差動機構33は、左右の一対の遊
星ギア機構35L・35Rを有し、各遊星ギア機構35
L・35Rはサンギア36L・36Rと、該サンギア3
6L・36Rの外周で噛合する複数のプラネタリギア3
7L・37Rと、リングギア38L・38Rに一体構成
されプラネタリギア37L・37Rに噛合するインター
ナルギア38a・38aと、サンギア軸39と同軸線上
の車軸40L・40Rに固設されプラネタリギア37L
・37Rを枢支するキャリア41L・41R等から構成
されている。
【0032】該プラネタリギア37L・37Rは、車軸
40L・40Rから放射状に均等配置されてキャリア4
1L・41Rにそれぞれ回転自在に軸支され、左右のサ
ンギア36L・36Rを挟んで左右のキャリア41L・
41Rを配置させると共に、前記インターナルギア38
a・38aは、各プラネタリギア37L・37Rに噛み
合い、サンギア軸39と同一軸芯上に配置して、車軸4
0L・40Rに回転自在に軸支させている。
【0033】そして、前記サンギア36L・36Rは、
共通のサンギア軸39の外周面上に刻設され、両サンギ
ア36L・36Rの中間部に係止したセンタギア46を
介して、副変速機構32等からなる走行系伝動機構10
1に連動連結され、さらに、該走行系伝動機構101の
入力部には、走行用HST25の出力軸24aに係合さ
れるギア42が連動連結される。
【0034】このような構成において、旋回用HST2
8の回転出力が出力軸27aから入力ケース部22a内
のギア97を介して、カウンター軸96上のギア96
a、伝動ギア91を経由したのちクラッチ装置115を
介して正逆転付与機構103に入力される。そして、該
正逆転付与機構103を介して左右のリングギア38L
・38Rが互いに逆回転方向へ、かつ左右同一回転数で
回動され、前記差動機構33を介して動力が左右の車軸
40L・40Rまで伝達されるのである。
【0035】なお、前記カウンター軸96には直進性を
安定させるためのブレーキ機構121が装備されてい
る。該ブレーキ機構121は、カウンター軸96上で一
体的に回転する前記駆動ギア96aと、カウンター軸9
6に外嵌され、駆動ギア96aよりも歯数が少ない摩擦
板で構成した制動ギア92とを有する。そして、駆動ギ
ア96aは旋回油圧モータ27からの動力を伝達するギ
ア97と噛み合っており、該駆動ギア96aを介して、
カウンター軸96に動力が伝達されるように構成されて
いる。
【0036】また、同じくギア97と噛み合う制動ギア
92がカウンター軸96に二枚外嵌されており、さらに
三枚の相手側摩擦板93・93・93が前記制動ギア9
2を挟み込むようにしてカウンター軸96と一体回転す
るよう装着され、該相手側摩擦板93と制動ギア92
は、右側ケース上部22bにて受け止められた皿バネ9
5のバネ力を受ける押圧板94を介して常時押圧されて
いる。そして、この押圧力を受けることにより駆動ギア
96a、相手側摩擦板93、及び制動ギア92は常時圧
接状態を保つ。
【0037】そこで、ギア97から動力が伝達される
と、駆動ギア96aよりカウンター軸96に動力が伝達
される一方、ギア97により動力を伝達された制動ギア
92がギア97とは異なる回転数でカウンター軸96上
で回転するので、ギア97と制動ギア92間において相
対回転差が発生し、ギア97、相手側摩擦板93及び制
動ギア92の間に摩擦抵抗が発生し、該カウンター軸9
6に対するブレーキ作用が発生する。これにより、旋回
油圧ポンプ26の中立位置が正確に出ておらず、旋回油
圧モータ27が微動に回転しようとしても、カウンター
軸96が制動されているので左右のリングギア38L・
38Rの静止固定状態が維持されるのである。
【0038】従って、以上のような動力伝達構成におい
て、操向ハンドル19を直進走行位置におくと、旋回油
圧ポンプ26が中立位置となり、旋回油圧モータ27の
駆動が停止して左右リングギア38L・38Rが静止固
定された状態となる。そして、主変速レバー68にて走
行油圧ポンプ23より圧油を吐出させて走行油圧モータ
24を駆動すると、その回転はセンタギア46から左右
のサンギア36L・36Rに同一回転数で伝達され、左
右遊星ギア機構35L・35Rのプラネタリギア37L
・37R、キャリア41L・41Rを介し、左右の駆動
スプロケット34L・34Rが左右同回転方向の同一回
転数で駆動されて、機体の前進直進走行が行われる。ま
た、主変速レバー68にて走行油圧ポンプ23からの圧
油吐出方向を反転させると、機体は後進状態で直進走行
する。なお、図示せぬ直進固定レバーを操作して、前記
摺動ギア64を右方に摺動させ、ギア64aと減速軸1
19上の小径ギア119bとの係合を外すことにより、
左右のリングギア38L・38Rへの動力伝達を切断
し、安定した直進走行性能を確保できるようにすること
