JP2508281Y2 - コンバインにおける刈取部駆動装置 - Google Patents

コンバインにおける刈取部駆動装置

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JP2508281Y2
JP2508281Y2 JP1991034152U JP3415291U JP2508281Y2 JP 2508281 Y2 JP2508281 Y2 JP 2508281Y2 JP 1991034152 U JP1991034152 U JP 1991034152U JP 3415291 U JP3415291 U JP 3415291U JP 2508281 Y2 JP2508281 Y2 JP 2508281Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はコンバイン等の自走式収
穫機の刈取速度を走行速度に応じて変化させ、走行速度
が所定速度以下では刈取速度を略一定にするための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から圃場の穀稈が倒伏している等の
悪条件下において、機体を停止させるか、或いは、走行
速度を落として刈取部を駆動する場合には、原動機動力
取出軸により一定速度でこれを駆動して刈取性能を高め
ると共に、高速走行時では走行動力取出軸により走行速
度の上昇に比例してこれを駆動して刈取作業を効率よく
行えるようにした技術が公知とされているのである。例
えば、実公昭55−17790号公報の技術である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、刈取部を低速
一定回転とすべく、単に減速ギアボックスを設けたもの
では、刈取速度が決定されてしまい、作物の倒伏状態や
その種類に応じた理想速度以上、或いはそれ以下に刈取
部が駆動されることもあり、作物に悪影響を与えること
になっていた。また、減速ギアボックスとして、単なる
二段歯車列を設けた従来例の実施例では大減速を得るの
に限界が有るのである。また、大減速比を得るために特
殊な歯車構成を採用すれば、減速ギアボックスが大型化
しコストアップとなるのである。そして、その減速ギア
ボックスを設置するスペースも必要となっていたのであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような問題
点を解消する技術を提供するものである。即ち、走行変
速装置の変速駆動源から、走行速度に応じて変化する回
転を取出す動力取出軸を突出し、該動力取出軸に一方向
クラッチAを介装した変速出力伝動体を設けると共に、
設定速度が変更可能で、かつ、その設定速度に対応する
走行速度に至った時にその駆動力が停止するように構成
したモーターを設け、該モーターを駆動源とする定速出
力伝動体を設け、コンバインの刈取部を駆動する刈取部
入力回転体と、前記変速出力伝動体と定速出力伝動体の
3者の間に、一本の無端帯を巻回したものである。
【0005】
【実施例】本考案が解決しようとする課題及び解決する
ための手段は以上の如くである。次に添付の図面に示し
た実施例の構成を説明する。図1はコンバイン駆動部側
面図、図2はスケルトン図、図3はミッションケース上
部断面図、図4はミッションケース斜視図である。図
1、図2において、原動機であるエンジンEの出力軸1
上に固設したプーリー2から、ベルト3を介してHST
式変速装置4の入力軸5上の入力プーリー6に動力が伝
えられる。前記出力軸1上には、後述する定速駆動装置
を駆動するための油圧ポンプ又は発電機8が設けられて
いる。前記HST式変速装置4はミッションケース7の
上部側面に付設され、HST式変速装置4の側面に設け
た変速レバー9を回動することにより主変速操作を可能
としている。前記入力軸5はHST式変速装置4を貫通
してミッションケース7内に挿入され、該入力軸5端に
伝動軸5aが連結され、該伝動軸5a上に歯車11が固
設され、該歯車11から歯車12を介して油圧ポンプ1
3を駆動している。
【0006】前記HST式変速装置4の出力軸14がミ
ッションケース7内に突出されて歯車15が固設され、
中間軸16上の歯車17と前記歯車15が噛合され、該
歯車17は刈取装置や引起し装置、選別装置等を駆動す
る作業機用の動力取出軸20上に固設した歯車21と噛
合している。該動力取出軸20上にはミッションケース
7外側で、一方向クラッチAを介して変速出力伝動体で
あるプーリー19が外嵌され、ミッションケース7内の
動力取出軸20上には摺動歯車22と遊嵌歯車23が外
嵌されている。該摺動歯車22は摺動させることにより
ブレーキ軸24上に固設した歯車25または歯車26ま
たは前記遊嵌歯車23の内歯23aと噛合可能であり、
この摺動操作により副変速を行うようにし、遊嵌歯車2
3はブレーキ軸24上の固設歯車27と常時噛合してい
る。そしてブレーキ軸24端に駐車ブレーキ用のブレー
キドラム29が固設されている。
【0007】前記歯車26にはサイドクラッチ31L・
31R上のセンター歯車30と噛合され、該サイドクラ
ッチ31L・31Rはクラッチ軸32上に設けられてい
る。遊嵌歯車33L・33Rは減速軸34L・34R上
の固設歯車35L・35Rと噛合し、該減速軸34L・
34R上の固設歯車36L・36Rから歯車37L・3
7Rを介して車軸39L・39Rに動力を伝えていて
る。40L・40Rはサイドブレーキであり、41はス
ピンターンを行うためのクラッチである。
【0008】本考案の要部である刈取部に動力を伝える
構成は、図3、図4に図示されている。ミッションケー
ス7の一側に定速駆動源である電動モーター42が付設
され、該電動モーター42の出力軸42aはミッション
ケース7を貫通して動力取出軸20と平行に横架されて
いる。該ミッションケース7の他側の前記プーリー19
