JPH0719223Y2 - 刈取作業機の刈取出力装置 - Google Patents

刈取作業機の刈取出力装置

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JPH0719223Y2
JPH0719223Y2 JP1988099392U JP9939288U JPH0719223Y2 JP H0719223 Y2 JPH0719223 Y2 JP H0719223Y2 JP 1988099392 U JP1988099392 U JP 1988099392U JP 9939288 U JP9939288 U JP 9939288U JP H0719223 Y2 JPH0719223 Y2 JP H0719223Y2
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JP
Japan
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drive system
mowing
output shaft
system path
mission
Prior art date
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JP1988099392U
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JPH0220427U (ja
Inventor
勝征 浅越
Original Assignee
セイレイ工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は,無段変速機を使用した刈取作業機の刈取出
力装置に関するものである。
〔従来の技術〕
コンバインやバインダー等の刈取作業機においては,正
確な作業性を期して走行速度を無段に変えられるように
したものが多い。このために,無段変速機を使用してい
るが,設計の簡略さ等もあって他の作業要素,例えば,
刈取装置への動力の供給もこの無段変速機の出力からと
っている場合が多い。
〔考案が解決しようとする課題〕
こうすれば,機の走行速度が遅いときには刈取装置の処
理能力も小さいという,適合した対応関係になるのでは
あるが,ただ,この種の刈取作業機にあっては,走行速
度が零もしくは微速のときでも,刈取装置の出力が零も
しくは微小であってはならないのである(低速ながら作
動していなければならない)。さもないと,穀稈が自動
扱深さ調節装置のセンサーに常に接触していてこの装置
をハンチングさせたり,穀稈の詰まり,こぼれといった
現象を生じさせる。
このため,実公昭55−17790号公報には,刈取出力軸ま
での伝動系路に,走行系に至る変速伝動系路と,定回転
数の迂回系路とを設け,一方向クラッチで高い方の回転
数を選択するものが示されている。
しかしながら,この先行例のものは,迂回系路を設ける
のに副変速ボックスを設ける等非常に複雑な構成をして
いる。
この考案は,これらの課題を解決したものであり,迂回
経路を設けるものの,その構成を非常に簡単にし,併せ
て迂回経路を他の作業機の出力原にする等有効に利用し
たものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記の目的のために,この考案は,入力軸に伝えられる
動力を無段変速機を経由して刈取出力軸に導くミッショ
ン内に設けられる直接駆動系路と,この無段変速機をミ
ッション内で迂回し,かつ,途中でミッション内の油を
油源とする油圧ポンプを駆動して前記入力軸の回転数と
一定の減速比でもって前記刈取出力軸に導く迂回駆動系
路をそれぞれ設けるとともに,これら両駆動系路と前記
刈取出力軸のそれぞれ接続点に各々一方向クラッチを挿
設してなる刈取作業機の刈取出力装置を提供したもので
ある。
〔作用〕
以上の手段をとることにより,刈取出力軸には直接駆動
系路と迂回駆動系路のうちの回転数の速い方の駆動力が
伝達されることになる。すなわち,直接駆動系路を伝わ
る動力は零出力も可能な無段変速機を経由するのに対
し,迂回駆動系路に伝わる動力の回転数は入力軸の回転
数から一定に減速した回転数であるから,無段変速機が
低速域に設定されている場合であっても,この迂回駆動
系路からの動力が接続されて一定の回転数で出力してい
ることになる。この場合,無段変速機が一定の高速域に
設定されると,この直接駆動系路の動力の方に切り変わ
り,その出力回転数に応じた回転数で出力されることに
なる。そして,この構成により,直接駆動系路および迂
回駆動系路とも,同じミッション内で構設できるととも
に、迂回駆動系路で油圧ポンプを駆動する等これを有効
に利用できる。
〔実施例〕
以下,この考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は刈取作業機のミッション部分の断面図である
が,この中に無段変速機1が内蔵されている。この場合
の無段変速機1は差動遊星機構型のもの(商品名リング
コーン)であるが,それぞれ入力軸2と出力軸3に連結
される入力円板4とカムディスク5を対向配置させてこ
れらの外周に遊星コーン6と呼ばれる傘形の転動子を遊
星接触させ,さらに,この遊星コーン6の円錐面(外周
面)にリング7を圧接し,このリング7の位置を裾部か
ら頂部にかけて変更することで変速を得るものである。
なお,出力軸3には出力ギア8が嵌着され,正逆切換機
構9等を経由して走行装置(図示省略)へ伝達されるよ
うになっている。
一方,以上の駆動系路(以下,直接駆動系路10という)
の外にこの無段変速機1を迂回する迂回駆動系路11を設