もできる。
【0039】この状態で、操向ハンドル19を右に切る
と、旋回油圧ポンプ26は作動状態となって圧油を吐出
し、該圧油を受けて旋回油圧モータ27が駆動される。
該旋回油圧モータ27から出力された動力は、クラッチ
装置115を経て正逆転付与機構103に至り、ここで
同一回転数のまま二手に分岐され、その一方は前記遊星
ギア機構35のリングギア38Lを正転させ、他方はリ
ングギア38Rを逆転させる。正転するリングギア38
Lの回転数は、サンギア36Lによって正転している左
キャリア41Lの回転数に加算される一方、逆転するリ
ングギア38Rの回転数は、サンギア36Rによって正
転している右キャリア41Rの回転数に減算される。こ
れによって両駆動スプロケット34L・34Rの駆動状
態を維持しつつ、駆動スプロケット34Lの回転数が駆
動スプロケット34Rのそれよりも高くなって右方へ進
路が変更されるのである。
【0040】旋回油圧ポンプ26からの吐出油量は操向
ハンドル19の切れ角度が大きくなるに従って増加し、
これに応じて旋回油圧モータ27の回転数も無段に増加
するので、左右の駆動スプロケット34L・34Rに生
じる相対回転差は次第に大きくなり、より小さな旋回半
径で機体が旋回することとなる。また、操向ハンドル1
9を左に切ると、旋回油圧ポンプ26の圧油吐出方向が
反転して旋回油圧モータ27の回転方向が逆になり、こ
れによって最終的に、左キャリア41Lの回転数が減算
される一方、右キャリア41Rの回転数が加算されて、
駆動スプロケット34Rの回転数が駆動スプロケット3
4Lのそれよりも高くなって左方へ進路が変更されるの
である。
【0041】次に、前記ギア式伝達機構102につい
て、図3、図9により説明する。ミッションケース22
の左側ケース部22L上部に突設する入力ケース部22
aと、右側ケース部22Rの右側ケース上部22bとに
より形成される空間には、機体前後方向で後から前にか
けて順に、駆動ギア122、中間ギア123、従動ギア
124が回動可能に枢支されている。
【0042】このうちの駆動ギア122には、センタセ
クション126から突出させた走行油圧ポンプ23の入
力軸23の右端部が、軸方向に摺動可能にスプライン嵌
合され、従動ギア124には、同様に、センタセクショ
ン126から突出させた旋回油圧ポンプ26の入力軸2
6aの右端部が、軸方向に摺動可能にスプライン嵌合さ
れている。そして、中間ギア123は中間軸125に外
嵌固定されると共に、前後に配置した従動ギア124後
部と駆動ギア122前部に噛合しており、走行油圧ポン
プ23に入力された動力が、入力軸23a→駆動ギア1
22→中間ギア123→従動ギア124→入力軸26a
を経由して、旋回油圧ポンプ26にも伝達されるように
している。
【0043】そして、このような構成において、HST
式無段変速装置105をミッションケース22に取り付
ける場合には、入力軸23a・26aをギア122・1
24摺動させながら押し込んで挿嵌すると同時に、HS
T式無段変速装置105のセンタセクション126に突
設された取付けピン127を、入力ケース部22aに穿
設されたピン孔128に嵌合して、HST式無段変速装
置105を入力ケース部22a左側の取付け面22cに
当接・固定するのである。HST式無段変速装置105
のミッションケース22からの取り外しも、同様にし
て、ギア122・124にスプライン嵌合した入力軸2
3a・26aを機体左方に摺動させながら引き出すこと
で行うことができるのである。
【0044】なお、本実施例では、エンジン21からの
動力は走行油圧ポンプ23に入力されるようにしている
が、エンジン21からの動力が旋回油圧ポンプ26に入
力され、逆に、該旋回油圧ポンプ26の入力軸26aか
ら走行油圧ポンプ23の入力軸23aに中間ギア123
を介して動力が伝達されるようにしてもよい。
【0045】すなわち、車速を変更するための走行用H
ST25と、操向操作を行うための旋回用HST28と
を一体的に構成したHST式無段変速装置105を、ミ
ッションケース22の側壁に付設した走行車両のトラン
スミッション104において、前記両HST25・28
の油圧ポンプ23・26を並列に配置し、各油圧ポンプ
23・26の入力軸23a・26aをセンタセクション
126からミッションケース22側に突出させ、両入力
軸23a・26aの突出部間を中間伝達機構であるギア
式伝達機構102により連結連動し、走行用HST25
と旋回用HST28のうちの一方のHSTの駆動力によ
り他方のHSTを駆動可能としたので、ミッションケー
ス22を挟んでHST式無段変速装置105と反対側に
中間伝達機構を配置してミッションケース22上部を有
効利用することができ、HST式無段変速装置105の