と同じ側の出力軸42a上に、定速出力伝動体である出
力プーリー10が固設されている。該出力プーリー10
と前記動力取出軸20上に一方向クラッチAを介して外
嵌したプーリー19と、刈取駆動ボックス43の入力軸
46上に固設した入力プーリー44との間に無端帯であ
るベルト45が巻回されているのである。
【0009】このように電動モーター42により定速回
転を得る場合、図6に示すように、プーリー19の回転
を回転数センサー47にて検知し、該回転数センサー4
7とコントローラ49を接続し、また、該コントローラ
49と電動モーター42と接続して、図5に示すよう
に、走行速度が設定速度V1になるまでは電動モーター
42を設定刈取速度U1で駆動する。走行速度が設定速
度V1を越えると、電動モーター42をOFFとし(こ
の場合出力軸42aはフリーに回転するので一方向クラ
ッチは必要ないのである)ミッションケース7内の走行
変速装置からの動力取出軸20から駆動するようにして
いる。そして、前記刈取速度U1は運転パネル等に配備
した設定ダイヤル(図示せず)によってオペレーターが
任意に選択できるようになっており、前記コントローラ
49を介して電動モーター42による回転数が変更され
るのである。
【0010】また、電動モーター42の代わりに油圧モ
ーター42’を用いることも可能である。図7に示すよ
うに、HST式変速装置4の入力軸5(または出力軸
1)上に油圧ポンプ50を設けて、ミッションケース7
側面に配設した油圧モーター42’と油圧ポンプ50を
配管して、油圧モーター42’が定速回転されるように
している。この場合、設定速度V1の変更は設定ダイヤ
ル(図示せず)により、機械的あるいは電気的手段を介
して油圧ポンプ50が油圧モーター42’の容量を変更
することで可能とされる。そして油圧モーター42’の
駆動停止は周知のバイパス弁(図示せず)の機械的或い
は電気的な切り換えで行われる。
【0011】
【作用】このような構成において、図5に示すようにH
ST式変速装置4を中立とした機体停止状態の時には、
モーター42の出力軸42aの回転は設定刈取速度U1
で回転されて、プーリー19は、動力取出軸20の回転
停止で一方向クラッチAは空転し、刈取部は刈取速度U
1の低回転の定速駆動となる。低速前進走行時は動力取
出軸20の回転数がプーリー19の回転数より低い状態
では、一方向クラッチAの空転状態が続き、刈取部の低
回転定速駆動が続くのである。刈取速度U1を人為的に
U2やU3に変更した場合は破線で示すようにモーター
42の駆動が切られる走行速度V2、V3に変速され
る。そして、高速前進走行時において、走行速度が設定
速度V1以上になりコントローラ49が自動的にモータ
ー42の駆動が切られると、一方向クラッチAが係合
し、刈取部は動力取出軸20の回転数の上昇に比例した
回転で駆動されるようになるのである。なお、後進走行
時に刈取部の駆動が不要である場合、モーター42の駆
動が切られると一方向クラッチAも空転する。
【0012】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。第1に、機体が低速走行
時に必要な刈取速度は、低速一定回転なので所要動力が
小さく、油圧モーターや電動モーターを使用することが
出来るのである。このように、定速出力伝動体をモータ
ーのような定速駆動源とすることで、簡単に大減速する
ことができ、また必要に応じて、刈取部の低速一定回転
の設定域を穀稈の倒伏状態や作物の種類等の作業条件に
合わせて、極めて簡単に修正することもできるのであ
る。第2に、刈取部入力回転体と変速出力伝動体と定速
出力伝動体の3者は、一本の無端帯により駆動されるも
のでありながら、低速一定回転と車速比例回転の二段階
に駆動できるので、刈取部駆動装置の構成を簡素化でき
るのである。第3に、刈取部入力回転体と変速出力伝動
体と定速出力伝動体の3者は、一本の無端帯により駆動
されるので、この無端帯と、出力伝動体を取り外すこと
により、通常の走行変速装置だけのシンプルな形に簡単
に変更することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン駆動部側面図である。
【図2】スケルトン図である。
【図3】ミッションケース上部断面図である。
【図4】ミッションケース斜視図である。
【図5】走行速度と刈取速度の関係を示す図である。
【図6】電動モーターを用いた制御ブロック図である。
【図7】油圧モーターを用いたミッションケース略図で
ある。
【符号の説明】
A 一方向クラッチ 4 HST式変速装置 7 ミッションケース 10 出力プーリー 19 プーリー 20 動力取出軸 42 電動モーター 45 ベルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行変速装置の変速駆動源から、走行速
    度に応じて変化する回転を取出す動力取出軸を突出し、
    該動力取出軸に一方向クラッチAを介装した変速出力伝
    動体を設けると共に、設定速度が変更可能で、かつ、そ
    の設定速度に対応する走行速度に至った時にその駆動力
    が停止するように構成したモーターを設け、該モーター
    を駆動源とする定速出力伝動体を設け、コンバインの刈
    取部を駆動する刈取部入力回転体と、前記変速出力伝動
    体と定速出力伝動体の3者の間に、一本の無端帯を巻回
    したことを特徴とするコンバインにおける刈取部駆動装
    置。
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JPH0719223Y2 (ja) * 1988-07-26 1995-05-10 セイレイ工業株式会社 刈取作業機の刈取出力装置

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