けるのである。すなわち,入力軸2の動力をギア変速機
構12等を介して分岐させ,同じくギア変速機構13等によ
って再度出力軸3側に連結するのである。ところで,こ
の出力軸3の延長上に刈取出力軸14が設けられており
(15は刈取出力プーリ),前記した直接駆動系路10およ
び迂回駆動系路11とも,この刈取出力軸14に連絡させる
のであるが,このとき,その接続点に各々一方向クラッ
チ16,17を挿設して連結する。こうすることにより,刈
取出力軸14は直接駆動系路1および迂回駆動系路11のう
ちの回転数の速い方のものと連結されることになる(回
転数の遅い方からの動力接続は一方向クラッチ16,17が
滑って遮断される)。なお,このとき,どちらの駆動系
路10,11からであっても,刈取出力軸14の回転方向は同
じになるように設定されなければならない。
第2図は以上の関係を図式化したものであるが,無段変
速機1が低速域に設定され,機の走行速度がV0より遅い
範囲では,刈取出力軸14には迂回駆動系路11の動力が伝
達され,刈取出力軸14は一定回転数S0で駆動されている
が,無段変速機1が高速側に操作され,機の走行速度が
このV0を越えると,今度は直接駆動系路10の方が動力が
接続され,無段変速機1の出力回転数に比例した回転数
で駆動されることになる。
ところで,前記した迂回駆動系路11は専用の系路であっ
てもよいが,他の目的,例えば,油圧駆動源用の油圧ポ
ンプ18をミッションケースに付設し,この油圧ポンプ18
を駆動する系路を兼用したものであってもよい。
〔考案の効果〕
以上,この考案は前記したものであるから,次のような
効果が期待できる。
i)機の走行速度が零もしくは微小であっても,刈取装
置は低速作動しているから,その付近の刈取作業を継続
していることになり,前記した自動扱深さ調節装置のハ
ンチング等起こさず,また,稈の詰まり,こぼれといっ
た事態も少ない。特に,倒伏穀稈に対しては刈取り性能
が非常に良くなる。
ii)迂回駆動系路11はある程度の回転数を確保できるか
ら,これで油圧ポンプ18等も駆動でき(無段変速機1を
経由させた出力軸3等では回転数不足によって駆動でき
ない速度ゾーンがある),兼用効果が生ずる。なお,迂
回駆動系路11で油圧ポンプ18を駆動し,その出力側を取
出してギア変速機構13によって刈取出力軸14に結合する
とすれば,出力軸3と回転方向も一致させることができ
る。
iii)迂回駆動系路11は単に直接駆動系路10の無段変速
機1のみを迂回するものであるから、同じミッション内
に構設でき,簡単で,コンパクトな構造となる。
iv)油圧ポンプ18をこのように迂回駆動系路11に取り付
け,油源としてミッション内に溜っているオイルを使用
することにより,タンクの省略化,スペースの簡略化,
配管の省略化といったことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す刈取作業機のミッショ
ンの一部断面図,第2図は機の走行速度と刈取作動速度
との関係を示すグラフである。 (符号) 1……無段変速機 2…… 〃 の入力軸 10……直接駆動系路 11……迂回駆動系路 14……刈取出力軸 16……一方向クラッチ 17…… 〃 18……油圧ポンプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸(2)に伝えられる動力を無段変速
    機(1)を経由して刈取出力軸(14)に導くミッション
    内に設けられる直接駆動系路(10)と,この無段変速機
    (1)をミッション内で迂回し,かつ,途中でミッショ
    ン内の油を油源とする油圧ポンプ(18)を駆動して前記
    入力軸(2)の回転数と一定の減速比でもって前記刈取
    出力軸(14)に導く迂回駆動系路(11)をそれぞれ設け
    るとともに,これら両駆動系路(10),(11)と前記刈
    取出力軸(14)のそれぞれ接続点に各々一方向クラッチ
    (16),(17)を挿設してなる刈取作業機の刈取出力装
    置。
JP1988099392U 1988-07-26 1988-07-26 刈取作業機の刈取出力装置 Expired - Lifetime JPH0719223Y2 (ja)

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0220427U JPH0220427U (ja) 1990-02-09
JPH0719223Y2 true JPH0719223Y2 (ja) 1995-05-10

Family

ID=31326511

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753462Y2 (ja) * 1991-05-07 1995-12-13 株式会社 神崎高級工機製作所 コンバインにおける刈取部駆動装置
JP2508281Y2 (ja) * 1991-05-15 1996-08-21 株式会社 神崎高級工機製作所 コンバインにおける刈取部駆動装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5823578Y2 (ja) * 1978-07-22 1983-05-20 相田 明雄 ウオ−タ−ポンププライヤ−
JPS55149332U (ja) * 1979-04-14 1980-10-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0220427U (ja) 1990-02-09

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