入力側には、エンジン21からの動力伝達部材である入
力プーリ23b・伝動ベルト29などを配置するだけで
よくなり、トランスミッション104のコンパクト化が
図れると共に、動力伝達経路を一本化して動力伝達効率
を向上させることができる。
【0046】また、このように、前記中間伝達機構をギ
ア式伝達機102とし、該ギア式伝達機構102では、
駆動ギア122、従動ギア124、及び該従動ギア12
4と前記駆動ギア122間に介設する中間ギア123
を、前記ミッションケース22内部に枢設すると共に、
前記駆動ギア122には、走行用HST25と旋回用H
ST28のうちの一方のHSTの入力軸を着脱自在に挿
嵌し、従動ギア124には、他方のHSTの入力軸を着
脱自在に挿嵌しており、前記HST式無段変速装置10
5を取り外しても、前記駆動ギア122、従動ギア12
4、及び中間ギア123は、ミッションケース22内部
に保持するので、安価で伝達確実性の良好なギアを使用
することによって、高価でスリップの生じやすいプーリ
やベルトの使用部位を少なくすることができ、製造コス
トの低減や、伝達効率の一層の向上を図ることができ
る。また、旋回用HST28への入力に必要な中間伝達
機構を全てミッションケース22内部に設けたので、H
ST式無段変速装置105をコンパクト化することがで
き、しかも、該HST式無段変速装置105のみを、ギ
ア式伝達機構102を残して、入力軸23a・26aご
とミッションケース22から簡単に着脱することがで
き、トランスミッション101の組立性やメンテナンス
性を大きく向上させることができる。
【0047】ここで、前記駆動ギア122と従動ギア1
24の歯数比を1:1以外にすることで、従動ギア12
4の回転を駆動ギア122の回転に対して増減速するこ
とができ、これにより、直進走行性能や旋回性能の微調
整などを行うことができる。たとえば、圃場での旋回速
度を高速化したい場合には、旋回油圧ポンプ26の入力
軸26a上の従動ギア124の歯数を、走行油圧ポンプ
23の入力軸23a上の駆動ギア122よりも少なく
し、旋回油圧ポンプ26を高速で作動させて旋回油圧モ
ータ27の出力回転数を増やし、左右の車軸40L・4
0Rの回転差を大きくして旋回速度を高めるのである。
【0048】すなわち、中間伝達機構であるギア式伝達
機102により、一方のHSTの駆動力を増減速して他
方のHSTに伝達するので、各HST25・28の油圧
モータ24・27からの出力を調整することができ、圃
場の状況や処理作物量などの条件に応じた適正な直進走
行性能や旋回性能を得ることができるのである。
【0049】次に、前記HST式無段変速装置105へ
の潤滑油補給用のチャージポンプ、及び刈取昇降用ポン
プの配置構成や油路構成について、図4、図9乃至図1
1により説明する。図9乃至図11に示すように、ミッ
ションケース22上部の22a・22b内に枢支される
前記中間軸125は、前記取付け面22cとは反対側の
取付け面22d側のHST25・28間にに突出され、
該取付け面22dには、両HST25・28に対する潤
滑油補給用のチャージポンプ107が付設され、前記走
行油圧ポンプ23の入力軸23aから中間軸125へ伝
達された動力によって駆動される。そして、該チャージ
ポンプ107の外側には刈取昇降用ポンプ108が付設
され、該刈取昇降用ポンプ108の入力軸108aは、
前記中間軸125とカップリング129によりスプライ
ン連結されており、刈取昇降用ポンプ108も前記走行
油圧ポンプ23の入力軸23aからの動力によって駆動
されるようにしている。
【0050】図4、図10、図11に示すように、前記
刈取昇降用ポンプ108の吸込口108bは、ミッショ
ンケース22の右側ケース上部22b上部に突設したサ
クションポート134に配管135を介して接続される
と共に、該サクションポート134は、目の粗い第1オ
イルフィルター132と目の細かい第2オイルフィルタ
ー133を有するろ過装置178を内設した油路131
を経由して、ミッションケース22下部に連通されてお
り、ミッションケース22内に収容したギア等を潤滑す
る潤滑油は、ろ過された後に刈取昇降用ポンプ108に
供給されるようにしている。
【0051】ミッションケース22の外側面には、前記
刈取部8を対地昇降操作自在な昇降バルブユニット13
6が設けられ、該昇降バルブユニット136のバルブケ
ース144には、ポンプポート137、シリンダポート
138、タンクポート139、及び三位置切換式で電磁
操作式の方向制御弁140などが配設され、このうちの
ポンプポート137は、前記刈取昇降用ポンプ108の
吐出口108bに図示せぬ配管を介して連通されてお
り、刈取昇降用ポンプ108から送られる潤滑油が作動
油として導入されるようにしている。
【0052】一方、刈取昇降用ポンプ108に導入され
た潤滑油の一部は、吸込路107aを通ってポンプ室内
に送り込まれて加圧された後、吐出路107bを通って
チャージポート141まで圧送され、該チャージポート
141からセンタセクション126内の油路142に補
充油として導入されるのである。
【0053】このようにして、両ポンプ107・108
は、中間軸125からの動力で駆動されると共に、該中
間軸125上に連接して設けられている。すなわち、前
記中間ギア123を軸支する中間軸125上には、チャ
ージポンプ107と、油圧シリンダ11を駆動する作業
機用ポンプ108とを設けるので、ポンプ駆動に必要な
入力部を別途に設ける必要がなく、しかも、複数のポン
プ107・108を単一の中間軸125上に連設して一
体化させているため、ポンプ設置に必要な空間を小さく
して車両のコンパクト化が図れると共に、動力伝達経路
を一本化して、各ポンプへの動力伝達効率の向上や部品
コストの低減も図ることができるのである。
【0054】次に、前記走行油圧モータ24の出力に連
結連動した刈取駆動出力部について、図3、図9、図1
2乃至図15により説明する。図3、図9、図12に示
すように、前記走行用HST25の走行油圧モータ24
の出力軸24aには、ギア42がスプライン嵌合され、
該ギア42の後方で、左右のケース部22R・22L内
に形成された空間には、順に、2連の大小ギア147a
・147bを固設したカウンター軸147と、ギア10
9aを固設した刈取駆動用出力軸109が配置されてい
る。そして、該ギア109aは、HST式無段変速装置
105の取付け面22cとは反対面である右側ケース部
22R側面に軸支されると共に、前記小径ギア147b
に噛合され、該小径ギア147bと同軸上の大径ギア1
47aは、前記ギア42に噛合されている。
【0055】そして、刈取駆動用出力軸109は、ミッ
ションケース22の左側ケース部22L側面から突設さ
れると共に、刈取駆動用出力軸109の端部には、一体
的に回転する刈取出力プーリ153が固設され、これら
刈取駆動用出力軸109、ギア109a、及び刈取出力
プーリ153などから、刈取駆動出力部143が構成さ
れている。そして、このうちの刈取出力プーリ153
と、図示せぬ刈取入力ギアボックスの刈取入力プーリと
の間に刈取伝動ベルト148が巻回されている。
【0056】このような構成において、エンジン21か
らの動力は、走行用HST25内で変速されて走行油圧
モータ24から出力された後に2系統に分かれて、一方
は、前記走行系伝動機構101に伝達され、他方は、出
力軸24aからギア42→大径ギア147a→小径ギア
147b→ギア109aを経由して刈取駆動用出力軸1
09に伝達され、図示せぬ刈取入力ギアボックスを介し
て、刈取部8の駆動系に入力されるようにしている。
【0057】そして、このように走行用HST25より
も下流側に刈取駆動出力部143を設けることにより、
車体の走行速度に刈取速度を同調(以下「車速同調」と
する)することができ、高速走行で刈り込む作物量が増
加すると処理速度を大きくし、低速走行で刈り込む作物
量が減少すると処理速度を小さくして、刈り込み残しや
過剰動力の投入などを確実に防止できるようにしてい
る。
【0058】この場合、該刈取駆動出力部143にはワ
ンウェイクラッチ機構149を設け、車速同調時に走行
方向が前進から後進に変わった場合でも、刈取駆動方向
が逆転しないようにしている。図13乃至図15に示す
ように、刈取駆動用出力軸109上で左側ケース部22
Lから外方への突出部において、その基部にはシールベ
アリング155が外嵌固定され、該シールベアリング1
55によりクラッチ筒152が回動可能に外嵌されてい
る。該クラッチ筒152の柄部152cには、前記刈取
出力プーリ153の右部が、クラッチ筒152の鍔部1
52b位置まで嵌装され、該鍔部152bには、刈取出
力プーリ153の右部がボルト157により締結固定さ
れている。一方、刈取出力プーリ153の左部は、刈取
駆動用出力軸109の左端部上に、シールベアリング1
55を介して回動可能に外嵌されており、刈取出力プー
リ153がクラッチ筒152と一体となって、刈取駆動
用出力軸109上を自在に回動可能としている。
【0059】そして、前記シールベアリング155・1
56間の刈取駆動用出力軸109上には、クラッチスラ
イダ150が左右摺動可能にスプライン嵌合され、該ク
ラッチスライダ150の右断面には、切り欠き状のクラ
ッチ爪受け150aが設けられている。また、前記クラ
ッチ筒152の柄部125cの左断面には、このクラッ
チ爪受け150aに嵌合可能な突起状のクラッチ爪15
2aが設けられている。
【0060】該クラッチ爪152aは、柄部125c側
面上に複数個形成され、その形状は、外周側面視で、左
右側辺の一方が下底側に開き、他方は下底側に垂直又は
閉じた略台形状であり、また、クラッチスライダ150
とシールベアリング156間で柄部150b上にはクラ
ッチバネ151が外嵌され、常時クラッチスライダ15
0はクラッチ筒152側に付勢されている。
【0061】このような構成において、前進時に刈取駆
動用出力軸109が正転方向160に回転すると、クラ
ッチ爪受け150aがクラッチ爪152aに係止し、刈
取駆動用出力軸109からの動力が、クラッチスライダ
150を介してクラッチ筒152に伝達され、該クラッ
チ筒152に固設された刈取出力プーリ153が回動す
る。逆に、後進時に刈取駆動用出力軸109が逆転方向
161に回転すると、クラッチ爪受け150aがクラッ
チ爪152aの傾斜辺に押されて浮き上がり、クラッチ
スライダ150とクラッチ筒152との結合が切断さ
れ、刈取出力プーリ153が停止する。
【0062】すなわち、爪クラッチからなるワンウェイ
クラッチ機構149を設けたので、ボールやローラなど
を用いた通常のワンウェイクラッチに比べ、安価でかつ
長時間使用による摩耗が少なく、部品コストやメンテナ
ンスコストの低減を図ることができるのである。なお、
前記刈取出力プーリ153内の空間には、複数のオイル
シール154や、メクラ蓋158などによりシーリング
された油溜まり159が形成され、クラッチ爪受け15
0aとクラッチ爪152a間の焼き付き防止を図ってい
る。
【0063】また、このような構成からなる刈取駆動出
力部143の刈取駆動用出力軸109は、HST式無段
変速装置105の取付け面22cとは反対側の取付け面
22dより、HST式無段変速装置105に平行に突設
され、HST式無段変速装置105の側方空間に配置さ
れている。そして、前記チャージポンプ107、刈取昇
降用ポンプ108は、HST式無段変速装置105の反
対側の取付け面22d上に付設されており、HST式無
段変速装置105の空いた反対側空間内に配置されてい
る。
【0064】すなわち、前記ミッションケース22を挟
んで、HST式無段変速装置105の取付け面22cの
反対面に、チャージポンプ107、油圧シリンダ11を
駆動する刈取昇降用ポンプ108、及び刈取駆動用出力
軸109を配設するので、ミッションケース22の空い
た上部空間を有効利用することができ、トランスミッシ
ョン104の更なるコンパクト化が図れるのである。
【0065】また、HST式無段変速装置105を機体
左右中央側に向けて配設し、前記チャージポンプ10
7、刈取昇降用ポンプ108、及び刈取駆動用出力軸1
09が機体外方に面するような配置構成をとっている。
これにより、該ポンプ107・108や刈取駆動出力部
143の分解や着脱を容易に行うことができるのであ
る。すなわち、HST式無段変速装置105は、車両機
体の左右中心側に向けて配設するので、ポンプ107・
108などに機外から容易にアクセスすることができ、
メンテナンス性が向上し、定期点検やトラブル時への迅
速な対応が可能となる。
【0066】次に、トランスミッションにおける油の流
れについて、図4により詳細に説明する。上述の如く、
チャージポンプ107、刈取昇降用ポンプ108、走行
油圧ポンプ23及び旋回油圧ポンプ26はエンジン21
により駆動され、このうちのチャージポンプ107から
吐出された潤滑油は、走行用HST25の閉回路内及び
旋回用HST28の閉回路内に補給される一方、刈取昇
降用ポンプ108から吐出された潤滑油は、昇降バルブ
ユニット136内に導入される。
【0067】走行用HST25の補給ポートには、油補
給時にのみ開く一対のチェックバルブ162、中立範囲
を拡大するための絞り163が配置される。また、旋回
用HST28の補給ポート閉回路に供給される部分に
も、同様にチェックバルブ164、絞り165が配置さ
れる。そして、両HST25・28の補給ポートはチャ
ージポンプ107の吐出ポートに対して一本の油路10
7cにて相互接続され、該油路107cにチャージリリ
ーフ弁166を接続して閉回路内に供給される補給油圧
を設定している。
【0068】一方、刈取昇降用ポンプ108から送られ
る潤滑油は、前述の如く作動油を兼ねており、昇降バル
ブユニット136の前記ポンプポート137に導入され
る。そして、刈取部8昇降のための油圧シリンダ11に
作動油を供給する回路には、オイルフィルター180・
181、前記方向制御弁140、ロードチェック弁16
7、スローリターン弁168が配設され、油圧シリンダ
11に対する作動油の補給と排出を制御し、前記シリン
ダポート138を介して油圧シリンダ11に対する作動
油を給排可能としている。また、リリーフ弁169によ
り油圧シリンダ11の作動油圧を設定している。そし
て、油圧シリンダ11側から排出された作動油は、前記
タンクポート139から配管を介して、作動油タンク1
70内に導入されるのである。
【0069】また、HST式無段変速装置105内のH
STケース106内に作動油として送られた潤滑油は、
走行油圧ポンプ23・走行油圧モータ24及び旋回油圧
ポンプ26・旋回油圧モータ27を作動した後、HST
ケース106内に漏れて溜まり、規定量をオーバーフロ
ーした分は出口孔171から排出される。この排出され
た潤滑油は、配管172を介してオイルクーラ174に
送られ、該オイルクーラー174において冷却され適当
な粘度を維持した状態で、ミッションケース22内に潤
滑油として戻される。そして、ミッションケース22内
に収容したギア等を潤滑した潤滑油は、ミッションケー
ス22下部から、油路131を介して前記チャージポン
プ107・刈取昇降用ポンプ108に再び作動油として
供給されるようにしている。
【0070】ここで、チャージポンプ107からHST
式無段変速装置105を経由して排出される作動油は、
走行油圧ポンプ23・走行油圧モータ24及び旋回油圧
ポンプ26・旋回油圧モータ27でかなり入熱されてお
り、しかも各ポンプ・モータの駆動には多量に必要とさ
れることから、油圧シリンダ11に作動油として供給さ
れる潤滑油に比べて高温であり、しかも多量に排出され
る。。
【0071】従って、上述の如く、HST式無段変速装
置105から排出された多量かつ高温の潤滑油のみを、
オイルクーラ174に通して優先的に冷却することによ
り、潤滑油の温度を顕著に下げることができ、つまり、
作動油の冷却効率の向上を図ることができるのである。
なお、このオイルクーラ174には、ラジエータ、配管
の外周面に細かいフィンを設けたもの等があるが、潤滑
油を確実に冷却できるものであればよく、特には限定さ
れない。
【0072】このような構成において、走行油圧ポンプ
23の可動斜板145に対するトラニオン軸23cが、
運転席近傍に配備した走行操作具である主変速レバー6
8にリンク機構を介して連動連係されており、走行用H
ST25は該主変速レバー68の回動操作により可動斜
板145の傾斜角度が変更されて走行油圧モータ24の
正逆の回転方向と回転数増減及び回転停止の制御を行う
ことが可能となっている。また、旋回油圧ポンプ26の
可動斜板146に対するトラニオン軸26cが操向ハン
ドル19にリンク機構を介して連動連係されており、旋
回用HST28は該操向ハンドル19の回動により可動
斜板146の傾斜角度が変更されて旋回油圧モータ27
の正逆の回転方向と回転数増減及び回転停止の制御を行
うよう構成されているのである。
【0073】次に、前記オイルフィルター132・13
3の配置・取付け構成について、図4、図5、図10、
図11、図16乃至図20により説明する。図16、図
17に示すように、ミッションケース22の後辺近傍に
は、互いに仕切られた第1油室175、第2油室17
6、及び第3油室177が形成され、各々の側面には、
下方から順に吐出口72、流入口73・吐出口74、流
入口75が開口されている。
【0074】そして、第1油室175は、ミッションケ
ース22内に収容したギア等を潤滑する潤滑油が溜めら
れた油溜めに開放されると共に、その内部には、図16
に示す位置に、前記第1オイルフィルター132が、そ
の開口側を前記吐出口72に嵌合した状態で横架され、
同様に、第2油室176にして、前記第2オイルフィル
ター133が、開口側を前記吐出口74に嵌合した状態
で横架されている。
【0075】一方、ミッションケース22の前記左側ケ
ース部22Lの左側面には被覆ケース部22Mが覆設さ
れ、該被覆ケース部22M内には、背面視コ字状の連通
路70・71が形成されており、そのうちの連通路70
では、入口70aは前記吐出口72に、出口70bは前
記流入口73に連通されており、第1油室175内の潤
滑油が、第1オイルフィルター132でろ過された後、
この連通路70を通って第2油室176に流入するよう
にしている。連通路71でも同様に、入口71aは前記
吐出口74に、出口71bは前記流入口75に連通され
ており、第2油室176内の潤滑油が、第2オイルフィ
ルター133でろ過された後、この連通路71を通って
第3油室177に流入するようにしている。
【0076】そして、該第3油室177の上端は前記サ
クションポート134に連通されており、ミッションケ
ース22内の潤滑油は、下から順に上下方向に配設され
た、目の粗い第1オイルフィルター132と目の細かい
第2オイルフィルター133の2種類のオイルフィルタ
ーを順に通過していき、大きなゴミから順に除去されて
いくため、目詰まりすることなく確実に清浄化された
後、作動油として、サクションポート134から前記チ
ャージポンプ107、刈取昇降用ポンプ108に吸い込
まれるようにしている。
【0077】すなわち、車速を変更するための走行用H
ST25と、操向操作を行うための旋回用HST28と
から成るHST式無段変速装置105を、ミッションケ
ース22の側壁に付設し、該ミッションケース22内の
潤滑油を、油路131を介して前記HST式無段変速装
置105に供給した後、再びミッションケース22内に
流入する潤滑油循環系を設けた走行車両のトランスミッ
ション104において、前記油路131を構成するミッ
ションケース22内部に、目の粗い第1オイルフィルタ
ー132と目の細かい第2オイルフィルター133とを
設けたので、全てのフィルター類をミッションケース内
部に配置でき、トランスミッションのコンパクト化が図
れる。
【0078】さらに、ミッションケース22を構成する
分割ケースである左側ケース部22Lに、前記第1オイ
ルフィルター132と第2オイルフィルター133を取
り付けると共に、分割ケースである被覆ケース部22M
に、前記油路131を形成するので、予め両オイルフィ
ルター132・133を左側ケース部22Lに組み込ん
でおくことができ、トランスミッション104の組立作
業が容易となる。
【0079】なお、図18に示すように、吐出口74か
ら第2油室176内に向かって延長パイプ76を延出
し、該延長パイプ76の延出端に、短筒タイプの第2オ
イルフィルター133aを取り付ける構成としてもよ
い。このような構成とすることにより、目の細かい第2
オイルフィルター133の長さを微調整することがで
き、油の特性や汚染程度などに応じた適正なろ過性能を
発揮することができる。
【0080】また、ろ過装置として、このように、連通
路をミッションケース22のケース内に設けた、ケース
内連通路タイプ以外に、以下のように、ミッションケー
ス22に一体的に取付け可能で連通路を内設した蓋体を
設けた、蓋体内連通路タイプがある。図5、図19、図
20に示すように、前記ケース内連通路タイプと同様
に、ミッションケース22内に第1油室175、第2油
室176、及び第3油室177を形成し、各々の側面に
は、下方から順に吐出口182、流入口183・吐出口
184、流入口185が開口されている。
【0081】そして、第1油室175の吐出口182と
第2油室176の吐出口184には、それぞれ第1オイ
ルフィルター132と第2オイルフィルター133が嵌
合されている。一方、前記吐出口182、流入口183
・吐出口184、流入口185上には、ボルト188な
どにより蓋体179が着脱自在に覆設されている。
【0082】該蓋体179内にも、背面視コ字状の連通
路186・187が形成されており、そのうちの連通路
186では、入口186aは前記吐出口182に、出口
186bは前記流入口183に連通されており、第1油
室175内の潤滑油が、第1オイルフィルター132で
ろ過された後、この連通路186を通って第2油室17
6に流入するようにしている。連通路187でも同様
に、入口187aは前記吐出口184に、出口187b
は前記流入口185に連通されており、第2油室176
内の潤滑油が、第2オイルフィルター133でろ過され
た後、この連通路187を通って第3油室177に流入
するようにしている。
【0083】そして、該第3油室177の上端は前述し
たようにサクションポート134に連通されており、ミ
ッションケース22内の潤滑油は、下から順に上下方向
に配設された2種類のオイルフィルター132・133
を順に通過していき、清浄化された作動油として、サク
ションポート134から前記チャージポンプ107等に
吸い込まれるのである。
【0084】このように、連通路186・187を有す
る蓋体179を設けたので、ミッションケース22上に
一部を覆う蓋体179を取り外すだけで、オイルフィル
ター132・133に簡単に外側に露出させることがで
きる。
【0085】すなわち、ミッションケース22を構成す
る分割ケースである左側ケース部22Lに、前記第1オ
イルフィルター132と第2オイルフィルター133を
取り付けると共に、該第1オイルフィルター132と第
2オイルフィルター133には、分割ケースである左側
ケース部22L上に、着脱可能に一体的に設けた蓋体1
79を覆設するので、該蓋体を取り外しだけでオイルフ
ィルターを点検することができ、メンテナンス作業を容
易かつ迅速に行うことができるのである。
【0086】
【発明の効果】すなわち、請求項1のように、車速を変
更するための走行用HSTと、操向操作を行うための旋
回用HSTとから成るHST式無段変速装置を、ミッシ
ョンケースの側壁に付設し、該ミッションケース内の潤
滑油を、油路を介して前記HST式無段変速装置に供給
した後、再びミッションケース内に流入する潤滑油循環
系を設けた走行車両のトランスミッションにおいて、前
記油路を構成するミッションケース内部に、目の粗い第
1オイルフィルターと目の細かい第2オイルフィルター
とを設けたので、全てのフィルター類をミッションケー
ス内部に配置でき、トランスミッションのコンパクト化
が図れる。
【0087】請求項2のように、請求項1記載のミッシ
ョンケースを構成する分割ケースに、前記第1オイルフ
ィルターと第2オイルフィルターを取り付けると共に、
前記油路を形成するので、予め両オイルフィルターを左
側ケース部に組み込んでおくことができ、トランスミッ
ションの組立作業が容易となる。
【0088】請求項3のように、請求項1記載のミッシ
ョンケースを構成する分割ケースに、前記第1オイルフ
ィルターと第2オイルフィルターを取り付けると共に、
該第1オイルフィルターと第2オイルフィルターには、
分割ケースに着脱可能に一体的に設けた蓋体を覆設する
ので、該蓋体を取り外しだけでオイルフィルターを点検
することができ、メンテナンス作業を容易かつ迅速に行
うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンバインの全体的な構成を示
した全体側面図である。
【図2】同じく全体平面図である。
【図3】トランスミッションのスケルトン図である。
【図4】油圧回路図である。
【図5】トランスミッションの左側面図である。
【図6】旋回用HSTを含むトランスミッションの断面
展開図である。
【図7】正逆転付与機構を示すトランスミッション下部
の断面展開図である。
【図8】走行用HSTを含むトランスミッションの断面
展開図である。
【図9】ギア式伝達機構を示すトランスミッションの一
部切欠平面図である。
【図10】チャージポンプと作業機昇降用ポンプの構造
を示すトランスミッション上部の一部切欠正面図であ
る。
【図11】同じく右側面図である。
【図12】刈取駆動出力部を示すトランスミッション上
部の一部切欠平面図である。
【図13】同じく拡大一部切欠平面図である。
【図14】クラッチ筒の側面図である。
【図15】クラッチ筒とクラッチスライダとの嵌合状況
を示す平面図である。
【図16】トランスミッション下部からHST式無段変
速装置までの油路を示す右側ケース部の左側面図であ
る。
【図17】ケース内連通路タイプのろ過装置の断面展開
図である。
【図18】別形態のろ過装置の断面展開図である。
【図19】蓋体内連通路タイプのろ過装置の断面展開図
である。
【図20】蓋体の平面図である。
【符号の説明】
22 ミッションケース 22L 分割ケース 25 走行用HST 28 旋回用HST 104 トランスミッション 105 HST式無段変速装置 131 油路 132 第1オイルフィルター 133・133a 第2オイルフィルター 179 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D052 DD03 EE01 FF02 JJ10 3J063 AA13 AA15 AB02 AB44 AC03 BA11 BB41 CD45 XD03 XD15 XD47 XD62 XD72 XE04 XF22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速を変更するための走行用HSTと、
    操向操作を行うための旋回用HSTとから成るHST式
    無段変速装置を、ミッションケースの側壁に付設し、該
    ミッションケース内の潤滑油を、油路を介して前記HS
    T式無段変速装置に供給した後、再びミッションケース
    内に流入する潤滑油循環系を設けた走行車両のトランス
    ミッションにおいて、前記油路を構成するミッションケ
    ース内部に、目の粗い第1オイルフィルターと目の細か
    い第2オイルフィルターとを設けたことを特徴とする走
    行車両のトランスミッション。
  2. 【請求項2】 前記ミッションケースを構成する分割ケ
    ースに、前記第1オイルフィルターと第2オイルフィル
    ターを取り付けると共に、前記油路を形成することを特
    徴とする請求項1記載の走行車両のトランスミッショ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記ミッションケースを構成する分割ケ
    ースに、前記第1オイルフィルターと第2オイルフィル
    ターを取り付けると共に、該第1オイルフィルターと第
    2オイルフィルターには、分割ケースに着脱可能に一体
    的に設けた蓋体を覆設することを特徴とする請求項1記
    載の走行車両のトランスミッション。
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